JPS583940B2 - シ−トオクリダシソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 近代的な高速シート処理装置、例えばプリンタ、ソータ
、コレータ、複写機などでは、シートの送りミスや複数
シートが一度に送られることによって機械の作動が著し
く妨害される可能性がある。

このようなシート送りミスや一度に複数シートを送るこ
との可能性を最少限にするため、米国特許第３７６８８
０３号に記載されている型の数多〈の装置が用いられて
いる。

送られるシートとシート送り機構との間に一定の正常な
力を与えるため、通常シートエレベータートレー装置が
用いられ、このトレー装置の上にシートスタックが置か
れる。

この場合、シート送り機構はスタック上に置かれ、スタ
ックから最上層シートを送り出す。

シートをスタックから送り出すとき、エレベータを絶え
ず上方に押し上げてスタックの最上層シートがシート送
り機構に近接していろようにする。

この型のシート送り装置は、スタックの最下層シートを
送り出す装置に比し、シート重量が大きすぎたり絶えず
変わったりするときに起こるシート送り不良の問題を解
決でき、シ一トトレー中に種々の異なる分量のシートを
装填できる利点がある。

最下層シート送り装置は機械作動を中止せずにスタック
の補充ができ、且つエレベーター型シ一トトレーの必要
がないという利点を有するが、シート送り能力が劣るの
で最下層シート送り装置は一般に用いられていない。

本発明は最下層シートとシートスタック用トレーとの間
の摩擦を少なくし且つ最下層シートとこれ瓦隣接するシ
ートとの間の摩擦を最少にするため加圧空気を使用する
最下層シート送り出し装置に関する。

シート送りミスを防ぐため、２個の定置ロールと１個の
可動ロールとを有Ｘる３ロール式送りベルトを用いる。

定置ロールはシートスタックの端縁の下に置かれ、スタ
ックから最下層シートを送り出すため送りベルトを最下
層シートに当接させて支持しており、可動ロールは上記
定置ロールの近くに置かれ、シートが定置ロール上のベ
ルト部分の作用によって適当な時間で送り出されない場
合に移動してスタックの最下層シートと係合するように
なっている。

この可動ロールの移動によってスタックの最下層シート
と接触するベルトの表面積が増加して最下層シートにか
かる送り出し力が増加する。

その上、送りミスが起こる主要な理由の１つとして送ら
れるべき最下層シートとこれに隣接したシートとの間の
摩擦が増すことがあるためこの隣接シートを差りニツプ
中へ引張りこむ可能性が増加することがあるので、上記
ロールの移動は送りベルトをぴんと張り遅延装置に対す
る当接力を増して隣接シートが最下層シートと共に搬送
されて送りニツプを通過するのを防ぐ働きもする。

次に、本発明の実施例を添附図面について説明する。

本発明のシート送り出し装置はシート供給トレー２とシ
ート分離装置４とから成っている。

シート分離装置４はロール６，８，１０およびこ激宴の
ロールにかかつ２ているベルト１２か宴成っている。

ベルトは以下に説明する理由でゴム含浸布のような非伸
縮性の高摩擦性材料でできている。

枢支アーム１６に取付けてさるテンションロール１４が
バネ１８の作用でベルト１２を押圧し、通常の作動状態
の下でベルト１２に所定の張力を与えるようになってい
る。

ロール６と１０とはそれぞれ定置軸７と１１とに取付け
られ、シートスタック２０の前端縁と当接型遅延パツド
２２とトレー２の下面との間に所望の空間関係を保って
いる。

送りベルト１２と当接型遅延パッドとトレー２上のシー
トスタックとの関係についての詳しい設明は米国特許第
３７６８８０３号Ｅ記載されているが、ここで当接型遅
延パツド２２を中心としてその概略を説明すると次の通
りである。

当接型遅延パツド２２は、シートが分離される面内でシ
ートスタックに対して極く近接させて配置されている。

パツド２２の表面は湾曲しており、この湾曲表面は走行
するパルト１２と接触してシートを一枚ずつ送る狭い通
路を形成する。

パッドとベルトの両表面はシートと比較してそれより高
い摩擦係ｉをもっている。

ベルト１２がシートスタックの端付近で最下部のシート
に接触してこのシートを引出す、すなわちスタックから
このシートを分離するのであるが、この場合に他のシー
トも引出す、すなわち重送することがある。

この重送に対してパツド２２によって形成された狭い通
路が作用して、ベルト１２と接触しているシートのみが
送られ、他のシートはパツド２２によりその前進が遅ら
され、シートの重送を防止している。

