【発明の詳細な説明】
オレオイルサルコシネートを含むビルダー入り洗剤組成物
技術分野
本発明は、改善されたクリーニング上の利益を与えるためにオレオイルサルコ
シネートをゼオライトおよび/またはシリケートビルダー物質入りの洗剤組成物
において使用することに関する。
背景技術
各種使用条件下において布帛から各種の汚れおよびしみを除去するのに十分に
強健である有効な洗濯洗剤組成物の処方については、工業的に多くの課題が残っ
ている。このことは、世界の多くの領域で有効なホスフェートビルダーの使用を
規制する法律の出現以来特に真実である。
布帛(布地)をクリーニングするだけではなく追加の布帛ケア上の利益を与え
るように設計される各種の洗濯洗剤組成物は、文献に記載されており且つ非常に
実質的な商業的成功とともに市場に導入されてきた。文献を再度吟味すると、界
面活性剤の広い選択が洗剤製造業者に利用できることを示唆されているが、多く
のこのような物質が家庭洗濯組成物などの低単位コストアイテムで常用するのに
好適ではない特製化学薬品であるという現実がある。大抵の家庭使用洗剤は、お
そらく経済的考慮および性能考慮のため、依然として通常のエトキシ化非イオン
界面活性剤およびアルキルサルフェートまたはアルキルベンゼンスルホネート陰
イオン界面活性剤の1種以上を含んだままであるというのが事実である。
本発明によって、オレオイルサルコシネートは、アルミノシリケートおよび/
またはシリケートビルダー物質入りの粒状洗剤組成物で陰イオン洗剤界面活性剤
として使用する。得られた処方物は、冷水温度においてさえ優秀な溶解度、粒子
汚れとグリースおよび油汚れとの両方の優秀なクリーニングを示し、且つ、酵素
を含めて他の洗剤補助剤との優秀な相容性およびクリーニング上の利益を与える
。また、組成物は、染色された布帛に対して優秀な色ケアを与え且つ手洗い操作
に対して優秀な皮膚マイルド性を与える。本発明のこれらの利点および他の利点
は、以下の開示から理解されるであろう。
オレオイルサルコシネートは、下記の特許および刊行物に記載されている。米
国特許第2,542,385号明細書、米国特許第3,402,990号明細書
、米国特許第3,639,568号明細書、米国特許第4,772,424号明
細書、米国特許第5,186,855号明細書、欧州特許公開第505,129
号明細書、英国特許第1,211,545号明細書、特公昭59−232194
号公報、特公昭62−295997号公報、特公平2−180811号公報およ
びケミカル・アブストラクト・サービス・アブストラクトNo.61:3244q
、70:58865xおよび83:181020p。
発明の開示
本発明は、
(a)オレオイルサルコシネート界面活性剤少なくとも約0.1重量%、
(b)アルミノシリケート、シリケートビルダー、およびそれらの混合物から
なる群から選ばれる1種以上の洗浄性ビルダー少なくとも約0.001重量%お
よび
(c)洗剤補助剤および担体物質からなる残部
を含んでなる洗剤組成物を包含する。
本発明の好ましい組成物は、酵素、特にプロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ
、セルラーゼ、およびペルオキシダーゼ並びにそれらの混合物からなる群から選
ばれる酵素少なくとも約0.001重量%を追加的に含む。
本発明の完全に処方された組成物は、非オレオイルサルコシネート洗剤界面活
性剤、特にアルキルサルフェート、アルキルエトキシサルフェート、ポリヒドロ
キシ脂肪酸アミド、エトキシ化アルコール、およびそれらの混合物からなる群か
ら選ばれる界面活性剤少なくとも約1重量%を追加的に含んでもよい。
本発明によって提供される好ましい粒状洗濯洗剤は、
(a)オレオイルサルコシネート界面活性剤約0.1〜約55重量%、
(b)アルミノシリケート、シリケート、およびそれらの混合物からなる群か
ら選ばれる1種以上の洗浄性ビルダー約1〜約80重量%、
(c)非オレオイルサルコシネート洗剤界面活性剤1〜約35重量%、
(d)プロテアーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、ペルオキシダーゼ
およびそれらの混合物からなる群から選ばれる酵素約0.001重量%〜約5重
量%、および
(e)洗剤補助成分からなる組成物の残部
を含む。
また、本発明は、汚れた布帛を前記組成物少なくとも約50ppm、好ましく
は約100ppm〜約10,000ppmを含有する水性媒体と、好ましくは攪
拌下に、接触させることを特徴とする、汚れた布帛をクリーニングするための方
法を提供する。
ここですべての%、比率および割合は、特に断らない限り、重量基準である。
引用のすべての文書は、関連部分で、ここに参考文献として編入する。
発明を実施するための最良の形態 オレオイルサルコシネート
本発明の組成物は、下記の式
(式中、Mは水素または陽イオン部分である)
を有するオレオイルサルコシネート(本発明の組成物および用途に望まれるよう
に選ばれる酸形および/または塩形)を含む。好ましいMは、水素およびアルカ
リ金属塩、特にナトリウムおよびカリウムである。オレオイルサルコシネートは
、例えば、W.R.グレース・エンド・カンパニーによって供給されているハム
ポシル(Hamposyl)Oとして市販されている。本発明に係る組成物は、典型的に
は組成物の約0.1〜約55重量%、好ましくは約1〜約20重量%、最も好ま
しくは約3〜約15重量%のオレオイルサルコシネートを含む。
市販のオレオイルサルコシネートに加えて、ここで有用なオレオイルサルコシ
ネートは、好ましくは、無水反応条件下で、アルコキシド触媒(好ましくはナト
リウムメトキシド)以上の塩基性度を有する塩基触媒の存在下でオレイン酸のエ
ステル(好ましくはメチルエステル)およびサルコシン塩(好ましくはナトリウ
ム塩)からも製造できる。例えば、この反応は、下記のスキームによって示して
もよい。
この塩は、場合によって、中和して酸形のオレオイルサルコシネートを生成し
てもよい。
オレオイルサルコシネートの好ましい製法においては、約80℃〜約200℃
、特に約120℃〜約200℃の温度で行われる。少なくとも100℃の沸点を
有し且つ反応条件に安定であるアルコール溶媒(即ち、グリセロールは許容でき
ない)は、使用できるが、溶媒なしに反応を行うことが好ましい。この反応は、
メチルエステル反応体対サルコシン塩反応体対塩基触媒のモル比約1:1:0.
05〜0.2で収率約85%で進行させることができる。
高オレイン酸含量天然油(好ましくはオレイン酸含量少なくとも約60%、よ
り好ましくは少なくとも約75%、最も好ましくは少なくとも約90%を有する
)から誘導されるメチルエステル混合物が、出発物質として特に好ましい。例と
しては、高オレイン酸ヒマワリ油およびナタネ/カノラ油が挙げられる。加えて
、パーム核油またはタローのいずれかから誘導される高オレイン酸メチルエステ
ル画分は、許容できる。このような油は、典型的には、この合成法によってサル
コシネート化合物に転化することがある若干の脂肪酸不純物を含めて若干量の不
純物を含有するであろうことを理解すべきである。例えば、商品のカノラ/ナタ
ネ油は、大部分のオレイン酸、およびパルミチン酸、ステアリン酸、リノール酸
、リノレン酸および/またはエイコセン酸などの脂肪酸不純物の混合物(それら
の若干またはすべてはこの反応法によってサルコシネートに転化)を含んでもよ
い。処方の目的において望まれるならば、このような不純物の若干またはすべて
は、本組成物で使用すべきオレオイルサルコシネートを製造する前に出発油から
排除してもよい。
最後に、反応混合物に残るサルコシンは、無水マレイン酸または無水酢酸の混
合物への添加によってアミドに転化し、それによってサルコシン含量および望ま
しくない窒素含有不純物の生成の可能性を最小限にすることができる。
オレオイルサルコシネートの合成は、次の通り行ってオレオイルサルコシネー
トナトリウムを製造してもよい。
サルコシンナトリウム塩のオレオイルアミドの合成−2lの3口丸底フラスコ
は、温度計、冷却器を有するディーン−スタークトラップ、機械的攪拌機および
ガス入口アダプター(それを通して窒素が反応混合物上を通過する)を備えてい
る。反応器にサルコシン(43.3g、0.476モル)、メタノール中のナト
リウムメトキシド25%(97.7g、0.452モル)、およびメタノール(
400ml)を装入する。反応混合物を15分間還流してサルコシンを中和し、次
いで、カルギルレギュラー高オレイルヒマワリ油(148.25g、0.5モル
)から誘導されたメチルエステルを加える。メタノールをディーンスタークトラ
ップで除去した後、反応混合物を1時間170℃に加熱して水を追い出す。メタ
ノール中のナトリウムメトキシド25%(15.4g、0.0714モル)の添
加によって反応を開始する。反応混合物を2.5時間170℃に保ち、その際に
メタノールをディーン−スタークトラップ中に捕集する。反応混合物をわずかに
冷却させ、次いで、メタノール(200g)を加える。無水マレイン酸(9.4
3g、0.095モル)をメタノール溶液に加え、反応混合物を60℃で0.5
時間攪拌する。次いで、メタノールの大部分を回転蒸発によって除去し、アセト
ン(2l)を加えて生成物を沈殿する。生成物を吸引濾過によって捕集し、風乾
してオフホワイトの固体を与える。GCによる反応混合物の分析は、生成物の大
部分がオレオイルサルコシネートであり、微量の下記の不純物:サルコシン、オ
レイン酸;およびパルミチン酸、ステアリン酸およびリノール酸から誘導された
サルコシネートがあることを示す。
アルミノシリケートおよびシリケートビルダー−本発明の組成物で使用するア
ルミノシリケートおよびシリケートビルダーの量は、組成物の最終用途に応じて
広く変化できる。本発明の粒状組成物は、典型的には組成物の少なくとも約1重
量%、より典型的には約1〜約80重量%、最も典型的には約5〜約50重量%
のこのようなビルダーを含む。しかしながら、より少ないか多い量のビルダーを
排除することを意味するものではない。
シリケートビルダーの例は、アルカリ金属ケイ酸塩、特にSiO2:Na2O比
1.0:1から3.2:1を有するものおよび層状シリケート、例えば、H.P
.リックに1987年5月12日発行の米国特許第4,664,839号明細書
に記載の層状ケイ酸ナトリウムである。NaSKS−6は、ヘキストによって市
販されている結晶性層状シリケートの商標である(通常ここで「SKS−6」と
略称)。ゼオライトビルダーと異なり、NaSKS−6シリケートビルダーは、
アルミニウムを含有しない。NaSKS−6は、層状シリケートのδ−Na2S
iO5形態を有する。それは、独国特許DE−A第3,417,649号明細書
およびDE−A第3,742,043号明細書に記載の方法などの方法によって
製造できる。SKS−6は、ここで使用するのに高度に好ましい層状シリケート
であるが、他のこのような層状シリケート、例えば、一般式NaMSixO2x+1
・yH2O(式中、Mはナトリウムまたは水素であり、xは1.9〜4、好まし
くは2の数であり、yは0〜20、好ましくは0の数である)を有するものは、
ここで使用できる。ヘキストからの各種の他の層状シリケートとしては、α、β
およびγ形としてのNaSKS−5、NaSKS−7およびNaSKS−11が
挙げられる。前記のように、δ−Na2SiO5(NaSKS−6形)が、ここで
使用するのに最も好ましい。他のシリケート、例えば、ケイ酸マグネシウムも有
用であることもあり、それらは粒状処方物でさらさらさ付与剤として、酸素漂白
剤用安定剤として、そして制泡系の成分として役立つことができる。
アルミノシリケートビルダーも、本発明で有用である。アルミノシリケートビ
ルダーは、大抵の現在市販されているヘビーデューティー粒状洗剤組成物で大き
い重要性を有し且つ液体洗剤処方物でも有意なビルダー成分であることもできる
。アルミノシリケートビルダーとしては、実験式
Mz/n〔(AlO2)z(SiO2)y〕・xH2O
(式中、zおよびyは通常少なくとも6の整数であり、z対yのモル比は1.0
〜0の範囲内であり、xは0〜約264の整数であり、Mは原子価nを有する第
IA族または第IIA族元素、例えば、Na、K、Mg、Caである)
を有するものが挙げられる。
有用なアルミノシリケートイオン交換物質は、市販されている。これらのアル
ミノシリケートは、構造が結晶性または無定形であることができ且つ天然産アル
ミノシケートであることができ、または合成的に誘導できる。アルミノシリケー
トイオン交換物質の製法は、1976年10月12日発行のクルメル等の米国特
