JP2006329610A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】ばらつきが少なく確実に扉を閉止することができ、その上部品点数が少なく簡単な構造で安価で、万一故障した場合にも扉本体を交換することなく、扉閉鎖装置の交換のみで対応することのできる扉閉鎖装置を備えた冷蔵庫を提供すること。
【解決手段】冷蔵庫本体1に取付けられて扉7を支持するヒンジ20と、軸方向の対称位置に凹溝が形成されヒンジ20の軸24に回動不能に嵌合されるカム31、先端部がカム31を両側から押圧しカム31の外周に沿って回動する制御ばね40、制御ばね40を保持しカム31の一端を回動自在に支持するばね保持部材50、及びカム31の他端を回動自在に支持しばね保持部材50が取付けられるベース部材55からなり、扉7に取付けられて扉閉鎖時に制御ばね40の先端部がカム31の凹溝内に位置し、制御ばねにより扉7を閉止方向に付勢するようにした扉閉鎖装置30とを備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷蔵庫に係り、より詳しくは、扉を軸支するヒンジ部に配設され、扉を容易かつ確実に閉止することのできる扉閉鎖装置を備えた冷蔵庫に関するものである。
従来の冷蔵庫の扉閉鎖装置に、扉本体の発泡断熱材内に扉閉止機構を内蔵したものがある。これは、ヒンジ軸に挿入された複数の凹部を有するカムと、コイルバネによりこのカムに圧接されるローラ等によって構成され、カムの凹溝にローラが係合した状態で扉が停止するようにしたものである。すなわち、圧縮されて付勢されたコイルバネにローラが押圧されながらカムの外周を回動し、扉閉止位置に相当する凹溝にかかると付勢されたバネ力が急激に解放されて、強制的に扉が閉鎖される。そして、コイルバネは閉鎖された扉にさらに閉方向の力を加えるようにしているので、他の扉を閉めたときの風圧による扉の開放を防止するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
実開昭53−162951号公報(1−2頁、第3図)
特許文献1に記載された冷蔵庫の扉閉鎖装置は、開放された扉がカムの複数箇所に形成された凹溝の一つにコイルバネで付勢されたローラが係止して停止し、カムにローラを押圧させるために、収納部にコイルバネと一体に組込まれた箱状のケースが収納部の側壁に案内されて摺動するので、その摺動抵抗のために、カムへのローラの押圧力にばらつきが生じ易いという問題があった。
また、バネ力が強いと扉が急激に閉まり、閉鎖音が大きくなったり、逆にバネ力が弱いと扉が止まらず閉め忘れの状態で停止してしまったりする。このため、バネ力を調整する手段が必要となったり、カムにローラを押圧させるために、ピンでローラを係止する箱状のケースを必要とするなど、部品点数が多く複雑な構造でコスト的にも高価になる。
さらに、この扉閉鎖装置は、扉本体の発泡断熱材内に埋設されているため、万一故障した場合には扉本体を交換しなければならなかった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、ばらつきが少なく確実に扉を閉止することができ、その上部品点数が少なく簡単な構造で安価で、万一故障した場合にも扉本体を交換することなく、扉閉鎖装置の交換のみで対応することのできる扉閉鎖装置を備えた冷蔵庫を提供することを目的としたものである。
本発明に係る冷蔵庫は、冷蔵庫本体に取付けられて扉を支持するヒンジと、軸方向の対称位置に凹溝が形成され前記ヒンジの軸に回動不能に嵌合されるカム、先端部が前記カムを両側から押圧し該カムの外周に沿って回動する制御ばね、該制御ばねを保持し前記カムの一端を回動自在に支持するばね保持部材、及び前記カムの他端を回動自在に支持し前記ばね保持部材が取付けられるベース部材からなり、前記扉に取付けられて扉閉鎖時に前記制御ばねの先端部が前記カムの凹溝内に位置し、該制御ばねにより扉を閉止方向に付勢するようにした扉閉鎖装置とを備えたものである。
