JPH11502810A - ニューロキニンアンタゴニストとしての3−ベンジルアミノ−2−フェニルピペリジン - Google Patents

ニューロキニンアンタゴニストとしての3−ベンジルアミノ−2−フェニルピペリジン

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JPH11502810A JP8528073A JP52807396A JPH11502810A JP H11502810 A JPH11502810 A JP H11502810A JP 8528073 A JP8528073 A JP 8528073A JP 52807396 A JP52807396 A JP 52807396A JP H11502810 A JPH11502810 A JP H11502810A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I) (式中、R1はC2-4アルコキシ基であり;R2であり;R3は水素またはハロゲン原子であり;R4およびR5は各々独立して水素もしくはハロゲン原子、またはC1-4アルキル、C1-4アルコキシもしくはトリフルオロメチル基である)のピペリジン誘導体、およびそれらの薬学的に許容される誘導体、そられの製造方法、並びにタキキニンによって媒介される症状の治療におけるそれらの使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 ニューロキニンアンタゴニストとしての3−ベンジルアミノ −2−フェニルピペリジン 本発明はピペリジン誘導体、それらの製造方法、それらを含有する医薬組成物 、およびそれらの医学的用途に関する。 特に、本発明は、サブスタンスPおよび他のニューロキニンを含めたタキキニ ンの有効で特異的なアンタゴニストである新規化合物に関する。 サブスタンスPアンタゴニスト活性を有すると記載されている3−アミノピペ リジン誘導体は、例えば、WO−A−9300331、WO−A−930117 0、WO−A−9413663およびWO−A−95/08549に開示されて いる。 本発明は、式(I) (式中、R1はC2-4アルコキシ基であり; R2であり; R3は水素またはハロゲン原子であり; R4およびR5は各々独立して水素もしくはハロゲン原子、またはC1-4アルキ ル、C1-4アルコキシもしくはトリフルオロメチル基である) の化合物、およびそれらの薬学的に許容される誘導体を提供する。 ”薬学的に許容される誘導体”とは、式(I)の化合物の薬学的に許容される 塩または溶媒和物、あるいは受容者に投与したとき、式(I)の化合物またはそ の活性代謝産物もしくは残留物を(直接的にまたは関節的に)提供しうる他の化 合物を意味する。 当業者にとって、式(I)の化合物を改変して、式(I)の化合物のいずれか の官能基におけるその薬学的に許容される誘導体を提供しうることは明らかなこ とである。当業者にとって、式(I)の化合物の薬学的に許容される誘導体を2 つ以上の位置において誘導しうることは明らかなことである。 式(I)の化合物の好ましい薬学的に許容される誘導体は、それらの薬学的に 許容される塩および溶媒和物である。 一般式(I)の化合物の適した薬学的に許容される誘導体には、薬学的に許容 される有機または無機酸で形成される酸付加塩、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩 、硫酸塩、アルキル−またはアリールスルホン酸塩(例えば、メタンスルホン酸 塩またはp−トルエンスルホン酸塩)、リン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、コハク 酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩およびマレイン酸塩が含まれる。二塩酸塩が特に適 している。 シュウ酸のような他の酸は、それら自体は薬学的に許容されないが、式(I) の化合物およびそれらの薬学的に許容される酸付加塩を得る際の中間体として有 用な塩の製造に役立つ。 溶媒和物は、例えば水和物である。 以後、本発明による化合物とは、式(I)の化合物およびそれらの薬学的に許 容される誘導体の両方が含まれるものとする。 当業者にとって、式(I)の化合物が少なくとも2つのキラル中心(式(I) では*として示す)を含み、そして、従って、2対の光学異性体(すなわち、光 学的対掌体)、およびラセミ混合物を含めたそれらの混合物の形で存在すること は明らかなことである。 例えば、式(I)の化合物は、図(a)および(b)によって示されるような シス異性体、または図(c)および(d)によって示されるようなトランス異性 体、またはこれらの混合物である。 図(a)〜(d)によって表される式(I)の化合物の全ての異性体、および ラセミ混合物を含めたそれらの混合物は、本発明の範囲内に含まれる。 式(I)の化合物は、それらのシス異性体(すなわち、図(a)および(b) で表される)の形であるのが好ましい。2S,3S異性体(すなわち、図(b) で表されるような)が特に好ましい。 −般式(I)において、C2-4アルコキシ基は直鎖または分枝鎖アルコキシ基 、例えばエトキシ、プロポキシ、プロプ−2−オキシ、ブトキシ、ブト−2−オ キシ、2−メチルプロプ−1−オキシまたは2−メチルプロプ−2−オキシであ る。C1-4アルキル基は直鎖または分枝鎖アルキル基であり、例えばメチル、エ チル、プロピル、プロプ−2−イル、ブチル、ブト−2−イル、2−メチルプロ プ−1−イルまたは2−メチルプロプ−2−イルである。 −般式(I)において、ハロゲン原子はフッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子 、例えばフッ素、塩素または臭素原子である。 R3は水素原子であるのが好ましい。 R4およびR5は好ましくは水素またはハロゲン原子、例えばフッ素原子であ り、例えば、R4はハロゲン、例えばフッ素原子を表し、R5は水素原子を表す。 さらに好ましくは、R4およびR5は共に水素原子である。 好ましい種類の式(I)の化合物は、R1がエトキシ、プロポキシ、プロプ− 2−オキシ、ブトキシ、ブト−2−オキシ、2−メチルプロプ−1−オキシまた は2−メチルプロプ−2−オキシ基であり、R3が水素原子であり、そしてR4お よびR5が水素またはハロゲン原子、例えばフッ素原子、さらに好ましくはR4お よびR5が共に水素原子であるものである。 本発明による具体的な化合物には以下の化合物が含まれる: (2−(2−プロポキシ)−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾール−1− イル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)ア ミン、 (2−(1−プロポキシ)−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾール−1− イル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)ア ミン、 (2−(1−ブトキシ)−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾール−1−イ ル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミ ン、 (2−(2−ブトキシ)−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾール−1−イ ル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミ ン、 (2−(2−メチル−1−プロポキシ)−5−(5−トリフルオロメチルテトラ ゾール−1−イル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン− 3−イル)アミン、 (2−(2−エトキシ−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾール−1−イル )ベンジル)−([2S,3S]−2−(4−フルオロフェニル)−ピペリジン − 3−イル)アミン、 およびこれらの薬学的に許容される誘導体、例えば塩、特に二塩酸塩、および溶 媒和物。 