JP3254426B2 - 扉用走行装置 - Google Patents

扉用走行装置

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JP3254426B2
JP3254426B2 JP25531198A JP25531198A JP3254426B2 JP 3254426 B2 JP3254426 B2 JP 3254426B2 JP 25531198 A JP25531198 A JP 25531198A JP 25531198 A JP25531198 A JP 25531198A JP 3254426 B2 JP3254426 B2 JP 3254426B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家具や建具等に装
備される吊り戸や折れ戸などの扉に取付けられる走行装
置に関する。詳しくは、扉に取付け可能なケーシング
に、固定部側のガイド溝に沿って扉を吊下げ状態で開閉
自在に移動案内する走行部を、扉厚み方向から脱着自在
に嵌合保持させてある扉用走行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の扉用走行装置では、扉にケーシ
ングを取付けるとともに、固定部側のガイド溝に走行部
を保持させ、この状態で、走行部に対して扉側のケーシ
ングを扉厚み方向から嵌合させるだけで、扉を開閉自在
に吊下げ支持させることができるから、扉取付け作業の
容易化、能率化を図ることができる利点がある。このよ
うな利点を有する扉用走行装置において、従来では、図
12(イ)〜(ハ)に示すように、前記ケーシング50
が、扉51に切削加工された取付け孔51aに対して扉
厚み方向の一側方から嵌合する半筒状ケース部50A
と、該半筒状ケース部50Aの筒軸芯方向の一端に一体
形成される取付けフランジ部50Bとから構成されてい
るとともに、前記走行部52が、ガイド溝53を構成す
るガイドレール54内に沿って転動する一対のローラ5
5を備えた走行ガイド体52Aと、前記ケーシング50
の半筒状ケース部50Aの開口を閉止可能な蓋部52B
と、前記半筒状ケース部50Aの内面に沿う複数の弧状
嵌合壁52Cとを一体成形して構成されている。そし
て、前記走行部52の弧状嵌合壁52Cとケーシング5
0の半筒状ケース部50Aとの嵌合状態で相対向する部
位に、これら両者が所定装着位置に嵌合されたとき互い
に係合する係止部56と被係止部57とが形成されてい
る。一方の係止部56は、各弧状嵌合壁52Cの外周面
側の先端に形成された突起から構成されているととも
に、他方の被係止部57は、半筒状ケース部50Aの内
周面に周方向に沿って形成された突条から構成されてい
る。また、走行部52の蓋部52Bには、ドライバー等
の工具59を差込み自在な嵌合解除用操作口58が形成
されていて、該嵌合解除用操作口58に差し込まれた工
具59を、ケーシング50の半筒状ケース部50Aにお
ける他端縁との接当箇所を支点として揺動操作し、蓋部
52Bの裏面に離脱方向の操作力を加えることにより、
係止部を構成する弧状嵌合壁52Cの突起56と被係止
部を構成する半筒状ケース部50Aの突条57との係合
を解除させるように構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の扉用走行装置で
は、被係止部を構成する突条57が、ケーシング50の
半筒状ケース部50Aの周方向全域に形成され、また、
係止部を構成する突起56が、半筒状ケース部50Aの
内周面に沿う複数の弧状嵌合壁52Cの各々に形成され
ているため、ケーシング50と走行部52との嵌合力が
強くなり、使用時において扉51に厚み方向の外力が作
用しても、扉51に固定されるケーシング50が、ガイ
ドレール54側に保持される走行部52から抜け落ちる
ことを防止することができる。その反面、扉51の補修
