JP3244722B2 - 最尤系列推定器 - Google Patents

最尤系列推定器

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JP3244722B2 JP18642691A JP18642691A JP3244722B2 JP 3244722 B2 JP3244722 B2 JP 3244722B2 JP 18642691 A JP18642691 A JP 18642691A JP 18642691 A JP18642691 A JP 18642691A JP 3244722 B2 JP3244722 B2 JP 3244722B2
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  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル通信の受信
機等において、伝送路の歪みを補償する等化器として使
用される最尤系列推定器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば次のような文献に記載されるものがあった。
【0003】文献;J.G.Proakis“ディジタ
ル コミュニケーションズ(Digital Comm
unications)”(1983)McGraw−
Hill(米)P.548−627 近年、ディジタル移動通信の開発が急速に行われている
が、陸上移動通信では遅延をともなう多数の干渉波と移
動端末が高速に移動することにより、周波数選択性フェ
ージング(fading)が発生して受信信号波形が著
しく歪むため、等化器によってこの歪みを補償する必要
がある。この等化器を構成するための最尤系列推定は、
周波数選択性フェージングのように、伝送路の遅延特性
に起因して歪んだ受信信号波形から、正しい送信データ
を得るための最も有効な等化方式の一つである。
【0004】まず、図2及び図3を参照しつつ、ディジ
タル移動通信について簡単に説明する。
【0005】ディジタル移動通信では、限られた周波数
帯域を効率的に利用するため、また、固定通信網で実施
されているISDN(Integrated Service Digital Net
work、ディジタル総合ネットワーク)サービスと容易に
接続できるようにするため、時分割多重方式(Time Div
ision Multiple Access;TDMA)が用いられる見込み
である。そのTDMAのフレーム構成例を図2に示す。
【0006】図2において、1フレームは6個のタイム
スロットSlot1〜6から構成されており、一つまた
は二つのタイムスロットを一加入者に割り当てる。各タ
イムスロットSlot1〜6は、28ビットの同期及び
等化器のトレーニングのためのトレーニング系列Syn
c、12ビットの制御用情報の系列SACCH、12ビ
ットの隣接チャネル識別用の系列CDVCC、260ビ
ットのデータ部分DATA、及び12ビットの未使用領
域RSVDより構成されている。
【0007】図3は、ディジタル移動通信の送受信機を
示す構成ブロック図である。この送受信機では、送信機
10の出力側に、伝送路20を介して受信機30が接続
されている。送信機10は、符号化器11、送信ローパ
スフィルタ(LPF)12、及び変調器13等で構成さ
れている。受信機30は、復調器31、受信ローパスフ
ィルタ(LPF)32、等化器33、及び復号器34等
で構成されている。
【0008】この送受信機の動作を説明する。
【0009】送信機10では、入力データbm を符号化
器11で送信シンボルxn に変換し、送信ローパスフィ
ルタ12によって帯域制限して送信複素ベースバンド信
号s(t)を生成する。変調器13では、送信複素ベー
スバンド信号s(t)を搬送波によって変調し、信号s
c (t)として伝送路20へ送信する。
【0010】受信機30は、伝送路20を通った信号r
c (t)を復調器31で複素ベースバンド信号r(t)
に変換し、さらに受信ローパスフィルタ32を通して帯
域制限された受信複素ベースバンド信号y(t)を得
る。この信号y(t)をシンボル間隔Tでサンプリング
する。等化器33では、信号y(t)のサンプル値yn
から、周波数選択性フェージングによる伝送路20の特
性を補償し、送信シンボルを推定する。最後に、復号器
34で送信シンボルの推定値Exn (但し、Eは推定の
意味)を復号し、送信されたデータEbm を得る。
【0011】次に、前記文献に記載された最尤系列推定
について説明する。最尤系列推定は、ある有限区間での
受信信号系列yN ={y1 ,y2 ,…,yN }が得られ
たときに、伝送路のインパルス応答h(t)を既知とし
てyN を実現する確率(尤度)の最も大きい送信シンボ
ル系列xN ={x1 ,x2 ,…,xN }を推定するもの
である。この最尤系列は、伝送路雑音として白色ガウス
