JPH1048667A - 液晶パネル用基板およびその製造方法並びに投射型表示装置 - Google Patents

液晶パネル用基板およびその製造方法並びに投射型表示装置

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JPH1048667A
JPH1048667A JP20400696A JP20400696A JPH1048667A JP H1048667 A JPH1048667 A JP H1048667A JP 20400696 A JP20400696 A JP 20400696A JP 20400696 A JP20400696 A JP 20400696A JP H1048667 A JPH1048667 A JP H1048667A
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JP
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pixel electrode
liquid crystal
crystal panel
insulating film
contact hole
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JP20400696A
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Inventor
Ryoichi Yoneyama
良一 米山
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 TFTを用いたアクティブマトリックスLC
Dにおいては、配向不良を防止しまた反射型では反射効
率を高める上で画素電極ができるだけ広い範囲にわたっ
て平坦であることが望まれる。ところが、従来のアクテ
ィブマトリックスLCDは、TFTが形成される部分だ
け盛り上がった断面構造を有しているため、画素電極や
その上に形成される配向膜の表面の一部が傾斜し、斜面
に相当する部分で配向不良が生じたり、透過率や反射率
が低下するという問題点があった。 【解決手段】 TFTおよびITOからなる第1の画素
電極(11)を形成した後、その上にスピンコート等に
より平坦な絶縁膜(13)を形成して上記第1画素電極
の一部にコンタクトホール(10)を開けてから上記絶
縁膜(13)の表面に上記第1画素電極と同一パターン
の第2の画素電極(12)を形成するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶素子さらには
液晶素子の平坦化技術に関し、特に絶縁基板上に形成さ
れたTET(薄膜トランジスタ)によって画素電極を駆
動するアクティブマトリックス型LCD(液晶表示装
置)に利用して好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶テレビ等に使用される液晶表示装置
として、格子状に配置された走査線と信号線の各交点
に、画素電極とこれに電圧を印加するスイッチ素子とし
てのTFT(薄膜トランジスタ)とを形成したアクティ
ブマトリックス型LCDが用いられている。また、アク
ティブマトリックス型LCDを光変調用のライトバルブ
として使用したビデオプロジェクタが実用化されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記TFTを用いたア
クティブマトリックスLCDにおいては、配向不良を防
止しまた反射型では反射効率を高める上で画素電極がで
きるだけ広い範囲にわたって平坦であることが望まれ
る。ところが、従来のアクティブマトリックスLCD
は、図8に示すように、TFTが形成される部分だけ盛
り上がった断面構造を有しているため、画素電極11や
その上に形成される配向膜の表面の一部が傾斜し、斜面
に相当する部分で配向不良が生じたり、透過率や反射率
が低下するという問題点があった。
【0004】なお、図8において、1はガラス基板、2
はポリシリコン層、3はゲート絶縁膜、4はゲート電
極、5および6は層間絶縁膜、8は信号線である。
【0005】この発明の目的は、アクティブマトリック
ス型LCDにおいて、配向不良を減らすとともに、反射
型においては画素電極を全体的に平坦化して反射率を向
上させることができる技術を提供することにある。
【0006】この発明の他の目的は、アクティブマトリ
ックス型LCDにおける開口率を高めることができる技
術を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するため、従来のプロセスによりTFTおよびIT
