JPH10501387A - マルチパス時間分散信号のダイバーシチ受信機 - Google Patents

マルチパス時間分散信号のダイバーシチ受信機

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JPH10501387A JP8501126A JP50112696A JPH10501387A JP H10501387 A JPH10501387 A JP H10501387A JP 8501126 A JP8501126 A JP 8501126A JP 50112696 A JP50112696 A JP 50112696A JP H10501387 A JPH10501387 A JP H10501387A
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Abstract

(57)【要約】 デジタル通信受信機は連合されたMLSE等化およびダイバーシチ結合を提供する。複数のダイバーシチ分岐が処理されて複素受信データサンプルおよび同期化情報が得られる。次にチャネル推定器によりデータサンプルおよび同期化情報からチャネル推定値が形成される。次にデータサンプルおよびチャネル推定値を使用してプリプロセッサにより計量乗数が得られる。最後に、計量乗数が仮定データシーケンスと結合されシーケンス推定アルゴリズムを使用して計量を発生して累算し復調データ流が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】 マルチパス時間分散信号のダイバーシチ受信機発明の分野 本発明はデジタル無線通信用受信機におけるダイバーシチ結合および等化に関 する。発明の背景 近年、デジタル無線通信システムは多数の位置間でさまざまな情報を運ぶのに 使用されてきている。デジタル通信では、情報は通信の目的でビットと呼ばれる デジタルすなわち2進形式へ変換される。送信機がこのビットストリームを変調 されたシンボルストリームへマッピングし、それがデジタル受信機により検出さ れてビットおよび情報へマッピングし戻される。 デジタル無線通信では、無線環境により首尾良い通信を妨げるさまざまな困難 な問題が生じる。その1つの問題は信号が多数の経路を進み得るために、信号レ ベルが次第に小さくなってゆくことである。その結果、信号像は位相がずれて受 信機アンテナに到来する。この種のフェージングは通常レーリーフェージングも しくは高速フェージングと呼ばれる。信号のフェージングが生じると、信号対ノ イズ比が低下して通信リンクの品質が劣化する。 多数の信号経路の長さが非常に異なる場合に第2の問題が生じる。この場合に は、時間分散が生じ、多数のフェージング信号像がさまざまな時間に受信機アン テナに到来して信号エコーを生じる。これによりシンボル間干渉(ISI)を生 じ、1つのシンボルのエコーが後続記号と干渉する。 レーリーフェージングは、アンテナダイバーシチ等のダイバーシチを使用して 、受信機において軽減することができる。信号は複数のアンテナで受信される。 アンテナは位置および/もしくはアンテナパターンが幾分異なるため、アンテナ のフェージングレベルも異なる。受信機において、これら多数のアンテナ信号は 信号検出の前もしくは後で最大比結合、等利得結合および選択結合等の技術を使 用して結合される。これらの技術は当業者には周知であり、1982年、ニュー ヨ ーク、マグローヒル社刊、W.C.Y.Leeの移動通信技術等の、標準テキス トブックに記載されている。 時間分散は等化器を使用して軽減することができる。一般的な形式の等化器は 線形等化器、決定帰還(デシジョン・フィードバック)等化器、および最尤シー ケンス推定(MLSE)等化器により提供される。線形等化器は受信信号を濾波 することによりチャネルの影響を解消する。決定帰還等化器は前のシンボル検出 を利用してこれら前のシンボルのエコーによるシンボル間干渉を相殺する。最後 に、MLSE等化器は送信されたさまざまなシンボルシーケンスを仮定し、分散 チャネルのモデルにより、どの仮定が受信データに最も適合するかを決定する。 当業者ならばこれらの等化技術は周知であり、1989年、ニューヨーク、マグ ローヒル社刊、J.G.Proakisのデジタル通信第2編等の、標準テキス トブックに記載されている。 3つの良く知られた等化技術の中では、MLSE等化が性能の観点から好まし い。MLSE等化器では考えられる全ての送信シンボルシーケンスが考慮される 。各仮定シーケンスに対して、マルチパスチャネルのモデルを使用して受信信号 サンプルが予測される。予測エラーと呼ばれる予測された受信信号サンプルと実 際の受信信号サンプルとの差により特定の仮定がどれだけ良い仮定であるかが表 示される。予測エラーの大きさの二乗が特定の仮定を評価するための計量(メト リック)として使用される。この計量をさまざまな仮定について累算してどの仮 定がより良い仮定であるかを決定するのに使用される。このプロセスは1形式の ダイナミックプログラミングであるビタビアルゴリズムを使用して効率的に実現 される。 理想的には、ダイバーシチ結合プロセスおよび等化プロセスはある最適な方法 で結合しなければならない。最近の研究によりMLSE等化については、等化器 内でダイバーシチ結合を行わなければならないことが判っている。