JPH10238212A - 扉用走行制動装置及びそれに用いられるガイドレール - Google Patents

扉用走行制動装置及びそれに用いられるガイドレール

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Publication number
JPH10238212A
JPH10238212A JP4793497A JP4793497A JPH10238212A JP H10238212 A JPH10238212 A JP H10238212A JP 4793497 A JP4793497 A JP 4793497A JP 4793497 A JP4793497 A JP 4793497A JP H10238212 A JPH10238212 A JP H10238212A
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JP
Japan
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door
case
braking
casing
guide groove
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JP4793497A
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English (en)
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Shigeru Taniguchi
茂 峪口
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SUEHIRO SANGYO KK
Original Assignee
SUEHIRO SANGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工現場での取付け作業能率の向上と耐久性
の向上とを図りつつ、扉の制動特性を使用条件に応じて
自由に変更することができ、しかも、使用条件に応じて
制動力を付与したい位置を自由に選定することができ開
閉扉用制動装置を提供する。 【解決手段】 固定部側のガイド溝23に沿って開閉移
動する扉3に取付け可能なケーシング21に、前記ガイ
ド溝23内の特定位置に設けた制動起動部25に沿って
接触しながら回転する回転体26と、該回転体26に扉
走行制動用の回転抵抗を付与する抵抗付与手段27とを
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家具や建具などに
装備される引戸や吊り戸、折れ戸などの扉に取付けられ
る走行制動装置及びそれに用いられるガイドレールの改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の扉用走行制動装置では、固定部側
のガイドレールのガイド溝に沿って開閉移動する扉に取
付け可能なケーシングに、前記ガイド溝内を移動自在な
突起を設け、この突起の扉厚み方向の両側面の各々には
定位置停止用の凹部を形成するとともに、前記ガイドレ
ールのガイド溝内の特定位置には、前記突起の両凹部に
対して扉厚み方向から弾性的に係合する板バネ等の弾性
係合部材をビス等にて固着していた(例えば、実開平4
−43682号公報、実開平5−21085号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の扉用走行制動装
置によれば、例えば、前記ガイドレールのガイド溝内の
うち、扉が閉じ位置又は最大開き位置にある状態で該扉
側に設けられた突起と対応する部位に、前記弾性係合部
材を取付けることにより、扉の端面が固定部に衝突する
前、或いは、扉の端面同士が衝突する前に扉を停止する
ことができるから、その衝突に起因する騒音発生や衝突
時の反動での扉の戻り移動を抑制することができる。し
かしながら、従来の扉用走行制動装置では、前記扉側の
突起の両凹部に固定部側の弾性係合部材が係合した時点
で扉が急停止されるから、前記弾性係合部材に大きな衝
撃力が加わり易く、その繰り返しによって制動部品の変
形・破損を招来し易い。しかも、施工現場において、狭
いガイド溝内に扉厚み方向で弾性変形する弾性係合部材
を取付けているため、その取付け作業に多大の手間を要
していた。
【0004】更に、従来では、前記弾性係合部材がガイ
ドレールのガイド溝内に固着され、かつ、前記ケーシン
グに対する突起の扉厚み方向での位置が一定であるた
め、例えば、前記弾性係合部材の取付け位置が扉厚み方
向でずれるなどの組み付け誤差が発生した場合、前記突
起が弾性係合部材の一方の係合部に片当たりして、該弾
性係合部材の変形、破損を招来し易く、また、引き違い
扉の場合において、扉自体反りの発生によって引き違い
戸同士が接触するような事態が発生した場合には、前記
ガイドレールに対する弾性係合部材の扉厚み方向での取
付け位置、及び、扉に対するケーシングの扉厚み方向で
の取付け位置を一々付け替えによって修正しなければな
らないため、その修正作業に多くの手間と労力を要して
いた。
【0005】本発明は、上述の実情に鑑みてなされたも
のであって、第1の主たる課題は、施工現場での取付け
作業能率の向上と耐久性の向上とを図りつつ、扉の制動
特性を使用条件に応じて自由に変更することができ、し
かも、使用条件に応じて制動力を付与したい位置を自由
に選定することのできる開閉扉用制動装置を提供する点
にあり、また、第2の主たる課題は、取付け作業能率の
