JPH10509970A - サブスタンスpのアンタゴニストとしてのペルヒドロイソインドール誘導体 - Google Patents

サブスタンスpのアンタゴニストとしてのペルヒドロイソインドール誘導体

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JPH10509970A JP8518340A JP51834096A JPH10509970A JP H10509970 A JPH10509970 A JP H10509970A JP 8518340 A JP8518340 A JP 8518340A JP 51834096 A JP51834096 A JP 51834096A JP H10509970 A JPH10509970 A JP H10509970A
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ジヤン−フランソワ ペイロネル,
ミシエル タバール,
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ローン−プーラン・ロレ・ソシエテ・アノニム
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Abstract

(57)【要約】 一般式(I)、式中、R1は、場合によっては置換されたフェニルであり、あるいはシクロヘキサジエニル、ナフチル、インデニル、または飽和または不飽和の5ないし9Cで場合によっては置換された単または多環式の複素環式であり、R2は、Hまたはハロゲン、OH、アルキル、アミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルキルオキシ、アルキルチオ、アシルオキシ、カルボキシ、アルキルオキシカルボニル、ジアルキルアミノアルキルオキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、アミノ、またはアシルアミノであり、R3は、場合によっては、基アルキルもしくはアルキルオキシ1もしくは2Cにより、またはOHもしくはFにより2位において置換された、あるいはCF3により二基置換されたフェニルであり、そしてR4は、ハロゲン、またはCN、N3、もしくは−NHCNにより置換された1または2Cを含んでいるアルキル基であり、そして同じようなまたは異なる基Rは、H、アルキル、またはフェニルを表す、を有している、構造(Ia)を有する異性体型またはこれらの混合物における新規のペルヒドロイソインドール、場合によっては存在する場合これらの塩、及びこれらの調製。本発明のこれらの新規の誘導体は、サブスタンスPのアンタゴニストとして特に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 サブスタンスPのアンタゴニストとしてのペルヒドロイソインドール誘導体 本発明は、サブスタンスPの効力と拮抗し、結果として、この物質が関与する ことが知られている治療分野において特に有益である、一般式、 の新規のペルヒドロイソインドール誘導体及び存在する場合これらの塩類に関す る。 欧州特許第429 366号明細書及び国際公開第93 21155号は、構 造、 式中、記号Rは水素であり、または一緒に一の結合を形成し、記号R’は場合に よっては置換されたフェニル基であり、記号R”及びR”’は一緒にオキソ基を 形成し、そうでなければ一つは場合によっては置換されたフェニル基を表しもう 一つはヒドロキシル基を表し、そして、記号R1及びR2は様々な置換基を表す、 のサブスタンスPのアンタゴニスト を記述している。これらの生成物のいくつかは、培養中のヒトリンパ母細胞を用 いた結合試験においてほとんど活性を示さない。 米国特許第4 042 707号は、催眠活性を有する、一般式、 のイソインドール由来の生成物を記述している。これらの生成物は、サブスタン スPに対する何の活性も有さない。 一般式(I)において、 - 記号R1は、場合によっては、一つまたはそれより多いハロゲン原子もしくは ヒドロキシル基、場合によっては(ハロゲン原子で、またはアミノ、アルキルア ミノ、もしくはジアルキルアミノ基で)置換されることのできるアルキル基、場 合によっては[場合によっては(フェニル、ヒドロキシル、もしくはアミノ基で )置換される、ヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、もしくはジアルキルア ミノ基、またはアルキル部分がこれらが結合する窒素原子と共に、場合によって はアルキル、ヒドロキシル、もしくはヒドロキシアルキル基で置換され、酸素、 硫黄、及び窒素から選択される別のヘテロ原子を含むことのできる5ないし6員 の複素環を形成するジアルキルアミノ基で]置換されることのできるアルキルオ キシもしくはアルキルチオ基で置換される、またはアミノ基でまたはアルキル部 分がこれらが結合する窒素原子と共に上に定義されたような複素環を形成するア ルキルアミノもしくはジアルキルアミノ基で置換されるフェニル基を表し、ある いはシクロヘキサジエニル、ナフチル、もしくはインデニル基、または5ないし 9個の炭素原子並びに酸素、 窒素、及び硫黄から選択される一つまたはそれより多いヘテロ原子を含み、そし て場合によってはハロゲン原子でまたはアルキルもしくはアルキルオキシ基で置 換された飽和または不飽和の単または多環式の複素環式基を表し、 - 記号R2は、水素もしくはハロゲン原子、またはヒドロキシル、アルキル、ア ミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、 アルキルオキシ、アルキルチオ、アシルオキシ、カルボキシル、アルキルオキシ カルボニル、ジアルキルアミノアルキルオキシカルボニル、ベンジルオキシカル ボニル、もしくはアシルアミノ基を表し、 - 記号R3は、場合によっては、1または2個の炭素原子を含んでいるアルキル もしくはアルキルオキシ基、ヒドロキシル基、またはフッ素原子で2位において 置換される、あるいはトリフルオロメチル基で二基置換されるフェニル基を表し 、そして、 - 記号R4は、ハロゲン原子で、またはシアノ、アジド、もしくはシアナミド基 で置換される1または2個の炭素原子を含んでいるアルキル基を表し、そして、 - 記号Rは、同一または異なり、そして水素原子、またはアルキルもしくはフェ ニル基を表す。 上記のアルキルまたはアシル基は、(他に記述しないかぎり)直鎖または分枝 鎖の1ないし4個の炭素原子を含むと理解される。 R1またはR2がハロゲン原子を含む場合、後者を塩素、臭素、フッ素、及びヨ ウ素から選択することができる。 R1が飽和または不飽和の単または多環式の複素環式基を表す場合、 例として、それをチエニル、フリル、ピリジル、ジチイニル、インドリル、イソ インドリル、ベンゾチエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イ ミダゾリル、ピロリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、キノリル、イソキノリ ル、及びナフチリジニルから選択することができる。 R1が複素環を保有している鎖で置換されるフェニルを表す場合、複素環をピ ロリジニル、モルホリノ、ピペリジル、テトラヒドロピリジル、ピペラジニル、 及びチオモルホリノから選択することができる。 さらに、一般式(I)の生成物は、異なる立体異性体型を有し、そして、構造 、 のラセミ型及び立体異性体型、並びにこれらの混合物は本発明の範囲内であると 理解される。さらに、記号R2が水素原子以外である場合、イソインドール上の 置換された鎖はキラル中心を有し、そして(R)及び(S)立体異性体型、並び にこれらの混合物は本発明の一部を形成すると理解される。 本発明によると、一般式(I)のペルヒドロイソインドール誘導体は、一般式 、 の酸、またはR1及びR2が上のように定義されるこの酸の反応性誘導体 を、一般式、 式中、記号R、R3、及びR4は上のように定義される、のイソインドール誘導体 と反応させ、次に、R4がアジドアルキル基である場合、場合によってはこの基 をシアノアミノアルキル基に転化することにより得られることができる。 R1及び/またはR2中に存在するアミノ、アルキルアミノ、またはカルボキシ ル基は、好ましくはあらかじめ保護される。取り付け及び除去が分子の残りの部 分に影響を及ぼさないあらゆる適合する基によって保護できる。保護は特に、T .W.Greene、Protective Groups in Organ ic Synthesis、A.Wiley−Interscience Pu blication(1981)により、またはMc Omie、Protec tive Groups in Organic Chemistry、Ple num Press(1973)により記述された方法に従って行われる。 例として、 - アミノまたはアルキルアミノ基は、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル 、t−ブトキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、ビニルオキシカルボニル 、トリクロロエトキシカルボニル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチル 、クロロアセチル、トリチル、ベンズヒドリル、ベンジル、アリル、ホルミル、 もしくはアセチル基、またはベンジ ルオキシカルボニル基もしくはその置換された誘導体により保護されることがで き、 - 酸基は、メチル、エチル、t−ブチル、アリル、ベンジル、置換されたベンジ ル、またはベンズヒドリル基により保護されることができる。 加えて、一般式(II)の生成物がヒドロキシル基を保有する場合、この基をあ らかじめ保護することが好ましい。保護は、通常の方法に従って、例えば、アセ チル、トリアルキルシリル、またはベンジル基により、Raがアルキルもしくは ベンジル基である基−COORaによる炭酸エステル(carbonate)の 形態で、またはカルボニルもしくはカルボキシル誘導体の形態で行われる。 一般式(III)のイソインドール誘導体の立体化学は、一般式(I)の誘導体 に対して上に記述したものと類似することも理解される。 一般式(II)の酸の反応性誘導体が縮合に供される場合、この反応は、酸塩化 物、無水物、混合した無水物、またはエステル基がスクシンイミド、場合によっ ては置換された1−ベンゾトリアゾリル、4−ニトロフェニル、2,4−ジニト ロフェニル、ペンタクロロフェニル、もしくはフタルイミド基である反応性エス テルにより都合よく行われる。 この反応は、通例、例えば、ピリジン、ジメチルアミノピリジン、N−メチル モルホリン、またはトリアルキルアミン(特に、トリエチルアミンもしくはジイ ソプロピルエチルアミン)のような窒素を含んでいる有機酸のような、あるいは エポキシド(例えば、プロピレンオキシド)のような酸受容体の存在下で、塩素 化溶媒(例えば、ジクロロメタン、ジクロロエタン、もしくはクロロホルム)、 炭化水素(例えば、トルエン)、エーテル(例えば、テトラヒドロフランもしく はジオキサン)、 エステル(例えば、酢酸エチル)、アミド(例えば、ジメチルアセトアミドもし くはジメチルホルムアミド)、またはケトン(例えば、アセトン)のような有機 溶媒中、あるいはこれらの溶媒の混合物中で、−40及び+40℃の間の温度で 行われる。カルボジイミド[例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミドもしくは 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド]、N,N’ −カルボニルジイミダゾール、または2−エトキシ−1−エトキシカルボニル− 1,2−ジヒドロキノリンのような縮合剤の存在下で、そうでなければ重炭酸ナ トリウムのようなアルカリ縮合剤の存在下で水−有機媒質中で行うことも可能で ある。 R4がアジドアルキル基である一般式(I)のペルヒドロイソインドール誘導 体が得られ、そしてR4がシアノアミノアルキル基であるペルヒドロイソインド ール誘導体を得ることが望ましい変形において、R4がアジドアルキルである一 般式(I)のペルヒドロイソインドールの還元及びそれに続くハロゲン化シアン の作用によるアミノアルキル誘導体の処理により得られる、対応するアミノアル キル誘導体の中間体を経て転化が行われる。 アミンの調製は、通例、20及び80℃の間の温度で、アルコール(例えば、 エタノール)、アミド(例えば、ジメチルホルムアミド)、またはエーテル(例 えば、テトラヒドロフラン)のような有機溶媒中、パラジウムまたは木炭上水酸 化パラジウムの存在下で水素化により行われる。 ハロゲン化シアンの反応は、0及び50℃の間の温度で、エーテル(例えば、 テトラヒドロフラン)、芳香族の溶媒(例えば、トルエン)、またはアルコール (例えば、エタノール)のような溶媒中で行われる。 本発明によると、一般式(I)のイソインドール誘導体は、R4が、 それぞれ、シアノアルキル、アジドアルキル、またはハロアルキルである誘導体 を得るために、シアン化アルカリ金属、アジ化ナトリウム、またはハロゲン化ア ルカリ金属の作用により、そしてそれに続いて、もし望まれるなら、R4がアジ ドアルキルである得られた生成物をR4がシアノアミノアルキルである生成物へ 転化することにより、そうでなければ、もし望まれるなら、R4がハロアルキル である得られた生成物をR4がシアノアルキルまたはアジドアルキルである一般 式(I)の生成物へ転化することにより、一般式、 式中、記号R、R1、R2、及びR3は上のように定義され、R4’はスルホニルオ キシ基を表し、そしてnは1または2を表す、のペルヒドロイソインドール誘導 体からも得ることができる。 例として、基R’4は、p−トルエンスルホニルオキシまたはメタンスルホニ ルオキシであることができる。 R4がシアノ置換基を保有する一般式(I)のイソインドール誘導体を得るこ とが望ましい場合、反応は、20及び80℃の温度で、特にジメチルスルホキシ ドのような有機溶媒中で、特に、シアン化カリウムまたはシアン化ナ℃ウムの作 用により行われる。 R4がアジド置換基を保有する一般式(I)のイソインドール誘導体を得るこ とが望ましい場合、反応は、10及び50℃の温度で、アミド(例えば、ジメチ ルホルムアミドまたはジメチルアセトアミド)のよう な有機溶媒中で、アジ化ナトリウムの作用により行われる。 R4がハロゲン置換基を保有する一般式(I)のイソインドール誘導体を得る ことが望ましい場合、反応は、20℃及び反応混合物の還流温度の間の温度で、 アルコール(エタノールもしくはメタノールなど)、グリコール(エチレングリ コールもしくはジエチレングリコールなど)、ケトン(アセトンなど)、エーテ ル(テトラヒドロフランなど)、または溶媒の混合物のような溶媒中で、例えば 、臭化リチウム、塩化リチウム、フッ化カリウム、またはヨウ化カリウムのよう なハロゲン化アルカリ金属の作用により行われる。 R4がハロゲン置換基を保有する一般式(I)のイソインドール誘導体の中間 体段階を通ることにより、R4がシアノまたはアジド置換基を保有する一般式( I)のイソインドール誘導体を得ることが望ましい場合、反応は、対応するスル ホニルオキシアルキル誘導体からのシアノアルキルまたはアジドアルキル誘導体 の調製のためのものと同じような条件下で行われる。 R4がアジド置換基を保有する一般式(I)のイソインドール誘導体からR4が シアノアミノ置換基を保有する一般式(I)のイソインドール誘導体を得ること が望ましい場合、反応は、一般式(II)及び(III)の誘導体の縮合の方法に続 く操作として上に記述したように行われる。 一般式(II)の酸は、以下の実施例において記述した方法に従って、欧州特許 第429 366号もしくは国際公開第93 21155号に記述された方法に 従って、またはこれらの方法の類推により調製することができる。 一般式(III)のイソインドール誘導体は、一般式(I)のペルヒドロ イソインドール誘導体の一般式(IV)の誘導体からの調製方法の類推により、及 びそれに続く保護基R5の除去により、一般式、 式中、記号R、R3、R’4、及びnは上のように定義され、そしてR5は保護基 である、のペルヒドロイソインドール誘導体から得ることができる。 保護基R5は、反応に適合し、その取り付け及び除去が分子の残りの部分に悪 影響を及ぼさないあらゆるアミノ保護基であることができる。例として記述する ことのできる基は、場合によっては置換されたアルキルオキシカルボニル、ベン ジルオキシカルボニル、もしくはベンジル、または基アリル、ホルミル、クロロ アセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチル、ビニルオキシカルボニ ル、アリルオキシカルボニル、フェノキシカルボニル、1−クロロエトキシカル ボニル、もしくはクロロカルボニルである。 反応は、一般式(I)の誘導体の調製のために上に記述したものと同一の条件 下で行われる。それに続く基R5の除去は、分子の残りの部分に悪影響を及ぼさ ない既知の方法に従って、特に、T.W.Greene、Protective Groups in Organic Synthesis、A Wiley −Interscience Publication(1981)によりまた はMcOmie、Protective Groups in Organic Chemist ry、Plenum Press(1973)により記述された方法に従って行 われる。 一般式(V)のペルヒドロイソインドール誘導体は、一般式、 R3−M (VI) 式中、R3は上のように定義され、そして、MはリチウムまたはXがハロゲン原 子である基MgXもしくはCeX2を表す、の有機金属化合物を、一般式、 式中、R、R’4、R5、及びnは上のように定義される、の対応するペルヒドロ イソインドール誘導体と作用させることにより得ることができる。 この反応は、有機金属化合物のケトンとの反応のために通常であり、分子の残 りの部分に影響を及ぼさない条件下で、無水媒質中で行われる。特に、−78及 び30℃の間の温度で、場合によっては無水塩化セリウムの存在下で、無水エー テル(例えば、テトラヒドロフランまたはエチルエーテル)中で行われる。 一般式(VII)のペルヒドロイソインドール誘導体は、構造R’4−Hのスルホ ン酸誘導体を、一般式、 式中、R、R5、及びnは上のように定義される、のヒドロキシ誘導体と反応さ せることにより得ることができる。 この反応は、上に記述したような窒素を含んでいる有機塩基(例えば、トリエ チルアミン)の存在下で、ハロゲン化物(例えばジクロロメタン、ジクトトエタ ン、またはクロロホルム)のような有機溶媒中で酸塩化物の作用により特に行わ れる。 一般式(VIII)のペルヒドロイソインドール誘導体は、実施例において以下に 記述したように、そして、欧州特許第429 366号において記述された方法 の類推により調製することができる。所望する置換基Rの性質により、適当に置 換されたシクロヘキセノンから開始するのが適切であることが理解される。 一般式(IV)のペルヒドロイソインドール誘導体は、構造R’4−Hのスルホ ン酸誘導体を、一般式、 式中、R、R1、R2、R3、及びnは上のように定義される、の対応するヒドロ キシ誘導体と反応させることにより得ることができる。 この反応は、一般式(VII)のペルヒドロイソインドールを得るために記述し たものと同じような条件下で行われる。 一般式(IX)のペルヒドロイソインドール誘導体は、一般式(II)の酸または その反応性誘導体を、一般式、 式中、R、R3、及びnは上のように定義される、のペルヒドロイソインドール 誘導体と反応させることにより得ることができる。 この反応は、一般式(II)の酸を一般式(III)のペルヒドロイソインドール 誘導体と縮合させることによる本発明の生成物の調製の類推により行われる。 一般式(X)のペルヒドロイソインドール誘導体は、一般式(VI)の有機金属 化合物を、6位におけるヒドロキシル基をあらかじめ保護することができる一般 式(VIII)の対応するペルヒドロイソインドール誘導体と反応させ、一般式(V )の誘導体の調製に類似して行い、そしてそれに続いて分子の残りの部分に悪影 響を及ぼさない常法により保護基を除去することにより得ることができる。 この反応は、一般式(V)の生成物を得るために記述した条件下で、そして実 施例においてより詳細に記述したように行われる。もし適当であれば、6位にお けるヒドロキシル基の保護は、既知の方法により行われることができる。 一般式(I)、(III)、(IV)、(V)、(VII)、(VIII)、(IX)、また は(X)のペルヒドロイソインドール誘導体は、様々な立体異性体型を有するこ とができると理解される。一般式(I)の生成物の鏡像異性体を得ることが所望 される場合、例えば一般式(I)の誘導体の段階て、または4位においてオキソ 基を保有する一般式(VII)もしくは(VIII) の中間体の段階で分離が行われる。一般式(III)、(IV)、(V)、(IX)、 または(X)の誘導体の段階でも行うことができる。分離は、分子に適合するあ らゆる既知の方法によって行われる。 例として、L(+)−もしくはD(−)−マンデル酸、またはジベンゾイル酒 石酸もしくはジトルオイル酒石酸の作用による光学活性塩を調製し、続いて結晶 化により異性体を分離することにより分離を行うことができる。 別の可能な選択は、もし適当であれば、最初のシクロヘキセノンの鏡像異性体 から直接化合物を調製することである。 一般式(III)のペルヒドロイソインドール誘導体は新規の生成物であり、こ れらも本発明の範囲内である。 一般式(I)のイソインドール誘導体は、適当な場合、結晶化またはクロマト グラフィーのような物理的方法により精製されることができる。 適当な場合、記号R1及び/またはR2がアミノまたはアルキルアミノ置換基を 含む一般式(I)の新規の誘導体、または一般式(III)及び(X)の中間体は 、酸との付加塩に転化されることができる。製剤上許容できる酸との付加塩のう ち記述することのできる例は、鉱酸(塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、 リン酸塩)と、あるいは有機酸(コハク酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、酢酸塩、 プロピオン酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエ ンスルホン酸塩、もしくはイセチオン酸塩、またはこれらの化合物の置換誘導体 )と形成された塩類である。 R2がカルボキシル基を表す場合、一般式(I)の新規のイソドール誘導体は また、適当な場合、それ自体既知の方法に従って、金属塩また は窒素を含んでいる塩基との付加塩に転化されることもできる。これらの塩は、 アルコール、エーテル、または水のような適当な溶媒中で、金属塩基(例えば、 アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の塩基)、アンモニア、またはアミンの 本発明の生成物への作用により、あるいは有機酸の塩との交換反応により得られ ることができる。形成された塩は、溶液の任意の濃度に応じて沈殿し、濾過、デ カンテーション、または凍結乾燥により分離される。製剤上許容できる塩のうち 記述することのできる例は、アルカリ金属(ナトリウム、カリウム、リチウム) もしくはアルカリ土類金属(マグネシウム、カルシウム)との塩、アンモニウム 塩、窒素を含んでいる塩基(エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリメチ ルアミン、トリエチルアミン、メチルアミン、プロピルアミン、ジイソプロピル アミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、ベンジルアミン、ジシクロヘキシ ルアミン、N−ベンジル−β−フェネチルアミン、N,N’−ジベンジルエチレ ンジアミン、ジフェニレンジアミン、ベンズヒドリルアミン、キニーネ、コリン 、アルギニン、リジン、ロイシン、ジベンジルアミン)の塩である。 サブスタンスPの効力と拮抗する本発明の新規のイソインドール誘導体は、無 痛覚症、炎症、喘息、アレルギーの分野において、中枢神経系において、心臓血 管系において、鎮痙薬として、制吐薬として、または免疫系において、並びに涙 の分泌の刺激の分野において応用を見いだすことができる。 実際、本発明の生成物は、D.G.Payan等、J.of immunol ogy、133(6)、3260−5(1984):Stereospecif ic receptors for substan ce P on cultured human IM−9 lymphobl astsから、及びMc Pherson等、J.Pharmacol.Met h.、14、213(1985):Analysis of radiolig and binding experimentsから適応した技術に従って、 0.3及び1000nMの間の濃度で、サブスタンスPのレセプターに対して親 和性を示す。 加えて、様々な生成物を用いて、関与するものがサブスタンスPのアンタゴニ スト効果であることが示されてきた。S.Rosell等、Substance P、US Von Euler及びB.PernowによるEd.、Rave n Press、New York(1977)83ないし88頁により記述さ れた技術において、研究された生成物は、0.2から1000nMまでの濃度で 、サブスタンスPにより誘導されたモルモット回腸の収縮またはセプチド(se ptide)により誘導されたモルモット回腸の収縮の拮抗作用を示す。 サブスタンスPは、かなりの数の病理学分野、すなわち、 - Agonists and antagonists of substan ce P、A.S.Dutta、Drugs of the futur、12 (8)、782(1987); - Substance P and pain:an updating、J. L.Henry、TINS、(4)、97(1980); - Substance P in inflammatory reactio ns and pain、S.Rosell、Actual.Chim.The r.、第12集、249(1985); - Effects of Neuropeptides on Pro duction of Inflammatory Cytokines by Human Monocytes、M.Lotz等、Science、241 、1218(1988); - Neuropeptides and the pathogenesis of allergy、Allergy、42、1ないし11(1987); - Substance P in Human Essential Hype rtension、J.Cardiovascular Pharmacolo gy、10、(suppl.12)、5172(1987)、 において関与することが知られている。 モルモットに適応した、A.Saria等、Arch.Pharmacol. 、324、212−218(1983)の技術における一般式(I)のあるイソ インドール誘導体の研究は、セプチド(septide)(サブスタンスPのア ゴニスト)により引き起こされる毛細管透過性の増加への阻害効果を示すことを 可能にしてきており、このことは、抗炎症活性の証拠、すなわち、 を生じる。 さらに、本発明のある生成物は、モルモットにおけるホルムアルデヒド痛み試 験において研究された。生成物のED50は、このように測定される。 最後に、本発明のイソインドール誘導体は、何の毒性も示さず、すなわち、こ れらは40mg/kgの皮下服用量でマウスにおいて無毒であることを証明する 。 本発明はまた、一般式(I)の少なくとも一つのNK1レセプターア ンタゴニスト及び少なくとも一つのNK2レセプターアンタゴニストを含んでな る相乗作用を有する組み合わせにも関する。 ニューロキニンAの効果は、主に、NK2レセプターによりもたらされる。ニ ューロキニンAは、痛みの伝達、関節炎、喘息、炎症現象、精神病、血管圧疾患 、膀胱疾患、膀胱炎などのような多数の病状に関与する。 NK2レセプターアンタゴニスト(ニューロキニンAの作用のアンタゴニスト )は既知であり、特に、しかし制限なしに、欧州特許第428 434号、欧州 特許第474 561号、欧州特許第512 901号、欧州特許第515 2 40号、フランス特許第678 267号、国際公開第92/19254号、ま たは国際公開第93/14084号において記述されている。 制限なしに、NKレセプターアンタゴニストは、特に、アリールアルキルアミ ンの種類、α−置換されたポリペプチドの種類、またはピペリジン誘導体の種類 等の誘導体であることができる。 アリールアルキルアミンの種類からのNK2レセプターアンタゴニストの可能 な例は、構造、 の生成物であり、これらの生成物の中で、特定のNK2レセプターアンタゴニス トは、X.Emonds−Alt等、Life Science、50、PL1 00ないしPL106(1992)により、より詳細記述されている。 