許第3,985,669号明細書に開示されている。ここで有用な好ましい合成
結晶性アルミノシリケートイオン交換物質は、呼称ゼオライトA、ゼオライトP
(B)、ゼオライトMAPおよびゼオライトXで入手できる。特に好ましい態様
においては、結晶性アルミノシリケートイオン交換物質は、式
Na12〔(AlO2)12(SiO2)12〕・xH2O
(式中、xは約20〜約30、特に約27である)
を有する。この物質は、ゼオライトAとして既知である。脱水ゼオライト(x=
0〜10)も、ここで使用してもよい。好ましくは、アルミノシリケートは、直
径が約0.1〜10μmの粒径を有する。
また、各種の他の任意の補助成分は、完全に処方された粒状洗剤組成物を与え
るために本発明のオレオイルサルコシネートおよびビルダーと併用してもよい。
下記の成分は、処方業者の便宜上記載するが、限定しようとするものではない。
洗剤界面活性剤−典型的には約1〜約55重量%の量でここで有用な洗剤界面
活性剤の非限定例としては、通常のC11〜C18アルキルベンゼンスルホネート
(「LAS」)および第一級、分枝鎖およびランダムC10〜C20アルキルサルフ
ェート(「AS」)、式 CH3(CH2)x(CHOSO3 -M+)CH3およびC
H3(CH2)y(CHOSO3 -M+)CH2CH3(式中、xおよび(y+1)は少
なくとも約7の整数、好ましくは少なくとも約9であり、Mは水溶化陽イオン、
特にナトリウムである)のC10〜C18第二級(2,3)アルキルサルフェート、
不飽和サルフェート、例えば、オレイルサルフェート、C10〜C18アルキルアル
コキシサルフェート(「AExS」;特にxが約7までのEOエトキシサルフェ
ート)、C10〜C18アルキルアルコキシカルボキシレート(特にEO1〜5エト
キシカルボキシレート)、C10 〜18グリセロールエーテル、C10〜C18アルキル
ポリグリコシドおよびそれらの対応硫酸化ポリグリコシド、およびC12〜C18α
−スルホン化脂肪酸エステルが挙げられる。所望ならば、通常の非イオン界面活
性剤および両性界面活性剤、例えば、C12〜C18アルキルエトキシレート(「A
E」)、例えば、いわゆる狭いピーク化アルキルエトキシレートおよびC6〜C1 2
アルキルフェノールアルコキシレート(特にエトキシレートおよび混合エトキ
シ/プロポキシ)、C12〜C18ベタインおよびスルホベタイン(「スルタイン」
)、C10〜C18アミンオキシドなども、全組成物に配合できる。C10〜C18N−
アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミドも、使用できる。典型的な例としては、C12
〜C18N−メチルグルカミドが挙げられる。WO第9,206,154号明細
書参照。他の糖誘導界面活性剤としては、C10〜C18N−(3−メトキシプロピ
ル)グルカミドなどのN−アルコキシポリヒドロキシ脂肪酸アミドが挙げられる
。N−プロピルC12〜C18グルカミドからN−ヘキシルC12〜C18グルカミドま
では、低起泡のために使用できる。通常のC10〜C20石鹸も、使用してもよい。
高起泡が望まれるならば、分枝鎖C10〜C16石鹸は使用してもよい。陰イオン界
面活性剤と非イオン界面活性剤との混合物が、特に有用である。他の通常の有用
な界面活性剤は、標準のテキストに記載されている。
ビルダー−他の洗浄性ビルダーは、場合によって、鉱物硬度を制御するのを助
長するために本組成物に配合できる。無機並びに有機ビルダーが使用できる。ビ
ルダーは、典型的には、粒子汚れの除去を助長するために布帛洗濯組成物で使用
される。
本発明のシリケートおよびゼオライトに加えて、無機またはP含有洗浄性ビル
ダーとしては、限定するものではないが、ポリリン酸(トリポリホスフェート、
ピロホスフェート、およびガラス状高分子メタホスフェートによって例証)、ホ
スホン酸、フィチン酸、炭酸(重炭酸およびセスキ炭酸を含めて)、および硫酸
のアルカリ金属塩、アンモニウム塩およびアルカノールアンモニウム塩が挙げら
れる。しかしながら、非ホスフェートビルダーは、いくつかの地域で必要とされ
る。
カーボネートビルダーの例は、1973年11月15日公告の独国特許出願第
2,321,001号明細書に開示のようなアルカリ土類金属およびアルカリ金
属の炭酸塩である。
本発明の目的で好適な有機洗浄性ビルダーとしては、限定せずに、各種のポリ
カルボキシレート化合物が挙げられる。ここで使用する「ポリカルボキシレート
」は、複数のカルボキシレート基、好ましくは少なくとも3個のカルボキシレー
トを有する化合物を意味する。ポリカルボキシレートビルダーは、一般に、組成
物に酸形で添加できるが、中和塩の形でも添加できる。塩形で利用する時には、
ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩などのアルカリ金属塩、またはアルカノ
ールアンモニウム塩が、好ましい。
ポリカルボキシレートビルダーには各種のカテゴリーの有用物質が包含される
。1つの重要なカテゴリーのポリカルボキシレートビルダーは、1964年4月
7日発行のベルグの米国特許第3,128,287号明細書および1972年1
月18日発行のランベルチ等の米国特許第3,635,830号明細書に開示の
よ
うなオキシジスクシネートを含めて、エーテルポリカルボキシレートを包含する
。ブッシュ等に1987年5月5日発行の米国特許第4,663,071号明細
書の「TMS/TDS」ビルダーも参照。また、好適なエーテルポリカルボキシ
レートとしては、環式化合物、特に脂環式化合物、例えば、米国特許第3,92
3,679号明細書、第3,835,163号明細書、第4,158,635号
明細書、第4,120,874号明細書および第4,102,903号明細書に
記載のものが挙げられる。
他の有用な洗浄性ビルダーとしては、エーテルヒドロキシポリカルボキシレー
ト、無水マレイン酸とエチレンまたはビニルメチルエーテルとの共重合体、1,
3,5−トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸、およびカルボ
キシメチルオキシコハク酸、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸などのポ
リ酢酸の各種のアルカリ金属塩、アンモニウム塩および置換アンモニウム塩、並
びにメリト酸、コハク酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン−1,
3,5−トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸などのポリカルボキ
シレート、およびそれらの可溶性塩も挙げられる。
クエン酸系ビルダー、例えば、クエン酸およびその可溶性塩(特にナトリウム
塩)およびポリカルボキシレートビルダーは、使用してもよく且つ更新可能な資
源からの入手性および生分解性のため望ましい。また、サイトレートは、ゼオラ
イトおよび/または層状シリケートビルダーとの組み合わせで、粒状組成物で使
用できる。オキシジスクシネートも、このような組成物および組み合わせで特に
有用である。
また、1986年1月28日発行のブッシュの米国特許第4,566,984
号明細書に開示の3,3−ジカルボキシ−4−オキサ−1,6−ヘキサンジオエ
ートおよび関連化合物は、本発明の洗剤組成物で好適である。有用なコハク酸ビ
ルダーとしては、C5〜C20アルキルおよびアルケニルコハク酸およびそれらの
塩が挙げられる。この種の特に好ましい化合物は、ドデセニルコハク酸である。
スクシネートビルダーの特定例としては、コハク酸ラウリル、コハク酸ミリスチ
ル、コハク酸パルミチル、コハク酸2−ドデセニル(好ましい)、コハク酸2−
ペンタデセニルなどが挙げられる。コハク酸ラウリルは、この群の好ましいビル
ダーであり、1986年11月5日公開の欧州特許出願第86200690.5
/0,200,263号明細書に記載されている。
他の好適なポリカルボキシレートは、1979年3月13日発行のクラッチフ
ィールド等の米国特許第4,144,226号明細書および1967年3月7日
発行のディールの米国特許第3,308,067号明細書に開示されている。デ
ィールの米国特許第3,723,322号明細書も参照。
脂肪酸、例えば、C12〜C18モノカルボン酸、例えば、オレイン酸および/ま
たはその塩も、組成物に単独または前記ビルダー、特にサイトレートおよび/ま
たはスクシネートビルダーとの組み合わせで配合して追加のビルダー活性を与え
ることができる。脂肪酸のこのような使用によって、一般に、処方業者によって
考慮すべきである起泡が減少するであろう。
リンをベースとするビルダーが使用できる状況下および特に手洗濯操作に使用
する固形物の処方においては、周知のトリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナ
トリウム、オルトリン酸ナトリウムなどの各種のアルカリ金属リン酸塩は、使用
できる。ホスホネートビルダー、例えば、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジ
ホスホネートおよび他の既知のホスホネート(例えば、米国特許第3,159,
581号明細書、第3,213,030号明細書、第3,422,021号明細
書、第3,400,148号明細書および第3,422,137号明細書参照)
も、使用できる。
酵素−酵素は、例えば、タンパク質をベースとするしみ、炭水化物をベースと
するしみ、またはトリグリセリドをベースとするしみの除去および逃避染料移動
の防止、および布帛修復を含めて各種の布帛洗濯目的で本処方物に配合できる。
配合すべき酵素としては、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、
およびペルオキシダーゼ、並びにそれらの混合物が挙げられる。他の種類の酵素
も、配合してもよい。それらは、いかなる好適な起源、例えば、植物、動物、細
菌、真菌および酵母起源を有していてもよい。しかしながら、それらの選択は、
数種の因子、例えば、pH活性および/または安定性最適条件、熱安定性、活性
洗剤、ビルダーなどに対する安定性によって支配される。この点で、細菌または
真菌酵素、例えば、細菌アミラーゼおよびプロテアーゼ、および真菌セルラーゼ
が、好ましい。
酵素は、通常、組成物1g当たり活性酵素約5mg(重量)まで、より典型的に
は約0.001mg〜約3mgを与えるのに十分な量で配合する。換言すれば、本組
成物は、典型的には、市販の酵素製剤約0.001〜約5重量%、好ましくは0
.01〜2重量%を含むであろう。プロテアーゼ酵素は、通常、このような市販
製剤に組成物1g当たり0.005〜0.1アンソン単位(AU)の活性を与え
るのに十分な量で存在する。
プロテアーゼの好適な例は、枯草菌およびB.licheniformsの特定の菌株から得
られるズブチリシンである。別の好適なプロテアーゼは、ノボ・インダストリー
ズA/Sによって開発され且つ登録商品名エスペラーゼ(ESPERASE)で販売され
ている8〜12のpH範囲全体にわたって最大活性を有するバチルスの菌株から
得られる。この酵素および類似の酵素の調製は、ノボの英国特許第1,243,
784号明細書に記載されている。タンパク質をベースとするしみを除去するの
に好適な市販のタンパク分解酵素としては、ノボ・インダストリーズA/S(デ
ンマーク)によって商品名アルカラーゼ(ALCALASE)およびサビナーゼ(SAVINA
SE)で販売されているものおよびインターナショナル・バイオ−シンセティック
ス・インコーポレーテッド(オランダ)によって商品名マキサターゼ
(MAXATASE)で販売されているものが挙げられる。他のプロテアーゼとしては、
プロテアーゼA(1985年1月9日公開の欧州特許出願第130,756号明
細書参照);プロテアーゼB(1987年4月28日出願の欧州特許出願第87
303761.8号明細書および1985年1月9日公開のボット等の欧州特許
出願第130,756号明細書参照)が挙げられる。他のプロテアーゼとしては
、プロテアーゼA(1985年1月9日公開の欧州特許出願第130,756号
明細書参照);プロテアーゼB(1987年4月28日出願の欧州特許出願第8
7303761.8号明細書および1985年1月9日公開のボット等の欧州特
許出願第130,756号明細書参照)が挙げられる。バチルス、特にBacillus
lentusからのアルカリ性セリンプロテアーゼの変種である「プロテアーゼC」
