JPH104747A - 刈取部の前処理部駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 引起し駆動軸から引起しケ−ス内の引起しチ
エンへの伝動構造を簡潔にして部品点数を低減しコスト
安にするとともに製作を簡単にする。 【解決手段】 引起しケ−ス（１）上部の裏面から引起
しチエン（７）回動用の駆動スプロケット軸（８）を延
出し、延出軸部（８ａ）の下側において引起しケ−ス
（１）との間に形成される空間に引起し駆動軸（９）の
上端部を入り込ませ、その上端部から伝動部材を介して
延出軸部（８ａ）に動力を伝達するものにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、後傾姿勢で立設す
る引起しケ−スと、その後方に稈元を切断する刈刃と刈
取る穀稈の掻込機構と後方に搬送する稈元搬送装置およ
び縦搬送装置と穂先係送装置とからなる刈取部の前処理
部駆動装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、上記のようなコンバイン等の刈取
部の前処理部駆動装置としては、特開平７−２５０５４
０号公報に記載されるところのものが公開されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載された
従来の前処理部への駆動手段によれば、引起しケ−スの
上端位置を下げることはできるものの、引起しケ−スの
上部裏面がわからこの引起しケ−ス内に動力を供給する
引起し駆動軸からの伝動構造が複雑になって部品点数も
多くなりコスト高になるなどの欠点を有しているのであ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、引起しケ−ス
上部の裏面から引起しチエン回動用の駆動スプロケット
軸を延出し、該延出軸部の下側において引起しケ−スと
の間に形成される空間に引起し駆動軸の上端部を入り込
ませ、その上端部から伝動部材を介して前記延出軸部に
動力を伝達する構成にしたことによって、引起し駆動軸
から引起しケ−ス内の引起しチエンへの伝動構造が簡潔
になり部品点数は低減しコスト安になるとともに製作が
簡単にできる。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明による前処理部駆動装置
は、後傾姿勢で立設する引起しケ−スと、その後方に稈
元を切断する刈刃と刈取る穀稈の掻込機構と後方に搬送
する稈元搬送装置および縦搬送装置と穂先係送装置を設
けた刈取部において、前記引起しケ−ス上部の裏面から
引起しチエン回動用の駆動スプロケット軸を延出し、該
延出軸部の下側において引起しケ−スとの間に形成され
る空間に引起し駆動軸の上端部を入り込ませ、その上端
部からベベルギヤ等の伝動部材を介して前記延出軸部に
動力を伝達し引起しチエンを回動させる。

【０００６】その場合に、引起し駆動軸を、列設する数
個の引起しケ−スと同数設けて、各引起し駆動軸から駆
動スプロケット軸を個々に駆動する構成にしたものにあ
っては一層効果的である。

【０００７】

【実施例】以下、本発明による刈取部の前処理部駆動装
置について実施例図を参照し説明すると、この刈取部は
走行機台上に搭載した脱穀部の前方に設けられて、刈取
部で刈取られた刈取穀稈を脱穀部に供給して脱穀処理す
るところのコンバインを構成している。

【０００８】そして、その刈取部は最前部に分草板（１
０）を、その後に後傾姿勢で立設する引起しケ−ス
（１）を横方向に数個列設した３条刈りのもので、引起
しケ−ス（１）の後方には刈刃（２）と掻込機構（３）
および左右一対の稈元搬送装置（４）と上部搬送装置
（１１）が設けられ、これらによって後方に搬送された
刈取穀稈が縦搬送装置（５）と穂先係送装置（６）に受
継がれて脱穀部に送り込まれるようになっている。な
お、（１２）（１２）は両側の引起しケ−ス（１）の裏
面から後方に延出する穂部ガイドである。

【０００９】そこで、前処理部、即ち引起しケ−ス
（１）内の引起しチエン（７）への駆動手段について記
載すると、（１３）はエンジンからの動力を入力する刈
取１軸ケ−ス、（１４）はこの刈取１軸ケ−ス（１３）
から前下方に突設した刈取２軸ケ−ス、（１６）は刈取
２軸ケ−ス（１４）の先端部に左右方向に連結した刈取
３軸ケ−ス（１５）から引起しケ−ス（１）上部の裏面
に向けて立設する引起し駆動軸ケ−スで、各ケ−ス（１
３）（１４）（１５）内に内装の伝動軸により伝動する
引起し駆動軸（９）を内蔵している。

