JPH1047975A - 通信方法およびシステム,ならびにこの通信システムを構成する通信装置および中央局 - Google Patents

通信方法およびシステム,ならびにこの通信システムを構成する通信装置および中央局

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JPH1047975A
JPH1047975A JP22331396A JP22331396A JPH1047975A JP H1047975 A JPH1047975 A JP H1047975A JP 22331396 A JP22331396 A JP 22331396A JP 22331396 A JP22331396 A JP 22331396A JP H1047975 A JPH1047975 A JP H1047975A
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Masato Yoshida
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザが指定する領域に存在する通信対象と
通信を行えるようにする。 【構成】 道路が複数の分割領域に分割され,各分割領
域に領域番号が割当てられている。送信車両においてユ
ーザの指定に基づいて1または複数の分割領域の領域番
号が決定される。決定された分割領域番号と送信すべき
通信情報と送信車両の識別番号とを含む送信電文が送信
車両から送信される。この送信電文を受信した他の車両
において,この車両の属する分割領域の領域番号が,送
信電文に含まれる分割領域のいずれかの領域番号に一致
すると,返信電文が送信車両に送信される。これにより
車両間の通信が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は,一の通信装置においてユーザ
が入力する指定領域によって規定される通信領域内に存
在する1または複数の他の通信装置と通信を行うことの
できる通信方法およびシステム,ならびにこの通信シス
テムを構成する通信装置および中央局に関する。特にこ
の発明による通信装置は車両に搭載されて用いられる。
この発明による通信方法またはシステムによって車々間
通信が実現される。
【0002】
【従来技術とその問題点】ドライバは,自車両の周囲に
存在する車両,たとえば対向車,先行車,後続車等に関
する状況を直接目視することによりまたはミラーを通し
て認識し,認識した状況に基づく判断で車両を運転す
る。ドライバが状況認識または判断を誤ると,交通事故
を誘発するおそれがある。
【0003】自車両の前方または後方における状況(た
とえば,車両の相対位置,その相対速度等)をレーザ・
レーダによって検出し,この検出データに基づいて衝突
防止等の制御を行うことが提案されている。しかしなが
ら,自車両の直前の車両(先行車両)のさらに前に車両
(先々行車両)が存在する場合に,先行車両が影になっ
てレーザ・レーダでは検出できないときがある。
【0004】自車両の周囲に存在する車両の位置,車
速,車両の進行方向,加減速の度合い等の車両の走行状
況に関する情報を車両間で相互に通信することができれ
ば,ドライバが把握できる状況が拡大される。これによ
り,ドライバの状況認識および判断の向上が期待でき
る。
【0005】ディジタル携帯電話機を通信端末装置とし
て用い,車両位置に関する情報を通信することのできる
ナビゲーション・システムがある。このナビゲーション
・システムにおいては,他の車両に搭載されたナビゲー
ション・システムの通信端末装置の電話番号をあらかじ
め登録しておく。あらかじめ登録された電話番号の中か
ら所望の電話番号を選択し,選択した電話番号をもつ通
信端末装置にダイヤリングして電話回線を接続する。電
話回線が接続された2つのナビゲーション・システム間
で車両位置に関する情報が交換される。
【0006】しかしながら,このようなナビゲーション
・システムにおいては,データ通信を行う相手は電話番
号があらかじめ登録された車両に限られる。一般には先
行車両,先々行車両等は他人が運転しているのでそれら
の電話番号がナビゲーション・システムにあらかじめ登
録されているとは限らない。このような場合にはデータ
通信を行うことができない。
【0007】
【発明の開示】この発明は,通信を希望する車両が存在
する領域を指定することによって,その指定された領域
内に存在する1または複数の車両と通信(データ通信お
よび会話を含む)を行うことができる通信方法およびシ
ステムを提供するものである。この発明はまたこの通信
システムで用いられる通信装置および中央局を提供して
いる。
【0008】相互に通信を行う2つの通信装置を第1の
通信装置および第2の通信装置とする。これらの通信装
置は一般的には車両に搭載される(もちろん,必ずしも
車両に搭載される必要はない)。
【0009】これらの第1の通信装置と第2の通信装置
とが存在しうる空間(たとえば,車両が走行する道路)
が複数の分割領域に分けられる。各分割領域には分割領
域番号が付けられる。
【0010】第1および第2の通信装置には通信用識別
番号が割当てられる。この通信用識別番号には車両の識
別番号(ナンバープレートの番号でもよい),電話番
号,その他の番号が用いられる。
【0011】第1の通信装置から通信を行う場合には,
通信したい相手が存在する領域が指定される。この領域
はもちろん任意の領域でよく,一般には一または複数の
分割領域が含まれる。領域の指定は種々の方法で行うこ
とができる。いずれにしても,指定領域を表わすデータ
に基づいて通信領域が決定される。この決定された通信
領域内に存在する通信装置(第2の通信装置)と第1の
通信装置との間で通信が開始される。
【0012】この発明においては,第1の通信装置と通
信領域内に存在する1または複数の第2の通信装置との
間で無線により直接通信を行う第1の通信モード,第1
の通信装置と上述の通信領域内に存在する1または複数
の第2の通信装置との間で電話局および通信回線(一般
には電話回線)を通して通信を行う第2の通信モードお
よび第1の通信装置が通信用識別番号(ここでは一般に
は電話番号)を用いて第2の通信装置を呼ぶ第3の通信
モードがある。
【0013】第1の発明は,第1の通信モードによる通
信方法,通信システムおよび通信装置を提供している。
【0014】第1の発明による通信方法は,空間的に異
なる場所にある第1の通信装置と第2の通信装置との間
で無線により直接通信を行う方法である。この通信方法
によると,上記第1の通信装置において,所望の指定領
域に関する入力を受付け,少くとも入力された指定領域
を表すデータと上記第1の通信装置に割当てられた通信
用識別番号とを含む送信電文を送信する。この後,上記
指定領域を表すデータによって規定される通信領域内に
存在する上記第2の通信装置から送信される返信電文を
待つ。上記第2の通信装置において,上記第1の通信装
置から送信された上記送信電文を受信すると,受信した
上記送信電文に含まれる指定領域を表すデータによって
規定される通信領域内に上記第2の通信装置が存在する
かどうかを判定し,存在すると判定したときに受信した
上記送信電文に含まれる通信用識別番号をもつ上記第1
の通信装置に対して上記返信電文を送信する。これによ
って,上記第1の通信装置と上記第2の通信装置との間
で通信が行われる。
【0015】第1の発明による通信システムは,空間的
に異なる場所に存在する第1の通信装置と第2の通信装
置とから構成され,これらの通信装置の間で無線により
直接通信を行うシステムである。
【0016】上記第1の通信装置は,上記第2の通信装
置と無線により直接通信を行うための第1の通信手段,
所望の指定領域に関する入力を与えるための入力手段,
上記入力手段から指定領域が入力されると,少くとも入
力された指定領域を表すデータと上記第1の通信装置に
割当てられた通信用識別番号とを含む送信電文を上記第
1の通信手段に送信させる送信制御手段,および上記指
定領域を表すデータによって規定される通信領域内に存
在する上記第2の通信装置から送信される返信電文を上
記第1の通信手段に受信させる受信制御手段を備えてい
る。
【0017】上記第2の通信装置は,上記第1の通信装
置と無線により直接通信を行うための第2の通信手段,
および上記第2の通信手段が上記第1の通信装置から送
信された上記送信電文を受信したことに応答して,受信
した上記送信電文に含まれる指定領域を表すデータによ
って規定される通信領域内に上記第2の通信装置が存在
するかどうかを判定し,存在すると判定したときに受信
した上記送信電文に含まれる通信用識別番号をもつ上記
返信電文を上記第2の通信手段から上記第1の通信装置
に送信させる返信制御手段を備えている。
【0018】第1の発明による通信装置は,上述した第
1の通信装置または第2の通信装置を規定している。第
1の発明による通信装置は,他の通信装置と無線により
直接通信を行うための通信手段,所望の指定領域に関す
る入力を与えるための入力手段,上記入力手段から指定
領域に関する入力が与えられると,少くとも入力された
指定領域を表すデータと通信装置に割当てられた通信用
識別番号とを含む送信電文を上記通信手段に送信させる
送信制御手段,上記指定領域を表わすデータによって規
定される通信領域内に存在する上記他の通信装置から送
信される返信電文を上記通信手段に受信させる受信制御
手段,および上記通信手段がさらに他の通信装置から送
信された送信電文を受信したことに応答して,受信した
上記送信電文に含まれる指定領域を表すデータによって
規定される通信領域内に通信装置が存在するかどうかを
判定し,存在すると判定したときに受信した上記送信電
文に含まれる通信用識別番号をもつ返信電文を上記通信
手段から上記のさらに他の通信装置に送信させる返信制
御手段を備えている。
【0019】第1の通信モードにおける通信は次のよう
にして行われる。第1の通信装置において,所望の指定
領域に関する入力がユーザ(第1の通信装置を所持した
人,第1の通信装置が搭載された車両のドライバ等)に
よって与えられる。少なくとも入力された指定領域を表
すデータと第1の通信装置に割当てられた通信用識別番
号とを含む送信電文が第1の通信装置から送信される。
その後,第1の通信装置は,通信領域内に存在する第2
の通信装置から送信される返信電文を待つ。
【0020】第2の通信装置は,第1の通信装置から送
信された送信電文を受信すると,受信した送信電文に含
まれる指定領域を表すデータによって規定される通信領
域内にこの第2の通信装置が存在するかどうかを判断す
る。第2の通信装置が通信領域内に存在すると判定する
と,第2の通信装置は受信した送信電文に含まれる通信
用識別番号をもつ返信電文を第2の通信装置に送信す
る。
【0021】このようにして,第1の通信装置と,指定
された通信領域内に存在する第2の通信装置との間で無
線による通信(データ通信または会話)が行われる。
【0022】たとえば,第1および第2の通信装置が異
なる車両に搭載されているとする。自車両(第1の通信
装置が搭載されている車両)の周囲に存在する他の車両
(第2の通信装置が搭載されている)との間で通信を行
うときには,自車両のドライバ(ユーザ)が上記他の車
両が存在する領域を第1の通信装置において指定する。
これによって,自車両に搭載された第1の通信装置と,
自車両の周囲に存在する他の車両に搭載された第2の通
信装置との間で通信(データ通信)が可能となる。これ
らの通信装置の間で通信されるデータには,車両に搭載
された各種センサによって検出されたデータ,この検出
データに基づいて作成されたデータ,ドライバ(ユー
ザ)が入力する周囲の状況や運転に関する情報等の車両
の走行状況に関するデータ(情報)がある。このような
データの通信によって,ドライバの把握できる道路状
況,走行状況に関する情報が増大する。したがって,ド
ライバの状況認識および判断能力が向上する。通信によ
り取得したデータに基づいて車両の自動制御を行うこと
によって,先行車両等に関するデータをレーザ・レーダ
によって検出する場合に比べて,より正確かつ適切な制
御を行うことができる。
【0023】第1の通信装置が搭載された自車両の周囲
に存在する他の車両に搭載された第2の通信装置の通信
用識別番号(電話番号等)があらかじめ分からなくて
も,第2の通信装置を搭載した他の車両が存在する領域
をドライバが指定すれば,その領域に存在する他車両と
自車両との間で通信を行うことができる。
【0024】第1および第2の通信装置を人が所持して
いる場合には,第1の通信装置を所持した人(ユーザ)
が,会話したい相手が存在する領域を指定するだけで,
その領域に存在する第2の通信装置を所持した人と会話
を行うことができる。
【0025】このようにして,第1の発明によると,通
信相手となる第2の通信装置に割当てられた通信用識別
番号があらかじめ分かっていなくても,ユーザは通信を
行いたい通信相手が存在する領域を指定するだけで,そ
の領域に存在する第2の通信装置と通信を行うことがで
きる。
【0026】通信相手が存在する領域を指定するやり方
には種々のものがある。
【0027】その一は,上記第1および第2の通信装置
が存在しうる空間が,それぞれに領域番号が割当てられ
た複数の分割領域に分けられている場合に有効なもので
ある。上記第1の通信装置において,指定領域に関する
入力によって規定される通信領域を構成する1または複
数の分割領域の領域番号を決定し,少くとも決定した1
または複数の領域番号と上記第1の通信装置の通信用識
別番号とを含む上記送信電文を送信する。上記第2の通
信装置において,受信した上記送信電文に含まれる1ま
たは複数の領域番号をもつ分割領域によって構成される
通信領域内に上記第2の通信装置が存在するかどうかを
判定し,存在すると判定したときに受信した上記送信電
文に含まれる通信用識別番号をもつ上記第1の通信装置
に対して上記返信電文を送信する。
【0028】その二は,通信相手が存在する領域の方向
および距離を入力するものである。上記第1の通信装置
において,上記指定領域に関する入力として与えられた
方向および距離を受付けると,少くとも上記第1の通信
装置の位置,入力された方向および距離,ならびに上記
第1の通信装置の通信用識別番号を含む上記送信電文を
送信する。上記第2の通信装置は,受信した上記送信電
文に含まれる位置,方向および距離によって規定される
通信領域内に上記第2の通信装置の位置が存在するかど
うかを判定し,存在すると判定したときに受信した上記
送信電文に含まれる通信用識別番号をもつ上記第1の通
信装置に対して上記返信電文を送信する。
【0029】第2の発明は第2の通信モードによる通信
方法,通信システム,通信装置および中央局を提供して
いる。
【0030】第2の発明による通信方法では,相互に通
信を行う第1の通信装置と第2の通信装置とが存在しう
る空間が複数の分割領域に分けられており,これらの分
割領域にそれぞれ領域番号が割当てられており,上記第
1および第2の通信装置にそれぞれ通信用識別番号が割
当てられていることを前提とし,この通信方法は,上記
第1の通信装置と上記第2の通信装置とが中央局を介し
て通信を行う方法である。上記中央局には,上記複数の
分割領域内にぞれぞれ存在する通信装置の通信用識別番
号を,その分割領域に割当てられた領域番号に対応して
通信用識別番号データ・ベースに登録しておく。上記第
1の通信装置において,所望の指定領域に関する入力を
受付け,少くとも入力された指定領域を表すデータを含
む送信電文を上記中央局に送信する。上記中央局は,上
記第1の通信装置から送信された上記送信電文を受信す
ると,受信した上記送信電文に含まれる指定領域を表す
データによって規定される通信領域を構成する1または
複数の分割領域の領域番号に対応して登録されている通
信用識別番号を上記通信用識別番号データ・ベースを参
照して決定し,決定した通信用識別番号をもつ上記第2
の通信装置と上記第1の通信装置との間の通信回線を接
続する。上記中央局によって通信回線が接続された上記
第1の通信装置と上記第2の通信装置とが通信回線を通
して通信を行う。
【0031】第2の発明による通信システムは,第1の
通信装置と第2の通信装置と中央局とから構成される。
【0032】上記中央局は,上記複数の分割領域内にそ
れぞれ存在する通信装置の通信用識別番号を,その分割
領域に割当てられた領域番号に対応して登録されている
通信用識別番号データ・ベース,および上記第1の通信
装置から送信される送信電文を受信すると,受信した上
記送信電文に含まれる指定領域を表すデータによって規
定される通信領域を構成する1または複数の分割領域の
領域番号に対応して登録されている通信用識別番号を上
記通信用識別番号データ・ベースを参照して決定し,決
定した通信用識別番号をもつ上記第2の通信装置と上記
第1の通信装置との間の通信回線を接続する通信回線接
続手段を備えている。
【0033】上記第1の通信装置は,上記第2の通信装
置と通信回線を通して通信を行うための第1の通信手
段,所望の指定領域の入力を与えるための入力手段,上
記入力手段から指定領域に関する入力が与えられると,
少くとも入力された指定領域を表すデータを含む送信電
文を上記中央局に上記第1の通信手段から送信させる送
信制御手段,および上記中央局によって通信回線が接続
されると,通信回線が接続された上記第2の通信装置と
の通信を上記第1の通信手段を用いて行う第1の通信制
御手段を備えている。
【0034】上記第2の通信装置は,上記第1の通信装
置と通信回線を通して通信を行うための第2の通信手
段,および上記中央局によって通信回線が接続される
と,通信回線が接続された上記第1の通信装置との通信
を上記第2の通信手段を用いて行う第2の通信制御手段
を備えている。
【0035】第2の発明による通信装置は上記の第1ま
たは第2の通信装置である。この通信装置は他の通信装
置と通信回線を通して通信を行うための通信手段,所望
の指定領域に関する入力を与えるための入力手段,上記
入力手段から指定領域に関する入力が与えられると,少
くとも入力された指定領域を表すデータを含む送信電文
を,通信回線を接続するために中央局に,上記通信手段
から送信させる送信制御手段,および上記中央局によっ
て通信回線が接続されると,通信回線が接続された他の
通信装置との通信を上記通信手段を用いて行う通信制御
手段を備えている。
【0036】第2の発明による通信装置もまた,車両に
搭載される,または人に所持される。
【0037】第2の発明による中央局は上述した通信シ
ステムに含まれるものであり,上記複数の分割領域内に
それぞれ存在する通信装置の通信用識別番号を,その分
割領域に割当てられた領域番号に対応して登録した通信
用識別番号データ・ベース,および上記第1の通信装置
から送信された送信電文を受信すると,受信した上記送
信電文に含まれる指定領域を表すデータによって規定さ
れる通信領域を構成する1または複数の分割領域の領域
番号に対応して登録されている通信用識別番号を上記通
信用識別番号データ・ベースを参照して決定し,決定し
た通信用識別番号をもつ上記第2の通信装置と上記第1
の通信装置との間の通信回線を接続する通信回線接続手
段を備えている。
【0038】第2の通信モードにおける通信は次のよう
にして行われる。第1の通信装置において,指定領域が
ユーザによって入力される。少なくとも入力された指定
領域を表すデータを含む送信電文が第1の通信装置から
中央局に送信される。
【0039】第1の通信装置から送信された送信電文を
受信すると,中央局は受信した送信電文に含まれる指定
領域を表すデータによって規定される通信領域を構成す
る1または複数の分割領域の領域番号に対応して登録さ
れている通信用識別番号を通信用識別番号データ・ベー
スを参照して決定する。決定された通信用識別番号をも
つ第2の通信装置と第1の通信装置との間の通信回線が
中央局によって接続される。
【0040】中央局によって通信回線が接続された第1
の通信装置と第2の通信装置との間で通信回線を通して
通信(データ通信または会話)が行われる。
【0041】したがって,第1の通信モードと同様に,
第1の通信装置は,第1の通信装置のユーザが入力する
所望の指定領域によって規定される通信領域内に存在す
る第2の通信装置と通信回線を通して通信を行うことが
できる。