この研究は1 991年10月、IEEE Trans.Commun.,第39巻、第145 ルチパスフェージングチャネルのMLSE等化および復号”、1992年10月 19〜21日、マサチューセツ州ボストンにおけるパーソナル室内および移動無 線通信国際シンポジウム第245〜249頁のQ.LiuおよびY.Wanの論 文“二重ダイバーシチ結合/選択を有する適応型最尤シーケンス推定受信機”、 および1993年、5月18〜20日、ニュージャージー州シーカーカスにおけ る第43回IEEE車両技術会議の第265〜268頁のQ.LiuおよびY. Wanの論文“TDMAデジタルセルラー無線電話用統一MLSE検出技術”に 記載されている。上記研究において、ダイバーシチ結合は、計量を形成する時に 、異なるダイバーシチチャネルからその大きさを二乗した予測エラーを一緒に加 算して実施される。 それらの異なるダイバーシチ分岐からその二乗された予測エラーをスケーリン グすることにより、さらに改善することができる。このようなMLSE等化器の 詳細説明は、T.O.Backstrom等の米国特許第5,191,598号 に記載されており、参照としてここに組み入れられている。残念ながら、MLS E等化器には多くの二乗予測エラー項の計算が伴う。これによりハードウェアや ソフトウェアが複雑化して高くつくことがある。そのためMLSE等化器/ダイ バーシチ結合器の複雑さを減じたいというニーズがある。 1974年5月、IEEE(スペース)Trans.Commun.第COM −22巻、第4号、第624〜535頁のG.Ungerboeckの論文“キ ャリア変調データ伝送システム用適応型最尤受信機”に記載されているように、 ダイバーシチ結合の無いMLSE等化器については、Ungerboeck法に より2つのステップを適用して複雑さが減じられる。第1のステップは大きさ二 乗項を展開して全ての仮定に共通する項を消去することである。簡単な例として 、(a−b)2項はa2−2ab+b2へ展開することができる。“a”が仮定デ ータに依存しなければ、a2項は計量の計算から抜かすことができる。 Ungerboeckが使用した第2のステップは、計量計算の順序を入れ替 えることである。標準MLSE等化により、計量が計算され、連続的に受信する データサンプルに基づいて更新される。ビタビアルゴリズムの各反復は、新たに 受信されるデータサンプルに対応する。第2のステップを使用すれば、ビタビア ルゴリズムの各反復は新たに送信されるシンボルに対応する。 これら2つのステップは簡単な例によりさらに説明することができる。送信機 がシンボルストリームs(n)を送信し、各s(n)がS個の複素数値の中の1 つをとれるものとする。受信機において、シンボル周期であるT秒毎に受信信号 がサンプルされて受信信号ストリームr(n)が得られる。干渉チャネルは2つ のフェージング波、すなわち主波およびエコーからなり、エコーはT秒後に到来 する。受信信号は下記のようにモデル化することができる。 ここに、c(0)およびc(1)は複素チャネルタップ値であり、n(n)はあ る種の付加的なノイズである。 MLSE等化器では、n反復時に、s(n−1)に対して可能なS個の値に対 応する異なるS個の前の“状態”が存在する。前の各状態には、前の反復から累 積された、累積計量が関連している。現在の状態もS個となり、それらはs(n )に対して可能なS個の値に対応している。前の状態と現在の状態との各対は、 仮定シーケンス{sh(n),sh(n−1)}に対応している。各仮定に対して 、予測受信信号値は次式で示される。 対応する分岐すなわちデルタ計量は次式で示される。 現在状態に対する候補計量は、分岐計量とsh(n−1)に関連する前に累積さ れた計量との和となる。各現在状態にはS個の前の状態がある。各現在状態につ いて、最小の候補計量を与える前の状態が先行状態として選定され、候補計量は その現在状態に対する累算計量となる。 次の反復時に、r(n+1)を使用すると、時間nからの現在状態は時間n+ 1において前の状態となる。全データが受信された後で、累算計量が最小である 状態および全ての先行状態は最尤送信シンボルシーケンスを示し、それは検出さ れたシンボルシーケンスとなる。決定深さを使用して全データを受信する前に決 定がなされることもある。 第1のUngerboekステップは、Mh(n)の式を展開して説明するこ とができる。それは次式である。 ここに、 また、“*”は複素共役化を示す。Ungerboek法では、全てのMh(n) に共通するA(n)項は抜かされている。 第2のUngerboekステップにおいては、さまざまな反復からsh *(n )に比例する項が結合される。n+1反復時に、この項は下記のようになる。 したがって、両方の反復にsh *(n)に比例する項がある。これらは、下記の新 しい計量M’h(n)を定義することにより再結合することができる。 ここに、 その結果、B’(n)はf(n)を含み、それはタップc*(0)およびc*(1 )を使用するフィルタにより受信データr(n)を濾波して実現することができ る。 したがって、新しい計量は、1つだけのデータサンプルr(n)ではなく、2 つのデータサンプルr(n)およびr(n+1)を使用する。また、B(n)お よびC(n)とは異なりB’(n)およびC’(n)は、2つの仮定されたシン ボルsh(n)およびsh(n−1)ではなく1つだけの仮定されたシンボルsh (n)によって決まる。