JPH10511681A - 精製されたトロンボポエチン及びその製造方法 - Google Patents

精製されたトロンボポエチン及びその製造方法

Info

Publication number
JPH10511681A
JPH10511681A JP8521067A JP52106796A JPH10511681A JP H10511681 A JPH10511681 A JP H10511681A JP 8521067 A JP8521067 A JP 8521067A JP 52106796 A JP52106796 A JP 52106796A JP H10511681 A JPH10511681 A JP H10511681A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thrombopoietin
tpo
cells
purified
polypeptide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP8521067A
Other languages
English (en)
Inventor
ダブリュ. フォーストローム,ジョン
イー. ロフトン−デイ,キャサリン
ロク,シ
Original Assignee
ザイモジェネティクス,インコーポレイティド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ザイモジェネティクス,インコーポレイティド filed Critical ザイモジェネティクス,インコーポレイティド
Publication of JPH10511681A publication Critical patent/JPH10511681A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/705Receptors; Cell surface antigens; Cell surface determinants
    • C07K14/715Receptors; Cell surface antigens; Cell surface determinants for cytokines; for lymphokines; for interferons
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P7/00Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid
    • A61P7/06Antianaemics
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/52Cytokines; Lymphokines; Interferons
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 精製された哺乳類トロンボポエチンタンパク質及びそれらを製造するための方法が開示される。前記タンパク質は、変性条件下でSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動により決定される場合、Mr=70,000±10,000ドルトンにより特徴づけられ、そして汚染性タンパク質に対して少なくとも90%純粋である。前記タンパク質は、トロンボポエチンが、MPLレセプターのリガンド−結合ドメインを含んで成るポリペプチドに吸着され、そしてそのポリペプチドから溶離され、次に前記溶離されたトロンボポエチンがアニオン交換クロマトグラフィーにより分別される方法により調製され得る。

