JPH10500821A - アナログ−ディジタル変換器用の基準はしご自動校正回路 - Google Patents

アナログ−ディジタル変換器用の基準はしご自動校正回路

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JPH10500821A JP7530374A JP53037495A JPH10500821A JP H10500821 A JPH10500821 A JP H10500821A JP 7530374 A JP7530374 A JP 7530374A JP 53037495 A JP53037495 A JP 53037495A JP H10500821 A JPH10500821 A JP H10500821A
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デイヴィッド サーノフ リサーチ センター, インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 精密ADC(110)での使用に適した自動校正基準抵抗器はしご回路網(140)が開示されている。はしご中の複数の抵抗器は、1個の自動校正回路に接続されている。この自動校正回路は、接続された抵抗器の各々の両端の電位を継続的に測定し、これらの抵抗器の抵抗を調整して、測定された電位を基準電位に合致させる。この基準電位は、これらの抵抗器のうちの1個の電位である。

Description

【発明の詳細な説明】 アナログ−ディジタル変換器用の基準はしご自動校正回路 本発明は、高速で動作し、高い分解能をもたらすアナログ−ディジタル変換器 (ADC)に関し、特に、動的に校正された電圧源を用い、一続きの抵抗器、す なわち抵抗器はしごとして構成されたADCに関する。 ディジタル信号処理では、アナログ信号をディジタルフォーマットに変換する 必要がある。この変換において妥当な忠実度(fidelity)を確保するため、アナ ログ信号帯域幅よりも実質的に大きな速度でアナログ信号をサンプリングするこ とが望ましい。これらのサンプル信号値は、この後、“N”個の2進ビットによ り表される等価ディジタル値に高速で変換される。従来のADCは、通常、バイ ポーラトランジスタを使用しており、高速(例えば、50MHz)かつ10ビッ ト分解能で動作可能である。これらのADCは、比較的大きな電力を必要とし、 かなり費用がかかる。一方、MOS技術を用いた高速のマルチビットADCを実 現する試みは、望まれているほど成功していない。不十分な歩留りのために費用 が高くなったり、或いはバイポーラトランジスタ技術を用いて得ることができる ものよりもかなり性能が悪くなる。 “Nフラッシュ”ADCと称される従来のADCは、サンプリングされたアナ ログ電圧から“N”個のデータビットを並行して同時に作成する。このADCは 、2N−1個の比較器を備えている。これらの比較器は、互いに精密にマッチン グされていて、各々が高分解能を実現することができる。このADCは、これら の比較器の全てを同時に入力信号回路に瞬時接続する。この後、全ての比較器に 結合されたデコーダ回路は、その瞬間にサンプリングされた入力信号のアナログ 値に対応したN個のビットの値を求める。このタイプのADCの利点は、高速で 動作可能なことである。重大な欠点は、入力回路に全ての比較器を同時に接続す ることによって生じる比較的低いインピーダンス負荷(及びこれに対応した大き なスイッチングトランジェント)である。一例を挙げると、1個の10ビットフ ラッシュADCは、1023個の比較器を使用している。フラッシュADCは、 通常、 抵抗器はしご(resistor ladder)として知られる一続きに接続された抵抗回路 から、その基準アナログ電圧を生成する。通常、高分解能のフラッシュADCは 、高分解能動作に必要な許容度(tolerance)を満たすように、例えばレーザを 用いて“トリミング”されたはしご形の複数の抵抗器を有している必要がある。 他のタイプのADCとしては、逐次比較デバイス(successive approximation device)がある。このタイプのADCのうち最も単純な形態のものは、サンプ リングされたアナログ電位から出力ディジタル値を最上位ビットから最下位ビッ トまで一度に1ビットずつ算出する。出力値の各ビットが作成されると、部分デ ィジタル値が内部ディジタル−アナログ変換器(DAC)によってアナログ値に 変換され、このアナログ値が、もとのサンプル値から減算される。この後、この 差分値は、ディジタル出力値の次の最下位ビットを作成するために使用される。 この形式では、Nビットのディジタル値を作成するために少なくともN個の比較 処理が必要となる。 より複雑な形態では、このタイプのADCは、N個以上の逐次比較(successi ve approximation)段階を並行して実行する。各段階は、それぞれ異なるスタガ クロック位相(staggered clocking phase)を処理する。この構成では、1個の Nビットディジタル出力値が各クロックサイクルに作成される。逐次比較ADC は、米国特許第5,272,481号で説明されている。 逐次比較ADCの一つの問題点は、内部DACによって生成されるアナログ値 の精度である。これらのDAC用の基準電圧は、抵抗器はしごから生成される。 プロセスの変動のために、これらの抵抗器の値が、集積回路内の規格から変動し たり、一つの集積回路と次の集積回路との間で変動する場合がある。従って、D ACによって使用される基準電位が、1個のADC装置内で一致しなかったり、 1個のADCと次のADCとの間で一致しない場合がある。 本発明は、抵抗器はしごを用いて基準電位を形成するアナログ−ディジタル変 換器として実現されている。本発明によれば、抵抗器はしご内の個々の抵抗は、 制御可変抵抗装置(controlled variable resistance device)及び校正回路(c alibration circuit)に結合されている。この校正回路は、各抵抗の両端間に発 生した基準電位を所定の基準電位と周期的に比較し、制御可変抵抗を調節して各 抵抗電位と所定の基準電位との差を最小にする。 図面において、図1は、ADCシステムのブロック図であり、このADCシス テムは、並列に配置された複数の同一ADCからなるアセンブリを備えた本発明 の実施形態を含んでいる。 図2a、2b及び2cは、図1のADCの一つで使用するのに適した比較回路 の概略図であり、一部、論理図形式が採用されている。 図3は、図2の比較回路で使用するのに適した低インピーダンスサンプリング スイッチの概略図である。 図4は、図1のADCの一つで使用するのに適した逐次比較レジスタの論理図 であり、一部、概略図形式が採用されている。 図5は、図1のフォーマット変換器として使用するのに適した回路の論理図で ある。 図6は、図1のADCの一つで使用するのに適した第1の4ビットDACのブ ロック図である。 図7は、図6のDACで使用するのに適した回路の論理概略図である。 図8a、8b及び8cは、図5のDACで使用するのに適したスイッチング回 路の概略図である。 図9、10a及び10bは、図1のADCの一つで使用するのに適した第2の 4ビットDACの論理図及び概略図である。 図11、12、13及び14は、図1のADCの一つで使用するのに適した1 ビットDACの論理概略図であり、一部、概略図形式が採用されている。 図15は、図1のADCシステムで使用するのに適した基準電圧分割回路の概 略図である。 図16a、16b、16c、16d及び16eは、図15の基準電圧分割回路 とともに使用するのに適した制御回路の概略図であり、一部、論理概略図形式が 採用されている。 図17a、17b、17c、17d及び17eは、図15の電圧基準分割回路 及び図16a〜図16dの制御回路で使用するのに適した校正回路の概略図であ り、一部、論理概略図形式が採用されている。 図1は、18個のADCを備えたADCシステムのブロック図である。これら のADCは、アナログ入力信号に対応するディジタル出力サンプルを比較的高速 (例えば、50MHz)で生成するため、位相スキュークロック信号(phase-sk ewed clock signal)に応答して並列に動作する。これらのADCの各々は、ア ナログ信号VINを受け取る自動ゼロ比較器(auto-zero compatator)120を 備えている。図1のADCシステムは18個のADCを備えているが、詳細に示 されているADCは1個だけである。各ADC110は、多重化(MUX)装置 132の複数の入力端子のうちの対応する1個に接続された1個の出力ポートを 有している。本発明の好適な実施形態では、各ADC110は、マルチプレクサ 132に13ビットの信号を供給する。このマルチプレクサ132は、その入力 ポートに与えられた一連の13ビット信号をフォーマット変換器134に供給す る。マルチプレクサ132によって与えられた各13ビット値は、非標準バイナ リフォーマットである。フォーマット変換器134は、これらの語の各々を標準 の12ビットフォーマットに変換して、図1のADCシステムの出力値を作成す る。 各ADC110は、クロック及び位相タイミング装置(clock and phase timi ng unit)138によって駆動される。このクロック及び位相タイミング装置1 38は、図示のように、18個の位相P(0)〜P(17)、クロック信号CK 、進相クロック信号(phase-advanced clock signal)CKS、クランプパルス CLAMPNを生成する。クロック位相P(0)〜P(17)は、信号CKの1 8個の連続クロックパルスから1個を選択することにより生成される。