したがって、概念的に、反復nは受信データ値r(n) ではなく送信記号sh(n)に対応する。 MLSE等化およびダイバーシチ結合が一緒に実施される場合には、Unge rboek形式を使用して複雑さを減じることができる。c(0)およびc(1 )が時間と共に変化しないスタティックチャネルケースと呼ばれる状況が、At kinson等の米国特許第5,031,193号に記載されている。Atki nson等の特許では、両方のUngerboekステップを使用して、米国特 許第5,031,193号の第l図および第2図に示す復調器が得られる。At kinson等の特許の第2図において、f(n)項は、ダイバーシチ分岐1上 の整合フィルタおよびダイバーシチ分岐2上の整合フィルタにより実現される。 しかしながら、Ungerboek形式を使用することによる欠点がある。そ の1つは、チャネルタップ値、前例におけるc(0)およびc(1)、がサンプ ル期間nと共に変化することがある点である。従来の形式では、c(0)および c(1)項は全てc(0,n)およびc(1,n)と置換することができる。そ の結果、Ungerboek形式は、時間nと時間n+1からのチャネルタップ の混合を含む。そのため、多数のチャネルタップセットに対する記憶能力を必要 とし、チャネルトラッキングが一層困難になることがある。チャネルトラッキン グおよび予測は良く知られており、その例は、1989年9月IEEETran s.Commun.,第37巻、第918〜926頁のA.P.CIarkおよ びS.Hariharanの論文“HF無線リンク用適応型チャネル推定器”に 記載されている。 米国特許第5,031,193号には、時間変化チャネルタップのケースを扱 う別の解法が記載されている。しかしながら、この解法はUngerboek形 式を使用せず、等化およびダイバーシチ結合が最適に結合されてはいない。その かわり、各ダイバーシチ分岐は別々の等化器を有している。チャネルトラッキン グはダイバーシチ結合の恩恵を受けない分岐検出を使用して実施される。次に、 これらの等化器の出力は、標準ダイバーシチ結合技術を使用して結合される。そ のため、等化およびダイバーシチ結合ステップは一緒ではなく別々に実施されて いる。 したがって、MLSE等化とダイバーシチ結合を一緒に実施しかつチャネルが 時間の関数として変動するケースに役立つ受信機に対するニーズがある。発明の要約 本発明の目的は、無線デジタル通信の受信機に使用するMLSE等化とダイバ ーシチ結合の効率的な連合形式を提供することである。これは測定基準式を展開 し同じ仮定送信シンボルに対応する項を集めて達成される。スタティックおよび 時間変化チャネルの両方のケースについて実施例を挙げる。 1実施例によれば、複数のダイバーシチ分岐を信号処理して複素受信データサ ンプルおよび同期化情報を発生する手段を具備するデジタル通信受信機が開示さ れる。次に、チャネル推定手段により、データサンプルおよび同期化情報からチ ャネル推定値が形成される。次に、前処理手段が、データサンプルおよびチャネ ル推定値を使用して計量乗数を求める。最後に、結合手段が、計量乗数を仮定デ ータシーケンスと結合し、シーケンス推定アルゴリズムを使用して計量を発生し て累積し、復調されたデータストリームを得る。 もう1つの実施例によれば、複数のダイバーシチ分岐を信号処理して複素受信 データサンプルおよび同期化情報を得る手段を具備するデジタル通信受信機が開 示される。次に、チャネル推定手段により同期化情報および初期データ検出を使 用してチャネル推定値が形成され、時間変化チャネル推定値が得られる。次に、 前処理手段が、データサンプルおよびチャネル推定値を使用して計量乗数を求め る。最後に、結合手段が、計量乗数を仮定データシーケンスと結合し、シーケン ス推定アルゴリズムを使用して計量を発生して累積し、復調されたデータストリ ームを得る。図面の簡単な説明 当業者ならば、本発明のこれらおよびその他の特徴および利点は、図面と関連 して以下の説明を読めば容易にお判りと思われる。ここに、 第1図は本発明の1実施例によるデジタル通信受信機を示す図。 第2図は本発明の1実施例による分岐信号プロセッサを示す図。 第3図は本発明の1実施例による計量プリプロセッサを示す図。 第4図は本発明の1実施例によるデジタル通信受信機を示す図。 第5図は本発明の1実施例による分岐信号プロセッサを示す図。 第6図は本発明の1実施例による計量プリプロセッサを示す図。発明の詳細な説明 本発明において、MLSE等化およびダイバーシチ結合はダイバーシチ等化器 において一緒に実施される。本実施例では、s(nT)項は送信シンボルシーケ ンスであり、シンボル周期はT秒である。パルス整形を使用して連続時間信号t (t)が発生される。さらに、rd(t)はダイバーシチ分岐dからのベースバ ンドの複素受信信号である。同期化後、サンプルされた受信値が処理され、シン ボル周期T当たりMサンプルがある。そのため、シンボルに基づく等化(M=1 )および分数間隔の等化(M>1)の両方が考えられる。 このように、期間(nT,(n+1)T)内に、各ダイバーシチ分岐において サンプルr。(nT),rd((n+1/M))T)...rd((n+(M−1 )/M)T)が受信され、1つのサンプルが各サンプリング相に対応している。 これらの受信信号について下記のチャネルモデルが使用される。 