JPH104785A - 接ぎ木装置における穂部クランプ装置 - Google Patents
接ぎ木装置における穂部クランプ装置Info
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- JPH104785A JPH104785A JP8160164A JP16016496A JPH104785A JP H104785 A JPH104785 A JP H104785A JP 8160164 A JP8160164 A JP 8160164A JP 16016496 A JP16016496 A JP 16016496A JP H104785 A JPH104785 A JP H104785A
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- grafting
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 接ぎ木ミスの穂部が持ち回ることによる二次
障害を防止する。 【解決手段】 穂部クランプ装置15は、穂木苗11か
ら切断した穂部11aを把持すべく開閉自在な把持部材
17を備え、前記穂部11aを保持して、台木苗21の
穂部を切断・除去した台部21bに接続する役目をなす
もので、前記把持部材17の取付け基部にはエアブロー
装置45が設けられている。そして、このエアブロー装
置45により、前記把持部材17に残留している接ぎ木
ミスの穂部11aをエアにて吹き飛ばすようにした。
障害を防止する。 【解決手段】 穂部クランプ装置15は、穂木苗11か
ら切断した穂部11aを把持すべく開閉自在な把持部材
17を備え、前記穂部11aを保持して、台木苗21の
穂部を切断・除去した台部21bに接続する役目をなす
もので、前記把持部材17の取付け基部にはエアブロー
装置45が設けられている。そして、このエアブロー装
置45により、前記把持部材17に残留している接ぎ木
ミスの穂部11aをエアにて吹き飛ばすようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、穂木苗を台木苗
に接続する接ぎ木装置に係り、詳しくは穂木苗から切断
した穂部を把持して台木苗の台部に接続する接ぎ木装置
における穂部クランプ装置に関する。
に接続する接ぎ木装置に係り、詳しくは穂木苗から切断
した穂部を把持して台木苗の台部に接続する接ぎ木装置
における穂部クランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この穂部クランプ装置が用いられる接ぎ
木装置は、穂木苗を収納した苗ポットを列状に複数個連
ねたトレイを搬送する穂木用搬送コンベヤと、台木苗を
収納した苗ポットを列状に複数個連ねたトレイを搬送す
る台木用搬送コンベヤとを備えていて、所定の接木処理
位置において、前記により搬送されてきた穂木苗から穂
部を切断し、この切断した穂部を、台木苗から穂部を切
断・除去した台部に向け前記穂部クランプ装置により自
動的に運搬して、前記穂部を接ぎ木用のクリップを介し
て台部に接合する装置である。
木装置は、穂木苗を収納した苗ポットを列状に複数個連
ねたトレイを搬送する穂木用搬送コンベヤと、台木苗を
収納した苗ポットを列状に複数個連ねたトレイを搬送す
る台木用搬送コンベヤとを備えていて、所定の接木処理
位置において、前記により搬送されてきた穂木苗から穂
部を切断し、この切断した穂部を、台木苗から穂部を切
断・除去した台部に向け前記穂部クランプ装置により自
動的に運搬して、前記穂部を接ぎ木用のクリップを介し
て台部に接合する装置である。
【0003】すなわち、図9に示すように、台木苗の台
部21bの先端に予めクリップ20をあてがい、穂部ク
ランプ装置によりこのクリップ20内に穂木苗の穂部1
1aを自動的に差し込むようにしているが、このとき、
少しでもクリップ20と前記穂部11aの中心位置がズ
レていたりすると、穂部11aがクリップ20の内径側
にうまく挿入されず、挿入ミスを生じることとなる。
部21bの先端に予めクリップ20をあてがい、穂部ク
ランプ装置によりこのクリップ20内に穂木苗の穂部1
1aを自動的に差し込むようにしているが、このとき、
少しでもクリップ20と前記穂部11aの中心位置がズ
レていたりすると、穂部11aがクリップ20の内径側