これによ り、18個のクロック信号が生成される。これらのクロック信号の各々は、個々 に異なる位相と、信号CKの周波数の18分の1である周波数と、を有している 。18個のADCの各々は、位相P(0)〜P(17)の全部によって駆動され るが、第1のADC110に対してP(1)であるクロック位相は、第2のAD C110に対してはクロック位相P(0)であり、第3のADC110に対して はクロック位相P(17)である。 このため、18個のADC110は、それぞれ、入力電圧VINを18個の連 続した瞬間に繰り返しサンプリングする。この構成によれば、図1のADCシス テムアセンブリ全体について、個々のADC110のサンプリング速度の18倍 の合成サンプリング速度を事実上実現することができる。このシステムは、様々 なサンプリング速度を達成するために、より少ない(或いは、より多くの)AD C110を用いて構成することもできる。 各ADC110は、自動ゼロ比較器(auto-zero comparator)120を備えて いる。この自動ゼロ比較器120は、12ビットの逐次比較レジスタ(successi ve approximation register)(SAR)122に与えられるビット直列出力信 号(bit-serial output signal)を作成する。比較器120は、入力電圧VIN を瞬時にサンプリングし、その後、SAR122とクロック同期されたシーケン スに、サンプル入力電圧のディジタル値をビット単位で求める。 SAR122は、その蓄積値の4個の最上位ビット(MSB)を第1の4ビッ トDAC124に供給する。第1の4ビットDAC124は、一対のアナログ電 圧DA1及びDA1Rを順次に自動ゼロ比較器120に与える。同様に、SAR 122は、次の4個のMSB、及びこれに加えて1個のオフセットビットを、第 2の4ビットDAC126に供給する。このDACは、もう一対のアナログ電圧 DA2及びDA2Rを生成する。これらのアナログ電圧は、比較器120に印加 される。SAR122内に保持された値の4個の最下位ビット(LBS)は、2 ビットDAC128及び130によって、四対のアナログ信号DA3、DA3R 、DA4、DA4R、DA5、DA5R、DA6及びDA6Rに変換される。D AC124、126、128及び130については、図6〜14を参照しながら 後述する。 全てのADC110は、シングルマスタ電圧基準源140に接続されている。 このマスター電圧基準源140は、図15〜17を参照しながら後述する。基準 電圧VA0〜VA16、VAR0〜VAR16、VB0〜VB19及びVBR0 〜VBR19は、以下で説明する一連のステップにより、マスタ電圧基準に対し て自動的かつ連続的に校正される。これらの電圧基準信号は、基準電圧低レベル 信号VRLF及び基準電圧高レベル信号VRHFによって定められる電圧の範囲 を分割する。この自動校正によって、抵抗器はしごのレーザトリミングを行う必 要がなくなる。各DACによって生成されたアナログ電圧は正確な状態に維持さ れ、このため、各ADC110は、自身の動作サイクル中、自動的に極めて正確 な状態にされる。この結果、図1のシステム内の全ADC110の多重動作は、 シングルマスタ電圧基準から自動的に得られる等しい精度を、タイミング装置1 38(図1に図示)によって作成されるクロックパルス(CK)及び位相(P0 )〜(P19)で関連づけられている。 電圧基準信号VRHF及びVRLFは、基準発生回路136によって生成され る。この回路は、バンドギャップ電圧基準源(図示せず)を用いて、これらの信 号、及び2.5ボルトの公称電位(nominal potential)を有する電圧基準信号 VREFを生成する。更に、基準発生器136は、基準グランド信号RGNDを 使用する。この信号は、公称的には基板グランド電位にあるが、基板から完全に ダイオード絶縁されている。この構成によれば、例えばADC110の他の1個 から基板中を伝播する基板グランド信号のノイズ成分が低減される。基準発生回 路136は、詳細には説明しない。基準発生器136として使用するのに適した 回路は、この分野の通常の当業者であれば、以下の説明と私の特許の中に提示さ れた説明とから、容易に設計することができる。 20MHzの周波数を有する信号CLK INは、18個のクロック位相パル スP0〜P17と、3個の遅延クロック信号CK、CKS及びCLAMPNと、 を生成するため、クロック及び位相タイミング回路138によって使用される。 クロック位相信号P0〜P17の各々は、1.11MHzの周波数を有するパル スクロック信号である。これらのクロック位相信号のうちの一つの各パルスは、 信号CKの単一パルスであって、次のパルスから信号CKの18周期分だけ離れ たパルスである。これらのクロック信号の各々は、次のクロック信号から信号C Kの1周期分だけ離れている。信号P0〜P17の全18個が合成されると、信 号CKが得られることになる。 信号CKS及びCLAMPNは、信号CKの位相から進んだ位相を有している 。これは、クロック及び位相タイミング回路では、信号CLK INに対する遅 延が信号CKよりも少ないように信号CKS及びCLAMPNを作成することで 達成される。本発明の好適な実施形態では、信号CLAMPNは、信号CKSに 対して遅延している。通常の当業者であれば、以下及び私の特許の中でなされる 説明に基づいて適切な回路を作製することができるので、回路138は詳細には 説明 しない。 図2は、図1の比較器110として使用するのに適した自動ゼロ比較器の概略 図であり、一部、論理図形式が採用されている。概略を述べると、アナログ入力 信号VINは、節点VSUMで入力値をDAC124、126、128及び13 0により生成された部分結果と合成する加算回路網に印加される。この節点にお ける信号と節点VSUMRにおける信号との差は、自己バイアス増幅器270と 差動増幅器285とのカスケード接続によって増幅される。増幅器285の出力 信号は、再生ラッチ(regenerating latch)290に印加される。この再生ラッ チは、ディジタル値の次のビットが論理的高レベル値となっている場合には論理 的高レベル状態に切り替わり、ディジタル値の次のビットが論理的低レベル値と なっている場合には論理的低レベル状態に切り替わる。自動ゼロ比較器の出力信 号は信号CPMNであり、これはラッチ290の瞬時状態の反転バージョンであ る。 増幅器270は、一方の入力端子で入力信号VINを受け取り、他方の入力端 子で信号VINRを受け取る差動増幅器である。信号VINRは、信号VINの リターンパス(reture path)である。例えば、信号VINが図1のADCへの 入力信号として接地平面(ground plane)に対して参照される場合、端子VIN Rは、この接地平面に結合される。このリターン信号は、ADCに印加され、信 号VINと干渉しうる任意の高周波同相モード信号(high frequency common mo de signal)をゼロにする。この信号までもがリターンパスに現れる程度まで、 これらの信号は、図2の回路により実行される差動増幅においてゼロにされる。 ほとんどの場合、信号VINR及び節点VSUMRに印加される他の信号は、論 理的0値である。比較的高周波のノイズ信号が基板から伝播しているときに限り 、節点VSUMRにおける信号はゼロでなくなる。しかしながら、この例では、 節点VSUMにもノイズ信号が存在している。増幅器270により増幅されるの は、節点VSUMでの電位と節点VSUMRでの電位との差であるため、これら のノイズ信号は相殺しやすく、最終結果に重大な影響を与えない場合が多い。 このADCは、図2の比較器用のリターンパス信号を生成する並列回路を有し ている。このリターンパス信号は、入力パス中の同様の信号に対応している。こ の並列回路は、DAC124、126、128及び130、並びに電圧基準分割 回路140内で生じる同相信号をゼロにするのに用いられる。以下では、“R” で終わる信号名は“R”を除いて同じ名前を有する信号に対応したリターンパス 信号を表すという規則を用いる。 同様に、文字“N”で終わるスイッチング信号は、“N”を除いて同じ名前を 有するスイッチング信号の反転バージョンである。簡単のため、相補スイッチン グ信号(complementary switching signal)を生成するために使用される逆変換 回路については説明しない。 図2の回路は、クロック信号CKの18周期にわたるディジタル化インタバル 中に、アナログ入力値VINを表す完全な12ビットディジタル値を生成する。 このインタバル中に実行される第1のステップは、校正ステップである。入力信 号VINのサンプルは、位相P4の正方向遷移(positive-going transition) までは供給されない。この校正ステップは、位相P0からP3の間に生じる。 後述するが、図4に示されるように、位相P0の間、SAR122は、信号D A1、DA2、DA3、DA4、DA5及びDA6、並びに対応するリターン信 号DA1R、DA2R、DA3R、DA4R、DA5R及びDA6Rに関して論 理的0の値を与えるようにリセットされる。 位相P1及びP2にわたる時間間隔の間、図2bの回路は、信号PSMP及び PSMPNを生成する。これらの信号は、対応する伝達ゲート236及び268 に印加され、対応する節点VSUM及びVSUMRを電位VREFまで事前充電 (precharge)する。VREFは、図1の基準発生回路136によって生成され る。この回路は、分圧回路(図示せず)を備えている。この分圧回路は、電位V REFを、VDD及びグランドによって画定される範囲のほぼ中央に設定する。本 発明の好適な実施形態では、VDDは+5ボルトである。