JPH10501987A - パピローマウイルス用ポリヌクレオチドワクチン - Google Patents

パピローマウイルス用ポリヌクレオチドワクチン

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JPH10501987A JP8503166A JP50316696A JPH10501987A JP H10501987 A JPH10501987 A JP H10501987A JP 8503166 A JP8503166 A JP 8503166A JP 50316696 A JP50316696 A JP 50316696A JP H10501987 A JPH10501987 A JP H10501987A
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リユ,マーガレツト・エイ
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Abstract

(57)【要約】 動物組織に直接導入すると発現し得る、パピローマウイルス遺伝子産物をコードするDNA構築物は、パピローマウイルスによる感染に対する免疫保護をもたらし得る新規な予防製剤である。

Description

【発明の詳細な説明】発明の名称 パピローマウイルス用ポリヌクレオチドワクチン他の出願との相互関係 本出願は、現在係属中の1994年6月30日出願U.S.S.N.08/2 68,424号の一部継続出願である。発明の分野 本発明は、新規な医薬品、即ち、生物の脊椎組織に直接導入するとパピローマ ウイルスを特異的に認識する免疫応答を誘発させる核酸の製造及び使用に関する 。発明の背景 パピローマウイルス(PV)感染症は、ヒト、ヒツジ、イヌ、ネコ、ウサギ、 サル、ヘビ及びウシを含む種々の動物に発生する。パピローマウイルスは上皮細 胞に感染し、一般に感染部位に良性の上皮又は線維上皮腫を誘発する。パピロー マウイルスは種特異的感染物質であり、例えばヒトパピローマウイルスは一般に 非ヒト動物には感染しない。 パピローマウイルスは、感染する宿主に基づいて異なるグループに分類し得る 。ヒトパピローマウイルス(HPV)は、DNA配列相同性に基づいてさらに6 0以上のタイプ に分類される〔考察には、Papilloma Viruses and Hum an Cancer,H.Pfister(編),CRC Press,Inc. 1990参照〕。パピローマウイルス感染は、あるタイプのパピローマウイルス 感染に対する中和免疫が別タイプのパピローマウイルスに対しては免疫を与え得 ないというタイプ特異的免疫原性応答を誘発するようである。 ヒトでは、異なるタイプのHPVが異なる疾患を引き起こす。HPV1、2、 3、4、7、10及び26〜29型は、正常な個体にも免疫抵抗性減弱個体にも 良性のいぼをつくる。HPV5,8,9,12,14,15,17,19〜25 、36及び46〜50型は、免疫抵抗性減弱個体に扁平病変をつくる。HPV6 ,11,34,39,41〜44及び51〜55型は、生殖路の非悪性コンジロ ーマを引き起こす。HPV16型及び18型は、生殖路の上皮形成異常を惹起し 、頸部、膣、外陰部及び肛門管の大部分のin situ及び侵襲性癌に係わる 。 動物系の免疫学的研究により、パピローマウイルス抗原に対する中和抗体が産 生されると同種ウイルスによる感染が阻止されることが示された。有効なヒトパ ピローマウイ ルスワクチンの開発は、該ウイルスがin vivoで培養できないために遅れ ている。HPVを直接研究するための適当な動物宿主が存在しないために、有効 なHPVワクチンの開発は特に遅滞している。 抗体によるパピローマウイルスの中和はタイプ特異的であり且つウイルス表面 上の高次構造エピトープに依存するようである。 パピローマウイルスは、初期及び後期遺伝子をコードする、エンベロープを有 さない小さな(50〜60nm)正20面体DNAウイルスである。ウイルスゲ ノムの読み取りフレーム(ORF)は、E1〜E7及びL1、L2と称され、「 E」は初期を表し、「L」は後期を表す。L1及びL2はウイルスのキャプシド タンパク質をコードする。E1〜E3及びE5〜E7はウイルスの複製及び形質 転換のような機能に係わる。 L1タンパク質は、主要キャプシドタンパク質であり、55〜60Kの分子量 を有している。L2タンパク質は、約55Kの予測分子量及びポリアクリルアミ ドゲル電気泳動で測定して75〜100Kの見かけ分子量を有する微量キャプシ ドタンパク質である。電子顕微鏡及び免疫学的デ ータは、殆どのL2タンパク質がL1タンパク質の内側にあることを示唆してい る。L2タンパク質は、種々のパピローマウイルス、特にC末端の10個の塩基 性アミノ酸間に高度に保存されている。L1 ORFは、種々のパピローマウイ ルス間に高度に保存されている。 L1及びL2遺伝子は、パピローマウイルス感染症の予防及び治療に使用し得 る組換えタンパク質の産生に用いられている。Zhouらは、HPV16型L1 及びL2遺伝子をワクシニアウイルスベクターにクローン化し、該組換えベクタ ーをCV−1哺乳動物細胞に感染させて、ウイルス様粒子(VLP)を産生させ た。これらの研究は、HPV16型L1タンパク質とL2タンパク質の両方を上 皮細胞中で発現させることがVLPアセンブリーを得るのに必要且つ十分である ことを実証するものと解釈された。L1タンパク質のみ若しくはL2タンパク質 のみを発現させるか又は細胞をL1及びL2遺伝子を含む単一の組換えワクシニ アウイルスベクターで二重感染させても粒子は産生されなかった。 細菌由来の組換えウシパピローマウイルスL1及びL2が合成された。該組換 え細菌タンパク質に対する中和血清 は自然ウイルスと低レベルで交差反応したが、これは、天然及び細菌由来のタン パク質の高次構造の違いに由来するものと考えられる。 昆虫SF9細胞に感染させて、組換えL1及びL2タンパク質を産生させるの に、HPV16L1又はHPV16L2 ORFを発現する組換えバキュウロウ イルスが用いられている。