JP2883039B2 - ローラ装置 - Google Patents
ローラ装置Info
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- JP2883039B2 JP2883039B2 JP11469196A JP11469196A JP2883039B2 JP 2883039 B2 JP2883039 B2 JP 2883039B2 JP 11469196 A JP11469196 A JP 11469196A JP 11469196 A JP11469196 A JP 11469196A JP 2883039 B2 JP2883039 B2 JP 2883039B2
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Description
って開閉移動させる場合の戸車として、或いは、移動す
る機体が走行径路脇の壁面等に接触することを防止する
場合の走行ガイド輪体として用いられるローラ装置で、
詳しくは、ホルダーに、被転動面に沿って転動するロー
ラを回転自在に支承させてあるローラ装置に関する。
うち、ローラの回転軸芯方向で相対向する側壁に亘って
架設された固定軸に、前記ローラを回転のみ自在に外嵌
保持させていた。
置による場合は、前記ホルダーに対するローラの回転軸
芯方向での取付け位置が確定しているため、ホルダーの
取付け位置が回転軸芯方向でずれるなどの組み付け誤差
が発生した場合、ローラを所定の転動径路に沿って転動
させることができなくなる。特に、引き違い戸の戸車と
して用いた場合には、引き違い戸同士が接触する可能が
あるため、ホルダーを再度付け替えなければならなくな
る問題がある。また、引き違い戸の戸車として用いた場
合では、戸自体の反りの発生によって引き違い戸同士が
接触することがあるが、この場合、従来のローラ装置で
は、引き違い戸に対するホルダーの取付け位置を、戸の
反り代分だけ回転軸芯方向に付け替えなければならない
ため、その付け替えに多大の手間と労力を要する問題が
ある。そこで、前記ホルダーの側壁に亘って架設された
固定軸に、前記ローラを回転自在で、かつ、回転軸芯方
向に移動可能な状態で遊嵌して、該ローラと両側壁との
回転軸芯方向での対向面間に存在する空隙(遊び)の範
囲内において、前記ローラの回転軸芯方向での移動を許
容するように構成することが考えられるが、これによる
場合は、前記ローラに横方向の外力が作用したとき、該
ローラが固定軸に沿って回転軸芯方向に移動するため、
特に、引き違い戸の戸車として用いた場合には、開閉操
作時に引き違い戸がふらつくばかりでなく、引き違い戸
同士が接触する可能がある。
のであって、その目的は、ホルダーの取付け位置の誤差
が発生したとき、或いは、反り発生等の使用に伴う取付
け条件の変更が生じたときでも、ホルダーを付け替える
ことなく迅速、容易に対処することができ、しかも、装
置のコンパクト化をも容易に図ることのできる有用なロ
ーラ装置を提供する点にある。
の本発明の請求項1によるローラ装置の特徴構成は、後
述する実施形態で使用した番号を参考に付記して説明す
ると、冒記した構成において、前記ホルダー7とローラ
6の回転中心部との間に、ローラ6を相対回転自在で、
かつ、回転軸芯X1方向に移動自在に支承するローラ支
承手段Aと、前記ローラ6を回転軸芯X1方向に移動調
節するネジ部材を備えた軸芯位置調節手段Bとを設ける
とともに、前記ネジ部材を、前記ローラ6の回転軸芯X
1の外側から回転操作自在に構成した点にある。前記特
徴構成によれば、ホルダーの取付け位置が回転軸芯方向
でずれるなどの組み付け誤差が発生した場合でも、前記
軸芯位置調節手段によってローラ自体を回転軸芯方向に
移動調節することができるから、ホルダーの取付け位置
を一々修正する必要がない。また、引き違い戸の戸車と
して用いた場合において、戸自体の反りの発生によって
引き違い戸同士が接触するような事態が発生しても、ホ
ルダーに対するローラの取付け位置を回転軸芯方向で調
