JPH10506333A - 波形ウェブ及び波形ウェブからなる吸収性物品の製造方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、少なくとも複数の領域が波打っていて、少なくとも横方向に引き伸ばし可能な薄い層状の材料からなるストリップ（１）を連続的に製造する装置に関する。本装置は、互いに平行に、または傾斜して走る溝を設けた案内ベッドを備えている。上記材料は、抑え付けデバイス（５）によってこれらの溝の中へ押しつけることができる。案内ベッド（２）の下流には、既に形成された波の変形を阻止する手段が存在している。本発明は、少なくとも複数の領域が波打っているストリップを連続的に製造する方法にも関する。最後に、本発明はこれらの波打っているストリップを含む吸収性物品に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 波形ウェブ及び波形ウェブからなる吸収性物品の製造方法及び装置 本発明は、少なくとも横方向には弾力的な薄いシートから、少なくとも一部分 が波打っているウェブを連続的に製造する装置及び方法に関する。更に、本発明 は、波形ウェブからなる吸収性製品に関する。 公開ドイツ特許出願第 DE 2011802 B2号から、紙ウェブを波形にする装置が公 知である。処理される紙の材料特性のために、この公知装置の案内ベッドの形状 を幾何学的には極めて複雑に、そして物理的には湾曲させなければならないが、 これは製造費が高価にし、従って欠陥である。 ドイツ特許第 DE 2945395 C2号から、ベース板及びその表面上の複数の折り返 しリブからなるコーディング機械の折り返し装置のための形成板が公知である。 リブは、ベース板の一方の縁から突き出ている並行に延びる部分と、ベース板上 に半径方向に（即ち、扇状に）延びる部分とからなっている。折り返しリブは分 離したブレードであって、ベース板にゆるめ可能なように取付けられ、ベース板 内に形成されている溝の中に配置される。各ブレードの一部分の中に凹みが設け てあり、その中に保持用ブラケットが係合してブレードの下側の縁から突き出る ようになっている。この公知の装置は、波形を安定化することはできない。形成 された波形はむしろかなり平坦に押しつぶされ、縫製によって初期のウェブ上に 管状に固定される。 連続ウェブ内に縦方向の折り返しを形成するためのさらに別の装置が、ドイツ 特許第 DE 3611134 C2号に開示されている。この装置では、湿らせることによっ て殆ど可塑的に変形可能にすることができる極めて弾力的な紙（例えば、煙草の フィルタ）を、中心から、多数の重ねて入れられた組合わせローラの間を外向き にゆっくりと引き出す。この極めて複雑の機械の図示実施例は、複数の区分内だ けに波形を形成するように意図されている。ウェブの湾曲が一定に交互している ために、ウェブ全体にわたって波形を発生させることはできない。 最後に、ドイツ特許第 DE 2827495 C2号に開示されている装置は、材料のウェ ブを輸送して組合わせる装置を開示しており、この発明の主たる面はウェブの輸 送にあり、同時に空気流を使用して漏斗状にテーパーを付ける。この公知装置を 使用しても折り返しの正確な波形を得ることは不可能である。 従って本発明の目的は、従来の技術の欠陥を回避した波形ウェブ及び吸収性物 品の製造装置及び方法を提供することである。この目的は、本発明によれば、独 立請求項１に記載の装置、独立請求項３０に記載の方法、及び独立請求項５３及 び５４に記載の吸収性物品によって達成される。本発明のさらなる有利な実施例 、面、及び詳細は、従属請求項、明細書、及び図面から明白になるであろう。 本発明の装置は、複数の溝を扇状に切ってある案内ベッドを備えている。溝の 深さは、所望の寸法の波形断面が得られるように線形に増加させることが好まし く、これらの溝の中には使用可能な高さに従って、対向する側から抑え付けデバ イスが下降する。本発明の装置によって製造される波形ウェブは、ウェブ幅全体 にわたって同一の波形高さを有することも、またはもし案内ベッドを相応に構成 すれば異なる波形高さにすることもできる。当業者ならば、もし所望の波形ウェ ブが対応する特性を呈するのであれば、案内ベッドに１つの溝だけを設けること もできることは理解されよう。この場合、抑え付けデバイスも１つだけでよい。 抑え付けデバイスは棒状であることが好ましく、また案内ベッドの入口端に面す る端において、並びに案内ベッドの出口端に面する端において案内ベッドに対し て直角に自由に移動可能であることが好ましい。抑え付けデバイスは、その両端 を支持することが可能であり、または一方の端を自由な案内されない、または支 持されない端とすることもできる。抑え付けデバイスをある程度弾力的にすると 有利である。抑え付けデバイスの材料としては、ばね鋼が適当である。抑え付け デバイスは、案内ベッドに対して直角に延びる少なくとも１つの案内面内を案内 することができる。更に、もし抑え付けデバイスが、力印加手段によって所定の 荷重で案内ベッドにウェブを押し付けるようにしてあれば、それによって連続ウ ェブにある調整効果が与えられ、常に幾何学的に正確であるとは限らない折り返 しの形成に起因する材料内の張力の差を補償することができる。抑え付けデバイ スに加える所定の力は、抑え付けデバイスをバイアスさせることによっても得る ことができる。このようにすれば、別の力印加要素は不要になる。抑え付けデバ イスの断面は円形（これが特に好ましいが）以外の、三角形、矩形、半円形、ま たは台形であっても差し支えない。 抑え付けデバイスの自由端を互いに実質的に平行に曲げるか、または対応する ような肩を設け、端面に位置する少なくとも１つの案内要素の孔の中へ挿入され るようにすると特に有利である。更に、全ての抑え付けデバイスを、溝を設けた 案内ベッドの表面部分の（ウェブの運動方向に対して）前方及び後方でそれぞれ 受けるようにすると有利である。抑え付けデバイスの断面は円形にすることが好 ましい。直径は、例えば 0.1乃至５ｍｍ、好ましくは１乃至３ｍｍ、特定的には ２ｍｍとすることができる。溝間の距離は、例えば１乃至５、10 ｍｍ、好まし くは２乃至４ｍｍとすることができる。 力印加手段は、例えば抑え付けデバイスの同一端間に作用する圧力板であるこ とができる。圧力板には、少なくとも１つのばね部材を設けることもできる。お もり、圧縮空気、真空、または磁石を使用して力を加えることもできる。もし磁 石を使用するのであれば永久磁石または電磁石が適当であり、それらは形成され るウェブとは反対側の案内ベッド上に設けるべきである。当業者ならば、磁石を 使用した場合、抑え付けデバイスまたは抑え付けデバイスに作用する要素（例え ば、接触圧力板）が強磁性特性を有しているべきであることは理解されよう。 