O(酸化インジウム)からなる第1の画素電極を形成し
た後、その上にスピンコート等により平坦な絶縁膜を形
成して上記第1画素電極の一部にコンタクトホールを開
けてから上記絶縁膜の表面に第2の画素電極を形成する
ようにした。
【0008】これによって、上記第2の画素電極の上に
形成される配向膜を平坦化して配向不良を減らすことが
できるとともに、反射型液晶パネルにおいては画素電極
を全体的に平坦化して反射率を向上させることができ
る。
【0009】しかも、第2画素電極をその下方の第1画
素電極と同一パターンに形成することでパターニングで
使用するマスクを増加させることなく2つの画素電極を
形成することができる。
【0010】また、第2画素電極とその下方の第1画素
電極とのコンタクトホールを、第1画素電極とドレイン
もしくはソース領域とのコンタクトホールと同一位置に
形成することにより、コンタクトホール形成のためのマ
スクを共通化できるとともに、ITO膜等からなる第1
の画素電極がコンタクトホール形成の際のエッチストッ
パとして機能するため、ドレインもしくはソース領域に
ダメージを与えることなくSOG膜に対するコンタクト
ホール形成のためのエッチングを行なえる。
【0011】さらに、上記第2画素電極とその下方の第
1画素電極とのコンタクトホールをトランジスタのゲー
ト電極部もしくは走査線あるいは信号線の上方に設ける
ようにする。第1画素電極とドレインもしくはソース領
域とのコンタクトホールと第1画素電極と第2画素電極
とのコンタクトホールと同一箇所に重ねて形成した場
合、入射した光を散乱するため開口率を低下させる要因
となるおそれがあるが、上記構成によれば、ドレインも
しくはソース領域以外の領域に第1画素電極と第2画素
電極とのコンタクトホールが形成されるため、開口率を
向上させることができる。
【0012】上記TFTは、ポリシリコンを能動層とす
るものあるいはアモルファスシリコンを能動層とするス
タガ型、逆スタガ型、コプラナー型、逆コプラナー型等
画素電極に電圧を印加するトランジスタであればどのよ
うな構造であっても本発明を適用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を図
面に基づいて説明する。
【0014】図1および図2は、本発明を適用した液晶
パネル用基板の第1の実施例の断面図および平面レイア
ウトを示す。なお、図1および図2にはマトリックス状
に配置されている画素のうち一画素部分の断面およびレ
イアウトを示す。図1は図2におけるI−I線に沿った
断面である。
【0015】図1において、1はガラス基板、2はこの
ガラス基板1の表面に島状に形成された能動層となるポ
リシリコン層、3はポリシリコン層2の表面に熱酸化に
より形成されたゲート絶縁膜である。上記ポリシリコン
層2は、先ずCVD法等により1000オングストロー
ムのような厚さに形成され、これを熱酸化することによ
って、最終的に350〜450オングストロームのよう
な厚さにされる。このときゲート酸化膜3の厚さは約1
250オングストロームである。
【0016】4は、上記ポリシリコン層2のほぼ中央に
ゲート絶縁膜3を介して形成された第2のポリシリコン
層からなるゲート電極兼走査線(以下、必要に応じて単
にゲート電極あるいは走査線と称する)である。このゲ
ート電極4は、例えばCVD法等により3000〜40
00オングストロームのような厚さに形成される。5お
よび6は、上記ゲート電極4およびゲート絶縁膜3の上
方を覆うように形成された酸化シリコン等からなる第1
層間絶縁膜およびBPSG(ボロンとリンを含んだ酸化
シリコン)等からなる第2層間絶縁膜である。上記第1
層間絶縁膜5は、例えばCVD法等によりそれぞれ80
00オングストロームのような厚さに形成される。第2
層間絶縁膜6は、第1層間絶縁膜5にアルミニウム等の
導電層からなる信号線8を形成した後に形成される。信
号線8は第1層間絶縁膜5およびゲート絶縁膜3にコン
タクトホール9を開口してから蒸着等により約3500
オングストロームのような厚さに形成され、上記ポリシ
リコン層2に接触される。酸化シリコン等からなる上記
第1層間絶縁膜5の上にBPSG等からなる第2層間絶
縁膜6を形成することにより、後に耐湿性の低い絶縁膜
が形成されても、信号線8に腐食等による断線が発生す
るのを防止することができる。
【0017】11はITO膜からなる第1の画素電極、
12は同じくITO膜からなる第2の画素電極で、上記
第1の画素電極11と第2の画素電極は同一パターンに
形成されている。第1の画素電極11は、上記ポリシリ
コン層2のドレイン領域上方のゲート絶縁膜3、第1層