本発明によるさらに具体的な化合物には以下の化合物が含まれる: (2−(2−メチル−2−プロポキシ)−5−(5−トリフルオロメチルテトラ ゾール−1−イル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン− 3−イル)アミン およびその薬学的に許容される誘導体。 本発明による好ましい化合物は次の化合物である: (2−エトキシ−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾール−1−イル)ベン ジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン およびその薬学的に許容される誘導体、例えば塩、特に二塩酸塩、および溶媒和 物。 本発明の化合物は、インビトロおよびインビボのいずれにおいても、サブスタ ンスPおよび他のニューロキニンを含めたタキキニンのアンタゴニストであり、 従って、サブスタンスPおよび他のニューロキニンを含めたタキキニンによって 媒介される症状の治療に用いられるものである。 本発明の化合物は、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞膜に発現する 組み換えヒトNK1レセプターから[3H]−サブスタンスP(SP)を置き換 える能力によって試験管内で測定されるNK1- レセプター結合親和力を有する 。CHO膜(3〜5μgタンパク質/管)を準備し、[3H]−SP(0.6〜 0.8nM)と共に20℃で40分間インキュベートした。非特異的結合は1μ M(+)CP99,994の存在下で残っているものとして定義した。 本発明の化合物は、例えばフェレットにおける放射誘導嘔吐の抑制能力によっ て示されるような抗嘔吐活性を有することが分かった。この嘔吐モデルでは、む かつきおよび嘔吐が全身照射(2グレー=200ラド)後、約20分で生じる。 試験化合物は照射直後に投与し(例えば、i.p.、p.o.、i.v.、s.c.)、嘔吐にお けるその効果を適当な対照との比較によって測定する。抗嘔吐活性は、シスプラ チンおよびトコンのような他の催吐薬を使用して行ってもよい。あるいは、試験 化合物を照射前または催吐薬で処理する前に、例えば照射の1.5、3または6 時間前に投与してもよい。 本発明の化合物は、上記試験において0.1〜3mg/kg s.c.の投与量で 照射誘導嘔吐を抑制することが分かった。 本発明の化合物は有効で特異的なNK1アンタゴニストである。さらに、これ らはすぐれた経口バイオアベイラビリティを示し、そして好都合な作用持続時間 を有する。 本発明の化合物は鎮痛薬として有用であり、特にこれらは術後の痛みのような 外傷性痛;上腕叢のような外傷性分離;慢性の痛み、例えば変形性関節症、慢性 関節リウマチまたは乾癬性関節炎において生じるような関節炎痛;ニューロパシ ー性の痛み、例えばポストヘルペス性神経痛、三叉神経痛、分節性または肋間神 経痛、線維筋肉痛、カウザルギー、末梢神経障害、糖尿病性神経障害、化学療法 誘導神経障害、AIDS関連神経障害、後頭神経障害、膝神経痛、舌咽神経痛、 交感神経反射性ジストロフィー、幻影肢痛;様々な形の頭痛、例えば片頭痛、急 性または慢性緊張性頭痛、側頭下顎痛、上顎洞痛、群発性頭痛;歯痛;癌の痛み ;内臓由来の痛み;胃腸痛;神経捕捉痛;運動障害痛;月経困難症;月経痛;髄 膜炎;クモ膜炎;筋骨格痛;背下部の痛み、例えば脊髄狭窄;椎間板ヘルニア; 座骨神経痛;アンギナ;強直脊椎症;痛風;熱傷;傷跡痛;かゆみ;および視床 痛、例えば発作後視床痛の治療に有用である。 本発明の化合物は抗炎症薬としても有用であり、特にこれらはぜん息、インフ ルエンザ、慢性気管支炎および慢性関節リウマチにおける炎症の治療;胃腸管の 炎症性疾患、例えばクローン病、潰瘍性大腸炎、炎症性腸疾患、非ステロイド系 抗炎症薬誘導損傷、並びにClostridium difficile のような細菌感染の炎症およ び分泌作用;皮膚の炎症性疾患、例えばヘルペスおよび湿疹;膀胱の炎症性疾患 、例えば膀胱炎および尿失禁;そして眼および歯の炎症、例えば歯肉炎および歯 周炎の治療に有用である。 本発明の化合物はアレルギー性疾患、特にじんま疹のような皮膚のアレルギー 性疾患、および鼻炎のような気道のアレルギー性疾患の治療にも有用である。 本発明の化合物はCNS疾患、特に精神病、例えば精神分裂病、躁病または痴 呆;認識障害、例えばアルツハイマー病;不安;AIDS関連痴呆;糖尿病性神 経障害;多発性硬化症;うつ病;パーキンソン病;および薬物乱用依存症の治療 にも有用であり、そして本発明の化合物は筋弛緩薬および抗痙攣薬としても作用 しうる。 本発明の化合物は嘔吐、すなわち吐き気、むかつきおよび嘔吐の治療にも有用 である。嘔吐には急性嘔吐、遅延嘔吐および予期嘔吐が含まれる。本発明の化合 物はしかしながら誘導嘔吐の治療に有用である。例えば、嘔吐は、アルキル化剤 のような癌の化学治療薬、例えばシクロホスファミド、カルムスチン、ロムスチ ンおよびクロラムブシル;細胞毒性抗生物質、例えばダクチノマイシン、ドキソ ルビシン、マイトマイシン−Cおよびブレオマイシン;代謝拮抗物質、例えばシ タラビン、メトトレキセートおよび5−フルオロウラシル;ビンカアルカロイド 、例えばエトポシド、ビンブラスチンおよびビンクリスチン;並びにシスプラチ ン、ダカルバジン、プロカルバジンおよびヒドロキシ尿素のような他のもの;お よびこれらの組み合わせ;放射線病;放射線治療、例えば癌治療におけるような 胸部または腹部の照射;カルチノイド症候群;毒物;代謝性疾患または感染、例 えば胃炎によって生じる、あるいは細菌またはウイルス性胃腸感染症の際に放出 される毒素のような毒;妊娠;前庭障害、例えば乗り物酔い、めまい、もうろう 状態 およびメニエール病;術後病;透析による嘔吐;プロスタグランジン誘導嘔吐; 胃腸閉塞;胃腸運動減退;内臓の痛み、例えば心筋梗塞または腹膜炎;片頭痛; 頭蓋内圧上昇;頭蓋内圧減少(例えば、高山病);オピオイド鎮痛薬、例えばモ ルヒネ;胃−食道逆流、胃酸過多、暴飲暴食、酸性胃、溜飲/逆流;胸やけ、例 えば症状的胸やけ、夜間胸やけ、並びに食事による胸やけおよび消化不良;器官 不全、例えば末期の病気;AIDSおよびAIDS関連症状、およびこれらの治 療;そして周期性嘔吐症候群によって誘導される。 本発明の化合物は胃腸疾患、例えば過敏性腸症候群;皮膚疾患、例えば乾癬、 かゆみおよび日焼け;血管痙攣性疾患、例えばアンギナ、血管性頭痛およびレイ ノー病;大脳虚血、例えばクモ膜下出血後の大脳血管痙攣;線維組織形成および 膠原病、例えば強皮症およびエオシン好性肝蛭症;免疫増強または抑制関連疾患 、例えば全身性エリテマトーデスおよびリウマチ性疾患、例えば結合組織炎;ら せんウレアーゼ陽性グラム陰性バクテリア、例えばヘリコバクターピロリ;そし て咳の治療にも有用である。 本発明の化合物は化粧品による治療、例えば過敏性の皮膚のための化粧品の配 合物中にも有用である。 従って、本発明は、治療に、特に人間の薬に用いるための式(I)の化合物ま たはその薬学的に許容される誘導体を提供する。 本発明の別の態様として、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される誘 導体を、サブスタンスPおよび他のニューロキニンを含めたタキキニンによって 媒介される症状の治療用薬剤の製造に用いることも提供する。 さらに別の態様では、ヒトを含めた哺乳動物の治療方法、特に、有効量の式( I)の化合物またはその薬学的に許容される誘導体を投与することを含む、サブ スタンスPおよび他のニューロキニンを含めたタキキニンによって媒介される症 状の治療方法を提供する。 治療には、予防並びに定まった症状の軽減が含まれていることは明らかである 。式(I)の化合物はそのままの薬剤として投与してもよいが、活性成分を医薬 配合物として存在させるのが好ましい。 従って、本発明は、式(I)の少なくとも1種の化合物またはその薬学的に許 容される誘導体を含み、そして一般的なルートによる投与用に配合された医薬組 成物も提供する。そのような組成物は好ましくは薬剤、特に人間の薬剤に適合さ せた形であり、1種以上の薬学的に許容される担体または賦形剤を用いて一般的 な方法で都合よく配合することができる。 式(I)の化合物は経口、口内、非経口、局所(眼および鼻を含む)、経皮、 貯蔵または直腸投与用に、あるいは吸入または注入(口または鼻を通して)によ る投与に適した形で配合しうる。 