向上を図ることのできる扉用走行制動装置のガイドレー
ルを提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による
扉用走行制動装置の特徴構成は、固定部側のガイド溝に
沿って開閉移動する扉に取付け可能なケーシングに、前
記ガイド溝内の特定位置に設けた制動起動部に沿って接
触しながら回転する回転体と、該回転体に扉走行制動用
の回転抵抗を付与する抵抗付与手段とを設けた点にあ
る。前記特徴構成によれば、例えば、前記ガイド溝内の
うち、扉が閉じ位置又は最大開き位置にある状態で該扉
側に設けられた回転体と対応する部位に、前記制動起動
部を設けることにより、扉が閉じ位置又は最大開き位置
に近接して、前記回転体が制動起動部に沿って接触しな
がら回転すると、抵抗付与手段によって回転体に付与さ
れている回転抵抗が扉の走行制動力として作用すること
になる。それ故に、前記制動起動部が長くなると、扉に
対する走行制動力の作用時間も長くなるから、この制動
起動部の長さ設定によって制動部品に作用する衝撃力の
軽減を図ることが容易となり、従来に比して耐久性を向
上することができる。しかも、前記制動起動部の長さを
替えるだけの簡単、かつ、安価な改造をもって、扉の制
動特性を使用条件に応じて自由に変更することができ
る。しかも、前記回転体が制動起動部に沿って回転しな
がら移動するから、扉の開閉移動領域の中間位置に制動
起動部を設けても、前記抵抗付与手段による走行制動力
以上の開閉操作力を扉に加えれば、前記回転体が制動起
動部を自由に通過移動させることができる。それ故に、
前記制動起動部の配設位置が扉の閉じ位置又は最大開き
位置に限定されず、使用条件に応じて制動力を付与した
い位置を自由に選定することができる。更に、扉に取付
け可能なケーシング側に回転体及び抵抗付与手段を設け
てあるが故に、固定部のガイド溝側での加工を簡略化し
て、施工現場での取付け作業能率の向上を図ることがで
きる。
【0007】本発明の請求項2による扉用走行制動装置
の特徴構成は、前記回転体及び抵抗付与手段を備えた制
動ケースと前記ケーシングとの間に、該ケーシングに対
して制動ケースを扉厚み方向に移動調節する前後位置調
節手段が設けられている点にある。前記特徴構成によれ
ば、例えば、前記固定部に対するケーシングの取付け位
置が扉厚み方向でずれるなどの組み付け誤差が発生した
場合でも、前記前後位置調節手段の操作によって、ケー
シングに対する制動ケースの取付け位置を扉厚み方向に
移動調節することができるから、この制動ケース側の回
転体と固定部側の制動起動部とを確実に接触させること
ができる。しかも、引き違い扉の場合において、扉自体
の反りの発生によって引き違い戸同士が接触するような
事態が発生した場合でも、前記前後位置調節手段の操作
によって、制動ケース側の回転体と固定部側の制動起動
部との確実な接触を維持した状態で、引き違い戸同士の
接触を回避することができる。従って、ケーシング等の
取付け誤差が発生したとき、或いは、反り発生等の使用
に伴う取付け条件の変更が生じたときでも、ケーシング
を一々付け替える必要がなく、ケーシング側に組み付け
られた前後位置調節手段を操作するだけで済むから、前
後方向(扉厚み方向)での取付け位置調節作業を迅速、
容易に行うことができる。
【0008】本発明の請求項3による扉用走行制動装置
の特徴構成は、前記回転体が、ガイド溝の内底面に設け
た平歯状の制動起動部と噛合して扉厚み方向の横軸芯周
りで回転する歯車から構成されている点にある。前記特
徴構成によれば、前記歯車の径を大きくして、該歯車と
制動起動部の平歯との噛み合い代を増大し、歯部の耐久
性向上を図りながらも、前記歯車が扉厚み方向の横軸芯
周りで回転するから、例えば、歯車を縦軸芯周りで回転
させる場合のようにガイド溝の横幅を必要以上に大きく
する必要がなく、制動装置を含めた全体のコンパクト化
を図ることができる。
【0009】本発明の請求項4による扉用走行制動装置
の特徴構成は、前記ケーシングが、扉側に固定される固
定ケースと、前記ガイド溝に対する遠近方向に出退移動
自在に固定ケースに嵌合保持される可動ケースとから構
成されているとともに、前記固定ケースに対して可動ケ
ースをガイド溝側に突出付勢する弾性付勢体が設けら
れ、更に、前記固定ケースと可動ケースとの間には、可
動ケースを弾性付勢体の付勢力に抗して最大引退位置に
まで押し込み操作したとき、該可動ケースを最大引退位
置で係止保持する引退係止手段が係止解除操作自在に設
けられている点にある。前記特徴構成によれば、前記固
定ケースに対して可動ケースをガイド溝側に突出付勢し
てあるから、ガイド溝の開口縁から扉側のケーシングの
取付け位置までの対向間隔が取付け誤差等によって若干
変動しても、前記歯車と制動起動部の平歯との噛み合い
を確実に維持することができる。それでいて、扉を固定
部に装着する場合には、前記可動ケースを弾性付勢体の
付勢力に抗して最大引退位置にまで押し込み操作する
と、前記引退係止手段によって可動ケースが最大引退位
置で係止保持されるから、ガイド溝等への嵌め込み時に
可動ケースが邪魔になることがなく、扉の装着作業を迅
速、容易に行うことができる。
【0010】本発明の請求項5による扉用走行制動装置
の特徴構成は、前記前後位置調節手段が、前記制動ケー
スを扉厚み方向に移動自在に保持するケーシング側の保
持部と、前記保持部内の制動ケースをケーシング側に固
定ならびに固定解除自在な固定操作機構から構成されて
いる点にある。前記特徴構成によれば、ケーシング等の
取付け位置が回転軸芯方向でずれるなどの組み付け誤差