【0042】第1の通信装置と中央局との間,および中
央局と第2の通信装置との間は一般には無線通信によっ
て結ばれるであろう。
【0043】とくに第2の発明では第1の通信装置と第
2の通信装置が通信回線(電話回線)を通して接続され
る。電話回線が接続されているところであれば,第1の
通信装置と第2の通信装置の間の距離が長くても両装置
間の通信が可能である。第2の発明は特に遠距離通信に
適している。
【0044】好ましくは,上記複数の分割領域のそれぞ
れに,分割領域内に存在する通信装置と上記中央局との
通信回線を中継する複数の中継局が設けられる。
【0045】中継局の存在によりより広いエリアをカバ
ーして第2の通信モードによる通信を実現することがで
きる。
【0046】中央局の通信用識別番号データ・ベースに
各分割領域に存在する通信装置の通信用識別番号に関す
る最新の情報を登録しておくために,第1および第2の
通信装置はそれぞれ少くともそれぞれの通信装置の通信
用識別番号を含む通知電文を間欠的に繰返し送信する。
上記中央局は,上記第1および第2の通信装置からそれ
ぞれ送信された上記通知電文を受信すると,各通信装置
が存在する分割領域の領域番号に対応してその通知電文
に含まれる通信装置の通信用識別番号を上記通信用識別
番号データ・ベースに登録する。
【0047】中継局が設けられている場合には,各中継
局は上記第1および第2の通信装置からそれぞれ送信さ
れた上記通知電文を受信すると,受信した上記通知電文
を上記中央局に送信する。
【0048】1つの通信装置から送信された通信電文を
複数の中継局が受信することがある通信装置が存在する
分割領域を正しく決定するために次のようにするとよ
い。
【0049】各中継局はそれぞれ,上記第1および第2
の通信装置からそれぞれ送信された上記通知電文を受信
すると,受信した上記通知電文とその受信強度とを上記
中央局に送信する。上記中央局は,上記複数の中継局か
ら送信された上記通知電文とその受信強度を受信する
と,同一の通信用識別番号を含む通知電文について,そ
の受信強度が最大である通知電文を受信した1つの中継
局を決定し,決定した中継局が設置された分割領域の領
域番号に対応してその通信用識別番号を上記通信用識別
番号データ・ベースに登録する。
【0050】第2の発明においても,第1の発明におけ
るものと同じように種々の方法で通信相手が存在する領
域を指定することができる。
【0051】第3の発明は,上述した第1の通信モード
および第2の通信モードによる通信方法,通信システム
および通信装置を提供している。
【0052】第1の通信モードにおける通信を行う場合
には,まず第1の通信モードがユーザによって選択さ
れ,さらに指定領域が指定される。指定される領域につ
いて,先に説明したようにして第1の通信モードにおけ
る通信が行われる。
【0053】第2の通信モードにおける通信を行う場合
には,第2の通信モードがユーザによって選択され,さ
らに領域が指定される。指定された領域について,先に
説明したようにして第2の通信モードにおける通信が行
われる。
【0054】第1の通信モードでは,第1の通信装置と
第2の通信装置とが無線により直接通信を行うので,通
信相手となる第2の通信装置までの距離が第1の通信装
置から近いときに利用するのに好適である。第2の通信
モードは,通信回線を利用するので,第1の通信装置か
ら第2の通信装置までの距離に原則的に制限を受けな
い。第2の通信モードは第1の通信モードによってカバ
ーできない遠方の領域に存在する第2の通信装置との通
信に有利である。
【0055】第4の発明は,第1の通信モード,第2の
通信モードおよび第3の通信モードによる通信方法,通
信システムおよび通信装置を提供している。第1の通信
モードおよび第2の通信モードによる通信は上述した通
りである。
【0056】第4の発明によると,第1の通信モード,
第2の通信モードおよび第3通信モードのいずれか選択
される。第3の通信モードがユーザによって選択された
場合には,次のようにして第3の通信モードにおける通
信が行われる。
【0057】第1の通信装置において,所望の通信用識
別番号がユーザによって入力される。少なくとも入力さ
れた通信用識別番号を含む送信電文が第1の通信装置か
ら中央局に送信される。中央局は,第1の通信装置から
送信された送信電文を受信すると,受信した送信電文に
含まれる通信用識別番号をもつ第2の通信装置と第1の
通信装置との間の通信回線を接続する。中央局によって
通信回線が接続された第1の通信装置と第2の通信装置
との間で通信回線を通して通信が行われる。
【0058】第3の通信モードは電話番号をダイヤルす
る通常の電話機による通信に以ている。このようにし
て,所望の領域を指定する第1および第2の通信モード
による通信に加えて,相手の番号を用いた第3のモード
による通信も可能となる。
【0059】第5の発明は,第1の通信モードおよび第
3の通信モードによる通信方法,通信システムおよび通
信装置を提供している。
【0060】第6の発明は,第2の通信モードおよび第
3の通信モードによる通信方法,通信システムおよび通
信装置を提供している。
【0061】第5および第6の発明によると,第1,第
2および第3の通信モードによる通信のうちのいずれか
二つの利用が可能である。利用できる通信モードは二つ
であるが,その分通信システム,通信装置の簡素化を図
ることができる。
【0062】
【実施例】
第1実施例 この実施例における移動体通信システムは,一の車両に
搭載された端末装置(これを車載端末装置という)と,
他の車両(1台または複数台)に搭載された車載端末装
置との間で通信(データ通信,会話を含む)を行うため
のシステムである。
【0063】通信の相手となる車載端末装置を指定する
方法には次の2通りある。
【0064】その一は,一の車載端末装置のユーザが,
通信相手となる他の車載端末装置が存在する領域(これ
を指定領域という)を指定する方法である(領域指
定)。この場合に車載端末装置間の通信は,電話回線
(有線,無線を含む)を介して実現されるか(とくに比
較的遠い距離に存在する車載端末装置間の通信に適して
いるために,これを遠車通信モードという),または
電話回線を介することなく無線による直接通信により実
現される(これはとくに比較的近い距離に存在する車載
端末装置間の通信に適しているため,これを近車通信モ
ードという)。
【0065】通信相手を指定する方法のその二は,ユー
ザが通信相手の車載端末装置をその電話番号により指定
する方法である(これを通常通信モードという)。この
通信は当然電話回線を介して実現される。
【0066】移動体通信の上述のすべての通信モードを
実現するために,移動体通信システムには,電話局およ
び中継局が含まれる。
【0067】この移動体通信システムにおいて,車載端
末装置には電話番号と識別番号とがあらかじめ割当てら
れている。電話番号は通常通信モードおよび遠車通信モ
ードにおいて電話回線を接続するために用いられ,識別
番号は近車通信モードにおいて無線による直接通信を行
なうために用いられる。電話番号を識別番号とすること
も,識別番号を電話番号とすることも可能である。これ
らの場合には,少なくとも電話番号または識別番号のい
ずれか一方があればよい。
【0068】この移動体通信システムは適当な広さの地
域にわたって設けられる。この地域は日本全国でも,北
海道,本州,四国,九州のような広さでもよいし,さら
に東北地方,関東地方,中部地方という単位でもよく,
行政区画(都道府県,市区町村)別でもよい。複数の行
政区画にわたるものでもよい。いずれにしても移動体通
信システムが設けられる地域は,複数の領域(これを分
割領域という)に分割される。この分割領域は移動体通
信に適した広さまたは区域等を単位として定められるこ
とが好ましい。分割領域にはそれぞれ少なくとも一の中
継局が設置される。分割領域には,各分割領域を識別す
るための領域番号があらかじめ割当てられている。
【0069】中継局は基本的に有線によって電話局に接
続されている。もちろん中継局は電話局とが無線で交信
できるようにしてもよい。中継局はまた,車載端末装置
と無線により交信を行う。中継局は,車載端末装置と電
話局との間の交信を中継する。
【0070】電話局は,遠車通信モードにおいて電話回
線を接続する通信相手の車載端末装置を決定するために
車載端末データ・ベースを備えている。車載端末データ
・ベースの構成の詳細は後述するが,この車載端末デー
タ・ベースには,その電話局に接続された中継局が管理
している分割領域に存在する車両に搭載された車載端末
装置(電源がオンであるもの)の電話番号が,分割領域
番号(中継局)ごとに登録されている。後述するよう
に,車載端末装置は電源がオンである限り中継局に向け
て一定時間ごとに少なくとも自分の電話番号を含む通知
信号を中継局に送信する。
【0071】電話局は,この車載端末データ・ベースを
用いて,遠車通信モードにおいて,一の車載端末装置
と,この車載端末装置のユーザが指定した領域に属する
1または複数の分割領域(後述するようにして決定され
る)に存在する車載端末装置との間の電話回線を接続す
る。電話回線が接続されると車載端末装置の間で通信が
可能となる。通信が終了し電話回線が切断されると,発
呼側の車載端末装置に対して通信時間および距離に応じ
た電話回線の使用料金(通話料金)が課金される。
【0072】電話局はまた,通常通信モードにおいて,
一の車載端末装置と,この車載端末装置のユーザが入力
する電話番号をもつ車載端末装置との間の電話回線を接
続する。これらの電話回線が接続された車載端末装置の
間で通信が行われる。通常通信モードの場合にも電話回
線の使用料金が課金される。
【0073】近車通信モードでは,電話回線を使用しな
いので電話回線の使用料金がかからない。近車通信モー
ドは長時間または常時通信する場合,たとえば周囲に存
在する車両からその走行状況を取得して定車間走行等の
制御を行う場合に有利である。近車通信モードによる通
信は車載端末装置から送信する電波が届く範囲に限られ
る。もっとも,中継局を通して中継することによって,
より広い範囲で近車通信を行うこともできる。
【0074】遠車通信モードは,通信相手の車載端末装
置までの距離に制約が原則的にないので,たとえば目的
地または目的地までの経路上の特定の地点における天
候,渋滞,事故等の情報を取得するときに有利である。
【0075】車載端末装置が近車通信モードのみをもつ
場合には,電話局および中継局は不要である。
【0076】図1は移動体通信システムの空間的配置の
一例を示している。道路Lは両側4車線(片側2車線)
のもので,車線LL1,LL2,LR1およびLR2を
もつ。車線LL1を車両C1,C2,C4およびC6が
走行している。同様に車線LL2を車両C3およびC5
が,車線LR1を車両C7が,車線LR2を車両C8お
よびC9がそれぞれ走行している。
【0077】道路Lが車線LL1およびLL2と,車線
LR1およびLR2とに分割される。さらに道路Lの車
線LL1およびLL2が一定間隔(たとえば50m)で分
割される。道路Lの車線LR1およびLR2についても
同様に分割される。このようにして道路Lは複数の分割
領域に分割される。
【0078】これらの分割領域にはそれぞれ,領域番号
A11,A12,A13,A14およびA15,ならびに領域番号
A21,A22,A23,A24およびA25が割当てられてい
る。各分割領域の路側に,中継局11,12,13,14および
15,ならびに中継局21,22,23,24および25が設置され
ている。
【0079】中継局は好ましくは,信号機,街路灯,歩
道橋,陸橋等の道路に関連する建造物,構造体,施設等
の設備に取付けられる。専用の支柱等に中継局を取付け
ることもできる。携帯電話,自動車電話,簡易型携帯電
話(PHS:Personal HandyphoneSysrtem) 等の既存の移動
体通信システムにおける中継局を,この実施例の移動体
通信システムの中継局として利用してもよい。
【0080】図2は移動体通信システムにおける電話局
と中継局との関係を示している。中継局11〜15および21
〜25が有線により電話局(電話交換機)10に接続されて
いる。電話局10は他の電話局(図示略)とも接続されて
いる。
【0081】図3は,図1に示す道路L上に存在する車
両について,電話局10に設けられている車載端末データ
・ベースの一例を示している。図1において,分割領域
A11に車両C1およびC2が存在するので,車載端末デ
ータ・ベースの分割領域番号A11に対応して車両C1に
搭載された車載端末装置の電話番号0001(簡単のために
電話番号を4桁の番号とする)および車両C2の電話番
号0002が登録されている。同様に,分割領域番号A12に
対応して車両C3の電話番号0003および車両C4の電話
番号0004が,分割領域番号A13に対応して車両C5の電
話番号0005が,分割領域番号A14に対応して車両C6の
電話番号0006が,分割領域番号A21に対応して車両C7
の電話番号0007が,分割領域番号A22に対応して車両C
8の電話番号0008が,分割領域番号A23に対応して車両
C9の電話番号0009がそれぞれ,車載端末データ・ベー
スに登録されている。分割領域A15,A24およびA25に
属する車両はないので,これらの分割領域番号に対応し
て車載端末データ・ベースに登録される電話番号はな
い。
【0082】車載端末装置の電話番号は車載端末データ
・ベースに次のようにして登録される。
【0083】車載端末装置は電源がオンである限り一定
時間間隔で通知信号を送信する。この通知信号には少な
くとも車載端末装置の電話番号が含まれている。通知信
号はその車載端末装置の周囲にある一または複数の中継
局に受信される。
【0084】中継局は車載端末装置からの通知信号を受
信すると,それに含まれる電話番号とその通知信号の受
信強度とを電話局10に送信する。
【0085】電話局10は通知信号の受信強度が最大とな
る中継局を決定する。決定された中継局に割当てられた
分割領域番号に対応して,通知信号を送信した車載端末
装置の電話番号が,車載端末データ・ベースに登録され
る。この中継局が通知信号を送信した車載端末装置と電
話局10との間の交信を中継する。
【0086】通常,車載端末装置に最も近い中継局にお
ける通知信号の受信強度が最大となる。車載端末装置か
ら最も近い中継局は,その車載端末装置の属する分割領
域の路側に設けられた中継局である。
【0087】また車載端末装置が搭載された車両が移動
することにより,車載端末装置(この車載端末装置が搭
載された車両)の属する分割領域が変わると,車載端末
装置からの通知信号の最大受信強度をもつ中継局は,車
載端末装置が進入した分割領域の路側に設けられた中継
局に変わるので,車載端末装置の属する分割領域が変わ
るにつれて車載端末データ・ベースにおける車載端末装
置の電話番号に対応する分割領域番号も変わる。
【0088】電源がオフの車載端末装置からは通知信号
が送信されないから,その車載端末装置の電話番号は車
載端末データ・ベースに登録されない。電源がオフの車
載端末装置は通信を行うことはできない。
【0089】車載端末装置の電話番号はまた,次のよう
に車載端末データ・ベースに登録してもよい。
【0090】車載端末装置の属する分割領域の領域番号
(後述するようにして検出される)とその電話番号とを
含む通知信号を車載端末装置から中継局を介して電話局
10に一定時間間隔で送信する。電話局10において,受信
した通知信号に含まれる分割領域の領域番号に対応して
その電話番号を車載端末データ・ベースに登録する。
【0091】また車載端末装置の現在位置(後述するよ
うにして検出される)とその電話番号とを含む通知信号
を車載端末装置から中継局を介して一定時間間隔で送信
する。電話局10において,受信した通知信号に含まれる
車載端末の現在位置に基づいて,その車載端末装置の属
する分割領域の領域番号を決定する。その分割領域番号
に対応して通知信号に含まれる車載端末装置の電話番号
を車載端末データ・ベースに登録する。この場合,分割
領域番号に代えてまたは加えて車載端末装置の現在位置
を車載端末データ・ベースに登録する。
【0092】車載端末装置から電話局10に分割領域番号
と電話番号とを含む通知信号を送信する場合および現在
位置と電話番号とを含む通知信号を送信する場合には,
中継局を分割領域ごとに設ける必要は必ずしもない。電
話局10と車載端末装置との間の交信は,通知信号の受信
強度が最大となる中継局によって中継される。
【0093】車載端末装置の構成について説明する。図
4は車載端末装置の構成を示すブロック図である。車載
端末装置は,MMI(Man Machine Interface )機器3
0,中央処理装置40,レーザ・レーダ41,ナビゲーショ
ン・システム42,センサ群43,アクチュエータ群44,電
話回線/無線通信装置45および無線通信装置46から構成
される。
【0094】車載端末装置の動作は中央処理装置40によ
って統括される。中央処理装置40はプログラムされたコ
ンピュータ(とくにマイクロプロセッサ)によって実現
される。中央処理装置40における処理の詳細については
後に説明する。
【0095】センサ群43には,方位センサ(たとえばジ
ャイロ・スコープ),車輪速差センサ,車速センサ,操
舵角センサ,ブレーキ・センサ,衝撃センサ,加速度セ
ンサ,路面状態センサ,日照センサ,雨滴センサ,温度
センサ,ワイパのオン/オフ・センサ等がある。各セン
サの検出信号は中央処理装置40に与えられる。また,車
輪速差センサ,方位センサ等の検出信号はナビゲーショ
ン・システム42にも与えられ,車速センサ,路面状態セ
ンサ等の検出信号はレーザ・レーダ41にも与えられる。
【0096】レーザ・レーダ41は,車両の前方(および
後方)に向けてパルス・レーザ光を投射しかつ水平方向
に一次元的にまたは水平,垂直方向に二次元的にスキャ
ンし,前方にある物体からの反射光を受光する。この受
光信号と,センサ群43に含まれる車速センサ,路面状態
センサ等の検出信号とに基づいて所定の信号処理が行な
われ,これによって車両の周囲の状況に関する情報(先
行する車両までの距離(相対位置),車両の相対速度,
車両形状,道路形状,渋滞情報,事故情報,気象情報
等)が生成される。レーザ・レーダ41の詳細について
は,同一出願人による特許出願,特願平4-305019号,特
願平6-52512 号,特願平6-83793 号および特願平7-3512
50号に記載されている。レーザ・レーダ41は必ずしもな
くてもよい。
【0097】ナビゲーション・システム42は位置センサ
として利用される。ナビゲーション・システム42は,車
両の位置を表すデータ(経度,緯度および必要に応じて
高度)を出力する。位置センサとして他のセンサを用い
ることができる。
【0098】ナビゲーション・システム42は,良く知ら
れているように,道路地図を表示装置33(図6参照)に
表示させ,この道路地図上に自車両の現在位置,目的位
置,最短経路等を明示するものである。
【0099】図5はナビゲーション・システム42の構成
の概要を示している。ナビゲーション・システム42は,
少なくとも,プロセッサ51,GPS(Grobal Positioni
ng System )受信機52,地図データ・ベース53およびキ
ー群54を備えている。プロセッサ51はプログラムされた
コンピュータ(とくにマイクロプロセッサ)によって実
現される。
【0100】地図データ・ベース53には,いくつかの縮
尺の地図を表す地図データと,上述の道路地図上に設定
された分割領域を規定するデータと,各分割領域の領域
番号を表すデータとが格納されている。地図データ・ベ
ース53は一般にCD−ROMによって実現される。
【0101】キー群54は,ナビゲーション・システム42
に,目的位置の入力,表示装置33に表示される道路地図
のスクロール,その道路地図の縮尺の変更,自車両の現
在位置のマニュアル調整を行うためのキーを含む。キー
群54は後述するMMI機器30に含めてもよい。
【0102】ナビゲーション・システム42における位置
の計測には種々の方式があるが,一般には複数の方式を
併用することにより正確な位置が求められる。GPS(G
robal Positioning System) 方式は複数の人工衛星から
発射される電波をGPS受信機52によって受信し,その
