JPH10503994A - 車両の自動燃料補給用のアダプター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 車両、主として自動車の自動燃料補給用のアダプターであって、ロボットがそのロボットに対して移動自在で、また位置決め装置により前記アダプター（３）とドッキングできるロボットヘッドを含んでいる。アダプターは燃料タンクパイプ（２）の上部口に取付けられるようになされるとともに、円錐形部分を含んでいる。本発明はアダプター（３）が基部（１３）および取付け漏斗部（１４）を含み、基部（１３）は燃料タンクパイプ（２）に固定されるようになっており、また基部は開口（１６）を含んでいること、取付け漏斗部（１４）は前記基部（１３）から突出するようになっていること、および取付け漏斗部（１４）は基部の長手軸線（１７）のまわりを基部に対して回転でき、これによりアダプター（３）が燃料タンクパイプ（２）上の回転位置に正しく位置できるようになされていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 車両の自動燃料補給用のアダプター 本発明は車両の自動燃料補給用のアダプターに関する。 スウェーデン国特許第８９０１６７４−５号明細書には、車両が予め定めた場 所に位置されたならば、燃料補給ノズルまたは同様な装置を備えたロボットヘッ ドを含むロボットが検出／制御手段に応答して燃料補給ノズルを休止位置から車 両の燃料補給位置へ移動するようになされた、車両特に自動車の自動燃料補給用 の装置が記載されている。 この特許明細書によれば、燃料補給ノズルは金属チューブであるのが好ましい 剛性を有する第１チューブ部材を含み、この部材はロボットによりアダプターへ 向かって移動されるようになっている。アダプターは口を有するとともに、車両 の燃料タンクパイプの上部開口に取付けられている。プラスチックチューブであ るのが好ましい可撓性を有する第２チューブが第１チューブの内側に配置されて おり、この第２チューブはその外側の自由端部が第１チューブの内側に位置され るような第１限界位置から、第２チューブが第１チューブから外方へ突出た第２ 限界位置へ向かって移動できるようになっている。 チューブ連結部は、口と車両の燃料タンクパイプとの間に設けられている。ロ ボットは、第１段階として第１チューブの自由端部をアダプターに当接させるか 、アダプターの直ぐ近くの位置へ移動させ、第２段階として第２チューブの自由 端部を第１チューブから外に引き出しチューブ連結部の内側へ押し込むか、車両 の燃料タンクパイプの中へ押し込み、第３段階として第２チューブを通して車両 の燃料タンク内に燃料を圧送するように構成されている。 車両に対する燃料補給が終了すると、ロボットは最初に挙げた２つの段階を逆 順で繰返すように機能する。 上述の特許公報に記載されたこの装置は、マイクロ波周波数で作動するトラン シーバーユニットがロボットヘッドに取付けられた位置決め装置と、燃料タンク パイプに対して予め定めた位置で車両に配備された受動応答器とを含んでなる。 スウェーデン国特許第９２０２５４９−３号明細書にも自動燃料補給用装置が 記載されており、この装置は車両の燃料タンクパイプに取付けられるようになさ れたアダプターを含んでいる。このアダプターは円錐部分を有し、この円錐部分 は第１パイプと協動するようになされており、第２パイプがアダプターを通して 燃料タンクパイプの中に下げ入れられたときにはこの第２パイプの自由端部とも 協動するようになされている。 一般に全ての車両の燃料タンクパイプの口は垂直面に対して角度が付されてい るので、円錐部分は垂直面内にて僅かな範囲で傾斜していること、および垂直面 内に位置できることが要求される。何故なら、ロボットが車両にドッキングされ るときにその第１および第２のパイプが車両に向かって水平移動されるからであ る。 実際、全ての場合において、燃料タンク口に取付けられるアダプターの底部開 口がドッキングの行われる上部開口によって画定されている角度と異なる角度を 画定するように、アダプターは構成されているので、アダプターは正しい回転位 置において燃料タンクパイプ上に配置されることが基本となる。 したがって、本発明は車両の自動燃料補給用のアダプターに関するものである 。ロボットが相対移動するロボットヘッドを備えており、ロボットヘッドは位置 決め装置により車両の燃料タンクパイプに対する予め定めた位置へ運ばれて前記 アダプターとドッキングできるようになっている。アダプターは燃料タンクパイ プの上部口に取付けられるようになっているとともに円錐形部分を含んでいる。 