節することにより、引き違い戸に対するホルダーの取付
け位置を一々修正することなく、引き違い戸同士の接触
を回避することができる。従って、ホルダーの取付け位
置の誤差が発生したとき、或いは、反り発生等の使用に
伴う取付け条件の変更が生じたときでも、従来のように
ホルダーを一々付け替えることなく迅速、容易に対処す
ることができる。しかも、前記軸芯位置調節手段が、ホ
ルダーとローラの回転中心部との間に設けられているが
故に、例えば、ホルダー内で、かつ、ローラの転動面よ
りも回転半径方向外方に偏位した部位に、ローラの回転
軸芯方向に揺動自在な中間支持部材を枢着し、この中間
支持部材に、ローラを回転のみ自在に支承する支持軸を
固着するとともに、前記中間支持部材とホルダーとの間
に、中間支持部材を回転軸芯方向に沿って揺動させる位
置変更操作機構を設ける場合に比して、ローラ装置のコ
ンパクト化を図り易い。その上、前記ローラを回転軸芯
方向に沿って位置変更操作しても、それに伴ってローラ
の転動面の向き姿勢が変化することがなく、常に安定し
た円滑な転動性を維持することができる。
構成は、後述する実施形態で使用した番号を参考に付記
して説明すると、前記ホルダー7が、ローラ6の回転半
径方向に出退移動自在にケーシング5に組付けられてい
るとともに、前記ケーシング5とホルダー7との間に
は、該ホルダー7を出退方向に移動調節する出退調節手
段Cが設けられている点にある。前記特徴構成によれ
ば、前記ケーシングとホルダーとの間に出退調節手段が
設けられ、また、ホルダーとローラの回転中心部との間
に軸芯位置調節手段が設けられているから、出退調節手
段Cと軸芯位置調節手段との配置構成上での制約を受け
難くなり、ローラの出退調整機能と軸芯位置調節機能と
を備えたローラ装置の簡素化、コンパクト化を図り易
い。
構成は、後述する実施形態で使用した番号を参考に付記
して説明すると、前記ローラ支承手段Aを構成するに、
前記ローラ6の中心貫通孔6aに対して回転軸芯X1方
向から挿抜自在な筒軸15と、前記ローラ6の中心貫通
孔6aの内周面とこれに挿入された筒軸15の外周面と
の間に回転軸芯X1方向から挿抜自在な受け軸16とを
設けるとともに、前記筒軸15には、該筒軸15が受け
軸16の挿入に連れて回転半径方向外方に移動したと
き、前記ローラ6と筒軸15との回転軸芯X1方向での
相対移動を接当規制する移動規制部15Aを設け、更
に、前記受け軸16を、ホルダー7の取付け孔7cに対
して回転軸芯X1方向から挿抜自在に嵌合保持させた点
にある。前記特徴構成によれば、ローラ装置を組み付け
る場合、まず、前記ローラの中心貫通孔に筒軸を回転軸
芯方向から挿入したのち、ローラの中心貫通孔とホルダ
ーの取付け孔とを合致させた状態で、ホルダーの取付け
孔を通してローラの中心貫通孔の内周面とこれに挿入さ
れた筒軸の外周面との間に前記受け軸を回転軸芯方向か
ら挿入するだけで済む。従って、ローラ装置の組み付け
作業及び分解作業を能率良く容易に行うことができると
ともに、前記受け軸と筒軸とをローラの中心貫通孔内に
おいて同芯状態又はそれに近い状態で組み付けることが
可能であるから、ローラ支承手段のコンパクト化を促進
することができる。
構成は、後述する実施形態で使用した番号を参考に付記
して説明すると、前記受け軸16が、縮径方向に弾性変
形可能な横断面ほぼCの字状に構成され、かつ、前記ホ
ルダー7の側壁7Aに形成された取付け孔7cに対して
縮径状態で嵌合されている点にある。前記特徴構成によ
れば、前記受け軸の拡径側への弾性復元力を利用して該
受け軸をホルダーの取付け孔に摩擦保持させることがで
きる。それ故に、前記受け軸をホルダー側に固定するた
めの部材が不要で、構造の簡素化と製造コストの低廉化
を促進することができる。
構成は、後述する実施形態で使用した番号を参考に付記
して説明すると、前記軸芯位置調節手段Bが、前記筒軸
15に形成したネジ部17と、前記ホルダー7の取付け
孔7cを通して前記ネジ部17に螺合されたネジ部材1
8と、受け軸16と筒軸15との相対回転を規制する第