Description

【発明の詳細な説明】 精製されたトロンボポエチン及びその製造方法 発明の背景 造血は、血液細胞が骨髄における多能性幹細胞から発育し、そして分化する過 程である。この過程は、標的細胞上の膜結合−レセプターを通して作用するポリ ペプチド増殖因子(サイトカイン)の複雑な相互作用を包含する。サイトカイン 作用は、しばしば系統−特異的及び/又は段階−特異的である特定のサイトカイ ンに関して、細胞増殖及び分化をもたらす。幹細胞からの単一細胞型、たとえば 血小板の発育は、適切な順序で作用する多くのサイトカインの共同作用を必要と する。 既知のサイトカインは、インターロイキン、たとえばIL-1,IL-2,IL-3,IL-6 ,IL-8、等;及びコロニー刺激因子、たとえばG-CSF,M-CSF,GM-CSF、エリトロ ポエチン(EPO)、等を包含する。一般的に、インターロイキンは、免疫及び炎症 応答の媒介物質として作用する。コロニー刺激因子は、骨髄由来の細胞の増殖を 刺激し、成熟白血球を活性化し、そして他に、炎症、感染及び免疫学的挑戦に対 する宿主の応答の統合部分を形成する。 種々のサイトカインが治療剤として開発されて来た。たとえば、赤血球の発育 を刺激するエリトロポエチンは、腎不全から生じる貧血の処理に使用される。コ ロニー刺激因子のいくつかは、患者の免疫系の回復を早めるために癌化学療法剤 と共に使用されて来た。インターロイキン−2、α−インターフェロン及びγ− インターフェロンが、一定の癌の処理に使用される。 巨核球形成及び血小板形成を刺激する活性は、血小板減少動物の 体液中に同定されており、そして“トロンボポエチン(thrombopoietin)”(最近 、McDonald,Exp.Hematol. 16:201-205,1988及びMcDonald,Am.J.Ped.Hemato l.Oncol14:8-21,1992により総説されている)として文献に言及されている 。 最近、いくつかのグループが、細胞MPLレセプターに結合し、そして巨核球形 成及び血小板形成を刺激するタンパク質を同定し、そしてクローン化している。 de Sauvageなど., Nature 369 : 533-538,1994 ; Lokなど., Nature 369 : 565-568,1994;Kaushanskyなど., Nature 369 : 568-571,1994 ; Wendlin gなど., Nature 369 : 571-574,1994;及びBartleyなど., Cell 77:1117 -1124,1994を参照のこと。このタンパク質はトロンボポエチンと称することが 提案されている(Kaushanskyなど., 前記)。このタンパク質はインビボで血小 板生成を刺激することが示されているが(Kaushanskyなど., 前記)、それはタ ンパク質分解を受けやすいように見え、そして不均一な又は分解された形で単離 された(Bartleyなど., 前記;de Sauvageなど., 前記)。 タンパク質分解及び不均一性は、新規の医薬物質の開発を妨げる重要な問題で ある。トロンボポエチンの均質で分解されていない調製物及びそのような調製物 の製造方法についての必要性が当業界に残存している。 発明の要約 トロンボポエチン、たとえばヒトトロンボポエチンの精製された調製物を供給 することが本発明の目的である。 トロンボポエチンの均一調製物を供給することが本発明のさらなる目的である 。 トロンボポエチンを精製し、そして製造するための方法を提供す ることもまた、本発明のさらなる目的である。 1つの観点においては、本発明は、変性条件下でSDS−ポリアクリルアミドゲ ル電気泳動により決定される場合、Mr=70,000±10,000ドルトンにより特徴づけ られる精製された哺乳類トロンボポエチン(TPO)を提供し、ここでそれは、SDS− ポリアクリルアミドゲル電気泳動及び銀染色法により決定される場合、汚染性タ ンパク質に関して少なくとも90%純粋である。1つの態様において、その精製さ れたTPOはMr<55KDのTPO種を実質的に有さない。他の態様において、その精製さ れたTPOは、マウスTPO、霊長類TPO又はヒトTPOである。 もう1つの態様において、本発明は、(a)MPLレセプターのリガンド−結合 ドメインを含んで成る、固体支持体に結合されるポリペプチドに、トロンボポエ チンを含む生物学的流体を適用し、これにより前記トロンボポエチンが前記ポリ ペプチドに吸着され;(b)吸着されていない物質を溶離するために前記ポリペ プチドを洗浄し;(c)前記ポリペプチドから前記吸着されたトロンボポエチン を溶離し、(d)アニオン交換クロマトグラフィーにより前記溶離されたトロン ボポエチンを分別し;そして(e)前記分別されたトロンボポエチンを収集する ことを含んで成る、生物学的流体からトロンボポエチンを精製するための方法を 提供する。1つの態様において、生物学的流体はならし細胞培養培地又はミルク である。さらにもう1つの態様において、前記方法は、生物学的流体をレセプタ ーポリペプチドに適用する前、その生物学的流体を濃縮する段階をさらに含んで 成る。もう1つの態様においては、前記ポリペプチドは、マウス又はヒトMPLレ セプターのリガンド結合ドメインを含んで成る。さらにもう1つの態様において は、前記ポリペプチドは、配列番号:7の残基27−480から実質的に成る。 本発明のさらなる観点においては、TPOは上記に開示される方法により精製さ れ、そして収集されたTPOは、変性条件下でSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳 動により決定される場合、Mr=70,000±10,000ドルトンにより特徴づけられ、そ してSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動及び銀染色法により決定される場合 、汚染性タンパク質に関して少なくとも90%純粋である。1つの態様において、 前記収集されたトロンボポエチンは、Mr<55KDのTPO種を実質的に有さない。 本発明のそれらの及び他の観点は、次の詳細な記載及び図面から明らかになる であろう。 図面の簡単な説明 も左の2つのレーンは、分子量マーカー及び分別されていないTPOである。 図2は、SDS−ポリアクリルアミドゲル上で電気泳動され、そして銀染色され た分別されたヒトTPOを示す。 本発明の詳細な記載 本発明を詳細に説明する前、本明細書に使用される一定の用語を定義すること は助けになるであろう: 対立遺伝子変異体:突然変異を通して生じる遺伝子の他の形、又は突然変異化 された遺伝子によりコードされる変更されたポリペプチド遺伝子突然変異は、サ イレントであり(コードされたポリペプチドにおける変化が存在しない)、又は 変更されたアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードすることができる。 生物学的流体:細胞、細胞成分又は細胞生成物に由来するか又は それらを含むいづれかの流体生物学的流体は、細胞培養上清液、細胞溶解物、清 澄された細胞溶解物、細胞抽出物、組織抽出物、血液、血漿、血清、乳汁及びそ れらの画分を包含するが、但し、それらだけには限定されない。 cDNA:mRNA鋳型の逆転写により調製された相補的DNA、又はそのような分子の クローン又は増幅されたコピー。相補的DNAは一本鎖でも又は二本鎖でもあり得 る。 発現ベクター:興味あるポリペプチドの転写を提供する追加のセグメントに作 用可能的に連結されるそのポリペプチドをコードするセグメントを含んで成る、 直鎖状又は環状のDNA分子。そのような追加のセグメントは、プロモーター及び ターミネーターを包含し、そしてまた、複製の1又は複数の起点、1又は複数の 選択マーカー、エンハンサー、ポリアデニル化シグナル、等を包含する。発現ベ クターは一般的に、プラスミド又はウィルスDNAに由来し、又は両者の要素を含 むことができる。用語“操作可能的に連結された”とは、セグメントが、それら の意図された目的のために調和して機能し、たとえば転写がプロモーターにおい て開始し、そしてターミネーターにコードセグメントを通して進行するよう配置 されることを示す。 遺伝子:ポリペプチド鎖をコードする染色体DNAのセグメント。遺伝子は、多 くの場合、コード配列の転写を提供するフランキング非コード領域と共に、非コ ード“介在配列”(“イントロン”)間に散在される、アミノ酸コードの1又は 複数の領域を含む。 プロモーター:RNAポリメラーゼが結合し、そしてmRNA合成が開始される遺伝 子の部分。 上記に示されるように、本発明は、均一形でのトロンボポエチンの生成への使 用のための材料及び方法を提供する。本発明のTPOは 、変性条件下でSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動により決定される場合、M r=70,000±10,000ドルトンにより特徴づけられる。本発明のTPOは、SDS−ポリ アクリルアミドゲル電気泳動及び銀染色法により決定される場合、他の汚染性タ ンパク質に関して少なくとも90%純度を付与される。好ましい態様においては、 タンパク質は、TPOのN−末端に対して向けられたポリクローナル抗血清を用い て、“ウェスターン”ブロット分析(Towbinなど., Proc.Natl.Acad.Sci .USA 76:4350-4354,1979 ; Towbinなど., アメリカ特許第4,452,901号;これら は引用により本明細書に組込まれる)により決定される場合、より低い分子量の TPO(すなわちMr<55KDを示すもの)を実質的に含まない。“実質的に有さない” とは、5%よりも高くない免疫反応性TPOがその低い分子量範囲に存在すること を意味する。 上記で示されたように、トロンボポエチンは、MPLレセプターを通して細胞増 殖を刺激するタンパク質として同定された。このレセプター(Souyriなど., Cel l 63:1137-1147,1990)は、この発見の前、天然のリガンドが未知である“孤 児(orphan)”レセプターであった。組換えTPOは、巨核球の増殖及び分化を刺激 することが見出された。 トロンボポエチン分子は、同じ種からのMPLレセプターに特異的に結合し、そ してインビボでの血小板生成を刺激するそれらの能力により特徴づけられる。通 常の試験動物においては、TPOは、毎日の投与の開始後10日以内で、血小板レベ ルを100%又はそれ以上、高めることができる。用語“トロンボポエチン”とは 、本明細書において使用される場合、十分な長さのトロンボポエチン分子及び生 物学的に活性のその一部、すなわち損なわれていない分子の質的な生物学的活性 (レセプター結合及び血小板生成のインビボ刺激)を 示すトロンボポエチンのフラグメントを包含する。 代表的なマウス及びヒトTPOタンパク質をコードするcDNAクローンの配列は、 それぞれ配列番号1及び3に示されており、そしてそれらの対応するアミノ酸配 列は、それぞれ配列番号2及び4に示されている。当業者は、配列番号1,2, 3及び4に示される配列がネズミ又はヒト遺伝子の単一の対立遺伝子に対応し、 そして対立遺伝子の変動の存在が予想されることを認識するであろう。配列番号 1及び3に示されるDNA配列の対立遺伝子変異体は、サイレント突然変異を含む もの、及び突然変異がアミノ酸配列の変更をもたらすものを包含する。当業者が 、たとえば他のコドンを用いてヌクレオチド配列の操作を促進する部位を構築す ることによって、追加の変異体を創造できることは明白であろう。 アミノ酸配列の分析は、成熟タンパク質が配列番号2のアミノ酸残基45(Ser) から残基379(Thr)(配列番号4の残基22〜353)に及ぶことを示す。ヒトタンパク 質の予測されるアミノ末端は、組換えネズミTPOについての例示された成熟アミ ノ末端に正確に対応する(Lokなど., 前記)。 本明細書に開示されるネズミ及びヒト配列は、他の種(“種相同体”)からの TPOタンパク質をコードする単離されたポリヌクレオチド分子を調製するための 有用な手段である。好ましいそのような種相同体は、哺乳類相同体、たとえばウ シ、イヌ、ブタ、羊、ウマ及び特に霊長類タンパク質を包含する。第2の種から の対応するポリヌクレオチド配列をクローン化するために第1の種からの配列情 報を用いるための方法は当業界において良く知られている。たとえば、Ausubel など., Current Protocols in Molecular Biology,John Wiley and Sons,Inc .,NY,1987を参照のこと。 mRNA分布の分析は、TPOコードのmRNAがヒト及びマウスのいくつ かの組織に存在し、そして肺、肝臓、心臓、骨格筋及び腎臓においてより富んで いたことを示した。従って、他の種からの相同体を単離するためには、cDNAライ ブラリーが、好ましくは、高レベルのmRNAを生成することが見出された組織の1 つから調製される。cDNAライブラリーを調製するための方法は、当業界において 良く知られている。たとえば、Sambrookなど., Molecular Cloning : A Labora tory Manual ,2nd ed.,Cold Spring Harbor Laboratory Press,1989及びそこ に引用される引例を参照のこと。TPOをコードする分子を検出するためには、次 にライブラリーが、本明細書に開示されるマウス又はヒトDNA配列又はそのフラ グメントにより、又は開示される配列に基づく1又は複数の小さなプローブによ りプローブされる。配列番号1,3,5又はそれらの相補的配列の同じ長さの部 分に少なくとも80%同一である、少なくとも約14個又はそれ以上のヌクレオチド 及び25まで又はそれ以上のヌクレオチドの長さのオリゴヌクレオチドを含んで成 るプローブが、特に有用である。ラベルされたプローブを用いて、低いハイブリ ダイゼーション緊縮性、すなわち約2×SSC及び約50℃のハイブリダイゼーショ ン温度でライブラリーをプローブすることが好ましい。プローブがハイブリダイ ズする分子は、標準の検出方法を用いて検出される。陽性クローンは、配列の分 析及び活性のアッセイ、たとえば相同MPLレセプター(すなわちcDNAと同じ種か らのMPLレセプター)を結合し、又は相同の骨髄細胞からの巨核球形成を刺激す る能力により確かめられる。他のクローニング方法が使用され得ることは、当業 者に明らかであろう。 TPOタンパク質は、配列番号2又は4、及びそれらの種相同体のタンパク質に 対して実質的に相同である。用語“実質的に相同”とは、配列番号2又は4、又 はそれらの種相同体に示される配列に対 して50%、好ましくは60%、より好ましくは少なくとも80%の配列同一性を有す るタンパク質を示すために使用される。そのようなタンパク質は、配列番号2又 は4、又はそれらの種相同体に対して、より好ましくは少なくとも90%及び最と も好ましくは95%又はそれ以上の同一性を有するであろう。%配列同一性は、従 来の方法により決定される。たとえば、Altschulなど., Bull.Math.Bio. 48 : 603-616,1986及びHenikoff and Henikoff,Proc.Natl.Acad.Sci .USA 89 : 10915-10919,1992を参照のこと。手短に言及すれば、2種のアミノ酸配列は、 表1(アミノ酸は標準の一文字コードにより示される)に示されるように、10の ギャップ開口ペナルティ(gap opening penalty)、1のギャップ拡張ペナルティ( gap extension penalty)、及びHenikoff and Henikoff(前記)の“blosum 62”評 点マトリックスを用いて、整合する評点を最適化するために整合される。次に、 %同一性は次のようにして計算される: 実質的に相同のタンパク質は、1又は複数のアミノ酸の置換、欠失又は付加を 有するものとして特徴づけられる。それらの変更は、好ましくは、マイナーな性 質のもの、たとえばタンパク質の折りたたみ又は活性に対して有意に影響を及ぼ さない保存性アミノ酸置換である(表2を参照のこと)。一般的には、Fordなど ., Protein Expression and Purification :95-107,1991(引用により本明細書に組込 まれる)を参照のこと。 TPOにおける必須アミノ酸は、当業界において知られている方法、たとえば部 位特定突然変異誘発又はアラニン−スキャンニング突然変異誘発に従って同定さ れ得る(Cunningham and Wells,Science 244 ,1081-1085,1989)。後者の技 法においては、単一のアラニン突然変異が分子中のあらゆる残基で導入され、そ して得られる 変異分子が、その分子の活性に対して臨界であるアミノ酸残基を同定するために 生物学的活性(たとえば、レセプター結合、インビトロ又はインビボ増殖活性) について試験される。リガンド−レセプター相互作用の部位はまた、核磁気共鳴 、結晶学又はフォトアフィニティーラベルのような技法により決定されるような 結晶構造の分析により決定され得る。たとえば、de Vosなど., Science 255 : 306-312,1992 ; Smithなど., J.Mol.Biol 224 : 899-904,1992;Wlod averなど., FEBS Lett. 309:59-64,1992を参照のこと。 一般的に、サイトカインは4−αヘリックス構造を有することが予想され、こ こで第1及び第4ヘリックスがリガンド−レセプター相互作用において最とも重 要であり、そしてそのファミリーのメンバー間でより高く保存される。配列番号 4に示されるヒトTPOアミノ酸配列に関して、整合したサイトカイン配列は、そ れらのヘリックスがそれぞれアミノ酸残基29と53,80と99,108と130、及び144 と168により結合されることを示唆する(境界は±4個の残基である)。マウス (配列番号2)及び他の非ヒトTPOのヘリックス境界は、ヒト配列との整合によ り決定され得る。TPOの他の重要な構造観点は、配列番号12の位置51,73,129及 び195(配列番号4の位置28,50,106及び172に対応する)でシステイン残基を含 む。 本発明においては、トロンボポエチンは、種々の分離源、たとえば血液、血漿 、尿、細胞培養物及び乳汁から調製され得る。遺伝子的に構築された培養細胞又 は多細胞生物において組換えタンパク質としてTPOを生成することが一般的に好 ましい。次に、タンパク質は細胞溶解物又は抽出物、ならし培養培地、又は多細 胞生物の場合、乳汁又は他の流体から精製される。 トロンボポエチンは、従来の技法に従って、遺伝子的に構築され た培養細胞において生成され得る。適切な宿主は、外因性DNAにより形質転換さ れ、又はトランスフェクトされ得、そして培養において増殖され得る細胞型であ り、そして細菌、菌類細胞及び培養された高等真核細胞を包含する。クローン化 されたDNA分子を操作し、そして種々の宿主細胞中に外因性DNAを導入するための 技法は、Sambrookなど., Molecular Cloning : A Laboratory Manual ,2nded. ,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,NY,1989、及 びAusubelなど., 前記(これらは引用により本明細書に組込まれる)により開 示されている。 一般的に、TPOタンパク質をコードするDNA配列は、発現ベクター内の転写プロ モーター及びターミネーターに作用可能に連結される。ベクターは通常、1又は 複数の選択マーカー及び1又は複数の複製の起点を含むが、但し、当業者は、一 定の系において、選択マーカーが別のベクター上に供給され、そして外因性DNA の複製が宿主細胞のゲノム中への組込みにより提供されることも理解するであろ う。プロモーター、ターミネーター、選択マーカー、ベクター及び他の要素の選 択は、当業者のレベル内での通常の企画の出来事である。多くのそのような要素 は、文献に記載されており、そして商業的な供給者を通して入手できる。 宿主細胞の分泌路中にTPOを向けるためには、分泌シグナル配列(また、リー ダー配列、プレプロ配列又はプレ配列としても知られている)が、発現ベクター に供給される。分泌シグナル配列は、本発明のタンパク質をコードするDNA配列 に、正しく読取り枠を整合して連結される。分泌シグナル配列は通常、興味ある タンパク質をコードするDNA配列に対して5′側に位置するが、但し、あるシグ ナル配列は興味あるDNA配列において他の場所に位置することができる(たとえ ば、Welchなど., アメリカ特許第5,037,743号 ; H ollandなど., アメリカ特許第5,143,830号を参照のこと)。分泌シグナル配列 はTPOに通常関連する配列であり、又はもう1つの分泌されたタンパク質、たと えば組織タイプのプラスミノーゲン活性化因子をコードする遺伝子からであり得 る。 マウス及びヒトTPOのための発現ベクターは、調製され、そしてブダペスト条 約の規定下で、American Type Culture Collection, 12301 Parklawn Drive,Ro ckville,MDに寄託された。ベクターpZGmp1-1081(ATCC 69566)は、アデノウィル スの主要後期プロモーターに連結されるマウスTPO cDNAを含む。ベクターpZGmp1 -124(ATCC 69615)は、マウス メタロチオネイン プロモーター及びhGHター ミネーターに連結されるヒトTPO cDNA、及びDHFR選択マーカーを含む。 酵母細胞、特にサッカロミセス属(Saccharomyces)の細胞が、組換えTPOの生成 への使用のための好ましい宿主である。外因性DNAにより酵母細胞を形質転換し 、そしてそれから組換えタンパク質を生成するための方法は、たとえばKawasaki ,アメリカ特許第4,599,311号;Kawasakiなど., アメリカ特許第4,931,373号 ; Brake,アメリカ特許第4,870,008号 ; Welchなど., アメリカ特許第5,037,743 号;及びMurrayなど., アメリカ特許第4,845,075号(これらは引用により本明 細書に組込まれる)により開示される。形質転換された細胞は、選択マーカー、 通常は薬物耐性、又は特定の栄養素(たとえばロイシン)の不在下で増殖する能 力により決定される表現型により選択される。酵母への使用のための好ましいベ クターシステムは、グルコース含有培地における増殖により、形質転換された細 胞の選択を可能にする、Kawasakiなど.(アメリカ特許第4,931,373号)により開示 されるPOT1ベクター系である。酵母への使用のための好ましい分泌シグナル配列 は、S.セレビシアエ(S.cere visiae)MFα1遺伝子(Brake,前記;Kurjanなど., アメリカ特許第4,546,082号 )の配列である。酵母への使用のための適切なプロモーター及びターミネーター は、解糖系酵素遺伝子(たとえば、Kawasaki,アメリカ特許第4,599,311号;Kin gsmanなど., アメリカ特許第4,615,974号;及びBitter,アメリカ特許第4,977, 092号;これらは引用により本明細書中に組込まれる)及びアルコール脱水素酵 素遺伝子からのものである。