間絶縁膜5および第2絶縁膜6にかけてコンタクトホー
ル10をドライエッチングで開口してから、ITO膜を
スパッタリングで1500オングストロームのような厚
さに形成し選択エッチングによりパターニングを行なう
ことで形成される。第2の画素電極12は、上記第1画
素電極11および第2絶縁膜6上にかけてスピンコート
で例えば東燃ポリシラザン(東燃株式会社の製品名)を
塗布し、ベーク処理(焼付け)を行なって形成した平坦
なSOG膜13に、上記コンタクトホール10と同一位
置に重ねてコンタクトホールをドライエッチングで開口
してから、ITO膜をスパッタリングで1500オング
ストロームのような厚さに形成し選択エッチングにより
パターニングを行なうことで形成される。上記の場合、
絶縁膜3,5,6へのコンタクトホールの形成とSOG
膜13へのコンタクトホールの形成とで、共通のエッチ
ングマスクを用いることができる。また、第1の画素電
極11と第2の画素電極12のパターニングとで、共通
のエッチングマスクを用いることができる。
【0018】さらに、上記画素電極12およびSOG膜
13上にかけてはポリイミド等からなる配向膜を約20
00〜3000オングストロームのような厚さに形成し
て、ラビング(配向処理)を行なうことで液晶パネル用
基板とされる。
【0019】この第1実施例においては、上記第1の画
素電極11の上にSOG膜13を形成しているため、配
向膜を平坦化して配向不良を減らすことができる。
【0020】しかも、第2画素電極12をその下方の第
1画素電極11と同一パターンに形成することでパター
ニングで使用するマスクを増加させることなく2つの画
素電極を形成することができる。絶縁膜3,5,6のコ
ンタクトホールとSOG膜13のコンタクトホールを同
一位置に形成しているため、共通のエッチングマスクを
用いることができるとともに、SOG膜13にコンタク
トホールを形成する際に、ポリシリコンに比べてSOG
膜との選択比の大きなITO膜からなる第1の画素電極
11がエッチストッパとして機能するため、ドレイン,
ソース領域としてのポリシリコン層2にダメージを与え
ることなくSOG膜13に対するコンタクトホール形成
のためのドライエッチングを行なえる。
【0021】図2は、第1実施例(図1)の平面レイア
ウト構成例を示す。図2において、ハッチングAが付さ
れているゲート線4と信号線7との交点がトランジスタ
のチャネル部分である。
【0022】なお、特に限定されないが、この実施例で
は、トランジスタ(TFT)のドレインに接続される容
量を増加させるため、能動層を構成する1層目のポリシ
リコン層2を、2aのように信号線8および隣接する画
素(図では上側)の走査線4を構成する2層目のポリシ
リコン層に沿って延設するとともに、当該走査線4を構
成する2層目のポリシリコン層の一部を、4aのように
信号線7に沿って延設するように構成されている。これ
によって、信号線7の下方に形成された1層目と2層目
のポリシリコン層間の容量(ゲート絶縁膜3を誘電体と
する)が、保持容量として各画素電極に電圧を印加する
TFTのドレイン(ソースと呼ばれることもある)に接
続されることとなる。
【0023】図3および図4は、本発明を適用した液晶
パネル用基板の第2の実施例の断面図および平面レイア
ウトを示す。図3は図4におけるIII−III線に沿った断
面である。
【0024】本発明においては、第1画素電極と第2画
素電極とを同一パターンに形成しているため、どの箇所
においても第1画素電極と第2画素電極との接続を行な
うことができる。そこで、この第2の実施例では、例え
ば図4に符号Bで示されているように、第2画素電極1
2と第1画素電極11の一部に信号線8と交差する突出
部を設ける。そして、2つの画素電極11と12のコン
タクトホール10’を、この突出部に設けるようにし
た。これによって、ドレイン領域の上方にコンタクトホ
ールを重ねて形成した第1実施例の液晶パネル用基板を
用いたLCDに比べて、コンタクトホールでの散乱を減
少させ、開口率を向上させることができる。ただし、上
記コンタクトホール10’は、TFTのチャネル部上方
あるいは走査線の上方に設けるようにしても良い。
【0025】図5および図6は、本発明を逆スタガ型T
FTを画素電極に電圧を印加するスイッチ素子とするL
CDに適用した実施例を示す。
【0026】図5および図6において、21はガラス基
板1上にスパッタリングで形成された厚さ約1300オ
ングストロームのTa(タンタル)層からなるゲート電
極、22はその表面を熱酸化することで形成された10
00〜2000オングストローム程度の厚さを有するゲ
ート酸化膜(TaOx)、23はプラズマCVD法によ
