JPH1048810A - リソグラフィ方法 - Google Patents

リソグラフィ方法

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JPH1048810A
JPH1048810A JP20608796A JP20608796A JPH1048810A JP H1048810 A JPH1048810 A JP H1048810A JP 20608796 A JP20608796 A JP 20608796A JP 20608796 A JP20608796 A JP 20608796A JP H1048810 A JPH1048810 A JP H1048810A
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light
resist layer
glass plate
projections
convex portion
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JP20608796A
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Yotaro Hatamura
洋太郎 畑村
Masayuki Nakao
政之 中尾
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/50Mask blanks not covered by G03F1/20 - G03F1/34; Preparation thereof
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/7035Proximity or contact printers

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光線幅が細く、露光所要時間が短く、か
つ、通常の安価線源装置を用いることができるリソグラ
フィ方法を提供すること。 【解決手段】 基板3上にはレジスト層4が塗布されて
いる。一方、ガラス板10には凸部10aと凹部10b
により所要のパタンが作成されている。凸部10aをレ
ジスト層4に密着、押し込み、又は近接した状態で紫外
線11をガラス板10の裏面に全反射させると、ガラス
板10のおもて面の凹凸面に沿って10nmオーダの厚み
で局在する光(しみだし光)が発生する。このしみだし
光により、凸部10aに面対するレジスト層4んお部分
4aが感光する。感光したレジスト層4を現像すると図
1の(b)に示すように感光した部分のレジスト層4a
が残り、ガラス板10の凸部10aのパタンが転写され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体、集積回
路、半導体レーザ、液晶等の製造において用いられるリ
ソグラフィ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】リソグラフィ方法は、露光転写した画像
(パタン)を露光転写して、基板上に当該パタンを形成
する方法である。従来のリソグラフィ方法のいくつかを
図により説明する。
【0003】図9は光線として紫外線を用いた紫外線リ
ソグラフィ方法を説明する図である。この図で、1はガ
ラス板、2はガラス板1上に設けられたマスクである。
マスク2はクロム等で作成され、その有無によってパタ
ンが形成されている。2bはマスク上に膜が形成されて
光がしゃへいされる部分、2aはそれがなくて光が透過
する部分である。3はシリコンより成る、又はシリコン
上に金属や酸化膜等を付着して形成される基板、4は基
板3上に付着されたレジスト層である。レジスト層4は
周知のように光が当ると構造が変化する(感光する)樹
脂より成る層である。
【0004】ガラス板1と基板3を図示のように配置
し、マスク2の表面 に300nm程度の短波長の紫外線5
を照射すると、紫外線5はマスク2の膜が形成されてい
る部分2bで遮蔽され、遮蔽されていない部分2aを透
過して(透過光が符号5aで示されている)レジスト層
4に当り、その部分4aが感光して構造が変化する。こ
の状態で現像のエッチングを行うと、部分4aが除去さ
れ、他の部分(紫外線5が当らなかった部分)が残る。
レジスト層4の物質および現像液の選択により、部分4
aを残し他の部分を除去することもできる。これにより
マスク2のパタンがレジスト層4上に転写される。その
後、このレジスト層4をマスクにして基板3上に別の膜
を成膜したり、基板3をエッチングしたりすると、マス
ク2のパタンを基板3上に転写できる。
【0005】図10はX線を用いたX線リソグラフィ方
法を説明する図である。この図で、図9に示す部分と同
一部分には同一符号を付して説明を省略する。6は図9
に示すマスク2と同様にパタンが形成されたマスクであ
るが、クロムではなく金を用いて作られている。6a、
6bはそれぞれパタンのX線透過部分と不透過部分を示
す。7はX線、7aはマスク6のX線透過部分6aを透