本発明の装置または本発明の方法によって製造される薄い材料の波形ウェブは 、波形を恒久的に残すために、案内ベッドを出た後に固定しなければならない。 波形ウェブを固定する１つの方法は、それを１つの、または幾つかのウェブ材料 （裏打ちウェブ）と結合させることである。波形ウェブを固定する別の方法は、 スタンピングローラ間で波形ウェブを恒久的に塑性変形させることである。また 硬化剤を噴霧して波形ウェブの波形を固定することも可能である。もし裏打ちウ ェブを使用して波形ウェブを安定させるのであれば、これらのウェブは接着剤の ような結合剤によって結合することが好ましい。しかしながら、このような結合 は、熱処理または超音波溶接によって遂行することもできる。 さらなる実施例によれば、案内ベッドには、断面で見て異なる高さの波形が設 けられている。通常は中心の波形高さが最高であり、案内ベッドの縁に向かって 波形の高さを減少させて行く。 更に、材料ウェブの運動方向を横切る方向から見て、全ての溝が同一の高さか ら開始されないような溝を案内ベッドに設けると有利である。溝が案内ベッドの 中央部で開始されるようにし、周縁部分では下流で開始されるように配列するこ とが特に好ましい。更に若干の実施例では、案内ベッドの全幅にわたって溝を設 けるのではなく、案内ベッドの中央部及び／または周縁部には溝が存在しないよ うに配列することが望ましい。 最後に、本発明の装置は、製造される波形ウェブをスタンプするためのメッシ ングローラを有する装置を備えることができ、この装置のメッシングローラは案 内ベッドの下流に設ける。 本発明の方法、及び本発明の装置によって製造される波形ウェブは、おむつ、 生理用ナプキン、または失禁用パッドのような体液を吸収する吸収性物品の成分 として有利に使用することができる。このような吸収性物品は、通常は、使用中 の身体から遠い方に配置される液体不透過性のカバーシートと、使用中の身体に 近い方に配置される液体透過性のカバーシートと、液体透過性のカバーシートと 液体不透過性のカバーシートとの間に配置される吸収体とを備えている。本発明 の吸収性物品は、液体透過カバーシート及び／または吸収体の少なくとも一部分 に波形を備えている（「プリーツィング」）ことが特徴である。この目的のため に、本発明の方法、または本発明の装置によって折り返されたウェブを使用する ことができる。本発明によって製造されるウェブは、処理される材料が形成プロ セス中に実際的に緻密化されないので、それらが優れた着け心地であり、吸収容 量が改善されている点が、スタンピングローラによって普通に製造される波形ウ ェブに比して有利である。 以下に添付図面を参照して本発明をより詳細に説明する。 図１は、高度に弾力的な材料から波形ウェブを製造して裏打ちウェブに結合す る装置の一部を切り欠いて示す斜視図である。 図２は、波形ウェブの斜視図であって、好ましい実施例内の案内ベッドの形状 をも示している。 図３は、中心から開始されている代替波形形態を示す斜視図である。 図４は、一部分だけに波形を有するウェブまたは案内ベッドを示す斜視図であ る。 図５は、始まり、中央、及び終わりにおける案内ベッドの３つの区分の断面を ドローインウェブと共に示す図である。 図６は、理論的に可能ないろいろな波形ウェブの形状を、ドローインファクタ を異ならせて示す図である。 図７は、好ましく処理されるウェブのための材料・技術考察を示すグラフであ る。 図８は、結合手段を有する案内ベッドの側面図であって、空気シリンダ及び曲 がりレバーによって抑え付けデバイスのための圧力手段を固定する様を示す。 図９は、案内ベッド及び抑え付けデバイスの一部を切り欠いて示す斜視図であ って、別々に作動可能な電磁石によって区分毎に可変の力を印加できる様を示す 。 図１０は、結合ステーションの２つのローラを示す図であって、抑え付けデバ イスが波形ローラと係合して接着剤を複数の線に塗布している様を示す。 図１１は、案内ベッドの後に配置されたスタンピングローラを示す概要図であ って、波形ピークにおいてプレスによって波形ウェブを変形させて固定する様を 示す。 図１２は、接着結合を固定するために、後続するプレスステーションにおいて 第２のウェブを貼付する様を示す概要図である。 図１３は、第２のウェブを結合する別の好ましい実施例の概要図である。 図１４乃至２１は、本発明による吸収性物品の概要図である。 図１を参照する。波形にするウェブ１は案内ベッド２の前縁３から波形付け装 置へ進入し、棒状抑え付けデバイス５によって案内ベッド内へ押し付けられ、そ して波形が付いた形状で出口端４から案内ベッドを出て行く。抑え付けデバイス は前スペーサ８及び後スペーサ９内に保持されて互いに一定の距離をおいて維持 される。図１の実施例では、抑え付けデバイスは、押しねじ１１によって調整可 能なばねロードされた圧力板１０によって、限定された力で押し下げられる。抑 え付けデバイスは、案内ベッドに向かって自由に移動できるように支持されてい る。 波形ウェブは、案内ベッド２を出た後に裏打ちウェブ６に直接結合される。こ れは、滑らかなローラ１３と、図１０に示すような波形の断面形状を有するロー ラ１２とによって遂行される。爾後にシートを結合させるのに必要な圧力は、こ こではレバーを介して２つの空気シリンダによって与えられる。 裏打ちウェブと波形ウェブとを結合させる図示方法では、複数のノズル１５に よって線１６状に接着剤を塗布している。棒状抑え付けデバイスの端が波形付き ローラ１２内へ延び、また図１０から明らかなように、ウェブ内に形成される波 形が結合する前にスプリングバックすることを阻止するように、棒状抑え付けデ バイスは特定の形状であり、そのように取付けられている。 図２の波形ウェブ３は、平らな案内ベッドに本質的に一致している。波形が線 形に高くなって行くことが示されており、簡単に形成装置を製造することができ る。それ程弾力的ではない材料内の局部的な張力を減少させるためには、案内ベ ッドを図３に示すように形成すると有利である。即ち、波形は先ずウェブの中心 から形成され始め、縁に向かって次々に波形が形成されて行く。しかしながら、 このような形態では、抑え付けデバイスが異なる長さの経路にわたって全波形高 さを形成し、且つ案内ベッドに対して異なる傾斜を有していなければならないの で、抑え付けデバイスを設置する製造費は増加する。 ウェブの全幅にわたって本発明による波形付けを行わない場合には、図４に示 すように、幾つかの波形だけを形成するような案内ベッドの形状とし、それらの 間は平らな案内ベッド区分１９にすることができる。極端な場合として、前述し たように、案内ベッドは１つの溝だけからなることができる。 