JPH10511994A - 液状pvc安定化剤及び潤滑剤 - Google Patents

液状pvc安定化剤及び潤滑剤

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JPH10511994A JP8516288A JP51628896A JPH10511994A JP H10511994 A JPH10511994 A JP H10511994A JP 8516288 A JP8516288 A JP 8516288A JP 51628896 A JP51628896 A JP 51628896A JP H10511994 A JPH10511994 A JP H10511994A
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Abstract

(57)【要約】 熱が影響する質の低下に対してPVC樹脂を保護する効果のある安定化剤組成物が開示されており、それはC6−C20脂肪族カルボキシレート並びにC7−C12芳香族カルボキシレートのバリウム塩及び亜鉛塩の混合物と、化学式R1OP(OR3)OR2で示され、この式中R1、R2及びR3のそれぞれがC6−C12アルキル基あるいはフェニル基であるような有機系トリホスファイトと、化学式R4OP(OH)OR5で示され、この式中R4及びR5のそれぞれがC6−C12アルキル基あるいはフェニル基であって、またR4が水素であってもよいような有機系酸ホスファイトとを含んでいる。またこの安定化材組成物を用いて形成したPVCフィルムは、このようなフィルムに載せた水をベースとするインクに改良された湿潤性及び接着性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】 液状PVC安定化剤及び潤滑剤 本発明はPVC(即ち、ポリ塩化ビニル)材料、特に柔軟な(即ち、可塑性の ある)PVCフィルムやシートに印刷する方法に関する。 例えば押し出し成形機やロールミル、あるいはカレンダーのような金属製の装 置を用いてPVCプラスチックフィルムやシートを出来栄えよく加工する場合、 金属とプラスチックの間の材料からなる薄い(理想的には単一分子からなる)フ ィルムを、摩擦を減少させたり金属でそのプラスチックが削り取られるのを防止 したりできるように維持する必要がある。したがって通常は、プラスチックの少 量成分(可塑剤や安定化剤などに含まれる成分や不純物)が移動する可能性のあ る分離相としてのPVCフィルムやシートの表面に、何らかの潤滑剤が誘導した 外から入った材料が存在する。同時にうまく印刷するには、インクによってその プラスチック表面をまず湿らせ、続いてそのインクの結合剤をプラスチックに結 合させて印刷が刷り落とされたり洗い流されたりしないように固着することが必 要である。PVCの表面に存在する外来の材料は、必要な湿りや印刷用インクの 結合をじゃまする障害物を構成する可能性がある。したがって出来のよい潤滑作 用と印刷作用とは、相反する効果が注意深くバランスがとられている必要がある 。 更に困ったことは、プラスチックを例えばフィルムあるいはシート形状に最初 に成形する工程と印刷する工程との間に時間差があるかもしれないことである。 というのは、ある量の印刷されていないPVC材料が離れたところにある印刷プ ラントに運搬されて、印刷を行う前にひよっとしたら高温で湿度の高い条件にな っている倉庫に、ある程度の時間貯蔵されている可能性があるためである。実際 にある種のPVC材料は、新しくて貯蔵により印刷性能が衰えていない場合にう まく印刷することができることがわかっている。 歴史的にPVC上に印刷を行う際の問題は、液状の安定化剤、特定するとミネ ラルスピリッツのような炭化水素のキャリア中でバリウムアルキルフェネートと あるカルボン酸カルシウムやカルシウム有機ホスファイト(Leistnerら、米国特 許第3,716,092号参照)とを混合した安定化剤の市販に始まり、約40 年前に対処された。上記に言及した問題の最近の流れは、ミネラルスピリッツの ような炭化水素だけでなくカドミウムを排除するとともに、有機溶媒の使用を最 小限に抑えた水をベースとする配合剤に印刷用インクを再配合するPVC安定化 剤を再調製することに対する多少ではあるが同時にはらわれる努力と一致してい る。 