ウエスターンブロット分析により、該バキュウロウイ ルス由来のL1及びL2タンパク質はHPV16に対する抗体と反応することが 示された。Saccharomyces cervislaeの組換え株により HPV16型L1及びL2タンパク質が産生されることも示された。 マウス及びヒトのどちらの細胞毒性T−リンパ球(CTL)も、保存された内 部ウイルスタンパク質由来のエピトープを認識し得、ウイルスに対する免疫応答 において重要であると考えられるので、種々のウイルス株に対する異種(het erologous)保護をもたらし得るCTLワクチンの開発に研究が向けら れている。 CD8+CTLは、そのT細胞レセプターがMHCクラスI分子と結合したウ イルスペプチドを認識するとウイル ス感染細胞を殺すことは公知である。これらのペプチドは、ウイルス内のタンパ ク質の位置又は機能に関係なく、内因合成されたウイルスタンパク質から誘導さ れる。従って、CTLは、保存されたウイルスタンパク質からのエピトープを認 識することによって交差株保護(cross−strain protecti on)をもたらし得る。CTLが認識するMHCクラスIに結合し得るペプチド は、細胞質又は小胞体中に存在するか又はそこを通過するタンパク質を起源とす る。従って、(MHCクラスII分子により提示される抗原の場合と同様に)エン ドソームプロセシング経路に入る異種タンパク質は一般にCD8+CTL応答の 生起には有効でない。 CTL応答を生起させる方法には、複製ベクターを用いて細胞内でタンパク質 抗原を産生させる方法か、又は細胞質ゾルにペプチドを導入することに焦点を合 わせた方法が含まれる。これらの方法はどちらも、ワクチンとしての有用性を低 減させ得る限界を有している。レトロウイルスベクターは、組換えウイルスの複 製能を維持しながら融合タンパク質として発現し得るポリペプチドの大きさ及び 構造が限定されており、その後の免疫感作のためのワクシニア のようなベクターの有用性は該ベクター自体に対する免疫応答により低減され得 る。また、ウイルスベクター及び修飾病原体はヒトにおけるそれらの使用を妨げ 得る固有のリスクを有している。さらに、提示されるべきペプチドエピトープの 選択は、個体のMHC抗原の構造に依存し、従って、ペプチドワクチンは、遠類 交配集団におけるMHCハプロタイプの多様性のためにその有用性が限られたも のとなり得る。 ポリヌクレオチド構築物、即ちタンパク質をコードするDNAプラスミドを筋 肉内接種すると、筋肉細胞中でタンパク質がin situで産生されることが 示された。ウイルスタンパク質をコードするcDNAプラスミドを用いると、そ の後のチャレンジに対する同種保護をもたらす抗体応答が生起し得る。抗体の産 生にポリヌクレオチドワクチン(PNV)を用いることにより、抗体応答期間が 延長されると共に、(組換えタンパク質に対する)正しい翻訳後修飾及び天然タ ンパク質高次構造を有し得る抗原を得ることができる。PNV免疫感作後にin vivoで産生されるウイルスタンパク質は、その天然高次構造を推定し、そ れによって、ウイルス中和抗体の産生が誘発され得る。こ の手段により生起されるCTL応答により、潜在的に病原性の生ベクター即ち弱 毒ウイルスを用いることなしに交差株保護という利点が得られる。 Benvenistyらは、マウス中に腹膜組織内、静脈内又は筋肉内導入し たCaCl2沈降化DNAが発現され得ると報告した。極く最近になって、マウ スにDNA発現ベクターを筋肉内(i.m.)注入すると、筋肉細胞がDNAを 取込み、該DNAによりコードされるタンパク質が発現すると報告された(J. A.Wolffら,1990;Ascadiら,1991)。注入されたプラス ミドは染色体外に保持されることが示され、複製は行われなかった。次いで、ラ ット、フィッシュ及び霊長類の骨格筋、並びにラットの心筋に筋肉内注入した後 の持続性発現が報告された。免疫原物質として核酸を用いる方法がWO90/1 1092号(1990年10月4日)で報告されており、該方法では、脊椎動物 の予防接種に裸の(naked)ポリヌクレオチドが用いられた。 該方法は筋肉内注入には限定されない。例えば、ウシ成長ホルモン(BGH) をコードするDNAでコートした銀微小発射物(gold microject ile)をマウ スの皮膚に導入すると、マウス中で抗BGH抗体が産生された。生きている動物 の皮膚、筋肉、脂肪及び乳房組織のトランスフェクトにはジェットインジェクタ ーが用いられている。種々の核酸導入法が、Donnelly,Ulmer及び Liuにより検討された(The Immunologist,2:20,199 4)。 本発明は、核酸を生体組織に導入してタンパク質の発現を誘発させるための多 様な方法を企図している。本発明の方法は、ウイルスタンパク質を抗原プロセシ ング経路に導入してウイルス特異的CTL及び抗体を産生させる方法を提供する 。従って、ウイルス病原体に対して所望の予防的免疫応答を誘発させ得る特異的 治療剤に対する要望は、本発明によるパピローマウイルスで満たされる。従って 、本発明は、特異的CTL及び抗体を誘発させるヒトパピローマウイルスのウイ ルスタンパク質をコードするDNA構築物を提供する。 その後のウイルスチャレンジに対するDNA予防接種の保護効力は、1種以上 の上記ウイルスタンパク質をコードする非複製プラスミドDNAを用いた免疫感 作により示される。これは、感染性物質が関与せず、ウイルス粒子のア センブリーを必要とせず、且つ抗原決定基の選択が可能であるという点で有利で ある。さらに、いくつかの遺伝子産物の配列は種々のパピローマウイルス型中に 保存されるために、クローン化遺伝子が由来する株に対して同種又は異種である 種々のパピローマウイルス型によるその後のチャレンジに対する保護が可能にな る。発明の要旨 動物組織に直接導入されると発現し得る、パピローマウイルス遺伝子産物をコ ードするDNA構築物は、パピローマウイルスによる感染に対する免疫保護をも たらし得る新規な予防及び治療製剤である。