本発明に係る冷蔵庫は、ばらつきがなく確実に扉を閉止することができるため断熱性を損うことがなく、その上部品点数が少なく簡単な構造で安価であり、万一故障した場合にも扉本体を交換することなく、扉閉鎖装置の交換のみで対応することができる扉閉鎖装置を備えたので、実施による効果大である。
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の斜視図、図2は図1の扉閉鎖装置と下ヒンジ等要部の構成を示す分解斜視図、図3は扉閉鎖装置の分解斜視図、図4は扉閉鎖装置を組立てた状態を示す側面図及びそのA−A断面図、図5は野菜室扉の下キャップに扉閉鎖装置を取付けた状態を示す上面図及びそのB−B断面図である。
本実施の形態に係る冷蔵庫を構成する冷蔵庫本体1は、それぞれ前面を開口して、上部に冷蔵室、その下に並設された製氷室と温度帯切替室、最下部左側に冷凍室、右側に野菜室が区画形成されている。2〜7は各室の前面開口を開閉自在に閉塞する扉で、2,3は冷蔵室の左右の扉、4は製氷室の扉、5は温度帯切替室の扉、6は冷凍室の扉、7は冷蔵庫本体1に取付けたヒンジに開閉自在に支持された野菜室の扉である。この野菜室の扉7(以下、野菜室扉という)は、上キャップ71、下キャップ72、外板73、内板74及びこれらで囲繞された空間内に注入発泡された断熱材等によって構成され、内板74側の周縁にはマグネットガスケット75が装着されている。なお、下キャップ72の縁部には外板73が挿入される溝部72aが設けられており、また、後述の下ヒンジ20に対応する位置には、断熱材側を凹陥して形成され下部が開口されて後述の扉閉鎖装置30が挿入されて収容される収容部72bが一体に形成されている。
20は冷蔵庫本体1の下部に固定され、上ヒンジ(図示せず)とにより野菜室扉7を開閉自在に支持する下ヒンジである。この下ヒンジ20は、複数のねじ挿通穴21aを有し冷蔵庫本体1に固定される垂直片21と、その一部に設けられた水平片22とによりほぼL字状に形成されており、水平片22には野菜室扉7が最大開放位置で、後述のストッパー50の係止突部52が当接する係止段部23が設けられており、また、カシメなどにより一体に取付けられて野菜室扉7を枢支する軸24が立設され、この軸24の軸方向には、後述のカム31が回動不能に嵌合するための溝25が設けられている。
扉閉鎖装置30において、31は例えば合成樹脂からなり、大径部32aと、その上下に設けた上小径部32b、下小径部32cとからなる筒状のカムで、軸方向の対称位置には、両側縁部が傾斜面33cに形成された凹溝33a,33bが設けられており、また、内壁には下ヒンジ20の軸24に設けた溝25に係止する突部34(図4参照)が設けられて、下ヒンジ20の軸24に回動不能に嵌合される。
40は板ばねを折曲げて形成した制御ばねで、両端部が外方に折曲げられてR付けされ、カム31の凹溝33a,33bに係合する係合部41a,41bが形成されたほぼΩ字状の主ばね41と、主ばね41の外側にほぼ密着して配設された補ばね42とからなり、補ばね42は、その両端部が主ばね41の係合部41a,41bと、後述の取付部43とのほぼ中間に位置する大きさとなっている。また、主ばね41の開口部45の反対側には、ねじ挿通穴44a,44b(44bは図示せず)を有する取付部43が、主ばね41と補ばね42とに一体に設けられている。
50は垂直片51aとその上下に互いに反対方向に延設された上水平片51bと下水平片51cとによって、ほぼS字状に形成されたばね保持部材で、上水平片51bにはカム31の上小径部32bが回動自在に嵌入して支持される軸受穴52が設けられており、垂直片51aには制御ばね40の取付部43ねじ挿通穴44a,44bに対応してねじ穴53a,53b(53aは図示せず)が設けられている。また、下水平片51cの垂直片51a側とその反対側にはねじ挿通穴53c,53d(53dは図示せず)及び53eが設けられている。