従って、VREFの公称 値は2.5ボルトである。節点VSUM及びVSUMRを2.5ボルトまで事前 充電するステップは、PMOS入力トランジスタ274及び276をバイアスし て、この2.5ボルト基準からの電位のわずかな変動を検出する。 前置増幅器270のバイアス点を正確に設定するために、節点VSUM及びV SUMRは、この電位に設定される。前置増幅器270は、差動PMOS入力段 (トランジスタ274及び276)を用いて実現することができる。これらの入 力段は、その負荷要素として、一対のNMOS電流源(トランジスタ278及び 280)を有している。トランジスタ278及び280のゲート電極は、電位V REFを受け取るように結合されている。このため、これらのトランジスタは、 トランジスタ274及び276のドレイン電極とグランドとの間に固定抵抗パス を出現させる。 増幅器270は、同相DC受動クランプ回路(トランジスタ284)も使用す る。この受動クランプ回路は、節点A1及びA2、すなわち対応するトランジス タ274及び276のドレイン電極、における電位を、いずれかの節点がPMO Sトランジスタ284 のしきい電位を超えている場合に平均化する抵抗である 。受動クランプ回路に加えて、増幅器270は、能動クランプ回路(トランジス タ282)を備えている。この回路は、比較の直前に、トランジスタ274及び 276のドレイン電極間に低インピーダンスパスを形成する。この低インピーダ ンスは、差動増幅器を効果的にリセットし、この増幅器が信号VSUM及びVS UMR間の増幅された差を表す出力信号を節点A1及びA2間に生成する準備を 行う。 動作電力(operational power)は、トランジスタ272を介して前置増幅器 270に与えられる。以下で述べるように、このトランジスタ272は、カレン トミラー(current mirror)の出力段を形成しており、このトランジスタ272 の入力段は、利得調節回路214のトランジスタ215によって与えられる。理 想的には、増幅器270は、信号VSUM及びVSUMRの相対値にのみ基づい て、トランジスタ274及び276間の固定電流を分割する。増幅器の作用点は 、トランジスタ278及び280により定まる負荷抵抗によって設定される。更 に、増幅器270は、2個のトランジスタ279及び281を含んでいる。これ らのトランジスタは、対応する信号BIASN及びBIASによって制御される 。これらの信号は、増幅器270のバイアスポイントを調節して、電位VSUM 及びVSUMR間のいかなる差であっても確実に増幅されるようにする。本発明 の好適な実施形態では、増幅器270は、約10の利得を有している。 MOSデバイスであるトランジスタ274及び276は、電圧可変電流源とし て設計されていても良い。図2の回路では、トランジスタ274及び276の各 々のチャネル電流は、それらの対応するゲート電極に電位VREFを印加するこ とにより定められる。しかしながら、トランジスタ274か276のいずれかに よって供給された電流に差が生じる程度まで、比較器270が誤った結果を生み 出すような差動入力電位(differential input potential)の範囲があっても良 い。このバイアス回路は、トランジスタ274及び276がこれらのゲート電極 に電位VREFが印加されるときに同じ電流を確実に通すようにすることにより 、これらの誤りを自動的に訂正する動作を行う。自動バイアス回路のこの動作に ついては、後述する。 位相P1及びP2によって画定される時間間隔では、信号VREFがトランジ スタ274及び276のゲート電極に印加される。理想的には、トランジスタ2 74及び276の双方は、これらの導電領域において同じポイントでバイアスさ れるべきであり、従って、同じ量の電流を通すべきである。このようになってい ないと、節点A1及びA2間の差動出力信号はゼロにならない。この電位は、差 動増幅器285によって増幅され、再生ラッチ290によって検出される。この ラッチ290は、検出された信号を伝達ゲート296を介して通す。この伝達ゲ ート296では、この信号が反転され、第1の交換コンデンサフィルタ(switch ed capacitor filter)297に印加される。この信号は、再び反転され、第2 の交換コンデンサフィルタ298に印加される。フィルタ297及び298では 、これらの信号は、位相P2の間、節点Z1、Z2、Z3及びZ4で寄生コンデ ンサを充電する。この後、クロック位相P3の間、任意の蓄積電荷が寄生コンデ ンサからコンデンサ283及び277へ送られる。 トランジスタ274と276との間で平衡がとれていない場合、コンデンサ2 77及び283の一方は、他方のコンデンサよりも高い電位に充電される。これ らの電位BIASN及びBIASは、順次に、トランジスタ279及び281の ゲート電極に印加される。BIASNがBIASよりも大きい場合、トランジス タ278により与えられる負荷抵抗は、トランジスタ280により表される負荷 抵抗よりも大きな量だけ低減される。これにより、トランジスタ274及び27 6の相対バイアスポイントが変化する。この調節は、バイアス電位BIAS及び BIASNについて相対的に安定な値が確立されるまで、数回のディジタル化サ イクルを通じて継続する。これらの電位が確立されると、差動増幅器270がバ イアスされ、VSUMとVSUMRとの間の小さな差ですら適切に増幅されて、 第2の前置増幅器285へ送られるようになる。 更に、VSUM及びVSUMR間の差動信号が十分に大きい場合、受動クラン プトランジスタ284のON抵抗は、PMOS差動入力トランジスタ274及び 276に対する負荷として働く。この負荷抵抗は、前置増幅回路270の電圧利 得及び出力インピーダンスを低減し、これによって前置増幅器の時定数を低減し 、その過渡応答回復時間(transient response recovery time)を改善する。節 点A1及びA2における信号電圧の差動性(即ち、反位相性)のため、トランジ スタ284によって発生させられる平均電位は、小さな信号成分しか有しない。 前置増幅器270の出力信号A1及びA2は、前置増幅器285の対応する入力 端子A1及びA2に与えられる。 前置増幅器285は、動作電流の量が半分にされること、及び自動バイアス回 路がないこと、を除いて、前置増幅器270と本質的に同じである。従って、前 置増幅器285は詳細には説明しない。前置増幅器285の出力信号は、節点Y 1及びY2間の電位差として与えられる。本発明の好適な実施形態では、前置増 幅器285は約6の利得を有しており、従って、VINとVINRとの間のいか なる差も、それが差動ラッチ290に印加される前に、60の比率で増幅される 。 この電位差は、差動ラッチ290のトランジスタ295及び293のゲート電 極に印加される。このラッチ290は、複数のコンデンサ291が追加されてい ることを除いて、私の特許の中で説明されているものと本質的に同じである。こ れらのコンデンサは、ラッチのノイズ帯域幅を制限し、これによって、その感度 を高める。信号CKの各パルスの前に、進相クロック信号(phase leading cloc k signal)CKSNは、2個のトランジスタ292及び294のゲート電極に印 加される。これらのトランジスタは、導電状態となったときに、コンデンサ29 1を放電し、ラッチ290を効果的にリセットする。ラッチがリセットされた直 後、その次の状態が、増幅器285により与えられる電位Y1とY2との差によ って定められる。 ラッチ290の状態は反転され、ゲート回路に印加される。このゲート回路は 、信号CKによって状態信号をゲート制御し、有効な状態値のみが信号CKの正 方向パルスと同期して確実に提供されるようにする。ゲート制御されたこの信号 は、反転され、比較器CMPNの出力信号として供給される。 通常の動作では、校正ステップが上述のように位相P0〜P3で実行された後 、入力信号VIN及びリターン信号VINRが、定インピーダンスサンプリング スイッチ210及び240を用いて、対応するコンデンサ222及び252上へ サンプリングされる。これらのスイッチについては、図3を参照しながら後述す る。加算接続点VSUMへの他の入力信号は、アナログ電位DA2、DA3、D A4、DA5及びDA6であり、加算接続点VSUMRへの他の入力信号は、ア ナログ電位DA2R、DA3R、DA4R、DA5R及びDA6Rである。これ らの電位は、図1のDAC126、128及び130によって供給される。加算 接続点VSUMへの最終的な入力信号は信号BALであり、これは、コンデンサ 918を介して利得調節回路234により印加される。位相P4の間、電位DA 2、DA2R、DA3、DA3R、DA4、DA4R、DA5、DA5R、DA 6及びDA6Rは、VINのサンプリング中、これらの公称低レベルに固定され る。この構成では、コンデンサ222の左側がVINに充電され、コンデンサ2 22の右側はVREFに充電される。一方、コンデンサ252の右側及び左側は 、それぞれVINR及びVREFに充電される。 次に、伝達ゲート236及び268が、信号PSMP及びPSMPNに応答し て閉じられ、節点VSUM及びVSUMRをVREFから切断する。これにより 、PSMPの負方向遷移(negative-going transition)からの容量結合クロッ ク成分とPSMPNの正方向遷移からの容量結合クロック成分との非平衡に起因 して、SUM上の電圧を小さな残留オフセット値(residual offset value)だ け変化させることが可能になる。 次に、定インピーダンスサンプリングスイッチ210及び240は、対応する コンデンサ222及び252を入力信号VIN及びVINRから切断する。