JPH1046905A - 吊り戸用走行装置及びそれに用いられるストッパー部材 - Google Patents
吊り戸用走行装置及びそれに用いられるストッパー部材Info
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- JPH1046905A JPH1046905A JP20977896A JP20977896A JPH1046905A JP H1046905 A JPH1046905 A JP H1046905A JP 20977896 A JP20977896 A JP 20977896A JP 20977896 A JP20977896 A JP 20977896A JP H1046905 A JPH1046905 A JP H1046905A
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- traveling
- opening
- hanging door
- door
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 定位置停止手段の開閉移動方向での取付け誤
差や躯体等の固定部側の長期使用に伴う開閉移動方向で
の寸法的な狂いが生じた場合でも、簡単な調節操作をも
って、閉じ操作された両吊り戸の端面間又は吊り戸の端
面と躯体との間の間隔が設定間隔となる状態で所定位置
に停止させる。 【解決手段】 吊り戸Aに取付け可能なケーシングB
に、固定部W側のガイド溝3に沿って吊り戸Aを吊下げ
状態で開閉自在に移動案内する走行部4と、前記ケーシ
ングBに対する走行部4の開閉移動方向での取付け位置
を調節する左右位置調節手段Cとを設ける。
差や躯体等の固定部側の長期使用に伴う開閉移動方向で
の寸法的な狂いが生じた場合でも、簡単な調節操作をも
って、閉じ操作された両吊り戸の端面間又は吊り戸の端
面と躯体との間の間隔が設定間隔となる状態で所定位置
に停止させる。 【解決手段】 吊り戸Aに取付け可能なケーシングB
に、固定部W側のガイド溝3に沿って吊り戸Aを吊下げ
状態で開閉自在に移動案内する走行部4と、前記ケーシ
ングBに対する走行部4の開閉移動方向での取付け位置
を調節する左右位置調節手段Cとを設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家具や建具などに
装備される引戸や折れ戸等を吊下げ状態で開閉自在に移
動案内する吊り戸用走行装置及びそれに用いられる定位
置停止用のストッパー部材の改良に関する。
装備される引戸や折れ戸等を吊下げ状態で開閉自在に移
動案内する吊り戸用走行装置及びそれに用いられる定位
置停止用のストッパー部材の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の吊り戸用走行装置では、吊り戸に
ネジやビス等で取付けられる本体から上方に吊り軸を延
出し、この吊り軸の上端部に、固定部の一例である鴨居
に取付けられたレールに沿って転動する複数のローラー
を備えた走行部を連結して構成していた(例えば、特開
平7−310470号公報参照)。
ネジやビス等で取付けられる本体から上方に吊り軸を延
出し、この吊り軸の上端部に、固定部の一例である鴨居
に取付けられたレールに沿って転動する複数のローラー
を備えた走行部を連結して構成していた(例えば、特開
平7−310470号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、この種の吊り
戸の走行案内構造においては、例えば、吊り戸がレール
に沿って開閉方向の端部に移動したとき、走行部のロー
ラーが入り込むV字状の凹部を前記レールの走行ガイド
面に形成したり、或いは、吊り戸がレールに沿って開閉
方向の端部に移動したとき、走行部に対して横方向から
弾性的に係合する板バネを前記レールに取付けるなど、
吊り戸を開閉移動方向の端部の所定位置で停止保持する
定位置停止手段を設けている。そして、前記定位置停止
手段により、例えば、両開き式の吊り戸の場合では、閉
じ操作された両吊り戸の端面同士の衝突、片開き式の吊
り戸の場合では、閉じ操作された吊り戸の端面と柱等の
躯体との衝突をそれぞれ抑制して、その衝突に起因する
騒音発生を軽減するとともに、戸当たりに衝突したとき
の反動で吊り戸が戻り移動することを抑制している。し
かし、前記定位置停止手段の開閉移動方向での取付け誤
差、或いは、柱等の躯体を含む固定部側の長期使用に伴
う開閉移動方向での寸法的な狂いが生じた場合、従来で
は、本体に対する走行部の開閉移動方向での取付け位置
が一定、換言すれば、吊り戸に対する走行部の開閉移動
方向での取付け位置が一定であるため、前記定位置停止
手段によって停止された両吊り戸の端面間又は吊り戸の
端面と躯体との間に設定間隔(零を含む)以上の大きな
隙間が発生したり、或いは、前記定位置停止手段による
定位置停止機能が働く前に両吊り戸同士又は吊り戸の端
面と躯体とが接当することがあった。そのため、前述の
開閉移動方向での取付け誤差や長期使用に伴う開閉移動
方向での寸法的な狂いが生じたとき、その誤差や狂いに
相当する寸法分だけ、本体を吊り戸から取外して付け替
えなければならないため、その付け替え作業に多くの手
間を要するばかりでなく、前回のビス孔等の取付け跡の
影響によって付け替えられた本体にガタ付きを招来する
可能性があった。
戸の走行案内構造においては、例えば、吊り戸がレール
に沿って開閉方向の端部に移動したとき、走行部のロー
ラーが入り込むV字状の凹部を前記レールの走行ガイド
面に形成したり、或いは、吊り戸がレールに沿って開閉
方向の端部に移動したとき、走行部に対して横方向から
弾性的に係合する板バネを前記レールに取付けるなど、
吊り戸を開閉移動方向の端部の所定位置で停止保持する
定位置停止手段を設けている。そして、前記定位置停止
手段により、例えば、両開き式の吊り戸の場合では、閉
じ操作された両吊り戸の端面同士の衝突、片開き式の吊
り戸の場合では、閉じ操作された吊り戸の端面と柱等の
躯体との衝突をそれぞれ抑制して、その衝突に起因する
騒音発生を軽減するとともに、戸当たりに衝突したとき
の反動で吊り戸が戻り移動することを抑制している。し
かし、前記定位置停止手段の開閉移動方向での取付け誤
差、或いは、柱等の躯体を含む固定部側の長期使用に伴
う開閉移動方向での寸法的な狂いが生じた場合、従来で
は、本体に対する走行部の開閉移動方向での取付け位置
が一定、換言すれば、吊り戸に対する走行部の開閉移動
方向での取付け位置が一定であるため、前記定位置停止
手段によって停止された両吊り戸の端面間又は吊り戸の
端面と躯体との間に設定間隔(零を含む)以上の大きな
隙間が発生したり、或いは、前記定位置停止手段による
定位置停止機能が働く前に両吊り戸同士又は吊り戸の端
面と躯体とが接当することがあった。そのため、前述の
開閉移動方向での取付け誤差や長期使用に伴う開閉移動
方向での寸法的な狂いが生じたとき、その誤差や狂いに
相当する寸法分だけ、本体を吊り戸から取外して付け替
えなければならないため、その付け替え作業に多くの手
間を要するばかりでなく、前回のビス孔等の取付け跡の
影響によって付け替えられた本体にガタ付きを招来する
可能性があった。
【0004】また、前記レールに、吊り戸がレールに沿
って開閉方向の端部に移動したとき、走行部に対して横