1回転規制部19、及び、前記受け軸16とホルダー7
との相対回転を規制する第2回転規制部20とから構成
されている点にある。前記特徴構成によれば、前記ネジ
部材を回転操作すると、ホルダーに保持された受け軸に
対して筒軸が回転軸芯方向に移動し、該筒軸の移動規制
部を介してローラが一体的に移動される。そして、前記
ネジ部材が、ホルダーの取付け孔を通して筒軸のネジ部
に螺合されているから、このネジ部材を配設する為の特
別な空間を別途確保する必要がなく、しかも、前記ネジ
部材と筒軸とを直接連動させることができる。それ故
に、軸芯位置調節手段の構造の簡素化と製造コストの低
廉化を促進することができる。
構成は、後述する実施形態で使用した番号を参考に付記
して説明すると、前記受け軸16の横断面形状がほぼC
の字状に構成されているとともに、前記第1回転規制部
19が、前記筒軸15の移動規制部15Aと受け軸16
の周方向両側の開口端面16aとで構成されている点に
ある。前記特徴構成によれば、前記筒軸の移動規制部と
受け軸の開口端面との円周方向からの接当によって、受
け軸と筒軸との相対回転を規制することができるから、
相対回転を規制するための特別な部材が不要で、構造の
簡素化と製造コストの低廉化を促進することができる。
構成は、後述する実施形態で使用した番号を参考に付記
して説明すると、前記ケーシング5に、ネジ部材18の
頭部18aが前記出退移動方向から入り込む溝部5i
と、該溝部5iに入り込んだネジ部材18の頭部18a
を外部から回転操作するための操作用開口5jとが形成
されている点にある。前記特徴構成によれば、前記出退
調節手段によるホルダーのケーシング内への格納移動に
連れて、ネジ部材の頭部がケーシングに形成された溝部
内に入り込み、該ネジ部材の回転軸芯方向での移動が規
制されるから、ネジ部材を回転のみ自在に保持するため
の特別な部材及び組み付け操作が不要となる。
構成は、後述する実施形態で使用した番号を参考に付記
して説明すると、前記ローラ6の中心貫通孔6aが、該
ローラ6の回転中心部に保持された軸受21の内輪21
Aをもって構成されている点にある。前記特徴構成によ
れば、ホルダーの取付け位置の誤差が発生したとき、或
いは、反り発生等の使用に伴う取付け条件の変更が生じ
たときでも、従来のようにホルダーを一々付け替えるこ
となく迅速、容易に対処することができるものでありな
がら、ローラを円滑に転動させることができる。
を、敷居等の固定部1に埋設状態で取付けられた合成樹
脂製のレール2に沿って開閉移動される引き違い式の引
戸3に装備した場合を示し、前記引戸3への取付け部4
を備えた合成樹脂製のケーシング5に、合成樹脂製のロ
ーラ6を第1横軸芯(以下、回転軸芯と記載する)X1
回りで回転自在に支承する合成樹脂製のホルダー7を、
前記ローラ6の回転半径方向でもある上下方向に沿って
出退移動自在に組付けるとともに、前記ホルダー7とロ
ーラ6の回転中心部との間には、該ローラ6を相対回転
自在で、かつ、回転軸芯X1方向に移動自在に支承する
ローラ支承手段Aと、前記ローラ6を回転軸芯X1方向
に移動調節する軸芯位置調節手段Bとを設け、更に、前
記ケーシング5とホルダー7との間には、該ホルダー7
を出退方向に移動調節する出退調節手段Cを設けてあ
る。前記レール2の走行案内面2aは横断面視(長手方
向視)においてVの字状又はほぼVの字状に構成されて
いるとともに、前記ローラ6の転動面のうち、回転軸芯
X1方向の両側に位置する転動面部分6dの各々が、そ
れらの被転動面である走行案内面2aの傾斜方向と平行
又はほぼ平行な傾斜面に構成されている。
された弧状凹部3aに対して裏面側から装着されるケー
シング本体5Aと、引戸3の裏面3b側に一部が接当す
る取付け板部5B、及び、ケーシング本体5Aとの間で
後述の出退調節手段Cの第1傘歯車11の軸部11aを
上下軸芯周りで回転自在に支承するカバー体5Cとから
構成されているとともに、前記ケーシング本体5Aと取
付け板部5Bとが一体成形されている。前記ケーシング
本体5Aには、ホルダー7の左右両側面7aの各々を上