にうまく挿入されず、挿入ミスを生じることとなる。
【0004】ところで、前記穂木苗から穂部11aを切
断する場合、穂木苗の苗軸が曲がっていることがある
が、このように苗軸が曲がったまま穂部11aを切断す
ると、その後の接ぎ木処理工程、例えば前記クリップ2
0への穂部挿入工程において挿入ミスが生じるおそれが
ある。
断する場合、穂木苗の苗軸が曲がっていることがある
が、このように苗軸が曲がったまま穂部11aを切断す
ると、その後の接ぎ木処理工程、例えば前記クリップ2
0への穂部挿入工程において挿入ミスが生じるおそれが
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そして、穂部挿入工程
において、前述のようにクリップ20への穂部11aの
挿入ミスが生じると、挿入されなかった穂部11aが穂
部クランプ装置上に載置されたまま持ち回り、その穂部
11aにより以後の接ぎ木作業が邪魔されて二次障害が
生じるというおそれがあった。
において、前述のようにクリップ20への穂部11aの
挿入ミスが生じると、挿入されなかった穂部11aが穂
部クランプ装置上に載置されたまま持ち回り、その穂部
11aにより以後の接ぎ木作業が邪魔されて二次障害が
生じるというおそれがあった。
【0006】また、図10(a)(b)に示すように、
穂部クランプ装置において、穂部を把持する把持部材1
7の内側壁にスポンジ40等を貼り付けて、該スポンジ
40等の摩擦力により穂部11aを確実に把持するよう
にしているが、穂部挿入工程において、前記穂部11a
をクリップ20に挿入した後、前記把持部材17の後退
動作時に前記スポンジ40等が穂部11aの苗葉に接触
していると、該スポンジ40等と苗葉との摩擦抵抗が大
きいため、一旦挿入した穂部11aをクリップ20から
引き抜いてしまうおそれがあった。
穂部クランプ装置において、穂部を把持する把持部材1
7の内側壁にスポンジ40等を貼り付けて、該スポンジ
40等の摩擦力により穂部11aを確実に把持するよう
にしているが、穂部挿入工程において、前記穂部11a
をクリップ20に挿入した後、前記把持部材17の後退
動作時に前記スポンジ40等が穂部11aの苗葉に接触
していると、該スポンジ40等と苗葉との摩擦抵抗が大
きいため、一旦挿入した穂部11aをクリップ20から
引き抜いてしまうおそれがあった。
【0007】更に、図11に示すように、前記把持部材
17の上端面17aは、前部から後部に向けて上方に傾
斜する傾斜面に形成されているが、このときの傾斜角α
が小さい場合は、穂部挿入工程において、前記穂部11
aをクリップ20に挿入した後、前記把持部材17の後
退動作時に該把持部材17が穂部11aに接触している
と、摩擦力により該穂部11aをクリップ20から引き
抜いてしまうおそれがあった。
17の上端面17aは、前部から後部に向けて上方に傾
斜する傾斜面に形成されているが、このときの傾斜角α
が小さい場合は、穂部挿入工程において、前記穂部11
aをクリップ20に挿入した後、前記把持部材17の後
退動作時に該把持部材17が穂部11aに接触している
と、摩擦力により該穂部11aをクリップ20から引き
抜いてしまうおそれがあった。
【0008】この発明は、斯かる課題を解消するために
なされたもので、その目的とするところは、接ぎ木ミス
した穂部による二次障害を防止すると共に、一旦接ぎ木
処理した穂部を不用意に引き抜かれることのないように
した接ぎ木装置における穂部クランプ装置を提供するこ
とにある。
なされたもので、その目的とするところは、接ぎ木ミス
した穂部による二次障害を防止すると共に、一旦接ぎ木
処理した穂部を不用意に引き抜かれることのないように
した接ぎ木装置における穂部クランプ装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、穂木苗(11)から切断した穂部(11
a)を把持すべく開閉自在な把持部材(17)を備え、
前記穂部(11a)を保持して、台木苗(21)の穂部
を切断・除去した台部(21b)に接続する接ぎ木装置
(10)における穂部クランプ装置(15)において、
前記把持部材(17)の取付け基部にエアブロー装置
(45)を設け、前記把持部材(17)に残留している
接ぎ木ミスの穂部を吹き飛ばすようにした、ことを特徴
とする。
め、本発明は、穂木苗(11)から切断した穂部(11