55は周壁56を有する断面コ字状のベース部材で、カム31の下小径部32cが回動自在に嵌入する軸受穴57、ねじ挿通穴58a,58b,58cが設けられており、下面には位置決め突部59が突設されている。
60は例えば鋼板製のストッパーで、カム31の下小径部32cが挿入される軸受穴61、ベース部材55の位置決め突部59に嵌合する位置決め穴62a、及びねじ挿通穴62bが設けられており、一方の側縁部は下方に折曲げられて、その一端に野菜室扉7を開放したときに、下ヒンジ20の係止段部23に当接する係止突部63が設けられている。
65は底部とその両側に立設された垂直部とからなり、断熱材に埋設されたほぼコ字状の補強板で、底部にはねじ穴66が設けられている。
次に、上記のように構成した扉閉鎖装置30の組立手順、野菜室扉7への取付手順の一例について説明する。
先ず、制御ばね40の取付部43をばね保持部材50の垂直片51aに当接し、取付部43のねじ挿通穴44a,44bに挿入したねじ80を垂直片51aのねじ穴53a,53bに螺入し、一体に固定する。
次に、制御ばね40の係合部41a,41bにカム31の凹溝33a,33bを係合させると共に、ばね保持部材50の上水平片51bの軸受穴52にカム31の上小径部32aを嵌合させる。ついで、ばね保持部材50の下水平片51cをベース部材55の周壁56内に嵌合させ、軸受穴57にカム31の下小径部32cを挿入する。なお、カム31と制御ばね40の係合部41a,41bとの間には、摺動時の摩擦抵抗を軽減するために、潤滑油が塗布される。そして、ベース部材55のねじ挿通穴58a,58bに挿通したねじ81を、ばね保持部材50の下水平片51cに設けたねじ穴53c,53dに螺入し、一体に固定する。これにより扉閉鎖装置30の組立が完了する。このときの状態を図4に示す。
この扉閉鎖装置30を野菜室扉7に取付けるにあたっては、図5に示すように、野菜室扉7の下キャップ72に断熱材側を凹陥して設けた収容部72bに、下部開口部から扉閉鎖装置30を挿入する。そして、ベース部材55の下面にストッパー60を当接してその軸受穴61をカム31の下小径部32cに嵌合すると共に、位置決め穴62aをベース部材55の下面に設けた位置決め突部59に嵌合する。また、収納部72bの上面に補強板60を当接する。
そして、ストッパー60、ベース部材55、ばね保持部材50及び収納部72bのねじ挿通穴61b,58c,53eに挿通したねじ82を補強板65の底部に設けたねじ穴66に螺入し、これらを一体に固定する。これにより、扉閉鎖装置30の野菜室扉7への取付けが完了する。
扉閉鎖装置30が取付けられた野菜室扉7を野菜室の開口部に取付けるにあたっては、野菜室の上縁部において冷蔵庫本体1に取付けられた上ヒンジ(図示せず)に、野菜室扉7の上キャップ71に設けた軸受穴(図示せず)を嵌入し、また、扉閉鎖装置30のカム31に軸24を挿入した下ヒンジ20の垂直片21を、野菜室の下縁部において冷蔵庫本体1にねじで固定すれば、野菜室扉7は冷蔵庫本体1に、上下のヒンジにより開閉自在に支持される。
下ヒンジ20を冷蔵庫本体1に先に取付けておく場合には、制御ばね40の係合部41a,41bが、図4に示すようなカム31の凹溝33a,33bに係合した状態ではなく、大径部32a上に位置するようにあらかじめカム31を回転(例えば、図4でカム31を右方向に約90°回転)させ、野菜室扉7が開放された状態にしておけばよい。
次に、上記のように構成した扉閉鎖装置30の作用について説明する。
上ヒンジと下ヒンジ20とにより開閉自在に支持された野菜室扉7は、野菜室の閉止状態においては、図6に示すように、制御ばね40の係合部41a,41bはカム31の凹溝33a,33bに嵌合している。このとき、下ヒンジ20の水平片22に立設された軸24の取付角度は、実線で示すように、野菜室扉7が野菜室の前縁に対してθ°(例えば、8°)閉方向になるように設定されている。