α−置換されたポリペプチドの種類からのNK2レセプターアンタゴニストの 可能な例は、構造、 式中、これらの基はアミノ酸残基であることができる、の生成物である。 ピペリジン誘導体の種類からのNK2レセプターアンタゴニストの可能な例は 、構造、 の生成物であり、これらの生成物の中で、より明確には、1−[2−(5−フル オロ−1H−インドール−3−イル)エチル]−4−[(フェニルスルフィニル )メチル]−4−ピペリジノールである。 含まれるいかなる制限もなしに示される以下の実施例は、本発明を例示する。 以下の実施例において、他に記述されないかぎり、プロトンNMRスペクトル は、ジメチルスルホキシド中で250MHzで記録され、化学シフトはppm単 位で表される。 実施例1 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフ ェニル)−2−[(S)−2−(2−メトキシフェニル)プロピオニル]ペルヒ ドロイソインドール−4−オール: 1.0gのシアン化カリウムを、50cm3のジメチルスルホキシド中5.6 gの(3aS,4S,6R,7aR)−4−(2−メトキシフェニル)−2−[ (S)−2−(2−メトキシフェニル)プロピオニル]−6−トシルオキシメチ ルペルヒドロイソインドール−4−オールの溶液に加える。45℃で20時間撹 拌後、この反応混合物を20℃に冷却し、300cm3の水で希釈し、そして次 に50cm3の酢酸エチルで2回抽出する。その有機相を、次に、150cm3の 水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして減圧下(2.7kPa)で 乾燥状態まで濃縮する。残留物をシリカゲルカラム(粒度0.06−0.20m m、直径4.4cm、高さ50cm)上でクロマトグラフィーにより分離し、シ クロヘキサン及び酢酸エチルの混合物(容量で40:60)で窒素の0.2バー ルの圧力下で溶出し、そして120cm3のフラクションを集める。フラクショ ン11ないし20を減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで蒸発すると、粘性の ある白色の発泡体の形態で、2.9gの(3aS,4S,6S,7aR)−6− シアノメチル−4−(2−メトキシフェニル)−2−[(S)−2−(2−メト キシフェニル)プロピオニル]ペルヒドロイソインドール−4−オールを生じる 。 1H NMRスペクトル(400MHz、(CD32SO d6、ppm単位の δ):(室温で、回転異性体の混合物が見られる)。1.14及び1.22(2 d、J=7Hz、全てにおいて3H:CH3);1.42及び1.70ないし1 .90(2m、各1H:CH27);1.45ないし1.70及び2.20ない し2.50(2m、各1H:CH25);2.20ないし2.50(m、4H: H6−CH2CN及びH7a);2.58及び2.72(2m、全てにおいて1 H:H3a);2. 85ないし3.60(m、4H:NCH2);3.58−3.76−3.80及 び3.83(4s、全てにおいて6H−OCH3);3.93及び4.08(2 q、J=7Hz、全てにおいて1H:ArCH);4.28及び4.89(2広 幅s、全てにおいて1H:OH);6.75ないし7.70(m、8H:芳香族 のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3560、3420 、3100+3070、2960+、2930、2880、2850、2840 、2245、1635、1600+1585+1490、1455+1440、 1240、1105、1060、1030、965、755。 (3aS,4S,6R,7aR)−4−(2−メトキシフェニル)−2−[( S)−2−(2−メトキシフェニル)プロピオニル]−6−トシルオキシメチル ペルヒドロイソインドール−4−オールを以下のように調製することができる。 すなわち、20.1gの塩化p−トルエンスルホニルを、300cm3のジク ロロメタン中23.2gの6−ヒドロキシメチル−4−(2−メトキシフェニル )−2−[(S)−2−(2−メトキシフェニル)プロピオニル]ペルヒドロイ ソインドール−4−オール(2つのジアステレオ異性体、3aR,4R,6S, 7aS,S及び3aS,4S,6R,7aR,Sの混合物)及び14.9cm3 のトリエチルアミンの溶液に加える。20℃で48時間撹拌後、この反応混合物 を150cm3の水で洗浄し、次に硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして減圧 下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する。残留物をシリカゲルカラム(粒度 0.06−0.20mm、直径8.0cm、高さ45cm)上でクロマトグ ラフィーにより分離し、シクロヘキサン及び酢酸エチルの混合物(容量で50: 50)で窒素の0.8バールの圧力下で溶出し、そして500cm3のフラクシ ョンを集める。フラクション14ないし17を減圧下で乾燥状態まで濃縮する。 得られた残留物を次にシリカゲルカラム(粒度0.04−0.06mm、直径7 .5cm、高さ60cm)上でクロマトグラフィーにより分離し、シクロヘキサ ン及び酢酸エチルの混合物(容量で60:40次いで50:50)で窒素の0. 8バールの圧力下で溶出し、そして500cm3のフラクションを集める。フラ クション22ないし26を乾燥状態まで蒸発すると、粘性のある白色の発泡体の 形態で、6.5gの(3aS,4S,6R,7aR)−4−(2−メトキシフェ ニル)−2−[(S)−2−(2−メトキシフェニル)プロピオニル]−6−ト シルオキシメチルペルヒドロイソインドール−4−オールのジアステレオ異性体 を生じる。 1H NMRスペクトル(250MHz、(CD32SO d6、PPm単位の δ):(室温で、回転異性体の混合物が見られる)。1.10ないし1.30( m、3H:CH3);1.20ないし1.80(m、3H:CH27及びCH25 の1H);2.10ないし2.30(m、1H:CH25のもう一つのH);2 .20ないし2.50(m、2H:H6及びH7a);2.43(s、3H:A rCH3);2.55及び2.68(2m、1H:H3a);2.80ないし3 .60(m、4H:NCH2);3.60−3.75−3.79及び3.87( 4s、全てにおいて6H:OCH3);3.80ないし4.00(m、2H:C H2O);4.00ないし4.15(m、1H:ArCH);4.20及び4. 80(2広幅s、全てにおいて1H:OH);6.60ないし 7.65(m、8H:芳香族のH);7.50及び7.82(2m、各2H:ト シルの芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3560+3510 、3425、3110+3070、2930、2890、2860、2840、 1635、1600+1580+1495、1460+1430、1360、1 240、1190+1180、1100、1060、1035、965、815 、760、670、580+560。 6−ヒドロキシメチル−4−(2−メトキシフェニル)−2−[(S)−2− (2−メトキシフェニル)プロピオニル]ペルヒドロイソインドール−4−オー ル(2つのジアステレオ異性体、3aR,4R,6S,7aS,S及び3aS, 4S,6R,7aR,Sの混合物)を以下のように調製することができる。 すなわち、2.1gの1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカル ボジイミドを、80cm3のジクロロメタン中2.77gの(3aRS,4RS ,6SR,7aSR)−6−ヒドロキシメチル−4−(2−メトキシフェニル) ペルヒドロイソインドール−4−オール、1.80gの(S)−2−(2−メト キシフェニル)プロピオン酸、及び30mgのヒドロキシベンゾトリアゾール水 和物の溶液に加える。20℃で20時間撹拌後、この反応混合物を40cm3の 水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして減圧下(2.7kPa)で 乾燥状態まで濃縮する。残留物を、シクロヘキサン及び酢酸エチルの混合物(容 量で30:70)次いで酢酸エチル及びメタノールの混合物(容量で90:10 )中で、シリカゲルカラム(粒度0.06−0.20mm、高さ40cm)上で クロマトグラフィーにより分離する。溶離剤を蒸発させ、 減圧下(2.7kPa)で乾燥させると、白色の固体の形態で、3.6gの6− ヒドロキシメチル−4−(2−メトキシフェニル)−2−[(S)−2−(2− メトキシフェニル)プロピオニル]ペルヒドロイソインドール−4−オール(2 つのジアステレオ異性体、3aR,4R,6S,7aS,S及び3aS,4S, 6R,7aR,Sの混合物)を生じる。M.p.k=178℃。 1H NMRスペクトル(250MHz、数滴のCD3COOD−d4を加えた( CD32SO d6、393Kの温度で、ppm単位のδ):2つのジアステレ オ異性体の混合物が見られる。1.20ないし2.10(m、4H:CH27及 びCH25);1.29及び1.33(2d、J=7Hz、全てにおいて3H: CH3);2.05ないし2.30(m、1H:H6);2.40ないし2.60 (m、1H:H7a);2.75ないし2.90(m、1H:H3a);2.9 0ないし3.60(m、4H:NCH2);3.35(d、J=5.5Hz、2 H:CH2O);3.76−3.78−3.83及び3.85(4s、全てにお いて6H:OCH3);4.05ないし4.25(m、1H:ArCH);6. 85ないし7.65(m、8H:芳香族のH)。 赤外スペクトル(cm-1単位の特徴的なバンド):3480、3425、31 10+3070、2930、2880、2840、1625、1600+158 5+1495+1490、1460、1410、1240、1110、1080 、1060、1030、970、750。 (3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−ヒドロキシメチル−4−(2 −メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オールを以下のように調 製することができる。 すなわち、75cm3のエタノール中3.1gの(3aRS,4RS,6SR ,7aSR)−2−ベンジル−6−ヒドロキシメチル−4−(2−メトキシフェ ニル)ペルヒドロイソインドール−4−オール及び0.5gのカーボンブラック 上20%水酸化パラジウムの懸濁液を、大気圧下で60℃で3時間水素化する。 次に、この反応混合物を濾過し、減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮す る。粘性のある白色の発泡体の形態で、3.0gの(3aRS,4RS,6SR ,7aSR)−6−ヒドロキシメチル−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒド ロイソインドール−4−オールを得る。 NMR(DMSO−d6+AcOD、250MHz)、δ(ppm):1.4 1及び1.90(m及びd、2x1H、CH−C 2−CH)、1.60及び2 .22(d及びt、2x1H、C−C 2−CH)、2.10(m、1H、C −CH2OH)、2.59(m、1H、CH2−C−CH)、2.95(m、1 H、CH−C−C)、2.95(m、2H、N−C 2−CH)、3.20及 び3.32(m、2H、N−C 2−CH)、3.30(s、2H、O−C 2− CH)、3.81(s)3H、OC 3)、7.00−7.64(m、4H:芳 香族)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3420、3075 、2920、2880、1595、1575、1485、1460、1235、 1055、1030、755。 (3aRS,4RS,6SR,7aSR)−2−ベンジル−6−ヒドロキシメ チル−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オールを 以下のように調製することができる。 すなわち、60cm3の無水テトラヒドロフラン中8.0gの(3a RS,6SR,7aSR)−6−アセトキシメチル−2−ベンジルペルヒドロイ ソインドール−4−オンの溶液を、200cm3の無水テトラヒドロフラン中の (24.9cm3の2−ブロモアニソール及び4.86gのマグネシウムから調 製した)臭化2−メトキシフェニルマグネシウムの懸濁液に加える。この反応混 合物を20℃で20時間撹拌し、次に+5℃に冷却し、そして120cm3の飽 和塩化アンモニウム水溶液及び100cm3の酢酸エチルで処理する。この混合 物を濾過した後、その有機相を食塩水で洗浄し、次に硫酸マグネシウム上で乾燥 させ、そして減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する。残留物を、1, 2−ジクロロエタン及びメタノールの混合物(容量で95:5)中で、シリカゲ ルカラム(粒度0.06−0.20mm、高さ40cm)上でクロマトグラフィ ーにより分離する。エチルエーテルから再結晶化すると、110℃で融解する白 色の固体の形態で、3.2gの(3aRS,4RS,6SR,7aSR)−2− ベンジル−6−ヒドロキシメチル−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイ ソインドール−4−オールを生じる。 プロトンNMRスペクトル(CDCl3+AcOD、250MHz、T=33 3°K)、δ(ppm):1.40及び1.85(m及びd、2x1H、CH− C 2−CH)、1.75及び2.05(t及びd、2x1H、C−C 2−CH )、2.28(m、1H、CH2−C−CH2)、2.82(m、1H、CH2 −C−CH)、3.03(t、1H、CH−C−C)、3.11及び3.5 0(d、2x1H、N−C 2−CH)、3.38及び3.52(t、2x1H 、N−C 2−CH)、3.50(m、2H、O−C 2−CH)、3.86(s 、3H:OC 3 )、4.28及び4.40(d、2x1H、N−C 2Ph)、6.85−7 .45(m、9H:芳香族)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3560、3420 、3060、3025、3005、2910、2850、2800、1590、 1575、1495、1480、1230、1055、1030、755、73 5、700。 (3aRS,6SR,7aSR)−6−アセトキシメチル−2−ベンジルペル ヒドロイソインドール−4−オンを以下のように調製することができる。 すなわち、2滴のトリフルオロ酢酸を、60cm3の乾燥(dry)ジクロロ メタン中6.5gの5−アセトキシメチルシクロヘキ−2−エン−1−オン及び 14gの(Y.Tarao等、Chem.Pharm.Bull.、33、27 62(1985)により記述された方法に従って調製した)N−ブトキシメチル −N−トリメチルシリルメチルベンジルアミンの溶液に加える。還流に達すると 、この反応混合物を同じ温度で30分間保持し、次に20℃で1時間放置する。 1.0gの炭酸カリウムを加えた後、得られた懸濁液を濾過し、その濾過液を減 圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する。得られた油状の残留物を、シク ロヘキサン及び酢酸エチルの混合物(容量で40:60)次いで酢酸エチル中で 、シリカゲルカラム(粒度0.06−0.2mm、高さ42cm)上でクロマト グラフィーにより分離する。黄色っぽい油状物の形態で、8.2gの(3aRS ,6SR,7aSR)−6−アセトキシメチル−2−ベンジルペルヒドロイソイ ンドール−4−オンを得る。 プロトンNMRスペクトル(CDCl3+AcOD、250MHz)、 δ(ppm):1.82(m、2H、CH−C 2−CH)、2.03(s、3 H、C 3CO)、2.2(m、1H、C)、2.27及び2.42(t及び dd:2x1H、−COC 2−)、2.40及び3.60(t、2x1H、N −C 2−CH)、3.10(td、1H、C)、3.22(m、1H、C )、3.60及び3.75(m、2x1H、N−C 2−CH)、4.00(m 、2H、O−C 2−)、4.10及び4.23(d、2x1H、N−C 2−P h)、7.30−7.45(m、5H:芳香族)。 赤外スペクトル(CCl4)、特徴的なバンド(cm-1):3105、309 0、3065、3030、2920、2795、1745、1712、1605 、1585、1495、1455、1425、1365、1240、1035、 700。 Dipakranjan Mal等、J.Chem.Soc.Perkin Trans.1、309、(1994)により記述された方法に従って、5−ア セトキシメチルシクロヘキ−2−エン−1オンを調製することができる。 D.A.Evans等、Tetrahedron、44、5525(1988 )により記述された方法の類推により、以下の方法により(S)−2−(2−メ トキシフェニル)プロピオン酸を調製することができる。 すなわち、1.52gの水酸化リチウムを、60cm3のテトラヒドロフラン 及び30cm3の水中4.1gの(4S,5S)−4−メチル−5−フェニル− 3−[(S)−2−(2−メトキシフェニル)プロピオニル]オキサゾリジン− 2−オンの+5℃に冷却した溶液に加える。 この反応混合物をこの温度で3時間撹拌し、次に室温に戻した後、酸エチルを加 え、これらの相をデカントすることにより分離し、水相を1Nの塩酸水溶液で酸 性化し、酢酸エチルで抽出し、そして有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、 減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する。得られた固体をヘキサンから 再結晶化し、排液し、そして乾燥させる。102℃で融解する白色の結晶の形態 で、0.4gの(S)−2−(2−メトキシフェニル)プロピオン酸を得る。[ α]D 20=+84.6°(c=1;CHCl3)。 (4S,5S)−4−メチル−5−フェニル−3−[(S)−2−(2−メト キシフェニル)プロピオニル]オキサゾリジン−2−オンを以下のように得るこ とができる。 すなわち、19.1gの1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルdisila zanateナトリウムを、150cm3のテトラヒドロフラン中10gの(4 S,5S)−4−メチル−5−フェニル−3−[(2−(メトキシフェニル)ア セチル]オキサゾリジン−2−オンの−50℃に冷却した溶液に加え、この混合 物をこの温度で45分間撹拌し、次に7.72cm3のヨウ化メチルを加える。 続いて、この反応混合物を室温で15時間撹拌し、次に酢酸エチルで希釈し、5 0cm3の水、続いて50cm3の飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグ ネシウム上で乾燥させ、そして減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する 。得られた残留物をイソプロピルエーテルから再結晶化し、排液し、そして乾燥 させる。白色の固体の形態で、4.2gの(4S、5S)−4−メチル−5−フ ェニル−3−[(S)−2−(2−メトキシフェニル)プロピオニル]オキサゾ リジン−2−オンを得る。 (4S、5S)−4−メチル−5−フェニル−3−(2−メトキシフェニルア セチル)オキサゾリジン−2−オンを以下のように得ることができる。 すなわち、9.38gの2−メトキシフェニル酢酸を、200cm3の乾燥( dry)テトラヒドロフラン中1.89[lacuna]の水素化ナトリウム( ワセリン中80%の分散状態)の懸濁液に室温で加える。この懸濁液を−30℃ に冷却し、7.77cm3の塩化ピバロイルを加え、次に最後に、200cm3の 乾燥テトラヒドロフラン中10gの(4S)5S)−4−メチル−5−フェニル −オキサゾリジン−2−オンの−78℃に冷却した溶液にヘキサン中1.6Mの ブチルリチウムの35.27cm3の溶液を加えることにより得られる−78℃ に冷却した溶液を加える。この反応混合物を−30℃で45分間撹拌し、次に室 温に戻した後、200cm3の飽和塩化アンモニウム水溶液、続いて500cm3 の酢酸エチルを加え、デカントすることによりこれらの相を分離した後、その有 機相を100cm3の水で2回、次いで100cm3の飽和塩化ナトリウム水溶液 で2回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして減圧下(2.7kPa) で乾燥状態まで濃縮する。残留物をシリカゲルカラム(粒度0.04−0.06 mm、直径4.8cm、高さ36cm)上でクロマトグラフィーにより分離し、 シクロヘキサン及び酢酸エチルの混合物(容量で85:15次いで80:20) で窒素の0.6バールの圧力下で溶出し、そして50cm3のフラクションを集 める。フラクション14ないし31を合わせ、減圧下(2.7kPa)で乾燥状 態まで濃縮する。黄色の油状物の形態で、13.6gの(4S,5S)−4−メ チル−5−フェニル−3−(2−メトキシフェ ニルアセチル)オキサゾリジン−2−オンを得る。 実施例2 (3aRS,4RS,6RS,7aSR)−6−シアノメチル−4−(2−メ トキシフェニル)−2−{[2−(1−ピロリジニル)フェニル]アセチル}ペ ルヒドロイソインドール−4−オール: 20cm3のジクロロメタン中0.54gの[2−(1−ピロリジニル)フェ ニル]酢酸及び0.33cm3のトリエチルアミンの溶液、そして次に8.6m gのヒドロキシベンゾトリアゾール水和物及び0.47gの1−(3−ジメチル アミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドを、10cm3のジクロロメタン 中0.64gの(3aRS,4RS,6RS,7aSR)−6−シアノメチル− 4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オールトリフル オロ酢酸塩及び0.33cm3のトリエチルアミンの溶液に加える。20℃で2 0時間撹拌後、この反応混合物を水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、 そして減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する。残留物を、シクロヘキ サン及び酢酸エチルの混合物(容量で20:80次いで50:50)次に酢酸エ チルで窒素の0.3バールの圧力下、アルミナのカラム(粒度50−150μm 、直径2cm、高さ47cm)上でクロマトグラフィーにより分離し、25cm3 のフラクションを集める。フラクション20ないし73を減圧下(2.7kP a)で乾燥状態まで蒸発すると、240mgの粘性のある発泡体を生じ、これを アセトニトリル中に研和する。濾過し、得られた固体を乾燥すると、白色の固体 の形態で、150mgの(3aRS,4RS,6RS,7aSR)−6−シアノ メチル−4−(2−メトキシ−フェニル)−2−{[2−(1−ピロリジニル) フェニル]アセチル}ペルヒドロイソインドール−4−オールを生じる。M.p .k=201℃。 1H NMRスペクトル(400MHz、数滴のCD3COOD−d4を加えた( CD32SO d6、ppm単位のδ):1.46及び1.92(それぞれd( J=14及び6Hz)及びm、各1H:CH27);1.78及び2.26(そ れぞれ広幅d及び広幅t、J=13Hz、各1H:CH25);1.89(m、 4H:ピロリジンのCH2);2.35ないし2.55(m、3H:H6及びC H2CN);2.62(m、1H:H7a);2.84(m、1H:H3a); 3.04(m、4H:ピロリジンのNCH2):2.90ないし3.65(m、 6H:NCH2及びCH2Ar);3.84(s、3H:OCH3);6.85な いし7.60(m、8H:芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3430、3110 +3070+3025、2950、2880+2890、2855、2840、 2825、2250、1625、1600+1585+1495+1485、1 450、1250、1105、1060、1090、1025、960、755 、587。 (3aRS,4RS,6RS,7aSR)−6−シアノメチル−4−(2−メ トキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オールを以下のように調製す ることができる。 ジオキサンの塩酸中6Nの溶液250cm3を、750cm3のジオキサン中1 42gの(3aRS,4RS,6RS,7aSR)−6−シアノメチル−4−( 2−メトキシフェニル)−2−tert−ブチルオキシカルボニルペルヒドロイ ソインドール−4−オールの溶液に、媒質を 20℃に保ちながらゆっくりと加える。この反応混合物を1時間撹拌し、減少し た容量まで濃縮(結晶化)し、次に、300cm3のエチルエーテルで希釈する 。この懸濁液を濾過し、結晶をエチルエーテルで洗浄し、次に吸引で濾過し、そ して減圧下(2.7kPa)で乾燥させる。得られた(3aRS,4RS,6R S,7aSR)−6−シアノ−メチル−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒド ロイソインドール−4−オール塩酸塩を400cm3のジクロロメタンに溶解し 、160cm3の4N水酸化ナトリウム溶液を加えた後、その有機相を300c m3の水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、次に減圧下(2.7kPa )で乾燥状態まで濃縮する。黄色っぽい白色の固体の形態で、103gの((3 aRS,4RS,6RS,7aSR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシ フェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オールを得る。 1H NMRスペクトル(250MHz、数滴のCD3COOD−d4を加えた( CD32SO d6、ppm単位のδ):1.51及び1.91(それぞれd及 び広幅d、J=14及び5.5Hz並びにJ=14Hz、各1H:CH27); 1.70及び2.25ないし2.45(それぞれ広幅d(J=12Hz)及びm 、各1H:CH25);2.20ないし2.45(m、1H:H6);2.48 (m、2H:CH2CN);2.63(m、1H:H7a);2.85ないし3 .40(m、5H:NCH2及びH3a);3.80(s、3H:OCH3);6 .95ないし7.65(m、4H:芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1) :3345、298 0、2950、2950、2785+2760+2470+2410、2240 、1600、1575、1485、1460、1435、 1240、1100、1060、1025、950、765。 170cm3のジクロロメタン中8.5gの(3aRS,4RS,6RS,7 aSR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフェニル)−2−tert− ブチルオキシカルボニルペルヒドロイソインドール−4−オールの溶液を12. 6cm3のトリフルオロ酢酸と20℃で4時間処理することにより、(3aRS ,4RS,6RS,7aSR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフェニ ル)ペルヒドロイソインド−ル−4−オールトリフルオロ酢酸塩を調製すること ができる。この反応溶液を減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで蒸発すると、 油状物の形態で、8.8gの(3aRS,4RS,6RS,7aSR)−6−シ アノメチル−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オ ールトリフルオロ酢酸塩を生じ、これを合成の残りの部分のためにそのまま用い る。 (3aRS,4RS,6RS,7aSR)−6−シアノメチル−4−(2−メ トキシフェニル)−2−tert−ブチルオキシカルボニルペルヒドロイソイン ドール−4−オールを以下のように調製することができる。 すなわち、40gのシアン化カリウムを800cm3のジメチルスルホキシド 中215gの(3aRS,4RS,6SR,7aSR)−4−(2−メトキシフ ェニル)−2−tert−ブチルオキシカルボニル−6−トシルオキシメチルペ ルヒドロイソインドール−4−オールの溶液に注意深く加える。この反応混合物 を50℃で20時間撹拌し、1リットルの水で希釈し、そして2回の200cm3 次いで100cm3の酢酸エチルで抽出する。