図面の簡単な説明 図1は、CRPV L1 DNA又はL1及びL2DNAの混合物を注入したウ サギ中で誘発されたウイルス中和抗体応答(y軸)、及び該応答を誘発した対応 ELISAタイターを示す。 図2.L1 DNAを注入したウサギの抗体応答。1mgという任意に選択さ れた用量のL1 DNAを用いて1回免疫感作したウサギのL1 VLPに対する ELISAタイターを示す。対照DNAを注入したウサギはL1 VLP に対して検出可能な抗体を産生しなかった。 図3.L1 DNAを用いた免疫感作により得られた抗血清に及ぼすL1 VL P吸収の効果。Aでは、正常な血清、及び天然VLP又は(15)におけるよう な変性VLPを吸収させた免疫血清をウイルス中和活性についてテストした。チ ャレンジから7週間後に測定した3カ所のチャレンジ部位上のコンジローマの平 均面積を示す。Bでは、L1 DNAを注入したウサギから採取した免疫血清に 、組換え酵母(Saccharomyces cerevisiae)株中で発 現した天然(●)又は変性(■)L1 VLPを3回段階的に吸収させた。次い で、各段階的吸収の後、血清のアリコートを、バキュウロウイルス由来のL1 VLPに対する抗体活性についてELISAでアッセイした。吸収後の物質のE LISAタイターを、未吸収血清の元のELISAタイターの百分率としてプロ ットする。 図4.抗CRPV E2(A)及びCRPV E7(B)抗体のアッセイにおけ るELISA応答。個々のウサギそれぞれについてmOD/分としての正味反応 速度(同一希釈度での4回の免疫後速度から免疫前速度を差し引いたもの)を示 す。発明の詳細な説明 動物組織に直接導入すると発現し得る、パピローマウイルス遺伝子産物をコー ドするDNA構築物は、パピローマウイルスによる感染に対する免疫保護を与え 得る新規な予防及び治療製剤である。 本発明は、ワタオノウサギ及びヒトのような脊椎動物中に直接導入すると、該 動物の組織内でコード化ペプチドの発現を誘発するポリヌクレオチドを提供する 。該ペプチドが、パピローマウイルス(PV)に結合したタンパク質のような、 感染中を除いては該動物中で産生されないものである場合、該動物の免疫系が活 性化されて保護応答が生起される。これらの異種タンパク質は、宿主動物の細胞 によって産生されるので、該タンパク質は、主要組織適合遺伝子複合体(MHC )によりプロセッシング及び提示される。この認識は、関連生物に実際に感染し たときに生起するものに類似している。その結果、本明細書に示されているよう に、ビルレント感染に対する保護をもたらし得る免疫応答が誘発される。 本明細書に用いられているポリヌクレオチドは、生きている脊椎動物細胞に導 入すると、細胞機構にポリヌクレオ チドを含む遺伝子によりコードされる翻訳産物を産生させ得るような必須調節要 素を含む核酸である。本発明には当業者が本明細書から理解し得る多くの実施態 様が存在する。例えば、種々の転写プロモーター、ターミネーター、担体ベクタ ー又は特異的遺伝子配列を用い得る。 本発明は、動物組織に導入すると、in vivoでパピローマウイルス遺伝 子産物の発現を誘発する核酸を提供する。従って、例えば本発明のDNA構築物 をウサギの筋肉内に注入すると、コード化遺伝子産物の発現が誘発され、ウイル ス中和抗体が産生する。その後で、全ての対照ウサギに病変を起こさせる用量を 用い、ワタオノウサギパピローマウイルスでチャレンジしても、ポリヌクレオチ ドワクチンを注入した動物では病変の発生が極めて少ない。従って、本発明は、 ヒトにおけるパピローマウイルス感染症の予防に有用なワクチンを開示する。 パピローマウイルスタンパク質をコードするDNA構築物は、動物中で保護的 免疫応答を誘発する。以下にさらに詳細に説明するように、動物の免疫応答には 、ウイルス中和抗体及び同種のパピローマウイルスを用いたウサギにおけるウイ ルスチャレンジに対する保護が含まれる。 1つの実施態様において、ワクチン産物は、例えば、パピローマウイルスのL 1、L2、E2、E4タンパク質単独又はその組合わせをコードする個別のDN Aプラスミドからなる。 他のワクチンより有利であると考えられる点には、CTL応答による保護範囲 の増大、抗体範囲の増大及び保護期間の増大が含まれるが、それらには限定され ない。 本発明の一つの実施態様において、臨床分離物から得られたHPV6a、6b 、11、16又は18型タンパク質配列からのL1若しくはL2又はL1+L2 を発現ベクターにクローン化する。該ベクターは、RNAポリメラーゼ転写プロ モーター、及びHPVコード配列末端の転写ターミネーターを含んでいる。プロ モーターの例にはCMVが含まれるがそれには限定されない。転写ターミネータ ーの例にはBGHが含まれるがそれには限定されない。さらに、製剤の製造を支 援するためには、E.coli中で発現した抗生物質耐性標識を発現ベクター中 に含めるのも好ましい。ネオマイシン耐性遺伝子又は医薬上許容し得る他の任意 の抗生物質耐性標識を用いてもよい。さらに、原核性微生物中で発酵させること による製剤の高レベルの製造を支 援するためには、ベクターが高コピー数であり複製起源を含むのが有利である。 種々の市販の原核性クローニングベクターがこれらの利点を提供する。非必須D NA配列は除去するのが望ましい。 従って、本発明は免疫原としてPVタンパク質をコードする発現ベクターを提 供する。本発明は、自律複製物質を必要とせずに交差型(cross−type )保護免疫を誘発させる手段を提供する。さらに、DNAで免疫感作することに より多くの利点が得られる。先ず、この予防接種法は腫瘍にも感染物質にも適用 し得るものである。というのは、CD8+CTL応答がどちらの病態生理学的プ ロセスにおける免疫学的干渉にも重要だからである。従って、形質転換プロセス に極めて重要なタンパク質に対する免疫応答を誘発させることが癌に対する保護 又は免疫療法の有効な手段となり得る。次に、ウイルスタンパク質をコードする DNAの注入後に発現したタンパク質に対して抗体が産生されることは、この方 法が抗体誘発ワクチン製造の容易且つ有効な手段であることを示唆している。 