a)を把持すべく開閉自在な把持部材(17)を備え、
前記穂部(11a)を保持して、台木苗(21)の穂部
を切断・除去した台部(21b)に接続する接ぎ木装置
(10)における穂部クランプ装置(15)において、
前記把持部材(17)の取付け基部にエアブロー装置
(45)を設け、前記把持部材(17)に残留している
接ぎ木ミスの穂部を吹き飛ばすようにした、ことを特徴
とする。
【0010】好ましくは、前記把持部材(17)の対向
する内側壁に摩擦部材(40)を取り付け、該摩擦部材
(40)の上端位置(40a)を、前記把持部材(1
7)の上端位置(17a)よりも所定量下方に離して配
置する。
する内側壁に摩擦部材(40)を取り付け、該摩擦部材
(40)の上端位置(40a)を、前記把持部材(1
7)の上端位置(17a)よりも所定量下方に離して配
置する。
【0011】また、好ましくは、前記把持部材(17)
の上端面(17a)を、前部から後部に向けて上方に傾
斜する傾斜面に形成すると共に、この傾斜面の傾斜角度
を大きく設定する。
の上端面(17a)を、前部から後部に向けて上方に傾
斜する傾斜面に形成すると共に、この傾斜面の傾斜角度
を大きく設定する。
【0012】[作用]以上の発明特定事項により、本発
明において、前記穂部クランプ装置(15)は、穂木苗
(11)から切断した穂部(11a)を把持すべく開閉
自在な把持部材(17)を備え、前記穂部(11a)を
保持して、台木苗(21)の穂部を切断・除去した台部
(21b)に接続する役目をなすものであって、前記把
持部材(17)の取付け基部にはエアブロー装置(4
5)が設けられている。そして、このエアブロー装置
(45)により、前記把持部材(17)に残留している
接ぎ木ミスの穂部(11a)をエアにて吹き飛ばし、以
後の接ぎ木処理作業への影響を回避する。
明において、前記穂部クランプ装置(15)は、穂木苗
(11)から切断した穂部(11a)を把持すべく開閉
自在な把持部材(17)を備え、前記穂部(11a)を
保持して、台木苗(21)の穂部を切断・除去した台部
(21b)に接続する役目をなすものであって、前記把
持部材(17)の取付け基部にはエアブロー装置(4
5)が設けられている。そして、このエアブロー装置
(45)により、前記把持部材(17)に残留している
接ぎ木ミスの穂部(11a)をエアにて吹き飛ばし、以
後の接ぎ木処理作業への影響を回避する。
【0013】なお、上述の括弧内の符号は、図面を対照
するためのものであって、この発明の構成を何ら限定す
るものではない。
するためのものであって、この発明の構成を何ら限定す
るものではない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。なお、従来の技術において使用した
部材と同一または相当する部材には同一の符号を付して
説明する。
の形態を説明する。なお、従来の技術において使用した
部材と同一または相当する部材には同一の符号を付して
説明する。
【0015】図1は、接ぎ木装置の全体構成を示す図で
あり、図2はその要部拡大を示す図である。接ぎ木装置
10は、穂木苗11を収納した苗ポット12を列状に複
数個連ねたトレイ13を搬送する穂木搬送コンベヤ14
と、台木苗21を収納した苗ポット22を列状に複数個
連ねたトレイ23を搬送する台木搬送コンベヤ24とを
備えている。
あり、図2はその要部拡大を示す図である。接ぎ木装置
10は、穂木苗11を収納した苗ポット12を列状に複
数個連ねたトレイ13を搬送する穂木搬送コンベヤ14
と、台木苗21を収納した苗ポット22を列状に複数個
連ねたトレイ23を搬送する台木搬送コンベヤ24とを
備えている。
【0016】そして、所定の接ぎ木処理位置において、
前記により搬送されてきた穂木苗11を、下部クランプ
装置26によりその苗軸11bを保持した状態で、掻き
上げ部材16にて苗葉を掻き上げ、ナイフ27により穂
部11aを切断する。この切断した穂部11aを、穂部
クランプ装置15の把持部材17により把持して台木側
に運搬する。
前記により搬送されてきた穂木苗11を、下部クランプ
装置26によりその苗軸11bを保持した状態で、掻き
上げ部材16にて苗葉を掻き上げ、ナイフ27により穂
部11aを切断する。この切断した穂部11aを、穂部
クランプ装置15の把持部材17により把持して台木側
に運搬する。
