JP4202499B2 - ラップフィルム収納カートン - Google Patents

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    • B65H2701/17Nature of material
    • B65H2701/175Plastic
    • B65H2701/1752Polymer film

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ロール状に巻かれたラップフィルムを収納したラップフィルム収納カートンに係るものであり、詳しくはフィルム端の巻き戻り防止機能の改良技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ラップフィルムのフィルム端の巻き戻りを防止する機能を有したラップフィルム収納カートンは公知である。このラップフィルム収納カートンでは、カートンの内部に収納されているロール状のラップフィルムを所望の長さに引き出し、カートン本体の前板とこの前板を覆う蓋体の掩蓋片との間で押圧された状態にしたラップフィルムを切断刃によって切り取り使用している。この時、つぎに引き出す時の最先端となるラップフィルム端が、引き出された状態のままでカートンの外側に残らずに、カートンの内部に巻き戻ってしまうことがしばしば生じ、次に引き出すことを困難にしている。この巻き戻りを防止するために、ラップフィルムを切断する際に押し当てられる前板に何らかの巻き戻り防止機能を設けたラップフィルム収納カートンが種々提案されている。
【0003】
即ち、巻き戻り防止機能としては、ラップフィルム収納用カートンを構成している前板にラップフィルム保持部として感圧粘着剤層を設け、その前板を覆う位置に重ねられた掩蓋片に連設された開封片を剥がして除去したときに、感圧粘着剤層をカートンの表面に露出させ、その感圧粘着剤層により切断後のラップフィルム端を保持し巻き戻りを防止する方法がある。
【0004】
また、カートン全体あるいは前板の表面をフィルムでラミネートし、平滑な面として、その表面の平滑性を利用して、ラップフィルムの自己密着性により、そのラップフィルム端部を保持する方法もある。
【0005】
さらに、特開昭64−9151号公報には、カートンの前板とその前板を覆う位置に設けられた掩蓋片とが重なる部分の前板の表面、又は掩蓋片の裏面に、架橋性硬化ニスからなる平坦な塗布層を設け、この塗布層の平滑面に対するラップフィルムの自己密着性を利用して保持する方法等もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述のような従来の方法では、例えば最初の粘着剤を使用する方法の場合は、粘着剤自体の粘着力が強すぎるとラップフィルムが強く接着しすぎて、ラップフィルムを引き出す際にラップフィルム切れを生じ、また、粘着剤塗布面には徐々にちりやほこり等が付着し、ラップフィルム保持性が低下すると共に、不衛生になる欠点がある。
【0007】
また、カートン全体あるいは前板の表面に平滑なフィルムをラミネートし、その平滑な表面の前板に、フィルムの自己密着性を利用してラップフィルムを保持する方法は、自己密着性のあるポリ塩化ビニリデンなどのラップフィルムでは、保持安定性は良好であるが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリプロピレンなどの自己密着性の乏しいラップフィルムでは、密着が弱くフィルムを保持する機能が十分ではない。そして、カートン表面にラップフィルムを保持できる程度の平滑性を付与するためには、通常、10μm以上の厚いフィルムをラミネートする必要がありコスト高になる欠点がある。
【0008】
この点、架橋性硬化ニスで平坦な塗布層をカートンの前板の表面、又は掩蓋片の裏面に設け、その平滑性を利用してラップフィルムを保持する方法は、前記のフィルムをラミネートする方法に比べると、材料費では安くなるが、表面に平滑なフィルムをラミネートを設けるのと同様に、自己密着性のあるポリ塩化ビニリデンなどのラップフィルムの保持安定性は良好であるが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリプロピレンなどの自己密着性の乏しいラップフィルムでは、密着が弱くラップフィルムを保持する機能が十分ではない。さらに、架橋、硬化のために電子線照射装置や紫外線照射装置、或いは、熱線照射装置など、特別な硬化装置を必要とし、通常のグラビア印刷機などにより高速で加工することができず、結果として加工費のコストアップを招くという問題がある。
