JPH10509406A - 再シールが可能なパック - Google Patents

再シールが可能なパック

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JPH10509406A
JPH10509406A JP8512691A JP51269196A JPH10509406A JP H10509406 A JPH10509406 A JP H10509406A JP 8512691 A JP8512691 A JP 8512691A JP 51269196 A JP51269196 A JP 51269196A JP H10509406 A JPH10509406 A JP H10509406A
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Abstract

(57)【要約】 パックは、濡れタオルのような物品を収容するキャビティーを規定する本体(11)を有する。本体(11)は、非直線状であって、例えばV字状の第1および第2の両端部を有するスリット(13)を備える。シール部材(15)が、スリットを被覆し、スリットの両側で本体に再シール可能に接着され、それによってシールを施す。

Description

【発明の詳細な説明】 再シールが可能なパック この発明は、再シールすることが可能なパックに関する。このパックは、濡れ タオルの包装に使用することを特に意図しているが、この発明が他の物品の包装 にも応用することができる点を理解すべきである。 よく知られているように、濡れタオルは、皮膚洗浄液を含浸した小シート状の 物品であり、一回使用した後は捨てられることになる。濡れタオルは、一枚ずつ 包装されることもある。この場合、包装体は、開封されて、そこから濡れタオル が取り出された後で廃棄される。しかしながら、複数枚の濡れタオルを収容する パックを製造することも知られている。この場合、パックはシールし直すことが できる開口部を備えなければならない。なぜならば、濡れタオルに含浸された皮 膚洗浄液は絶えず蒸発しているので、濡れタオルを、1枚ずつを取り出した後で 、パックを適切にシールし直すことができない限り、濡れタオルが乾燥してしま うからである。 従来の濡れタオルのパックにおいては、開口部をシールし、またシールし直す ために使用するテープが製品コストの実質的な部分を代表している。さらに、テ ープコストの上昇を防ぐために、必要なテープの総量を減らす目的でパックに比 較的小さい開口部を設けるのが通常であり、このことによって、ユーザーがパッ クから濡れタオルを取り出すことが困難となり、濡れタオルを取り出す最中にパ ックの開口部を破損してしまう結果となることもある。シールのし直しを効果的 に行うために必要な素材の総量が、パックに備わる開口部の大きさとの関連にお いて減少するようなパックを提供することがこの発明の目的の1つである。この 目的にしたがって、開口部の大きさを増大することも、再シールに必要な素材の コストを低減することも、またはそれらの両方を調和させることも実現可能であ る。 この発明によれば、物品収容キャビティーを規定する本体を有し、前記本体は 1つの非直線状のスリットと、第1および第2の端部とを備えており、また前記 スリットを被覆し、再シールが可能なようにスリットの両側で前記の本体に接着 されるシール部材を有し、それによってシール状態がもたらされるとともに、前 記シール部材は、一方がスリットのどちらの側にも接着された一組の側縁を備え 、前記両側縁がほぼ、スリットの方向に追随するパックが提供される。 「スリットする」という用語は、関係する素材がスリットを持たない形態に始 まり、次ぎにスリット形成プロセスによって、前記素材にスリットが形成される こと- 普通はそうであるが -を必ずしも意味するものではない点を理解すべきで ある。さらには、「スリット」という用語が、幅が0か非常に小さく、通常「ス リット」として記述される開口部を包含するばかりでなく、有意の幅、例えば数 mmまで、またはそれ以上の幅を有し、普通には「スロット」として記述されるこ とが多い開口部をも包含することを意図する点を理解すべきである。 前記両側縁は、互いに対して、またスリットに対して実質上平行であることが 好ましい。この発明の好ましい実施例においては、スリットは、ほぼV字状をな しており、シール部材はこれに対応してほぼV字状をなす。「V」字の頂角は4 0°から100°、最も好ましくは約50°である。しかしながら、他のスリッ ト形状およびタブを代りに用いることもできる。