すなわち、カム31は冷蔵庫本体1に固定された下ヒンジ20の軸24に回動不能に嵌合されているため、制御ばね40の係合部41a,41bはカム31の凹溝33a,33bの最深部に達せず、最深部より僅かに手前の傾斜面上に位置している。このため、制御ばね40は僅かに付勢されて野菜室扉7を閉止方向に押圧し、破線で示すように位置して野菜室の開口部を閉鎖する。
野菜室扉7を開くと、図7に示すように、制御ばね40の係合部41a,41bはカム31の凹溝33a,33bの傾斜面に沿って摺動しつつ移動し、制御ばね40は徐々に付勢されて外周面(大径部32a)に至ると最大になる。
さらに野菜室扉7を開放すると、図8に示すように、下キャップ72に取付けられたストッパー60の係止突部63が下ヒンジ20の係止段部23に当接し、野菜室扉7は最大限に開放されて停止する。この状態においても、制御ばね40の係合部41a,41bはカム31の凹溝33a,33bに嵌合しないように、換言すれば、制御ばね40はカム31の大径部32a上に位置して付勢されているが、係合部41a,41bは軸に対して対称的に位置しているため回動力は生じないので、野菜室扉7はその位置に保持される。
このようにして開放された野菜室扉7を閉じる場合は、野菜室扉7に閉鎖方向の力を加えると、制御ばね40は最大限に付勢された状態のまま係合部41a,41bがカム31の大径部32a上をスムーズに摺動する。そして係合部41a,41bが凹溝33a,33bの両側縁部の傾斜面33cにかかると付勢された押圧力が回動力となるため、力を加えなくても野菜室扉7は急激かつ自動的に野菜室の開口部を閉鎖し、図6の状態に戻る。
ところで、上記のような本実施の形態において、野菜室扉7を回動すると、制御ばね40の係合部41a,41bの上下の端面エッジ部がカム31の大径部32aに接触し、大径部32aが損傷したり磨耗したりして、野菜室扉7を開閉するときにこじれ音などを発生することが考えられる。
このような問題が発生するのを回避するために、制御ばね40の係合部41a,41bの上下の端面エッジ部を、バレル処理あるいは面打ちなどによってだらせば、カム31の大径部32aの損傷や磨耗を防止することができる。
本発明に係る扉閉鎖装置30によれば、この扉閉鎖装置30が組込まれた扉は、開放された状態からこれに加える力が弱くても、所定の開放位置に達すると開口部を自動的に閉鎖することができ、途中で停止することはなく確実に閉鎖することができる。
また、制御ばね40が直接カム31を挟持することによりばねが付勢されるので、組立て時のばらつきによる押圧力(付勢力)のばらつきがなく、所定のばね力を直接扉閉鎖力に変換することができる。
また、扉の閉鎖力を大きくする、すなわち、制御ばね40の付勢力を大きくするためには、カム31の凹溝33a,33bを深くして落差を大きくしたり、あるいは制御ばねの高さ寸法を高くしたり板厚を厚くすることが考えられるが、このようにすると扉に組込むために大きなスペースを必要とするばかりでなく、加工性が悪くなる。
本発明においては、板厚が薄くても十分な付勢力が得られるように、主ばね41の外側に補ばね42を重合させて、制御ばね40の基部を補強し、主ばね41の係合部41a,41bにより直接カム31を挟持するようにしたので、小型で耐久性のある制御ばね35を得ることができ、冷蔵庫の断熱性を損うことなく扉のキャップに設けた収容部72bに収容することができる。なお、小さな扉や収容物の負荷が少なく軽い扉の場合は、1枚の主ばね41だけでもよい。
さらに、カム31が制御ばね40を直接付勢するという簡単な構造なので、部品点数が少なく動作も円滑であり、安価な扉閉鎖装置30を得ることができる。
また、本発明に係る扉閉鎖装置30においては、扉が最大開放位置に達しても制御ばね40の係止部41a,41bがカム31の凹溝33a,33bに係合することのないように、下ヒンジ20に設けた係止段部23とストッパー60に設けた係止突部63とにより最大開放位置を規制しているので、扉が最大角度まで開放されていても、扉を閉じるときに大きな力を必要としない。