が発生した場合でも、また、引き違い扉の場合におい
て、扉自体の反りの発生によって引き違い扉同士が接触
するような事態が発生した場合でも、前記固定操作機構
を固定解除操作して、前記制動ケースを、ケーシング側
の保持部内で扉厚み方向に相対的に自由移動状態とし、
この状態で、前記ガイド溝内に入り込む回転体を備えた
制動ケースに対して、扉側のケーシングを扉厚み方向に
移動操作するだけで、ケーシングに対する制動ケースの
扉厚み方向での取付け位置を修正することができる。従
って、ケーシングの取付け位置の誤差が発生したとき、
或いは、反り発生等の使用に伴う取付け条件の変更が生
じたときでも、ケーシング自体を一々付け替える必要が
なく、しかも、ケーシング側の扉を移動操作するだけで
済むから、扉厚み方向での取付け位置調節作業を迅速、
容易に行うことができる。更に、前記固定操作手段とし
ては、ケーシングと制動ケースとを固定ならびに固定解
除できるものであればよいから、部品形状の簡素化と部
品点数の削減とを促進して、調節構造の簡素化と製造コ
ストの低廉化とを図ることができる。
【0011】本発明の請求項6による扉用走行制動装置
の特徴構成は、前記固定操作機構を構成するに、ケーシ
ング側の保持部と可動ケースとの相対向面に、扉厚み方
向の複数位置において扉開閉方向から係脱自在で、か
つ、係合状態では扉厚み方向での移動を阻止する凹凸状
の係合部と被係合部とを形成し、更に、前記可動ケース
とケーシングとを前記係合状態にまで扉開閉方向から引
き寄せ固定するネジ部材を固定解除操作自在に設けた点
にある。前記特徴構成によれば、前記ネジ部材を緩み側
に回転操作して締付け固定を解除することにより、ケー
シングに対する可動ケースの扉厚み方向での取付け位置
を自由に調節することができ、また、その取付け位置調
節後においては、ネジ部材を締付け側に回転操作するだ
けで良いから、調節構造の簡素化と製造コストの低廉化
とを促進することができる。
【0012】本発明の請求項7による扉用走行制動装置
の特徴構成は、前記抵抗付与手段が、液体を密封してあ
る密封ケースと、該密封ケース内を回転する抵抗翼を備
えた回転軸とから構成されていて、前記回転軸の突出軸
部が、前記回転体のボス部に対して回転軸芯方向から一
体回転状態で嵌合されている点にある。前記特徴構成に
よれば、前記抵抗付与手段自体が、液体を密封してある
密封ケースと、該密封ケース内を回転する抵抗翼を備え
た回転軸といった少ない部品点数から構成されており、
しかも、この密封ケースから突出する回転軸と回転体と
が同芯状態で嵌合されているから、制動装置全体の簡素
化とコンパクト化を図ることができる。
【0013】本発明の請求項8による扉用走行制動装置
の特徴構成は、前記ケーシングに、前記ガイド溝内に沿
って転動する走行部が設けられている点にある。前記特
徴構成によれば、前記回転体と抵抗付与手段とを備えた
ケーシングとは別に、走行部を備えたケーシングを取り
付ける場合に比して、部品点数及び加工工数の削減によ
って構造の簡素化と製造コストの低廉化とを図ることが
できる。
【0014】本発明の請求項9による扉用走行制動装置
のガイドレールの特徴構成は、前記ガイド溝を備えたガ
イドレールの内底面の特定位置に平歯状の制動起動部が
一体形成されている点にある。前記特徴構成によれば、
ガイドレールと制動起動部とを一つの部品として取り扱
うことができるから、取付け作業能率の向上を図ること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕図1は、固定部1の敷居に埋設状態で
取付けられた合成樹脂製の走行案内レール2に沿って開
閉移動される引き違い式の引戸(扉の一例)3の下端側
の両角部の各々にローラ装置Aを取付けるとともに、前
記引戸3の上端側の両角部の各々には、開閉移動領域の
特定箇所で引戸3に制動力を付与する本発明の制動装置
Bを取付けてある。
【0016】前記ローラ装置Aは次の通り構成されてい
る。図9〜図12に示すように、前記引戸3への取付け
部4を備えた合成樹脂製のケーシング5内に、下方に向
かって開口する合成樹脂製のホルダー6を、上下方向に
沿って出退移動自在に組付け、このホルダー6の前後方
向(扉厚み方向)で相対向する側壁6Aに亘って架設さ
れた合成樹脂製の支軸7には、前記レール2のV字状の
被転動面2aに沿って転動する合成樹脂製のローラ8
を、前後方向に沿う回転軸芯X回りで回転ならびに回転
軸芯X方向に摺動自在に外嵌し、更に、前記ローラ8の
摺動を接当規制する合成樹脂製の摺動規制部材9を、前
記ローラ8と共に回転軸芯X方向に移動自在に設けると
ともに、前記摺動規制部材9をホルダー6に固定ならび
に固定解除自在な固定操作手段10と、前記ケーシング
5に対してホルダー6を上下動させるための昇降調節手
段11とを、それぞれ前記ケーシング5の外面側から操
作自在に設けてある。
【0017】前記固定操作手段10は、前記ホルダー6
のローラ走行方向で相対向する側壁6Bのうち、一方の
側壁6Bに形成された貫通孔10Aを通してネジ部材1
0Bを摺動規制部材9のネジ孔10Cに螺合することに
より、摺動規制部材9とホルダー6とをローラ走行方向
から締付け固定ならびに固定解除操作自在に構成されて
いるとともに、前記取付け部4は、ケーシング5の上部
にローラ走行方向に沿って貫通形成された取付けネジ1
3用の取付け孔から構成されている。また、前記貫通孔
10Aは回転軸芯X方向に沿う長孔に形成されていて、
前記摺動規制部材9及びローラ8の回転軸芯X方向での
移動を許容するように構成されている。
【0018】前記昇降調節手段11は、ホルダー6の上
