JP2690196B2 - 最尤系列推定器及び最尤系列推定方法 - Google Patents

最尤系列推定器及び最尤系列推定方法

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法夫 山口
玄博 椎野
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、ディジタル通信に使用される受信機等にお
いて、伝送路の歪みを補償する等化器として利用される
最尤系列推定器に関するものである。
背景技術 近年、ディジタル移動通信の開発が急速に行われてい
る。だが、陸上移動通信では、遅延をともなう多数の干
渉波と移動端末が高速に移動することによって、周波数
選択性フェージング(fading)が発生し受信信号波形が
著しく歪むという問題がある。このため等化器によって
この歪みを補償する必要がある。この等化器を構成する
最尤系列推定は、周波数選択性フェージングのように、
伝送路の遅延特性に起因して歪んだ受信信号波形から、
正しい送信データを得るための最も有効な等化方式の一
つである。
先ず、図6及び図7を参照しつつ、ディジタル移動通
信について簡単に説明する。
ディジタル移動通信では、限られた周波数帯域を効率
的に利用するために、また、固定通信網で実施されてい
るISDN(Intergrated Service Digital Network、ディ
ジタル総合ネットワーク)サービスと容易に接続できる
ようにするため、時分割多重方式(Time Division Mult
iple Access;TDMA)が用いられる見込みである。そのTD
MAのフレーム構成例を図6に示す。
図6において、1フレームは、6個のタイムスロット
Slot1〜6から構成されている。また、このタイムスロ
ットの中の一つまたは二つのタイムスロットを一加入者
に割り当てている。各タイムスロットSlot1〜6は、同
期及び等化器のトレーニングのための28ビットのトレー
ニング系列SYNC、12ビットの制御情報の系列SACCH、12
ビットの隣接チャンネル識別用の系列CDVCC、合計260ビ
ットのデータ部分DATA、及び12ビットの未使用領域RSVD
より構成されている。
各加入者に割り当てられたタイムスロットの先頭位置
t slot(k)は、フレーム同期機構によって検出され
る。フレーム同期機構によって検出される検出位置は、
推定による推定先頭位置Et slo(k)(但し、Eは推定
の意)である。この推定先頭位置Et slot(k)は、あ
くまでも推定位置なので、必ずしも正確位置ではなく、
フレーム同期機構の補正によって変動する可能性があ
る。
図7はディジタル移動通信の送受信機を示す構成ブロ
ック図である。
この送受信機では、送信機10の出力側に、伝送路20を
介して受信機30が接続されている。
送信機10は、符号化器11、送信ローパスフィルタ(LP
F)12、及び、変調器13等で構成されている。
受信機30は、復調器31、受信ローパスフィルタ(LP
F)32、フレーム同期機構33、サンプリング部34、等化
器35、及び復号器36等で構成されている。
この送受信機の動作を説明する。
送信機10は、符号化器11によって入力データbmを送信
シンボルx={x1,x2,…,xN}に変換し、送信ローパス
フィルタ12によって撻域制限して送信複素ベースバンド
信号s(t)を生成し、変調器13によって送信複素ベー
スバンド信号s(t)を搬送波で変調信号sc(t)とし
て伝送路20に送信する。
受信機30は、復調器31によって伝送路20を通った信号
rc(t)を複素ベースバンド信号r(t)に変換し、受
信ローパスフィルタ32を通して帯域制限された受信複素
ベースバンド信号y(t)を得る。
次に、フレーム同期機構33によって、この信号y
(t)より加入者に割り当てられたタイムスロットの推
定先頭位置(時刻)Et slot(k)を推定し、サンプリ
ング部34によって、信号y(t)を、 y=〔y(Et slot(k)+τ+(n−1)T)} (n=1,2,…,N) ……(1) 但し、Et slot(k);k個目の割宛アームスロッの推
定先頭時刻(Eは推定の意味) τ1;固定サンプリング位相 T;シンボル間隔時間 でサンプリングする。
そして、等化器35によって、信号y(t)のサンプル
値系列yから、周波数選択性フェージングによる伝送路
20の特性を補償し、送信シンボルを推定する。
最後に、復号器36によって、送信シンボル系列の推定
値Ex={Exn}(n=1,2,…,N、Eは推定の意味)を復
号し送信されたデータの推定値Ebmを得る。
次に、前述した、等化器を構成する最尤系列推定につ
いて説明する。
最尤系列推定については、文献;『J.G.Proakis“Dig
ital Communications"(1983)New York:McGraw−Hill,
p.548〜554.p.610〜648』が開示されている。
前記文献に開示されているように、最尤系列推定は、
ある有限区間での受信信号系列y={y1,y2,…,yN}が
得られた時に、伝送路のインパルス応答h(t)を既知
として、受信信号系列y={y1,y2,…,yN}を実現する
確立(尤度)の最も大きい送信シンボル系列x={x1,x
2,…,xN}を推定するものである。この最尤系列は、伝
送路雑音として白色ガウス雑音を仮定すると、結局、 を最大にするシンボル系列x={x1,x2,…,xN}を求め
ることによって得られる。
(2)式は、畳み込み符号の復号法として知られるビ
タビ・アルゴリズム(Viterbi algorithm)を用いて効
率的に計算される。
以下、図7の伝送路モデルを示す図8を参照しつつ、
最尤系列推定におけるビタビ・アルゴリズムの原理につ
いて簡単に説明する。
今、伝送路を図8に示すインパルス応答が有限の離散
時間モデルで仮定する。図8において、40はシンボル間
隔Tの遅延素子、41は乗算器、42は累積器、43は加算器
を示す。
h={hj}(j=0,…,L)は図7における送・受信ロ
ーパスフィルタ12、32も含めた伝送路20のインパルス応
答h(t)のシンボル間隔Tでのサンプル値h(t−j
T)であり、インパルス応答の長さは(L+1)Tであ
る。またWnは伝送路の雑音で、加法的な白色ガウス雑音
である。この仮定により(2)式は となる。従って、(3)式においてk=nまでの和J
nは、k=n−1までの和Jn-1を用いて、 と表される。ここで、Jnはk=1からnまでの受信信号
系列の対数尤度に比例する量であり、パスメトリック
(経路基準)と呼ばれ、また、(4)式の右辺第2項
は、次に述べる状態遷移についての対数尤度に比例する
量であり、ブランチメトリック(状態遷移基準)と呼ば
れる。
一方、図8に示した伝送路モデルの時刻n−1におけ
る状態は、状態ベクトル Sn-1={xn-1,xn-2,…,xn-L} ……(5) によって表される。送信シンボルの種類がM個の場合、
伝送路のとり得る状態はML個ある。
次に、時刻n−1の状態Sn-1から時刻nにおける状態
Snへの遷移を考えると、ML個の状態Snの各々に対して、
M通りの状態Sn-1からの遷移がある。この時刻間の状態
遷移をブランチと呼び、また、各状態をたどるMn通りの
経路をパスと呼ぶ。各時刻のML個のとり得る状態の各々
に対して、一つ前の時刻のM個の状態からのパスがあ
る。
ビタビ・アルゴリズムは、各時刻毎に、各状態におけ
るM通りの可能性なパスについて(4)式のパスメトリ
ックを計算し、最も値の大きいパスを選択する。従っ
て、各時刻毎に常にML通りのパスが残され、過去のパス
は次第に一つに絞られてくる。最終的に一つに収束した
パスより、送信シンボル系列の推定値が得られる。
図9は、従来の最尤系列推定器の構成例を示すブロッ
ク図である。
この最尤系列推定器は、ビタビ・アルゴリズム処理部
50、及び伝送路推定部60で構成されている。
受信信号y(t)は、k個目の割当タイムスロットを
処理する時、サンプリング部で(1)式にサンプリング
され、ビタビ・アルゴリズム処理部50と伝送路推定部60
に入力される。
伝送路推定部60では、サンプル値直列yの図6に示す
タイムスロットのトレーニング系列部分においては、サ
ンプル値系列yと、これに対応する、図7の受信機30内
の各構成に対し必要な情報を与える図示せぬ上位装置か
ら、与えられる図6のトレーニング系列φを用いて、伝
送路のインパルス応答をLMS(Least Mean Square)等の
適応アルゴリズムにより推定する。サンプル値系列yの
うち図6に示すタイムスロットのトレーニング系列部分
以外においては、サンプル値系列yと、送信シンボル系
列の推定値Exを用いて、伝送路のインパルス応答の推定
を続ける。
推定された伝送路のインパルス応答Ehはビタビ・アル
ゴリズム処理部50に入力される。
ビタビ・アルゴリズム処理部50では、受信信号のサン
プル値系列yと推定された伝送路のインパルス応答Ehを
用いて先に述べた原理に従って送信シンボルの推定を行
なう。
しかしながら、従来の最尤系列推定器では、予め適用
