JP2010168087A - キャップ装置 - Google Patents

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Yasushi Himeno
泰志 姫野
Eishin Mori
栄心 森
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Abstract

【課題】注入口から外したときに一時的に保持し、注入口FNbへの挿入時にも挿入性を低下させない保持機構70を有した燃料キャップ20を簡単な機構で構成する。
【解決手段】 キャップ装置は、注入口FNbから外したときに一時的に保持する保持機構70を有する。保持機構70は、燃料キャップ20の下部の装着溝72と、キャップホルダ74からなる。装着溝72の上面にむかって燃料キャップ20の外周にはなめらかな凸状の挿入ガイド部73が設けられており、注入口FNbに装着溝72がひっかかりにくく、挿入性を低下させない。
【選択図】図2

Description

本発明は、タンク開口の内壁に形成された雌ネジ部に係合することで上記タンク開口を閉じるキャップを備えたキャップ装置に関し、詳しくは、給油時にキャップを一時的に保持する保持機構に関する。
従来、自動車の燃料タンクの注入口を開閉するための燃料キャップ20を、注入口から外した場合に、紛失を防止するために、給油蓋12に保持されている。これは、ケーシング20aの外周下部の装着溝72が、給油蓋のキャップホルダ74に挿入されることで保持されている(特許文献1)。図9は、従来の技術にかかるキャップ装置を説明する説明図である。
しかし、燃料キャップ20をフィラーネックFNに装着する際に、燃料キャップを斜めに挿入してしまった場合に、装着溝72の幅が小さいために、装着溝72がフィラーネックの雌ネジ部FNcにひっかかり、燃料キャップの挿入が妨げられるという問題があった。
特許第4179125号
本発明は、上記従来の技術の問題を解決するものであり、キャップ保持機構の装着溝がありながら、燃料キャップの挿入性の低下を防止するキャップ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明は、
タンク開口の内壁に形成された雌ネジ部に係合することで上記タンク開口を閉じるキャップと、上記タンク開口から外された上記キャップを上記タンク開口の周辺の給油蓋に保持するための保持機構とを備えたキャップ装置において、
上記キャップは、上記タンク開口を開閉するケーシングと、該ケーシングの外周部に形成され上記雌ネジ部に係合する雄ネジ部とを備え、
上記保持機構は、上記ケーシングの外周下部に全外周にわたりかつ上記雄ネジ部と上記ケーシングの下端との間であって該ケーシングの下端から距離L1に形成された装着溝と、上記給油蓋の裏面に設けられ上記装着溝に嵌入することで上記キャップを保持するキャップホルダとを備え、
上記キャップホルダは、上記給油蓋の裏面に対して上記距離L1より僅かに大きい間隔L2を隔てるように形成されたホルダ本体と、ホルダ本体に形成された円弧形状の支持部と、支持部に連続しかつ上方に向けて拡がっているガイド部とを備え、
上記ホルダ本体は、上記装着溝に嵌入する板厚に設定され、上記支持部の円弧の半径は、上記装着溝の底の外径とほぼ同じに設定され、
上記装着溝の上面の外周端の第1端部と上記ケーシングの外周面で該第1端部より上部に位置する第2端部を滑らかに凸状につなぐ挿入ガイド部とを備え、
上記第1端部と上記第2端部の径方向の距離の差を第1距離t1、上記第1端部と上記第2端部の軸方向の距離の差を第2距離t2としたとき、t1<t2の関係となっていること、を特徴とする。
本発明にかかるキャップ装置は、キャップの雄ネジ部をタンク開口の内壁の雌ネジ部に係合することで、ケーシングでタンク開口を閉じる。タンク開口から外したキャップは、保持機構により保持される。保持機構は、キャップの外周下部に全周にわたって形成された装着溝をキャップホルダに嵌入することでキャップを車体側部材に保持する。燃料キャップをフィラーネックに対して斜めに挿入した場合でも、第1端部と第2端部を滑らかに凸状でつなぐ挿入ガイド部が、雌ネジ部に当接しつつ、燃料キャップを垂直方向に向かわせるようにするため、フィラーネックの雌ネジ部に装着溝が引っかかりにくくなり、挿入性が低下しない。