案内ベッド及び抑え付けデバイスは、図５に概要を示すように、波形形成経路 の全長にわたって均一ではないドローイン（draw-in）挙動をもたらすような形 状にすることができる。波形を付けるウェブのためのドローインファクタを、案 内ベッドのどの点についても計算プログラムによって決定し、最適化することが できる。本発明によれば、ａで示す波形形成の始めと、ｃで示す波形形成の終わ りに理想値が達成される。ｂで示す案内ベッドの中心においては材料のドローイ ンは約 92 ％にしか過ぎないが、これはウェブの弾力性及び低い曲げ強さによっ て補償される。 用途に依存して、図６に示すようないろいろな波形形状の殆どを理論的に製造 することができる。しかしながら、ａ及びｂのように角がついている波形の断面 を維持するためには、例えば硬化剤の噴霧、熱硬化、またはスタンピングによる 塑性変形のような化学的及び物理的処理が必要である。ドローイン値は、45°三 角形波形の 1.41 から 1/3の直線区分を有する台形形状の 1.32、及び 60 °の 傾斜の波形の値２または台形の値 1.66 まで変化する。 半円区分と、少しの長さの直線区分とを有する好ましい実施例ｃの場合の材料 ドローインは、50°の傾斜を有する短い直線区分の 1.45 から、殆ど直角な直線 区分の２以上の間にある。２つの半円形が連続するのは特別な場合である。この 場合のドローインファクタは正確にπ/２即ち 1.57 である。この波形形状も、 内部張力が平衡し、外部の力に関して付加的な安定化措置を講じなくとも安定で あるので有利である。裏打ちウェブに結合する場合、（結合プロセスに依存する が）波形はある程度まで自動的に潰されて平らにされるので、実際に製造された 波形の断面はｄに示す形状になる。 本発明の装置を通過できるようにするために、処理されるウェブは若干の物理 特性、即ち、低い曲げ強さ、こわさ、及び高弾性を有しているべきである。これ らの要求は、例えば低密度繊維材料及びプラスチック箔によって満たされる。図 ７に、異なる材料の応力・ひずみ曲線を示す。生産に僅かな変形性と高強度とを 必要とする紙に比して、これらの材料はある変形性と、正確に殆ど定義されてい ない降伏限界と、高い破断伸びとを呈する。 波形を形成する場合、ウェブは、形成プロセスの終わりにおける横方向の距離 を、プロセスの中程よりも約８％大きくする必要があることが計算されている（ これまでに試験した全ての材料は、問題なくこれに耐えている）。これは、この 応用の場合に望ましい最小永久変形が最も良く得られるからである。従って、薄 いウェブに波形を発生させるための簡単設計の案内ベッドを有する装置が、破壊 を生ずることなく約 10 ％またはそれ以上の伸びを呈することができる全ての 材料に特に適している。伸びに上限は存在しないが、10 乃至 15 ％の伸びが可 能な材料が好ましい。 以下の表１は、本発明の装置を用いて、及び本発明の方法によって処理して波 形付きウェブを製造できる材料または材料の組合わせを示している。製造される ウェブは「プリーツ」付きウェブとも呼ばれ、従ってこの目的に使用される材料 は「プリーツ可能」な材料とも呼ばれる。 本発明の装置を用いて均一な波形形態を得るためには、抑え付けデバイスによ って、限定された力をウェブに作用させることが有利である。これは、おもり、 ばね力（図１参照）によって、または図８に示すように動作中に調整可能な空気 圧または水圧シリンダ（要求される力が小さく、漏洩が少ない空気圧シリンダが 好ましい）によって達成することができる。小型であるという理由から、このシ リンダを例えば縦方向に設置し、曲がりレバー２１を介して圧力板１０に作用さ せることができる。理論的な試験及び実際的な試験の結果、各場合に処理する材 料に依存するが、150ｍ／分までのウェブ速度に対しては 0.04 乃至 0.06 Ｎｃ ｍ^-1の線形荷重が好ましいことが分かった。300ｍｍの案内ベッド長における合 計接触力は約 20 Ｎに達する。もし材料の坪量及び／または曲げ強度が変化すれ ば、例えば 0.01 乃至 0.1Ｎｃｍ^-1、好ましくは 0.02 乃至 0.08 Ｎｃｍ^-1が適 当である。抑え付け力を調整できる他に、空気圧シリンダを使用すると、装置を 空気圧的に持ち上げてウェブの進入を容易にすることもできるので有利である。 適当な材料を用いると 250ｍ／分までのウェブ速度を得ることができる。 図８は抑え付け棒５の側面図であって、これらの抑え付け棒５は締付けねじに よって調整可能な後支持具９と一緒に波形付きローラ１２内に伸びている。 抑え付けデバイス内の個々の力の分布をより均一にするために、図９の好まし い実施例に示してあるように、本発明の装置の案内ベッド内に電磁石２２を設け ることができる。これらの電磁石は必要に応じてグループで、または個々に付勢 され、波形の形成に特定の感度で影響を与える。強磁性の抑え付け棒５は、２ｍ ｍの棒幅では 0.1Ｎｍｍ^-2までの力で電磁石によって引きつけられる。このよう な所要接触圧を発生するには、極めて小さい電流か、または少数の個々の磁石を 相応に分布させれば十分である。この方法は、抑え付け棒の磨耗の程度が異なっ たとしても、再調整を必要とせずに均一な波形形成を可能にするという利点を含 んでいる。 処理される材料が不安定であるために、もし別の措置（例えば、裏打ちウェブ に結合するとか、熱可塑性変成させるとか、または硬化剤を噴霧することによっ て固定する）を講じなければ、形成された波形は形成装置を出た後に元の平坦な 状態にスプリングバックしてしまう。 もし安定化のために裏打ちウェブを使用するのであれば、それは波形を付ける ウェブと同一の材料、または異なる材料とすることができる。裏打ちウェブとの 結合は、図１及び１０に示すように、平坦なウェブ６と形成された波形ウェブ１ のピーク（最高及び最低）とを結合することによって遂行することが好ましい。 この手順では、抑え付けデバイス５の距離に対応する溝を設けてあるローラ１２ と抑え付けデバイスの棒端との間に波形を強制的に保持し、例えば空気圧シリン ダによって上からローラ１３を押し付けながら第２のウェブ６を供給し、複数の ノズルによって波形のピークの領域に線状に接着剤１６を塗布する。 図１に従って接着剤１６を線状に塗布することによって波形付きウェブと裏打 ちウェブとを結合することは、この目低に適する方法の１つに過ぎない。輪また はスクリーン印刷装置を接着剤塗布装置として使用することも考えられる。 本発明の装置は合成箔のウェブまたは不織ウェブの処理に好ましく使用される が、例えば波形の輸送用ローラ１２を介して熱エネルギを導入し、形成された波 形付きウェブを裏打ちウェブに溶接することもできる。 