経口投与では、医薬組成物は、例えば、薬学的に許容される賦形剤、例えば結 合剤(例えば、予備ゼラチン化トウモロコシデンプン、ポリビニルピロリドンま たはヒドロキシプロピルメチルセルロース);充填剤(例えば、ラクトース、微 晶質セルロースまたはリン酸水素カルシウム);潤滑剤(例えば、ステアリン酸 マグネシウム、タルクまたはシリカ);崩壊剤(例えば、馬鈴薯デンプンまたは ナトリウムデンプングリコレート);または湿潤剤(例えば、ラウリル硫酸ナト リウム)と共に、一般的な方法によって製造される錠剤またはカプセルの形をと りうる。錠剤は当業界で周知の方法によって被覆されてもよい。経口投与用の液 体製剤は、例えば溶液、シロップまたは懸濁液の形をとっても、あるいはこれら は使用前に水または他の適当な賦形剤と共に構成するための乾燥製品として提供 してもよい。そのような液体製剤は、薬学的に許容される添加剤、例えば懸濁化 剤(例えば、ソルビトールシロップ、セルロース誘導体または水素化食用脂肪) ;乳化剤(例えば、レシチンまたはアカシア);非水性賦形剤(例えば、アーモ ンド油、油性エステル、エチルアルコールまたは分別植物油);および防腐剤( 例 えば、p−ヒドロキシ安息香酸メチルもしくはプロピル、またはソルビン酸)と 共に、一般的な方法によって製造しうる。製剤は緩衝塩、フレーバー剤、着色剤 および甘味剤を必要に応じて含有していてもよい。 経口投与用の製剤は、活性化合物を調整放出するのに適したように配合しても よい。 口内投与では、組成物は一般的な方法で配合された錠剤またはロゼンジの形を とりうる。 本発明の化合物は、ボーラス注射または連続注入による非経口投与用に配合し うる。注射用配合物は単位投薬の形、例えばアンプルの形で、または多数回分投 薬量容器の形で、防腐剤を加えて提供しうる。組成物は懸濁液、溶液、または油 性もしくは水性賦形剤中のエマルジョンのような形をとってもよく、懸濁化剤、 安定剤および/または分散剤のような配合剤を含有していてもよい。あるいは、 活性成分は使用前に適当な賦形剤、例えば発熱物質を含有しない滅菌水と共に構 成するための粉末の形でもよい。 本発明の化合物は軟膏、クリーム、ゲル、ローション、ペッサリー、エーロゾ ルまたは点滴剤(例えば、眼、耳または鼻の点滴剤)の形で局所投与するために 配合しうる。軟膏およびクリームは、例えば、水性または油性基剤と共に、適当 な増粘剤および/またはゲル化剤を加えて配合しうる。眼に投与するための軟膏 は、滅菌成分を用いて滅菌法で製造しうる。 ローションは水性また油性基剤と共に配合し、そして1種以上の乳化剤、安定 剤、分散剤、懸濁化剤、増粘剤または着色剤も一般に含有する。点滴剤は水性ま たは非水性と配合し、やはり1種以上の分散剤、安定剤、可溶化剤または懸濁化 剤も含有する。これらは防腐剤を含有していてもよい。 経皮投与では、本発明による化合物はクリーム、ゲル、軟膏またはローション として、あるいは経皮パッチとして配合しうる。そのような組成物は、例えば、 水性または油性基剤と共に、適当な増粘剤、ゲル化剤、乳化剤、安定剤、分散剤 、懸濁化剤および/または着色剤を加えて配合しうる。 本発明の化合物は、例えばココアバターまたは他のグリセリドのような一般的 な座薬基剤を含有する、座薬または停留浣腸のような直腸用組成物に配合しても よい。 本発明の化合物はデポ製剤として配合してもよい。そのような長時間作用型配 合物は植え込み(例えば、皮下または筋肉内)によってまたは筋肉内注射によっ て投与しうる。従って、例えば、本発明の化合物は適当な高分子もしくは疎水性 材料(例えば、許容される油中エマルジョンとして)またはイオン交換樹脂と共 に、あるいは難溶性の誘導体として、例えばほんの少し可溶性の塩として配合し うる。 鼻内投与では、本発明の化合物は、適当な計量装置または単位投与装置によっ て投与するための溶液として、あるいは適当な放出装置を使用する投与のための 適当な担体を含有する粉末混合物として配合しうる。 組成物は、投与方法により、0.1%以上、例えば0.1〜99%の活性物質 を含有しうる。本発明の化合物の提案投与量は0.05〜約400mg/kg体 重/日、例えば0.05〜5mg/kg体重/日である。患者の年令および症状 によって投与量を定期的に変える必要があることは明らかなことであり、正確な 投与量は担当の医者または獣医が最終的に決定する。投与量はまた、投与ルート および選択された特定の化合物によっても変わる。 望ましいならば、式(I)の化合物を1種以上の治療薬と共に投与してもよく 、そして一般的な方法で好都合なルートにより投与するために配合してもよい。 適切な投与量は当業者であれば容易に分かるであろう。例えば、式(I)の化合 物は系統的抗炎症姓コルチコステロイド、例えばメチルプレドニソロンまたはデ キサメタゾン、MMPもしくはTNFコンバターゼ阻害剤、CD23もしくはC D 4抗体または5HT3アンタゴニスト、例えばオンダンセトロン、グラニセトロ ンもしくはメトクロプラミドと組み合わせて投与しうる。式(I)の化合物は交 感神経作用薬、例えばエフェドリン、プソイドエフェドリンおよびオキシメタゾ リンと組み合わせて投与してもよく、あるいは鎮痛薬、例えば非ステロイド系抗 炎症薬(NSAID)、オピオイド、例えばオピエートアゴニスト、リポキシゲ ナーゼ阻害剤、シクロオキシゲナーゼ阻害剤、NMDAアンタゴニスト、例えば グリシンアンタゴニスト、酸化窒素もしくはその合成の阻害剤、ナトリウムチャ ネル遮断薬または局部麻酔薬と共に投与しうる。式(I)の化合物のようなNK1 レセプターにおいて特異的アンタゴニストである化合物は、NK2レセプターに おいて特異的アンタゴニストである化合物と組み合わせて投与しうる。 式(I)の化合物並びにそれらの塩および溶媒和物は、以下に記載の−般的な 方法によって製造しうる。次の記載において、基R1、R2、R3、R4およびR5 は断りがなければ式(I)の化合物について前に定義した通りである。 第1の一般的な方法(A)によると、式(I)の化合物は、式(II) の化合物と式(III) の化合物とを反応させて中間体イミンを形成し、必要ならば、これを単離し、そ の後、金属水素化物のような適当な金属還元剤、例えばボラン水素化物、アラン 水素化物、または金属水素化物複合体、例えば水素化リチウムアルミニウムもし くは硼水素化ナトリウム、または有機金属複合体、例えばボランメチルスルフィ ド、9−ボラビシクロノナン(9BBN)、トリエチルシラン、トリアセトキシ 硼水素化ナトリウム、シアノ硼水素化ナトリウム等を用いてイミンを還元するこ とによって製造しうる。あるいは、接触水素添加は、例えばエタノールのような 適当な溶媒中で白金触媒を用いて行いうる。 縮合反応は適当な溶媒、例えばアルコール(例えば、メタノール)、芳香族炭 化水素(例えば、ベンゼン、トルエンもしくはキシレン)または塩素化炭化水素 (例えば、ジクロロメタンまたはジクロロエタン)中、周囲温度ないし反応混合 物の還流温度で行うのが好都合である。反応は触媒量の適当な酸性縮合剤、例え ばp−トルエンスルホン酸または酢酸および/または分子ふるいのような脱水剤 の存在下で行うの好ましく、あるいは反応はディーン−スターク条件下で行って もよい。 還元工程は適当な溶媒、例えば、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ベ ンゼン、塩素化炭化水素、例えばジクロロメタンまたはジクロロエタン、エーテ ル、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンまたは1,2− ジメトキシエタン、およびアルコール、例えばエタノール中、0℃ないし反応混 合物の還流温度で行うのが好都合である。 方法(A)は、縮合反応をシアノ硼水素化ナトリウムまたはトリアセトキシ硼 水素化ナトリウムの存在下で行うならば、中間体イミンの単離をしない1工程で も行いうる。従って、後続の還元はこの場合には必要がない。 式(II)の化合物は一般的な方法、例えば、WO−A−9508549(参照 することによってここに記載されたものとする)に記載のような方法に従って製 造しうる。 式(III)の化合物は、式(IV) の化合物と適当なアルキル化剤、例えば臭化またはヨウ化C2-4アルキルとを、 炭酸カリウムのような塩基の存在下で反応させることによって製造しうる。 