とここで呼ばれるもの(アルギニンは27位でレシンに取って代わり、チロシン
は104位でバリンに取って代わり、セリンは123位でアスパラギンに取って
代わり、アラニンは274位でトレオニンに取って代わった)が、最も好ましい
。プロテアーゼCは、EP第90915958:4号明細書、米国特許第5,1
85,250号明細書および米国特許第5,204,015号明細書に記載され
ている。同時係属米国特許出願第08/136,797号明細書「プロテアーゼ
含有クリーニング組成物」および同時係属米国特許出願第08/136,626
号明細書「プロテアーゼ酵素を含む漂白組成物」(ここに参考文献として編入)
に記載のプロテアーゼも、好ましい。遺伝子的に修飾された変種、特にプロテア
ーゼCのものも、ここに包含される。
アミラーゼとしては、例えば、英国特許第1,296,839号明細書(ノボ
)に記載のα−アミラーゼ、インターナショナル・バイオ−シンセティックス・
インコーポレーテッド製のラピダーゼ(RAPIDASE)、およびノボ・インダストリ
ーズ製のターマミル(TERMAMYL)が挙げられる。
本発明で使用できるセルラーゼとしては、細菌セルラーゼと真菌セルラーゼと
の両方が挙げられる。好ましくは、それらは、5〜9.5のpH最適条件を有す
るであろう。好適なセルラーゼは、Humicola insolens およびHumicola菌株DS
M1800またはアエロモナス属に属するセルラーゼ212産生真菌から産生さ
れる真菌セルラーゼ、およびマリン軟体動物(Dolabella AuriculaSolander)の
肝膵臓から抽出されるセルラーゼを開示している1984年3月6日発行のバー
ベスゴード等の米国特許第4,435,307号明細書に開示されている。また
、好適なセルラーゼは、英国特許第2.075.028号明細書、英国特許第2
.095.275号明細書およびDE−OS第2.247.832号明細書に開
示されている。ケアザイム(CAREZYME)(ノボ)などのセルラーゼは、追加の柔
軟化および外観上の利益を本組成物中で洗濯された布帛に与えるので、特に有用
である。
洗剤使用に好適なリパーゼ酵素としては、英国特許第1,372,034号明
細書に開示のようなPseudomonas stutzeri ATCC19.154などのPseudo
monas 群の微生物によって産生されるものが挙げられる。1978年2月24日
公開の特開昭53−20487号公報中のリパーゼも参照。このリパーゼは、日
本の名古屋のアマノ・ファルマセウティカル株式会社から商品名リパーゼP「ア
マノ(Amano)」で入手できる(以下「アマノ−P」と称する)。他の市販のリパ
ーゼとしては、アマノ−CES、Chromobacter viscosum、例えば、日本の田方
のトーヨー・ジョーゾー・カンパニーから市販されているChromobacter viscosu
m var.lipolyticum NRRLB3673からのリパーゼ;および米国のU.S
.バイオケミカル・コーポレーションおよびオランダのディソイント・カンパニ
ーからの更に他のChromobacter viscosum リパーゼ、およびPseudomonas gladio
liからのリパーゼが挙げられる。Humicola lanuginosa に由来し且つノボから市
販されているリポラーゼ(LIPOLASE)酵素(EPO第341,947号明細書も
参照)は、ここで使用するのに好ましいリパーゼである。
ペルオキシダーゼ酵素は、酸素源、例えば、ペルカーボネート、ペルボレート
、ペルサルフェート、過酸化水素などと併用する。それらは、「溶液漂白」に使
用され、即ち、洗浄操作時に基体から除去された染料または顔料を洗浄液中で他
の基体に移動するのを防止するために使用される。ペルオキシダーゼ酵素は、技
術上既知であり、例えば、ホースラディッシュ・ペルオキシダーゼ、リグニナー
ゼ、およびハロペルオキシダーゼ、例えば、クロロペルオキシダーゼおよびブロ
モペルオキシダーゼが挙げられる。ペルオキシダーゼ含有洗剤組成物は、例えば
、O.カークにより1989年10月19日公開のPCT国際出願WO第89/
099813号明細書(ノボ・インダストリーズA/Sに譲渡)に開示されてい
る。ペルオキシダーゼとの組み合わせで、ペルオキシダーゼ促進剤とみなされる
物質、例えば、フェノールスルホネートおよび/またはフェノチアジンを使用す
ることが望ましいことがある。
広範囲の酵素物質および合成洗剤組成物への配合手段も、マッカティー等に1
971年1月5日発行の米国特許第3,553,139号明細書に開示されてい
る。酵素は、更に、1978年7月18日発行のプレース等の米国特許第4,1
01,457号明細書および1985年3月26日発行のヒューズの米国特許第
4,507,219号明細書、および1981年4月14日発行のホラ等の米国
特許第4,261,868号明細書に開示されている。
酵素安定剤−酵素を含む本組成物で使用するのに好ましい任意成分は、酵素安
定剤である。洗剤で使用するための酵素は、各種の技術によって安定化できる。
酵素安定化技術は、ジェッジ等に1971年8月17日発行の米国特許第3,6
00,319号明細書、および1986年10月29日公開のベネガスの欧州特
許出願公告第0199405号明細書、出願第86200586.5号明細書に
開示され且つ例証されている。また、酵素安定化系は、例えば、米国特許第3,
519,570号明細書に記載されている。ここで使用する酵素は、イオンを酵
素に与える完成組成物中の水溶性カルシウムイオン源および/またはマグネシウ
ムイオン源の存在によって安定化できる(カルシウムイオンは一般にマグネシウ
ムイオンより若干有効であり且つ1種のみの陽イオンを使用すべきであるならば
、ここで好ましい)。
追加の安定性は、各種の他の技術上開示の安定剤、特にボレート種の存在によ
って与えることができる。セバーソンの米国特許第4,537,706号明細書
参照。典型的な洗剤は、完成組成物1リットル当たり約1〜約30ミリモル、好
ましくは約2〜約20ミリモル、より好ましくは約5〜約15ミリモル、最も好
ましくは約8〜約12ミリモルのカルシウムイオンを含むであろう。これは、存
在する酵素の量およびカルシウムまたはマグネシウムイオンへの応答に応じて若
干変化できる。カルシウムまたはマグネシウムイオンの量は、ビルダー、脂肪酸
などとの複合化をさせた後に、組成物中に酵素に利用できる若干の最小量が常時
あるように選ぶべきである。いかなる水溶性カルシウム塩またはマグネシウム塩
、例えば、限定するものではないが、塩化カルシウム、硫酸カルシウム、リンゴ
酸カルシウム、マレイン酸カルシウム、水酸化カルシウム、ギ酸カルシウム、お
よび酢酸カルシウム、および対応マグネシウム塩も、カルシウムイオン源または
マグネシウムイオン源として使用できる。少量のカルシウムイオン(一般に1リ
ットル当たり約0.05〜約0.4ミリモル)も、しばしば、酵素スラリーおよ
び処方水中のカルシウムのため組成物に存在する。固体洗剤組成物においては、
処方物は、洗濯液中でこのような量を与えるのに十分な量の水溶性カルシウムイ
オン源を包含してもよい。或いは、天然水硬度で十分であることがある。
前記量のカルシウムイオンおよび/またはマグネシウムイオンは、酵素安定性
を与えるのに十分であることを理解すべきである。より多いカルシウムイオンお
よび/またはマグネシウムイオンは、グリース除去性能の追加の手段を与えるた
めに組成物に添加できる。従って、一般的な提案として、本組成物は、典型的に
は、水溶性カルシウムイオン源またはマグネシウムイオン源、または両方約0.
05〜約2重量%を含むであろう。量は、勿論、組成物で使用する酵素の量およ
び種類に応じて変化できる。
本組成物は、場合によって(しかし好ましくは)、各種の追加の安定剤、特に
ボレート形安定剤も含有してもよい。典型的には、このような安定剤は、ホウ酸
または組成物中でホウ酸を生成することができる他のボレート化合物(ホウ酸の
基準で計算)約0.25〜約10重量%、好ましくは約0.5〜約5重量%、よ
り好ましくは約0.75〜約3重量%の量で組成物で使用されるであろう。ホウ
酸が好ましい〔他の化合物、例えば、酸化ホウ素、ホウ砂および他のアルカリ金
属ホウ酸塩(例えば、オルトホウ酸ナトリウム、メタホウ酸ナトリウム、ピロホ
ウ酸ナトリウム、およびペンタホウ酸ナトリウム)が好適であるが〕。置換ホウ
酸(例えば、フェニルボロン酸、ブタンボロン酸、およびp−ブロモフェニルボ
ロン酸)も、ホウ酸の代わりに使用できる。このような物質は、単独の安定剤と
して処方物で使用してもよく並びに添加カルシウムおよび/またはマグネシウム
イオンと併用してもよいことを認識すべきである。
最後に、塩素捕捉剤を、特にプロテアーゼ含有組成物に、加えて都市水供給物
に典型的には存在する塩素から酵素を保護することが望ましいことがある。この
ような物質は、例えば、パンチェリ等への米国特許第4,810,413号明細
書に記載されている。
漂白化合物−漂白剤および漂白活性剤−本発明の洗剤組成物は、場合によって
、漂白剤、または漂白剤と1種以上の漂白活性剤とを含有する漂白組成物を含有
してもよい。存在する場合は、漂白剤は、特に布帛洗濯のために、典型的には、
洗剤組成物の約1%〜約30%、より典型的には約5%〜約20%の量であろう
。存在するならば、漂白活性剤の量は、典型的には、漂白剤と漂白活性剤とを含
む漂白組成物の約0.1%〜約60%、より典型的には約0.5%〜約40%で
あ
ろう。
ここで使用する漂白剤は、布類クリーニングまたは今や既知であるか知られる
ようになる他のクリーニング目的で洗剤組成物に有用な漂白剤のいずれであるこ
ともできる。これらとしては、酸素漂白剤並びに他の漂白剤が挙げられる。ペル
ボレート漂白剤、例えば、過ホウ酸ナトリウム(例えば、1水和物または4水和
物)は、ここで使用できる。
制限なしに使用できる別のカテゴリーの漂白剤は、ペルカルボン酸漂白剤およ
びそれらの塩を包含する。この種の漂白剤の好適な例としては、モノペルオキシ
フタル酸マグネシウム6水和物、m−クロロ過安息香酸のマグネシウム塩、4−
ノニルアミノ−4−オキソペルオキシ酪酸およびジペルオキシドデカンジオン酸
が挙げられる。このような漂白剤は、1984年11月20日発行のハートマン
の米国特許第4,483,781号明細書、1985年6月3日出願のバーンズ
等の米国特許出願第740,446号明細書、1985年2月20日公開のバン
クス等の欧州特許出願第0,133,354号明細書、1983年11月1日発
行のチャング等の米国特許第4,412,934号明細書に開示されている。高
度に好ましい漂白剤としては、バーンズ等に1987年1月6日発行の米国特許
第4,634,551号明細書に記載のような6−ノニルアミノ−6−オキソペ
ルオキシカプロン酸も挙げられる。
過酸素漂白剤も、使用できる。好適な過酸素漂白化合物としては、炭酸ナトリ
ウム過酸化水素化物および均等の「ペルカーボネート」漂白剤、ピロリン酸ナト
リウム過酸化水素化物、尿素過酸化水素化物、および過酸化ナトリウムが挙げら
れる。ペルサルフェート漂白剤〔例えば、デュポンによって商業上生産されてい
るオキソン(OXONE)〕も、使用できる。
好ましいペルカーボネート漂白剤は、平均粒径約500μm〜約1,000μ
mを有する乾燥粒子(該粒子の約10重量%以下は約200μmより小さく且
つ前記粒子の約10重量%以下は約1,250μmより大きい)からなる。場合
によって、ペルカーボネートは、シリケート、ボレートまたは水溶性界面活性剤
で被覆できる。ペルカーボネートは、FMC、ソルベイ、トーカイ・デンカなど
の各種の商業的源から入手できる。
漂白剤の混合物も、使用できる。
過酸素漂白剤、ペルボレート、ペルカーボネートなどは、好ましくは、漂白活
性剤と組み合わせ、このことは漂白活性剤に対応するペルオキシ酸の水溶液中で
のその場生成(即ち、洗浄プロセス時)をもたらす。活性剤の各種の非限定例は
、マオ等に1990年4月10日発行の米国特許第4,915,854号明細書
および米国特許第4,412,934号明細書に開示されている。ノナノイルオ
キシベンゼンスルホネート(NOBS)およびテトラアセチルエチレンジアミン
(TAED)活性剤が典型であり且つそれらの混合物も使用できる。ここで有用
な他の典型的な漂白剤および活性剤については米国特許第4,634,551号
明細書も参照。
高度に好ましいアミド誘導漂白活性剤は、式
R1N(R5)C(O)R2C(O)Lまたは
R1C(O)N(R5)R2C(O)L