したがって、代替実施例におい ては、スリットが例えば弧状に湾曲してもよく、また、例えば半円形でもよく、 シール部材はこれらと一致した形状でよい。 添付図面に描かれた実施例の下記の説明から明らかにされるように、この発明 のパックは、シール部材用に必要な素材の総量という観点からは従来のパックよ りも経済的である。以下、この発明を添付図面を参照しつつ説明しよう。添付図 面において、 図1は濡れタオル用の公知のパックの概略的斜視図であり、パックはシールさ れた状態にある。 図2は、この発明のパックの同様な図である。 図3は、図2のパックを展開状態で示す図である。そして、 図4は、シール部材を製造する場合に使用する素材のストリップ部であり、複 数枚の部材がどのように前記ストリップから切断されるかを示す。 図1に示す公知の濡れタオルのパックは、プラスチック素材、例えば、ポリエ チレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、または、例えば、ポリエチレンフィ ルムとポリプロピレンフィルムからなり、オプションによって中間に紙の積層体 を挟んだ積層体で形成されたほぼ、平行六面体の形態をなす本体1を有する。こ の本体は、端部の継ぎ目2によってその両対向端部においてシールされた1枚の シートで構成されており、(図1では見えないが)裏側にも長手方向に1つの継 ぎ目を有する。本体の上面には細長い開口部3が規定される。この開口部は、大 体において長方形状をなしているが、その両端部4は、本体内部からの物品の取 り出しを不便にする鋭いコーナーの形成を避けるために丸みが付与されている。 開口部3は、接着剤、例えばアクリル系またはゴム系の接着剤によって開口部 3が本体1と続く面にシールのし直しが可能なように取り付けられたシール部材 によって覆われている。シールは、シール部材5が、シール部材5の一方の端部 にあるタブ6を除くその全区域で本体1と重なるように施される。このことによ って、ユーザーがシール部材を掴む位置が提供される。開口部3が非常に小さく とも比較的大きいシール部材5を用意することが必要なことが分かるであろう。 何故ならば、シール部材5は、もしそれが必要なシールをもたらそうとすれば、 開口部を越えてその四方に広がらなければならないからである。シール部材5の 素材、すなわち、接着剤が付与される基材は、例えば、ポリプロピレンフィルム 、または、紙/ポリプロピレン、紙/ポリエチレン、またはポリエチレン/ポリ プロピレンの積層体である。紙を含む2層の積層体を用いる場合は、接着剤は紙 に付与するのが有利である。 濡れタオルその他の物品は、本体1によって規定されるキャビティー内で支持 される。ユーザーが濡れタオルを取り出す場合は、彼はタブ6を掴んで、シール 部材を本体1の開口部と続く面から剥離して開口部のアパーチャー3を露出させ て、次いで、このアパーチャーを介して濡れタオルを取り出す。シール部材5が 本体1から完全には剥離されないようにするために、(図示しない)手段が設け られており、シール部材は、そのタブ6から遠い一方の端部で常時本体に取り付 いたままになる。ユーザーが濡れタオルを取り出した後、彼は、開口部3をシー ルし直すためにシール部材を図1の位置に戻す。 この発明の1実施例が、閉じた状態で図2に示されている。図1に示す公知の パックの場合のように、これは、ここでは参照番号11で示される本体を有し、 この本体は端部シール12と(図示しない)長手方向シールとによってシールさ れている。この場合は、しかしながら、アパーチャー3の代わりに、ほぼV字状 のスリット13が存在する。このスリット13は第1および第2の両端部14を 有し、これら両端部は、図2に示すように、V字の先端方向に向き直る弧状(例 えば半円形)の開放両側部を備える弓状部である。 ほぼV字状のシール部材15はスリット13の全長を覆い、接着剤によって、 スリットの両側部上で本体11に再シール可能に接続される。このように、図2 に示す状態においては、スリットがシール部材15によって完全にシールされる 。シール部材15は、V字の先端にタブ16が設けられる以外は、実質的にその 全面で本体11に接着される。タブ16においてはシール部材は本体に接着され ない。タブ16は、図1のタブ6と同じ目的で機能する。シール部材15は、ス リット13の方向に少なくとも大体追随する両側縁15a、15bを備えており 、これらは互いに対して、またスリットに対して平行する。 ユーザーがパックから濡れタオルを取り出そうとするときは、彼はタブ16を 掴んで、シール部材15をV字先端から上方に引っ張り上げるようにこれを利用 する。このことによる利点は、V字の外側のシール部材15の部分が、前に接着 された本体部分11から剥離されるが、V字の内側のシール部材の部分は本体に 接着されたまま残る点である。