また、アメリカ特許第4,990,446号;第5,063,154号 ;第5,139,936号;及び第4,661,454号(これらは引用により本明細書に組込まれ る)を参照のこと。他の酵母、たとえばハンセヌラ ポリモルファ(Hansenula polymorpha)、スキゾサッカロミセス プロムベ(Schizosaccharomyces pombe) 、クルイベロミセス ラクチス(Kluyveromyces lactis)、クルイベロミセス フラギリス(Kluyveromyces fragilis)、ウスチラゴ マイジス(Ustilago mayd is)、ピチア パストリス(Pichia pastoris)、ピチア グイレルモンディ(Pich ia guillermondii)及びカンジダ マルトサ(Candida maltosa)のための形質転 換システムは当業界に知られている。たとえば、Gleesonなど., J.Gen.Microbi ol. 132 :3459-3465,1986 ; Cregg.,アメリカ特許第4,882,279号;及びStro manなど., アメリカ特許第4,879,231号を参照のこと。 他の菌類細胞もまた、宿主細胞として適切である。たとえばアスペルギラス(A spergillus)細胞は、KcKnightなど., アメリカ特許第4,935,349号(引用により 本明細書に組込まれる)の方法に従って利用され得る。アクレモニウム クリソ ゲナム(Acremonium chrysogenum)を形質転換するための方法が、Suminoなど., アメリカ特許第5,162,228号(引用により本明細書に組込まれる)により開示 される。ニューロスポラ(Neurospora)を形質転換するための方 法は、Lambowitz,アメリカ特許第4,486,533号(引用により本明細書中に組込ま れる)により開示される。 培養された哺乳類細胞はまた、本発明において好ましい宿主である。哺乳類宿 主細胞中への外因性DNAを導入するための方法は、リン酸カルシウム−介在のト ランスフェクション(Wiglerなど., Cell 14 : 725,1978 ; Corsaro and Pea rson,Somatic Cell Genetics : 603,1981 ; Graham and Van der Eb,Vi rology 52 : 456,1973)、エレクトロポレーション(Neumanなど., EMBO J. : 841-845,1982)、DEAE−デキストラン介在のトランスフェクション(Ausub elなど.,eds., Current Protocols in Molecular Biology,John Wiley and S ons,Inc.,NY,1987)、及びカチオン性脂質−介在のトランスフェクション(Haw ley-Nelsonなど., Focus 15 : 73-79,1993)を包含する(前記文献は、引用 により本明細書に組込まれる)。培養された哺乳類細胞における組換えタンパク 質の生成は、たとえばLevinsonなど., アメリカ特許第4,713,339号 ; Hagenな ど., アメリカ特許第4,784,950号;Palmiterなど., アメリカ特許第4,579,821 号;及びRingold, アメリカ特許第4,656,134号(これらは引用により本明細書 中に組込まれる)により開示される。好ましい培養された哺乳類細胞は、COS-1( ATCC No.CRL 1650),COS-7(ATCC No.CRL 1651),BHK(ATCC No.CRL 1632),BHK 570(ATCC No.CRL 10314),293(ATCC No.CRL 1573);Grahamなど., J.Gen.Vi rol. 36 : 59-72,1977)及びチャイニーズハムスター卵巣(たとえばCHO-K1 ; ATCC No.CCL 61)細胞系を包含する。さらなる適切な細胞系は、当業界におい て知られており、そして公共の受託所、たとえばAmerican Type Culture Collec tion,Rockville,Marylandから入手できる。一般的に、強い転写プロモーター 、たとえばSV-40又はサイトメガロウィルスからのプロモ ーターが好ましい。たとえば、アメリカ特許第4,956,288号を参照のこと。他の 適切なプロモーターは、メタロチオネイン遺伝子からのもの(アメリカ特許第4, 579,821号及び第4,601,978号;これらは引用により本明細書に組込まれる)、及 びアデノウィルスを主要後期プロモーターを包含する。 薬物選択は、一般的に、外来性DNAが挿入されている、培養された哺乳類細胞 について選択するために使用される。そのような細胞は通常、“トランスフェク タント”として言及される。選択剤の存在下で培養され、そしてそれらの子孫に 興味ある遺伝子を移行することができる細胞は、“安定したトランスフェクタン ト”として言及される。好ましい選択マーカーは、抗生物質ネオマイシンに対す る耐性をコードする遺伝子である。選択は、ネオマイシンタイプの薬物、たとえ ばG-418又は同様のものの存在下で実施される。選択システム、すなわち“増幅 ”として言及される方法もまた、興味ある遺伝子の発現レベルを高めるために使 用され得る。増幅は、低レベルの選択剤の存在下でトランスフェクタントを培養 し、そして次に、導入された遺伝子の生成物を高レベルで生成する細胞について 選択するために選択剤の量を高めることによって実施される。好ましい増幅可能 な選択マーカーは、メトトレキセート(MTX)に対して耐性を付与する、ジヒドロ 葉酸レダクターゼである。他の薬物耐性遺伝子(たとえば、ヒグロマイシン耐性 、複数の薬物耐性、ピューロマイシンアセチルトランスフェラーゼ)もまた、使 用され得る。 他の高等真核細胞、たとえば昆虫細胞、植物細胞及び鳥類細胞がまた、宿主細 胞として使用され得る。昆虫細胞の形質転換及びそこでの外来性タンパク質の生 成は、Guarinoなど., アメリカ特許第5,162,222号;Bangなど., アメリカ特許 第4,775,624号;及びWIPO公開WO 94/06463(これらは引用により本明細書中に組 込まれる )により開示される。植物細胞における発現ベクターのためのベクターとしての アグロバクテリウム リゾゲネス(Agrobacterium rhizogenes)の使用は、Sink arなど., J.Biosci.(Bangalore) 11 : 47-58,1987により再検討されている。 好ましい原核宿主細胞は細菌E.コリの株であるが、しかしバシラス(Bacill as)及び他の属もまた有用である。それらの宿主を形質転換し、そしてそこにク ローン化された外来性DNA配列を発現するための技法は、当業界において良く知 られている(たとえば、Sambrookなど., 前記を参照のこと)。細菌、たとえば E.コリにタンパク質を発現する場合、そのタンパク質は、典型的には不溶性顆 粒として細胞質に保持され得、又は細菌分泌配列により細胞周辺腔に向けられ得 る。前者の場合、細胞は溶解され、そして顆粒が回収され、そしてたとえばグア ニジン イソチオシアネートを用いて変性される。次に、変性されたタンパク質 は、その変性体を希釈することによって再生される。後者の場合、タンパク質は 、可溶性で且つ機能的な形で細胞周辺腔から、細胞周辺腔の内容物を開放するた めに細胞を破壊し(たとえば音波処理又は浸透ショックにより)、そしてタンパ ク質を回収することによって、回収され得る。 形質転換された又はトランスフェクトされた宿主細胞は、選択された宿主細胞 の増殖のために必要とされる栄養物及び他の成分を含む培養培地において、従来 の方法に従って培養される。種々の適切な培地、たとえば定義された培地及び複 合培地は、当業界において知られており、そして一般的には、炭素源、窒素源、 必須アミノ酸、ビタミン及び必要なら、成長因子又は血清を含む。増殖培地は一 般的に、発現ベクター上に担持され又は宿主細胞中に同時トランスフェクトされ る選択マーカーにより補充される必須栄養素における薬物選択又は栄養素欠乏に より、外因的に付加されたDNAを含む細 胞について選択するであろう。 トランスジェニック動物技法はまた、TPOを生成するために用いられ得る。雌 の宿主哺乳類の乳腺内にタンパク質を生成することが好ましい。乳腺における発 現及び乳汁中への興味あるタンパク質の続く分泌は、他の源からのタンパク質の 単離において遭遇する多くの困難性を克服する。乳汁は容易に集められ、多量に 入手でき、そして生化学的に十分に特徴づけられる。さらに、主要な乳汁タンパ ク質は、高濃度(約1〜15g/l)で乳汁に存在する。 商業的な観点から、多量の乳汁生成の種を宿主として使用することが明らかに 好ましい。小動物、たとえばマウス及びラットは使用され得るが(及び概念の証 明段階で好ましい)、家畜哺乳類、たとえばブタ、ヤギ、羊及び畜牛を用いるこ とが好ましい。羊は、この種におけるトランスジェネシスの前の歴史、乳汁生成 、費用、及び羊の乳汁の収集のための装置の容易な入手性のような要因のために 特に好ましい。宿主種の選択に影響を及ぼす要因の比較のためには、WIPO公開WO 88/00239を参照のこと。乳業使用のために繁殖された宿主動物の品種、たとえ ばEast Friesland羊を選択し、又は後日にトランスジェニック系の繁殖により酪 農用系統を導びくことが一般的に所望される。いづれにせよ、既知の良好な健康 状態の動物が使用されるべきである。 乳腺における発現を得るためには、乳汁タンパク質遺伝子からの転写プロモー ターが使用される。乳汁タンパク質遺伝子は、カゼイン(引用により本明細書に 組込まれるアメリカ特許第5,304,489号を参照のこと)、β−ラクトグロブリン 、α−ラクトアルブミン、及び乳清酸性タンパク質をコードするそれらの遺伝子 を包含する。β−ラクトグロブリン(BLG)プロモーターが好ましい。羊β−ラク トグロブリン遺伝子の場合、その遺伝子の5′側フランキング配列 の少なくとも隣接する406bpの領域が一般的に使用されるが、但し約5kbpまでの 、その5′側フランキング配列の大きな部分、たとえば5′側フランキングプロ モーター、及びβ−ラクトグロブリン遺伝子の非コード部分を包含する−4.25kb pのDNAセグメントが好ましい。Whitelawなど., Biochem.J. 286 : 31-39,19 92を参照のこと。他の種からのプロモーターDNAの類似するフラグメントもまた 、適切である。 トランスジェニック動物を生成するための一般的な方法は、当業界においては 知られている。たとえば、Hoganなど., Manipulating the Mouse Embryo : A L aboratory Manual ,Cold Spring Harbor Laboratory,1986 ; Simonsなど., B io/Technology :179-183,1988 ; Wallなど., Biol.Reprod. 32:645-651 ,1985 ; Buhlerなど., Bio/Technology :140-143,1990 ; Eberなど., B io/Technology : 835-838,1991 ; Krimpenfortなど., Bio/Technology :844-847,1991 ; Wallなど., J.Cell.Biochem. 49 : 113-120,1992;アメ リカ特許第4,873,191号及び第4,873,316号;WIPO公開WO 88/00239,WO 90/051 88,WO 92/11757 ;及びGB 87/00458(これらは引用により本明細書に組込まれ る)を参照のこと。哺乳類及びそれらの生殖細胞中に外来性DNA配列を導入するた めの技法は、元来、マウスにおいて開発された。たとえば、Gordonなど., Proc .Natl.Acad.Sci .USA 77 : 7380-7384,1980 ; Gordon and Ruddle,Science 214 : 1244-1246,1981 ; Palmiter and Brinster,Cell 41:343-345,198 5 ; Brinsterなど., Proc.Natl.Acad.Sci .USA 82 : 4438-4442,1985;及び Hoganなど.(前記)を参照のこと。続いて、それらの技法は、より大きな動物、た とえば家畜種への使用のために適合された(たとえば、WIPO公開WO 88/00239, WO 90/05188及びWO 92/11757 ; 及びSi monsなど., Bio/Technology : 179-183,1989を参照のこと)。要約すれば 、トランスジェニックマウス又は家畜の生成において現在のところ使用される最 とも効果的な経路において、興味あるDNAの数百の直鎖状分子が、当業界におい て標準化されている技法に従って、受精された卵のプロ−核の1つ中に注入され る。接合体の細胞質中へのDNAの注入がまた用いられ得る。 トランスジェニック植物における製造もまた用いられ得る。発現は、一般化さ れ、又は特定の器官、たとえば塊茎に向けられ得る。Hiatt,Nature 344 : 46 9-479,1990 ; Edelbaumなど., J.Interferon Res 12 : 449-453,1992 ; S izmonsなど., Bio/Technology :217-221,1990 ; ヨーロッパ特許公開EP 2 55,378;及びHiattなど., アメリカ特許第5,202,422号を参照のこと。 本発明によれば、TPOが、タンパク質の電荷に基づいて、親和性精製及び分離 を包含する方法の組合せを用いて精製される。親和性精製は固定されたMPLレセ プタータンパク質又はそのリガンド結合部分に対して行なわれ、そして結合され たTPOが従来の方法に従って、溶離され、そしてさらなる分別にゆだねられる。 上記に示されたように、流体、たとえばならされた細胞培養培地、乳汁又はそ れらの画分からトロンボポエチンを精製することが好ましい。一般的には、遺伝 子的に構築された細胞及び生物は、“天然”源(たとえば血液、血漿、尿)のタ ンパク質よりも一層の費用効果であり、そして調節し、そしてモニターするのに 容易である生成システムを提供する。 分別のために必要とされる時間を減じるためは、まず、生物学的流体における TPOを濃縮することが好ましい。濃縮は、当業界において知られている多くの手 段のいづれかにより達成され得る。濃縮の好ましい方法は、約10KD〜約30KDの分 子量カットオフを有する膜 を用いての限外濾過、及び吸着剤、たとえば色素樹脂(たとえば、Mimetic Gree n(TM),Lexton Scientific International,Signal Hill,CA)上への直接的な 捕獲を包含する。 トロンボポエチン含有生物学的流体が、MPLレセプターのリガンド結合ドメイ ンを含んで成る、固体支持体に結合されるポリペプチドに適用される。MPLレセ プターは、科学文献に記載されている。たとえば、Vigonなど., Proc.Natl.Aca d.Sci .U.S.A. 89 : 5640-5644,1992及びSkodaなど., EMBO J12 : 2645-26 53,1993を参照のこと。マウスMPLレセプターのN末端細胞外ドメインのアミノ 酸配列が配列番号7に示されている。当業者は、配列番号7がマウスMPLレセプ ターの単一の対立遺伝子の代表であり、そして対立遺伝子の変動の存在が予測さ れることを認識するであろう。他の種(たとえば、ヒト又は他の霊長類、ラット 、犬、ブタ、等)からのMPLレセプターが、マウスレセプターに対する機能及び 構造類似性により固定され得る。マウスMPLレセプターのリガンド結合ドメイン は、タンパク質の細胞外部分内に含まれ(配列番号7の残基27〜480)、そして残 基293−297,358−361及び398−419がリガンド結合のために特に重要なものであ ると思われる。適切な固体支持体は、使用される条件下で不溶性である、ガラス ビーズ、シリカ基材の樹脂、セルロース樹脂、アガロースビーズ、架橋されたア ガロースビーズ、ポリスチレンビーズ、架橋されたポリアクリルアミド樹脂、及 び同様のものを包含する。それらの支持体は、アミノ基、カルボキシル基、スル フヒドリル基、ヒドロキシル基及び/又は炭水化物成分によるタンパク質の結合 を可能にする反応性基により変性され得る。カップリング化学の例は、臭化シア ン活性化、N−ヒドロキシスクシンイミド活性化、エポキシド活性化、スルフヒ ドリル活性化、ヒドラジド活性化、及びカルボジイミドカップリング化学 のためのカルボキシル及びアミノ誘導体を包含する。それらの及び他の固体媒体 は当業界において良く知られており、そして広く使用されており、そして商業的 供給者から入手できる。支持媒体にレセプターポリペプチドを結合するための方 法は、当業界において良く知られている。特定の方法の選択は、通常の企画の事 項であり、そして選択された支持体の性質により一部決定される。たとえば、Af finity Chromatography : Principles & Methods ,Pharmacia LKB Biotechnolog y,Uppsala,Sweden,1988を参照のこと。 本発明の好ましい態様においては、固体支持体に結合されるレセプターポリペ プチドがカラムの形で提供される。生物学的流体が、レセプター上へのTPOの吸 着を好む条件下で(たとえば、0〜1.0MのNaClを含むpH7.0〜9.0の緩衝液におい て)、カラム上に通される。次に、カラムが洗浄され、吸着されていない物質が 除去される。適切な洗浄条件は、当業者に明らかであろう。低〜中程度の塩濃度 の中性〜わずかに塩基性の緩衝溶液、たとえば0.5〜1.0MのNaClを含む、pH7.0 〜9.0のトリス−緩衝溶液により洗浄することが好ましい。次に、吸着されたTPO が、レセプターポリペプチドから溶離される。溶離は、カオトロピック剤、たと えばKSCN、尿、又はグアニジン HCl、好ましくは2.0〜3.5MのKSCNによりレセプ ターTPO複合体を洗浄することによって行なわれる。 他方では、TPOがレセプターポリペプチドにバッチ態様で吸着され得る。典型 的な方法においては、レセプターポリペプチドが、不溶性粒子(たとえば樹脂ビ ーズ)に結合され、そしてTPOを含む溶液と共に2〜24時間インキュベートされ る。固定されたポリペプチドに結合されたTPOが、たとえば軽い遠心分離又は濾 過により溶液から除去される。次に、レセプターポリペプチド粒子が一般的に上 記に開示されたように緩衝溶液により洗浄され、そしてTPOがカオ トロピック剤によりポリペプチドから溶離される。溶離は、ポリペプチドからTP Oを開放するためにカオトロピック剤を添加し、続いて、不溶性レセプターポリ ペプチド粒子から可溶性TPOを分離するために遠心分離することによって、バッ チ態様で実施され得る。他の方法においては、粒子−レセプターポリペプチド− TPO複合体が、カラム中に注がれ、そしてTPOが上記に開示されるようにして溶離 される。 さらなる精製の前、溶離されたTPOから溶離剤を除去することが好ましい。除 去するための適切な方法は、透析、ゲル濾過、及び直接的な捕獲を包含し、そし て透析が好ましい。透析緩衝液の選択は、当業者のレベル内である。弱アルカリ 性の緩衝溶液が好ましい。 次に、TPO含有溶液が、たとえばアニオン交換クロマトグラフィーにより分別 され得る。好ましいクロマトグラフィー媒体は、第四アミン又はジエチルアミノ エチル基を有するアニオン交換マトリッ harmacia Biotech,Piscataway,NJから入手できる)を包含する。溶離の前、カ ラムは低いイオン強度の緩衝液、たとえば0.025Mのトリス−HCl(pH8.5)により 洗浄される。TPOは、pH8.5のトリス緩衝液における、たとえば0〜0.5MのNaCl の塩グラジエントを適用することによってカラムから溶離される。TPOは、約0.0 5〜0.15Mの間の塩濃度で溶離する。 精製は、従来の方法、たとえば分光光学的に又は電気泳動的にモニターされる 。銀染色法及び“ウェスターン”ブロットを用いてのSDS−ポリアクリルアミド ゲル上での電気泳動が、精製をモニターする好ましい方法である。 典型的なアニオン交換分別は、図1に示されている。TPOは、低い(18,000〜5 5,000ドルトン)及び高い(70,000±10,000ドルトン )の分子量種に分離される。次に、Mr<55KDのTPO種を実質的に含 度に精製されたTPO画像がプールされる。 本発明に従って調製されたタンパク質は、たとえば再生不良性貧血、骨髄形成 異常症候群、化学療法又は先天性血球減少症により誘発される血球減少症の処理 に;及び貧血の処理において、骨髄における細胞の増殖を高めることが所望され る。タンパク質は、特に、血小板減少症の処理において血小板生成を高めるため に有用である。血小板減少症は、病状を生成するために単独で又は一斉に作用す ることができる、種々のグループの疾病及び臨床学的状況に関連している。低め られた血小板計数は、たとえば血小板生成の欠陥、異常な血小板分布、多量の輸 血による希釈性損失、又は血小板の異常な破壊に起因する。たとえば、癌治療に 使用される化学療法薬物が骨髄における血小板前駆体細胞の増殖を抑制し、そし てその結果の血小板減少症が化学療法を制限し、そして輸血を必要とする。さら に、一定の悪性が血小板生成及び血小板分布を害する。悪性細胞を殺害するため に使用される放射線療法はまた、血小板前駆体細胞も殺害する。血小板減少症は また、薬物、新生児異種免疫性又は血小板輸血異種免疫性により誘発される種々 の血小板自己免疫疾患からも生じる。本発明のタンパク質は輸血のための必要性 を減じ又は排除し、それにより、血小板異種免疫性の発生率を減じる。血小板の 異常破壊は、(1)血管移植片又は傷つけられた組織における高められた血小板 消費;又は(2)たとえば薬物誘発された血小板減少症、特発性血小板減少性紫 斑病(ITP)、自己免疫疾患、血液学的疾患、たとえば白血病及びリンパ腫、又は 骨髄を包含する転移性癌に関連する免疫機構に起因する。本発明のタンパク質の ための他の徴候は、再生不良性貧血、及びたとえば化学療法、又はAZTによるH IV感染の処理に起因する、薬物誘発性骨髄抑制を包含する。 血小板減少症は、高められた出血、たとえば鼻腔領域又は胃腸管からの粘膜性 出血、及び創傷、潰瘍又は注射部位からの滲出として明示される。 TPOの消費はまた、循環性赤血球及び赤血球前駆体細胞のレベルを高めるため に効果的であると思われる。それらの細胞の循環レベルの低下が貧血として知ら れている。血液における赤血球レベルが、血液100ml当たりのヘモグロブリンの 量として又は血液100ml当たりのパックされた赤血球細胞の体積として測定され る。患者は、彼らのヘマトクリットレベルが血液100ml当たり11〜13g以下に落 ちる場合(患者の年齢及び性別に依存する)、貧血として診断される。