方向から弾性的に係合する板バネを取付けるにあたって
は、前記レールの側壁に、板バネの横外側への弾性変形
を許容するための開口を形成する必要があるが、この開
口の形成位置は、施工現場での吊り戸の取付け条件によ
って開閉移動方向で変化するため、開口を備えたレール
を予め製作することができず、その結果、施工現場での
開口形成作業となるため、吊り戸の取付け作業に多くの
手間を要する問題があった。
って開閉方向の端部に移動したとき、走行部に対して横
方向から弾性的に係合する板バネを取付けるにあたって
は、前記レールの側壁に、板バネの横外側への弾性変形
を許容するための開口を形成する必要があるが、この開
口の形成位置は、施工現場での吊り戸の取付け条件によ
って開閉移動方向で変化するため、開口を備えたレール
を予め製作することができず、その結果、施工現場での
開口形成作業となるため、吊り戸の取付け作業に多くの
手間を要する問題があった。
【0005】本発明は、上述の実情に鑑みてなされたも
のであって、第1の主たる課題は、定位置停止手段の開
閉移動方向での取付け誤差や躯体等の固定部側の長期使
用に伴う開閉移動方向での寸法的な狂いが生じた場合で
も、簡単な調節操作をもって、閉じ操作された両吊り戸
の端面間又は吊り戸の端面と躯体との間の間隔が設定間
隔となる状態で所定位置に停止させることのできる吊り
戸用走行装置を提供する点にあり、また、第2の主たる
課題は、定位置停止手段を構成するためのレール側の加
工を簡略化して、吊り戸の取付け作業能率の向上を図る
ことのできる吊り吊り戸用走行装置のストッパー部材を
提供する点にある。
のであって、第1の主たる課題は、定位置停止手段の開
閉移動方向での取付け誤差や躯体等の固定部側の長期使
用に伴う開閉移動方向での寸法的な狂いが生じた場合で
も、簡単な調節操作をもって、閉じ操作された両吊り戸
の端面間又は吊り戸の端面と躯体との間の間隔が設定間
隔となる状態で所定位置に停止させることのできる吊り
戸用走行装置を提供する点にあり、また、第2の主たる
課題は、定位置停止手段を構成するためのレール側の加
工を簡略化して、吊り戸の取付け作業能率の向上を図る
ことのできる吊り吊り戸用走行装置のストッパー部材を
提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による
吊り戸用走行装置の特徴構成は、吊り戸に取付け可能な
ケーシングに、固定部側のガイド溝に沿って吊り戸を吊
下げ状態で開閉自在に移動案内する走行部と、前記ケー
シングに対する走行部の開閉移動方向での取付け位置を
調節する左右位置調節手段とを設けた点にある。前記特
徴構成によれば、例えば、吊り戸に取付けられた走行装
置の走行部とレールとの間、又は、走行部が走行するレ
ールの特定位置に設けられる定位置停止手段の開閉移動
方向での取付け誤差、或いは、柱等の躯体を含む固定部
側の長期使用に伴う開閉移動方向での寸法的な狂いが生
じた場合でも、前記左右位置調節手段を操作することに
よって、閉じ操作された両引戸の端面間又は引戸の端面
と躯体との間の間隔が設定間隔になった時点で定位置停
止手段が確実に機能する状態に迅速、容易に調節するこ
とができる。従って、従来のように、吊り戸に対してケ
ーシングを付け替える必要がなく、左右位置調節手段の
操作といった簡単な調節操作をもって、閉じ操作された
両引戸の端面間又は引戸の端面と躯体との間の間隔が設
定間隔となる状態で所定位置に停止させることができ
る。
吊り戸用走行装置の特徴構成は、吊り戸に取付け可能な
ケーシングに、固定部側のガイド溝に沿って吊り戸を吊
下げ状態で開閉自在に移動案内する走行部と、前記ケー
シングに対する走行部の開閉移動方向での取付け位置を
調節する左右位置調節手段とを設けた点にある。前記特
徴構成によれば、例えば、吊り戸に取付けられた走行装
置の走行部とレールとの間、又は、走行部が走行するレ
ールの特定位置に設けられる定位置停止手段の開閉移動
方向での取付け誤差、或いは、柱等の躯体を含む固定部
側の長期使用に伴う開閉移動方向での寸法的な狂いが生
じた場合でも、前記左右位置調節手段を操作することに
よって、閉じ操作された両引戸の端面間又は引戸の端面
と躯体との間の間隔が設定間隔になった時点で定位置停
止手段が確実に機能する状態に迅速、容易に調節するこ
とができる。従って、従来のように、吊り戸に対してケ
ーシングを付け替える必要がなく、左右位置調節手段の
操作といった簡単な調節操作をもって、閉じ操作された
両引戸の端面間又は引戸の端面と躯体との間の間隔が設
定間隔となる状態で所定位置に停止させることができ
る。
【0007】本発明の請求項2による吊り戸用走行装置
の特徴構成は、前記ケーシングに対する前記走行部の上
下方向での取付け位置を調節する上下位置調節手段が設
けられている点にある。前記特徴構成によれば、吊り戸
の上端縁とガイド溝を備えた固定部との上下間隔が開閉
移動方向(左右方向)で異なる場合、或いは、閉じ操作
された吊り戸の端面と柱等の躯体との間隔が上下方向で
異なる場合でも、前記上下位置調節手段を操作して、前
記ケーシングに対する走行部の上下方向での取付け位置
を調節することによって、前記間隔をそれの長手方向
(開閉移動方向又は上下方向)で均等化することができ
るから、このような間隔修正作業を迅速、容易に行うこ
とができる。
の特徴構成は、前記ケーシングに対する前記走行部の上
下方向での取付け位置を調節する上下位置調節手段が設
けられている点にある。前記特徴構成によれば、吊り戸
の上端縁とガイド溝を備えた固定部との上下間隔が開閉
移動方向(左右方向)で異なる場合、或いは、閉じ操作
された吊り戸の端面と柱等の躯体との間隔が上下方向で
異なる場合でも、前記上下位置調節手段を操作して、前
記ケーシングに対する走行部の上下方向での取付け位置
を調節することによって、前記間隔をそれの長手方向
(開閉移動方向又は上下方向)で均等化することができ
るから、このような間隔修正作業を迅速、容易に行うこ
とができる。
【0008】本発明の請求項3による吊り戸用走行装置
の特徴構成は、前記走行部が、ケーシング側から上方に
延出された吊り軸に対して上下方向に遊動自在に保持さ
れている点にある。前記特徴構成によれば、吊り戸に持
ち上げ方向の外力が作用しても、その外力による吊り戸
の持ち上げ量が、ケーシング側の吊り軸に対する走行部
の上下遊動範囲内であれば、前記走行部に無理な力が作
用することがない又は作用する力を減少することができ
るから、ガイド溝を備えた固定部に走行部が押圧される
ことに起因する損傷を抑制することができる。
の特徴構成は、前記走行部が、ケーシング側から上方に
延出された吊り軸に対して上下方向に遊動自在に保持さ
れている点にある。前記特徴構成によれば、吊り戸に持
ち上げ方向の外力が作用しても、その外力による吊り戸
の持ち上げ量が、ケーシング側の吊り軸に対する走行部
の上下遊動範囲内であれば、前記走行部に無理な力が作
用することがない又は作用する力を減少することができ
るから、ガイド溝を備えた固定部に走行部が押圧される
ことに起因する損傷を抑制することができる。
【0009】本発明の請求項4による吊り戸用走行装置
の特徴構成は、前記走行体に、前記ガイド溝を備えたレ
ールに付設されたストッパー部材の下向き凹部に対して
下方から係脱自在な係合体と、該係合体を係合方向に弾
性力で突出付勢する弾性付勢体とが設けられている点に
ある。前記特徴構成によれば、前記吊り戸に取付けられ