ここに、Jは各モデル内のチャネルタップ数であり、cd,m(j,n)は時間間 隔nにおけるダイバーシチ分岐d,サンプリング相mに対する第j番目のチャネ ルタップである。下記のデルタ計量が反復nのビタビアルゴリズムに使用される 。 ここに、 であり、sh(j)は仮定シンボルs(jT)を示す。この計量は著しい量の計 算を必要とする。 計量を形成する時に重みづけされた和を利用するのが有利な応用もある。それ により新しい形式が得られる。 ここに、wd,m(n)は非複素重み付け係数である。 最適結合の場合、これらの重みはサンプリング相mにおけるリンクdのノイズ パワーの逆数の推定値である、すなわち、wd,m(n)=1/Nd,m(n)となる 。ノイズパワーは全反復もしくはある反復にわたって一定に維持したり、各反復 n毎に変動することがある。ノイズサンプルは周知の同期化シーケンスに基づい て受信信号サンプルと予測信号サンプルの差をとって求めることができるため、 ノイズパワーは初期チャネルタップ推定値および同期化データから求めることが できる。これらのノイズサンプルは大きさを二乗して平均化し、Nd,m(n)の 推定値を得ることができる。さまざまなサンプリング相mからの推定値を結合し て時間およびサンプリング相に無関係の重みwd=1/Ndを得ることが望ましい 。時間変化チャネルの場合には、各チャネルトラッカーの内部信号を使用して時 間変化ノイズパワーを推定することができる。これは検出シンボル、チャネルタ ップ推定値、および受信データを使用して行うこともできる。多数のサンプリン グ相からの結果を結合して、wd(n)=1/Nd(n)を得ることができる。 準最適結合の場合には、これらの重みは全て1として、実行において無視する ことができる。選択結合の場合には、選択されたダイバーシチチャネルおよびサ ンプリング相に対するものを除き、これらの重みは全てゼロとされる。選択は、 各分岐における信号や受信パワーの推定値および可能であればサンプリング相だ けでなく、各分岐における信号対ノイズ比の推定値等のいくつかの基準および可 能であればサンプリング相に基づいて行うことができる。これらの重みに対する 他の可能性も存在する。それらは何らかの形でダイバーシチ分岐品質に関連して いる。 複雑さを減じるために、各ダイバーシチ分岐および各サンプリング相にUng erboeckステップが適用される。全ての仮定に共通する項は消去される。 その結果、次式が得られる。 ここに、 である。 この段階においては、さまざまな反復から項を集める第2のUngerboe ckステップは実施されない。替わりに、本発明に従って同じ反復内で求和順序 が変えられる。それにより新しい形式が得られる。 中括弧内の項は仮定データに依存しない。したがって、これらの項は計量プリプ ロセッサで計算することができ、計量を計算する時に何回も使用される。 B’h(n)の中括弧内の項において、mの内部求和によりダイバーシチ分岐 dの受信データに対するMタップFIRフィルタが得られる。この求和はjの各 値、すなわち、さまざまな波やチャネルタップに対して異なるため、これはjの 各値について1つずつの各分岐のFIRフィルタバンクを意味するものである。 T間隔等化器の場合、M=1であれば、各FIRフィルタは1タップフィルタに 過ぎず、それは乗算器と等価である。 各FIRフィルタの出力は入力データがシフトするたびに計算する必要はない 。一般的には、入力データのMシフト毎に1出力が必要なだけである。この出力 はFIRデータ内容がr(nT)からr((n+(M−1)/M)T)のM個の 値である場合に対応する。したがって、これは時間nにおいてこれらのデータ値 がロードされるレジスタにより等価的に実現することができる。次に時間nに対 するチャネルタップ推定値を使用してレジスタの内容を乗算し、その積は累算器 により累算される。 dの外部求和はFIRフィルタバンクの出力を結合された出力の1バンクへ結 合することを意味し、各エレメントは異なるチャネルタップjに対応している。 また、C’h(n)およびD’h(n)項について、中括弧内の項はチャネルタッ プだけで決まる。チャネルタップが変化しないか、又は、非常に多くの反復毎に 更新される場合には、中括弧内のこれらの項は多数の反復に再使用することがで きる。 これらのインプリメンテーション上の要件から本発明の下記の形式が導かれる 。デルタ計量は次のように計算される。 ここに、 であり、かつ、 である。 e(j,n),f(j,n)およびg(j,k,n)項は計量プリプロセッサで 予め計算することができる。これらは等化器の計量を形成するための乗算に使用 されるので、計量乗数と呼ばれる。次に、計量プロセッサは、予め計算された量 を利用してビタビアルゴリズムを実現する。 計量乗数を計算する時に、メモリと処理上の必要条件とを交換する技術も利用 できることをお判り願いたい。例えば、wd,m(n)の平方根としてxd,m(n) ((n+m/M)T)=xd,m(n)rd((n+m/M)T)で置き換えること ができる。また、c’d,m(j,n)=wd,m(n)cd,m(j,n)を定義し、 プライムシンボルのあるチャネルモデルと無いチャネルモデルの混合したものを 使用することができる。また、B’h(n)およびD’h(n)から2の因子を落 とし、C’h(n)に1/2の因子を含めることができる。最後に、全項を無効 にして、最大化される計量を与えることもできる。 