歴史的に見るとアメリカ合衆国内でのPVC加工で用いられてきた有用な潤滑 剤は、ステアリン酸であった。酸化されたポリエチレン、またはエステルもしく はアミドのワックス類、即ち何らかの金属石鹸類も用いられてきた。「プラスチ ック添加物及び修飾物のハンドブック」(J,Edendam edicator,1992,Van Nos trand Reinhold)の807−822頁には、酸化されたポリエチレンを含有する 例示的なPVC配合剤が開示されている。 揮発性が低い(即ち、気化点が高い)液状の安定化剤を高い濃度で粘度の低い 活性成分と組み合わせたものが、Baeの米国特許第4,401,779号及びAza らの米国特許第4,837,257号に開示されている。この両文献は、バリウ ム成分が液状のバリウムアルキルフェネート−炭酸バリウム組成物になっている バリウム−カドミウム塩の組み合せに関与しており、それはバリウム−亜鉛組成 物についての考察を示唆していて、その組成物ではバリウム成分それ自体は高い 溶融性の固体であり、カドミウムは存在していないか痕跡量の不純物としてのみ 存在している。 カドミウム成分を含まず配合された種々の安定化剤は、ただし揮発性が低く( 気化点が高く)かつ粘度の低い液状安定化剤について開示されているわけではな いが、Minagawaらの米国特許第4,348,308号、Tademuraらの米国特許第 5,004,776号、Sugawaraらの米国特許第5,147,917号、及びSa nderらの米国特許第5,283,273号に開示されている。 本発明は、pVcに熱安定性を付与し、本質的にカドミウムを含まない液状安 定化剤の組成物に対するものであり、それは次の(A)〜(C)、即ち、 (A)バリウム及び亜鉛のカチオン、6〜20個の炭素原子を含む直鎖状脂肪 族並びに分枝状脂肪族の飽和の並びに不飽和のカルボキシレートからなるグルー プより選択された一個あるいはそれ以上の脂肪族カルボキシレート、及び8〜1 0個の炭素原子を含む一個あるいはそれ以上の芳香族カルボキシレートを含む塩 混合物であって、亜鉛に対するバリウムの重量比が約2:1〜6:1である塩混 合物、 (B)化学式R1OP(OR3)OR2で示され、この式中R1、R2及びR3が同 じであってもよいし異なっていてもよくそれぞれが6〜12個の炭素原子を含む アルキル基、あるいはフェニル基であるような一個あるいはそれ以上の有機系ト リホスファイト(organic triphosphites)、及び (C)化学式R4OP(OH)OR5で示され、この式中R4が6〜12個の炭 素原子を含むアルキル基またはフェニル基であり、そしてR5が6〜12個の炭 素原子を含むアルキル基、フェニル基または水素であるような一個あるいはそれ 以上の有機系酸ホスファイト を含む。 本発明はまた、熱によって影響される質の低下に対して改良された抵抗性を示 すポリ塩化ビニル樹脂組成物に関するものであり、この樹脂組成物から形成され たフィルムがそこに載せられる水をベースとするインクに対して改良された湿潤 性を示し、そしてその樹脂組成物が繰り返し生じる基−CHCl−CX2−で少 なくとも部分的に形成され、40%よりも多い塩素含有量を持つポリ塩化ビニル 樹脂であって、Xが水索あるいは塩素のいずれかであるようなポリ塩化ビニル樹 脂と、少量ではあるが前記樹脂の熱が影響する質の低下に対する抵抗性を高める のに有効な量の前述した液状安定化剤と、前記樹脂組成物から形成されたフィル ムの水をベースとするインクに対する湿潤性を改善するのに有効な量ではあるが 少量の酸化されたポリエチレンとを含んでいる。 本発明の安定化剤についての一つの有用な観点は、例えば砒素、ベリリウム、 カドミウム、鉛、水銀及びタリウムのような環境に好ましくない問題となってき た金属をベースとする成分を用いる必要性を、作業者が回避できるようにするこ とである。 カドミウムの全量が安定化剤の約0.05重量%以下であって、PVC樹脂配 合剤の0.001重量%以下であることを意味しているため、本発明の安定化剤 にはカドミウムが本質的に存在しないと考えられる。好ましくは本発明の安定化 剤及びそれを含むPVC配合剤は、前述した6個すべての金属を本質的に含んで おらず、即ち6個全ての金属の全量が、安定化剤の約0.05%重量以下であっ てかつこの安定化剤を含むPVC配合剤の約0.001重量%以下である。 