TPOは、 血液細胞形成の低下がたとえば化学療法の毒性効果に関連する、骨髄不全に関連 する貧血の処理のために特に有用である。さらに、一定の悪性が、血小板及び赤 血球生成及び分布を害する。悪性細胞を殺害するために使用される放射線療法は また、血小板及び赤血球前駆体細胞をも殺害する。血小板及び赤血球の異常破壊 は、血液学的疾患、たとえば白血病、及びリンパ腫、又は骨髄を包含する転移性 癌に起因する。同時発生する貧血及び血小板減少症を処理するための本発明のタ ンパク質のための他の徴候は、再生不良性貧血、及びたとえば化学療法、又はAZ TによるHIV感染の処理に起因する、薬物誘発性骨髄抑制を包含する。これに関し て、TPOは、単独で又はエリトロポエチンと組合して投与され得る。 医薬使用のためには、TPOは非経口、特に静脈内又は皮下供給のために配合さ れる。静脈内投与は1〜数時間の典型的な期にわたってボーラス注射又は注入に よってであろう。一般的に、医薬製剤は、医薬的に許容できるビークル、たとえ ば塩溶液、緩衝溶液、水中、5%デキストロース又は同様のものと共にTPOを含 むであろう。 製剤はさらに、1又は複数の賦形剤、保存剤、可溶化剤、緩衝剤、バイアル表面 上でのタンパク質損失を妨ぐためのアルブミン、等を含むことができる。さらに 、TPOは、他のサイトカイン、特に初期作用性サイトカイン、たとえば幹細胞因 子、IL-3,IL-6,IL-11又はGM-CSFと共に組合され得る。そのような組合せ療法 を用いる場合、サイトカインは、単一の製剤に組合され得、又は別々の製剤に投 与され得る。配合方法は、当業界において良く知られており、そしてたとえばRe mington's Pharmaceutical Sciences ,Gennaro,ed.,Mack Publishing Co.,E aston PA,1990(引用により本明細書に組込まれる)に開示される。本発明のTP Oの治療用量は一般的に、0.1〜100μg/kg体重/日、好ましくは0.5〜50μg/ kg体重/日であり、そして正確な用量は、処理されるべき病状の性質及び重症度 、患者の特徴、等を考慮して、許容された基準に従って臨床医により決定される 。ある場合、たとえば高められた感度を示し、又は長期の処理を必要とする場合 、1日当たり0.1〜20μg/kgの用量が必要であろう。用量の決定は、当業者の レベル内である。TPOは通常、化学療法又は骨髄移植後、28日までの期間、又は >20,000/mm3、好ましくは>50,000/mm3の血小板計数が達成されるまで、投与 されるであろう。より通常には、TPOは1週間又はそれ以下の期間にわたって、 しばしば1〜3日間にわたって投与されるであろう。一般的に、治療的有効量の TPOは、血小板又は赤血球の循環レベルの上昇として明示される、骨髄性前駆体 細胞の増殖及び/又は分化における臨床的に有意な上昇を生成するのに十分な量 である。従って、血小板疾患の処理は、少なくとも20,000/mm3、好ましくは50, 000/mm3の血小板計数に達するまで、続けられる。貧血の処理は、正常なヘマト クリットが回復されるまで続けられるであろう。TPOはまた、他のサイトカイン 、たとえばIL-3,-6、及び-11 ;幹細胞因子;エリトロポエチン; G-CSF及びGM-CSFと一緒に投与されるであろ う。組合せ療法の手段においては、他のサイトカインの毎日の用量は、一般的に 次の通りであろう:EPO,≦150U/kg;GM-CSF,5−15μg/kg;IL-3,1〜5 μg/kg;及びG-CSF,1〜25μg/kg。EPOとの組合せ療法は、低EPOレベルの 貧血患者に示される。 EPOはまた、造血細胞の分化及び増殖のインビトロ研究のための、たとえば細 胞分化の機構を誘発するための及び成熟細胞の系統を決定するための価値ある手 段でもあり、そしてまた、細胞培養物における増殖剤として利用され得る。 TPOはまた、エクソビボで、たとえば自己由来の骨髄培養物にも使用され得る 。手短に言及すれば、骨髄が化学療法の前、患者から除去され、そして場合によ っては、1又は複数の他のサイトカインと組合して、TPOにより処理される。次 に、処理された骨髄が、骨髄の回収を早めるために化学療法の後、患者に戻され る。さらに、TPOはまた、骨髄又は末梢血液前駆体(PBPC)細胞のエクソビボ拡 張のためにも使用され得る。化学療法処理の前、骨髄が末梢循環中に初期前駆体 細胞を放すために幹細胞因子(SCF)又はG-CSFにより刺激され得る。それらの前駆 体が末梢血液から集められ、そして濃縮され、そして次に、場合によっては、1 又は複数の他のサイトカイン、たとえばSCF,G-CSF,IL-3,GM-CSF,IL-6又はIL -11と組合して、TPOにより培養において処理され、高い用量の化学療法に続いて 患者に戻され得る、高密度巨核球培養物中に分化され、そして増殖される。 本発明はさらに、次の非制限的な例により例示される。 例1:ヒト TPO遺伝子のクローニング Cloning Systems,La Jolla,CA)を、プローブとしてマウスTPOcDNA(Lokなど. , 前記及び配列番号1)を用いて、ヒトトロンボポエチンをコードする遺伝子に ついてスクリーンした。ライブラリーを力価し、そしてE.コリ株LE-392細胞( Stratagene Cloning Systems)により接種された30個の150mmプレートを4×104 個のプラーク形成単位(PFU)により感染せしめた。プレートを37℃で一晩インキ ュベートした。フィルタープラークリフトを、製造業者により推薦された方法に 従って、HYBOND-NTMナイロン膜(Amersham Corp., Arlington Heights,IL)を用 いて製造した。フィルターを、1.5MのNaCl及び0.5MのNaOHを含む溶液における 変性により室温で7分間、処理した。フィルターを、フィルター紙上に手短にブ ロットし、過剰の変性溶液を除去し、続いて1Mのトリス−HCl(pH7.5)及び1.5 MのNaClにおいて5分間、中和した。ファージDNAを、ST 1,200μジュールのUVエネルギーによりフィルター上に固定した。固定の後、フ ィルターを、0.25×SSC、0.25%のSDS及び1mMのEDTAにより65℃で3度、予備洗 浄した。予備洗浄した後、フィルターを、0.45μMのフィルターを通して濾過さ れたハイブリダイゼーション溶液(5×SSC、5×Denhardt's溶液、0.2%のSDS 及び1mMのEDTA)においてプレハイブリダイズした。熱変性された、剪断サケ精 子DNA(100μg/mlの最終濃度)を、使用の直前に添加した。フィルターを、65 ℃で一晩、プレハイブリダイズした。 pZGmp1-1081(1994年2月14日、E.コリ DH5α形質転換体としてAmerican Typ e Culture Collection,12301 Parklawn Drive,Rockville,MDに寄託され、そ して受託番号ATCC 69566として受託された)からの十分な長さのマウスTPO cDNA を、製造業者により推薦さ れた方法に従って、MEGAPRIMETM DNA Labeling System(Amersham)を用いてラ ンダムプライミングすることによって32Pによりラベルした。プレハイブリダイ ゼーション溶液を、約1×106cpmのプローブを含む新鮮なハイブリダイゼーショ ン溶液により置換し、そして65℃で一晩ハイブリダイズした。ハイブリダイゼー ションの後、ハイブリダイゼーション溶液を除去し、そしてフィルターを、0.25 ×SSC、0.25%のSDS、及び1mMのEDTAを含む洗浄溶液により4又は5回すすいだ 。すすぎの後、フィルターを洗浄溶液により50℃で8回の連続した洗浄により洗 浄した。最終洗浄に続いて、フィルターを、強化スクリーンにより−70℃で4日 間、オートラジオグラムフィルム(XAR-5 ; Eastman Kodak Co. ; Rochester,NY )に暴露した。 オートラジオグラフの試験は、ラベルされたプローブとハイブリダイズした数 百の領域を示した。寒天プラグを、精製のために100の領域から採取した。個々 の寒天プラグを、1%(v/v)クロロホルムを含むSM(1l当たり5.8gのNaC l、2gのMgSO4・7H2O、1Mのトリス−HCl(pH7.5)50ml、2%のゼラチン5mlを 含む;Maniatisなど.,eds., Molecular Cloning : A Laboratory Manual ,Co ld Spring Harbor,NY,1982)1mlに一晩ソークした。一晩のインキュベーショ ンの後、個々のプラグからのファージをSMに1:1,000で希釈した。5μlのア リコートを、E.コリ株LE392細胞上にプレートした。プレートを37℃で一晩イ ンキュベートし、そしてフィルターリフトを、上記のようにして調製し、プレハ イブリダイズし、ハイブリダイズし、洗浄し、そしてオートラジオグラフ処理し た。 その得られるオートラジオグラフの試験は、2種の主要単離物からの強い陽性 のシグナル及び18種の他の単離物からの弱いシグナル を示した。寒天プラグを20のシグナルの個々のために陽性の領域から採取した。 寒天プラグを上記のようにして処理した。個々の寒天プラグから溶離されたファ ージをSMにより1:100に希釈し、そして1μlのアリコートをE.コリ株LE392 細胞と共にプレートした。そのプレートをインキュベートし、そしてファージフ ィルターリフトを上記のようにして調製し、そしてハイブリダイズした。フィル ターを洗浄緩衝液により55℃で洗浄した。フィルターのオートラジオグラムは、 3種の元の単離物、8−3−2,10−1−1及び29−2−1からの単一の別々の ファージプラークに対応するハイブリダイゼーションの領域を示した。 ファージ単離物8−3−2,10−1−1及び29−2−1は、それぞれλZGmp1- HB- λZGmp1-H10及びλZGmp1-H29として与えられた。単離物λZGmp1-H8,λZGmp 1-H10及びλZGmp1-H29からのDNAを、製造業者の指針に従って、LAMBDASORBTMフ ァージ吸着剤(Promega Corp.,Madison,WI)を用いて精製した。ファージから のヒトゲノムDNA挿入体を、XbeIによる消化によりファージベクターDNAから分 離し、そしてアガロースゲル電気泳動により精製した。すべての3種のファージ 単離体は、サザンブロット分析により示されるように、マウスmp1レセプターリ ガンドcDNAプローブにハイブリダイズした配列を含んだ(Maniatisなど., 前記 )。ファージλZGmp1-H8を分析し、そしてλZGmp1-H8のハイブリダイズする領域 は、9.5kb,2.5kb及び1kbの長さの3種のXbaI DNAフラグメント上に存在する ことが見出された。2.5kbのフラグメントを、XbaI消化さ )中にサブクローン化し、プラスミドpZGmp1-H82.5を生成した。 ヒトTPO遺伝子の配列及びそのコードされたアミノ酸配列は、配列番号5及び 配列番号6に示されている。例2:ヒトTPO cDNAのクローニング 十分な長さのヒトTPO−コードのcDNAを、pZGmp1-H82.5に基づいて同定された エキソン配列及びマウスTPO cDNAの保存された5′側の未翻訳配列に起因する特 異的プライマーを用いてヒト肝臓及び腎臓cDNA鋳型からポリメラーゼ鎖反応によ り単離した。 ヒト腎臓、肝臓及び肺ポリd(T)選択されたポリ(A)+RNA(Clontech,Palo Alto ,CA)を用いて、第1鎖cDNAを合成した。個々の反応混合物を、1μgのオリゴ d(T)18(5′側ホスフェートを含まない)mRNAプライマー(New England Biolab s,Beverly,MA)と共に混合された4μgのポリ(A)+RNAを用いて19μlの最終 体積で調製した。前記混合物を65℃に5分間、加熱し、そして氷上で急冷により 冷却した。cDNA合成を、RNA−プライマー混合物の個々に、8μlの5×SUPERSC RIPTTM緩衝液(GIBCO BRL,Garthersburg,MD)、100mMのジチオトレイトール2 μl、それぞれ10mMのdATP,dTTP及びdCTPを含むデオキシヌクレオチド三リン酸 溶液(Pharmacia LKB Biotechnology Inc.,Piscataway,NJ)2μl、2μlの 1μCi/μlの32P-α-dCTP(Amersham Corp.,Arlington Heights,IL)及び20 0U/μlのSUPERSCRIPTTM逆転写酵素(GIBCO BRL)8μlを添加することによっ て開始せしめた。その反応物を45℃で1時間インキュベートし、そしてTE(10mM のトリス−HCl、pH 8.0、1mMのEDTA)により 120μlに希釈した。cDNAを、8 Mの酢酸アンモニウム50μl及びイソプロパノール160μlの添加により2度、 沈殿せしめた。得られるcDNAペレットをTE 10μlに再懸濁した。個々の反応に ついての第1鎖cDNAの収量を、32P-dCTP組込みのレベルから評価した。 肝臓、肺及び腎臓mRNAからの第1鎖cDNAが、別々のポリメラーゼ鎖反応を用い て、2種のcDNAセグメント、すなわち配列のN末端側 の1/3及びC−末端側の2/3のセグメントを生成するために使用された。Kp nI制限部位を、プライマーZC7422(配列番号8)及びZC7423(配列番号9)を 用いてのPCR突然変異誘発によるゲノム配列からの単一の塩基の変更により前記c DNAセグメント中に導入した。得られるヌクレオチド変更は、予測されるアミノ 酸コードの変更を伴わないで通常のKpnI制限部位を創造した。 N−末端セグメントを、5ngの鋳型cDNA(腎臓、肝臓及び肺cDNAについて別々 の反応において)、80pモルの個々のオリゴヌクレオチドZC7424(配列番号10) 及びZC7422(配列番号8)、2.5mMのデオキシヌクレオチド三リン酸溶液(Cetus ,Corp.,Emeryville,CA)5μl、10×PCR緩衝液(Promega Corp.,Madison, WI)5μl、及び2.5単位のTaqポリメラーゼ(Boehringer Mannheim Inc.,Indi anapolis,IN)を含む反応混合物50μlにおいて増幅した。ポリメラーゼ鎖反応 を35サイクル行ない(94℃で1分、58℃で1分及び72℃で1.5分)、続いて、72 ℃で7分間インキュベートした。センスプライマーZC7424(配列番号10)は、マ ウスMPLレセプターリガンド5′未翻訳領域に拡張し、そしてATG開始コドンを含 んだ。アンチセンスプライマーZC7422(配列番号8)は、ヒトゲノムTPO DNAの エキソン4及び5に対応する領域からの配列を含んだ。 C末端セグメントを、5ngの鋳型cDNA(上記のようなヒト腎臓、肝臓又は肺) 、80pモルの個々のオリゴヌクレオチドZC7423(配列番号9)及びZC7421(配列 番号11)、2.5mMのデオキシヌクレオチド三リン酸溶液(Cetus Corp.)5μl、10 ×PCR緩衝液(Promega Corp.)及び2.5単位のTaqポリメラーゼ(Boehringer Mannhe im,Inc.)を含む反応混合物50μlにおいて増幅した。ポリメラーゼ鎖反応を35 サイクル行ない(94℃で1分、65℃で1分及び72℃で1.5分)、続いて75℃で7 分間インキュベートした。センスプライマーZC 7423(配列番号9)は、ヒトゲノムTPO DNAのエキソン4及び5に対応する領域 からの配列を含んだ。アンチセンスプライマーZC7421(配列番号11)は、ヒト遺 伝子の3′非コード配列に対応する領域からの配列、及び翻訳終結コドンを含ん だ。 増幅されたPCR生成物を、指図的なDNA配列決定により分析し、そしてマウスcD NA配列及びヒトゲノム配列への比較によるさらなる分析のためにpGEM-T(Promega Corp.)中にサブクローン化した。ヒトTPOをコードするDNA配列は、配列番号3 に示されており、そしてそのコードされたアミノ酸配列は、配列番号4に示され ている。配列の分析は、シグナルペプチド切断がSer21(配列番号4)に続いて生 じ、そして成熟タンパク質がアミノ酸22(配列番号4)で開示することを示す。 ヒトN−末端及びC−末端PCRフラグメントを、EcoRI−KpnIフラグメントと してpGEM-Tから切り出し、そして発現ベクターZem229RのEcoRI部位中に連結し た。このプラスミドを、LipofectamineTM(GIBCO BRL)を用いてBHK 570細胞中に トランスフェクトした。トランスフェクションの24時間後、培養培地(DMEM+PS N+10% FCS)を新鮮な培地と交換し、そして細胞を選択剤の不在下で48時間イ ンキュベートした。ならし培地を、BaF3/MPLR1.1細胞系(American Type Cultur e Collection,12301 Parklawn Drive,Rockville,MDにブダペスト条約の規定 下で1994年9月28日に寄託され、そして受託番号CRL 11723として受託されてい る)を用いて増殖活性についてアッセイした。手短に言及すれば、ならし培地を 、2mMのL−グルタミン、PSN抗生物質(GIBCO BRL)、0.00036%の2−メルカプ トエタノール及び10%の熱不活性化されたウシ胎児血清により補充されたRPMI 1 640培地(JRH Bioscience Inc.,Lenexa,KS)中、106/mlの洗浄されたBaF3/MPL R1.1細胞100μlに添加した 。細胞を、増殖についてのアッセイの前、5%CO2下で37℃で3日間インキュベ ートした。TPOの存在下での細胞増殖を、3−(4,5−ジメチルチアゾール− 2−イル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロミド(MMT)(Mosman,J.Immu nol.Meth65 : 55-63,1983)の代謝性分解に基づく比色アッセイを用いて定量 化した。MTT(Polyscience,Inc.,Warrington PA)の10mg/ml溶液20μlを、100 μlのBaF3/MPLR1.1 アッセイ細胞に添加し、そして細胞を37℃でインキュベー トした。4時間後、イソプロパノール中、0.04NのHCl溶液200μlを添加し、そ の溶液を混合し、そしてそのサンプルの吸光度をモデルEL320 ELISA読取機(Bio- Tek Instruments Inc.,Highland Park,VT)により570nmで読み取った。その結 果は、前記培養培地がマウスMPLレセプターを発現するBaF3細胞の増殖を刺激し たことを明確に示した。 cDNAを、製造業者の規格に従って、SUPERSCRIPTTM逆転写酵素(GIBCO BRL)を用 いてヒト肝臓及び腎臓mRNA(Clontech Laboratories,Inc.から得られた)から 製造した。次に、肝臓−及び腎臓−由来のヒトTPO DNAクローンを、2種のPCR反 応(その条件は表3に示されている)を用いて製造した。反応は、94℃で1分、 58℃で1分、72℃で1.5分間で35サイクル行ない;続いて72℃で7分間インキュ ベートした。 PCR生成物を、フェノール/クロロホルム/イソアミルアルコールにより処理 し、そして95% ETOHにより沈殿せしめ、乾燥せしめ、そして水20μlに再懸濁 した。個々の生成物を制限酵素Asp718及びEcoRIにより切断し、そして1%アガ ロースゲル上で電気泳動し た。反応#1からの410bpのフラグメント(肝臓及び腎臓)及び反応#2からの6 99bpのフラグメント(肝臓及び腎臓)を、ゲルから切り出し、そしてナイロンウ ールを通してゲルスラブの遠心分離により溶離した。反応#1及び反応#2のPC R生成物を、EcoRIにより切断されているベクターZem229R(American Type Cultu re Collection,12301 Parklawan Drive,Rockville,MDに1993年9月28日、受 託番号69447として寄託されている)と共に一緒に連結し、それにより創造された Asp718部位で2種の生成物を連結した。得られるプラスミドを、#10(腎臓由来 のcDNAを含む)及び#28(肝臓由来のcDNAを含む)と称した。 DNAの配列決定に基づけば、単一のPCR−生成された誤差がそれぞれ#28及び# 10プラスミドにおける5′及び3′側のユニークAvrII部位に見出された。誤差 のないTPO DNAを創造するために、826bpのEcoRI−AvrII 5′フラグメントを#1 0から単離し、そして283bpのAvrII−EcoRI 3′フラグメントを#28から単離し た。それらの2つのフラグメントを、EcoRIにより切断されたベクターZem229R と共に連結した。その得られるプラスミドは、pZGmp1-124と命名した。このプラ スミドを、受託番号69615のE.コリDH10b形質転換体として、American Type Cu lture Collection,12301 Parklawn Drive,Rockville,MDに1994年5月4日; 寄託された。例3:ヒト MPLレセプターcDNAのクローニング ヒトMPL-P及びMPL-KレセプターイソフォームコードのcDNAを、レセプターのア ミノ及びカルボキシル末端をコードする公開された配列(Vigonなど., Proc.Nat l.Acad.Sci .USA 89 : 5640-5644,1992)に従って製造されたプライマーを用 いて、逆転写酵素ポリメラーゼ鎖反応(PCR)によりヒト赤血球性白血病(HEL)細胞 (Martin and Papayannopoulu,Science 216 : 1233-1235,1982)から単 離した。鋳型HEL細胞cDNAを、プライマーZC5499(配列番号14)を用いて、ポリd (T)−選択されたポリ(A)+RNAから合成した。1μg/μlの濃度でのHEL細胞ポ リ(A)+RNA 13μlと、20pモル/μlの第1鎖プライマーZC5499(配列番号14) 3μlとを混合した。その混合物を65℃で4分間、加熱し、そして氷上での急冷 により、冷却した。 第1鎖cDNA合成を、8μlの第1鎖緩衝液(250mMのトリス−HCl、pH8.3、375m MのKCl、15mMのMgCl2)(5×SUPERSCRIPTTM緩衝液;GIBCO BRL)、100mMのジチオ トレイトール4μl及びそれぞれ10mMのdATP,dGTP,dTTP及び5−メチル−dCTP を含むデオキシヌクレオチド三リン酸溶液(Pharmacia Biotech Inc.,Piscataw ay,NJ)3μlの添加により開始した。その反応混合物を45℃で4分間インキュ ベートし、続いて、そのRNA−プライマー混合物に200U/μlのRNase H-逆転写 酵素(SUPERSCRIPTTM逆転写酵素;GIBCO BRL)10μlを添加した。その反応混合物 を45℃で1時間インキュベートし、続いて50℃で15分間インキュベートした。