【0009】
本発明は、上記の問題点を解決するために見出されたもので、その目的とするところは、切断後のラップフィルム端のカートン内への巻き戻りを防止するラップフィルム保持部を、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリプロピレンなどの自己密着性の乏しいラップフィルムに対して密着性の良好な樹脂の塗布層で形成することとし、さらに、その塗布層の形成に当たっては、特別な硬化装置などを必要とせず、通常のグラビア印刷機などにより容易に形成できるという、性能と生産性に優れたラップフィルム保持部を有するラップフィルム収納カートンを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた本発明は、ロール状に巻かれたポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリプロピレンなどの自己密着性の乏しいラップフィルムが収納されるカートン本体の開口部の一側縁に蓋体が開閉自在に連設され、所望の長さに引き出した前記ラップフィルムを、前板とその前記前板を覆う位置に設けられた前記蓋体の掩蓋片との間で押圧し、切断刃で切り取り使用するラップフィルム収納カートンにおいて、少なくとも前記前板の前記掩蓋片と重なり合う一部に、前記ラップフィルムを保持するためのラップフィルム保持部を設け、該ラップフィルム保持部をシリコン変性アクリル樹脂を主成分とする樹脂の塗布層により形成し、溶剤成分の加熱乾燥により乾燥した塗膜層を形成したことを特徴とするラップフィルム収納カートンである。
【0011】
本発明によれば、切断後のフィルム端のカートン内への巻き戻りを防止するラップフィルム保持部を、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリプロピレンなどの自己密着性の乏しいラップフィルムに対して密着性の良好な樹脂の塗布層で形成することとし、さらに、その塗布層の形成に当たっては、特別な硬化装置などを必要とせず、通常のグラビア印刷機などにより容易に形成できるという、性能と生産性に優れたラップフィルム保持部を有するラップフィルム収納カートンを得ることが出来る。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明のラップフィルム収納カートンにおいて、ラップフィルムのカートン内への巻き戻りを防止するためのシリコン変性アクリル樹脂を主成分とする樹脂の塗布層により形成したラップフィルム保持部の部位は、カートンの形状、具体的にはラップフィルムを切断する切断刃の取り付け位置により異なるものである。ラップフィルム保持部を設ける場所は、カートン本体からラップフィルムが引き出され、切断された後、ラップフィルムがカートンに接触する面であればどこでもよく特に限定はされない。只、一般的にはラップフィルムを切断する際、カートン本体の前板とこれに重なる掩蓋片との間でラップフィルムを挟んで、外側から押さえながら切断するため、ラップフィルムはカートンの前板に押しつけられ密着し易くなる。従って、ラップフィルム保持部は、この前板表面のラップフィルムが挟まれる位置に設けることが好ましい。また、このラップフィルム保持部の大きさおよび形状は自由であり、ラップフィルムの材質やカートン形状或いは切断刃の取り付け位置などによりラップフィルムを保持する機能が安定するように自由に決めてよい。
【0013】
図1〜図3に、ラップフィルムの切断刃の形と取り付け位置とが異なるラップフィルム収納カートンの代表的な例をあげ、それぞれについて適切なラップフィルム保持部の部位は、ラップフィルムを切断する際に、ラップフィルムがカートン表面に強く押しつけられる位置を含んだ領域にあることが好ましく、その結果、ラップフィルムを切断する操作により自然にラップフィルムがラップフィルム保持部に押しつけられて密着し、保持されるようになる。
【0014】
図1は、本発明によるラップフィルム収納カートンの第一の実施の形態を示す斜視図であり、開封した時の状態を示している。なお、図4にこの形態のラップフィルム収納カートンの展開図を示し、各部の名称を記載したので、これを用いて説明する。また、図2、図3に示した形態のカートンについても、この名称を流用して説明することとする。