また、この扉閉鎖装置30は、扉のキャップに設けた収容部72bに収容するようにしているため、断熱材を発泡する前後どちらでも組込むことができるので、工作性がよい。
さらに、扉閉鎖装置30は、キャップにより発泡断熱材から遮蔽されているため、万一故障しても扉を交換することなく扉閉鎖装置30だけを容易に交換できるので、サービス性にすぐれた冷蔵庫を得ることができる。
また、この扉閉鎖装置30は、カム31の上下の小径部32b,32cをばね保持部材50とベース部材55の軸受穴52,57に回動自在に嵌入して保持しているので、扉本体又はキャップに組込む前にカム31を回転させても、制御ばね40の押圧力によってカム31が外れることはない。このため、両者間の磨耗を軽減するために潤滑油を塗布する作業は、カム31又は制御ばね40にあらかじめ塗布しておく必要がなく、組立てた後にカム31を回転させて潤滑油を塗布することができるので、組立ての際に手や部品を汚すことなく作業することができる。
[実施の形態2]
図9は本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫の扉閉鎖装置の側面図、図10は図9の分解斜視図、図11は図10のカムの拡大斜視図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態は、カム31の大径部32aの上下方向の高さ(長さ)h1を、制御ばね40の上下方向の高さhより低く(短く)形成すると共に、上下の小径部32b,32cに、大径部32aから所定の距離を隔てて、大径部32aとほぼ同じ外径のフランジ状のストッパ部35a,35bを設けたものである。なお、以下の説明では、大径部32aとストッパ部35a,35bとの間を逃げ部36a,36bという。
このストッパ部35a,35bは、扉閉鎖装置30を組立てたときに、上部のストッパ部35aの上面が、保持部材50の上水平片51bの下面に当接し、下部のストッパ部35bの下面がベース部材55の軸受穴57の上面外周に当接する位置に設けられている。
本実施の形態に係る扉閉鎖装置30の組立手順は、実施の形態1の場合とほぼ同様であるが、図9に示すように、カム31の上部のストッパ部35aが保持部材50の上水平片51bの下面に当接し、下部のストッパ部35bがベース部材55の軸受穴57の上面外周に当接して位置決めされており、また、制御ばね40の係合部41a,41bの上下の端面エッジ部46c,46dはカム31の逃げ部36a,36bに位置している。
上記のように構成した本実施の形態によれば、冷蔵庫本体1に固定された下ヒンジ20の軸24に回動不能に支持されたカム31に、野菜室扉7に固定されて回動可能に装置されたベース部材55及び保持部材50は、カム31のストッパ部35a,35bに保持されているので、野菜室扉7を回動しても上下に移動することがなく、また、制御ばね40の係合部41a,41bの上下の端面エッジ部46a,46bはカム31の逃げ部36a,36bに位置しているので、カム31の大径部32aに接触することがない。
このため、野菜室扉7の回動にあたり、制御ばね40の係合部41a,41bの上下の端面エッジ部46a,46bがカム31の大径部32aに接触することがないので、係合部41a,41bは大径部32aに沿ってスムーズに回動することができる。また、これにより、カム31の大径部32aが損傷したり磨耗したりすることがないので、扉閉鎖装置30の寿命を延ばすことができる。
上記の説明では、野菜室扉7の下キャップ72に断熱材側を凹陥して収容部72bを設け、この収容部72bに扉閉鎖装置30を収容した場合を示したが、同様にして、上キャップ71にも扉閉鎖装置30を設けてよい。
また、野菜室扉7に扉閉鎖装置30を設けた場合を示したが、他の扉にも扉閉鎖装置30を設けてもよく、この場合、上下のキャップに扉閉鎖装置30を組込めば、より大きな扉や大きな負荷のかかる重い扉にも対応することができる。
さらに、図示の冷蔵庫の扉に本発明に係る扉閉鎖装置30を組込んだ場合を示したが、他の構造の冷蔵庫の扉にも本発明を実施することができる。