雑音を仮定すると、結局、 を最大にする系列{x1 ,x2 ,…,xN }を求めるこ
とによって得られる。(1)式は、畳み込み符号の復号
法として知られるビタビ・アルゴリズム(Viterbi algo
rithm )を用いて効率的に計算される。
【0012】以下、図3の伝送路モデルを示す図4を参
照しつつ、最尤系列推定におけるビダビ・アルゴリズム
の原理について簡単に説明する。
【0013】今、伝送路を図4に示すインパルス応答が
有限の離散時間モデルで仮定する。図4において、40
はシンボル間隔Tの遅延素子、41は乗算器、42は累
算器、43は加算器である。hj (j =0,…,L)は
図3における送・受信ローパスフィルタ12,32も含
めた伝送路20のインパルス応答h(t)のシンボル間
隔Tでのサンプル値h(t−jT)であり、インパルス
応答の長さは(L+1)Tである。また、wn は伝送路
の雑音で、加法的な白色ガウス雑音である。この仮定に
より、(1)式は となる。従って、(2)式においてk=nまでの和jn
は、k=n−1までの和Jn-1 を用いて、 と表される。ここで、jn はk=1からnまでの受信信
号系列の対数尤度に比例する量であり、パスメトリック
(経路規準)と呼ばれる。また、(3)式の右辺第2項
は、次に述べる状態遷移についての対数尤度に比例する
量であり、ブランチメトリック(状態遷移規準)と呼ば
れる。
【0014】一方、図4に示した伝送路モデルの時刻n
−1における状態は、状態ベクトル Sn-1 ={xn-1 ,…,xn-L } …(4) によって表される。送信シンボルの種類がM個の場合、
伝送路のとり得る状態は L 個ある。
【0015】次に、時刻n−1の状態Sn-1 から時刻n
における状態Sn への遷移を考えると、 L 個の状態S
n の各々に対して、M通りの状態Sn-1 からの遷移があ
る。この時刻間の状態遷移をブランチと呼び、また、各
状態をたどるMn 通りの経路をパスと呼ぶ。各時刻のM
L 個のとり得る状態の各々に対して、一つ前の時刻のM
個の状態からのパスがある。
【0016】ビタビ・アルゴリズムは、各時刻毎に、各
状態におけるM通りの可能なパスについて(3)式のパ
スメトリックを計算し、最も値の大きいパスを選択す
る。従って、各時刻毎に常にML 通りのパスが残され、
過去のパスは次第に一つに絞られてくる。最終的に一つ
に収束したパスより、送信シンボル系列の推定値が得ら
れる。
【0017】図5は、従来の最尤系列推定器の構成例を
示すブロック図である。この最尤系列推定器は、ビタビ
・アルゴリズム処理部50、及び伝送路推定部60で構
成されている。
【0018】受信信号y(t)は、 yn =y(t0 +(n−1)T) ・・・(5) 但し、t0 ;サンプリング位相 にサンプリングされ、ビタビ・アルゴリズム処理部50
と伝送路推定部60に入力される。伝送路推定部60で
は、先ず、図2のトレーニング系列SYNCと、これに
対応する受信信号のサンプル値yn を用いて、伝送路の
インパルス応答をLMS(Least Mean Square)等の適応
アルゴリズムにより推定する。さらに、図2のデータ部
分DATAでは、サンプル値yn と送信シンボルの推定
値EXn を用いて、伝送路のインパルス応答の推定を続
ける。
【0019】推定された伝送路のインパルス応答{Eh
j }はビタビ・アルゴリズム処理部50に入力される。
ビタビ・アルゴリズム処理部50では、受信信号のサン
プル値yn と、推定された伝送路のインパルス応答{E
j }を用いて先に述べたビタビ・アルゴリズムの原理
に従って送信シンボルの推定を行う。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】最尤系列推定におい
て、干渉波の数や遅延が異なると、ビット誤り率が最小
となるサンプリング位相が異なる。ところが、従来の最
尤系列推定器では、(5)式に示す用に、サンプリング
位相を固定していたため、干渉波の数や遅延、あるいは
受信信号の信号対雑音比(S/N比)等といった様々な
環境パラメータを変更して予めシミュレーションを行
い、ビット誤り率でその妥協点を求め、サンプリング位
相を固定するという煩雑な処理が必要であり、技術的に
充分満足のゆく最尤系列推定器を得ることが困難であっ
た。
【0021】本発明は、前記従来技術が持っていた課題
として、最尤系列推定において、干渉波の数や遅延、あ
るいは受信信号のS/N比等といった様々な環境パラメ
ータを変更して予めシミュレーションを行い、ビット誤
り率でその妥協点を求めるという煩雑な処理が必要にな
るという点について解決した最尤系列推定器を提供する
ものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するため、最尤系列推定器は、サンプリング位相
選択部、サンプリング処理部、伝送路推定部、及びビタ
ビ・アルゴリズム処理部を備えている。
【0023】ここで、サンプリング位相選択部は、伝送