等のために、ガイドレール54側に保持されている走行
部52から扉51側のケーシング50を抜き出す必要が
生じた場合、嵌合解除用操作口58に差し込まれた工具
59を揺動操作して、ケーシング50と走行部52との
嵌合を解除するのであるが、その嵌合解除に多大の労力
を要するばかりでなく、工具59を介して加えられる過
大な操作力が、ガイドレール54に拘束されている走行
部52の走行ガイド体52Aと扉51側のケーシング5
0に拘束されている蓋部52Bとの連設箇所に集中作用
し易いため、該連設箇所に変形や割れ等の損傷を招来す
ることがあった。
【0004】本発明は、上述の実情に鑑みて為されたも
のであって、その主たる課題は、使用時に作用する外力
に拘わらず、ケーシングと走行部とを抜け落ちの無い状
態で確実に嵌合保持しながらも、補修等のために扉を取
り外す必要が生じた場合には、変形や割れ等の損傷を招
来することなく小さな操作力で容易にケーシングと走行
部との嵌合を解除することのできる扉用走行装置を提供
する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による
特徴構成は、扉に取付け可能なケーシングに、固定部側
のガイド溝に沿って扉を吊下げ状態で開閉自在に移動案
内する走行部を、扉厚み方向から脱着自在に嵌合保持さ
せてある扉用走行装置であって、前記ケーシングと走行
部との嵌合状態で相対向する部位に、ケーシングに対し
て走行部が所定装着位置に嵌合操作されたとき互いに係
合する係止部と被係止部とを形成するとともに、前記係
止部の係止解除位置への変位を許容するロック解除状態
と係止部の係止解除位置への変位を接当規制するロック
状態とに切替え操作自在なロック手段が設けられている
点にある。上記特徴構成によれば、固定部側のガイド溝
に保持される走行部に対して、扉に取付けられるケーシ
ングを扉厚み方向から所定装置位置にまで嵌合操作する
と、ケーシングと走行部との嵌合状態で相対向する部位
に形成された係止部と被係止部とが係合し、ケーシング
と走行部との嵌合離脱が阻止される。しかも、この時、
前記ロック手段をロック状態に操作すると、係止部の係
止解除位置への変位が接当規制されるため、ケーシング
と走行部とに嵌合離脱方向の外力が作用しても、係止部
と被係止部との係合が破壊されない限り嵌合離脱するこ
とはない。更に、補修等のために扉を取り外す必要が生
じた場合には、前記ロック手段をロック状態からロック
解除状態に切替え操作することにより、前記係止部の係
止解除位置への変位が許容されるから、換言すれば、係
止部と被係止部との係合力を弱くすることができるか
ら、ケーシングと走行部とを小さな操作力で嵌合離脱さ
せることができる。従って、使用時に扉に作用する各種
の外力に拘わらず、ケーシングと走行部とを抜け落ちの
無い状態で確実に嵌合保持させながらも、補修等のため
に扉を取り外す必要が生じた場合には、変形や割れ等の
損傷を招来することなく小さな操作力で容易にケーシン
グと走行部との嵌合を解除することができる。
【0006】本発明の請求項2による扉用走行装置の特
徴構成は、前記ロック手段が、ケーシングに対する走行
部の嵌合脱着操作側からロック状態とロック解除状態と
に切替え操作自在に構成されている点にある。上記特徴
構成によれば、ケーシングに対する走行部の嵌合脱着操
作と、これの前後に行う必要のあるロック手段に対する
切替え操作とを同じ側から迅速、簡便に行うことができ
る。
【0007】本発明の請求項3による扉用走行装置の特
徴構成は、前記被係止部が、走行部の嵌合面に臨む部位
に形成された係止溝から構成されているとともに、前記
係止部が、ケーシングの嵌合面に臨む部位に弾性変形可
能な状態で形成された係止片から構成され、更に、前記
ロック手段が、係止片の係止解除位置への弾性変形を許
容する空隙に対して抜き差し自在なロック体から構成さ
れている点にある。上記特徴構成によれば、ケーシング