上側の波形付きウェブの谷の中で両ウェブを一緒にプレスすることによって（ 例えば、超音波プレスシューまたはプレスローラを使用して）、同じような結合 効果が得られる。 同じように付加的な裏あてウェブを使用せずに波形の形状を固定するために、 波形付きウェブは、図１１に示すように波形断面を有することが好ましいスタン ピングローラ２３の間で波形のピーク２４を塑性的に変形させることができる。 この効果は、熱的作用または硬化剤を噴霧するような化学・物理的な作用によっ て得ることも、または増強することもできる。 本発明の別の有利な実施例は、図１２に示すように、裏打ちウェブ６とは反対 側の波形付きウェブも別の材料ウェブ２５に結合することからなる。この材料ウ ェブ２５もカバーウェブと呼ばれる。この目的のために、例えばこのウェブを大 きい直径のローラ２６及びベルトシステム２７によって送給し、塗布装置１５に よって接着剤を線状に塗布する。有利な実施例では、波形付きウェブ１への結合 は、第２のベルトシステム２８、接触圧を均等に分布させる圧力装置３０、及び 接触圧に対して作用する支持具２９によって達成することができる。 図１３によれば、案内ベッド２を出た波形付きウェブは波形付きローラ１２に よって大直径の滑らかなローラ３１に押しつけられ、例えば適当な装置１５によ って接着剤を予め線状に塗布してある裏打ちウェブ６に結合される。 ローラ３１の曲率は、波形付きウェブが極く僅かに弾力的に変形し、ローラか ら出た後にその元の断面に戻るように選択されている。接着剤は、基本的には公 知の接着剤装置３２を使用してローラ３１の１つの領域内の波形のピークに塗布 することができる。結合は、図１２に示すような爾後の圧力区分によって制御さ れた接触圧を印加して強化される。 更に、本発明は体液を吸収するのに適する吸収性物品にも関する。これらの物 品は、例えば女性用品、同じような生理用ナプキン、おむつ、失禁用パッド等で ある。 上記生理用品は、多種の形状で知られている。それらの全てに共通しているの は、外側液体不透過性カバーシートと、内側液体透過性カバーシートと、これら ２つのシートの間の吸収体である。 外側カバーシートは、通常薄いポリエチレン箔で作られている。内側の液体透 過性カバーシートには殆ど不織布が使用される。穿孔箔の使用も公知である。 吸収体は、通常ウールパルプフラッフ、またはエアレイド（air-laid）繊維質 ウェブ（いわゆる、「エアレイド材料」）からなっている。 吸収体の基本的な吸収容量以外に、内側カバーシート、業界でいう体側層の特 性、即ち触感の柔らかさ、体液の吸収速度、生理用品における体液の分布、及び 再濡れ特性のような特性が決め手になる。上述した特性に関する限りでは、通常 体側カバーシートに使用される不織布は大いに対比的である。 内側カバーシートが本発明により折り返されているために、「プリーツィング 」という語で最も良く表されている表面効果が達成される。 折り返しは、生理用品の表面に縦方向のチャネルを発生させて縦方向の液体分 布を改善するのと同時に、横方向の液体膨張に対する障壁にもなる。これによっ て生理用品の耐漏洩性がかなり改善される。 また折り返しにより、かなりのカバーシート部分にわたってカバーシートとそ の下の吸収体との間に空間ができ、体液の吸収体内への吸収及び浸透が高められ るのと同時に、再濡れ特性が改善される。更に、突起した折り返し領域は液体を 吸収した吸収体と接触しないので、例えば経血を吸収した後の視覚的な外観が改 善される。折り返しの弾力性は、生理用品の体側表面の柔らかさに少なからず影 響するが、これが着用の快適さ及び自然な把握性を改善する。 液体分布と呼ばれる効果も、吸収体の一部をプリーツ付きにするか、またはプ リーツ付きのカバーシートと組合わせることによって達成したり、改善したりす ることさえできる。プリーツ付き吸収体に適する材料は、６乃至 80 ｇ／ｍ²、 特定的には 10 乃至 30 ｇ／ｍ²の坪量を有する親水性カード不織布、または親 水性スパンボンデッド不織布のような親水性不織布、エアレイドファイバウェブ 、またはラミネートである。 疎水性カード不織布、及び疎水性スパンボンデッド不織布のような疎水性不織 布を、プリーツ付きカバーシートとして使用することができる。これらの材料の 坪量も５、６乃至 30、80ｇ／ｍ²、特定的には 10 乃至 20 ｇ／ｍ²の範囲であ る。 もし、好ましい実施例に従って、吸収体に向かって配置される折り返しの谷部 分を吸収体、または吸収体と内側カバーシートとの間に配置される裏打ちシート 上に固定するのであれば、折り返しは、それらによって発生する潜在的な効果が 圧縮された状態で貯蔵された後でも、または長期間着用した後でさえも維持され るように安定している。 連続折り返しの谷部分は、好ましくは 0.2乃至 10 ｍｍ幅（谷幅Ｆ、図１５参 照）にわたってそれらを吸収体または裏打ちシートに接着（接着性ストリップ） または溶接することによって固定することができる。 それによって、裏打ちシートの折り返しの基本特性、例えが液体伝達及び再濡 れ性のような特性を改善することができる。 ２つの隣接する折り返しの谷部分は互いに１乃至 20 ｍｍ離間した距離（Ａ） に固定することができ、また折り返しの無負荷状態で突き出る高さ（Ｈ）も同様 に１乃至 20 ｍｍであることができる。 好ましい実施例によれば、複数の折り返しを吸収体表面の全幅にわたって分布 させることができる。これにより、最高の製品改善がもたらされる。５乃至 25 折り返しを全幅にわたって分布させると特に有利であることが見出された。最後 に複数の、好ましくは２乃至 10 折り返しを、吸収体表面の部分的な幅に制限さ れた周縁ストリップ及び／または中央ストリップ上に設けることができる。 本発明による吸収性物品に関して、図面に基づいて更に詳細に説明する。 図１４乃至２０から明らかなように、図示した生理用ナプキンの異なる実施例 の基本的構造は、主要点において互いに一致している。例えば、衣服保護箔 １０１の形状の外側液体不透過性カバーシートが、外側領域１０３に（即ち、生 理用ナプキンを着用した時に着用者から離れて位置する側上に）位置するウール パルプフラッフパッドの形状の吸収体１０２の下に位置している。衣服保護箔１ ０１は更に、その縦方向の縁１０４が吸収体１０２の横方向の縁１０５の周囲に 伸びている。 例えば不織布であることができる裏打ちシート１０７は、その表面が内側表面 １０６の上に伸びている。裏打ちシート１０７の縦方向の縁１０８は吸収体１０ ２の側縁１０５の周囲に伸び、衣服保護箔１０１の縦方向縁１０４に重なってい る。この重なり領域において、これの２つの部分は普通の手法で互いに結合され ている。 裏打ちシート１０７の上には、詳細を後述する手法で折り返し１１０を設けた 内側液体透過性のカバーシート１０９が設けられている。