(式中、R1は炭素数約6〜約12のアルキル基であり、R2は炭素数1〜約6の
アルキレンであり、R5はHまたは炭素数約1〜約10のアルキル、アリールま
たはアルカリールであり、Lは好適な離脱基である)
のものである。離脱基は、過加水分解陰イオンによる漂白活性剤上への求核攻撃
の結果として漂白活性剤から置換される基である。好ましい離脱基は、フェニル
スルホネートである。
前記式の漂白活性剤の好ましい例としては、米国特許第4,634,551号
明細書(ここに参考文献として編入)に記載のような(6−オクタンアミドカプ
ロイル)オキシベンゼンスルホネート、(6−ノナンアミドカプロイル)オキシ
ベンゼンスルホネート、(6−デカンアミドカプロイル)オキシベンゼンスルホ
ネート、およびそれらの混合物が挙げられる。
別の種類の漂白活性剤は、1990年10月30日発行のホッッジ等の米国特
許第4,966,723号明細書(ここに参考文献として編入)に開示のベンゾ
キサジン型の活性剤からなる。ベンゾキサジン型の高度に好ましい活性剤は、式
のものである。
なお別の種類の好ましい漂白活性剤としては、アシルラクタム活性剤、特に式
(式中、R6はHまたは炭素数1〜約12のアルキル、アリール、アルコキシア
リール、またはアルカリール基である)
のアシルカプロラクタムおよびアシルバレロラクタムが挙げられる。高度に好ま
しいラクタム活性剤としては、ベンゾイルカプロラクタム、オクタノイルカプロ
ラクタム、3,5,5−トリメチルヘキサノイルカプロラクタム、ノナノイルカ
プロラクタム、デカノイルカプロラクタム、ウンデセノイルカプロラクタム、ベ
ンゾイルバレロラクタム、オクタノイルバレロラクタム、デカノイルバレロラク
タム、ウンデセノイルバレロラクタム、ノナノイルバレロラクタム、3,5,5
−トリメチルヘキサノイルバレロラクタムおよびそれらの混合物が挙げられる。
過ホウ酸ナトリウムに吸着されたベンゾイルカプロラクタムを含めたアシルカプ
ロラクタムを開示しているサンダーソンに1985年10月8日発行の米国特許
第4,545,784号明細書(ここに参考文献として編入)も参照。
酸素漂白剤以外の漂白剤も、技術上既知であり且つここで利用できる。特定の
興味がある1つの種類の非酸素漂白剤としては、光活性化漂白剤、例えば、スル
ホン化亜鉛フタロシアニンおよび/またはアルミニウムフタロシアニンが挙げら
れる。ホルコムベ等に1977年7月5日発行の米国特許第4,033,718
号明細書参照。使用するならば、洗剤組成物は、典型的には、このような漂白剤
、特にスルホン化亜鉛フタロシアニン約0.025〜約1.25重量%を含有す
るであろう。
所望ならば、漂白化合物は、マンガン化合物によって触媒できる。このような
化合物は、技術上周知であり、例えば、米国特許第5,246,621号明細書
、米国特許第5,244,594号明細書、米国特許第5,194,416号明
細書、米国特許第5,114,606号明細書、および欧州特許出願公開第54
9,271A1号明細書、第549,272A1号明細書、第544,440A
2号明細書および第544,490A1号明細書に開示のマンガンをベースとす
る触媒が挙げられる。これらの触媒の好ましい例としては、MnIV 2(u−O)3
(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)2(PF6)2
、MnIII 2(u−O)1(u−OAc)2(1,4,7−トリメチル−1,4,7
−トリアザシクロノナン)2−(ClO4)2、MnIV 4(u−O)6(1,4,7
−トリアザシクロノナン)4(ClO4)4、MnIIIMnIV 4(u−O)1(u−O
Ac)2(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)2(C
lO4)3、MnIV(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナ
ン)−(OCH3)3(PF6)、およびそ
れらの混合物が挙げられる。他の金属をベースとする漂白触媒としては、米国特
許第4,430,243号明細書および米国特許第5,114,611号明細書
に開示のものが挙げられる。マンガンを各種の複合体配位子と併用して漂白を高
めることも、下記の米国特許に報告されている:第4,728,455号明細書
、第5,284,944号明細書、第5,246,612号明細書、第5,25
6,779号明細書、第5,280,117号明細書、第5,274,147号
明細書、第5,153,161号明細書、第5,227,084号明細書。
実際上、限定せずに、本発明の組成物および方法は、水性洗浄液中に活性漂白
触媒種少なくとも1部/千万程度を与えるように調節でき且つ好ましくは洗濯液
中に触媒種約0.1ppm〜約700ppm、より好ましくは約1ppm〜約5
00ppmを与えるであろう。
高分子防汚剤−当業者に既知のいかなる高分子防汚剤も、所望により、本発明
の組成物および方法で使用できる。高分子防汚剤は、ポリエステル、ナイロンな
どの疎水性繊維の表面を親水化するための親水性セグメントと、疎水性繊維上に
付着し且つ洗浄およびすすぎサイクルの完了を通して接着したままであり、この
ように親水性セグメント用錨として役立つための疎水性セグメントとの両方を有
することによって特徴づけられる。このことは、防汚剤での処理後に生ずるしみ
を後の洗浄法でより容易に浄化することを可能にすることができる。
ここで有用な高分子防汚剤としては、特に(a)本質上(i)重合度少なくと
も2を有するポリオキシエチレンセグメントまたは(ii)オキシプロピレンまた
は重合度2〜10を有するポリオキシプロピレンセグメント(エーテル結合によ
って各末端で隣接部分に結合されるのでなければ、親水性セグメントはオキシプ
ロピレン単位を包含しない)または(iii)オキシエチレンおよび1〜約30個の
オキシプロピレン単位からなるオキシアルキレン単位の混合物(該混合物は親水
性成分が通常のポリエステル合成繊維表面上への防汚剤の付着時に通常のポリエ
ステル合成繊維表面の親水性を増大するのに十分な程大きい親水性を有するのに
十分な量のオキシエチレン単位を含有し、親水性セグメントは好ましくはオキシ
エチレン単位少なくとも約25%、より好ましくは特に約20〜30個のオキシ
プロピレン単位を有するこのような成分の場合にはオキシエチレン単位少なくと
も約50%を含む)からなる1種以上の非イオン親水性成分;または(b)(i
)C3オキシアルキレンテレフタレートセグメント(疎水性成分がオキシエチレ
ンテレフタレートも含むならば、オキシエチレンテレフタレート対C3オキシア
ルキレンテレフタレート単位の比率は約2:1またはそれ以下である)、(ii)
C4〜C6アルキレンまたはオキシC4〜C6アルキレンセグメントまたはそれらの
混合物、(iii)重合度少なくとも2を有するポリ(ビニルエステル)セグメント
、好ましくはポリ(酢酸ビニル)、または(iv)C1〜C4アルキルエーテルまた
はC4ヒドロキシアルキルエーテル置換基またはそれらの混合物(前記置換基は
C1〜C4アルキルエーテルまたはC4ヒドロキシアルキルエーテルセルロース誘
導体またはそれらの混合物の形で存在し且つこのようなセルロース誘導体は両親
媒性であり、それによって十分な量のC1〜C4アルキルエーテルおよび/または
C4ヒドロキシアルキルエーテル単位を有していて通常のポリエステル合成繊維
表面上に付着し且つ十分な量のヒドロキシルを保持し、一旦このような通常の合
成繊維表面に接着すると、繊維表面親水性を増大する)からなる1種以上の疎水
性成分、または(a)と(b)との組み合わせを有する防汚剤が挙げられる。
典型的には、200よりも高い水準が使用できるが、(a)(i)のポリオキ
シエチレンセグメントは重合度約200、好ましくは3〜約150、より好まし
くは6〜約100を有するであろう。好適なオキシC4〜C6アルキレン疎水性セ
グメントとしては、限定せずに、ゴッセリンクに1988年1月26日発行の米
国特許第4,721,580号明細書開示のような
MO3S(CH2)nOCH2CH2O−(式中、Mはナトリウムであり、nは4〜
6の整数である)などの高分子防汚剤の末端封鎖が挙げられる。
本発明で有用な高分子防汚剤としては、ヒドロキシエーテルセルロース系重合
体などのセルロース系誘導体、エチレンテレフタレートまたはプロピレンテレフ
タレートとポリエチレンオキシドテレフタレートまたはポリプロピレンオキシド
テレフタレートとの共重合体ブロックなども挙げられる。このような薬剤は、市
販されており、その例としてはメトセル(METHOCEL)(ダウ)などのセルロース
のヒドロキシエーテルが挙げられる。ここで使用するためのセルロース系防汚剤
としては、C1〜C4アルキルおよびC4ヒドロキシアルキルセルロースからなる
群から選ばれるものも挙げられる。ニコル等に1976年12月28日に発行の
米国特許第4,000,093号明細書参照。
ポリ(ビニルエステル)疎水性セグメントによって特徴づけられる防汚剤とし
ては、ポリ(ビニルエステル)、例えば、C1〜C6ビニルエステルのグラフト共
重合体、好ましくはポリエチレンオキシド主鎖などのポリアルキレンオキシド主
鎖上にグラフトしたポリ(酢酸ビニル)が挙げられる。クッド等による1987
年4月22日公開の欧州特許出願第0 219 048号明細書参照。この種の
市販の防汚剤としては、BASF(西独)から入手できるソカラン(SOKALAN)型
の物質、例えば、ソカランHP−22が挙げられる。
1つの種類の好ましい防汚剤は、エチレンテレフタレートとポリエチレンオキ
シド(PEO)テレフタレートとのランダムブロックを有する共重合体である。
この高分子防汚剤の分子量は、約25,000〜約55,000の範囲内である
。ヘイズに1976年5月25日発行の米国特許第3,959,230号明細書
およびバサダーに1975年7月8日発行の米国特許第3,893,929号明
細書参照。
別の好ましい高分子防汚剤は、平均分子量300〜5,000のポリオキシエ
チレングリコールに由来するポリオキシエチレンテレフタレート単位90〜80
重量%と一緒にエチレンテレフタレート単位10〜15重量%を含有するエチレ
ンテレフタレート単位の反復単位を有するポリエステルである。この重合体の例
としては、市販の物質ゼルコン(ZELCON)5126(デュポン製)およびミリー
ズ(MILEASE)T(ICI製)が挙げられる。ゴッセリンクに1987年10月2
7日発行の米国特許第4,702,857号明細書も参照。
別の好ましい高分子防汚剤は、テレフタロイルおよびオキシアルキレンオキシ
反復単位のオリゴマーエステル主鎖および主鎖に共有結合された末端部分からな
る実質上線状のエステルオリゴマーのスルホン化生成物である。これらの防汚剤
は、J.J.シェイベルおよびE.P.ゴッセリンクに1990年11月6日発
行の米国特許第4,968,451号明細書に詳述されている。他の好適な高分
子防汚剤としては、ゴッセリンク等に1987年12月8日発行の米国特許第4
,711,730号明細書のテレフタレートポリエステル、ゴッセリンクに19
88年1月26日発行の米国特許第4,721,580号明細書の陰イオン末端
封鎖オリゴマーエステル、およびゴッセリンクに1987年10月27日発行の
米国特許第4,702,857号明細書のブロックポリエステルオリゴマー化合
物が挙げられる。
好ましい高分子防汚剤としては、陰イオン、特にスルホアロイル末端封鎖テレ
フタレートエステルを開示しているマルドナド等に1989年10月31日発行
の米国特許第4,877,896号明細書の防汚剤も挙げられる。
なお別の好ましい防汚剤は、テレフタロイル単位、スルホイソフタロイル単位
、オキシエチレンオキシおよびオキシ−1,2−プロピレン単位の反復単位を有
するオリゴマーである。反復単位は、オリゴマーの主鎖を構成し且つ好ましくは
変性イセチオネート末端キャップを末端基とする。この種の特に好ましい防汚剤
は、約1個のスルホイソフタロイル単位、5個のテレフタロイル単位、約1.7
〜約
1.8の比率のオキシエチレンオキシおよびオキシ−1,2−プロピレンオキシ
単位、および2−(2−ヒドロキシエトキシ)−エタンスルホン酸ナトリウムの
2個の末端封鎖単位からなる。前記防汚剤は、オリゴマーの約0.5〜約20重
量%の結晶性減少安定剤(好ましくはキシレンスルホネート、クメンスルホネー
ト、トルエンスルホネート、およびそれらの混合物から選ばれる)も含む。
利用するならば、防汚剤は、一般に、本発明の洗剤組成物の約0.01〜約1
0.0重量%、典型的には約0.1〜約5重量%、好ましくは約0.2〜約3.