また、挿入ガイド部により、燃料キャップの軸方向に対して、キャップホルダに挿入されるようにガイドされるから、キャップホルダに対しても挿入性が良い。さらに、上面と下面からなる装着溝は、キャップホルダの支持部の厚みに対して、挿入できる程度でほぼ同じ幅で設定されているので、装着溝が支持部に篏入されている状態では、燃料キャップは、安定して給油蓋に保持される。すなわち、挿入性も良く保持の安定性も良い。
さらに、保持機構は、従来の技術で説明したようなキャップの雄ネジ部に嵌合する厚い板材を用いる必要がなく、専用の装着溝に嵌入するだけの薄い板材によるキャップホルダによって簡単に形成することができる。
本発明の一実施の形態にかかる自動車の後部の給油蓋を開くとともに燃料キャップを外した状態を示す斜視図である。 フィラーネックに装着した燃料キャップを示す半断面図である。 燃料キャップがフィラーネックに装着されている状態を説明する説明図である。 装着溝の拡大図である。 燃料キャップがフィラーネックに装着される前の状態を説明する斜視図である。 テザー機構を分解して示す斜視図である。 テザー機構を組み付けた状態を示す斜視図である。 燃料キャップを給油蓋に装着したときの作用を説明する説明図である。 従来の技術にかかるキャップ装置を説明する説明図である。
(1) 燃料キャップ20の概概略構成
図1は本発明の一実施の形態にかかる自動車の後部の給油蓋を開くとともに燃料キャップを外した状態を示す斜視図である。車体パネル10の後部には、給油用のインレットボックス11が形成され、インレットボックス11の開口を給油蓋12で覆っている。給油蓋12は、ヒンジ13を介して開閉可能に取り付けられている。また、上記インレットボックス11の底壁11aには、燃料タンク(図示省略)に接続されるフィラーネックFNの注入口FNbが配置されている。注入口FNbは、燃料キャップ20で開閉可能に封止される。
図2はフィラーネックFNに装着した燃料キャップ20を示す半断面図である。燃料キャップ20は、フィラーネックFNに装着されるケーシング20aと、ケーシング20a内の弁室25に収納された調圧弁30と、ケーシング20aの上部に装着され指で挟んで回転操作するための操作部41aを有する蓋体40と、フランジ20cの下部に装着されたガスケットGSと、を備えている。また、燃料キャップ20は、蓋体40の外周部に装着されたテザー機構50、フィラーネックFNに螺着するための螺着機構60の一部、および給油蓋12(図1)に一時的に保持するための保持機構70を構成する装着溝72を
有している。螺着機構60は、燃料キャップ20をフィラーネックFNに螺着するための機構である。図1に示すように、テザー機構50は、フィラーネックFNから外した燃料キャップ20を給油蓋12に連結するための部材であり、一端が蓋体40の側壁43(図2)に形成された環状溝43a(リング装着部)に装着され、他端が給油蓋12に取り付けられている。
給油するには、給油蓋12をあけて、燃料キャップ20を螺着機構60を介してフィラーネックFNに対して回転することにより外される。外された燃料キャップ20は、テザー機構50を介して給油蓋12に連結された状態にて、給油蓋12に保持機構70を介して保持される。
(2) 各部の構成
(2)−1 螺着機構60
図3は燃料キャップ20がフィラーネックFNに装着されている状態を説明する説明図、図5は燃料キャップ20がフィラーネックFNに装着される前の状態を説明する斜視図である。螺着機構60は、フィラーネックFNの内壁に形成された雌ネジ部FNcと、ケーシング20aの外周部に形成された雄ネジ部21とを備えている。雌ネジ部FNcは、注入口FNb側に形成された始端部FNc1から奥側(燃料タンク側)に向けて螺旋状に形成された突条である。雌ネジ部FNcのネジピッチは、1回転当たり、6.35mm進む1巻きで形成されている。一方、雄ネジ部21は、ネジ形状の突起であるネジ山21a
と、そのネジ山21aのネジ溝21bとを備えている。ネジ山21aの下面は、雌ネジ部FNcの始端部FNc1に最初に係合する始端部21c(図3)になっている。また、ネジ溝21bを横切るようにストッパ21dが立設されている。ストッパ21dは、雄ネジ部21の始端部21cから約200゜の位置に形成されており、燃料キャップ20が注入口FNbに締め込まれたときに、雌ネジ部FNcの始端部FNc1に当接して、燃料キャップ20の閉じ方向への回転を規制するように作用する。