本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の斜視図である。 図1の扉閉鎖装置と下ヒンジ等を分解して示す斜視図である。 図2の扉閉鎖装置の分解斜視図である。 扉閉鎖装置を組立てた状態を示す側面図及びそのA−A断面図である。 野菜室扉の下キャップに扉閉鎖装置を取付けた状態を示す平面図及びそのB−B断面図である。 扉閉鎖装置の作用説明図である。 扉閉鎖装置の作用説明図である。 扉閉鎖装置の作用説明図である。 本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫の扉閉鎖装置の側面図である。 図9の分解斜視図である。 図10のカムの拡大斜視図である。
符号の説明
1 冷蔵庫本体、7 野菜室扉、20 下ヒンジ、30 扉閉鎖装置、31 カム、33a,33b 凹溝、35a,35b ストッパ部、36a,36b 逃げ部、40 制御ばね、41 主ばね、41a,41b 係合部、42 補ばね、46a,46b 端面エッジ部、50 ばね保持部材、55 ベース部材、60 ストッパー。

Claims (10)

  1. 冷蔵庫本体に取付けられて扉を支持するヒンジと、
    軸方向の対称位置に凹溝が形成され前記ヒンジの軸に回動不能に嵌合されるカム、先端部が前記カムを両側から押圧し該カムの外周に沿って回動する制御ばね、該制御ばねを保持し前記カムの一端を回動自在に支持するばね保持部材、及び前記カムの他端を回動自在に支持し前記ばね保持部材が取付けられるベース部材からなり、前記扉に取付けられて扉閉鎖時に前記制御ばねの先端部が前記カムの凹溝内に位置し、該制御ばねにより扉を閉止方向に付勢するようにした扉閉鎖装置とを備えたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記扉閉鎖装置を、扉を構成する上キャップ若しくは下キャップ又は上下のキャップの断熱材側を凹陥させて形成した収容部内に収容したことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 前記扉閉鎖装置は、ヒンジの一部に当接して扉の最大開放位置を規制するストッパーを介して扉に固定されることを特徴とする請求項1又は2記載の冷蔵庫。
  4. 前記扉閉鎖装置は、扉閉鎖時以外は前記制御ばねの先端部が前記カムの凹溝に係合しないように、扉の最大開放位置を規制することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の冷蔵庫。
  5. 前記扉閉鎖装置は、制御ばねの先端がカムの凹溝から扉の開放側に所定角度回動した状態で扉に組込まれることを特徴とする請求項1〜4記載の冷蔵庫。
  6. 前記扉閉鎖装置のカムを、円筒状の大径部と、その上下に設けた小径部と、軸方向の対称位置に設けた凹溝とによって構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の冷蔵庫。
  7. 前記カムの大径部の上下方向の高さを、前記制御ばねの上下方向の高さより短く形成したことを特徴とする請求項6記載の冷蔵庫。
  8. 前記カムの小径部に、大径部の上下の端部との間に逃げ部を介してそれぞれストッパ部を設けたことを特徴とする請求項7記載の冷蔵庫。
  9. 前記扉閉鎖装置の制御ばねを、先端部が外方に折曲げられて係合部が形成されたほぼΩ字状の主ばね及び必要に応じて該主ばねの外側に重合された補ばねによって構成したことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の冷蔵庫。
  10. 前記制御ばねの係合部の上下の端面エッジ部をバレル処理又は面打ちによりだらしたことを特徴とする請求項9記載の冷蔵庫。
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