JPH10511335A - 制御可能な厚みを持つ鱗片状の流れを生成する装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 制御可能な厚みを持つ鱗片状の流れを生成する装置か、積み重ねたシート（３）をその中に受け取るためのシート案内装置（２）と、選択的に作動または制御が可能な駆動機構を備え、積み重ねたシート（３）の底面にのみ係合し、さらに上記積み重ねたシート（３）との関係において、上記積み重ねたシートの重量の少なくとも第１部分がその上に掛かるように配置された第１搬送手段（８）と、上記シートの流れから見て第１搬送手段（８）の後方に配置された第２搬送手段（９，１０，１２）であって、上記積み重ねたシート（３）との関係において、第１搬送手段（８）を作動させずに第２搬送手段（９，１０，１２）が作動されている時には、上記第１搬送手段（８）によって積み重ねたシートから既に引き出されたシートのみを搬送するような位置に配置され、さらに上記積み重ねたシート（３）との関係において、上記積み重ねたシートの重量の第２部分のみがその上に掛かり、上記重量の第２部分は上記第１部分よりも小さくなるような位置に配置された第２搬送手段（９，１０，１２）と、鱗片状の流れの厚みを検出するための鱗片状の流れの厚み検出装置（１７）であって、その検出された鱗片状の流れの厚みに感応して、第１搬送手段（８）の駆動機構を作動または制御する厚み検出装置（１７）と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】 制御可能な厚みを持つ鱗片状の流れを生成する装置 本発明は、制御可能な厚みを持つ鱗片状の流れ(fish-scale-like stream)を生 成する装置に関する。特に、本発明は、積み重ねたシートのフィーダー(stacked -sheet feeder)であって、シート案内装置(a sheet guiding device)を備え、シ ートがこの案内装置から制御可能な厚みを持つ鱗片状の流れ(ascaled stream)と いう形で取り出されることが可能なフィーダーに関する。 積み重ねたシートのフィーダーは通常、その中に比較的多量の積み重ねたシー トを受け取るためのシート案内装置と、鱗片状の流れを生成するための装置とを 備え、この鱗片状の流れを生成するための装置は、上記シート案内装置の中に保 持されたシートを底面から一束(a stack)あるいは鱗片状配列された(a scaleーli ke mode of arrangement）状態で取り出し、かつその結果生じた鱗片状の流れを 中間トレーに供給し、このトレーから個々のシートが分離装置によって分離され て次々に処理されていくようにするものである。それで、このような鱗片状の流 れを生成する装置は通常、２段階分離方式の一つの構成要素を成し、この方式に おいては、まず多量の積み重ねたシート(a large stack of sheets)から鱗片状 の流れが形成され、その後、この鱗片状の流れは最終的に、分離されたシート(s eparated sheets)からなるシートの流れへと変換されていく。このような鱗片状 の流れを生成する装置は、典型的には、シート案内装置によって保持されている 積み重ねたシートのその全体の底面部において、一束のシート(a stack of shee ts)と係合し、かつ上記一束のシートを中間トレーの方向へと搬送する供給ロー ル(feed roll)を備えている。この一束の高さを制限するために、束の高さを制 限する装置か、典型的には、積み重ねたシート全体の底縁部領域に配置されてい る。この束の高さを制限する装置の典型的な部品は、回転ロールと静止ロール（ stationary roll）であり、この静止ロールは上記回転ロールから所定の距離に 配置され、かつその間の距離(free distance)が、積み重ねたシート全体の 底面から取り出される小束(substacks)の高さを制限する。この方式の装置によ って生成された鱗片状の流れは、多くの場合、鱗片状のシート間の距離(scale d istances)や鱗片状の流れの厚み(scaled thickness)の点で不規則となる。 