ロール１０はモータ・クラッチ機構２４で駆動されるが
、モータは好ましくは常時付勢されており、これと連動
するクラッチはシート分離装置４がシートを送ろうとす
るときに適当な送り信号によって作動されるようになっ
ている。

ロール８は枢支アーム２６に取付けてあり、以下で説明
する異常な状態の場合にクラッチ付きモータ３１のよう
な適機な装置で回転されるようになっているカム３０に
よって、第２図に示す位置へ移動する。

正常な状態の下では、カムは第１図に示す位ＵＫあり、
従って枢支アーム２６とロール８とは第１図の位置をと
る。

トレー２の底面の下には、適当な加圧流体源（図には示
していない）から空気のような加圧流体の供給を受ける
空気室３２が形成され、トレー２には加圧流体が通過で
きるように孔２４があいている。

孔３４から供給される空気によってスタックの最下層シ
ートとトレーの上表面との間にエアクッションができて
両者間の摩擦が最小となり、最下層シートがシート分離
装置４によってスタックから容易に送り出されるように
なる。

その上、第３図を見るとわかるように、トレーには側縁
３６と端縁当接板３８とが付いている。

シートスタックの下から逃げ出した空気は側縁３６と当
接板３８とがあるためスタックの最下層付近のシート間
に流入するので、スタックの最下層シートとそのすぐ上
の隣接シートとの間の摩擦係合が減少する。

スタックの側縁に沿って最下層シートとこれにより上の
シートとの間に供給される空気の作用は最下層シートを
透過してこの最下層シートとそのすぐ上にあるシートと
の間の空間中に入って来る空気によってさらに増強され
る。

第１図に示すように空圧による浮上と分離装置とを用い
ることにより、送りミスや一度に複数のシートを送るこ
とのない正常なシート分離を行うことができる。

しかし、トレー２上のシートスタックのシート間摩擦が
極度に高かったりあるいはシートの分離が困難であった
りする場合には、ロール８が第２図に示す位置に移動し
て送りベルト１２とスタックの最下層シートとの間の摩
擦接触を増加させ、最下層シートがスタックから確実に
分離されるようにする。

第２図からわかるように、ロールが持ち上げられた移動
位置にあるときにはテンションロール１４はベルト１２
を湾曲させない。

ロール８と、これと連動する枢支アームとは、チンショ
ンロール１４によって正常状態で与えられている張力よ
りも大きい張力をベルト１２に与えるように配置してあ
る。

このベルト張力の増加によりベルトが遅延パツド２２に
作用する力が増し、送り出される最下層シートに伴って
搬送される可能性のある隣接シートに対する遅延抗力が
増加する。

ロール８を持ち上げることを必要とする最下層シートの
送り出しに対する抵抗の増加は通常最下層シートとその
すぐ上にあるシートとの間の摩擦接触の増加によって生
じるので、装置を通って一度に複数のコピーシ一トが送
られるのを防ぐために必要な遅延力も当然大きくなる。

ロール８とこれに連動する枢支アームとを遅延パツド２
２とベルト１２との間に働く力が増すように配置するこ
とにより、異常なシート間摩勲力が生じた場合の一度に
複数シートが送られる危険を防ぐことができる。

本発明のシート送り出し装置には、遅延パツド２２とベ
ルト１２との間にシートがあることを検知するための第
１シート検知器４０力惧いており、また、理由は後で述
べるが送り出し機構より下流に第２シート検知器４２を
配置してある。

検知器４０および４２は種々の形を取ることができ、例
えばシ一ト送り出し通路中へ突き出した小さいワイヤフ
ィンガーでこのフィンガー上をシートが通過するとフィ
ンガーが彎曲してマイクロスイッチを作動させることが
でき、あるいは検知器がフォトトランジスコと光源との
組合わせから成っていて、光源からフオ〜トランジスタ
への光源がこの両者間をシートが通過するとき妨げられ
てシートの存在を示す信号を発するようにすることもで
きる。

正常な作動条件下でのシート送り出し装置の作動につい
て述べると、このシート送り出し機構を利用する装置か
らの適当な信号に応じてまずモータ・クラッチ機構２４
が付勢される。

モータ・クラッチ機構の付勢によってスタック２０の下
のベルト１２が第１図および第２図で見て右の方へ移動
して最下層シートをスタックからベルトと遅延パッドと
の間へ引張り出し、このシートをシート送り出し装置よ
り下流側にある適当なシート搬送機構（図には示してな
い）へ送る。

このシート搬送機構にシートが接触する地点にシート検
知器４２を置いてシートが首尾よく搬送機構に送られた
ことを検知させ、シートが検知器４２の下を通過したと
き、次のシートを送る凪要が生じるのでシート送り出し
装置４の作動を停止させるため適当な信号を出すように
することができる。