式(IV)の化合物は、式(V) の化合物とヘキサメチレンテトラミンとを、トリフルオロ酢酸の存在下、高温で 反応させることによって製造しうる。 式(V)の化合物は、適当なp−ヒドロキシアニリンまたはその保護誘導体と 式(VI) CF3−C(OR73 (VI) (式中、R7はメチルまたはエチルである) の化合物、例えばトリエチルオルトアセテートとを、酢酸中で反応させ、その後 、ナトリウムアジドと高温で反応させ、そして、必要ならば、脱保護することに よ って製造しうる。 式(III)の化合物は、式(VII) の化合物を二酸化マグネシウムのような適当な酸化剤で、エーテルのような適当 な溶媒、例えばテトラヒドロフラン中、高温で酸化することによって製造しうる 。 式(VII)の化合物は、式(VIII) の化合物を金属水素化物のような適当な還元剤、例えば硼水素化リチウムで、適 当な溶媒、例えばテトラヒドロフランのようなエーテル、またはエタノールのよ うなアルコール、またはこれらの混合物中で還元することによって製造しうる。 式(VIII)の化合物は、対応する2−アルコキシ−5−アミノ安息香酸メチル エステルから、上記定義通りの式(VI)の化合物、例えばオルトギ酸トリエチル 、およびナトリウムアジドと、氷酢酸およびジメチルホルムアミド中、高温で反 応させることによって製造しうる。 好適な2−アルコキシ−5−アミノ安息香酸メチルエステルは公知であるか、 あるいは公知化合物の公知の製造方法、例えば Can .J.Chem.(1973)、51 、162 -70 のBergman等によって記載された方法に従って製造してもよい。 別の一般的な方法(B)によると、式(I)の化合物は、式(IX) の化合物と金属水素化物のような適当な還元剤、例えばボラン水素化物と、エー テルのような適当な溶媒、例えばテトラヒドロフラン中、高温で反応させること によって製造しうる。 式(IX)の化合物は、式(III)の化合物と式(X) の化合物とを、上記方法(A)に記載のような条件下で反応させることによって 製造しうる。 式(X)の化合物は公知であるか、あるいは公知化合物の公知の製造方法、例 えばヨーロッパ特許出願第EP−A−0436334号(参照することによって ここに記載されたものとする)に記載の方法に従って製造してもよい。 別の一般的な方法(C)によると、式(I)の化合物は、式(XI) の化合物またはそのアミノ保護誘導体と、Lが適当な脱離基、例えばヨウ素、臭 素、塩素、OSO2cであり、Rcがメチル、パラトルオイルまたはトリフルオ ロメチルであるL−C2-4アルキルとを、炭酸カリウムのような塩基およびジメ チルホルムアミドのような適当な溶媒の存在下、0〜100℃、例えば室温で反 応させ、その後、必要ならば、脱保護することによって製造しうる。 式(XI)の化合物は、式(XII) (式中、R8はC1-4アルキル、例えばメチルである) の化合物とボラン−メチルスルフィド複合体とを、ジクロロメタンのような適当 な溶媒中、高温で反応させることによって製造しうる。 式(XII)の化合物は、式(I)の化合物の製造のためのここに記載の類似の 方法およびWO−A−9508549に記載の方法に従って製造しうる。 ヒドロキシル官能基のための適当な保護基には、一般的な方法で導入および除 去しうるベンジル基が含まれる。例えば、脱保護は接触水素添加によって行いう る。 アルデヒド官能基は、一般的な方法で導入および除去しうるアセタールとして 保護しうる。例えば、脱保護は酸加水分解によって行いうる。 アミノ官能基は、一般的な方法で導入および除去しうるt−ブチルカルバメー ト(BOC)基またはベンジル基によって保護しうる。例えば、BOC基の脱保 護は酸加水分解によって行いうる。 式(III)、(IX)および(XII)の化合物は新規であり、従って、本発明の別 の特徴となっている。 式(I)の化合物を塩、例えば薬学的に許容される塩として単離することが望 ましい場合、これは遊離塩基の形の式(I)の化合物を適量の適当な酸と、適当 な溶媒、例えば、アルコール(例えば、エタノールまたはメタノール)、エステ ル(例えば、酢酸エチル)またはエーテル(例えばジエチルエーテルまたはテト ラヒドロフラン)中で反応させることによって行うことができる。 薬学的に許容される塩は、一般的な方法を用いて、式(I)の化合物の、他の 薬学的に許容される塩を含めた別の塩からも製造しうる。 式(I)の化合物は、適当な溶媒からの再結晶または適当な溶媒の蒸発による 溶媒分子との会合で相当する溶媒和物を得て容易に単離しうる。 一般式(I)の化合物の特定の光学的対掌体が必要なとき、これは、例えば、 一般的な方法を用いて、式(I)の化合物の相当する光学的対掌体混合物を分割 することによって得る。 すなわち、1つの例においては、適当な光学的活性酸を用いて、一般式(I) の化合物の光学的対掌体混合物との塩を形成しうる。得られた異性体塩混合物を 、例えば、分別結晶化によって光学的対掌体塩に分離し、これから一般式(I) の化合物の必要な光学的対掌体を、必要な遊離塩基への変換によって単離しうる 。 あるいは、一般式(I)の化合物の光学的対掌体を、ここに記載の一般的な方 法を用いて、適当な光学活性中間体から合成してもよい。 式(II)の光学活性中間体をその光学的対掌体混合物から製造する特に適した ルートは、(2R,3R)−ビス−(4−メチル−ベンゾイルオキシ)−コハク 酸を用いる分別結晶化によるものである。すなわち、中間体(II)のシス(S, S)形は、その光学的対掌体混合物(例えば、ラセミ混合物)から、(2R,3 R)−ビス−(4−メチル−ベンゾイルオキシ)−コハク酸を用いて水性アルコ ールのような適当な溶媒、例えば水性エタノール中で分別結晶化を行い、得られ た塩を単離し、そしてそれを、水性アンモニアを用いるような一般的な方法によ って、相当する光学活性遊離塩基に変換することにより得ることができる。 2−フェニル−3−アミノピペリジンを製造しそして分割する別の方法は、W O−A−9427966(参照することによってここに記載されたものとする) に記載されている。 式(I)の化合物の特定の光学的対掌体は、相当する光学的対掌体混合物のキ ラルカラム上でのクロマトグラフィーによって、例えばキラル分取 h.p.l.c.に よっても得られる。 一般式(I)の化合物の特定の光学的対掌体は、一般的な方法、例えばここに 記載の方法を用いて適当な非対称出発物質から合成することによって、または一 般式(I)の化合物の異性体混合物を適当な光学的対掌誘導体、例えば塩に変換 し、次に、これらを一般的な手段、例えばクロマトグラフィーまたは分別結晶化 によって分離することによって得ることができる。あるいは、光学的対掌体はさ らに誘導体化することなく分離してもよい。 標準分割法は、例えば、″Stereochemistry of Carbon Compound″by E.L.Eli el(McGraw Hill,1962)および″Tables of Resolving Agents″by S.H.Wile n に記載されている。 上記の様々な一般法は、必要な化合物の段階的形成におけるいずれかの段階で の所望の基の導入に有用であり、これらの一般法はそのような多段法に様々な方 法で組み合わせることができることは明らかである。多段法における反応の順序 はもちろん、使用反応条件が最終生成物中において望ましい分子中の基に影響を 及ぼさないように選択すべきである。 本発明を次の中間体および実施例によってさらに説明するが、これらは本発明 を限定するものではない。全ての温度は℃である。フラッシュクロマトグラフィ ー(FCC)はシリカ(メルク 9385)上で行った。次の略号を使用する: エーテル−ジエチルエーテル。中間体1 N−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトア ミド 0℃、窒素下の、4−ベンジルオキシアニリン塩酸塩(0.19mol)のジク ロロメタン(750ml)中の混合物を、無水トリフルオロ酢酸(27.6ml )、次いでトリエチルアミン(60ml)で滴加処理した。24時間後、混合物 をt−ブチルメチルエーテル(1.5リットル)に注ぎ入れ、2N塩酸(1リッ トル)で洗浄した。有機相を乾燥し(MgSO4)、真空中で蒸発させて、表題 化合物を白色固体(52.3g)として得た。 t.l.c.(シクロヘキサン/酢酸エチル(9:1))Rf0.36。