JPH10511935A - タチキニンアンタゴニスト - Google Patents

タチキニンアンタゴニスト

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JPH10511935A
JPH10511935A JP8518261A JP51826196A JPH10511935A JP H10511935 A JPH10511935 A JP H10511935A JP 8518261 A JP8518261 A JP 8518261A JP 51826196 A JP51826196 A JP 51826196A JP H10511935 A JPH10511935 A JP H10511935A
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コ,スー・ヤン
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ノバルティス・アクチエンゲゼルシャフト
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Abstract

(57)【要約】 式I 〔式中、R1はモノ−またはジ−置換されているフェニル、nは、0または1、X1は、酸素、硫黄または=NCN、X2およびX3は、それぞれ独立して酸素または硫黄、R2は、水素またはメチル、R3は、フェニル、ハロ−置換フェニル、2−ナフチル、IH−インドル−3−イルまたは1−メチル−インドル−3−イル、Zは、−N(CH3)−または−CH2−、R4はフェニル、3,5−ビル(トリフルオロメチル)フェニルまたはピリジルおよびR5は水素、フェニル、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニルまたはピリジル、ここで、X3が硫黄である場合、Zは−N(CH3)−である〕で示される化合物およびその酸付加塩はタチキニンアンタゴニスト活性を有し、医薬として、例えば、疼痛の処置に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 タチキニンアンタゴニスト 本発明は、タチキニンアンタゴニスト活性を有する新規化合物、その製造法、 それを含む医薬組成物およびその医薬としての使用、すなわち医薬的使用に関す る。 更に具体的に、本発明は、第1の態様において、式I 〔式中、 R1は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、メトキ シ、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、メトキシカルボニル、カルバモイルお よびN−メチルカルバモイルからなる群から選択された1個または2個の基でモ ノ−またはジ−置換されているフェニル、 nは、0または1、 X1は、酸素、硫黄または=NCN、 X2およびX3は、それぞれ独立して酸素または硫黄、 R2は、水素またはメチル、 R3は、フェニル、ハロ−置換フェニル、2−ナフチル、IH−インドル−3− イルまたは1−メチル−インドル−3−イル、 Zは、−N(CH3)−または−CH2−、 R4はフェニル、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニルまたはピリジルおよ び R5は水素、フェニル、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニルまたはピリジ ル、 ここで、X3が硫黄である場合、Zは−N(CH3)−である〕 で示される化合物またはその酸付加塩を提供する。 ハロゲン(およびハロ)は、塩素(クロロ)、フッ素(フルオロ)、臭素(ブロモ)お よびヨウ素(ヨウド)を意味する。 R1がジ置換フェニルである場合、置換基は同一または異なり得る。 1.式Iで示される群において、R1はニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、 ヒドロキシメチル、メトキシメチル、カルバモイルおよびN−メチルカルバモイ ルからなる群から選択される1個または2個の基でモノ−またはジ−置換されて いるフェニルである。 2.本発明の式Iで示される化合物の更なる群は、nが0である。 2a.nが0である場合、R1は、好ましくは、ニトロ、シアノ、メトキシメチ ル、メトキシカルボニル、カルバモイルおよびN−メチルカルバモイル(例えば 、ニトロ、シアノ、メトキシメチル、カルバモイルおよびN−メチルカルバモイ ル)からなる群から選択される基、特にニトロおよびメトキシメチル、最も具体 的にはニトロでモノ−またはジ−置換されているフェニルである。 2b.nが0である場合、R1は、好ましくはモノ−置換フェニル、特に2位で モノ置換されているフェニルである。 2c.nが0である場合、R1は、最も好ましくは、上記2aに記載の置換で2 位をモノ置換されているフェニル、特に2−ニトロフェニルおよび2−(メトキ シメチル)フェニル、特に2−ニトロフェニルである。 3.本発明の式Iで示される化合物の更に別の群は、nが1である。 3a.nが1である場合、R1は、好ましくはハロゲン、トリフルオロメチルお よびメトキシからなる群から選択される1個またはそれ以上の基、特にハロゲン およびトリフルオロメチルでモノ−またはジ−置換されているフェニルである。 3b.nが1である場合、R1は、好ましくは、2位でモノ置換または2位およ び6位でジ置換されているフェニルである。 3c.nが1である場合、R1は、好ましくは、上記3aに記載の置換基で、2 位でモノ置換されているまたは2位および6位でジ置換されているフェニル、特 に2位でモノ−置換されている、特に2−ハロ−または2−トリフルオロメチル フェニル、特に2−クロロ−または2−トリフルオロメチルフェニルおよび最も 具体的に2−クロロフェニルである。 式Iで示される化合物において、 4.好ましくは、nは0である。 5.好ましくは、Xは酸素または硫黄、特に酸素である。 6.好ましくは、X2およびX3はそれぞれ酸素である。 7.簡便には、R2は水素である。 8.R3がハロ−置換フェニルである場合、これは好適にはジ−ハロ−置換フェ ニル、特に3,4−ジ−ハロ置換フェニルである。ハロとして好ましいのは、ク ロロ、3,4−クロロフェニルが特にR3として好ましい。 9.好ましいR3は2−ナフチルまたはハロ−置換フェニル、例えば、上記8で 定義のもの、特に2−ナフチルである。 10.Zは、好ましくは−N(CH3)−である。 11.R5が水素以外である場合、R4およびR5は、好適には同じである。 12.R4および/またはR5として、ピリジルは、好ましくは2−ピリジルであ る。 13.好ましいR4はフェニルである。 14.好ましいR5は水素である。 15.最も好ましいR4はフェニルおよびR5は水素である。 本発明は、置換基R1からR5、X1からX3、nおよびZが式Iで記載したおよ び/または上記パラグラフ1から15の1個またはそれ以上で記載した意味の組 み合わせまたはサブコンビネーションを含む、式Iで示される化合物を含むもの と理解されるべきである。 A.本発明の化合物のサブグループにおいて、 R1は2−ハロ−または2−ニトロ−フェニル、 nは0、 X2およびX3はそれぞれ酸素、 R4はフェニルまたはピリジル、 R5は水素、フェニルまたはピリジルおよび X1、R2、R3およびZは式Iについて上記した意味を有する。 B.本発明の化合物の更なるサブグループにおいて、 R1は式 〔式中、R1 aはトリフルオロメチル、ハロゲン、メトキシまたはニトロおよびR1 b は水素、トリフルオロメチル、ハロゲン、メトキシまたはニトロである〕、で 示される基、 nは1、 X2およびX3はそれぞれ酸素、 R3はハロ置換フェニル、2−ナフチル、IH−インドル−3−イルまたは1− メチル−インドル−3−イル、 Zは−N(CH3)−および X1、R2、R4およびR5は式Iについて上記した意味を有する。 上記AおよびBで定義したサブグループに関する好ましい意味は、上記パラグ ラフ1から15で示したものである。 R4および/またはR5がピリジルである式Iで示される化合物は、遊離形およ び酸付加塩形で存在する。