と走行部とを所定嵌合位置で抜け止め係止するための係
止部と被係止部とが、前記ケーシングに形成された係止
片と走行部に形成された係止溝とから構成されているか
ら、部材点数が増加することがなく、しかも、前記ロッ
ク手段としても、係止片の係止解除位置への弾性変位を
許容する空隙に対して抜き差し自在なロック体を設ける
だけであるから、扉用走行装置の構造の簡素化と製造コ
ストの低廉化とを図ることができる。
【0008】本発明の請求項4による扉用走行装置の特
徴構成は、前記ロック体に、嵌合境界箇所を横切る状態
でケーシングの前面と走行部の前面とに亘って接当する
ロック表示部が設けられている点にある。上記特徴構成
によれば、補修等のために扉を取り外す必要が生じたと
き、ケーシングと走行部との前面を見ると、それら両者
の嵌合境界箇所を横切る状態でロック体のロック表示部
が位置するから、作業者に対してロック体を取り外すこ
とを視覚的に容易に認識させることができ、ロック体を
装着したままでの取り外しに起因する作業ロスと扉用走
行装置の損傷を抑制することができる。
【0009】本発明の請求項5による扉用走行装置の特
徴構成は、前記ケーシングに対して、ロック体をロック
状態とロック解除状態とに切替え操作自在に掛け止めさ
せる掛止手段が設けられている点にある。上記特徴構成
によれば、補修等のために扉を取り外す必要が生じたと
き、係止片の係止解除位置への弾性変位を許容する空隙
からロック体を抜き出すのであるが、このとき、抜き出
されたロック体が掛止手段を介してケーシングに掛止保
持されているから、抜き出されたロック体を一々保管す
る手間が不要で、取り扱いの容易化を図ることができ
る。
【0010】本発明の請求項6による扉用走行装置の特
徴構成は、前記掛止手段が、ケーシングに対する走行部
の嵌合操作経路から外れた位置においてロック解除状態
にあるロック体を掛け止め保持するように構成されてい
る点にある。上記特徴構成によれば、空隙から抜き出さ
れたロック解除状態では、ケーシングに対する走行部の
嵌合操作経路から外れた位置にロック体が保持されてい
るから、ケーシングに対する走行部の嵌合脱着作業がロ
ック体にて邪魔されることがない。それ故に、ロック体
をケーシングに常に掛け止め保持させて、ロック体の保
管の容易化を図りながらも、ケーシングに対する走行部
の嵌合脱着作業を容易に行うことができる。
【0011】本発明の請求項7による扉用走行装置の特
徴構成は、前記走行部が、ガイド溝内に沿って転動する
一対のローラを備えた走行ガイド体と、該走行ガイド体
を上下方向に移動自在に保持する凹部を備えた取付け嵌
合体とから構成されているとともに、前記取付け嵌合体
に対する走行ガイド体の上下方向での取付け位置を調節
する上下位置調節手段が設けられている点にある。上記
特徴構成によれば、吊り下げ支持された扉の上端縁とガ
イド溝を備えた固定部との上下間隔が開閉移動方向(左
右方向)で異なる場合、或いは、閉じ操作された扉の端
面と柱等の躯体との問隔が上下方向で異なる場合でも、
前記上下位置調節手段を操作して、前記ケーシングに対
する走行部の上下方向での取付け位置を調節することに
よって、前記間隔をそれの長手方向(開閉移動方向又は
上下方向)で均等化することができるから、このような
間隔修正作業を迅速、容易に行うことができる。
【0012】本発明の請求項8による扉用走行装置の特
徴構成は、前記上下位置調節手段が、横軸芯周りで回転
操作自在な第1傘歯車と、該第1傘歯車の回転を走行ガ
イド体の上下動に変換する第2傘歯車とから構成されて
いるとともに、前記取付け嵌合体には、第1傘歯車の回
転軸芯方向から凹部内に両傘歯車を組付けるための開口
を形成し、該開口を閉止する蓋体には、第1傘歯車の回
転軸芯方向での移動を接当規制する規制体が設けられて
いる点にある。上記特徴構成によれば、前記取付け嵌合
体に形成された開口を通して、両傘歯車を凹部内に容易
に組付けることができるばかりでなく、前記開口を閉止