り3000オングストローム程度の厚さに形成された窒
化シリコン膜からなるゲート絶縁膜、24はチャネル領
域となるノンドープのアモルファスシリコン層、25
a,25bはこのアモルファスシリコン層24の表面に
接触するように形成されたソース、ドレイン領域となる
N型アモルファスシリコン層である。これらのアモルフ
ァスシリコン層24および25a,25bは例えばプラ
ズマCVD法により各々3000オングストロームおよ
び500オングストロームのような厚みとされる。
【0027】また、図5および図6において、26a,
26bは上記N型アモルファスシリコン層25a,25
bの表面に接触するように形成されたチタン(Ti)層
からなるソース、ドレイン電極、27は上記N型アモル
ファスシリコン層25a,25bおよびソース、ドレイ
ン電極26a,26bを分離する際のエッチストッパと
なる窒化シリコン等からなるチャネル保護膜である。こ
のチャネル保護膜27は、例えばプラズマCVD法によ
り、2000オングストロームのような厚さに形成され
る。
【0028】図5に示されている実施例では、ITO膜
からなる第1画素電極11がドレイン電極26bの表面
に接触するように形成され、この第1画素電極11の上
に平坦化膜としてSOG膜13が形成され、さらにこの
SOG膜13にコンタクトホール10を開口してから第
2画素電極12となるITO膜を同一パターンに形成す
ることで図1の実施例と同一の効果が得られるように構
成されている。
【0029】一方、図6に示されている実施例では、I
TO膜からなる第1画素電極11がアモルファスシリコ
ン層24よりも前に形成され、ゲート絶縁膜23にコン
タクトホール10を形成して第1画素電極11の表面に
ドレイン電極26bが接触するように構成されている。
そして、このドレイン電極26bの上にSOG膜13が
形成され、このSOG膜13にコンタクトホール10’
を開口してから第2画素電極12となるITO膜を同一
パターンに形成することで図1の実施例と同一の効果が
得られるように構成されている。図6の実施例において
は、コンタクトホール10と10’をずらして形成して
いるが、同一位置に設けることも可能である。また、図
6の実施例では、ガラス基板1からゲート電極21への
アルカリ性イオン等の不純物の拡散を防止するためTF
Tの下方にのみ絶縁膜20を設けるようにしている。こ
の絶縁膜20は、図5の実施例においても設けるように
しても良い。
【0030】なお、図5および図6の実施例における第
1画素電極11、第2画素電極12およびSOG膜13
の形成方法および厚み等の条件は、第1の実施例と同様
である。また、図5および図6に示されているいずれの
実施例においても、上記第2画素電極12からSOG膜
13の表面にかけて、特に限定されないが窒化シリコン
からなる配向膜28が形成されている。
【0031】以上、第2画素電極12を透明なITO膜
で形成した透過型LCDの液晶パネル用基板の実施例に
ついて説明したが、第2画素電極12をアルミニウム等
反射率の高い導電膜で形成し、これを反射電極として利
用する反射型LCD用の基板にも適用することができ
る。その場合、第1画素電極12もアルミニウム等の導
電膜で形成することが可能である。反射型の場合、第2
画素電極が全体的に平坦化されるため、反射率を向上さ
せることができる。また、第1画素電極と第2画素電極
とコンタクトホールをゲート電極もしくは走査線あるい
は信号線の上方に形成した場合、第1画素電極11とド
レイン領域とのコンタクトホール10はドレイン領域の
上方に形成されるが、このコンタクトホール10は、図
3に示されているように、平坦な第2画素電極12によ
って覆われるため、開口率を低下させる要因とならな
い。
【0032】上記各実施例の液晶パネル用基板は、その
表面側に、LCコモン電位が印加される透明導電膜(I
TO)からなる対向電極を有する入射側のガラス基板が
適当な間隔をおいて配置され、周囲をシール材で封止さ
れた間隙内にTN(TwistedNematic)型液晶またはSH
(Super Homeotropic)型液晶などが充填されて液晶パ
ネルとして構成される。
【0033】図7には上記実施例の液晶パネルをライト
バルブとして応用した投射型表示装置の一例としてビデ
オプロジェクタの構成例が示されている。
【0034】図7において、370はハロゲンランプ等
の光源、371は放物ミラー、372は熱線カットフィ
ルター、373,375,376はそれぞれ青色反射、
緑色反射、赤色反射のダイクロイックミラー、374,
377は反射ミラー、378,379,380は上記実
施例の液晶パネルからなるライトバルブ、383はダイ
クロイックプリズムである。