過したX線を示す。上記紫外線リソグラフィ方法と同じ
く、レジスト層4のX線7aが当った部分4aは構造が
変化し、エッチングにより部分4aが除去され又は残さ
れ、転写が行われる。
【0006】図11は電子線リソグラフィ方法を説明す
る図である。この図で、3は基板、4はレジスト層であ
り、いずれも図9、10に示すものと同一又は等価のも
のである。8は集束された電子ビームを示す。リソグラ
フィの露光時には、この電子ビーム8を矢印A方向に走
査させながら、所定の区間で電子ビーム8を磁場によっ
て遮断し、他の区間で電子ビーム8を照射する。図で
は、電子ビーム8の照射区間が「ON」で、非照射区間
が「OFF」で示されている。上記紫外線やX線のリソ
グラフィ方法と同じく、レジスト層4の電子ビーム8が
当った部分4aは構造が変化し、エッチングにより部分
4aが除去され又は残され、転写が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記リソグラフィ方法
において、図9に示す紫外線リソグラフィ方法は、1枚
のマスクで一度に広い面積のパタンを転写することがで
きるが、比較的波長の長い紫外線を用いるので、光が透
過する部分2aの幅d1 を波長程度より小さくすること
はできない。なお、この幅はパタン上では線幅となるこ
とが多いので、以下これを露光線幅と称する。一方、図
10に示すX線リソグラフィ方法は、紫外線リソグラフ
ィ方法と同じ効果を有する他に、幅d2 を100 nm以下
とすることができるという効果を有するが、X線発生装
置が極めて高価であり(例えばシンクロトロン放射光発
生装置は現時点で30億円以上)、実用上問題がある。さ
らに、図11に示す電子線リソグラフィ方法は、電子線
を磁界で絞って集束させるため、電子ビーム8を50nm
と細くすることができ、したがって露光線幅d3 も50n
mと小さくすることができる。しかし、走査によりレジ
スト層4を照射するため、所要の面積を露光するのに多
くの時間を要し、例えば、1mm四方の露光に約1分を
要する。このように、従来のリソグラフィ方法では、レ
ジスト層の露光線幅、露光の所要時間、線源装置のコス
トの総てを満足させることはできなかった。
【0008】本発明の目的は、上記従来技術における課
題を解決し、露光線幅が細く、露光所要時間が短く、か
つ、通常の安価線源装置を用いることができるリソグラ
フィ方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、基板にレジスト層を設け、このレジスト
層に任意のパタンを露光させるリソグラフィ方法におい
て、前記パタンに対応する凹凸が形成され、かつ、投射
される光に対して透明な透明部材を、前記凹凸のうちの
凸部が前記レジスト層に近接又は密着した状態で前記基
板上に配置し、前記透明部材に前記光を投射し、これに
より発生する前記凸部に局在する光により前記レジスト
層を感光させることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態
に係るリソグラフィ方法を説明する図である。図1の
(a)は実施方法を説明する図、図1の(b)は得られ
たパタンを示す図である。図1で、3は基板、4はレジ
スト層であり、従来の基板およびレジスト層と同一又は
等価のものである。10は透明部材(例えば石英ガラス
等で作られるガラス板、以下、ガラス板で代表させ
る)、10aはガラス板10の凸部、10bはガラス板
10の凹部である。これら凸部10aと凹部10bによ
りガラス板10上に所要のパタンが作られる。11はガ
ラス板10に照射する紫外線、可視光線等の投射光(以
下、紫外線で代表させる)である。本実施の形態では、
上記のような凹凸10a、10bが形成されたガラス板
10を用いてリソグラフィの露光を実施する。そこで、
まず、凹凸パタンを有する上記ガラス板10の製造方法
および本実施の形態のリソグラフィ方法の原理を図によ
り説明する。
【0011】図2はガラス板10の製造方法を説明する
図である。図2の(a)は凹凸形成前のガラス板10を
示し、ガラス板10の表面(凹凸が形成される側の面)
にはレジスト層12が、例えば 100nmの厚さで塗布さ
れている。この状態で、電界放射形の電子線源から電子
ビームをレジスト層12の所要領域に照射する。照射領
域が12aで、非照射領域が12bで示されている。こ
の場合、照射領域12aの線幅d4 は50nmと細くする
ことができる。次に、現像により照射領域12aを残
し、非照射領域12bを除去する。
【0012】この状態のガラス板10の表面に、六弗化
硫黄(SF6 )の高速原子線(FAB)を 3kVで 5分
間照射してエッチングを行うと、図2の(b)に示すよ
うに、ガラス板10におけるレジスト層12が存在しな
い領域(非照射領域12bに対応する領域)が高さh
(例えば50nm)だけ除去され、次いで、残っているレ
ジスト層12aを除去すれば、凸部10aと凹部10b
が形成され、高さ50nmの凹凸のパタンを得ることがで
きる。