TE (10mMのトリス−HCl、pH8.0、1mMのEDTA)60μlを前記反応混合物に添加し、 次に、これを400孔サイズのゲル濾過カラム(CHROMASPIN+TE-400TM ; Clontech Laboratories,Inc.)を通してのクロマトグラフィー処理により分別し、過剰 のプライマーを除去した。 第1鎖HEL細胞cDNAを、レセプタータンパク質のアミノ及びカルボキシル末端 をコードする領域に対応するプライマーを用いて、ヒトMPL-PレセプターcDNAの 増幅のための鋳型として使用した(Vigonなど., 前記)。プライマーはまた、増 幅された生成物の直接的なクローニングにおいて助力になる異なった制限酵素切 断部位をそれぞれ組込んでいた(EcoRI部位を含むZC5746、配列番号15; XhoI 部位を含むZC5762、配列番号16)。10ngの鋳型cDNA、50pモルの個 々のプライマー; 200μMの個々のデオキシヌクレオチド三リン酸(Pharmacia B iotech,Inc.);1μlの10×PCR緩衝液(Promega Corp.);及び10単位のTaqポリ メラーゼ(Roche Molecular Systems,Inc.,Branchburg,NJ)を含む反応混合物1 00μlを供給した。ポリメラーゼ鎖反応を35サイクル行ない(95℃で1分、60℃ で1分及び72℃で2分、並びに個々の連続的なサイクルに1回の特別な第2サイ クルが付加された)、続いて72℃で10分間インキュベートした。 ヒトMPL-KレセプターcDNAを、上記の態様でHEL細胞cDNAからポリメラーゼ鎖反 応増幅により単離した。但し、プライマーZC5762(配列番号16)がZC5746(配列 番号17)により置換された。PCRプライマーZC5742は、ヒトMPL-K cDNAの3′末 端に対して特異的であり、そしてクローニングを促進するためにXhoI制限部位 を組込んでいた。 反応生成物を、フェノール/クロロホルム(1:1)により二度、次にクロロ ホルムにより1度抽出し、そしてエタノール沈殿した。EcoRI及びXhoIによる 消化に続いて、生成物を0.8%低溶融アガロースゲル(SEA PLAQUE GTGTM低溶融ア ガロース;FMC Corp.,Rockland,ME)上で分別した。ヒトMPL-PレセプターcDNA に対応する1.9kbの増幅された生成物、及びヒトMPL-KレセプターcDNAに対応する 1.7kbの生成物を、β−アガラーゼI(New England Biolabs,Inc.,Beverly MA) によるゲルマトリックスの消化、続くエタノール沈殿により、切り出されたゲル スライスから回収した。cDNAを、 ratagene Cloning Systems)中にサブクローン化した。例4:マウス MPLレセプターcDNAのクローニング C57BL/KsJ-db/dbマウスからの脾臓を取り出し、そしてすぐに 、液体窒素に置いた。全RNAを、グアニジンイソチオシアネート(Chirgwinなど. , Biochemistry 18 : 52-94,1979)、続いてCsCl遠心分離段階を用いて脾臓 組織から調製した。脾臓ポリ(A)+RNAを、オリゴd(T)セルロースクロマトグラフ ィー(Aviv and Leder,Proc.Natl.Acad.Sci .U.S.A. 69:1408-1412,1972) を用いて単離した。 1.7μg/μlの濃度でのポリd(T)−選択されたポリ(A)+マウス脾臓 RNA7.5μ lを、NotI制限部位を含む、20pモル/μlの第1鎖プライマーZC6091(配列 番号18)3μlと共に混合した。その混合物を65℃で4分間、加熱し、そして氷 上での急冷により冷却した。第1鎖cDNA合成を、RNA−プライマー混合物に250mM のトリス−HCl(pH8.3)、375mMのKCl、15mMのMgCl2(5×SUPERSCRIPTTM緩衝液;G IBCO BRL)8μl、100mMのジチオトレイトール4μl、及びそれぞれ10mMのdATP ,dGTP,dTTP及び5−メチル−dCTPを含むデオキシヌクレオチド三リン酸溶液( Pharmacia Biotech Inc.)3μlを添加することによって開始した。反応混合物 を45℃で4分間インキュベートし、続いて200U/μlのRNase H-逆転写酵素(GI BCO BRL)10μlを添加した。第1鎖合成の効率を、分析のために前記反応をラベ ルするために前記反応混合物の10μlアリコートに10μCiの32P-αdCTPを添加す ることにより反応に平行して分析した。反応混合物を45℃で1時間、続いて50℃ で15分間インキュベートした。ラベルされた反応における組込まれなかった32P- αdCTPを、400孔サイズのゲル濾過カラム(CHROMA SPIN+TE-400TM;Clontech La boratories Inc.)上でのクロマトグラフィー処理により除去した。ラベルされて いない第1鎖反応における組込まれていないヌクレオチドを、8μgのグリコー ゲンキャリヤー、2.5Mの酢酸アンモニウム及び2.5体積のエタノールの存在下で cDNAを2度沈殿せ しめることによって除去した。ラベルされていないcDNAを、第2鎖合成への使用 のために水50μlに再懸濁した。ラベルされた第1鎖cDNAの長さを、アガロース ゲル電気泳動により決定した。 第2鎖の合成は、DNAヘアーピン形成をもたらす第2鎖合成の第1鎖プライミ ングを促進する条件下で第1鎖cDNAに基づいて行なわれた。反応混合物を、室温 でアセンブルし、そして50μlのラベルされていない第1鎖cDNA、16.5μlの水 、20μlの5×ポリメラーゼI緩衝液(100mMのトリス−HCl、pH7.4、500mMのKCl 、25mMのMgCl2、50mMの(NH4)2SO4)、100mMのジチオトレイトール1μl、それぞ れ10mMのデオキシヌクレオチド三リン酸を含む溶液2μl、5mMのβ-NAD 3μ l、3U/μlのE.コリDNAリガーゼ(New England Biolabs Inc.,Beverly,M A)15μl及び10U/μlのE.コリDNAポリメラーゼI(Amersham Corp.,Arling ton Heights,IL)5μlから構成された。反応混合物を、室温で5分間インキュ ベートし、続いて2U/μlのRNase H(GIBCO BRL)1.5μlを添加した。第2鎖 合成混合物の10μlアリコートが10μCiの32P-αdCTPの添加によりラベルされた 同等の反応混合物を用いて、第2鎖合成の効率をモニターした。反応混合物を15 ℃で2時間、続いて室温で15分間インキュベートした。ラベルされた反応におけ る組込まれなかった32P-αdCTPを、アガロースゲル電気泳動による分析の前、40 0孔サイズのゲル濾過カラム(Clontech Laboratories,Inc.)を通してクロマトグ ラフィー処理により除去した。ラベルされなかった反応を、フェノール/クロロ ホルム及びクロロホルムによる2回の抽出により停止し、続いて2.5Mの酢酸ア ンモニウムの存在下でエタノール沈殿せしめた。 ヘアーピン構造の一本鎖DNAを、ヤエナリのヌクレアーゼを用いて切断した。 反応混合物は、100μlの第2鎖cDNA、20μlの10× ヤエナリ ヌクレアーゼ緩衝液(Stratagene Cloning Systems,La Jolla,CA) 、100mMのジチオトレイトール16μl、水51.5μl、及びヤエナリ ヌクレアー ゼ希釈緩衝液中、ヤエナリ ヌクレアーゼ(Promega Corp.;10.5U/μlの最 終濃度)の1:10希釈溶液12.5μlを含んだ。反応混合物を37℃で15分間インキ ュベートした。反応を1Mのトリス−HCl(pH8.0)20μlの添加により停止し、続 いて、上記のようにして、連続的なフェノール/クロロホルム及びクロロホルム 抽出を行なった。抽出に続いて、DNAをエタノールにより沈殿し、そして水に再 懸濁した。 再懸濁されたcDNAを、T4 DNAポリメラーゼによりブラント末端化した。水190 μlに再懸濁されたcDNAを、50μlの5×T4 DNAポリメラーゼ緩衝液(250mMのト リス−HCl、pH8.0、250mMのKCl、25mMのMgCl2)、0.1Mのジチオトレイトール3 μl、それぞれ10mMのデオキシヌクレオチド三リン酸を含む溶液3μl、及び1 U/μlのT4 DNAポリメラーゼ(Boehringer Mannheim,Inc.)4μlと共に混合 した。10℃で1時間のインキュベーションの後、反応を0.5MのEDTA 10μlの添 加により停止し、続いて、上記のようにして一連のフェノール/クロロホルム及 びクロロホルム抽出を行なった。DNAを、400孔サイズのゲル濾過カラム(Clontec h Laboratories,Inc.)を通してクロマトグラフィー処理し、微量レベルのタン パク質を除去し、そして長さ約400bp以下の短いcDNAを除去した。DNAを、グリコ ーゲンキャリヤー12μg及び2.5Mの酢酸アンモニウムの存在下でエタノール沈 殿せしめ、そして水10μlに再懸濁した。32P-αdCTPの組込みに基づけば、cDNA の収率は、12.5μgの出発mRNA鋳型から約2μgであることが評価された。 EcoRIアダプターを、λファージベクター中へのクローニングを可能にするた めにcDNAの5′端上に連結した。cDNAの10μlアリコ ート(約2μg)及び65pモル/μlのEcoRIアダプター(Pharmacia Biotech Inc.)10μlを、2.5μlの10×リガーゼ緩衝液(Promega Corp.)、10mMのATP 1 μl及び15U/μlのT4 DNAリガーゼ(Promega Corp.)2μlと共に混合した。 反応混合物を、0℃〜18℃の温度グラジエントで一晩(約18時間)インキュベー トした。反応混合物を12℃で一晩さらにインキュベートした。反応を、水75μl 及び3Mの酢酸ナトリウム10μlの添加により停止し、続いて65℃で30分間イン キュベートした。インキュベーションの後、cDNAを上記のようにして、フェノー ル/クロロホルム及びクロロホルムにより抽出し、そして2.5Mの酢酸アンモニ ウム及び1.2体積のイソプロパノールの存在下で沈殿せしめた。遠心分離の後、c DNAペレットを70%エタノールにより洗浄し、空気乾燥し、そして水89μlに再 懸濁した。 λファージベクター中へのcDNAの指図的なクローニングを促進するために、cD NAをNotIにより消化し、5′EcoRI及び3′NotI付着端を有するcDNAをもたら した。cDNAの3′端でのNotI制限部位を、プライマーZG6091(配列番号18)を 通して前もって導入した。制限酵素消化を、上記cDNA 89μl、6mMのトリス−H Cl 10μl、6mMのMgCl2、150mMのNaCl、1mMのDTT(10×D緩衝液;Promega Cor p.)及び12U/μlのNotI(Promega Corp.)1μlを含む反応において行なった 。反応を一連のフェノール/クロロホルム及びクロロホルム抽出により停止せし めた。cDNAをエタノール沈殿し、70%エタノールにより洗浄し、空気乾燥せしめ 、そして20μlの1×ゲル負荷緩衝液(10mMのトリス−HCl、pH8.0、1mMのEDTA 、5%のグリセロール及び0.125%のブロモフェノールブル)に再懸濁した。 再懸濁されたcDNAを65℃に5分間、加熱し、氷上で冷却し、そし て0.8%低溶融アガロースゲル(SEA PLAQUE GTGTM低溶融アガロース;FMC Corp.) 上で電気泳動した。組込まれなかったアダプター及び長さ1.6kb以下のcDNAをゲ ルから切り出した。電極を反転し、そしてcDNAを、レーン起点近くで濃縮される まで、電気泳動した。濃縮されたcDNAを含むゲルの領域を切り出し、そして微小 管に配置し、そしてゲルスライスのおおよその体積を決定した。ゲルスライスの 体積の約3倍の水(300μl)のアリコートを前記管に添加し、そしてアガロース を65℃に15分間、加熱することによって溶融した。42℃にサンプルを平衡化した 後、1U/μlのβ−アガロースI(New England Biolabs,Inc.)10μlを添加 し、そしてその混合物を90分間インキュベートし、アガロースを消化した。イン キュベーションの後、3Mの酢酸ナトリウム40μlをサンプルに添加し、そして その混合物を氷上で15分間インキュベートした。サンプルを室温で15分間、14,0 00×gで遠心分離し、消化されなかったアガロースを除去した。上清液における cDNAをエタノール沈殿せしめ、70%エタノールにより洗浄し、空気乾燥し、そし てキナーゼ反応のために水37μlに再懸濁し、連結されたEcoRIアダプターをリ ン酸化した。 上記cDNA溶液37μlに、10μlの10×リガーゼ緩衝液(Stratagene Cloning S ystems)を添加し、そしてその混合物を65℃に5分間、加熱した。混合物を氷上 で冷却し、そして10mMのATP5μl及び3μlの10U/μlのT4ポリヌクレオ チドキナーゼ(Stratagene Cloning Systems)を添加した。反応混合物を37℃で 45分間インキュベートし、そして65℃に10分間、加熱することによって停止し、 続いてフェノール/クロロホルム及びクロロホルムにより連続して抽出した。リ ン酸化されたcDNAを2.5Mの酢酸アンモニウムの存在下でエタノール沈殿せしめ 、70%エタノールにより洗浄し、空気乾 燥し、そして水12.5μlに再懸濁した。リン酸化されたcDNAの濃度は、約40fモ ル/μlであることが評価された。 得られるcDNAを、EcoRI及びNotIにより予備消化され、そして脱リン酸化さ れたλファージベクターλExCellTM(Pharmacia Biotech Inc.)中にクローン化 した。ベクターへのcDNAの連結は、20fモル/μlの調製されたλExCellTMファ ージアーム2μl、水4μl、1μlの10×リガーゼ緩衝液(Promega Corp.)、4 0fモル/μlのcDNA 2μl及び15U/μlのT4 DNAリガーゼ(Promega Corp.) 1μlを含む反応において行なわれた。連結を4℃で48時間、行なった。連結混 合物の約50%を、製造業者の指図に従って、GIGAPA )を用いてファージ中にパッケージした。得られるcDNAライブラリーは、1.5% 以下の挿入体を含まないファージのバックグラウンドレベルを伴って、1.5×107 個以上の独立した組換え体を含んだ。 32P−ラベルされたヒトMPL-KレセプターcDNAプローブを用いて、マウス脾臓c DNAファージライブラリーからマウスMPLレセプターcDNAを単離した。cDNAライブ ラリーを、150mmの直径のプレート当 tagene Cloning Systems)上にプレートした。33個のプレートからのファージプ ラークを、ナイロン膜(Hybond NTM;Amersham Corp.,Arlington Heights,IL )上に移し、そして製造業者の指針に従って処理した。その処理されたフィルタ ーを真空オーブン中において80℃で2時間ベークし、続いて洗浄緩衝液(0.25× SSC、0.25%のSDS、1mMのEDTA)により70℃で数回洗浄し、そしてハイブリダイ ゼーションオーブン(モデルHB-2;Techne Inc.,Princeton,NJ)においてハイ ブリダイゼーション溶液(5×SSC、5×Denhardt's溶液、0.1%のSDS、1mMのED TA及び100μg/mlの熱変性され たサケ精子DNA)により65℃で一晩、予備ハイブリダイズした。予備ハイブリダイ ゼーションに続いて、ハイブリダイゼーション溶液を捨て、そして市販のラベリ ングキット(MEGAPRIMETMキット;Amersham Corp.,Arlington Heights,IL)の使 用により調製された、約2×106cpm/mlの32P−ラベルされたヒトMPL-K cDNAを 含む新鮮なハイブリダイゼーション溶液により置換した。プローブを、ハイブリ ダイゼーション溶液への添加の前、98℃で5分間、変性した。ハイブリダイゼー ションを65℃で一晩行なった。フィルターを洗浄緩衝液(0.25×SSC、0.25%のS DS、1mMのEDTA)により55℃で洗浄し、そしてXAR-5フィルム(Eastman Kodak C o.,Rochester,NY)上で−70℃で4日間、強化スクリーンを伴ってオートラジ オグラフィー処理した。鋳型としてオートラジオグラフを用いて、寒天プラグを 、主要シグナルに対応するプレートの領域から回収し、そしてSM(0.1MのNaCl; 50mMのトリス−HCl、pH7.5;0.02%のゼラチン)によりソークし、プラーク精製 のためにファージを溶離した。ヒトMPL-Kレセプタープローブにハイブリダイズ する挿入体を担持する、7個のプラーク−精製されたファージを単離した。λEx CellTMファージ内に含まれるPhagemidsを、製造業者の指針に従って、インビボ 組換えシステムを用いて回収した。cDNA挿入体の正体が、DNA配列決定により確 認された。 単離されたクローンは、ヒトMPL-Pレセプター及び最近報告されたマウスMPLレ セプターに対して高い程度の配列同一性を示すタンパク質をコードした(Skodaな ど., EMBO J 12:2645-2653,1993)。7個のクローンはお互いとは異なる2 つのクラスに分類され、ここで3個のクローンはN−末端近くで60個の長さのア ミノ酸残基をコードする配列の欠失を有する。前記欠失を有さないタンパク質を コードするcDNAを、マウスタイプI MPLレセプターcDNAとして言 及した。タイプIIレセプターcDNAは、配列番号7のタイプIレセプター残基131 〜190をコードする配列を欠いていた。さらに、タイプI及びIIレセプターは、 アミノ酸残基222の後に挿入されたアミノ酸残基Val-Arg-Thr-Ser-Pro-Ala-Gly-G lu(配列番号19)をコードする配列の存在により、及び位置241(位置はタイプI マウスレセプターを言及する)でセリンとグリシン残基との置換により、報告さ れたマウスMPLレセプター配列(Skodaなど., 前記)とは異なった。 タイプI及びIIマウスMPLレセプターcDNAを、哺乳類細胞における発現のため にプラスミドベクターpHZ-1中にサブクローン化した。プラスミドpHZ-1は、哺乳 類細胞において、又はインビトロで転写されたmRNAからのカエル卵母細胞翻訳シ ステムにおいて、タンパク質を発現するために使用され得る発現ベクターである 。pHZ-1発現単位は、マウスメタロチオネイン−1プロモーター、コード配列の 挿入のためのユニーク制限部位を含む複数のクローニングバンクを両端に有する バクテリオファージT7プロモーター、ヒト成長ホルモンターミネーター、及び バクテリオファージT7ターミネーターを含んで成る。さらに、pHZ-1は、複製 のE.コリ起点;細菌性βラクタマーゼ遺伝子;SV40プロモーター及び起点を含 んで成る哺乳類選択マーカー発現単位;耐ネオマイシン性遺伝子及びSV40転写タ ーミネーターを含む。pHZ-1中への直接的なクローニングを促進するために、適 切なプライマーを用いるポリメラーゼ鎖反応を用いて、翻訳開始コドンから上流 に及び翻訳停止コドンから下流にそれぞれEcoRI部位及びXhoI部位を創造した 。ポリメラーゼ鎖反応を、10μlの10×ULTMATM DNAポリメラーゼ緩衝液(Roche Molecular Systems,Inc.)、25mMのMgCl26μl、それぞれ10mMのdATP,dGTP,d TTP及びdCTPを含むデオキシヌクレオチド三リン酸溶液(Phar macia Biotech,Inc.)0.2μl、20pモル/μlのプライマーZC6603(配列番号2 0)2.5μl、20pモル/μlのプライマーZC5762(配列番号16)2.5μl、水32.8μ l、タイプI又はタイプIIマウスMPLレセプタープラスミドのいづれかを両端に 有する初期対数相細菌培養物1μl、及び6U/μlのDNAポリメラーゼ(ULTMAT M ポリメラーゼ;Roche Molecular Systems,Inc.)1μlを含む混合物において 実施した。AmpliWaxTM(Roche Molecular Systems,Inc.)を、製造業者の指針に 従って反応に使用した。ポリメラーゼ鎖反応を25サイクル行ない(95℃で1分、 55℃で1分及び72℃で3分)、続いて72℃で10分間インキュベートした。増幅さ れた生成物を連続的にフェノール/クロロホルム及びクロロホルムにより抽出し 、次に6μgのグリコーゲンキャリヤー及び2.5Mの酢酸アンモニウムの存在下 でエタノール沈殿せしめた。ペレットを、水87μlに再懸濁し、これに、10μl の10×H緩衝液(Boehringer Mannheim,Inc.)、10U/μlのEcoRI(Boehringe r Mannheim,Inc.)2μl及び40U/μlのXhoI(Boehringer Mannheim,Inc.) 1μlを添加した。消化を37℃で1時間行なった。反応を、65℃に15分間、加熱 することによって停止し、そして400孔サイズのゲル濾過カラム(CHROMA SPIN+T E-400TM;Clontech Laboratories Inc.)を通してクロマトグラフィー処理した。 上記単離されたレセプター挿入体を、EcoRI及びXhoI消化され、そして脱リ ン酸化されたpHZ-1ベクター中に連結した。連結反応は、50ng/μlの調製され たpHZ-1ベクター1μl、5ng/μlのDNA挿入体5μl、10×リガーゼ緩衝液(P romega Corp.)2μl、水11.75μl及び4U/μlのT4 DNAリガーゼ(Stratage ne Cloning Systems)0.25μlを含んだ。連結を10℃で一晩行なった。連結され たDNAを、製造業者の指針に従って、E.コリ(MAX EFFICIEN CY DH10BTMコンピテント細胞 ; GIBCO BRL)中にトランスフェクトした。pHZ-1 におけるタイプI及びタイプIIマウスMPL及びヒトMPL-Pレセプター挿入体をDNA 配列決定により確かめた。得られるプラスミドpSLmp1-8及びpSLmp1-9は、それぞ れマウスタイプII及びタイプI MPLレセプターcDNAを担持した。プラスミドpSLm p1-44は、ヒトMPL-P cDNA挿入体を担持した。例5:可溶性 MPLレセプターの調製 可溶性マウスタイプI MPLレセプターをコードする哺乳類発現プラスミド(pLD mp1-53)を、pSLmp1-9からのDNAセグメント、すなわち上記の十分な長さのマウス タイプI MPLレセプターをコードするcDNAを含む哺乳類発現ベクターと、pSLmp1 -26からのDNAセグメント、すなわち細菌において可溶性マウスタイプI MPLレセ プターを生成するために構成された発現プラスミドとを組合すことによって生成 した。 マウスタイプI MPL可溶性レセプターをコードするcDNAセグメントを、鋳型と して十分な長さのレセプタープラスミドpSLmp1-9を用いてプライマーZC6704(配 列番号21)及びZC6703(配列番号22)を用いてのPCRにより単離した。