路からの受信信号y(t)をM通りの異なるサンプリン
グ位相τi (i=1,…,M)でサンプリングし、それ
らのサンプル値系列{y}の内のトレーニング系列{φ
n}(n=1,…,Nt )に対応する尤度または2乗和
を演算し、その尤度または2乗和が最大となるサンプリ
ング位相τmax を選択する機能を有している。サンプリ
ング処理部は、所定のタイミングで入力される前記受信
信号y(t)を前記サンプリング位相τmax 及びシンボ
ル間隔Tでサンプリングしてサンプル値系列{yn }を
求める機能を有している。
【0024】また、伝送路推定部は、、前記トレーニン
グ系列{φn }とこれに対応する前記サンプル値系列
{yn }から、適応等化アルゴリズムによって前記伝送
路のインパルス応答の推定値{Ehj }(j=0,…,
L)を求めた後、前記サンプル値系列{y}の内のデー
タ部分では前記受信信号y(t)のサンプル値yn と送
信シンボルの推定値EXn を用いて前記推定値{E
j }を求める機能を有している。ビタビ・アルゴリズ
ム処理部は、前記推定値{Ehj }に基づきビタビ・ア
ルゴリズムに従って前記サンプル値系列{yn }から前
記推定値EXn を求めて前記伝送路推定部へ与える機能
を有している。
【0025】第2の発明では、第1の発明のサンプリン
グ位相選択部は、前記受信信号y(t)を前記サンプリ
ング位相τi 及びシンボル間隔Tでサンプリングするサ
ンプリング処理手段と、前記サンプリング処理手段でサ
ンプリングされたM通りの異なる前記受信信号のサンプ
ル値系列{y}={y(τi +(n−1)T)}(n=
1,…,Nt )のトレーニング系列{φn }に対する尤
度を計算する尤度計算手段と、前記尤度計算手段で計算
されたM個の尤度を比較して最も尤度が大きいサンプリ
ング位相τi を最適なサンプリング位相τmax として選
択する最大尤度サンプリング位相選択手段とを、備えて
いる。
【0026】第3の発明では、第1の発明のサンプリン
グ位相選択部は、前記受信信号y(t)を前記サンプリ
ング位相τi 及びシンボル間隔Tでサンプリングするサ
ンプリング処理手段と、前記サンプリング処理手段でサ
ンプリングされたM通りの異なる前記受信信号のサンプ
ル値系列{y}={y(τi +(n−1)T)}(n=
1,…,Nt )と前記トレーニング系列{φn }から推
定される伝送路のインパルス応答のサンプル値とに基づ
きそのサンプル値の2乗和を計算する2乗和計算手段
と、前記2乗和計算手段で計算されたM個の2乗和を比
較して最も2乗和が大きいサンプリング位相τi を最適
なサンプリング位相τmax として選択する最大2乗和サ
ンプリング位相選択手段とを、備えている。
【0027】
【作用】第1の発明によれば、以上のように最尤系列推
定器を構成したので、サンプリング位相選択部は、伝送
路からの受信信号をサンプリングし、そのサンプル値系
列の内のトレーニング系列に対応する尤度または2乗和
を演算し、その尤度または2乗和が最大となるサンプリ
ング位相を選択してサンプリング処理部へ送る。サンプ
リング処理部では、所定のタイミングで入力される受信
信号をサンプリング位相及びシンボル間隔Tでサンプリ
ングしてサンプリング系列を求め、それを伝送路推定部
及びビタビ・アルゴリズム処理部へ送る。
【0028】伝送路推定部は、トレーニング系列とそれ
に対応するサンプル値系列から、伝送路のインパルス応
答の推定値を求め、その後、サンプル値系列の内のデー
タ部分では受信信号のサンプル値と送信シンボルの推定
値を用いて伝送路のインパルス応答の推定値を求め、ビ
タビ・アルゴリズム処理部へ与える。ビタビ・アルゴリ
ズム処理部では、伝送路のインパルス応答の推定値に基
づき送信シンボルの推定値を求める。これにより、複数
の異なるサンプリング位相の中から、ビット誤り率が最
小になると推測されるサンプリング位相が的確に選択さ
れ、精度のよい送信シンボル系列の推定が行える。
【0029】第2の発明では、受信信号がサンプリング
処理手段でサンプリングされ、尤度計算手段へ送られ
る。尤度計算手段は、サンプリングされた受信信号のサ
ンプル値系列のトレーニング系列に対する尤度を計算
し、その計算した尤度を最大尤度サンプリング位相選択
手段へ送る。最大尤度サンプリング位相選択手段では、
尤度計算手段で計算されたM個の尤度を比較して最も尤
度が大きいサンプリング位相を選択する。これにより、
精度の高いサンプリング位相の選択が行える。
【0030】第3の発明では、受信信号がサンプリング
処理手段でサンプリングされ、そのサンプル値系列が2
乗和計算手段へ送られる。2乗和計算手段では、サンプ
ル値系列と、トレーニング系列から推定される伝送路の
インパルス応答のサンプル値とに基づき、そのサンプル
値の2乗和を計算し、その計算結果を最大2乗和サンプ
リング位相選択手段へ送る。最大2乗和サンプリング位
相選択手段では、2乗和計算手段で計算されたM個の2