【0017】同時に、前記により搬送されてきた台木苗
21は、下部クランプ装置36によりその苗軸(台部2
1b)を保持した状態で、掻き上げ部材37にて苗葉を
掻き上げ、ナイフ34により穂部21aを切断・除去
し、残った台部21bに前記穂部11aを自動的に接合
する。この接合の際、前記穂部11aと台部21bを内
包して保持する接ぎ木用のクリップ20(図9参照)が
用いられる。
21は、下部クランプ装置36によりその苗軸(台部2
1b)を保持した状態で、掻き上げ部材37にて苗葉を
掻き上げ、ナイフ34により穂部21aを切断・除去
し、残った台部21bに前記穂部11aを自動的に接合
する。この接合の際、前記穂部11aと台部21bを内
包して保持する接ぎ木用のクリップ20(図9参照)が
用いられる。
【0018】ここで、本発明は、前記把持部材17の取
付け基部にエアブロー装置を設け、前記把持部材17に
残留している接ぎ木ミスの穂部11aを吹き飛ばすよう
にした、ことを特徴としている。
付け基部にエアブロー装置を設け、前記把持部材17に
残留している接ぎ木ミスの穂部11aを吹き飛ばすよう
にした、ことを特徴としている。
【0019】本実施の形態において、図3及び図4は、
前記穂部クランプ装置15の構成を示しており、この穂
部クランプ装置15は、前記穂部11aを把持すべく開
閉自在な前記把持部材17,17を有すると共に、縦軸
18を中心に矢印A方向およびB方向の双方向に回動自
在とされている。また、この穂部クランプ装置15は、
前記把持部材17が穂木苗11の穂部11aを把持する
ため、装置基部32に対しその上部に載置されているス
ライド部33が略々水平方向に移動可能となっている。
前記穂部クランプ装置15の構成を示しており、この穂
部クランプ装置15は、前記穂部11aを把持すべく開
閉自在な前記把持部材17,17を有すると共に、縦軸
18を中心に矢印A方向およびB方向の双方向に回動自
在とされている。また、この穂部クランプ装置15は、
前記把持部材17が穂木苗11の穂部11aを把持する
ため、装置基部32に対しその上部に載置されているス
ライド部33が略々水平方向に移動可能となっている。
【0020】前記把持部材17は、その取付け基部にエ
アチャック19が取り付けられ、このエアチャック19
によりその先端部が開閉制御される。また、このエアチ
ャック19の上部にはエアブロー装置45が設けられ、
該エアブロー装置45はその先端にノズル45aを有し
ていて、該ノズル45aから前方に向けエアが勢いよく
噴射される。そして、このエアにより、接ぎ木ミスされ
て前記把持部材17に残留している穂部11aが吹き飛
ばされる。
アチャック19が取り付けられ、このエアチャック19
によりその先端部が開閉制御される。また、このエアチ
ャック19の上部にはエアブロー装置45が設けられ、
該エアブロー装置45はその先端にノズル45aを有し
ていて、該ノズル45aから前方に向けエアが勢いよく
噴射される。そして、このエアにより、接ぎ木ミスされ
て前記把持部材17に残留している穂部11aが吹き飛
ばされる。
【0021】また、本発明は、前記把持部材17の対向
する内側壁に摩擦部材を取り付け、該摩擦部材の上端位
置を、前記把持部材17の上端位置よりも所定量下方に
離して配置した、ことを特徴としている。
する内側壁に摩擦部材を取り付け、該摩擦部材の上端位
置を、前記把持部材17の上端位置よりも所定量下方に
離して配置した、ことを特徴としている。
【0022】図5(a)(b)において、前記対向する
把持部材17の内側壁には、穂部11aを確実に把持す
るため、摩擦部材としてのスポンジ40が取り付けられ
ている。そして、このスポンジ40の上端面40aの位
置を、把持部材17の上端面17aの位置よりもs(m
m)だけ下方に離して配置している。
把持部材17の内側壁には、穂部11aを確実に把持す
るため、摩擦部材としてのスポンジ40が取り付けられ
ている。そして、このスポンジ40の上端面40aの位
置を、把持部材17の上端面17aの位置よりもs(m
m)だけ下方に離して配置している。
【0023】これにより、前記把持部材17が穂部11
aを把持したときに、その葉部分は該把持部材17の上
端面17aに接触するため、スポンジ40に接触するこ
とはない。
aを把持したときに、その葉部分は該把持部材17の上
端面17aに接触するため、スポンジ40に接触するこ