【００１０】そして、前記引起しケ−ス（１）上部の裏
面から引起しタインを等間隔に装着する引起しチエン
（７）を掛け廻す駆動スプロケット（１７）を軸着して
いる駆動スプロケット軸（８）を後方に延出し、その延
出軸部（８ａ）の下側において引起しケ−ス（１）の裏
面との間に形成される空間に前記引起し駆動軸ケ−ス
（１６）内から突出する引起し駆動軸（９）の上端部を
入り込ませ、その上端部と駆動スプロケット軸（８）の
延出軸部（８ａ）とにベベルギヤ（１８）（１８）を軸
着して引起し駆動軸（９）から駆動スプロケット軸
（８）を伝動し引起しチエン（７）を回動させるのであ
る。

【００１１】なお、（１９）は引起しケ−ス（１）の裏
面に固設されて前記の延出軸部（８ａ）と引起し駆動軸
（９）の上端部およびベベルギヤ（１８）（１８）を収
蔵するギヤボックスである。

【００１２】前記のように、この実施例のものは数個の
引起しケ−ス（１）を列設する３条刈りのものであっ
て、「図３」に示すように、引起しケ−ス（１）と同数
の引起し駆動軸ケ−ス（１６）を立設し各ギヤボックス
（１９）を介して個々に駆動スプロケット軸（８）を駆
動するようにしてある。

【００１３】この実施例に示す３条刈り、あるいはそれ
以上の条数を刈取るもので、個々に駆動スプロケット軸
（８）を駆動するようにしたもので、駆動スプロケット
軸（８）の延出軸部（８ａ）の下側において引起しケ−
ス（１）の裏面との間に形成される空間に引起し駆動軸
（９）の上端部を入り込ませ、その上端部と延出軸部
（８ａ）とにベベルギヤ（１８）（１８）を軸着して引
起し駆動軸（９）から駆動スプロケット軸（８）を駆動
すると、「図２」に示す引起し駆動ケ−ス（１６）後側
のＡ部に広いスペ−スがとれて前記穂先係送装置（６）
の始端部を引起しケ−ス（１）近くまで延ばすことがで
きるのである。

【００１４】

【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、次に記載する効果を奏するのである。

【００１５】引起しケ−ス上部の裏面から引起しチエン
回動用の駆動スプロケット軸を延出し、該延出軸部の下
側において引起しケ−スとの間に形成される空間に引起
し駆動軸の上端部を入り込ませ、その上端部から伝動部
材を介して前記延出軸部に動力を伝達するから、引起し
駆動軸から引起しケ−ス内の引起しチエンへの伝動構造
が簡潔になって部品点数を低減してコスト安になるとと
もに製作が簡単にできる利点を有する。

【００１６】また、前項記載のような引起し駆動軸から
引起しチエンへの伝動構造の採用によって引起しケ−ス
上部がわの前後幅が圧縮され、操縦部のオペレ−タから
の見通しがよくなる。

【００１７】引起し駆動軸を、列設する数個の引起しケ
−スと同数設けて、各引起し駆動軸から駆動スプロケッ
ト軸を個々に駆動させるものにあっては、前項に記載す
る効果およびその前の項に記載する利点に加えて、引起
し駆動軸を内蔵する引起し駆動ケ−スの後側に広いスペ
−スがとれて穂先係送装置の始端部を引起しケ−ス近く
まで延ばすことができ、穂先係送装置の前側に穂先の搬
送を行うものを設ける必要がなくなって、尚一層構造を
簡潔にできる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】前処理部駆動装置を示す側面図である。

【図２】刈取部の側面図である。

【図３】前処理部の平面図である。

【符号の説明】

１ 引起しケ−ス ２ 刈刃 ３ 掻込機構 ４ 稈元搬送装置 ５ 縦搬送装置 ６ 穂先係送装置 ７ 引起しチエン ８ 駆動スプロケット軸 ８ａ 延出軸部 ９ 引起し駆動軸

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 後傾姿勢で立設する引起しケ−ス（１）
   と、その後方に稈元を切断する刈刃（２）と刈取る穀稈
   の掻込機構（３）と後方に搬送する稈元搬送装置（４）
   および縦搬送装置（５）と穂先係送装置（６）を設けた
   もので、前記引起しケ−ス（１）上部の裏面から引起し
   チエン（７）回動用の駆動スプロケット軸（８）を延出
   し、該延出軸部（８ａ）の下側において引起しケ−ス
   （１）との間に形成される空間に引起し駆動軸（９）の
   上端部を入り込ませ、その上端部から伝動部材を介して
   前記延出軸部（８ａ）に動力を伝達する構成にしたこと
   を特徴とする刈取部の前処理部駆動装置。
2. 【請求項２】 引起し駆動軸（９）を、列設する数個の
   引起しケ−ス（１）と同数設けて、各引起し駆動軸
   （９）から駆動スプロケット軸（８）を個々に駆動する
   構成にしてあることを特徴とする請求項１．記載の刈取
   部の前処理部駆動装置。