本発明は、式Iで示される遊離化合物およびその酸付 加塩の両方を含むものと理解すべきである。本発明で使用するのに好適な薬学的 に許容可能な酸付加塩は、例えば、塩酸塩を含む。 本発明の化合物は、2つの不斉炭素原子を含む[式Iにおいて(a)および(b) と印した]。R4およびR5が異なり、R5が水素以外である場合、更なる不斉炭素 [(c)]が存在する。本化合物は、従って、光学異性体が存在する。 個々の異性体は、慣用法、例えば、光学活性出発材料を使用した合成または、 例えば、キラル支持体を用いたクロマトグラフィー法を使用した最初に得た異性 体混合物の分離またはジアステレオマー塩形の再結晶化により得られ得る。 本発明は、従って、特記しない限り、純粋な形の個々の異性体および混合物、 例えば、ラセミおよびジアステレオマー混合物の両方を含むと理解されるべきで ある。 式Iにおいて、各々の炭素原子(a)および(b)が好ましくは(S)−立体配置を 有する。更に好ましくは、両方の炭素原子(a)および(b)が(S)−立体配置を有 する。従って、好ましい態様において、本発明は、炭素原子(a)および(b)の両 方が(S)−立体配置を有する純粋または実質的に純粋な、例えば、10%以下、 更に好ましくは5%以下、例えば2%以下の他の異性体を含む、上記で定義の式 Iで示される化合物を提供する。 本発明は、更に、上記で定義の式Iで示される化合物またはその酸付加塩の製 造法を提供し、その方法は、式II 〔式中、R2からR5、X2、X3およびZは前記で定義の意味を有する〕 で示される化合物を、式III R1'−(CH2)n−N=C=X1 (III) 〔式中、R1'は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、保護ヒドロ キシ、メトキシ、保護ヒドロキシメチル、メトキシメチルまたはメトキシカルボ ニルからなる群から選択された1個または2個の基でモノ−またはジ−置換され ているフェニルならびにnおよびX1は式Iで定義の意味を有する〕 で示される化合物と反応させ; 必要な場合、R1'が保護ヒドロキシおよび/または保護ヒドロキシメチルで置換 されたフェニルである、このようにして得られた化合物を脱保護し、および/ま たはR1'がメトキシカルボニルで置換されたものであるこのようにして得られた 化合物を変換し、R1'がカルバモイルまたはN−メチルカルバモイルで置換され たフェニルである対応する化合物を得; 得られた遊離または酸付加塩形の式Iで示される化合物を回収することを含む。 式IIの化合物と式IIIの化合物の反応は、好適には、実質的に不活性有機媒体 、例えば、ジオキサン中で、20℃から還流温度で行う。 R1'に含まれる保護ヒドロキシまたはヒドロキシメチル部分の保護基は、ペプ チド化学の分野で既知であり、慣用的に使用されているオキシ保護基、例えば、 t.ブチルジメチルシリルオキシメチルであり得る。脱保護は、例えば、実施例 18および19に下記のような標準法に従い行い得る。 メトキシカルボニル部分の変換は、また、例えば、実施例15および16に下 記のような、カルボキシへの加水分解、カルボキシ部分から反応性官能誘導体、 例えばカルボニルハライドまたは無水部分の混合物への変換、およびこのアンモ ニアまたはメチルアミンとの反応のような、標準工程に従い行い得る。 式IIIの化合物の出発物質は当分野で既知であり、商業的に入手可能であるか または、例えば、X==NCNである式IIIの化合物の場合、実施例4に下記の ような一般法で、既知化合物と同様に製造可能である。 式IIの化合物は、以下の反応工程により製造し得る: 〔式中、Rpはアミノ保護基、Raはカルボキシ活性化基、Halは塩素、臭素ま たはヨウ素、特に臭素およびR2からR5、X2、X3およびZは前記の意味を有す る〕。 Rpとしての好適なアミノ保護基は、ペプチド合成の分野で既知であり使用さ れるものを含み、t−ブトキシカルボニル(Boc)が、例えば、式(IV)および(VII I)に関連して好適である。 式IVの化合物と式VaおよびVbの化合物の反応は、それぞれ、Z=−N(C H3)−および−CH2−である式VI(およびしたがってII)の化合物を導く。 式IVの化合物とVaの化合物の反応および反応工程(c)における好適なカルボ キシ活性化基Raは、混合無水活性化基、例えば、i−ブトキシカルボニルオキ シを含む。反応は、例えば、実施例1A.2の一般法により、ペプチド化学の分 野で既知のおよび用いられる技術に従い、行い得る。 式VaおよびVbの化合物は、当分野で既知かまたは、例えば、下記実施例5 、20および24に説明するように、既知の化合物と同様にして製造し得る。 式IVと式Vbの化合物の反応における好適なカルボキシ活性化基Raは、ピリ ジルおよびピコリルエステル基、例えば、2−ピリジルオキシを含む。反応は、 例えば、実施例28で下記のような、グリニヤード試薬Vbのその場での形成で 既知の方法により行い得る。 式IVの化合物の出発物質は既知であるか、既知の方法、例えば、実施例1A. 1に下記のような、対応するN−保護酸の、好適にはその場での活性化により行 い得る。 あるいは、R2がメチルである式11で示される化合物は、Olsen,J.Org. Chem.,35,1912-1915(1970)の方法に従い、R2が水素である式IVで示される化 合物から出発し、工程(d)の前に、例えば、式IXで示される化合物の中間体メチ ル化を行って、製造し得る。この実験は、実施例27および29に説明する。 反応工程(b)および(d)は、例えば、下記実施例IBで説明するような、ペプ チド合成の分野で通常行われる脱保護工程である。 以下の実施例は本発明の化合物の製造法を説明する。実施例1: 2−ニトロフェニルカルバモイル−[(S)−プロリル]−[(S)−3−(2−ナフ チル)アラニル]−N−ベンジル−N−メチルアミドの製造: [式I:R1=2−ニトロフェニル;n=0;各々X1、X2およびX3=酸素;R2 =H;R3=2−ナフチル、Z=−N(CH3)−;R4=フェニルおよびR5=H; 両方の炭素原子(a)および(b)は(S)−立体配置を有する] 酢酸エチル(15ml)中の(S)−プロリル−(S)−3−(2−ナフチル)アラニル −N−ベンジル−N−メチルアミド(1.39g)に、2−ニトロフェニルイソシ アナート(551mg)を添加する。黄色溶液を室温で1時間撹拌する。反応混合物 を濃縮する。オレンジ色残渣をフラッシュクロマトグラフィー(2:1酢酸エチ ル:ヘキサン)で精製し、黄色泡状物を得る。泡状物を酢酸エチル(20ml)に溶 解し、ヘキサンの撹拌溶液(200ml)にゆっくり滴下する。黄色沈殿を濾過し、 乾燥して標題化合物を産生する:m.p.=79−82℃;TLC(シリカ、シク ロヘキサン/酢酸エチル1:2)Rf=0.36。実施例2: 2−クロロベンゾチオカルバモイル−[(S)プロリル]−[(S)−3−(2−ナフ チル)アラニル]−N−ベンジル−N−メチルアミドの製造。 [式I:R1=2−ニトロフェニル;n=1;X1=硫黄;各々X2およびX3=酸 素;R2=H;R3=2−ナフチル、Z=−N(CH3)−;R4=フェニルおよびR5 =H;両方の炭素原子(a)および(b)は(S)−立体配置を有する] (S)−プロリル−(S)−3−(2−ナフチル)−アラニル−N−ベンジル−N− メチルアミド(1.03g)をCH2Cl2 10mlに、2−クロロベンジルイソチ オシアナート(455mg)と共に溶解し、室温で18時間撹拌する。溶媒を真空で 除去する。生産物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、シクロヘキシル/ 酢酸エチル1:2)で精製し、酢酸エチルから結晶化し、細かい白色針状結晶を 得る。これらを濾過し、0.1mmHg/75℃で18時間乾燥して標題化合物を産 生する:m.p.=129−131℃;TLC(シリカ、シクロヘキサン/酢酸エ チル1:2)Rf=0.3。 下記式Ia 〔式中、R2が水素、R3が2−ナフチルおよびZが−N(CH3)−である〕 で示される化合物は、(n=0の場合)実施例1または(n=1の場合)実施例2と 同様にして製造し得る。 1 aが2NO2−、R3が2−ナフチル、R4がフェニルおよびR5がHである上 記式Iaで示される下記化合物は、(n=0の場合)実施例1または(n=1の場 合)実施例2と同様にして製造し得る。 