中間体2 (4−ベンジルオキシ−フェニル)−(1−クロロ−2,2,2−トリフルオロ −エチリデン)−アミン トリフェニルホスフィン担持樹脂(3mmolトリフェニルホスフィン/g樹脂; 58.6g)およびN−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−2,2,2−トリ フルオロ−アセトアミド(20.8g)の四塩化炭素(800ml)中の混合物 を、窒素下、18時間、加熱還流した。混合物を冷却し、次に、濾過し、樹脂を ジクロロメタン(1リットル)およびエーテル(1リットル)で洗浄した。有機 物質を真空中で濃縮して、表題化合物を黄色固体(20.7g)として得た。 t.l.c.(シクロヘキサン/酢酸エチル(9:1))Rf0.81。中間体3 1−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−1H−テト ラゾール (4−ベンジルオキシ−フェニル)−(1−クロロ−2,2,2−トリフルオ ロ−エチリデン)−アミン(66mmol)を、70℃、窒素下の氷酢酸(250m l)の撹拌されたフラスコに加えた。4分後、ナトリウムアジド(210mmol) を加え、3時間加熱を続けた。冷却後、混合物を濾過し、濾液を水(750ml )に注ぎ入れ、そしてジクロロメタン(500ml×3)で抽出した。一緒にし た有機抽出物を乾燥し(Na2SO4)、真空中で蒸発させた。ヘキサン−酢酸エ チル(19:1)を用いるFCCによる精製で、表題化合物を白色固体(14. 5g)として得た。 t.l.c.(シクロヘキサン/酢酸エチル(9:1))Rf0.22。中間体4 4−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−フェノール 1−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−5−トリフルオロメチル−1H−テ トラゾール(45.3mmol)のエタノール(100ml)およびテトラヒドロフ ラン(100ml)中の溶液を、室温および周囲圧力にて10%パラジウム−炭 素触媒(6g)上で水素添加した。2時間後、混合物を濾過し、濾液を蒸発させ て、表題化合物をクリーム色の固体(10.4g)として得た。 t.l.c.(ジクロロメタン/エタノール/アンモニア(200:8:1))Rf0 .3。中間体5 2−ヒドロキシ−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)− ベンズアルデヒド 4−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−フェノール (45mmol)のトリフルオロ酢酸(200ml)およびヘキサメチレンテトラミ ン(186.9mmol)中の溶液を、100℃で窒素下、16時間加熱した。反応 混合物を2N硫酸(250ml)で急冷し、エーテル(3×250ml)で抽出 した。一緒にした有機物質を乾燥し(Na2SO4)、蒸発させて、黒づんだ黄色 油状物を得た。FCC(ヘキサン/エーテル(2:1))による精製で、表題化 合物(8.8g)を薄い黄色の固体として得た。 t.l.c.(ヘキサン/エーテル(2:1))Rf0.36。中間体6 2−メトキシ−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−ベ ンズアルデヒド 2−ヒドロキシ−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル) −ベンズアルデヒド(1.56mmol)、炭酸カリウム(7.8mmol)およびヨウ 化メチル(7.8mmol)のアセトン(25ml)中の混合物を、18時間、23 ℃で窒素下、撹拌した。水(150ml)を加え、混合物をジエチルエーテル( 3×50ml)で抽出した。−緒にした有機抽出物を飽和ブラインで洗浄し、乾 燥し(Na2SO4)、蒸発させて、表題化合物を黄色固体(0.48g)として 得た。 t.l.c.(エーテル/ヘキサン(2:1))Rf0.38。中間体7 [2−メトキシ−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)− ベンジル]−[2S,3S]−2−フェニル−ピペリジン−3−イル)−アミン 二塩酸塩 [2S]−フェニル−ピペリジン−[3S]−イルアミン(1.14mmol)、 2−メトキシ−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−ベ ンズアルデヒド(1.2mmol)、トリアセトキシ硼水素化ナトリウム(2.37 mmol)および酢酸(3滴)のジクロロメタン(25ml)中の混合物を、窒素下 、23℃で64時間撹拌した。2N炭酸ナトリウム溶液(50ml)を加え、混 合物をジクロロメタン(3×25ml)で抽出した。一緒にした抽出物を飽和ブ ライン(50ml)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。ジクロロメ タン/エタノール/アンモニア(400:10:1→100:10:1)でのF CCによる精製で、無色粘性油状物を得た。これをメタノール(10ml)に溶 解し、2Nエーテル性塩化水素(〜10ml)で処理した。真空中で蒸発させ、 酢酸i−プロピル中で粉砕して、表題化合物を白色固体(210mg)として得 た。t.l.c.(ジクロロメタン/エタノール/アンモニア(200:10:1)) Rf0.39。 旋光度(c 3mg/ml水)+50.35°。中間体8 [2−ヒドロキシ−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル) −ベンジル−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン [2−メトキシ−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル) −ベンジル]−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン 二塩酸塩(1.01g、2mmol)のクロロホルム(20ml)中の懸濁液を室温 で撹拌し、トリエチルアミン(0.58ml、406mg、4mmol)で処理して 透明溶液を得た。次に、これを、三臭化硼素:ジメチルスルフィド複合体(ジク ロロメタンの1M溶液20ml;20mmol)の溶液でゆっくり処理し、反応混合 物を窒素下で3日間還流した。さらに試薬(10ml、10mmol)を加え、さら に3日後、混合物を氷浴中で冷却し、撹拌し、メタノール(40ml)で処理し た。混合物を蒸発乾燥した。この処理をさらに2回繰り返した。得られた油状物 を酢酸エチル(100ml)と飽和水性炭酸水素ナトリウム(100ml)との 間で分配した。水性相はpH調整(pH約8に)した後、さらに酢酸エチル(5 0ml)で抽出した。一緒にした抽出物をブライン(100ml)で洗浄し、乾 燥し(MgSO4)、蒸発させて褐色の泡状物を得、これをジクロロメタン中の 2%、次に5%のメタノールで溶離するシリカ(メルク 9385)上でのクロ マトグラフィーにかけた。必要なフラクションを一緒にし、蒸発させて、表題化 合物を淡褐色の泡状物(672mg)として得た。質量スペクトル(サーモスプ レー +ve)m/e419(MH+)。中間体9 3−{t−ブトキシカルボニル−[2−ヒドロキシ−5−(5−トリフルオロメ チル−テトラゾール−1−イル)−ベンジル]−アミノ}−[2S,3S]−2 −フェニルピペリジン−1−カルボン酸 t−ブチルエステル [2−ヒドロキシ−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル )−ベンジル]−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミ ン(418mg、1mmol)のジクロロメタン(5ml)中の溶液を、ジ−t−ブ チルジカーボネート(240mg、1.1mmol)で処理し、溶液を19時間室温 で撹拌した。さらに試薬(240mg)を加え、さらに1日後、溶液を蒸発乾燥 させた。得られたゴム状物を3:1、次に1:1のシクロヘキサン:酢酸エチル で溶離するシリカ(メルク 9385、70g)上でのクロマトグラフィーにか け た。必要なフラクションを一緒にし、蒸発させて、表題化合物を淡褐色の泡状物 (487mg)として得た。