する蓋体を取付けたときには、該蓋体に設けた規制体に
よって第1傘歯車の回転軸芯方向での移動が接当規制さ
れているから、第1傘歯車に回転操作力が加えられて
も、第1傘歯車の回転軸芯方向での位置が変動すること
がなく、両傘歯車の噛み合い代を一定化して、上下位置
調節作業を常に確実、円滑に行うことができ、しかも、
前記蓋体に規制体を設けるだけであるから、構造の簡素
化と製造コストの低廉化を同時に図ることができる。
【0013】本発明の請求項9による扉用走行装置の特
徴構成は、前記走行ガイド体の軸受け部に、両ローラの
支軸を一定範囲内で上下揺動自在に支承する融通を設け
るとともに、前記各ローラの側面には、走行ガイド体の
移動方向に沿う側面と接触した状態での支軸の上下揺動
を案内するガイド突起が形成されている点にある。上記
特徴構成によれば、固定部側のガイド溝の位置と吊り下
げ支持される扉の開閉移動位置とが扉厚み方向で位置ず
れした場合でも、この位置ずれを、前記走行ガイド体の
軸受け部に設けた融通の範囲内での支軸の上下揺動によ
って吸収することができるとともに、各ローラの側面と
走行ガイド体の移動方向に沿う側面とが接触しても、各
ローラの側面に設けたガイド突起によって、支軸の上下
揺動機能が損なわれることがない。それ故に、前記ガイ
ド溝の位置と吊り下げ支持される扉の開閉移動位置との
扉厚み方向での位置ずれに対する吸収調整機能を高める
ことができ、しかも、前記走行ガイド体の軸受け部に融
通を設け、かつ、ローラの側面にガイド突起を設けるだ
けであるから、製造コスト面で有利に改造することがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕図1〜図11
は、木製の扉1を開閉自在に吊り下げ支持する走行装置
を示し、扉1の上部に取付けられる合成樹脂製のケーシ
ングAに、固定部の一例である鴨居W側のガイド溝2に
沿って扉1を吊下げ状態で開閉自在に移動案内する走行
部Bを、扉厚み方向から脱着自在に嵌合保持させてあ
る。
【0015】前記ケーシングAは、扉1の上部で、か
つ、上方及び扉厚み方向の一側方に向かって開口する状
態でほぼDの字状に切削形成された取付け穴1aに入り
込む取付け筒状部3と、該取付け筒状部3の筒軸芯方向
一端部に一体形成される取付けフランジ部4とから構成
されているとともに、前記取付けフランジ部4の二箇所
の各々には、ケーシングAを扉1にビス5にて固定する
ためのビス孔4aが貫通形成されている。また、前記取
付け筒状部3は、前記走行部Bの取付け嵌合体12に対
するほぼCの字状の嵌合面3aを備えた内側壁体3A
と、扉1の取付け穴1aに対する嵌合面3bを備えた外
側壁体3Bとの二重壁構造に構成されている。
【0016】前記走行部Bは、ガイド溝2内に沿って転
動する一対のローラ9を備えたほぼTの字状の合成樹脂
製の走行ガイド体10と、該走行ガイド体10の昇降脚
部10Bを上下方向に摺接状態で移動自在に保持する凹
部11を備えた合成樹脂製の取付け嵌合体12とから構
成されているとともに、前記取付け嵌合体12に対する
走行ガイド体10の上下方向での取付け位置を調節する
上下位置調節手段Cが設けられている。
【0017】前記走行ガイド体10は、鴨居Wにビス止
めされる合成樹脂製の中央ガイドレール6及び該中央ガ
イドレール6に連続する状態で鴨居Wにビス止めされる
合成樹脂製の端部ガイドレール7の各ガイド溝2内に入
り込み可能な走行ガイド部10Aと、該走行ガイド部1
0Aの下面側の長手方向中央位置に一体形成される昇降
脚部10Bとから構成されている。前記走行ガイド部1
0Aの上面側の長手方向両側部の各々には、前記端部ガ
イドレール7に設けられた板バネ製の制動体15が上方
から弾性的に係合する弧状の受け面10aが形成されて
いるとともに、前記走行ガイド部10Aの移動方向に沿
う側面には、端部ガイドレール7の内側面に形成された
突条7aに対して扉開閉移動方向から係合する係合溝1