面中央位置に一体形成した上下方向姿勢の雄ネジ軸11
Aと、該雄ネジ軸11Aに螺合する雌ネジ11aを備え
た第1傘歯車11B、及び、該第1傘歯車11Bに噛み
合う第2傘歯車11Cとから構成されているとともに、
前記第1傘歯車11B及び第2傘歯車11Cの各々は、
前記ケーシング5の上半部に形成された歯車収納室5D
内に回転のみ自在に組付けられている。そして、前記第
2傘歯車11Cの外側端面(引戸3の開閉移動方向の一
端面側)に形成された操作溝11bをドライバー等の人
為操作具で回転操作すると、この第2傘歯車11Cの回
転に連動して第1傘歯車11Bが回転し、更に、前記第
1傘歯車11Bの雌ネジ11aに螺合された雄ネジ軸1
1Aを介してホルダー6が昇降する。
【0019】前記ケーシング5は、引戸3の下端側角部
に切削形成された凹部3A内に密着状態で埋め込み可能
な輪郭形状に構成されているとともに、その下半部に
は、ホルダー6を下方から挿抜自在に収納する状態で下
方及び回転軸芯X方向に開口する格納部5Aが形成さ
れ、この格納部5Aに臨む状態でローラ走行方向で相対
向する両側壁5Bの内面側には、ホルダー6を昇降自在
に嵌合案内する昇降ガイド溝5Cが形成されている。ま
た、一方の側壁5Bには、前記ネジ部材10Bの頭部が
臨む操作孔5Eが貫通形成されているとともに、他方の
側壁5Bの外面には、引戸3の凹部3Aの互いに直交又
はほぼ直交する二つの被取付け面3a,3bのうち、鉛
直方向の被取付け面3aに形成されたダボ穴14に嵌合
するダボ5Fが一体的に突出形成されている。
【0020】前記ホルダー6の回転軸芯X方向で相対向
する両側壁6Aのうち、一方の側壁6Aには、前記支軸
7の小径側の端部7aを回転ならびに着脱自在に支承す
る第1軸受け孔6aを貫通形成するとともに、他方の側
壁6Aには、前記支軸7の大径側の端部7bを回転なら
びに着脱自在に支承する第2軸受け孔6bを貫通形成
し、更に、前記両側壁6Aの被取付け面3a側の上端近
傍の各々には、前記摺動規制部材9を回転軸芯X方向に
沿って摺接状態で移動案内する合成樹脂製のガイド軸1
2の端部を回転ならびに着脱自在に支承する第3軸受け
孔6dを貫通形成してある。
【0021】前記摺動規制部材9のうち、回転軸芯X方
向で相対向する両側壁9A間に、前記ローラ8を入り込
み配置するための下方及び鉛直方向の被取付け面3a側
に向かって開口するローラ室9Bを形成するとともに、
前記両側壁9Aの各々には、前記ローラ8のボス部8a
に摺動及び相対回転自在に貫通された支軸7に対する第
1軸挿通孔9aと、前記ガイド軸12に対する第2軸挿
通孔9bとを貫通形成し、更に、前記両第1軸挿通孔9
a及び両第2軸挿通孔9bの各々をローラ走行方向に沿
う長孔に形成して、前記摺動規制部材9を、ホルダー6
に対してローラ走行方向の一定範囲内で移動自在に構成
してある。
【0022】前記ネジ部材10Bにて締付け固定される
ホルダー6と摺動規制部材9との相対向面、つまり、前
記ホルダー6の貫通孔10A側に位置する側壁6Bの内
面とこれにローラ走行方向で相対向する摺動規制部材9
の側壁9Cの外面には、前記ローラ8の回転軸芯X方向
での摺動範囲内の複数位置においてローラ走行方向から
係脱自在で、かつ、係合状態では摺動規制部材9の回転
軸芯X方向での移動を阻止する凹凸状(連続V字状波)
の係合部15と被係合部16とが形成されている。そし
て、前記ホルダー6の取付け位置が回転軸芯X方向でず
れるなどの組み付け誤差が発生した場合でも、また、引
き違い戸3の戸車として用いた場合において、戸自体の
反りの発生によって引き違い戸同士が接触するような事
態が発生した場合でも、前記固定操作手段10のネジ部
材10Bを固定解除状態、つまり、ネジ部材10Bの先
端が摺動規制部材9側のネジ孔10Cから抜け出す位置
にまで緩み側に回転操作して、ローラ8及び摺動規制部
材9を、ホルダー6内の支軸7に対して回転軸芯X方向
に自由移動状態とし、この状態で、前記ケーシング5を
取付けてある引戸3側をローラ8及び摺動規制部材9に
対して回転軸芯X方向に移動操作するだけで、ホルダー
6に対するローラ8の回転軸芯X方向での取付け位置を
修正することができる。修正後は、前記固定操作手段1
0のネジ部材10Bを摺動規制部材9側のネジ孔10C
に螺合して締付け操作すると、ホルダー6側の係合部1
5と摺動規制部材9の被係合部16とがローラ走行方向
から係合し、ホルダー6と摺動規制部材9とを強固に固
定することができる。尚、前記操作孔5Eの上下幅は、
ケーシング5に対するホルダー6の昇降を許容する、つ
まり、昇降範囲でのネジ部材10Bの頭部の上下動を許
容する大きさに構成され、かつ、前記摺動規制部材9及
びローラ8の回転軸芯X方向での移動を許容する、つま
り、回転軸芯X方向の移動範囲でのネジ部材10Bの頭
部の前後動を許容する大きさに構成されている。
【0023】前記操向案内レール2の被転動面2aは横
断面視(長手方向視)においてVの字状又はほぼVの字
状に構成されているとともに、前記ローラ8の転動面の
うち、回転軸芯X方向の両側に位置する転動面部分8b
の各々が、それらの被転動面2aの傾斜方向と平行又は
ほぼ平行な傾斜面に構成されている。
【0024】また、図11、図12に示すように、前記
引戸3の凹部3A内に挿入されたケーシング5を取付け
ネジ13で固定する際、この取付けネジ13の締付け操
作に伴ってケーシング5が時計方向に傾動しようとする
が、この傾動を、前記ダボ5Fとダボ穴14との嵌合部
において阻止することができるから、引戸3の凹部3A
に対してケーシング5を所定姿勢で確実に取付けること