とはない。
【0024】更に、本発明は、前記把持部材17の上端
面を、前部から後部に向けて上方に傾斜する傾斜面に形
成すると共に、この傾斜面の傾斜角度を大きく設定し
た、ことを特徴としている。
面を、前部から後部に向けて上方に傾斜する傾斜面に形
成すると共に、この傾斜面の傾斜角度を大きく設定し
た、ことを特徴としている。
【0025】図6において、前記把持部材17の上端面
17aは、該把持部材17の前進方向の前部から後部に
向けて上方に傾斜する傾斜面に形成されていて、しかも
この傾斜面の傾斜角度βが従来(図11参照)よりも大
きく設定されている。
17aは、該把持部材17の前進方向の前部から後部に
向けて上方に傾斜する傾斜面に形成されていて、しかも
この傾斜面の傾斜角度βが従来(図11参照)よりも大
きく設定されている。
【0026】この傾斜角度βが大きいと、前記把持部材
17により穂部11aを把持し、該穂部11aをクリッ
プ20に挿入した時点では、穂部11aの葉部分が把持
部材17の上端面17aの後部に接触していても、把持
部材17が挿入位置から後退する時には、葉部分と上端
面17aとが途中から離れて接触しなくなる。これによ
り、把持部材17の後退に伴う穂部11aの引き抜きが
防止される。
17により穂部11aを把持し、該穂部11aをクリッ
プ20に挿入した時点では、穂部11aの葉部分が把持
部材17の上端面17aの後部に接触していても、把持
部材17が挿入位置から後退する時には、葉部分と上端
面17aとが途中から離れて接触しなくなる。これによ
り、把持部材17の後退に伴う穂部11aの引き抜きが
防止される。
【0027】図7および図8は、既に接ぎ木処理を終了
した処理済苗を、この処理済苗に隣接しこれから接ぎ木
処理を行う処理苗から分離するための構成概略を示して
いる。すなわち、処理済苗と処理苗とが接近している
と、互いに接触したり絡み合ったりして処理苗の接ぎ木
処理作業に支障をきたすため、処理苗の接ぎ木処理作業
に先立ち、処理済苗を処理苗から離す必要がある。
した処理済苗を、この処理済苗に隣接しこれから接ぎ木
処理を行う処理苗から分離するための構成概略を示して
いる。すなわち、処理済苗と処理苗とが接近している
と、互いに接触したり絡み合ったりして処理苗の接ぎ木
処理作業に支障をきたすため、処理苗の接ぎ木処理作業
に先立ち、処理済苗を処理苗から離す必要がある。
【0028】このため、苗寄せ体50を矢印C方向に移
動させて、処理済苗を台木搬送コンベヤ24の下流側に
向けて寄せると共に、この苗寄せ体50による分離のみ
では不完全であるため、台木搬送コンベヤ24の側方
に、コンベヤ24の上流側から斜め下流側に向け上下2
か所からエアを吹き付けるエアブロー装置52,53が
設けられている。
動させて、処理済苗を台木搬送コンベヤ24の下流側に
向けて寄せると共に、この苗寄せ体50による分離のみ
では不完全であるため、台木搬送コンベヤ24の側方
に、コンベヤ24の上流側から斜め下流側に向け上下2
か所からエアを吹き付けるエアブロー装置52,53が
設けられている。
【0029】このエアブロー装置52,53は、苗寄せ
体50が移動動作に入る前から動作完了までの間、上下
2か所からエアを吹き続けることで、処理済苗と処理苗
とが互いに絡み合っている場合等に、その絡み合いをな
くし、苗同士が分離された状態で中間に苗寄せ体50を
挿入できるようにする。
体50が移動動作に入る前から動作完了までの間、上下
2か所からエアを吹き続けることで、処理済苗と処理苗
とが互いに絡み合っている場合等に、その絡み合いをな
くし、苗同士が分離された状態で中間に苗寄せ体50を
挿入できるようにする。
【0030】このように、エアブロー装置52,53
を、台木搬送コンベヤ24の側方で、かつ上下2か所に
設けることで、例えばエアブロー装置側に倒れかけてい
た処理済苗の姿勢を矯正することもできる。また、1つ
のエアブロー装置により、斜め上方からのみエアブロー
する場合に比較し、処理済苗の苗を倒すことが少なくな
ると共に、苗寄せ体50による確実な分離が可能とな
り、接ぎ木作業が良好に行える。
を、台木搬送コンベヤ24の側方で、かつ上下2か所に
設けることで、例えばエアブロー装置側に倒れかけてい
た処理済苗の姿勢を矯正することもできる。また、1つ
のエアブロー装置により、斜め上方からのみエアブロー