ν(CHBr3)1663および1690cm-1( カルバメートC=O)。中間体10 3−{t−ブトキシカルボニル−[2−エトキシ−5−(5−トリフルオロメチ ル−テトラゾール−1−イル)−ベンジル]−アミノ}−[2S,3S]−2− フェニルピペリジン−1−カルボン酸 t−ブチルエステル 3−{t−ブトキシカルボニル−[2−ヒドロキシ−5−(5−トリフルオロ メチル−テトラゾール−1−イル)−ベンジル]−アミノ}−[2S,3S]− 2−フェニルピペリジン−1−カルボン酸 t−ブチルエステル(300mg、 0.48mmol)の、微粉砕炭酸カリウム(83mg、0.6mmol)の懸濁液を含 有するジメチルホルムアミド(1ml)中の溶液を、室温で撹拌し、ヨウ化エチ ル(47mg、0.3mmol)で処理した。2時間後、さらに試薬(47mg)を 加え、4時間後、反応混合物を蒸発乾燥させた。残留物を酢酸エチル(50ml )と飽和水性炭酸水素ナトリウム(50ml)との間で分配した。有機相をブラ イン(2×50ml)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させて黄色のゴム 状物を得た。これを3:1のシクロヘキサン:酢酸エチルで溶離するシリカ(メ ルク 9385;30g)上でクロマトグラフィーにかけた。必要なフラクショ ンを一緒にし、蒸発させて、表題化合物を白色泡状物(222mg)として得た 。質量スペクトル(サーモスプレー +ve)m/e647(MH+)。 同様に製造した: −中間体11 3−{t−ブトキシカルボニル−[2−(t−プロポキシ)−5−(5−トリフ ルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−ベンジル]−アミノ}−[2S,3 S]−2−フェニルピペリジン−1−カルボン酸 t−ブチルエステル 3−{t−ブトキシカルボニル−[2−ヒドロキシ−5−(5−トリフルオロ メチル−テトラゾール−1−イル)−ベンジル]−アミノ}−[2S,3S]− 2−フェニルピペリジン−1−カルボン酸 t−ブチルエステル(400mg) およびt−ヨードプロパン(111mg、0.66mmol)から、表題化合物を白 色泡状物(167mg)として得た。質量スペクトル(サーモスプレー +ve )m/e661(MH+)。中間体12 3−{t−ブトキシカルボニル−[2−(t−ブトキシ)−5−(5−トリフル オロメチル−テトラゾール−1−イル)−ベンジル]−アミノ}−[2S,3S ]−2−フェニルピペリジン−1−カルボン酸 t−ブチルエステル 3−{t−ブトキシカルボニル−[2−ヒドロキシ−5−(5−トリフルオロ メチル−テトラゾール−1−イル)−ベンジル]−アミノ}−[2S,3S]− 2−フェニルピペリジン−1−カルボン酸 t−ブチルエステル(402mg、 0.65mmol)および1−ブロモブタン(212mg、1.56mmol)から、表 題化合物を白色泡状物(352mg)として得た。質量スペクトル(サーモスプ レー +ve)m/e675(MH+)。中間体13 3−{t−ブトキシカルボニル−[2−(2−メチル−1−プロポキシ)−5− (5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−ベンジル]−アミノ} −[2S,3S]−2−フェニルピペリジン−1−カルボン酸 t−ブチルエス テル 3−{t−ブトキシカルボニル−[2−ヒドロキシ−5−(5−トリフルオロ メチル−テトラゾール−1−イル)−ベンジル]−アミノ}−[2S,3S]− 2−フェニルピペリジン−1−カルボン酸 t−ブチルエステル(400mg、 0.65mmol)および1−ヨード−2−メチルプロパン(710mg、3.9mm ol)から40〜50℃で、表題化合物を薄い黄色の泡状物(190mg)として 得た。質量スペクトル(サーモスプレー +ve)m/e675(MH+)。中間体14 [2−(2−ブトキシ)−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1− イル)]−ベンズアルデヒド [2−ヒドロキシ−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル )−ベンズアルデヒド(250mg、0.97mmol)のジメチルホルムアミド( 10ml)中の溶液を室温で撹拌し、そして炭酸カリウム(134mg、0.9 7ミリモル)および2−ヨードブタン(267mg、1.45mmol)で処理した 。約18時間後、さらにヨードブタン(267mg、1.45mmol)を加え、混 合物を50℃で3日間加熱した。次いで、酢酸エチル(50ml)と2M塩酸( 25ml)との間で分配した。有機相を2N塩酸(2×25ml)および飽和ブ ライン(3×25ml)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させて黄色油状 物を得た。これを、3:1のシクロヘキサン:酢酸エチルで溶離するシリカ(メ ルク 9385;20g)上でクロマトグラフィーによって精製した。必要なフ ラクションを一緒にし、蒸発させて、表題化合物を白色泡状物(240mg)と して得た。ν(KBr粉末)1688cm-1(C=Oアルデヒド)。中間体15 [2R,3R]−ビス(4−メチル−ベンゾイルオキシ)−コハク酸[2S]− (4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン−[3S]−イル−アミン [2R,3R]−ビス(4−メチル−ベンゾイルオキシ)−コハク酸(2.0 g)を、ラセミ2−(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン−3−イルアミン (1.0g)のエタノールおよび水中の60℃の撹拌溶液へ5分間かけて滴加し た。次に、溶液を0.5時間、60〜70℃で撹拌した。溶液を一晩、周囲温度 で冷却した。固体物質を集め、真空中、70℃で乾燥した(803.5mg)。 δ(CD3OD)1.5−2.2(m,5H),2.4(s,6H),2.85 −3.05(m,1H),3.5−3.6(m,1H),4.27(d,1H, J=2Hz),5.86(s,2H),7.0(t,2H,J=8.7Hz), 7.3(d,4H,J=8.5Hz),7.45(dd,2H,J=8.7およ び5Hz)。2%イソプロピルアルコールを含有するヘキサンで溶離するCHI RALCEL−OD−Hカラム上でのキラルHPLCは、ただ1つの光学的対掌 体を示した(tR=35.83分)。 t.l.c.(シクロヘキサン/酢酸エチル(9:1))Rf0.36。実施例1 [2−エトキシ−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)− ベンジル]−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン二 塩酸塩 3−{t−ブトキシカルボニル−[2−エトキシ−5−(5−トリフルオロメ チル−テトラゾール−1−イル)−ベンジル]−アミノ}−([2S,3S]− 2−フェニル−ピペリジン−1−カルボン酸 t−ブチルエステル(291mg 、0.45mmol)の、ジオキサン(3ml)中の4M−塩化水素中の溶液を、3 .25時間室温に保ち、次いで蒸発させた。残留物をエタノール中で粉砕して、 表題化合物を白色固体として得た。これを真空中、40℃にて乾燥した(110 mg)。実測値C,50.66;H,5.23;N,15.94;C22253 6O・2HCl(519.4)はC,50.87;H,5.24;N,16. 18%を必要とする。質量スペクトル(サーモスプレー +ve)m/e447 (MH+)。 同様に製造した:−実施例2 [2−(1−プロポキシ)−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1 −イル)−ベンジル]−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル )アミン二塩酸塩 ジオキサン(2ml)中の4M−塩化水素を用いて3−{t−ブトキシカルボ ニル−[2−(1−プロポキシ)−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾー ル−1−イル)−ベンジル]−アミノ}−[2S,3S]−2−フェニルピペリ ジン−1−カルボン酸 t−ブチルエステル(268mg、0.4mmol)から、 表題化合物を白色固体(93mg)として得た。