図１４、１５、及び１ ７に示す生理用ナプキンの実施例はいわゆる「完全包み込み型生理用ナプキン」 であり、例えばポリプロピレンカード不織布性であってよいカバーシート１０９ が吸収体１０２、裏打ちシート１０７、及び外側１０３上のカバーシート１０９ を包み込んでおり、接着結合１１１によって中央に固定している。 図１６及び１８に示す実施例では、内側カバーシートのフラップ１１３及び外 側カバーシート１１５のフラップ１１４の周縁に結合され、横方向に突き出てい るサイドフラップ１１２が設けられている。特に図１６に示す実施例の場合のよ うに、カバーシート１１５は別の衣服保護箔１０１を備えている不織布で作るこ とができる。衣服保護箔１０１は省略することもでき、カバーシートを例えばポ リエチレン箔のような液体不透過性材料で作って衣服保護箔として機能させるこ とも可能である。 図示した生理用ナプキンのいろいろな実施例に使用されている異なる折り返し 形態について、以下に詳しく説明する。 箔１１０は、谷部分１１６が距離Ａ毎に生理用ナプキンの横方向に裏打ちシー ト１０７上に位置するように、生理用ナプキン製造装置において適当に折り返す ことによって形成されている。この距離は１乃至 20 ｍｍの範囲である。３乃至 ５ｍｍの範囲内の距離が特に適していることを見出した。谷部分１１６は縦方向 に伸びる接着線１１７(例えば、接着剤を噴霧することによって形成する)によっ て裏打ちシート１０７に固定される。折り返し１１０は、隣接する谷部分１１６ の間を上方に突き出ており、突き出ている高さＨは１乃至 20 ｍｍの範囲である 。突き出ている高さが２乃至５ｍｍであることが特に適していることを見出した 。接着線１１７によって限定される谷幅Ｆは、距離Ａ及び突き出ている高さＨに 依存して、0.2 乃至 10 ｍｍであってよい。谷幅Ｆは、最大でも距離Ａの半分で あることに注意を払わなければならない。距離Ａ及び突き出ている高さＨが３乃 至５ｍｍである場合に、谷幅は 0.5乃至１ｍｍが有用であることが見出されてい る。 図１４乃至１６の実施例では８つの折り返し１１０が設けられており、これら は吸収体表面１０２の全幅にわたって均一に分布されていて、折り返し距離Ａは 約６ｍｍである。 図１７に示す実施例では２つの周縁ストライプ１１８が設けられている。各ス トライプ１１８は生理用ナプキンの縦方向に伸びる２つの折り返し１１０からな っており、折り返しは互いに距離Ａ離間し、突き出ている高さＨは約６ｍｍであ る。２つの周縁ストライプの間に残された中央ストライプでは、液体透過性カバ ーシート１０９が裏打ちシート１０７上に均等に位置し、中央接着ストライプ１ １７によって裏打ちシート１０７に付加的に結合されている。少量の接着剤を使 用して全表面上に液体透過性結合を得ることも可能である。 図１８に示す生理用ナプキン実施例では、中心面Ｌに対して対称的に、２つの 周縁ストライプ内の折り返し１１０の他に、３つの折り返し１１０を有する別の 折り返し形態になっており、中央折り返し１１０と周縁折り返し１１０との間に は折り返しが設けられていないストライプ１２０が存在している。 図１５乃至１７の断面図から明らかなように、一方では外側の折り返し１１０ の間の溝１２１と、他方では結合された谷部分１１６の間の箔１１０の下を伸び る間１１２とが、生理用ナプキンの縦方向に体液を分布させるためのチャネルを 形成し、これらのチャネルがナプキンに利用される。 このような生理用ナプキンの構造に一般的に適用されている通常の基準に従っ て使用可能な材料から適当な材料が、本発明の生理用ナプキンの個々の成分のた めに選択され、適切な構造措置が適用されることは明白であろう。構造措置につ いて、単なる例に過ぎないが、接着性ストライプ１１７は、裏打ちシート１０７ の表面の液体浸透に対するシールを最小に抑え、それにより生理用ナプキンの吸 収材表面を最大に維持するように設計すべきであることに注意を払われたい。従 って噴霧接着材を塗布するか、または少ない線内に塗布されるメルトブロウン接 着材を塗布することができる。レーザ、超音波、または熱溶接、またはシールも 考えることができる。 最後に、図１９及び２０は、吸収体２０５がプリーツされている本発明の吸収 性物品の実施例を示している。更にこれらの図に示されている物品は、接続点２ ０２において外側カバーシート２０１に結合されているプリーツ付きカバーシー ト２０３を含んでいる（図１９）。図１９に示す実施例は、業界では「ポリバッ フル」とも呼ばれている液体不透過性カバーシート２０４をも示している。 少なくとも１つの波形ウェブを備えている吸収体は、上述した材料カード不織 布以外に、エアレイド繊維質ウェブ、ラミネート、または以下に更に指定する c oform 材料をも備えている。木材パルプ／合成ファイバ混合体は、25 ｇ／ｇ液 体までの液体を容易に吸収することができる。吸収材ウェブに加えて、この吸収 性物品は超吸収体をも備えている。これらの超吸収体は、約１乃至 500ｇ／ｇの 生理的食塩水を吸収する能力を有している。体液の吸収容量は、約１ｇ／ｇ乃至 80 ｇ／ｇである。 詳しく述べれば、約 20 乃至 200ｇ／ｍ²、好ましくは 30 乃至 100ｇ／m²、 特定的には 42 ｇ／ｍ²の坪量、及び／または 0.15 乃至 4.0ｍｍ、好ましくは 0.3乃至 1.5ｍｍ、特定的には 0.5ｍｍの厚みを有する穿孔箔と不織布との多層 ラミネート、または穿孔箔とカード不織布との多層ラミネートが、液体透過性カ バー材料として適当である。 吸収材の成分として適当な材料は、カード不織布、スパンボンデッド不織布、 木材パルプと合成繊維の混合体のウェブ材料（coform）、緻密化したエアレイド 木材パルプウェブ（エアレイド材料）、または木材パルプと合成繊維ウェブの混 合体のエアレイドウェブ（熱固定エアレード材料）である。更に適当な材料は、 prism及び coform 材料、エアレイド木材パルプの吸収材ウェブ、木材パルプ／ 合成繊維混合体、または約 12 乃至 400ｇ／ｍ²、好ましくは 50 乃至 150ｇ／ ｍ²、特定的には 100ｇ／ｍ²の坪量及び／または 0.1乃至３ｍｍ、好ましくは 0 .2乃至２ｍｍ、特定的には１ｍｍの厚みを有する合成繊維ウェブである。 体側カバーシートは、好ましくは親水特性を呈すべきである。体側カバーシー トと吸収体との間の考え得るさらなる伝達シート及び／または材料は、共に親水 性並びに疎水性であることができる。 当業者ならば、プリーツ付きのカバーシート２０３は、プリーツが付いていな いシートに置換できることは明白であろう。たとえ吸収体の少なくとも一部分だ けがプリーツ付きであるとしても、本発明の生理用品の横方向耐漏洩性は増加し 、吸収した液体の縦方向分布が達成される。