上記構成において、燃料キャップ20を注入口FNbに挿入した状態から閉じ方向へ回転すると、雄ネジ部21が雌ネジ部FNcに倣ってネジ込まれて、ガスケットGSが軸方向に所定変位以上に圧縮された後に、ストッパ21dが雌ネジ部FNcの始端部FNc1に当たって回転が規制される。この状態にて、燃料キャップ20が注入口FNbを閉じる。
(2)−2 テザー機構50
(2)−2−1 テザー機構50の構成
図5に示すように、テザー機構50は、回転リング51と、紐状かつ可撓性の連結部材55とを備えており、回転リング51が蓋体40の側壁43の外周部に装着されている。
すなわち、蓋体40の側壁43には、環状溝43a(リング装着部)が全周にわたって形成されており、環状溝43aに回転リング51が装着されている。
図6はテザー機構50を分解して示す斜視図である。回転リング51は、環状のリング本体52と被支持部54とを備え、被支持部54に連結部材55が連結されている。回転リング51および連結部材55は、熱可塑性樹脂(PA、PPなど)または熱可塑性エラストマー(TPEEなど)から射出成形により成形されている。回転リング51は、環状溝43aとの摺動性をよくするために形状保持性が必要であり、硬度の高い材料で形成することが好ましい。一方、連結部材55は、燃料キャップ20の装着性の点から柔軟性を有することが必要であり、硬度の低い可撓性材料で形成することが好ましい。リング本体52の内面には、等間隔に複数の突部53が突設されている。これらの突部53は、図2に示す回転リング51が環状溝43a内における接触面積を小さくして回転を円滑にするための突起である。
上記被支持部54は、連結部材55を取り付けるためにリング本体52から半径方向の外方へ突設されており、支持凹所54aを備えている。支持凹所54aには、内周方向および上方に開口が形成されている。すなわち、支持凹所54aは、挿入開口54bによりリング本体52の内周側に繋がるとともに、ガイド開口54c、首部54dおよび導出開口54eにより軸方向の上方に繋がっている。
一方、連結部材55は、紐状かつ可撓性の連結部材本体55aを備えている。連結部材本体55aの端部には、第1支持端部56が形成されている。第1支持端部56は、連結部材55の端部に一体に形成され、被支持部54の支持凹所54aに嵌合されるものであり、連結部材本体55aを軸方向に延設させている連結基部56aと、連結基部56aから拡張した拡張部56bとを備えている。
一方、連結部材55の他端には、係止突部57aを有する第2支持端部57が形成されている。係止突部57aは、図1に示すように給油蓋12の裏面側に形成された固定部12aに回動可能に支持されている。
(2)−2−2 テザー機構50の組付
連結部材55の第1支持端部56を回転リング51の被支持部54に組み付けるには、以下の工程をとる。すなわち、図6に示すように、第1支持端部56をリング本体52の中心から半径方向の外方へ移動すると、第1支持端部56が挿入開口54bを通じて支持凹所54aに嵌合する(図7の状態)。このとき、連結部材本体55aがガイド開口54c、首部54dを通じて、導出開口54eに達して、導出開口54eを通じて軸方向へ導出される。これにより、第1支持端部56が支持凹所54aに取り付けられる。
したがって、連結部材55の第1支持端部56をリング本体52の内周側から1方向へ移動すれば、つまり半径方向の外方へ移動すれば、被支持部54に組み付けることができ、よって、自動化装置などによる組付作業も簡単に実現できる。
(2)−3 保持機構70
(2)−3−1 保持機構70の構成
図1に示すように、燃料キャップ20および給油蓋12には、燃料キャップ20を給油蓋12に一時的に保持するための保持機構70が形成されている。すなわち、保持機構70は、ケーシング20aの外周下部に形成された装着溝72(図2参照)と、給油蓋12の裏面に固定されたキャップホルダ74とを備えている。装着溝72は、ケーシング20aから所定距離L1だけ離れた位置であって、ケーシング20aの全周にわたって形成されている。