乗和を比較して最も2乗和が大きいサンプリング位相を
選択する。これにより、少ない演算量でより高速に、サ
ンプリング位相の選択が行える。従って、前記課題を解
決できるのである。
【0031】
【実施例】本実施例では、例えば図3の受信機30内の
等化器33を構成するための最尤系列推定器について説
明する。ここで、M通りの異なるサンプリング位相τi
(i=1,…,M)の中から、ビット誤り率が最小とな
ると推測されるサンプリング位相を選択する場合につい
て、図1、図6、及び図7を参照しつつ実施例の説明を
行う。また、図2のトレーニング系列SYNCの長さを
t とし、その要素をφi (i=1,…,Nt )で表す
ことにする。
【0032】第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例を示す最尤系列推定器の
機能ブロック図である。
【0033】この最尤系列推定器は、集積回路等の個別
回路、あるいはプロセッサを用いたプログラム制御等で
構成されるもので、遅延処理部100とサンプリング位
相選択部110とを備えている。遅延処理部100は、
受信信号y(t)を所定時間遅らせる機能を有してい
る。サンプリング位相選択部110は、受信信号y
(t)をサンプリングし、そのサンプル値系列の内のト
レーニング系列{φn }(n=1,…,Nt )に対応す
る尤度を演算し、その尤度が最大となるサンプリング位
相τmax を選択する機能を有している。
【0034】これらの遅延処理部100及びサンプリン
グ位相選択部110の出力側には、サンプリング処理部
120が接続され、そのサンプリング処理部120の出
力側に、ビタビ・アルゴリズム処理部130及び伝送路
推定部140が接続されている。
【0035】サンプリング処理部120は、遅延処理部
100からの受信信号y(t)を、サンプリング位相τ
max でサンプリングしてサンプル値系列{yn }を求
め、それをビタビ・アルゴリズム処理部130及び伝送
路推定部140へ与える機能を有している。
【0036】ビタビ・アルゴリズム処理部130は、サ
ンプル値系列{yn}を入力し、インパルス応答の推定
値{Ehj }(j=0,…,L)に基づき、前記ビタビ
・アルゴリズムの原理に従って送信シンボルの推定値
{EXn }を求める機能を有し、ブランチメトリック計
算手段、及びパスメトリック計算手段等で構成されてい
る。
【0037】伝送路推定部140は、スイッチ手段15
0から切り換え入力されるトレーニング系列{φn }と
これに対応するサンプル値系列{yn }から、LMS等
の適応等化アルゴリズムによって伝送路のインパルス応
答の推定値{Ehj }(j=0,…,L)を求めた後、
サンプル値系列の内の図2のデータ部分DATAにおい
て受信信号y(t)のサンプル値yn と送信シンボルの
推定値EXn を用いてインパルス応答の推定値{E
j }を求め、ビタビ・アルゴリズム処理部130へ与
える機能を有している。
【0038】次に、図1の動作を説明する。受信信号y
(t)は、遅延処理部100とサンプリング位相選択部
110に入力される。サンプリング位相選択部110で
は、M通りの異なるサンプリング位相τi (i=1,
…,M)で受信信号y(t)をサンプリングする。そし
て、それらのサンプル値系列のうち、等化器のトレーニ
ング系列{φn }に対応する部分 {y(τi +(n−1)T)} (i=1,…,M、n=1,…,Nt) の、該等化器のトレーニング系列{φn }に対する尤度
を各iについて計算し、その尤度が最大となるτi を選
択し、サンプリング位相τmax としてサンプリング処理
部120へ与える。
【0039】一方、遅延処理部100に入力された受信
信号y(t)は、サンプリング位相選択部110でサン
プリング位相τmax が選択されるまで、遅延させられて
から、サンプリング処理部120へ入力される。このサ
ンプリング処理部120では、受信信号y(t)が、 yn =y(τmax +(n−1)T) (n=1,…,N) ・・・(6) にサンプリングされ、そのサンプリング系列{yn }が
ビタビ・アルゴリズム処理部130と伝送路推定部14
0へ入力される。
【0040】伝送路推定部140では、先ず、スイッチ
手段150より切り換え入力されるトレーニング系列
{φn }と、こに対応する受信信号y(t)のサンプル
値系列{yn }とから、LMS等の適応等化アルゴリズ
ムにより、伝送路のインパルス応答の推定値{Ehj
を求め、ビタビ・アルゴリズム処理部130へ与える。
さらに、伝送路推定部140は、図2に示すようなデー
タ部分DATAでは、受信信号y(t)のサンプル値y
n と、スイッチ手段150から切り換え入力される送信
シンボルの推定値EXn とを用いて、伝送路のインパル
ス応答の推定値{Ehj }を求め続け、その推定値{E
j }をビタビ・アルゴリズム処理部130へ入力す
る。
【0041】ビタビ・アルゴリズム処理部130では、