【0013】図3もガラス板10の製造方法を説明する
図であり、図2の(b)に対応する図である。図2に示
す部分と同一又は等価な部分には同一符号が付してあ
る。図2に示す製造方法では、非照射領域12bのガラ
ス板10部分のエッチングの線源として六弗化硫黄(S
6 )の高速原子線14を使用したが、図3に示すエッ
チングでは、六弗化硫黄(SF6 )のイオン線15が使
用される。高速原子線14は電気的に中性であるので、
電気的に絶縁物であるガラス板10は帯電されず、高速
電子線14は直線的に照射される。この結果、凸部10
aの側面はほぼ垂直となる。しかし、イオン線15は電
気的に中性ではないので、ガラス板10が帯電し、イオ
ン線15と反発し合う。この結果、凸部10aの側面1
0a1 が凸部上の突出平面10a2 となす角θは90度と
はならず、図示のようにそれより小さな角度、例えば70
度となる。
【0014】以上、ガラス板10の製造方法を説明し
た。次に、本実施の形態のリソグラフィの原理を説明す
る。図4は本実施の形態のリソグラフィの原理を説明す
る図である。この図で、10はガラス板、10aは凸
部、10bは凹部であり、図1に示すものと同じであ
る。ところで、近年、透明体に光が投射されたとき、そ
の透過光や反射光の他に、当該透明体の外面に沿って光
の波長以下、例えば10nmオーダの微小な厚みで光の場
が局在することが知られるようになった。この光の場
は、ある物体の表面から内部の物質がしみだしている状
態に類似しているので、以下、この光の場に存在する光
をしみだし光と称する。図4の(a)では、このしみだ
し光が破線および符号20で示されている。
【0015】しみだし光20の光の強度は、しみだし光
20も電磁波であるから古典力学におけるマックスウエ
ルの式を用いて理論的に求めることができる。図4の
(b)は、凸部10aの突出面10a2 上のしみだし光
20の強度を示す図であり、横軸にガラス板10上の位
置(図で横方向の位置)、縦軸にしみだし光の強さがと
ってある。図示のように、しみだし光は、筒部10aの
稜線の部分、即ちかど部において大きな値を示す。な
お、凹部10bのしみだし光20の強さは、凹部10b
が突出面10a2 から大きく離れているのでほぼ0とな
る。ここで、図2の(b)に一点鎖線で示すような光の
強さのレベルにレジスト層4の感光レベルを設定する
と、当該レベル以上の強さのしみだし光は、凸部10a
のかど部から幅d5 だけはみでることになる。
【0016】図5は図3に示す方法で製造した凸部に対
するしみだし光の強度を説明する図である。図示の場
合、凸部10aの側面10a1 が垂直ではないので、図
5の(b)に示すようにかど部におけるしみだし光20
の立上りはなだらかであり、かど部からのはみだし幅d
6 は側面10a1 が垂直な場合のはみだし幅d5 より大
きくなる。
【0017】本実施の形態では、上述のガラス板10お
よびしみだし光20を用いてリソグラフィの露光を行う
もので、図1の(a)に示すように、ガラス板10の凸
部10aの突出面10a2 を基板3上のレジスト層4に
密着又は近接させて配置し、この状態でガラス板10の
裏面に紫外線11を照射する。なお、上記近接させる場
合には、両者の間隔は、使用する線源(紫外線等の投射
光源)の波長以下の距離とする(以下の各実施の形態に
おいても同じ)。本実施の形態の場合、紫外線11は全
反射するようにガラス板10の凸凹面以外の面(本実施
の形態の場合には凸凹面の裏面)に投射する。ガラス板
10は紫外線11によってエネルギが高まり、ガラス板
10の外面の凹凸に沿って上述のしみだし光20が生じ
る。凸部10aに接しているレジスト層4は、当該しみ
だし光20のうち凸部10aに局在するしみだし光によ
り部分的に感光して感光部4aとなり、その他の部分
は、しみだし光20から離れているので感光しない非感
光部4bとなる。次いで現像、定着するとレジスト層4
の非感光部4bが除去され、図1の(b)に示すように
感光部4aによってパタンが転写される。
【0018】なお、上記実施の形態の説明では、ガラス
板10の表面に紫外線等の投射光11を全反射させる例
について説明した。しかし、投射光11をガラス板10
を透過するように投射しても、レジスト層4を当該投射
光11の波長よりも小さい波長のしみだし光にのみ感光
するものに選択しておけば、当該レジスト層4は投射光
11の透過光に感光することはなく、しみだし光20に
のみ感光することとなり、投射光11をガラス板10で
全反射させるように斜めから投射させる必要はない。以
下の実施の形態における線源の投射についても同様であ
る。
【0019】このように、本実施の形態では、ガラス板
に凹凸によるパタンを形成し、その凸部を基板に塗布さ
れたレジスト層に密着又は近接して配置し、ガラス板に
光を投射することにより生じるしみだし光のうち、当該
凸部に局在するしみだし光により、凸部に密着又は近接
しているレジスト層を露光させるようにしたので、微小
な線幅に形成できる凸部に密着又は近接するレジスト層
の露光線幅も微小にすることができ、又、パタン全面に