図4は装着溝72の拡大図である。装着溝72は、蓋体40側の円周の面である上面72aと燃料キャップ20挿入側の円周の面である下面72bからなる。上面72aと下面72bは、キャップホルダ74の肉厚を把持できるような幅で平行に所定距離はなれている。上面72aは、下面72bより外径が小さくなっており、上面の径方向の幅は0.5mm、下面の径方向の幅は1.5mmとなっている。
装着溝72の上面72aの外周端の第1端部P1と上記ケーシングの外周面で該第1端部(P1)より上部に位置する第2端部P2を滑らかに凸状につなぐ挿入ガイド部73とを備え、第1端部P1と第2端部の径方向の距離の差を第1距離t1、第1端部P1と第2端楽部の軸方向の距離の差を第2距離t2としたとき、t1<t2の関係となっている。本実施例ではt1=1mm、t2=3mmとなっている。第2距離t2が短いと、ガイド機能が低下してしまう。また、第2距離t2が長いとケーシング20aを大きくする必要がある。よって、第2距離t2は、2mm<t2<10mmで、第1距離と第2距離の関係は、2<t2/t1<5が好ましい。
図1に示すキャップホルダ74は、ホルダ本体74aと、ホルダ本体74aの両側に一体に形成された取付部74b,74bとを備えており、取付部74b,74bがスポット溶接などにより給油蓋12の裏面に固定されている。ホルダ本体74aは、給油蓋12の裏面に対して、距離L1(図2)より僅かに大きい間隔L2を隔てるように形成されており、円弧形状の支持部74cと、支持部74cに連続しかつ上方に向けて拡がっているガイド部74dとを備えている。ホルダ本体74aは、ケーシング20aの装着溝72に嵌入する板厚に設定され、また、支持部74cの円弧の半径は、装着溝72の底の外径とほ
ぼ同じに設定されている。
(2)−3−2 燃料キャップ20の保持機構70のへ装着作業
操作部41aを掴んで燃料キャップ20を開き方向に回転操作してフィラーネックFNから外した後に、燃料キャップ20を給油蓋12に保持するには、ケーシング20aの下端を給油蓋12の裏面に押しつけつつガイド部74dの上方から下方に向けて移動する。これにより、ケーシング20aの装着溝72がガイド部74dにガイドされつつ支持部74cに嵌入する。この操作により、燃料キャップ20は、ケーシング20aの下端が給油蓋12の裏面に当たるとともに装着溝72に支持部74cが挿入された状態になって、燃料キャップ20が給油蓋12の裏面に保持される。
(2)−3−3 燃料キャップ20の保持機構70の作用・効果
(2)−3−3−1 給油時に注入口FNbから外した燃料キャップ20を一時的に保持する箇所があるので、燃料キャップ20を紛失することがない。しかも、燃料キャップ20は、給油蓋12の裏面に保持されるので、ケーシング20aに付着したガソリンが車体パネル10などに付着して汚すこともない。
(2)−3−3−2 燃料キャップ20のケーシング20aに雄ネジ部21が複数巻き形成されていなくても、雄ネジ部21と別に形成した装着溝72により給油蓋12の裏面に確実に装着することができる。
(2)−3−3−3 保持機構70の装着溝72は、ケーシング20aの下端と雄ネジ部21との間に設けているので、燃料キャップ20を注入口FNbに装着するための作用、つまり注入口FNbの内壁に形成した雌ネジ部FNcと雄ネジ部21との係合作用に支障がない。しかも、装着溝72は、ケーシング20aの射出成形時に同時に形成することができるので、製造も簡単である。
(2)−3−3−4 保持機構70は、ケーシング20aの雄ネジ部21に嵌合する厚い板材を用いる必要がなく、専用の装着溝72に嵌入するだけの薄い板材によるキャップホルダ74によって簡単に形成することができる。
(2)−3−3−5 図8は燃料キャップ20を給油蓋12に装着したときの作用を説明する説明図である。図8において、燃料キャップ20は、装着溝72を、給油蓋12のキャップホルダ74に係合することにより保持されている。装着溝72は、ケーシング20aの端部から短い距離L1(図2参照)に形成されているので、キャップホルダ74の間隔L2を短くでき、よってキャップホルダ74がフィラーネックに装着された燃料キャップ20に干渉しにくくなるから、インレットボックスの奥行きのスペースを小さくできる。