合わせた有機抽出物を500cm3 の水で2回洗浄 し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして減圧下(2.7kPa)で乾燥状態 まで濃縮する。得られた残留物を200cm3のエチルエーテルから再結晶化し 、その結晶を同じ溶媒で洗浄し、排液し、次に減圧下(2.7kPa)で乾燥さ せる。白色の固体の形態で、142gの(3aRS,4RS,6RS,7aSR )−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフェニル)−2−tert−ブチル オキシカルボニルペルヒドロイソインドール−4−オールを得る。M.p.k= 149℃。 (3aRS,4RS,6SR,7aSR)−4−(2−メトキシフェニル)− 2−tert−ブチルオキシカルボニル−6−トシルオキシメチルペルヒドロイ ソインドール−4−オールを以下のように調製することができる。 50cm3の無水テトラヒドロフラン中12.07gの(3aRS,6SR, 7aSR)−2−tert−ブチルオキシカルボニル−6−トシルオキシメチル ペルヒドロイソインドール−4−オンの溶液を、200cm3の無水テトラヒド ロフラン中の(6.4cm3の2−ブロモアニソール及び1.24gのマグネシ ウムから調製した)臭化2−メトキシフェニルマグネシウムの+5℃に冷却した 懸濁液に15分の間にわたって流し込む。この反応混合物を20℃で1時間撹拌 し、+5℃に冷却し、250cm3の飽和塩化アンモニウム水溶液で処理し、そ して200cm3の酢酸エチルで抽出する。その有機相を300cm3の水で洗浄 し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして減圧下(2.7kPa)で乾燥状態 まで濃縮する。油状の残留物を酢酸エチル及びジイソプロピルエーテルの混合物 から再結晶化し、そしてその結晶を濾過し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、 吸引に供し、次に減圧下(2.7kPa)で乾燥 させる。白色の結晶の形態で、11.38gの(3aRS,4RS,6SR,7 aSR)−4−(2−メトキシフェニル)−2−tert−ブチルオキシカルボ ニル−6−トシルオキシメチルペルヒドロイソインドール−4−オールを得る。 M.p.k=153℃。 (3aRS,6SR,7aSR)−2−tert−ブチルオキシカルボニル− 6−トシルオキシメチルペルヒドロイソインドール−4−オンを以下のように調 製することができる。 17.5gの塩化p−トルエンスルホニルを、250cm3のジクロロメタン 中12.4gの(3aRS,6SR,7aSR)−6−ヒドロキシメチル−2− tert−ブチルオキシカルボニルペルヒドロイソインドール−4−オン及び1 2.9cm3のトリエチルアミンの溶液に加える。この混合物を室温で20時間 撹拌し、200cm3の水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、次に減圧 下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する。得られた残留物をシリカゲルカラ ム(直径7cm、粒度0.06−0.20mm、高さ70cm)上でカラムクロ マトグラフィーにより分離し、シクロヘキサン及び酢酸エチルの混合物(容量で 60:40)で窒素の0.7バールの圧力下で溶出し、そして250cm3のフ ラクションを集める。フラクション16ないし24を減圧下(2.7kPa)で 乾燥状態まで蒸発すると、油状物の形態で、12.6gの(3aRS,6SR, 7aSR)−2−tert−ブチルオキシカルボニル−6−トシルオキシメチル ペルヒドロイソインドール−4−オンを生じる。 1H NMRスペクトル(200MHz、CDCl3、ppm単位のδ):1. 42(s、9H:C(CH33);1.70ないし2.50(m、 5H:CH27−H6及びCH25);2.45(s、3H ArCH3);2. 70ないし3.00及び3.40(2m、それぞれ3H及び1H:NCH21− H3a及びH7a);3.18及び4.08(2m、各1H:NCH23);3 .93(d、J=4Hz、2H:CH20);7.36(d、J=7.5Hz、 2H:CH3の芳香族のHオルト);7.78(d、J=7.5Hz、2H:C H3の芳香族のHメタ)。 赤外スペクトル(CCl4)、特徴的なバンド(cm-1):2980、293 0、2900、1720、1700、1600+1495、1480、1455 、1405、1395、1365、1190+1180、1165、1110、 1110+1020、980、880、825、670+570+555。 5.13リットルのエタノール及び157cm3の35%塩酸中513gの( 3aRS,6SR,7aSR)−6−アセトキシメチル−2−ベンジルペルヒド ロイソインドール−4−オン及び103gのカーボンブラック上20%水酸化パ ラジウムの50℃にした懸濁液を大気圧下で2時間にわたり水素化することによ り、(3aRS,6SR,7aSR)−6−ヒドロキシメチル−2−tert− ブチルオキシカルボニルペルヒドロイソインドール−4−オンを調製することが できる。この反応混合物を次に濾過し、減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで 濃縮する。油状物が得られ、これに3.45リットルの水、174.1gの炭酸 ナトリウム、及び9.7リットルのジオキサンを撹拌しながら加える。得られた 溶液に、1.5リットルのジオキサン中386.2gの二炭酸ジ−tert−ブ チルの溶液をゆっくりと加える。得られた懸濁液を室温で72時間撹拌し、濾過 し、そして不溶性物質を0.5リットルのジオ キサンで2回洗浄する。合わせた濾過液を減少した容量まで濃縮し、次に3リッ トル次いで1.5リットルの酢酸エチルで抽出する。有機相を冷たい間に2.5 リットルの3%クエン酸水溶液、2リットルの水、及び2リットルの食塩水で洗 浄し、次に硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして減圧下で乾燥状態まで濃縮す る。得られた赤色の油状物に22リットルのメタノール、6.6リットルの水、 及び660gの炭酸ナトリウムを加える。この混合物を60℃で2時間次いで2 0℃で20時間撹拌する。減少した容量まで濃縮した後、この混合物を3リット ル及び1.5リットルの酢酸エチルで抽出し、これらの抽出物を1リットルの食 塩水で4回洗浄し、次に硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして減圧下で乾燥状 態まで濃縮する。赤色の油状物の形態で、353gの(3aRS,6SR,7a SR)−6−ヒドロキシメチル−2−tert−ブチルオキシカルボニルペルヒ ドロイソインドール−4−オンを得る。 1H NMRスペクトル(250MHz、CDCl3、333Kの温度で、pp m単位のδ):1.47(s、9H:C(CH33);1.75ないし2.00 (m、2H:CH27);2.10ないし2.30(m、1H:H6);2.2 3及び2.52(それぞれt及び広幅d、J=13Hz、各1H:CH25); 2.80(m、1H:H3a);2.80ないし3.10及び3.45(2m、 それぞれ2H及び1H:NCH21及びH7a);3.22及び4.08(それ ぞれdd及び広幅d、J=11.5及び7Hz並びにJ=11.5Hz、各1H :NCH23);3.60(d、J=6Hz、2H:CH20)。 赤外スペクトル(CCl4)、特徴的なバンド(cm-1):3635、344 0、2980、2920+2930、2880、1720、16 95+1680、1480、1455+1445、1405、1395+136 5、1240、1165、1110、1060+1050、875。 [2−(1−ピロリジニル)フェニル]酢酸を以下の方法により調製すること ができる。 すなわち、10.7gの2−(2−ブロモフェニル)酢酸、20cm3のピロ リジン、及び1.66gの酢酸銅の混合物を撹拌しながら90℃で2時間加熱し 、室温に戻した後、この反応混合物を減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃 縮する。残留物をシリカゲルカラム(0.2−0.063mm、直径5cm、高 さ55cm)上でクロマトグラフィーにより分離し、1000cm3の1,2− ジクロロエタン、次いで1,2−ジクロロエタン及びメタノールの混合物(容量 での割合):1000cm3(98:2)、2000cm3(97:3)、100 0cm3(96:4)、及び1000cm3(95:5)で溶出し、そして250 cm3のフラクションを集める。フラクション21ないし29を合わせ、減圧下 (2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する。橙色の油状物の形態で、2gの2− [2−(1−ピロリジニル)フェニル]酢酸を得る。 実施例3 (3aRS,4RS,6RS,7aSR)−6−シアノメチル−2−[(2, 6−ジメトキシフェニル)アセチル]−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒド ロイソインドール−4−オールを、0.5gの(3aRS,4RS,6RS,7 aSR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソイ ンドール−4−オール、50cm3のジクロロメタン、0.05gのヒドロキシ ベンゾトリアゾール水和物、 0.34gの(2,6−ジメトキシフェニル)酢酸、及び0.37gの1−(3 −ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドから、実施例2におい て記述した方法に従った手順により調製することができる。クロマトグラフィー により精製すると、白色の固体の形態で、0.25gの(3aRS,4RS,6 RS,7aSR)−6−シアノメチル−2−[(2,6−ジメトキシフェニル) アセチル]−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オ ールを生じる。M.p.k=198℃。 F.E.King及びM.F.Grundon.、Chem.Soc.Tra nsactions、3547−3552(1950)の方法に従って、(2, 6−ジメトキシフェニル)酢酸を調製することができる。 実施例4 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−2−[(S)−2−( 2−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]−4−(2−メトキシフェニル)ペル ヒドロイソインドール−4−オール: 0.02gのベンゾトリアゾール水和物及び2.21gの1−(3−ジメチル アミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドを、30cm3のジクロロメタン 中3gの(3aRS,4RS,6RS,7aSR)−6−シアノメチル−4−( 2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オールトリフルオロ酢 酸塩、2.69gの(S)−2−(2−ベンジルオキシフェニル)プロピオン酸 、及び1.49cm3のトリエチルアミンの溶液に加える。この反応混合物を室 温で20時間撹拌し、50cm3の水で2回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥 させ、そして減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する。残留物をシリカ ゲル カラム(粒度0.04−0.06mm、直径4.8cm、高さ44cm)上でク ロマトグラフィーにより分離し、ジイソプロピルエーテル及び酢酸エチルの混合 物(容量で75:25次いで60:40次いで50:50、酢酸エチルで終える )で窒素の0.4バールの圧力下で溶出し、125cm3のフラクションを集め る。フラクション65ないし73を減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮 する。粘性のある白色の発泡体の形態で、0.8gのジアステレオ異性体、(3 aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−2−[(S)−2−(2−ベ ンジルオキシフェニル)プロピオニル]−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒ ドロイソインドール−4−オールを得る。 1H NMRスペクトル(400MHz、(CD32SO d6、ppm単位の δ):(室温で、回転異性体の混合物が見られる)。1.15及び1.25(2 d、J=6.5Hz、全てにおいて3H:CH3);1.35ないし1.90( m、3H:CH27及びCH25の1H);2.20ないし2.60(m、3H: CH2CN及びH7a);2.61及び2.68(2m、全てにおいて1H:H 3a);2.85ないし3.55(m、4H:NCH2);3.78及び3.8 1(2s、全てにおいて3H:OCH3);3.85及び4.12(2q、J= 6.5Hz、全てにおいて1H:ArCH)4.30及び4.83(2広幅s、 全てにおいて1H:OH);4.67−4.98及び5.14(それぞれ2d( J=11Hz)及びs、全てにおいて2H:OCH2Ar);6.60ないし7 .60(m、13H:芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3410、3110 +3065+3030、2930、2880、2835、22 45、1630、1600+1590+1495、1450+1435、124 0、1120+1110、1060+1050、1025、960、755、7 00。 30cm3のエタノール中0.59gの(3aS,4S,6S,7aR)−6 −シアノメチル−2−[(S)−2−(2−ベンジルオキシフェニル)プロピオ ニル]−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オール 及び0.06gのカーボンブラック上20%水酸化パラジウムの懸濁液を大気圧 下で2時間水素化することにより、(3aS,4S,6S,7aR)−6−シア ノメチル−2−[(S)−2−(2−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]−4 −(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オールを調製する ことができる。この反応混合物を次に濾過し、減圧下(2.7kPa)で乾燥状 態まで濃縮する。残留物をジイソプロピルエーテル中に研和し、その懸濁液を濾 過し、得られた固体を減圧下(2.7kPa)で乾燥させる。黄色がかった白色 の固体の形態で、0.42gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメ チル−2−[(S)−2−(2−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]−4−( 2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オールを得る。M.p .k=128℃(即座の);106℃(分解)。 1H NMRスペクトル(300MHz、(CD32SO d6、ppm単位の δ):(室温で、回転異性体の混合物が見られる)。1.18及び1.26(2 d、J=7Hz、全てにおいて3H:CH3);1.40ないし1.95(m、 3H:CH27及びCH25の1H);2.25ないし2.50(m、1H:CH2 5のもう一つのH);2.35な いし2.70(m、4H:H6−CH2CN及びH7a);2.62及び2.7 4(2m、全てにおいて1H:H3a);2.90ないし3.75(m、4H: NCH2);3.76及び3.81(2s、全てにおいて3H:OCH3);3. 88及び4.06(2q、J=7Hz、全てにおいて1H:ArCH);4.3 0及び4.92(2広幅s、全てにおいて1H:OH);6.75ないし7.7 0(m、8H:芳香族のH);9.50及び9.85(2m、全てにおいて1H :ArOH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3430、3070 +3010、2970+2930、2885+2860、2835、2780+ 2730+2635、2250、1620+1595、1490、1460、1 435、1255+1235、1105、1025、960、755。 (S)−2−(2−ベンジルオキシフェニル)プロピオン酸を以下のように調 製することができる。 0.47cm3の30%水酸化ナトリウム水溶液及び10cm3のテトラヒドロ フランの混合物中1.07gの(1R,2S)−N−[(S)−2−(2−ベン ジルオキシフェニル)プロピオニル]カンファー−2,10−sultamの溶 液を室温で48時間撹拌する。この反応混合物を減圧下(2.7kPa)で乾燥 状態まで濃縮し、次にその残留物を20cm3の蒸留水で希釈し、水相を25c m3のジクロロメタンで抽出し、次に3cm3の37%塩酸水溶液で酸性化し、最 後に25cm3のジクロロメタンで3回抽出する。その有機相を硫酸マグネシウ ム上で乾燥させ、減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する。無色の油状 物の形態で、0.5gの(S)−2−(2−ベンジルオキシフェニル)プロピオ ン酸を得る。 プロトンNMRスペクトル(CDCl3):1.5(d、CH3−CHの3H) ;4.18(q、CH−CH3の1H);5.1(OCH2の2H);6.95な いし7.45(m、9H芳香族)。 (1R,2S)−N−[(S)−2−(2−ベンジルオキシフェニル)プロピ オニル]カンファー−2,10−sultamを以下のように調製することがで きる。 すなわち、1.62gのtert−ブタン酸カリウムを、−78℃に冷却した 、40cm3のテトラヒドロフラン中4.1gの(1R,2S)−N−[(2− ベンジルオキシフェニル)アセチル]カンファー−2,10−スルタムの溶液に 少しずつ加え、次にこの懸濁液に2cm3のテトラヒドロフラン中2.63cm3 のヨウ化メチルの溶液を一滴ずつ加える。この反応混合物を−78℃で18時間 撹拌し、次に40cm3の飽和塩化アンモニウム水溶液を加える。室温に戻した 後、この反応混合物を80cm3の酢酸エチルで抽出し、その有機相を25cm3 の飽和塩化アンモニウム水溶液で2回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、 そして減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する。この残留物をMerc kシリカゲルカラム(粒度0.04−0.06mm、直径4cm、高さ39cm )上でクロマトグラフィーにより分離し、ジクロロメタンで窒素の0.3バール の圧力下で溶出し、そして25cm3のフラクションを集める。フラクション2 1ないし53を合わせ、減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する。この 残留物をジイソプロピルエーテルから再結晶化する。131℃で融解する白色の 結晶の形態で、1.1gの(1R,2S)−N−[(S)−2−(2−ベンジル オキシフェ ニル)プロピオニル]カンファー−2,10−スルタムを得る。 (1R,2S)−N−[(2−ベンジルオキシフェニル)アセチル]カンファ ー−2,10−スルタムを以下のように調製することができる。 20cm3の蒸留水中0.74gの水酸化ナトリウムの溶液を、16cm3の乾 燥(dry)ジクロロメタン中3.23gの(1R,2S)カンファー−2,1 0−スルタムの+10℃に冷却した溶液に一滴ずつ加え、次に0.03cm3の Aliquat336R(商標)を加える。5cm3のジクロロメタン中3.9g の塩化(2−メトキシフェニル)アセチルの溶液を次に+10℃で一滴ずつ加え る。この反応混合物を+10℃で1時間撹拌し、これらの相をデカントすること により分離し、その水相を80cm3のジクロロメタンで抽出し、それらの有機 相を合わせ、80cm3の蒸留水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そ して減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する。この残留物を15cm3 のジイソプロピルエーテルから再結晶化する。116℃で融解する白色の結晶の 形態で、4.1gの(1R,2S)−N−[(2−ベンジルオキシフェニル)ア セチル]カンファー−2,10−スルタムを得る。 実施例5 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフ ェニル)−2−[(2−メトキシフェニル)アセチル]ペルヒドロイソインドー ル−4−オール: 1.82cm3のトリエチルアミン、2.0gの2−メトキシ−フェニル酢酸 、25mgのヒドロキシベンゾトリアゾール水和物、及び2.54gの1−(3 −ジメチルアミノプロピル)−3−エチルーカルボジ ミドを、60cm3のジクロロメタン中3.96gの(3aS,4S,6S,7 aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフェニル)−ペルヒドロイソイ ンドール−4−オール塩酸塩の溶液に加える。この反応混合物室温で20時間撹 拌し、50cm3の水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして減圧下 で乾燥状態まで濃縮する。この残留物を、酢酸エチルで窒素の0.5バールの圧 力下、シリカゲルカラム(粒度0.06−0.20mm、直径3.6cm、高さ 30cm)上でクロマトグラフィーにより分離し、100cm3のフラクション を集める。フラクション6ないし16を減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで 濃縮し、その残留物を酢酸エチル次いでエタノールから再結晶化し、その結晶を 濾過し、少量のエタノール及びエチルエーテルで洗浄し、排液し、次に減圧下( 2.7kPa)で乾燥させる。白色の結晶の形態で、1.7gの(3aS,4S ,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフェニル)−2−[ (2−メトキシフェニル)アセチル]ペルヒドロイソインドール−4−オールを 得る。M.p.k=160℃。 1H NMRスペクトル(400MHz、CDCl3、ppm単位のδ):(室 温で、回転異性体混合物が見られる)。1.58(m、1H:CH27の1H) ;1.75ないし2.15(m、3H:CH27のもう一つのH及びCH25); 2.32(m、2H:CH2CN);2.55(m、1H:H6);2.68及 び2.77(2m、全てにおいて1H:H7a):;2.81及び2.87(2 m、全てにおいて1H:H3a);3.35ないし3.75(m、6H:NCH2 及びCH2Ar);3.69−3.85−3.88及び3.90(4s、全てに おいて6H:OCH3);6.80ないし7.35(m、8H:芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3305、3070 +3030、2960+2940、2910+2900+2885+2875、 2850+2840、2240、1630+1610、1600+1495、1 465+1455+1440+1425、1245+1235、1110、10 50、1030、955、750。 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフ ェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オール塩酸塩を、28.7gの(3a S,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフェニル) −2−tert−ブチルオキシカルボニルペルヒドロイソインドール−4−オー ル、230cm3のジオキサン、及びジオキサンの塩酸中6Nの溶液70cm3か ら、実施例2において記述したように調製することができる。白色の固体の形態 で、24.0gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−( 2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オール塩酸塩を得る。 1H NMRスペクトル(300MHz、(CD32SO d6、ppm単位の δ):1.53及び1.93(それぞれd及び広幅d、J=14及び5.5Hz 並びにJ=14Hz、各1H:CH27);1.68及び2.25ないし2.4 5(それぞれ広幅d(J=12Hz)及びm、各1H:CH25);2.25な いし2.70(m、4H:H6−CH2CN及びH7a);2.85ないし3. 45(m、5H:NCH2及びH3a);3.83(s、3H:OCH3);6. 95ないし7.65(m、4H:芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3330、2975 、2950、2915+2855、2840、2770+27 45+2460+2380、2245、1595、1570、1480、145 5+1465、1435、1420、1240、1100、1050、1020 、955、775+760。 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフ ェニル)−2−tert−ブチルオキシカルボニルペルヒドロイソインドール− 4−オールを、42gの(3aS,4S,6R,7aR)−4−(2−メトキシ フェニル)−2−tert−ブチルオキシカルボニル−6−トシルオキシメチル ペルヒドロイソインドール−4−オール、200cm3のジメチルスルホキシド 、及び7.7gのシアン化カリウムから、実施例2において記述したように調製 することができる。エチルエーテル及びジイソプロピルエーテルの混合物から再 結晶化すると、白色の固体の形態で、28.7gの(3aS,4S,6S,7a R)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフェニル)−2−tert−ブチ ルオキシカルボニルペルヒドロイソインドール−4−オールを生じる。M.p.k =170℃。 (3aS,4S,6R,7aR)−4−(2−メトキシフェニル)−2−te rt−ブチルオキシカルボニル−6−トシルオキシメチルペルヒドロイソインド ール−4−オールを、(30cm3の2−ブロモアニソール及び5.8gのマグ ネシウムから調製した)臭化2−メトキシフェニルマグネシウム、200cm3 のテトラヒドロフラン、55.6gの(3aS,6R,7aR)−2−tert −ブチルオキシカルボニル−6−トシルオキシメチルペルヒドロイソインドール −4−オール、及び300cm3のテトラヒドロフランから、実施例2において 記述したような手順により調製することができる。酢酸エチル及びジイソプロピ ル エーテルの混合物から再結晶化すると、白色の固体の形態で、42gの(3aS ,4S,6R,7aR)−4−(2−メトキシフェニル)−2−tert−ブチ ルオキシカルボニル−6−トシルオキシメチルペルヒドロイソインドール−4− オールを生じる。M.p.k=174℃。 (3aS,6R,7aR)−2−tert−ブチルオキシカルボニル−6−ト シルオキシメチルペルヒドロイソインドール−4−オンを、35gの(3aS, 6R,7aR)−6−ヒドロキシメチル−2−tert−ブチルオキシカルボニ ルペルヒドロイソインドール−4−オン、350cm3のジクロロメタン、36 .4cm3のトリエチルアミン、及び49.5gの塩化パラトルエンスルホニル から、実施例2において記述したような手順により調製することができる。クロ マトグラフィーにより精製すると、粘性のある発泡体の形態で、55.6gの( 3aS,6R,7aR)−2−tert−ブチルオキシカルボニル−6−トシル オキシメチルペルヒドロイソインドール−4−オンを生じる。 1H NMRスペクトル(300MHz、CDCl3、ppm単位のδ):1. 42(s、9H:C(CH33);1.70ないし2.50(m、5H:CH2 7−H6及びCH25);2.45(s、3H:ArCH3);2.70ないし3 .00及び3.40(2m、それぞれ3H及び1H:NCH21−H3a及びH 7a);3.20及び4.08(2m、各1H:NCH23);3.93(m、 2H:CH2O);7.36(d、J=7.5Hz、2H:CH3の芳香族のHオ ルト);7.78(d、J=7.5Hz、2H:CH3の芳香族のHパラ)。 