される条件下でのシミュレーション等を行い、ビット誤
り率をみて決定した妥協点にサンプリング位相を固定し
ているため、必ずしも、全ての条件下で、ビット誤り率
が最小となる最適なサンプリング位相となっていないと
いう問題がある。
さらに、最尤系列推定器においては、干渉波の数や遅
延が異なると、ビット誤り率が最小となる最適なサンプ
リング位相が異なり、しかも、サンプリング位相の最適
なサンプリング位相からのづれはビット誤り率の悪化を
引き起こすという問題があり、それらを解決することが
困難であった。
本発明は、前記従来技術が持っていた課題として、サ
ンプリング位相を固定しているために必ずしも全ての条
件下でビット誤り率が最小となる最適なサンプリング位
相になっていないという点と、干渉波の数や遅延が異な
ると、ビット誤り率が最小となる最適なサンプリング位
相が異なり、しかもサンプリング位相の最適なサンプリ
ング位相からのづれがビット誤り率の悪化を引き起こす
という点について解決し、複数の異なるサンプリング位
相の中から、ビット誤り率が最小になると推定されるサ
ンプリング位相を計算し、そのサンプリング位相で等化
処理を行う最尤系列推定器を提供することを目的とす
る。
発明の開示 本発明の、最尤系列を推定する最尤系列推定器は、サ
ンプリング位相計算部、サンプリング処理部、伝送路推
定部及びビタビ・アルゴリズム処理部とを備えている。
ここで、サンプリング位相計算部は、伝送路からの受
信信号y(t)を、タイムスロットの推定先頭時刻Et s
lok(k)から、サンプリング位相の系列τ={τ
(i)}(i=1,2,…,M)の各々のサンプリング位相
で、シンボル間隔Tにてサンプリングし、M通りの異な
る前記受信信号y(t)のサンプル値系列 yi={y(Et slot(k)+τ(i)+(n−1)
T)} (i=1,2,…,M、n=1,2,…,Nt) を求め、前記サンプル値系列yiとそのトレーニング系列
φより、トレーニング系列φの複素相互相関C={Ci
(i=1,2,…,M)を計算し、このM個の複素相互相関Ci
の絶対値を比較し、最もその絶対値が大きいサンプリン
グ位相τ(Ik)を選択し、その選択したサンプリング位
相τ(Ik)をもとにした計算より、所定のサンプリング
位相τを求める機能を有している。
サンプリング処理部は、所定のタイミングで入力され
る前記受信信号y(t)を推定先頭時刻Et slot(k)
から前記サンプリング位相τ及びシンボル間隔Tでサ
ンプリングしてサンプル値系列y={yn}(n=1,2,
…,N)を求める機能を有している。
伝送路推定部は前記サンプル値系列yとこれに対応す
る前記トレーニング系列φについて及び、送信シンボル
系列の推定値Exと前記サンプル値系列yについて、適応
等化アルゴリズムによって前記伝送路のインパルス応答
の推定値Eh={Ehj}(j=0,1,…,L)を求める機能を
有している。
また、ビダビ・アルゴリズム処理部は、前記推定値Eh
に基づきビタビ・アルゴリズムに従って前記サンプル値
系列yから前記送信シンボル系列の推定値Exを求めて出
力する機能を有している。
本発明によれば、以上のように最尤系列推定器を構成
したので、サンプリング位相計算部では、複数の異なる
サンプリング位相でサンプリングした受信信号y(t)
のサンプル値系列yiの各々について、サンプル値系列yi
とその系列の等化器のトレーニング系列φに対応する部
分とから、等化器のトレーニング系列φの複素相互相関
Cを計算する。そして、該複素相互相関Ciが最大となる
サンプリング位相τ(Ik)を選択した後、その選択した
サンプリング位相τ(Ik)をもとにした計算により、ビ
ット誤り率が最小になると推定されるサンプリング位相
τを計算し、それをサンプリング処理部へ与える。
サンプリング処理部では、所定のタイミングで入力さ
れる受信信号y(t)をサンプリング位相τ及びシン
ボル間隔Tでサンプリングしてサンプル値系列yを求
め、それを伝送路推定部およびビタビ・アルゴリズム処
理部へ送る。
伝送路推定部は、サンプリング値系列yのうちのトレ
ーニング系列の部分では、サンプル値系列yとそれに対
応するトレーニング系列φから伝送路のインパルス応答
の推定値Ehを求め、サンプリング値系列yのうちのトレ
ーニング系列以外の部分では、受信信号y(t)のサン
プル値系列yと送信シンボル系列の推定値Exを用いて伝
送路のインパルス応答の推定値Ehを求め、求めた推定値
Ehをビタビ・アルゴリズム処理部へ与える。
ビダビ・アルゴリズム処理部では、伝送路のインパル
ス応答の推定値Ehに基づき、送信シンボル系列の推定値
Exを求める。
以上により本発明によれば、複数の異なるサンプリン
グ位相の中から、ビット誤り率が最小になると推測され
るサンプリング位相を簡単かつ的確に計算でき、ビット
誤り率が改善された精度のよい送信シンボル系列の推定
が行える。
従って、従来のように、サンプリング位相が固定され
ているため、必ずしも全ての条件下でビット誤り率が最
小となる最適なサンプリング位相になっていないという
問題点や、干渉波の遅延量が異なると、ビット誤り率が
最小となる最適なサンプリング位相が異なり、しかもサ
ンプリング位相の最適なサンプリング位相からのづれが
ビット誤り率の悪化を引き起こすという問題を解決する
ことができる。
図面の簡単な説明 図1は、本発明の第1の実施例である最尤系列推定器
の構成を示す図であり、図2は、本発明のサンプリング
処理部の動作を示すフローチャートであり、図3は、本
発明の伝送路推定部の動作を示すフローチャートであ
り、図4は、本発明のビタビ・アルゴリズム処理部の動
作を示すフローチャートであり、図5は、本発明の第1
の実施例のサンプリング位相計算部の動作を示すフロー
チャートであり、図6は、TDMAのフレーム構成図であ
り、図7は、ディジタル移動通信の送受信機の構成を示
す図であり、図8は、図7の伝送路モデルを示す図であ
り、図9は、従来の最尤系列推定器の構成を示す図であ
り、図10は、図1の遅延量0.25T(10μ sec)時のサン
プリング位相特性図であり、図11は、図1の遅延量1.00
T(40μ sec)時のサンプリング位相特性図であり、図1
2は、本発明の第2の実施例である最尤系列推定器の構
成を示す図であり、図13は、本発明の第2の実施例のサ
ンプリング位相計算部の動作を示すフローチャートであ
り、図14は、本発明の第3の実施例である最尤系列推定
器の構成を示す図であり、図15は、本発明の第3の実施
例のサンプリング位相決算部の動作を示すフローチャー
トであり、図16は本発明の第4の実施例である最尤系列
推定器の構成を示す図であり、図17は、本発明の第4の
実施例のサンプリング位相計算部の動作を示すフローチ
ャートである。
発明を実施するための最良の形態 第1の実施例 第1の実施例では、例えば図7の受信機30内の等化器
35及びサンプリング部34を構成するための最尤系列推定
器について説明する。ここで、単調非増加または単調非
減少なサンプリング位相の系列τ={τ(i)}(i=
1,2,…,M)の中から、ビット誤り率が最小になると推測
されるサンプリング位相τを計算する場合について、
実施例の説明を行う。
図1は、本発明の実施例である最尤系列推定器の構成
を示す図であり、図1(a)は、最尤系列推定器の全体
の機能ブロック図、図1(b)は図1(a)中のサンプ
リング位相計算部の機能ブロック図である。
図1(a)において、最尤系列推定器は、集積回路等
の個別回路あるいはプロセッサを用いたプログラム制御
などで構成されるものである。また、最尤系列推定器
は、サンプリング位相計算部100、遅延処理部110、サン
プリング処理部120、ビタビ・アルゴリズム処理部130及
び伝送路推定部140を備えている。
サンプリング位相計算部100及び遅延処理部110の出力
側には、サンプリング処理部120が接続されている。サ
ンプリング処理部120の出力側には、ビタビ・アルゴリ
ズム処理部130及び伝送路推定部140が接続されている。
サンプリング位相計算部100は、伝送路からの受信信
号y(t)をサンプリングし、それらのサンプル値系列
yi{yin}(i=1,2,…,M、n=1,2,…,Nt)と、そのト
レーニング系列SYNCφ={φ}(n=1,2,…,Nt)に
対する演算を行って所定のサンプリング位相τを計算
しサンプリング処理部120に与える機能を有している。
遅延処理部110は、所定時間遅らせて受信信号y
(t)をサンプリング処理部120に与える機能を有して
いる。
サンプリング処理部120は、k個目の割当タイムスロ
ットを処理する時、遅延処理部110からの受信信号y
(t)を、タイムスロットの推定先頭時刻Et slo(k)
から、サンプリング位相τ、シンボル間隔Tでサンプ
リングしてサンプルy={yn}(n=1,2,…,N)の求
め、それをビタビ・アルゴリズム処理部130及び伝送路
推定部140に与える機能を有している。
ビタビ・アルゴリズム処理部130は、サンプル値系列
yの入力と、インパルス応答の推定値Eh={Ehj}(j
=0,1,…,L)に基づき、従来から行われているビタビ・