2が水素、Zが−(CH3)−、R4がフェニルおよびR5が水素である上記式I aで示される下記化合物は、(n=0の場合)実施例1または(n=1の場合)実施 例2と同様にして製造し得る。 (1)=シリカ、シクロヘキサン/酢酸エチル 1:2 (2)=シリカ、シクロヘキサン/酢酸エチル 1:4 (3)=シリカ、CH2Cl2/CH3OH 25:1 (4)=シリカ、シクロヘキサン/酢酸エチル 1:1 * 実施例4の化合物の製造について、式IIIの出発物質は下記のようにその場 で製造する: t−ブトキシドカリウム(1ml、テトラヒドロフラン中1M)をジメチルホルム アミド(5ml)中のシアナミド(44mg)に添加する。白色沈殿が形成される。反応 混合物を室温で20分撹拌する。2−ニトロフェニルイソチオシアナート(18 0mg)を固体として添加し、反応混合物を室温で10分撹拌する。混合物を氷中 で冷却し、トリエチルアミン、続いて(S)−プロリル−(S)−3(2−ナフチル) アラニル−N−ベンジル−N−メチルアミド(415mg)およびHgCl2(300 mg)を添加する。更に反応させ、後処理して、実施例1に従い処理する。 ** 実施例15および16の化合物を加水分解し、R1 a(式Ia)=2(HOCO) −である対応する酸を提供する。酸を、次いで、酢酸エチル中、標準条件下でイ ソブチルクロロホルメートおよびN−メチルモルホリンと反応させ(温度は−1 5℃以下に保つ)ながら、乾燥メチルアミン(実施例15の化合物の製造のために )またはアンモニアガス(実施例16の化合物の製造のために)をゆっくり反応容 器に30分にわたり添加する。得られた粗生産物を実施例1記載の方法と同様に 後処理する。 *** 実施例18および19の化合物は、O−保護中間体を経由して、例えば、下 記のように製造する: (S)−プロリル−(S)−3−(2−ナフチル)−アラニル−N−ベンジル−N− メチル−アミドを2−(t.ブチルジメチルシリルオキシ)フェニルイソシアナー ト/2−(t.ブチルジメチルシリルオキシメチル)フェニルイソシアナートと、 実施例1と同様にして反応させ、それぞれt.ブチルジメチルシリル保護形の実 施例18および19記載の化合物を産生する。実施例18および19の化合物を 製造するための脱保護は、テトラヒドロフラン中でテトラブチルアンモニウムフ ロリドを使用した標準条件下で行う。 実施例1の工程の出発物質は、下記のようにして製造する。 実施例1A[反応工程(a)] 1A.1. Boc−(S)−3−(2−ナフチル)アラニンイソブトキシホルミル無水 物(式IV:Rp=Boc、R2=H、R3=2−ナフチル、X3=O、Ra=i−イソブ トキシカルボニルオキシ)の製造 Boc−(S)−3−(2−ナフチル)アラニン(480mg)を乾燥CH2Cl2 5ml 中にN−メチルモルホリン(170μl、156mg)と共に溶解し、撹拌しながら N2-、−15℃に、塩/氷浴で冷却する。温度が−10℃以下のままであること を確認しながら、乾燥CH2Cl2 1ml中のi−ブチルクロロホルメート(20 0μl、20mg)を滴下し、反応物を30分撹拌する。 1A.2. Boc−(S)−3−(2−ナフチル)アラニル−N−ベンジル−N−メチ ルアミド(式VI:Rp=Boc、R2=H、R3=2−ナフチル、X3=O、Z=−(C 3)−、R4=フェニル、R5=H)の製造 N−ベンジルメチルアラニン(式Va)(185mg)を、乾燥CH2Cl2 2ml中 で、実施例1A.1の生産物に滴下し、再び温度が−10℃以下のままであるこ とを確認し、反応をTLCで終了するまで撹拌する。反応物をCH2Cl2で75 mlまで希釈し、50ml希釈水性HCl、50ml水および25ml食塩水で洗浄する 。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空除去する。生産物をフラッ シュカラムクロマトグラフィー(シリカ、シクロヘキサン/酢酸エチル4:1)で 精製し、無色泡状物として標題化合物を産生する:TLC(シリカ、シクロヘキ サン/酢酸エチル1:1)Rf=0.54。 実施例1B[反応工程(b)]( S)−3−(2−ナフチル)アラニル−N−ベンジル−N−メチルアミド(式VII) の製造 実施例1Aの生産物(600mg)をジオキサン中の4.0M HCl 10mlに 溶解し、室温で約30分撹拌する。HClおよびジオキサンを真空除去し、残渣 を水100mlに溶解し、2M NaOH(水性)で塩基性にし、CH2Cl2(2× 75ml)で抽出する。有機相をMgSO4で乾燥し、溶媒を真空除去し、黄色油状 物としての標題化合物を得る:TLC(シリカ、CH2Cl2/CH3OH/CH3 COOH 90:9:1)Rf=0.43。 実施例1C[反応工程(c)]Boc−(S)−プロピル−(S)−3−(2−ナフチル)アラニル−N−ベンジル−N −メチルアミド(式IX:Rp=Boc)の製造 標題化合物を、Boc−(S)−プロリン(310mg)と実施例1Bの生産物(46 0mg)と反応させることにより、実施例1A.2と同様に製造でき、粘性油状物と して得られる:TLC(シリカ、シクロヘキサン/酢酸エチル1:1)Rf=0. 18。 実施例1D[反応工程(d)] ( S)−プロリル−(S)−3−(2−ナフチル)アラニル−N−ベンジル−N−メチ ルアラニン(式II)の製造 標題化合物を、実施例1Cの生産物(740mg)から出発して、実施例1Bと同 様に製造し、無色泡状固体として得る;TLC(シリカ、CH2Cl2/CH3OH /CH3COOH 90:9:1)Rf0.29。 実施例1Dの生産物をまた実施例2から4、8から19、22、23および2 6の化合物の製造の出発物質として使用し、それぞれ実施例6、7、21、25 および30から33の式IIで示される出発物質をそれぞれ製造する。実施例5、 20、24および27から29の式IIで示される出発物質は、実施例1Aから1 Dと同様に、以下の手段を使用して製造し、工程における式Va出発物質および /または適合物を得る: 実施例5および20に関して:N−メチル−(ジ−2−ピリジル)メチルアラニン(式Va、R4およびR5の両方 =2−ピリジル)の製造 ジ−2−ピリジルケトン(2.00g)をCH2Cl2に溶解する。ヘプタメチル ジシラザン(1.90g)を、トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート に続いて添加し、反応混合物を12時間還流する。溶媒を真空で除去する。粗油 状物(2.14g)を乾燥C25OH 20mlに溶解する、酢酸0.65gをシアノ ボロヒドリドナトリウム(0.68g)に続いて添加し、反応混合物を、室温で1 時間撹拌する。KHSO4の1%溶液を、溶液がpH2になるまで添加し、次い でNaOHの2M溶液を、pHが12になるまで添加する。C25OHを真空で 除去し、生産物を酢酸エチルに抽出する。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し 、HClを濾液を通して泡立たせる。得られるトリヒドロクロリド塩形の標題化 合物を濾取し、乾燥し、直接更に実施例1Aから1Dと同様に反応させる。 実施例24に関して:N−メチル−3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルアミド[式Va:R4 3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル、R5=H]の製造 工程I N−Boc−3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルアミン 3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルアミン(5.00g)およびN−(ベ ンジルオキシカルボニルオキシ)サクシンイミド(5.12g)をテトラヒドロフラ ン50mlに溶解し、反応混合物を室温で3時間撹拌する。溶媒を真空で除去し、 生産物をCH2Cl2に溶解する。溶液をH2O 50mlおよび食塩水50mlで洗 浄する。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空で溶媒除去し、標題化合物 を産生する。 