DNA構築物の形成及び精製は、慣用的なタンパク質精製より容易であり、そ れによって組合わせワクチンの製造 が容易になる。従って、多重構築物、例えば1種以上の型のHPVのL1及びL 2タンパク質をコードする構築物の形成、混合、同時投与が可能になる。最後に 、タンパク質の発現はDNA注入後一定期間持続し得るので、B細胞及びT細胞 メモリーの持続性が高められ、それによって、寿命の長い体液性及び細胞媒介性 免疫が生じる。 提案されたHPVワクチンに限界があるということは、感染症の予防及び疾患 の軽減に対するより効果的な手段の開発が必要であることを強調している。保存 タンパク質に対するCTL応答の生起を改善することにより、極めて長期の交差 反応性免疫を得ることができる。 本出願人は、CRPV抗原に対して誘発された宿主の免疫応答を検出すること により、ウサギ中でPNV構築物からタンパク質が発現することを示した。これ らの動物実験の結果は、DNAの直接注入により、HPV感染及び疾患に対して ヒトを保護する方法が得られることを示している。 使用濃度を最適化するために、一連の用量を免疫原性について比較する。ヒト の場合、10、50、100及び200μgのDNA用量が有効であると考えら れる。 ヒトにおける効力は、HPV DNAワクチンの接種を受 けるボランティアにおいて示される。ワクチン用の組成、用量及び投与方式は前 述の研究に基づいている。臨床効力は、感染速度、疾患の評点及び疾患の期間に よって示される。保護と相関する代用マーカーを決定するために、これらの臨床 知見を宿主の免疫応答及びウイルス検出の実験室評価と比較する。 DNA構築物を形成/精製するための分子生物学により、本発明のDNA製剤 の製造が可能になる。本発明の製品の製造には標準的な分子生物学法で十分では あるが、本明細書に開示されている特定の構築物は交差株(cross−str ain)保護を生起し得る新規な治療製剤を提供する。 ワクチン投与すべき者に導入すべき発現性DNAの量は、DNA構築物に用い られる転写及び翻訳プロモーターの強度、並びに発現される遺伝子産物の免疫原 性に依存する。一般に、免疫学的又は予防的に有効な用量である1μg〜1mg 、好ましくは約10〜300μgを筋肉組織に直接投与する。皮下注入、皮内導 入、経皮圧入及び他の投与法、例えば、腹腔内、静脈内又は吸入投与も企図され る。追加免疫接種を行うことも企図される。 ポリヌクレオチドは、裸、即ち、受容者の免疫系に影響を与えるタンパク質、 アジュバント又は他の物質と結合していないものであってよい。この場合、該ポ リヌクレオチドが、滅菌塩水又は滅菌緩衝塩水のような(但し、それには限定さ れない)生理的に許容し得る溶液中にあるのが望ましい。あるいは、該ポリヌク レオチドは、レシチンリポソーム又はDNA−リポソーム混合物のような当業界 において公知の他のリポソームと結合しているか、又は、該DNAは、タンパク 質又は他の担体のような、当業界では公知の、免疫応答を強化するアジュバント と結合していてもよい。カルシウムイオン、ウイルスタンパク質及び他のトラン スフェクション促進物質のような(但し、それらには限定されない)、細胞のD NAの取込みを支援する物質を用いるのも有利であり得る。これらの物質は一般 にトランスフェクション促進物質と称され、医薬上許容し得る担体である。 遺伝子による免疫感作の方がその遺伝子産物による免疫感作よりもいくつかの 点で有利である。1つの利点は、自然又はほぼ自然の抗原を比較的簡単に免疫系 に提示し得ることである。ポリヌクレオチド免疫感作の別の利点は、免 疫原がMHCクラスI経路に入り、細胞毒性T細胞応答を誘発し得ることである 。ポリヌクレオチド免疫感作により、体液性及び細胞媒介性応答が共に生起し得 るので、別の利点は、ワクチンの潜在能力について大量のウイルス遺伝子及びウ イルス型を調べるための比較的簡単な方法が得られる点にある。ポリヌクレオチ ドの注入による免疫感作は、個々の成分の混合による多成分ワクチンのアセンブ リーをも可能にする。 本明細書に用いられている遺伝子という用語は、個々のポリペプチドをコード する核酸のセグメントを指す。製剤及びワクチンという用語は、免疫応答の誘発 に有用な組成物を示すべく交換可能に用いられる。構築物及びプラスミドという 用語は交換可能に用いられる。ベクターという用語は、本発明の方法に従って用 いるために、遺伝子がクローン化され得るDNAを示すように用いられる。 従って、本発明の1つの実施態様は、ヒトを含む哺乳動物のような脊椎動物中 で、in vivoで免疫応答を誘発させるPV遺伝子を用いる方法であり、該 方法は、 (a)少なくとも1つのPV遺伝子を単離する段階、 (b)該遺伝子を生物組織に導入すると該遺伝子の転写開 始及びその後の翻訳を誘発させる調節配列に作動可能に連結されるように該遺伝 子を調節配列に連結する段階、 (c)該遺伝子を生物組織に導入する段階、及び (d)任意に、追加PV遺伝子で追加免疫する段階 を含む。 本発明の別の実施態様は、異種型PVに対する保護方法であり得る。これは、 保存されたPVエピトープをコードする免疫学的に有効量の核酸を投与すること により達成される。 本発明の別の実施態様において、ポリヌクレオチドワクチンは、L1若しくは L2、E1〜E7又はその組合わせのような別のPVタンパク質をコードする。 本発明の別の実施態様において、DNA構築物は、HPV6a、6b、11、 16又は18型タンパク質をコードし、該DNA構築物は、動物組織中に導入す るとin vivoで発現し、コード化HPV遺伝子の発現産物に対する免疫応 答を誘発し得る。そのような構築物と共にHPVには無関係の他の抗原をコード するポリヌクレオチドを含む組合わせが本発明により企図される。 DNA構築物をコードするHPV遺伝子の例には、 が含まれる。 本発明の特定の実施態様において、DNA構築物はCRPV L1タンパク質 をコードし、該DNA構築物は、動物組織中に導入すると、in vivoで発 現し、コード化CRPV遺伝子の発現産物に対する免疫応答を誘発し得る。