0重量%を占めるであろう。
染料移動抑制剤−本発明の組成物は、クリーニングプロセス時に1つの布帛か
ら別のものへの染料の移動を抑制するのに有効な1種以上の物質も包含してもよ
い。一般に、このような染料移動抑制剤としては、ポリビニルピロリドン重合体
、ポリアミンN−オキシド重合体、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾ
ールとの共重合体、マンガンフタロシアニン、ペルオキシダーゼ、およびそれら
の混合物が挙げられる。使用するならば、これらの薬剤は、典型的には、組成物
の約0.01〜約10重量%、好ましくは約0.01〜約5重量%、より好まし
くは約0.05〜約2重量%を占める。
より詳細には、ここで使用するのに好ましいポリアミンN−オキシド重合体は
、下記の構造式 R−Ax−P〔式中、Pは重合性単位(それにN−O基が結合
でき、またはN−O基が重合性単位の一部分を構成でき、またはN−O基が両方
の単位に結合できる)であり;Aは下記の構造 −NC(O)−、−C(O)O
−、−S−、−O−、−N=の1つであり;xは0または1であり;Rは脂肪族
、エトキシ化脂肪族、芳香族、複素環式または脂環式基またはそれらの組み合わ
せ(それにN−O基の窒素は結合でき、またはN−O基はこれらの基の一部分で
ある)である〕を有する単位を含有する。好ましいポリアミンN−オキシドは、
Rが複素環式基、例えば、ピリジン、ピロール、イミダゾール、ピロリジン、ピ
ペ
リジンおよびそれらの誘導体であるものである。
N−O基は、下記の一般構造
(式中、R1、R2、R3は脂肪族、芳香族、複素環式または脂環式基またはそれ
らの組み合わせであり;x、yおよびzは0または1であり;N−O基の窒素は
結合するか前記基のいずれかの一部分を構成できる)
で表わされる。ポリアミンN−オキシドのアミンオキシド単位は、pKa<10
、好ましくはpKa<7、より好ましくはpKa<6を有する。
生成するアミンオキシド重合体が水溶性であり且つ染料移動抑制性を有する限
り、いかなる重合体主鎖も使用できる。好適な重合体主鎖の例は、ポリビニル、
ポリアルキレン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアミド、ポリイミド、ポリ
アクリレートおよびそれらの混合物である。これらの重合体としては、一方の単
量体型がアミンN−オキシドであり且つ他方の単量体型がN−オキシドであるラ
ンダムまたはブロック共重合体が挙げられる。アミンN−オキシド重合体は、典
型的には、アミン対アミンN−オキシドの比率10:1から1:1,000,0
00を有する。しかしながら、ポリアミンオキシド重合体に存在するアミンオキ
シド基の数は、適当な共重合により、または適当なN−酸化度により変化できる
。ポリアミンオキシドは、ほとんどいかなる重合度でも得ることができる。典型
的には、平均分子量は、500〜1,000,000、より好ましくは1,00
0〜500,000、最も好ましくは5,000〜100,000の範囲内であ
る。この好ましい種類の物質は、「PVNO」と称することができる。
本発明の洗剤組成物で有用な最も好ましいポリアミンN−オキシドは、平均分
子量約50,000およびアミン対アミンN−オキシドの比率約1:4を有する
ポリ(4−ビニルピリジン−N−オキシド)である。
N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾール重合体との共重合体(クラス
として「PVPVI」と称する)も、ここで使用するのに好ましい。好ましくは
、PVPVIは、平均分子量範囲5,000〜1,000,000)より好まし
くは5,000〜200,000、最も好ましくは10,000〜20,000
を有する〔平均分子量範囲はバース等のChemical Analysis,第113巻,「重
合体特性化の現代的方法」に記載のように光散乱によって測定する(その開示を
ここに参考文献として編入)〕。PVPVI共重合体は、典型的には、N−ビニ
ルイミダゾール対N−ビニルピロリドンのモル比1:1から0.2:1、より好
ましくは0.8:1から0.3:1、最も好ましくは0.6:1から0.4:1
を有する。これらの共重合体は、線状または分枝のいずれかであることができる
。
本発明の組成物は、平均分子量約5,000〜約400,000、好ましくは
約5,000〜約200,000、より好ましくは約5,000〜約50,00
0を有するポリビニルピロリドン(「PVP」)も、使用してもよい。PVPは
、洗剤分野の当業者に既知である。例えば、EP−A第262,897号明細書
およびEP−A第256,696号明細書(ここに参考文献として編入)参照。
PVPを含有する組成物は、平均分子量約500〜約100,000、好ましく
は約1,000〜約10,000を有するポリエチレングリコール(「PEG」
)も含有できる。好ましくは、洗浄液に送達されるPEG対PVPの比率(pp
m基準で)は、約2:1から約50:1、より好ましくは約3:1から約10:
1である。
本発明の洗剤組成物は、場合によって、染料移動抑制作用も与える或る種の親
水性光学増白剤約0.005〜5重量%も含有してもよい。使用する場合は、本
組成物は、好ましくは、このような光学増白剤約0.01〜1重量%を含むであ
ろう。
本発明で有用な親水性光学増白剤は、構造式
(式中、R1はアニリノ、N−2−ビス−ヒドロキシエチルおよびNH−2−ヒ
ドロキシエチルから選ばれ;R2はN−2−ビス−ヒドロキシエチル、N−2−
ヒドロキシエチル−N−メチルアミノ、モルホリノ、クロロおよびアミノから選
ばれ;Mはナトリウム、カリウムなどの塩形成陽イオンである)
を有するものである。
前記式中、R1がアニリノであり、R2がN−2−ビス−ヒドロキシエチルであ
り且つMがナトリウムなどの陽イオンである時には、増白剤は、4,4′−ビス
〔(4−アニリノ−6−(N−2−ビス−ヒドロキシエチル)−s−トリアジン
−2−イル)アミノ〕−2,2′−スチルベンジスルホン酸および二ナトリウム
塩である。この特定の増白剤種は、チバ−ガイギー・コーポレーションによって
商品名チノパール(Tinopal)−UNPA−GXで市販されている。チノパール−
UNPA−GXは、本発明の洗剤組成物で有用な好ましい親水性光学増白剤であ
る。
前記式中、R1がアニリノであり、R2がN−2−ヒドロキシエチル−N−2−
メチルアミノであり且つMがナトリウムなどの陽イオンである時には、増白剤
は、4,4′−ビス〔(4−アニリノ−6−(N−2−ヒドロキシエチル−N−
2−メチルアミノ)−s−トリアジン−2−イル)アミノ〕−2,2′−スチル
ベンジスルホン酸二ナトリウム塩である。この特定の増白剤種は、チバ−ガイギ
ー・コーポレーションによって商品名チノパール5BM−GXで市販されている
。
前記式中、R1がアニリノであり、R2がモルホリノであり且つMがナトリウム
などの陽イオンである時には、増白剤は、4,4′−ビス〔(4−アニリノ−6
−モリホリノ−s−トリアジン−2−イル)アミノ〕2,2′−スチルベンジス
ルホン酸のナトリウム塩である。この特定の増白剤種は、チバガイギー・コーポ
レーションによって商品名チノパールAMS−GXで市販されている。
本発明で使用するために選ばれる特定の光学増白剤種は、前記の所定の高分子
染料移動抑制剤と併用する時に、特に有効な染料移動抑制性能上の利益を与える
。このような所定の高分子物質(例えば、PVNOおよび/またはPVPVI)
とこのような所定の光学増白剤(例えば、チノパール−UNPA−GX、チノパ
ール5BM−GXおよび/またはチノパールAMS−GX)との組み合わせは、
単独で使用する時にこれらの2種の洗剤組成物成分のいずれよりも、水性洗浄液
中で有意に良い染料移動抑制を与える。理論によって限定するものではないが、
このような増白剤は、洗浄液中で布帛に対して高い親和力を有するので、このよ
うに作用し、それゆえこれらの布帛上に比較的迅速に付着すると考えられる。増
白剤が洗浄液中で布帛上に付着する程度は、「消耗(exhaustion)係数」と呼ば
れるパラメーターによって規定できる。消耗係数は、一般に、(a)布帛上に付
着する増白剤物質対(b)洗浄液中の増白剤初濃度の比率としてである。比較的
高い消耗係数を有する増白剤は、本発明の文脈で染料移動を抑制するのに最も好
適である。
勿論、他の通常の光学増白剤型の化合物は、場合によって、真の染料移動抑制
効果よりむしろ、通常の布帛「増白」上の利益を与えるために本組成物で使用で
きることが認識されるであろう。このような使用法は、洗剤処方に普通であり且
つ知られている。
高分子分散剤−高分子分散剤は、有利には、本組成物で約0.1〜約7重量%
の量で利用できる。本組成物で使用するならば、技術上既知の他のものも使用で
きるが、好適な高分子分散剤としては、高分子ポリカルボキシレートおよびポリ
エチレングリコールが挙げられる。
高分子ポリカルボキシレート物質は、好適な不飽和単量体(好ましくは酸形)
を重合または共重合することによって製造できる。好適な高分子ポリカルボキシ
レートを生成するために重合できる不飽和単量体酸としては、アクリル酸、マレ
イン酸(または無水マレイン酸)、フマル酸、イタコン酸、アコニット酸、メサ
コン酸、シトラコン酸およびメチレンマロン酸が挙げられる。ビニルメチルエー
テル、スチレン、エチレンなどの、カルボキシレート基を含有しない単量体セグ
メントが本発明の高分子ポリカルボキシレートに存在することは、このようなセ
グメントが約40重量%以上を構成しないならば好適である。
特に好適な高分子ポリカルボキシレートは、アクリル酸から誘導できる。ここ
で有用であるこのようなアクリル酸をベースとする重合体は、重合されたアクリ
ル酸の水溶性塩である。酸形のこのような重合体の平均分子量は、好ましくは約
2,000〜10,000、より好ましくは約4,000〜7,000、最も好
ましくは約4,000〜5,000である。このようなアクリル酸重合体の水溶
性塩としては、例えば、アルカリ金属塩、アンモニウム塩および置換アンモニウ
ム塩が挙げることができる。この種の可溶性重合体は、既知の物質である。この
種のポリアクリレートを洗剤組成物で使用することは、例えば、1967年3月
7日発行のディールの米国特許第3,308,067号明細書に開示されている
。
アクリル酸/マレイン酸をベースとする共重合体も、分散剤/再付着防止剤の
好ましい成分として使用してもよい。このような物質としては、アクリル酸とマ
レイン酸との共重合体の水溶性塩が挙げられる。酸形のこのような共重合体の平
均分子量は、好ましくは約2,000〜100,000である。好ましい共重合
体は、平均分子量約2,000〜15,000、より好ましくは約6,000〜
約13,000、最も好ましくは約7,000〜約12,000を有する。他の
好ましい共重合体は、平均分子量約5,000〜75,000、最も好ましくは
約7,000〜65,000を有する。このような共重合体中のアクリレートセ
グメント対マレエートセグメントの比率は、一般に、約30:1から約1:2、
より好ましくは約10:1から1:1、最も好ましくは2.5:1から1:1で
あろう。このようなアクリル酸/マレイン酸共重合体の水溶性塩としては、例え
ば、アルカリ金属塩、アンモニウム塩および置換アンモニウム塩が挙げることが
できる。この種の可溶性アクリレート/マレエート共重合体は、1982年12
月15日公開の欧州特許出願第66915号明細書に記載の既知の物質並びに1
986年9月3日公開のEP第193,360号明細書に記載の既知の物質(ヒ
ドロキシプロピルアクリレートを含むこのような重合体も記載している)である