指図的な クローニングを促進するために、プライマーZC6704及びZC6703は、それらのそれ ぞれの5′端でEcoRI及びXhoI制限部位を組込んだ。プライマーZC6703はまた 、32P γ-ATPによる精製された可溶性レセプターのインビトロラベリングを可能 にするために、タンパク質キナーゼのための整合したコンセンサス標的配列をコ ードした(Liなど., Proc.Natl.Acad.Sci .U.S.A. 86:558-562,1989)。PCRを 、10μlの10×ULTMATM DNAポリメラーゼ緩衝液(Roche Molecular Systems,Inc .)、25mMのMgCl26μl、それぞれ10mMのdATP,dGTP,dTTP及びdCTPを含むデオ キシヌクレオチド三リン酸(Pharmacia Biotech Inc.) 0.2μl 、4.55pモル/μlのプライマーZC6704(配列番号21)11μl、2.43pモル/μ lのプライマーZC6703(配列番号22)21μl、水50.3μl、50ng/μlのHindII I及びXbaI消化されたpSLmp1-9(1μl)及び6U/μlのULTMATM DNAポリメ ラーゼ(Roche Molecular Systems,Inc.)1μlを含む混合物において行なった 。AmpliWaxTM(Roche Molecular Systems,Inc.)を、製造業者の指針に従って反 応に使用した。ポリメラーゼ鎖反応を3サイクル行ない(95℃で1分、50℃で1 分及び72℃で2分)、続いて、高められたハイブリダイゼーション緊縮性下で11 サイクル行ない(95℃で1分、55℃で30秒及び72℃で2分)、続いて72℃で10分 間インキュベートした。増幅された生成物をフェノール/クロロホルム及びクロ ロホルムにより連続的に抽出し、続いて400孔サイズのゲル濾過カラム(Clontech Laboratories,Inc.)を通してクロマトグラフィー処理した。PCR生成物を、20 μgのグリコーゲンキャリヤー及び2.5Mの酢酸アンモニウムの存在下でエタノ ール沈殿せしめた。ペレットを水32μlに再懸濁した。その再懸濁されたPCR生 成物16μlに、10×H緩衝液(Boehringer Mannheim,Inc.)2μl、10U/μl のEcoRI(Boehringer Mannheim,Inc.)1μl及び40U/μlのXhoI(Boehringe r Mannheim,Inc.)1μlを添加した。消化を37℃で1時間、行なった。消化を6 5℃に15分間、加熱することによって停止し、そしてDNAを0.7%低溶融アガロー スゲル上で精製した。低溶融アガロースからのフラグメントの回収は、β−アガ ラーゼI(New England Biolabs)によるゲルマトリックスの消化により行なわれ た。 得られるPCR生成物は、マウスタイプI MPLレセプターのN−末端細胞外ドメ インをコードした(配列番号7の残基27〜480)。推定上のレセプタートランスメ ンブランドメイン(配列番号7の残基483〜504)の不在下で、発現されたタンパク 質は、適切なシグナルペ プチドの存在下で分泌されることが予測される。マウスタイプII可溶性MPLレセ プターcDNAを、上記PCR条件を用いて得た。但し、pSLmp1-8が鋳型として使用さ れた。両レセプターフラグメントの有効性は、DNA配列決定により確認された。 可溶性マウスタイプI及びタイプII MPLレセプターDNAフラグメントを、EcoR I及びXhoI消化されたベクターpOmpA2-5中にクローン化し、それぞれpSLmp1-26 及びpSLmp1-27を生成した。プラスミドpOmpA2-5は、pOmpA2(Ghrayabなど., EMB O J 3 : 2437-2442,1984)の変性体、すなわち、細胞周辺腔に組換えタンパク 質を向けるよう企画された細菌発現ベクターである。pOmpA2-5を、pOmpA2のEcoR I及びBamHI部位間の13bp配列を合成の42bp配列により置換することによって構 成した。配列は、塩基対合される場合、EcoRI及びBamHI消化されたpOmpA2中へ の指図的なクローニングを促進するEcoRI及びBamHI付着端を形成する、2種の 42個のヌクレオチドの相補的オリゴヌクレオチド(ZC6707、配列番号23;ZC6706 、配列番号24)のアニーリングにより創造された。挿入された配列内には、細菌 性リーダー配列及び上記マウスMPL可溶性レセプターcDNAに対して整合されたXho I部位、及び金属キレート化親和性クロマトグラフィー(Houchuliなど., Bio/ Technol. : 1321-1325,1988)による組換えタンパク質の精製を可能にする ためにXhoI部位の3′側に位置する整合系の6個のヒスチジンコドンが存在す る。前記ヒスチジン系をコードする配列に続いて、停止コドンが存在した。pOmp A2-5,pSLmp1-26及びpSLmp1-27の有効性は、DNA配列決定により確認された。 pLDmp1-53、すなわち可溶性マウスタイプI MPLレセプターポリペプチドを生 成する哺乳類発現プラスミドを、発現ベクターpHZ-200(ジヒドロ葉酸レダクター ゼ配列が耐ネオマイシン遺伝子のために 置換されているpHZ-1)中へのpSLmp1-9及びpSLmp1-26からのDNAセグメントを組合 すことによって構成した。pSLmp1-9からの1164bpのEcoRI/BamHI cDNAフラグ メントが、細菌性発現プラスミドpSLmp1-26の構成の間に欠失された哺乳類シグ ナル配列を置換した。pSLmp1-26からの416bpのBamHIフラグメントが、可溶性MP Lレセプターのカルボキシ−末端部分のためのコード配列、キナーゼラベリング ドメイン、ポリ−ヒスチジン系及び翻訳ターミネターを供給 +(Stratagene Cloning Systems)のEcoRI/BamHI部位中にクローン化し、プ ラスミドpBS8.76LD-5を生成した。pBS8.76LD-5における、1164bpのpSLmp1-9由来 のEcoRI/BamHIフラグメントに対する、416bpのpSLmp1-26由来のBamHIフラグ メントの正しい配向は、プライマーZC6603(配列番号20)及びZC6703(配列番号 22)を用いてPCRにより決定された。pBS8.76LD-5のポリリンカー配列内のXbaI 部位は、EcoRI及びXbaIによるベクターの消化に続いてのpHZ200中へのクロー ニングのための1.5kbのEcoRI/XbaIフラグメントとしての再構成されたレセプ ターcDNAの切り出しを可能にした。得られる哺乳類発現プラスミド、すなわちpL Dmp1-53を、BHK細胞中へのトランスフェクションのために大規模に調製した。 精製されたpLDmp1-53プラスミド20μgを、リン酸カルシウム沈殿法を用いてB HK 570細胞中にトランスフェクトした。5時間後、細胞を15%グリセロールによ り3分間、ショックを与え、DNAの摂取を促進した。新鮮な増殖培地を一晩添加 した。次の日、細胞を種々の希釈度で分け、そして1μMのメトトレキセートを 含む選択培地を添加した。約2週間後、別々のメトトレキセート耐性コロニーが 認識できた。耐性コロニーをプールし、又は明確なクローンとして維持した。プ ールされたコロニーからの古い培地をすぐに、可溶 性MPLレセプターポリペプチドの存在について試験した。 可溶性MPLレセプターポリペプチドを、ポリペプチドのカルボキシ末端上に存 在するポリ−ヒスチジン系と、固定されたNi2+を含む金属キレート化樹脂(HIS- BINDTM;Novagen,Madison,WI)との相互作用により単離した。pLDmp1-53プー ルからの血清フリーの古い培養培地を、前記樹脂上に通し、そして結合されたポ リペプチドを1Mのイミダゾールにより溶離した。SDS-PAGE分析は、約67kDaで 単一のバンドを示した。このポリペプチドを、N−末端アミノ酸分析にゆだね、 そしてマウスMPLレセプターであることを確認した。 可溶性マウスMPLレセプターポリペプチドを、プラスミドpLDmp1-53によりトラ ンスフェクトされたBHKトランスフェクタントのプールから精製した。精製され た可溶性レセプターポリペプチドを、製造業者により指図されるようにしてCNBr −活性化されたSEPHAROSETM 4B(Parmacia Biotech)マトリックス上に固定し、そ して24−11−5細胞のならし培地におけるMPL活性の親和性精製のために使用し た。24−11−5細胞からのならし培地を、10KDのカットオフ中空繊維膜(A/G Tec hnology Corp.,Needham,MA)上で濃縮し、そして1ml/分の流速でMPLレセプタ ー親和性カラムの底に負荷した。カラムを、0.5MのNaCl及び0.01%のアジ化ナ トリウムを含むリン酸緩衝溶液(PBS)により洗浄した。MPL活性(トロンボポエチ ン)を、0.5ml/分の流速で、3Mのカリウムチオシアネート(Sigma Chemical Company,St.Louis,MO)によりカラムから溶離した。カリウムチオシアネート を、PBSに対する透析により除去した。 親和性カラムからの活性画分を、3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イ ル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロミド(MTT)(Mosman,J.Immunol.Me th 65 : 55-63,1983)の代謝性分解に基づいて比色アッセイにより同定した 。MTT(Polyscience,Inc. ,Warrington,PA)の10mg/ml溶液20μlを、BaF3/MPLRI.1アッセイ細胞100μ lに添加し、そして細胞を37℃でインキュベートした。4時間後、イソプロパノ ール中、0.04NのHCl 200μlを添加し、その溶液を混合し、そしてサンプルの 吸光度をモデルEL320 ELISA読取り機(Bio-Tek Instruments Inc.,Highland Par k,VT)上で570nmで読取った。例6:組換えヒト TPOの調製 pZGmp1-124により形質転換された2種の5mlの一晩の細菌培養物からのプラス ミドDNAを、アルカリ細胞溶解、続く、高い塩での樹脂へのDNAの結合により調製 した(Promega Corp.からのMagic MiniprepsTM Samplerキットを用いて)。DNA を、10mMのトリス、1mMのEDTA溶液(pH8.0)75μlにより溶離した。 50,000個の細胞/ウェルでのBHK 570細胞培養物を、pZGmp1-124 DNAによりト ランスフェクトした。LIPOFECTAMINETM(GIBCO BRL)の1:10希釈溶液20μlを 、プラスミドDNA 20μl及び160μlの血清フリーの培地(10μg/mlのフェチ ュイン、2ng/mlのセレン、5μg/mlのインスリン、10μg/mlのトランスフ ェリン、2mMのL−グルタミン、 110μg/mlのピルビン酸ナトリウム、25mM のHEPES、及び0.1mMの非必須アミノ酸溶液(GIBCO BRL)により補充されたF/DV 培地〔DMEM及びHam's F12の1:1混合物〕)に、室温で30分間にわたって添加 し、その後、BHK 570細胞を添加し、そして37℃で4時間インキュベートした。2 00μlの増殖培地(2mMのL−グルタミン、110μg/mlのピルビン酸ナトリウム 、0.05mg/mlのペニシリン、0.05mg/mlのストレプトマイシン、0.01mg/mlのネ オマイシン、25mMのHEPES、10%のウシ胎児血清により補充されたDMEM(Bio Whit taker,Inc,Walkersville,MD))を次に添加し、そして細胞を37℃で一晩インキ ュベートした。次に、培養培地を 、5%ウシ胎児血清を含む増殖培地により置換し、そして細胞を37℃で4時間イ ンキュベートした。 次に、BHK 570トランスフェクタントからのならし培地を、マウスMPLレセプタ ーを発現するBaF3細胞における細胞増殖を引き起こす能力についてアッセイした 。細胞を、BaF3培地(10%ウシ胎児血清、2mMのL−グルタミン、1mMのピルビ ン酸ナトリウム、10mMのHEPES、57μMのβ−メルカプトエタノール、0.05mg/m lのペニシリン、0.05mg/mlのストレプトマイシン、0.01mg/mlのネオマイシン 、及びWEHI-3細胞(マウスインターロイキン−3、培養補充物、Collaborative Biomedical Products)の培養物からの4%(v/v)ならし培地により補充さ れたRPMI 1640培地(JRH Biosciences,Lexena,KS))において増殖せしめた。ア ッセイの前、BaF3細胞を希釈し、そしてIL-3−フリーのBaF3培地に再懸濁し、10 ,000細胞/100μlにした。pZGmp1-124によりトランスフェクトされたBHK 570細 胞からのならし培地100μlを添加し、そしてその培養物を37℃でインキュベー トした。次に、細胞を、30分及び24時間後、細胞拡張について眼により試験した 。IL-3を含まないBaF3培地からなる負の対照、及びマウスTPO DNAによりトラン スフェクトされたBHK 570細胞からのならし培地から成る正の対照をまたアッセ イした。結果は、負の対照におけるBaF3細胞の細胞拡張の不在、正の対照におけ るいくらかの細胞の拡張、及びpZGmp1-124によりトランスフェクトされた細胞に おける有意な細胞拡張を示した。例7:組換えマウス TPOの調製 プラスミドpZGmp1-1081を、EcoRI及びNotIにより消化し、そしてTPO DNAセ グメントを回収した。このDNAを、NotI/EcoRIリンカーにより、EcoRI−消化 された、アルカリホスフェート処理されたプラスミドZem229R中に挿入した。mp1 .229Rと称するその得 られるプラスミドにより、BHK 570細胞(ATCC CRL 10314)をトランスフェクト した。そのトランスフェクタントを、血清フリーの培地において、10−層細胞製 造所(Nunc.Inc. ; VWR Scientific,Seattle,WAから得られた)において増殖し 、そして1μMのメトトレキセートにおいて選択した。16lのならし培地を集め た。例8:TPOの精製及び特徴決定 ヒト及びマウスTPOを、限外濾過、固定されたMPLレセプター上での親和性クロ マトグラフィー処理、及びアニオン交換クロマトグラフィー処理の組合せにより ならし細胞培養培地から精製した。 40〜60lの粗ならし培養培地を、約1lに、10,000の分子量カットオフ膜上で 濃縮した。その濃縮物を、4.0MのNaClの添加により0.5MのNaClに調節し、そし てそのpHをpH8.5に調節した。次に、その溶液を、0.22μのフィルターに通し、 そしてCNBr−活性化されたSepharoseTM(Pharmacia Biotech)に結合される可溶性 マウスMPLレセプター(膨張した樹脂1ml当たり約15mgのレセプター)の4.0cm( 高さ)カラムにより2.5cm(直径)に適用した。適用の流速は5.0ml/分であり、 そしてカラムは4℃で実施された。サンプルの適用の後、カラムを、0.5MのNaC lを含む20mMのトリス(pH8.5)溶液100mlにより洗浄した。TPOを、5.0ml/分の 流速で、20mMのトリス(pH9.5)、3.0MのKSCNの溶液によりカラムから溶離した 。タンパク質溶離は、280nmでの吸光度によりモニターされた。タンパク質溶離 物を含む画分を、20mMのトリス(pH8.5)により透析し、KSCNを除去した。次に 、透析された溶離物を、2.0ml/分の そしてカラムを20℃で実施した。サンプルの適用の後、カラムを、20mMのトリス (pH8.0)20mlにより洗浄した。次に、タンパク質を、20mMのトリス(pH8.5)中 、20分間の0〜0.5MのNaClグラジエ ントにより溶離した。その溶離プロフィールを220nmでの吸光度によりモニター し、そして2.0mlの画分を集めた。 ウェスターンブロットを、カラム画分の可視化のためにドデシル硫酸ナトリウ ム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS-PAGE)と共に使用した。マウスTPOの ためには、ウェスターンブロット分析を、マウスTPOに由来するペプチド配列( 配列番号2のAsp-52〜Leu-66)に対して生成されたラットポリクローナル抗血清 を用いて行なった。個々の画分20μlを、変性(還元)サンプル緩衝液における 4〜20%のトリス−グリシンSDSポリアクリルアミドゲル上で電気泳動した。タ ンパク質をエレクトロブロットによりニトロセルロースに移した。タンパク質を 、前記ブロットとラット抗−TPOペプチド抗血清、続いてウサギ抗−ラット抗体 /ホースラディシュペルオキシダーゼ接合体(Bio Source International,Camar illo,CA)及びECLTM検出試薬(Amersham Corp.)とを反応せしめることによって 可視化した。次に、前記ブロットを、種々の画分における70KD及び≧35KDのTPO 種の相対量を決定する手段として、1又は10秒間、オートラジオグラフィーフィ ルムに暴露した。1秒の暴露の後、同じレーンにおいて70KDのフラグメントのバ ンドよりも、10秒の暴露の後の≧35KDのフラグメントのバンドがより一層、低い 強度のものである場合、その画分は少なくとも90%の70KDのTPOを含むことが決 定された。眼による検査によれば、いくつかの画分は、>95%の70KDのTPOを含 むことが判定された。>90%の70KDのTPOを含む画分をプールした。1秒の暴露 の後、同じレーンにおいて、35KDのバンドよりも、10秒の暴露の後の70KDのバン ドがより低い強度のものである場合、その画分は少なくとも90%の35KDのTPOを 含むことが決定され、そしてそのような画分をまたプールした。プールされた画 分10μl(アミノ酸組成分析により決定される場合、70KDのTPO 0.83μg及び35KDのTPO 0.24μg)を、製造業者の指針に従って、変性条件下で SDS-PAGE(4〜20%ゲル)により、続いてDalichiの銀染色キット(カタログNo .SE140001 ; Integrated Separation Systems,Natick,MA)を用いての銀染色 法により分析した。銀染色によるゲルの展開の後、70KDのプールされた画分は、 ゲルレーンの眼による調査により判断される場合、35KDのTPOを実質的に有さな いことが決定され、そして35KDの画分は70KDの物質を実質的に有さないことが決 定された。70KD及びそれ以下の分子量種中へのマウスTPOの分別を示すウェスタ ーンブロットが、図1に例示されている。 精製されたヒトTPOを類似する方法により分析した。ウェスターンブロット分 析を、損なわれていないヒトTPOに対するウサギポリクローナル抗血清を用いて 実施した。ヒトTPO画分の純度は、マウスタンパク質について観察される純度に 類似した。図2は、プールされたヒトTPO画分の銀染色されたゲルを示す。70KD の画分は、>90%の純度を有し、そしてMr<55KDのTPO種を実質的に有さないも のとして判断された。 精製された70KDのTPOを、BaF3/MPLR1.1細胞(安定してトランスフェクトされ たタイプIマウスMPLレセプターを発現するIL-3−依存性細胞 ; American Type Culture Collection,12301 Parklawn Drive,Rockville,MDにブダペスト条約 の規定下で1994年9月28日に寄託され、そして受託番号CRL 11723として受託さ れている)に対するインビトロ有糸分裂誘発アッセイにより生物学的活性につい てアッセイした。1/2最大活性の点(16の曲線の平均)を、50U/mlの値とし て割り当てた。元の標準溶液(pZGmp1-1081によりトランスフェクトされたBHK細 胞系によりならされた血清フリーの培地)は、26,600U/mlマウスTPOを含むこと が計算された。TPOサ ンプルを、57μMの2−メルカプトエタノール、2mMのL−グルタミン、1mMの ピルビン酸ナトリウム、PSN抗生物質混合物、10mMのHEPES及び10%の熱不活性化 されたウシ胎児血清により補充されたRPMI 1640培地により、一般的に8〜24希 釈度で希釈した。手短に言及すれば、100μlの希釈された試験サンプル又は標 準サンプル及び100μlのBaF3細胞(添加された最終細胞数、約10,000個の細胞 /ウェル)を、96のウェルプレートのウェルに組合した。内部の標準は、マウス TPOアッセイのために1mlマウスTPO当たり100Uの8種の2−倍希釈溶液、又は ヒトTPOアッセイのために1mlマウスTPO当たり150Uの8種の2−倍希釈溶液を 含んだ。個々のウェルに、3H−チミジン(1μCi/μl;Amersham)2μlを 添加し、そしてプレートを37℃で一晩インキュベートした。個々のプレート中の 個々のウェルの内容物を、Packard装置を用いて、フィルター/プレートに移し た。フィルターを水により8度洗浄し、そしてフィルターを乾燥せしめ、そして 計数した。個々のサンプルのウェルにおけるTPO活性の単位を、標準曲線への比 較により決定した。合計のタンパク質含有量を、アミノ酸比較分析により決定し た。精製された70KDのマウスTPOは、129,000単位/μgの比活性を有し、そして 精製された70KDのヒトTPOは、それらの方法により5,000単位/μgの比活性を有 することが見出された。 前述から、本発明の特定の態様が例示目的で記載されて来たが、種々の修飾が 本発明の範囲内で行なわれ得ることは明らかであろう。従って、本発明は、付随 する請求の範囲を除いて、限定的でない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07K 7/06 C12P 21/02 K // C12N 15/09 A61K 37/02 ACC C12P 21/02 C12N 15/00 A (C12P 21/02 C12R 1:91) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),AL,AM,AT,AU,BB,BG,BR,B Y,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES ,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,TJ,TM,TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 ロフトン−デイ,キャサリン イー. アメリカ合衆国,ワシントン 98036,ブ リアー,サーティーフィフス アベニュ ウエスト 23908 (72)発明者 ロク,シ アメリカ合衆国,ワシントン 98107,シ アトル,ノース ウエスト フィフティー セカンド ストリート 806