両端弓状部14は、図3に示す段階を超えてタブ を引っ張り続けると本体11の素材が断裂する原因となる危険性を減らすために 留意して設けられる。実際問題としては、しかしながら、この危険性は僅かであ り、前記両端弓状部14は通常は省略される。 図3に明らかなように、今述べた開封プロセスによって、V字状の大きな開口 部17が露出し、ここを介して濡れタオルを容易に引っ張りだすことができる。 これが終わった後、シール部材15が図2に示す位置に引き下ろされてパックが 再度シールされる。パックが設定する開口部の大きさとの関連において、シール 部材15は比較的に少量の素材で構成することができる。これは、図4に示され ており、同図は、シール部材15を形成するのに適切な素材のストリップ20を 示す。このストリップは、V字状の線21に沿ってストリップを切断することに よって複数枚のシール部材を提供するために使用することができる。このことは 、 ストリップ20の最も両端部を除いて素材に全く無駄を生じることがないこと、 充分に長いストリップを使用すれば、この無駄は取るに足りないことを意味する 。いかなる意味合いにおいてもシール部材15を切り詰める必要はない。このシ ール部材は、図1において参照符号5で示すタイプのシール部材と好対照をなす ものであり、濡れタオルの取り出しに利用できる開口部に関連していえば、図1 ののシール部材は大きく、さらには、図1のシール部材はシール部材が裁断され るシートから無駄が発生することを避けることができない形状をしている。 テープは、それが別々のシール部材に裁断される前に、タブ16を形成する接 着剤を施さない区域を残して、接着剤で被覆しておくことが好ましい。 すでに説明したように、この発明に用いるシール部材は、V字状以外の形状を 具備することができ、その1つの可能性は弓状の、例えば半円形の部材を用いる ことである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AU,BB,BG,BR,BY,CN,CZ,E E,FI,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP ,KR,KZ,LK,LR,LT,LV,MD,MG, MK,MN,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,S G,SI,SK,TJ,TT,UA,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 物品収容キャビティーを規定する本体を有し、 本体は、非直線状であって、第1および第2の端部を有するスリットを備えて おり、 スリットを被覆し、スリットの両側で本体に再シールが可能なように接着され たシール部材を備えており、 シール部材は、それによってシールを施すために、一方がスリットのどちらの の側にも位置する一組の側縁を持ち、それら両側縁が、ほぼスリットの方向に追 随するパック。 2. スリットが有意の幅を持つスロット状の形態をなす請求の範囲1記載の パック。 3. 本体が可撓性のあるシート状プラスチック素材で作られる先行請求範囲 のいずれか1記載のパック。 4. シール部材が可撓性のあるシート状プラスチック素材で作られる先行請 求範囲のいずれか1記載のパック。 5. シール部材が、本体にシールされておらず、ユーザーが掴むことができ るタブを備える第1の端部を有する先行請求範囲のいずれか1記載のパック。 6. スリットが、ほぼ、V字状をなす先行請求範囲のいずれか1記載のパッ ク。 7. 「V」字の頂角が、40°から100°である請求の範囲6記載のパッ ク。 8. 前記の角度が約55°である請求の範囲7記載のパック。 9. スリットが湾曲する請求の範囲1〜5のいずれか1記載のパック。 10. スリットが、ほぼ、弓状をなす請求の範囲9記載のパック。 11. スリットが半円状をなす請求の範囲10記載のパック。 12. 前記両側縁が実質的に互いに平行である先行請求範囲のいずれか1記載 のパック。 13. 前記両側縁が、スリットの方向に対し実質的に平行である請求の範囲1 2記載のパック。 14. 複数のシール部材が、切り詰められることなくシート素材の連続部分か ら裁断される請求の範囲12または13にそれぞれ記載した複数個のパックの製 造方法。 15. 物品を収容するキャビティーが複数枚の濡れタオルを保有する請求の範 囲1〜13のいずれか1記載のパック。
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