34gの(3aS,6R,7aR)−6−アセトキシメチル−2−ベンジルペ ルヒドロイソインドール−4−オン、6gのカーボンブラック 上水酸化パラジウム、140cm3のエタノール、及び12cm3の35%塩酸の 混合物を大気圧下で2時間水素化することにより、(3aS,6R,7aR)− 6−ヒドロキシメチル−2−tert−ブチルオキシカルボニルペルヒドロイソ インドール−4−オンを調製することができる。この反応混合物を次に濾過し、 その濾過液を減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する。得られた油状物 に、400cm3のジオキサン、140cm3の水、15.2gの炭酸ナトリウム 、及び27.2gの二炭酸ジ−tert−ブチルを加える。この混合物を室温で 20時間撹拌し、減少した容量まで濃縮し(大部分のジオキサンの除去)、次に 200cm3のメタノール及び10gの炭酸カリウムを加える。この混合物を5 0℃で1時間加熱し、減圧下でほとんど乾燥状態まで濃縮し、100cm3の水 で希釈し、次に100cm3の酢酸エチルで2回抽出する。有機相を50cm3の 水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして減圧下(2.7kPa)で 乾燥状態まで濃縮する。黄色っぽい油状物の形態で、29gの(3aS,6R, 7aR)−6−ヒドロキシメチル−2−tert−ブチルオキシカルボニルペル ヒドロイソインドール−4−オンを得る。 1H NMRスペクトル(300MHz、CDCl3、ppm単位のδ):(室 温で、回転異性体の混合物が見られる)。1.46(広幅s、9H:C(CH3 3);1.65ないし2.00(m、2H:CH27);2.10ないし2.3 0(m、1H:H6);2.35及び2.52(それぞれt及び広幅d、J=1 3Hz、各1H:CH25);2.80(m、1H:H3a);2.85ないし 3.10及び3.45(2m、それぞれ2H及び1H:NCH21及びH7a) ;3.22及び4.0 8(2m、各1H:NCH23);3.60(m、2H:CH2O)。 (3aS,6R,7aR)−6−アセトキシメチル−2−ベンジルペルヒドロ イソインドール−4−オンを、80gの(R)−5−アセトキシメチルシクロヘ キ−2−エン−1−オン、168gのN−ブトキシメチル−N−トリメチルシリ ルメチルベンジルアミン、800cm3の乾燥(dry)ジクロロメタン、及び 5滴のトリフルオロ酢酸から、実施例1において記述した方法に従った手順によ り調製することができる。クロマトグラフィーにより精製すると、油状物の形態 で、83gの(3aS,6R,7aR)−6−アセトキシメチル−2−ベンジル ペルヒドロイソインドール−4−オンを生じ、これを以下の工程においてそのま ま用いる。 1H NMRスペクトル(400MHz、数滴のCD3COOD−d4を加えたC DCl3、ppm単位のδ):1.75ないし1.95(m、2H:CH27); 2.03(s、3H:COCH3);2.20(m、1H:H6);2.28及 び2.52(それぞれt及び広幅d、J=13Hz、各1H:CH25);2. 40(m、1H:NCH2の1H);3.10(m、1H:H3a);3.22 (m、1H:H7a);3.50ないし3.80(m、3H:NCH2及びNC H2のもう一つのH);3.99(m、2H:CH2O);4.10及び4.23 (2d、J=13Hz、各1H:NCH2Ar);7.30ないし7.45(m ,5H:芳香族のH)。 (R)−5−アセトキシメチルシクロヘキ−2−エン−1−オンを以下のよう に調製することができる。 すなわち、76cm3のトリエチルアミンを、600cm3の乾燥(d ry)ジクロロメタン中62gの[Kenji Mori等、Tetrahed ron、第48巻、第24号、8075−8082(1990)により記述され た方法に従って調製した]〔R)−5−ヒドロキシメチルシクロヘキ−2−エン −1−オンの+5℃に冷却した溶液に加え、次に38.4cm3の塩化アセチル を30分の間にわたって流し込む。+5℃で1時間次いで20℃で1時間撹拌後 、1リットルの水をこの混合物にゆっくりと加える。分離した有機相を1リット ルの水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして減圧下(2.7kPa )で乾燥状態まで濃縮する。橙色の油状物の形態で、80gの(R)−5−アセ トキシメチルシクロヘキ−2−エン−1−オンを得る。 1H NMRスペクトル(250MHz、CDCl3、ppm単位のδ):2. 08(s、3H:COCH3);2.10ないし2.30(m、1H:CH); 2.20及び2.65(m、4H:CH2);4.05(AB限界、2H:CH2 O);6.06(d m、J=12Hz、1H:=CHCO);6.98(dm 、J=12Hz、1H:=CH)。 実施例6 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−2−[(2−ヒドロキ シフェニル)アセチル]−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインド ール−4−オール: この方法は実施例4において記述したようであり、1.61gの(3aS,4 S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒ ドロイソインドール−4−オール塩酸塩、50cm3のジクロロメタン、0.7 0cm3のトリエチルアミン、1.21gの(2−ベンジルオキシフェニル)酢 酸、0.02gのヒドロキシベンゾ トリアゾール水和物、及び1.05gの1−(3−ジメチルアミノプロピル)− 3−エチルカルボジイミドから開始する。クロマトグラフィーにより精製し、続 いて酢酸エチルから再結晶化すると、白色の結晶の形態で、1.4gの(3aS ,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−2−[(2−ベンジルオキシフェ ニル)アセチル]−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール− 4−オールを生じる。 1H NMRスペクトル(400MHz、(CD32SO d6、ppm単位の δ):(室温で、回転異性体の混合物が見られる)。1.45(m、1H:CH2 7の1H);1.61及び2.25ないし2.50(2m、各1H:CH25) ;1.76及び1.89(2広幅d、J=14Hz、全てにおいて1H:CH2 7のもう一つのH);2.30ないし2.55(m、4H:H6−H7a及びC H2CN);2.73及び2.78(m、全てにおいて1H:H3a);2.9 0ないし3.70(m、6H:NCH2及びCH2Ar);3.82(s、3H: OCH3);4.89及び4.91(2広幅s、全てにおいて1H:OH);5 .03及び5.11(それぞれAB限界(J=12Hz)及びs、全てにおいて 2H:OCH2Ar);6.85ないし7.60(m、13H:芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3420+3315 、3110+3065+3035+3005、2940+2930+2910、 2880+2855、2835、2245、1625、1605+1590+1 490+1485、1460、1440、1235、1115+1105、10 50、1030、960、755+750+745、700+695。 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−2−[(2−ヒドロキ シフェニル)アセチル]−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインド ール−4−オールを、1.3gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノ メチル−2−[(2−ベンジルオキシフェニル)アセチル]−4−(2−メトキ シフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オール、130cm3のエタノー ル、0.3gのカーボンブラック上20%水酸化パラジウム、及び水素から、実 施例4において記述したような手順により得ることができる。クロマトグラフィ ーにより精製すると、粘性のある白色の発泡体の形態で、0.60gの(3aS ,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−2−[(2−ヒドロキシフェニル )アセチル]−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4− オールを生じる。 1H NMRスペクトル(300MHz、(CD32SO d6、ppm単位の δ):(室温で、回転異性体の混合物が見られる)。1.50及び1.90(そ れぞれm及び広幅d(J=14Hz)、各1H:CH27);1.65及び2. 25ないし2.45(2m、各1H:CH25);2.30ないし2.60(m 、3H:H6及びCH2CN);2.50ないし2.75(m、1H:H7a) ;2.81及び2.89(2m、全てにおいて1H:H3a);2.90ないし 3.70(m、6H:NCH2及びCH2Ar);3.81及び3.82(2s、 全てにおいて3H:OCH3);4.92及び4.94(2広幅s、全てにおい て1H:OH);6.70ないし7.65(m、8H:芳香族のH);9.80 (組成分に分解されない多重線、1H:ArOH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3435+ 3250、3070+3010、2930、2890+2855、2785+2 735+2635、2250、1625+1595、1490、1460、14 35、1255+1235、1105、1025、960、755。 実施例7 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−2−[(3,4−ジク ロロフェニル)アセチル]−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソイン ドール−4−オールを、0.65gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シ アノメチル−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オ ール塩酸塩、0.28cm3のトリエチルアミン、0.41gの3,4−ジクロ ロフェニル酢酸、5mgのヒドロキシベンゾトリアゾール水和物、及び0.42 gの1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドから、実 施例5において記述したような手順により得ることができる。クロマトグラフィ ーにより精製し、続いて酢酸エチルから再結晶化すると、白色の結晶の形態で、 0.35gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−2−[(3 ,4−ジクロロフェニル)アセチル]−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒド ロイソインドール−4−オールを生じる。M.p.k=170℃。 1H NMRスペクトル(400MHz、(CD32SO d6、ppm単位の δ):(室温で、回転異性体の混合物が見られる)。1.48及び1.89(そ れぞれm及び広幅d(J=14Hz)、各1H:CH27);1.63及び2. 30ないし2.45(2m、各1H:CH25);2.30ないし2.55(m 、3H:H6及びCH2CN);2.5 5及び2.63(2m、全てにおいて1H:H7a);2.79及び2.85( 2m、全てにおいて1H:H3a);2.90ないし3.70(m、6H:NC H2−CH2Ar);3.80及び3.82(2s、全てにおいて3H:OCH3 );4.88及び4.92(2広幅s、全てにおいて1H:OH);6.90な いし7.60(m、7H:芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3410、3070 、2930、2885+2850、2835、2245、1630、1600+ 1580+1560+1485+1470、1460+1435、1235、1 130、1105、1030、960、875+810、755。 実施例8 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−2−[(3−インドリ ル)アセチル]−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4 −オールを、0.65gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル −4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オール塩酸塩 、0.35gの3−インドリル酢酸、0.05gのヒドロキシベンゾトリアゾー ル水和物、0.28cm3のトリエチルアミン、及び0.42gの1−(3−ジ メチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドから、実施例5において記 述したような手順により調製することができる。。クロマトグラフィーにより精 製し、そして酢酸エチルから再結晶化すると、白色の結晶の形態で、0.32g の(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−2−[(3−インドリ ル)アセチル]−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4 −オールを生じる。M.p.k=220℃。 1H NMRスペクトル(400MHz、(CD32SO d6、ppm単位の δ):(室温で、回転異性体の混合物が見られる)。1.48及び1.88(そ れぞれm及び広幅d(J=14Hz)、各1H:CH27);1.63及び2.2 5ないし2.55(2m、各1H:CH25);2.25ないし2.55(m、 3H:H6及びCH2CN);2.50ないし2.70(m、1H:H7a); 2.77及び2.86(2m、全てにおいて1H:H3a);2.90ないし3 .80(m、6H:NCH2及びCH2Ar);3.78及び3.80(2s、全 てにおいて3H:OCH3);4.90及び4.93(2広幅s、1H:OH) ;6.90ないし7.65(m、9H:芳香族のH);10.84及び10.8 8(2広幅s、全てにおいて1H:NH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3535、3430 、3230、3105+3080+3055+3025、2960、2925+ 2905、2880、2855、2840、2250、1630、1583+1 490、1460、1432、1340、1285、1240+1235、11 15+1105、1025、955、750+745。 実施例9 (3aS,4S,6S,7aR)−2−[(S)−2−アミノ−2−フェニル アセチル]−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソ インドール−4−オール: 3.22gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2 −メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オール塩酸塩、1.75 cm3のジイソプロピルエチルアミン、2.13gの N−tert−ブチルオキシカルボニル−L−フェニルグリシン、50mgのヒ ドロキシベンゾトリアゾール水和物、及び2.1gの1−(3−ジメチルーアミ ノプロピル)−3−エチルカルボジイミドから、(3aS,4S,6S,7aR )−2−[(S)−2−tert−ブチルオキシカルボニルアミノ−2−フェニ ルアセチル]−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイ ソインドール−4−オールを実施例5において記述したように調製する。この粗 生成物を、酢酸エチル及びシクロヘキサンの混合物(容量で50:50)中窒素 の0.5バールの圧力下、シリカゲルカラム(粒度0.06−0.20mm、直 径4cm、高さ30cm)上でクロマトグラフィーにより分離し、120cm3 のフラクションを集める。フラクション4ないし16を減圧下(2.7kPa) で乾燥状態まで濃縮する。粘性のある黄色がかった白色の発泡体の形態で、4. 55gの(3aS,4S,6S,7aR)−2−[(S)−2−tert−ブチ ルオキシカルボニルアミノ−2−フェニルアセチル]−6−シアノメチル−4− (2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オールを得る。 1H NMRスペクトル(300MHz、(CD32SO d6、ppm単位の δ):(室温で、回転異性体の混合物が見られる)。1.39及び1.43(2 s、全てにおいて9H:C(CH33);1.40ないし2.00(m、3H: CH27及びCH25の1H);2.25ないし2.50(m、1H:CH25の もう一つのH);2.30ないし2.65(m、4H:H6及びCH2CN及び H7a);2.68及び2.75(2m、全てにおいて1H:H3a);2.9 0ないし3.80(m、4H:NCH2);3.78及び3.81(2s、全て において 3H:OCH3);4.54及び4.98(2広幅s、全てにおいて1H:OH );5.12及び5.30(2d、J=10.5Hz、全てにおいて1H:Ar CH);6.70ないし7.70(m、9H:芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3430、3110 +3070+3035、2980、2935、2890+2860、2840、 2250、1715、1645、1600+1590+1500+1490、1 460+1440、1395+1370、1240、1170、1105、10 55、1030、955、760、700。 ジオキサンの塩酸中6Nの溶液25cm3を、50cm3のジオキサン中4.5 gの(3aS,4S,6S,7aR)−2−[(S)−2−tert−ブチルオ キシカルボニルアミノ−2−フェニルアセチル]−6−シアノメチル−4−(2 −メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オールの溶液に加える。 この反応混合物を室温で1時間撹拌し、次に減圧下(2.7kPa)で乾燥状態 まで濃縮する。この残留物を50cm3の酢酸エチルに溶解し、20cm3の1N 水酸化ナトリウム水溶液を加える。撹拌後、有機相を分離し、水で洗浄し、硫酸 マグネシウム上で乾燥させ、そして次に減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで 濃縮する。得られた残留物を5cm3のアセトニトリルから再結晶化し、その結 晶をエチルエーテルで洗浄し、排液し、次に減圧下(2.7kPa)で乾燥させ る。白色の結晶の形態で、2.3gの化合物(3aS,4S,6S,7aR)− 2−[(S)−2−アミノ−2−フェニル−アセチル]−6−シアノメチル−4 −(2−メトキシフェニル)ペルヒド ロ−イソインドール−4−オールを得る。M.p.k=192℃。 1H NMRスペクトル(400MHz、(CD32SO d6、ppm単位の δ):(室温で、回転異性体の混合物が見られる)。1.38ないし1.95( m、3H:CH27及びCH25の1H);2.02(組成分に分解されない多重 線、2H:NH2);2.25ないし2.45(m、1H:CH25のもう一つの H);2.25ないし2.55(m、3H:H6及びCH2CN);2.40な いし2.60(m、1H:H7a);2.68及び2.71(2m、全てにおい て1H:H3a);2.90ないし3.85(m、4H:NCH2);3.76 及び3.80(2s、全てにおいて3H:OCH3);4.36及び4.49( 2s、全てにおいて1H:ArCH);4.57及び4.97(2d、J=1. 5Hz、全てにおいて1H:OH);6.70ないし7.65(m、9H:芳香 族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3410、3380 +3300、3075+3055+3025+3005、2965+2950+ 2935、2910+2885+2860、2835、2245、1640、1 600+1580+1485、1545、1460+1445、1245、11 05、1030、970、755、700。 実施例10 (3aS,4S,6S,7aR)−2−{[2−アミノ−2−(2−メトキシ フェニル]アセチル}−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフェニル)ペル ヒドロイソインドール−4−オール、(ジアステレオ異性体B型): 1.32gの[(RS)−2−tert−ブチルオキシカルボニルアミノ−2 −(2−メトキシフェニル)]酢酸、0.02gのヒドロキシベンゾトリアゾー ル水和物、及び0.9gの1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカ ルボジイミドを、30cm3のジクロロメタン中1.51gの(3aS,4S, 6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロ イソインドール−4−オール塩酸塩及び0.82cm3のジイソプロピルアミン の懸濁液に加える。この反応混合物を20℃で20時間撹拌し、次に50cm3 の水で2回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして減圧下(2.7kP a)で乾燥状態まで濃縮する。この残留物をシリカゲルカラム(粒度0.063 −0.20mm、直径3.2cm、高さ38cm)上でクロマトグラフィーによ り分離し、シクロヘキサンオキシド及び酢酸エチルの混合物(容量で50:50 次いで30:70)で窒素の0.4バールの圧力下で溶出し、そして60cm3 のフラクションを集める。フラクション9ないし31を減圧下(2.7kPa) で乾燥状態まで蒸発させる。得られた残留物の一部(0.80g)を次にシリカ ゲルカラム(粒度6μM、直径4cm、高さ10cm)上でクロマトグラフィー により分離(HPLC装置)し、シクロヘキサン及び酢酸エチルの混合物(容量 で70:30)で40バールの圧力下(流速50ml/分)で溶出し、そして1 25cm3のフラクションを集める。フラクション13ないし17を減圧下(2 .7kPa)で乾燥状態まで濃縮すると、白色の固体の形態で、0.19gの( 3aS,4S,6S,7aR)−2−{[2−tert−ブチルオキシカルボニ ルアミノ−2−(2−メトキシフェニル)]アセチル}−6−シアノメチル−4 −(2−メトキシフェニル)ペルヒ ドロイソインドール−4−オール、ジアステレオ異性体B型を生じ、これを以下 の工程においてそのまま用いる。 0.90gの(3aS,4S,6S,7aR)−2−{[2−tert−ブチ ルオキシカルボニルアミノ−2−(2−メトキシフェニル)]アセチル}−6− シアノメチル−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4− オール、ジアステレオ異性体B型及びジオキサンの塩酸中2Nの溶液3.0cm3 から、(3aS,4S,6S,7aR)−2−{[2−アミノ−2−(2−メ トキシフェニル)]アセチル}−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフェニ ル)ペルヒドロイソインドール−4−オール、ジアステレオ異性体B型を実施例 9において記述したように調製する。2.0cm3の1N水酸化ナトリウム水溶 液で処理すると、白色の固体の形態で、0.08gの化合物(3aS,4S,6 S,7aR)−2−{[2−アミノ−2−(2−メトキシフェニル)]アセチル }−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドー ル−4−オール、ジアステレオ異性体B型を生じる。 1H NMRスペクトル(400MHz、(CD32SO d6、ppm単位の δ):(室温で、回転異性体の混合物が見られる)。1.35ないし1.90( m、3H:CH27及びCH25の1H);2.20ないし2.55(m、4H: H6−CH25のもう一つのH及びCH2CN);2.45ないし2.75(m、 2H:H7a及びH3a);2.85ないし3.65(m、4H:NCH2); 3.58−3.76−3.81及び3.84(4s、全てにおいて6H:OCH3 );4.35及び4.95(2d、J=1.5Hz、全てにおいて1H:OH );4.6 7及び4.80(2s、全てにおいて1H:ArCH);6.65ないし7.6 5(m、8H:芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3420+3390 +3320、3110+3075、2970+2940、2890+2860、 2840、2245、1640、1600+1585+1490、1560、1 455+1445、1240、1105、1050、1030、960、755 。 E.N.Chauvel等、J.Med.Chem.(1994)、37、1 339−1346により記述された方法に従って、[(RS)−2−tert− ブチルオキシカルボニルアミノ−2−(2−メトキシフェニル)]酢酸をオルト メトキシベンズアルデヒドから調製する。 実施例11 (3aRS,4RS,6RS,7aSR)−6−シアノメチル−4−フェニル −2−(2−メトキシフェニルアセチル)ペルヒドロイソインドール−4−オー ル: この方法は以下の実施例14において記述したようであり、0.63gの(3 aRS,4RS,6RS,7aSR)−6−シアノメチル−4−フェニルペルヒ ドロイソインドール−4−オール塩酸塩及び0.39gの2−メトキシフェニル 酢酸から開始し、粘性のある白色の発泡体の形態で、0.56gの(3aRS, 4RS,6RS,7aSR)−6−シアノメチル−4−フェニル−2−(2−メ トキシフェニルアセチル)ペルヒドロイソインドール−4−オールを生じる。 1H NMRスペクトル(400MHz、(CD32SO d6、403Kの温 度で、ppm単位のδ):1.60及び1.97(それぞれm 及び広幅d(J=14Hz)、各1H:CH27);1.72及び1.87(そ れぞれm及び広幅d(J=14Hz)、各1H:CH25);2.40ないし2 .60(m、3H:H6及びCH2CN);2.50ないし2.75(m、1H :H7a);3.10ないし3.30(m、1H:H3a);3.15ないし3 .80(m、6H:NCH2及びCH2Ar);約3.80(広幅s、3H:OC H3);4.48(s、1H:OH);6.85ないし7.55(m、9H:芳 香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3580、3400 、2980+2950、2890、2855、2840、2250、1635、 1605+1580+1495、1450、1250、1115、1050、1 035、970。 (3aRS,4RS,6RS,7aSR)−6−シアノメチル−4−フェニル ペルヒドロイソインドール−4−オール塩酸塩を以下のように調製することがで きる。 すなわち、この方法は以下の実施例13に対して記述したようであり、1.0 5gの(3aRS,4RS,6RS,7aSR)−6−シアノメチル−4−フェ ニル−2−tert−ブチルオキシカルボニルペルヒドロイソインドール−4− オール及び塩酸のジオキサン中7Nの溶液5cm3から開始し、粘性のある白色 の発泡体の形態で、0.63gの(3aRS,4RS,6RS,7aSR)−6 −シアノメチル−4−フェニルペルヒドロイソインドール−4−オールを生じる 。 (3aRS,4RS,6RS,7aSR)−6−シアノメチル−4−フェニル −2−tert−ブチルオキシカルボニルペルヒドロイソインドール−4−オー ルを以下のように調製することができる。 すなわち、この方法は以下の実施例13に対して記述したようであり、1.1 gの(3aRS,4RS,6RS,7aSR)−6−p−トルエンスルホニルオ キシメチル−4−フェニル−2−tert−ブチルオキシカルボニルペルヒドロ イソインドール−4−オール及び0.214gのシアン化カリウムから開始し、 黄色の油状物の形態で、1.05gの(3aRS,4RS,6RS,7aSR) −6−シアノメチル−4−フェニル−2−tert−ブチルオキシカルボニルペ ルヒドロイソインドール−4−オールを生じる。 (3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−p−トルエンスルホニルオキ シメチル−4−フェニル−2−tert−ブチルオキシカルボニルペルヒドロイ ソインドール−4−オールを以下のように調製することができる。 すなわち、20cm3のテトラヒドロフラン中2gの(3aRS,6SR,7 aSR)−6−p−トルエンスルホニルオキシメチル−2−tert−ブチルオ キシカルボニルペルヒドロイソインドール−4−オンを、9cm3のエチルエー テル中1.7gの臭化フェニルマグネシウムの溶液に室温で加える。この反応混 合物を還流で4時間撹拌し、次に20cm3の飽和塩化アンモニウム水溶液で処 理し、そして50cm3の酢酸エチルで抽出する。この有機相を20cm3の飽和 塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして次に減圧 下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する。残留物をシリカゲルカラム(粒度 0.04−0.06mm、直径3cm、高さ25cm)上でクロマトグラフィー により分離し、シクロヘキサン及び酢酸エチルの混合物(容量で80:20)で 窒素の0.5バールの圧力下で溶出し、そして25c m3のフラクションを集める。フラクション16ないし40を合わせ、次に減圧 下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する。粘性のある白色の発泡体の形態で 、1.08gの(3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−p−トルエンス ルホニルオキシメチル−4−フェニル−2−(2−メトキシフェニルアセチル) ペルヒドロイソインドール−4−オールを得る。 実施例12 (3aRS,4RS,6RS,7aSR)−6−シアノメチル−4−(2−フ ルオロフェニル)−2−(2−メトキシフェニルアセチル)ペルヒドロイソイン ドール−4−オール: すなわち、この方法は以下の実施例13に対して記述したようであり、1.6 7gの(3aRS,4RS,6RS,7aSR)−6−p−トルエンスルホニル オキシメチル−4−(2−フルオロフェニル)−2−[(2−メトキシフェニル アセチル)ペルヒドロイソインドールー4−オール及び0.29gのシアン化カ リウムから開始し、シクロヘキサン及び酢酸エチルの混合物(容量で50:50 )で窒素の0.5バールの圧力下で溶出するシリカゲルカラム(粒度0.04− 0.06mm、直径2.8cm、高さ25cm)上での精製後、粘性のある白色 の発泡体の形態で、0.86gの(3aRS,4RS,6RS,7aSR)−6 −シアノメチル−4−(2−フルオロフェニル)−2−(2−メトキシフェニル アセチル)ペルヒドロイソインドール−4−オールを生じる。 1H NMRスペクトル(400MHz、数滴のCD3COOD−d4を加えた( CD32SO d6、ppm単位のδ):(室温で、回転異性体の混合物が見ら れる)。1.52及び1.90(2m、各1H:CH2 7);1.82及び2.02(2m、各1H:CH25);2.30ないし2. 60(m、3H:H6及びCH2CN);2.50ないし2.75(m、2H: H7a及びH3a);3.00ないし3.80(m、6H:NCH2及びCH2A r);3.68及び3.78(2s、全てにおいて3H:OCH3);6.80 ないし7.70(m、8H:芳香族のH)。 赤外スペクトル(cm-1単位の特徴的なバンド):3340、3080+30 20、2955+2930、2880、2865、2835、2240、162 0、1590+1580+1500+1480、1465+1450+1435 +1425、1250、1210、1110、1055、1025、965、7 60。 (3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−p−トルエンスルホニルオキ シメチル−4−(2−フルオロフェニル)−2−(2−メトキシフェニルアセチ ル)ペルヒドロイソインドール−4−オールを以下のように調製することができ る。 すなわち、この方法は以下の実施例13に対して記述したようであり、1.6 7gの(3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−ヒドロキシメチル−4− (2−フルオロフェニル)−2−(2−メトキシフェニルアセチル)ペルヒドロ イソインドール−4−オール、1.23gの塩化p−トルエンスルホニル、及び 0.9cm3のトリエチルアミンから開始し、シクロヘキサン及び酢酸エチルの 混合物(容量で60:40)で窒素の0.5バールの圧力下で溶出するシリカゲ ルカラム(粒度0.04−0.06mm、直径3.2cm、高さ30cm)上で の精製後、粘性のある白色の発泡体の形態で、1.67gの(3aRS,4RS , 6SR,7aSR)−6−p−トルエンスルホニルオキシメチル−4−(2−フ ルオロフェニル)−2−(2−メトキシフェニルアセチル)ペルヒドロイソイン ドール−4−オールを生じる。 (3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−ヒドロキシメチル−4−(2 −フルオロフェニル)−2−(2−メトキシフェニルアセチル)ペルヒドロイソ インドール−4−オールを以下のように調製することができる。 すなわち、0.066gの1−ヒドロキシベンゾトリアゾール及び1.15g の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩を、 20cm3のジクロロメタン中1.48gの(3aRS,4RS,6SR,7a SR)−6−ヒドロキシメチル−4−(2−フルオロフェニル)ペルヒドロイソ インドール−4−オール及び0.98gの2−メトキシフェニル酢酸の0℃に冷 却した溶液に加える。この混合物を室温で18時間撹拌し、次にその有機相を2 0cm3の水、続いて20cm3の飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグ ネシウム上で乾燥させ、そして減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する 。この残留物をシリカゲルカラム(粒度0.04−0.06mm、直径2.8c m、高さ20cm)上でクロマトグラフィーにより分離し、酢酸エチルで窒素の 0.5バールの圧力下で溶出し、そして20cm3のフラクションを集める。フ ラクション27ないし50を合わせ、次に減圧下(2.7kPa)で乾燥状態ま で濃縮する。粘性のある白色の発泡体の形態で、1.33gの(3aRS,4R S,6SR,7aSR)−6−ヒドロキシメチル−4−(2−フルオロフェニル )−2−(2−メトキシフェニルアセチル)ペルヒドロイソインドール−4−オ ールを得る。 実施例13 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−フルオロフ ェニル)−2−[(S)−2−(2−メトキシフェニル)プロピオニル)ペルヒ ドロイソインドール−4−オール: 0.35gのシアン化カリウムを、15cm3のジメチルスルホキシド中1. 55gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−p−トルエンスルホニルオキシ メチル−4−(2−フルオロフェニル)−2−[(S)−2−(2−メトキシフ ェニル)プロピオニル)ペルヒドロイソインドール−4−オールの溶液に室温で 加える。この反応混合物を50℃で18時間撹拌し、次に100cm3のジクロ ロメタンで希釈し、その有機相を50cm3の水で2回、次いで50cm3の飽和 塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして減圧下 (2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する。ジイソプロピルエーテルから再結晶 化すると、182℃で融解する白色の結晶の形態で、1.74gの(3aS,4 S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−フルオロフェニル)−2− [(S)−2−(2−メトキシフェニル)プロピオニル]ペルヒドロイソインド ール−4−オールを生じる。 (3aS,4S,6R,7aR)−6−p−トルエンスルホニルオキシメチル −4−(2−フルオロフェニル)−2−[(S)−2−(2−メトキシフェニル )プロピオニル)ペルヒドロイソインドール−4−オールを以下のように得るこ とができる。 すなわち、4.2gの塩化p−トルエンスルホニル、次いで3.1cm3のト リエチルアミンを、30cm3のジクロロメタン中1.17gの(3aS,4S ,6R,7aR)−6−ヒドロキシメチル−4−(2 −フルオロフェニル)−2−[(S)−2−(2−メトキシフェニル)プロピオ ニル]ペルヒドロイソインドール−4−オールの溶液に室温で加える。この反応 混合物をこの温度で18時間撹拌し、次に25cm3の水、次いで25cm3の飽 和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして減圧 下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する。この残留物をシリカゲルカラム( 粒度0.04−0.06mm、直径2.8cm、高さ25cm)上でクロマトグ ラフィーにより分離し、シクロヘキサン及び酢酸エチルの混合物(容量で60: 40)で窒素の0.8バールの圧力下で溶出し、そして25cm3のフラクショ ンを集める。フラクション22ないし35を合わせ、次に減圧下(2.7kPa )で乾燥状態まで濃縮する。粘性のある白色の発泡体の形態で、0.95gの( 3aS,4S,6R,7aR)−6−p−トルエンスルホニルオキシメチル−4 −(2−フルオロフェニル)−2−[(S)−2−(2−メトキシフェニル)プ ロピオニル]ペルヒドロイソインドール−4−オールを得る。 (3aS,4S,6R,7aR)−6−ヒドロキシキシメチル−4−(2−フ ルオロフェニル)−2−[(S)−2−(2−メトキシフェニル)プロピオニル ]ペルヒドロイソインドール−4−オールを以下のように得ることができる。 すなわち、3.35gのカルボニルジイミダゾールを、50cm3のジクロロ メタン中3.72gの(S)−2−(2−メトキシフェニル)プロピオン酸の溶 液に0℃で加え、次にこの混合物をこの温度で1時間30分間撹拌する。続いて 、50cm3のジクロロメタン中4.57gの(3aRS,4RS,6SR,7 aSR)−6−ヒドロキシキシメチ ル−4−(2−フルオロフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オ−ル塩酸 塩の溶液を34.4cm3の1N水酸化ナトリウム水溶液で洗浄することにより 得られる、ジクロロメタン中の(3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6− ヒドロキシキシメチル−4−(2−フルオロフェニル)ペルヒドロイソインドー ル−4−オールの溶液を0℃で加える。この反応混合物を室温で18時間撹拌し 、次に50cm3の水、次いで50cm3の飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、 硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで 濃縮する。この残留物をリカゲルカラム(粒度0.04−0.06mm、直径4 .5cm、高さ29cm)上でクロマトグラフィーにより分離し、シクロヘキサ ン及び酢酸エチルの混合物(容量で50:50)で窒素の05バールの圧力下で 溶出し、そして75cm3のフラクションを集める。フラクション81ないし9 9を合わせ、次に減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する。粘性のある 白色の発泡体の形態で、0.95gの(3aS,4S,6R,7aR)−6−ヒ ドロキシメチル−4−(2−フルオロフェニル)−2−[(S)−2−(2−メ トキシフェニル)プロピオニル]ペルヒドロイソインドール−4−オールを得る 。 (3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−ヒドロキシキシメチル−4− (2−フルオロフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オール塩酸塩を以下 のように得ることができる。 すなわち、塩化水素のジオキサン中7Nの溶液17cm3を、35cm3のジオ キサン中3.35gの(3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−ヒドロキ シキシメチル−4−(2−フルオロフェニル)−2−tert−ブチルオキシカ ルボニルペルヒドロイソインドール−4− オールの溶液に室温で加える。この反応混合物をこの温度で2時間撹拌し、次に 減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する。ジイソプロピルエーテル中に 研和すると、粘性のある白色の発泡体の形態で、2.77gの(3aRS,4R S,6SR,7aSR)−6−ヒドロキシキシメチル−4−(2−フルオロフェ ニル)ペルヒドロイソインドール−4−オールを生じる。 (3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−ヒドロキシキシメチル−4− (2−フルオロフェニル)−2−tert−ブチルオキシカルボニルペルヒドロ イソインドール−4−オールを以下のように調製することができる。 すなわち、ブチルリチウムのヘキサン中1.6Mの溶液94.4cm3を、2 00cm3のテトラヒドロフラン中16.5cm3の2−フルオロブロモベンゼン の−78℃に冷却した溶液に一滴ずつ加える。この反応混合物を−78℃で2時 間撹拌し、次に20cm3のテトラヒドロフラン中8.1gの(3aRS,6S R,7aSR)−6−ヒドロキシキシメチル−2−tert−ブチルオキシカル ボニルペルヒドロイソインドール−4−オンの溶液を加える。続いて、この反応 混合物を室温で48時間撹拌し、次に50cm3の飽和塩化アンモニウム水溶液 で処理し、200cm3の酢酸エチルでの抽出に供し、そしてその有機相を10 0cm3の飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、 そして減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する。この残留物をシリカゲ ルカラム(粒度0.04−0.06mm、直径6cm、高さ35cm)上でクロ マトグラフィーにより分離し、シクロヘキサン及び酢酸エチルの混合物(容量で 50:50)で窒素の0.5バールの 圧力下で溶出し、そして75cm3のフラクションを集める。フラクション21 ないし45を合わせ、次に減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する。粘 性のある白色の発泡体の形態で、6.35gの(3aRS,4RS,6SR,7 aSR)−6−ヒドロキシメチル−4−(2−フルオロフェニル)−2−ter t−ブチルオキシカルボニルペルヒドロイソインドール−4−オールを得る。 実施例14 (3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−シアノメチル−4−(2−フ ルオロフェニル)−2−(2−ヒドロキシフェニルアセチル)ペルヒドロイソイ ンドール−4−オール: この方法は、実施例13に対して記述したようであり、1.67gの(3aR S,4RS,6RS,7aSR)−6−p−トルエンスルホニルオキシメチル− 4−(2−フルオロフェニル)−2−(2−ベンジルオキシフェニルアセチル) ペルヒドロイソインドール−4−オール及び0.104gのシアン化カリウムか ら開始し、粘性のある桃色の発泡体の形態で、0.35gの(3aRS,4RS ,6SR,7aSR)−6−シアノメチル−4−(2−フルオロフェニル)−2 −(2−ベンジルオキシフェニルアセチル)ペルヒドロイソインドール−4−オ ールを生じる。 0.032gの炭素上10%水酸化パラジウムを、10cm3の無水エタノー ル中0.168gの(3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−シアノメチ ル−4−(2−フルオロフェニル)−2−(2−ベンジルオキシフェニルアセチ ル)ペルヒドロイソインドール−4−オールの溶液に加え、次にこの反応混合物 を還流で撹拌しながら水素化する。 4時間反応後、反応混合物を濾過し、次に減圧下(2.7kPa)で乾燥状態ま で濃縮する。ジイソプロピルエーテル中に研和すると、粘性のある白色の発泡体 の形態で、0.08gの(3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−シアノ メチル−4−(2−フルオロフェニル)−2−(2−ヒドロキシフェニルアセチ ル)ペルヒドロイソインドール−4−オールを生じる。 1H NMRスペクトル(400MHz、(CD32SO d6、403Kの温 度で、ppm単位のδ):1.60及び1.98(それぞれm及び広幅d(J= 14Hz)、各1H:CH27);1.89及び2.05(それぞれ広幅d(J =14Hz)及びm、各1H:CH25);2.40ないし2.60(m、3H :H6及びCH2CN);2.50ないし2.90(m、2H:H7a及びH3 a);3.10ないし3.80(m、6H:NCH2及びCH2Ar);4.80 (組成分に分解されない、広く拡がった多重線:OH);6.75ないし7.7 0(m、8H:芳香族のH)。 赤外スペクトル(cm-1単位の特徴的なバンド):3430、3080+30 40、2925、2890、2855、2790+2745+2640、225 0、1625、1600+1490+1485、1460、1255、1210 、1100、1040、970、760。 (3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−p−トルエンスルホニルオキ シメチル−4−(2−フルオロフェニル)−2−(2−ベンジルオキシフェニル アセチル)ペルヒドロイソインドール−4−オールを以下のように調製すること ができる。 すなわち、この方法は実施例13に対して記述したようであり、0. 72gの(3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−ヒドロキシメチル−4 −(2−フルオロフェニル)−2−(2−ベンジルオキシフェニルアセチル)ペ ルヒドロイソインドール−4−オール、0.55gの塩化p−トルエンスルホニ ル、及び0.4cm3のトリエチルアミンから開始し、シクロヘキサン及び酢酸 エチルの混合物(容量で50:50)で窒素の0.5バールの圧力下で溶出する シリカゲルカラム(粒度0.04−0.06mm、直径2.4cm、高さ20c m)上での精製後、粘性のある白色の発泡体の形態で、0.51gの(3aRS ,4RS,6SR,7aSR)−6−p−トルエンスルホニルオキシメチル−4 −(2−フルオロフェニル)−2−(2−ベンジルオキシフェニルアセチル)ペ ルヒドロイソインドール−4−オールを生じる。 (3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−ヒドロキシメチル−4−(2 −フルオロフェニル)−2−(2−ベンジルオキシフェニルアセチル)ペルヒド ロイソインドール−4−オールを以下のように調製することができる。 すなわち、0.54gのカルボニルジイミダゾールを、10cm3のジクロロ メタン中0.8gの2−ベンジルオキシフェニル酢酸の0℃に冷却した溶液に加 える。この混合物をこの温度で2時間撹拌し、次に0.8gの(3aRS,4R S,6SR,7aSR)−6−ヒドロキシメチル−4−(2−フルオロフェニル )ペルヒドロイソインドール−4−オール塩酸塩及び1.04cm3のジイソプ ロピルエチルアミンを加える。この反応混合物を室温で18時間撹拌し、次にそ の有機相を10cm3の水、次いで10cm3の飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄 し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして減圧下(2.7kPa)で乾燥状態 ま で濃縮する。この残留物をシリカゲルカラム(粒度0.04−0.06mm、直 径3.2cm、高さ20cm)上でクロマトグラフィーにより分離し、酢酸エチ ルで窒素の0.5バールの圧力下で溶出し、そして25cm3のフラクションを 集める。フラクション18ないし50を合わせ、次に減圧下(2.7kPa)で 乾燥状態まで濃縮する。粘性のある白色の発泡体の形態で、0.72gの(3a RS,4RS,6SR,7aSR)−6−ヒドロキシメチル−4−(2−フルオ ロフェニル)−2−(2−ベンジルオキシフェニルアセチル)ペルヒドロイソイ ンドール−4−オールを得る。 実施例15 (3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−シアノメチル−4−(2−フ ルオロフェニル)−2−[2−(1−ピロリジニル)フェニルアセチル)ペルヒ ドロイソインドール−4−オール: この方法は実施例13に対して記述したようであり、0.07gの(3aRS ,4RS,6SR,7aSR)−6−p−トルエンスルホニルオキシメチル−4 −(2−フルオロフェニル)−2−[2−(1−ピロリジニル)フェニルアセチ ル]ペルヒドロイソインドール−4−オール及び0.015gのシアン化カリウ ムから開始し、粘性のある白色の発泡体の形態で、0.024gの(3aRS, 4RS,6SR,7aSR)−6−シアノメチル−4−(2−フルオロフェニル )−2−[2−(1−ピロリジニル)フェニルアセチル]ペルヒドロイソインド ール−4−オールを生じる。 1H NMRスペクトル(400MHz、数滴のCD3COOD−d4を加えた( CD32SO d6、413Kの温度で、ppm単位のδ): 1.58(d、J=14及び6Hz、1H:CH27の1H);1.80.ない し2.00(m、6H:CH27のもう一つのH−CH25の1H及びピロリジン のCH2);2.03(広幅t、J=13Hz、1H:CH25のもう一つのH) ;2.45ないし2.55(m、3H:H6及びCH2CN);2.50ないし 2.70(m、2H:H7a及びH3a);3.04(m、4H:ピロリジンの NCH2);3.00ないし3.70(m、6H:NCH2及びCH2Ar);6 .75ないし7.70(m、8H:芳香族のH)。 赤外スペクトル(cm-1単位の特徴的なバンド):3430、3070+30 30、2970+2930、2880、2860、2825、2250、162 5、1605+1585+1495+1485、1455、1210、1100 、1010、970、765。 (3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−p−トルエンスルホニルオキ シメチル−4−(2−フルオロフェニル)−2−[2−(1−ピロリジニル)フ ェニルアセチル]ペルヒドロイソインドール−4−オールを以下のように調製す ることができる。 すなわち、この方法は実施例13に対して記述したようであり、0.2gの( 3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−ヒドロキシメチル−4−(2−フ ルオロフェニル)−2−[2−(1−ピロリジニル)フェニルアセチル]ペルヒ ドロイソインドール−4−オール、0.168gの塩化p−トルエンスルホニル 、及び0.124cm3のトリエチルアミンから開始し、粘性のある白色の発泡 体の形態で、0.07gの(3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−p− トルエンスルホニルオキシメチル−4−(2−フルオロフェニル)−2−[2− (1−ピ ロリジニル)フェニルアセチル]ペルヒドロイソインドール−4−オールを生じ る。 (3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−ヒドロキシキシメチル−4− (2−フルオロフェニル)−2−[2−(1−ピロリジニル)フェニルアセチル ]ペルヒドロイソインドール−4−オールを以下のように調製することができる 。 すなわち、この方法は実施例14に対して記述したようであり、0.73gの (3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−ヒドロキシキシメチル−4−( 2−フルオロフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オール塩酸塩及び0. 68gの2−(1−ピロリジニル)フェニル酢酸から開始し、粘性のある白色の 発泡体の形態で、0.2gの(3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−ヒ ドロキシメチル−4−(2−フルオロフェニル)−2−[2−(1−ピロリジニ ル)フェニルアセチル]ペルヒドロイソインドール−4−オールを生じる。 実施例16 (3aS,4S,6R,7aR)−6−アジドメチル−4−(2−メトキシフ ェニル)−2−[(S)−2−(2−メトキシフェニル)プロピオニル]ペルヒ ドロイソインドール−4−オール: 1.68gのアジ化ナトリウムを、50cm3のジメチルホルムアミド中9. 0gの(3aS,4S,6R,7aR)−4−(2−メトキシフェニル)−2− [(S)−2−(2−メトキシフェニル)プロピオニル]−6−トシルオキシメ チルペルヒドロイソインドール−4−オールの50℃にした溶液に加える。この 反応混合物を20℃で20時間撹拌し、次に350cm3の水で希釈し、そして 100cm3の酢酸エチルで の抽出に供する。有機相を100cm3の水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾 燥させ、そして減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する。粘性のある白 色の発泡体の形態で、7.0gの(3aS,4S,6R,7aR)−6−アジド メチル−4−(2−メトキシフェニル)−2−[(S)−2−(2−メトキシフ ェニル)プロピオニル]ペルヒドロイソインドール−4−オールを得る。 1H NMRスペクトル(400MHz、(CD32SO d6、ppm単位の δ):(室温で、回転異性体の混合物が見られる)。1.16及び1.22(2 d、J=7Hz、3H:CH3);1.38(m、1H:CH27の1H);1. 44及び1.60(2広幅d、J=13Hz、全てにおいて1H:CH25の1 H);1.75及び1.83(2広幅d、J=14Hz、全てにおいて1H:C H27のもう一つのH);2.20ないし2.35(m、2H:CH25のもう一 つのH及びH6);2.37及び2.49(2m、1H:H7a);2.61及 び2.75(2m、1H:H3a);2.90ないし3.70(m、4H:NC H2):3.21(m、2H:CH2N);3.59−3.76−3.80及び3 .85(4s、全てにおいて6H:OCH3);3.96及び4.11(2q、 J=7Hz、全てにおいて1H:ArCH);4.19及び4.80(2広幅s 、全てにおいて1H:OH);6.65ないし7.65(m、8H:芳香族のH )。 実施例17 (3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−アジドメチル−4−(2−メ トキシフェニル)−2−[(2−メトキシフェニル)アセチル]ペルヒドロイソ インドール−4−オール: 0.35gのアジ化ナトリウムを、10cm3のジメチルホルムアミド中2. 03gの(3aRS,4RS,6SR,7aSR)−4−(2−メトキシフェニ ル)−2−[(2−メトキシフェニル)アセチル]−6−トシルメチルペルヒド ロイソインドール−4−オールの溶液に加える。この反応混合物を50℃で8時 間加熱し、そして20℃で48時間撹拌し、次に150cm3の水で希釈し、そ して40cm3の酢酸エチルでの2回の抽出に供する。有機相を50cm3の水で 洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、次に減圧下(2.7kPa)で乾燥状 態まで濃縮する。粘性のある白色の発泡体の形態で、1.6gの(3aRS,4 RS,6SR,7aSR)−6−アジドメチル−4−(2−メトキシフェニル) −2−[(2−メトキシフェニル)アセチル]ペルヒドロイソインドール−4− オールを得る。 1H NMRスペクトル(250MHz、数滴のCD3COOD−d4を加えた( CD32SO d6、393Kの温度で、ppm単位のδ):融合は完全(to tal)ではなく、回転異性体の混合のためにいくつかの分裂の例がまだ見られ る。