最下層シート送りに問題が生じた場合、もしシート送り
出し装置４が付勢された後所定の時間々隔内に遅延パツ
ド２２とベルト１２との間にシートが存在しないことを
検知器４０が検知したとすると、この検知器から適当な
信号が出てクラッチ付きモータ３１を付勢してカム３０
を１回転させることができろ。

上述したようこ、カム３０が回転すると、枢支アーム２
６とこれに取付けてあるロール８とがスタック２０の方
へ向かって上方へ旋回し、スタックの最下層シートと接
触するベルトの表面積が増加して異常条件下でのシート
の送り出しができるようになる。

送り出されたシートが検知器４２の所に到達すると、次
のシート送りサイクルが始まるまでシート送り出し装置
は除勢ざれる。

以上のことから明らかなように、本発明のシート送り出
し装置は正常な作動条件下で最下層シートをシ一トスタ
ンクから分離するためシートスタックの最下層シートに
最適な剥離力を与えることができ且づシート送り出し装
置で生じる種々の状態のためにシート送り出しが困難こ
なった場合、例えば最下層シート上こ異物があって送り
ベルトとシートとの間の摩擦係合が極めて小さくなる場
合またはシート間摩擦抵抗が太きすぎてシートの分離が
困難な粗くて重質のシートの場合あるいはシート分離装
置でシートを分離できないほど慣性抵抗が大きいような
極端にひどいシートスタックの場合などに送り出し力を
正常な大きさ以上に増加させるための装置をも備えてい
る。

従って、種々のシート分離抵抗に適合で適合できるよう
に送り出し力を変えることのできるベルトを与えること
により、およびシート送り出しに対する抵抗が高くなる
ような条件下で遅延パッドと送りベルトとの間の摩擦接
触を増加きせる装置を用いることにより、シートの送り
ミスや一度に複数のシートが送られる可能性をなくすこ
とができる。

以上述べたシート分離装置は上述した最下層シート送り
出し操作の場合のほかにスタックから最上層シートを送
り出すのに使用しても改良されたシート送り出しの効果
が得られる。

本発明の装置を最下層シート送り出し装置として使用す
るとき、極度に重質のシートまたは極度に多重のシート
スタックを取扱う場合には、上述した空圧浮上を用いて
送りミスや複数シート送りをさらに確実に阻止すること
ができるが、多くの正常なシート送り出しの用途では空
圧浮上の使用は本発明のシート送り出し装置にとって必
要条件でないことは当然である。

以上本発明の好ましい実施例について説明したが、言う
までもなく本発明はこの実施例に限定ざれるものではな
く、この実施例の他の変化や変形はすべて特許請求の範
囲内に包含されるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のシート送り出し装置の好ましい実施例
を示す側面図であり、第２図は第１図の装置で可動ロー
ルが送り出されるシートに対する送り出し力を増加する
位置にある所を示す側面図であり、第３図は第１図の装
置の平面図であるが、この図では空気を供給するために
スタックトレーにあけてある孔を示すためシートを取去
ってある。 ２：シート供給トレー、４：シート分離装置（シート送
り出し装置）、６：第１送りロール、７：第１軸、８：
第２送りロール、１２：摩擦表面装一置、ベルト、１０
：第３ロール、２２：遅延パッド、２６：枢支アーム、
３０：カム、３１：クラッチ付きモータ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ シ一トスタックからシートを１枚ずつ分離して送り
   出すためのシート送り出し装置において、シートスタッ
   クの前縁に平行に置かれた、固定の第１軸に取付けられ
   、シートスタックの前縁を常時押圧するように配置して
   ある第１送りロールと、 前記シートスタックに沿って前記第１軸と平行に且つ該
   軸の後方側に置かれた第２軸に取付けられ、この第２軸
   は前記シートスタックに対し近ずいたり遠ざかったりす
   るように移動することができ、この移動によってシート
   スタックを押圧したり該スタックへの押圧力を解除する
   ようになっている第２送りロールと、 前記第１送りロールと前記第２送りロールの両円面を走
   行するよう配置され、前記第２軸がシートスタックに近
   ずくと該スタックに接触する摩擦表面の面積が増大する
   ようになっている、摩擦材料で成るベルトと、 シート送りサイクル中シート送りが行われない状態が生
   じたとき自動的に前記第２軸をシートスタックに向けて
   移動させ、第２ロールと第１ロールの間のベルト部分を
   、シートスタックに接触させる手段と、 から成ることを特徴とするシート送り出し装置，