ができる。更に、前記ケーシング5の歯車収納室5D
は、脱着自在な蓋体17にて閉止するように構成されて
いる。
【0025】次に、前記制動装置Bを図2〜図8に基づ
いて説明する。前記引戸3への取付け部20を備えた合
成樹脂製のケーシング21内に、固定部1の鴨居側に固
定された合成樹脂製のガイドレール22のガイド溝23
内に沿って移動する合成樹脂製の制動ケース24を設け
てある。前記制動ケース24には、前記ガイド溝23の
内底面で、かつ、引戸3が閉じ位置又は最大開き位置に
あるときに該引戸3の上端側角部に対応する特定位置に
設けた合成樹脂製の平歯状の制動起動部25に沿って噛
合状態で接触しながら前後方向(扉厚み方向)に沿った
水平の回転軸芯Y周りで回転する歯車(回転体の一例)
26と、該歯車26に戸(扉)走行制動用の回転抵抗を
付与する抵抗付与手段27とを設けるとともに、前記ケ
ーシング21と制動ケース24との間には、該ケーシン
グ21に対して制動ケース24を回転軸芯Y方向に移動
調節する前後位置調節手段28を、ケーシング21の外
面側から操作自在に設けてある。
【0026】前記ケーシング21の取付け部20は、引
戸3の上端側角部に切削形成された凹部3B内にビス1
8で先付け固定される合成樹脂製のベースフレームから
構成されているとともに、前記ケーシング21自体は、
ベースフレーム20に対して上方から嵌合固定される合
成樹脂製の固定ケース29と、前記ガイド溝23に対し
て上下方向(遠近方向)に出退移動自在に固定ケース2
9に嵌合保持される合成樹脂製の可動ケース30とから
構成されている。また、前記固定ケース29に対して可
動ケース30をガイド溝23側に突出付勢するコイルス
プリング(弾性付勢体の一例である)31を設け、更
に、前記固定ケース29と可動ケース30との間には、
可動ケース30をコイルスプリング31の弾性付勢力に
抗して最大引退位置にまで押し込み操作したとき、該可
動ケース30を最大引退位置で係止保持する引退係止手
段32を、ケーシング21の外面側から係止解除操作自
在に設けてある。
【0027】前記固定ケース29の上半部には、可動ケ
ース30を上方から挿抜自在に収納する状態で上方及び
回転軸芯Y方向に開口する格納室(保持部の一例)29
Aが形成され、この格納室29Aに臨む状態で戸開閉方
向において相対向する一対の側壁29Bの内面には、前
記可動ケース30を上下動自在に摺動案内する摺動ガイ
ド溝29Cが形成されているとともに、前記格納室29
Aに臨む中間底壁部29Dには、前記可動ケース30の
底面から下方に延出された一対の係止片30Aが出退移
動自在な第1貫通孔29aと、前記コイルスプリング3
1が入り込む第2貫通孔29bとが形成されている。ま
た、前記固定ケース29の下半部には、前記第1貫通孔
29aに挿通された係止片30Aと弾性的に係合して、
固定ケース29と可動ケース30との上下動範囲を一定
範囲に規制した状態で抜止め係止する一対の被係止片2
9Eと、前記ベースフレーム20の水平方向の被取付け
面に形成したダボ穴20aに嵌合するダボ29Fと、前
記ベースフレーム20の鉛直方向の被取付け面に形成さ
れた係合凹部20bに対して上方から係合する係止突起
29Gと、前記固定ケース29をベースフレーム20に
対して戸開閉方向からビス19にて固定するためのビス
装着穴29Hとを形成してある。前記各被係止片29E
は、可動ケース30の係止片30Aとの係合が解除され
る係止解除位置にまで回転軸芯Y方向に弾性的に撓み変
形可能で、かつ、ケーシング21の外面側から係止解除
操作自在に構成されている。
【0028】前記可動ケース30には、制動ケース24
を上方から挿抜自在に収納する状態で上方に開口する凹
部30Bが形成されているとともに、戸開閉方向で相対
向する側壁30Cの外面には、固定ケース29の摺動ガ
イド溝29Cに嵌まり込む摺接突起が一体形成されてい
る。
【0029】前記抵抗付与手段27は、粘性の高いオイ
ル等の液体を密封してある合成樹脂製の密封ケース27
Aと、該密封ケース27A内を回転する抵抗翼27Bを
備えた回転軸27Cとから構成されていて、前記回転軸
27Cの突出軸部には、前記歯車26のボス部26aに
対して回転軸芯方向から一体回転状態で嵌合するギア状
の嵌合突起27Dが形成されている。
【0030】前記制動ケース24には、図3,図4、図
6、図7に示すように、前記歯車26が上方から係脱自
在に入り込む凹部24aと、前記ガイドレール22の開
口両端縁に内向きに突出形成されたフランジ部22aの
上面に沿って摺接移動する一対のガイド突起24bとが
形成されているとともに、前記回転軸芯Y方向で相対向
する側壁24Aの一方には、前記凹部24a内に入り込
んだ歯車26のボス部26aを回転自在に支承する半楕
円状の軸受凹部24cが形成され、更に、他方の側壁2
4Aには、前記歯車26のボス部26aのギア状嵌合孔
26bに対して回転軸27Cのギア状嵌合突起27Dを
水平方向から嵌合させた状態で密封ケース27Aが嵌合
保持される貫通保持孔24dが形成されている。そのた
め、前記歯車26は、前記密封ケース27Aを制動ケー
ス24の貫通保持孔24dから抜き取らない限り上方に
抜け出すことはない。換言すれば、前記抵抗付与手段2
7の密封ケース27A及びギア状嵌合突起27Dが歯車
26の抜け出し防止部材に兼用されている。また、前記
密封ケース27Aには、直径方向の両側に突出する鍔部
が一体形成されていて、回転軸芯Y方向視において異径
状に構成されている。そのため、前記制動ケース24の
貫通保持孔24dに密封ケース27Aを嵌合保持させた
状態では、該密封ケース27Aが回転軸27Cと連れ回