到達時間を計測し,衛星からの距離を計算することによ
って位置を知るものである。
【0103】また路側に設けられる電波発信設備(ビー
コンと呼ばれる)からの電波を受信して位置を計測する
方式もある。上記の中継局11〜15および21〜25がビーコ
ンとしての役割を果たす。中継局から発信される位置計
測用信号は,電話回線/無線通信装置45(または無線通
信装置46)によって受信され,中央処理装置40を介し
て,プロセッサ51に与えられる。
【0104】上述のように,センサ群43に含まれる方位
センサ,車輪速差センサ等の検出信号もプロセッサ51に
与えられている。
【0105】プロセッサ51は,GPS受信機52および電
話回線/無線通信装置45(または無線通信装置46)がそ
れぞれ受信した受信信号,ならびに方位センサ,車輪速
差センサ等からそれぞれ出力される検出信号に基づい
て,必要に応じて地図データ・ベース53に記憶された地
図データによって表される道路地図を用いて位置を修正
し(マップ・マッチング),正確な位置を表すデータを
得る。
【0106】アクチュエータ群44には,アクセル,ブレ
ーキ,ハンドル,ワイパ,ヘッド・ライト等を駆動また
はオン/オフ・スイッチングするためのアクチュエータ
が含まれる。中央処理装置40から与えられる操作量を表
す信号に基づいて,アクセル,ブレーキ,ハンドル,ワ
イパ,ヘッド・ライト等が各アクチュエータによって駆
動またはオン/オフ・スイッチングされる。
【0107】エア・コンディショナ,サスペンション・
コントロール・システム,スキッド・コントロール・シ
ステム等を車両に設けた場合には,中央処理装置40から
それらのコントローラに目標値,最適な制御のための情
報等を表す信号を与えるようにすることもできる。
【0108】電話回線/無線通信装置45は通常通信また
は遠車通信を行うためのものである。電話回線/無線通
信装置45は,上述のように,一の中継局に一定時間間隔
で通知信号を送信している。通常通信または遠車通信に
おいてデータ通信を行なう場合,電話回線/無線通信装
置45は,中央処理装置40から与えられる信号を変調して
送信し,かつ受信した信号を復調して中央処理装置40に
与える。会話の場合は,電話回線/無線通信装置45は,
送受話器37(図6参照)から与えられる音声信号を送信
し,かつ受信した音声信号を送受話器37に与える。電話
回線/無線通信装置45は,携帯電話,PHS等の電話機
(データ通信が可能なもの)とモデム(Modulator-Demod
ulator) とによって実現することができる。
【0109】無線通信装置46は,近車通信を行うための
ものである。無線通信装置46は,他の車載端末装置の無
線通信装置46と電話回線を介さずに直接無線により通信
を行う。近車通信においてデータ通信を行う場合には,
無線通信装置46は,中央処理装置40から与えられる信号
を変調して送信するとともに,受信した信号を復調して
中央処理装置40に与える。会話の場合には,無線通信装
置46は送受話器37から与えられる音声信号を送信し,か
つ受信した音声信号を送受話器37に与える。
【0110】電話回線/無線通信装置45と無線通信装置
46とを1つの通信装置により実現することもできる。
【0111】MMI(Man Machine Interface) 機器30は
入,出力装置を含む。図6はMMI機器30の構成例を示
している。
【0112】切替ボタン31には,OFFボタン31a ,O
N(終了)ボタン31b ,近ボタン31c ,遠ボタン31d ,
近/遠ボタン31e および通ボタン31f がある。
【0113】OFFボタン31a は車載端末装置の電源を
切るときにユーザによって押される。ON(終了)ボタ
ン31b は電源を投入するときに押される。またON(終
了)ボタン31b は,近ボタン31c ,遠ボタン31d ,近/
遠ボタン31e または通ボタン31f のいずれか1つの切替
ボタンによって特定される通信モードを終了するときに
も押される。
【0114】近ボタン31c は近車通信モードを設定する
ときに押され,遠ボタン31d は遠車通信モードを設定す
るときに押される。近/遠ボタン31e は近車通信モード
と遠車通信モードの両方を設定するときにときに押され
る。通ボタン31f は通常通信モードを設定するときに押
される。
【0115】キー群32には,「1〜9,0」の数値キー
と,「#,*」の機能キーがあり,これらのキーは,電
話番号の入力,指定領域の入力,その他の情報の入力等
に使用される。
【0116】表示装置33には,道路地図が表示され,そ
の道路地図上に自車両の現在位置,目的位置,最適経路
等がナビゲーション・システム42によって表示される。
また後述するように,近車通信,遠車通信および通常通
信により得られた情報等(たとえば,事故等)も中央処
理装置40によって表示装置33上に表示される。表示装置
33は,CRT表示装置,液晶表示装置等によって実現さ
れる。表示装置33としてテレビジョン受像機を用いても
よい。
【0117】表示装置33の表示画面上には好ましくは,
タッチパネルが設けられる。タッチ・パネルは表示装置
33の表示画面に表示される項目の選択,道路地図上にお
ける位置または領域の指定等に用いられる。
【0118】表示器36は,この車載端末装置が搭載され
た車両がそのまま走行するとその車両に迫るであろう危
険性の度合いを表す危険度(たとえば,走行車両の車間
距離が短い場合には危険度が高い)を表示するものであ
る。表示器36は7個のLEDが横一列に並べられて構成
されている。危険度に応じて発光するLEDの数が変
る。図6においては,表示器36は7個のLEDのうち,
ハッチングで示す左端から3個のLEDが発光してい
る。好ましくは,LEDの発光色を危険度に応じて変え
るとよい。表示器36は必ずしもなくてもよい。
【0119】スピーカ35は,メッセージ等の音声または
警報音を出力するためのものである。音声または警報音
の音量は,つまみ34を回すことによって調整される。ブ
ザーを用いて警報音を発するようにしてもよい。
【0120】送受話器37はユーザが通信相手と会話(音
声による通信)するときに使用される。
【0121】中央処理装置40における通信処理について
説明する。通信モードには,上述した通常通信モード,
遠車通信モードおよび近車通信モードがある。
【0122】通常通信モードにおける処理には通常通信
処理および通常返信処理がある。通常通信処理は,所望
の通信相手の車載端末装置の電話番号を入力し,その通
信相手と電話回線を介して通信(データ通信および音声
による通信を含む)を行う処理である。通常返信処理
は,他の通信相手からの通常通信による通信要求に応答
する処理である。
【0123】遠車通信モードにおける処理には遠車通信
処理および遠車返信処理がある。遠車通信処理は,指定
領域に存在する一または複数の車載端末装置に遠車通信
を要求し,この通信要求に応答した車載端末装置との間
で電話回線を介して通信(データ通信および音声による
通信を含む)を行なう処理である。遠車返信処理は,他
の車載端末装置からの遠車通信による通信要求に応答す
る処理である。
【0124】近車通信モードにおける処理には近車通信
処理および近車返信処理がある。近車通信処理は,指定
領域に存在する一または複数の車載端末装置に近車通信
を要求し,この通信要求に応答した車載端末装置との間
で通信(データ通信および音声による通信を含む)を行
なう処理である。近車返信処理は,他の車載端末装置か
らの近車通信による通信要求に応答する処理である。
【0125】図7は中央処理装置40における通信処理の
全体的な処理手順を示している。
【0126】MMI機器30のボタン31a 〜31f のいずれ
かがユーザによって押されたかどうかが判断される(ス
テップ101 )。異なるボタンが複数回にわたって押され
た場合には,最後に押されたボタンによって処理が決定
される。
【0127】近車通信処理は近ボタン31c または近/遠
ボタン31e が押されたときに行なわれる(ステップ102
)。遠車通信処理は遠ボタン31d または近/遠ボタン3
1e が押されたときに行われる(ステップ104 )。近/
遠ボタン31e が押されたときには,近車通信処理と遠車
通信処理とが行われる。通常通信処理は通ボタン31f が
押されたときに行われる(ステップ106 )。
【0128】近車返信処理,遠車返信処理および通常返
信処理は,車載端末装置の電源がオンである限り,他の
車載端末装置から通信要求があったときに行われる(ス
テップ103 ,105 ,107 )。
【0129】近車通信モードにおける近車通信処理(ス
テップ102 )および近車返信処理(ステップ103 )につ
いて説明する。
【0130】図8,9,10および11は近車通信処理(ス
テップ102 )の手順を示すフロー・チャートである。
【0131】図1に示す車両C1から近車通信を開始す
る場合を例にとって以下に説明する。
【0132】近ボタン31c または近/遠ボタン31e が車
両C1のユーザによって押され,近車通信モードが選択
される。MMI機器30のキー群32を用いてユーザによっ
て入力される指定領域が中央処理装置40に取込まれる
(ステップ111 )。
【0133】指定領域は指示種類,指定方向および指定
距離によって規定される。
【0134】指示種類は指定方向の指示方法を表す。指
示種類には,指定方向を方位によって入力する絶対指示
と,指定方向を自車両の進行方向を基準として入力する
相対指示の2種類がある。絶対指示と相対指示はそれぞ
れ,キー群32の数値キー「1」と「2」によって表され
る。
【0135】指定方向は方位または自車両の進行方向を
基準とする方向である。指定方向はキー群32の数値キー
「1」〜「9」を用いて入力される。
【0136】絶対指示の場合,図15(A) に示すように,
「5」の数値キーを「中心」として,「1」,「2」,
「3」,「4」,「6」,「7」,「8」および「9」
の数値キーによってそれぞれ,「北西」,「北」,「北
東」,「西」,「東」,「南西」,「南」および「南
東」の方位が指定される。「中心」は自車両(車載端末
装置)の属する分割領域であり,各方位は上記の方位
(「北西」,「北」等)の両側に 22.5度ずつ合計45度
の角度範囲をもつ。
【0137】相対指示の場合,図15(B) に示すように,
「5」の数値キーを「中心」として,「1」,「2」,
「3」,「4」,「6」,「7」,「8」および「9」
の数値キーによってそれぞれ,「左前」,「前」,「右
前」,「左」,「右」,「左後」,「後」および「右
後」の方向が指定される。「中心」は自車両(車載端末
装置)の属する分割領域であり,各方向は上記の方向
(「右前」,「前」等)の両側に25.5度ずつ合計45度の
角度範囲をもつ。
【0138】指定距離は自車両の位置を基準とした距離
または距離範囲によって表わされる。指定距離は,キー
群32の数値キーを用いて入力される。距離範囲を入力す
るときには,キー群32の機能キー「#」が用いられる。
【0139】図16は指定領域の入力例を示している。
「*2*23*100#200*」が入力されている。
これは先頭から順に,開始マーク「*」,指示種類
「2」,区切マーク「*」,指定方向「23」,区切マ
ーク「*」,指定距離「100#200」および終了マ
ーク「*」である。指示種類が「2」で,これは「相対
指示」である。指定方向が「23」で,これによって指
定方向が「前」と「右前」の2つの方向が指定されてい
ることになる。指定距離として「100#200」が入
力されているから,指定距離は「100m〜200m」である。
【0140】相対指示の場合,指定方向は自車両の進行
方向を基準とした方向であるから,指定方向を方位に変
換するために,指示種類が相対指示であるかどうかが判
断される(ステップ112 )。開始マーク「*」の次に入
力された値が「1」のときには絶対指示と判定され(ス
テップ112 でNO),その値が「2」のときには相対指示
と判定される(ステップ112 でYES )。たとえば,図16
に示す例では,開始マーク「*」の次に入力された数値
は「2」であるから,ステップ112 において相対指示と
判定される。
【0141】ステップ112 において相対指示であると判
定されると(ステップ112 でYES ),自車両が走行して
いる進行方向の方位が,センサ群43に含まれる方位セン
サの検出信号に基づいて決定される(ステップ113 )。
図1において,自車両C1は「北」に向かって走行して
いるので,自車両C1の進行方向の方位は「北」とな
る。
【0142】この自車両の進行方向の方位と,入力され
た指定方向とに基づいて方位が決定される(ステップ11
4 )。たとえば,図16に示す例では指定方向は「2」と
「3」の2つであるから,方向は「前」と「右前」の2
方向である。したがって,自車両の進行方向の方位が
「北」であるから,「前」と「右前」の方位は「北」と
「北東」となる。
【0143】次に車載端末装置の現在位置(車載端末装
置が搭載された自車両の現在位置)を表す位置データ
(少なくとも,経度と緯度を含む)が,ナビゲーション
・システム42から中央処理装置40に取込まれる(ステッ
プ115 )。
【0144】この取込まれた自車両の現在位置と,先に
入力されたまたは決定された方位,および入力された指
定距離とに基づいて通信領域(1または複数の分割領
域)が決定される(ステップ116 )。地図データ・ベー
ス52が検索されることにより,自車両の位置と方位と指
定距離とによって定まる領域(図17にハッチングで示す
領域)に一部または全部が属する1または複数の分割領
域が決定され,これらの分割領域の領域番号が得られ
る。
【0145】上記の例では,自車両C1の位置から
「北」および「北東」に「100m〜200m」離れた領域が図
17においてハッチングで示されている。このハッチング
で示された領域に,領域番号A13,A14,A15,A23,
A24およびA25の分割領域が属する。
【0146】指定領域の入力は,ユーザが所望の地域の
道路地図を表示装置33に表示させ,その道路地図上にお
いて位置または領域をユーザが指定するようにしてもよ
い。このようにすれば,目的地,目的地までの経路上の
特定の地点を容易に指定することができる。
【0147】続いて,送信すべき通信情報を作成する通
信情報作成処理が行われる(ステップ117 )。通信情報
は,レーザ・レーダ41,ナビゲーション・システム42お
よびセンサ群43の各センサからそれぞれ出力される検出
信号に基づいて作成される情報,MMI機器30から入力
される情報,ならびに近車通信,遠車通信および通常通
信により他の車載端末装置から得られた情報に基づいて
作成される。
【0148】通信情報には,走行状態情報,相対位置関
係情報,緊急/警告情報,意志情報,車群内伝達情報等
がある。
【0149】走行状態情報は車載端末装置が搭載された
車両(自車両)の走行に関する情報であり,センサ情報
と制御情報とを含む。
【0150】センサ情報は,各センサから出力される信
号に基づいて作成される。たとえば,センサ情報には,
位置情報,車速情報,急ブレーキ情報,急ハンドル情
報,事故情報,気象情報,路面状態情報等がある。
【0151】位置情報は自車両の位置を示すものであ
り,ナビゲーション・システム42によって検出された位
置である。
【0152】車速情報は自車両の車速を示すものであ
り,車速センサの検出信号に基づいて作成される。
【0153】急ブレーキ情報は自車両に急ブレーキがか
けられたことを示すものであり,ブレーキ・センサの検
出信号に基づいてブレーキの踏み具合いが急激に増加し
たときに生成される。
【0154】急ハンドル情報は自車両のハンドルが急に
きられたことを示すものであり,操舵角センサの検出信
号に基づいてハンドルの操舵角が急激に変化したときに
生成される。
【0155】事故情報は自車両に事故が発生したことを
示すものであり,衝撃センサの検出信号に基づいて強い
衝撃が検出されかつ加速度センサの検出信号に基づいて
加速度の急激な変化が検出されたときに生成される。ま
た事故情報は自車両にエア・バッグが装備されている場
合,エア・バッグが作動したときに生成される。
【0156】気象情報は,晴,曇,雨,雪等の気象に関
するものであり,雨滴センサ,日射センサ,温度センサ
等の検出信号に基づいて作成される。
【0157】路面状態情報は,雪,アスファルト(また
はコンクリート),砂利(または土もしくは砂)等の路
面状態を表わすものであり,路面状態センサの検出信号
に基づいて作成される。
【0158】事故情報,気象情報および路面状態情報の
作成の詳細については,同一出願人による特許出願,特
願平7-351250号に開示されている。
【0159】制御情報は,中央処理装置40からアクチュ
エータ群44に出力される操作量に関する情報である。た
とえば,アクセルの操作量,ブレーキの操作量等であ
る。
【0160】相対位置関係情報は,自車両と,自車両の
周囲に存在する他の車両との位置関係を示す情報であ
る。この相対位置関係情報はたとえば,レーザ・レーダ
41によって生成された他車両までの距離,または自車両
の位置と他の車載端末装置から通信により得られた他の
車両の位置とに基づいて作成される。
【0161】車郡内伝達情報は,自車両の属する所定の
広さの領域内,または自車両の属する分割領域もしくは
自車両の属する分割領域を含む複数の分割領域内に存在
する車両(自車両を含む)に関する情報,たとえば渋滞
情報,事故情報等である。車郡内伝達情報にはその領域
内における気象情報等を含めてもよい。これらの情報
は,自車両において作成されたセンサ情報および緊急/
警告情報,ならびに上述の領域内に存在する他の車両の
車載端末装置から通信により取得したセンサ情報および
緊急/警告情報に基づいて作成される。渋滞情報,事故
情報および気象情報の作成の詳細については,同一出願
人による特許出願,特願平7-351250号に開示されてい
る。
【0162】緊急/警告情報は,車両の走行に危険とな
る,または交通事故の発生原因となるような先行車両等
の自車両以外の車両に関する急ブレーキ,急ハンドル,
事故等を示す情報である。緊急/警告情報は,先行車両
等に搭載された車載端末装置から通信により得られたセ
ンサ情報および自車両のレーザ・レーダ41によって検出
された車両の周囲の状況に関する情報に基づいて作成さ
れる。急ブレーキ情報,急ハンドル情報等に,その先行
車両等の位置を対応させておくと,危険な車両が存在す
る位置を特定することができる。
【0163】意志情報はユーザによって入力される情報
である。たとえば,自車両の車線変更,右折,左折,合
流等の他の車両への報知,他の車両から渋滞,気象,事
故等の情報を取得するための要求等を含む。意志情報は
たとえば,上述の車線変更等の項目リストを中央処理装
置40に付随するメモリ(ROM,EEPROM等)に格
納しておき,そのリストを表示装置33に表示させ所望の
項目をユーザが選択することにより入力される。
【0164】ステップ116 において決定された1または
複数の分割領域の領域番号,ステップ117 において作成
された通信情報,自車両に搭載された車載端末装置の識
別番号(これを送信車両の識別番号という)を含む送信
電文(図14参照)が作成される(ステップ118 )。送信
電文を送信する車両を送信車両という。
【0165】送信電文に含まれる送信車両の識別番号
は,送信車両を識別するためのものである。送信車両の
識別番号に代えてまたは加えて送信車両に搭載された車
載端末装置の電話番号(これを送信車両の電話番号とい
う)を用いてもよい。また送信電文に送信車両(送信車
両に搭載された車載端末装置)の属する分割領域の領域
番号を含めてもよい。送信車両の属する分割領域の領域
番号は,送信車両の現在位置に基づいてナビゲーション
・システム42の地図データ・ベース53を検索することに
よって得られる。また送信車両の電話回線/無線通信装
置45と電話局10との間の交信を中継する中継局に割当て
られた領域番号を,電話回線/無線通信装置45がその中
継局から受信することによって送信車両の属する領域番
号を得ることもできる。
【0166】送信電文を表す信号が中央処理装置40から
無線通信装置46に与えられ,この送信電文を表す信号が
無線通信装置46によって送信される(ステップ119 )。