光を投射できるので露光に要する時間を短時間にするこ
とができ、さらに、線源に通常の紫外線を使用するの
で、高価な線源装置を使用する必要もない。
【0020】図6は本発明の第2の実施の形態に係るリ
ソグラフィ方法を説明する図である。この図で、図1に
示す部分と同一又は等価な部分には同一符号を付して説
明を省略する。本実施の形態では、基板3上に塗布した
レジスト層4を少し柔らかくしておき、基板3に対して
ガラス板10を配置するとき、ガラス板10の凸部10
aをレジスト層4に押しつけて配置する。これにより、
凸部10aの突出面10a2 がレジスト層4に押し込ま
れ、突出面10a2 と基板3の面との間のレジスト層4
の厚さh0 は薄くなる。ところで、本発明者等の実験に
よると、このようにレジスト層を薄くすると、レジスト
層の感光する感度が著しく大きくなることが見出され
た。したがって、凸部10aのしみだし光による感光
も、感度良く行われることになる。
【0021】このように、本実施の形態では、さきの実
施の形態において、ガラス板を配置する場合、当該ガラ
ス板の凸部をレジスト層に押し込んで配置するようにし
たので、さきの実施の形態と同一の効果を奏するととも
に、凸部におけるレジスト層の厚さを薄くしてしみだし
光による感光効果を増大させることができ、ひいては、
かど部からのはみだし幅d5 をより一層小さくすること
ができる。
【0022】図7は本発明の第3の実施の形態に係るリ
ソグラフィ方法を説明する図である。図7の(a)で、
101はさきの各実施例におけるガラス板10に相当す
る部材であり、シリコンから成るシリコン板である。1
01aはその凸部、101bはその凹部である。さきの
各実施の形態と同じく、凸部101aと凹部101bに
より、シリコン板101に所要のパタンが形成される。
16は波長 1.5μmの赤外線を示す。
【0023】本実施の形態でも、シリコン板101を、
その凸部101aが基板3のレジスト層4に密着、押し
込み、又は近接した状態で配置し、赤外線16を照射す
る。これにより、シリコン板101の外面にしみだし光
が生じ、凸部101aに局在するしみだし光によりレジ
スト層が感光される。
【0024】ところで、シリコン板101と赤外線16
による露光を実施してみると、図7の(c)に示すよう
に、凸部101aのかど部に対するレジスト層4の部分
4cのみを感光することもできた。これは、図7の
(b)に示すように、レジスト層4の感光レベルを、突
出平面部の光の強さに感光せず、かど部の光の強さに感
光するようなレベルに設定したときに実現できる。な
お、図7の(b)では、横軸にシリコン板101上の位
置が、縦軸にしみだし光の強さがとってある。なお又、
図7の(c)では、感光した部分が現像により除去され
た状態が示されている。又、d7 は露光線幅を示す。赤
外線の波長が 1.5μmと大きい場合でも、かど部のみに
しみだし光を集中してレジスト層4を感光させること
で、幅d5 を例えば 100nmと小さくすることができ
る。
【0025】このように、本実施の形態では、透明部材
としてのシリコン板に凹凸によるパタンを形成し、その
凸部を基板に塗布されたレジスト層に密着、押しつけ、
又は近接して配置し、シリコン板に赤外線を投射するこ
とにより生じるしみだし光のうちの凸部に局在するしみ
だし光により、当該凸部に密着、押し込み、又は近接し
ているレジスト層を感光させるようにしたので、さきの
各実施の形態と同じ効果を奏するとともに、感光をシリ
コン板の凸部のかど部のみでなされるようにレジスト層
の感光レベルを設定すると、露光線幅をより一層小さく
することができる。
【0026】図8は本発明の第4の実施の形態に係るリ
ソグラフィ方法を説明する図である。図8の(a)で、
102は第1、第2の各実施例におけるガラス板10と
同じガラス板、102aはその凸部、102bはその凹
部である。第1、第2の各実施の形態と同じく、凸部1
02aと凹部102bにより、ガラス板102に所要の
パタンが形成される。103はガラス板102における
基板3側の面を被覆するアルミニウム膜である。このア
ルミニウム膜103の厚さは薄く、例えば4nmとさ
れ、これは約20個の原子層の厚さであるので、光に対し
て透明な性質を有する。17は紫外線を示す。
【0027】本実施の形態でも、ガラス板102を、そ
の凸部102aが基板3のレジスト層4に密着、押し込
み、又は近接した状態で配置し、紫外線17を照射す
る。これにより、アルミニウム膜103の外面にしみだ
し光が生じ、凸部102aに局在するしみだし光により
レジスト層が感光される。
【0028】ところで、アルミニウム膜103を被覆し
たガラス板102と紫外線17によるリソグラフィを実
施してみると、図8の(b)、(c)に線幅d8 で示す
ように、図7に示す第3の実施の形態における露光線幅
よりもさらに細い露光線幅が実現されることが判った。
これは、ガラス板102と紫外線17の組合せにアルミ
ニウム膜103を付することにより、第3の実施の形態
における理由に加えて、アルミニウム膜103内におい