0bが形成されている。
【0018】そして、前記走行ガイド部10Aが端部ガ
イドレール7のガイド溝2内に移入したとき、走行ガイ
ド部10Aの弧状受け面10aに制動体15が弾性的に
係合して扉1に制動力を付与することができるから、扉
1が戸当り等に衝突したときの反動で戻り移動すること
を抑制することができるとともに、走行ガイド部10A
が端部ガイドレール7のガイド溝2内に移入した時点
で、走行ガイド部10Aの係合溝10bが端部ガイドレ
ール7の突条7aに係合しているから、走行ガイド部1
0Aが制動体15の弾性付勢力で下方に抜け出し移動す
ることを阻止することができ、前記制動体15による制
動作用を確実に発揮させることができる。
【0019】前記走行ガイド体10の走行ガイド部10
Aの長手方向中央位置には、前記両ローラ9の支軸8を
回転自在に支承する軸受け孔10cを貫通形成して軸受
け部を構成するとともに、前記軸受け孔10cの半分以
下の領域に連通する状態でそれよりも大径の貫通孔10
dを形成して、軸受け孔10cに支承されたローラ用支
軸8を一定範囲内でシーソー状に上下揺動自在に支承す
る融通を構成するとともに、前記各ローラ9の内側面に
は、走行ガイド部10Aの移動方向に沿う側面と接触し
た状態でのローラ用支軸8のシーソー状の上下揺動を案
内するほぼ半球状のガイド突起9aが一体形成されてい
る。
【0020】そして、前記ガイド溝2の位置と吊り下げ
支持される扉1の開閉移動位置とが扉厚み方向で位置ず
れした場合、例えば、前記鴨居Wに対する両ガイドレー
ル6,7の取付け位置と、扉1の下端部に形成された開
閉ガイド溝1bに係合するガイドピン14の敷居Dに対
する取付け位置とが扉厚み方向で位置ずれした場合で
も、この位置ずれを、前記走行ガイド体10の軸受け部
に設けた融通の範囲内でのローラ用支軸8のシーソー上
下揺動によって吸収することができるとともに、各ロー
ラ9の側面と走行ガイド体10の移動方向に沿う側面と
が接触しても、各ローラ9の側面に一体形成した半球状
のガイド突起9aによって、ローラ用支軸8のシーソー
上下揺動機能が損なわれることがなく、前記ガイド溝2
の位置と吊り下げ支持される扉1の開閉移動位置との扉
厚み方向での位置ずれに対する吸収調整機能を高めるこ
とができる。
【0021】前記走行部Bの取付け嵌合体12には、前
記ケーシングAの取付け筒状部3の嵌合面3aに対する
ほぼCの字状の嵌合面12aが形成されているととも
に、この取付け嵌合体12の嵌合面12aと取付け筒状
部3の嵌合面3aとの周方向複数箇所で相対向する部位
の各々には、扉厚み方向から互いに係合する位置決め突
起16と位置決め溝17とを形成して、扉厚み方向から
嵌合された取付け筒状部3と取付け嵌合体12との相対
回転を阻止すると同時に、がたつきを抑制するように構
成してある。
【0022】前記上下位置調節手段Cは、 図3、図
4、図7、図8に示すように、取付け嵌合体12の凹部
11内に横軸芯周りで回転自在に支承され、かつ、その
回転軸芯に対応する部位に貫通形成された操作孔20を
通して走行部Bの外面側からドライバー等の人為操作具
35で回転操作自在な金属製の第1傘歯車21と、該第
1傘歯車21に噛み合う縦軸芯周りで回転自在な金属製
の第2傘歯車22、及び、該第2傘歯車22との螺合に
連れて上下動するほぼTの字状の金属製のネジ軸23と
から構成されている。前記取付け嵌合体12には、前記
操作孔20に挿入された第1傘歯車21の歯部を回転自
在に支承するUの字状の第1歯車収納部12bと、第2
傘歯車22を回転のみ自在に収納する第2歯車収納部1
2cとが形成されているとともに、前記走行ガイド体1
0の昇降脚部10Bには、ネジ軸23の頭部23aを回
転不能な状態で収納するネジ収納部10eと、第1傘歯
車21の歯部との干渉を回避するためのU字状の切欠き
溝10fとが形成されている。
【0023】前記取付け嵌合体12には、第1傘歯車2