りすることを確実に防止することができる。
【0031】前記ガイドレール22は、図4、図6に示
すように、前記平歯状の制動起動部25を一体形成して
ある一端閉止形の端部制動用ガイドレール体22Aと、
前記平歯状の制動起動部25を一体形成してある両端開
放形の中央部制動用ガイドレール体22Bと、前記制動
起動部25及びフランジ部22aが形成されていない繋
ぎ用ガイドレール体22Cとの三種類から構成されてい
て、前記端部制動用ガイドレール体22Aと中央部制動
用ガイドレール体22Bとは、引戸3に対して制動力を
付与したい部位に配設し、それらの隣接間に前記繋ぎ用
ガイドレール体22Cを面一状態で配設する。前記ガイ
ドレール22のフランジ部22aは、前記歯車26が平
歯状の制動起動部25に噛合したとき、該歯車26がコ
イルスプリング31の弾性付勢力に抗して噛合反力で下
方に逃げ移動することを前記制動ケース24のガイド突
起24bとの接当によって阻止するものである。
【0032】前記前後位置調節手段28は、図4〜図7
に示すように、前記可動ケース30の凹部30Bに臨む
内面と該凹部30Bに収納された制動ケース24の外面
とのうち、前記回転軸芯Y方向で相対向する対向面間
に、制動ケース24の回転軸芯Y方向(扉厚み方向)で
の相対摺接移動を一定範囲内で許容する融通Sを設ける
とともに、前記凹部30B内の制動ケース24を可動ケ
ース30に固定ならびに固定解除自在な固定操作機構3
3を設け構成されている。前記固定操作機構33を構成
するに、前記制動ケース24の戸開閉方向(戸移動方
向)で相対向する側壁24Bの一方の外面と、これに相
対向する可動ケース30の一方の側壁30Cの内面に、
回転軸芯Y方向の複数位置において戸開閉方向から係脱
自在で、かつ、係合状態では回転軸芯Y方向での移動を
阻止する凹凸状(連続V字状)の被係合部33Aと係合
部33Bとを形成する。更に、前記可動ケース30の一
方の側壁30Cに形成された貫通孔33C、及び、制動
ケース24側の被係合部33Aに形成された貫通孔33
Dを通して、該可動ケース30の凹部に脱着自在に回り
止め状態で保持されたナット33Jに螺合することによ
り、制動ケース24と可動ケース30とを前記係合状態
にまで戸開閉方向から引き寄せ固定するネジ部材(ビ
ス)33Eを固定解除操作自在に設けるとともに、前記
固定ケース29の一方の側壁29Bには、前記ネジ部材
33Eをケーシング21の外部から螺合操作するための
角状の操作孔33Fを貫通形成してある。前記貫通孔3
3Cは、制動ケース24と可動ケース30との融通S内
での相対摺接移動を許容する回転軸芯Y方向の長孔に形
成されている。また、前記可動ケース30のうち、前記
回転軸芯Y方向で相対向する一対の側壁30Dには、前
記制動ケース24の回転軸芯Y方向での相対摺接移動を
案内するべく、該制動ケース24の戸開閉方向の二箇所
に貫通させた摺動ガイド軸33Gの端部を支承する軸受
け孔33Hが形勢されている。この軸受け孔33Hは、
制動ケース24の被係合部33Aと可動ケース30の係
合部33Bとの係合ならびに係合解除を許容する戸開閉
方向の長孔に形成されている。
【0033】前記引退係止手段32を構成するに、図2
〜図4、図6に示すように、前記固定ケース29の下半
部に、可動ケース30をコイルスプリング31の弾性付
勢力に抗してそれの底面が固定ケース29の中間底壁部
29Dに接触又は近接する最大引退位置にまで押し込み
操作したとき、前記可動ケース30の底面から下方に延
出された係止軸32Aの係止凹部32Bに弾性的に係合
するロック片32Cを一体形成し、このロック片32C
を、係止軸32Aの係止凹部32Bから回転軸芯Y方向
に離脱した係合解除位置にまで弾性的に撓み変形操作可
能に構成するとともに、前記ロック片32Cには、押し
込み操作された係止軸32Aの先端との接当によって該
ロック片32Cを係合解除位置側に撓み変形させるため
のカム面32aを形成してある。また、前記固定ケース
29の下半部に戸開閉方向に沿って形成された取付け孔
32Dには、係合位置にあるロック片32Cを係合解除
位置に撓み変形させるロック解除操作軸32Eを、ロッ
ク解除操作位置とロック許容操作位置との範囲で摺動自
在に抜止状態で挿入保持させてある。そして、引戸3を
固定部1に装着する場合には、前記可動ケース30をコ
イルスプリング31の付勢力に抗して最大引退位置にま
で押し込み操作する。この押し込み操作によって前記ロ
ック片32Cが係合解除位置側に撓み変形しながら係止
軸32Aの係止凹部32Bに係合し、可動ケース30が
最大引退位置で係止保持される。それ故に、前記可動ケ
ース30が邪魔になることがなく、引戸3の装着を迅
速、容易に行うことができる。引戸3の装着後に、前記
ロック解除操作軸32Eを戸開閉方向に沿って押し込み
操作すると、前記ロック片32Cが係合解除位置に撓み
変形して該ロック片32Cと係止軸32Aとの係合が解
除されるため、前記可動ケース30がコイルスプリング
31の弾性付勢力で上方に突出移動する。また、固定部
1に装着されている引戸3を取り外す場合には、該引戸
3をガイド溝23の内底面側に接当する状態にまで持ち
上げると、前記可動ケース30がコイルスプリング31
の付勢力に抗して最大引退位置にまで押し込まれ、前述
と同様に可動ケース30が最大引退位置で係止保持され
る。
【0034】前記固定ケース29の戸開閉方向の外側面
には、前記ビス装着穴29Hに対して戸開閉方向から着
脱自在に弾性的に嵌合する円筒状の第1嵌合突起35A
と、前記操作孔33Fに対して戸開閉方向から着脱自在
に弾性的に嵌合する第2嵌合突起35Bとを備えた合成