1.48及び1.90(それぞれd及び広幅d、J=14及び6Hz並びに J=14Hz、各1H:CH27);1.70及び2.22(それぞれm及び広 幅t(J=13Hz)、各1H:CH25);2.30ないし2.50(m、1 H:H6);2.50ないし2.75(m、1H:H7a);2.86(m、1 H:H3a);3.00ないし3.80(m、6H:NCH2及びCH2Ar); 3.26(d、J=6Hz、2H:CH2N);3.70ないし3.81(2広 幅s、全てにおいて3H:OCH3);3.85(s、3H:OCH3);6.8 5ないし7.65(m、8H:芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3400、3070 、2925、2880、2835、2095、1625、1600+1580+ 1495+1480、1460、1435、1285、1245+1235、1 105、1050、1030、960、755。 (3aRS,4RS,6SR,7aSR)−4−(2−メトキシフェニル)− 2−[(2−メトキシフェニル)アセチル]−6−トシルメチルペルヒドロイソ インドール−4−オールを以下のように調製することができる。 すなわち、3.05gの塩化p−トルエンスホニルを、150cm3のジクロ ロメタン中3.4gの(3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−ヒドロキ シメチル−4−(2−メトキシフェニル)−2−[(2−メトキシフェニル)ア セチル]ペルヒドロイソインドール−4−オール及び2.24cm3のトリエチ ルアミンの溶液に加える。この反応混合物を20℃で20時間撹拌し、100c m3の水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして減圧下(2.7kP a)で乾燥状態まで濃縮する。粘性のある白色の発泡体の形態で、4.1gの( 3aRS,4RS,6SR,7aSR)−4−(2−メトキシフェニル)−2− [(2−メトキシフェニル)アセチル]−6−トシルメチルペルヒドロイソイン ドール−4−オールを得る。 1H NMRスペクトル(250MHz、数滴のCD3COOD−d4を加えた( CD32SO d6、393Kの温度で、ppm単位のδ):1.45及び1. 80(それぞれd及び広幅d、J=14及び5.5Hz並びにJ=14Hz、各 1H:CH27);1.60及び2.12(それぞれ広幅d及びt、J=13H z、各1H:CH25);2.41(s、 3H:ArCH3);2.35ないし2.70(m、2H:H6及びH7a); 2.82(m、1H:H3a);3.00ないし3.65(m、6H:NCH2 及びCH2Ar);3.75(広幅s、3H:OCH3);3.81(s、3H: OCH3);4.00(m、2H:CH2O);6.85ないし7.65(m、8 H:芳香族のH);7.45ないし7.78(2d、J=7.5Hz、各2H: トシルの芳香族のH)。 (3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−ヒドロキシメチル−4−(2 −メトキシフェニル)−2−[(2−メトキシフェニル)アセチル]ペルヒドロ イソインドール−4−オールを以下のように調製することができる。 すなわち、2.3gの1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカル ボジイミド塩酸塩を、60cm3のジクロロメタン中3gの(3aRS,4RS ,6SR,7aSR)−6−ヒドロキシメチル−4−(2−メトキシフェニル) ペルヒドロイソインドール−4−オール及び1.8gの(2−メトキシフェニル )酢酸の溶液に加える。この反応混合物を20℃で20時間撹拌し、次に30c m3の水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして減圧下(2.7kP a)で乾燥状態まで濃縮する。この残留物を、酢酸エチル次いで酢酸エチル及び メタノールの混合物(容量で95:5)中、シリカゲルカラム(粒度0.06− 0.20mm、高さ[lacuna]cm)上でクロマトグラフィーにより分離 する。減圧下で乾燥すると白色の固体を生じ、この固体は、エチルエーテル及び アセトニリルの混合物からの再結晶化後、白色の結晶の形態で、2.1gの(3 aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−ヒドロキシメチル−4−(2−メト キシフェニル)−2−[(2−メトキシ フェニル)アセチル)ペルヒドロイソインドール−4−オールを生じる。 M.p.=162℃。 NMR(DMSO−d6+AcOD、250MHz、T=403°K)、δ( ppm):1.42及び1.85(m及びd、2x1H、CH−C 2−CH) 、1.69及び2.04(d及びt、2x1H、C−C 2−CH)、2.17 (m、1H、C−CH2OH)、2.57(m、1H、CH2−C−CH)、 2.85(t、1H、CH−C−C)、3.17及び3.40(m及びd、2 x1H、−N−C 2−CH)、3.35(d、2H、O−CH 2 −CH)、3. 47(s、2H、CO−CH 2 −Ph)、3.49(m、2H、N−CH 2 −CH )、3.75(s、3H、OC 3)、3.82(s、3H、OC 3)、6.8 0−7.55(8H:芳香族)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3430、3075 、3000−2875、2835、1620、1605、1495、1485、 1460、1435、1245、1055、1030、750。 実施例18 (3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−シアノアミノメチル−4−( 2−メトキシフェニル)−2−[(2−メトキシフェニル)アセチル]ペルヒド ロイソインドール: 0.25gの臭化シアンを、10.0cm3の無水テトラヒドロフラン中1. 0gの(3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−アミノメチル−4−(2 −メトキシフェニル)−2−[(2−メトキシフェニル)アセチル]ペルヒドロ イソインドールの溶液に加える。この混合物 を20℃で20時間撹拌し、次に減圧下(2.7kPa)で40℃で乾燥状態ま で濃縮する。得られた残留物をシリカゲルカラム(粒度0.04−0.063m m、直径2.0cm、高さ47cm)上でクロマトグラフィーにより分離し、シ クロヘキサン及び酢酸エチルの混合物(容量で30:70)で窒素の0.5バー ルの圧力下で溶出し、そして25cm3のフラクションを集める。フラクション 31ないし42を乾燥状態まで濃縮し、白色の固体の形態で、0.20gの(3 aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−シアノアミノメチル−4−(2−メ トキシフェニル)−2−[(2−メトキシフェニル)アセチル]ペルヒドロイソ インドール−4−オールを生じる。 1H NMRスペクトル(400MHz、数滴のCD3COOD−d4を加えた( CD32SO d6、393Kの温度で、ppm単位のδ):1.45及び1. 92(それぞれd及び広幅d、J=14及び6Hz並びにJ=14Hz、各1H :CH27);1.73及び2.12(それぞれ広幅d及び広幅t、J=13H z、各1H:CH25);2.33(m、1H:H6);2.62(m、1H: H7a);2.86(m、3H:H3a及びCH2N);3.10ないし3.8 0(m、6H:NCH2及びCH2Ar):3.75(組成分に分解されない多重 線、3H:OCH3);3.85(s、3H、OCH3);6.85ないし7.6 5(m、8H:芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3410、3200 、3070、2925、2880、2840、2215、1620、1600+ 1490+1480、1460、1435、1285、1245+1235、1 105、1050、1030、960、755。 (3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−アミノメチル−4−(2−メ トキシフェニル)−2−[(2−メトキシフェニル)アセチル]ペルヒドロイソ インドール−4−オールを以下のように調製することができる。 すなわち、6.05gの(3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−アジ ドメチル−4−(2−メトキシフェニル)−2−[(2−メトキシフェニル)ア セチル]ペルヒドロイソインドール−4−オール、0.6gの炭素上10%パラ ジウム、及び300cm3のエタノールの混合物を6お℃に加熱する。水素を3 時間泡立たせて通し、次にこの反応混合物を20℃で20時間放置し、次に窒素 の気流で取り除き、濾過し、そして減圧下(2.7kPa)で濃縮する。粘性の ある白色の発泡体の形態で、5.7gの(3aRS,4RS,6SR,7aSR )−6−アミノメチル−4−(2−メトキシフェニル)−2−[(2−メトキシ フェニル)アセチル]ペルヒドロイソインドール−4−オールを得る。 1H NMRスペクトル(250MHz、数滴のCD3COOD−d4を加えた( CD32SO d6、393Kの温度で、ppm単位のδ):1.47及び1. 95(それぞれd及び広幅d、J=14及び6Hz並びにJ=14Hz、各1H :CH27);1.81及び2.15(それぞれ広幅d及びt、J=13Hz、 各1H:CH25);2.35ないし2.55(m、1H:H6);2.55な いし2.75(m、1H:H7a);2.75(m、2H:CH2N);2.9 0(m、1H:H3a);3.10ないし3.80(m、6H:NCH2及びC H2Ar);3.75(広幅s、3H:OCH3);3.85(s、3H:OCH3 );6.85ないし7.65(m、8H:芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3400、3100 +3700、2940+2925、2880、2840、2245、1635、 1600+1585+1590+1495+1490、1460+1435、1 245、1110、1055、1030、965、755。 実施例19 (3aS,4S,6R,7aR)−6−フルオロメチル−4−(2−メトキシ フェニル)−2−(S)−2−(2−メトキシフェニル)プロピオニル]ペルヒ ドロイソインドール−4−オール(ジアステレオ異性体A型): 0.24gのフッ化カリウムを、15cm3のジエチレングリコール及び3c m3のメタノール中0.5gの(3aS,4S,6R,7aS)−4−(2−メ トキシフェニル)−2−(S)−2−(2−メトキシフェニル)プロピオニル] −6−トシルオキシメチルペルヒドロイソインドール−4−オールの溶液に加え る。この反応混合物を60℃で20時間、次いで85℃で24時間撹拌し、次に 20℃に冷却し、そして続いて50cm3の水及び30cm3の酢酸エチルを加え る。この有機相を回収し、水相を10cm3の酢酸エチルで再抽出する。合わせ た有機抽出物を次に20cm3の食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥さ せ、そして減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する。この残留物をシリ カゲルカラム(粒度0.04−0.063mm、直径1.5cm、高さ35cm )上でクロマトグラフィーにより分離し、シクロヘキサン及び酢酸エチルの混合 物(容量で70:30)で窒素の0.1バールの圧力下で溶出し、そして25c m3のフラクションを集める。フラクション 15ないし22を乾燥状態まで濃縮し、次にその残留物をジイソプロピルエーテ ル中で結晶させる。濾過し、減圧下(2.7kPa)で乾燥すると、白色の固体 の形態で、50mgの(3aS,4S,6R,7aR)−6−フルオロメチル− 4−(2−メトキシフェニル)−2−(S)−2−(2−メトキシフェニル)プ ロピオニル]ペルヒドロイソインドール−4−オール(ジアステレオ異性体A型 )を生じる。 1H NMRスペクトル(250MHz、数滴のCD3COOD−d4を加えた( CD32SO d6、393Kの温度で、ppm単位のδ):1.28(d、J =7Hz、3H:CH3);1.50及び1.82(それぞれm及び広幅d(J =14Hz)、各1H:CH27);1.65及び2.21(それぞれm及びt (J=13Hz)、各1H:CH25);2.30ないし2.60(m、2H: H6及びH7a);2.80(m、1H:H3a);3.00ないし3.90( m、4H:NCH2);3.60ないし3.90及び3.82(それぞれ組成分 に分解されない多重線及びs、全てにおいて6H:OCH3):4.10(m、 1H:ArCH);4.30(dd、J=47.5及び6Hz、2H:CH2F );6.80ないし7.30(m、8H:芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3560+3430 、3110+3070、2970+2935、2885、2835、1625、 1600+1585+1490、1460+1435、1250、1105、1 060、1030、1020+1000、960、795、755。 実施例20 (3aRS,4RS,6SR,7aSR)−6−ブロモメチル−4− (2−メトキシフェニル)−2−[(2−メトキシフェニル)アセチル]ペルヒ ドロイソインドール−4−オール: 60cm3のアセトン中1.16gの(3aRS,4RS,6SR,7aSR )−4−(2−メトキシフェニル)−2−[(2−メトキシフェニル)アセチル ]−6−トシルメチルペルヒドロイソインドール−4−オール及び0.345g の無水臭化リチウムの溶液を還流で18時間加熱し、次に減少した容量(10c m3)まで濃縮する。20cm3の水を加えた後、この混合物を40cm3の酢酸 エチルでの抽出に供し、20cm3の水で洗浄し、そして次に硫酸マグネシウム 上で乾燥させる。減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮した後、その残留 物を20cm3のエチルエーテルで洗浄し、排液し、そして減圧下(2.7kP a)で乾燥させる。白色の固体の形態で、0.66gの(3aRS,4RS,6 SR,7aSR)−6−ブロモメチル−4−(2−メトキシフェニル)−2−[ (2−メトキシフェニル)アセチル]ペルヒドロイソインドール−4−オールを 得る。M.p.k=191℃。 1H NMRスペクトル(400MHz、(CD32SO−d6、ppm単位の δ):(室温で、回転異性体の混合物が見られる)。1.48及び1.96(そ れぞれm及び広幅d(J=14Hz)、各1H:CH27);1.63及び2. 25ないし2.45(2m、各1H:CH25);2.25ないし2.45(m 、1H:H6);2.55及び2.63(2m、全てにおいて1H:H7a); 2.80及び2.85(2m、全てにおいて1H:H3a);2.90ないし3 .70(m、8H:NCH2−CH2Ar及びCH2Br);3.70−3.78 −3.80及び3.82(4s、全てにおいて6H:OCH3):4.88(m 、1 H:OH);6.85ないし7.65(m、8H:芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1) :3420、334 0、3070+3050+3030+3010、2990、2970+2940 +2920、2900+2880、2860、2840、1630、1600+ 1500+1485、1460+1440、1410、1275+1230、1 250、1110、1050、1030、950、755。 実施例21 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフ ェニル)−2−[(S)−2−フェニルプロピオニル]ペルヒドロイソインドー ル−4−オールを以下のように調製することができる。 すなわち、0.87cm3のジイソプロピルエチルアミン、0.75gの(S )−2−フェニルプロピオン酸、0.02gのヒドロキシベンゾトリアゾール水 和物、及び1.05gの1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカル ボジイミド塩酸塩を、20cm3のジクロロメタン中1.43gの(3aS,4 S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒ ドロイソインドール−4−オールの溶液に加える。この反応混合物を20℃で2 0時間撹拌し、次に30cm3の水で2回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥さ せ、そして次に減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する。得られた残留 物をシリカゲルカラム(粒度0.04−0.063mm、高さ32cm、直径2 .8cm)上でクロマトグラフィーにより分離し、シクロヘキサン及び酢酸エチ ルの混合物(容量で50:50)で窒素の0.6バールの圧力下で溶出し、そし て25cm3のフラクションを集める。フラク ション19ないし35を減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する。粘性 のある白色の発泡体の形態で、1.20gの(3aS,4S,6S,7aR)− 6−シアノメチル−4−(2−メトキシフェニル)−2−[(S)−2−フェニ ルプロピオニル]ペルヒドロイソインドール−4−オールを得る。 DMSO+AcOD中の1H NMRスペクトル、T=393K、ppm単位の δ(250MHz):1.33(3H、d、J=6Hz、CH3)、1.51及 び1.90(各1H、m、CH2)、1.70及び2.27(各1H、m、CH2 )、2.40(3H、m、CH2CN及びCH)、2.53(1H、m、CH)、2. 78(1H、t、J=6Hz、CH)、3.0及び3.6の間(4H、m、2xN CH2)、3.77(1H、m、CH)、3.82(3H、s、OCH3)、6. 7及び7.7の間(9H、m、芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3420、3065 +3030、2975、2935、2250、1635、1605+1585+ 1490、1240、1030、760、705。 実施例22 0.32gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2 −メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オール塩酸塩、25cm3 のジクロロメタン、0.155gの(4−フルオロフェニル)酢酸、0.21 cm3のジイソプロピルエチルアミン、0.01gのヒドロキシベンゾトリアゾ ール水和物、及び0.210gの1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エ チルカルボジイミド塩酸塩から、(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノ メチル−2−[(2 −フルオロフェニル)アセチル]−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイ ソインドール−4−オールを実施例21において記述したような手順により調製 することができる。クロマトグラフィー(シリカゲル0.06−0.200mm 、シクロヘキサン及び酢酸エチルの混合物、50:50、次いで純粋な酢酸エチ ルでの溶出)により精製すると、粘性のある白色の発泡体の形態で、0.24g の(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−2−[(2−フルオロ フェニル)アセチル]−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドー ル−4−オールを生じる。 DMSO + CD3CO2D中の1H NMRスペクトル、T=300K、ppm 単位のδ(400MHz):2つの回転異性体の50:50の混合物:1.50 及び1.90(各1H、それぞれm及びd、J=16Hz、CH2)、1.63 及び2.38(各1H、それぞれ:t、J=10Hz及びm、CH2)、2.3 5及び2.70の間(4H、m、2CH及びCH2CN)、2.80/2.89 (1H、t、J=6Hz、CH)、2.95及び3.70の間(6H、m、2C H2N及びCOCH2Ph)、3.83(3H、s、OCH3)、4.95(1H、 s、OH)、6.90及び7.60の間(8H、m、芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3600、3250 、3069、2941;2884;2853、2838、2243、1631、 1583;1493;1455;1437、1455、1233、1027、7 57。 実施例23 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メ トキシフェニル)−2−[(2−トリル)アセチル]ペルヒドロイソインドール −4−オールを実施例21において記述したような手順により調製することがで き、0.32gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−( 2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オール塩酸塩、25c m3のジクロロメタン、0.147gのオルトトリル酢酸、0.21cm3のジイ ソプロピルエチルアミン、0.01gのヒドロキシベンゾトリアゾール水和物、 及び0.210gの1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジ イミド塩酸塩から開始する。クロマトグラフィー(シリカゲル0.06−0.2 00mm、シクロヘキサン及び酢酸エチルの混合物、50:50、次いで純粋な 酢酸エチルでの溶出)により精製すると、粘性のある白色の発泡体の形態で、0 .250gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2− メトキシフェニル)−2−[(2−トリル)アセチル]ペルヒドロイソインドー ル−4−オールを生じる。 DMSO + CD3CO2D中の1H NMRスペクトル、T=300K、ppm 単位のδ(300MHz):2つの回転異性体の55:45の混合物:1.50 及び1.88(各1H、m、CH2)、1.65及び2.38(各1H、それぞ れ:t、J=10Hz及びm、CH2)、2.17/2.21(3H、s、Ph CH3)、2,35及び2.70の間(4H、m、2CH及びCH2CN)、2. 80/2.87(1H、t、J=6Hz、CH)、2.95及び3.70の間( 6H、m、2CH2N及びCOCH2Ph)、3.80(3H、s、OCH3)、 4.90(1H、s、OH)、6.90及び7.60の間(8H、m、芳香族の H)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3600+ 3250、3070;3020、2945;2885、2838、2243、1 630、1581;1485;1453;1438、1453、1235、10 27、753。 実施例24 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフ ェニル)−2−[(3−チエニル)アセチル]ペルヒドロイソインドール−4− オールを実施例21において記述したような手順により調製することができ、0 .32gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メ トキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オール塩酸塩、25cm3の ジクロロメタン、0.140gの3−チエニル酢酸、0.21cm3のジイソプ ロピルエチルアミン、0.01gのヒドロキシベンゾトリアゾール水和物、及び 0.210gの1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミ ド塩酸塩から開始する。クロマトグラフィー(シリカゲル0.06−0.200 mm、シクロヘキサン及び酢酸エチルの混合物、容量で50:50での溶出)に より精製すると、粘性のある白色の発泡体の形態で、0.18gの(3aS,4 S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフェニル)−2− [(3−チエニル)アセチル]ペルヒドロイソインドール−4−オールを生じる 。 DMSO中の1H NMRスペクトル、T=300K、ppm単位のδ(300 MHz):2つの回転異性体の50:50の混合物:1.50及び1.89(各 1H、それぞれm及びd、J=16Hz、CH2)、1.63及び2.38(各 1H、それぞれ:t、J=8Hz及びm、CH2)、2.35及び2.70の間 (4H、m、2CH及びCH2CN)、 2.78/2.87(1H、t、J=6Hz、CH)、2.90及び3.70の 間(6H、m、2CH2N及びCH2CO)、3.80(3H、s、OCH3)、 4.92(1H、s、OH)、6.85及び7.65の間(7H、m、芳香族の H)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3600、3250 、3095;3070、2935;2880、2838、2243、1625、 1581;1485;1453;1438、1453、1235、1027、7 58。 実施例25 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−2−[(S)−2−メ トキシ−2−フェニルアセチル]−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイ ソインドール−4−オールを実施例21において記述したような手順により調製 することができ、0.32gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメ チル−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オール塩 酸塩、25cm3のジクロロメタン、0.170gの2−メトキシ−2−フェニ ル酢酸、0.21cm3のジイソプロピルエチルアミン、0.01gのヒドロキ シベンゾトリアゾール水和物、及び0.210gの1−(3−ジメチルアミノプ ロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩から開始する。クロマトグラフィー (シリカゲル0.06−0.200mm、シクロヘキサン及び酢酸エチルの混合 物、50:50での溶出)により精製すると、粘性のある白色の発泡体の形態で 、0.180gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−2−[ (S)−2−メトキシ−2−フェニルアセチル]−4−(2−メトキシフェニル )ペルヒドロイソインドール −4−オールを生じる。 DMSO中の1H NMRスペクトル、T=300K、ppm単位のδ(300 MHz):2つの回転異性体の55:45の混合物:1.44及び1.84(各 1H、m、CH2)、1.49/1.61及び2.34(各1H、m、CH2)、 2.44(2H、m、CH2CN)、2.20及び2.55の間(2H、m、2 CH)、2.68(1H、t、J=4Hz、CH)、2.80及び3.70の間 (4H、m、CH2N)、3.75/3.77(3H、s、OCH3)、4.58 /4.88(1H、d、J=1Hz、OH)、4.78/4.90(1H、s、 OH)、6.75及び7.60の間(9H、m、芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3600、3250 、3073;3030、2940;2886;2853、2838、2244、 1635、1600;1582;1486;1452;1438、1452、1 236、1105、1029、759、700。 実施例26 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフ ェニル)−2−[(2−チエニル)アセチル)]ペルヒドロイソインドール−4 −オールを実施例21において記述したような手順により調製することができ、 0.32gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2− メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オール塩酸塩、25cm3 のジクロロメタン、0.14gの2−チエニル酢酸、0.21cm3のジイソプ ロピルエチルアミン、0.01gのヒドロキシベンゾトリアゾール水和物、及び 0.210g の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩から 開始する。