ドイツ特許出願公開２９３０２７０号は、シート処理機へのシート供給におけ る不規則性を検出するための手段を開示している。この手段は、重なったシート の枚数が増加するにつれて増加するサイズを検出するための測定装置と、評価手 段とを備え、不規則が生じた場合には、この評価手段によって電気的な信号が送 信されるようになっている。その図１は、送られるべきシートの束とフィーダー とを示し、この束から吸引装置によってシートが取り出され、供給テーブルや整 列装置を介して印刷機に供給される。供給テーブルの前には供給ロールが備えら れ、この供給ロールは適切な制御によって上昇させられることが可能で、個々の 新たなシートが導かれることが可能である。この供給ロールは下方のロールに向 かってバネ力により押圧されている。これらのロールの間の距離は、これらのロ ールの間を通過するシートの厚みに対応しており、この距離は距離センサによっ て測定される。上記距離センサの適切に加重されまたは平均化された出力信号は 、記憶された参照値と比較され、二重になったシートや不完全なシートが識別で きるようになっている。 この先行技術を基にして、本発明の目的は、制御可能な厚みを持つ鱗片状の流 れを生成するための装置を提供することである。 この目的は、請求項１に記載の装置によって達成される。 本発明にかかる鱗片状の流れを生成するための装置は、積み重ねたシートをそ の中に受け取るためのシート案内装置と、互いに独立した２つの搬送手段と、鱗 片状の流れの厚み検出装置と、を備えている。２つの搬送手段の内の一つは、選 択的に作動または制御が可能な駆動機構を備えている。この第１搬送手段は、積 み重ねたシートの底面に係合し、その配置と上記積み重ねたシートとの関係は、 望ましくは僅かに傾斜を持つ積み重ねたシートの最下部のシートの中央にこの搬 送手段が配置され、上記積み重ねたシートの重量の少なくとも第１部分、望まし くは重量の３０％以上がその上に掛かるようになっている。第２搬送手段は、上 記シートの流れから見て上記第１搬送手段の後に配置されている。上記第２搬送 手段が配置される位置は、上記第１搬送手段から見て、シートの流れの方向に横 たわる重なったシートの最下部のシートの縁部に位置するのが望ましい。上記第 ２搬送手段は、望ましくは連続的に駆動される。即ち、望ましくは鱗片状の流れ を生成する装置が作動している時には常時駆動されている。この第２搬送手段の 配置は、上記積み重ねたシートとの関係において、上記第２搬送手段に掛かる上 記積み重ねたシートの重量が非常に小さな第２部分重量であるかあるいは全く重 量が掛からない状態であり、その結果、上記第１搬送手段が休止している間に上 記第２搬送手段が作動されている時には、積み重ねたシートから上記第１搬送手 段によって既に取り出されたシートのみが搬送されるような位置に選択されてい る。上述した鱗片状の流れの厚み検出装置は、第１搬送手段の後方に位置し、望 ましくはまた、シートの流れの方向から見て第２搬送手段の後方に位置する。上 記鱗片状の流れの厚み検出装置は、鱗片状の流れの厚みを検出し、その検出され た鱗片状の流れの厚みに対応して、上記第１搬送手段の駆動機構のスイッチをオ ン・オフさせたり、または、上記検出された鱗片状の流れの厚みに対応して、上 記駆動機構の速度を制御する。 本発明の望ましい実施例に従えば、鱗片状の流れの厚みが最大値を越えた時、 鱗片状の流れの厚み検出装置はこれに感応して、第１搬送手段の駆動機構のスイ ッチをオフする。その後、第２搬送手段は、第１搬送手段によって積み重ねたシ ート全体から既に取り出されたシートの束(substacks)または鱗片状のシートの みを搬送する。これは、鱗片状の流れが長くなるという効果をもたらし、個々の 鱗片状のシート間の距離は拡大し、その結果、鱗片状の流れの厚みは、鱗片状の 流れの厚み検出装置がその瞬間の鱗片状の流れの厚みが上記最大値よりも小さい と判断する値まで減少することになる。その後、第１搬送手段は再度作動される 。 以下に、本発明の望ましい実施例を、添付した図を参考にしながら詳細に説明 する。 