する場合に比較し、処理済苗の苗を倒すことが少なくな
ると共に、苗寄せ体50による確実な分離が可能とな
り、接ぎ木作業が良好に行える。
【0031】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。
る。
【0032】図1〜図4に示すように、穂木搬送コンベ
ヤ14により苗ポット12に収納された穂木苗11が搬
送されてくると、所定の接ぎ木処理位置にて、下部クラ
ンプ装置26により苗軸11bの下部を挟持すると共
に、掻き上げ部材16により穂木苗11の穂部11aを
上方に掻き上げ、その中間で停止する。次いで、穂部ク
ランプ装置15が、その把持部材17の先端部を開いた
まま水平方向に前進してきて、苗軸11bをクランプす
る。この苗軸11bをクランプした状態で、ナイフ27
が側方から移動してきて苗軸11bを斜めに切断する。
ヤ14により苗ポット12に収納された穂木苗11が搬
送されてくると、所定の接ぎ木処理位置にて、下部クラ
ンプ装置26により苗軸11bの下部を挟持すると共
に、掻き上げ部材16により穂木苗11の穂部11aを
上方に掻き上げ、その中間で停止する。次いで、穂部ク
ランプ装置15が、その把持部材17の先端部を開いた
まま水平方向に前進してきて、苗軸11bをクランプす
る。この苗軸11bをクランプした状態で、ナイフ27
が側方から移動してきて苗軸11bを斜めに切断する。
【0033】次に、この切断した穂部11aを、穂部ク
ランプ装置15により把持し台木苗21の穂部21aを
切断した台部21bに接続すべく、該穂部クランプ装置
15が縦軸18を中心として台木搬送コンベヤ24側
(図3のB方向)に回動し、前記穂部11aを台部21
bの先端にあてがわれたクリップ20に挿入する。この
穂部11aの挿入後、クリップ20を閉じて接ぎ木処理
を終了する。
ランプ装置15により把持し台木苗21の穂部21aを
切断した台部21bに接続すべく、該穂部クランプ装置
15が縦軸18を中心として台木搬送コンベヤ24側
(図3のB方向)に回動し、前記穂部11aを台部21
bの先端にあてがわれたクリップ20に挿入する。この
穂部11aの挿入後、クリップ20を閉じて接ぎ木処理
を終了する。
【0034】そして、前記穂部クランプ装置15は、前
記穂部11aを把持してクリップ20に挿入した後は、
後退移動して次なる動作に移行するが、この後退移動の
際、前記把持部材17の内側壁に取り付けられたスポン
ジ40の上端面40aが、把持部材17の上端面17a
の位置よりも所定量下方に離して貼り付けられているの
で、穂部11aの葉部分がこのスポンジ40に接触する
ことはないため、その摩擦力で一旦挿入した穂部11a
をクリップ20から引き抜くことはない。
記穂部11aを把持してクリップ20に挿入した後は、
後退移動して次なる動作に移行するが、この後退移動の
際、前記把持部材17の内側壁に取り付けられたスポン
ジ40の上端面40aが、把持部材17の上端面17a
の位置よりも所定量下方に離して貼り付けられているの
で、穂部11aの葉部分がこのスポンジ40に接触する
ことはないため、その摩擦力で一旦挿入した穂部11a
をクリップ20から引き抜くことはない。
【0035】また、前記把持部材17の上端面17aが
傾斜して形成され、かつその傾斜角度が大きく設定され
ているので、穂部クランプ装置15の後退移動時に、把
持部材17と穂部11aの葉部分との間の摩擦力で前記
穂部11aをクリップ20から引き抜くこともない。
傾斜して形成され、かつその傾斜角度が大きく設定され
ているので、穂部クランプ装置15の後退移動時に、把
持部材17と穂部11aの葉部分との間の摩擦力で前記
穂部11aをクリップ20から引き抜くこともない。
【0036】ところで、前記穂部11aをクリップ20
に挿入する時に、前記苗軸11bが曲がっていたりする
と、クリップ20への位置決めが困難となり接ぎ木ミス
を起こすことがある。そして、このミスの有無に拘らず
シーケンシャルに作業を続行するとすれば、次の穂木苗
11から穂部11aを切断すべく、穂部クランプ装置1
5は穂木搬送コンベヤ14側(図3のA方向)に回動す
る。この場合、前記により接ぎ木ミスをした穂部11a
は、穂部クランプ装置15における把持部材17の上部
に載置されたまま持ち回り、その後の接ぎ木処理に悪影
響を及ぼすおそれがある。
に挿入する時に、前記苗軸11bが曲がっていたりする