本発明の安定化剤の組成物は、有機系トリホスファイト及び有機系酸ホスファ イトの成分と組み合わせたバリウム−亜鉛カルボキシレートを含んでいる。これ は酸化されたポリエチレン成分とともに用いることが好ましい。熱安定化剤とし ての効果のある組成物は本質的にはこれらの成分からなり、また一種あるいはそ れ以上の添加成分と混合してこれらの成分を含む組成物からなっていてもよい。 安定化剤の組成物の一つの成分は、この明細書においては塩混合物として特徴 が明らかにされている。この用語は、予めそれぞれ別個に形成した別々の成分を 物理的に組み合わせることによって形成される混合物からなると解釈される。「 塩混合物」という用語はまた、望ましいカチオンやアニオンを含む前駆体を一緒 に混合したり反応させたりすることによってin situで形成された混合物を含む とも解釈される。後者のタイプの塩混合物が、本発明では好まれる。 この塩混合物はバリウム及び亜鉛のカチオンを含んでいる。この塩混合物にお ける亜鉛に対するバリウムの重量比率は約2:1〜約6:1であり、好ましくは 約3:1〜約5:1、そして更に好ましくは約4:1である。 この塩混合物はそのうえアニオン性成分を含んでいる。このアニオン性成分は 二つのタイプのアニオンを含んでいる。アニオン成分は6〜20個の炭素原子を 含む直鎖状及び分枝した脂肪族で、飽和及び不飽和のカルボキシレートからなる グループより選択された1個あるいはそれ以上のアニオンを含んでいる。このタ イプの好ましいカルボキシレートは、0〜3個の炭素−炭素二重結合を含む分子 である。このタイプの最も好ましいカルボキシレートは、オレエート及びオクタ ノエートの異性体であって、例えば2−エチルヘキサノエートである。 塩混合物のアニオン性成分はまた、8〜10個の炭素原子を含む芳香族カルボ キシレートからなるグループより選択された1個あるいはそれ以上のアニオンを 含むこともできる。「芳香族カルボキシレート」とは、そのカルボキシレート部 分が直接的に、あるいは飽和のもしくは不飽和のアルキレンブリッジを介して間 接的に結合するフェニル環を含む分子が意味される。このフェニル環は更に置換 されていてもよく、ここでの好ましい態様では1個あるいはそれ以上のアルキル 基で置換されている。本発明で有用な芳香族カルボキシレートの好ましい実施例 にはメタ−トルエンが含まれる。 芳香族カルボキシレートに対する脂肪族カルボキシレートの重量比は、通常は 約1:3〜3:1の範囲内にあるらしく、満足のゆく結果は約1:1の重量比率 の場合に得ることができる。 塩混合物は、予め別個に合成した別々の塩を組み合わせることによって、例え ばバリウムトルエート及び亜鉛オレエートのような塩を、望ましい相対的なそれ ぞれの量で物理的に接触させて混合することによって合成することができる。望 ましい塩からなる更に親密な混合物は、前駆体化合物をin situで反応させるこ とによって得られると考えられており、この塩混合物を合成するこの手法が好ま れる。またこの後者の手法によれば、バリウム、亜鉛、及び数種のカルボキシレ ート成分の相対量を調節する際に、作業者にさらに大きな柔軟性がもたらされる 。例えば亜鉛並びにバリウムからなる塩基性の化合物(即ち、脂肪族及び芳香族 のカルボン酸と反応することによって目的の塩を形成する能力のある化合物)、 即ち酸化亜鉛、水酸化バリウム、及び類似の塩基性の化合物は、バリウム及び亜 鉛化合物と有機酸との反応で形成する塩の中間混合物を提供するのに有効な攪拌 及び加熱の条件の下で、例えばオレイン酸とメタートルエン酸の親密な混合物に 添加される。 本発明の安定化剤はまた、有機系のトリホスファイト成分を含んでいる。この 有機系トリホスファイトは、化学式R1OP(OR3)OR2で特徴づけられる。 なおこの式中R1、R2及びR3は同じであってもよいし異なっていてもよく、そ れぞれが6〜12個の炭素原子を含むアルキル基であるか、あるいはフェニル基 である。このアルキル基は直鎖状であってもよいしあるいは分枝状であってもよ いが、分枝していると好ましい。この成分で有効なアルキル基の例としては、「 イソデシル基」としてこの技術でまとめて知られているデシル基の分枝した一個 あるいはそれ以上の異性体、また、例えば2−エチルヘキシル基のような枝別れ したオクチル基の異性体のうちのどれかが含まれる。