ロボットヘッドのパイプはドッキングの完了によりその自由前端部が燃料タンク パイプの内まで延在し、そのパイプを通して燃料が供給されるようになされてい る。本発明ではアダプターが基部および取付け漏斗部を含んでいる。基部は燃料 タンクパイプに備えられている緊締手段と協動して燃料タンクパイプに固定され るようになっており、また基部は開口を含んでいる。取付け漏斗部は前記基部か ら突出しており、取付け漏斗部は前記基部の長手軸線まわりに基部に対して回転 できるようになっており、これによりアダプターが燃料タンクパイプ上に正しく 回転方向に位置決めされるようになされていることを特徴とする。 本発明は、以下に添付図面に示されたその代表的な実施例を参照してさらに詳 しく説明される。図面において、 第１図はロボットヘッドの前部の断面側面図であり、公知技術によるドッキン グ手順が完了する前の、燃料タンクパイプに対してアダプターが取付けられたロ ボットヘッドを示す。 第２図は本発明のアダプターの軸線方向横断面図である。 第３図は第２図のアダプターを拡大して示す。 第４図は下方から見た第２図のアダプターを示す。 第５図は取付け漏斗部を取外して上方から見た第２図のアダプターを示す。 第６ａ図〜第６ｄ図は各種の取付け漏斗部を示す。 第１図は公知技術を示す。同図はスウェーデン国特許第９２０２５４９−３号 明細書から抜粋されており、ロボットヘッド１の前部の側面図である。ロボット ヘッド１は車両の燃料タンクパイプ２に取付けられているアダプター３に対する 最終的なドッキング前の状態にある。ロボットヘッドは図示していないロボット の一部である。ロボットヘッド１はロボットに対して相対移動可能であり、車両 の燃料タンクパイプに対して、さらに詳しくはアダプター３に対して予め定めら れている位置へ運ばれることができるようになされている。 ロボットヘッドは位置決め装置によってアダプターに対して位置決めされるの であり、この位置決め装置はロボットヘッドに配置された第１部品と、車両の所 定位置に配備された第２部品とを含んでいる。位置決め装置は、序文に記載した 形式のものが好ましく、第２部品は受動応答器であり、車両の燃料タンクフラッ プの近くまたは実際にその箇所にて車両に取付けられる。しかしながら位置決め 装置は本発明に関して重要ではない。 ロボットヘッドは、外側チューブ４とその内部で軸線方向に移動でき内側チュ ーブ５とを備えた燃料ノズルを含む。外側チューブ４の自由前端部は切頭円錐形 部分６を有しており、この部分６は前述した位置決め作動時に燃料タンクパイプ の上部開口に取付けられているアダプター３に属する対応する切頭円錐形部分７ とドッキングするようになっている。内側チューブ５の自由前端部８は、ドッキ ング作動の完了時燃料タンクパイプ内部のさらに下方の位置へ延在するようにな される。その後、燃料が内側チューブを通して送られる。 外側チューブ４は、内側チューブの先端がアダプターの円錐部分の基部１０の 半径方向内側に位置するとドッキングできるように十分な柔軟性を有している。 ドッキングが完了したときには、ロボットヘッドおよびアダプターのそれぞれの 円錐面６，７は互いに当接する。 アダプターは軸１２にヒンジ止めされたカバー１１を備えているのが好ましい 。このカバーは第１図では閉止位置で示されている。内側チューブ５が外側チュ ーブ４から外部へ押出されて燃料タンクパイプ２の中へ押し込まれると、カバー はばね力に抗して燃料タンクパイプ２の内方へ向けて押されて揺動される。 本発明によれば、第３図に示されるように、アダプターは基部１３と取付け漏 斗部（adaptation funnel）１４を含んでいる。基部１３は燃料タンクパイプ２ のねじ部１５に螺合されている。この他の方法として、基部は差込み式（bayone t）取付け具で燃料タンクパイプに取付けてもよい。基部１３は開口１６を含む 。漏斗部１４は基部１３から外方へ突出しており、円錐部分を含んでいる。 漏斗部１４は基部１３の長手軸線まわりに基部に対して相対回転することがで き、これによりアダプターが燃料タンクパイプ２に正しく回転位置を決めること ができる。 アダプターが正しい回転位置に位置決めされているということは、外方へ向い た開口１８の平面が垂直面と最小角度を形成するように取付け漏斗部が回転され たことを意味する。アダプターの正しい回転位置は、取付け漏斗部にマーク付け することができる。例えば上方へ向いた矢印や適当な文章を正しい回転位置に付 すことである。これにより、燃料タンクパイプに螺合されるときにアダプターが その回転位置にかかわりなく容易に正しくねじ込むことができる。