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.精製された哺乳類トロンボポエチンであって、 a)変性条件下でSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動により決定される場 合、Mr=70,000±10,000ドルトン;及び b)SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動及び銀染色法により決定される場 合、汚染性タンパク質に対して少なくとも90%純粋であることによって特徴づけ られる精製されたトロンボポエチン。 2.Mr<55KDのTPO種を実質的に有さない請求の範囲第1項記載の精製された トロンボポエチン。 3.マウストロンボポエチンである請求の範囲第1項記載の精製されたトロン ボポエチン。 4.前記トロンボポエチンが残基45(Ser)から残基379(Thr)の、配列番号2に 示されるアミノ酸残基の配列を含んで成る請求の範囲第3項記載の精製されたト ロンボポエチン。 5.霊長類トロンボポエチンである請求の範囲第1項記載の精製されたトロン ボポエチン。 6.ヒトトロンボポエチンである請求の範囲第5項記載の精製されたトロンボ ポエチン。 7.前記トロンボポエチンが残基22(Ser)から残基353(Gly)の、配列番号4に 示されるアミノ酸残基の配列を含んで成る請求の範囲第6項記載の精製されたト ロンボポエチン。 8.生物学的流体からトロンボポエチンを精製するための方法であって、 MPLレセプターのリガンド−結合ドメインを含んで成る、固体支持体に結合さ れるポリペプチドに、トロンボポエチンを含む生物学的流体を適用し、それによ り前記トロンボポエチンが前記ポリペプ チドに吸着され; 吸着されていない物質を溶離するために前記ポリペプチドを洗浄し; 前記ポリペプチドから吸着されたトロンボポエチンを溶離し; 前記溶離されたトロンボポエチンをアニオン交換クロマトグラフィーにより分 別し;そして 前記分別されたトロンボポエチンを集めることを含んで成る方法。 9.前記生物学的流体がならし細胞培養培地又は乳汁である請求の範囲第8項 記載の方法。 10.前記生物学的流体が濃縮されたならし細胞培養培地である請求の範囲第8 項記載の方法。 11.生物学的流体をレセプターポリペプチドに適用する前、その生物学的流体 を濃縮する段階をさらに含んで成る請求の範囲第8項記載の方法。 12.前記固体支持体が架橋されたアガロースビーズである請求の範囲第8項記 載の方法。 13.前記集められたトロンボポエチンが、 a)変性条件下でSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動により決定される場 合、Mr=70,000±10,000ドルトン;及び b)SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動及び銀染色法により決定される場 合、汚染性タンパク質に対して少なくとも90%純粋であることによって特徴づけ られる請求の範囲第8項記載の方法。 14.前記集められたトロンボポエチンがMr<55KDのTPO種を実質的に有さない 請求の範囲第13項記載の方法。 15.前記トロンボポエチンがマウストロンボポエチンである請求の範囲第8項 記載の方法。 16.前記トロンボポエチンが霊長類トロンボポエチンである請求の範囲第8項 記載の方法。 17.前記トロンボポエチンがヒトトロンボポエチンである請求の範囲第8項記 載の方法。 18.前記ポリペプチドがマウス又はヒトMPLレセプターのリガンド−結合ドメ インを含んで成る請求の範囲第8項記載の方法。 19.前記ポリペプチドが配列番号7の残基27〜480から実質的に成る請求の範 囲第18項記載の方法。 20.医薬的に許容できるビークルと共にトロンボポエチンを含んで成る医薬組 成物であって、ここで前記トロンボポエチンが、変性条件下でSDS−ポリアクリ ルアミドゲル電気泳動により決定される場合、Mr=70,000±10,000ドルトンによ り特徴づけられ、そして前記組成物がMr<55KDのトロンボポエチン種を実質的に 有さないことを特徴とする医薬組成物。
JP8521067A 1994-12-30 1995-12-20 精製されたトロンボポエチン及びその製造方法 Ceased JPH10511681A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US36685994A 1994-12-30 1994-12-30
US08/366,859 1994-12-30
PCT/US1995/016626 WO1996020955A1 (en) 1994-12-30 1995-12-20 Purified thrombopoietin and method of making it