好ましくは、上述した化学 式に対応する有機系ホスファイトの混合物が用いられる。このような好ましい混 合物の 一例には、約18−24重量%のトリフェニルホスファイト、約58−60重量 %のジフェニルイソデシルホスファイト、約18−20%のフェニルジ−イソデ シルホスファイト、及び約1−2重量%のトリイソデシルホスファイトが含まれ る。 本発明の安定化剤の組成物はまた、化学式R4OP(OH)OR5で示される一 個あるいはそれ以上の有機系酸ホスファイトが含まれる。なおこの式中、R4は 6〜12個の炭索原子を含む直鎖状あるいは分枝したアルキル基、またはフェニ ル基であり、そしてR5は6〜12個の炭素原子を含む直鎖状あるいは分枝した アルキル基、フェニル基、または水素である。このR4及びR5基は直鎖状あるい は分枝したアルキル基であることができるが、好ましくは分枝したアルキル基、 あるいはフェニル基である。有機系のホスファイトを用いる場合と同様に、前述 した化学式の有機系酸ホスファイトの混合物、例えば19−21重量%のジフェ ニル酸ホスファイト、58−60重量%のフェニルイソデシル酸ホスファイト、 及び18−22重量%のジイソデシル酸ホスファイトのような有機酸ホスファイ トの混合物を用いると効果的であることがわかっている。 バリウム並びに亜鉛の脂肪族カルボキシレート及びバリウム並びに亜鉛の芳香 族カルボキシレートからなる塩混合物は、この塩混合物、前記一個あるいはそれ 以上の有機系トリホスファイト及び前記一個あるいはそれ以上の有機系酸ホスフ ァイトの存在する全量の約30重量%〜約50重量%を含むべきである。好まし くはこれに基づいて表した塩混合物の量は約35〜約45重量%であり、約40 重量%であると好ましい。 一個あるいはそれ以上の有機系トリホスファイトは、バリウム−亜鉛塩混合物 、一個あるいはそれ以上の有機系ホスファイト、及び一個あるいはそれ以上の有 機系酸ホスファイトが存在する全量の約40〜約60重量%の量で存在している べきである。好ましくは一個あるいはそれ以上の有機系トリホスファイトは、そ れに基づいて表して約45重量%〜約55重量%の量で存在しており、更に好ま しくは約50重量%〜約55重量%で存在している。 一個あるいはそれ以上の有機系酸ホスファイトは、バリウム−亜鉛塩混合物、 一個あるいはそれ以上の有機系トリホスファイト、及び一個あるいはそれ以上の 有機系酸ホスファイトが存在する全量の約4〜約10重量%の量で存在している 。好ましくは一個あるいはそれ以上の有機系酸ホスファイトは、それに基づいて 表して約4重量%〜約8重量%の量で存在しており、更に好ましくは約5重量% 〜約7重量%で存在している。 安定化剤を作るためには、液体であるかわずかに穏やかな加熱だけで容易に液 化できる成分を組み合せ、必要であればこの混合物が過剰にビスコースになるの を抑えるように適当量の溶媒あるいは希釈液を添加し、続いて環境条件で固体で ある他の成分中で攪拌することが最も簡便である。例えば下記の実施例で更に充 分に開示されているように、バリウム−亜鉛−カルボキシレート塩混合物と、有 機系トリホスファイトもしくは環境条件で液体の有機系トリホスファイトの混合 物と、有機系酸ホスファイトもしくは環境条件で液体の有機系酸ホスファイトの 混合物とを形成し、次にこれらの成分を一緒に攪拌し、それから追加のバリウム や亜鉛のカルボキシレート、また追加の有機系トリホスファイトや追加の有機系 酸ホスファイトのような望ましい追加の固体成分を添加することが簡便な方法で ある。こうして添加される追加の成分は、例えば、カルボキシレートに対するバ リウムのモル比が1:1よりも大きいバリウムの炭酸塩/バリウムのカルボン酸 塩のような、過剰塩基のバリウムや亜鉛の混合物であってもよい。 この安定化剤の組成物には、化学式D1C(O)−(CH21−C(O)D2で 示される一個あるいはそれ以上のジケトン成分が含まれることが好ましい。なお この式中iは1または2であって好ましくは1であり、またD1及びD2のそれぞ れはフェニル基、C12−C22アルキル基あるいはアルキレン基であって好ましく はフェニル基である。好ましいジケトンはジベンゾイルメタンである。このジケ トンはPVC樹脂への湿潤性(この明細書において定義したとおりの)の付与を 補助し、同様に熱安定化を支持する。