下方向に沿って移動案内する昇降ガイド面5aと、ホル
ダー7の左右両側面7aの各々に形成した前後一対の突
条7bに係合して、該ホルダー7の前後方向(回転軸芯
X1方向)での移動を接当阻止する振止め規制面5b
と、前記第1傘歯車11の軸部11aを回転自在に支承
するための半円弧状の軸受け凹部5dと、前記カバー体
5Cの一対の係止爪5eが係合する係止孔5fとが形成
されている。また、前記カバー体5Cには、前記第1傘
歯車11の軸部11aを回転自在に支承するための半円
弧状の軸受け凹部5gが形成されている。更に、前記取
付け板部5Bの四箇所に貫通形成されたビス13用の取
付け孔をもって前記取付け部4が構成されている。
上面から一体的に突出形成された上下方向姿勢のネジ軸
10と、該ネジ軸10に螺合する第1傘歯車11、及
び、該第1傘歯車11に噛合する第2横軸芯X2周りで
回転自在な第2傘歯車12とから構成されている。前記
第1傘歯車11の軸部11aは、前記ケーシング本体5
Aの軸受け凹部5dとカバー体5Cの軸受け凹部5gと
の間で回転自在に支承されているとともに、その支承状
態では、第1傘歯車11の歯部11bの背面(上面)が
カバー体5Cの下面に相対回転可能な状態で接触するよ
うに構成されている。前記第2傘歯車12の軸部12a
は、前記取付け板部5Bに形成した貫通孔5hに回転自
在に支承されているとともに、その支承状態では、第1
傘歯車12の歯部12bの背面が取付け板部5Bの内面
に相対回転可能な状態で接触するように構成され、更
に、前記第2傘歯車12の軸部12aの先端面には、該
第2傘歯車12をドライバー等の工具で回転操作するた
めの操作溝12cが形成されている。そして、図2
(イ)、(ロ)に示すように、前記第2傘歯車12を回
転操作すると、これに噛合する第1傘歯車12が上下軸
芯周りで回転し、更に、この回転に連れてホルダー7の
ネジ軸10が上下方向に螺進して、ホルダー7と一体的
にローラ6が昇降する。つまり、ケーシング5に対する
ローラ6の高さ位置が変更される。
中心貫通孔6aに対して回転軸芯X1方向から挿抜自在
な合成樹脂製又は金属製の筒軸15と、ローラ6の中心
貫通孔6aの内周面とこれに挿入された筒軸15の外周
面との間に回転軸芯X1方向から挿抜自在なステンレス
鋼製の受け軸16とから構成されている。前記ローラ6
の中心貫通孔6aの軸芯方向両側部の各々には、該中心
貫通孔6aよりも大径の円形状の係合凹部6bを形成す
るとともに、前記筒軸15の軸芯方向両端部で、かつ、
前記両係合凹部6bの軸芯方向間隔よりも僅かに大なる
間隔を隔てた部位の各々には、前記受け軸16の挿入に
連れて筒軸15が回転半径方向外方(上方)に移動した
とき、前記両係合凹部6bに係入して筒軸15とローラ
6との回転軸芯X1方向での相対移動を接当規制する突
起状の移動規制部15Aを一体形成してある。更に、前
記ホルダー7のうち、回転軸芯X1方向で相対向する一
対の側壁7Aに貫通形成した取付け孔7cに対して、前
記受け軸16の両端部の各々を回転軸芯X1方向から挿
抜自在に嵌合保持させてある。
に、前記筒軸15の外周面うち、前記両移動規制部15
A間に位置する部位には、前記ローラ6の中心貫通孔6
aの内周面とこれに挿入された筒軸15の外周面との間
に受け軸16が挿入されたとき、前記中心貫通孔6aの
内周面に摺接する又は近接する摺接ガイド突起15Bが
隆起状態で一体形成されている。前記筒軸15のうち、
前記移動規制部15Aの弧状先端面の円周方向中央位置
と回転軸芯X1とを結ぶ線分上の最大外径が、前記ロー
ラ6の中心貫通孔6aの内径よりも僅かに小に構成され
ているとともに、前記筒軸15の軸芯長とローラ6の回
転軸芯幅とが同一又はほぼ同一に構成されている。前記
受け軸16は、縮径方向に弾性変形可能な横断面視(長
手方向視)ほぼCの字状に構成されていて、前記ホルダ
ー7の側壁7Aに形成した取付け孔7cに対して縮径状
態で嵌合保持されている。つまり、前記受け軸16の拡
径側への弾性復元力を利用して該受け軸16をホルダー
7の取付け孔7cに摩擦保持させるように構成してあ