実測値C,51.04;H,5 .52;N,15.24;C232736O・2HCl・0.4H2O(540 .64)はC,51.10;H,5.56;N,15.54%を必要とする。質 量スペクトル(サーモスプレー +ve)m/e461(MH+)。実施例3 [2−(1−ブトキシ)−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1− イル)−ベンジル]−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル) アミン二塩酸塩 40℃のジオキサン(5ml)中の4M−塩化水素を用いて3−{t−ブトキ シカルボニル−[2−(1−ブトキシ)−5−(5−トリフルオロメチル−テト ラゾール−1−イル)−ベンジル]−アミノ}−[2S,3S]−2−フェニル ピペリジン−1−カルボン酸 t−ブチルエステル(345mg、0.51mmol )から、表題化合物をエタノールからの白色結晶として得た(218mg)。実 測値C,51.78;H,5.62;N,15.13;C242936O・2H Cl・0.5H2O(556.46)はC,51.80;H,5.80;N,1 5.10%を必要とする。質量スペクトル(サーモスプレー +ve)m/e4 75(MH+)。実施例4 [2−(2−メチル−1−プロポキシ)−5−(5−トリフルオロメチル−テト ラゾール−1−イル)−ベンジル]−([2S,3S]−2−フェニルピペリジ ン−3−イル)アミン二塩酸塩 3−{t−ブトキシカルボニル−[2−(2−メチル−1−プロポキシ)−5 −(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル)−ベンジル]−アミノ }−[2S,3S]−2−フェニルピペリジン−1−カルボン酸 t−ブチルエ ステル(184mg、0.27mmol)、および44℃のジオキサン(10ml) 中の4M−塩化水素から、表題化合物を白色固体として得た(156mg)とし て得た。質量スペクトル(サーモスプレー +ve)m/e475(MH+)。 RF0.5(100:8:1 ジクロロメタン:エタノール:アンモニア)。実施例5 [2−(2−プロポキシ)−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1 −イル)−ベンジル]−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル )アミン二塩酸塩 [2−ヒドロキシ−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1−イル )−ベンジル]−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミ ン(672mg、1.6mmol)の、炭酸カリウム(225mg、1.6mmol)の 懸濁液を含有するジメチルホルムアミド(5ml)中の溶液を、室温で10分間 撹拌し、そして2−ヨードプロバン(80μl、136mg、0.8mol)で処 理した。さらにアルキル化剤を18時間後(80μl)および3日後(80μl )に加えた。さらに1日後、反応混合物を蒸発乾燥させた。残留物を酢酸エチル (100ml)と飽和水性炭酸水素ナトリウム(100ml)との間で分配した 。有機相をさらに炭酸水素塩(100ml)およびブライン(2×100ml) で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させて、褐色油状物を得た。これをジク ロ ロメタン中の5%の、次いで最終的に10%のメタノールで溶離する、シリカ( メルク 7734;150g)上でのクロマトグラフィーにかけた。必要なフラ クションを一緒にし、蒸発させて、黄色泡状物を得た(292mg)。これ(2 82mg)を熱エタノール(6ml)に溶解し、溶液を濃塩酸(120μl)で 処理した。結晶を濾過し、エタノールで洗浄し、乾燥して、表題化合物を白色結 晶質固体(294mg)として得た。δ(D2O)1.22(3H,d,J=6 Hz),1.27(3H,d,J=6Hz),2.0−2.36(3H,m), 2.46(1H,m),3.31(1H,m),3.6−3.78(1H,M) ,3.86(1H,d,4Hz),4.18(2H,Abq,J=14Hz)、 4.59(1H、sept,J=6Hz),4.89(1H,d,3Hz),7 .14(1H,d,J=9Hz),7.21(1H,d,J=9Hz)、7.3 8−7.56(5H,m),7.65(1H,dd,J=3.9)。実測値:C ,51.47;H,5.52;N,15.52;F,10.7;C232736 O(460.5)2HCl(533.43)はC,51.79;H,5.48; N,15.75;F,10.68%を必要とする。実施例6 [2−(2−ブトキシ)−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1− イル)−ベンジル]−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル) アミン二塩酸塩 [2−(2−ブトキシ)−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1 −イル)−ベンズアルデヒド(100mg、0.32mmol)および([2S,3 S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミン(56mg、0.32mmol) の、氷酢酸(4ml)およびジクロロメタン(4ml)中の溶液を、室温で撹拌 し、そして酢酸(2ml)中のトリアセトキシ硼水素化ナトリウム(108mg 、0.51mmol)で処理した。24時間後、溶媒を蒸発させ、残留物を酢酸エチ ル (25ml)と2M−炭酸ナトリウム(25ml)との間で分配した。水性相を さらに酢酸エチル(2×25ml)で抽出した。一緒にした有機相を乾燥し(N a2SO4)、蒸発させて、油状物を得た。これを熱エタノール(1ml)に溶解 し、溶液を濃塩酸(0.7mmol)で処理して、表題化合物をクリーム色の固体( 140mg)として得た。質量スペクトル(サーモスプレー +ve)m/e4 75(MH+)。RF0.37(100:8:1 ジクロロメタン:エタノール: アンモニア)。実施例7 [2−(2−エトキシ)−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1− イル)−ベンジル]−([2S,3S]−2−(4−フルオロフェニル)−ピペ リジン−3−イル)アミン二塩酸塩 [2S,3S]−ビス(4−メチル−ブンゾイルオキシ)−コハク酸[2S] −(4−フルオロ−フェニル)−ピペリジン−[3S]−イル−アミン(157 mg、0.27mmol)のジクロロメタン(無水物;3ml)中の懸濁液を、室温 で撹拌し、そしてトリエチルアミン(78μl、55mg、0.54mmol)で処 理して溶液を得た。これを[2−(2−エトキシ)−5−(5−トリフルオロメ チル−テトラゾール−1−イル)]−ベンズアルデヒド(77mg、0.27mm ol)、酢酸(氷酢酸;15μl、16mg、0.26mmol)およびトリアセトキ シ硼水素化ナトリウム(86mg、0.40mmol)で処理した。2.5時間後、 溶液を蒸発乾燥させた。残留物を酢酸エチル(50ml)と飽和水性炭酸水素ナ トリウム(50ml)との間で分配した。有機相を水(50ml)およびブライ ン(2×50ml)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させて、黄色油状物 を得た(118mg、94%)。質量スペクトルはMH+465を示した。 全試料を沸騰エタノール(約3ml)に溶解し、溶液を濃塩酸(42μl、0 .5mmol)で処理した。白色結晶を濾過し、真空下、40℃で乾燥した (68mg、47%)。 微量分析 実測値:C,49.02;H,4.82;N,15.47;C222446O・ 2HClはC,49.17;H,4.88;N,15.64%を必要とする。