クロマトグラフィー(シリカゲル0.06−0.200mm、シクロ ヘキサン及び酢酸エチルの混合物、容量で50:50、次いで純粋な酢酸エチル での溶出)により精製すると、粘性のある白色の発泡体の形態で、0.24gの (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフェ ニル)−2−[(2−チエニル)アセチル]ペルヒドロイソインドール−4−オ ールを生じる。 DMSO中の1H NMRスペクトル、T=300K、ppm単 位のδ(400MHz):2つの回転異性体の50:50の混合物:1.52及 び1.90(各1H、それぞれ:m及びt、J=16Hz、CH2)、1.64及 び2.38(各1H、それぞれ:t、J=8Hz及びm、CH2)、2.35及び2 .70の間(4H、m、2CH及びCH2CN)、2.80/2.90(1H、 t、J=6Hz、CH)、2.95及び3.70の間(4H、m、2CH2N) 、3.70及び3.90の間(2H、m、CH2CO)、3.82(3H、s、 OCH3)、4.88(1H、s、OH)、6.85及び7.60の間(7H、 m、芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3600、3250 、3105;3070、2930;2885;2839、2244、1633、 1581;1485;1453;1438、1453、1236、1027、7 59。 実施例27 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−2−[(2,3−ジメ トキシフェニル)アセチル]−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソイ ンドール−4−オールを実施例21において記述した ような手順により調製することができ、0.32gの(3aS,4S,6S,7 aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソイン ドール−4−オール塩酸塩、25cm3のジクロロメタン、0.196gの(2 ,3−ジメトキシフェニル)酢酸、0.21cm3のジイソプロピルエチルアミ ン、0.01gのヒドロキシベンゾトリアゾール水和物、及び0.210gの1 −(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩から開始 する。クロマトグラフィー(シリカゲル0.06−0.200mm、シクロヘキ サン及び酢酸エチルの混合物、50:50での溶出)により精製すると、粘性の ある白色の発泡体の形態で、0.150gの(3aS,4S,6S,7aR)− 6−シアノメチル−2−[(2,3−ジメトキシフェニル)アセチル]−4−( 2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オールを生じる。 DMSO中の1H NMRスペクトル、T=300K、ppm単位のδ(300 MHz):2つの回転異性体の50:50の混合物:1.48及び1.88(各 1H、それぞれ:m及びd、J=16Hz、CH2)、1.63及び2.38( 各1H、それぞれ:t、J=8Hz及びd、J=8Hz、CH2)、2.35及 び2.45の間(1H、m、CH)、2.50(2H、m、CH2CN)、2. 42/2.62(1H、m、CH)、2.77/2.86(1H、t、J=6H z、CH)、2.95及び3.65の間(6H、m、2CH2N及びPhCH2C O)、3.64/3.70(3H、s、OCH3)、3.82(6H、s、2O CH3)、4.89(1H、s、OH)、6.70及び7.55の間(7H、m 、芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3600、3250 、3073、2938;2886、2838、2244、1628、1600; 1585;1486;1452;1438、1452、1275;1236、1 080;1025;1008、759。 W.Wenner.、J.Org.Chem、548(1950)により記述 された方法に従って、(2,3−ジメトキシフェニル)酢酸を調製することがで きる。 実施例28 (3aS,4S,6S,7aR)−2−[(2−クロロフェニル)アセチル] −6−シアノメチル−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール −4−オールを実施例21において記述したような手順により調製することがで き、0.32gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−( 2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オール塩酸塩、25c m3のジクロロメタン、0.17gの(2−クロロフェニル)酢酸、0.21c m3のジイソプロピルエチルアミン、0.01gのヒドロキシベンゾトリアゾー ル水和物、及び0.210gの1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチ ルカルボジイミド塩酸塩から開始する。クロマトグラフィー(シリカゲル0.0 6−0.200mm、シクロヘキサン及び酢酸エチルの混合物、容量で50:5 0、次いで純粋な酢酸エチルでの溶出)により精製すると、粘性のある白色の発 泡体の形態で、0.25gの(3aS,4S,6S,7aR)−2−[(2−ク ロロフェニル)アセチル]−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフェニル) ペルヒドロイソインドール−4−オールを生じる。 DMSO中の1H NMRスペクトル、T=300K、ppm単位のδ(400 MHz):2つの回転異性体の50:50の混合物:1.52及び1.92(各 1H、それぞれ:m及びt、J=16Hz、CH2)、1.66及び2.40( 各1H、それぞれ:t、J=8Hz及びm、CH2)、2.35及び2.75の 間(4H、m、2CH及びCH2CN)、2.81/2.90(1H、t、J= 6Hz、CH)、2.95及び3.80の間(6H、m、2CH2N及びPhC H2CO)、3.82(3H、s、OCH3)、4.90/4.92(1H、s、 OH)、6.90及び7.65の間(8H、m、芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3600、3250 、3068、2939;2883、2838、2243、1630、1598; 1581;1484;1453;1438、1553、1235、1027、7 54。 実施例29 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフ ェニル)−2−フェニルアセチルペルヒドロイソインドール−4−オールを実施 例21において記述したような手順により調製することができ、0.32gの( 3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフェニ ル)ペルヒドロイソインドール−4−オール塩酸塩、25cm3のジクロロメタ ン、0.140gのフェニル酢酸、0.21cm3のジイソプロピルエチルアミ ン、0.01gのヒドロキシベンゾトリアゾール水和物、及び0.210gの1 −(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩から開始 する。クロマトグラフィー(シリカゲル0.06−0.200mm、シ クロヘキサン及び酢酸エチルの混合物、50:50での溶出)により精製すると 、粘性のある白色の発泡体の形態で、0.240gの(3aS,4S,6S,7 aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフェニル)−2−フェニルアセ チルペルヒドロイソインドール−4−オールを生じる。 DMSO中の1H NMRスペクトル、T=300K、ppm単位のδ(400 MHz):2つの回転異性体の50:50の混合物:1.50及び1.88(各 1H、それぞれ:m及びd、J=12Hz、CH2)、1.64及び2.38( 各1H、それぞれ:dd、J=10及び16Hz並びにm、CH2)、2.30 及び2.45の間(1H、m、CH)、2.50(2H、m、CH2CN)、2 .57/2.63(1H、m、CH)、2.78/2.85(1H、t、J=6 Hz、CH)、2.95及び3.50の間(4H、m、2CH2N)、3.50 及び3.75の間(2H、m、PhCH2CO)、3.80(3H、s、OCH3 )、4.88/4.92(1H、s、OH)、6.90及び7.60の間(9H 、m、芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3600、3250 、3062;3028、2939;2883;2853、2838、2243、 1624、1602;1582;1485;1456;1437、1456、1 235、1028、758;724、697。 実施例30 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−2−[(3,4−ジメ トキシフェニル)アセチル]−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソイ ンドール−4−オールを実施例21において記述した ような手順により調製することができ、0.32gの(3aS,4S,6S,7 aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソイン ドール−4−オール塩酸塩、25cm3のジクロロメタン、0.200gの(3 ,4−ジメチルフェニル)酢酸、0.21cm3のジイソプロピルエチルアミン 、0.01gのヒドロキシベンゾトリアゾール水和物、及び0.210gの1− (3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩から開始す る。クロマトグラフィー(シリカゲル0.06−0.200mm、純粋な酢酸エ チルでの溶出)により精製すると、粘性のある白色の発泡体の形態で、0.15 gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−2−[(3,4−ジ メトキシフェニル)アセチル]−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソ インドール−4−オールを生じる。 DMSO中の1H NMRスペクトル、T=300K、ppm単位のδ(300 MHz):2つの回転異性体の50:50の混合物:1.50及び1.90(各 1H、それぞれ:m及びd、J=16Hz、CH2)、1.64及び2.38( 各1H、それぞれ:t、J=8Hz及びd、J=8Hz、CH2)、2.35及 び2.70の間(4H、m、2CH及びCH2CN)、2.77/2.82(1 H、t、J=6Hz、CH)、2.90及び3.65の間(6H、m、2CH2 N及びPhCH2CO)、3.65及び3.95の間(9H、s、30CH3)、 4.83/4.87(1H、s、OH)、6.65及び7.60の間(7H、m 、芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3600、3250 、3075、2937;2886、2836、2243、16 22、1592;1516;1485;1456;1436、1556、123 6、1027、788;760。 実施例31 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフ ェニル)−2−[(2−トリフルオロメチルフェニル)アセチル]ペルヒドロイ ソインドール−4−オールを実施例21において記述したような手順により調製 することができ、0.32gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメ チル−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オール塩 酸塩、25cm3のジクロロメタン、0.200gの(2−トリフルオロメチル フェニル)酢酸、0.21cm3のジイソプロピルエチルアミン、0.01gの ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物、及び0.210gの1−(3−ジメチル アミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩から開始する。クロマトグ ラフィー(シリカゲル0.06−0.200mm、シクロヘキサン及び酢酸エチ ルの混合物、50:50での溶出)により精製すると、粘性のある淡ベージュ色 の発泡体の形態で、0.250gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シア ノメチル−4−(2−メトキシフェニル)−2−[(2−トリフルオロメチルフ ェニル)アセチル]ペルヒドロイソインドール−4−オールを生じる。 DMSO中の1H NMRスペクトル、T=300K、ppm単位のδ(400 MHz):2つの回転異性体の50:50の混合物:1.50及び1.90(各 1H、それぞれ:m及びd、J=16Hz、CH2)、1.64及び2.38( 各1H、それぞれ:t、J=8Hz及びd、J=8Hz、CH2)、2.35及 び2.45の間(1H、m、CH)、 2.50(2H、m、CH2CN)、2.57/2.68(1H、m、CH)、 2.80/2.88(1H、t、J=6Hz、CH)、2.95及び3.65の 間(4H、m、2CH2N)、3.65/3.77(2H、s、PhCH2CO) 、3.82(3H、s、OCH3)、4.95/4.96(1H、s、OH)、 6.90及び7.75の間(8H、m、芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3600、3250 、3073、2925;2886;2853、2838、2244、1632、 1582;1486;1452;1438、1452、1315、1236、1 158;1118、1029、767;759。 実施例32 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフ ェニル)−2−[(4−メトキシフェニル)アセチル]ペルヒドロイソインドー ル−4−オールを実施例21において記述したような手順により調製することが でき、0.32gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4− (2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オール塩酸塩、25 cm3のジクロロメタン、0.166gの(4−メトキシフェニル)酢酸、0. 21cm3のジイソプロピルエチルアミン、0.01gのヒドロキシベンゾトリ アゾール水和物、及び0.210gの1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3 −エチルカルボジイミド塩酸塩から開始する。クロマトグラフィー(シリカゲル 0.06−0.200mm、シクロヘキサン及び酢酸エチルの混合物、50:5 0での溶出)により精製すると、粘性のある白色の発泡体の形態で、0.150 gの(3aS,4S,6S,7aR)−6− シアノメチル−4−(2−メトキシフェニル)−2−[(4−メトキシフェニル )アセチル]ペルヒドロイソインドール−4−オールを生じる。 DMSO中の1H NMRスペクトル、T=300K、ppm単位のδ(300 MHz):2つの回転異性体の50:50の混合物:1.49及び1.88(各 1H、それぞれ:m及びd、J=16Hz、CH2)、1.64及び2.38(各 1H、それぞれ:t、J=8及びm、CH2)、2.35及び2.70の間(4H 、m、2CH及びCH2CN)、2.77/2.82(1H、t、J=6Hz、 CH)、2.90及び3.70の間(6H、m、2CH2N及びPhCH2CO) 、3.75/3.77(3H、s、OCH3)、3.81/3.82(3H、s 、OCH3)、4.85/4.92(1H、s、OH)、6.75及び7.65 の間(8H、m、芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3600、3250 、3070、2937;2884、2836、2243、1620、1582; 1513;1485;1454;1438、1454、1245、1030、8 12、757。 実施例33 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフ ェニル)−2−[(3−メトキシフェニル)アセチル]ペルヒドロイソインドー ル−4−オールを実施例21において記述したような手順により調製することが でき、0.32gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4− (2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オール塩酸塩、25 cm3のジクロロメタン、0.166gの(3−メトキシフェニル)酢酸、0. 21cm3のジイ ソプロピルエチルアミン、0.01gのヒドロキシベンゾトリアゾール水和物、 及び0.210gの1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジ イミド塩酸塩から開始する。クロマトグラフィー(シリカゲル0.06−0.2 00mm、シクロヘキサン及び酢酸エチルの混合物、50:50での溶出)によ り精製し、続いてアセトニトリルから再結晶化すると、白色の結晶の形態で、0 .20gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メ トキシフェニル)−2−[(3−メトキシフェニル)アセチル]ペルヒドロイソ インドール−4−オールを生じる。M.p.k=152℃。 DMSO中の1H NMRスペクトル、T=300K、ppm単位のδ(300 MHz):2つの回転異性体の50:50の混合物:1.50及び1.90(各 1H、それぞれ:m及びd、J=16Hz、CH2)、1.64及び2.38( 各1H、それぞれ:t、J=8Hz及びd、J=8Hz、CH2)、2.35及 び2.70の間(4H、m、2CH及びCH2CN)、2.79/2.85(1 H、t、J=6Hz、CH)、2.95及び3.70の間(6H、m、2CH2 N及びPhCH2CO)、3.75(3H、s、OCH3)、3.81/3.82 (3H、s、OCH3)、4.90/4.95(1H、s、OH)、6.75及 び7.75の間(8H、m、芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3600、3250 、3053、2939;2885、2836、2243、1625、1600; 1583;1489;1454;1438、1454、1235、1028、7 59。 実施例34 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−2−[(3−フルオロ フェニル)アセチル]−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドー ル−4−オールを実施例21において記述したような手順により調製することが でき、0.32gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4− (2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オール塩酸塩、25 cm3のジクロロメタン、0.155gの(4−フルオロフェニル)酢酸、0. 21cm3のジイソプロピルエチルアミン、0.01gのヒドロキシベンゾトリ アゾール水和物、及び0.210gの1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3 −エチルカルボジイミド塩酸塩から開始する。クロマトグラフィー(シリカゲル 0.06−0.200mm、シクロヘキサン及び酢酸エチルの混合物、50:5 0、次いで純粋な酢酸エチルでの溶出)により精製すると、粘性のある白色の発 泡体の形態で、0.20gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチ ル−2−[(3−フルオロフェニル)アセチル]−4−(2−メトキシフェニル )ペルヒドロイソインドール−4−オールを生じる。 DMSO+CD3CO2D中の1H NMRスペクトル、T=300K、ppm単 位のδ(300MHz):2つの回転異性体の50:50の混合物:1.50及 び1.90(各1H、それぞれ:m及びd、J=16Hz、CH2)、1.64 及び2.38(各1H、それぞれ:t、J=8Hz及びd、J=8Hz、CH2 )、2.35及び2.70の間(4H、m、2CH及びCH2CN)、2.80 /2.87(1H、t、J=6Hz、CH)、2.95及び3.70の間(6H 、m、2CH2N及びPhCH2CO)、3.80/3.81(3H、s、OCH3 )、6. 85及び7.65の間(8H、m、芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3600、3250 、3063、2930;2885、2839、2244、1627、1589; 1487;1453;1438、1453、1236、1027、759。 実施例35 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−2−[(4−フルオロ フェニル)アセチル]−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドー ル−4−オールを実施例21において記述したような手順により調製することが でき、0.32gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4− (2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オール塩酸塩、25 cm3のジクロロメタン、0.155gの(4−フルオロフェニル)酢酸、0. 21cm3のジイソプロピルエチルアミン、0.01gのヒドロキシベンゾトリ アゾール水和物、及び0.210gの1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3 −エチルカルボジイミド塩酸塩から開始する。クロマトグラフィー(シリカゲル 0.06−0.200mm、シクロヘキサン及び酢酸エチルの混合物、50:5 0、次いで純粋な酢酸エチルでの溶出)により精製すると、粘性のある白色の発 泡体の形態で、0.20gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチ ル−2−[(4−フルオロフェニル)アセチル]−4−(2−メトキシフェニル )ペルヒドロイソインドール−4−オールを生じる。 DMSO + CD3CO2D中の1H NMRスペクトル、T=300K、ppm 単位のδ(300MHz):2つの回転異性体の50:50の混 合物:1.50及び1.88(各1H、それぞれ:m及びd、J=16Hz、C H2)、1.64及び2.39(各1H、それぞれ:t、J=8Hz及びd、J =8Hz、CH2)、2.35及び2.70の間(4H、m、2CH及びCH2C N)、2.80/2.87(1H、t、J=6Hz、CH)、2.95及び3. 70の間(6H、m、2CH2N及びPhCH2CO)、3.82(3H、s、O CH3)、6.90及び7.65の間(8H、m、芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3600、3250 、3070;3050、2931;2885、2840、2244、1624、 1582;1510;1485;1454;1437、1554、1234、1 027、816、758。 実施例36 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−2−[(3,4−ジフ ルオロフェニル)アセチル]−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソイ ンドール−4−オールを実施例21において記述したような手順により調製する ことができ、0.32gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル −4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オール塩酸塩 、25cm3のジクロロメタン、0.17gの(3,4−ジフルオロフェニル) 酢酸、0.21cm3のジイソプロピルエチルアミン、0.01gのヒドロキシ ベンゾトリアゾール水和物、及び0.210gの1−(3−ジメチルアミノプロ ピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩から開始する。クロマトグラフィー( シリカゲル0.06−0.200mm、シクロヘキサン及び酢酸エチルの混合物 、容量で40:60次いで20:80での溶出)に より精製すると、粘性のある白色の発泡体の形態で、0.100gの(3aS, 4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−2−[(3,4−ジフルオロフェニ ル)アセチル]−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4 −オールを生じる。 DMSO−d6 + CD3CO2D中の1H NMRスペクトル、T=300K、 ppm単位のδ(300MHz):2つの回転異性体の50:50の混合物:1 .50及び1.90(各1H、それぞれ:m及びd、J=16Hz、CH2)、 1.63及び2.38(各1H、それぞれ:t、J=10Hz及びm、CH2) 、2.35及び2.70の間(4H、m、2CH及びCH2CN)、2.80/ 2.85(1H、t、J=6Hz、CH)、2.95及び3.70の間(6H、 m、2CH2N及びCOCH2Ph)、3.83(3H、s、OCH3)、4.9 0(1H、s、OH)、6.85及び7.60の間(7H、m、芳香族のH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3600;3250、 3072、2940;2880:2850、2838、2243、1625、1 581;1515;1485;1453;1437、1453、1235、10 28、757。 実施例37 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−2−[(S)−2−ヒ ドロキシ−2−フェニルアセチル]−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロ イソインドール−4−オールを実施例1において記述したような手順により調製 することができ、1.4gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチ ル−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール塩酸塩、40cm3 のジクロロメタン、0.6 6gのS−(+)、−マンデル酸、0.02gのヒドロキシベンゾトリアゾール 水和物、0.88cm3のジイソプロピルエチルアミン、及び0.93gの1− (3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩から開始す る。 クロマトグラフィーにより精製し、続いて酢酸エチルから結晶化し、そして減 圧下(2.7kPa)で45℃で乾燥させると、白色の結晶の形態で、1.17 gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−2−[(S)−2− ヒドロキシ−2−フェニルアセチル]−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒド ロイソインドール−4−オールを生じる。M.P.k=172℃。 実施例38 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフ ェニル)−2−[(R)−2−(2−メトキシフェニル)プロピオニル]ペルヒ ドロイソインドール−4−オールを実施例5において記述したような手順により 調製することができ、0.57gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シア ノメチル−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オー ル、30cm3のジクロロメタン、0.20cm3のジイソプロピルアミン、D. Matsumoto等、:Bull.Chem.Soc.Jpn.