。なお他の有用な分散剤としては、マレイン酸/アクリル酸/ビニルアルコール
三元共重合体が挙げられる。このような物質、例えば、アクリル酸/マレイン酸
/ビニルアルコールの45/45/10三元共重合体は、EP第193,360
号明細書に開示されている。
特に好ましい分散剤重合体は、低分子量変性ポリアクリレート共重合体である
。このような共重合体は、単量体単位として(a)アクリル酸またはその塩約9
0〜約10重量%、好ましくは約80〜約20重量%および(b)置換アクリル
系単量体またはその塩約10〜約90重量%、好ましくは約20〜約80重量%
を含有し且つ一般式 −〔(C(R2)C(R1)(C(O)OR3)〕−(式中
、角括弧内の不完全な原子価は水素であり、置換基R1、R2またはR3の少なく
とも1つ、好ましくはR1またはR2は炭素数1〜4のアルキルまたはヒドロキ
シアルキル基であり、R1またはR2は水素であることができ、R3は水素または
アルカリ金属塩であることができる)を有する。R1がメチル、R2が水素、R3
がナトリウムである置換アクリル系単量体が、最も好ましい。
低分子量ポリアクリレート分散剤重合体は、好ましくは、分子量約15,00
0以下、好ましくは約500〜約10,000、最も好ましくは約1,000〜
約5,000を有する。ここで使用するのに最も好ましいポリアクリレート共重
合体は、分子量3500を有し且つアクリル酸約70重量%およびメタクリル酸
約30重量%を含む完全に中和された形の重合体である。
他の好適な変性ポリアクリレート共重合体としては、米国特許第4,530,
766号明細書および第5,084,535号明細書(両方ともここに参考文献
として編入)に開示の不飽和脂肪族カルボン酸の低分子量共重合体が挙げられる
。
本発明の凝集形態は、凝集体を調製するための液体バインダーとして重合体分
散剤の水溶液を使用してもよい(特に組成物がクエン酸ナトリウムと炭酸ナトリ
ウムとの混合物からなる時)。平均分子量約1,000〜約10,000を有す
るポリアクリレート、および平均分子量約2,000〜約80,000およびア
クリレート対マレエートまたはフマレートセグメントの比率約30:1から約1
:2を有するアクリレート/マレエートまたはアクリレート/フマレート共重合
体が、特に好ましい。不飽和モノ−およびジカルボキシレート単量体の混合物を
ベースとするこのような共重合体の例は、1982年12月15日公開の欧州特
許出願第66,915号明細書(ここに参考文献として編入)に開示されている
。
ここで有用な他の分散剤重合体としては、ミシガン州ミッドランドのダウ・ケ
ミカル・カンパニーから得ることができる分子量約950〜約30,000を有
するポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコールが挙げられる。例
えば、融点約30〜約100℃を有するこのような化合物は、分子量1450、
3400、4500、6000、7400、9500および20,000で得る
ことができる。このような化合物は、それぞれのポリエチレングリコールおよび
ポリプロピレングリコールの所望の分子量および融点を与えるためにエチレング
リコールまたはプロピレングリコールと所要モル数のエチレンオキシドまたはプ
ロピレンオキシドとの重合によって生成する。ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコールおよび混合グリコールは、式HO(CH2CH2O)m(CH2
CH(CH3)O)n(CH(CH3)CH2O)oH(式中、m、nおよびoは前
記分子量および温度要件を満たす整数である)を使用して言及する。
ここで有用ななお他の分散剤重合体としては、酢酸硫酸セルロース、硫酸セル
ロース、硫酸ヒドロキシエチルセルロース、硫酸メチルセルロース、硫酸ヒドロ
キシプロピルセルロースなどの硫酸セルロースエステルが挙げられる。硫酸セル
ロースナトリウムが、この群の最も好ましい重合体である。
他の好適な分散剤重合体は、1973年3月27日発行のディーンの米国特許
第3,723,322号明細書に記載のカルボキシ化多糖類、特にデンプン、セ
ルロースおよびアルギネート;1975年11月11日発行のトンプソンの米国
特許第3,929,107号明細書に開示のポリカルボン酸のデキストリンエス
テル;1974年4月9日発行のジェンセンの米国特許第3,803,285号
明細書にヒドロキシアルキルデンプンエーテル、デンプンエステル、酸化デンプ
ン、デキストリンおよびデンプン水解物;1971年12月21日発行のエルデ
ィブの米国特許第3,629,121号明細書に記載のカルボキシル化デンプン
;および1979年2月27日発行のマクダナルドの米国特許第4,141,8
41号明細書に記載のデキストリンデンプンである(すべてをここに参考文献と
して編入)。好ましいセルロース誘導分散剤重合体は、カルボキシメチルセルロ
ースである。
なお別の群の許容可能な分散剤は、ポリアスパルテートなどの有機分散剤重合
体である。
配合できる別の高分子物質は、ポリエチレングリコール(PEG)である。P
EGは、分散剤性能を示し並びに粘土汚れ除去剤/再付着防止剤として作用でき
る。これらの目的に典型的な分子量範囲は、約500〜約100,000、好ま
しくは約1,000〜約50,000、より好ましくは約1,500〜約10,
000である。
ポリアスパルテートおよびポリグルタメート分散剤も、特にゼオライトビルダ
ーと共に、使用してもよい。洗浄性ビルダーを含有する組成物においては、理論
によって限定しようとするものではないが、高分子分散剤は、他のビルダー(低
分子量ポリカルボキシレートを含めて)と併用する時に、結晶成長抑制、粒子汚
れ放出ペプチゼーション、および再付着防止によって全部の洗浄性ビルダー性能
、特にゼオライトおよび/またはシリケートビルダーの性能を高めると考えられ
る。ポリアスパルテートなどの分散剤は、好ましくは、分子量(平均)約10,
000を有する。
抑泡剤−泡の形成を減少するか抑制するための化合物は、本発明の組成物に配
合できる。抑泡は、米国特許第4,489,455号明細書および第4,489
,574号明細書に記載のようないわゆる「高濃度クリーニング法」およびフロ
ント装入欧州型洗濯機で特定の重要性を有することがある。
各種の物質は、抑泡剤として使用してもよく、且つ抑泡剤は、当業者に周知で
ある。例えば、Kirk Othmer Encyclopedia of Chemical Technology、第3版、
第7巻、第430頁〜第447頁(ジョン・ウィリー・エンド・サンズ・インコ
ーポレーテッド、1979)参照。特定の興味がある1つのカテゴリーの抑泡剤
は、モノカルボン脂肪酸およびそれらの可溶性塩を包含する。ウェイン・セント
・ジョンに1960年9月27日発行の米国特許第2,954,347号明細書
参照。抑泡剤として使用するモノカルボン脂肪酸およびそれらの塩は、典型的に
は、炭素数10〜約24、好ましくは炭素数12〜18のヒドロカルビル鎖を有
する。好適な塩としては、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩
、およびリチウム塩、およびアンモニウム塩およびアルカノールアンモニウム塩
が挙げられる。
また、本発明の洗剤組成物は、非界面活性剤抑泡剤を含有してもよい。これら
としては、例えば、高分子量炭化水素、例えば、パラフィン、脂肪酸エステル(
例えば、脂肪酸トリグリセリド)、一価アルコールの脂肪酸エステル、脂肪族C18
〜C40ケトン(例えば、ステアロン)などが挙げられる。他の抑泡剤としては
、N−アルキル化アミノトリアジン、例えば、炭素数1〜24の第一級または第
二級アミン2または3モルと塩化シアヌル酸との生成物として生成するトリアル
キルメラミンからヘキサアルキルメラミンまで、またはジアルキルジアミンクロ
ルトリアジンからテトラアルキルジアミンクロルトリアジンまで、プロピレンオ
キシド、およびモノステアリルホスフェート、例えば、モノステアリルアルコー
ルリン酸エステルおよびモノステアリルジアルカリ金属(例えば、K、Na、お
よびLi)ホスフェートおよびリン酸エステルが挙げられる。パラフィン、ハロ
パラフィンなどの炭化水素は、液体形態で利用できる。液体炭化水素は、室温お
よび大気圧で液体であろうし且つ流動点約−40℃〜約50℃および最小沸点約
110℃以上(大気圧)を有するであろう。また、ロウ状炭化水素、好ましくは
融点約100℃以下を有するものを利用することが既知である。炭化水素は、洗
剤組成物に好ましいカテゴリーの抑泡剤を構成する。炭化水素抑泡剤は、例えば
、ガンドルフォ等に1981年5月5日発行の米国特許第4,265,779号
明細書に記載されている。炭化水素としては、このように、炭素数約12〜約7
0の脂肪族、脂環式、芳香族および複素環式飽和または不飽和炭化水素が挙げら
れる。この抑泡剤議論で使用する「パラフィン」なる用語は、真のパラフィンと
環式炭化水素との混合物を包含しようとする。
別の好ましいカテゴリーの非界面活性剤抑泡剤は、シリコーン抑泡剤からなる
。このカテゴリーとしては、ポリジメチルシロキサンなどのポリオルガノシロキ
サン油、ポリオルガノシロキサン油または樹脂の分散液または乳濁液、およびポ
リオルガノシロキサンとシリカ粒子との組み合わせ(ポリオルガノシロキサンは
シリカ上に化学吸着または融着する)の使用が挙げられる。シリコーン抑泡剤は
、技術上知られており、例えば、ガンドルフォ等に1981年5月5日発行の米
国特許第4,265,779号明細書およびM.S.スターチによる1990年
2月7日公開の欧州特許出願第89307851.9号明細書に開示されている
。
他のシリコーン抑泡剤は、組成物および少量のポリジメチルシロキサン流体を
水溶液に配合することによって水溶液を脱泡するための方法に関する米国特許第
3,455,839号明細書に開示されている。
シリコーンとシラン化シリカとの混合物は、例えば、独国特許出願DOS第2
,124,526号明細書に記載されている。粒状洗剤組成物におけるシリコー
ン脱泡剤および制泡剤は、バルトロッタ等の米国特許第3,933,672号明
細書および1987年3月24日発行のバギンスキー等の米国特許第4,652
,392号明細書に開示されている。
ここで使用するための例示のシリコーンをベースとする抑泡剤は、本質上
(i)25℃での粘度約20cs〜約1,500csを有するポリジメチルシ
ロキサン流体;
(ii)(i)100重量部当たり約5〜約50部の、(CH3)3SiO1/2単
位対SiO2単位の比率約0.6:1から約1.2:1の(CH3)3SiO1/2単
位とSiO2単位とからなるシロキサン樹脂;および
(iii)(i)100重量部当たり約1〜約20部の固体シリカゲル
からなる抑泡量の制泡剤である。
ここで使用するのに好ましいシリコーン抑泡剤においては、連続相用溶媒は、
特定のポリエチレングリコールまたはポリエチレン−ポリプロピレングリコール
共重合体またはそれらの混合物(好ましい)、またはポリプロピレングリコール
からなる。一次シリコーン抑泡剤は、分枝/架橋であり、好ましくは線状ではな
い。この点を更に説明するために、制御された泡を有する典型的な液体洗濯洗剤
組成物は、場合によって、(1)(a)ポリオルガノシロキサンと(b)樹脂状
シロキサンまたはシリコーン樹脂生成シリコーン化合物と(c)微粉砕充填剤物
質と(d)シラノレートを生成するために混合物成分(a)、(b)および(c
)の反応を促進するための触媒との混合物である一次消泡剤の非水性乳濁液;(
2)少なくとも1種の非イオンシリコーン界面活性剤;および(3)室温での水