受信信号y(t)のサンプル値系列{yn }を入力し、
先に述べたビタビ・アルゴリズムの原理に従って送信シ
ンボルの推定値EXn を求める。
【0042】図6は、図1に示すサンプリング位相選択
部110の機能ブロック図である。このサンプリング位
相選択部110は、サンプリング位相τ1 〜τM によっ
て受信信号y(t)をサンプリングするサンプリング処
理手段111−1〜111−Mを備え、それらの各出力
側には、該サンプル値系列{y1n}〜{yMn}を一定時
間遅らせる遅延処理手段112−1〜112−Mと、該
サンプル値系列{y1n}〜{yMn}を切り換えるための
スイッチ113−1〜113−Mとが、接続されてい
る。
【0043】各スイッチ113−1〜113−Mには、
トレーニング系列{φn }から伝送路のインパルス応答
の推定を行う伝送路推定手段114−1〜114−M
と、該推定値等に基づき尤度JNt(1)〜JNt(M)を
計算する尤度計算手段115−1〜115−Mとが、そ
れぞれ接続されている。さらに、各尤度計算手段115
−1〜115Mの出力側には、最大尤度のサンプリング
位相τmax を選択する最大尤度サンプリング位相選択手
段116が接続されている。
【0044】次に、サンプリング位相選択部110の概
略の動作を説明する。このサンプリング位相選択部11
0の動作は、二つの段階からなっている。最初の段階で
は、トレーニング系列{φn }と、それに対応する受信
信号y(t)のサンプル値系列{yin}(i=1,…,
M)を用いて、伝送路推定手段114−1〜114−M
で、伝送路のインパルス応答の推定が行われる。
【0045】次の段階では、伝送路推定手段114−1
〜114−Mにより、前の段階で推定された伝送路のイ
ンパルス応答を初期値とした伝送路のインパルス応答の
推定が、トレーニング系列{φn }と、受信信号y
(t)の前の段階と同じサンプル値系列のトレーニング
系列に対応する部分を用いて行われる。同時に、尤度計
算手段115−1〜115−Mにより、そのサンプル値
系列のトレーニング系列に対応する部分の、トレーニン
グ系列に対する尤度JNt(1)〜JNt(M)の計算が行
われる。
【0046】次に、サンプリング位相選択部110の詳
細な動作について説明する。受信信号y(t)は、サン
プリング処理手段111−1〜111−Mで、 yin=y(τi +(n−1)T) (i=1,…,M、n=1,…,Nt ) ・・・(7) にサンプリングされ、遅延処理手段112−1〜112
−Mとスイッチ113−1〜113−Mに入力される。
遅延処理手段112−1〜112−Mに入力されたサン
プル値系列は、トレーニング系列{φ1 ,…,φNt
と、それに対応する受信信号y(t)のサンプル値系列
{yi1,…,yiNt }を用いた伝送路のインパルス応答
{Ehj }の推定が終了するまで遅延させられてから、
尤度計算手段115−1〜115−Mとスイッチ113
−1〜113−Mに入力される。
【0047】スイッチ131−1〜113−Mは、サン
プリング処理手段111−1〜111−Mから該スイッ
チ113−1〜113−Mに入力された受信信号y
(t)のサンプル値系列{yin}={yi1,…,yiN
の内、トレーニング系列{φ1 ,…,φNt}に対応する
部分{yi1,…,yiNt }が、伝送路推定手段114−
1〜114−Mに入力される様に、また、遅延処理手段
112−1〜112−Mで遅延させられてから、スイッ
チ113−1〜113−Mに入力された受信信号y
(t)のサンプル値系列{yi1,…,yiN}が尤度計算
手段115−1〜115−Mと伝送路推定手段114−
1〜114−Mに入力される様に、切り換えられる。
【0048】尤度計算手段115−1〜115−Mで
は、トレーニング系列{φ1 ,…,φn }(1≦n≦N
t )に対応する受信信号y(t)のサンプル値系列{y
i1,…,yin}(i=1,…,M、1≦n≦Nt )の、
該トレーニング系列{φ1 ,…,φn }に対する尤度に
比例する量としてJn (i)が、 により計算される。そして、トレーニング系列{φ1
…,φNt}に対応する受信信号y(t)のサンプル値系
列{yi1,…,yiNt }の、該トレーニング系列
{φ1 ,…,φNt}に対する尤度JNt(i)のみが、最
大尤度サンプリング位相選択手段116に入力される。
【0049】伝送路推定手段114−1〜114−Mで
は、先ず、トレーニング系列{φ1 ,…,φNt}と、そ
れに対応する受信信号y(t)のサンプル値系列
{yi1,…,yiNt }を用いた伝送路のインパルス応答
{Ehj }の推定が行われる。次に、その伝送路のイン
パルス応答{Ehj }を初期値として利用した伝送路の
インパルス応答{Ehj }の推定が、トレーニング系列
{φ1 ,…,φNt}と、先ほど用いたのと同じ受信信号
y(t)のサンプル値系列{yi1,…,yiNt }を用い
て行われる。