指向性の強いアンテナを搭載している車両においては,
指定方向にアンテナを向けて送信電文を表わす信号を送
信するとよい。
【0167】中央処理装置40は,送信電文を表す信号が
無線通信装置46によって送信された後一定時間(たとえ
ば200msec )経過するまで,他の車載端末装置から返信
される返信電文の受信待ちとなる(ステップ120 でNO,
ステップ124 でNO)。
【0168】他の車両に搭載された車載端末装置におい
て,無線通信装置46が送信電文を表す信号を受信する
と,その送信電文を表す信号が無線通信装置46から中央
処理装置40に与えられる。この他車両において近車通信
処理が始まる。
【0169】図12および13は近車返信処理(ステップ10
3 )の手順を示すフロー・チャートである。近車返信処
理の説明において,説明の便宜のために,その近車返信
処理を行う車両(上記の「他の車両」)を自車両という
ことにする。
【0170】中央処理装置40は無線通信装置46が送信電
文を受信すると(ステップ131 でYES ),その送信電文
に含まれる1または複数の分割領域番号を抽出する(ス
テップ132 )。
【0171】次にナビゲーション・システム42から自車
両の現在位置を表す位置データが中央処理装置40に取込
まれる(ステップ133 )。この自車両の現在位置に基づ
いて,地図データ・ベース53が検索され,自車両(自車
両に搭載された車載端末装置)の属する分割領域の領域
番号が得られる(ステップ134 )。自車両の属する分割
領域の領域番号は,電話回線/無線通信装置45と電話局
10との間の交信を中継する中継局に割当てられた領域番
号を電話回線/無線通信装置45がその中継局から受信す
ることによって取得してもよい。
【0172】自車両の属する分割領域の領域番号が,送
信電文に含まれる1または複数の分割領域のいずれかの
領域番号と一致するかどうかが判断される(ステップ13
5 )。
【0173】たとえば,送信車両C1から送信された送
信電文には,領域番号A13,A14,A15,A23,A24お
よびA25が含まれている。これらの領域番号の分割領域
に存在する車両は車両C5,C6およびC9である。し
たがって,車両C5,C6およびC9ではステップ135
でYES と判定され,その他の車両C2,C3,C4,C
7およびC8ではステップ135 でNOと判定される。
【0174】またステップ135 における処理は,送信電
文に含まれる分割領域番号の分割領域に自車両の現在位
置が存在するかどうかを,地図データ・ベース53を参照
して判断するようにしてもよい。
【0175】ステップ135 において,領域番号が一致す
れば(ステップ135 でYES ),送信電文に含まれる通信
情報および送信車両の識別番号が抽出される(ステップ
136)。送信電文に含まれる通信情報と,自車両におい
て作成されたセンサ情報とに基づいて,制御処理および
出力処理が行われる(ステップ137 )。
【0176】制御処理は,上記の情報に基づいてアクチ
ュエータ群44に与えるべき操作量を決定して出力する処
理である。
【0177】出力処理には,受信した通信情報等を表示
装置33に表示させる処理,表示器36を発光させる処理,
警報音またはメッセージ等の音声をスピーカ35から出力
する処理が含まれる。
【0178】図18は表示装置33の表示画面の一例であ
る。
【0179】図18(A) は自車両の位置から160m先に存在
する車両に事故が発生したときの表示例である。自車両
の現在位置に基づいて地図データ・ベース52を検索する
ことにより道路地図,その道路地図上における自車両
(クロスハッチングで示す)の位置が表示される。また
事故車の位置および事故車と自車両との距離160mが表示
される。これらの表示は自車両の現在位置,ならびに通
信情報に含まれる事故情報および事故車の位置に基づい
て行なわれる。また「160m先に事故車があります」とい
うメッセージを音声によりスピーカ35から報知する。事
故車があることを警報音により報知するようにしてもよ
い。
【0180】このような情報の報知があると,事故車に
追突しないように車速を落す措置がユーザ(ドライバ)
によって行われるであろう。この措置と同等の制御を中
央処理装置40によって自動的に行なうようにしてもよ
い。またその事故車が存在することによって渋滞が既に
生じている,または生じうる場合には,その渋滞を避け
るように,ナビゲーション・システム42による目的地ま
での経路決定がユーザの指示によって行われるであろ
う。
【0181】図18(B) は自車両の右車線前方50m を走行
している車両から,右車線への車線変更を表す意思情報
を含む通信情報を受信したときの表示例である。道路地
図,ならびにこの道路地図上において,自車両(クロス
ハッチングで示す)の位置,左に車線変更する車両(ハ
ッチングで示す)の位置および左に車線変更を表す左斜
め方向に向いた矢印が表示装置33に表示される。また
「右車線50m 先の車両が自車線に車線変更します」とい
うメッセージが音声により報知される。車線変更する車
両があることを警報音により報知するようにしてもよ
い。
【0182】このような情報の報知があると,自車両が
車線変更する車両に接触または追突しないように,自車
両から車線変更する車両まで充分な車間距離をとる措置
がユーザによって行われるであろう。この措置と同等の
制御を中央処理装置40によって自動的に行わせるように
してもよい。
【0183】図18(C) は自車両の走行する道路に合流す
る道路があり,この道路を走行する他車両が,自車両の
走行する道路への合流する場合を示し,他車両から合流
を表す意思情報を含む通信情報を自車両が受信したとき
の表示例である。自車両の走行する道路と合流する道路
の地図,ならびにこの道路地図上において,自車両(ク
ロスハッチングで示す)の位置,合流する他車両(ハッ
チングで示す)の位置および合流を表す矢印が表示装置
33に表示される。また「左側から合流車が来ています」
というメッセージが音声により報知される。合流する車
両があることを警報音により報知するようにしてもよ
い。
【0184】このような情報の報知があると,車線変更
する車両の場合と同様に,自車両が合流する車両に接触
または追突しないように,自車両から合流する車両まで
充分な車間距離をとる措置がユーザによって行われるで
あろう。この措置と同等の制御を中央処理装置40によっ
て自動的に行なわせるようにしてもよい。
【0185】次に,送信車両に返信すべき通信情報が作
成される(ステップ138 )。返信車両における通信情報
作成処理は送信車両における処理と同様に行われる。送
信電文の通信情報に,気象,渋滞,事故等の情報要求を
表す意志情報が含まれているときには,その要求された
情報が通信情報として作成される。
【0186】送信電文に含まれる送信車両の識別番号,
ステップ138 において作成された通信情報および自車両
に搭載された車載端末装置の識別番号(これを返信車両
の識別番号という)を含む返信電文(図14参照)が作成
される(ステップ139 )。返信電文を送信する車両を返
信車両という。
【0187】返信電文に含まれる返信車両の識別番号
は,返信車両を識別するためのものである。返信車両の
識別番号に代えてまたは加えて返信車両の電話番号を用
いてもよい。返信車両の識別番号は必ずしもなくてもよ
い。また返信電文に,返信車両の属する分割領域の領域
番号を含めてもよい。
【0188】返信電文を表す信号が中央処理装置40から
無線通信装置46に与えられ,この返信電文を表す信号が
無線通信装置46によって送信される(ステップ140 )。
指向性の強いアンテナを搭載している車両においては,
指定方向にアンテナを向けて送信電文を表わす信号を送
信するとよい。
【0189】その後,ステップ131 に戻り,他の車両か
らの送信電文の受信待ちとなる(ステップ131 でNO)。
【0190】また,ステップ135 において,返信車両の
属する分割領域の領域番号が送信電文に含まれる領域番
号のいずれにも一致しないと判定されたときにも(ステ
ップ135 でNO),ステップ131 に戻り,送信電文の受信
待ちとなる。
【0191】返信電文を表わす信号は返信電文の受信待
ちの車両の無線通信装置46に受信される。この車両にお
いて,返信電文を表す信号を無線通信装置46が受信する
と,返信電文を表す信号は無線通信装置46から中央処理
装置40に与えられる。
【0192】再び図10および11を参照する。この処理を
実行する車載端末装置を搭載した車両を自車両というこ
とにする。中央処理装置40は無線通信装置46から返信電
文を表す信号が与えられると(ステップ120 でYES ),
この返信電文に含まれる送信車両の識別番号を抽出する
(ステップ121 )。
【0193】返信電文に含まれる送信車両の識別番号が
自車両の識別番号に一致するかどうかが判断される(ス
テップ122 )。識別番号が一致したときには(ステップ
120),その返信電文は,自車両から送信した送信電文
に対する返信電文である。
【0194】その返信電文から通信情報および返信車両
の識別番号が抽出され,中央処理装置40に付随するメモ
リ(RAM等)に一時的に記憶される(ステップ123
)。複数台の車両から返信電文が送信される場合があ
るので,中央処理装置40は他の返信車両からの返信電文
を一定時間待つ。
【0195】ステップ119 において,送信電文を送信し
た後一定時間経過すると(ステップ124 でYES ),中央
処理装置40に付随するメモリに記憶されている,1台ま
たは複数台の返信車両から受信した通信情報と,自車両
において作成されたセンサ情報および緊急/警告情報と
に基づいて,制御処理および出力処理が行われる(ステ
ップ125 )。これらの制御処理および出力処理は返信車
両における場合と同様に行われる。
【0196】その後,指定領域が変更されたかどうかが
判断される(ステップ126 )。ユーザが新たな指定領域
を入力した場合には指定領域が変更されたと判定される
(ステップ126 でYES )。この場合には,ステップ111
に戻り,この新たな指定領域について通信領域が決定さ
れ,上述した送信電文が送信される。
【0197】ステップ126 において,指定領域が変更さ
れていなければ(ステップ126 でNO),ステップ127 に
進み,近車通信処理を終了するかどうかが判断される
(ステップ127 )。近ボタン31b または近/遠ボタン31
d が押されたままであれば(ステップ127 でNO),近車
通信処理を終了しない。この場合には,ステップ115 に
戻り,最新の自車位置が取込まれ,この最新の自車位置
に基づいて,先に入力された指定領域について通信領域
が決定される。そして上述した送信電文が送信される。
【0198】ステップ127 において,OFFボタン31a
,ON(終了)ボタン31b ,遠ボタン31d または通ボ
タン31f のいずれかがユーザによって押されていれば
(ステップ127 でYES ),中央処理装置40は近車通信処
理を終了する。
【0199】車両が走行しているときには,通信領域内
に存在する車両が頻繁に変わることが多いので,通信領
域を構成する1または複数の分割領域の領域番号を含む
送信電文を送信車両から繰返し送信している。
【0200】送信車両が同一の返信車両と連続して通信
を行うようにしてもよい。所望の返信車両との間で近車
通信を連続して行う場合には,たとえば次のようにして
行なう。近車通信により受信した返信車両の識別番号を
表示装置33に表示させる。この表示された返信車両の識
別番号の中から所望の識別番号をユーザが選択または入
力する。選択または入力された返信車両の識別番号,通
信情報および送信車両の識別番号を含む送信電文を作成
し,作成した送信電文を送信車両から送信する。返信車
両において,送信車両から送信された送信電文を受信す
ると,受信した送信電文に含まれる返信車両の識別番号
と自車両の識別番号とが一致するかどうかを判定する。
識別番号が一致するときに,その送信電文に対して返信
電文を送信車両に送信する。
【0201】また返信電文に返信車両の電話番号を含め
ておくと,通常通信モードに移って,その電話番号をも
つ車載端末装置との間で通常通信を行うこともできる。
【0202】遠車通信モードにおける遠車通信処理(ス
テップ104 )および遠車返信処理(ステップ105 )につ
いて説明する。
【0203】図19,20,21および22は自車両に搭載され
た車載端末装置の中央処理装置40における遠車通信処理
(ステップ104 )の手順を示すフロー・チャートであ
る。図19〜22において,図8〜11に示す処理と同一処理
には同一符号を付し,詳細な説明を省略する。
【0204】遠ボタン31c または近/遠ボタン31e が押
され,遠車通信モードが選択される。指定領域を示す指
定種類,指定方向および指定距離がユーザによって入力
されると,これらの入力データによって規定される領域
に一部または全部が属する分割領域の領域番号が中央処
理装置40によって決定され(図19,20:ステップ111〜1
16 ),分割領域番号および送信車両の電話番号を含む
送信電文(図26参照)が作成される(ステップ141 )。
送信電文に含まれる送信車両の電話番号は電話局10が送
信車両を特定するためのものであり,送信電文に送信車
両の電話番号に代えてまたは加えて送信車両の識別番号
を含めてもよい。
【0205】この作成された送信電文を表す信号は中央
処理装置40から電話回線/無線通信装置45に与えられ,
送信電文を表す信号が電話回線/無線通信装置45から中
継局を介して電話局10に送信される(ステップ142 )。
その後,電話局10から送信される電話番号の受信待ちと
なる(ステップ143 )。
【0206】図24および25は電話局(電話交換機)10に
おける電話回線の接続処理を示すフロー・チャートであ
る。この処理は遠車通信および通常通信の両方に通用さ
れる。
【0207】送信電文が中継局を介して送信車両の電話
回線/無線通信装置45から電話局10に与えられると,電
話局10はその送信電文が遠車通信のものか,または通常
通信のものかを判断する(ステップ171 )。遠車通信の
送信電文には通信領域に含まれる分割領域番号および送
信車両の電話番号が含まれる。通常通信の送信電文に
は,後述するように,通信対象の電話番号および送信車
両の電話番号が含まれている。
【0208】送信電文に分割領域番号があれば遠車通信
であると判定される(ステップ171で遠車通信)。車載
端末データ・ベースを参照して,この送信電文に含まれ
る分割領域番号に対応して登録されているすべての電話
番号が検索される(ステップ172 )。たとえば,分割領
域番号A13,A14,A15,A23,A24およびA25が送信
電文に含まれているときには,電話番号0005,0006およ
び0009が検索により得られる。
【0209】車載端末データ・ベースを検索することに
より電話番号が得られると(ステップ173 でYES ),そ
の得られた電話番号を表わす信号が送信車両の電話回線
/無線通信装置45に返信される(ステップ174 )。電話
局10が既に電話回線を接続した車載端末装置の電話番号
については送信車両に送信しないようにしてもよい。そ
の後,電話局10は送信車両の電話回線/無線通信装置45
から送信される電話番号の受信待ちとなる(ステップ17
5 )。
【0210】図21を参照して,送信車両の電話回線/無
線通信装置45が電話局10から与えられる分割領域番号に
対応する電話番号を受信すると(ステップ143 でYES
),その電話番号が電話回線/無線通信装置45から中
央処理装置40に与えられ,受信した電話番号のリストが
表示装置33に中央処理装置40によって表示される(ステ
ップ144 )。電話番号を表示装置33に表示出力とともに
スピーカ35から音声出力してもよい。
【0211】表示装置33に表示された電話番号リストの
中から,所望の電話番号をユーザがMMI機器30の数値
キー32を用いて選択する。たとえば,表示装置33の表示
画面上に設けられたタッチパネルを用いて選択する。ユ
ーザが数値キー32を用いて所望の電話番号を入力しても
よい。1つの電話番号がユーザによって選択されると
(ステップ145 でYES ),その電話番号を表す信号が中
央処理装置40から電話回線/無線通信装置45に与えら
れ,さらに電話回線/無線通信装置45によって電話番号
を表す信号が中継局を介して電話局10に送信される(ス
テップ146 )。
【0212】図25を参照して,中継局を介して送信車両
の電話回線/無線通信装置45から送信された電話番号を
表す信号を受信すると(ステップ175 でYES ),電話局
10は受信した電話番号をもつ車載端末装置(この車載端
末装置が搭載されている車両を返信車両という)の電話
回線/無線通信装置45を,その電話番号が登録されてい
た分割領域番号をもつ中継局を介してコールする。返信
車両の電話回線/無線通信装置45がそのコールに応答し
てオン・フックにすることにより,返信車両の電話回線
/無線通信装置45と送信車両の電話回線/無線通信装置
45との間で電話回線が接続される(ステップ176 )。
【0213】ステップ172 において検索された電話番号
が1つの場合には,検索された電話回線を送信車両に返
信することに代えて,電話局10はその電話番号をもつ車
載端末装置と電話回線を接続するようにしてもよい。ま
た複数の電話番号が検索された場合にも,電話局10がす
べての電話番号をもつ返信車両との間で電話回線を,1
台ずつ順次または一斉に接続するようにしてもよい。
【0214】図21を参照して,送信車両の中央処理装置
40において,返信車両と電話回線が接続されると(ステ
ップ147 でYES ),通信情報が作成され(ステップ148
),さらに通信情報および送信車両の電話番号を含む
通信電文(図26参照)が作成される(ステップ149 )。
通信電文に含まれる送信車両の電話番号は返信車両が送
信車両を識別するためのものであり,電話番号に代えて
または加えて,送信車両の識別番号を用いてもよい。ま
た送信電文に,送信車両の属する分割領域番号を加えて
もよい。
【0215】通信電文を表す信号は,中央処理装置40か
ら電話回線/無線通信装置45に与えられ,さらに電話回
線/無線通信装置46によって電話回線を介して返信車両
の電話回線/通信装置45に送信される(ステップ150
)。
【0216】返信車両において,送信車両の電話回線/
無線通信装置45から送信された通信電文を表す信号が返
信車両の電話回線/無線通信装置45に受信されると,そ
の通信電文を表す信号は電話回線/無線通信装置45から
中央処理装置40に与えられる。
【0217】図23は遠車通信モードにおける遠車返信処
理(ステップ105 )の手順を示すフロー・チャートであ
る。
【0218】ステップ161 において,返信車両の中央処
理装置40は,電話回線/無線通信装置45から通信電文を
表す信号が与えられると(ステップ161 でYES ),その
通信電文を取込む(ステップ162 )。その通信電文に含
まれる通信情報と返信車両において作成されたセンサ情
報および緊急/警告情報とに基づいて制御処理および出
力処理が行われる(ステップ163 )。さらに通信情報作
成処理が行なわれる(ステップ164 )。制御処理および
出力処理,ならびに通信情報作成処理は近車返信処理に
おける処理と同様に行われる。
【0219】通信情報を含む返信電文(図26参照)が作
成される(ステップ165 )。返信電文に返信車両の電話
番号または返信車両の識別番号を含めてもよい。また返
信電文に,返信車両の位置(返信位置)または返信車両
の属する分割領域の領域番号を含めてもよい。
【0220】この返信電文を表す信号は,中央処理装置
40から電話回線/無線通信装置45に与えられ,さらに電
話回線/無線通信装置45から電話回線を通して送信車両
の電話回線/無線通信装置45に返信される(ステップ16
6 )。その後,ステップ161に戻り,返信車両の中央処
理装置40は,送信車両からの通信電文の受信待ちにな
る。通信情報は送信車両から返信要求があったときにの
み作成し,その通信情報を含む返信電文を送信するよう
にしてもよい。
【0221】送信車両の電話回線/無線通信装置45は,
電話回線を通して返信車両の電話回線/無線通信装置45
から返信された返信電文を表す信号を受信すると,この
返信電文を表す信号を中央処理装置40に与える。