ジケトンが用いられる場合では、それは安 定化剤の組成物の約1重量%〜約8重量%を含み、好ましくはその組成物の約5 重量%を含むであろう。 酸化されたポリエチレン(酸化された重合性ワックスとしても知られている) の有効量が安定化されたPVCに含まれていると、顕著な熱安定性、加工の容易 性を提供するにあたって、また湿潤性を改良する、即ち水をベースとするインク から印刷を受け取って保持する能力を改良する(酸化されたポリエチレンを含ま ないPVC生成物に比較して)にあたって、前述した安定化剤の組成物の優れた 性質が更に高まることが測定された。酸化されたポリエチレンは商業的に入手可 能でこの名称で知られているポリマー添加物であり、ポリマー鎖に沿ったいろい ろな部位で少量の比率の水酸基、ケトン基あるいはカルボキシル基のような酸化 性の置換基を形成するために酸化反応にかけられるポリエチレン(好ましくはホ モ重合性)からなると考えられている。本発明で用いられる酸化されたポリエチ レンは、分子量が少なくとも約750でなくてはならない。この酸化されたポリ エチレンの酸の数は重要ではなく、約2〜約50の範囲内であればよい。この酸 化ポリエチレンは、PVCフィルムやシートを利用する温度で固体となる材料で なくてはならない。酸化エチレンの融点が少なくとも約60℃で約150℃まで であることが好ましい。本発明の安定化剤の組成物で用いられる好ましい酸化ポ リエチレンは「ACポリエチレン629A」として知られており、それは分子量 が約2000、柔軟点が約213から約221°Fまで、そして酸の数が14〜 17個の酸化されたポリマーであって、Alleid-Signal Corp.より商業的に入手 することができる。 PVC樹脂にこの安定化剤を添加した後で、前述した安定化剤の組成物に酸化 されたポリエチレンを入れることが好ましい。バリウム−亜鉛カルボキシレート 塩混合物、有機系トリホスファイト、及び有機系酸ホスファイトからなる全量に 対する酸化されたポリエチレンの重量比は、一般的には約1:2〜約1:6の範 囲内であり、好ましくは約1:3〜1:5の範囲内、そしてさらに好ましくは約 1:4であるべきである。 これらの成分を含む安定化されたPVC組成物はまた、酸化防止剤、可塑剤、 潤滑剤、難燃剤、増量剤、顔料、及び類似の添加物のような従来よりある追加の 添加剤を、そのようなそれぞれの追加の成分が持つ目的とする効果が充分に発揮 できる程度の相対量で含んでいてもよい。これらの成分は、望ましくはバリウム −亜鉛塩混合物、有機系ホスファイト、及び有機系酸ホスファイトの組み合わせ が調製されている間に添加することができる。 本発明の安定化剤の系は、PVC樹脂における熱が影響する質の低下に対する 抵抗性を高める点で効果がある。即ち「熱が影響する質の低下」には、熱をかけ ることによって始まったり促進されたりする質の低下だけではなく、過剰の熱が かけられたことによって起こる質の低下が含まれる。 この明細書で用いたような「PVC」及び「ポリ塩化ビニル」という用語には 、繰り返し生じる基(−CHCl−CX2−)nで少なくとも部分的に形成され、 40%よりも多い塩素含有量を持つ何らかのポリマーが含まれる。この化学式に おいてそれぞれのX基は水素あるいは塩素のいずれかであり、またnはポリマー 鎖に含まれるユニットの数である。PVCのホモポリマーにおいては、それぞれ のX基は水素である。従ってこの用語は、ポリ塩化ビニルホモポリマーだけでな く塩素化された後のポリ塩化ビニルも含んでおり、それと同様に例えば塩化ビニ ル及び酢酸ビニルからなる共重合体、塩化ビニルとマレイン酸もしくはフマル酸 またはそれらのエステルとの共重合体、及び塩化ビニルとスチレンの共重合体の ような、大きな比率の塩化ビニルとそれと調和する比率の他の共重合性のモノマ ーとからなる共重合体も含んでいる。安定化剤の組成物は、大きな比率のポリ塩 化ビニルと小さな比率の他の合成樹脂、即ち例えば塩素化したポリエチレンやア クリロニトリル、ブタジエン及びスチレンの共重合体のような合成樹脂との混合 物を用いても効果がある。 本発明の安定化剤の組成物は、便利な配合剤である可塑化されたポリビニル樹 脂組成物とともに用いることができる。当業者に周知の便利な可塑剤としては、 例えばジオクチルフタレート、オクチルジフェニルホスフェート、及びエポキシ 化された大豆油などを用いることができる。