中溶解度約2重量%以上を有するポリエチレングリコールまたはポリエチレン−
ポリプロピレングリコールの共重合体(ポリプロピレングリコールを有していな
い)からなる前記シリコーン抑泡剤約0.001〜約1重量%、好ましくは約0
.01〜約0.7重量%、最も好ましくは約0.05〜約0.5重量%を含むで
あろう。同様の量は、粒状組成物、ゲルなどで使用できる。1990年12月1
8日発行のスターチの米国特許第4,978,471号明細書、1991年1月
8日発行のスターチの米国特許第4,983,316号明細書、1994年2月
22日発行のヒューバー等の米国特許第5,288,431号明細書、およびア
イザワ等の米国特許第4,639,489号明細書および第4,749,740
号明細書第1欄第46欄〜第4欄第35行も参照。
本発明のシリコーン抑泡剤は、好ましくは、ポリエチレングリコールおよびポ
リエチレングリコール/ポリプロピレングリコールの共重合体(すべては平均分
子量約1,000以下、好ましくは約100〜800を有する)からなる。本発
明のポリエチレングリコールおよびポリエチレン/ポリプロピレン共重合体は、
室温での水中溶解度約2重量%以上、好ましくは約5重量%以上を有する。
本発明の好ましい溶媒は、平均分子量約1,000以下、より好ましくは約
100〜800、最も好ましくは200〜400を有するポリエチレングリコー
ル、およびポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコールの共重合体、好
ましくはPPG200/PEG300である。ポリエチレングリコール対ポリエ
チレングリコール/ポリプロピレングリコールの共重合体の重量比約1:1から
1:10、最も好ましくは1:3から1:6が、好ましい。
ここで使用する好ましいシリコーン抑泡剤は、ポリプロピレングリコール、特
に分子量4,000のポリプロピレングリコールを含有しない。それらは、好ま
しくは、プルロニック(PLURONIC)L101などのエチレンオキシドとプロピレ
ンオキシドとのブロック共重合体も含有しない。
ここで有用な他の抑泡剤は、第二級アルコール(例えば、2−アルキルアルカ
ノール)およびこのようなアルコールとシリコーンなどのシリコーン油との混合
物(米国特許第4,798,679号明細書、第4,075,118号明細書お
よびEP第150,872号明細書に開示)からなる。第二級アルコールとして
は、C1〜C16鎖を有するC6〜C16アルキルアルコールが挙げられる。好ましい
アルコールは、コンデアから商標イソフォル(ISOFOL)12で入手できる2−ブ
チルオクタノールである。第二級アルコールの混合物は、エニケムから商標イサ
ルケム(ISALCHEM)123で入手できる。混合抑泡剤は、典型的には、1:5か
ら5:1の重量比のアルコールとシリコーンとの混合物からなる。
自動洗濯機で使用すべき洗剤組成物の場合には、泡は、洗濯機をオーバーフロ
ーする程度には形成すべきではない。抑泡剤は、利用する時には、好ましくは、
「抑泡量」で存在する。「抑泡量」とは、組成物の処方業者が自動洗濯機で使用
するための低起泡性洗濯洗剤を生ずるように泡を十分に制御するであろうこの制
泡剤の量を選択できることを意味する。
本組成物は、一般に、抑泡剤0%〜約5%を含むであろう。抑泡剤として利用
する時には、モノカルボン脂肪酸およびそれらの塩は、典型的には、洗剤組成物
の約5重量%までの量で存在するであろう。好ましくは、脂肪モノカルボキシレ
ート抑泡剤約0.5%〜約3%は、利用される。多量を使用してもよいが、シリ
コーン抑泡剤は、典型的には、洗剤組成物の約2.0重量%までの量で利用され
る。この上限は、主としてコストを最小限に保ち且つ有効に制泡するための少量
の有効性に関する関心事のため実際的な特徴である。好ましくは、シリコーン抑
泡剤約0.01%〜約1%、より好ましくは約0.25%〜約0.5%が、使用
される。ここで使用するこれらの重量%値は、ポリオルガノシロキサンと併用し
てもよいシリカ、並びに利用してもよい補助剤物質を包含する。モノステアリル
ホスフェート抑泡剤は、一般に、組成物の約0.1〜約2重量%の量で利用され
る。多量を使用できるが、炭化水素抑泡剤は、典型的には、約0.01%〜約5
.0%の量で利用される。アルコール抑泡剤は、典型的には、完成組成物の0.
2〜3重量%で使用される。
増白剤−技術上既知のいかなる光学増白剤または他の増白剤または白化剤も、
本発明の洗剤組成物に典型的には約0.05〜約1.2重量%の量で配合できる
。本発明で有用であることがある市販の光学増白剤は、亜群に分類でき、亜群と
しては、必ずしも限定しないが、スチルベン、ピラゾリン、クマリン、カルボン
酸、メチンシアニン、ジベンゾチオフェン−5,5−ジオキシド、アゾール、5
員環および6員環複素環式化合物の誘導体、および他の成分が挙げられる。この
ような増白剤の例は、「蛍光増白剤の生産および応用」、M.ザーラドニック、
ニューヨークのジョン・ウィリー・エンド・サンズ発行(1982)に開示され
ている。
本組成物で有用である光学増白剤の特定例は、ウィクソンに1988年12月
13日に発行の米国特許第4,790,856号明細書に同定のものである。こ
れらの増白剤としては、ベロナからのホルホワイト(PHORWHITE)系列の増白剤が
挙げられる。この文献に開示の他の増白剤としては、チバ・ガイギーから入手で
きるチノパール(Tinopal)UNPA、チノパールCBSおよびチノパール5BM
;イタリアに置かれたヒルトン−デービスから入手できるアルティック・ホワイ
ト(Artic White)CCおよびアルティック・ホワイトCWD;2−(4−スチリ
ルフェニル)−2H−ナフトール〔1,2−d〕トリアゾール;4,4′−ビス
−(1,2,3−トリアゾール−2−イル)−スチルベン;4,4′−ビス(ス
チリル)ビスフェニル;およびアミノクマリンが挙げられる。これらの増白剤の
特定例としては、4−メチル−7−ジエチルアミノクマリン;1,2−ビス(ベ
ンズイミダゾール−2−イル)エチレン;1,3−ジフェニルフラゾリン;2,
5−ビス(ベンゾオキサゾール−2−イル)チオフェン;2−スチリル−ナフト
−〔1,2−d〕オキサゾール;および2−(スチルベン−4−イル)−2H−
ナフト〔1,2−d〕トリアゾールが挙げられる。ハミルトンに1972年2月
29日発行の米国特許第3,646,015号明細書も参照。陰イオン増白剤が
、ここで好ましい。
キレート化剤−また、本発明の洗剤組成物は、1種以上の鉄および/またはマ
ンガンキレート化剤を場合によって含有していてもよい。このようなキレート化
剤は、以下に定義のようなアミノカルボキシレート、アミノホスホネート、多官
能置換芳香族キレート化剤およびそれらの混合物からなる群から選ぶことができ
る。理論によって制限しようとするものではないが、これらの物質の利益は、一
部分、可溶性キレートの生成によって鉄およびマンガンイオンを洗浄液から除去
する格別の能力によると考えられる。
任意のキレート化剤として有用なアミノカルボキシレートとしては、エチレン
ジアミンテトラアセテート、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミントリアセテ
ート、ニトリロトリアセテート、エチレンジアミンテトラプロピオネート、トリ
エチレンテトラアミンヘキサアセテート、ジエチレントリアミンペンタアセテー
トおよびエタノールジグリシン、それらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、お
よび置換アンモニウム塩およびそれらの混合物が挙げられる。
また、アミノホスホネートは、少なくとも少量の合計リンが洗剤組成物で許さ
れる時には本発明の組成物でキレート化剤として使用するのに好適であり且つそ
れらの例としてはデクエストとしてエチレンジアミンテトラキス(メチレンホス
ホネート)が挙げられる。好ましくは、これらのアミノホスホネートは、約6個
よりも多い炭素原子を有するアルキルまたはアルケニル基を含有しない。
また、多官能置換芳香族キレート化剤は、本組成物で有用である。コナー等に
1974年5月21日発行の米国特許第3,812,044号明細書参照。酸形
のこの種の好ましい化合物は、1,2−ジヒドロキシ−3,5−ジスルホベンゼ
ンなどのジヒドロキシジスルホベンゼンである。
ここで使用するのに好ましい生分解性キレート化剤は、ハートマンおよびパー
キンスに1987年11月3日発行の米国特許第4,704,233号明細書に
記載のようなエチレンジアミンジスクシネート(「EDDS」)、特に〔S,S
〕異性体である。
利用するならば、これらのキレート化剤は、一般に、本発明の洗剤組成物の約
0.1〜約10重量%を占めるであろう。より好ましくは、利用するならば、キ
レート化剤は、このような組成物の約0.1〜約3.0重量%を占めるであろう
。布帛柔軟化粘土
各種の粘土スルー・ザ・ウォッシュ布帛柔軟剤、特に1977年12月13日
発行のストームおよびニルシュルの米国特許第4,062,647号明細書の微
粉末状の微細なスメクタイト粘土並びに技術上既知の他の柔軟剤粘土は、場合に
よって、布帛クリーニングと同時に布帛柔軟化上の利益を与えるために本組成物
で典型的には約0.5〜約10重量%の量で使用できる。粘土柔軟剤は、例えば
、1983年3月1日発行のクリスプ等の米国特許第4,375,416号明細
書および1981年9月22日発行のハリス等の米国特許第4,291,071
号
明細書に開示のような各種のアミンおよび陽イオン帯電防止剤と併用できる。
本発明の粘土柔軟化系は、典型的には、洗剤組成物の少なくとも約0.5重量
%、好ましくは約4〜約30重量%の量で存在する布帛柔軟化粘土からなるであ
ろう。他の種類の柔軟化粘土は既知であり且つここで使用してもよいが、好まし
い粘土は、スメクタイト型を有する。下記のものは、柔軟化粘土の非限定例を記
載する。
スメクタイト型粘土は、洗剤組成物で布帛柔軟化成分として広く使用されてい
る。これらの粘土の大部分は、陽イオン交換容量少なくとも50meq/100gを
有する。
スメクタイト粘土は、アルミノシリケートまたはケイ酸マグネシウムからなる
3層膨張性物質と記載できる。
2種の別個の種類のスメクタイト型粘土がある。第一のものにおいては、酸化
アルミニウムは、シリケート結晶格子に存在し、第二種類のスメクタイトにおい
ては、酸化マグネシウムは、シリケート結晶格子に存在する。
これらのスメクタイトの一般式は、それぞれ酸化アルミニウムおよび酸化マグ
ネシウム型粘土の場合にAl2(Si2O5)2(OH)2およびMg3(Si2O5)2
(OH)2である。水和水の範囲は、粘土の加工法に応じて変化できる。更に、
鉄およびマグネシウムによる原子置換は、スメクタイトの結晶格子内で生ずるこ
とができる一方、金属陽イオン、例えば、Na+、Ca2+、並びにH+は、電気的
中性を与えるために水和水中に共存できる。
粘土を主としてまたは排他的に吸収された1つの陽イオンに基づいて区別する
ことは、通例として行なわれている。例えば、ナトリウム粘土は、吸収された陽
イオンが主としてナトリウムであるものである。このような吸収陽イオンは、水
溶液に存在する陽イオンとの平衡交換反応に包含されるようになることがある。
このような平衡反応においては、溶液陽イオン1当量は、例えば、ナトリウムの
1当量に取って代わり、粘土陽イオン交換容量を粘土100g当たりのミリ当量
(meq/100g)によって測定することが通例である。
粘土の陽イオン交換容量は、グリミショーの粘土の化学および物理、インター
サイエンス・パブリッシャーズ・インコーポレーテッド、第264頁〜第265