工程II N−Boc−N−メチル−3,5−ビス(トリフルオロメチル)−ベンジル アミン 上記工程IIの生産物(6.87g)を乾燥テトラヒドロフラン50mlに溶解し、 −78同様にに冷却する。テトラヒドロフラン(14ml)中の1.5M LDAを 添加し、反応混合物を−78℃で30分撹拌し、メチルヨウジド2.98gを次 いでゆっくり添加する。反応混合物を室温で18時間撹拌する。溶媒を真空で除 去し、生産物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、シクロヘキサン/酢酸 エチル9:1)で精製し、標題化合物を産生する。 工程III N−メチル−N−3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルアミン 上記工程IIIの生産物2.00gをC25OH 100mlに溶解し、触媒量の1 0%パラジウム炭素を添加し、溶液を水素雰囲気下に置くことにより脱保護する 。4時間後、触媒を濾取し、溶媒を真空で除去する。得られた標題化合物は、更 に、実施例1Aから1Dと同様に反応させる。 実施例27および29に関して:Boc−(S)−プロリル−(S)−(N−メチル)−3−(2−ナフチル)−アラニル− N−ベンジル−N−メチルアミド(式IX:Rp=Boc、R2=−CH3、R3=2− ナフチル、Z=−N(CH3)−、R4=フェニル、R5=H)の製造 実施例1Cの生産物(1.08g)およびヨウウドメタン(1.04ml、2.38g )を、ジメチルホルムアミド30mlに溶解する。酸化銀(1.95g)を添加し、反 応混合物を60℃に加熱し、分析的HPLCで測定して、出発材料が残らなくな るまで撹拌する。反応混合物を室温に冷却し、CHCl3で200mlに希釈し、 2×100ml 5%KCN(水性)、2×100ml H2Oおよび50ml食塩水で 洗浄し、次いで無水MgSO4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空で除去し、純粋無 色ガラスとして標題化合物を産生する。 標題化合物を、更に実施例1Dと同様に反応させる。実施例28に関して: 28.A.1. Boc−(S)−3−(2−ナフチル)アラニン2−ピリジルエステル( 式IV:Rp=Boc、R2=H、R3=2−ナフチル、Ra=2−ピリジルオキシ)の 製造 Boc−(S)−3−(2−ナフチル)アラニン(1.00g)および2−ヒドロキシ ピリジン(0.33g)を乾燥ピリジン5mlに溶解し、溶液を0℃に冷却する。ジ シクロヘキシルカルボジイミド(0.72g)を添加し、反応混合物を0℃で6時 間撹拌する。溶媒を真空で除去し、生産物を酢酸エチル20mlに溶解し、濾過し 、溶媒を真空で除去する。生産物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリ カ、シクロヘキサン/酢酸エチル2:1)で精製し、標題化合物を産生する:T LC(シリカ、シクロヘキサン/酢酸エチル1:1)Rf=0.41。 28.A.2. Boc[1−(S)−ナフチレン−2−イル−メチル−2−オキソ−4 −フェニル−ブチル]アミン[式VI:Rp=Boc、R2=H、R3=2−ナフチル、 Z=−CH2−、R4=フェニル、R5=H]の製造 実施例29.A.1.の生産物(0.85)を、火炎乾燥フラスコ中の乾燥テトラヒ ドロフラン10mlに溶解し、溶液を窒素下撹拌する。溶液を−78℃に冷却し、 フェネチルマグネシウムブロミドの2M溶液(2ml)をゆっくり添加する。反応混 合物を−78℃で1時間撹拌する。飽和塩化アンモニウム溶液20mlを添加し、 生産物を酢酸エチルに抽出する。有機相をMgSO4で冠総理、濾過し、溶媒を 真空で除去する。生産物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、シク ロヘキサン/酢酸エチル9:1)で精製し、標題化合物を得る:TLC(シリカ、 シクロヘキサン/酢酸エチル4:1)Rf=0.66。 標題化合物を、更に実施例1Bから1Dと同様に処理する。 大規模製造のために、実施例1Aから1の反応工程は、以下の実施例34に示 唆のように適当に適合し得る。 実施例34: 2−ニトロフェニルカルバモイル[(S)−プロリル]−[(S)−3−(2−ナフチル )アラニル]−N−ベンジル−N−メチルアミドの大規模製造: 工程I(≡実施例A) 機械的撹拌機、デジタル温度計、付加漏斗、窒素吸入排出および冷却浴を備え た0.5L、三首、丸底フラスコを、N−ベンジルメチルアミン187.4gで満 たし、1−5℃(内部温度)で冷却する。トリフルオロ酢酸エチル7.5gを、内 部温度を1−5℃に保ちながら15分にわたり滴下する。漏斗を全量7.5mlで 各2.5mlに三等分した酢酸エチルで洗浄し、反応混合物を添加する。冷却浴を 除去し、混合物を室温(21−23℃)に30分間暖める。混合物を室温で30分 撹拌し、油状物を得る。 機械的撹拌機、デジタル温度計、付加漏斗、窒素吸入排出および冷却浴を備え た12L、四首、丸底フラスコを、Boc−(S)−3−(2−ナフチル)アラニン3 94.0gおよび酢酸エチル6.5Lで満たす。溶液を−15℃(内部温度)に冷却 し、4−メチルモルフォリン174.4gを5分にわたり添加する。付加漏斗を 25mlの酢酸エチルで洗浄し、反応混合物に添加する。混合物を10分撹拌し、 酢酸エチル125ml中の172.0ml(181.12g)のイソブチルクロロホルメ ートの溶液を、内部温度を−14から−16℃に保ちながら30分にわたり添加 する。付加漏斗を50mlで各25mに二等分した酢酸エチル洗浄し、これを反応 混合物に添加する。懸濁液を−14から−15℃で更に30分撹拌する。上記で 製造した酢酸エチル125ml中のN−ベンジルメチルアミンの溶液を、一定速度 で、40分にわたり、内部温度を−14から−15℃に保ちながら添加する。付 加漏斗を50mlで各25mlに二等分した酢酸エチルで洗浄し、これを反応混合物 に添加する。同じ温度で更に1時間撹拌した後、酢酸エチル25ml中のイソブチ ルクロロホルメート34.4ml(36.22g)の溶液を、内部温度を−14から− 16℃に維持しながら10分にわたり添加する。付加漏斗を10mlで各5mlに二 等分した酢酸エチルで洗浄し、これを反応混合物に添加する。酢酸エチル25ml 中のN−ベンジルメチルアミン37.4g(上記のようにトリフルオロ酢酸1.5 gから製造)を、一定速度で、10分にわたり、内部温度を−14から−15℃ に保ちながら添加する。付加漏斗を10mlの各5mlに二等分した酢酸エチルで洗 浄し、これを反応混合物に添加する。反応混合物を室温(21−22℃)に1時間 にわたり暖める。水2.5Lを添加し、撹拌を5−10分続ける。有機相を分離 し、1N 塩酸1.876L、続いて水1.8Lで洗浄する。有機相を5%水性炭 酸水素ナトリウム1.5Lで洗浄する。得られる有機相を、水1.5L、続いて食 塩水1.0Lで洗浄し、ブッフナー漏斗で吸引しながら濾過し、酢酸エチル中の Boc−(S)−3−(2−ナフチル)アラニル−N−ベンジル−N−メチルアミド6 .1Lを得る。この溶液を、次工程のために、室温で一晩、窒素下に保持する。 工程II(≡実施例1B) 機械的撹拌機、デジタル温度計、付加漏斗、乾燥管および冷却浴を備えた12 L、四首、丸底フラスコを、酢酸エチル2.2L中の塩酸ガス455.75gで満 たす。溶液を10℃(内部温度)に冷却し、酢酸エチル中の工程Iの粗生産物6. 1Lを、内部温度を20℃以下に保ちながら、25分から30分にわたり添加す る。混合物を室温(22−23℃)に暖め、その温度で更に3時間撹拌する。反応 混合物を減圧下(40−45℃、100から110mmHg)、溶媒5.0Lが回収さ れるまで濃縮し、20−22℃に冷却し、15−30分撹拌する。固体をブッフ ナー漏斗で吸引しながら濾過して回収し、固体を全量1.2Lの各300mlに四 等分した酢酸エチルで洗浄する。固体を50−55℃(762mmHg)で24時間 乾燥し、定重量の純粋(S)−3−(2−ナフチル)アラニル−N−ベンジル−N− メチルアミド塩酸塩を得る。純度:98.4%(HPLCによる);[α]D:+24 .8°(c=1、メタノール)。 