その ような構築物と共にCRPVには無関係の他の抗原をコードするポリヌクレオチ ドを含む組合わせが本発明により企図される。 DNA構築物をコードするCRPV遺伝子の例には、 が含まれる。 該DNAを含む医薬上有用な組成物は、医薬上許容し得る担体を添加するよう な公知方法により配合し得る。そのような担体及び配合法の例は、Reming ton’s Pharmaceutical Sciencesに見られる。有効 投与に適した医薬上許容し得る組成物を形成する ためには、該組成物は有効量のHPV DNAを含む。 本発明の治療及び診断組成物は、PV感染症の治療又は診断に十分な量で個体 に投与される。有効な量は、個体の症状、体重、性別及び年齢のような種々の要 素に応じて異なり得る。他の要素には投与方式が含まれる。一般に該組成物は、 約1μg〜約1mgの範囲の用量で投与される。 該医薬組成物は、皮下、局所的、経口及び筋肉内のような多様な経路を介して 個体に投与し得る。 本発明のワクチンは、ヒト宿主中で中和抗体の形成を誘発する抗原決定基を含 むHPVの組換えタンパク質をコードするHPV DNAを含む。そのようなワ クチンは、臨床感染の危険なく投与し得るに十分な程安全でもあり、毒性の副作 用を有さず、有効な経路で投与し得、安定であり且つワクチン担体との適合性を 有する。 該ワクチンは、種々の経路を介して、例えば、経口、非経口、皮下又は筋肉内 投与し得る。投与量は、個体の症状、性別、体重及び年齢;投与経路;及びワク チンのPVタイプに応じて異なり得る。該ワクチンは、カプセル剤、懸濁液、エ リキシル剤又は液体溶液のような投与形態で用い得る。該ワクチンは免疫学的に 許容し得る担体と共に配合し 得る。 該ワクチンは、予防上又は治療上有効な量、即ち、免疫学的に保護応答を生起 させるに十分な量で投与する。有効な量はPV型に応じて異なり得る。該ワクチ ンは1回又は複数回用量で投与し得る。 本発明の方法により、PV感染を予防するための一価又は多価ワクチンの配合 が可能になる。該方法を用い、一価又は多価PVワクチンを製造し得る。例えば 、一価のHPV16型ワクチンは、HPV16L1タンパク質若しくはL2タン パク質又はL1+L2タンパク質をコードするDNAを配合することにより製造 し得る。あるいは、多価HPVワクチンは、種々のHPV型からのHPVLI若 しくはL2又はL1+L2タンパク質をコードするDNAを混合することにより 製造し得る。 該DNAは抗体の産生に用い得る。本明細書に用いられている「抗体」という 用語には、ポリクローナル抗体及びモノクローナル抗体、並びにその断片、例え ば、抗原又はハプテンに結合し得るFv、Fab及びF(ab)2断片が含まれ る。 本発明のPV DNA及び抗体は、HPV又はCRPV感 染の血清型の検出並びにHPVのスクリーニングに用い得る。該HPV及びCR PV DNA並びに抗体は、それら自体でHPV又はCRPVの検出及び血清型 の検出に適したキットの形成にも関与する。そのようなキットは、少なくとも1 つの容器を密閉状態に保持するのに適した区画形成化(compartment alized)キャリヤーを含む。該キャリヤーにはさらに、多様なHPV型の 検出に適したHPV DNA又は抗HPV抗体のような試薬も含まれる。該キャ リヤーは、標識抗原又は酵素基質などのような検出手段をも含み得る。 以下の実施例は本発明をさらに定義するために提供されており、本発明はこれ らの実施例の詳細には限定されない。 実施例1 ワクチン製造用ベクター (A)V1:pCMVIE−AKI−DHFR〔Y.Whangら,J.Vir ol.61,1796(1987)〕から発現ベクターV1を構築した。該ベク ターをEcoRIで切断し、自律連結させて、AKI及びDHFR遺伝子を取り 出した。このベクターはCMVプロモーター中にイントロンAを含んでおらず、 従って、内部SacI部位〔B. S.Chapmanら,Nuc.Acids Res.19,3979(199 1)で番号付けされた1855位〕が欠失したPCRフラグメントとして加えら れた。PCR反応に用いたテンプレートは、hCMV−IE1エンハンサー/プ ロモーター及びイントロンAを含むpCMV6al20〔B.S.Chapma nら,前掲参照〕からのHindIII及びNheIフラグメントを、pBL3の HindIII及びXbaI部位に連結してpCMVIntBLを産生させて作製 したpCMVintA−Luxであった。RSV−Lux〔J.R.de We ら,Mol.Cell Biol.7,735,1987〕からの1881塩 基対ルシフェラーゼ遺伝子フラグメント(HindIII−SmaI クレノウ充填 )を、pCMVIntBLのSalI部位にクローン化し、これをクレノウ充填 し、ホスファターゼ処理した。 イントロンAにわたるプライマーは、 である。 SacI部位の除去に用いたプライマーは、 である。 PCRフラグメントをSacI及びBglIIで切断し、同じ酵素で切断してお いたベクターに挿入した。 (B)V1J発現ベクター、配列番号5: 本発明のV1J形成の目的は、プロモーター及び転写終結要素をより限定され た前後関係内に置くために、ベクターV1から該成分を取り出し、よりコンパク トなベクターを構築してプラスミド精製効率を改良することであった。 V1Jは、ベクターV1及び市販プラスミドであるpUC19から誘導する。 V1をSspI及びEcoRI制限酵素で消化し、2つのDNAフラグメントを 形成した。該フラグメントのうち、異種遺伝子の発現を調節するCMV intAプロモーター及びウシ成長ホルモン(BGH)転写終結要素を含む小さ い方のフラグメントをアガロース電気泳動ゲルから精製した。次いで、このDN Aフラグメントの末端を、別の「平滑末端化」DNAフラグメントに連結し易く するためにT4DNAポリメラーゼ酵素を用いて「平滑化」した。 発現ベクターの「バックボーン」を得るためにpUC19を選択した。pUC 19は、高収率のプラスミドを産生することが知られており、配列及び機能が十 分に特性決定され、最小の大きさを有するものである。