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10511681A true JPH10511681A (ja) 1998-11-10

Family

ID=23444867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8521067A Ceased JPH10511681A (ja) 1994-12-30 1995-12-20 精製されたトロンボポエチン及びその製造方法

Country Status (11)

Country Link
US (1) US5986049A (ja)
EP (1) EP0804480B1 (ja)
JP (1) JPH10511681A (ja)
CN (1) CN1171791A (ja)
AT (1) ATE319741T1 (ja)
AU (1) AU4526096A (ja)
CA (1) CA2207577A1 (ja)
DE (1) DE69534853D1 (ja)
MX (1) MX9703959A (ja)
NZ (1) NZ300500A (ja)
WO (1) WO1996020955A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990081421A (ko) * 1998-04-29 1999-11-15 성재갑 동물세포를 이용한 인간 혈소판 생성 촉진인자(tpo)의 제조방법
US8236048B2 (en) 2000-05-12 2012-08-07 Cordis Corporation Drug/drug delivery systems for the prevention and treatment of vascular disease
EP1322235B2 (en) 2000-09-29 2010-08-11 Cordis Corporation Coated medical devices
US20040028661A1 (en) * 2002-08-07 2004-02-12 Bartelmez Stephen H. Expansion of cells using thrombopoietin and anti-transforming growth factor-beta
KR100473703B1 (ko) * 2002-08-23 2005-03-10 한미약품 주식회사 형질전환 동물의 젖으로부터 재조합 펩타이드 또는단백질의 정제 방법
CN100432102C (zh) * 2004-09-30 2008-11-12 百瑞全球有限公司 血小板增进蛋白及其应用
EP2626415A3 (en) 2004-10-25 2014-04-16 Cellerant Therapeutics, Inc. Methods of expanding myeloid cell populations and uses thereof
US7879318B2 (en) * 2006-01-23 2011-02-01 Mcw Research Foundation, Inc. Method of reducing the effects of ischemia by administration of a thrombopoietin receptor ligand
CN102033010B (zh) * 2010-11-26 2013-02-20 四川农业大学 一种垂直板电泳中凝胶点样顺序及凝胶顺序的双重标示方法
CN105541994B (zh) * 2015-12-01 2019-12-06 沈阳三生制药有限责任公司 一种血小板生成素或其变体或衍生物的纯化方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR930700549A (ko) * 1990-05-31 1993-03-15 아키라 사사이 신규한 거핵구계 콜로니 자극인자와 그 제조방법
SG47030A1 (en) * 1994-01-03 1998-03-20 Genentech Inc Thrombopoietin
WO1995021919A2 (en) * 1994-02-14 1995-08-17 Kirin Brewery Company, Limited Protein having tpo activity
US5541085A (en) * 1994-02-14 1996-07-30 Zymogenetics, Inc. Method for preparing orphan receptor ligands
HU218893B (hu) * 1994-03-31 2000-12-28 Amgen Inc. A megakariocita szaporodás és differenciálódás stimulálására szolgáló módszerek és vízoldható készítmények

Also Published As

Publication number Publication date
AU4526096A (en) 1996-07-24
EP0804480B1 (en) 2006-03-08
US5986049A (en) 1999-11-16
EP0804480A1 (en) 1997-11-05
DE69534853D1 (de) 2006-05-04
NZ300500A (en) 1999-04-29
CA2207577A1 (en) 1996-07-11
CN1171791A (zh) 1998-01-28
ATE319741T1 (de) 2006-03-15
MX9703959A (es) 1998-01-31
WO1996020955A1 (en) 1996-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100289201B1 (ko) 조혈 단백질과 그것의 제조를 위한 재료 및 방법
AU674570B2 (en) Stem cell factor
CA2395539C (en) Soluble interleukin-20 receptor
JP2002514887A (ja) トロンボポイエチンポリペプチドの分泌方法
JP2001500370A (ja) P―セレクチンリガンド蛋白
CZ286304B6 (cs) Čištěný a izolovaný polypeptid, jeho použití, DNA sekvence pro jeho expresi a farmaceutická kompozice
IE83287B1 (en) Stem cell factor
JP2000279185A (ja) クローニング方法
CA2362924A1 (en) Secreted proteins and nucleic acids encoding them
JP3750819B2 (ja) C−kit受容体に対するリガンド及びその使用法
JPH06503949A (ja) 新規インシュリン様成長因子結合タンパク質igfbp―5
JPH10511681A (ja) 精製されたトロンボポエチン及びその製造方法
Mori et al. Cloning and sequence analysis of a cDNA for lymphocyte proliferation potentiating factor of rabbit polymorphonuclear leukocytes: Identification as rabbit interleukin 1β
WO1996017062A1 (en) Low molecular weight thrombopoietin
JPH10508756A (ja) 造血タンパク質を用いて赤血球形成を刺激する方法
WO1998038304A1 (fr) Nouveau polypeptide, adn le codant et utilisation de ce polypeptide
JPH04506513A (ja) 巨核球増殖促進活性
US5728548A (en) Retinoid receptor-1 (RR1) and DNA encoding RR1
RU2233881C2 (ru) Средства и способ получения гемопоэтического белка
WO1999033873A1 (fr) NOUVEAUX POLYPEPTIDES, ADNc CODANT CES POLYPEPTIDES ET UTILISATION DE CEUX-CI
JP2003520761A (ja) Flintポリペプチドの治療用への適用
JP2991640B2 (ja) ヒトtpo活性を有するタンパク質
WO2002060947A2 (en) Glycoforms a fas ligand inhibitory protein analog
AU2003261493B2 (en) Stem Cell Factor
EP1355945A2 (en) Flint glycoforms

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050628

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20050927

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20051107

A313 Final decision of rejection without a dissenting response from the applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A313

Effective date: 20060213

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060328