【0015】
このラップフィルム収納カートンAの特徴は、鋸刃状のフィルム切断刃Hが、直線状であり、その取り付け位置は、掩蓋片15に設けた直線状の切り取り線Lの先の開封片16を剥離し、取り除いた際、刃先が僅かに突き出るように、掩蓋片15の裏面に、切り取り線Lに掛かるように取り付けられる。そして、この形式の場合、ラップフィルム保持部Pは、ラップフィルム収納カートンAの前板11の表面の略図で示した位置に設けることが好ましい。この位置に設けることにより、引き出したラップフィルムFを切断する際、ラップフィルム収納カートンAの掩蓋片15と前板11との間に挟まれたラップフィルムFを、掩蓋片15の外側から、手で前板11の表面に押しつけるように固定して切断するため、ラップフィルムFがラップフィルム保持部Pに押しつけられ、よく密着するようになる。
【0016】
なお、図1と同様に図2に示したラップフィルム収納カートンBは、それぞれの形式のラップフィルム収納カートンの開封後の状態を示しているため、図4に示した掩蓋片15に設けた切り取り線Lより先の部分は開封片16でもあり、開封に際して剥離、除去されており表示されていない。
【0017】
図2は、本発明のラップフィルム収納カートンの第二の実施の形態を示す斜視図である。このラップフィルム収納カートンBの特徴は、図1のラップフィルム収納カートンAとは異なり、図に示されているように鋸刃状のフィルム切断刃HがV字形をしていることである。従って、掩蓋片15には切断刃Hと同形のV字形の切り取り線Lを設け、その先の開封片16を剥離し、除いたときに、V字形の切断刃Hの刃先が僅かに突き出るようにするため、切断刃Hは掩蓋片15に裏面の、切り取り線Lに掛かる位置に取り付けられる。そして、ラップフィルムFの切断の際には、掩蓋片15のV字形の先端部に近い位置でラップフィルムFを押さえながら、ラップフィルムFの中心部から両サイドに向かってラップフィルムFを切断するものであるため、ラップフィルム保持部Pは、図に示したように、ラップフィルム収納カートンBの前板11の表面の中央やや上寄りの位置に設けることが、ラップフィルムFを密着させ易い点で好ましい。
【0018】
図3は、本発明のラップフィルム収納カートンの第三の実施の形態を示す斜視図である。このラップフィルム収納カートンCにおいて、フィルム切断刃Hは、ラップフィルム収納カートンCが組立てられた時に、鋸刃状の切断刃Hの刃先がラップフィルム収納カートンCの底板12から僅かに前方、即ち、前板11側に突き出るように、底板12の表面に取り付けられている。そして、ラップフィルム保持部Pは、図示したように、ラップフィルム収納カートンCの前板11の表面で、掩蓋片15とフィルム切断刃HによりラップフィルムFが押さえられる位置に設けられる。
【0019】
図4は、先に説明した図1の本発明の第一の実施の形態であるラップフィルム収納カートンAのブランクの展開図である。ラップフィルム収納カートンAのブランク10は、図に示すように、折り曲げ線a、b、cを介して連設された前板11、底板12、後板13および蓋板14を有しており、前板11の側縁には折り曲げ線eを介して折り込み片17が、また、蓋板14の側縁には折り曲げ線dを介して掩蓋片15がそれぞれ連設されている。掩蓋片15には、切り取り線Lを介して開封片16が連設されている。この開封片16は前記切り取り線Lにより切り離し可能である。この切り取り線Lは、ミシン目、リード罫など切り取り易い形で形成する。また、開封片16には長手方向に沿って等間隔に同じ向きの半円状の切り込み23が複数個形成されている。
【0020】
前板11、底板12、後板13、蓋板14および掩蓋片15のそれぞれの両端位置には、折り曲げ線f、f´を介してそれぞれ第一側片18、18´、側板19、19´、第二側片20、20´、側蓋板21、21´、および側蓋片22、22´が連設されている。ここで、側板19、19´の長さは前板11および後板13の幅と略同寸とされ、第一側片18、18´、第二側片20、20´の長さは側板19、19´より短くされている。また、側蓋板21、21´の長さは、側板19、19´の長さの略半分とされ、また、側蓋片22、22´の長さは蓋板14の幅より短くされている。
【0021】