(2)−3−3−6 第1端部P1と第2端部P2とになめらかな凸状でつなぐ挿入ガイド部73が設けられているため、燃料キャップ20が注入口FNbに対して斜めに挿入された場合でも、挿入ガイド部73が雌ネジ部FNcに燃料キャップ20を垂直になるように当接しながらすべるため、装着溝20が雌ネジ部FNcに引っかかりにくく、挿入性を低下させない。
(2)−3−3−7 注入口FNbから燃料キャップ20を外したときに一時的にキャップホルダ74に保持する場合に、挿入ガイド部73がキャップホルダ74に当接し、ガイドされながら挿入されるので、挿入性が良い。また、上面72aと下面は72b、キャップホルダ74の肉厚よりやや大きい程度で平行に所定距離はなれているため、キャップホルダ74を安定して把持できる。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
10...車体パネル
11...インレットボックス
11a...底壁
12...給油蓋
12a...固定部
13...ヒンジ
20...燃料キャップ
20a...ケーシング
20c...フランジ
21...雄ネジ部
21a...ネジ山
21b...ネジ溝
21c...始端部
21d...ストッパ
25...弁室
30...調圧弁
40...蓋体
41a...操作部
43...側壁
43a...環状溝(リング装着部)
50...テザー機構
51...回転リング
52...リング本体
53...突部
54...被支持部
54a...支持凹所
54b...挿入開口
54c...ガイド開口
54d...首部
54e...導出開口
55...連結部材
55a...連結部材本体
56...第1支持端部
56a...連結基部
56b...拡張部
57...第2支持端部
57a...係止突部
60...螺着機構
70...保持機構
72...装着溝
72a...上面
72b...下面
73...挿入ガイド部
74...キャップホルダ
74a...ホルダ本体
74b...取付部
74c...支持部
74d...ガイド部
FN...フィラーネック
FNb...注入口
FNc...雌ネジ部
FNc1...始端部
GS...ガスケット
P1...第1端部
P2...第2端部
t1...第1距離
t2...第2距離

Claims (2)

  1. タンク開口の内壁に形成された雌ネジ部(FNc)に係合することで上記タンク開口を閉じるキャップと、上記タンク開口から外された上記キャップを上記タンク開口の周辺の給油蓋(12)に保持するための保持機構(70)とを備えたキャップ装置において、
    上記キャップは、上記タンク開口を開閉するケーシング(20a)と、該ケーシング(20a)の外周部に形成され上記雌ネジ部(FNc)に係合する雄ネジ部(21)とを備え、
    上記保持機構(70)は、上記ケーシング(20a)の外周下部に全外周にわたりかつ上記雄ネジ部(21)と上記ケーシング(20a)の下端との間であって該ケーシング(20a)の下端から距離L1に形成された装着溝(72)と、上記給油蓋(12)の裏面に設けられ上記装着溝(72)に嵌入することで上記キャップを保持するキャップホルダ(74)とを備え、
    上記キャップホルダ(74)は、上記給油蓋(12)の裏面に対して上記距離L1より僅かに大きい間隔L2を隔てるように形成されたホルダ本体(74a)と、ホルダ本体(74a)に形成された円弧形状の支持部(74c)と、支持部(74c)に連続しかつ上方に向けて拡がっているガイド部(74d)とを備え、
    上記ホルダ本体(74a)は、上記装着溝(72)に嵌入する板厚に設定され、上記支持部(74c)の円弧の半径は、上記装着溝(72)の底の外径とほぼ同じに設定され、
    上記装着溝(72)の上面(72a)の外周端の第1端部(P1)と上記ケーシングの外周面で該第1端部(P1)より上部に位置する第2端部(P2)を滑らかに凸状につなぐ挿入ガイド部(73)とを備え、
    上記第1端部(P1)と上記第2端部(P2)の径方向の距離の差を第1距離t1、上記第1端部(P1)と上記第2端部(P2)の軸方向の距離の差を第2距離t2としたとき、t1<t2の関係となっていること、を特徴とするキャップ装置。
  2. 請求項1に記載のキャップ装置において、
    上記上面(72a)は、上記下面(72b)より外径が小さくなっているキャップ装置。

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