る。
の内周面に形成した雌ネジ部17と、前記ホルダー7の
取付け孔7cを通して前記雌ネジ部17に螺合されたネ
ジ部材18と、前記受け軸16と筒軸15との相対回転
を規制する第1回転規制部19、及び、前記受け軸16
とホルダー7との相対回転を規制する第2回転規制部2
0とから構成されているとともに、前記ケーシング5の
取付け板部5Bのうち、前記ネジ部材18の頭部18a
に対応する部位には、ネジ部材18の頭部18aの下方
からの係入を許容する溝部5iと、該溝部5iに係入し
たネジ部材18の頭部18aを回転軸芯X1方向の外側
から回転操作するためのほぼ下向きUの字状の操作用開
口5jとが形成されている。また、前記ネジ部材18の
頭部18aが前記溝部5iに係入した状態では、該ネジ
部材18の回転軸芯X1方向での移動が規制されてい
る。更に、前記ネジ部材18の頭部18aには、該ネジ
部材18をドライバー等の工具で回転操作するための操
作溝18bが形成されているとともに、前記操作用開口
5jの上下開口幅が、前記出退調節手段Cによる昇降調
節範囲の全域に亘ってネジ部材18の頭部18aを回転
操作可能な長さに構成されている。
で示すように、前記筒軸15の両移動規制部15A及び
摺接ガイド突起15Bの各付け根部分と、受け軸16の
円周方向の両開口端面16aとをもって構成されてい
る。つまり、前記両移動規制部15A及び摺接ガイド突
起15Bの各付け根部分の幅を、前記受け軸16の両開
口端面16a間の開口幅よりも僅かに小に構成すること
により、この受け軸16に入り込んだ筒軸15の回転軸
芯X1回りでの相対回動を、両移動規制部15A及び摺
接ガイド突起15Bの各付け根部分と受け軸16の開口
端面16aとの接当によって阻止するように構成してあ
る。前記第2回転規制部20は、図7及び図8の(ロ)
で示すように、前記ホルダー7の取付け孔7cの内周面
のうち、前記受け軸16の両開口端面16aに相対向す
る上側面部分を、前記両開口端面16aに近接する状態
でほぼVの字状に突出させることによって構成されてい
る。つまり、前記取付け孔7cのVの字状の上側面部分
と前記受け軸16の両開口端面16aとをもって第2回
転規制部20が構成されている。
組付け方法について説明する。前記ローラ6の中心貫通
孔6a内に筒軸15を回転軸芯X1方向から挿入したの
ち、この筒軸15が挿入されたローラ6を、前記ホルダ
ー7内に下方から差し入れる。そして、前記筒軸15と
ホルダー7の側壁7Aに形成された取付け孔7cとを合
致させた状態で、一方の取付け孔7cを通してローラ6
の中心貫通孔6aの内周面とこれに挿入された筒軸15
の外周面との間に受け軸16を回転軸芯X1方向から挿
入する。この挿入時には、前記受け軸16を弾性復元力
に抗して少し縮径させた状態で挿入し、挿入完了時に、
受け軸16の拡径側への弾性復元力を利用して該受け軸
16をホルダー7の取付け孔7cに摩擦保持させる。前
記受け軸16の挿入が終了すると、一方の取付け孔7c
からネジ部材18を挿入し、該ネジ部材18の雄ネジ部
を筒軸15の雌ネジ部17に螺合する。
の貫通孔5hに、第2傘歯車12の軸部12aを挿入し
たのち、前記ケーシング本体5Aの軸受け凹部5dに、
第2傘歯車12に噛合させた第1傘歯車11の軸部11
aを当て付けた状態で、前記カバー体5Cの一対の係止
爪5eをケーシング本体5Aの係止孔5fに無理嵌め状
態で係合し、前記ケーシング本体5Aの軸受け凹部5d
とカバー体5Cの軸受け凹部5gとの間で第1傘歯車1
1の軸部11aを回転自在に支承させる。そして、前記
ホルダー7をケーシング本体5Aの昇降ガイド面5a及
び振止め規制面5bに沿って差し入れ、該ホルダー7の
ネジ軸10の先端が第1傘歯車11の内周面に形成され
た雌ネジ部に当接したとき、前記第2傘歯車12を回転
操作して、ホルダー7のネジ軸10と第1傘歯車11の
雌ネジ部とを螺合させる。この螺合に伴うホルダー7の
上昇移動に連れて、ネジ部材18の頭部18aが前記取
付け板部5Bの溝部5iに係入し、該ネジ部材18の回