伝達 ゲート220及び250は開かれ、コンデンサ222の左側をアナログ電位DA 1に接続し、コンデンサ252の右側をアナログ電位DA1Rに接続する。DA 1及びDA1Rの双方は、DAC124によって与えられる。定められた整定時 間(settling time)の後、節点VSUM及びVSUMRでの電圧は、等式(1 )及び(2)に従って定められる。 ここで、BAL及びBALRは、後述する回路214の出力に生じた電位であり 、Cxは、コンデンサXの静電容量を表しており、CT及びCTRは、節点VS UM及びVSUMRでの対応する全静電容量であり、これらはそれぞれ等式(3 )及び(4)により定められる。 ここで、Cpsum及びCpsumRは、対応する節点VSUM及びVSUMRでの寄生 容量である。 節点VSUMでの電圧は、入力信号VINと、DAC124、126、128 及び130によって与えられる電位DA1〜DA6の合計と、の差に対応してい る。同様に、節点VSUMRでの電位は、リターン信号VINRと、電位DA1 R〜DA6Rの合計と、の差に対応している。コンデンサは、DAC124、1 26、128及び130によって供給される電荷を適切な割合で合計するように 大きさが調整されている。本発明の好適な実施形態では、コンデンサ222〜2 34及びコンデンサ252〜264は、表1に示される値を有している。なお、 ここでは、単位容量値をCとおいている。 本発明の好適な実施形態では、Cは50フェムトファラッド(fF)である。 コンデンサ224に対するコンデンサ222の精密容量比(exact capacitanc e ratio)の変動、及びコンデンサ254に対するコンデンサ252の同様の変 動は、自動校正ループ内で回路214により補償される。なお、比の公称値は2 である。 本発明の好適な実施形態では、全てのコンデンサは、蒸着層間誘電膜を用いて 作製される。周知のように、この様にして作製された複数のコンデンサは、通常 、小レイアウト範囲(約120μm×120μm)にわたって1%よりも好適に マッチングすることができる。マッチングされた複数のコンデンサの並列接続を 用いることで、静電容量を効果的に増倍することができる。自動ゼロ比較器12 0の各々で使用されるコンデンサの相対値は、12ビットADCについて±0. 25LSBよりも優れた精度を達成するように調節しても良い。 回路214は、電圧DA2及びDA2Rの高線形可変減衰(highly linear va riable attenuation)をもたらす。本発明の好適な実施形態では、この減衰は、 0〜250mvの入力信号範囲にわたって適用される。回路214の利得は、+ 0.2から−0.2まで調節することができる。回路214によって与えられる 出力信号BAL及びBALRのDCオフセットは、臨界ではない。これは、この 適用例では、これらの信号が節点VSUM及びVSUMRに容量結合されている ためである。しかしながら、回路214は、VDD及びVREFの変動に対して 好適な同相除去を与えるように設計されている。 回路214は、2個の同一回路212及び242を含んでいる。これらの回路 は、それぞれ信号BAL及びBALRを供給する。簡単のため、これらの回路の うちの一つである回路212のみを詳細に説明する。利得調節回路は、2個の交 換コンデンサフィルタ299及び300によって生成される校正電位CAL及び CALNを使用する。これらのフィルタは、上述の交換コンデンサフィルタ29 7及び298と同じように動作する。但し、フィルタ299及び300は、位相 P3の間にラッチ290により供給される出力信号を累積するように動作するの に対し、フィルタ297及び298は、位相P2の間に供給された出力信号を累 積するように動作する。位相P3の間のラッチ290の出力信号は、自動校正位 相P2の間に測定されたVSUM及びVSUMR間の増幅された差分である。VFS が、位相P2の自動校正サイクル中、ADC110によって変換可能なフルス ケール電圧である場合、DA1はVFS/16からゼロに切り替えられ、一方、D A2は、0からVFS/16(信号DA2に関して供給されうる最大の電位)に切 り替えられる。これらの変化後におけるVSUM及びVSUMRの正味の変化は 、ゼロとなるはずである。この差動信号がゼロでない範囲で、この信号は検出及 び累積されて、信号CAL及びCALNが形成される。このため、信号CAL及 びCALNは、差動増幅器270に与えられる入力値DA1及びDA2間の微差 を線形差動減衰器(linear differential attenuator)212及び242に補償 させる。これらの入力値は、所望の容量比からの変動によって生じる。 この線形差動減衰器212は、トランジスタ202、203、204、206 、207、208、209、211及び213によって構成されている。この減 衰器は、制御電位BALを生成する制御電圧CAL及びCALNに基づいて、D AC126の出力信号の一つである信号DA2から取り出される反転信号及び非 反転信号の一部を加算する。 この減衰器への入力信号は、DAC126によって供給される信号DA2であ る。減衰された後、加算接続点VSUMで信号に足し戻されて、コンデンサ22 2及び224間のコンデンサ比の変動を補償するのは、この信号である。 減衰器212は、信号CAL及びCALNによって制御される。トランジスタ 206及び208は、トランジスタ202及び203によって供給される電流を 分割するPMOS差動対(differential pair)を形成している。これらのトラ ンジスタ202及び203は、カレントミラーの出力脚部(output leg)に位置 している。カレントミラーの入力脚部(input legs)は、トランジスタ215及 び217である。トランジスタ217のゲート電極は、電位VREFを受けとり 、トランジスタ215を介して固定電流を引き出すように結合されている。トラ ンジスタ215、202及び203は、カレントミラーとして構成されているた め、トランジスタ202及び203の各々のドレイン電流は、トランジスタ21 5のドレイン電流と合致している。 PMOSトランジスタ206のゲート電極がVA(0)に結合されているため 、電位DA2が0ボルトに等しいとき、差動増幅器は平衡がとられる。この例で は、トランジスタ206及び208の双方を流れるドレイン電流は、トランジス タ217を通過して流れる電流に等しい。トランジスタ202及び203は、比 較的低いインピーダンスを有しており、比較的小さなドレイン−ソース間電圧降 下(Vds)を有した対応出力特性の線形部分で、抵抗器として動作する。節点 X1での信号は、トランジスタ208のゲート電極に印加される信号DA2と反 対の位相を有しており、一方、節点X2での信号は、信号DA2と位相がそろっ ている。 利得調節回路212の出力信号BALは、節点X1及びX2における電位の線 形和(linear summation)である。これらの電位は、抵抗器211と213との 抵抗比(CALとCALNとの比に比例)に応じて、信号DA2と位相がそろっ た状態となったり、位相がずれた状態となっても良い。この回路は、図1のDA C126内で、約−.02から+.02までの利得の調節範囲を与える。これに より、コンデンサ222及び224の対とコンデンサ252及び254の対との 間の容量比の予測変動が十分に補償される。 図3は、定インピーダンスサンプリングスイッチ(CISS)210として使 用するのに適した回路の概略図である。スイッチ240についても、同一の回路 を使用することができる。定インピーダンススイッチ210及び240は、入力 信号VIN及びVINRを対応する節点VSUM及びVSUMRに向けてゲート 制御する伝達ゲートに替わるものである。 伝達ゲートは、共通のソース及びドレイン接続を有するPMOSトランジスタ 及びNMOSトランジスタである。相補制御電位(comlementary control poten tial)がPMOS及びNMOSデバイスのゲート電極に印加されており、伝達さ れている信号についての導電パスが瞬時信号電圧にかかわらず存在するようにな っている。周知のように、MOSトランジスタがそれ以下では導電性を有しない というゲートーソース間電圧(VGS)のしきい値が存在している。VGSがこのし きい電圧よりも十分に高いときは、トランジスタは、線形インピーダンスを示す 。しかしながら、VGSがこのしきい電圧に近いときは、トランジスタは、非線形 インピーダンスを示す。NMOS及びPMOSデバイス間のサイズ比を注意深く 選択することにより、両デバイスがこれらのしきい電圧以上であるときに、これ ら2個のデバイスの並列接続による全インピーダンスを、比較的一定にすること ができる。しかしながら、この定インピーダンスは、一般に、2.5ボルト付近 の比較的小さな範囲に限定されている。この範囲外の信号については、上記のデ バイス対は、非線形インピーダンスを示す場合がある。この非線形インピーダン スは、伝達ゲートが通過させている信号内に高調波ひずみを生じさせる。 図3の回路は、サンプリングされている信号の振幅に関係なく実質的に一定の インピーダンスを有するサンプリングスイッチを提供することにより、この高調 波ひずみを防止する。要約すると、信号VINは、NMOSトランジスタ326 によって選択的に通過させられる(サンプリングされる)。このトランジスタの ゲート電極は、トランジスタ326が通過させている信号VINの瞬時電位と関 係なく、トランジスタの導電状態時にVGSがVDDに近いほぼ一定値に保持される ように制御される。 このスイッチは、信号PVI、PCA、PCAN、PCB及びPCBNによっ て制御される。信号PVIは、図2aの回路によって生成される。信号PCAは 、PCAN、PCB及びPCBNは、図2cの回路によって信号PVIから生成 される。 