【0035】この実施例のビデオプロジェクタにおいて
は、光源370から発した白色光は放物ミラー371に
より集光され、熱線カットフィルター372を通過して
赤外域の熱線が遮断されて、可視光のみがダイクロイッ
クミラー系に入射される。そして先ず、青色反射ダイク
ロイックミラー373により、青色光(概ね50nm以
下の波長)が反射され、その他の光(黄色光)は透過す
る。反射した青色光は、反射ミラー374により方向を
変え、青色変調ライトバルブ378に入射する。
【0036】一方、上記青色反射ダイクロイックミラー
373を透過した光は緑色反射ダイクロイックミラー3
75に入射し、緑色光(概ね500〜600nmの波
長)が反射され、その他の光である赤色光(概ね600
nm以上の波長)は透過する。ダイクロイックミラー3
75で反射した緑色光は、緑色変調ライトバルブ379
に入射する。また、ダイクロイックミラー375を透過
した赤色光は、反射ミラー376,377により方向を
変え、赤色変調ライトバルブ380に入射する。
【0037】ライトバルブ378,379,380は、
図示しないビデオ信号処理回路から供給される青、緑、
赤の原色信号でそれぞれ駆動され、各ライトバルブに入
射した光はそれぞれのライトバルブで変調された後、ダ
イクロイックプリズム383で合成される。ダイクロイ
ックプリズム383は、赤色反射面381と青色反射面
382とが互いに直交するように形成されている。そし
て、ダイクロイックプリズム383で合成されたカラー
画像は、投射レンズ384によってスクリーン上に拡大
投射され、表示される。
【0038】前記実施例の液晶パネル用基板は高い透過
率および開口率を有するため、これを使用した液晶パネ
ルをライトバルブとした上記ビデオプロジェクターあっ
ては、小口径の投射レンズを用いても明るくコントラス
トの高い表示を得ることができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、TF
Tおよび第1の画素電極を形成した後、その上にスピン
コート等により平坦な絶縁膜を形成して上記第1画素電
極の一部にコンタクトホールを開けてから上記絶縁膜の
表面に上記第1画素電極に接続された第2の画素電極を
形成するようにしたので、上記第2の画素電極の上に形
成される配向膜を平坦化して配向不良を減らすことがで
きるとともに、反射型液晶パネルにおいては画素電極を
全体的に平坦化して反射率を向上させることができる。
【0040】しかも、第2画素電極をその下方の第1画
素電極と同一パターンに形成することでパターニングで
使用するマスクを増加させることなく2つの画素電極を
形成することができる。
【0041】また、第2画素電極とその下方の第1画素
電極とのコンタクトホールを、第1画素電極とドレイン
もしくはソース領域とのコンタクトホールと同一位置に
形成することにより、コンタクトホール形成のためのマ
スクを共通化できるとともに、SOG膜と選択比の大き
なITO膜等からなる第1の画素電極がエッチストッパ
として機能するため、その下の導電層(ドレイン領域と
してのポリシリコン層2)にダメージを与えることなく
SOG膜に対するコンタクトホール形成のためのドライ
エッチングを行なえる。
【0042】さらに、上記第2画素電極とその下方の第
1画素電極とのコンタクトホールをトランジスタのゲー
ト電極部もしくは走査線あるいは信号線の上方に設ける
ようにしたので、第1画素電極とドレインもしくはソー
ス領域とのコンタクトホールと第1画素電極と第2画素
電極とのコンタクトホールと同一箇所に重ねて形成した
場合に比べて、開口率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した液晶パネル用基板の第1の実
施例を示す断面図。
【図2】本発明を適用した液晶パネル用基板の第1の実
施例の平面レイアウト図。
【図3】本発明を適用した液晶パネル用基板の第2の実
施例を示す断面図。
【図4】本発明を適用した液晶パネル用基板の第2の実
施例の平面レイアウト図。
【図5】本発明を適用した液晶パネル用基板の第3の実
施例を示す断面図。
【図6】本発明を適用した液晶パネル用基板の第4の実
施例を示す断面図。
【図7】実施例の液晶パネル用基板を用いたLCDをラ
イトバルブとして応用した投射型表示装置の一例として
ビデオプロジェクタの概略構成図。
【図8】従来の液晶パネル用基板の一例を示す断面図。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 ポリシリコン層 3 ゲート絶縁膜 4 ゲート電極(走査線) 5 第1層間絶縁膜 6 第2層間絶縁膜 8 信号線 9,10,10’ コンタクトホール 11 第1の画素電極(ITO膜) 12 第2の画素電極(ITO) 13 平坦化膜(SOG膜) 21 ゲート電極 22 ゲート酸化膜(TaOx) 24 アモルファスシリコン層 25a,25b N型アモルファスシリコン層(ソー