これは同じね じピッチおよび同じねじが乗用車の多くの部品に使用されてはいるが、別の乗用 車の燃料タンクパイプのねじ溝に係わるからである。 取付け漏斗部の外部開口１８の平面と、基部に面した開口１９の平面とが大き な角度を形成する場合、取付け漏斗部の外部開口１８が垂直面と最大の角度を形 成する回転位置にあることであり、この位置ではロボットヘッドのドッキングは 大変困難、または不可能である。 本発明の非常に有利な実施例では、燃料タンクパイプのねじ溝に螺合されると きに基部１３が回転するのと同じ方向にのみ基部１３に対して漏斗部１４が回転 すなわち旋回できるようになっている。このことはアダプターを通常の燃料タン クカバーのように燃料タンクパイプから容易に外すことを可能にする。全てでは ないが手動操作される燃料ポンプノズルがアダプターの中に挿入されなければな らないことがあった。それ故に、車両への手動による燃料補給時に、アダプター を容易に取外せるようにすることが必要である。これに関して、本発明では、ア ダプターを燃料タンクパイプに螺合取付けした場合に、アダプターを容易に取外 せることができ、かつ容易に正しく位置決めできる。 この後者の特徴の好ましい実施例によれば、基部１３の上部は、その基部の内 方へ面する有歯リング２０を含み（第３図および第５図参照）、また有歯リング ２０と係合する半径方向へ延在している１つ以上の弾性フック２３〜２６を備え たプレート２１とこの有歯リング２０は協働するようになされている。漏斗部１ ４は基部１３に回転自在に取付けられているが、プレート２１とは非回転係合の 状態である。燃料タンクパイプ２のねじ溝に基部１３を螺合させるときにそれが 回転するのと同じ方向にのみ漏斗部１４が基部１３に対して回転できるように歯 ２７およびフック２３〜２６は設計されている。 取付け漏斗部１４は２つ以上の下方へ延在した突起２８を含むが、そのうちの １つのみが図示されている。突起の底端部２９はプレート２１に設けられている 凹部３０〜３２に係合して、漏斗部１４をプレート２１と非回転係合状態に保持 している。 １つの好ましい実施例によれば、漏斗部１４は基部１３に着脱自在に取付けら れている。 他の好ましい実施例によれば、基部１３が燃料タンクパイプの所定位置に取付 けられると、基部は燃料タンクパイプ口の直ぐ上の半径方向外方へ突出したカラ ー３４を除いて、燃料タンクパイプ口より完全に下方に位置される。この実施例 は２つの利点を有する。第１に、燃料タンクパイプ口と、通常は車体の側面と同 一面となるように位置される燃料タンクカバーとの間に、基部がパイプ口の上方 に著しく延在された場合に比べて、大きな空間が形成されることである。第２に 、 基部の主要部分は以下に説明するように良好に保護されることである。 取付け漏斗部の下部が基部の周縁３３に完全または部分的に係合することで、 漏斗部１４が前記カラーの周縁に緊締されることが好ましい。 漏斗部１４は交換できるから、基部は全ての車両に対して燃料タンクパイプの 所定のねじ溝と同じに作ることができる。意図される型式の車両に関する外部口 １８の平面と下側口１９の平面との間の角度が適当となる取付け漏斗部が基部に 取付けられる。漏斗部の外部口の平面は垂直面とできるだけ小さい角度を形成す るようになされることが意図される。或る種の製品車両の場合、燃料タンクパイ プ口と前記燃料タンクカバーとの間の空間は、外部口の平面が垂直面と一致する 取付け漏斗部の提供を不可能にする。 第６ａ図〜第６ｄ図は取付け漏斗部１４，３５〜３７の例を示しており、これ らの漏斗部は口１８の平面および口１９の平面の間の角度がそれぞれ異なってい る。第６ａ図は両方の口の平面が互いに平行である漏斗部３５を示す。したがっ て、この取付け漏斗部は、燃料タンクパイプ口の平面が垂直面に一致するか、僅 かな角度をなすような形式の車両用である。 非常に好ましい実施例によれば、基部１３は燃料タンクパイプの中にまで延在 している。ロボットのチューブがアダプターを通って燃料タンクパイプの中へ入 れられるとき、周知の種類の枢動カバー３８がばね３９の力に抗して片側へ向か って揺動される。カバー３８は基部の一部の軸４０に枢動可能に取付けられてお り、基部が前記パイプに取付けられると燃料パイプ口の下方に位置される。第３ 図は片側へ向かって揺動したカバーを示す。この実施例のカバー３８は非作動位 置でシート部材４１に着座して、燃料タンクパイプを外気から遮断する。カバー ３８は、比較的強くて頑丈な燃料タンクパイプの中に位置しこれによって機械的 に良好に保護される。