図3では、制御信号PVIが論理的0(例えば0ボルト)であるとき、信号P CAは論理的1(例えば5ボルト)であり、信号PCBは論理的0である。この 状態で、トランジスタ310及び322は導電性であり、トランジスタ312は 非導電性であり、従って、トランジスタ316のゲート電極、及びトランジスタ 314により形成されるコンデンサは、VDD−Vtn(例えば、4ボルト。ここで 、VtnはNMOSトランジスタについてのしきい電圧である。)に実質的に等し い電位まで充電される。これにより、トランジスタ316は導電性となり、また 、PVIが論理的0であることから、トランジスタ318及び320によって形 成されるコンデンサ、及びトランジスタ326のゲート電極が放電して論理的0 状態になる。更に、PCBが論理的0であるため、伝達ゲート324は非導電性 であり、VINはVOUTから完全に絶縁されている。 PVIの正方向遷移によって、PVIが論理的0になってから2ns後にPC Aが論理的0になり、さらに2ns後にPCBが論理的1になるように時間調整 されたスイッチングシーケンスが開始する。PVIが論理的0になると、比較器 314は、トランジスタ316のゲート電極を約9ボルトの電位にし、トランジ スタ316を導電性に維持する。トランジスタ316が通過させる論理的1信号 は、トランジスタ318及び320により形成されたコンデンサ、並びにトラン ジスタ326のゲート電極を約5ボルトに充電する。2ns後、PCAが論理的 0になるとき、トランジスタ322は非導電性となり、トランジスタ318及び 320によって形成されるコンデンサの底部端子を絶縁する。同時に、トランジ スタ312は導電性となり、コンデンサ314は放電され、トランジスタ316 は非導電性にされる。さらに2ns後、信号PCBは論理的0になって、伝達ゲ ート324を導電性にし、コンデンサ318、320の底部を入力信号VINに 接続する。 コンデンサ318、320に蓄積された電荷のために、トランジスタ326の ゲート電極は、VIN+5ボルトにほぼ等しい電位まで“ブートストラップ”さ れる。トランジスタ326のゲートーソース間電圧がコンデンサ318、320 の記憶容量によって固定値に保持されているため、スイッチングトランジスタ3 26のインピーダンスは、入力信号VINの値の広範囲にわたってほぼ一定に維 持される。 このため、定インピーダンスサンプリングスイッチ210及び240は、信号 PVIが論理的1であるとき、対応する信号VIN及びVINRを、クロック位 相P3の正方向遷移とクロック位相P4の正方向遷移との間の時間中に、高調波 ひずみが実質的にない状態で通過させる。 図4は、図1のSAR122の好適な実施形態を示している。このSARは、 13個のほぼ理想的な回路を含んでいる。これらの13個の回路は、データの1 2ビットに加えて1個のオフセットビットに対応している。便宜的に、より上位 のビット位置D(6)〜D(11)の値を保持する回路を図面の右側に示し、よ り下位のビット位置D(0)〜D(5)の値を保持する回路は左側に示してある 。値D06を保持する回路は、オフセットビットに関するものであり、これにつ いては後述する。 最上位ビットD(11)の値を保持する回路は、相互結合されたNANDゲー ト410及び412によって形成されたラッチ回路を含んでいる。この構成では 、ゲート410へのラッチ入力端子は、反転セット(S′)入力であり、ゲート 412へのラッチ入力端子は、反転リセット(R′)入力であり、ゲート412 により与えられる出力信号は、ラッチの反転状態(Q′)である。ゲート412 の出力端子は、インバータ416に接続されている。このインバータ416は、 SAR122によって保持される最上位ビットの状態を値D(11)に与える。 ビットD(11)のディジタル値が記憶される前に、ラッチ回路は、NANDゲ ート410のS′入力端子にインバータ414を介して印加されるクロック位相 P4の反転バージョンによってセットされる。位相P4のパルスの後は、D(1 1)は、論理的0である。 比較器120の出力信号CMPNは、インバータ422に印加される。このイ ンバータ422は、信号CMPRSTをNANDゲート424の一方の入力端子 に順次に送る。他方の入力端子は、クロック位相P5を受けとるように結合され ている。位相P5のパルスが発生するとき、NANDゲート424によって供給 される出力信号は、信号CMPRSTの反転バージョンである。この反転信号が 論理的1である場合に、ラッチがセットされ、D(11)の値が論理的1になる 。しかし、ゲート424によって供給される出力値が論理的0である場合は、ラ ッチはリセットされ、D(11)の値は論理的0になる。 ビットD(11)を保持するこのラッチは、位相P0によって最初にリセット される。この位相P0は、反転されて、NANDゲート412のR′入力端子に 印加される。ビットD(10)、D(9)、D(7)、D(6)、D06、及び D(5)〜D(0)を保持するラッチも、位相P0によって最初にリセットされ る。ビットD(8)を保持するラッチは、位相P0によって最初にセットされた 後、位相P2の反転バージョンである信号P2Nによってリセットされる。信号 P2Nは、ビットD(7)、D(6)及びオフセットビットD06を保持するラ ッチもリセットする。位相P0によってリセットされるのに加えて、D(7)、 D(6)及びD06を保持するラッチは位相P3によってリセットされ、ビット D(5)を保持するラッチは位相P9によってリセットされる。 これらの様々なセット信号及びリセット信号を除けば、ビットD(10)〜D (0)の各々やオフセットビットを保持するこれらのラッチは、ビットD(11 )を保持するラッチと同様に動作する。ビットD(11)〜D(0)及びオフセ ットビットD06を保持するこれらのラッチの各々は、相補信号MX及びMXN によって駆動される伝達ゲートに接続されている。図4aに示されるように、こ れらの信号は、位相P17から生成される。これらの信号が伝達ゲートに印加さ れると、ディジタル値から構成される対応ビットが、ビットMD(11)〜MD (0)としてSAR122から読み出される。更に、オフセットビットが信号M D06として与えられる。これら13個のビットは、マルチプレクサ132に送 られる。マルチプレクサ132は、これらのビットをフォーマット変換器134 に向かわせる。このフォーマット変換器134は、図5を参照しながら詳細に説 明するが、この13ビット値を図1のADCの12ビット出力値に変換する。 表2は、異なるクロック位相に応じたSARビットD(11)〜D(0)のセ ット及びリセットを表している。この表では、ディジタル化アナログ値に基づく 値にSARビットがセットされることを示すために文字Vが用いられている。 表2に示されるように、図1のADC110の各々は、ディジタル化されるこ とになっている次のビットに対応したSAR中の1ビットをセットした後、その ビットセットとともに部分ディジタル語から生成されたアナログ値を、入力アナ ログ値VINと比較する。入力値がSARから生成された値よりも小さい場合、 そのビットはリセットされ、それ以外の場合は、セットされたままとなる。 D(5)の位相P4〜P8を介して与えられた論理的1値は加算され、SAR がアナログ入力信号VINの値を最初に不完全に予測するようになる。これによ り、高位のビットが、その精度レベルをD(5)の値のオーダまで一時的に低減 することにより求められているときには、比較器の速度が上昇する。これらのビ ットが求められると、D(5)は論理的0にリセットされ、最終の正確なディジ タル値が確実に生成されるようになる。余剰状態D06は、D(5)を最初に論 理的0にセットすることにより生じうる任意の一時的エラーを補償するために使 用される。 レジスタの位置5のビットに割り当てられた余剰重み(extra weight)は、1 /128VFSに等しい。この余剰重みは、オフセット補償として使用され、比較 器が余剰重みがない場合よりも高速で動作できるようにする。抵抗容量(RC) 回路網によってある電圧に充電するのに必要となる時間はRC時定数によって定 まるので、節点VSUM及びVSUMRでの電圧は、瞬時に充電電圧に変化する ことはない。「整定時間」と称される遅延が存在し、これは、RC時定数及び電 圧変化の大きさに関連する。小さな「オフセット」電圧をアナログ電圧DA2に 最初に加えることにより、MSB(即ち、D(11)〜D(8))という高位の 値が求められるサイクルの間、比較器40は、要求される整定時間がこれ以外の 場合に許容するものよりも高速で、かつ、正確に動作することができる。即ち、 この比較器は、この小さな補償電圧(一時的にアナログ電圧DA2に印加される )により、比較器がそのサンプリング中、全整定時間にわたって遅延される場合 に可能な速度よりも高速で、これらの高位値ビットの正確な決定を行うことがで きる。 節点VSUM(等式(1)を見よ)での電圧変化が小さくなり、より多くの「 ビット」が求められ、SAR122に格納されると、整定時間は減少する。SA R122の動作中の適切な点でオフセット補償電圧は除去され、比較器122は 、依然として高速で正確に動作する。この比較器122は、この速度でクロック 同期されている。 比較器122が、節点VSUM及びVSUMRで生じた電位をこれ以外の場合 に整定時間が許容するよりも速く比較しているとき、この比較器(オフセット電 位なし)は、誤った比較(整定時間誤り)を生み出す場合がある。例えば、端子 での入力電圧が2進値“1/2”よりも大きいのに、比較器が“1/2”は2進 数字の部分和(partial sum)に含まれていないと誤った場合、部分和の残りの 数字の最大の2進値は、常に“1/2”よりも小さくなる。