また、ある変調方式に対しては全送信シンボルが同じ振幅を有する、すなわち 、全てのhおよびnに対して|sh(n)|が同じであることもお判り願いたい 。この場合、C’h(n)およびf(j,n)項は計算する必要がない。また、 ある変調方式では、典型的に少ない値しかとることがないため、sh(n−j) sh *(n−k)項はJ(J−1)回計算する必要はない。1つの可能性は、仮定 シンボル値によりインデクスが決定されるルックアップテーブルに、これらの値 を格納することである。最後に、ある変調に対しては、仮定シンボル値は単純な 値であり、乗算は不要である。例えば、BPSKでは+1および−1の仮定シン ボル値が与えられ、乗算は符号変化で置換できるようにされる。同じ性質はQP SKもしくはQPSKに基づく変調についても適用できる。 最初に、特定の同期化フィールドに関連するデータの復調についてチャネルモ デルがスタティックである、すなわち、時間的に変動しない場合について考える 。これはGSMシステムのように持続時間の短いバーストを使用するデジタルT DMAシステムで生じることがある。これはnに無関係に、cd,m(j,n)= cd,m(j),e(j,n)=e(j),f(j,n)−f(j)およびg(j ,k,n)=g(j,k)であることを意味する。したがって、各ダイバーシチ 分岐およびサンプリング相に対して1組のチャネル推定値が必要である。また、 最適結合を使用する場合には、重みwd,m(n)はwd,mとなる。 前記した概念は、第1図に示す本発明の1実施例に従った受信機で実現される 。無線信号は複数のアンテナ100を介して受信される。各アンテナ信号は、同 期化情報だけでなくベースバンドの複素データサンプルを発生する分岐信号プロ セッサ101により処理される。この情報には、タイミング情報、および、可能 であれば周知の同期化シーケンスと受信データとの相関から得られる初期チャネ ルタップ推定値が含まれている。分岐信号プロセッサはデータサンプルを格納す るバッファを含むこともできる。 チャネル推定器104が、同期化情報および同期化フィールドに対応するサン プルされたデータを使用して、チャネルタップ推定値を求める。チャネル推定器 104は、さまざまな方法を使用してチャネルタップ推定値を求めることができ る。このような1つの方法が米国特許第5,031,193号に記載されており 、 そこでは同期化相関値が単にチャネルタップ推定値として維持されている。別の 方法は、最小二乗判断により、同期化フィールドに対応する受信データを最もよ く予測するチャネルタップ推定値を見つけることである。これらのチャネルタッ プ推定値はノイズが多いため、これらの推定値をさらに処理するのは有用なこと である。 データサンプルおよびチャネルタップ推定値は必要に応じて計量プリプロセッ サ102により処理され、それは要求される計量乗数e(j),g(j,k)お よびf(j)を本質的に計算する。これらの乗数は計量プロセッサ103へ送ら れ、そこでビタビ等化プロセスが実施される。その結果、情報ビットストリーム へ変換することができる検出シンボルシーケンスが生じる。データすなわちビッ トストリームは、ソフト形式とするか、もしくは、後の復号に使用できるソフト 情報と共に通すことができる。データ値へ変換する時に、計量プロセッサ103 は、BPSK,GMSK,QPSK,DBPSK,DQPSK,もしくはπ/4 シフトDQPSK等の任意の変調形式を使用して変調されているデータを有効に 復調する。 チャネルがスタティックであるため、f(j)およびg(j,k)項は1度だ け、もしくは所定の変調期間毎に1度だけ計算すればよい。また、計量プロセッ サ103において、C’hおよびD’hを全仮定について予め計算してテーブルに 格納し、反復毎に使用することができる。広く使用されるデジタル変調方式の場 合のように、全仮定について|sh(n)|が同じであれば、f(j)およびC ’h項は計算する必要がない。 ダイバーシチ分岐毎に1つの分岐信号プロセッサの実施例を第2図に示す。無 線受信機200により、無線信号がサンプルされた複素ベースバンド受信信号へ 変換される。この変換を行う方法はいろいろあり、大概の方法にはある形式の濾 波、局部発振器信号との混合、および増幅が伴う。1つの周知の方法が米国特許 第5,031,193号の第2図に示されている。別の方法には、参照としてこ こに組み入れられている、米国特許第5,048,059号に示すように、対数 極量子化と後に続く複素サンプルへの変換が伴う。受信信号サンプルはバッファ 201に格納される。デジタルセルラーシステムがTDMもしくはTDMAであ る場合には、バッファはデータの少なくとも1つのタイムスロットを格納するこ とができる。FDMもしくはFDMAシステムの場合には、バッファ201を省 くことができる。 各々がT秒毎に1サンプルを保持することに対応する、1つ以上のサンプリン グ相を選定することにより、同期装置202はどのデータサンプルをさらに処理 するために保持するべきかを決定する。分数間隔等化については、2つ以上のサ ンプル相が保持される(Mサンプル相が保持される)。同期化方法はよく知られ ている。代表的には、同期装置により受信データが1つ以上の周知の同期化シー ケンスと相関される。周知の同期化シーケンスの一部、すなわち部分シーケンス 、しか使用されないこともある。代表的には、相関値は何らかの方法で結合され 、次に相互比較されて、同期化位置および最善サンプリング相が決定される。