また、前板11の表面には、図に示すように、ラップフィルム収納カートンAに形成された時に開封片16の半円状の切り込み23と接触する位置に該切り込み23と同径の円形の半切れ部24を設けている。そして、本発明のラップフィルム収納カートンにおいては、ラップフィルム端のカートン内への巻戻りを防止するフィルム保持部Pを設けている。
【0022】
このフィルム保持部Pには、ラップフィルムに対する密着性の良好なシリコン変性アクリル樹脂を主成分とする塗膜層を用いており、このシリコン変性アクリル樹脂では、メチルポリシロキサン、エチルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサンなどのシロキサンからなる中間体を用いて変性した樹脂で、あらかじめ、オリゴマー化した反応基を有するシロキサンを用いて、剥離性、耐熱性などを付与している。また、反応基には、Si−OH、Si−OMeを用い、これらの反応基と反応するアクリル樹脂をブレンド、クッキングして変性している。アクリル樹脂としては、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルなどを使用することができる。このシリコン変性アクリル樹脂では、シリコーン含有量が高いほど対候性がよくなるが、コストの面から50%以下とすることが好ましい。このシリコン変性アクリル樹脂は、塗布後、架橋、硬化により乾燥した塗膜層を形成するタイプのものではなく、溶剤成分の加熱乾燥により乾燥した塗膜層を形成できるタイプのものであり、塗膜層の形成には、架橋反応のための特別な硬化装置を必要とせず、通常のグラビア印刷機などにより容易に塗膜層を形成できるものである。
【0023】
以上のようなシリコン変性アクリル樹脂を主成分とする塗膜層は、通常、これらの樹脂を有機溶剤で溶解し、グラビア印刷など適用する塗布手段に適した粘度、蒸発速度等に調整して塗布液とし、これを塗布、乾燥することにより形成される。そして、その塗膜層の表面は平滑である方がラップフィルムとの密着性がよく、フィルム保持性が向上する。従って、塗膜層を形成する塗布液は、低粘度であって、塗布後表面がレベリングするよう徐々に乾燥させることが好ましい。
【0024】
また、乾燥時の塗膜層の厚さは、2〜10μm程度でよく、3〜6μmが塗布の作業性も良好で好ましい。2μm未満の場合は、表面の平滑性が不充分でラップフィルムの保持性が低下し、10μmを越えると、ラップフィルムの保持性が更に向上することもなく、材料の無駄であり、作業性の点でも好ましくない。
塗膜層を設ける場所は、カートン本体からラップフィルムが引き出され、切断された後、ラップフィルムがカートンに接触する面であればどこでもよく特に限定はされない。只、一般的にはラップフィルムを切断する際、カートン本体の前板部とこれに重なる蓋部との間でラップフィルムを挟んで、外側から押さえながら切断するため、ラップフィルムはカートンの前板部に押しつけられ密着し易くなる。従って、フィルム保持用の塗膜層は、この前板部表面のフィルムが挟まれる位置に設けることが好ましい。また、この塗膜層の大きさと形状は自由であり、ラップフィルムの材質やカートン形状或いは切断具の取り付け位置などによりフィルム保持性が安定するように自由に決めてよい。
【0025】
つぎに、このようなラップフィルム収納カートンAの場合には、ブランク10は次のように組み立てられる。
まず、ブランク10を各折り曲げ線a、b、c、d、e、fに沿って折り曲げ、折り込み片17の裏面を前板11の裏面に貼着し、つづいて、第二側片20、20´の表面と側板19、19´の裏面との間に第一側片18、18´を挟み込んで各接触面をそれぞれ貼着することによってカートンの収納部が形成される。また、蓋部は、側蓋片22、22´の表面と側蓋板21、21´の裏面とを貼着することにより形成される。
【0026】
こうして組み立てられたラップフィルム収納カートンAには、収納部の凹部にロール状のラップフィルムなどが収納される。そして、前板11の半切れ部24に重なるように帯状に塗布された接着剤によって前板11の表面と掩蓋片15の開封片16の裏面とが貼着され、それによりカートンが密封される。その場合、オーバープリントニスの抜かれた半切れ部24の内側のみが開封片16の切り込み23の内側と接着される。
【0027】
使用時においては、図5に示すように、開封片16を半円状の切り込み23の基端側の摘まみ部25をつまんで開封片16を切り取り線Lの箇所から切り離すと、接着部である半切れ部24の内側の表面の紙が層間剥離することによってカートンが開封され、その開封部から切断刃Hが露出する。また、それと同時にカートンの内部の収納されたロール状のラップフィルムFも露出するため、ラップフィルムFを必要量だけ繰り出して切断刃Hにより切断することが可能となる。