アルゴリズムの原理に従って送信シンボル系列の推定値
Ex={Exn}(n=1,2,…,N)を求める機能を有し、ブ
ランチメトリック計算手段、及びパスメトリック計算手
段等で構成されている。
伝送路推定部140は、サンプル値系列yのうち図6に
示すタイムスロットのトレーニング系列部分において
は、サンプル値系列yとこれに対応するトレーニング系
列φとから、伝送路のインパルス応答の推定値Ehを求
め、サンプル値系列yのうち図6に示すタイムスロット
のトレーニング系列以外の部分においては、受信信号y
(t)のサンプル値系列yと、送信シンボル系列の推定
値Exを用いて、インパルス応答の推定値Ehを求め、更
に、インパルス応答の推定値Ehをビタビ・アルゴリズム
処理部130へ与える機能を有している。
スイッチ手段150は、伝送路推定部140が、サンプル値
系列yのうち図6に示すタイムスロットのトレーニング
系列部分を処理する場合にトレーニング系列φ側に切り
替え、トレーニング系列以外の部分を処理する場合に送
信シンボル系列の推定値Ex側に切り替え、それぞれを伝
送路推定部140に与える機能を有している。
図2はサフンプリング処理部の動作を示すフローチャ
ートであり、図3はビタビ・アルゴリズム処理部の動作
を示すフローチャートであり、図4は伝送路推定部の動
作を示すフローチャートである。
ここで、図2、図3、図4及び図1(a)を用いて本
発明の最尤系列推定器の動作を説明する。
受信信号y(t)は、割当タイムスロット毎に、サン
プリング位相計算部100と遅延処理部110とに入力され
る。
サンプリング位相計算部100では、k個目の割当タイ
ムスロットを処理する時、受信信号y(t)を、タイム
スロットの推定先頭時刻Et slt(k)から、M通りの異
なるサンプリング位相τ(i)と、シンボル間隔Tでサ
ンプリングする。次いで、それらのサンプル値系列の
内、等化器のトレーニング系列φに対応する部分 {y(Et slot(k)+τ(i)+(n−1)T)} (i=1,2,…,M、n=1,2,…,Nt) と、等化器のトレーニング系列φとの複素相互相関を各
iについて計算する。そして、その複素相互相関の絶対
値が最大となるサンプリング位相を選択し、それをもと
に決算したサンプリング位相τをサンプリング処理部
120へ与える。
一方、遅延処理部110に入力された受信信号y(t)
は、サンプリング位相計算部100でサンプリング位相τ
が選択されるまで、遅延されてから、サンプリング処
理部120に入力される。
サンプリング処理部120は、受信信号y(t)及びサ
ンプリング位相τを受信し(ST201)、k個目の割当
タイムスロットを処理する時、受信信号y(t)を、 y={y(Et slot(k)+τ+(n−1)T)} (n=1,2,…,N) ……(6) 但し、Et slot(k):k個目の割当タイムスロットの
推定先頭時刻 τs;サンプリング位相 T;シンボル間隔時間 にサンプリングし(ST202)、そのサンプル値系列yを
ビタビ・アルゴリズム処理部130と伝送路推定部140に与
える(ST203)。
ビタビ・アルゴリズム処理部130では、サンプリング
処理部120からのサンプル値系列yと、伝送路推定部140
からの推定値Eh(ST301)とから、先に述べた原理に従
って送信シンボル系列の推定値Exを求め(ST302)出力
する(ST303)。
伝送路推定部140は、受信したサンプル値系列yのう
ち図6に示すタイムスロットのトレーニング系列SYNC部
分においては(ST402)、サンプル値系列yと、これに
対応する、スイッチ手段150から切り換え入力されるト
レーニング系列φ(ST403)とから、LMS等の適応等化ア
ルゴリズムによって伝送路のインパルス応答の推定値Eh
を求め(ST404)ビタビ・アルゴリズム処理部130へ与え
る(ST407)。更に、伝送路推定部140は、サンプル値系
列yのうち図6に示すタイムスロットのトレーニング系
列部分以外においては(ST402)、受信信号y(t)の
サンプル値系列yと、スイッチ手段150から切り換え入
力される送信シンボル系列の推定値Ex(S405)を用い
て、伝送路のインパルス応答の推定値Ehを求め(ST40
6)、その推定値Ehをビタビ・アルゴリズム処理部130へ
与える(ST407)。
次に、本発明の特徴である図1(b)のサンプリング
位相計算部100の構成を説明する。
このサンプリング位相計算部100は、受信信号y
(t)を、タイムスロットの推定先頭時刻Et slot
(k)から、前記サンプリング位相の系列τの各々のサ
ンプリング位相で、シンボル間隔Tにてサンプリング
し、受信信号y(t)のM通りの異なるサンプル値系列
yiを求めるサンプリング部101−1〜101−Mを備えてい
る。サンプリング部101−1〜101−Mの各出力側には、
相関値計算器102−1〜102−Mを介して最大相関インデ
ックス選択器103が接続されている。
相関値計算器102−1〜102−Mは、サンプル値系列yi
と、そのトレーニング系列φとから複素相互相関Ci(i
=1,2,…,M)を計算する機能を有している。
最大相関インデックス選択器103は、相関値計算器102
−1〜102−Mで計算されたM個の複素相互相関Ciの絶
対値を比較し、最もその絶対値が大きいサンプリング位
相τ(Ik)を選択する。そして、選択したサンプリング
位相τ(Ik)のインデックスIkを、k回目のサンプリン
グ位相選択時に選んだサンプリング位相のインデックス
Ikとして出力する機能を有し、その出力側に、サンプリ
ング位相平滑器104が接続されている。
サンプリング位相平滑器104は、最大相関インデック
ス選択器103で選択したインデックスIkの区間荷重平均
値、区間最大値及び区間最小値を求め、該区間最大値か
ら該区間最小値を減算して定数倍した値を該区間荷重平
均値に加算したインデックスに対応するサンプリング位
相τを出力する機能を有している。
図5は第1の実施例のサンプリング位相計算部の動作
を示すフローチャートである。
ここで、図5及び図1(b)を用いてサンプリング位
相計算部100の動作を説明する。
受信信号y(t)は、割当タイムスロットごとに入力
され、k個目の割当スロットを処理する時、有限区間毎
に、サンプリング部101−1〜101−Mで、 yi={y(Et slot(k)+τ(i)+(n−1)
t)} (i=1,2,…,M、n=1,2,…,Nt) ……(7) にサンプリングされ、相関値計算器102−1〜102−Mに
それぞれ入力される(ST501)。
相関値計算器102−1〜102−Mでは、受信信号y
(t)のサンプル値系列yiと、これに対応するトレーニ
ング系列φとの複素相互相関Ciを次式(8)により計算
し、最大相関インデックス選択器103へ与える(ST50
2)。
但し、*は複素共役を取ることを意味する 最大相関インデックス選択器103では、M個の複素相
互相関Ciの絶対値が最大となるサンプリング位相τ
(Ik)を選択し、そのインデックスIkをk回目のサンプ
リング位相選択時に選んだサンプリング位相のインデッ
クスIkとして、サンプリング位相平滑器104に与える(S
T503)。
サンプリング位相平滑器104では、k回目のサンプリ
ング位相計算時に、次式(9)〜(14)によって得られ
るサンプリング位相τを出力する(ST504〜ST507)。
但し、wa(j)(j=1,2,…,Ls):荷重係数 Ls;最大計算長 Is=[Iavg(k)+ws+ws(Imax(k)−Imin(k))] ……(12) 但し、[ ];ガウス記号(記号内の値を越えない最
大の整数を返す) ws:シフト係数 Is;選択サンプリング位相インデックス 図10と図11に、本実施例を適用した場合のビット誤り
率のシミュレーション結果を示す。このシミュレーショ
ンでは、フレーム構成を図6に示す北米標準ディジタル
セルラ方式として、伝送路モデルを2波無相関レイリー
フェージングモデルとしている。
図10は図1の遅延量0.25T(10μ sec)時のサンプリ
ング位相特性図、及び、図11は図1の遅延量1.00T(40
μ sec)の時のサンプリング位相特性図である。この図
10と図11の横軸は、直接波のロールオフ波形の中心から
のサンプリング位相づれを表し、縦軸はビット誤り率BE
Rを表す。この図10と図11より、本実施例の最尤系列推
定器では、従来の最尤系列推定器に比べ、最適な点から
サンプリング位相がづれた場合のビット誤り率BERが小
さくなっていることがわかる。
このように、本実施例では、サンプリング部101−1
〜101−Mにより、複数の異なるサンプリング位相τ
(i)の各々について、その位相でサンプリングした場
合の受信信号y(t)のサンプル値系列yiのトレーニン
グ系列φに対応する部分{y(Et slot(k)+τ
(i)+(n−1)T)}(n=1,2,…,Nt)の、等化
器のトレーニング系列φに対する複素相互相関Ciを相関
値計算器102−1〜102−Mで計算する。そして、最大相
関インデックス選択器103及びサンプリング位相平滑器1