る走行装置側に、吊り戸を開閉移動方向の端部側の特定
位置で停止保持するための定位置停止手段の構成部品の
うち、可動部品である係合体及び弾性付勢体を組付ける
が故に、レール側には非可動部品である簡素なストッパ
ー部材を付設するだけで済み、施工現場での吊り戸の取
付け作業を能率良く行うことができる。
の特徴構成は、前記走行体に、前記ガイド溝を備えたレ
ールに付設されたストッパー部材の下向き凹部に対して
下方から係脱自在な係合体と、該係合体を係合方向に弾
性力で突出付勢する弾性付勢体とが設けられている点に
ある。前記特徴構成によれば、前記吊り戸に取付けられ
る走行装置側に、吊り戸を開閉移動方向の端部側の特定
位置で停止保持するための定位置停止手段の構成部品の
うち、可動部品である係合体及び弾性付勢体を組付ける
が故に、レール側には非可動部品である簡素なストッパ
ー部材を付設するだけで済み、施工現場での吊り戸の取
付け作業を能率良く行うことができる。
【0010】本発明の請求項5による吊り戸用走行装置
の特徴構成は、前記左右位置調節手段を構成するに、前
記走行部に連結された可動体を、ケーシングに対して開
閉移動方向から摺動のみ自在に内嵌し、この可動体に、
前記ケーシングに形成されたネジ部に対して開閉移動方
向から螺合されるネジ部材を回転のみ自在に設けるとと
もに、前記ネジ部材を可動体の外面側から螺合操作する
操作窓を前記可動体に形成した点にある。前記特徴構成
によれば、可動体に形成した操作窓を通してネジ部材を
回転操作すると、該ネジ部材とケーシング側のネジ部と
の螺進に連れてケーシングと可動体とが相対摺動し、ケ
ーシングに対する走行部の取付け位置が開閉移動方向
(左右方向)で調節される。従って、ケーシングと可動
体との摺動面で吊り戸の荷重を分散支持させて、耐久性
の向上を図りながも、ケーシングに対して可動体をスム
ースに摺動させることができ、しかも、ネジ部材に対す
る操作を可動体の外面側から迅速、容易に行うことがで
きる。
の特徴構成は、前記左右位置調節手段を構成するに、前
記走行部に連結された可動体を、ケーシングに対して開
閉移動方向から摺動のみ自在に内嵌し、この可動体に、
前記ケーシングに形成されたネジ部に対して開閉移動方
向から螺合されるネジ部材を回転のみ自在に設けるとと
もに、前記ネジ部材を可動体の外面側から螺合操作する
操作窓を前記可動体に形成した点にある。前記特徴構成
によれば、可動体に形成した操作窓を通してネジ部材を
回転操作すると、該ネジ部材とケーシング側のネジ部と
の螺進に連れてケーシングと可動体とが相対摺動し、ケ
ーシングに対する走行部の取付け位置が開閉移動方向
(左右方向)で調節される。従って、ケーシングと可動
体との摺動面で吊り戸の荷重を分散支持させて、耐久性
の向上を図りながも、ケーシングに対して可動体をスム
ースに摺動させることができ、しかも、ネジ部材に対す
る操作を可動体の外面側から迅速、容易に行うことがで
きる。
【0011】本発明の請求項6による吊り戸用走行装置
の特徴構成は、前記ケーシングの内面と可動体との相対
向する部位に、前記開閉移動方向から摺動自在に嵌合す
る嵌合凸部と嵌合凹部が形成されている点にある。前記
特徴構成によれば、ケーシングと可動体との摺動面、及
び、嵌合凸部と嵌合凹部との嵌合面でそれぞれ吊り戸の
荷重を分散支持させることができるから、走行装置の耐
久性を更に向上することができる。
の特徴構成は、前記ケーシングの内面と可動体との相対
向する部位に、前記開閉移動方向から摺動自在に嵌合す
る嵌合凸部と嵌合凹部が形成されている点にある。前記
特徴構成によれば、ケーシングと可動体との摺動面、及
び、嵌合凸部と嵌合凹部との嵌合面でそれぞれ吊り戸の
荷重を分散支持させることができるから、走行装置の耐
久性を更に向上することができる。
【0012】本発明の請求項7による吊り戸用走行装置
の特徴構成は、前記可動体の下側部と、該下側部が開閉
移動方向から摺動自在に嵌合するケーシングの下側部と
の対向面に、上下方向から接当する荷重受け面を形成し
た点にある。前記特徴構成によれば、前記可動体の下側
部とケーシングの下側部との対向面に形成した荷重受け
面、及び、ケーシングと可動体との摺動面でそれぞれ吊
り戸の荷重を分散支持させることができるから、走行装
置の耐久性を更に向上することができる。
の特徴構成は、前記可動体の下側部と、該下側部が開閉
移動方向から摺動自在に嵌合するケーシングの下側部と
の対向面に、上下方向から接当する荷重受け面を形成し
た点にある。前記特徴構成によれば、前記可動体の下側
部とケーシングの下側部との対向面に形成した荷重受け
面、及び、ケーシングと可動体との摺動面でそれぞれ吊
り戸の荷重を分散支持させることができるから、走行装
置の耐久性を更に向上することができる。
【0013】本発明の請求項8による吊り戸用走行装置
の特徴構成は、前記上下位置調節手段が、前記ケーシン
グの外面側から回転操作自在な第1傘歯車と、該第1傘
歯車の回転を走行部の上下動に変換する第2傘歯車とか
ら構成されている点にある。前記特徴構成によれば、前
記ケーシングに対する走行体の上下方向での取付け位置
調節を、ケーシングの外面側から第1傘歯車を回転操作
するだけで簡単に行うことができるとともに、この上下
位置調節手段を、両傘歯車を利用して簡単かつ安価に製
作することができる。
の特徴構成は、前記上下位置調節手段が、前記ケーシン
グの外面側から回転操作自在な第1傘歯車と、該第1傘
歯車の回転を走行部の上下動に変換する第2傘歯車とか
ら構成されている点にある。前記特徴構成によれば、前
記ケーシングに対する走行体の上下方向での取付け位置
調節を、ケーシングの外面側から第1傘歯車を回転操作
するだけで簡単に行うことができるとともに、この上下
位置調節手段を、両傘歯車を利用して簡単かつ安価に製
作することができる。
【0014】本発明の請求項9による吊り戸用走行装置
のストッパー部材の特徴構成は、前記ストッパー部材
に、前記係合体を弾性付勢力に抗して押し下げながら下
向き凹部に移入案内する傾斜カム面と、前記レールに対
して開閉移動方向からのみ着脱自在で、かつ、開閉移動
方向に沿って摺動自在に嵌合する取付け部とが形成され
ている点にある。前記特徴構成によれば、吊り戸を開閉
移動方向の端部側の特定位置で停止させる際、吊り戸と
一体的に移動する係合体を、ストッパー部材の傾斜カム
面で弾性付勢力に抗して押し下げながら下向き凹部にス
ムースに移入案内することができるばかりでなく、スト
ッパー部材の取付け部をレールに嵌合させた状態では、
開閉移動方向に対して交差する方向でのストッパー部材
の移動を規制することができるから、該ストッパー部材
をビス等の簡易な固定具でレールに固定することができ
る。しかも、このストッパー部材の取付け部は、レール
に対して開閉移動方向に摺動自在であるから、施工現場
での吊り戸の取付け条件によってストッパー部材の固定
位置が開閉移動方向で変化する場合でも、該ストッパー
部材の摺動操作のみによって簡単に対応することがで
き、吊り戸の取付け作業を能率良く行うことができる。
のストッパー部材の特徴構成は、前記ストッパー部材
に、前記係合体を弾性付勢力に抗して押し下げながら下
向き凹部に移入案内する傾斜カム面と、前記レールに対
して開閉移動方向からのみ着脱自在で、かつ、開閉移動
方向に沿って摺動自在に嵌合する取付け部とが形成され
ている点にある。前記特徴構成によれば、吊り戸を開閉