1の回転軸芯方向から凹部11内に両傘歯車21,22
及びネジ軸23を組付けるための開口12dが形成さ
れ、該開口12dを閉止する合成樹脂製の蓋体13に
は、図8,図9に示すように、第1傘歯車21の回転軸
芯方向での移動を接当規制するべく、該第1傘歯車21
の歯部に回転軸芯方向から摺接又は近接する一対の板状
の規制体13aが一体形成されている。そして、前記取
付け嵌合体12に形成された開口12dを通して、両傘
歯車21,22及びネジ軸23凹部11内に容易に組付
けることができるばかりでなく、前記開口12dを閉止
する蓋体13を取付けたときには、該蓋体13に設けた
規制体13aによって第1傘歯車21の回転軸芯方向で
の移動が接当規制されているから、第1傘歯車21に回
転操作力が加えられても、第1傘歯車21の回転軸芯方
向での位置が変動することがなく、両傘歯車21,22
の噛み合い代を一定化して、上下位置調節作業を常に確
実、円滑に行うことができる。また、前記取付け嵌合体
12の凹部11の底面及び蓋体13には、前記走行ガイ
ド体10の昇降脚部10Bの下端側の表裏に形成した突
起10bに扉厚み方向から係合して、取付け嵌合体12
に対する走行ガイド体10の上下位置調節範囲を規制す
る長溝12e及び長孔13bが形成されている。
【0024】そして、図2〜図6に示すように、前記ケ
ーシングAと走行部Bとの嵌合状態で相対向する部位に
は、ケーシングAに対して走行部Bが所定装着位置に嵌
合操作されたとき互いに係合する係止部25と被係止部
26とが形成されているとともに、前記係止部25の係
止解除位置への変位を許容するロック解除状態と係止部
25の係止解除位置への変位を接当規制するロック状態
とに切替え操作自在なロック手段27が、ケーシングA
に対する走行部Bの嵌合脱着操作側からロック状態とロ
ック解除状態とに切替え操作自在に設けられている。前
記取付け嵌合体12の嵌合面12aのうち、最下端に位
置する嵌合面部分に臨む部位には、前記被係止部26を
構成する係止溝と、該係止溝26へ係合移動される係止
部25の傾斜面25aとの接当に連れて該掛止部25を
係止解除側に一旦弾性変形させるための係止壁28とを
形成するとともに、前記取付け筒状部3を構成する内側
壁体3Aのうち、最下端に位置する部位の周方向二箇所
に筒軸芯方向に沿うスリット29を形成して、両スリッ
ト29の隣接間に、前記係止部25を構成する弾性変形
可能な係止片を形成し、更に、この係止片25の裏面と
外側壁体3Bの内側面との対向面問には、前記係止片2
5の係止解除位置への弾性変形(弾性変位の一例)を許
容する空隙30を形成してある。
【0025】前記ロック手段27は、前記空隙30に対
して抜き差し自在な合成樹脂製のロック体から構成され
ているとともに、このロック体27には、嵌合境界箇所
を横切る状態でケーシングAの取付けフランジ部4の前
面と走行部Bの取付け嵌合体12の前面とに亘って接当
する長方形状のロック表示部31が一体形成され、更
に、前記取付けフランジ部4の前面及び取付け嵌合体1
2の前面には、前記ロック表示部31が面一状態で入り
込む装着溝4b,12fが形成されている。そして、補
修等のために扉1を取り外す必要が生じたとき、ケーシ
ングAの取付けフランジ部4の前面と走行部Bの取付け
嵌合体12の前面を見ると、それら両者A,Bの嵌合境
界箇所を横切る状態でロック体27のロック表示部31
が位置するから、作業者に対してロック体27を取り外
すことを視覚的に容易に認識させることができ、ロック
体27を装着したままでの取り外しに起因する作業ロス
と扉用走行装置の損傷を抑制することができる。
【0026】更に、前記ロック表示部31の左右両側に
は、前記取付け筒状部3を構成する内側壁体3Aと外側
壁体3Bとの間で、かつ、前記両スリット29に沿って
臨む部位に形成された係止長溝3cに対して移動在に抜
止め保持される一対の掛止爪32aが一体形成されてい