図は、鱗片状の流れを生成するための装置の望ましい実施例を備えた、積み重 ねたシートのフィーダーの概要側面図である。 図の中で、全体を参照番号１で示される積み重ねたシートのフィーダーは、主 要な部品として、積み重ねたシート３を受け取るために用いられるシート案内装 置２と、中間トレー４と、上記シート案内装置２の中の積み重ねたシート３の底 面から連続的に(jointly)シートを一束あるいは鱗片状に配列した状態で取り出 し、かつこれらのシートを第１移動方向に導いて上記中間トレー４の中に送り込 むための鱗片状配列生成機５と、上記中間トレー４から最下部の個々のシートを 一枚のシートとして上記第１移動方向とは実質的に反対方向である第２移動方向 に取り出すためのシート分離機６と、を備えている。 鱗片状配列生成機５は、シート案内装置２の底部７に第１，第２，第３の供給 ロールを備えている。第１供給ロール８は、積み重ねたシート３の下部のほぼ中 央に位置し、積み重ねたシート３の重量の殆どがその上に掛かるようになってい る。積み重ねたシートのフィーダーが作動している間は、第２，第３供給ロール ９，１０はほぼ連続的に駆動されている一方で、第１供給ロール８の駆動は、以 下に説明する制御に応じてクラッチ（図示せず）によりスイッチオフされること ができる。第３供給ロール１０により駆動される回転ベルト(round belt)１１は 、シート案内装置２の底部７に沿って第１供給ロール８から第３供給ロール１０ に向かって延びる第１ベルトセクション１２と、駆動されている第３供給ロール １０から下方に傾斜した角度でシート分離機(sheet separator)６の分離点(sepa ration point)１４まで中間トレー４の内部に延びる第２ベルトセクション１３ と、を備えている。上記分離点１４は、静止分離ロール(stationary separaーtio n roll)１５と排出ロール１６とが接近する領域からなり、上記ロール１５，１ ６は上記分離点１４において互いに非常１離に配列されているので、上 記排出ロール１６は、上記静止分離ロール１５との間でのはさみ込みを通して、 一枚を越えるシートを引き出すことは決してできないようになっている。 非駆動ロール(non-driven roll)１７は、第３供給ロール１０の上に、垂直方 向に可動な状態でスプリング支持(spring suspended)されている。ロール１７の 垂直方向の位置はセンサ（図示せず）によって検出され、このセンサはロール１ ７と第３供給ロール１０との間を移動する鱗片状の流れの厚みの最大値が超過し た時に感応し、その時供給ロール８のクラッチを開くことにより供給ロール８が 停止される。このように第１供給ロール８が休止した状態においても、第２，第 ３供給ロール９，１０と回転ベルト１１とは、回転を継続する。それにより、中 間トレー４に供給される鱗片状の流れの鱗片間の距離は拡大する。これは、上記 ロール１７によって検出された鱗片状の流れの厚みが、所望の目標値へと減少す るまで、鱗片状の流れが長くなるという効果をもたらす。上記目標値が検出され た時、センサは第１供給ロール８のクラッチを再連結させ、その結果、上記供給 ロール８は再度回転するようになる。 中間トレー４の側部で、回転ベルト１１の第２ベルトセクション１３の反対側 に、ストッパ１９が配置され、その位置は、積み重ねたシートのフィーダー１で 処理されるシートのサイズに依存して、中間トレー４の底部１８に平行な方向に 調整可能である。 中間トレー４の底部１８は、分離点１４に向かって下方に傾斜するように配置 されおり、そのため上記中間トレー４の中に包含されたシートは、回転ベルト１ １の第２ベルトセクション１３に対し、図中では左側の縁部をなすシート縁部に おいて寄り掛かるように接触する。 中間トレー４の底部１８の中に、この底部に平行に延びる摩擦ベルト２０が、 ３つのガイドプーリ２１〜２３と一つの駆動プーリ２４に巻きかけられて案内さ れる。この摩擦ベルト２０は、その上に乗っているシートで最下部にあるシート を一枚ずつ中間トレー４の中で分離点１４に向かって排出するように駆動される 。 上記の実施例において、第１供給ロール８は第１搬送手段を構成する。