移動方向の端部側の特定位置で停止させる際、吊り戸と
一体的に移動する係合体を、ストッパー部材の傾斜カム
面で弾性付勢力に抗して押し下げながら下向き凹部にス
ムースに移入案内することができるばかりでなく、スト
ッパー部材の取付け部をレールに嵌合させた状態では、
開閉移動方向に対して交差する方向でのストッパー部材
の移動を規制することができるから、該ストッパー部材
をビス等の簡易な固定具でレールに固定することができ
る。しかも、このストッパー部材の取付け部は、レール
に対して開閉移動方向に摺動自在であるから、施工現場
での吊り戸の取付け条件によってストッパー部材の固定
位置が開閉移動方向で変化する場合でも、該ストッパー
部材の摺動操作のみによって簡単に対応することがで
き、吊り戸の取付け作業を能率良く行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、片開き式の吊り戸
Aに装備された走行装置を示し、木製等の吊り戸Aに対
する取付け部1を備えたケーシングBに、固定部の一例
である鴨居W側の走行ガイド溝3に沿って吊り戸Aを吊
下げ状態で左右方向に開閉自在に移動案内する走行部4
と、前記ケーシングBに対する走行部4の開閉移動方向
(以下、左右方向と記載する)での取付け位置を調節す
る左右位置調節手段C、及び、前記ケーシングBに対す
る走行部4の上下方向での取付け位置を調節する上下位
置調節手段Dとを設けてある。
Aに装備された走行装置を示し、木製等の吊り戸Aに対
する取付け部1を備えたケーシングBに、固定部の一例
である鴨居W側の走行ガイド溝3に沿って吊り戸Aを吊
下げ状態で左右方向に開閉自在に移動案内する走行部4
と、前記ケーシングBに対する走行部4の開閉移動方向
(以下、左右方向と記載する)での取付け位置を調節す
る左右位置調節手段C、及び、前記ケーシングBに対す
る走行部4の上下方向での取付け位置を調節する上下位
置調節手段Dとを設けてある。
【0016】前記ケーシングBは、図6に示すように、
吊り戸Aの上側角部に切削形成された取付け溝部5内に
左右方向から挿入可能で、かつ、左右方向の一側方(図
1では躯体の一例である柱H側)に向かって開口するナ
イロン樹脂等の合成樹脂製又は金属製等のケース6と、
該ケース6の開口を閉止する着脱自在なナイロン樹脂等
の合成樹脂製又は金属製等の蓋7とから構成されてい
る。前記ケース6の内周面の開口周縁には、図6、図7
に示すように、前記蓋7を面一状態で内嵌する嵌合段部
6aが形成されているとともに、前記ケース6の天井壁
部6Aには、前記走行部4を上下方向に遊動(移動)自
在に連結保持するための後述の吊り軸8が左右方向から
挿抜自在に入り込む調節ガイド孔6bが切欠き形成され
ている。また、図6、図7に示すように、前記ケース6
の天井壁部6Aのうち、前記調節ガイド孔6bに臨む両
側縁の開口側に偏位した部位には、蓋7がケース6の嵌
合段部6aに嵌着されたとき、該蓋7の上端に一体形成
した一対の係止爪7aがそれの弾性力で脱着自在に係合
する係止凹部6dが形成されているとともに、前記ケー
ス6のうち、左右方向と直交する水平方向(以下、前後
方向と記載する)で相対向する前壁部6B及び後壁部6
Cの各外面には、図4、図6,図7に示すように、吊り
戸Aの取付け溝部5にケース6を挿入(圧入)したと
き、該取付け溝部5の内面に食い込む複数の抜け止め用
突条6eが一体形成されている。更に、図3に示すよう
に、前記ケース6のうち、左右方向の他側方に位置する
側壁部6Dには、吊り戸Aの取付け溝部5に挿入された
ケース6をビス9にて吊り戸Aに固定するための上下一
対のビス孔1a,1bを形成して、該ビス孔1a,1b
をもって前記取付け部1を構成してある。
吊り戸Aの上側角部に切削形成された取付け溝部5内に
左右方向から挿入可能で、かつ、左右方向の一側方(図
1では躯体の一例である柱H側)に向かって開口するナ
イロン樹脂等の合成樹脂製又は金属製等のケース6と、
該ケース6の開口を閉止する着脱自在なナイロン樹脂等
の合成樹脂製又は金属製等の蓋7とから構成されてい
る。前記ケース6の内周面の開口周縁には、図6、図7
に示すように、前記蓋7を面一状態で内嵌する嵌合段部
6aが形成されているとともに、前記ケース6の天井壁
部6Aには、前記走行部4を上下方向に遊動(移動)自
在に連結保持するための後述の吊り軸8が左右方向から
挿抜自在に入り込む調節ガイド孔6bが切欠き形成され
ている。また、図6、図7に示すように、前記ケース6
の天井壁部6Aのうち、前記調節ガイド孔6bに臨む両
側縁の開口側に偏位した部位には、蓋7がケース6の嵌
合段部6aに嵌着されたとき、該蓋7の上端に一体形成
した一対の係止爪7aがそれの弾性力で脱着自在に係合
する係止凹部6dが形成されているとともに、前記ケー
ス6のうち、左右方向と直交する水平方向(以下、前後
方向と記載する)で相対向する前壁部6B及び後壁部6
Cの各外面には、図4、図6,図7に示すように、吊り
戸Aの取付け溝部5にケース6を挿入(圧入)したと
き、該取付け溝部5の内面に食い込む複数の抜け止め用
突条6eが一体形成されている。更に、図3に示すよう
に、前記ケース6のうち、左右方向の他側方に位置する
側壁部6Dには、吊り戸Aの取付け溝部5に挿入された
ケース6をビス9にて吊り戸Aに固定するための上下一
対のビス孔1a,1bを形成して、該ビス孔1a,1b
をもって前記取付け部1を構成してある。
【0017】前記走行部4を構成するに、図6に示すよ
うに、ナイロン樹脂等の合成樹脂製又は金属製等の走行
本体4Aの左右方向中央位置に、前記吊り軸8が上方か
ら挿抜自在に挿入される角孔4aを貫通形成するととも
に、前記走行本体4Aの左右方向の両端部の各々には、
前記走行ガイド溝3を現出する状態で押出し成形された
アルミニウム合金等の金属製又は合成樹脂製等のレール
10内を転動する一対のローラー4Bを回転自在に軸支
してある。
うに、ナイロン樹脂等の合成樹脂製又は金属製等の走行
本体4Aの左右方向中央位置に、前記吊り軸8が上方か
ら挿抜自在に挿入される角孔4aを貫通形成するととも
に、前記走行本体4Aの左右方向の両端部の各々には、
前記走行ガイド溝3を現出する状態で押出し成形された
アルミニウム合金等の金属製又は合成樹脂製等のレール
10内を転動する一対のローラー4Bを回転自在に軸支
してある。
【0018】前記レール10は、図4に示すように、横
断面形状が下向き開口のほぼ角形Cの字状で、かつ、前
記ローラー4Bの転動案内面10aを形成する前後一対
の下側フランジ部10Aの各々には、走行部4がレール
10の前後方向中心位置に沿って円滑、スムースに移動
するように、前記ローラー4Bの前後方向(ローラー回
転軸芯方向)への蛇行移動を規制する突条10bと傾斜
面10cとが形成されている。また、このレール10の
天井壁部10Bの前後方向中間部分10dを他の部分よ
りも厚肉に構成し、この厚肉部分10dの内面の前後方
向中心位置には、取付け用ビスの先端と係合可能な取付
け位置確定用のV字状溝10eが左右方向に沿って形成
されている。
断面形状が下向き開口のほぼ角形Cの字状で、かつ、前
記ローラー4Bの転動案内面10aを形成する前後一対
の下側フランジ部10Aの各々には、走行部4がレール
10の前後方向中心位置に沿って円滑、スムースに移動
するように、前記ローラー4Bの前後方向(ローラー回
転軸芯方向)への蛇行移動を規制する突条10bと傾斜