と、クリップ20への位置決めが困難となり接ぎ木ミス
を起こすことがある。そして、このミスの有無に拘らず
シーケンシャルに作業を続行するとすれば、次の穂木苗
11から穂部11aを切断すべく、穂部クランプ装置1
5は穂木搬送コンベヤ14側(図3のA方向)に回動す
る。この場合、前記により接ぎ木ミスをした穂部11a
は、穂部クランプ装置15における把持部材17の上部
に載置されたまま持ち回り、その後の接ぎ木処理に悪影
響を及ぼすおそれがある。
【0037】そこで、本実施の形態では、前記把持部材
17の取付け基部に設けたエアブロー装置45により、
前記把持部材17の上部に残留している穂部11aを吹
き飛ばすようにしている。このときのエアブローは、図
2に示すように、穂部クランプ装置15が穂木側と台木
側との間を回動するときの中間位置で行われるが、接ぎ
木ミスの有無に拘らずエアブローを行うこととする制御
の他、例えばセンサにより接ぎ木ミスを検出し、その検
出した場合にのみエアブローを行う制御等が考えられ
る。
17の取付け基部に設けたエアブロー装置45により、
前記把持部材17の上部に残留している穂部11aを吹
き飛ばすようにしている。このときのエアブローは、図
2に示すように、穂部クランプ装置15が穂木側と台木
側との間を回動するときの中間位置で行われるが、接ぎ
木ミスの有無に拘らずエアブローを行うこととする制御
の他、例えばセンサにより接ぎ木ミスを検出し、その検
出した場合にのみエアブローを行う制御等が考えられ
る。
【0038】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は、穂木苗か
ら切断した穂部を把持すべく開閉自在な把持部材を備
え、前記穂部を保持して、台木苗の穂部を切断・除去し
た台部に接続する接ぎ木装置における穂部クランプ装置
において、前記把持部材の取付け基部にエアブロー装置
を設け、前記把持部材に残留している接ぎ木ミスの穂部
を吹き飛ばすようにしたことにより、接ぎ木ミスの穂部
を持ち回ることがなくなり、この接ぎ木ミスした穂部に
よる二次障害のおそれを防止することができる。
ら切断した穂部を把持すべく開閉自在な把持部材を備
え、前記穂部を保持して、台木苗の穂部を切断・除去し
た台部に接続する接ぎ木装置における穂部クランプ装置
において、前記把持部材の取付け基部にエアブロー装置
を設け、前記把持部材に残留している接ぎ木ミスの穂部
を吹き飛ばすようにしたことにより、接ぎ木ミスの穂部
を持ち回ることがなくなり、この接ぎ木ミスした穂部に
よる二次障害のおそれを防止することができる。
【0039】また、本発明は、前記把持部材の対向する
内側壁に摩擦部材を取り付け、該摩擦部材の上端位置
を、前記把持部材の上端位置よりも所定量下方に離して
配置したことにより、穂木苗から切断された穂部と前記
摩擦部材とが接触しないため、把持部材の後退動作に伴
い一旦接ぎ木処理された穂部が摩擦力により引き抜かれ
ることを防止することができる。
内側壁に摩擦部材を取り付け、該摩擦部材の上端位置
を、前記把持部材の上端位置よりも所定量下方に離して
配置したことにより、穂木苗から切断された穂部と前記
摩擦部材とが接触しないため、把持部材の後退動作に伴
い一旦接ぎ木処理された穂部が摩擦力により引き抜かれ
ることを防止することができる。
【0040】更に、本発明は、前記把持部材の上端面
を、前部から後部に向けて上方に傾斜する傾斜面に形成
すると共に、この傾斜面の傾斜角度を大きく設定したこ
とにより、把持部材の後退動作の途中から該把持部材と
前記穂部が接触しなくなるため、一旦接ぎ木処理された
穂部が摩擦力により引き抜かれることを防止することが
できる。
を、前部から後部に向けて上方に傾斜する傾斜面に形成
すると共に、この傾斜面の傾斜角度を大きく設定したこ
とにより、把持部材の後退動作の途中から該把持部材と
前記穂部が接触しなくなるため、一旦接ぎ木処理された
穂部が摩擦力により引き抜かれることを防止することが
できる。
【図1】本発明が適用される接ぎ木装置の概略の平面図
である。
である。
【図2】図1の要部拡大平面図である。
【図3】本発明に係る穂部クランプ装置の平面図であ
る。
る。
【図4】図3の正面図である。
【図5】(a)は穂部と把持部材との位置関係を示す断
面図である。(b)は把持部材の内側壁を示す正面図で
ある。