特に有効な可塑剤は、20〜50個 の炭素原子を持つエポキシ化されたエステルである。 本発明の組成物の安定化剤組成物は、少量ではあっても熱が影響する質の低下 に対して望ましい安定性をもたらす効果のある量で用いられる。水をベースとす るインク配合剤によって高められた湿潤性と同時に備えられた効果的な熱に対す る安定性は、バリウム及び亜鉛のカルボキシレート、有機系トリホスファイト及 び有機系酸ホスファイトからなる安定化剤組成物をPVC樹脂に対して約2〜約 5phr(樹脂の重量を100部分とした場合対して重量を部分で表す)添加す ることによって一般的に提供することができる。安定化剤の好ましい量は、約3 〜約4phrの範囲内である。 酸化されたポリエチレンは湿潤性を高くする、即ち、表面に載せられる水をベ ースとするインクが、PVCフィルムの表面にインクからなる明かな微小の玉あ るいは微小の滴の配合剤を出現させることなく、均一で連続性あるいは連続して いるような外観のフィルムを形成することを可能にする能力を高くすると考えら れている。本発明の安定化剤組成物とともに酸化されたポリエチレンが存在する と、水をベースとするインクに高い能力が与えられ、PVCフィルムに接着した り、またそれに接着したままにできる。「水をベースとする」インク配合剤には 溶液剤、分散剤、及び乳濁剤が含まれ、ここで水は連続相となっている。このよ うなインクの配合剤の例は印刷分野にはたくさんあり、それらは当業者には周知 であって確かめることができる。この酸化されたポリエチレン成分の有効量は、 一般的には約0.2〜2phrの範囲内であり、更に好ましくは約0.5〜1. 25phrの範囲内である。またこの酸化されたポリエチレンはPVCフィルム に潤滑性をもたらすと考えられており、そのためフィルムやシートへの形成が容 易になるとともに、フィルムやシートを形成するのに用いられる装置からその製 品を取り外すのが容易になる。酸化されたポリエチレンが存在すると調合者は、 用いた他の潤滑性の添加剤の量を減少させたり、またそれらを一緒になくしたり することが可能になる。例えばステアリン酸のようなC12−C22のカルボン酸を 減少させたりなくしたりすることができる。 PVC、本発明の安定化剤組成物、酸化ポリエチレン、及び他の添加剤、即ち 従来よりある増量剤や加工助剤、可塑剤、酸化防止剤、着色料及び類似の添加剤 などを混ぜ合わせたPVC配合剤は、例えば二ロール式のミルに取り付けられた 加熱ロールの間にその配合剤を送り、続いて簡便な方法でその製品を回収するこ とによってなされる壁カバーを製造する際などに役立つフィルムあるいはシート に形成することができる。その後でそのフィルムやシートを通例の方法を用いて 印刷すればよい。 次の実施例は、本発明の安定化剤組成物からなる配合剤、及びその使用方法を 例示したものである。 実施例1 加熱攪拌ができる反応器において、135.2ポンドのオレイン酸と199. 2ポンドのメタートルエン酸を一緒に入れて攪拌するとともに、約212°Fに 加熱した。この混合物に139.6ポンドの水酸化バリウムと19.5ポンドの 酸化亜鉛を添加し、それを混合物になるよう攪拌して約275°Fの温度で約1 −2時間かけて反応させた。得られた生成物は、バリウムメタ−トルエン酸塩と 亜鉛オレイン酸塩の2:1(重量)の混合物であった。 この材料に、約20重量%のトリフェニルホスファイト、59重量%のジフェ ニルイソデシルホスファイト、19重量%のフェニル−ジ−イソデシルホスファ イト、及び1.5重量%のトリ−イソデシルホスファイトから構成されたフェニ ル−イソデシルホスファイトのブレンドの467.6ポンドと、前述したトリ有 機ホスファイトを加水分解してトリ有機ホスファイト1モルあたり1モルのフェ ノールを取り出すことによって予め形成した有機系酸ホスファイトの約82.8 ポンドとを添加した。続いてこの混合物を、約220°Fの温度で攪拌した。 この混合物に92.3ポンドの過剰塩基のバリウムオレエートと、92.3ポ ンドの亜鉛−2−エチルヘキサノエートトルエート(イソデシルアルコール及び ミネラルスピリッツ中の8.5重量%溶液として)と、約20重量%のトリフェ ニルホスファイト、約59重量%のジフェニル(2−エチルヘキシルホスファイ ト)、約19重量%のフェニル−ジ(2−エチルヘキシル)ホスファイト及び約 1.5重量%のトリ(2−エチルヘキシル)ホスファイトを含む261.0ポン ドのフェニル−(2−エチルヘキシル)ホスファイト生成物と、PVC樹脂に対 する約15.4ポンドの酸化防止剤とを添加した。 