04により、複素相互相関Ciが最大となるサンプリング位
相τ(i)から、サンプリング位相τを計算するよう
にしている。そのため、従来に比べてビット誤り率(BE
R)を改善できる。
第2の実施例 第2の実施例では、例えば図7の受信機30内の等化器
35及びサンプリング部34を構成するための最尤系列推定
器について説明する。ここで、単調非増加または単調非
減少なサンプリング位相の系列τ={τ(i)}(i=
1,2,…,M)の中から、ビット誤り率が最小になると推測
されるサンプリング位相τを計算する場合について、
実施例の説明を行う。
図12は、本発明の第2の実施例である最尤系列推定器
の構成を示す図であり、図12(a)は、最尤系列推定器
の全体の機能ブロック図、図12(b)は図12(a)中の
サンプリング位相計算部の機能ブロック図である。ここ
で、第1の実施例と同一の構成には、同一の符号を付し
ている。
第2の実施例は、第1の実施例に対して、サンプリン
グ位相計算部内のサンプリング位相平滑器の構成のみが
異なる。図12(b)を用いて、第2の実施例のサンプリ
ング位相計算部200内のサンプリング位相平滑器201の構
成を説明する。
サンプリング位相平滑器201は、最大相関インデック
ス選択器103で選択したインデックスIkの荷重平均値、
最大値及び最小値を求め、該最大値から該最小値を減算
して定数α倍した値を該荷重平均値に加算したインデッ
クスIkに対応するサンプリング位相τを出力する機能
を有している。
第2の実施例を示す図12の他の構成は、第1の実施例
と同一であるため説明は省略する。
図13は本発明の第2の実施例のサンプリング位相計算
部の動作を示すフローチャートである。
次に、図13及び図12(b)を用いてサンプリング位相
計算部200の動作を説明する。
この第2の実施例のサンプリング位相計算部200で
は、第1の実施例と同様に、サンプリング部101−1〜1
01−M及び相関値計算器102−1〜102−Mによって、受
信信号y(t)及びトレーニング系列φから複素相互相
関Ci(i=1,2,…,M)を求め、最大相関インデックス選
択器103に与えている(ST1301、ST1302)。
そして、最大相関インデックス選択器103がインデッ
クスIkをサンプリング位相平滑器201へ与えると(S130
3)、該サンプリング位相平滑器201では、k回目のサン
プリング位相選択時に、次式(14)〜(17)と前記した
式(12),(13)とによって得られるサンプリング位相
τを出力する(ST1304〜ST1307)。
Imax(k)=max Ij ……(14) 1≦j≦k Imin(k)=min Ij ……(15) 1≦j≦k Iavg(k)=(1−α)Iavg(k−1)+αIk ……(16) 但し、α:定数 Iavg(0)=0 ……(17) 以上説明した第2実施例では、第1実施例とほぼ同様
の効果が得られるうえに、サンプリング位相平滑器201
での演算量が少ないため、推定処理を高速化することが
できる。
第3の実施例 第3の実施例では、例えば図7の受信機30内の等化器
35及びサンプリング部34を構成するための最尤系列推定
器について説明する。ここで、任意のサンプリング位相
の系列τ={τ(i)}(i=1,2,…,M)の中から、ビ
ット誤り率が最小になると推定されるサンプリング位相
τを計算するについて、実施例の説明を行う。
図14は、本発明の第3の実施例である最尤系列推定器
の構成を示す図であり、図14(a)は、最尤系列推定器
の全体の機能ブロック図、図14(b)は図14(a)中の
サンプリング位相計算部の機能ブロック図である。ここ
で、第1の実施例と同一の構成には、同一の符号を付し
ている。
第3の実施例は、第1の実施例に対してサンプリング
位相計算内の構成が異なる。図14(b)を用いてサンプ
リング位相計算部300の構成を説明する。図14(b)に
おいて、サンプリング位相計算部300は、受信信号y
(t)を、タイムスロットの推定先頭時刻Et slot
(t)から、サンプリング位相の系列τ={τ(i)}
(i=1,2,…,M)の各々のサンプリング位相で、シンボ
ル間隔Tをシンボル時間にしてサンプリングし、受信信
号y(t)のM通りの異なるサンプル値系列yい{ini
(i=1,2,…,M、n=1,2,…,Nt)を求めるサンプリン
グ部101−1〜101−Mを備える。サンプリング部101−
1〜101−Mの各出力側には、相関値計算器102−1〜10
2−Mを介して最大相関サンプリング位相選択器302が接
続されている。
相関値計算器102−1〜102−Mは、サンプル値系列yi
とトレーニング系列SYNCφ={φ}(n=1,2,…,N
t)の複素相互相関Ci(i=1,2,…,M)を計算する機能
を有している。
最大相関サンプリング位相選択器302は、相関値計算
器102−1〜102−Mで計算されたM個の複素相互相関Ci
の絶対値を比較し、最もその絶対値が大きいサンプリン
グ位相τsel(k)を選択し、出力する機能を有し、そ
の出力側に、サンプリング位相平滑器301が接続されて
いる。
サンプリング位相平滑器301は、フレーム同期機構33
(図7参照)からの推定先頭時刻Et slot(k)に基づ
いて、フレーム同期が確立した時点での受信信号の入力
タイミングを基準にした座標に変換するための座標変換
項tc(k)を求める。そして、サンプリング位相平滑器
301は、最大相関サンプリング位相選択器302で選択した
サンプリング位相τsel(k)に、前記座標変換項tc
(k)を加えてから、その区間荷重平均値、区間最大値
及び区間最小値を求め、該区間最大値から該区間最小値
と前記座標変換項tc(k)の絶対値を減算して定数倍し
た値を、該区間荷重平均値に加算し前記座標変換項tc
(k)を減算したサンプリング位相τを出力する機能
を有している。
第3の実施例を示す図14の他の構成は、第1の実施例
と同一であるため説明は省略する。
図15は本発明の第3の実施例のサンプリング位相計算
部の動作を示すフローチャートである。
次に、図15及び図14(b)を用いてサンプリング位相
計算部300の動作を説明する。
受信信号y(t)は、割当タイムスロットごとに入力
され、k個目の割当スロットを処理する時、サンプリン
グ部101−1〜101−Mで、式(7)にてサンプリングさ
れ、相関値計算器102−1〜102−Mにそれぞれ入力され
る(ST1501)。
相関値計算器102−1〜102−Mの各部では、受信信号
y(t)のサンプル値系列yiと、これに対応するトレー
ニング系列φとの複素相互相関(Ci)を式(8)により
計算し、最大相関サンプリング位相選択器302へ与える
(ST1502)。
最大相関サンプリング位相選択器302では、M個の相
互相関Ciの絶対値が最導となるサンプリング位相τsel
(k)を選択し、そのサンプリング位相を、k回目のサ
ンプリング位相選択時に選んだサンプリング位相τsel
(k)として、サンプリング位相平滑器301に与える(S
T1504)。
サンプリング位相平滑器301では、k回目のサンプリ
ング位相計算時に、次式(18)〜(23)によって得られ
るサンプリング位相τを出力する(ST1504〜ST150
7)。
Δtc(k)=Et slot(k)−Et slot(k−1) K>1 ……(18) τ=τavg(k)−tc(k)+ws(τmax(k) −τmin(k)−|tc(k)|) ……(23) 但し、ws;シフト係数 wa(j)(j=1,2,…,Ls);荷重係数 Ls;最大計算長 第4の実施例 第4の実施例では、例えば図7の受信機30内の等化器
35及びサンプリング部34を構成するための最尤系列推定
器について説明する。ここで、任意のサンプリング位相
の系列τ={τ(i)}(i=1,2,…,M)の中から、ビ
ット誤り率が最小になると推測されるサンプリング位相
τを計算する場合について、実施例の説明を行う。
図16は、本発明の第4の実施例である最尤系列推定器
の構成を示す図であり、図16(a)は、最尤系列推定器
の全体の機能ブロック図、図16(b)は、図16(a)中
のサンプリング位相計算部の機能ブロック図である。こ
こで、第3の実施例と同一の構成には、同一の符号を付
している。
第4の実施例は、第3の実施例に対してサンプリング
位相計算部内のサンプリング位相平滑器の構成が異な
る。図16(b)を用いて、第4の実施例のサンプリング
位相計算部400内のサンプリング位相平滑器401の構成を
説明する。
サンプリング位相平滑器401は、フレーム同期機構33
(第7参照)からの推定先頭時刻Et slot(k)に基づ
いて、現時刻のフレーム同期における受信信号の入力タ
イミングを基準にした座標に変換するための第1の座標
変換項tc1(k)及び第2の座標変換項tc2(j,k)を求
める。そして、サンプリング位相平滑器401は、最大相
関サンプリング位相選択器302で選択したサンプリング
位相τsel(k)に、前記第2の座標変換項tc2(j,k)
を加えてからその区間荷重平均値、区間最大値及び区間
最小値を求め、該区間最大値から該区間最小値と第1の