一方、入力電圧が値 “1/2”よりも小さいのに、比較器が“1/2”は2進数字の部分和に含まれ ていると誤った場合、より低位のビット値を用いて部分和を低減することはでき ない。 整定時間誤りは、適切な値のオフセット電圧(VO)を選択することにより防 ぐことができる。このVOの値は比較的小さい(例えば、1/64VFS)が、高 位ビット(ここでは、節点VSUMでの電圧変化が比較的大きく、そのため整定 時間は長めである)を求める際に整定時間が補償される程度には大きい。電圧V O/2(即ち、D(5)に対応する電圧)をアナログ電圧DA2に加えることに より、SAR122で部分和に寄与するビットについての加重値(weighted val ue)は、VIN−VO2に収束する。 VOよりも大きな値で重み付けされたビットについて部分和を求めた後、アナ ログ電圧DA2に関するVO/2オフセットは除去され(即ち、SAR122の ビットD(5)がリセットされ)、余剰クロックサイクル(D06)が与えられ る。この余剰サイクルにより、オフセット電圧VOの加重値が、SAR122中 の部分値により表される部分和に加算されるべきか、或いは除去されるべきかを 比較器40が決定できるようになる。加算された場合、部分値中の誤差はゼロで ある。除去された場合、誤差は−VO/2である。この後、次のサイクルでは、 VO/2の加重値を有する次のビットが除去されるか、或いは部分値に加算され る。加算された場合、前の和の−VO/2の誤差は訂正される。除去された場合 は、訂正されるべき誤差は存在しない。いずれの場合も、オフセット誤差のない VINは、現在、SAR122に格納された部分値によって表されている。この 後、部分和の残りの低位ビットが、VINのN+1ビット値を取得するために求 められる。 SAR122において、電圧VOは、D(6)(1/64)によって表される 2進重み(binary weight)を有しており、VO/2は、D(5)(1/128 )の2進重みを有している。ビットD06は、比較器誤差がゼロ又は−VO/2 のどちらであるかに応じて、位相P10で加算され、或いは加算されない。上述 のように整定時間はもはや関係ないので、その後、比較器40は、オフセットを 有しない残りのビットを求める際、通常のクロックサイクルを継続する。 図6では、図1のMSBDAC124の好適な実施形態が示されており、4個 のMSB値D(11)、D(10)及びD(9)並びにD(8)の入力2進コー ドが、図2の比較器に与えられるアナログ値DA1及びDA1Rに変換されてい る。図6の回路は、プリデコーダ610及び選択回路162を備えている。プリ デコーダ610は、値D(11)、D(10)、D(9)及びD(8)、並びに これらの値の論理補数DN(11)、DN(10)、DN(9)及びDN(8) から、8個のディジタル値A(0)〜A(3)(以下、A(0:3))及びB( 0)〜B(3)(以下、B(0:3))を生成する。これらの値を生成するプリ デコーダ回路は、図7に示されている。値A(0:3)及びB(0:3)は、図 8a、8b及び8cに示される選択回路612に与えられる。この回路は、論理 回路810を含んでいる。この論理回路810は、8個の信号A(0:3)及び B(0:3)を16個の制御信号T(0)〜T(15)(以下、T(0:15) )に変換する。これらの信号は、図8b及び8cに示されるように、順次に伝達 ゲートに印加されて、アナログ信号DA1及びDA1Rを生成する。選択回路6 12は、一対の16対1マルチプレクサであり、各マルチプレクサは、16個の 電圧信号VA(0)〜VA(15)又はVAR(0)〜VAR(15)のうちの 1個を選択し、対応する出力信号DA1及びDA1Rとして供給する。 プリデコーダ610及び選択回路の論理回路の動作は、表3にまとめることが できる。表3は、入力データ値D(11)〜D(8)を、制御変数T(0:15 )についての値に翻訳している。簡単のため、反転信号TN(0:15)の発生 は図示していない。これらの信号は、対応する信号T(0:15)の論理反転で ある。 図8bでは、アナログ電位DA1は、制御変数T(0:15)の値に基づいて 数個の電圧VA(0)〜VA(15)のうちの1個を供給することにより生成さ れる。図8cは、数個の電圧VAR(0)〜VAR(15)のうちの1個として アナログ電位DA1Rを供給する同一の回路を示している。これらの電圧の発生 は、図15、16及び17を参照しながら、後で詳細に説明する。 図9、10a及び10bは、アナログ電位DA2及びDA2Rを生成するDA C126として使用するのに適した回路の図であり、一部でブロック図形式が採 用されている。DAC124と同様に、図9、10a及び10bに示されるDA Cは、制御信号TB0〜TB19(以下、TB(0:19))を生成する図9の 論理回路を含んでいる。これらの制御信号は、図10a及び10bに示される複 数の伝達ゲートを制御して、アナログ電位DA2及びDA2Rを生成する。 図9の論理回路の動作は、表4にまとめられている。 表4で値D06で示される論理関数は、図1の自動ゼロ比較器110への入力 での静電容量に印加される信号がより速く整定するように、D(5)位置を介し て加算されるオフセットを補償する。信号TB(0)〜TB(19)の二重状態 は、同じアナログ入力値に応答して生成されうるディジタル値を表している。 図10a及び10bでは、信号TB(0:19)が、対応する様々な伝達ゲー トに制御信号として印加される。これらの伝達ゲートは、基準電圧VB(0)〜 VB(19)のうちの対応する異なる1個を選択的に通過させるように結合され ている。基準電圧VB(0)〜VB(19)は、図1の抵抗分割回路網140に よって、アナログ出力信号DA2として生成される。この抵抗分割回路網は、図 15、16及び17を参照しながら、後で詳細に説明する。 図11、12、13及び14は、図1のDAC128及び130として使用す るのに適した1ビットディジタル−アナログ変換器の論理図であり、一部、概略 図形式が採用されている。図11及び図12に示されるDACは、対になってD AC128を形成し、一方、図13及び図14に示されるDACは、対になって DAC130を形成している。これらのDACは同一であるから、図11のDA C一つだけを詳細に説明する。この図では、SAR122からの2進値D(3) が、ラッチ1112のセット入力端子に与えられ、一方、インバータ1110に よって供給される2進値の反転バージョンが、このラッチのリセット入力端子に 与えられる。ラッチ1112のQ出力端子は、2個の伝達ゲート1116及び1 120を制御するように結合されており、一方、このラッチのQ′出力端子は、 別の2個の伝達ゲート1114及び1118を制御するように結合されている。 ゲート1116及び1120は、ビットD(3)が論理的1であるときに、電圧 VB(4)及びVBR(4)を、それぞれ対応するアナログ電位DA3及びDA 3Rとして供給し、一方、ゲート1114及び1118は、ビットD(3)が論 理的0であるときに、電圧VB(0)及びVBR(0)を、対応する電位として 供給する。図12、13及び14に示される回路は、これらがSAR122の異 なるビットを使用し、これらの対応するビットが論理的1状態のときに異なる電 圧を供給することを除いて、図11の回路と同様に動作する。 図14のDACは、SAR122のビットD(0)が論理的1のときに、基準 電圧VBM01を通過させる。図15を参照しながら後で説明するように、基準 電圧VB(1)及びVBM01間や基準電圧VBM01及びVB(0)間のステ ップサイズは、この抵抗回路網上の任意の他の2個の隣接タップ間のステップサ イズの2分の1である。このようなステップサイズの差は、信号DA6を図2の 自動ゼロ比較器に結合させるために使用される図1のコンデンサ232を補償す る。本発明の好適な実施形態では、このコンデンサは、信号DA3、DA4及び DA5を比較器40に結合させるために使用されるコンデンサ226、238及 び230と同じ静電容量を有している。このようなより小さなステップサイズに よって、ビットB(0)に応じて供給される電位を、節点VSUMでの加重合計 (weighted sum produces)中で適切な重みが受け取られるようにセットするこ とが可能になる。同じことは、電位DA6Rを節点VSUMRに結合するコンデ ンサ262や電圧VBMR01についても当てはまる。 図15は、2個の電圧分割回路網1510及び1512の概略図である。これ らの回路網は、電圧VA(0)〜VA(16)、VB(0)〜VB(19)、V AR(0)〜VAR(16)及びVBR(0)〜VBR(19)を生成するため に使用される。回路網1510は、高基準電圧VRHFと低基準電圧VRLFと の差を分割して基準電圧VA(0)〜VA(16)及びVB(0)〜VB(19 )を生成するように結合されている。回路網1512は、基準電圧VAR(0) 〜VAR(16)及びVBR(0)〜VBR(19)を生成するように、コンデ ンサ1514及び1516を介して電圧源VRHF及びVRLFに容量結合され ている。更に、基準電圧VAR(0)を生成する回路網1512中のタップは、 基準電圧VA(0)を生成する回路網1510中のタップに接続されている。回 路網1512が高基準源及び低基準源に容量結合されているため、これは直流( DC)電圧を供給しない。基準電圧VAR(0)〜VAR(16)及びVBR( 0)〜VBR(19)は、例えばADCシステムが形成される集積回路の基板を 通ってADCシステム中を伝播する大きなノイズ信号があるときだけ、ゼロとな らない。回路網1512、信号DAR0〜DAR6及び加算回路網VSUMRが なければ、これらの信号は、ADCシステムの微分回路の動作に同相信号として 干渉するだろう。 