【0222】図20のステップ151 において,送信車両の
中央処理装置40は,電話回線/無線通信装置40から返信
電文を表す信号が与えられると(ステップ151 でYES
),その返信電文を取込む(ステップ152 )。その返
信電文に含まれる通信情報および送信車両において作成
されたセンサ情報について制御処理および出力処理が行
われる(ステップ153 )。
【0223】続いて,遠車通信処理を終了するかどうか
が判断される(ステップ154 )。遠ボタン31d または近
/遠ボタン31e が押されたままであれば(ステップ154
でNO),ステップ148 に戻り,再び通信情報が作成さ
れ,この通信情報を含む通信電文が送信される。2回目
以降の通信電文には,送信車両の電話番号は必ずしもな
くてもよい。
【0224】遠車通信は,上述のように,気象情報等の
所望の情報を取得する場合に利用されるので,一台の返
信車両と通信すれば足りる。遠車通信においても近車通
信の場合と同様に,中央処理装置40が返信車両から返信
電文を受信すると,送信車両と返信車両との間の電話回
線を電話回線/無線通信装置45に切断させ,送信電文を
電話局10に送信してもよい。
【0225】遠ボタン31d または近/遠ボタン31e 以外
の切替ボタン31が押されていれば(ステップ154 でYES
),遠車通信処理を終了するので,中央処理装置40が
電話回線/無線通信装置45にオフ・フックにさせること
により電話回線を切断させる(ステップ155 )。
【0226】図25のステップ177 において,送信車両の
電話回線/無線通信装置45によって電話回線が切断され
ると(ステップ177 でYES ),送信車両の所有者(ユー
ザ)に対して電話回線の接続時間および距離に応じて通
話料金が課金される(ステップ178 )。情報料等の報酬
を発信車両から返信車両に返信される通信情報に応じて
提供するようにしてもよい。
【0227】図24のステップ173 において,車載端末デ
ータ・ベースを検索した結果,送信電文に含まれるすべ
ての分割領域番号に対応する電話番号がない場合および
分割領域番号に対応するすべての電話番号について電話
回線が既に使用されている場合には通信対象がないので
(ステップ173 でNO),その旨を表す信号が電話局10か
ら送信車両の電話回線/無線通信装置45に送信される
(ステップ181 )。その後,電話局10は電話回線の接続
処理を終了する。
【0228】図21のステップ143 において,送信車両の
電話回線/無線通信装置45が電話局10から送信される通
信対象のない旨を表す信号を受信すると,その通信対象
がない旨を表わす信号が電話回線/無線通信装置45から
中央処理装置40に与えられる。中央処理装置40は通信対
象のない旨を表わす信号が電話回線/無線通信装置45か
ら与えられると(ステップ143 で通信対象無),ステッ
プ156 に進み,その通信対象のない旨を出力する(ステ
ップ156 )。たとえば通信対象のない旨が表示装置33に
出力される,またはスピーカ35から音声出力される。
【0229】通信対象がない場合には,ユーザは指定領
域を変更するか,または遠車通信モードを終了する。新
たな指定領域がユーザによって入力された場合には,指
定領域が変更されたと判定され(ステップ157 でYES
),図19のステップ111 に戻り,新たな指定領域につ
いて通信領域が決定される。
【0230】指定領域が変更されていないときには(ス
テップ157 でNO),遠車通信処理を終了するかどうかが
判断される(ステップ158 )。遠ボタン31d または近/
遠ボタン31e が押されたままであれば(ステップ158 で
NO),遠車通信処理を終了せず,ステップ117 に戻り,
同じ指定領域について最新の自車位置に基づいて通信領
域が決定されることになる。遠ボタン31d または近/遠
ボタン31e 以外の切替ボタン31が押されていれば(ステ
ップ154 でYES ),中央処理装置40は遠車通信処理を終
了する。
【0231】最後に,通常通信モードにおける通常通信
処理(ステップ106 )および通常返信処理(ステップ10
7 )について,図24および25,ならびに図27,28,29お
よび30を参照して説明する。
【0232】図27および28は通常通信処理(ステップ10
6 )の手順を示すフロー・チャートである。
【0233】通ボタン31f がユーザによって押され,通
常通信モードが選択される。さらにMMI機器30のキー
群32を用いて通信を行う所望べき通信対象の電話番号が
入力される。電話番号は次のように入力することができ
る。あらかじめ登録された複数の電話番号のリストをユ
ーザがMMI機器30を用いて表示装置33に表示させ,そ
の表示された電話番号リストの中から所望の電話番号を
選択することにより入力する。入力された電話番号が中
央処理装置40に取込まれる(ステップ191 )。取込まれ
た通信対象の電話番号を含む送信電文(図30参照)が作
成される(ステップ192 )。送信電文に含まれる送信車
両の電話番号は電話局10が送信車両を識別するためのも
のであり,電話番号に代えてまたは加えて識別番号を用
いてもよい。
【0234】送信電文を表す信号は,中央処理装置40か
ら電話回線/無線通信装置45に与えられ,さらに電話回
線/無線通信装置45によって中継局を介して電話局10に
送信される(ステップ193 )。中央処理装置40は電話回
線の接続待ちとなる(ステップ194 )。この送信電文を
送信した車両を送信車両という。
【0235】図24を参照して,送信車両から送信された
送信電文が電話局10に与えられると,送信電文に通信対
象の電話番号が含まれているので,ステップ171 で通常
通信と判定され,この送信電文に含まれる通信対象の電
話番号が車載端末データ・ベースに登録されているかど
うかが検索される(ステップ179 )。
【0236】電話番号が検索により得られれば(ステッ
プ180 でYES ),その電話番号をもつ車載端末装置(こ
の車載端末装置の搭載された車両を返信車両という)の
電話回線/無線通信装置45と送信車両の電話回線/無線
通信装置45との間で電話回線が接続される(ステップ17
6 )。電話回線が切断されると(ステップ177 でYE
S),通話料金が課金される(ステップ178 )。ステッ
プ176 〜178 における電話回線の接続から通話料金の課
金までの処理は,既存の移動体通信システムにおける処
理と同様に行うことができる。
【0237】ステップ180 において,検索により電話番
号が得られない場合およびその電話番号について電話回
線が既に接続されている場合には通信対象がないので
(ステップ180 でNO),その旨が中央局10から送信車両
の電話回線/無線通信装置45に返信される(ステップ18
1 )。その後,電話局10は電話回線の接続処理を終了す
る。
【0238】図27のステップ194 において,電話回線が
接続されると(ステップ194 でYES),中央処理装置40
は,通信情報を作成し(ステップ195 ),さらにその通
信情報および送信車両の電話番号を含む通信電文(図30
参照)を作成する(ステップ196 )。通信電文に含まれ
る送信車両の電話番号は返信車両が送信車両を識別する
ためのものであり,電話番号に代えてまたは加えて識別
番号を用いてもよい。通信電文に,送信車両の属する分
割領域の領域番号を加えてもよい。
【0239】通信電文を表す信号は,中央処理装置40か
ら電話回線/無線通信装置45に与えられ,さらに電話回
線/無線通信装置45によって電話回線を通して返信車両
の電話回線/無線通信装置45に送信される(ステップ19
7 )。
【0240】送信車両から送信された通信電文を表す信
号が,返信車両の電話回線/無線通信装置45に受信され
ると,その通信電文を表す信号は電話回線/無線通信装
置45から中央処理装置40に与えられる。
【0241】図29は通常通信モードにおける通常返信処
理(ステップ107 )を示すフロー・チャートである。
【0242】返信車両の中央処理装置40は,電話回線/
無線通信装置45から通信電文を表す信号が与えられると
(ステップ211 ),その通信電文を取込み(ステップ21
2 ),その通信電文に含まれる通信情報と返信車両にお
いて作成されたセンサ情報および緊急/警告情報とに基
づいて制御処理および出力処理が行われる(ステップ21
3 )。
【0243】その後,通信情報作成処理が行なわれ(ス
テップ214 ),この通信情報を含む返信電文が作成され
る(ステップ215 )。返信電文に,返信車両の属する分
割領域の領域番号,または返信車両の電話番号もしくは
識別番号を加えてもよい。
【0244】返信電文を表す信号は,中央処理装置40か
ら電話回線/無線通信装置45に与えられ,電話回線/無
線通信装置45によって電話回線を通して送信車両の電話
回線/無線通信装置45に送信される(ステップ216 )。
その後,ステップ211 に戻り,返信車両の中央処理装置
40は,送信車両からの通信電文の受信待ちになる。
【0245】図28を参照して,送信車両において,返信
車両から返信された返信電文を表す信号を電話回線/無
線通信装置45が受信すると(ステップ198 ),その返信
電文が中央処理装置40に取込まれ(ステップ199 ),そ
の返信電文に含まれる通信情報と送信車両において作成
されたセンサ情報とに基づいて制御処理および出力処理
が中央処理装置40によって行われる(ステップ200 )。
【0246】通ボタン31f が押されたままであれば(ス
テップ201 でNO),ステップ195 に戻り,ステップ195
〜200 の処理が繰返し行われる。通ボタン31f 以外の切
替ボタン31が押されていれば,電話回線/無線通信装置
45がオフ・フックにすることにより,電話回線が切断さ
れる(ステップ202 )。
【0247】図27を参照して,ステップ194 において,
送信車両が通信対象のない旨の電文を受信すると(ステ
ップ194 でNO),その旨が表示される(ステップ203
)。ユーザによって電話番号が再び入力されることに
より,電話番号が変更されると(ステップ204 でYES
),ステップ191 に戻り,その電話番号を含む送信電
文が送信される。通ボタン31f 以外の切替ボタン31が押
されていれば(ステップ205 でYES ),中央処理装置40
は通常通信処理を終了する。
【0248】遠車通信モードにおける通信を次のように
して行なうこともできる。中継局を相互に有線により接
続しておく(無線による交信でもよい)。各中継局が管
理している分割領域が存在する車載端末装置の電話番号
をその中継局に登録しておく(各中継局に電話局10の車
載端末データ・ベースと同じものを設けてもよい)。送
信車両の車載端末装置から送信される送信電文を,その
車載端末装置の存在する分割領域を管理する中継局(こ
れを第1中継局という)が受信すると,第1中継局がそ
の送信電文に含まれる分割領域番号が割当てられた中継
局(これを第2中継局という)と交信を行うことによっ
て,送信車両の車載端末装置と第2中継局との間で交信
が可能となる。そして,第2中継局に登録された電話番
号をもつ車載端末装置と,送信車両の車載端末装置との
間で第1および第2中継局を介して通信が可能となる。
第2中継局に登録された電話番号が複数ある場合には,
それらの電話番号を送信車両に返信して所望の電話番号
を送信車両のユーザに選択させ,選択された電話番号を
もつ車載端末装置と送信車両の車載端末装置との間で電
話回線を接続する。
【0249】音声による通信(会話)は,たとえば次の
ようにして行われる。音声の送受信は基本的には上述し
たデータに関する通信と同じであるので音声通信に特有
の事柄についてのみ説明する。
【0250】近車通信モードにおいては,ユーザが送受
話器37を取って近ボタン31c を押しかつ指定領域を入力
する。入力された指定領域についての送信電文が送信車
両の車載端末装置から送信される。その後返信車両の車
載端末装置から送信される返信電文を受信すると,送信
車両の車載端末装置はその送信電文に含まれる返信車両
の識別番号を出力(表示または音声による出力)させ
る。その出力された識別番号の中から所望の識別番号を
ユーザが選択または入力する。この選択または入力され
た識別番号が送信車両の車載端末装置から送信される。
送信された識別番号をその識別番号をもつ返信車両の車
載端末装置が受信すると,その車載端末装置は送信車両
から近車通信による通信要求があったことを表わすコー
ル音をスピーカ35から発する。このコール音によって,
その返信車両のユーザ(ドライバ等)は,近車通信によ
る通信要求があったことを知り,送受話器37を取って会
話する。
【0251】遠車通信モードにおいては,ユーザが車載
端末装置の送受話器37を取って遠ボタン31d を押しさら
に指定領域を入力する。入力された指定領域についての
送信電文が車載端末装置から中継局を介して電話局10に
送信される。その後電話局から送信された電話番号が車
載端末装置から出力(表示または音声による出力)され
ると,その出力された電話番号の中から所望の電話番号
をユーザが選択または入力する。選択または入力された
電話番号が車載端末装置から中継局を介して電話局10に
送信され,電話局10によってその電話番号をもつ車載端
末装置がコールされる。電話局10によってコールされた
車載端末装置のスピーカ35からコール音が発する。この
コール音によって,そのコールされた車載端末装置が搭
載された車両のユーザ(ドライバ等)は,電話がかかっ
てきたことを知り,ユーザは送受話器37を取って会話す
る。電話局10における車載端末データ・ベースに,車載
端末装置の電話番号に加えて,既存の携帯電話,PHS
等の電話機の電話番号を登録しておくことによって,送
信車両のユーザはそれらの既存の電話機の所持者,利用
者等と会話を行うことができる。
【0252】通常通信モードにおいては,ユーザが送受
話器37をユーザが取って通ボタン31f を押しさらに所望
の電話番号を入力する。入力された電話番号が,車載端
末装置から中継局を介して電話局10に送信され,電話局
10によってその電話番号をもつ車載端末装置がコールさ
れる。電話局10によってコールされた車載端末装置のス
ピーカ35からコール音が発する。このコール音によっ
て,そのコールされた車載端末装置が搭載された車両の
ユーザ(ドライバ等)は,電話がかかってきたことを知
り,ユーザは送受話器37を取って会話する。通信相手
(会話する相手)は,車載端末装置が搭載された車両の
ユーザに限られず,家,事務所等に設置された電話機,
携帯電話,PHS等の電話機の所持者,利用者等が含ま
れる。
【0253】第2実施例 第2実施例は,近車通信モードおよび遠車通信モードに
おいて,送信電文に,通信領域を形成する1または複数
の分割領域の領域番号に代えて,通信領域を規定するた
めの送信位置,方位および指定距離を含ませ,この送信
電文を送信車両から送信する。
【0254】近車通信モードにおいては,送信車両から
送信された送信電文を他の車両の無線通信装置46が受信
すると(一般には中継局を介することなく),その送信
電文に含まれる送信位置,方位および指定距離に基づい
て上記他の車両の中央処理装置40は通信領域を決定し,
この通信領域内に上記他の車両が存在するかどうかを判
断する。
【0255】遠車通信モードにおいては,電話局10が送
信車両から送信された送信電文を受信すると,その送信
電文に含まれる送信位置,方位および指定距離に基づい
て通信領域を構成する1または複数の分割領域の領域番
号を電話局10が決定する。通信領域を構成する1または
複数の分割領域の領域番号を決定するために,電話局10
には,ナビゲーション・システム42の地図データ・ベー
ス53と同じ地図データ・ベースが設けられている。決定
された分割領域番号について電話番号の検索が車載端末
データ・ベースを参照して電話局10によって行われる。
【0256】第2実施例における近車通信モードの近車
通信処理および近車通信処理について説明する。
【0257】図31,32,33および34は第2実施例におけ
る近車通信処理の手順を示すフロー・チャートである。
図31〜34において,図8〜11に示す処理と同一の処理に
は同一符号を付し重複説明を避ける。
【0258】近ボタン31c または近/遠ボタン31e がユ
ーザによって押され,近車通信モードが選択される。さ
らに指定領域を示す指示種類,指定方向および指定距離
がユーザによって入力されると,指示種類が相対指示の
とき,指定方向によって定まる方位が中央処理装置40に
よって決定される(ステップ111 〜114 )。指示種類が
絶対指示のとき,指定方向は方位である。自車両の現在
位置(これを送信位置という)がナビゲーション・シス
テム42から中央処理装置40に取込まれる(ステップ115
)。さらに通信情報が作成される(ステップ117 )。
【0259】取込まれた送信位置,入力または決定され
た方位,入力された指定距離,作成された通信情報およ
び送信車両の識別番号を含む送信電文(図37参照)が作
成される(ステップ118A)。送信電文に,送信位置に代
えてまたは加えて送信車両の属する分割領域の領域番号
を用いてもよい。また送信車両の識別番号に代えてまた
は加えて送信車両の電話番号を用いてもよい。
【0260】送信電文を表す信号が無線通信装置46によ
って送信される(ステップ119 )。ステップ122 〜130
における処理は第1実施例における処理と同様である。
【0261】他の車両に搭載された車載端末装置におい
て,無線通信装置46が送信車両の無線通信装置46から送
信された送信電文を受信すると,その送信電文を表す信
号が無線通信装置46から中央処理装置40に与えられる。
上記他の車両において近車返信処理が始まる。
【0262】図35および36は第2実施例における近車返
信処理の手順を示すフロー・チャートである。図35およ
び36において,図12および13における処理と同一の処理
には同一符号を付し重複説明を避ける。
【0263】近車返信処理の説明において,説明の便宜
のために,この近車返信処理を行う車両(上述の他の車
両)を自車両という。
【0264】送信車両から送信された送信電文が無線通
信装置46から与えられると(ステップ131 でYES ),中
央処理装置40はこの送信電文から送信位置,方位および
指定距離を抽出する(ステップ221 )。これらの送信位
置,方位および指定距離に基づいて規定される領域に一
部または全部が属する分割領域の領域番号が,地図デー
タ・ベース53を参照して決定される(ステップ222 )。
【0265】自車両の現在位置が取込まれ(ステップ13
3 ),この自車位置に基づいて自車両の属する分割領域
の領域番号が決定される(ステップ134 )。通信領域を
構成する1または複数の分割領域のいずれかの領域番号
と自車両の属する分割領域の領域番号とが一致するかど
うか判断される(ステップ135A)。
【0266】領域番号が一致しなければ(ステップ135A
でNO),ステップ131 に戻り,送信電文の受信待ちにな
る。領域番号が一致すれば(ステップ135AでYES ),ス
テップ136 に進む。ステップ136 〜140 における処理は
第1実施例における処理と同様である。
【0267】このようにして,送信電文を受信した車両
において通信領域を構成する分割領域の領域番号が決定
され,返信電文を送信するかどうかが判断される。
【0268】送信電文を受信した車両において,返信電
文を送信するかどうかの判断は次のようにして行うこと
もできる。すなわち,送信電文に含まれる送信位置,方
位および指定領域に基づいて決定される領域内またはこ
の領域に一部または全部が属する1または複数の分割領
域(通信領域)内に,自車位置が存在するかどうかによ
って判断する。
【0269】第2実施例における遠車通信モードの遠車
通信処理および遠車返信処理について説明する。
【0270】図38,39,40および41は第2実施例におけ
る遠車通信処理の手順を示すフロー・チャートである。
図38〜41において,図19〜22に示す処理と同一処理には
同一符号を付し,重複説明を避ける。
【0271】遠ボタン31c または近/遠ボタン31e がユ
ーザによって押され,遠車通信モードが選択される。指
定領域を示す指示種類,指定方向および指定距離がユー
ザによって入力されると,指示種類が相対指示のときに