【0028】
以下に具体的な実施例を挙げて本発明を説明する。
〔実施例1〕
坪量450g/m2 のコートボール(板紙)をカートン材料とし、グラビア輪転印刷打ち抜きのインライン装置を使用して、所定の絵柄及びオーバープリントニスの印刷とインラインでラップフィルム保持部にシリコーン変性アクリル樹脂からなる塗布液(商品名:WG(日本加工塗料株式会社製))を用いて、図4に示した位置に塗布、乾燥して形成すると共に、図4に示す形状に打ち抜いてカートンブランクを作成した。続いて、ストレートな鋸刃状の切断刃Hを同じく図4に示した位置に専用の装置で取り付け、更に、サック貼り機で胴貼りを行って実施例1のラップフィルム収納カートンを作成した。
【0029】
上記の方法で作成したラップフィルム収納カートンに、ポリ塩化ビニリデン系樹脂のラップフィルム、ポリ塩化ビニル系樹脂のラップフィルム、ポリエチレン系樹脂のラップフィルムを別々に充填包装した後、それぞれを開封し、ラップフィルムを引出し、切断し、ラップフィルムの塗膜層への密着によるフィルム保持性を評価した。その結果は、いずれも密着性が良く、充分なフィルム保持性を示し、かつ、密着性が強すぎてフィルム切れを生じることもなく良好であった。
【0030】
【発明の効果】
本発明のラップフィルム収納カートンは、使用時に引き出されたラップフィルム端がカートン内へ巻戻るのを防止するためのフィルム保持部として、溶液中の溶剤成分を加熱乾燥させることにより乾燥した塗膜を形成できるシリコン変性アクリル樹脂を主成分とした塗布液を、カートンの所定部分にグラビア印刷機などにより塗布、乾燥して形成した塗膜層を用いており、このシリコン変性アクリル樹脂の塗膜層が、ラップフィルムに対して良好な密着性を有すると共に、表面が平滑に形成されるため、ラップフィルムをよく密着させ、保持するものである。また、平滑な面に密着しすぎても、容易にラップフィルムを引き出すことを可能であるラップフィルム収納カートンを得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるラップフィルム収納カートンの第一の実施の形態を示す概略斜視図である。
【図2】本発明によるラップフィルム収納カートンの第二の実施の形態を示す概略斜視図である。
【図3】本発明によるラップフィルム収納カートンの第三の実施の形態を示す概略斜視図である。
【図4】本発明によるラップフィルム収納カートンの第一の実施の形態のブランクの展開図である。
【図5】本発明によるラップフィルム収納カートンの第一の実施の形態の開封状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
A ラップフィルム収納カートンの第一の実施の形態
B ラップフィルム収納カートンの第二の実施の形態
C ラップフィルム収納カートンの第三の実施の形態
H 切断刃
L 切り取り線
F ラップフィルム
10 ブランク
11 前板
12 底板
13 後板
14 蓋板
15 掩蓋片
16 開封片
17 折り込み片
18 第一側片
19 側板
20 第二側片
21 側蓋板
22 側蓋片
23 切り込み
24 半切れ部
25 摘まみ部
a〜f罫線

Claims (1)

  1. ロール状に巻かれたポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリプロピレンなどの自己密着性の乏しいラップフィルムが収納されるカートン本体の開口部の一側縁に蓋体が開閉自在に連設され、所望の長さに引き出した前記ラップフィルムを、前板とその前記前板を覆う位置に設けられた前記蓋体の掩蓋片との間で押圧し、切断刃で切り取り使用するラップフィルム収納カートンにおいて、少なくとも前記前板の前記掩蓋片と重なり合う一部に、前記ラップフィルムを保持するためのラップフィルム保持部を設け、該ラップフィルム保持部をシリコンの含有量が50%以下であるシリコン変性アクリル樹脂を主成分とする樹脂の塗布層により形成し、溶剤成分の加熱乾燥により乾燥した塗膜層を形成したことを特徴とするラップフィルム収納カートン。
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