燃料タンクパイプは一般に金属またはプラスチックで作ら れている。カバー３８が良好に保護されるという事実は、燃料の漏出が望まれな い衝突時に重要である。 したがって本発明は序文に記載した問題点を解決し、様々な製品車両に対する 応用に関して大きな融通性を与える簡単且つ信頼できる装置を提供する。 このアダプターの細部の設計および形状は上述の代表的な実施例を参照して説 明したものと異なるものとすることができることは理解されよう。 それ故に本発明は前述し、また図示した実施例に限定されると考えられない。 何故なら、変更例および変形例が以下の請求の範囲の欄に記載の範囲内でなし得 るからである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 車両、主として自動車、の自動燃料補給用のアダプターであって、ロボ ットが該ロボットに対して移動自在で、また位置決め装置により車両の燃料タン クパイプに対する予め定めた位置へ運ばれて前記アダプター（３）とドッキング できるロボットヘッドを含んでいるアダプターにおいて、該アダプターは燃料タ ンクパイプ（２）の上部口に取付けられるようになっているとともに円錐形部分 を含んでおり、前記ロボットヘッドはチューブを有し、ドッキングの完了時、該 チューブの前方自由端部が燃料タンクパイプの内側位置まで延在するようになっ ており、その後に前記チューブを通して燃料が供給されるアダプターであって、 該アダプター（３）が基部（１３）および取付け漏斗部（１４）を含んでおり、 該基部（１３）は燃料タンクパイプ（２）に備えられている緊締手段（１５）と 協動して燃料タンクパイプ（２）に固定されるようになっており、また前記基部 は開口（１６）を含んでおり、前記取付け漏斗部（１４）は前記基部（１３）か ら突出するようになっており、さらに前記取付け漏斗部（１４）は前記基部の長 手軸線（１７）まわりに該基部に対して回転でき、これによりアダプター（３） が燃料タンクパイプ（２）上で正しい回転位置に位置できるようになされている ことを特徴とするアダプター。 ２． 請求の範囲第１項に記載された構造であって、取付け漏斗部（１４）は 燃料タンクパイプ（２）の口に配置されたその底部口（１９）の平面が上部口（ １８）の平面と角度を形成しており、この角度でドッキングが行われるようにな されていることを特徴とする構造。 ３． 請求の範囲第１項または第２項に記載された構造であって、取付け漏斗 部（１４）は、前記基部を燃料タンクパイプ（２）のねじ溝（１５）に螺合させ るときに基部が回転される方向と同じ方向にのみ、基部（１３）に対して回転で きることを特徴とする構造。 ４． 請求の範囲第１項、第２項または第３項に記載された構造であって、基 部（１３）の上部は、その基部の内方へ面する有歯リング（２０）を含み、また この有歯リングと係合する半径方向へ延在している１つ以上の弾性フック（２３ 〜２６）を備えたプレート（２１）と協動すること、また取付け漏斗部（１４） は基部（１３）に回転可能に取付けられるが、プレート（２１）とは非回転係合 の状態にあること、および歯およびフックは、燃料タンクパイプのねじ溝に基部 を螺合させるときにそれが回転される方向と同じ方向にのみ取付け漏斗部（１４ ）が基部（１３）に対して回転できるように構成されていることを特徴とする構 造。 ５． 請求の範囲第１項、第２項、第３項または第４項に記載された構造であ って、取付け漏斗部（１４）が基部（１３）に取外し可能に取付けられているこ とを特徴とする構造。 ６． 請求の範囲第１項、第２項、第３項、第４項または第５項に記載された 構造であって、基部（１３）は燃料タンクパイプ（２）の中まで延在するように 構成されていること、公知の種類の枢動カバー（３８）が基部（１３）の一部に 枢動可能に取付けられており、基部が前記パイプ（２）に取付けられると基部は 燃料パイプ口の下方に位置されており、ロボットが担持しているチューブがアダ プター（３）を通して燃料タンクパイプの中に下げ降ろされるときに、前記カバ ーはばねの作用に抗して片側へ向かって揺動されることを特徴とする構造。 ７． 請求の範囲第１項、第２項、第３項、第４項、第５項または第６項に記 載された構造であって、燃料タンクパイプ（２）に取付けられると、基部（１３ ）は燃料タンクパイプ（２）の口の直ぐ上の半径方向外方へ突出したカラー（３ ４）を除いて、燃料タンクパイプ口より完全に下方に位置されることを特徴とす る構造。 ８． 請求の範囲第７項に記載された構造であって、取付け漏斗部（１４）が カラー（３４）の周縁に緊締されていることを特徴とする構造。