高精度の抵抗分割器を得るため、抵抗器は、N+ポリシリコン等の高濃度ドー プされた材料で形成されているのが望ましく、また、底面の消耗を低減するため 、厚い誘電体ガラス上に配置されているのが望ましい。更に、Nウェル抵抗器が 基準抵抗器の下に配置され、その両端に同じ電圧が印加されて駆動されると、基 準抵抗器の底部の局部通常電界(local normal electric field)は一定となる 。 図15の抵抗器についての好適な値を表5に示す。 図15のように、基準電圧VA(0)〜VA(16)は、一連の32Ω抵抗を 含む抵抗器はしご形回路網を用いて生成される。一方、電圧VB(0)〜VB( 19)は、VA基準電圧を生成する回路網の副回路網を用いて生成される。この 副回路網は、4Ω抵抗器の直列接続である。これらの4Ω抵抗器の少なくとも一 部は、基準電圧VA(1)〜VA(3)を発生させるために使用される32Ω抵 抗を形成するために使用される。リターン基準信号VAR(0)〜VAR(19 )及びVBR(0)〜VBR(19)についても、同様の解析が当てはまる。 プロセス変動のために、特殊な回路網内でさえ、図15の抵抗器の抵抗がこれ らの公称値から変動する場合がある。この変動が訂正されないままにされると、 この変動は、この抵抗分割回路網を用いるADCシステムの精度に影響を与える 程の大きさとなる。図1の好適なADCシステムは、図16a〜16d及び17 a〜17eに示される能動補償回路を用いて、抵抗のいかなる変動をも訂正する 。 簡単に説明すると、この回路は、VA基準電圧を生成する回路網1510中の 隣接タップの各対の間の電圧差を周期的に測定し、はしご形回路網のその区域の 抵抗を調整して、VAタップ差動電圧間のほぼ正確な整合を達成する自動校正回 路である。回路網1512については、この回路網によって供給される基準電圧 がDC成分を全く含まないため、同様の制御は不可能である。 タップ抵抗の制御は、電圧制御抵抗器として構成された図16aのPMOSト ランジスタ及びNMOSトランジスタからなる回路網によって実現される。この 図では、基準電圧VA(8)〜VA(16)を生成する回路網の一部を制御する これらのトランジスタは、並列に結合されたNMOS及びPMOSデバイスとし て形成されている。この構成は、ADCシステムに使用されるフルスケール基準 電圧VRHFの選択に柔軟性を与える。基準電圧VA(1)〜VA(8)を制御 するこれらのトランジスタは、それぞれ単一のNMOSデバイスである。図16 aの基準電圧は、図15の基準電圧と同じである。従って、トランジスタ161 0a及び1610bが、抵抗器R33の抵抗を制御し、トランジスタ1612a 及び1612bが抵抗器R32の抵抗を制御する、などというようになっている 。図16aのトランジスタと図15の抵抗器との対応は、表6に示されている。 トランジスタ1610a〜1638の各々は、対応するコンデンサによって制 御される。このコンデンサは、自動校正回路によって制御電位まで充電される。 このトランジスタのゲート電極に印加される電位は、このトランジスタ及びこの トランジスタのチャネルによって形成される抵抗器の合成抵抗を基準抵抗に一致 させる傾向がある。簡単のため、複数のNMOS PMOSトランジスタ対のう ちの1個を制御するために使用可能な2個の代表コンデンサ1642及び164 4のみを図16bに示し、複数のシングルNMOSトランジスタの1個を制御す るために使用可能な単一のコンデンサ1646を図16cに示してある。これら のコンデンサは、対応する積分低域通過フィルタ1648、1650及び165 2の構成要素である。これらのフィルタは、図2を参照しながら上述したフィル タ297及び298と同様に動作する。この制御回路は、図16bの回路の8個 の コピーと、図16cの回路の7個のコピーと、を含んでいる。 フィルタ1648及び1652は、図16d及び16eに示される回路により 生成されるクロック信号PCAL(I)と同期しながら信号RCALを介して信 号サンプルを受け取る。この値Iは、図16bの8個のフィルタのうちの1個、 或いは図16cの7個のフィルタのうちの1個を表す。18個のクロック位相P 0〜P17の各サイクルにおいて、1個のクロックパルスは、15個のフィルタ のうちの1個にのみ印加される。クロック位相P5とP6の間に発生するこのパ ルス信号に応答して、15個のフィルタ1648及び1652のうちの選択され た1個は、信号RCALをサンプリングした後、このサンプルを対応するコンデ ンサ1642又は1646にクロック位相P10と同期して送る。同様に、フィ ルタ1650は、信号RCALNをクロック信号PCAL(I)と同期してサン プリングし、このサンプル値をクロック位相P10と同期してコンデンサ164 6に送る。 信号PCAL(I)を生成する回路は15段の回路であり、これらの1段は、 図16dに示されるものである。この回路は、複数のD形フリップフロップ(例 えば、フリップフロップ1654)で形成された円形シフトレジスタを含んでい る。これらのD形フリップフロップは、1個のフリップフロップのQ出力端子が 次のフリップフロップのD入力端子に接続されるように接続されている。全ての フリップフロップは、クロック位相P5によってクロック同期されている。シフ トレジスタを構成するこれらのフリップフロップは、リング状に接続されており 、このリング中の1個のフリップフロップのみが論理的1状態を有している。こ の状態は、このリングをまわって1個のフリップフロップ1654から次のフリ ップフロップへ移される。これらのフリップフロップの1個が論理的1状態値を 有しているときはいつでも、信号PCAL(I)を、その対応するフィルタ16 46、又はフィルタ1648及び1650について生成する。更に述べると、図 16dの回路は、2個の伝達ゲート1656及び1658が、抵抗回路網151 0及び1512からそれぞれ生成された対応する電圧VA(I)及びVAR(I )を信号VAIN及びVAINRとして通過させることを可能にする。これらの 信号は、図17a〜図17eを参照しながら後述するように、校正比較器(cali br ation comparator)によって使用される。 図16dの回路は、図16eの回路によって生成される信号P6Sにより制御 される。この信号は、位相P5の対応する正方向遷移と位相P6の対応する正方 向遷移との合間を除いて、常に論理的1である。このインタバルにおいて、信号 P6Sは論理的0である。図16dの回路は、信号P6Sと実質的に一致する信 号VAIN及びVAINRを伝送する。この後、この回路は、クロック位相P8 と実質的に一致する信号PCAL(I)を生成する。 図17a及び17dは、サンプリングされた電圧信号VAINから信号RCA L及びRCALNを生成する比較器として使用するのに適した回路の概略図であ る。図17c、17d及び17eは、図17a及び17bに示される回路に適し た制御信号を生成する回路の概略図である。図17a及び17bに示される回路 は、図2の回路と同じ要素を多数含んでいる。注意すべきことに、図2の回路2 14と等価な回路は存在しない。簡単に説明すると、位相P0からP3にわたる バイアス校正サイクルの後、図17の回路は、信号VA(0)及びVA(1)を サンプリングして基準電位差を形成する。次に、この回路は、VA(I)を表す VAINをサンプリングし、この後、VAINがVA(I+1)となるように切 り替えられた後、再びVAINをサンプリングしてVA(I+1)とVA(I) との間に差を生成する。この後、この差からVA(1)及びVA(0)間の差が 減算され、差動増幅器1710への入力信号CVSUMが生成される。差動増幅 器1710への他の入力信号は、リターン電圧VAR(0)、VAR(1)、V AR(I)及びVAR(I+1)から信号CVSUMと同様にして生成された信 号CVSUMRである。 差動増幅器1710の出力信号A1及びA2は、第2の差動増幅器1722へ 入力信号として印加される。この増幅器は、図17bの差動ラッチ1730に印 加される出力信号Y1及びY2を生成する。このラッチは、校正比較器の出力信 号RCAL及びRCALNを生成する。これらの信号は、上述のように、図16 b及び16cに示される積分低域通過フィルタ(integrating low-pass filter )によって使用され、図16aの電圧制御抵抗器からなる回路網用の制御電圧が 生成される。 以下は、節点CVSUM及びCVSUMRにおける差電位(difference poten tial)の発生の詳細な説明である。CVSUMRに影響を及ぼす一連の事象は、 節点CVSUMに影響を及ぼすものと同じなので、節点CVSUMでの差電位の 発生のみを以下で説明する。クロック位相P0〜P3の間に信号BIAS及びB IASNを発生する際の図17a及び17bに示される回路の動作は、図2を関 して上述したものと同一である。位相P0の問、基準電圧VA(1)は、コンデ ンサ1714の左側に印加され、また、信号PVA、PVAN、PVD及びPV DNに応答して、コンデンサ1712の左側がVA(0)に充電される。位相P 1の少し前には、図2bの回路によって生成された信号PSMP及びPSMPN に応答して、コンデンサ1712及び1714の右側がVREFに充電される。 図2に関して上述したように、このステップは、PMOSトランジスタ1722 のゲート電極をバイアスして、ゲート電位中のわずかな変化がトランジスタの導 電率の変化を引き起こすような状態にする。位相P1の正方向遷移の少し後に、 PVAは論理的1となり、PVBは論理的0になる。これにより、電位VA(1 )がコンデンサ1712の左側に印加され、電位VA(0)がコンデンサ171 4の左側に印加されるようになる。