座標変換項tc1(k)の絶対値を減算して定数倍した値
を、該区間荷重平均値に加算したサンプリング位相τ
を出力する機能を有している。
第4の実施例を示す図16の他の構成は、第3の実施例
と同一であるため説明は省略する。
図17は本発明の第4の実施例のサンプリング位相計算
部の動作を示すフローチャートである。
次に、図17及び図16(b)を用いてサンプリング位相
計算部400の動作を説明する。
第4の実施例のサンプリング位相計算部400では、第
1の実施例と同様に、サンプリング部101−1〜101−M
及び相関値計算器101−1〜102−Mによって、受信信号
y(t)及びトレーニング系列φから複素相互相関C=
{Ci}(i=1,2,…,M)を求め最大相関サンプリング位
相選択機302に与えている(ST1701、ST1702)。
そして、最大相関サンプリング位相選択器302が、相
互相関Ciの絶対値が最大となるサンプリング位相τsel
(k)を選択し、そのサンプリング位相を、k回目のサ
ンプリング位相選択時に選んだサンプリング位相τsel
(k)として、サンプリング位相平滑器401に与えると
(ST1703)、該サンプリング位相平滑器401では、k回
目のサンプリング位相計算時に、次式(24)〜(30)に
よって得られるサンプリング位相τを出力する(ST17
04〜ST1707)。
τ=τAVG(k)+ws(τMAX(k) −τMIN(k)−|tc1(k)|) ……(30) 但し、ws;シフト係数 wa(j)(j=1,2,…,ls);荷重係数 Ls;最大計算長 フレーム同期機構によるタイミング補正によって、各
タイムスロットで選択されるサンプリング位相の基準点
は、タイムスロット毎に異なる。このことを考慮してい
ない第1の実施例による計算では、サンプリング位相τ
を得るための計算に誤り率が悪化する等の悪影響を与
える場合があるが、第3の実施例及び第4の実施例で
は、τを得るための計算への悪影響を防止することが
できる。
なお、本発明は、上記各実施例に限定されず、種々の
変形が可能である。その変形例としては、例えば次の様
なものがある。
(i)最尤系列推定器として、例えば、図1,図12,図14,
図16に示した構成に、整合フィルタや白色化整合フィル
タ等を加え、該白色化フィルタの出力をビタビ・アルゴ
リズム処理部130に入力することも可能である。これら
の構成では、パスメトリックの計算式が異なるだけであ
り、従って、これらの構成の最尤系列推定器にも、上記
実施例を同様に適用できる。
(ii)各実施例で説明したサンプリング位相選択部は、
図1(b),図12(b),図14(b),図16(b)以外
の回路で構成することも可能である。さらに、各実施例
において、図6のTDMAフレーム構成を用いて送信シンボ
ルの推定値を求めるようにしたが、他のデータ系列を用
いて上記実施例を適用することも可能である。
産業上の利用可能性 以上の説明した本発明は、コードレス電話、自動車電
話、携帯電話、ポケットベル、簡易陸上無線電話、テレ
ターミナルシステムなどの陸上移動通信や、船舶電話、
海事衛星通信などの海上移動体通信、又は、航空機公衆
電話などの航空移動体通信に用いるのに適している。
また、各種の公共機関で用いられている無線移動体通
信や、MCA陸上移動無線通信システム、タクシー無線な
どの業務用自衛通信、特定小電力無線局などに用いるの
にも適している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04L 27/38 H04L 27/00 G

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伝送路から入力される受信信号を、単調非
    増加または単調非減少なサンプリング位相の系列τ=
    {τ(i)}(i=1,2,…,M)の各々のサンプリング位
    相でシンボル間隔Tにてサンプリングし、前記受信信号
    のサンプル値系列yi={yin}(i=1,2,…,M、n=1,
    2,…,Nt)を求め出力するサンプリング手段と、 前記サンプル値系列yiと該サンプル値系列yiのトレーニ
    ング系列φ={φ}(n=1,2,…,Nt)によって該ト
    レーニング系列φの複素相互相関{Ci}(i=1,2,…,
    M)を求め出力する相関値計算手段と、 前記M個の複素相互相関Ciの絶対値を比較し該絶対値が
    最大となるサンプリング位相τ(Ik)を求め該サンプリ
    ング位相τ(Ik)のインデックスIkを出力する最大相関
    インデックス選択手段と、 前記インデックスIkの区間荷重平均値、区間最大値及び
    区間最小値を求め、該区間最大値から該区間最小値を減
    算して定数倍した値を、該区間荷重平均値に加えたイン
    デックスIsを求め、該インデックスIsに対応する前記サ
    ンプリング位相τを求め出力するサンプリング位相平
    滑手段と、 所定のタイミングで入力される前記受信信号をシンボル
    間隔T及び前記サンプリング位相τでサンプリングし
    サンプル値系列y={yn}(n=1,2,…,N)を求め出力
    するサンプリング処理部と、 前記サンプル値系列yにおける前記トレーニング系列φ
    の部分の処理では該サンプル値系列yと該サンプル値系
    列yに対応する該トレーニング系列φから適応等化アル
    ゴリズムによって伝送路のインパルス応答の推定値Eh=
    {Ehj}(j=0,1,…,L)を求め、該サンプル値系列y
    における該トレーニング系列φ以外の部分の処理では該
    サンプル値系列yと送信シンボル系列の推定値Ex={Ex
    n}(n=1,2,…,N)から適応等化アルゴリズムによっ
    て該推定値Ehを求め、該推定値Ehを出力する伝送路推定
    部と、 前記推定値Ehに基づきビダビ・アルゴリズムに従って前
    記サンプル値系列yから前記推定値Exを求めて出力する
    ビタビ・アルゴリズム処理部と、から構成したことを特
    徴とする最尤系列推定器。
  2. 【請求項2】伝送路から入力される受信信号を、単調非
    増加または単調非減少なサンプリング位相の系列τ=
    {τ(i)}(i=1,2,…,M)の各々のサンプリング位
    相でシンボル間隔Tにてサンプリングし、前記受信信号
    y(t)のサンプル値系列yi={yin}(i=1,2,…,
    M、n=1,2,…,Nt)を求め相関値計算手段に出力するサ
    ンプリング手段と、 前記サンプル値系列yiと該サンプル値系列yiのトレーニ
    ング系列φ={φ}(n=1,2,…,Nt)を基に該トレ
    ーニング系列φの複素相互関係Ci(但し、i=1,2,…,M、*は複素共役を取ることを意味
    する。)によって求め最大相関インデックス選択手段に
    出力する相関値計算手段と、 前記M個の複素相互相関Ciの絶対値を比較し該絶対値が
    最大となるサンプリング位相τ(Ik)を求め該サンプリ
    ング位相τ(Ik)のインデックスIkをサンプリング位相
    平滑手段に出力する最大相関インデックス選択手段と、 k回目のサンプリング位相選択時に前記インデックスIk
    の区間荷重平均値Iavg(k)、区間最大値Imax(k)及
    び区間最小値Imin(k)を (但し、Wa(j)(j=1,2,…,Ls)は荷重係数、Ls
    最大計算長を表す) によって求め、選択サンプリング位相インデックスIsを Is=[Iavg(k)+Ws(Imax(k)−Imin(k))] (但し、[ ]は記号内の値を越えない最大の整数を返
    すガウス記号、Wsはシフト係数を表す。) によって求め、前記インデックスIsに対応するサンプリ
    ング位相τによって求め、該サンプリング位相τをサンプリング
    処理部に出力するサンプリング位相平滑手段と、 伝送路から入力される前記受信信号を所定時間遅らせて
    からサンプリング処理部に出力する遅延処理部と、 前記遅延処理部からの前記受信信号をシンボル間隔T及
    び前記サンプリング位相τでサンプリングしサンプル
    値系列y={yn}(n=1,2,…,N)を求め伝送路推定部
    及びビタビ・アルゴリズム処理部に出力するサンプリン
    グ処理部と、 前記サンプル値系列yにおける前記トレーニング系列φ
    の部分の処理では該サンプル値系列yと該サンプル値系
    列yに対応する該トレーニング系列φから適応等化アル
    ゴリズムによって伝送路のインパルス応答の推定値Eh=
    {Ehj}(j=0,1,…,L)を求め、該サンプル値系列y
    における該トレーニング系列φ以外の部分の処理では該
    サンプル値系列yと送信シンボル系列の推定値Ex={Ex
    n}(n=1,2,…,N)から適応等化アルゴリズムによっ
    て推定値Ehを求め、該推定値Ehを出力する伝送路推定部
    と、 前記推定値Ehに基づきビタビ・アルゴリズムに従って前
    記サンプル値系列yから前記推定値Exを求めて出力する