樹脂製の化粧カバー35を設けてある。また、前記固定
部1の鴨居には、前記ガイドレール22を内嵌保持する
凹部を備えた合成樹脂又は金属製の取付け部材36をビ
スや接着剤等の適宜固定手段で固着するとともに、この
取付け部材36の下端縁を、前記引戸3の上端縁よりも
少し下方に位置させて、固定部1に装着された引戸3の
上端側が外部から目視できないように構成してある。
【0035】〔第2実施形態〕上述の第1実施形態で
は、本発明の扉用走行制動装置Bを引戸3の上部に制動
専用として取付けたが、図13に示すように、吊り戸3
の上部に取付けられる走行装置Cに組み付けて実施して
もよい。この走行装置Cは、吊り戸3に対する取付け部
を備えたケーシング40に、固定部1の鴨居側の走行ガ
イド溝23内に沿って吊り戸3を吊下げ状態で左右方向
に開閉自在に移動案内する走行部41と、前記ケーシン
グ40に対する走行部41の戸開閉方向での取付け位置
を調節する左右位置調節手段42、及び、前記ケーシン
グ40に対する走行部41の上下方向での取付け位置を
調節する上下位置調節手段43とを設けて構成されてい
る。前記走行部41は、合成樹脂製又は金属製等の走行
本体41Aの戸開閉方向の両端部の各々に、前記走行ガ
イド溝23を現出する状態で押出し成形されたアルミニ
ウム合金等の金属製又は合成樹脂製等のレール44内を
転動する一対のローラー41Bを回転自在に軸支して構
成されている。前記走行制動装置Bは、前記走行部41
の走行本体41Aに、前記レール44の内底面で、か
つ、吊り戸3が閉じ位置又は最大開き位置にあるときに
該吊り戸3の走行部41に対応する特定位置に設けた平
歯状の制動起動部25に沿って噛合状態で接触しながら
前後方向(扉厚み方向)に沿った水平の回転軸芯Y周り
で回転する歯車(回転体の一例)26と、該歯車26に
戸(扉)走行制動用の回転抵抗を付与する抵抗付与手段
27とを設けて構成されている。前記歯車26及び抵抗
付与手段27は、前記の第1実施形態と同一構造の制動
ケース24に組付けられていて、この制動ケース24が
走行本体41Aに取付けられているだけであるため、前
記歯車26及び抵抗付与手段27の説明は省略する。
【0036】〔その他の実施形態〕 前述の各実施例では、前記ガイド溝23内の特定位
置に設けた制動起動部25に沿って接触しながら回転す
る回転体26として歯車を用いたが、制動起動部25と
の間ての摩擦力によって回転する摩擦回転体を用いて実
施してもよい。この場合、前記制動起動部25の接触面
は粗面等の摩擦係数が高くなるような高摩擦処理を施す
とよい。 前記の各実施例では、前記抵抗付与手段27を、粘
性の高いオイル等の液体を密封してある密封ケース27
Aと、該密封ケース27A内を回転する抵抗翼27Bを
備えた回転軸27Cとから構成したが、このような構造
のものに限定されるものではなく、前記回転体26に扉
走行制動用の回転抵抗を付与することのできるものであ
ればいかなる構造に構成してもよい。 前記の各実施例では、前記回転体26を横軸芯回り
で回転自在に構成したが、この回転体26を縦軸芯回り
で回転自在に構成して実施してもよい。 前記の各実施例では、前記扉用走行制動装置Bを扉
3の上部に取付けたが、扉3の下部に取付けて実施して
もよい。 前述の各実施形態では、前記固定操作手段10をネ
ジ部材10Bから構成したが、この摺動規制部材9とし
ては、前記ホルダー6に固定ならびに固定解除自在な構
造のものであれば、如何なるものでもよい。 前記の各実施形態では、前記ネジ部材10Bにて締
付け固定されるホルダー6と摺動規制部材9との相対向
面に、前記ローラ8の回転軸芯X方向での摺動範囲内の
複数位置においてローラ走行方向から係脱自在で、か
つ、係合状態では摺動規制部材9の回転軸芯X方向での
移動を阻止する凹凸状(連続V字状波)の係合部15と
被係合部16とを形成したが、前記固定操作手段(ネジ
部材10B等の締結具を含む)10による固定時に、前
記ホルダー6と摺動規制部材9とをそれらの接当面間に
働く摩擦力だけで固定するように構成してもよい。 前記昇降調節手段(出退調節手段)11としては、
前述各実施形態で説明した二個の傘歯車11,12を用
いた構造のものに限定されるものではなく、前記ケーシ
ング5に対してホルダー7を出退方向に移動調節するこ
とのできる構造であればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す全体の正面図
【図2】引戸の上下に取付けられた制動装置とローラ装
置とを示す縦断側面図
【図3】(イ)は引退係止手段が係止状態にあるときの
制動装置の縦断側面図 (ロ)は引退係止手段が係止解除状態にあるときの制動
装置の縦断側面図
【図4】(イ)は引退係止手段が係止状態にある装着前
の制動装置の縦断正面図 (ロ)は引退係止手段が係止解除状態にある装着後の制
動装置の縦断正面図
【図5】(イ)は固定操作機構が固定状態にあるときの
要部の水平断面図 (ロ)は固定操作機構が固定解除状態にあるときの要部
の水平断面図
【図6】制動装置の分解斜視図
【図7】抵抗付与手段と歯車及び制動ケースの分解斜視
【図8】中央部制動用ガイドレール体の拡大縦断正面図
【図9】ローラ装置の拡大水平断面図
【図10】(イ)、(ロ)の各々は、ローラの前後位置
調節状態を示す縦断側面図
【図11】ローラ装置の拡大縦断正面図
【図12】全体の分解断面正面図
【図13】本発明の第2実施形態を示す制動装置及び走
行装置を示す断面正面図
【符号の説明】