工程III(≡実施例IC) 機械的撹拌機、デジタル温度計、付加漏斗および冷却浴を備えた5L、四首、 丸底フラスコを、工程IIの生産物332.0gおよび酢酸イソプロピル2.0Lで 満たす。懸濁液を、氷水浴を使用して10から12℃(内部温度)に冷却する。5 %水性水酸化ナトリウム1.4Lを、充分に撹拌しながら10分にわたり、温度 を10−12℃に維持しながら添加する。混合物を30分で21−22℃に暖め る。有機相を分離し、水0.7L、続いて食塩水0.25Lで洗浄する。有機相を 無水硫酸ナトリウム100gで乾燥し、ブッフナー漏斗で吸引しながら濾過する 。固体を全量90mlで各30mlに三等分した酢酸イソプロピルで洗浄する。有機 相を減圧下(40−100mbar;43−45℃)、更なる溶媒が蒸溜しなくなるま で濃縮し、(S)−3−(2−ナフチル)アラニル−N−ベンジル-N−メチルアミ ド(遊離塩基)0.35Lを油状物として得る。これを保持する。 機械的撹拌機、デジタル温度計、付加漏斗、窒素吸入排出および冷却浴を備え た12L、四首、丸底フラスコを、Boc−(S)−プロリン205.4gおよび酢 酸エチル3.2Lで満たす。混合物を3分撹拌し、溶液を得る。4−メチルモル ホリン125.6gを、内部温度を20−22℃に維持しながら10分にわたり 添加する。付加漏斗を25mlの酢酸エチルで洗浄し、これを反応混合物に添加す る。溶液を−15℃(内部温度)に冷却し、酢酸エチル75ml中のイソブチルクロ ロホルメート132.9gの溶液を、内部温度を−14から−16℃に維持しな がら、30分にわたり添加する。付加漏斗を60mlで各20mlに三等分した酢酸 エチルで洗浄し、これを反応混合物に添加する。懸濁液を−14から−15℃で 更に30−35分間撹拌する。予め製造した酢酸エチル0.35L中の(S)−3 −(2−ナフチル)アラニル−N−ベンジル−N−メチルアミド溶液0.35Lを 、内部温度を−14から−15℃に維持しながら、70分にわたり一定速度で添 加する。付加漏斗を全量75mlで各25mlに三等分した酢酸エチルでせんじょう し、これを反応混合物に添加する。反応混合物を1時間にわたり室温(21−2 2℃)に暖める。反応混合物を室温(21−22℃)で更に1時間撹拌する。水3. 0Lを21−23℃で添加し、全部を5−10分撹拌する。有機相を分離し、1 N塩酸1.5L、続いて水1.5Lで洗浄する。得られる有機相を連続して5%水 性炭酸水素ナトリウム1.5L、水1.5Lおよび食塩水1.0Lで洗浄する。有 機相をブッフナー漏斗で吸引しながら濾過し、Boc−(S)−プロリル−(S)−3 −(2−ナフチル)アラニル−N−ベンジル−N−メチルアミドの溶液3.93L を得る。この溶液を、次工程のために一晩、室温で窒素下で保持する。 工程IV(≡実施例IC) 機械的撹拌機、デジタル温度計、付加漏斗、乾燥管および冷却浴を備えた12 L、四首、丸底フラスコを、酢酸エチル1.63L中の塩酸ガス337.3gで満 たす。溶液を6℃(内部温度)に冷却し、工程IIIの粗生産物3.93Lを、内部温 度を20℃以下に維持しながら25から30分にわたり添加する。付加漏斗を1 80mlの各60mlに三等分した酢酸エチルで洗浄し、これを反応混合物に添加す る。反応混合物を室温(22−23℃)に暖め、この温度で更に2時間撹拌する。 反応混合物を減圧下(40−44℃、80から110mmHg)、4.7Lの溶媒が回 収されるまで濃縮する。得られる油状物0.66Lを水1.4Lに溶解し、酢酸エ チル1.0Lで抽出する。有機相を水0.2Lで抽出する。水性相を合わせ、機械 的撹拌機、デジタル温度計、付加漏斗および冷却浴を備えた5L、四首、丸底フ ラスコに移す。水性相を氷水浴を使用して15℃(内部温度)まで冷却し、予め冷 却した(20−21℃)水1.2L中の水酸化ナトリウム120gの湯尾液を、内 部温度を18℃以下に維持しながら20−30分にわたり添加する(pHは9− 10である)。混合物を10分で室温(21−23℃)に暖め、酢酸イソプロピル 3.0Lで抽出する。有機相を分離し、水性相を全量1.0Lで各0.5Lに二等 分した酢酸イソプロピルで抽出する。合わせた有機相を水0.75L、続いて食 塩水0.5Lで洗浄する。有機相を無水硫酸ナトリウム125gで簡素うし、ブ ッフナー漏斗で吸引しながら濾過する。固体を全量100mlで各50mlに二等分 した酢酸イソプロピルで洗浄し、(S)−プロリル−(S)−3−(2−ナフチル)− アラニル−N−ベンジル−N−メチルアミド5.02Lを得る。この溶液を、次 工程のために窒素下で保持する。 工程V(≡実施例1) 機械的撹拌機、デジタル温度計、付加漏斗、窒素吸入排出および冷却浴を備え た12L、四首、丸底フラスコを、酢酸イソプロピル中の工程IVの生産物の溶液 5.02Lで満たす。溶液を、氷水浴(浴温度6−7℃)中で10−11℃(内部温 度)に冷却し、酢酸イソプロピル0.5L中の2−ニトロフェニルイソシアナート 156gを、内部温度を17−18℃以下に保ちながら、20から30分にわた り添加する。付加漏斗を全量50mlで各25mlに二等分した酢酸イソプロピルで 洗浄し、これを反応混合物に添加する。混合物を室温(22−23℃)に暖め、こ の温度で更に1時間撹拌する。反応混合物を濾過し、減圧下(40−45℃、7 0から100mmHg)で、更なる溶媒が蒸溜しなくなるまで濃縮する。〜0.64k gの粗生産物を酢酸エチル/ヘキサン混合物(60:40v/v)0.5Lに、40 ℃(浴温度)に加温して溶解し、冷却し、シリカゲル8.5kgを含むクロマトグラ フィーカラムに充填する。カラムを、液体レベルがシリカゲルに到達するまで溶 出する。フラスコを全量0.9Lで各0.3Lに三等分した酢酸エチル/ヘキサン 混合物(60:40v/v)で洗浄し、カラムに充填する。各時、カラムを液体レ ベルがシリカゲルに到達するまで溶出する。カラムを酢酸エチル/ヘキサン混合 物(60:40v/v)36.5L、次いで酢酸エチル38Lで溶出する。生産物 を含むフラクション16−24を合わせ、溶媒が蒸溜しなくなるまで蒸発させる (39−44℃、70−110mmHg)。得られた油状物をエタノール(溶媒標準強 度)1.8Lに溶解し、溶媒を蒸発させる(39−44℃、70−110mmHg)。 残渣を加熱(浴温度40−45℃)によりエタノール(190標準強度)3.1Lに 溶解する。得られる溶液3.6Lを29−30℃(内部温度)に冷却し、予め7− 8℃(内部温度、浴温度0から−2℃)に冷却した水13Lに、機械的撹拌機、デ ジタル温度計、付加漏斗、窒素吸入排出および冷却浴を備えた12L、四首、丸 底フラスコ中で、30分にわたり、内部温度を7−9℃に維持しながら添加する 。付加漏斗を全量10mlで各50mlに二等分したエタノール(190標準強度)で 線上し、これを懸濁液に添加する。懸濁液を同じ温度で更に35分撹拌し、固体 を、フッブナー漏斗中のポリプロピレンパッドフィルターから、吸引しながら回 収する。固体全量3Lで各1Lに三等分した水で洗浄する。固体を、42−43 ℃(6.18psiaまたは約319mmHg)のトレイ中のポリエチレンリニヤーシート 上のキロプラントSS−バキュームトレイ−ドライヤーで乾燥し、黄色固体とし て、定重量(44時間)の生産化合物2−ニトロフェニルカルバモイル[(S)−プ ロリル]−[(S)−3−(2−ナフチル)アラニル]−N−ベンジル−N−メチルア ミドを得る。純度:99.4%(HPLC951068による)[α]20 D:−59.8°( c=1、メタノール)。 式Iで示される化合物およびその薬学的に許容可能な酸付加塩(以後、まとめ て“本発明の薬剤”と呼ぶ)は、タチキニンアンタゴニスト活性を示す。更に具 体的に、本発明の薬剤は、NK−1タチキニン(サブスタンスP)受容体で有効な アンタゴニスト活性を示す。本発明の薬剤は、従って、医薬として、例えば、下 記のように有用である。 NK−1受容体への結合親和性は、例えば、下記試験法で示唆のように、[3 H]−サブスタンスP結合置換の能力により証明し得る:試験I クローンヒトNK−1受容体(hNK−IR)でトランスフェクトしたCos−7細 胞由来の膜からの[3H]−サブスタンスP結合の置換 hNK−1Rを含む膜の調製 Cos−7細胞中の組換えDNAの一過性発現および続く細胞の回収を、標準技 術(Sambrook et al.,1989;Kriegler 1990)と同様に行う。 