    ビタビ・アルゴリズム処理部と、から構成したことを特
    徴とする最尤系列推定器。
  3. 【請求項3】伝送路から入力される受信信号を、単調非
    増加または単調非減少なサンプリング位相の系列τ=
    {τ(i)}(i=1,2,…,M)の各々のサンプリング位
    相でシンボル間隔Tにてサンプリングしてサンプル値系
    列yi={yin}(i=1,2,…,M、n=1,2,…,Nt)を求
    め、 前記サンプル値系列yiと該サンプル値系列yiのトレーニ
    ング系列φ={φ}(n=1,2,…,Nt)によって該ト
    レーニング系列φの複素相互相関{Ci}(i=1,2,…,
    M)を求め、 前記M個の複素相互相関Ciの絶対値を比較し該絶対値が
    最大となるサンプリング位相τ(Ik)を求め、 前記サンプリング位相τ(Ik)のインデックスIkを求
    め、 前記インデックスIkの区間荷重平均値、区間最大値及び
    区間最小値を求め、 該区間最大値から該区間最小値を減算して定数倍した値
    を、該区間荷重平均値に加えたインデックスIsを求め、 前記インデックスIsに対応する前記サンプリング位相τ
    を求め、 所定のタイミングで入力される前記受信信号y(t)を
    シンボル間隔T及び前記サンプリング位相τでサンプ
    リングしてサンプル値系列y={yn}(n=1,2,…,N)
    を求め、 前記サンプル値系列yにおける前記トレーニング系列φ
    の部分の処理では該サンプル値系列yと該サンプル値系
    列yに対応する該トレーニング系列φから適応等化アル
    ゴリズムによって伝送路のインパルス応答の推定値Eh=
    {Ehj}(j=0,1,…,L)を求め、 前記サンプル値系列yにおける該トレーニング系列のφ
    以外の部分の処理では該サンプル値系列yと送信シンボ
    ル系列の推定値Ex={Exn}(n=1,2,…,N)から適応
    等化アルゴリズムによって該推定値Ehを求め、 前記推定値Ehに基づきビタビ・アルゴリズムに従って前
    記サンプル値系列yから前記推定値Exを求めて出力する
    ことを特徴とする最尤系列推定方法。
  4. 【請求項4】伝送路から入力される受信信号を、単調非
    増加または単調非減少なサンプリング位相の系列τ=
    {τ(i)}(i=1,2,…,M)の各々のサンプリング位
    相でシンボル間隔Tにてサンプリングし、前記受信信号
    のサンプル値系列yi={yin}(i=1,2,…,M、n=1,
    2,…,Nt)を求め出力するサンプリング手段と、 前記サンプル値系列yiと該サンプル値系列yiのトレーニ
    ング系列φ={φ}(n=1,2,…,Nt)によって該ト
    レーニング系列φの複素相互相関C={Ci}(i=1,2,
    …,M)を求め出力する相関値計算手段と、 前記M個の複素相互相関Ciの絶対値を比較し該絶対値が
    最大となるサンプリング位相τ(Ik)を求め該サンプリ
    ング位相τ(Ik)のインデックスIkを出力する最大相関
    インデックス選択手段と、 前記インデックスIkの荷重平均値、最大値及び最小値を
    求め、該最大値から該最小値を減算して定数倍した値
    を、該荷重平均値に加えたインデックスIsを求め、該イ
    ンデックスIsに対応する前記サンプリング位相τを求
    め出力するサンプリング位相平滑手段と、 所定のタイミングで入力される前記受信信号をシンボル
    間隔T及び前記サンプリング位相τでサンプリングし
    サンプル値系列y={yn}(n=1,2,…,N)を求め出力
    するサンプリング処理部と、 前記サンプル値系列yにおける前記トレーニング系列φ
    の部分の処理では該サンプル値系列yと該サンプル値系
    列yに対応する該トレーニング系列φから適応等化アル
    ゴリズムによって伝送路のインパルス応答の推定値Eh=
    {Ehj}(j=0,1,…,L)を求め、該サンプル値系列y
    における該トレーニング系列のφ以外の部分の処理では
    サンプル値系列yと送信シンボル系列の推定値Ex={Ex
    n}(n=1,2,…,N)から適応等化アルゴリズムによっ
    て該推定値Ehを求め、該推定値Ehを出力する伝送路推定
    部と、 前記推定値Ehに基づきビタビ・アルゴリズムに従って前
    記サンプル値系列yから前記推定値Exを求めて出力する
    ビタビ・アルゴリズム処理部と、から構成したことを特
    徴とする最尤系列推定器。
  5. 【請求項5】伝送路から入力される受信信号を、単調非
    増加または単調非減少なサンプリング位相の系列τ=
    {τ(i)}(i=1,2,…,M)の各々のサンプリング位
    相でシンボル間隔Tにてサンプリングし、前記受信信号
    y(t)のサンプル値系列yi={yin}(i=1,2,…,
    M、n=1,2,…,Nt)を求め相関値計算手段に出力するサ
    ンプリング手段と、 前記サンプル値系列yiと該サンプル値系列yiのトレーニ
    ング系列φ={φ}(n=1,2,…,Nt)を基に該トレ
    ーニング系列φの複素相互相関Ci(但し、i=1,2,…,M、*は複素共役を取ることを意味
    する。)によって求め最大相関インデックス選択手段に
    出力する相関値計算手段と、 前記M個の複素相互相関Ciの絶対値を比較し該絶対値が
    最大となるサンプリング位相τ(Ik)を求め、該サンプ
    リング位相τ(Ik)のインデックスIkをサンプリング位
    相平滑手段に出力する最大相関インデックス選択手段
    と、 k回目のサンプリング位相選択時に前記インデックスIk
    の荷重平均値Iavg(k)、最大値Imax(k)及び最小値
    Imin(k)を Imax(k)=max Ij 1≦j≦k Imin(k)=min Ij 1≦j≦k Iavg(k)=(1−α)Iavg(k−1)+αIk(α:定
    数) Iavg(0)=0 によって求め、選択サンプリング位相インデックスIsを Is=[Iavg(k)+W6(Imax(k)−Imin(k)] (但し、[ ]は記号内の値を越えない最大の整数を返
    すガウス記号、Wsはシフト係数を表す。) によって求め、前記インデックスIsに対応するサンプリ
    ング位相τによって求め、該サンプリング位相τをサンプリング
    処理部に出力するサンプリング位相平滑手段と、 伝送路から入力される前記受信信号を所定時間遅らせて
    からサンプリング処理部に出力する遅延処理部と、 前記遅延所処理部からの前記受信信号をシンボル間隔T
    及び前記サンプリング位相τでサンプリングしサンプ
    ル値系列y={yn}(n=1,2,…,N)を求め伝送路推定
    部及びビタビ・アルゴリズム処理部に出力するサンプリ
    ング処理部と、 前記サンプル値系列yにおける前記トレーニング系列φ
    の部分の処理では該サンプル値系列yと該サンプル値系
    列yに対応する該トレーニング系列φから適応等化アル
    ゴリズムによって伝送路のインパルス応答の推定値Eh=
    {Ehj}(j=0,1,…,L)を求め、該サンプル値系列y
    における該トレーニング系列φ以外の部分の処理では該
    サンプル値系列yと送信シンボル系列の推定値Ex={Ex
    n}(n=1,2,…,N)から適応等化アルゴリズムによっ
    て該推定値Ehを求め、該推定値Ehを出力する伝送路推定
    部と、 前記推定値Ehに基づきビタビ・アルゴリズムに従って前
    記サンプル値系列yから前記推定値Exを求めて出力する
    ビタビ・アルゴリズム処理部と、から構成したことを特
    徴とする最尤系列推定器。
  6. 【請求項6】伝送路から入力される受信信号を、単調非
    増加または単調非減少なサンプリング位相の系列τ=
    {τ(i)}(i=1,2,…,M)の各々のサンプリング位
    相でシンボル間隔Tにてサンプリングしてサンプル値系
    列yi={yin}(i=1,2,…,M、n=1,2,…,Nt)を求
    め、 前記サンプリング値系列yiと該サンプル値系列yiのトレ
    ーニング系列φ={φ}(n=1,2,…,Nt)によって
    該トレーニング系列φの複素相互相関{Ci}(i=1,
    …,M)を求め、 前記M個の複素相互相関Ciの絶対値を比較し該絶対値が
    最大となるサンプリング位相τ(Ik)を求め、 前記サンプリング位相τ(Ik)のインデックスIkを求
    め、 前記インデックスIkの荷重平均値、最大値及び最小値を
    求め、 該最大値から該最小値を減算して定数倍した値を該荷重
    平均値に加えたインデックスIsを求め、 前記インデックスIsに対応する前記サンプリング位相τ
    を求め、 所定のタイミングで入力される前記受信信号y(t)を