転軸芯X1方向での移動が規制される。
して引戸3同士が接触するような事態が発生したとき、
前記ケーシング5の操作用開口5jを通してネジ部材1
8を回転操作すると、図2(イ)〜(ハ)に示すよう
に、前記ホルダー7に嵌合保持された受け軸16に対し
て筒軸15及びローラ6が回転軸芯X1方向に摺接移動
することになるが、引戸3の荷重が作用しているローラ
6の両傾斜転動面部分6dがレール2のVの字状の走行
案内面2aに接当しているため、ローラ6に対して引戸
3が回転軸芯X1方向に移動することになる。この引戸
3の回転軸芯X1方向への移動によって引戸3同士の接
触が回避される。
は、合成樹脂で成形されたローラ6の中心貫通孔6aの
内周面に筒軸15及び受け軸16を直接挿入するように
構成したが、図9に示すように、ローラ6の回転中心部
に転がり軸受21を設け、この転がり軸受21の内輪2
1Aの内周面をもって前記中心貫通孔6aを構成しても
よい。つまり、前記軸受21の内輪21Aの内周面に筒
軸15及び受け軸16を回転軸芯X1から挿入するよう
に構成してもよい。その他の構成は上述の第1実施形態
と同一であり、同一構成の部位には同一番号を付記して
それの説明は省略する。
は、前記ホルダー7を、ローラ6の回転軸芯X1方向の
中央位置で二つの分割ホルダー部7B,7Cに分割し、
この分割ホルダー部7B,7Cの相対向する内側面に
は、前記ローラ6の回転中心部に形成した凹部6A,6
Bに回転軸芯X1方向から相対回転自在で、かつ、回転
軸芯X1方向の一定範囲内で移動自在に内嵌する筒状体
22A,22Bを一体形成して、これら両筒状体22
A,22Bをもって前記ローラ支承手段Aを構成してあ
る。また、前記ローラ6を回転軸芯X1方向に移動調節
する軸芯位置調節手段Bを構成するに、一方の分割ホル
ダー部7Bに、ローラ6の中心貫通孔6dに回転軸芯X
1方向から相対回転自在に貫通されたネジ部材23を螺
合し、このネジ部材23の雄ネジ部にロックナット24
を螺合するとともに、前記ネジ部材23の先端部には、
該ネジ部材23に一体形成された鍔部23aとの間でロ
ーラ6を抜け止め保持する押さえ板25を抜止めピン2
6にて取付けてある。尚、前記ホルダー7には、図示は
しないが第1実施形態及び第2実施形態と同様に、出退
調節手段Cを構成するネジ軸10が設けられている。
態及び第3実施形態で説明したものに限定されるもので
はなく、前記ホルダー7とローラ6の回転中心部との間
において、前記ローラ6を相対回転自在で、かつ、回転
軸芯X1方向に移動自在に支承することのできる構造で
あればよい。 前述の第1〜第3実施形態では、前記
ホルダー7を、引戸3への取付け部4を備えたケーシン
グ5に出退移動自在に組付けたが、このケーシング5及
び出退調節手段Cを省略して、前記ホルダー7、ローラ
6、ローラ支承手段A、軸芯位置調節手段Bの組合せか
ら構成してもよい。この場合、前記ホルダー7には、引
戸3等の被取付け面に対する取付け部4を形成する。
前記出退調節手段Cとしては、前述の第1〜第3実施
形態で説明した二個の傘歯車11,12を用いた構造の
ものに限定されるものではなく、前記ケーシング5に対
してホルダー7を出退方向に移動調節することのできる
構造であればよい。 前述の第1〜第3実施形態で
は、本発明のローラ装置を、敷居等の固定部1に埋設状
態で取付けられたレール2又は固定部1に形成される走
行ガイド溝に沿って開閉移動される引き違い式の引戸3
に装備した場合について説明したが、本発明のローラ装
置は、移動する機体が走行径路脇の壁面等に接触するこ
とを防止する走行ガイド装置等にも使用することができ
る。
いて、図面との対照を便利にするために符号を記した
が、該記入により本発明は添付図面の構成に限定される
ものではない。
全体の縦断面図
さ調節状態と軸芯位置調節状態を示す全体の縦断面図
たときの要部の拡大断面図 (ロ)は(イ)の状態から受け軸を挿入したときの要部
の拡大断面図
Claims (8)
- 【請求項1】 ホルダーに、被転動面に沿って転動する
ローラを回転自在に支承させてあるローラ装置であっ