は指定方向の方位が中央処理装置40によって決定される
(ステップ111 〜114 )。指示種類が絶対指示のときに
は指定方向は方位である。自車両の現在位置(これを送
信位置という)がナビゲーション・システム42から中央
処理装置40に取込まれる(ステップ115 )。
【0272】取込まれた送信位置,入力または決定され
た方位,入力された指定距離および送信車両の電話番号
を含む送信電文(図44参照)が作成される(ステップ14
1A)。送信電文に,送信車両の属する分割領域の領域番
号を加えてもよい。また送信車両の電話番号に代えてま
たは加えて送信車両の識別番号を用いてもよい。
【0273】送信電文を表す信号は,中央処理装置40か
ら電話回線/無線通信装置45に与えられ,電話回線/無
線通信装置45によって中継局を介して電話局10に送信さ
れる(ステップ142 )。中央処理装置40は電話局10から
の電話番号の受信待ちとなる。ステップ143 〜158 にお
ける処理は第1実施例における処理と同様である。
【0274】図42および43は第2実施例における電話局
10の電話回線の接続処理の手順を示している。この処理
は第1実施例と同様に遠車通信と通常通信の両方に適用
される。図42および43において,図24および25に示す処
理と同一処理には同一符号を付し,重複説明を避ける。
【0275】送信電文を表す信号が中継局を介して送信
車両の電話番号/無線通信装置45から電話局10に与えら
れると,電話局10はその送信電文が遠車通信のものか,
通常通信ものかを判断する(ステップ171 )。送信電文
が遠車通信ものであると判定されると(ステップ171 で
遠車通信),受信した送信電文に含まれる送信位置,方
位および指定距離が抽出される(ステップ231 )。これ
らの送信位置,方位および指定距離に基づいて決定され
る領域に一部または全部が含まれる1または複数の分割
領域の領域番号が,電話局10に設けられた地図データ・
ベースを参照して決定される(ステップ232 )。
【0276】このように決定された1または複数の分割
領域番号について,車載端末データ・ベースに登録され
た電話番号が検索される(ステップ172 )。ステップ17
3 〜181 における処理は第1実施例における処理と同様
に行われる。
【0277】近車通信モードにおいて,指定領域とし
て,特定の位置または領域が入力されたときには,送信
位置,方位および指定距離に代えて,その特定の位置ま
たは領域を含む送信電文が送信車両から送信される。他
の車両が送信車両から送信された送信電文を受信する
と,その送信電文に含まれる特定の位置または領域に一
部または全部が属する分割領域の領域番号が上記他の車
両の中央処理装置40によって決定される。
【0278】遠車通信モードにおいても同様に,指定領
域として,特定の位置または領域が入力されたときに
は,送信位置,方位および指定距離に代えて,その特定
の位置または領域を含む送信電文が送信車両から中継局
を介して電話局10に送信される。電話局10が送信車両か
ら送信された送信電文を受信すると,その送信電文に含
まれる特定の位置または領域に一部または全部が属する
分割領域(通信領域)の領域番号が電話局10によって決
定される。
【0279】第2実施例において,音声による通信(会
話)は第1実施例の場合と同様に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動体通信システムの空間的配置を示してい
る。
【図2】移動体通信システムにおける電話局と中継局と
の関係を示している。
【図3】車載端末データ・ベースのデータ構造を示して
いる。
【図4】車載端末装置の概要の構成を示すブロック図で
ある。
【図5】ナビゲーション・システムの構成の概要を示す
ブロック図である。
【図6】MMI機器に設けられた入,出力装置の配置を
示すものである。
【図7】中央処理装置における通信処理の全体的な手順
を示すフロー・チャートである。
【図8】第1実施例における近車通信処理の手順を示す
フロー・チャートである。
【図9】第1実施例における近車通信処理の手順を示す
フロー・チャートである。
【図10】第1実施例における近車通信処理の手順を示
すフロー・チャートである。
【図11】第1実施例における近車通信処理の手順を示
すフロー・チャートである。
【図12】第1実施例における近車返信処理の手順を示
すフロー・チャートである。
【図13】第1実施例における近車返信処理の手順を示
すフロー・チャートである。
【図14】第1実施例における近車通信モードにおける
送信電文および返信電文のフォーマットを示す。
【図15】(A) は絶対指示における各キーが表す方位を
示し,(B) は相対指示における各キーが表す方向を示し
ている。
【図16】指定領域の入力例を示す。
【図17】図16に示す指定領域の入力例によって規定さ
れる領域を示している。
【図18】(A) ,(B) および(C) は表示装置の表示例を
示す。
【図19】第1実施例における遠車通信処理の手順を示
すフロー・チャートである。
【図20】第1実施例における遠車通信処理の手順を示
すフロー・チャートである。
【図21】第1実施例における遠車通信処理の手順を示
すフロー・チャートである。
【図22】第1実施例における遠車通信処理の手順を示
すフロー・チャートである。
【図23】第1実施例における遠車返信処理の手順を示
すフロー・チャートである。
【図24】第1実施例における遠車通信モードおよび通
常通信モードの電話局における電話回線接続処理の手順
を示すフロー・チャートである。
【図25】第1実施例における遠車通信モードおよび通
常通信モードの電話局における電話回線接続処理の手順
を示すフロー・チャートである。
【図26】第1実施例における遠車通信モードにおける
送信電文,通信電文および返信電文のフォーマットを示
す。
【図27】第1実施例における通常通信処理の手順を示
すフロー・チャートである。
【図28】第1実施例における通常通信処理の手順を示
すフロー・チャートである。
【図29】第1実施例における通常返信処理の手順を示
すフロー・チャートである。
【図30】第1実施例における通常通信モードにおける
送信電文,通信電文および返信電文のフォーマットを示
す。
【図31】第2実施例における近車通信処理の手順を示
すフロー・チャートである。
【図32】第2実施例における近車通信処理の手順を示
すフロー・チャートである。
【図33】第2実施例における近車通信処理の手順を示
すフロー・チャートである。
【図34】第2実施例における近車通信処理の手順を示
すフロー・チャートである。
【図35】第2実施例における近車返信処理の手順を示
すフロー・チャートである。
【図36】第2実施例における近車返信処理の手順を示
すフロー・チャートである。
【図37】第2実施例における近車通信モードにおける
送信電文および返信電文のフォーマットを示す。
【図38】第2実施例における遠車通信処理の手順を示
すフロー・チャートである。
【図39】第2実施例における遠車通信処理の手順を示
すフロー・チャートである。
【図40】第2実施例における遠車通信処理の手順を示
すフロー・チャートである。
【図41】第2実施例における遠車通信処理の手順を示
すフロー・チャートである。
【図42】第2実施例における遠車通信モードおよび通
常通信モードの電話局における電話回線接続処理の手順
を示すフロー・チャートである。
【図43】第2実施例における遠車通信モードおよび通
常通信モードの電話局における電話回線接続処理の手順
を示すフロー・チャートである。
【図44】第2実施例における遠車通信モードにおける
送信電文,通信電文および返信電文のフォーマットを示
す。
【符号の説明】
10 電話局 11,12,13,14,15,21,22,23,24,25 中継局 30 MMI機器 31 切替ボタン 32 キー群 33 表示装置 34 つまみ 35 スピーカ 36 表示器 37 送受話器 41 レーザ・レーダ 42 ナビゲーション・システム 43 センサ群 44 アクチュエータ群 45 電話回線/無線通信装置 46 無線通信装置 51 プロセッサ 52 GPS受信機 53 地図データ・ベース 54 キー群

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空間的に異なる場所にある第1の通信装
    置と第2の通信装置との間で無線により直接通信を行う
    方法であり,上記第1の通信装置が,所望の指定領域に
    関する入力を受付け,少くとも入力された指定領域を表
    すデータと上記第1の通信装置に割当てられた通信用識
    別番号とを含む送信電文を送信し,上記指定領域を表す
    データによって規定される通信領域内に存在する上記第
    2の通信装置から送信される返信電文を待ち,上記第2
    の通信装置は,上記第1の通信装置から送信された上記
    送信電文を受信すると,受信した上記送信電文に含まれ
    る指定領域を表すデータによって規定される通信領域内
    に上記第2の通信装置が存在するかどうかを判定し,存
    在すると判定したときに受信した上記送信電文に含まれ
    る通信用識別番号をもつ上記第1の通信装置に対して上
    記返信電文を送信し,これによって,上記第1の通信装
    置と上記第2の通信装置との間で通信を行う,通信方
    法。
  2. 【請求項2】 上記第1および第2の通信装置が存在し
    うる空間が,それぞれに領域番号が割当てられた複数の
    分割領域に分けられており,上記第1の通信装置が,指
    定領域に関する入力によって規定される通信領域を構成
    する1または複数の分割領域の領域番号を決定し,少く
    とも決定した1または複数の領域番号と上記第1の通信
    装置の通信用識別番号とを含む上記送信電文を送信し,
    上記第2の通信装置が,受信した上記送信電文に含まれ
    る1または複数の領域番号をもつ分割領域によって構成
    される通信領域内に上記第2の通信装置が存在するかど
    うかを判定し,存在すると判定したときに受信した上記
    送信電文に含まれる通信用識別番号をもつ上記第1の通
    信装置に対して上記返信電文を送信する,請求項1に記
    載の通信方法。
  3. 【請求項3】 上記第1の通信装置が,上記指定領域に
    関する入力として与えられた方向および距離を受付け,
    少くとも上記第1の通信装置の位置,入力された方向お
    よび距離,ならびに上記第1の通信装置の通信用識別番
    号を含む上記送信電文を送信し,上記第2の通信装置
    が,受信した上記送信電文に含まれる位置,方向および
    距離によって規定される通信領域内に上記第2の通信装
    置の位置が存在するかどうかを判定し,存在すると判定
    したときに受信した上記送信電文に含まれる通信用識別
    番号をもつ上記第1の通信装置に対して上記返信電文を
    送信する,請求項1に記載の通信方法。
  4. 【請求項4】 上記第1の通信装置が,通信終了の入力
    を受付け,この受付けののち上記指定領域を表すデータ
    によって規定される通信領域内に存在する上記第2の通
    信装置との通信を終了し,上記第2の通信装置が,通信
    を行っている上記第1の通信装置が通信を終了すると,
    上記第1の通信装置との通信を終了する,請求項1に記
    載の通信方法。
  5. 【請求項5】 空間的に異なる場所に存在する第1の通
    信装置と第2の通信装置との間で無線により直接通信を
    行うシステムであり,上記第1の通信装置が,上記第2
    の通信装置と無線により直接通信を行うための第1の通
    信手段,所望の指定領域に関する入力を与えるための入
    力手段,上記入力手段から指定領域が入力されると,少
    くとも入力された指定領域を表すデータと上記第1の通
    信装置に割当てられた通信用識別番号とを含む送信電文
    を上記第1の通信手段に送信させる送信制御手段,およ
    び上記指定領域を表すデータによって規定される通信領
    域内に存在する上記第2の通信装置から送信される返信
    電文を上記第1の通信手段に受信させる受信制御手段を
    備え,上記第2の通信装置が,上記第1の通信装置と無
    線により直接通信を行うための第2の通信手段,および
    上記第2の通信手段が上記第1の通信装置から送信され
    た上記送信電文を受信したことに応答して,受信した上
    記送信電文に含まれる指定領域を表すデータによって規
    定される通信領域内に上記第2の通信装置が存在するか
    どうかを判定し,存在すると判定したときに受信した上
    記送信電文に含まれる通信用識別番号をもつ上記返信電
    文を上記第2の通信手段から上記第1の通信装置に送信
    させる返信制御手段を備えている,通信システム。
  6. 【請求項6】 上記第1および第2の通信装置が存在し
    うる空間が,それぞれに領域番号が割当てられた複数の
    分割領域に分けられており,上記第1の通信装置が,地
    図データと,上記複数の分割領域を規定するデータと,
    上記複数の分割領域の領域番号を表すデータとをあらか
    じめ登録した第1の地図データ・ベース,および上記入
    力手段から与えられた指定領域によって規定される通信
    領域を構成する1または複数の分割領域の領域番号を上
    記第1の地図データ・ベースを参照して決定し,少くと
    も決定した1または複数の領域番号と上記第1の通信装
    置の通信用識別番号とを含む上記送信電文を上記第1の
    通信手段に送信させる上記送信制御手段をさらに備え,
    上記第2の通信装置が,地図データと,上記複数の分割
    領域を規定するデータと,上記複数の分割領域の領域番
    号を表すデータとをあらかじめ登録した第2の地図デー
    タ・ベース,および上記第2の通信手段が受信した上記
    送信電文に含まれる1または複数の領域番号の分割領域
    によって構成される通信領域を上記第2の地図データ・
    ベースを参照して決定し,決定した通信領域内に上記第
    2の通信装置が存在するかどうかを判定し,存在すると
    判定したときに受信した上記送信電文に含まれる通信用
    識別番号をもつ上記返信電文を上記第2の通信手段から
    上記第1の通信装置に送信させる上記返信制御手段をさ
    らに備えている,請求項5に記載の通信システム。
  7. 【請求項7】 上記第1の通信装置が,上記第1の通信
    装置の位置を検出する第1の位置検出手段,ならびに上
    記入力手段から指定領域に関する入力として方向および
    距離が与えられると,少くとも上記第1の位置検出手段
    によって検出された位置,上記入力手段から入力された
    方向および距離,ならびに上記第1の通信装置の通信用
    識別番号を含む上記送信電文を上記第1の通信手段に送
    信させる上記送信制御手段をさらに備え,上記第2の通
    信装置が,上記第2の通信装置の位置を検出するための
    第2の位置検出手段,ならびに上記第2の通信手段が受
    信した上記送信電文に含まれる位置,方向および距離に
    よって規定される通信領域内に,上記第2の位置検出手
    段によって検出された位置が存在するかどうかを判定
    し,存在すると判定したときに受信した上記送信電文に
    含まれる通信用識別番号をもつ上記返信電文を上記第2
    の通信手段から上記第1の通信装置に送信させる上記返
    信制御手段をさらに備えている,請求項5に記載の通信
    システム。
  8. 【請求項8】 上記第1の通信装置が,通信を終了させ
    るための終了入力手段,および上記終了入力手段によっ
    て通信終了が入力されると,上記第1の通信手段による
    通信を終了させる第1の通信停止制御手段をさらに備
    え,上記第2の通信装置が,上記第2の通信手段が通信
    を行っている上記第1の通信装置が通信を終了すると,
    上記第1の通信装置との通信を上記第2の通信手段に通
    信を終了させる第2の通信停止制御手段をさらに備えて
    いる,請求項5に記載の通信システム。
  9. 【請求項9】 他の通信装置と無線により直接通信を行
    うための通信手段,所望の指定領域に関する入力を与え
    るための入力手段,上記入力手段から指定領域に関する
    入力が与えられると,少くとも入力された指定領域を表
    すデータと通信装置に割当てられた通信用識別番号とを
    含む送信電文を上記通信手段に送信させる送信制御手
    段,上記指定領域を表わすデータによって規定される通
    信領域内に存在する上記他の通信装置から送信される返
    信電文を上記通信手段に受信させる受信制御手段,およ
    び上記通信手段がさらに他の通信装置から送信された送
    信電文を受信したことに応答して,受信した上記送信電
    文に含まれる指定領域を表すデータによって規定される
    通信領域内に通信装置が存在するかどうかを判定し,存
    在すると判定したときに受信した上記送信電文に含まれ
    る通信用識別番号をもつ返信電文を上記通信手段から上
    記のさらに他の通信装置に送信させる返信制御手段,を
    備えた通信装置。
  10. 【請求項10】 通信装置が存在しうる空間が,それぞ
    れに領域番号が割当てられた複数の分割領域に分けられ
    ており,地図データと,上記複数の分割領域を規定する
    データと,上記複数の分割領域の領域番号を表すデータ
    とをあらかじめ登録した地図データ・ベース,上記入力
    手段から入力された指定領域によって規定される通信領
    域を構成する1または複数の分割領域の領域番号を上記
    第1の地図データ・ベースを参照して決定し,少くとも
    決定した1または複数の領域番号と通信装置の通信用識
    別番号とを含む上記送信電文を送信する上記送信制御手
    段,および上記通信手段が受信した上記送信電文に含ま
    れる1または複数の領域番号の分割領域によって構成さ
    れる通信領域を上記地図データ・ベースを参照して決定
    し,決定した通信領域内に通信装置が存在するかどうか
    を判定し,存在すると判定したときに受信した上記送信
    電文に含まれる通信用識別番号をもつ上記返信電文を上
    記通信手段から上記のさらに他の通信装置に送信させる
    上記返信制御手段,をさらに備えている請求項9に記載
    の通信装置。
  11. 【請求項11】 通信装置の位置を検出する位置検出手
    段,上記入力手段から指定領域に関する入力として方向
    および距離が与えられると,少くとも上記位置検出手段
    によって検出された位置,上記入力手段から入力された
    方向および距離,ならびに通信装置の通信番号を含む上
    記送信電文を上記通信手段に送信させる上記送信制御手
    段,ならびに上記通信手段が受信した上記送信電文に含
    まれる位置,方向および距離によって規定される通信領
    域内に,上記位置検出手段によって検出された位置が存
    在するかどうかを判定し,存在すると判定したときに受
    信した上記送信電文に含まれる通信用識別番号をもつ上
    記返信電文を上記通信手段から上記のさらに他の通信装
    置に送信させる上記返信制御手段,をさらに備えている
    請求項9に記載の通信装置。
  12. 【請求項12】 通信を終了させるための終了入力手
    段,上記終了入力手段によって通信終了が入力される
    と,上記通信手段による通信を終了させる第1の通信停
    止制御手段,および上記通信手段が通信を行っている他
    の通信装置が通信を終了すると,上記他の通信装置との
    通信を上記第2の通信手段に終了させる通信停止制御手
    段,をさらに備えている請求項9に記載の通信装置。
  13. 【請求項13】 相互に通信を行う第1の通信装置と第
    2の通信装置とが存在しうる空間が複数の分割領域に分
    けられており,これらの分割領域にそれぞれ領域番号が