    シンボル間隔T及び前記サンプリング位相τでサンプ
    リングしてサンプル値系列y={yn}(n=1,2,…,N)
    を求め、 前記サンプル値系列yにおける前記トレーニング系列φ
    の部分の処理では該サンプル値系列yと該サンプル値系
    列yに対応する該トレーニング系列φから適応等化アル
    ゴリズムによって伝送路のインパルス応答の推定値Eh=
    {Ehj}(j=0,1,…,L)を求め、 前記サンプル値系列yにおける該トレーニング系列φ以
    外の部分の処理では該サンプル値系列yと送信シンボル
    系列の推定値Ex={Exn}(n=1,2,…,N)から適応等
    化アルゴリズムによって該推定値Ehを求め、 前記推定値Ehに基づきビタビ・アルゴリズムに従って前
    記サンプル値系列yから前記推定値Exを求めて出力する
    ことを特徴とする際尤系列推定方法。
  7. 【請求項7】伝送路から入力される受信信号を、サンプ
    リング位相の系列τ={τ(i)}(i=1,2,…,M)の
    各々のサンプリング位相でフレーム同期機構によって定
    められる先頭推定時刻からシンボル間隔Tにてサンプリ
    ングし、前記受信信号のサンプル値系列yi={yin
    (i=1,2,…,M、n=1,2,…,Nt)を求め出力するサン
    プリング手段と、 前記サンプル値系列yiと該サンプル値系列yiのトレーニ
    ング系列φ={φ}(n=1,2,…,Nt)によって該ト
    レーニング系列φの複素相互相関{Ci}(i=1,…,M)
    を求め出力する相関値計算手段と、 前記M個の複素相互相関Ciの絶対値を比較し該絶対値が
    最大となるサンプリング位相τsel(k)を求め出力す
    る最大相関サンプリング位相選択手段と、 前記先頭推定時刻を基に座標変換項を求め、前記サンプ
    リング位相τsel(k)に該座標変換項を加えてから該
    記サンプリング位相τsel(k)の区間荷重平均値、区
    間最大値及び区間最小値を求め、該区間最大値から前記
    座標変換項の絶対値と該区間最小値を減算して定数倍し
    た値を、該区間荷重平均値に加算し前記座標変換項を減
    算したサンプリング位相τを求め出力するサンプリン
    グ位相平滑手段と、 所定のタイミングで入力される前記受信信号を前記先頭
    推定時刻からシンボル間隔T及び前記サンプリング位相
    τでサンプリングしサンプル値系列y={yn}(n=
    1,2,…,N)を求め出力するサンプリング出力部と、 前記サンプル値系列yにおける前記トレーニング系列φ
    の部分の処理では該サンプル値系列yと該サンプル値系
    列yに対応する該トレーニング系列φから適応等化アル
    ゴリズムによって伝送路のインパルス応答の推定値Eh=
    {ehj}(j=0,1,…,L)を求め、該サンプル値系列y
    における該トレーニング系列φ以外の部分の処理では該
    サンプル値系列yと送信シンボル系列の推定値Ex={Ex
    n}(n=1,2,…,N)から適応等化アルゴリズムによっ
    て該推定値Ehを求め、該推定値Ehを出力する伝送路推定
    部と、 前記推定値Ehに基づきビタビ・アルゴリズムに従って前
    記サンプル値系列yから前記推定値Exを求めて出力する
    ビタビ・アルゴリズム処理部と、から構成したことを特
    徴とする最尤系列推定器。
  8. 【請求項8】k個目の割当タイムスロットを処理する場
    合、伝送路から入力される受信信号を、サンプリング位
    相の系列τ={τ(i)}(i=1,2,…,M)の各々のサ
    ンプリング位相でフレーム同期機構によって定められる
    先頭推定時刻Et slot(k)からシンボル間隔Tにてサ
    ンプリングし、前記受信信号y(t)のサンプル値系列
    yi={yin}(i=1,2,…,M、n=1,2,…,Mt)を求め相
    関値計算手段に出力するサンプリング手段と、 前記サンプル値系列yiと該サンプル値系列yiのトレーニ
    ング系列φ={φ}(n=1,2,…,Nt)を基に該トレ
    ーニング系列φの複素相互相関Ci(但し、i=1,2,…,M、*は複素共役を取ることを意味
    する。)によって求め最大相関インデックス選択手段に
    出力する相関値計算手段と、 前記M個の複素相互相関Ciの絶対値を比較し該絶対値が
    最大となるサンプリング位相τsel(k)を求め該サン
    プリング位相τsel(k)をサンプリング位相平滑手段
    に出力する最大相関サンプリング位相選択手段と、 座標変換項tc(k)を Δtc(k)=Et slot(k)−Et slot(k−1)k>1 にて求め、前記サンプリング位相τsel(k)の区間荷
    重平均値τavg(k)、区間最大値τmax(k)及び区間
    最小値τmin(k)を (但し、Wa(j)(j=1,2,…,Ls)は荷重係数、Ls
    最大計算長を表す) によって求め、選択サンプリング位相τを τ=τavg(k)−tc(k) +Ws(τmax(k)−τmin(k)−|tc(k)|) (但し、Wsはシフト係数、Wa(j)(j=1,2,…,Ls
    は荷重係数、Lsは最大計算長を表す。) によって求め、該サンプリング位相τをサンプリング
    処理部に出力するサンプリング位相平滑手段と、 伝送路から入力される前記受信信号を所定時間遅らせて
    からサンプリング処理部に出力する遅延処理部と、 前記遅延処理部からの前記受信信号を前記先頭推定時刻
    et slot(k)からシンボル間隔T及び前記サンプリン
    グ位相τでサンプリングしサンプル値系列y={yn
    (n=1,2,…,N)を求め伝送推定部及びビタビ・アルゴ
    リズム処理部に出力するサンプリング処理部と、 前記サンプル値系列yにおける前記トレーニング系列φ
    の部分の処理では該サンプル値系列yと該サンプル値系
    列に対応する該トレーニング系列φから適応等化アルゴ
    リズムによって伝送路のインパルス応答の推定値Eh=
    {Ehj}(j=0,1,…,L)を求め、該サンプル値系列y
    における該トレーニング系列φ以外の部分の処理では該
    サンプル値系列yと送信シンボル系列の推定値Ex={Ex
    n}(n=1,2,…,N)から適応等化アルゴリズムによっ
    て該推定値Ehを求め、該推定値Ehを出力する伝送路推定
    部と、 前記推定値Ehに基づきビタビ・アルゴリズムに従って前
    記サンプル値系列yから前記推定値Exを求めて出力する
    ビタビ・アルゴリズム処理部と、から構成したことを特
    徴とする最尤系列推定器。
  9. 【請求項9】伝送路から入力される受信信号を、サンプ
    リング位相の系列τ={τ(i)}(i=1,2,…,M)の
    各々のサンプリング位相でフレーム同期機構によって定
    められる先頭推定時刻からシンボル間隔Tにてサンプリ
    ングしてサンプル値系列yi={yin}(i=1,2,…,M、
    n=1,2,…,Nt)を求め、 前記サンプル値系列yiと該サンプル値系列yiのトレーニ
    ング系列φ={φ}(n=1,2,…,Nt)によって該ト
    レーニング系列φの複素相互相関{Ci}(i=1,…,M)
    を求め、 前記M個の複素相互相関Ciの絶対値を比較し該絶対値が
    最大となるサンプリング位相τsel(k)を求め、 前記先頭推定時刻を基に座標変換項を求め、 前記サンプリング位相τsel(k)に該座標変換項を加
    えてから該記サンプリング位相τsel(k)の区間荷重
    平均値、区間最大値及び区間最小値を求め、 該区間最大値から前記座標変換項の絶対値と該区間最小
    値を減算して定数倍した値を、該区間荷重平均値に加算
    し前記座標変換項を減算したサンプリング位相τを求
    め、 所定のタイミングで入力される前記受信信号y(t)を
    前記先頭推定時刻からシンボル間隔T及び前記サンプリ
    ング位相τでサンプリングしてサンプル値系列y=
    {yn}(n=1,2,…,N)を求め、 前記サンプル値系列yにおける前記トレーニング系列φ
    の部分の処理では該サンプル値系列yと該サンプル値系
    列yに対応する該トレーニング系列φから適応等化アル
    ゴリズムによって伝送路のインパルス応答の推定値Eh=
    {Ehj}(j=0,1,…,L)を求め、 前記サンプル値系列yにおける該トレーニング系列φ以
    外の部分の原理では該サンプル値系列yと送信シンボル
    系列の推定値Ex={Exn}(n=1,2,…,N)から適応等
    化アルゴリズムによって該推定値Ehを求め、 前記推定値Ehに基づきビタビ・アルゴリズムに従って前
    記サンプル値系列yから前記推定値Exを求めて出力する
    ことを特徴とする最尤系列推定方法。
  10. 【請求項10】伝送路から入力される受信信号を、フレ