こ のサンプリング情報は、各選定サンプリング相に対して、T秒毎に1データサン プルしか保持しないデシメータ203へ送られる。同期装置はフレームタイミン グ情報やチャネルタップ情報等の同期化情報も供給する。チャネルタップ情報は 同期化中に計算される相関値に直接関連することができる。 ダイバーシチ分岐信号プロセッサの別の実施例を第5図に示す。無線受信機5 00は第2図に関して前記したようにバッファ501内に格納することができる サンプルされた複素ベースバンド受信信号へ無線信号を変換する。第2図の実施 例とは異なり、無線受信機500は受信データをオーバーサンプルしない。その かわり、無線受信機はシンボル周期T毎にMTのデータサンプルを供給する。し たがって、複素データストリームを間引きする必要がない。しかしながら、同期 装置502は同期化情報のみを供給する。 計量プリプロセッサの詳細を第3図に示す。このプリプロセッサは、必要に応 じて計量乗数e(j),g(j,k)およびf(j)の計算に使用される。各ダ イバーシチ分岐について、複数のFIRフィルタ300からなるFIRフィルタ バンク301がある。各フィルタバンク301内にJ個のFIRフィルタ300 がある、すなわち、チャネルモデル内の波毎に1個のFIRフィルタがある。第 1のFIRフィルタ出力が求和され、第2のFIRフィルタ出力が求和され、以 下同様の如く、これらのFIRフィルタの出力が求和される。これらの求和は加 算器302により実施される。これによりB’h(n)項のJ個計量乗数が得ら れる。 計量プリプロセッサはC’h(n)およびD’h(n)の計量乗数も計算する。 これらの各項はチャネルタップ積の和からなっている。これらはチャネルタップ プリプロセッサ303を使用して計算することができ、チャネルがスタティック であれば1回計算するだけでよい。プリプロセッサの結果は全てバッファ304 に格納される。 第1図に示す実施例は、特定の同期化フィールドに関連するデータについてチ ャネルがあまり変化しない場合に適用できる。しかしながら、そうでない場合に は、各ダイバーシチ分岐についてチャネルタップを適応的に推定すなわち予測し なければならない。このような状況で使用する受信機を第4図に示し、同じ要素 は第1図の同じ要素に対応している。この実施例では、同期化プロセスから初期 チャネルタップ推定値を求めることができ、これらの推定値は、チャネルトラッ カーを同期フィールドにわたって調整することによりさらに改善することができ る。最後に、仮のシンボル検出結果をダイバーシチ分岐チャネルトラッカーへ帰 還させて、チャネル推定値すなわち予測値を改善することができる。 第4図において、各ダイバーシチ分岐にはチャネルトラッカー404が関連し ている。このトラッカーは、計量プリプロセッサ402へ送られるサンプルされ たデータに対応するチャネルタップを推定すなわち予測する。トラッカーはダイ バーシチ分岐信号プロセッサ401から供給される同期化情報を使用して初期化 することができる。初期化およびトラッキング方法は1992年、9月に出願さ れたLarsson等の米国特許出願第07/942,270号“時間変化無線 チャネル用チャネル推定値形成方法”に記載されており、参照としてここに組み 入れられている。チャネルトラッカーは訓練モードと決定指向モードの2つのモ ードを有する。訓練モード中に、チャネルトラッカーは送られた知識を使用して チャネルタップ推定値を整える。この知識は同期化シーケンスもしくは送信され たシンボル流内の他の周知のシーケンスに対応することができる。決定指向モー ド中に、チャネルトラッカーは計量プロセッサ403から仮検出データを取り出 し、それらは正しいものと仮定する。それによりチャネルトラッカーはチャネル タップ推定値を更新することができる。当業者ならばさまざまな形式のチャネル トラッキングおよび予測があることがお判りと思われる。 計量プリプロセッサ402は、サンプルされたデータとチャネルタップ推定値 もしくは予測値から必要な計量乗数を計算する。計量プロセッサ403はシーケ ンス推定アルゴリズムにより計量乗数を使用して仮および最終検出データを提供 する。仮データはチャネルトラッキングの目的に使用される。時間nにおいて、 仮データは送信シンボルs(n−upd)からs(n−upd−J+1)につい ての決定に対応し、ここでupdは更新遅延設計パラメータであり、それは負で ないある整数である。これらのシンボル値の知識により、チャネルトラッカーは ある受信データ値を予測して実際の値と比較することができる。差を使用してチ ャネルタップ推定値を更新することができ、それを使用して時間n+1に対する チャネル値を予測することができる。 本発明の1実施例では、本発明はIS54 TDMAデジタルセルラー信号の ための受信機において使用される。2分岐アンテナダイバーシチが使用され(D =2)、かつ、T/2間隔等化(M=2)が使用される。チャネルタップ数(J )は2である。変調がπ/4シフトDQPSKである限り、π/4シフトは受信 データから除去することができる。データサンプル(n+m/M)Tに対して、 これはexp(−π(n+m/M)4)の乗算により行われる。その結果得られ るデータはQPSKシンボルストリームとして処理することができる。 第4図の実施例は受信信号の復調に使用することができる。反復nにおいて、 計量乗数は次式で与えられる。 