膜を形質導入Cos−7細胞から、Kinematicaホモジナイザーを使用して、1 0000rpmで30秒均質化することにより調製した。得られた懸濁液を30分 、28000×gで遠心する。ペレットを更に2回、Tris−HCl(50mM pH7.4)に再懸濁し、再遠心することにより洗浄する。最終ペレットを2−8 mgタンパク質/mlで、5%グリセロール含有Tris−HCl(50mM、pH7.4 )に再懸濁し、500μlアリコートを急速にドライアイスで凍結させる。hNK−1R受容体含有膜への[3H]サブスタンスP結合 上記のように調製した膜を、懸濁液中に−70℃で維持する。結合検定を、最 終用量0.5ml中に:結合緩衝液(組成μgm-1で:キモスタチン、2;ロイペプチ ン、4;バシトラシン、40、2mM MnCl2、0.1%ウシ血清アルブミン 、20mM ヘペス、pH7);膜懸濁液(0.019±0.003mgタンパク質/管 )400μl;6nM [3H]サブスタンスP 50μlおよび50%ジメチルスル フオキシド50μl(全量を測定するために)、CP96,345(Sinder et al. ,1991)(10μM)50μl(非特異的結合を測定するために)または50μlの種 々の濃度の試験化合物を含むミクロニックポリプロピレン管1.2mlで行う。1 0mM ストックを、100%ジメチルスルフオキシド(DMSO)中で試験化合物につ いて作成する。このストックを使用前に更に50%DMSOで1mMまで希釈す る。各試験化合物の6種の濃度を使用し、阻害曲線を得る。総ての検定を3個づ つ行う。NK1受容体への特異的結合は、全結合管の結果と非特異的結合管の結 果の差として定義される。反応は、放射リガンドの添加により開始し、24℃で 45分間インキュベートする。反応を、氷冷Tris−HCl緩衝液(50mM、p H7.4)500μlの添加により停止させる。結合混合物を急速にWhatman GF/B フィルターシート(0.3%ポリエチレンイミンに2−3時間、室温で予め浸した )で濾過する。管およびフィルターを、氷冷洗浄緩衝液1mlで6回洗浄する。濾 紙への放射活性結合を、Canberra Packard TopCountの液体シンチレーショ ンを使用して測定する。Microscint-40を液体シンチラントとして使用する。結 合パラメーターは、MunsonおよびRodbard、1980の方法により、LIGANDを使用 して計算する。 Cos−7細胞膜を形質導入したヒトNK−1受容体での最初のタンパク質実験 は、[3H]サブスタンスPの特異的結合が、80−100μg/管まではタンパク 質濃度と平行に増加することを示す。慣例として、タンパク質濃度は19±3μ g/管である。この濃度で、[3H]サブスタンスPの特異的結合は慣用的に全結合 の>70%およびインキュベーション媒体に添加した全放射活性の3%である。 [3H]サブスタンスPへのヒトNK1受容体/Cos−7膜への結合は急速であ り、室温で20分で平衡に到達し、90分まで安定である。結合は45分に総て の続く検定において測定する。 ヒトNK1受容体Cos-7細胞膜への[3H]サブスタンスP結合の飽和曲線は、 室温でのインキュベーションの45分後に測定する。平衡解離定数(KD=85± 12pM)および結合部位の数(Bmax=537±139)を、LIGAND(Munson et al.,1980)を使用して、各形質導入体で少なくとも3つのデータのセットの非直 線相互作用曲線適合により測定し、計算した平均を全10個の形質導入体にまた がって計算する。参考文献: Kriegler et al.(1990):Gene Transfer and Expression.A laboratory maual.Stockton Press Munson et al.(1980):Anal.Biochem.107:220 Sambrook et al.:(1989)Molecular Cloning:A laboratory manual(第2版 ),Cold Spring Harbour Laboratory Press.Refs. Snider et al.(1991):Science 251:435-436 本発明の薬剤は、この試験で、Ki=約0.01から約10.0nMの濃度で、[3 H]サブスタンスPを置換するのに活性である。 NK−1受容体アンタゴニストとしての、本発明の薬剤の薬理学的、例えば、 鎮痛剤としての実用性は、また、例えば、下記のような標準試験モデルにより証 明できる:試験II:痛覚過敏症モデル 6匹の雄Dunkin−Hartleyモルモット(約250g)の群に、1%カラゲナン 100μlを、足底内注射により投与する。機械的痛覚過敏症を、Ugo Basile Analgesymeter(足底に使用して最大250g)を使用して測定し、動物の切迫状 態の第1の指標として、逃げ閾値を測定する。動物を有機ガラス箱に入れ、足底 表面にランプ熱刺激を与え、足底逃げまでの時間を測定して、温度痛覚過敏症を 検定する[Hargreabes et al.,Pain32.77-88(1988)]。機械的および温度刺激 に対する逃げ閾値は、炎症および非炎症足底の両方で測定する。 温度/機械的痛覚過敏症を、カラゲナン注射24時間後に測定する。トラガカ ント(1%)中の10%DMSO中の試験物質、即ち、本発明の薬剤を次いで経口 で種々の濃度で投与し、温度/機械的痛覚過敏症を更に3時間後に再測定する。 上記試験法において、本発明の薬剤は、機械的痛覚過敏症を、約0.1から約 5.0mg/kg経口投与の濃度で、および温度痛覚過敏症を、約0.5から約5.0m g/kg経口投与の濃度で減少させることが判明する。 従って、本発明の薬剤は医薬として、例えばタチキニン、特にNK−1(サブ スタンスP)アンタゴニストとして、例えば、過剰な、または望ましくないサブ スタンスP媒介活性を含む病因により、またはそれを有することにより特徴づけ られる疾病または臨床的状態の処置に有用である。 特に、それらは、種々の発生源または病因の疼痛処置のための鎮痛剤または抗 有害受容剤として有用である。それらはまた炎症反応、疾病または状態の処置の ための抗炎症剤または抗浮腫剤として有用である。 その鎮痛活性に関連しておよび当分野で既知の他のタチキニン、例えばNK− 1アンタゴニストと比較して、本発明の薬剤は、経口投与により著しいまたは促 進された活性を有することが驚くべきことに判明した。それらはまた他の当分野 で既知のタチキニン、例えば、NK−1アンタゴニストと比較して、全身投与に より中枢神経系に著しい抗有害受容活性を有することが判明した、即ち、CNS に容易に浸透する。 その鎮痛/抗炎症特性から、本発明の薬剤は、特に、炎症性疼痛、痛覚過敏症 、特に慢性疼痛、例えば、重度慢性疼痛の処置に特に有用である。それらは、例 えば、外傷、例えば火傷、捻挫、骨折等による疼痛、炎症性および/または浮腫 の処置ならびに外科的介入、例えば、手術後疼痛の処置に有用である。それらは 更に、種々の起源の炎症性疼痛の処置、例えば、関節およびリウマチ疾患、腱と 腱鞘の炎症、脈管炎およびリウマチ性関節疼痛、例えば関節リウマチの処置に、 ならびに痛風の処置に有用である。 本発明の薬剤は、更に、アンギーナ、腎臓または胆汁疝痛および月経に関連す る疼痛の処置に有用である。 本発明の薬剤は、また、偏頭痛に関連する疼痛の処置に有用である。それらは 、更に、抗嘔吐剤として嘔吐、例えば、化学療法、毒、妊娠または偏頭痛による 嘔吐の処置に、ならびに失禁および胃が空になるのを遅延する等の、消化不良、 食道への逆流および鼓腸のような胃腸疾患の処置に有用である。 本発明の薬剤は、更に、慢性または閉塞性気道疾患の処置に、例えば、気管支 浮腫、肺粘膜分泌または気道過敏反応の処置に、例えば、喘息の治療または予防 剤としての使用に有用である。本発明の薬剤は、アトピー性および非アトピー性 喘息の処置に、例えば、アレルギー性喘息、運動誘発喘息、職業性喘息、細菌感 染後の喘息および医薬誘発、例えばアスピリン誘発喘息の処置にならびに幼児喘 鳴症候群の処置に有用である。 