    割当てられており,上記第1および第2の通信装置にそ
    れぞれ通信用識別番号が割当てられており,上記第1の
    通信装置と上記第2の通信装置とが中央局を介して通信
    を行う方法であり,上記中央局が,上記複数の分割領域
    内にそれぞれ存在する通信装置の通信用識別番号を,そ
    の分割領域に割当てられた領域番号に対応して通信用識
    別番号データ・ベースに登録しておき,上記第1の通信
    装置が,所望の指定領域に関する入力を受付け,少くと
    も入力された指定領域を表すデータを含む送信電文を上
    記中央局に送信し,上記中央局が,上記第1の通信装置
    から送信された上記送信電文を受信すると,受信した上
    記送信電文に含まれる指定領域を表すデータによって規
    定される通信領域を構成する1または複数の分割領域の
    領域番号に対応して登録されている通信用識別番号を上
    記通信用識別番号データ・ベースを参照して決定し,決
    定した通信用識別番号をもつ上記第2の通信装置と上記
    第1の通信装置との間の通信回線を接続し,上記中央局
    によって通信回線が接続された上記第1の通信装置と上
    記第2の通信装置とが通信回線を通して通信を行う,通
    信方法。
  14. 【請求項14】 上記第1の通信装置が,指定領域に関
    する入力によって規定される通信領域を構成する1また
    は複数の分割領域の領域番号を決定し,少くとも決定し
    た1または複数の領域番号を含む上記送信電文を上記中
    央局に送信し,上記中央局が,受信した上記送信電文に
    含まれる1または複数の領域番号に対応して登録されて
    いる通信用識別番号を上記通信用識別番号データ・ベー
    スを参照して決定し,決定した通信用識別番号をもつ上
    記第2の通信装置と上記第1の通信装置との間の通信回
    線を接続する,請求項13に記載の通信方法。
  15. 【請求項15】 上記第1の通信装置が,上記指定領域
    に関する入力として与えられる方向および距離を受付
    け,少くとも上記第1の通信装置の位置,入力された方
    向および距離を含む上記送信電文を送信し,上記中央局
    が,受信した上記送信電文に含まれる位置,方向および
    距離によって規定される通信領域を構成する1または複
    数の分割領域の領域番号を決定し,決定した分割領域の
    領域番号に対応して登録されている通信用識別番号を上
    記通信用識別番号データ・ベースを参照して決定し,決
    定した通信用識別番号をもつ上記第2の通信装置と上記
    第1の通信装置との間の通信回線を接続する,請求項13
    に記載の通信方法。
  16. 【請求項16】 上記第1の通信装置が,通信終了の入
    力を受付け,この受付けののち上記中央局によって接続
    された通信回線を切断させ,上記第2の通信装置との通
    信を終了し,上記第2の通信装置が,上記第1の通信装
    置との通信回線が切断されると,通信回線が切断された
    上記第1の通信装置との通信を終了する,請求項13に記
    載の通信方法。
  17. 【請求項17】 相互に通信を行う第1の通信装置と第
    2の通信装置とが存在しうる空間が複数の分割領域に分
    けられており,これらの分割領域にそれぞれ領域番号が
    割当てられており,上記第1および第2の通信装置にそ
    れぞれ通信用識別番号が割当てられており,上記第1の
    通信装置と上記第2の通信装置とが中央局を介して通信
    を行うシステムであり,上記中央局が,上記複数の分割
    領域内にそれぞれ存在する通信装置の通信用識別番号
    を,その分割領域に割当てられた領域番号に対応して登
    録されている通信用識別番号データ・ベース,および上
    記第1の通信装置から送信される送信電文を受信する
    と,受信した上記送信電文に含まれる指定領域を表すデ
    ータによって規定される通信領域を構成する1または複
    数の分割領域の領域番号に対応して登録されている通信
    用識別番号を上記通信用識別番号データ・ベースを参照
    して決定し,決定した通信用識別番号をもつ上記第2の
    通信装置と上記第1の通信装置との間の通信回線を接続
    する通信回線接続手段を備え,上記第1の通信装置が,
    上記第2の通信装置と通信回線を通して通信を行うため
    の第1の通信手段,所望の指定領域の入力を与えるため
    の入力手段,上記入力手段から指定領域に関する入力が
    与えられると,少くとも入力された指定領域を表すデー
    タを含む送信電文を上記中央局に上記第1の通信手段か
    ら送信させる送信制御手段,および上記中央局によって
    通信回線が接続されると,通信回線が接続された上記第
    2の通信装置との通信を上記第1の通信手段を用いて行
    う第1の通信制御手段を備え,上記第2の通信装置が,
    上記第1の通信装置と通信回線を通して通信を行うため
    の第2の通信手段,および上記中央局によって通信回線
    が接続されると,通信回線が接続された上記第1の通信
    装置との通信を上記第2の通信手段を用いて行う第2の
    通信制御手段を備えている,通信システム。
  18. 【請求項18】 上記第1の通信装置が,地図データ
    と,上記複数の分割領域を規定するデータと,上記複数
    の分割領域の領域番号を表すデータとをあらかじめ登録
    した地図データ・ベース,および上記入力手段から入力
    された指定領域によって規定される通信領域を構成する
    1または複数の分割領域の領域番号を上記地図データ・
    ベースを参照して決定し,少くとも決定した1または複
    数の領域番号を含む上記送信電文を上記中央局に上記第
    1の通信手段から送信させる上記送信制御手段をさらに
    備え,上記中央局が,受信した上記送信電文に含まれる
    1または複数の分割領域の領域番号に対応して登録され
    ている通信用識別番号を上記通信用識別番号データ・ベ
    ースを参照して決定し,決定した通信用識別番号をもつ
    上記第2の通信装置と上記第1の通信装置との間の通信
    回線を接続する上記通信回線接続手段を備えている,請
    求項17に記載の通信システム。
  19. 【請求項19】 上記第1の通信装置が,上記第1の通
    信装置の位置を検出する位置検出手段,ならびに上記入
    力手段から指定領域に関する入力として方向および距離
    が与えられると,少くとも上記位置検出手段によって検
    出された位置,上記入力手段から入力された方向および
    距離を含む上記送信電文を上記中央局に上記第1の通信
    手段から送信させる上記送信制御手段をさらに備え,上
    記中央局が,地図データと,上記複数の分割領域を規定
    するデータと,上記複数の分割領域の領域番号を表すデ
    ータとをあらかじめ登録した地図データ・ベース,およ
    び受信した上記送信電文に含まれる位置,方向および距
    離によって規定される通信領域を構成する1または複数
    の分割領域の領域番号を上記地図データ・ベースを参照
    して決定し,決定した分割領域の領域番号に対応して登
    録されている通信用識別番号を上記通信用識別番号デー
    タ・ベースを参照して決定し,決定した通信用識別番号
    をもつ上記第2の通信装置と上記第1の通信装置との間
    の通信回線を接続する上記通信回線接続手段をさらに備
    えている,請求項17に記載の通信システム。
  20. 【請求項20】 上記第1の通信装置が,通信を終了さ
    せるための終了入力手段,および上記終了入力手段によ
    って通信終了が入力されると,上記中央局によって接続
    された通信回線を上記第1の通信手段に切断させ,上記
    第1の通信手段による通信を終了させる第1の通信停止
    制御手段をさらに備え,上記第2の通信装置が,通信を
    行っている上記第1の通信装置との通信回線が切断され
    ると,上記第1の通信装置との通信を上記第2の通信手
    段に終了させる第2の通信停止制御手段をさらに備えて
    いる,請求項17に記載の通信システム。
  21. 【請求項21】 上記複数の分割領域にそれぞれ設置さ
    れ,設置された分割領域内に存在する通信装置と上記中
    央局との通信回線を中継する複数の中継局,をさらに備
    えている請求項17に記載の通信システム。
  22. 【請求項22】 上記第1および第2の通信装置がそれ
    ぞれ,少くともそれぞれの通信装置の通信用識別番号を
    含む通知電文を間欠的に繰返し送信する通知電文送信手
    段をさらに備え,上記中央局が,上記第1および第2の
    通信装置からそれぞれ送信された上記通知電文を受信す
    ると,各通信装置が存在する分割領域の領域番号に対応
    してその通知電文に含まれる通信装置の通信用識別番号
    を上記通信用識別番号データ・ベースに登録する通信用
    識別番号登録手段をさらに備えている,請求項17に記載
    の通信システム。
  23. 【請求項23】 上記複数の分割領域にそれぞれ設置さ
    れており,上記第1および第2の通信装置からそれぞれ
    送信された上記通知電文を受信すると,受信した上記通
    知電文を上記中央局に送信する複数の中継局,をさらに
    備えている請求項22に記載の通信システム。
  24. 【請求項24】 上記複数の中継局がそれぞれ,上記第
    1および第2の通信装置からそれぞれ送信された上記通
    知電文を受信すると,受信した上記通知電文とその受信
    強度とを上記中央局に送信するものであり,上記中央局
    が,上記複数の中継局から送信された上記通知電文とそ
    の受信強度を受信すると,同一の通信用識別番号を含む
    通知電文について,その受信強度が最大である通知電文
    を受信した1つの中継局を決定し,決定した中継局が設
    置された分割領域の領域番号に対応してその通信用識別
    番号を上記通信用識別番号データ・ベースに登録する上
    記通信用識別番号登録手段を備えている,請求項23に記
    載の通信システム。
  25. 【請求項25】 他の通信装置と通信回線を通して通信
    を行うための通信手段,所望の指定領域に関する入力を
    与えるための入力手段,上記入力手段から指定領域に関
    する入力が与えられると,少くとも入力された指定領域
    を表すデータを含む送信電文を,通信回線を接続するた
    めに中央局に,上記通信手段から送信させる送信制御手
    段,および上記中央局によって通信回線が接続される
    と,通信回線が接続された他の通信装置との通信を上記
    通信手段を用いて行う通信制御手段,を備えた通信装
    置。
  26. 【請求項26】 通信装置が存在しうる空間が,それぞ
    れに領域番号が割当てられた複数の分割領域に分けられ
    ており,地図データと,上記複数の分割領域を規定する
    データと,上記複数の分割領域の領域番号を表すデータ
    とをあらかじめ登録した地図データ・ベース,および上
    記入力手段から与えられた指定領域に関する入力によっ
    て規定される通信領域を構成する1または複数の分割領
    域の領域番号を上記地図データ・ベースを参照して決定
    し,少くとも決定した1または複数の領域番号を含む上
    記送信電文を上記中央局に上記通信手段から送信させる
    上記送信制御手段,をさらに備えている請求項25に記載
    の通信装置。
  27. 【請求項27】 通信装置の位置を検出する位置検出手
    段,ならびに上記入力手段から指定領域に関する入力と
    して方向および距離が与えられると,少くとも上記位置
    検出手段によって検出された位置,上記入力手段から入
    力された方向および距離を含む上記送信電文を上記中央
    局に上記通信手段から送信させる上記送信制御手段,を
    さらに備えている請求項25に記載の通信装置。
  28. 【請求項28】 通信を終了させるための終了入力手
    段,および上記終了入力手段によって通信終了が入力さ
    れると,上記中央局によって接続された通信回線を上記
    通信手段に切断させ,上記通信手段による通信を終了さ
    せる通信停止制御手段,をさらに備えている請求項25に
    記載の通信装置。
  29. 【請求項29】 相互に通信を行う第1の通信装置と第
    2の通信装置とが存在しうる空間が複数の分割領域に分
    けられており,これらの分割領域にそれぞれ領域番号が
    割当てられており,上記第1および第2の通信装置にそ
    れぞれ通信用識別番号が割当てられており,上記第1の
    通信装置と上記第2の通信装置との間の通信回線を接続
    するものであり,上記複数の分割領域内にそれぞれ存在
    する通信装置の通信用識別番号を,その分割領域に割当
    てられた領域番号に対応して登録した通信用識別番号デ
    ータ・ベース,および上記第1の通信装置から送信され
    た送信電文を受信すると,受信した上記送信電文に含ま
    れる指定領域を表すデータによって規定される通信領域
    を構成する1または複数の分割領域の領域番号に対応し
    て登録されている通信用識別番号を上記通信用識別番号
    データ・ベースを参照して決定し,決定した通信用識別
    番号をもつ上記第2の通信装置と上記第1の通信装置と
    の間の通信回線を接続する通信回線接続手段,を備えた
    中央局。
  30. 【請求項30】 受信した上記送信電文に含まれる1ま
    たは複数の分割領域の領域番号に対応して登録されてい
    る通信用識別番号を上記通信用識別番号データ・ベース
    を参照して決定し,決定した通信用識別番号をもつ上記
    第2の通信装置と上記第1の通信装置との間の通信回線
    を接続する上記通信回線接続手段,を備えている請求項
    29に記載の中央局。
  31. 【請求項31】 地図データと,上記複数の分割領域を
    規定するデータと,上記複数の分割領域の領域番号を表
    すデータとをあらかじめ登録した地図データ・ベース,
    ならびに受信した上記送信電文に含まれる位置,方向お
    よび距離によって規定される通信領域を構成する1また
    は複数の分割領域の領域番号を上記地図データ・ベース
    を参照して決定し,決定した分割領域の領域番号に対応
    して登録されている通信用識別番号を上記通信用識別番
    号データ・ベースを参照して決定し,決定した通信用識
    別番号をもつ上記第2の通信装置と上記第1の通信装置
    との間の通信回線を接続する上記通信回線接続手段,を
    さらに備えた請求項29に記載の中央局。
  32. 【請求項32】 上記複数の分割領域にそれぞれ設置さ
    れ,設置された分割領域内に存在する通信装置と上記中
    央局との通信回線を中継する複数の中継局をさらに備え
    ている請求項29に記載の中央局。
  33. 【請求項33】 相互に通信を行う第1の通信装置と第
    2の通信装置とが存在しうる空間が複数の分割領域に分
    けられており,これらの分割領域にそれぞれ領域番号が
    割当てられており,上記第1および第2の通信装置にそ
    れぞれ通信用識別番号が割当てられており,上記第1の
    通信装置と上記第2の通信装置とが無線により直接通信
    を行う第1の通信モードと,上記第1の通信装置と上記
    第2の通信装置とが中央局を介して通信を行う第2の通
    信モードとをもつ方法であり,上記中央局が,上記複数
    の分割領域内にぞれぞれ存在する通信装置の通信用識別
    番号を,その分割領域に割当てられた領域番号に対応し
    て通信用識別番号データ・ベースに登録しておき,上記
    第1の通信装置において,第1の通信モードが選択さ
    れ,所望の指定領域に関する入力が与えられると,上記
    第1の通信装置が,少くとも入力された指定領域を表す
    データと上記第1の通信装置の通信用識別番号とを含む
    第1の送信電文を送信し,上記指定領域を表すデータに
    よって規定される通信領域内に存在する上記第2の通信
    装置から送信される返信電文を受信し,上記第2の通信
    装置は,上記第1の通信装置から送信された上記第1の
    送信電文を受信すると,受信した上記第1の送信電文に
    含まれる指定領域を表すデータによって規定される通信
    領域内に上記第2の通信装置が存在するかどうかを判定
    し,存在すると判定したときに受信した上記第1の送信
    電文に含まれる通信用識別番号をもつ上記第1の通信装
    置に対して上記返信電文を送信し,これによって,上記
    第1の通信装置と上記第2の通信装置とが第1の通信モ
    ードにおける通信を行い,上記第1の通信装置におい
    て,第2の通信モードが選択され,所望の指定領域に関
    する入力が与えられると,上記第1の通信装置が,少く
    とも入力された指定領域を表すデータを含む第2の送信
    電文を上記中央局に送信し,上記中央局が,上記第1の
    通信装置から送信された上記第2の送信電文を受信する
    と,受信した上記第2の送信電文に含まれる指定領域を
    表すデータによって規定される通信領域を構成する1ま
    たは複数の分割領域の領域番号に対応して登録されてい
    る通信用識別番号を上記通信用識別番号データ・ベース
    を参照して決定し,決定した通信用識別番号をもつ上記
    第2の通信装置と上記第1の通信装置との間の通信回線
    を接続し,上記中央局によって通信回線が接続された上
    記第1の通信装置と上記第2の通信装置とが通信回線を
    通して第2の通信モードにおける通信を行う,通信方
    法。
  34. 【請求項34】 請求項33に記載の通信方法において,
    上記第1の通信装置と上記第2の通信装置とが上記中央
    局を介して通信を行う第3の通信モードをさらにもち,
    上記第1の通信装置において,第3の通信モードが選択
    され,上記第2の通信装置の通信用識別番号が入力され
    ると,上記第1の通信装置が,少くとも入力された通信
    用識別番号を含む第3の送信電文を上記中央局に送信
    し,上記中央局が,上記第1の通信装置から送信された
    上記第3の送信電文を受信すると,受信した上記第3の
    送信電文に含まれる通信用識別番号をもつ上記第2の通
    信装置と上記第1の通信装置との間の通信回線を接続
    し,上記中央局によって通信回線が接続された上記第1
    の通信装置と上記第2の通信装置とが通信回線を通して
    第3の返信モードにおける通信を行う,通信方法。
  35. 【請求項35】 相互に通信を行う第1の通信装置と第
    2の通信装置にそれぞれ通信用識別番号が割当てられて
    おり,上記第1の通信装置と上記第2の通信装置とが無
    線により直接通信を行う第1の通信モードと,上記第1
    の通信装置と上記第2の通信装置とが中央局を介して通
    信を行う第2の通信モードとをもつ方法であり,上記第
    1の通信装置において,第1の通信モードが選択され,
    所望の指定領域に関する入力が与えられると,少くとも
    入力された指定領域を表すデータと上記第1の通信装置
    の通信用識別番号とを含む第1の送信電文を送信し,上
    記指定領域を表すデータによって規定される通信領域内
    に存在する上記第2の通信装置から送信される返信電文
    を受信し,上記第2の通信装置が,上記第1の通信装置
    が送信された上記第1の送信電文を受信すると,受信し
    た上記第1の送信電文に含まれる指定領域を表すデータ
    によって規定される通信領域内に第1の通信装置が存在
    するかどうかを判定し,存在すると判定したときに受信