、58、34 0(1985)に従って調製した0.36gの(R)−2−(2−メトキシフェ ニル)プロピオン酸、0.01gのヒドロキシベンゾトリアゾール水和物、及び 0.42gの1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド 塩酸塩から開始する。クロマトグラフィーにより精製し、続いて減圧下(2.7 kPa)で乾燥させると、粘性のある白色の 発泡体の形態で、0.40gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメ チル−4−(2−メトキシフェニル)−2−[(R)−2−(2−メトキシフェ ニル)プロピオニル]ペルヒドロイソインドール−4−オールを生じる。 DMSO中の1H NMRスペクトル、T=300K、ppm単位のδ(400 MHz):2つの回転異性体の40:60の混合物:1.16及び1.23(3 H、d、J=6Hz、CH3)、0.8及び1.95の間並びに2.35で(4 H、m、2CH2)、2.30(1H、m、CH)、2.43及び2.47(2 H、m、CNCH2)、2.60及び2.73(1H、t、J=6Hz、CH) 、2.90及び3.60の間(4H、m、NCH2)、3.60、3.76、3 .80、及び3.85で(計6H、s、OCH3)、3.95及び4.10(1 H、q、J=6Hz、CH)、4.28及び4.88(1H、d、J=1Hz、 OH)6.65及び7.65の間(計8H、tまたはd、J=7Hz、芳香族の CH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3410、3060 、2930、2830、2245、1620、1600+1580+1490、 1240、1030、755。 実施例39 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフ ェニル)−2−[(2−ピリジル)アセチル]ペルヒドロイソインドール−4− オールを実施例9において記述したような手順により調製することができ、0. 57gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メト キシフェニル)ペルヒドロイソイン ドール−4−オール、30cm3のジクロロメタン、0.35gの2−ピリジル 酢酸、0.36cm3のジイソプロピルエチルアミン、0.02gのヒドロキシ ベンゾトリアゾール水和物、及び0.42gの1−(3−ジメチルアミノプロピ ル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩から開始する。クロマトグラフィー(シ リカゲル0.06−0.200mm、1,2−ジクロロエタン及びメタノールの 混合物、95:5での溶出)により精製すると、粘性のある白色の発泡体の形態 で、0.40gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−( 2−メトキシフェニル)−2−[(2−ピリジル)アセチル]ペルヒドロイソイ ンドール−4−オールを生じる。 DMSO中の1H NMRスペクトル、T=300K、ppm単位のδ(400 MHz):回転異性体の混合物:1.50及び1.88(各1H、それぞれm及 びd、J=14Hz、CH2)、1.63及び2.37(各1H、m、CH2)、 2.35及び2.50の間(3H、m、CH2CN及びCH)、2.55及び2 .63(1H、m、CH)、2.79及び2.90(1H、t、J=6Hz、C H)、2.93及び3.50の間(4H、m、2xNCH2)、3.55及び3 .80の間(2H、m、COCH2)、3.82(3H、s、OCH3)、4.9 4及び4.96(1H、s、OH)、6.90及び7.80の間(7H、m、芳 香族のCH)、8.49(1H、m、芳香族のCH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3425、3075 、2945、2855、2835、2245、1640、1600+1570+ 1490、1240、1030、760。 実施例40 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフ ェニル)−2−[(3−ピリジル)アセチル]ペルヒドロイソインドール−4− オールを実施例9において記述したような手順により調製することができ、0. 57gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メト キシフェニル)ペルヒドロイソインドール−4−オール、30cm3のジクロロ メタン、0.35gの3−ピリジル酢酸、0.35cm3のジイソプロピルエチ ルアミン、0.02gのヒドロキシベンゾトリアゾール水和物、及び0.40g の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩から 開始する。クロマトグラフィー(シリカゲル0.06−0.200mm、1,2 −ジクロロエタン及びメタノールの混合物、95:5での溶出)により精製する と、粘性のある白色の発泡体の形態で、0.37gの(3aS,4S,6S,7 aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフェニル)−2−[(3−ピリ ジル)アセチル]ペルヒドロイソインドール−4−オールを生じる。 DMSO中の1H NMRスペクトル、T=300K、ppm単位のδ(400 MHz):回転異性体の混合物:1.50及び1.90(各1H、それぞれm及 びd、J=14Hz、CH2)、1.63及び2.37(各1H、m、CH2)、 2.35及び2.50の間(3H、m、CH2CN及びCH)、2.55及び2 .65(1H、m、CH)、2.80及び2.89(1H、t、J=6Hz、C H)、2.95及び3.55の間(4H、m、2xNCH2)、3.55及び3 .70の間(2H、m、COCH2)、3.81(3H、s、OCH3)、4.9 4(1H、s、OH)、6.90及び7.70の間(6H、m、芳香族のCH)、 8.40及び8.50の間(2H、m、芳香族のCH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3420、3060 +3030、2945、2850、2840、2245、1640、1600+ 1580+1485、1240、1030、790、760、705。 実施例41 (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフ ェニル)−2−{{2−[3−(1−ピロリジニル)プロポキシ]フェニル}ア セチル}ペルヒドロイソインドール−4−オールを実施例21において記述した ような手順により調製することができ、0.35gの(3aS,4S,6S,7 aR)−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフェニル)ペルヒドロイソイン ドール−4−オール、25cm3のジクロロメタン、0.22cm3のジイソプロ ピルエチルアミン、0.32gの{2−[3−(1−ピロリジニル)プロポキシ ]フェニル}酢酸、0.01gのヒドロキシベンゾトリアゾール水和物、及び0 .26gの1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩 酸塩から開始する。クロマトグラフィー(シリカゲル0.06−0.200mm 、カラムの直径2.4cm、高さ27cm、酢酸エチル及びメタノールの混合物 、容量で50:50での溶出)により精製すると、粘性のある白色の発泡体の形 態で、0.30gの(3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4− (2−メトキシフェニル)−2−{{2−[3−(1−ピロリジニル)プロポキ シ]フェニル}アセチル}ペルヒドロイソインドール−4−オールを生じる。 DMSO + AcOD中の1H NMRスペクトル、T=403K、p pm単位のδ(400MHz):1.57及び1.95(各1H、それぞれm及 びd、J=14Hz、CH2)、1.78及び2.28(各1H、m、CH2)、 1.90(4H、m、CH2CH2)、2.07(2H、m、CH2)、2.40 及び2.50の間(3H、m、CH2CN及びCH)、2.65(1H、m、C H)、2.87(1H、m、CH)、3.0及び3.15の間(6H、m、3x NCH2)、3.55及び3.45の間(2H、m、COCH2)、3.50及び 3.65の間(4H、m、2xNCH2)、3.84(3H、s、OCH3)、4 .09(2H、m、OCH2)、4.94及び4.96(1H、s、OH)、6 .85及び7.60の間(8H、m、芳香族のCH)。 赤外スペクトル(KBr)、特徴的なバンド(cm-1):3425、3070 、2955、2800、2245、1630、1600+1585+1485、 1235、1050、1025、755。 {2−[3−(1−ピロリジニル)プロポキシ]フェニル}酢酸を以下のよう に調製することができる。 0.8gの炭素上10%水酸化パラジウムを、50cm3の酢酸エチル及び5 0cm3のジクロロメタン中5.3gの{2−[3−(1−ピロリジニル)プロ ポキシ]フェニル}酢酸ベンジルの溶液に加え、この混合物を50℃に加熱し、 次に窒素で取り除く。水素を20時間泡立てて通した後、この懸濁液を室温に冷 却し、窒素の気流で取り除き、次に濾過し、そして減圧下(2.7kPa)で乾 燥状態まで濃縮する。得られた油状の残留物をアルミナカラム(粒度100メッ シュ、高さ30cm、直径4.5cm)上でクロマトグラフィーにより分離し、 シクロヘキサン及び酢酸エチルの混合物(容量で75:25)で窒素の0.7バ ールの圧力下で溶出し、そして100cm3のフラクションを集める。フラクシ ョン1ないし6を減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する。粘性のある 油状物の形態で、2.9gの{2−[3−(1−ピロリジニル)プロポキシ]フ ェニル}酢酸を得る。 CDCl3中の1H NMRスペクトル、T=300K、ppm単位のδ(25 0MHz):1.90(4H、m、2CH2)、2.10(2H、m、CH2)、 2.95及び3.10の間(6H、m、3CH2N)、3.55(2H、s、C H2CO)、3.95(2H、t、J=6Hz、OCH2)、6.78(1H、d 、J=7Hz、芳香族のH)、6.90(1H、t、J=7Hz、芳香族のH) 、7.16(1H、t、J=7Hz、芳香族のH)、7.20(1H、d、J=7H z、芳香族のH)、11.15(1H、s、COOH)。 赤外スペクトル(CH2Cl2)、特徴的なバンド(cm-1):2975;28 90、2805、1735、1625、1605;1590;1500;147 5;1460、1250。 {2−[3−(1−ピロリジニル)プロポキシ]フェニル}酢酸ベンジルを以 下のように調製することができる。 すなわち、2.06gの炭酸カリウム、0.5gのヨウ化ナトリウム、及び1 .25cm3のピロリジンを、100cm3のアセトニトリル中5.3gの[2− (3−ブロモプロポキシ)フェニル]酢酸ベンジルの溶液に加える。この混合物 を90℃で3時間加熱し、次に室温まで冷却し、50cm3の水を加え、次にこ の混合物を50cm3のジクロロメタンで希釈する。有機相を分離して除き、水 で洗浄し、次に硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして減圧下(2.7kPa) で乾燥状態まで濃縮する。 橙色の油状物の形態で、5.3gの{2−[3−(1−ピロリジニル)プロポキ シ]フェニル}酢酸ベンジルを得る。 CDCl3中の1H NMRスペクトル、T=300K、ppm単位のδ(25 0MHz):1.80(4H、m、2CH2)、1.95(2H、m、CH2)、 2.50(4H、m、CH2NCH2)、2.60(2H、t、J=6Hz、CH2 N<)、3.70(2H、s、CH2CO)、4.02(2H、t、J=6Hz 、OCH2)、5.15(2H、s、OCH2Ph)、6.80及び7.40の間 (9H、m、芳香族のH)。 [2−(3−ブロモプロポキシ)フェニル}酢酸ベンジルを以下の方法により 調製することができる。 すなわち、5.2gの炭酸カリウム及び40cm3の1,3−ジブロモプロパ ンを、100cm3のアセトニトリル中4.84gの[(2−ヒドロキシ)フェ ニル]酢酸ベンジルの溶液に加える。この混合物を還流温度で20時間撹拌し、 次に室温まで冷却した後濾過する。濾過液を減圧下で乾燥状態まで濃縮し、得ら れた残留物を200cm3の酢酸エチルに溶解する。この溶液を100cm3の水 で2回、次いで150cm3の食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ 、そして減圧下(2.7kPa)で濃縮する。得られた油状物をシリカゲルカラ ム(粒度0.06−0.200mm、高さ30cm、直径5cm)上でクロマト グラフィーにより分離し、シクロヘキサン及び酢酸エチルの混合物(容量で95 :5)で溶出し、そして100cm3のフラクションを集める。フラクション1 8ないし28を減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで濃縮する。油状物の形態 で、2.0gの[2−(3−ブロモプロポキシ)フェニル}酢酸ベンジルを得る 。 CDCl3中の1H NMRスペクトル、T=300K、ppm単位のδ(25 0MHz):2.22(2H、m、CH2)、3.55(2H、t、J=6Hz 、CH2)、3.70(2H、s、PhCH2CO)、4.10(2H、t、J= 6Hz、OCH2)、5.20(2H、s、OCH2Ph)、6.90(1H、d 、J=7Hz、芳香族のH)、6.98(1H、J=7Hz、芳香族のH)、7 .20及び7.45の間(7H、m、芳香族のH)。 赤外スペクトル(CCl4)、特徴的なバンド(cm-1):3100;307 5;3040、2955;2940;2885、1745、1605;1590 ;1500;1460、1250、1150、700。 [(2−ヒドロキシ)フェニル]酢酸ベンジルを以下の方法により調製するこ とができる。 すなわち、15.5cm3のベンジルアルコール中22.6gの2−ヒドロキ シフェニル酢酸、0.5gのパラトルエンスホン酸の懸濁液を還流で3時間加熱 する。2gの3S活性炭を加え、その懸濁液をSupercel上で濾過し、そ してその濾過液を減圧下(2.7kPa)で乾燥状態まで蒸発させる。結晶の形 態で、30gの[(2−ヒドロキシ)フェニル]酢酸ベンジルを得る。M.p.k =104℃。 本発明はまた、不活性または生理的に活性があることができる、あらゆる他の 製剤上適合した生成物と場合によっては組み合わせた、一般式(I)の生成物ま たは存在する場合塩からなる製剤組成にも関する。本発明の組成は、非経口、経 口、舌下、直腸、局所的、経皮、目、もしくは鼻腔内の経路により、または肺の ためのエアゾールとして用いることができる。 特に注入液の形態において用いることのできる非経口投与のための滅菌組成は 、好ましくは、水性または非水性の溶剤、懸濁剤、または乳剤である。溶媒また は賦形剤として、水、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、植物油 、特にオリーブ油、注入できる有機エステル、例えばオレイン酸エチル、または 他の適当な有機溶媒を用いることができる。これらの組成はまた、アジュバント 、特に、湿潤剤、等張(isotonicity)剤、乳化剤、分散剤、及び安 定剤を含むことができる。滅菌は、多数の方法で、例えば、無菌濾過により、組 成に滅菌剤を含むことにより、放射線照射により、または加熱により達成するこ とができる。これらはまた、注入可能な滅菌媒質に使用時に溶解することのでき る滅菌固形組成の形態において調製することができる。 直腸投与のための組成は、活性生成物に加えて、ココアバター、半合成のグリ セリド、またはポリエチレングリコールのような賦形剤を含む座薬または直腸投 与カプセル剤である。 用いることのできる経口投与のための固形組成は、錠剤、丸剤、散剤、または 顆粒剤である。これらの組成において、(場合によっては別の製剤上適合した生 成物と合わせた)本発明の活性生成物は、ショ糖、ラクトース、または澱粉のよ うな一つまたはそれより多い不活性のアジュバントまたは希釈剤と混合される。 これらの組成はまた、希釈剤以外の物質、例えば、ステアリン酸マグネシウムの ような潤滑剤を含んでなることもできる。 用いることのできる経口投与のための液状組成は、水またはパラフィン油のよ うな不活性希釈剤を含んでいる、製剤上許容できる乳剤、溶剤、懸濁剤、シロッ プ剤、及びエリキシル剤である。これらの組成はまた、 希釈剤以外の物質、例えば、湿潤剤、甘味料、または香料を含んでなることもで きる。 局所的投与のための組成は、例えば、クリーム、軟膏剤、またはローション剤 であることができる。 鼻腔内投与のための組成は、ドロップまたはスプレーを意図した製剤上許容で きる散剤または溶剤であることができる。 組成はまた、エアロゾルであることができる。液状エアロゾルの形態における 使用に対しては、組成は、安定な滅菌溶液、あるいは非発熱性の滅菌水、血清、 またはあらゆる他の製剤上許容できる賦形剤に使用時に溶解する固形組成である ことができる。直接吸入することを意図した乾燥エアロゾルの形態における使用 に対しては、活性素を細かく分割し、そして30から80μmの粒度を有する固 形の水溶性の賦形剤または希釈剤、例えばデキストラン、マンニトール、または ラクトースと合わせる。 ヒトの治療において、本発明の生成物は、特に、外傷性、手術後、月経、もし くは頭由来の痛み、顔の血管の痛み(群発頭痛)の治療において、及び偏頭痛の 治療において有用であることができる。新規のイソインドール誘導体はまた、リ ューマチ学における炎症の治療において、慢性関節リューマチの及び免疫系の破 壊により引き起こされる疾病における治療おいて、乾癬、ヘルペス、じんましん 、湿疹、光線過敏症、熱傷のような皮膚科学における及び歯または目の炎症性疾 患における炎症の治療において、並びに涙の分泌の分野においても有用であり、 また消化システム(潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群、クローン病)、尿路(尿h yperreflexia、膀胱炎)、及び気道(喘息、気管支分泌過 多症、慢性気管支炎、鼻炎)の痛みを伴い炎症を起こした痙攣性の徴候の治療に おいて、並びに制吐治療においても有用である。本発明の生成物はまた、神経学 の疾病、パーキンソン病、アルツハイマー病の治療において、中枢神経系及び/ または末梢神経系の炎症性及び/または自己免疫及び/または脱髄疾患(多発性 硬化症、ギラン・バレー症候群、ウイルス起源の脳症など)の治療において、血 漿の浸出に関係した神経学の症候群(脊髄の浮腫、脳の浮腫、など)において、 血液脳関門における発作に関して、またはあらゆる他の痙攣性の神経学の症候群 (筋弛緩治療)において応用を見いだすこともできる。本発明の生成物はまた、 不安、精神病、精神分裂病、ハンチントン病の治療において、そうでなければ低 血圧のような心臓血管疾患の治療においても有用であることができる。他の応用 は、婦人科学疾患の治療、欠陥のある成長制御に関連した疾患(小人症、慢性乳 児疾患に二次的なhypothrophy、骨粗鬆症、及び移植片の成長)の治 療でもあることができる。 服用量は、所望する効果及び治療の期間による。成人に対しては、通例、程度 差のある服用量において一日当たり0.25及び1500mgの間である。 一般的に言えば、医師が、年齢、体重、及び治療される患者に特異的な全ての 他の因子により、最も適当であると考える服用量を決定する。 含まれるいかなる制限もなしに示される以下の実施例は、本発明の組成を例示 する。 実施例A 以下の組成を有する活性生成物の錠剤を調製するために、通常の技術を用いる 。 - (3aS,4S,6S,7aR)−2−[(S)−2−アミノ−2− フェニルアセチル]−6−シアノメチル−4−(2−メトキシフェニル ペルヒドロイソインドール−4−オール・・・・・・・・・・25mg - 澱粉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・83mg - シリカ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30mg - ステアリン酸マグネシウム・・・・・・・・・・・・・・・ 3mg 実施例B 以下の組成を有する活性生成物の錠剤を調製するために、通常の技術を用いる 。 - (3aS,4S,6S,7aR)−6−シアノメチル−4−(2−メ トキシフェニル)−2−[(2−メトキシフェニル)アセチル]ペルヒ ドロイソインドール−4−オール・・・・・・・・・・・・・25mg - 澱粉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・83mg - シリカ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30mg - ステアリン酸マグネシウム・・・・・・・・・・・・・・・ 3mg 実施例C 以下の組成を有する活性生成物の錠剤を調製するために、通常の技術を用いる 。 - (3aS,4S,6S,7aR)−6−アジドメチル−4−(2−メ トキシフェニル)−2−[(S)−2−(2−メトキシフェニル)プロ ピオニル]ペルヒドロイソインドール−4−オール・・・・・25mg - 澱粉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・83mg - シリカ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30mg - ステアリン酸マグネシウム・・・・・・・・・・・・・・・ 3mg
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/40 AED A61K 31/40 AED AEF AEF 31/44 ACD 31/44 ACD ACJ ACJ ADS ADS C07D 401/06 209 C07D 401/06 209 409/06 209 409/06 209 // C07M 7:00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),AL,AM,AU,BB,BG,BR,BY,C A,CN,CZ,EE,FI,GE,HU,IS,JP ,KG,KP,KR,KZ,LK,LR,LS,LT, LV,MD,MG,MK,MN,MX,NO,NZ,P L,RO,RU,SG,SI,SK,TJ,TM,TT ,UA,US,UZ,VN (72)発明者 タバール, ミシエル フランス・エフ−75013パリ・リユデユジ ヤブロ75

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.一般式、 式中、 - 記号R1は、場合によっては、一つまたはそれより多いハロゲン原子もしくは ヒドロキシル基、場合によっては(ハロゲン原子で、またはアミノ、アルキルア ミノ、もしくはジアルキルアミノ基で)置換されることのできるアルキル基、場 合によっては[場合によっては(フェニル、ヒドロキシル、もしくはアミノ基で )置換される、ヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、もしくはジアルキルア ミノ基、またはアルキル部分がこれらが結合する窒素原子と共に、場合によって はアルキル、ヒドロキシル、もしくはヒドロキシアルキル基で置換され、酸素、 硫黄、及び窒素から選択される別のヘテロ原子を含むことのできる5ないし6員 の複素環を形成するジアルキルアミノ基で]置換されることのできるアルキルオ キシもしくはアルキルチオ基で置換される、またはアミノ基でまたはアルキル部 分がこれらが結合する窒素原子と共に上に定義されたような複素環を形成するア ルキルアミノもしくはジアルキルアミノ基で置換されるフェニル基を表し、ある いはシクロヘキサジエニル、ナフチルもしくはインデニル基、または5ないし9 個の炭素原子並びに酸素、窒素、及び硫黄から選択される一つまたはそれより多 いヘテロ原子を含み、そして場合によってはハロゲン原子でまたはアルキルもし くはアル キルオキシ基で置換された飽和または不飽和の単または多環式の複素環式基を表 し、 - 記号R2は、水素もしくはハロゲン原子、またはヒドロキシル、アルキル、ア ミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、 アルキルオキシ、アルキルチオ、アシルオキシ、カルボキシル、アルキルオキシ カルボニル、ジアルキルアミノアルキルオキシカルボニル、ベンジルオキシカル ボニル、もしくはアシルアミノ基を表し、 - 記号R3は、場合によっては、1または2個の炭素原子を含んでいるアルキル もしくはアルキルオキシ基、ヒドロキシル基、またはフッ素原子で2位において 置換される、あるいはトリフルオロメチル基で二基置換されるフェニル基を表し 、そして、 - 記号R4は、ハロゲン原子で、またはシアノ、アジド、もしくはシアナミド基 で置換される1または2個の炭素原子を含んでいるアルキル基を表し、そして、 - 記号Rは、同一または異なり、そして水素原子、またはアルキルもしくはフェ ニル基を表し、 上記のアシル及びアルキル基が、(他に特定しないかぎり)まっすぐまたは枝分 かれし、そして1ないし4個の炭素原子を含む、 に対応し、ラセミ型、構造、 の立体異性体型、鎖−CHR12上の(R)もしくは(S)型、または二つもし くはそれより多いこれらの型の混合物の形態にある、ことを特徴とするペルヒド ロイソインドール誘導体、及び存在するその塩類。 2.記号R1が、チエニル、フリル、ピリジル、ジチイニル、インドリル、イ ソインドリル、ベンゾチエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、 イミダゾリル、ピロリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、キノリル、イソキノ リル、及びナフチリジニルから選択される飽和または不飽和の単または多環式の 複素環式基であることを特徴とする、請求の範囲1に記載のペルヒドロイソイン ドール誘導体。 3.一般式、 式中、R1及びR2は請求の範囲1におけるように定義される、の酸またはこの酸 の反応性誘導体を、一般式、 式中、記号R、R3、及びR4は請求の範囲1におけるように定義される、のイソ インドール誘導体と反応させ、次に、R4がアジドアルキル基である場合、場合 によってはこの基をシアノアミノアルキル基に転化し、そして/またはもし適当 であれば、保護基を取り除き、場合によっては立体異性体を分離し、そして/ま たは得られた生成物を存在する塩に転化することを特徴とする、請求の範囲1に 記載のペルヒドロイソインド ール誘導体の調製方法。 4.R4がそれぞれシアノアルキル、アジドアルキル、またはハロアルキルで ある請求の範囲1に記載の誘導体を得るために、シアン化アルカリ金属、アジ化 ナトリウム、またはハロゲン化アルカリ金属を、一般式、 式中、R、R1、R2、及びR3は請求の範囲1におけるように定義され、R’4は スルホニルオキシ基を表し、そしてnは1または2を表す、のペルヒドロイソイ ンドールと反応させ、そしてR4がアジドアルキルである得られた生成物を場合 によってはR4がシアノアミノアルキルである請求の範囲1に記載の生成物に転 化し、そうでなければR4がハロアルキルである得られた生成物を場合によって はR4がシアノアルキルまたはアジドアルキルである請求の範囲1に記載の生成 物に転化し、そして/または場合によっては立体異性体を分離し、そして/また は得られた生成物を存在する塩に転化するることを特徴とする、請求の範囲1に 記載のペルヒドロイソインドール誘導体の調製方法。 5.ラセミ型における、立体異性体型における、または二つもしくはそれより 多いこれらの型の混合物の状態における、一般式、 式中、記号R、R3、及びR4は請求の範囲1におけるように定義される、に対応 することを特徴とするペルヒドロイソインドール誘導体、及びその塩類。 6.純粋な状態において、または適合しそして製剤上許容できる一つまたはそ れより多いアジュバントまたは希釈剤との組み合わせの形態において、請求の範 囲1に記載の少なくとも一つの生成物を含むことを特徴とする製剤組成。 7.請求の範囲1に記載の少なくとも一つのペルヒドロイソインドール誘導体 の少なくとも一つのNH2レセプターアンタゴニストとの組み合わせ。
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