本出願人は、HaeII制 限酵素を用いて部分消化することにより、このベクターから、本発明の目的には 不要であり、プラスミドの収率及び異種遺伝子の発現に悪影響を与え得る全la cオペロンを除去した。残りのプラスミドをアガロース電気泳動ゲルから精製し 、T4DNAポリメラーゼで平滑末端化し、ウシ腸アルカリホスファターゼで処 理して、上記のCMVintA/BGH要素に連結した。pUCバックボーン内 のプロモーター要素の2つの可能な配向のいずれかを示すプラスミドを得た。こ れらのプラスミドの1つからE.coli中で高収率のDNAが得られ、これを V1Jと称 した。このベクターの構造を結合領域の配列分析により調べた結果、異種遺伝子 の発現がV1以上であることが示された。 (C)V1Jneo発現ベクター、配列番号6 アンピシリンはヒトの臨床産物を産生させるための大規模な発酵には用い得な いので、V1Jを有する細菌の抗生物質選択に用いられるampr遺伝子を除去 する必要があった。SspI及びEam1 1051制限酵素で消化して、V1 JのpUCバックボーンからampr遺伝子を除去した。残りのプラスミドをア ガロースケル電気泳動により精製し、T4DNAポリメラーゼで平滑末端化し、 次いで、ウシ腸アルカリホスファターゼで処理した。トランスポゾン903由来 であり、pUC4Kプラスミド内に含まれる市販のkanr遺伝子をPstI制 限酵素で切断し、アガロースゲル電気泳動により精製し、T4DNAポリメラー ゼで平滑末端化した。このフラグメントをV1Jバックボーンと連結し、各々の 配向でkanr遺伝子を含むプラスミドを誘導し、これをV1Jneo#1及び #3と称した。これらのプラスミドはそれぞれ制限酵素消化分析及び結合領域の DNA配列決定により確認され、V1Jと類似の量 のプラスミドを産生することが示された。これらのV1Jneoベクターは、異 種遺伝子産物の発現についてもV1Jと同等であった。本出願人は、V1Jne o#3を任意に選択し、以後V1Jneoと称したが、該ベクターは、発現構築 物としてV1J中のampr遺伝子と同配向のkanr遺伝子を含んでいる。 (D)VIJns発現ベクター: 組込み実験を容易にするために、V1JneoにSfiI部位を加えた。市販 の13塩基対SfiIリンカー(New England BioLabs)をベ クターのBGH配列内のKpnI部位で加えた。V1JneoをKpnIで直鎖 状にし、ゲル精製し、T4DNAポリメラーゼで平滑末端化して平滑末端Sfi Iリンカーに連結した。制限マッピングによりクローナル分離体を選択し、リン カーにわたって配列決定をして確認した。この新規なベクターをV1Jnsと称 した。V1Jns(SfiIを含む)における異種遺伝子の発現は、V1Jne o(KpnIを含む)における同一遺伝子の発現と同等であった。 実施例2 ワタオノウサギパピローマウイルスタンパク質をコードす るDNA構築物の作製 全てのクローン化遺伝子のCRPV DNA源はCRPV−pLAIIである。 これは、SalI部位でpBR322にクローン化された全CRPVゲノムであ る〔Nasseri,M.,Meyers,C.及びWettstein,F. O.(1989)Genetic analysis of CRPV patho genesis:該L1読み取りフレームは細胞の形質転換には必須ではないが 、パピローマの形成には必要である。Virology 170,321−32 5〕。 1.V1Jns−L1:テンプレートとしてCRPV−pLAII DNAを用い PCRによりL1コード配列を作製した。PCRフラグメントをゲル精製した後 で切断するためのBamHI部位を含むようにPCRプライマーを設計した。 L1コード領域の作製に用いたプライマーは、 であった。 該PCRフラグメントをゲル精製し、BamHIで切断し、BglIIで切断し たV1Jnsに連結した。 2.V1Jns−L2:PCRによりL2コード領域を作製した。ベクターCR PV−pLAIIは、CRPVのpBR322への挿入に用いたSalI部位で分 割されたL2遺伝子を有する。従って、CRPV−pLAIIをSalIで切断し 、CRPV DNAをSalI部位で環状形態に連結してPCR用のテンプレー トを作製した。この連結CRPV DNAをPCR用のテンプレートとして用い た。PCRフラグメントをゲル精製した後で切断するためのBamHI部位を含 むようにPCRプライマーを設計した。 L2コード領域の作製に用いたプライマーは、 3.V1Jns−E2:テンプレートとしてCRPV−pLAII DNAを用い PCRによりE2コード領域を作製した。PCRフラグメントをゲル精製した後 で切断するためのBglII部位を含むようにPCRプライマーを設計する。 E2コード領域の作製に用いたプライマーは、 である。 4.V1Jns−E4:テンプレートとしてCRPV−pLAII DNAを用い PCRによりE4コード領域を作製する。PCRフラグメントをゲル精製した後 で切断するためのBglII部位を含むようにPCRプライマーを設計する。 E4コード領域の作製に用いたプライマーは、 である。 5.V1Jns−E7:テンプレートとして、一方にはCRPV−pLAIIを用 い、他方にはKreiderのCRPV株からの精製DNAを用い、PCRによ りE7コード領域を作製した。どちらのテンプレートにも同じPCRプライマー を用いた。PCRフラグメントをゲル精製した後で切断するためのBglII部位 を含むようにPCRプライマーを設計する。 E7コード領域の作製に用いたプライマーは、 であった。 6.pGEX−2T−E2:V1Jns−E2について記載のようにPCRによ りE2コード領域を作製した。該フラグメントをBamHI部位でpGEX−2 Tにクローン化して、グルタチオンS−トランスフェラーゼ(GST)とのフレ ーム内融合体を作製した。この構築物を用いてE.coli中でタンパク質を産 生させる。 7.pGEX−2t−E4:V1Jns−E4について記載のようにPCRによ りE4コード領域を作製した。