本発明が使用可能な更なる炎症性または閉塞性気道疾患は、例えば、アルミニ ウム、炭粉沈着、アスベスト、石症、睫毛脱落、鉄症、珪肺症、タバコ症および 特に綿肺を含む、いかなる型または起源の肺炎(粉塵の反復吸入により頻繁によ り起こる炎症性、通常、閉塞性疾患)を含む。 活性剤を使用し得る更に別の炎症性または閉塞性気道疾患および状態は、成人 呼吸窮迫症候群(ARDS)、慢性閉塞性肺炎または気道疾患(COPDまたはC OAD)および気管支炎を含む。活性剤は、また、アレルギー性および血管運動 性鼻炎の処置にも使用し得る。 本発明の薬剤は、更に −中枢神経系、特に不安状態の疾患、例えば、不安、抑鬱、精神病、精神分裂症 、パニック発作、広場恐怖症のような恐怖症、ストレス関連胃疾患およびアルコ ール中毒またはコカイン乱用のような耽溺性疾患; −老年性痴呆症、アルツハイマー病およびダウン症候群を含む痴呆症のような神 経変性病; −MS、ALSおよび、神経病的疾患例えば末梢ニューロパシー、例えば糖尿病 および化学療法ニューロパシーを含むような脱髄性疾患; の処置への使用が示される。 本発明の薬剤は、更に、免疫系の不全に関連する疾患または状態、例えば自己 免疫疾患の処置、特に、炎症、浮腫または侵害が関連するものに有用である。こ のカテゴリーに含まれる具体的な疾病は、自己免疫血液学的疾患(例えば、溶血 性貧血、無形成性貧血、赤芽球癆および特発性血小板減少症)、全身性エリテマ トーデス、多発性軟骨炎、スクレロドーマ、ウェゲナー肉芽腫、皮膚筋炎、慢性 活動性肝炎、重症筋無力症、乾癬、スティーブン−ジョンソン症候群、特発性ス プルー、自己免疫性炎症性腸疾患(例えば、潰瘍性大腸炎およびクローン病を含 む)、内分泌性眼病、甲状腺機能亢進症、結節症、多発性硬化症、原発性胆汁性 肝硬変、若年性糖尿病(I型糖尿病)、ブドウ膜炎(前部または後部)、乾性角結膜 炎および春季角結膜炎、組織内肺線維症、乾癬、乾癬性関節炎および糸球体腎炎 例えば、特発性ネフローゼ症候群または微少変化ネフローゼ症候群を含むネフロ ーゼ症候群ありまたはなし)ならびに脈管炎を含む。本発明の薬剤は、免疫抑制 剤または免疫抑制剤アジュバントとして、例えば、他の免疫抑制剤、例えばシク ロポリンまたは免疫抑制マクロライド治療と共に、例えば、例えば同種間移植腎 臓、肝臓、角膜、心臓、肺または心肺移植に続く同種移植片拒絶の抑制にまた有 用であり得る。 本発明の薬剤は、更に別に、例えば、皮膚、眼、鼻咽頭または胃腸管のアレル ギー性疾患または状態、特に、このような疾病または状態が炎症、浮腫または侵 害反応に関係している場合の処置への使用も示される。このような疾病または状 態の例は、例えば、湿疹、毒蔦アレルギーのような過敏性疾患、接触性皮膚炎、 結膜炎、春季結膜炎、乾性角結膜炎、潰瘍および他の湿疹性皮膚炎を含む。 本発明の薬剤は、また、アンギーナ、偏頭痛およびレイナード病のような血管 拡張および血管痙攣性疾患の処置にも有用である。 前記に加えて、本発明の薬剤はまたp−糖タンパク阻害活性を有することも判 明した。本発明の薬剤は、従って、他の治療カテゴリー、例えば: 他の化学療法剤治療、特に抗微生物(例えば、抗バクテリア、抗ウイルス、抗真 菌または抗原虫)化学療法、AIDSおよび、特に、抗癌または抗腫瘍(例えば、 抗腫瘍または静細胞性)化学療法の効果増大または促進、または感受性増大また は促進のため。それらは、従って、例えば、例えば、抗腫瘍または静細胞性医薬 療法の場合の通常の化学療法投薬濃度を減少する手段として、全医薬毒性を減少 させる手段として、更に具体的に、化学療法に対する、生れつきまたは獲得の両 方を含む耐性を戻すかまたは耐性を減少させる手段としての使用が示される; −例えば、パーキンソン病、アルツハイマー病等を含む神経変性疾病の処置のた めに、例えば、他の鎮痛剤または精神運動刺激性または抑制性薬または薬群と組 み合わせた投与のために、例えば、他の向精神薬治療を可能、増加または促進す るために、例えば、血液脳関門を通過する医薬を促進するために、中枢神経系を 指向する他の医薬治療を可能にまたは促進するためにならびに脳の癌を指向すべ き化学療法剤として; −抗寄生虫、特に、例えば、Toxoplazma属(例えば、Toxoplasma gondii)およ びPlasmodia属(例えば、Plasmodium falciparum)の生物に対する抗原虫剤とし て; の医薬物質のアジュバントまたは共治療剤としての使用が示される。 上記適用症において、本発明の薬剤の用量は、もちろん、例えば、宿主、投与 経路および処置すべき状態の重症度ならびに具体的に用いる本発明の薬剤の相対 的効力に依存して変化する。しかしながら、一般に、動物において、充分な結果 が、例えば、疼痛、偏頭痛および嘔吐の処置において、約0.1から約10mg/k g p.o.の一日量で得られることが示される。大型哺乳類、例えば、ヒトにおいて 、指示される一日量は、例えば、疼痛、偏頭痛および嘔吐の処置に、簡便には、 1回または4×/日までの分割量または持続性放出形で、約7.0から約700m g/日 p.o.、例えば、約100mg/日 p.o.である。経口投与形は、従って、好 適には、好適な薬学的に許容可能な希釈剤または担体と混合された約1.5から 約150または700mg、例えば約25から100mgの本発明の薬剤を含む。 その相対的に低い溶解性を考慮して、経口投与用の本発明の薬剤は、好適には 、親水相(例えば、プロピレングリコール/エタノール)、疎水相(例えば、登録 商標MAISINEで商業的に入手可能なような植物油モノ−ジ−トリグリセリド)およ び界面活性剤(例えば、登録商標CREMOPHORで商業的に入手可能なようなポリオキ シ水素化植物油)を含む組成物として製剤される。i.v.投与用製剤は、エタノー ル中の選択した本発明の薬剤と好適な界面活性剤、例えば、CREMOPHOR RH 40を 溶解することにより、製造し得る。以下の実施例は、経口投与に好適なガレヌス 形の製造を説明する: 成分 量/単位用量 1.本発明の薬剤、例えば実施例1の化合物 100.00mg 2.プロピレングリコール 94.70mg 3.トウモロコシ油モノ−ジ−トリグリセリド、 319.90mg 例えば、MAISINE 4.ポリオキシ40水素化ヒマシ油、例えば、 383.70mg CREMOPHOR RH 40 5.脱水素エタノール 94.70mg 合計 993.00mg 成分4を液化するまで40℃で暖める。成分2、3および5を添加し、全体を 慣用法で透明な溶液が得られるまで混合する。細かく砕いた形の成分1、例えば 、ピンミル処理実施例1の化合物(遊離塩基、無定形)を、必要であれば低い温度 で、得られた溶液に添加し、透明な溶液が得られるまで混合する。生産物は、飲 料用溶液として使用するのに好適である。あるいは、組成物を軟または硬ゼラチ ンカプセル封入形に詰め得、例えば、各カプセルは50または100mgの成分1 を含む。 本発明の薬剤は、あるいは、例えば、クリーム、ジェル等の形で、例えば、前 記のような皮膚の状態の処置に局所的に投与し得、または、例えば、乾燥粉末形 で、例えば、閉塞性または炎症性気道疾患の処置のために吸入し得、または、例 えば、注射または輸液のような他の好適な経路で投与し得る。 好ましい本発明の薬剤は、実施例1の製品である。一連の実験において、この 上記試験IIで概算されるED50は、機械的痛覚過敏症に0.73±0.09mg/kg p.o.および温度痛覚過敏症に1.75±0.64mg/kg p.o.の範囲である。同試 験法において、アスピリンで概算されるED50は、機械的痛覚過敏症で約30mg /kgおよび温度痛覚過敏症で約100mg/kgである。実施例1の化合物の鎮痛剤 のして示される経口投与量は、従って、アスピリンを使用して臨床的に用いられ ているものの1/40から1/50である。 更に好ましい本発明の薬剤は、実施例17の製品である。上記試験IIによる一 連の実験において、この化合物のED50は、機械的痛覚過敏症で1.0mg/kg p. o.の範囲である。実施例17の化合物の鎮痛剤のして示される経口投与量は、従 って、アスピリンを使用して臨床的に用いられているものの1/30である。 