て、該掛止爪32aをもって、前記ケーシングAに対し
て、ロック体27をロック状態とロック解除状態とに切
替え操作自在に掛け止めさせる掛止手段32が構成され
ているとともに、前記掛止手段32の両掛止爪32aに
は、ロック体27を空隙30内の所定位置に差し込んだ
とき、係止長溝3c内の端部に係合する抜止め突起32
bが一体形成されている。この抜止め突起32bは、ロ
ック状態にあるロック体27が振動等で抜け出さない程
度の保持機能があれば充分である。また、前記掛止手段
32aは、ケーシングAに対する走行部Bの取付け嵌合
体12の嵌合操作経路から下方に外れた位置においてロ
ック解除状態にあるロック体27及びロック表示部31
を傾斜姿勢で掛け止め保持するように構成されている。
つまり、前記掛止手段32の両掛止爪32aの長さは、
ロック解除状態にあるロック体27及びロック表示部3
1を前記嵌合操作経路から下方に外れた位置で掛け止め
保持することのできる長さに構成されているとともに、
前記取付けフランジ部4の装着溝4bの前端面が、ロッ
ク解除状態にあるロック体27及びロック表示部31が
傾斜姿勢となる傾斜面に形成されている。そして、前記
空隙30から抜き出されたロック解除状態では、ケーシ
ングAに対する走行部Bの嵌合操作経路から外れた位置
にロック体27が保持されているから、ケーシングAに
対する走行部Bの嵌合脱着作業がロック体27にて邪魔
されることがない。それ故に、ロック体27をケーシン
グAに常に掛け止め保持させて、ロック体27の保管の
容易化を図りながらも、ケーシングAに対する走行部の
嵌合脱着作業を容易に行うことができる。
【0027】〔その他の実施形態〕 (1) 上述の実施形態では、鴨居等の固定部Wにガイ
ド溝2を備えたガイドレール6,7を取付けたが、固定
部Wに直接ガイド溝2を形成して実施してもよい。 (2) 上述の実施形態では、前記取付け嵌合体12に
対する走行ガイド体10の上下方向での取付け位置を調
節する上下位置調節手段Cを設けたが、このような上下
位置調節手段Cを省略して実施してもよい。この場合、
前記走行ガイド体10と取付け嵌合体12とを一体的に
形成して実施してもよい。 (3) 上述の実施形態では、前記ロック手段27とし
て、係止片25の係止解除位置への弾性変位を許容する
空隙30に対して抜き差し自在なロック体から構成した
が、偏芯回転カム等を用いて、前記係止片25の係止解
除位置への変位を許容するロック解除状態と係止片25
の係止解除位置への変位を接当規制するロック状態とに
切替え操作自在に構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の扉用走行装置の第1実施形態を示す全
体の断面側面図
【図2】(イ)は扉装着前の斜視図 (ロ)は扉装着後の斜視図
【図3】走行装置の分解斜視図
【図4】(イ)は走行装置の分解断面図 (ロ)はケーシングに走行部を装着する前の断面図
【図5】(イ)は扉装着前の要部の拡大断面側面図 (ロ)は扉装置後のロック解除状態を示す要部の拡大断
面側面図 (ハ)は扉装置後のロック状態を示す要部の拡大断面側
面図
【図6】(イ)はロック体のロック解除状態を示す要部
の拡大断面図 (ロ)はロック体のロック状態を示す要部の拡大断面図
【図7】(イ)は上下位置調節手段を示す要部の断面側
面図 (ロ)は上下位置調節後の要部の断面側面図
【図8】上下位置調節手段を示す要部の拡大水平断面図
【図9】蓋体と第1傘歯車との関係を示す要部の拡大水
平断面図
【図10】(イ)は端部ガイドレールに移入したときの
要部の拡大断面正面図 (ロ)は要部の拡大断面側面図
【図11】走行装置の断面正面図
【図12】(イ)は従来の走行装置の分解斜視図 (ロ)は要部の水平断面図 (ハ)は嵌合分離操作を示す斜視図
【符号の説明】