面10cとが形成されている。また、このレール10の
天井壁部10Bの前後方向中間部分10dを他の部分よ
りも厚肉に構成し、この厚肉部分10dの内面の前後方
向中心位置には、取付け用ビスの先端と係合可能な取付
け位置確定用のV字状溝10eが左右方向に沿って形成
されている。
【0019】前記レール10には、図1、図3に示すよ
うに、前後一対の円弧状の下向き凹部11aを備えた平
面視ほぼ角Uの字状の合成樹脂製又は金属製等のストッ
パー部材11をビス14で固定するとともに、前記走行
本体4Aには、前記ストッパー部材11の両下向き凹部
11aに対してそれぞれ下方から係脱自在な円弧状の係
合面12aを備えた合成樹脂製又は金属製等の係合体1
2と、該係合体12を係合方向に弾性力で突出付勢する
弾性付勢体13とを設けて、前記ストッパー部材11と
係合体12及び弾性付勢体13とをもって、吊り戸Aを
左右方向(開閉移動方向)の端部側の特定位置(閉じ位
置又は開き位置若しくは閉じ位置及び開き位置)で停止
保持するための定位置停止手段を構成してある。
うに、前後一対の円弧状の下向き凹部11aを備えた平
面視ほぼ角Uの字状の合成樹脂製又は金属製等のストッ
パー部材11をビス14で固定するとともに、前記走行
本体4Aには、前記ストッパー部材11の両下向き凹部
11aに対してそれぞれ下方から係脱自在な円弧状の係
合面12aを備えた合成樹脂製又は金属製等の係合体1
2と、該係合体12を係合方向に弾性力で突出付勢する
弾性付勢体13とを設けて、前記ストッパー部材11と
係合体12及び弾性付勢体13とをもって、吊り戸Aを
左右方向(開閉移動方向)の端部側の特定位置(閉じ位
置又は開き位置若しくは閉じ位置及び開き位置)で停止
保持するための定位置停止手段を構成してある。
【0020】前記係合体12には、図3に示すように、
走行本体4Aに形成した左右一対の上下方向に沿う貫通
孔4bに対して下方から上下動自在に挿入されるガイド
ピン12Aが一体形成されているとともに、前記弾性付
勢体13が、前記ガイドピン12Aの先端部に螺合した
ビス15の頭部と走行本体4Aの貫通孔4bに臨む底面
との間に介在された圧縮コイルスプリングから構成され
ている。
走行本体4Aに形成した左右一対の上下方向に沿う貫通
孔4bに対して下方から上下動自在に挿入されるガイド
ピン12Aが一体形成されているとともに、前記弾性付
勢体13が、前記ガイドピン12Aの先端部に螺合した
ビス15の頭部と走行本体4Aの貫通孔4bに臨む底面
との間に介在された圧縮コイルスプリングから構成され
ている。
【0021】前記ストッパー部材11には、図1、図7
に示すように、前記係合体12を圧縮コイルスプリング
13の弾性付勢力に抗して押し下げながら下向き凹部1
1aに移入案内する傾斜カム面11bと、前記レール1
0に対して左右方向からのみ着脱自在で、かつ、左右方
向に沿って摺動自在に嵌合するブロック状の取付け部1
1Aとが一体形成されている。前記取付け部11Aに
は、レール10の両下側フランジ部10Aに対してそれ
ぞれ左右方向から嵌合する嵌合溝11cが形成されてい
るとともに、この両嵌合溝11cをそれに対応する下側
フランジ部10Aに嵌合させた状態では、前記取付け部
11Aの周面の一部又は全部を、レール10の内面に接
触させて、左右方向に対して交差する水平方向でのスト
ッパー部材11の移動(振れ)を規制するように構成し
てある。また、前記取付け部11Aの嵌合溝11cをそ
れに対応する下側フランジ部10Aに嵌合させた状態で
は、ストッパー部材11の上面がレール10の下側フラ
ンジ部10Aの下面に接当するとともに、前記取付け部
11Aには、前記ビス14に対する挿通孔11dと、前
記係合体12の係合面12aが両ストッパー部材11の
下向き凹部11aに係合したとき、それ以上の走行部4
の移動をローラー4Bとの接当によって阻止する傾斜カ
ム面11eとを形成してある。そして、前記ストッパー
部材11の取付け部11Aは、レール10に対して左右
方向(開閉移動方向)に摺動自在であるから、施工現場
での吊り戸Aの取付け条件によってストッパー部材11
の固定位置が左右方向で変化する場合でも、該ストッパ
ー部材11の摺動操作のみによって簡単に対応すること
ができ、吊り戸Aの取付け作業を能率良く行うことがで
きる。
に示すように、前記係合体12を圧縮コイルスプリング
13の弾性付勢力に抗して押し下げながら下向き凹部1
1aに移入案内する傾斜カム面11bと、前記レール1
0に対して左右方向からのみ着脱自在で、かつ、左右方
向に沿って摺動自在に嵌合するブロック状の取付け部1
1Aとが一体形成されている。前記取付け部11Aに
は、レール10の両下側フランジ部10Aに対してそれ
ぞれ左右方向から嵌合する嵌合溝11cが形成されてい
るとともに、この両嵌合溝11cをそれに対応する下側
フランジ部10Aに嵌合させた状態では、前記取付け部
11Aの周面の一部又は全部を、レール10の内面に接
触させて、左右方向に対して交差する水平方向でのスト
ッパー部材11の移動(振れ)を規制するように構成し
てある。また、前記取付け部11Aの嵌合溝11cをそ
れに対応する下側フランジ部10Aに嵌合させた状態で
は、ストッパー部材11の上面がレール10の下側フラ
ンジ部10Aの下面に接当するとともに、前記取付け部
11Aには、前記ビス14に対する挿通孔11dと、前
記係合体12の係合面12aが両ストッパー部材11の
下向き凹部11aに係合したとき、それ以上の走行部4
の移動をローラー4Bとの接当によって阻止する傾斜カ
ム面11eとを形成してある。そして、前記ストッパー
部材11の取付け部11Aは、レール10に対して左右
方向(開閉移動方向)に摺動自在であるから、施工現場
での吊り戸Aの取付け条件によってストッパー部材11
の固定位置が左右方向で変化する場合でも、該ストッパ
ー部材11の摺動操作のみによって簡単に対応すること
ができ、吊り戸Aの取付け作業を能率良く行うことがで
きる。
【0022】前記左右位置調節手段Cは、図1〜図6に
示すように、前記走行部4に吊り軸8を介して連結され
た合成樹脂製又は金属製等の可動体20を、ケーシング
Bのケース6に対して左右方向(開閉移動方向)から摺
動のみ自在に内嵌し、この可動体20に、前記ケース6
に形成されたネジ部(雌ネジ)21に対して左右方向か
ら螺合される合成樹脂製又は金属製等のネジ部材22を
回転のみ自在に設けるとともに、前記ネジ部材22の頭
部を可動体20の外面側からドライバー等の人為操作具
で螺合操作するための操作窓23を前記可動体20に形
成してある。前記ケース6の側壁部6Dの内面下部と可
動体20との左右方向で相対向するの部位には、前記左
右方向から摺動自在に嵌合する円柱状の嵌合凸部6Eと
嵌合凹部20aとが形成されているとともに、前記嵌合
凸部6Eの中心には前記ネジ部21が形成されている。
また、前記可動体20の下側部の外面を、それよりも上
方に連なる部位の前後幅よりも大なる直径の円柱状に構
成するとともに、この可動体20の円柱状下側部が摺動
自在に嵌合するケース6の下側部の内面及び外面の各々
を、それよりも上方に連なる部位の前後幅よりも大なる
直径の円筒状に構成し、更に、吊り戸Aの取付け溝部5
の下側部を、それよりも上方に連なる部位の前後幅より
も大なる直径の円筒状に構成してある。そして、前記可
動体20の円柱状下側部の外周面とケース6の円筒状下
側部の内周面との相対向面を、上下方向から接当して吊