約77ポンドのジケトン(ジベンゾイルメタン)もこの混合物に添加した。 実施例2 実施例1によって調製したような安定化剤組成物を、従来の配合剤及び加工法 のPVCフィルム及びシートに組み入れた。例えば次の成分を示した量で一緒に 混合した。 成 分 量、重量郁分 媒体重量PVC(medium weight PVC) 96 可塑剤 32 他の加工用助剤、難燃剤及び抗菌剤 5.5 無機の増量剤及び不透明剤及び着色剤 55 これらの成分を完全に混合した混合物に、約3.5phrの実施例1で調製し た組成物と、0.75phrの酸化されたポリエチレン(「A−Cポリエチレン 629A」、Allied-Signal Corp.)を添加した。これら全ての成分を一緒に親 密に攪拌してから、従来のデザインの加熱された二ロール式ミルに送り込み、そ こでこの混合物を薄くて連続性の白いPVCシートに形成した。このシートをミ ルから回収した。従来のインクローラーを用いて水をベースとするインクを大量 に供給すると、肉眼では均一で連続性の外観を示す層であって、乾燥した場合に 分離した微小の滴及び類似のものが出現しない均一で、連続的な外観を維持する PVCシートに色のついた層を堆積した。 本発明の安定化剤を用いて生成したPVCフィルム及びシートは顕著な熱安定 性を示すとともに、水をベースとするインク系を用いて満足のゆく印刷を行える ことがわかっており、そのため、別々の水滴−様の外観を示すことがなく、長い 期間が経過した場合でさえPVCの表面に安定で接着性を残した見栄えのよい、 連続的なインクの接着層を形成できる。この観察結果は、新しく形成したPVC フィルム及びシートについて、同様に化合物形成工程と印刷工程との間に数カ月 の保存期間があるPVCフィルム及びシートについても確認されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クーク・ジン・バエ アメリカ合衆国 ニュー ジャージー州 07408 キネロン ハリソン ロード 7 (72)発明者 オットー・ローフラー アメリカ合衆国 ニュー ジャージー州 07722 コルツ ネック レボリューショ ナリー ロード 8

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.PVCに熱安定性及び印刷可能性を付与しかつ本質的にカドミウムを含まな い液状安定化剤組成物であって、 (A)バリウム及び亜鉛のカチオン、6〜20個の炭素原子を含む直鎖状脂肪 族並びに分枝状脂肪族の飽和の並びに不飽和のカルボキシレートからなるグルー プより選択された一個あるいはそれ以上の脂肪族カルボキシレート、及び8〜1 0個の炭素原子を含む一個あるいはそれ以上の芳香族カルボキシレートを含む塩 混合物であって、亜鉛に対するバリウムの重量比が約2:1〜約6:1である塩 混合物、 (B)化学式R1OP(OR3)OR2で示され、この式中R1、R2及びR3が同 じであってもよいし異なっていてもよくそれぞれが6〜12個の炭素原子を含む アルキル基、あるいはフェニル基であるような一個あるいはそれ以上の有機系ト リホスファイト、及び (C)化学式R4OP(OH)OR5で示され、この式中R4が6〜12個の炭 素原子を含むアルキル基またはフェニル基であり、そしてR5が6〜12個の炭 素原子を含むアルキル基、フェニル基または水素であるような一個あるいはそれ 以上の有機系酸ホスファイト を含むことを特徴とする安定化剤組成物。 2.前記塩混合物が、直鎖状及び分枝した鎖状の脂肪族カルボキシレートを含む ことを特徴とする請求項1に記載の安定化剤組成物。 3.前記脂肪族カルボキシレートが、2−エチルヘキサノエート(2-ethyl hexa noate)及びオレエート(oleate)であることを特徴とする請求項2に記載の安 定化剤組成物。 4.前記塩混合物が、2−エチルヘキサノエートを含むことを特徴とする請求項 1に記載の安定化剤組成物。 5.前記脂肪族カルボキシエートが、オレエートを含むことを特徴とする請求項 1に記載の安定化剤組成物。 