この段階では、コンデンサ1712の節点C VSUMへの差動寄与(differential contribution)は、VA(1)−VA( 0)という表現で表すことができ、一方、コンデンサ1714の寄与は、VA( 0)−VA(1)という表現で表すことができる。これらの信号は、位相P2に おいて節点CVSUMでの電位を(VREF+(VA(1)−VA(0)+VA (0)−VA(1))という表現で表すことができるように、節点CVSUMで 合成される。この合成信号は、ラッチ1730によって検出され、低域濾波され て、比較器1710を自動的にゼロにするために使用されるBIAS及びBIA SN制御信号を生成する。位相P3では、信号PVE及びPVENは、信号PV D及びPVDNが伝達ゲート1716を非導電性にした後、コンデンサ1712 の左側への信号VAIN(即ち、VA(I))をゲート制御し、また、信号PS MP及びPSMPNに応答して、コンデンサ1712及び1714の右側がVR EFに充電される。図16d及び16eに示されるように、位相P5とP6との 合間に、信号P6Sは、信号VAINをVA(I)からVA(I+1)に変化さ せ、また、 信号PVAは、論理的1に切り替わり、コンデンサ1714の左側をVA(1) からVA(0)に切り替える。このため、位相P6において、CVSUMでの信 号は、等式(5)によって与えられる。 このため、VREFからの差動電圧は、一方では量VA(I+1)と量VA( I)との差を表し、他方では量VA(1)と量VA(0)との差を表す。VRE Fは節点CVSUM及びCVSUMRの双方に印加されるため、VREFからの 差は、増幅器1710及び1720によって増幅されて、再生ラッチ1730に より検出された信号である。例えば、VA(6)−VA(5)がVA(1)−V A(0)よりも大きい場合、信号RCALは、コンデンサ1646(図16c) の両端の電位を増大させる。このコンデンサは、トランジスタ1630の抵抗を 順次に低減する。このトランジスタは、抵抗器R23を分割して、この抵抗器の 両端の電圧差を低減する。本発明の好適な実施形態では、抵抗の最大変化は、約 ±1Ωである。これは、図15の抵抗回路網を抵抗の変動に対して補償するのに 十分であると本発明者は判断している。 図5は、図2のADC内で使用するのに適したフォーマット変換器の論理図で ある。この回路では、SAR122の出力信号MD6〜MD11が6ビット加算 器510の一方の入力ポートに印加され、ゼロ値信号が他方の入力ポートに印加 される。上述のように入力回路の整定時間を低減するために使用されるオフセッ ト電圧を補償するために使用される信号MD06は、この加算器のキャリ・イン (carry-in)(CIN)入力端子に印加される。加算器510の出力値の個々の ビットは、異なる対応ORゲート514の第1の入力端子に与えられる。これら のゲートの第2の入力端子は、加算器510のオーバフロー出力信号(OVFL )を受け取るように結合されている。この信号OVFLも、4個のORゲート5 16の第2入力端子に結合されており、これらのORゲートの第1入力端子は、 SAR122の出力信号MD0〜MD5を受け取るように結合されている。これ らのORゲートの出力信号は、ADCの出力信号DOUT0〜DOUT11であ る。 ここで説明した構成及び回路は、本発明の一般原則を例示したものである。当 業者であれば、本発明の趣旨と範囲を逸脱することなく変形例を容易に考案する ことができる。例えば、自動校正抵抗器はしご形回路網を他のタイプのADC、 例えばフラッシュ形ADC内で好適に使用して、レーザトリミングの必要性を低 減することができる。図15及び16aに示されるように1個の抵抗器あたりに 1個の電圧可変抵抗器を用いる代わりに、単一の電圧可変抵抗器が抵抗器はしご 上の数個のタップにわたっていても良い。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 複数の基準電圧を供給する装置であって、 第1及び第2の基準電位源にそれぞれ結合された第1の端及び第2の端を有し 、かつ、各々が第1及び第2の端子並びにこれらの間で定められた抵抗を有して いる複数の直列接続された抵抗器を有する抵抗器はしごと、 前記直列接続抵抗器のうちの1個の抵抗器に結合されており、制御信号に応答 してその抵抗を変化させる可変抵抗手段と、 前記1個の抵抗器に結合されており、前記1個の抵抗器の前記第1及び第2端 子間で測定された電位と所定の基準電位との差を表す差動信号を生成する比較手 段と、 前記差動信号に応答して前記可変抵抗手段用の前記制御信号を生成する制御手 段であって、前記制御信号が、前記1個の抵抗器の抵抗を変化させて前記差動信 号の大きさを低減するようになっている制御手段と、 を備える装置。 2. 前記可変抵抗手段が、対応する第1及び第2の電極間に形成された抵抗チ ャネルを有するトランジスタと、前記制御信号に応答して前記抵抗チャネルの抵 抗率を変化させる制御電極と、を含んでおり、前記第1及び第2電極が、前記1 個の抵抗器の前記第1及び第2端子にそれぞれ結合されている請求項1記載の装 置。 3. 前記比較手段が、 前記抵抗器の前記第1及び第2端子間の電位を周期的に測定する手段と、 この測定電位を前記基準電位と比較して、周期的な信号を前記差動信号として 供給する手段と、 を含んでおり、 前記制御手段が、前記差動信号を積分して前記制御信号を生成する手段を含ん でいる請求項2記載の装置。 4. 前記制御手段が、積分低域通過フィルタを含んでいる請求項3記載の装置 。 5. 各々が前記直列接続抵抗器のうちの対応する異なる1個の抵抗器に結合さ れていて、複数の制御信号のうちの対応する1個の信号に応答してその抵抗を変 化させる複数の可変抵抗手段を更に備える請求項1記載の装置であって、 前記比較手段が、複数の差動信号を生成する手段を含んでいて、各差動信号が 、前記複数の抵抗器のうちの対応する異なる1個の抵抗器の前記第1及び第2端 子間で測定された対応する電位と前記基準電位との差を表しており、 前記制御手段が、前記複数の制御信号に応答してこれに対応する複数の制御信 号を生成する手段を含んでいて、これらの制御信号の各々が、前記複数の抵抗器 のうちの対応する1個の抵抗器の抵抗を変化させて、これに対応する差動信号の 大きさを低減するようになっている請求項1記載の装置。 6. 前記比較手段が、前記複数の差動信号を順次に生成する手段を有しており 、前記差動信号の各々が、所定の瞬間での前記差を表す瞬時の大きさを有した周 期的な信号である請求項5記載の装置。 7. 複数の周期的な校正インタバル中に別の基準信号を前記基準電位及び前記 差動信号の双方として前記比較手段に加え、かつ、前記校正インタバル中に生成 された任意の差動信号を積分して、前記比較手段用のバイアス電位を生成し、前 記校正インタバルのうちの後続のインタバル中に検出される前記差動信号の大き さを低減する自動ゼロ回路を更に備える請求項6記載の装置。 8. 複数の電圧基準値を与える電圧基準源であって、 第1及び第2の基準電位源にそれぞれ結合された第1の端及び第2の端を有し 、かつ、各々が第1及び第2の端子並びにこれらの間で定められた抵抗を有して いる複数の直列接続された抵抗器を有し、対応する複数の基準電圧値を供給する 抵抗器はしごと、 前記複数の抵抗器の各々に結合された自動校正手段であって、前記複数の抵抗 器から1個の抵抗器を選択する手段と、この選択された抵抗器の前記第1及び第 2端子にそれぞれ与えられた前記複数の基準電圧値のうちの第1及び第2の基準 電圧値を測定するサンプリング手段と、前記第1基準電圧値と第2基準電圧値と の差を表す値を生成する差動手段と、この生成された差値を所定の基準値と比較 して制御信号を生成する比較手段と、前記選択された抵抗器に結合され、前記第 1及び第2端子間で定められる抵抗を前記制御信号に応答して変化させ、前記差 値を前記所定基準値に合致させるようになっている制御手段と、を含んでいる自 動校正手段と、 を含む電圧基準源と、 入力アナログ値を、前記複数の基準電圧値から引き出されたアナログ信号と比 較して、前記入力アナログ値を表すディジタル値を生成する手段と、 を備えるアナログ−ディジタル変換器(ADC)。 9. 前記サンプリング手段は、前記複数の基準電圧値のうちの前記第1及び第 2の基準電圧値を周期的に測定する手段を含んでおり、 前記差動手段は、対応する異なる瞬間における前記第1基準電圧値と前記第2 基準電圧値との差を表す周期的な信号を生成する手段を含んでおり、 前記比較手段は、この生成された周期信号を所定の基準値と比較して、周期的 な信号を前記制御信号として供給する手段を含んでおり、 前記制御手段は、前記制御信号を積分して、前記差値を前記所定基準値に合致 させる前記抵抗器の抵抗の変化量を示す別の制御信号を生成する手段を含んでい る請求項8記載の装置。 10. 各々が前記直列接続抵抗器のうちの異なる1個の抵抗器にそれぞれ結合 され、複数の調節信号のうちの対応する1個の信号に応答してその抵抗を変化さ せる複数の可変抵抗手段を更に備え、 前記比較手段は、複数の差動信号を生成する手段を含み、各差動信号は、前記 複数の抵抗器のうちの対応する異なる1個の抵抗器の第1及び第2端子間で測定 された対応する電位と前記所定基準電位との差を表しており、 前記制御手段は、前記複数の差動信号に応答して、対応する前記複数の調節信 号を生成する手段を含み、前記調節信号の各々は、前記複数の抵抗器のうちの対 応する1個の抵抗器の抵抗を変化させて、対応する前記差動信号の大きさを低減 するようになっている請求項8記載の装置。
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