該フラグメントをBamHI部位でpGEX−2 Tにクローン化して、グルタチオンS−トランスフェラーゼ(GST)とのフレ ーム内融合体を作製した。この構築物を用いてE.coli中でタンパク質を産 生させる。 8.pGEX−2T−E7:V1Jns−E7について記載のようにPCRによ りE7コード領域を作製した。該フラグメントをBamHI部位でpGEX−2 Tにクローン化して、グルタチオンS−トランスフェラーゼ(GST)とのフレ ーム内融合体を作製した。この構築物を用いてE.coli中でタンパク質を産 生させる。 実施例3 E.coli由来のプラスミドの精製 V1J構築物を一晩飽和状態まで増殖させた。細胞を収穫し、アルカリSDS 法〔Sambrook,J.,Fritsch,,E.F.,及びManiat is,T.,Molecular Cloning:A Laboratory Manual.Cold Spring Harbor Laboratory P ress,Cold Spring Harbor,N.Y.,第2版(1989 )〕を改変したものを用いて溶菌した。改変は、細胞の溶菌及びDNA抽出の容 量を3倍に増大させることであった。CsC1−EtBr勾配の二重バンド法に よりDNAを精製した。1−ブタノールで抽出して臭化エチジウムを除去した。 得られたDNAをフェノール/クロロホルムで抽出し、エタノールで沈降させた 。DNAを、トランスフェクションのためにはTE(10mM トリス、1mM BDTA)、pH8に再懸濁し、マウスに注入するためには0.9%NaClに 再懸濁した。各DNA調製物の濃度及び純度をOD260/280読み取りにより測定 した。260/280比は≧1.8であった。 実施例4 in vivoでのCRPV特異的抗体の産生 1グループ当たり5匹のウサギから出血させ、次いで、1mgのV1Jns− L1、V1Jns−L2、V1JnsL2とV1Jns−L1との混合物(合計 2mg)を含む1.2mlのサリン又はV1Jns(コードされるタンパク質を 含まない対照ベクター)のみを注入した。接種原を両後脚と両前脚及び背中後部 の都合6カ所の筋肉内部位に等分に分けた。最初のDNA注入から3週間後にウ サギから出血させ、同じ方法で同じDNAの2回目の注入を行った。2回目の注 入から4週間後に動物から再度出血させた。 免疫血清の10倍段階希釈液をCRPVストックウイルス(Kreider株 )の1:3希釈液と混合して、血清をウイルス中和抗体についてテストした。該 希釈液は、1%ウシ血清アルブミン(BSA)を補ったダルベッコの修飾イーグ ル培地(DMEM)中で調製した。CRPVストックウイルス(Dr.J.Kr eider、Hershey,PAから購入)は、野生のワタオノウサギから得 た皮膚の断片から調製し、これにCRPVを感染させ、無胸腺症(a thymic)マウスの腎皮膜下に移植した。得られたコンジローマをホモジナ イズし、遠心して清浄化し、ストックウイルス調製物を得た。免疫血清とウイル スストックとの混合物を氷上で少なくとも60分間インキュベートし、次いで、 各混合物から50μlずつを、3匹のニュージーランド白ウサギの背中の面積1 cm2の剃毛/乱切した皮膚に塗布した。7週間後に、動物をいぼの存在につい て観察し、楕円形のいぼの前後方向及び両側面方向の寸法(mm)を測定した。 Reed−Muench補間法により種々の希釈度でのいぼの頻度から終点タイ ターを測定した。L1 DNA、又はL1及びL2DNAの両方を注入したウサ ギの中和抗体タイターを図1のy軸上にプロットする。 L1 DNAを注入したウサギからの血清も抗体についてELISAでテスト した。ポリスチレンELISAプレートを、1μg/ウエルの半精製組換え酵母 由来CRPVL1タンパク質で一晩4℃でコートした。S.cerevisia e中で組換えL1を作製し、Kirunbauerらにより記載(Proc.N at.Acad.Sci.USA 89:12180−4,1992)のものを わずかに改変した方法で精製した。希釈血清を加え、室温で1時 間(オービタル振盪機上で振盪しながら)インキュベートした。次いでプレート を洗浄し、西洋ワサビペルオキシダーゼで標識したヤギ抗ウサギIgG(Fc特 異的)を加えた。振盪しながら1時間インキュベーションした後、プレートを洗 浄し、基質を加えた。動力学的ELISA読み取り装置(Molecular Devices Corp.)を用い450nmでプレートの読み取りを行い、 得られた値を、同一希釈度での免疫後感作血清の反応速度から免疫前血清の反応 速度を差し引いて、バックグラウンドに対して補正した。得られた補正反応速度 対希釈度曲線を10mOD/分の速度値に補間してタイターを測定した。L1 DNA又はL1+L2 DNAを注入したウサギのELISAタイターを図1の x軸にプロットする。図1は、中和活性について陽性(logタイター≧1、即 ち、非希釈血清に関して陽性)であった12/13の血清がELISA抗体につ いても陽性(ELISAタイター≧100)であったことを示している。中和抗 体について陰性であった4種の血清中4種がELISAタイター≦350を有し ていた。L2 DNAのみ又はV1J対照ベクターを受容したウサギの血清は全 てELISAタイターが100未満であった。 これらのデータを総合すると、L1 DNA注入後に、CRPV特異的で且つC RPVを中和し得る抗体が得られたことがわかる。ウサギのELISAタイター は免疫感作後少なくとも32週にわたって減少せずに持続された(図2)。 実施例5 ビルレントCRPVでのチャレンジに対するウサギの保護 上記のように、1グループ当たり5匹のウサギに、1mgのV1Jns−L1 、V1Jns−L2、V1Jns−L1とV1Jns−L2との混合物(合計2 mg)又はV1Jns(コード化タンパク質を含まない対照ベクター)のみを筋 肉内注入した。最初のDNA注入から3週間後に、ウサギに同じDNAの2回目 の注入を行った。2回目の注入から4週間後、ウサギをCRPVでチャレンジし た。