本発明 の目的のために、第１供給ロールは他の運搬手段、例えば分離ベルトドライブ(s eparate belt drive)等で構成することも可能であるという事実にも注意すベき である。 本発明の実施例においては、第２搬送手段は、２つの連続的に駆動される供給 ロール９，１０と第１ベルト運搬セクション１２とからなる。この第２搬送手段 はまた、他の運搬手段、望ましくは連続的に作動する運搬手段で構成することも できる。この場合、これらの運搬手段は、第１搬送手段を作動させずに第２搬送 手段だけを作動させる時には、シート案内装置によって保持された積み重ねたシ ートから第１搬送手段によって既に引き出されたシートのみを第２搬送手段が搬 送するように設計，配置されるという条件を満足すればよい。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ｂ６５Ｈ 7/02 Ｂ６５Ｈ 7/02 (72)発明者 ツインマーマン カール ドイツ国，86156 アウクスブルク，ヒル プリンゲルストラーセ 105エー番 【要約の続き】 鱗片状の流れの厚み検出装置（１７）であって、その検 出された鱗片状の流れの厚みに感応して、第１搬送手段 （８）の駆動機構を作動または制御する厚み検出装置 （１７）と、を備える。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．制御可能な厚みを持つ鱗片状の流れを生成する装置であって、 積み重ねたシート（３）をその中に受け取るためのシート案内装置（２）と、 選択的に作動または制御が可能な駆動機構を備え、積み重ねたシート（３）の 底面にのみ係合し、上記積み重ねたシート（３）との関係において、上記積み重 ねたシートの重量の少なくとも第１部分がその上に掛かるように配置された第１ 搬送手段（８）と、 上記シートの流れから見て上記第１搬送手段（８）の後方に配置された第２搬 送手段（９，１０，１２）であって、上記積み重ねたシート（３）との関係にお いて、上記第１搬送手段（８）を作動させずに上記第２搬送手段（９，１０，１ ２）を作動させた時には、上記積み重ねたシートから第１搬送手段（８）によっ て既に引き出されたシートのみを搬送するような位置に配置され、さらに上記積 み重ねたシート（３）との関係において、上記積み重ねたシートの重量の第２部 分のみがその上に掛かり、上記重量の第２部分は上記第１部分よりも小さくなる ような位置に配置された第２搬送手段（９，１０，１２）と、 鱗片状の流れの厚みを検出するための鱗片状の流れの厚み検出装置（１７）で あって、その検出された鱗片状の流れの厚みに感応して、上記第１搬送手段（８ ）の駆動機構を作動または制御する厚み検出装置（１７）と、 を備えたことを特徴とする鱗片状の流れを生成する装置。 ２．請求項１に記載の装置であって、上記第１搬送手段（８）は、上記積み重ね たシートの最下部に位置するシートのほぼ中央において上記積み重ねたシートと 係合する第１供給ロールで構成されることを特徴とする装置。 ３．請求項２に記載の装置であって、上記第２搬送手段は少なくとも一つの追加 的な供給ロール（９，１０）と、上記シート案内装置（２）の底部（７）に沿っ て延びるベルトセクション（１２）を含むベルト運搬手段（１１）とを備え、上 記少なくとも一つの追加的な供給ロール（９，１０）と上記ベルトセクション（ １２）とは、上記積み重ねたシート（３）の底面から一束または鱗片状の配列に なった状態で取り出されたシートを、上記鱗片状の流れの厚み検出装置（１７） に対して供給することを特徴とする装置。 ４．請求項１乃至３のいずれかに記載の装置であって、上記第２搬送手段（９， １０，１２）は連続的な駆動機構によって駆動されることを特徴とする装置。 ５．請求項１乃至４のいずれかに記載の装置であって、上記第２搬送手段（９， １０，１２）は上記積み重ねたシートの縁部の下部の領域まで延びることを特徴 とする装置。 ６．請求項１乃至５のいずれかに記載の装置であって、上記第２搬送手段（９， １０，１２）は、上記積み重ねたシート（３）の重量が掛からないように配置さ れていることを特徴とする装置。