A ケーシング B 走行部 C 上下位置調節手段 W 固定部(鴨居) 1 扉 2 ガイド溝 8 支軸 9 ローラ 9a ガイド突起 10 走行ガイド体 11 凹部 12 取付け嵌合体 12d 開口 13 蓋体 13a 規制体 21 第1傘歯車 22 第2傘歯車 25 係止部(係止片) 26 被係止部(係止溝) 27 ロック手段(ロック体) 30 空隙 31 ロック表示部 32 掛止手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05D 15/06 E05D 15/26

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉に取付け可能なケーシングに、固定部
    側のガイド溝に沿って扉を吊下げ状態で開閉自在に移動
    案内する走行部、扉厚み方向から脱着自在に嵌合保持
    されているとともに、前記ケーシングと走行部との嵌合
    状態で相対向する部位には、ケーシングに対して走行部
    が所定装着位置に嵌合操作されたとき互いに係合する係
    止部と被係止部とが形成され、前記係止部の係止解除位
    置への変位を許容するロック解除状態と係止部の係止解
    除位置への変位を接当規制するロック状態とに切替え操
    作自在なロック手段が設けられている扉用走行装置であ
    って、前記係止部が、ケーシングの嵌合面に臨む部位に弾性変
    形可能な状態で形成された係止片から構成されていると
    ともに、前記ロック手段が、係止片の係止解除位置への
    弾性変形を許容する空隙に対して抜き差し自在なロック
    体から構成され、このロック体には、嵌合境界箇所を横
    切る状態でケーシングの前面と走行部の前面とに亘って
    接当するロック表示部が設けられている 扉用走行装置。
  2. 【請求項2】 前記ロック手段が、ケーシングに対する
    走行部の嵌合脱着操作側からロック状態とロック解除状
    態とに切替え操作自在に構成されている請求項1記載の
    扉用走行装置。
  3. 【請求項3】 前記ケーシングに対して、ロック体をロ
    ック状態とロック解除状態とに切替え操作自在に掛け止
    めさせる掛止手段が設けられている請求項1又は2記載
    の扉用走行装置。
  4. 【請求項4】 前記掛止手段が、ケーシングに対する走
    行部の嵌合操作経路から外れた位置においてロック解除
    状態にあるロック体を掛け止め保持するように構成され
    ている請求項3記載の扉用走行装置。
  5. 【請求項5】 前記走行部が、ガイド溝内に沿って転動
    する一対のローラを備えた走行ガイド体と、該走行ガイ
    ド体を上下方向に移動自在に保持する凹部を備えた取付
    け嵌合体とから構成されているとともに、前記取付け嵌
    合体に対する走行ガイド体の上下方向での取付け位置を
    調節する上下位置調節手段が設けられている請求項1〜
    のいずれか1項に記載の扉用走行装置。
  6. 【請求項6】 前記上下位置調節手段が、横軸芯周りで
    回転操作自在な第1傘歯車と、該第1傘歯車の回転を走
    行ガイド体の上下動に変換する第2傘歯車とから構成さ
    れているとともに、前記取付け嵌合体には、第1傘歯車
    の回転軸芯方向から凹部内に両傘歯車を組付けるための
    開口を形成し、該開口を閉止する蓋体には、第1傘歯車
    の回転軸芯方向での移動を接当規制する規制体が設けら
    れている請求項5記載の扉用走行装置。
  7. 【請求項7】 前記走行ガイド体の軸受け部には、前記
    両ローラの支軸を一定範囲内で上下揺動自在に支承する
    融通を設けるとともに、前記各ローラの側面には、走行
    ガイド体の移動方向に沿う側面と接触した状態での支軸
    の上下揺動を案内するガイド突起が形成されている請求
    項5又は6記載の扉用走行装置。
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