面図である。(b)は把持部材の内側壁を示す正面図で
ある。
【図6】把持部材の正面図である。
【図7】処理済苗を処理苗から分離するための構成概略
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図8】処理済苗を処理苗から分離するための構成概略
を示す正面図である。
を示す正面図である。
【図9】接ぎ木処理を終了した接ぎ木苗の正面図であ
る。
る。
【図10】(a)は穂部と把持部材との位置関係を示す
従来例の断面図である。(b)は把持部材の内側壁を示
す従来例の正面図である。
従来例の断面図である。(b)は把持部材の内側壁を示
す従来例の正面図である。
【図11】把持部材の従来例の正面図である。
10 接ぎ木装置 11 穂木苗 11a 穂部 11b 苗軸 14 穂木搬送コンベヤ 15 穂部クランプ装置 17 把持部材 18 縦軸 20 クリップ 21 台木苗 21b 台部 24 台木搬送コンベヤ 40 スポンジ 45 エアブロー装置 50 苗寄せ体 52,53 エアブロー装置
Claims (3)
- 【請求項1】 穂木苗から切断した穂部を把持すべく開
閉自在な把持部材を備え、前記穂部を保持して、台木苗
の穂部を切断・除去した台部に接続する接ぎ木装置にお
ける穂部クランプ装置において、 前記把持部材の取付け基部にエアブロー装置を設け、前
記把持部材に残留している接ぎ木ミスの穂部を吹き飛ば
すようにした、 ことを特徴とする接ぎ木装置における穂部クランプ装
置。 - 【請求項2】 前記把持部材の対向する内側壁に摩擦部
材を取り付け、 該摩擦部材の上端位置を、前記把持部材の上端位置より
も所定量下方に離して配置した、 ことを特徴とする請求項1記載の接ぎ木装置における穂
部クランプ装置。 - 【請求項3】 前記把持部材の上端面を、前部から後部
に向けて上方に傾斜する傾斜面に形成すると共に、この
傾斜面の傾斜角度を大きく設定した、 ことを特徴とする請求項1記載の接ぎ木装置における穂
部クランプ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8160164A JPH104785A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 接ぎ木装置における穂部クランプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8160164A JPH104785A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 接ぎ木装置における穂部クランプ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH104785A true JPH104785A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=15709250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8160164A Pending JPH104785A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 接ぎ木装置における穂部クランプ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH104785A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0928727A2 (en) | 1998-01-13 | 1999-07-14 | Nissan Motor Co., Ltd. | Brake pedal apparatus for vehicle |
-
1996
- 1996-06-20 JP JP8160164A patent/JPH104785A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0928727A2 (en) | 1998-01-13 | 1999-07-14 | Nissan Motor Co., Ltd. | Brake pedal apparatus for vehicle |
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