【0050】最大尤度サンプリング位相選択手段116
では、尤度JNt(i)が最大となるτi を選択し、サン
プリング位相τmaxとして出力し、図1のサンプリング
処理部120に与える。
【0051】以上のように、この第1の実施例では、次
のような利点を有している。
【0052】本実施例では、図1のようにサンプリング
位相選択部110及びサンプリング処理部120を設け
ている。そして、サンプリング位相選択部110では、
図6に示すように、複数の異なるサンプリング位相τi
について、その位相τi でサンプリングした場合の受信
信号y(t)のサンプル値系列{y1n}〜{yMn}のト
レーニング系列{φn }に対応する部分の、該等化器の
トレーニング系列{φn }に対する尤度JNt(1)〜J
Nt(M)を尤度計算手段115−1〜115−Mで計算
し、その値が最大となるサンプリング位相τmax を最大
尤度サンプリング位相選択手段116で選択するように
している。
【0053】そのため、複数の異なるサンプリング位相
τi の中から、ビット誤り率が最小になると推測される
サンプリング位相τmax を簡単かつ的確に選択できる。
従って、従来のような、干渉波の数や遅延、受信信号y
(t)のS/N比等のような様々な環境パラメータを変
更して予めシミュレーションを行い、ビット誤り率でそ
の妥協点を求め、サンプリング位相τi を固定するとい
う煩雑な処理を省略できる。しかも、尤度計算手段11
5−1〜115−Mで尤度JNt(1)〜JNt(M)を計
算し、それに基づき位相選択を行っているので、精度よ
くサンプリング位相τmax が得られる。
【0054】第2の実施例 図7は、本発明の第2の実施例を示すもので、図1中の
サンプリング位相選択部110の、図6とは異なる構成
の機能ブロック図である。
【0055】このサンプリング位相選択部110が、図
6のものと異なる点は、図6の遅延処理手段112−1
〜112−Mとスイッチ113−1〜113−Mを省略
すると共に、図6の尤度計算手段115−1〜115−
Mに代えて2乗和計算手段117−1〜117−Mを設
け、さらにその出力側に、最大尤度サンプリング位相選
択手段116に代えて最大2乗和サンプリング位相選択
手段118を設けた点である。
【0056】即ち、このサンプリング位相選択部110
では、サンプリング処理手段111−1〜111−Mの
出力側に、伝送路推定手段114−1〜114−M及び
2乗和計算手段117−1〜117−Mが接続され、そ
の2乗和計算手段117−1〜117−Mの出力側に、
最大2乗和サンプリング位相選択手段118が接続され
ている。
【0057】2乗和計算手段117−1〜117−M
は、サンプリング処理手段111−1〜111−Mから
のサンプリング値系列{y1n}〜{yMn}と、伝送路推
定手段114−1〜114−Mからの伝送路のインパル
ス応答のサンプル値{Eh1 }〜{EhM }とに基づ
き、2乗和S(1)〜S(M)の計算を行い、それを最
大2乗和サンプリング位相選択手段118へ与える機能
を有している。最大2乗和サンプリング位相選択手段1
18は、M個の2乗和S(1)〜S(M)を比較して最
も2乗和が大きいサンプリング位相τi を最適なサンプ
リング位相τmax として選択する機能を有している。
【0058】次に、図7の動作を説明する。等化器のト
レーニング系列{φn }(n=1,…,Nt )が伝送路
推定手段114−1〜114−Mへ入力されると、該伝
送路推定手段114−1〜114−Mにより、伝送路の
インパルス応答のサンプル値系列{Ehj }が各iにつ
いて推定され、その推定値が2乗和計算手段117−1
〜117−Mへ与えられる。すると、各2乗和計算手段
117−1〜117−Mでは、入力されたサンプル値系
列{Ehj }の2乗和S(i)を求め、その2乗和S
(i)を最大2乗和サンプリング位相選択手段118へ
与える。最大2乗和サンプリング位相選択手段118で
は、入力された2乗和S(i)が最大となるサンプリン
グ位相τmax を選択し、それを出力して図1のサンプリ
ング処理部120へ与える。
【0059】さらに、このサンプリング位相選択部11
0の詳細な動作を説明する。受信信号y(t)は、サン
プリング処理手段111−1〜111−Mで、 yin=y(τi +(n−1)T) (i=1,…,M、n=1,…Nt ) ・・・(9) にサンプリングされ、伝送路推定手段114−1〜11
4−Mと2乗和計算手段117−1〜117−Mとに入
力される。伝送路推定手段114−1〜114−Mで
は、トレーニング系列{φ1 ,…,φNt}と、それに対
応する受信信号y(t)のサンプル値系列{yi1,…,
iNt }を用いて、伝送路のインパルス応答のサンプル
値{Ehj }の推定が行われる。
【0060】2乗和計算手段117−1〜117−Mで
は、伝送路推定手段114−1〜114−Mの伝送路推
定が終了した時点での、伝送路のインパルス応答のサン