CRPVチャレンジは、各ウサギの背中の各1cm2の剃毛/乱切した皮膚 3カ所に、ウイルスストックの2種の希釈液(DMEM+1%BSAで1:2又 は1:12希釈)50μlを塗布して行った。L1 DNA又はL1+L2 DN Aを注入した動物からチャレンジ時に採取した血清は、上記のようなELISA によるL1に対する抗体及びウイルス中和抗体を含んでいた。該動物には、チャ レンジから 3、6及び10週後にいぼの形成が見られた。L1 DNAを注入しなかったウ サギでは、CRPVでチャレンジした54部位中51部位にいぼができたが、L 1 DNAを注入した動物では、60部位中2部位にしかいぼができなかった。 L1 DNAで免疫感作したウサギに認められた2つのいぼの中の1つは、発生 後3週間以内に退行した。表1は、CRPVチャレンジ後のウサギのいぼの分布 を示している。L1 DNAによる予防的免疫感作により、ウサギは、ビルレン トCRPV感染によるいぼの発生から保護された。 実施例6 L1 DNAにより誘発された抗体の高次構造特異性 保護的中和抗体がVLP上で高次構造エピトープを認識することを示すために 、吸収実験を行った。免疫血清にL1 VLP(15)を吸収させて、全ての中 和抗体及びELISA活性を除去した(図3A、図3B)。乱切した皮膚に免疫 前ウサギ血清を混合したCRPVを塗布すると、チャレンジした全ての部位にコ ンジローマが生じたが、CRPVを免疫血清と混合し、同じように塗布した場合 には、中和抗体活性のためにコンジローマは見られなかった。CRPVとL1 VLPを吸収させた免疫血清とを混合し、該 混合物から中和抗体を除去すると、全て(3/3)の部位はコンジローマ陽性と なった。反対に、変性非粒状L1タンパク質(8M尿素中で還元/アルキル化し て変性させた)を免疫血清に吸収させても、血清は、まだCRPVを中和し得( 図3A)、ELISAにおいてその活性が保持されていた(図3B)。従って、 L1 DNA免疫感作により誘発されたウイルス中和抗体は、天然立体構造にお いてはL1 VLPによってのみ除去し得るが、変性L1では除去できなかった 。吸収によるELISA活性の喪失が中和抗体の除去に対応するので、ELTS Aアッセイは主として、完全なL1 VLPと反応する高次構造特異的抗体を検 出するようである(図3B)。 実施例7 E4及びE7 DNAにより誘発された抗体応答 1グループ当たり4匹のNZWウサギ群に、免疫感作1回当たり1mgのV1 J−E2又はV1J E7 DNAを筋肉内注入した。4回の免疫感作を0、4、 8及び20週目に実施し、22週目に出血させた。コード化タンパク質を発現さ せるための代用(surrogate)標識として抗体を用いた。CRPV E 2又はE7をコードするpG EX発現ベクターで形質転換し、IPTGで誘発させ、E.coliから精製し た1ウエル当たり1μgのGST−E2又はGST−E7融合タンパク質でコー トしたELISAプレート(NUNC Maxisorp)を用いて血清抗体を アッセイした。ELISAアッセイは実施例3に記載のように実施した。mOD /分としての正味反応速度(4回の免疫後速度から免疫前速度を差し引いたもの )を図4に示す。正味速度>10mOD/分であれば陽性と見なす。高抗体タイ ターを有する検体は、検出系の過飽和のために最低希釈度では低い正味反応速度 を有し得る。従って、コード化E2及びE7タンパク質が発現し、受容免疫系に よって認識された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C12R 1:92) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,C Z,EE,FI,GE,HU,IS,JP,KG,KR ,KZ,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MN, MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG,SI,S K,TJ,TM,TT,UA,US,UZ (72)発明者 リユ,マーガレツト・エイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 マルチネズ,ダグラス アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 モンゴメリー,ドナ・エル アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.少なくとも1つのパピローマウイルス遺伝子の全体又は一部をコードする核 酸を含み、動物組織に導入するとin vivoでパピローマウイルス特異的免 疫応答を誘発し得るポリヌクレオチド。 2.遺伝子が、HPV L1、HPV L2、HPV E1、HPV E2、HPV E3、HPV E4、HPV E5、HPV E6、HPV E7、CRPV L1 、CRPV L2、CRPV E1、CRPV E2、CRPV E3、CRPV E4、CRPV E5、CRPV E6、CRPV E7及びその組合わせからな る群から選択されるパピローマウイルスタンパク質をコードする、請求項1に記 載のポリヌクレオチド。 3.少なくとも1ngの、請求項1に記載のポリヌクレオチドを脊椎動物に導入 することを含む、脊椎動物中でパピローマウイルスエピトープに対する免疫応答 を誘発させる方法。 4.請求項1に記載のポリヌクレオチドを含むパピローマウイルス用ワクチン。 5.請求項1に記載のポリヌクレオチド及び医薬上許容し得る担体を含む医薬組 成物。 6.ヒトパピローマウイルス遺伝子を用いてin vivoで免疫応答を誘発さ せる方法であって、 (a)該遺伝子を単離する段階、 (b)該遺伝子を生物組織に導入すると該遺伝子の転写開始及びその後の翻訳を 誘導させる調節配列に作動可能に連結されるように該遺伝子を調節配列に連結す る段階、及び (c)該遺伝子を生物組織に導入する段階 を含む前記方法。
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