更に、当然のことながら、このよう な吸収性物品の液体透過性カバーシート及び液体不透過性カバーシートは共に、 詳細を説明済みの材料で作られた少なくとも部分的に波形を付けた吸収体からな ることができる。 図２１は、吸収体２０５が波形付きであり、それらの波形が異なる高さである ような本発明の吸収性物品の実施例を示している。この吸収性物品の中央におけ る波形の高さＨ₁は、物品の周縁部分における波形高さＨ₂よりも最大 10 倍高く することが好ましい。 本発明により製造された縦方向に波形を付けたウェブ（プリーツ付きウェブ） は、超薄型の吸収体に適用される。対応する吸収物品の性能データを表２に要約 してある。 表２に指定されている材料は Prism、Ekotec、及び Coform であり、これらは 以下のような特性を有している。 Prism ： 一方の側または両側を処理した高ボリュームを有する特別なスパ ンボンデッド不織布であり、坪量は約 12 乃至約 80 ｇ／ｍ²で ある。Prism 0.5 は約 17 ｇ／ｍ²の坪量に対応し、Prism 0.5 は、約 35.0 ｇ／ｍ²の坪量に対応する。 Ekotec ： 高温空気（ホットスルーエアドライド）によって乾燥された高ボ リュームの高ロフトカード不織布であり、坪量は約 70 ｇ／ｍ² である。 Coform ： 木材パルプ／ポリプロピレン混合体であって、繊維化された木材 パルプはスパンＰＰ繊維で強化されている。坪量は、約 40 ｇ／ ｍ²乃至約 400ｇ／ｍ²である。 アリベージ（Arivage）法によって Prismの一方の側、または両側を処理する と液体吸収性が改善され、特にもし材料が親水化されていれば、液体の浸透はよ り速くなる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９６年１０月２日 【補正内容】 請求の範囲 (54)液体不透過性のカバーシートと、 液体透過性のカバーシートと、 上記液体不透過性のカバーシートと上記液体透過性のカバーシートとの間に 配列されている吸収体と、 を備え、 上記液体不透過性のカバーシート及び／又は上記吸収体は、少なくともその 部分断面において波形の形状であり、上記吸収体は、少なくとも１つの波形付き ウェブからなり、 上記吸収体は、カード不織布、スパンボンデッド不織布、木材パルプと合成 繊維との混合体のウェブ材料、緻密化したエアレイド木材パルプウェブ、木材パ ルプと合成繊維との混合体のエアレイドウェブ、または合成繊維ウェブからなり 、 上記カード不織布及び／又はスパンボンデッド不織布は、６乃至80ｇ／ｍ² 、好ましくは 10 乃至 30 ｇ／ｍ²、特定的には、16 乃至 18 ｇ／ｍ²の坪量及 び／または 0.05 乃至 1.5ｍｍ、好ましくは 0.1乃至 0.5ｍｍ、特定的には 0.1 3 乃至 0.18 ｍｍの厚みを有し、上記木材パルプ／合成繊維混合体のウェブ材料 、緻密化したエアレイド木材パルプウェブ、木材パルプと合成繊維との混合体の エアレイドウェブ、及び／または合成繊維ウェブは、12 乃至 400ｇ／ｍ²、好ま しくは 50 乃至 150ｇ／ｍ²、特定的には 100ｇ／ｍ²の坪量及び／または 0.1乃 至３ｍｍ、好ましくは 0.2乃至２ｍｍ、特定的には１ｍｍの厚みを有している ことを特徴とする吸収性物品。 (55)上記カード不織布またはスパンボンデッド不織布は親水性である請求項(54) に記載の吸収性物品。 (56)上記吸収体は、波形付きウエブの他に追加の吸収材料を有する請求項(54)又 は(55)の１つに記載の吸収性物品。 (57)上記追加の吸収材料は木材パルプ／合成繊維混合体及び／又は超吸収材であ る請求項(56)に記載の吸収性物品。 (58)上記木材パルプ／合成繊維混合体は１ｇ／ｇ乃至 25 ｇ／ｇの液体吸収容量 を有し、上記超吸収材は１ｇ／ｇ乃至 500ｇ／ｇの液体吸収容量を有している請 求項(57)に記載の吸収性物品。 (59)上記液体透過性のカバーシートは請求項４９乃至請求項５１のいずれか１項 に記載の材料からなる、請求項(53)乃至(58)のいずれか１項に記載の吸収性物品 。 (60)衛生ナプキン、おむつ、又は失禁用パッドである請求項(53)乃至(59)の１つ に記載の吸収性物品。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ｄ２１Ｈ 27/40 Ｄ２１Ｈ 5/24 Ｚ (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ， ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ， ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 アッシェンブレンナー フランツ ドイツ連邦共和国 デー92280 カーシュ トル ゲオルク ライザー シュトラーセ 15

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 (1) 少なくとも横方向に弾力的なシート材料から、少なくとも一部分に波形を付 けたウェブ（１）を連続的に製造する装置であって、 案内ベッド（２）と、抑え付けデバイス（５）と、上記案内ベッド（２）の 出口端（４）に配列されている手段とを備え、 上記案内ベッド（２）は、上記材料を接触させながら通過させる滑らかな表 面部分と、上記材料の運動の方向に互いに平行にまたは傾斜して伸びる複数の溝 とを備え、上記各溝は上記案内ベッド（２）の出口（４）に向かう上記材料ウェ ブの運動の方向に対して上流に位置する点から開始されて上記案内ベッド（２） の表面内に徐々に深くなって行くように切られており、上記案内ベッド（２）の 少なくとも溝が伸びている部分は表面が実質的に平坦に形成されており、 上記抑え付けデバイス（５）は、上記案内ベッド（２）の表面と上記抑え付 けデバイス（５）との間を通過する上記ウェブを上記案内ベッド（２）の溝内に 押しつけて上記ウェブ内に波形を形成させ、 上記案内ベッド（２）の出口端（４）に配列されている手段は、上記形成さ れた波形が元の状態にスプリングバックするのを阻止する ことを特徴とする装置。 (2) 上記形成された波形が元の状態にスプリングバックするのを阻止するように 上記案内ベッド（２）の出口端（４）に配列されている手段は、上記案内ベッド の出口端の直後に位置決めされている請求項(1)に記載の装置。 (3) 上記抑え付けデバイス（５）はバイアスされている請求項(1)または請求項( 2)に記載の装置。 (4) 上記抑え付けデバイス（５）は、案内されずに、または支持されずに上記溝 の中へ降下させることができる自由端を有している先行請求項の１つに記載の装 置。 (5) 上記抑え付けデバイス（５）は、上記案内ベッド（２）の入口端（３）に対 面している端、及び／または上記案内ベッド（２）の出口端（４）に対面してい る端に取付けられ、上記案内ベッドに対して直角の方向に移動可能にされている 先行請求項の１つに記載の装置。 (6) 上記抑え付けデバイス（５）は、上記案内ベッド（２）に対して直角に伸び る少なくとも１つの案内面内を案内されるようにされている先行請求項の１つに 記載の装置。 (7) 上記抑え付けデバイス（５）の自由端は、互いに実質的に平行に曲げられて いるか、または対応する肩が設けられており、これらは上記端側に位置決めされ ている少なくとも１つの案内要素の孔の中に受けられ得るようにされている先行 請求項の１つに記載の装置。 (8) 上記全ての抑え付けデバイスは、上記ウェブの運動の方向に対して、上記表 面部分の前方及び後方にそれぞれ受けられ得るようにされている先行請求項の１ つに記載の装置。 (9) 上記抑え付けデバイス（５）は、強磁性材料、好ましくは鋼を含んでいる先 行請求項の１つに記載の装置。 (10)上記抑え付けデバイス（５）は、丸い断面を有している先行請求項の１つに 記載の装置。 (11)上記抑え付けデバイス（５）は、0.1乃至５ｍｍ、好ましくは１乃至３ｍｍ 、特定的には２ｍｍの直径を有している請求項(10)に記載の装置。 (12)上記溝は、１乃至 10 ｍｍ、好ましく２乃至４ｍｍの距離を有している先行 請求項の１つに記載の装置。 (13)上記装置は、上記抑え付けデバイスが上記ウェブ（１）を所定の力で上記案 内ベッド（２）に押しつけるように、上記抑え付けデバイスに作用する手段を備 えている先行請求項の１つに記載の装置。 (14)上記手段は、上記抑え付けデバイス（５）の両端間に位置する部分において 力が上記抑え付けデバイスに作用するように配列されている請求項(13)に記載の 装置。 (15)上記手段は、少なくとも１つのばね要素（１１）、少なくとも１つのおもり 、圧縮空気、真空及び／または少なくとも１つの磁石を備えている請求項(13)ま たは(14)の１つに記載の装置。 (16)上記少なくとも１つの磁石は、永久磁石である請求項(15)に記載の装置。 (17)上記少なくとも１つの磁石は、電磁石（２２）である請求項(15)または(16) に記載の装置。 (18)上記磁石は、上記案内ベッド（２）に対して上記抑え付けデバイスとは反対 の側に配列されている請求項(15)乃至(17)の１つに記載の装置。 (19)上記手段は、圧力板（１０）である請求項(15)乃至(18)の１つに記載の装置 。 (20)上記圧力板は、プラスチック製である請求項(19)に記載の装置。 (21)0.01乃至 0.1Ｎｃｍ^-1、好ましくは 0.02 乃至 0.08 Ｎｃｍ^-1、特定的には 0.04乃至 0.06 Ｎｃｍ^-1の力を、上記抑え付けデバイス（５）に印加する先行 請求項の１つに記載の装置。 (22)上記得られた波形が元の状態にスプリングバックするのを阻止するように上 記案内ベッド（２）の出口端（４）に配列されている手段は、上記波形付きウェ ブを少なくとも１つのウェブ状材料（６）に結合するデバイスである先行請求項 の１つに記載の装置。 (23)上記得られた波形付きウェブの波形は、上記波形の最高及び／または最低の 領域において上記ウェブ状材料に固定されている請求項(22)に記載の装置。 (24)上記波形付きウェブを裏打ちウェブに結合するデバイスはローラ（１２、１ ３）からなり、上記抑え付けデバイス（５）は波形形状付きのローラの凹み内に 伸びている請求項(19)に記載の装置。 (25)上記波形付きウェブ（１）をウェブ状材料（６）に結合する手段は、接着剤 を上記ウェブ状材料（６）及び／または波形付きウェブ（１）に塗布する手段（ １５）からなる請求項(22)乃至(24)の１つに記載の装置。 (26)上記得られた波形がスプリングバックするのを阻止する手段は、形成された 波形付きウェブを熱的及び／または化学的及び／または物理的処理によってその 形状に固定するデバイスである先行請求項の１つに記載の装置。 (27)上記案内ベッド（２）は、上記溝が上記案内ベッド（２）の中央部分(１７) から開始され、縁部分の近くに位置する上記溝が各々上記ウェブの運動の方向に 対して下流に向かって漏斗状に開始されてて互いに平行に伸びるように構成され ている先行請求項の１つに記載の装置。 (28)上記案内ベッド（２）には上記溝が全幅にわたって設けられるのではなく、 上記案内ベッド（２）の中央部分及び／または縁部分（１９）には上記溝が設 けられないように構成されている先行請求項の１つに記載の装置。 (29)上記デバイスは形成された波形付きウェブ（１）をスタンプするメッシング ローラ（２３、２４）を有する手段を備え、上記メッシングローラを備えている 手段は上記案内ベッド（２）の下流に配列されている先行請求項の１つに記載の 装置。 (30)少なくとも横方向に弾力的なシート材料から、少なくとも一部分に波形を付 けたウェブを、特定的には先行請求項の１つに記載の装置によって、連続的に製 造する方法であって、 上記材料を、互いに動作的に関連し合っている形成要素からなる少なくとも １つの装置を通過させる段階と、 少なくとも２つの隣接する波形間の距離を一定に保つように、上記波形を付 けられたウェブの少なくとも１つの部分を爾後に固定する段階と、 を備えていることを特徴とする方法。 (31)上記材料は、滑らかな表面部分を有し上記材料の運動の方向において互いに 平行または傾斜して伸びる複数の溝を備えている案内ベッドを通過させられ、上 記各溝は上記案内ベッドの出口に向かう上記材料ウェブの運動の方向に対して上 流に位置する点から開始されて上記案内ベッドの表面内に徐々に深くなって行く ように切られており、上記案内ベッドの上側は上記溝が伸びている部分において 実質的に平坦に伸びており、抑え付けデバイスが上記案内ベッド（２）の溝に対 向して配列されていて、上記案内ベッド（２）の表面と上記抑え付けデバイス（ ５）との間を通過する上記ウェブを上記案内ベッド（２）の溝内に押しつけて上 記ウェブ内に波形を形成させるようになっている請求項(30)に記載の方法。 (32)上記抑え付けデバイスは、所定の力で上記ウェブ及び上記案内ベッドに押し つけられる請求項(30)または(31)の１つに記載の方法。 (33)上記所の力は、0.01 乃至 0.1Ｎｃｍ^-1、好ましくは 0.02 乃至 0.08 Ｎｃ ｍ^-1、特定的には0.04乃至 0.06 Ｎｃｍ^-1である請求項(32)に記載の方法。 (34)上記所定の力は、上記ウェブの運動の方向の縦方向及び／または横方向に可 変的に調整される請求項(32)または(33)に記載の方法。 (35)上記所定の力は、少なくとも１つのばね要素、少なくとも１つのおもり、圧 縮空気、真空及び／または少なくとも１つの磁石によって生成される請求項(32) 乃至(24)の１つに記載の方法。 (36)上記磁石は、永久磁石である請求項(35)に記載の方法。 (37)上記磁石は、電磁石である請求項(35)に記載の方法。 (38)上記波形付きウェブは、少なくとも１つのウェブ状材料に結合することによ って固定される請求項(30)乃至(37)の１つに記載の方法。 (39)上記縦方向に波形付きウェブは接着剤によって裏打ちウェブに結合されてお り、上記接着剤は、上記波形付きウェブの波形の波形ピークまたは最高部か、ま たは上記波形の最高部に対向する点において、供給されるウェブに塗布すること が好ましい請求項(38)に記載の方法。 (40)上記波形付きウェブは、熱処理によって上記ウェブ状材料に結合される請求 項(38)または(39)に記載の方法。 (41)上記波形付きウェブは、超音波溶接によって上記ウェブ状材料に結合される 請求項(38)乃至(40)の１つに記載の方法。 (42)各波形に作用する圧力が上記波形を変形させる圧力よりも小さくなるように 、上記波形付きウェブと上記ウェブ状材料とを結合するための接触圧を印加する 請求項(38)乃至(41)の１つに記載の方法。 (43)上記波形付きウェブは、熱的及び／または物理・化学的処理によって固定さ れる請求項(30)乃至(42)の１つに記載の方法。 (44)上記波形は上記ウェブの中央部分において上記ウェブの運動の方向に開始さ れ、上記ウェブの側の近くに位置する波形が次々に形成されて行く請求項(30)乃 至(42)の１つに記載の方法。 (45)上記ウェブ全体に波形が付けられるのではなく、上記ウェブの中央部分及び ／または縁部分は変形されずに残される請求項(30)乃至(44)の１つに記載の方法 。 (46)上記形成された波形付きウェブは、メッシングローラによって爾後にスタン プされる請求項(30)乃至(45)の１つに記載の方法。 (47)上記材料ウェブは、横方向に少なくとも 10 ％変形することができる請求項 (30)乃至(46)の１つに記載の方法。 (48)上記材料ウェブは、少なくとも横方向に弾力的である請求項(47)に記載の方 法。 (49)カード不織布、スパンボンデッド不織布、穿孔箔とスパンボンデッド不織布 との多層ラミネート、または穿孔箔とカード不織布との多層ラミネートを、上記 材料ウェブとして使用する請求項(30)乃至(47)の１つに記載の方法。 (50)上記スパンボンデッド不織布は６乃至 80 ｇ／ｍ²、好ましくは 10 乃至30 ｇ／ｍ²、特定的には 16 ｇ／ｍ²の坪量及び／または 0.05 乃至 1.5ｍｍ、好ま しくは 0.1乃至 0.5ｍｍ、特に好ましくは 0.1乃至 0.2ｍｍ、特定的には 0.13 ｍｍの厚みを有し、上記カード不織布は６乃至 80 ｇ／ｍ²、好ましくは 10 乃 至 30 ｇ／ｍ²、特定的には 18 ｇ／ｍ²の坪量及び／または 0.05 乃至 1.5ｍｍ 、好ましくは0.1乃至 0.5ｍｍ、特に好ましくは 0.1乃至0.2ｍｍ、特定的には 0 .18 ｍｍの厚みを有している請求項(49)に記載の方法。 (51)上記多層ラミネートは、20 乃至 200ｇ／ｍ²、好ましくは 30 乃至 100ｇ／ ｍ²、特定的には 42 ｇ／ｍ²の坪量及び／または 0.15 乃至４ｍｍ、好ましくは 0.3乃至 1.5ｍｍ、特定的には 0.5ｍｍの厚みを有している請求項(49)に記載の 方法。 (52)高ボリュームを有するスパンボンデッド不織布及び／または高ボリュームを 有するカード不織布を、上記ウェブ状材料として使用することを特徴とする請求 項(38)乃至(52)の１つに記載の方法。 (53)液体不透過性のカバーシートと、 液体透過性のカバーシートと、 上記液体不透過性のカバーシートと上記液体透過性のカバーシートとの間に 配列されている吸収体と、 を備え、 上記液体透過性のカバーシート及び／または上記吸収体は、請求項(30)乃至 (52)の１つに記載されている方法によって得ることができる波形付きウェブから なる、 ことを特徴とする吸収性物品。 (54)液体不透過性のカバーシートと、 液体透過性のカバーシートと、 上記液体不透過性のカバーシートと上記液体透過性のカバーシートとの間に 配列されている吸収体と、 を備え、 上記吸収体は、少なくとも１つの波形付きウェブからなる、 ことを特徴とする吸収性物品。 (55)上記吸収体は、吸収性ウェブ材料からなる請求項(53)乃至(54)の１つに記載 の吸収性物品。 (56)上記吸収体は、カード不織布、スパンボンデッド不織布、木材パルプと合成 繊維との混合体のウェブ材料、緻密化したエアレイド木材パルプウェブ、木材パ ルプと合成繊維との混合体のエアレイドウェブ、または合成繊維ウェブからなる 請求項(53)乃至(55)の１つに記載の吸収性物品。 (57)上記カード不織布またはスパンボンデッド不織布は、親水性特性を有してい る請求項(53)乃至(56)の１つに記載の吸収性物品。 (58)上記吸収体は、上記波形付きウェブに加えて吸収性材料を備えている請求項 (53)乃至(57)の１つに記載の吸収性物品。 (59)上記付加的な吸収性材料は、木材パルプ／合成繊維混合体及び／または超吸 収材である請求項(58)に記載の吸収性物品。 (60)上記木材パルプ／合成繊維混合体は１ｇ／ｇ乃至 25 ｇ／ｇの液体吸収容量 を有し、上記超吸収材は１ｇ／ｇ乃至 500ｇ／ｇの液体吸収容量を有している請 求項(59)に記載の吸収性物品。 (61)上記カード不織布は６乃至 80 ｇ／ｍ²、好ましくは 10 乃至 30 ｇ／ｍ²、 特定的には 16 乃至 18 ｇ／ｍ²の坪量及び／または 0.05 乃至 1.5ｍｍ、好ま しくは 0.1乃至 0.5ｍｍ、特定的には 0.13 乃至 0.18 ｍｍの厚みを有し、 上記木材パルプ／合成繊維混合体のウェブ材料、緻密化したエアレイド木材パル プウェブ、木材パルプと合成繊維との混合体のエアレイドウェブ、及び／または 合成繊維ウェブは、12 乃至 400ｇ／ｍ²、好ましくは 50 乃至 150ｇ／ｍ²、特 定的には 100ｇ／ｍ²の坪量及び／または 0.1乃至３ｍｍ、好ましくは 0.2乃至 ２ｍｍ、特定的には１ｍｍの厚みを有している請求項(56)乃至(60)の１つに記載 の吸収性物品。 (62)上記液体透過性のカバーシートは、請求項(49)乃至(51)の１つに記載の材料 からなる請求項(53)乃至(61)の１つに記載の吸収性物品。 (63)衛生ナプキン、おむつ、または失禁用パッドである請求項(53)乃至(62)の１ つに記載の吸収性物品。