頁(1971)に記載のように、電気透析、アンモニウムイオンと交換した後に
滴定することによる方法、またはメチレンブルー法による方法を含めて数種の方
法で測定できる。粘土鉱物の陽イオン交換容量は、粘土の膨張性、粘土の電荷(
少なくとも一部分格子構造によって決定される)などの因子に関連する。粘土の
イオン交換容量は、カオリナイトの場合の約2meq/100gからモンモリロナ
イト変種の或る粘土の場合の約150meq/100gまでおよびそれ以上の範囲
内で広く変化する。イライト粘土は、前記範囲の下部におけるどこかのイオン交
換容量を有し、平均イライト粘土の場合には約26meq/100gを有する。
比較的低いイオン交換容量を有するイライトおよびカオリナイト粘土は、本組
成物で有用ではないことが確認された。事実、このようなイライトおよびカオリ
ナイト粘土は、粘土汚れの主成分を構成する。しかしながら、スメクタイト、例
えば、イオン交換容量約50meq/100gを有するノントロナイト、70meq/
100gより高いイオン交換容量を有するサポナイトは、有用な布帛柔軟剤であ
ることが見出された。
ここでこの目的で常用されるスメクタイト粘土は、すべて市販されている。こ
のような粘土としては、例えば、モンモリロナイト、ボルコンスコアイト、ノン
トロナイト、ヘクトライト、サポナイト、サウコナイト、およびバーミキュライ
トが挙げられる。本発明の粘土は、「フーラー(fooler)粘土」(主要ベントナ
イト上の比較的薄い鉱脈またはブラックヒルズ中のモンモリロナイト鉱脈で見出
される粘土)などの商業的な名前および各種の商品名で入手でき、例えば、ニュ
ージャージー州エリザベスのジョージア・カオリン・カンパニーからチキソゲル
(Thixogel)#1〔また「チキソ−ジェル(Thixo-Jell)」〕およびゲルホワイ
ト(Gelwhite)GPで入手でき;イリノイ州スコキーのアメリカン・コロイド・
カンパニーからボルクレー(Volclay)BCおよびボルクレー#325で入手でき
;インターナショナル・ミネラルズ・エンド・ケミカルズからブラック・ヒルズ
・ベントナイト(Black Hills Bentonite)BH450で入手でき;R.T.バン
デルビルトからビーガム・プロ(Veegum Pro)およびビーガムFで入手できる。
前記の商業的な名前および商品名で得られるこのようなスメクタイト型鉱物は、
各種の個別の鉱物エンティティーの混合物からなることができることが認識すべ
きである。スメクタイト鉱物のこのような混合物は、ここで使用するのに好適で
ある。
イオン容量50〜100meq/100g(層電荷約0.2〜0.6に対応)を
有するモンモリロナイト粘土が、ここで使用するのに好ましい。
一般式
(式中、MeIIIはAl、Fe、またはBであり、またはyは0であり、Mn+は
一価(n=1)または二価(n=2)金属イオンであり、例えば、Na、K、M
g、Ca、Srから選ばれる)
を有する粒子の形態の天然起源のヘクトライトが、極めて好適である。
前記式中、(x+y)の値は、ヘクトライト粘土の層電荷である。
このようなヘクトライト粘土は、好ましくは、層電荷性に基づいて選ばれ、即
ち、少なくとも50%は0.23〜0.31の範囲内である。
少なくとも65%が0.23〜0.31の範囲内であるような層電荷分布を有
する天然起源のヘクトライト粘土が、より好適である。
本組成物で好適なヘクトライト粘土は、好ましくは、より良い柔軟化活性のた
めにナトリウム粘土であるべきである。
ナトリウム粘土は、天然産であるか、ナトリウム粘土に転化するように処理さ
れた天然産カルシウム粘土であるかのいずれかである。カルシウム粘土を本組成
物で使用するならば、ナトリウムの塩は、カルシウム粘土をナトリウム粘土に転
化するために組成物に添加できる。好ましくは、このような塩は、炭酸ナトリウ
ムであり、典型的には粘土の全量の5%までの量で加える炭酸ナトリウムである
。
本組成物に好適なヘクトライト粘土の例としては、米国ニュージャージー州の
NLケミカルズからのベントン(Bentone)EWおよびマカロイド(Macaloid)お
よびインダストリアル・ミネラル・ベンチャーズからのヘクトライトが挙げられ
る。
各種の型および種類の他の柔軟化粘土は、文献に開示されており且つここで使
用してもよい。
帯電防止剤−布帛柔軟剤を使用する消費者は、それで処理された布帛が帯電防
止上の効果を備えているであろうことを期待してきた。柔軟剤粘土は、むしろ不
良な帯電防止剤であるので、処方業者は、帯電防止剤をこのような組成物に添加
したいことがある。各種の帯電防止剤は、技術上既知であり且つ、組成物の他の
成分と不利に相互作用しない限りは、ここで使用してもよい。ここで全く好適な
水溶性帯電防止剤としては、周知の陽イオンおよび第四級アンモニウム塩、例え
ば、C10〜C18トリメチルアンモニウムクロリド、C10〜C14ジメチルアミンの
酸性塩、ヒドロキシ置換第四級物質、例えば、C10〜C18ジメチル(ヒドロキシ
エチル)アンモニウムクロリド、C10〜C18(ジヒドロキシエチル)メチルアン
モニウムクロリド、ラウリルトリメチルアンモニウムクロリドまたはブロミドな
どが挙げられる。このような任意の帯電防止剤は、好ましくは、組成物の約0.
15%〜約2.5%の量で使用される。
他の成分−洗剤組成物で有用な各種の他の成分、例えば、他の活性成分、担体
、
ハイドロトロープ、加工助剤、染料または顔料、液体処方物用溶媒、固形組成物
用固体充填剤などが、本組成物に配合できる。高起泡が望まれるならば、C10〜
C16アルカノールアミドなどの増泡剤は、組成物に、典型的には1%〜10%の
量で配合できる。C10〜C14モノエタノールおよびジエタノールアミドは、典型
的な種類のこのような増泡剤を例示する。このような増泡剤を前記アミンオキシ
ド、ベタイン、スルタインなどの高起泡性補助界面活性剤と併用することも、有
利である。所望ならば、MgCl2、MgSO4などの可溶性マグネシウム塩は、
追加の泡を与え且つグリース除去性能を高めるために典型的には0.1%〜2%
の量で添加できる。
本組成物で使用する各種の洗剤成分は、場合によって、前記成分を多孔性疎水
性基体上に吸収し、次いで、前記基体を疎水性コーティングで被覆することによ
って更に安定化できる。好ましくは、洗剤成分は、多孔性基体に吸収する前に界
面活性剤と混合する。使用中、洗剤成分は、水性洗浄液中で基体から放出され、
そこで所期の洗浄機能を遂行する。
この技術をより詳細に例示するために、多孔性疎水性シリカ〔デグッサの商標
シパーナット(SIPERNAT)D10〕は、C13 〜15エトキシ化アルコール(EO7
)非イオン界面活性剤3%〜5%を含有するタンパク分解酵素溶液と混合する。
典型的には、酵素/界面活性剤溶液は、シリカの重量の2.5倍である。得られ
た粉末は、攪拌下にシリコーン油(500〜12,500の範囲内の各種のシリ
コーン油粘度が使用できる)に分散する。得られたシリコーン油分散液は、乳化
するか、他の方法で最終洗剤マトリックスに加える。この手段によって、前記酵
素、漂白剤、漂白活性剤、漂白触媒、光活性剤、染料、蛍光剤、布帛コンディシ
ョナー、加水分解性界面活性剤などの成分は、洗剤で使用するために「保護」で
きる。
本発明の洗剤組成物は、好ましくは、水性クリーニング操作での使用時に、洗
浄水がpH約6.5〜約11、好ましくは約7.5〜10.5を有するように処
方するであろう。洗濯製品は、典型的は、pH9〜11である。pHを推奨使用
量で制御するための技術は、緩衝剤、アルカリ、酸などの使用を包含し、当業者
に公知である。
粒状洗剤は、例えば、ベース粒状物を噴霧乾燥するか(最終製品密度約520
g/l)凝集する(最終製品密度約600g/l以上)ことによって製造できる
。次いで、残りの乾燥成分は、粒状または粉末形態でベース粒状物と混合でき、
例えば、回転混合ドラム中で混合でき、液体成分(例えば、非イオン界面活性剤
および香料)はスプレーオンできる。
下記の例は、本発明の洗剤組成物を例示するものであって、限定しようとする
ものではない。
例I
無リンビルダー系を含む粒状洗剤組成物は、次の通りである。
成分 %(重量)
オレオイルサルコシネートNa 8.0
タローアルキル硫酸Na 2.5
C12 〜14N−メチルグルカミド 5.0
C12 〜14トリメチルアンモニウムクロリド 1.2
ゼオライトA(1〜10μm) 23
マレイン酸/アクリル酸共重合体 5.0
過炭酸ナトリウム 12
TAED 4.0
炭酸ナトリウム 10.6
ケイ酸ナトリウム(2.0) 5.0
グリセロール 0.5
サビナーゼ(酵素) 1.6
シリコーン(抑泡剤) 0.5
水、香料、微量成分 残部
例II
例Iの組成物は、過炭酸ナトリウムを等量の過ホウ酸ナトリウムに取り替え且
つN−メチルグルカミドを削除することによって変更する。別の形態においては
、TAED漂白活性剤のすべてまたは一部分は、NOBS漂白活性剤に取り替え
ることができる。
例III
混合無リンビルダー系を含む粒状洗剤組成物は、次の通りである。
成分 %(重量)
オレオイルサルコシネートNa 8.0
C14 〜15アルキル硫酸Na 3.0
クエン酸ナトリウム 5.0
ゼオライトA(1〜10μm) 20.0
過炭酸ナトリウム 18.0
TAED/NOBS(1:1) 5.0
硫酸ナトリウム 12.0
ケイ酸ナトリウム 5.0
C12 〜14ジメチル(ヒドロキシエチル)アンモニウムクロリド 1.5
ポリアクリレート(分子量4000〜5000) 3.0
水素タロー脂肪酸 0.5
ケアザイム 0.9
サビナーゼ 0.75
ターマミル 0.75
光学増白剤 0.2
水分、微量成分 残部
例IV
例IIIの組成物において、ゼオライトAは、等量のSKS−6に取り替えても
よい。別の形態においては、アルキルサルフェートは、C11 〜14アルキルベンゼ
ンスルホネート界面活性剤に取り替えることができる。
例V
粒状組成物は、下記の成分からなる。
成分 %(重量)
オレオイルサルコシネートNa 19.0
ゼオライトA(1〜10μm) 25.0
クエン酸ナトリウム 3.0
過炭酸ナトリウム 12.0
ポリアスパルテート 5.0
EDDS 3.0
プロテアーゼ 1.0
リパーゼ 1.0
TAED 5.0
炭酸ナトリウム 10.0
ケイ酸ナトリウム 3.0
水および微量成分 残部
例VI
例Vの組成物をオレオイルサルコシネートを組成物の17%に減少させ且つネ
オドールとしてココナツアルキルエトキシレート(平均1〜5個のエトキシレー
ト)2重量%を加えることによって修正する。
例VII
洗剤固形物を一般に例Vに係る組成物をコンパクト化し且つ押し出すことによ
って調製する。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG),
AM,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,C
Z,EE,FI,GE,HU,JP,KG,KP,KR
,KZ,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MN,
MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SD,SG,S
I,SK,TJ,TT,UA,UZ,VN
(72)発明者 スウィフト,ロナルド アレン ザ、セカ
ンド
アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、
タウン、コモンズ、ウェイ、ナンバー、
14、121
(72)発明者 ユー,ジン−フェン
アメリカ合衆国オハイオ州、ウェスト、チ
ェスター、ファーンビュー、コート、5460