り戸Aの荷重を分散支持する荷重受け面P1に形成する
とともに、ケース6の円筒状下側部の外周面と取付け溝
部5の円筒状下側部の内周面との相対向面を、上下方向
から接当して吊り戸Aの荷重を分散支持する荷重受け面
P2に形成してある。更に、前記可動体20は、図5、
図6に示すように、前後方向の一側方に開口する可動ケ
ース本体20Aと、該可動ケース本体20Aの開口を閉
止する蓋体20Bとから構成されているとともに、前記
可動ケース本体20Aには、前記ネジ部材22を左右方
向に沿う軸芯周りで回転自在に収納するネジ収納凹部2
0bが形成されている。そして、例えば、前記吊り戸A
に対するケーシングBの左右方向での取付け誤差やレー
ル10に対するストッパー部材11の左右方向での取付
け誤差、或いは、或いは、柱H等の躯体を含む固定部側
の長期使用に伴う開閉移動方向での寸法的な狂いが生じ
た場合でも、前記左右位置調節手段Cのネジ部材22を
螺合操作して、前記ケーシングBに対する走行部4の左
右方向での取付け位置を調節することにより、閉じ操作
された引戸Aの端面と柱Hとの間の間隔(両開き式の場
合は、閉じ操作された両引戸の端面間の間隔)が設定間
隔になった時点で定位置停止手段が確実に機能する状態
に迅速、容易に調節することができる。
示すように、前記走行部4に吊り軸8を介して連結され
た合成樹脂製又は金属製等の可動体20を、ケーシング
Bのケース6に対して左右方向(開閉移動方向)から摺
動のみ自在に内嵌し、この可動体20に、前記ケース6
に形成されたネジ部(雌ネジ)21に対して左右方向か
ら螺合される合成樹脂製又は金属製等のネジ部材22を
回転のみ自在に設けるとともに、前記ネジ部材22の頭
部を可動体20の外面側からドライバー等の人為操作具
で螺合操作するための操作窓23を前記可動体20に形
成してある。前記ケース6の側壁部6Dの内面下部と可
動体20との左右方向で相対向するの部位には、前記左
右方向から摺動自在に嵌合する円柱状の嵌合凸部6Eと
嵌合凹部20aとが形成されているとともに、前記嵌合
凸部6Eの中心には前記ネジ部21が形成されている。
また、前記可動体20の下側部の外面を、それよりも上
方に連なる部位の前後幅よりも大なる直径の円柱状に構
成するとともに、この可動体20の円柱状下側部が摺動
自在に嵌合するケース6の下側部の内面及び外面の各々
を、それよりも上方に連なる部位の前後幅よりも大なる
直径の円筒状に構成し、更に、吊り戸Aの取付け溝部5
の下側部を、それよりも上方に連なる部位の前後幅より
も大なる直径の円筒状に構成してある。そして、前記可
動体20の円柱状下側部の外周面とケース6の円筒状下
側部の内周面との相対向面を、上下方向から接当して吊
り戸Aの荷重を分散支持する荷重受け面P1に形成する
とともに、ケース6の円筒状下側部の外周面と取付け溝
部5の円筒状下側部の内周面との相対向面を、上下方向
から接当して吊り戸Aの荷重を分散支持する荷重受け面
P2に形成してある。更に、前記可動体20は、図5、
図6に示すように、前後方向の一側方に開口する可動ケ
ース本体20Aと、該可動ケース本体20Aの開口を閉
止する蓋体20Bとから構成されているとともに、前記
可動ケース本体20Aには、前記ネジ部材22を左右方
向に沿う軸芯周りで回転自在に収納するネジ収納凹部2
0bが形成されている。そして、例えば、前記吊り戸A
に対するケーシングBの左右方向での取付け誤差やレー
ル10に対するストッパー部材11の左右方向での取付
け誤差、或いは、或いは、柱H等の躯体を含む固定部側
の長期使用に伴う開閉移動方向での寸法的な狂いが生じ
た場合でも、前記左右位置調節手段Cのネジ部材22を
螺合操作して、前記ケーシングBに対する走行部4の左
右方向での取付け位置を調節することにより、閉じ操作
された引戸Aの端面と柱Hとの間の間隔(両開き式の場
合は、閉じ操作された両引戸の端面間の間隔)が設定間
隔になった時点で定位置停止手段が確実に機能する状態
に迅速、容易に調節することができる。
【0023】前記上下位置調節手段Dは、図1〜図6に
示すように、前記ケーシングBの蓋7に貫通形成された
操作孔7b及び可動ケース本体20Aに貫通形成された
操作孔20nを通してケーシングBの外面側からドライ
バー等の人為操作具で回転操作自在な第1傘歯車24
と、該第1傘歯車24の回転を走行部4の上下動に変換
する第2傘歯車25とから構成されている。前記可動体
20の可動ケース本体20Aには、第1傘歯車24を左
右方向に沿う軸芯周りで回転のみ自在に収納する第1歯
車収納部20cと、前記吊り軸8の雄ネジ部8aに螺合
された第2傘歯車25を回転のみ自在に収納する第2歯
車収納部20dとが形成されているとともに、前記第1
歯車収納部20cには、第1傘歯車24の環状溝24a
に相対回転自在に嵌合する軸受け突起20eが突出形成
され、更に、第2歯車収納部20dには、第2傘歯車2
5の環状溝25aに相対回転自在に嵌合する軸受け突起
20fが突出形成されている。また、前記蓋体20Bの
内面には、ネジ収納凹部20bに収納されたネジ部材2
2に摺接又は近接して該ネジ部材22のガタ付きを抑制
する第1突起20gと、第1歯車収納部20cに収納さ
れた第1傘歯車24に摺接又は近接して該第1傘歯車2
4のガタ付きを抑制する第2突起20hと、第1傘歯車
24の歯部の回転軌跡に沿う状態で摺接又は近接して該
第1傘歯車24のガタ付きを抑制する第1弧状溝20j
と、第2歯車収納部20dに収納された第2傘歯車25
の歯部の回転軌跡に沿う状態で摺接又は近接して該第2
傘歯車25のガタ付きを抑制する第2弧状溝20kとが
形成されている。従って、前記可動体20を組み付ける
場合でも、前記可動ケース本体20Aにネジ部材22、
第1傘歯車24、第2傘歯車25を装着して、該可動ケ
ース本体20Aの開口を蓋体20Bにて閉止するだけで
済むから、可動体20の組付け作業を迅速、容易に行う
ことができる。尚、前記第1傘歯車24を回転操作した
際、前記第2傘歯車25と吊り軸8とが一体回転しない
ように、前記可動ケース本体20Aの天井壁部に形成さ
れる軸挿通孔20m及びこれに挿通される吊り軸8の少
なくとも一部を四角形等の異径形状に形成してある。
示すように、前記ケーシングBの蓋7に貫通形成された
操作孔7b及び可動ケース本体20Aに貫通形成された
操作孔20nを通してケーシングBの外面側からドライ
バー等の人為操作具で回転操作自在な第1傘歯車24
と、該第1傘歯車24の回転を走行部4の上下動に変換
する第2傘歯車25とから構成されている。前記可動体
20の可動ケース本体20Aには、第1傘歯車24を左
右方向に沿う軸芯周りで回転のみ自在に収納する第1歯
車収納部20cと、前記吊り軸8の雄ネジ部8aに螺合
された第2傘歯車25を回転のみ自在に収納する第2歯
車収納部20dとが形成されているとともに、前記第1
歯車収納部20cには、第1傘歯車24の環状溝24a
に相対回転自在に嵌合する軸受け突起20eが突出形成
され、更に、第2歯車収納部20dには、第2傘歯車2
5の環状溝25aに相対回転自在に嵌合する軸受け突起
20fが突出形成されている。また、前記蓋体20Bの
内面には、ネジ収納凹部20bに収納されたネジ部材2
2に摺接又は近接して該ネジ部材22のガタ付きを抑制
する第1突起20gと、第1歯車収納部20cに収納さ
れた第1傘歯車24に摺接又は近接して該第1傘歯車2
4のガタ付きを抑制する第2突起20hと、第1傘歯車