6.前記芳香族カルボキシエートが、メタ−トルエンであることを特徴とする請 求項1に記載の安定化剤組成物。 7.前記一個あるいはそれ以上の芳香族カルボキシレートに対する前記一個ある いはそれ以上の脂肪族カルボキシレートに対する重量比が、約1:3〜約3:1 であることを特徴とする請求項1に記載の安定化剤組成物。 8.前記R1、R2及びR3のそれぞれが、デシル基あるいはフェニル基であるこ とを特徴とする請求項1に記載の安定化剤組成物。 9.前記一個あるいはそれ以上の有機系トリホスファイトが、トリフェニルホス ファイト、ジフェニル−イソデシルホスファイト、モノフェニル ジ−イソデシ ルホスファイト、及びトリ−イソデシルホスファイトの混合物であることを特徴 とする請求項1に記載の安定化剤組成物。 10.前記一個あるいはそれ以上の有機系トリホスファイトが、トリフェニルホ スファイト、ジフェニル−2−エチルヘキシルホスファイト、モノフェニル ジ −2−エチルヘキシルホスファイト、及びトリ−2−エチルヘキシルホスファイ トの混合物であることを特徴とする請求項1に記載の安定化剤組成物。 11.前記成分(A)の量は、前記組成物に存在する成分(A)、(B)及び( C)の全量の約30重量%〜約50重量%であることを特徴とする請求項1に記 載の安定化剤組成物。 12.前記成分(B)の量は、前記組成物に存在する成分(A)、(B)及び( C)の全量の約40重量%〜約60重量%であることを特徴とする請求項1に 記載の安定化剤組成物。 13.前記成分(C)の量は、前記組成物に存在する成分(A)、(B)及び( C)の全量の約4重量%〜約10重量%であることを特徴とする請求項1に記載 の安定化剤組成物。 14.前記混合物が、8〜10個の炭素原子を含む直鎖状あるいは分枝状であっ て飽和あるいは不飽和の一個あるいはそれ以上の脂肪酸及び7〜12個の炭素原 子を含む一個あるいはそれ以上の芳香族カルボン酸を、一個あるいはそれ以上の 塩基性バリウム化合物及び一個あるいはそれ以上の塩基性亜鉛化合物とin situ で反応させることによって形成されることを特徴とする請求項1に記載の安定化 剤組成物。 15.前記一個あるいはそれ以上の塩基性バリウム化合物と前記一個あるいはそ れ以上の塩基性亜鉛化合物が、水酸化バリウムと酸化亜鉛を含むことを特徴とす る請求項14に記載の安定化剤組成物。 16.化学式D1C(O)−(CH21-2−C(O)D2で示され、この式中D1 及びD2のそれぞれがフェニル基、C12−C22アルキル基、あるいはC12−C22 アルキレン基であるようなジケトンの約1重量%〜約8重量%をさらに含むこと を特徴とする請求項1に記載の安定化剤組成物。 17.前記ジケトンが、ジベンゾイルメタンであることを特徴とする請求項16 に記載の安定化剤組成物。 18.熱が影響する質の低下に対して改良された抵抗性を持つポリ塩化ビニル樹 脂組成物において、この樹脂組成物から形成されたフィルムがそこに載せられる 水をベースとするインクに対して改良された湿潤性を示し、(i)繰り返し生じ る基−CHCl−CX2−で少なくとも部分的に形成され、40%よりも多い塩 素 含有量を持つポリ塩化ビニル樹脂であって、Xが水素あるいは塩素のいずれかで あるようなポリ塩化ビニル樹脂、(ii)前記樹脂の熱が影響する質の低下に対 する抵抗性を高めるのに有効な量ではあるが少量の請求項1に記載された安定化 剤組成物、及び(iii)前記樹脂組成物から形成されたフィルムの水をベース とするインクに対する湿潤性を改善するのに有効な量ではあるが少量の酸化され たポリエチレンを含むことを特徴とする樹脂組成物。 19.ポリ塩化ビニルホモポリマーであることを特徴とする請求項18に記載の ポリ塩化ビニル樹脂組成物。 20.化学式D1C(O)−(CH21-2−C(O)D2で示され、この式中D1 及びD2のそれぞれがフェニル基、C12−C22アルキル基、あるいはC12−C22 アルキレン基であるようなジケトンの約1重量%〜約8重量%をさらに含むこと を特徴とする請求項18に記載のポリ塩化ビニル樹脂組成物。 21.前記ジケトンが、ジベンゾイルメタンであることを特徴とする請求項20 に記載のポリ塩化ビニル樹脂組成物。
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