1 固定部 3 扉(引戸、吊り戸) 21 ケーシング 22 ガイドレール 23 ガイド溝 24 制動ケース 25 制動起動部 26 回転体(歯車) 26a ボス部 27 抵抗付与手段 27A 密封ケース 27B 抵抗翼 27C 回転軸 28 前後位置調節手段 29 固定ケース 29A 保持部(格納室) 30 可動ケース 31 弾性付勢体(コイルスプリング) 32 引退係止手段 33 固定操作機構 33A 被係合部 33B 係合部 33E ネジ部材 41 走行部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部側のガイド溝に沿って開閉移動す
    る扉に取付け可能なケーシングに、前記ガイド溝内の特
    定位置に設けた制動起動部に沿って接触しながら回転す
    る回転体と、該回転体に扉走行制動用の回転抵抗を付与
    する抵抗付与手段とを設けてある扉用走行制動装置。
  2. 【請求項2】 前記回転体及び抵抗付与手段を備えた制
    動ケースと前記ケーシングとの間には、該ケーシングに
    対して制動ケースを扉厚み方向に移動調節する前後位置
    調節手段が設けられている請求項1記載の扉用走行制動
    装置。
  3. 【請求項3】 前記回転体が、ガイド溝の内底面に設け
    た平歯状の制動起動部と噛合して扉厚み方向の横軸芯周
    りで回転する歯車から構成されている請求項1又は2記
    載の扉用走行制動装置。
  4. 【請求項4】 前記ケーシングが、扉側に固定される固
    定ケースと、前記ガイド溝に対する遠近方向に出退移動
    自在に固定ケースに嵌合保持される可動ケースとから構
    成されているとともに、前記固定ケースに対して可動ケ
    ースをガイド溝側に突出付勢する弾性付勢体が設けら
    れ、更に、前記固定ケースと可動ケースとの間には、可
    動ケースを弾性付勢体の付勢力に抗して最大引退位置に
    まで押し込み操作したとき、該可動ケースを最大引退位
    置で係止保持する引退係止手段が係止解除操作自在に設
    けられている請求項3記載の扉用走行制動装置。
  5. 【請求項5】 前記前後位置調節手段が、前記制動ケー
    スを扉厚み方向に移動自在に保持するケーシング側の保
    持部と、前記保持部内の制動ケースをケーシング側に固
    定ならびに固定解除自在な固定操作機構から構成されて
    いる請求項2〜4のいずれか1項に記載の扉用走行制動
    装置。
  6. 【請求項6】 前記固定操作機構を構成するに、ケーシ
    ング側の保持部と可動ケースとの相対向面に、扉厚み方
    向の複数位置において扉開閉方向から係脱自在で、か
    つ、係合状態では扉厚み方向での移動を阻止する凹凸状
    の係合部と被係合部とを形成し、更に、前記可動ケース
    とケーシングとを前記係合状態にまで扉開閉方向から引
    き寄せ固定するネジ部材を固定解除操作自在に設けてあ
    る請求項5記載の扉用走行制動装置。
  7. 【請求項7】 前記抵抗付与手段が、液体を密封してあ
    る密封ケースと、該密封ケース内を回転する抵抗翼を備
    えた回転軸とから構成されていて、前記回転軸の突出軸
    部が、前記回転体のボス部に対して回転軸芯方向から一
    体回転状態で嵌合されている請求項1〜6のいずれか1
    項に記載の扉用走行制動装置。
  8. 【請求項8】 前記ケーシングには、前記ガイド溝内に
    沿って転動する走行部が設けられている請求項1〜7の
    いずれか1項に記載の扉用走行制動装置。
  9. 【請求項9】 前記ガイド溝を備えたガイドレールの内
    底面の特定位置に平歯状の制動起動部が一体形成されて
    いる扉用走行制動装置のガイドレール。
JP4793497A 1997-03-03 1997-03-03 扉用走行制動装置及びそれに用いられるガイドレール Pending JPH10238212A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009281041A (ja) * 2008-05-22 2009-12-03 Fujisash Co 制動装置付引戸装置
JP2014101670A (ja) * 2012-11-19 2014-06-05 Isokawa Sangyo 引戸用ランナー構造
FR3118478A1 (fr) * 2020-12-26 2022-07-01 Mantion Sas Dispositif compact universel et unique d'assistance à la fermeture et à l'ouverture, de positionnement de vantail mobile d’ouvrants coulissants.

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JP2014101670A (ja) * 2012-11-19 2014-06-05 Isokawa Sangyo 引戸用ランナー構造
FR3118478A1 (fr) * 2020-12-26 2022-07-01 Mantion Sas Dispositif compact universel et unique d'assistance à la fermeture et à l'ouverture, de positionnement de vantail mobile d’ouvrants coulissants.

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