24の歯部の回転軌跡に沿う状態で摺接又は近接して該
第1傘歯車24のガタ付きを抑制する第1弧状溝20j
と、第2歯車収納部20dに収納された第2傘歯車25
の歯部の回転軌跡に沿う状態で摺接又は近接して該第2
傘歯車25のガタ付きを抑制する第2弧状溝20kとが
形成されている。従って、前記可動体20を組み付ける
場合でも、前記可動ケース本体20Aにネジ部材22、
第1傘歯車24、第2傘歯車25を装着して、該可動ケ
ース本体20Aの開口を蓋体20Bにて閉止するだけで
済むから、可動体20の組付け作業を迅速、容易に行う
ことができる。尚、前記第1傘歯車24を回転操作した
際、前記第2傘歯車25と吊り軸8とが一体回転しない
ように、前記可動ケース本体20Aの天井壁部に形成さ
れる軸挿通孔20m及びこれに挿通される吊り軸8の少
なくとも一部を四角形等の異径形状に形成してある。
【0024】前記吊り軸8は、雄ネジ部8aの形成箇所
以外の部分が角軸(異径軸)に形成された第1吊り軸8
Aと、雄ネジ部8aの形成箇所以外の部分で、かつ、可
動体20の軸挿通孔20mに挿通される領域の部分のみ
が角軸(異径軸)に形成された第2吊り軸8Bとの二種
類から構成されていて、引戸と折戸とに応じて選択的に
使用される。つまり、前記第1吊り軸8Aを使用した場
合には、第1吊り軸8Aと可動体20との相対回動及び
第1吊り軸8Aと走行本体4Aとの相対回転が共に不能
となるから、引戸用の走行装置に用いられる。また、前
記第2吊り軸8Bを使用した場合には、第2吊り軸8B
と可動体20との相対回動が不能になるものの、第2吊
り軸8Bと走行本体4Aとが相対回転可能となるから、
折戸用の走行装置に用いられる。要するに、前記走行部
4とケーシングB側とを連結する吊り軸8を、走行部4
とケーシングBとの相対回転を許容する吊り軸と、走行
部4とケーシングBとの相対回転を不能にする吊り軸と
の二種類から構成することにより、それらを選択使用す
るだけで、引戸用又は折戸用の走行装置を簡単かつ安価
に製作することができる。
以外の部分が角軸(異径軸)に形成された第1吊り軸8
Aと、雄ネジ部8aの形成箇所以外の部分で、かつ、可
動体20の軸挿通孔20mに挿通される領域の部分のみ
が角軸(異径軸)に形成された第2吊り軸8Bとの二種
類から構成されていて、引戸と折戸とに応じて選択的に
使用される。つまり、前記第1吊り軸8Aを使用した場
合には、第1吊り軸8Aと可動体20との相対回動及び
第1吊り軸8Aと走行本体4Aとの相対回転が共に不能
となるから、引戸用の走行装置に用いられる。また、前
記第2吊り軸8Bを使用した場合には、第2吊り軸8B
と可動体20との相対回動が不能になるものの、第2吊
り軸8Bと走行本体4Aとが相対回転可能となるから、
折戸用の走行装置に用いられる。要するに、前記走行部
4とケーシングB側とを連結する吊り軸8を、走行部4
とケーシングBとの相対回転を許容する吊り軸と、走行
部4とケーシングBとの相対回転を不能にする吊り軸と
の二種類から構成することにより、それらを選択使用す
るだけで、引戸用又は折戸用の走行装置を簡単かつ安価
に製作することができる。
【0025】前記吊り軸8と走行本体4Aの角孔4aの
内面との間には、該吊り軸8の頭部8bを支点としての
一定範囲内での左右揺動を許容する空隙が形成されてい
るとともに、前記頭部8bの下面が、走行本体4Aとの
接当箇所を支点としての左右揺動をスムースに行わせる
ことが可能な弧状面に形成されている。そして、このよ
うな構成故に、吊り戸Aが停止したときの衝撃力を、前
記吊り軸8の左右揺動によって緩和することができるか
ら、吊り軸8等の部品の破損、変形を抑制することがで
き、耐久性の向上を図ることができる。
内面との間には、該吊り軸8の頭部8bを支点としての
一定範囲内での左右揺動を許容する空隙が形成されてい
るとともに、前記頭部8bの下面が、走行本体4Aとの
接当箇所を支点としての左右揺動をスムースに行わせる
ことが可能な弧状面に形成されている。そして、このよ
うな構成故に、吊り戸Aが停止したときの衝撃力を、前
記吊り軸8の左右揺動によって緩和することができるか
ら、吊り軸8等の部品の破損、変形を抑制することがで
き、耐久性の向上を図ることができる。
【0026】また、前記吊り軸8は、走行本体4Aの角
孔4a及び可動ケース本体20Aの軸挿通孔20mに対
して遊嵌状態で挿通されたのち可動体20内の第2傘歯
車25に螺合されているため、走行部4の走行本体4A
は、係合体12の下面とケーシングBの上面との間の範
囲内において吊り軸8に対して遊動自在に構成されてい
る。そして、このような遊動吊下げ構造故に、吊り戸A
に持ち上げ方向の外力が作用しても、その外力による吊
り戸Aの持ち上げ量が、ケーシングB側の吊り軸8に対
する走行部4の上下遊動範囲内であれば、前記走行部4
に無理な力が作用することがない又は作用する力を減少
することができるから、レール10の内面との間で走行
部4が押圧されることに起因する損傷を抑制することが
できる。
孔4a及び可動ケース本体20Aの軸挿通孔20mに対
して遊嵌状態で挿通されたのち可動体20内の第2傘歯
車25に螺合されているため、走行部4の走行本体4A
は、係合体12の下面とケーシングBの上面との間の範
囲内において吊り軸8に対して遊動自在に構成されてい
る。そして、このような遊動吊下げ構造故に、吊り戸A
に持ち上げ方向の外力が作用しても、その外力による吊
り戸Aの持ち上げ量が、ケーシングB側の吊り軸8に対
する走行部4の上下遊動範囲内であれば、前記走行部4
に無理な力が作用することがない又は作用する力を減少
することができるから、レール10の内面との間で走行
部4が押圧されることに起因する損傷を抑制することが
できる。
【0027】〔その他の実施形態〕 上述の実施形態では、鴨居等の固定部Wに走行ガイ
ド溝3を備えたレール10を取付けたが、固定部Wに直
接走行ガイド溝3を形成してもよい。 上述の実施形態では、前記走行ガイド溝3に沿って
転動するローラ−4Bを備えた走行部4について説明し
たが、このようなローラ−4Bを設ける代わりに、走行
ガイド溝3に沿って摺接案内する摺接案内部を設けても
よい。 上述の実施形態では、前記左右位置調節手段Cをネ
ジ部材22を用いて構成したが、歯車やカム等を用い
て、ケーシングBに対する可動体20の左右方向での取
付け位置を調節するように構成してもよい。要するに、
前記左右位置調節手段Cとしては、前記ケーシングBに
対する走行部4の開閉移動方向での取付け位置を調節す
ることのできる構造であれば、如何なる構造のものを用
いてもよい。 上述の実施形態では、前記ケーシングBをビス9で
吊り戸Aに取付けたが、接着剤等の他の取付け手段でケ
ーシングBを吊り戸Aに固定してもよい。 本発明の吊り戸用走行装置は、吊り戸Aの一箇所又
は複数箇所に取付けられる。
ド溝3を備えたレール10を取付けたが、固定部Wに直
接走行ガイド溝3を形成してもよい。 上述の実施形態では、前記走行ガイド溝3に沿って
転動するローラ−4Bを備えた走行部4について説明し
たが、このようなローラ−4Bを設ける代わりに、走行
ガイド溝3に沿って摺接案内する摺接案内部を設けても
よい。 上述の実施形態では、前記左右位置調節手段Cをネ
ジ部材22を用いて構成したが、歯車やカム等を用い
て、ケーシングBに対する可動体20の左右方向での取
付け位置を調節するように構成してもよい。要するに、
前記左右位置調節手段Cとしては、前記ケーシングBに