全てのhに対して|sh(n)|2=1であるため、f(j,n)項は省くことが できる。計量を形成する時に、C’h項も省くことができる。 計量プリプロセッサの実施例を第6図に示す。受信データ値はデータバッファ 600内に格納され、チャネルタップ推定値はチャネルタップバッファ601内 に格納され、重み付け係数は重み付け係数バッファ602内に格納される。時間 nにおいて、計量乗数が一時に1つずつ計算される。選定装置603により2つ の複素数値、及び、データ値とチャネルタップ値もしくは2つのチャネルタップ 値の内のどちらかが選定される。これらの選定値は複素/複素乗算器604によ り乗算され、一方の値に他方の値の共役が乗ぜられて第1の積が形成される。選 定装置605が1つのスカラー重み付け係数を選定し、それには複素/スカラー 乗算器606で第1の積が乗ぜられ、複素およびスカラー値を乗じて第2の積が 得られる。この第2の積は累算器607により累算される。このプロセスを4回 繰り返して特定の計量乗数が得られる。次に、累算器の内容がリセットされ3つ の計量乗数が全て得られるまでプロセスが繰り返される。 計量プリプロセッサには、時間nにおいて、仮定の第(n−1)番目のシンボ ルに対応する4つの前の状態および仮定の第n番目のシンボルのシンボル値に対 応する4つの現在状態がある。そのため16の仮定が考えられる。任意の仮定h に関連するデルタ計量は次式で与えられる。 h *(n),sh *(n−1)およびsh *(n)sh(n−1)のこれらの仮定値 は全て+1,−1,+iおよび−iであり、iは虚数単位を示すため、計量乗数 には仮定のシンボル値が明確には乗ぜられない。したがって、a+ibとこれら の値の乗算はそれぞれa+ib,−a=ib,−b+iaおよびb−iaを形成 することと等価である。したがって、計量予乗数の実部および虚部を加算および 符号反転する、1組の加算器および反転器により16の分岐計量を形成すること ができる。 当業者であれば、ビタビアルゴリズム以外の、他のシーケンス推定アルゴリズ ムを使用し計量を利用して検出決定を見つけられることがお判りと思われる。例 えば、逐次復号および他の非全数探求方法を使用することができる。当業者なら ば前記した発明は周波数ダイバーシチ、時間ダイバーシチ、および偏極ダイバー シチ等の他の形式のダイバーシチにも応用できることがお判りと思われる。最後 に、1988年1月、IEEE Trans.Commin.第36巻、第13 〜20頁のM.V.EyubogluおよびS.U.H.Qureshiの論文 “縮小状態シーケンス推定および設定分割および決定帰還”に記載されているよ うに、前記した発明を使用してMLSEおよび決定帰還等化を効率的に実現する ことができる。 当業者ならば、本発明の精神もしくは本質的特徴を逸脱することなく、他の特 定形式で本発明を実施できることがお判りと思われる。したがって、ここに開示 した実施例はあらゆる点で説明用であって、制約的意味合いは無いことをお判り 願いたい。本発明の範囲は前記した説明ではなく請求の範囲によって示され、等 価的意味合いおよび範囲に入る変更は全て請求の範囲に含まれるものとする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT, UA,UG,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. デジタル通信受信機であって、 複数のダイバーシチ分岐の信号処理を行って受信信号から複素受信データサン プルおよび同期化情報を発生する手段と、 前記データサンプルおよび前記同期化情報からチャネルタップ推定値を形成す る手段と、 前記データサンプル、チャネルタップ推定値、および前記同期化情報を使用し て重み付け係数を形成する手段と、 前記データサンプル、前記チャネルタップ推定値、および前記重み付け係数を 前処理して計量乗数を発生する手段と、 前記計量乗数を仮定データシーケンスと結合し、シーケンス推定アルゴリズム を使用して計量を発生して累算し、復調データストリームを得る手段と、 を具備するデジタル通信受信機。 2. 請求項1記載の受信機であって、前記信号処理手段は、 無線信号を処理して複素データサンプルを得る手段と、 前記複素データサンプルを使用して前記受信機を同期化させ、タイミング情報 および初期チャネルタップ推定値を得る手段と、 を具備する、デジタル通信受信機。 3. 請求項2記載の受信機であって、前記信号処理手段はさらに、 前記複素データサンプルを格納する手段を具備する、デジタル通信受信機。 4. 請求項1記載の受信機であって、前記信号処理手段は、 無線信号を処理して複素データサンプルを得る手段と、 前記複素データサンプルを使用して前記受信機を同期化させ、タイミング情報 およびチャネルモデル情報を得る手段と、 前記同期化により決定されるサンプリング相を使用して前記複素データサンプ ルを間引きする手段と、 を具備する、デジタル通信受信機。 5. 請求項1記載の受信機であって、前記前処理手段は、 1団のFIRフィルタとチャネルタップ推定値に基づくフィルタ係数を使用し て各分岐データサンプルストリームを濾波する手段と、 チャネルタップ推定値を使用して積およびそれらの和を計算する手段と、 を具備する、デジタル通信受信機。 