ス、ドレイン領域) 26a,26b ソース、ドレイン電極 27 チャネル保護膜 28 配向膜 370 ランプ 373,375,376 ダイクロイックミラー 374,377 反射ミラー 378,379,380 ライトバルブ 383 ダイクロイックプリズム 384 投射レンズ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に画素電極がマトリックス
    状に形成されるとともに各画素電極に対応して各々トラ
    ンジスタが形成され、前記トランジスタを介して前記画
    素電極に電圧が印加されるように構成された液晶パネル
    用基板の製造方法において、 上記トランジスタおよび該トランジスタに接続された第
    1の画素電極を形成した後、その上に絶縁膜を形成して
    上記第1画素電極の一部に対応して上記絶縁膜にコンタ
    クトホールを開けてから、上記絶縁膜の表面に上記第1
    画素電極に接続された第2画素電極を形成するようにし
    たことを特徴とする液晶パネル用基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記第2画素電極は、上記第1画素電極
    と同一のエッチングマスクを用いて形成するようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶パネル用基板の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板上に画素電極がマトリックス
    状に形成されるとともに各画素電極に対応して各々トラ
    ンジスタが形成され、前記トランジスタを介して前記画
    素電極に電圧が印加されるように構成された液晶パネル
    用基板において、 上記トランジスタおよび該トランジスタに接続された第
    1の画素電極の上に絶縁膜が形成され、上記第1画素電
    極の一部に対応して前記絶縁膜にはコンタクトホールが
    開口され、上記絶縁膜の表面に前記コンタクトホールに
    て上記第1画素電極に接触された第2の画素電極が形成
    されてなることを特徴とする液晶パネル用基板。
  4. 【請求項4】 上記第2画素電極は、上記第1画素電極
    とほぼ同一のパターンに形成されてなることを特徴とす
    る請求項3に記載の液晶パネル用基板。
  5. 【請求項5】 上記第2画素電極とその下方の第1画素
    電極とのコンタクトホールと、上記第1画素電極と上記
    トランジスタのドレインもしくはソース領域またはドレ
    インもしくはソース電極とのコンタクトホールが同一位
    置に形成されていることを特徴とする請求項3または4
    に記載の液晶パネル用基板。
  6. 【請求項6】 上記第2画素電極とその下方の第1画素
    電極とのコンタクトホールがトランジスタのゲート電極
    部もしくは走査線あるいは信号線の上方に設けられてい
    ることを特徴とする請求項3、4または5に記載の液晶
    パネル用基板。
  7. 【請求項7】 上記第1画素電極および第2画素電極が
    共にITO膜で構成されていることを特徴とする請求項
    3、4、5または6に記載の液晶パネル。
  8. 【請求項8】 上記第2画素電極がアルミニウム層で構
    成されていることを特徴とする請求項3、4、5または
    6に記載の液晶パネル。
  9. 【請求項9】 上記第1画素電極がアルミニウム層で構
    成されていることを特徴とする請求項8に記載の液晶パ
    ネル。
  10. 【請求項10】 請求項3、4、5、6、7、8または
    9に記載の液晶パネル用基板と、対向電極を有する透明
    基板とが適当な間隔をおいて配置されるとともに、上記
    液晶パネル用基板と上記透明基板との間隙内に液晶が封
    入されていることを特徴とする液晶パネル。
  11. 【請求項11】 光源と、前記光源からの光を変調して
    透過もしくは反射する請求項10に記載の構成の液晶パ
    ネルと、これらの液晶パネルにより変調された光を集光
    し拡大投射する投射光学手段とを備えていることを特徴
    とする投射型表示装置。
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