て光の共振が生じ、しみだし光が第3の実施の形態にお
けるよりもより一層かど部に集中するためである。
【0029】図8の(c)には、感光した部分が現像に
より除去された場合の状態が示されている。上記しみだ
し光の角部への集中を図8の(b)に示す。この図で、
横軸にはガラス板102上の位置が、縦軸にはしみだし
光の強さがとってある。第3の実施の形態と同じく、凸
部102aの突出面の中央部分のしみだし光はレジスト
層4の感光レベルには至らない。しみだし光はかど部に
集中し、それがアルミニウム膜103における共振によ
りさらに強められるものと思われる。
【0030】本実施の形態の動作は第3の実施の形態の
動作と同じであり、かつ、本実施の形態の効果は、第3
の実施の形態の効果に加えて、露光線幅をさらに小さく
することができる効果を有する。
【0031】なお、上記各実施の形態の説明では、凸部
の側面が水平面にほぼ垂直である場合を例示して説明し
た。しかし、当該側面は、垂直である必要はなく、ある
程度の傾斜は許容される。この許容される傾斜は、図3
でθが85度であり、それ以上の傾斜は、図5に示すよう
に角部からのはみだしが大きくなり、結果として露光線
幅が大きくなって好ましくない。一方、凸部の側面が図
3に示す側面とは逆の方向に傾斜すると、凸部の根本が
くびれることとなり、凸部の強度に問題が生じる。した
がって、凸部の側面の逆方向の傾斜は、強度の観点から
図3でθ=110度が限度である。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、パタン
に対応する凹凸が形成され、かつ、投射される光に対し
て透明な透明部材を、凹凸のうちの凸部がレジスト層に
近接又は密着した状態で基板上に配置し、透明部材に光
を投射し、これにより発生する当該凸部に局在する光に
よりレジスト層を感光させるようにしたので、通常の安
価な線源装置を用いて、線幅が細く、かつ、所要時間が
短い露光工程を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るリソグラフィ
方法を説明する図である。
【図2】ガラス板10の製造方法を説明する図である。
【図3】ガラス板10の製造方法を説明する図である。
【図4】本実施の形態のリソグラフィの露光の原理を説
明する図である。
【図5】図3に示す方法で製造した凸部に対するしみだ
し光を説明する図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るリソグラフィ
方法を説明する図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係るリソグラフィ
方法を説明する図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係るリソグラフィ
方法を説明する図である。
【図9】紫外線リソグラフィ方法を説明する図である。
【図10】X線リソグラフィ方法を説明する図である。
【図11】電子線リソグラフィ方法を説明する図であ
る。
【符号の説明】
3 基板 4 レジスト層 10 ガラス板 10a 凸部 10b 凹部 11 紫外線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板にレジスト層を設け、このレジスト
    層に任意のパタンを露光させるリソグラフィ方法におい
    て、前記パタンに対応する凹凸が形成され、かつ、投射
    される光に対して透明な透明部材を、前記凹凸のうちの
    凸部が前記レジスト層に近接又は密着した状態で前記基
    板上に配置し、前記透明部材に前記光を投射し、これに
    より発生する前記凸部に局在する光により前記レジスト
    層を感光させることを特徴とするリソグラフィ方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記凸部の側面は、
    当該凸部の突出平面に対する傾斜角度が85度〜110 度の
    範囲で形成されることを特徴とするリソグラフィ方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記凸部は、前記レ
    ジスト層に押し込んだ状態で密着させることを特徴とす
    るリソグラフィ方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記凸部の前記レジ
    スト層に対向する面と当該レジスト層表面との距離は、
    前記投射される光の波長以下であることを特徴とするリ
    ソグラフィ方法。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記レジスト層の感
    光は、前記凸部の前記レジスト層に対向する面の稜線に
    対向する部分に対してのみ行われることを特徴とするリ
    ソグラフィ方法。
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