対する走行部4の開閉移動方向での取付け位置を調節す
ることのできる構造であれば、如何なる構造のものを用
いてもよい。 上述の実施形態では、前記ケーシングBをビス9で
吊り戸Aに取付けたが、接着剤等の他の取付け手段でケ
ーシングBを吊り戸Aに固定してもよい。 本発明の吊り戸用走行装置は、吊り戸Aの一箇所又
は複数箇所に取付けられる。
【図1】本発明の吊り戸用走行装置を示す停止前の縦断
面正面図
面正面図
【図2】図4のII−II線断面図
【図3】図4のIII−III線断面図
【図4】図3のIV−IV線断面図
【図5】可動体を構成する可動ケース本体と蓋体の展開
図
図
【図6】全体の分解斜視図
【図7】レールへの組付時における分解斜視図
A 吊り戸 B ケーシング C 左右位置調節手段 D 上下位置調節手段 W 固定部(鴨居) P1 荷重受け面 1 取付け部 3 走行ガイド溝 4 走行部 6E 嵌合凸部 10 レール 11 ストッパー部材 11A 取付け部 11a 下向き凹部 11b 傾斜カム面 12 係合体 13 弾性付勢体 20 可動体 20a 嵌合凹部 21 ネジ部(雌ネジ) 22 ネジ部材 23 操作窓 24 第1傘歯車 25 第2傘歯車
Claims (9)
- 【請求項1】 吊り戸に取付け可能なケーシングに、固
定部側のガイド溝に沿って吊り戸を吊下げ状態で開閉自
在に移動案内する走行部と、前記ケーシングに対する走
行部の開閉移動方向での取付け位置を調節する左右位置
調節手段とを設けてある吊り戸用走行装置。 - 【請求項2】 前記ケーシングに対する前記走行部の上
下方向での取付け位置を調節する上下位置調節手段が設
けられている請求項1記載の吊り戸用走行装置。 - 【請求項3】 前記走行部が、ケーシング側から上方に
延出された吊り軸に対して上下方向に遊動自在に保持さ
れている請求項1又は2記載の吊り戸用走行装置。 - 【請求項4】 前記走行体には、前記ガイド溝を備えた
レールに付設されたストッパー部材の下向き凹部に対し
て下方から係脱自在な係合体と、該係合体を係合方向に
弾性力で突出付勢する弾性付勢体とが設けられている請
求項1、2又は3記載の吊り戸用走行装置。 - 【請求項5】 前記左右位置調節手段を構成するに、前
記走行部に連結された可動体を、ケーシングに対して開
閉移動方向から摺動のみ自在に内嵌し、この可動体に、
前記ケーシングに形成されたネジ部に対して開閉移動方
向から螺合されるネジ部材を回転のみ自在に設けるとと
もに、前記ネジ部材を可動体の外面側から螺合操作する
操作窓を前記可動体に形成してある請求項1〜4のいず
れか1項に記載の吊り戸用走行装置。 - 【請求項6】 前記ケーシングの内面と可動体との相対
向する部位には、前記開閉移動方向から摺動自在に嵌合
する嵌合凸部と嵌合凹部が形成されている請求項5記載
の吊り戸用走行装置。 - 【請求項7】 前記可動体の下側部と、該下側部が開閉
移動方向から摺動自在に嵌合するケーシングの下側部と
の対向面に、上下方向から接当する荷重受け面を形成し
てある請求項5又は6記載の吊り戸用走行装置。 - 【請求項8】 前記上下位置調節手段が、前記ケーシン
グの外面側から回転操作自在な第1傘歯車と、該第1傘
歯車の回転を走行部の上下動に変換する第2傘歯車とか
ら構成されている請求項2〜7のいずれか1項に記載の
吊り戸用走行装置。 - 【請求項9】 前記ストッパー部材には、前記係合体を
弾性付勢力に抗して押し下げながら下向き凹部に移入案
内する傾斜カム面と、前記レールに対して開閉移動方向
からのみ着脱自在で、かつ、開閉移動方向に沿って摺動
自在に嵌合する取付け部とが形成されている吊り戸用走
行装置のストッパー部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20977896A JP2927736B2 (ja) | 1996-08-08 | 1996-08-08 | 吊り戸用走行装置及びそれに用いられるストッパー部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20977896A JP2927736B2 (ja) | 1996-08-08 | 1996-08-08 | 吊り戸用走行装置及びそれに用いられるストッパー部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1046905A true JPH1046905A (ja) | 1998-02-17 |
JP2927736B2 JP2927736B2 (ja) | 1999-07-28 |
Family
ID=16578458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20977896A Expired - Fee Related JP2927736B2 (ja) | 1996-08-08 | 1996-08-08 | 吊り戸用走行装置及びそれに用いられるストッパー部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2927736B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018155002A (ja) * | 2017-03-17 | 2018-10-04 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 引戸装置 |
JP2019015081A (ja) * | 2017-07-06 | 2019-01-31 | トヨタホーム株式会社 | 鴨居構造 |
JP2019039165A (ja) * | 2017-08-23 | 2019-03-14 | 岡田装飾金物株式会社 | レール部材のストッパ、並びにこのストッパを含むセット |
JP2020020095A (ja) * | 2018-07-30 | 2020-02-06 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | フラッシュドア |
JP2023127748A (ja) * | 2022-03-02 | 2023-09-14 | 株式会社ベスト | 吊車ユニット及び上吊り引戸 |
KR20240010971A (ko) * | 2022-07-18 | 2024-01-25 | (주)다우솔루션 | 중심축조절장치 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200489994Y1 (ko) * | 2017-12-11 | 2019-09-05 | 유상현 | 미닫이 도어용 호차의 높낮이 조절장치 |
-
1996
- 1996-08-08 JP JP20977896A patent/JP2927736B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2019015081A (ja) * | 2017-07-06 | 2019-01-31 | トヨタホーム株式会社 | 鴨居構造 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2927736B2 (ja) | 1999-07-28 |
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