6. デジタル通信受信機であって、 複数のダイバーシチ分岐の信号処理を行って受信信号から複素受信データサン プルおよび同期化情報を発生する手段と、 前記データサンプル、前記同期化情報および仮のデータ検出結果から時間変化 チャネルタップ推定値を形成する手段と、 前記データサンプル、前記チャネルタップ推定値、前記同期化情報、および仮 のデータ検出結果を使用して時間変化重み付け係数を形成する手段と、 前記データサンプル、前記チャネルタップ推定値、および前記重み付け係数を 前処理して計量乗数を発生する手段と、 前記計量乗数を仮定データシーケンスと結合し、シーケンス推定アルゴリズム 使用して計量を発生して累算し、復調データストリームを得る手段と、 を具備するデジタル通信受信機。 7. 請求項6記載の受信機であって、前記信号処理手段は、 無線信号を処理して複素データサンプルを得る手段と、 前記複素データサンプルを使用して前記受信機を同期化させ、タイミング情報 および初期チャネルモデル情報を得る手段と、 を具備する、デジタル通信受信機。 8. 請求項7記載の受信機であって、前記信号処理手段はさらに、 前記複素データサンプルを格納する手段を具備する、デジタル通信受信機。 9. 請求項6記載の受信機であって、前記信号処理手段は、 無線信号を処理して複素データサンプルを発生する手段と、 前記複素データサンプルを使用して前記受信機を同期化させ、タイミング情報 およびチャネルモデル情報を発生する手段と、 前記同期化により決定されるサンプリング相を使用して前記複素データサンプ ルを間引きする手段と、 を具備する、デジタル通信受信機。 10. 請求項6記載の受信機であって、前記前処理手段は、 1団のFIRフィルタとチャネルタップ推定値に基づくフィルタ係数を使用し て各分岐データサンプルストリームを濾波する手段と、 チャネル推定値を使用して積およびそれらの和を計算する手段と、 を具備する、デジタル通信受信機。 11. デジタル通信受信機における等化およびダイバーシチ結合の連合方法 であって、 複数のダイバーシチ分岐の信号処理を行って受信信号から複素受信データサン プルおよび同期化情報を発生するステップと、 前記データサンプルおよび前記同期化情報からチャネルタップ推定値を形成す るステップと、 前記データサンプル、チャネルタップ推定値、および前記同期化情報を使用し て重み付け係数を形成するステップと、 前記データサンプル、前記チャネルタップ推定値、および前記重み付け係数を 前処理して計量乗数を発生するステップと、 前記計量乗数を仮定データシーケンスと結合し、シーケンス推定アルゴリズム を使用して計量を発生して累算し、復調データストリームを発生するステップと 、 を具備する等化およびダイバーシチ結合の連合方法。 12. デジタル通信受信機における等化およびダイバーシチ結合の連合方法 であって、 複数のダイバーシチ分岐の信号処理を行って受信信号から複素受信データサン プルおよび同期化情報を発生するステップと、 前記データサンプル、前記同期化情報、および仮のデータ検出結果から時間変 化チャネルタップ推定値を形成するステップと、 前記データサンプル、前記チャネルタップ推定値、前記同期化情報および仮の データ検出結果を使用して時間変化重み付け係数を形成するステップと、 前記データサンプル、前記チャネルタップ推定値、および前記重み付け係数を 前処理して計量乗数を発生するステップと、 前記計量乗数を仮定データシーケンスと結合し、シーケンス推定アルゴリズム を使用して計量を発生して累算し、復調データストリームを得るステップと、 を具備する等化およびダイバーシチ結合の連合方法。 13. IS54に基づくTDMAデジタル通信システムにおける受信機であ って、 複数のダイバーシチ分岐の信号処理を行って受信信号から複素受信データサン プルおよび同期化情報を発生する手段と、 前記データサンプル、前記同期化情報、および仮のデータ検出結果から時間変 化チャネルタップ推定値を形成する手段と、 前記データサンプル、前記チャネルタップ推定値、前記同期化情報および仮の データ検出結果を使用して時間変化重み付け係数を形成する手段と、 前記データサンプル、前記チャネルタップ推定値、および前記重み付け係数を 前処理して計量乗数を発生する手段と、 前記計量乗数を仮定データシーケンスと結合し、シーケンス推定アルゴリズム を使用して計量を発生して累算し、復調データストリームを得る手段と、 を具備するデジタル通信システムにおける受信機。 14. IS54に基づくTDMAデジタル通信システムにおけるデータ通信 受信機内の等化およびダイバーシチ結合の連合方法であって、 複数のダイバーシチ分岐の信号処理を行って受信信号から複素受信データサン プルおよび同期化情報を発生するステップと、 前記データサンプル、前記同期化情報、および仮のデータ検出結果から時間変 化チャネルタップ推定値を形成するステップと、 前記データサンプル、前記チャネルタップ推定値、前記同期化情報、および仮 のデータ検出結果を使用して時間変化重み付け係数を形成するステップと、 前記データサンプル、前記チャネルタップ推定値、および前記重み付け係数を 前処理して計量乗数を発生するステップと、 前記計量乗数を仮定データシーケンスと結合し、シーケンス推定アルゴリズム を使用して計量を発生して累算し、復調データストリームを得るステップと、 を具備する等化およびダイバーシチ結合の連合方法。
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