て、 前記ホルダーとローラの回転中心部との間に、ローラを
相対回転自在で、かつ、回転軸芯方向に移動自在に支承
するローラ支承手段と、前記ローラを回転軸芯方向に移
動調節するネジ部材を備えた軸芯位置調節手段とを設け
るとともに、前記ネジ部材を、前記ローラの回転軸芯の
外側から回転操作自在に構成してあるローラ装置。 - 【請求項2】 前記ホルダーが、ローラの回転半径方向
に出退移動自在にケーシングに組付けられているととも
に、前記ケーシングとホルダーとの間には、該ホルダー
を出退方向に移動調節する出退調節手段が設けられてい
る請求項1記載のローラ装置。 - 【請求項3】 前記ローラ支承手段を構成するに、前記
ローラの中心貫通孔に対して回転軸芯方向から挿抜自在
な筒軸と、前記ローラの中心貫通孔の内周面とこれに挿
入された筒軸の外周面との間に回転軸芯方向から挿抜自
在な受け軸とを設けるとともに、前記筒軸には、該筒軸
が受け軸の挿入に連れて回転半径方向外方に移動したと
き、前記ローラと筒軸との回転軸芯方向での相対移動を
接当規制する移動規制部を設け、更に、前記受け軸を、
ホルダーの取付け孔に対して回転軸芯方向から挿抜自在
に嵌合保持させてある請求項1又は2記載のローラ装
置。 - 【請求項4】 前記受け軸が、縮径方向に弾性変形可能
な横断面ほぼCの字状に構成され、かつ、前記ホルダー
の側壁に形成された取付け孔に対して縮径状態で嵌合さ
れている請求項3記載のローラ装置。 - 【請求項5】 前記軸芯位置調節手段が、前記筒軸に形
成したネジ部と、前記ホルダーの取付け孔を通して前記
ネジ部に螺合されたネジ部材と、前記受け軸と筒軸との
相対回転を規制する第1回転規制部、及び、前記受け軸
とホルダーとの相対回転を規制する第2回転規制部とか
ら構成されている請求項3又は4記載のローラ装置。 - 【請求項6】 前記受け軸の横断面形状がほぼCの字状
に構成されているとともに、前記第1回転規制部が、前
記筒軸の移動規制部と受け軸の周方向両側の開口端面と
で構成されている請求項3〜5の何れか1項に記載のロ
ーラ装置。 - 【請求項7】 前記ケーシングには、ネジ部材の頭部が
前記出退移動方向から入り込む溝部と、該溝部に入り込
んだネジ部材の頭部を外部から回転操作するための操作
用開口とが形成されている請求項5又は6記載のローラ
装置。 - 【請求項8】 前記ローラの中心貫通孔が、該ローラの
回転中心部に保持された軸受の内輪をもって構成されて
いる請求項3〜7のいずれか1項に記載のローラ装置。
Priority Applications (1)
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JP11469196A JP2883039B2 (ja) | 1996-05-09 | 1996-05-09 | ローラ装置 |
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JP11469196A JP2883039B2 (ja) | 1996-05-09 | 1996-05-09 | ローラ装置 |
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JPH09296649A JPH09296649A (ja) | 1997-11-18 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20190001469U (ko) * | 2017-12-11 | 2019-06-19 | 유상현 | 미닫이 도어용 호차의 높낮이 조절장치 |
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KR20190001469U (ko) * | 2017-12-11 | 2019-06-19 | 유상현 | 미닫이 도어용 호차의 높낮이 조절장치 |
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