    ーム同期機構によって定められる先頭推定時刻からサン
    プリング位相の系列τ={τ(i)}(i=1,2,…,M)
    の各々のサンプリング位相でフレーム同期機構によって
    定められる先頭推定時刻からシンボル間隔Tにてサンプ
    リングし、前記受信信号のサンプル値系列yi={yin
    (i=1,2,…,M、n=1,2,…,Nt)を求め出力するサン
    プリング手段と、 前記サンプル値系列yiと該サンプル値系列yiのトレーニ
    ング系列φ={φ}(n=1,2,…,Nt)によって該ト
    レーニング系列φの複素相互相関{Ci}(i=1,…,M)
    を求め出力する相関値計算手段と、 前記M個の複素相互相関Ciの絶対値を比較し該絶対値が
    最大となるサンプリング位相τsel(k)を求め出力す
    る最大相関サンプリング位相選択手段と、 前記先頭推定時刻を基に第1の座標変換項及び第2の座
    標変換項を求め、前記サンプリング位相τsel(k)に
    該第2の座標変換項を加えてから該記サンプリング位相
    τsel(k)の区間荷重平均値、区間最大値及び区間最
    小値を求め、該区間最大値から前記第1の座標変換項の
    絶対値と該区間最小値を減算して定数倍した値を、該区
    間荷重平均値に加算したサンプリング位相τを求め出
    力するサンプリング位相平滑手段と、 所定のタイミングで入力される前記受信信号を前記先頭
    推定時刻からシンボル間隔T及び前記サンプリング位相
    τでサンプリングしサンプル値系列y={yn}(n=
    1,2,…,N)を求め出力するサンプリング処理部と、 前記サンプル値系列yにおける前記トレーニング系列φ
    の部分の処理では該サンプル値系列yと該サンプル値系
    列yに対応する該トレーニング系列φから適応等化アル
    ゴリズムによって伝送路のインパルス応答の推定値Eh=
    {Ehj}(i=0,1,…,L)を求め、該サンプル値系列y
    における該トレーニング系列φ以外の部分の処理では該
    サンプル値系列yと送信シンボル系列の推定値Ex={Ex
    n}(n=1,2,…,N)から適応等化アルゴリズムによっ
    て該推定値Ehを求め、該推定値Ehを出力する伝送路推定
    部と、 前記推定値Ehに基づきビタビ・アルゴリズムに従って前
    記サンプル値系列yから前記推定値Exを求めて出力する
    ビタビ・アルゴリズム処理部と、から構成したことを特
    徴とする最尤系列推定器。
  11. 【請求項11】k個目の割当タイムスロットを処理する
    場合伝送路から入力される受信信号を、サンプリング位
    相の系列τ={τ(i)}(i=1,2,…,M)の各々のサ
    ンプリング位相でフレーム同期機構によって定められる
    先頭推定時刻Et slot(k)からシンボル間隔Tにてサ
    ンプリングし、前記受信信号y(t)のサンプル値系列
    yi{yin}(i=1,2,…,M、n=1,2,…,Nt)を求め相関
    値計算手段に出力するサンプリング手段と、 前記サンプル値系列yiと該サンプル値系列yiのトレーニ
    ング系列φ={φ}(n=1,2,…,Nt)を基に該トレ
    ーニング系列φの複素相互相関Ci(但し、i=1,2,…,M、*は複素共役を取ることを意味
    する。)によって求め最大相関インデックス選択手段に
    出力する相関値計算手段と、 前記M個の複素相互相関Ciの絶対値を比較し該絶対値が
    最大となるサンプリング位相τsel(k)を求め該サン
    プリング位相τsel(k)をサンプリング位相平滑手段
    に出力する最大相関サンプリング位相選択手段と、 k回目のサンプリング位相選択時に第1の座標変換項tc
    l(k)及び第2の座標変換項tc2(j,k)を にて求め、前記サンプリング位相τ(Ik)の区間荷重平
    均値τAVG(k)、区間最大値τMAX(k)及び区間最小
    値τMIN(k)を (但し、Wa(j)(j=1,2,…,Ls)は荷重係数、Ls
    最大計算長を表す) によって求め、選択サンプリング位相τを τ=τAVG(k)+Ws(τMAX(k)−τMIN(k)−|
    tc1(k)|) (但し、Wsはシフト係数、Wa(j)(j=1,2,…,Ls
    は荷重係数、Lsは最大計算長を表す。) によって求め、該サンプリング位相τをサンプリング
    処理部に出力するサンプリング位相平滑手段と、 伝送路から入力される前記受信信号を所定時間遅らせて
    からサンプリング処理部に出力する遅延処理部と、 前記遅延処理部からの前記受信信号を前記先頭推定時刻
    Et slot(k)からシンボル間隔T及び前記サンプリン
    グ位相τでサンプリングしサンプル値系列y={yn
    (n=1,2,…,N)を求め伝送路推定部及びビタビ・アル
    ゴリズム処理部に出力するサンプリング処理部と、 前記サンプル値系列yにおける前記トレーニング系列φ
    の部分の処理では該サンプル値系列yと該サンプル値系
    列yに対応する該トレーニング系列φから適応等化アル
    ゴリズムによって伝送路のインパルス応答の推定値Eh=
    {Ehj}(j=0,1,…,L)を求め、該サンプル値系列y
    における該トレーニング系列φ以外の部分の処理では該
    サンプル値系列yと送信シンボル系列の推定値Ex={Ex
    n}(n=1,2,…,N)から適応等化アルゴリズムによっ
    て該推定値Ehを求め、該推定値Ehを出力する伝送路推定
    部と、 前記推定値Ehに求づきビタビ・アルゴリズムに従って前
    記サンプル値系列yから前記推定値Exを求めて出力する
    ビタビ・アルゴリズム処理部と、から構成したことを特
    徴とする最尤系列推定器。
  12. 【請求項12】伝送路から入力される受信信号を、サン
    プリング位相の系列τ={τ(i)}(i=1,2,…,M)
    の各々のサンプリング位相でフレーム同期機構によって
    定められる先頭推定時刻からシンボル間隔Tにてサンプ
    リングしてサンプル値系列yi{yin}(i=1,2,…,M、
    n=1,2,…,Nt)を求め、 前記サンプル値系列yiと該サンプル値系列yiのトレーニ
    ング系列φ={φ}(n=1,2,…,Nt)によって該ト
    レーニング系列φの複素相互相関C={Ci}(i=1,
    …,M)を求め、 前記M個の複素相互相関Ciの絶対値を比較し該絶対値が
    最大となるサンプリング位相τsel(k)を求め、 前記先頭推定時刻を基に第1の座標変換項及び第2の座
    標変換項を求め、 前記サンプリング位相τsel(k)に該第2の座標変換
    項を加えてから該記サンプリング位相τsel(k)の区
    間荷重平均値、区間最大値及び区間最小値を求め、 該区間最大値から前記第1の座標変換項の絶対値と該区
    間最小値を減算して定数倍した値を、該区間荷重平均値
    に加算したサンプリング位相τを求め、 所定のタイミングで入力される前記受信信号y(t)を
    前記先頭推定時刻からシンボル間隔T及び前記サンプリ
    ング位相τでサンプリングしてサンプル値系列y=
    {yn}(n=1,2,…,N)を求め、 前記サンプル値系列yにおける前記トレーニング系列φ
    の部分の処理では該サンプル値系列yと該サンプル値系
    列yに対応する該トレーニング系列φから適応化等アル
    ゴリズムによって伝送路のインパルス応答の推定値Eh=
    {Ehj}(j=0,1,…,L)を求め、 前記サンプル値系列yにおける該トレーニング系列φ以
    外の部分の処理では該サンプル値系列yと送信シンボル
    系列の推定値Ex={Exn}(n=1,2,…,N)から適応等
    化アルゴリズムによって該推定値Ehを求め、 前記推定値Ehに基づきビタビ・アルゴリズムに従って前
    記サンプル値系列yから前記推定値Exを求めて出力する
    ことを特徴とする最尤系列推定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012513703A (ja) * 2008-12-23 2012-06-14 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 移動通信システムのチャネル推定装置および方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012513703A (ja) * 2008-12-23 2012-06-14 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 移動通信システムのチャネル推定装置および方法

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