薬剤実施例 実施例A 滅菌配合物 mg/ml 本発明の化合物 0.3mg 塩化ナトリウムUSP 6.0mg 酢酸ナトリウムUAP 2.6mg 酢酸 1.1mg 注射用水USP 全体で1mlにする 成分を注射用水の一部に溶解し、そして溶液を最終体積にして、本発明の化合 物0.25mg/mlにする。 溶液を、例えばアンプル、バイアルまたは注射器に満たし、封じることによっ て、注射用にパッケージしうる。アンプル、バイアルまたは注射器は無菌で満た しおよび/または、例えば121℃のオートクレーブに入れることによって最終 的に滅菌しうる。経口投与用の錠剤 錠剤は、直接圧縮または湿式造粒によるような通常の方法によって製造しうる 。 錠剤は、標準技術を用いて、適当なフィルム形成材料、例えばOpadry White、 タイプYS−1−7027でフィルム被覆してもよい。あるいは、錠剤を糖被覆 してもよい。実施例B 直接圧縮錠剤 mg/錠剤 本発明の化合物 0.6mg ステアリン酸マグネシウム 0.75mg Avicel PH102 全体で150.00mgにする 本発明の化合物を30メッシュふるいに通し、Avicel PH102およ びステアリン酸マグネシウムとブレンドする。得られた混合物を、9/32″直 径パンチを取り付けた適当な錠剤機を使用して、錠剤に圧縮する。実施例C 湿式造粒 実施例Bに記載のような配合物を用いうる。本発明の化合物(二塩酸塩)を適 当な体積の造粒溶液(精製水、または水中の10%PVP K29/32)に溶 解する。乾燥後、粒状物をふるいにかけ、例えば20メッシュのふるいにかけ、 ステアリン酸マグネシウムとブレンドする。その後、粒状物を、実施例Bに記載 のような錠剤に圧縮する。実施例D 座薬 本発明の化合物 10.0mg Witepsol W32、硬質脂肪 全体で2000.0mgにする 超微粉砕薬剤を、溶融したWitepsol W32の一部に、約36℃で約 15分間、高速ミキサー中でブレンドする。均質化スラリーを、溶融したWit epsol W32の残りに混合し、満足な分散が得られるまで約36℃でブレ ンドする。型に2000mgの配合物を満たす。実施例E カプセル mg/カプセル 本発明の化合物 12.0mg ポリエチレングリコール 92.89mg プロピレングリコール 全体で200mgにする ポリエチレングリコールおよびプロピレングリコールを、必要ならば熱を用い て、共にブレンドする。均質になるまで撹拌する。本発明の超微粉砕化合物を加 えてブレンドする。均質になるまで混合する。適当なゼラチン物質に満たして、 200mgの配合物を含有する軟質ゼラチンカプセルを得る。実施例F 経口シロップ mg/ml 本発明の化合物 6.0mg サッカロース 200mg メチルパラベン 1.2mg プロピルパラベン 0.15mg フレーバー剤 1.5mg クエン酸 0.1mg 精製水 全体で1mlにする パラベンを、約90℃に加熱しておいた少量部の水に溶解する。パラベン溶液 を多量部の残りの水に、混合しながら加える。他の成分を加え、溶解する。配合 物を最終体積にし、均質になるまで混合する。配合物を容器、例えば単位投与量 カップまたは多数回分投与量のビンに満たす。生物学的データ 上述のように、本発明の化合物は、上記試験を用いるフェレットにおける放射 線誘導嘔吐を抑制することを示した。さらに詳しくは、実施例1の化合物である [2−(2−エトキシ)−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾール−1− ィル)−ベンジル]−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル) アミン二塩酸塩は、照射の1.5時間前にこの化合物を0.1mg/kg s. c.投与したとき、フェレットにおける放射線誘導嘔吐を抑制した。 上記の生体内試験の際、本発明の化合物の投与による明らかな悪影響または毒 性作用は観察されなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式(I) (式中、R1はC2-4アルコキシ基であり; R2であり; R3は水素またはハロゲン原子であり; R4およびR5は各々独立して水素もしくはハロゲン原子、またはC1-4アルキ ル、C1-4アルコキシもしくはトリフルオロメチル基である) の化合物、およびその薬学的に許容される誘導体。 2. R3、R4およびR5が水素原子である、請求項1に記載の化合物。 3. R1がエトキシ、プロポキシ、プロプ−2−オキシ、ブトキシ、ブト− 2−オキシ、2−メチルプロプ−1−オキシまたは2−メチルプロプ−2−オキ シである、請求項1または2に記載の化合物。 4. (2−(2−プロポキシ)−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾー ル−1−イル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3− イル)アミン、 (2−(1−プロポキシ)−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾール −1−イル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イ ル)アミン、 (2−(1−ブトキシ)−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾール− 1−イル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル )アミン、 (2−(2−ブトキシ)−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾール− 1−イル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル )アミン、 (2−(2−メチル−1−プロポキシ)−5−(5−トリフルオロメチル テトラゾール−1−イル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリ ジン−3−イル)アミン、 (2−(2−エトキシ−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾール−1 −イル)ベンジル)−([2S,3S]−2−(4−フルオロフェニル)−ピペ リジン−3−イル)アミン、 およびこれらの薬学的に許容される誘導体から選択される化合物。 5. (2−エトキシ−5−(5−トリフルオロメチルテトラゾール−1−イ ル)ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニルピペリジン−3−イル)アミ ンおよびその薬学的に許容される誘導体。 6. 二塩酸塩の形の請求項4または5に記載の化合物。 7. 治療に使用するための請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。 8. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容さ れる誘導体と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。 9. 有効量の請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的 に許容される誘導体を投与することを含む、哺乳動物におけるサブスタンスPお よび他のニューロキニンを含めたタキキニンによって媒介される症状の治療方法 。 10. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容 される塩もしくは溶媒和物の、サブスタンスPおよび他のニューロキニンを含め たタキキニンによって媒介される症状の治療用薬剤の製造における使用。 11. 請求項1で定義したような式(I)の化合物またはその薬学的に許容 される誘導体の製造方法であって、 (A)式(II) の化合物と式(III) の化合物とを反応させ、その後、還元すること;あるいは (B)式(IX) の化合物を適当な還元剤で還元すること;あるいは (C)式(XI) の化合物またはそのアミノ保護誘導体と、Lが適当な脱離基であるL−C2-4ア ルキルとを、塩基の存在下で反応させ、その後、必要ならば、脱保護することを 含む方法。
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