プル値{Ehj }の2乗和S(i)が計算され、最大2
乗和サンプリング位相選択手段118に入力される。最
大2乗和サンプリング位相選択手段118では、伝送路
推定が終了した時点での、伝送路のインパルス応答のサ
ンプル値{Ehj }の2乗和S(i)が最大となるサン
プリング位相τi を選択し、それをサンプリング位相τ
max として出力し、図1のサンプリング処理部120に
与える。
【0061】以上のように、この第2の実施例では、複
数の異なるサンプリング位相τi について、その位相τ
i でサンプリングした場合の受信信号y(t)のサンプ
ル値系列{y1n}〜{yMn}のトレーニング系列
{φn }に対応する部分と、該等化器のトレーニング系
列{φn }から伝送路のインパルス応答のサンプル値
{Ehj }を伝送路推定手段114−1〜114−Mで
推定し、その2乗和S(i)を2乗和計算手段117−
1〜117−Mで求め、該2乗和S(i)が最大となる
サンプリング位相τmax を最大2乗和サンプリング位相
選択手段118で選択するようにしている。
【0062】そのため、第1の実施例と同様に、従来の
ようなサンプリング位相を同定するという煩雑な処理が
省略でき、簡単かつ的確にサンプリング位相τmax を選
択できる。さらに、この第2の実施例では、2乗和計算
手段117−1〜117−Mで2乗和S(i)を求め、
その2乗和S(i)が最大となるサンプリング位相τ
max を選択するようにしているので、第1の実施例の尤
度計算に比べ、演算量が少なくなって処理速度の高速化
が図れる。
【0063】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば
次のようなものがある。
【0064】(i) 上記実施例では、パスメトリック
の計算式として(3)式に示した対数尤度に比例する量
を用いて説明しているが、(3)式の絶対値をパスメト
リックとしてもよい。
【0065】(ii) 最尤系列推定器として、例えば、
図1に示した構成に、整合フィルタや白色化整合フィル
タ等を加え、該白色化フィルタの出力をビタビ・アルゴ
リズム処理部130に入力することも可能である。これ
らの構成では、パスメトリックの計算式が異なるだけで
あり、従ってこれらの構成の最尤系列推定器にも、上記
実施例を同様に適用できる。
【0066】(iii) 図1中のサンプリング位相選択部
110は、図6または図7以外の回路構成で構成するこ
とも可能である。さらに、図1では、図2のTDMAフ
レーム構成を用いて送信シンボルの推定値を求めるよう
にしたが、他のデータ系列を用いて上記実施例を適用す
ることも可能である。
【0067】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、サンプリング位相選択部及びサンプリング処
理部を設け、該サンプリング位相選択部により、複数の
異なるサンプリング位相について、その位相でサンプリ
ングした場合の受信信号のサンプル値系列のトレーニン
グ系列に対応する部分の、該等化器のトレーニング系列
に対する尤度または2乗和を計算し、その値が最大とな
るサンプリング位相を選択するようにしている。
【0068】そのため、複数の異なるサンプリング位相
の中から、ビット誤り率が最小になると推測されるサン
プリング位相を簡単かつ的確に選択できる。従って、従
来のように、干渉波の数や遅延、受信信号のS/N比等
の様々な環境パラメータを変更して予めシミュレーショ
ンを行い、ビット誤り率でその妥協点を求めサンプリン
グ位相を固定するという煩雑な処理を省略できる。
【0069】第2の発明によれば、サンプリング処理手
段によって受信信号をサンプリングし、そのサンプリン
グされたサンプル値系列に基づき尤度計算手段でトレー
ニング系列に対する尤度を計算し、最大尤度サンプリン
グ位相選択手段により、計算された尤度を比較して最も
尤度が大きいサンプリング位相を最適なサンプリング位
相として選択するようにしている。そのため、より精度
の高いサンプリング位相を選択できる。
【0070】第3の発明によれば、複数の異なるサンプ
リング位相について、その位相でサンプリングした場合
の受信信号のサンプル値系列のトレーニング系列に対応
する部分と、該等化器のトレーニング系列から伝送路の
インパルス応答のサンプル値を推定し、その2乗和が最
大となるサンプリング位相を選択するようにしている。
そのため、第2の発明よりも少ない演算量で、より高速
に的確なサンプリング位相を選択できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す最尤系列推定器の
機能ブロック図である。
【図2】TDMAのフレーム構成図である。
【図3】ディジタル移動通信の送受信機を示す構成ブロ
ック図である。
【図4】図3の伝送路モデルを示す図である。
【図5】従来の最尤系列推定器の構成ブロック図であ
る。
【図6】本発明の第1の実施例を示すもので、図1中の