    した上記第1の送信電文に含まれる通信用識別番号をも
    つ上記第1の通信装置に対して上記返信電文を送信し,
    これによって,上記第1の通信装置と上記第2の通信装
    置とが第1の通信モードにおける通信を行い,上記第1
    の通信装置において,第2の通信モードが選択され,第
    2の通信装置が通信用識別番号が入力されると,上記第
    1の通信装置が,少くとも入力された通信用識別番号と
    を含む第2の送信電文を上記中央局に送信し,上記中央
    局が,上記第1の通信装置から送信された上記第2の送
    信電文を受信すると,受信した上記第2の送信電文に含
    まれる通信用識別番号をもつ上記第2の通信装置と上記
    第1の通信装置との間の通信回線を接続し,上記中央局
    によって通信回線が接続された上記第1の通信装置と上
    記第2の通信装置とが通信回線を通して第2の通信モー
    ドにおける通信を行う,通信方法。
  36. 【請求項36】 相互に通信を行う第1の通信装置と第
    2の通信装置とが存在しうる空間が複数の分割領域に分
    けられており,これらの分割領域にそれぞれ領域番号が
    割当てられており,上記第1および第2の通信装置にそ
    れぞれ通信用識別番号が割当てられており,上記第1の
    通信装置と指定領域によって規定される通信領域内に存
    在する上記第2の通信装置とが中央局を介して通信を行
    う第2の通信モードと,上記第1の通信装置と上記第2
    の通信装置とが上記中央局を介して通信を行う第2の通
    信モードとをもつ方法であり,上記中央局が,上記複数
    の分割領域内にぞれぞれ存在する通信装置の通信用識別
    番号を,その分割領域に割当てられた領域番号に対応し
    て通信用識別番号データ・ベースに登録しておき,上記
    第1の通信装置において,第1の通信モードが選択さ
    れ,指定領域に関する入力が与えられると,上記第1の
    通信装置が,少くとも与えられた指定領域を表すデータ
    を含む第1の送信電文を上記中央局に送信し,上記中央
    局が,上記第1の通信装置が送信された上記第1の送信
    電文を受信すると,受信した上記第1の送信電文に含ま
    れる指定領域を表すデータによって規定される通信領域
    を構成する1または複数の分割領域の領域番号に対応し
    て登録されている通信用識別番号を上記通信用識別番号
    データ・ベースを参照して決定し,決定した通信用識別
    番号をもつ上記第2の通信装置と上記第1の通信装置と
    の間の通信回線を接続し,上記中央局によって通信回線
    が接続された上記第1の通信装置と上記第2の通信装置
    とが通信回線を通して第1の通信モードにおける通信を
    行い,上記第1の通信装置において,第2の通信モード
    が選択され,上記第2の通信装置の通信用識別番号が入
    力されると,上記第1の通信装置が,少くとも入力され
    た通信用識別番号を含む第2の送信電文を上記中央局に
    送信し,上記中央局が,上記第1の通信装置から送信さ
    れた上記第2の送信電文を受信すると,受信した上記第
    2の送信電文に含まれる通信用識別番号をもつ上記第2
    の通信装置と上記第1の通信装置との間の通信回線を接
    続し,上記中央局によって通信回線が接続された上記第
    1の通信装置と上記第2の通信装置とが通信回線を通し
    て第2の通信モードにおける通信を行う,通信方法。
  37. 【請求項37】 相互に通信を行う第1の通信装置と第
    2の通信装置とが存在しうる空間が複数の分割領域に分
    けられており,これらの分割領域にそれぞれ領域番号が
    割当てられており,上記第1および第2の通信装置にそ
    れぞれ通信用識別番号が割当てられており,上記第1の
    通信装置と上記第2の通信装置とが無線により直接通信
    を行う第1の通信モードと,上記第1の通信装置と上記
    第2の通信装置とが中央局を介して通信を行う第2の通
    信モードとをもつシステムであり,上記第1の通信装置
    が,上記第2の通信装置と無線により直接通信を行うた
    めの第1の通信手段,上記第2の通信装置と通信回線を
    通して通信を行うための第2の通信手段,第1の通信モ
    ードまたは第2の通信モードを選択するためのモード切
    替手段,指定領域に関する入力を与えるための入力手
    段,上記モード切替手段によって第1の通信モードが選
    択され,上記入力手段から指定領域に関する入力が与え
    られると,少くとも入力された指定領域を表すデータと
    上記第1の通信装置の通信用識別番号とを含む第1の送
    信電文を上記第1の通信手段に送信させる第1の送信制
    御手段,上記指定領域を表すデータによって規定される
    通信領域内に存在する上記第2の通信装置から送信され
    る返信電文を上記第1の通信手段に受信させる受信制御
    手段,上記モード切替手段によって第2の通信モードが
    選択され,上記入力手段から指定領域に関する入力が与
    えられると,少くとも入力された指定領域を表すデータ
    を含む第2の送信電文を上記中央局に上記第2の通信手
    段から送信させる第2の送信制御手段,および上記中央
    局によって通信回線が接続されると,通信回線が接続さ
    れた上記第2の通信装置との通信を上記第2の通信手段
    を用いて行う第1の通信制御手段を備え,上記中央局
    が,上記複数の分割領域内にそれぞれ存在する通信装置
    の通信用識別番号を,その分割領域に割当てられた領域
    番号に対応して登録した通信用識別番号データ・ベー
    ス,および上記第1の通信装置から送信された第2の送
    信電文を受信すると,受信した上記第2の送信電文に含
    まれる指定領域を表すデータによって規定される通信領
    域を構成する1または複数の分割領域の領域番号に対応
    して登録されている通信用識別番号を上記通信用識別番
    号データ・ベースを参照して決定し,決定した通信用識
    別番号をもつ上記第2の通信装置と上記第1の通信装置
    との間の通信回線を接続する第1の通信回線接続手段を
    備え,上記第2の通信装置が,上記第1の通信装置と無
    線により直接通信を行うための第3の通信手段,上記第
    1の通信装置と通信回線を通して通信を行うための第4
    の通信手段,上記第3の通信手段が上記第1の通信装置
    から送信された上記第1の送信電文を受信したことに応
    答して,受信した上記第1の送信電文に含まれる指定領
    域を表すデータによって規定される通信領域内に上記第
    2の通信装置が存在するかどうかを判定し,存在すると
    判定したときに受信した上記第1の送信電文に含まれる
    通信用識別番号をもつ上記返信電文を上記第3の通信手
    段から上記第1の通信装置に送信させる返信制御手段,
    および上記中央局によって通信回線が接続されると,通
    信回線が接続された上記第1の通信装置との通信を上記
    第4の通信手段を用いて行う第2の通信制御手段を備え
    ている,通信システム。
  38. 【請求項38】 上記第1の通信装置と上記第2の通信
    装置とが上記中央局を介して通信を行う第3の通信モー
    ドをさらにもつ通信システムであり,上記第1の通信装
    置が,第1の通信モード,第2の通信モードまたは第3
    の通信モードを選択するための上記モード切替手段,通
    信用識別番号を入力するための上記入力手段,および上
    記モード切替手段によって第3の通信モードが選択さ
    れ,上記入力手段から通信用識別番号が入力されると,
    少くとも入力された通信用識別番号を含む第3の送信電
    文を上記中央局に上記第2の通信手段から送信させる第
    3の送信制御手段をさらに備え,上記中央局が,上記第
    1の通信装置から送信された第3の送信電文を受信する
    と,受信した第3の送信電文に含まれる通信用識別番号
    をもつ上記第2の通信装置と上記第1の通信装置との間
    の通信回線を接続する第2の通信回線接続手段をさらに
    備えている,請求項37に記載の通信システム。
  39. 【請求項39】 相互に通信を行う第1の通信装置と第
    2の通信装置にそれぞれ通信用番号が割当てられてお
    り,上記第1の通信装置と上記第2の通信装置とが無線
    により直接通信を行う第1の通信モードと,上記第1の
    通信装置と上記第2の通信装置とが中央局を介して通信
    を行う第2の通信モードとをもつシステムであり,上記
    中央局が,上記第1の通信装置から送信された第2の送
    信電文を受信すると,受信した上記第2の送信電文に含
    まれる通信用識別番号をもつ上記第2の通信装置と上記
    第1の通信装置との間の通信回線を接続する通信回線接
    続手段を備え,上記第1の通信装置が,上記第2の通信
    装置と無線により直接通信を行うための第1の通信手
    段,上記第2の通信装置と通信回線を通して通信を行う
    ための第2の通信手段,第1の通信モードまたは第2の
    通信モードを選択するためのモード切替手段,指定領域
    に関する入力または通信用識別番号の入力を与えるため
    の入力手段,上記モード切替手段によって第1の通信モ
    ードが選択され,上記入力手段から指定領域に関する入
    力が与えられると,少くとも入力された指定領域を表す
    データと上記第1の通信装置の通信用識別番号とを含む
    第1の送信電文を上記第1の通信手段に送信させる第1
    の送信制御手段,上記指定領域を表すデータによって規
    定される通信領域内に存在する第2の通信装置から送信
    された返信電文を上記第1の通信手段に受信させる受信
    制御手段,上記モード切替手段によって第2の通信モー
    ドが選択され,上記入力手段から通信用識別番号が入力
    されると,少くとも入力された通信用識別番号を含む第
    2の送信電文を上記中央局に上記第2の通信手段から送
    信させる第2の送信制御手段,および上記中央局によっ
    て通信回線が接続されると,通信回線が接続された上記
    第2の通信装置との通信を上記第2の通信手段を用いて
    行う第1の通信制御手段を備え,上記第2の通信装置
    が,上記第1の通信装置と無線により直接通信を行うた
    めの第3の通信手段,上記第1の通信装置と通信回線を
    通して通信を行うための第4の通信手段,上記第3の通
    信手段が上記第1の通信装置から送信された上記第1の
    送信電文を受信したことに応答して,受信した上記第1
    の送信電文に含まれる指定領域を表すデータによって規
    定される通信領域内に上記第2の通信装置が存在するか
    どうかを判定し,存在すると判定したときに受信した上
    記第1の送信電文に含まれる通信用識別番号をもつ上記
    返信電文を上記第3の通信手段から上記第1の通信装置
    に送信させる返信制御手段,上記中央局によって通信回
    線が接続されると,通信回線が接続された上記第1の通
    信装置との通信を上記第4の通信手段を用いて行う第2
    の通信制御手段を備えている,通信システム。
  40. 【請求項40】 相互に通信を行う第1の通信装置と第
    2の通信装置とが存在しうる空間が複数の分割領域に分
    けられており,これらの分割領域にそれぞれ領域番号が
    割当てられており,上記第1および第2の通信装置にそ
    れぞれ通信用識別番号が割当てられており,上記第1の
    通信装置と指定領域によって規定される通信領域内に存
    在する上記第2の通信装置とが中央局を介して通信を行
    う第1の通信モードと,上記第1の通信装置と上記第2
    の通信装置とが上記中央局を介して通信を行う第2の通
    信モードとがあり,上記第1の通信装置が,上記第1の
    通信装置と通信回線を通して通信を行うための第1の通
    信手段,第1の通信モードまたは第2の通信モードを選
    択するためのモード切替手段,指定領域に関する入力ま
    たは通信用識別番号の入力を与えるための入力手段,上
    記モード切替手段によって第1の通信モードが選択さ
    れ,上記入力手段から指定領域に関する入力が与えられ
    ると,少くとも入力された指定領域を表すデータを含む
    第1の送信電文を上記中央局に上記第1の通信手段から
    送信させる第1の送信制御手段,上記モード切替手段に
    よって第2の通信モードが選択され,上記入力手段から
    通信用識別番号が入力されると,少くとも入力された通
    信用識別番号を含む第2の送信電文を上記中央局に上記
    第1の通信手段から送信させる第2の送信制御手段,お
    よび上記中央局によって通信回線が接続されると,通信
    回線が接続された上記第2の通信装置との通信を上記第
    1の通信手段を用いて行う第1の通信制御手段を備え,
    上記中央局が,上記複数の分割領域内にそれぞれ存在す
    る通信装置の通信用識別番号を,その分割領域に割当て
    られた領域番号に対応して登録した通信用識別番号デー
    タ・ベース,上記第1の通信装置から送信された第1の
    送信電文を受信すると,受信した上記第1の送信電文に
    含まれる指定領域を表すデータによって規定される通信
    領域を構成する1または複数の分割領域の領域番号に対
    応する通信用識別番号を上記通信用識別番号データ・ベ
    ースを参照して決定し,決定した通信用識別番号をもつ
    上記第2の通信装置と上記第1の通信装置との間の通信
    回線を接続する第1の通信回線接続手段,および上記第
    1の通信装置から送信された第2の送信電文を受信する
    と,受信した上記第2の送信電文に含まれる通信用識別
    番号をもつ上記第2の通信装置と上記第1の通信装置と
    の間の通信回線を接続する第2の通信回線接続手段を備
    え,上記第2の通信装置が,上記第1の通信装置と通信
    回線を通して通信を行うための第2の通信手段,および
    上記中央局によって通信回線が接続されると,通信回線
    が接続された上記第1の通信装置との通信を上記第2の
    通信手段を用いて行う第2の通信制御手段を備えてい
    る,通信システム。
  41. 【請求項41】 他の通信装置と無線により直接通信を
    行うための第1の通信手段,他の通信装置と通信回線を
    通して通信を行うための第2の通信手段,第1の通信モ
    ードまたは第2の通信モードを選択するためのモード切
    替手段,指定領域に関する入力を与えるための入力手
    段,上記モード切替手段によって第1の通信モードが選
    択され,上記入力手段から指定領域に関する入力が与え
    られると,少くとも入力された指定領域を表すデータと
    通信装置の通信用識別番号とを含む第1の送信電文を上
    記第1の通信手段に送信させる第1の送信制御手段,上
    記指定領域を表すデータによって規定される通信領域内
    に存在する他の通信装置からの返信電文を上記通信手段
    に受信させる受信制御手段,上記第1の通信手段がさら
    に他の通信装置から送信された送信電文を受信したこと
    に応答して,受信した上記送信電文に含まれる指定領域
    を表すデータによって規定される通信領域内に通信装置
    が存在するかどうかを判定し,存在すると判定したとき
    に受信した上記送信電文に含まれる通信用識別番号をも
    つ返信電文を上記第1の通信手段から上記のさらに他の
    通信装置に送信させる返信制御手段,上記モード切替手
    段によって第2の通信モードが選択され,上記入力手段
    から指定領域に関する入力が与えられると,少くとも入
    力された指定領域を表すデータを含む第2の送信電文
    を,通信回線を接続させるために中央局に,上記第2の
    通信手段から送信させる第2の送信制御手段,上記中央
    局によって通信回線が接続されると,通信回線が接続さ
    れた他の通信装置との通信を上記第2の通信手段を用い
    て行う通信制御手段,を備えた通信装置。
  42. 【請求項42】 第1の通信モード,第2の通信モード
    または第3の通信モードを選択するための上記モード切
    替手段,通信用識別番号を入力するための上記入力手
    段,および上記モード切替手段によって第3の通信モー
    ドが選択され,上記入力手段から通信用識別番号が入力
    されると,少くとも入力された通信用識別番号を含む第
    3の送信電文を上記中央局に上記第2の通信手段から送
    信させる第3の送信制御手段,をさらに備えている請求
    項41に記載の通信装置。
  43. 【請求項43】 他の通信装置と無線により直接通信を
    行うための第1の通信手段,他の通信装置と通信回線を
    通して通信を行うための第2の通信手段,第1の通信モ
    ードまたは第2の通信モードを選択するためのモード切
    替手段,指定領域に関する入力または通信用識別番号の
    入力を与えるための入力手段,上記モード切替手段によ
    って第1の通信モードが選択され,上記入力手段から指
    定領域が入力されると,少くとも入力された指定領域を
    表すデータと通信装置の通信用識別番号とを含む第1の
    送信電文を上記第1の通信手段に送信させる第1の送信
    制御手段,上記指定領域を表すデータによって規定され
    る通信領域内に存在する他の通信装置から送信された返
    信電文を上記第1の通信手段に受信させる受信制御手
    段,上記第1の通信手段が他の通信装置から送信された
    第1の送信電文を受信したことに応答して,受信した上
    記第1の送信電文に含まれる指定領域を表すデータによ
    って規定される通信領域内に通信装置が存在するかどう
    かを判定し,存在すると判定したときに受信した上記第
    1の送信電文に含まれる通信用識別番号をもつ返信電文
    を上記通信手段から上記のさらに他の通信装置に送信さ
    せる返信制御手段を備え,上記モード切替手段によって
    第2の通信モードが選択され,上記入力手段から通信番
    号が入力されると,少くとも入力された通信用識別番号
    を含む第2の送信電文を,通信回線を接続させるために
    中央局に,上記第2の通信手段から送信させる第2の送
    信制御手段,および上記中央局によって通信回線が接続
    されると,通信回線が接続された他の通信装置との通信
    を上記第2の通信手段を用いて行う通信制御手段,を備
    えた通信装置。
  44. 【請求項44】 他の通信装置と通信回線を通して通信
    を行うための通信手段,第1の通信モードまたは第2の
    通信モードを選択するためのモード切替手段,指定領域
    に関する入力または通信用識別番号の入力を与えるため
    の入力手段,上記モード切替手段によって第1の通信モ
    ードが選択され,上記入力手段から指定領域に関する入
    力が与えられると,少くとも入力された指定領域を表す
    データを含む第1の送信電文を,通信回線を接続させる
    ために中央局に,上記通信手段から送信させる第1の送
    信制御手段,上記モード切替手段によって第2の通信モ
    ードが選択され,上記入力手段から通信用識別番号が入
    力されると,少くとも入力された通信用識別番号を含む
    第2の送信電文を上記中央局に上記通信手段から送信さ
    せる第2の送信制御手段,および上記中央局によって通
    信回線が接続されると,通信回線が接続された他の通信
    装置との通信を上記通信手段を用いて行う通信制御手
    段,を備えた通信装置。
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