前記に従い、本発明はまた: 1)例えば、前記の具体的適用症に使用するための、医薬として、例えば、NK −1(サブスタンスP)アンタゴニストとして使用するための、特に、鎮痛剤、抗 炎症または抗浮腫剤として使用するための、またはアレルギー性状態または反応 、例えば、鼻炎の処置に使用するための、または嘔吐の処置に使用するための本 発明の薬剤; 2)薬学的に許容可能な希釈剤または担体と共に、活性剤として本発明の薬剤を 含む医薬組成物; 3)本発明の薬剤の有効量を患者に投与することを含む、必要とする患者の、前 記の具体的な適用症の処置法; を提供する。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式I 〔式中、 R1は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、メトキ シ、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、メトキシカルボニル、カルバモイルお よびN−メチルカルバモイルからなる群から選択された1個または2個の基でモ ノ−またはジ−置換されているフェニル、 nは、0または1、 X1は、酸素、硫黄または=NCN、 X2およびX3は、それぞれ独立して酸素または硫黄、 R2は、水素またはメチル、 R3は、フェニル、ハロ−置換フェニル、2−ナフチル、IH−インドル−3− イルまたは1−メチル−インドル−3−イル、 Zは、−N(CH3)−または−CH2−、 R4はフェニル、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニルまたはピリジルおよ び R5は水素、フェニル、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニルまたはピリジ ル、 ここで、X3が硫黄である場合、Zは−N(CH3)−である〕 で示される化合物またはその酸付加塩。 2.R1は2−ハロまたは2−ニトロフェニル、 nは0、 X2およびX3はそれぞれ酸素、 R4はフェニルまたはピリジル、 R5は水素、フェニルまたはピリジル、 X1、R2、R3およびZは請求項1で定義の意味を有するものである、 請求項1記載の式Iで示される化合物またはその酸付加塩。 3.R1は式 〔式中、R1 aはトリフルオロメチル、ハロゲン、メトキシまたはニトロおよびR1 b は水素、トリフルオロメチル、ハロゲン、メトキシまたはニトロである〕、で 示される基、 nは1、 X2およびX3はそれぞれ酸素、 R3はハロ置換フェニル、2−ナフチル、IH−インドル−3−イルまたは1− メチル−インドル−3−イル、 Zは−N(CH3)−および X1、R2、R4およびR5は請求項1で定義の意味を有するものである、 請求項1記載の式Iで示される化合物またはその酸付加塩。 4.R1は2−ニトロフェニル、nは0、X1、X2およびX3はそれぞれ酸素、 R2は水素、R3は2−ナフチル、Zは−N(CH3)−、R4はフェニルおよびR5 は水素である、請求項1記載の式Iで示される化合物。 5.R1は2−(メトキシメチル)フェニル、R2は水素、nは0、X1、X2およ びX3はそれぞれ酸素、R3は2−ナフチル、Zは−N(CH3)−、R4はフェニル およびR5は水素である、請求項1記載の式Iで示される化合物。 6.a)R1は2−ニトロフェニル、nは0、X2およびX3はそれぞれ酸素、 R2は水素、R3は2−ナフチル、Zは−N(CH3)−および −X1は硫黄、R4はフェニルおよびR5は水素、 −X1は=NCN、R4はフェニルおよびR5は水素、 −X1は酸素およびR4およびR5はそれぞれ2−ピリジル、 −X1は酸素、R4は2−ピリジルおよびR5は水素、または −X1は硫黄、R4は2−ピリジルおよびR5は水素;または b)nは0、X1、X2およびX3はそれぞれ酸素、R2は水素、R3は2−ナフチ ル、Zは−N(CH3)−、R4はフェニル、R5は水素およびR1は2−クロロフェ ニル、4−ニトロフェニル、2−シアノフェニル、3−シアノフェニル、4−フ ルオロフェニル、2−(メトキシ−カルボニル)フェニル、3−ニトロフェニル、 2−(メチルカルバモイル)−フェニル、2−カルバモイルフェニル、2−ヒドロ キシフェニルまたは2−ヒドロキシメチルフェニル;または c)R1は2−ニトロフェニル、nは0、X1、X2およびX3はそれぞれ酸素、R3 は2−ナフチル、R4はフェニル、R5は水素および −R2はメチルおよびZは−N(CH3)−、または −R2は水素およびZは−CH2−;または d)R1は2−ニトロフェニル、nは0、X1、X2およびX3はそれぞれ酸素、R2 は水素、R3は2−ナフチル、Zは−N(CH3)−、R5は水素およびR4はIH −インドル−3−イルまたは3,4−ジクロロフェニル;または e)nは1、X1は硫黄、X2およびX3はそれぞれ酸素、R2は水素、R3は2− ナフチル、Zは−N(CH3)−、R4はフェニル、R5は水素およびR1は2−クロ ロフェニル、2−トリフルオロメチルフェニルまたは2−ブロモフェニル;また は f)R1は2−クロロフェニル、nは1、X2およびX3はそれぞれ酸素、R2は水 素、R3は2−ナフチル、Zは−N(CH3)−および −X1は硫黄およびR4およびR5はそれぞれ2−ピリジル、 −X1は硫黄、R4は2−ピリジルおよびR5は水素、 −X1は酸素、R4はフェニルおよびR5は水素、 −X1は硫黄、R4は3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニルおよびR5は水素 、または −X1は硫黄およびR4およびR5はそれぞれフェニル;または g)nは1、X1は硫黄、X2およびX3はそれぞれ酸素、Zは−N(CH3)−、R4 はフェニル、R5は水素および −R1は2−ニトロフェニル、R2はメチルおよびR3は2−ナフチル、 −R1は2−クロロフェニル、R2は水素およびR3は3,4−ジクロロフェニルま たは1−メチルインドリル−3−イル: である、請求項1記載の式Iで示される化合物またはその酸付加塩。 7.炭素原子(a)および(b)および、R4およびR5が異なり、R5が水素以外 である場合、炭素原子(a)のそれぞれが(S)−立体配置であり、R1からR5、X1 からX3、nおよびZが請求項1から3または6で定義の意味を有するものであ る、請求項1記載の式Iで示される化合物またはその酸付加塩。 8.炭素(a)および(b)がそれぞれ(S)−立体配置であり、R1からR5、X1 からX3、nおよびZが請求項4または5で定義の意味を有する、請求項1記載 の式Iで示される化合物。 9.式II 〔式中、R2からR5、X2、X3およびZは請求項1で定義の意味を有する〕 で示される化合物を、式III R1'−(CH2)n−N=C=X1 (III) 〔式中、R1’は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、保護ヒド ロキシ、メトキシ、保護ヒドロキシメチル、メトキシメチルまたはメトキシカル ボニルからなる群から選択された1個または2個の基でモノ−またはジ−置換さ れ ているフェニルならびにnおよびX1は請求項1で定義の意味を有する〕 で示される化合物と反応させ; 必要な場合、R1'が保護ヒドロキシおよび/または保護ヒドロキシメチルで置換 されたフェニルである、このようにして得られた化合物を脱保護し、および/ま たはR1'がメトキシカルボニルで置換されたものであるこのようにして得られた 化合物を変換し、R1'がカルバモイルまたはN−メチルカルバモイルで置換され たフェニルである対応する化合物を得; 得られた遊離形または酸付加塩形の式Iで示される化合物を回収することを含む 、請求項1記載の式Iで示される化合物またはその酸付加塩の製造法。 10.薬学的に許容可能な希釈剤または担体と共に、請求項1から8のいずれ かに記載の式Iで示される化合物またはその薬学的に許容可能な酸付加塩を含む 、医薬組成物。 11.医薬として使用するための、請求項1から8のいずれかに記載の式Iで 示される化合物またはその薬学的に許容可能な酸付加塩。 12.鎮痛または抗炎症有効量の請求項1から8のいずれかに記載の化合物ま たはその薬学的に許容可能な酸付加塩を患者に投与することを含む、必要とする 患者の疼痛または炎症の処置法。
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