サンプリング位相選択部110の機能ブロック図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施例を示すもので、図1中の
サンプリング位相選択部110の機能ブロック図であ
る。
【符号の説明】
100 遅延処理部 110 サンプリング位相選択部 111−1〜111−M サンプリング処理手段 112−1〜112−M 遅延処理手段 113−1〜113−M スイッチ 114−1〜114−M 伝送路推定部 115−1〜115−M 尤度計算手段 116 最大尤度サンプリング位相
選択手段 117−1〜117−M 2乗和計算手段 118 最大2乗和サンプリング位
相選択手段 120 サンプリング処理部 130 ビタビ・アルゴリズム処理
部 140 伝送路推定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−21243(JP,A) 特開 平2−10924(JP,A) 特開 昭58−215154(JP,A) 特開 平2−192252(JP,A) 特開 平4−321338(JP,A) 特開 平5−316083(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 13/00 H03H 17/00 H04L 25/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送路からの受信信号y(t)をM通り
    の異なるサンプリング位相τi (i=1,…,M)でサ
    ンプリングし、それらのサンプル値系列{y}の内のト
    レーニング系列{φn }(n=1,…,Nt )に対応す
    る尤度または2乗和を演算し、その尤度または2乗和が
    最大となるサンプリング位相τmax を選択するサンプリ
    ング位相選択部と、 所定のタイミングで入力される前記受信信号y(t)を
    前記サンプリング位相τmax 及びシンボル間隔Tでサン
    プリングしてサンプル値系列{yn }を求めるサンプリ
    ング処理部と、 前記トレーニング系列{φn }とこれに対応する前記サ
    ンプル値系列{yn }から、適応等化アルゴリズムによ
    って前記伝送路のインパルス応答の推定値{Ehj
    (j=0,…,L)を求めた後、前記サンプル値系列
    {y}の内のデータ部分では前記受信信号y(t)のサ
    ンプル値yn と送信シンボルの推定値EXn を用いて前
    記推定値{Ehj }を求める伝送路推定部と、 前記推定値{Ehj }に基づきビタビ・アルゴリズムに
    従って前記サンプル値系列{yn }から前記推定値EX
    n を求めて前記伝送路推定部へ与えるビタビ・アルゴリ
    ズム処理部とを、 備えたことを特徴とする最尤系列推定器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の最尤系列推定器におい
    て、 前記サンプリング位相選択部は、前記受信信号y(t)
    を前記サンプリング位相τi 及びシンボル間隔Tでサン
    プリングするサンプリング処理手段と、前記サンプリン
    グ処理手段でサンプリングされたM通りの異なる前記受
    信信号のサンプル値系列{y}={y(τi +(n−
    1)T)}(n=1,…,Nt)のトレーニング系列{φ
    n }に対する尤度を計算する尤度計算手段と、前記尤度
    計算手段で計算されたM個の尤度を比較して最も尤度が
    大きいサンプリング位相τi を最適なサンプリング位相
    τmax として選択する最大尤度サンプリング位相選択手
    段とを、備えたことを特徴とする最尤系列推定器。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の最尤系列推定器におい
    て、 前記サンプリング位相選択部は、前記受信信号y(t)
    を前記サンプリング位相τi 及びシンボル間隔Tでサン
    プリングするサンプリング処理手段と、前記サンプリン
    グ処理手段でサンプリングされたM通りの異なる前記受
    信信号のサンプル値系列{y}={y(τi +(n−
    1)T)}(n=1,…,Nt )と前記トレーニング系
    列{φn }から推定される伝送路のインパルス応答のサ
    ンプル値とに基づきそのサンプル値の2乗和を計算する
    2乗和計算手段と、前記2乗和計算手段で計算されたM
    個の2乗和を比較して最も2乗和が大きいサンプリング
    位相τi を最適なサンプリング位相τmax として選択す
    る最大2乗和サンプリング位相選択手段とを、備えたこ
    とを特徴とする最尤系列推定器。
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