JP2018155002A - 引戸装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】戸パネルの下端側をガイドするガイド部材の少数化を図りながらも、凹溝への挿入不良を抑制し得る引戸装置を提供する。【解決手段】上レールに吊下支持される戸パネル20と、戸パネルの下端部に設けられた凹溝30に挿入されるガイド部43を有したガイド部材40と、を備えた引戸装置1であって、ガイド部材は、第1のガイド部材40Aのガイド部が凹溝に挿入された状態から第1のガイド部材に加えて第2のガイド部材40Bのガイド部が凹溝に挿入される状態が生じるように、スライド方向に間隔を空けて複数箇所に配置される構成とされており、凹溝の両側の溝内壁33には、スライド方向先側に配置される第2のガイド部材のガイド部が凹溝に挿入されていない状態で、戸パネルの下端側が戸厚方向に変位した際に第1のガイド部材のガイド部に引っ掛かるように係止し、戸パネルのスライド方向先側への移動を抑制する凸部34が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、戸幅方向にスライド自在とされた戸パネルを備えた引戸装置に関する。
従来より、戸幅方向にスライド自在に上レールに吊下支持される戸パネルを備えた引戸装置が知られている。このようにいわゆる上吊型で支持される戸パネルは、その下端側が戸厚方向に振れ易くなるため、下端側をガイドするガイド部材が設けられる。
例えば、下記特許文献1には、引戸パネルの下端部の凹溝に挿入されるガイドピンを有した下端ガイド部材を備えた引戸装置が開示されている。また、この引戸装置は、開閉に伴い移動する引戸パネルの直下に少なくとも一つが存在するように複数箇所に配置される下端ガイド部材を備えた構成とされている。
特開2014−156721号公報
しかしながら、上記のような引戸装置においては、引戸パネルが開閉方向にスライドする際に、一つのガイドピンが凹溝に挿入された状態から二つ目のガイドピンが凹溝に挿入される状態が生じることがある。このような際に、戸厚方向に押圧されたり、引っ張られたりするなどして引戸パネルの下端側が戸厚方向に変位すれば、スライド方向先側に配置される二つ目のガイドピンが凹溝に挿入され難くなることが考えられる。このような問題は、開閉に伴い移動する引戸パネルの直下に常に少なくとも二つの下端ガイド部材が存在するように戸幅方向に間隔を空けて複数の下端ガイド部材を設けた構成とすれば、生じ難くなることも考えられるが、多数の下端ガイド部材が必要となる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、戸パネルの下端側をガイドするガイド部材の少数化を図りながらも、凹溝への挿入不良を抑制し得る引戸装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る引戸装置は、戸幅方向にスライド自在に上レールに吊下支持される戸パネルと、該戸パネルの下端部に戸幅方向の全体に亘って設けられた凹溝に挿入されるガイド部を有したガイド部材と、を備えた引戸装置であって、前記ガイド部材は、第1のガイド部材のガイド部が前記凹溝に挿入された状態から該第1のガイド部材に加えて第2のガイド部材のガイド部が前記凹溝に挿入される状態が生じるように、スライド方向に間隔を空けて複数箇所に配置される構成とされており、前記戸パネルの凹溝の溝幅方向両側の溝内壁には、スライド方向先側に配置される前記第2のガイド部材のガイド部が該凹溝に挿入されていない状態で、前記戸パネルの下端側が戸厚方向に変位した際に該第1のガイド部材のガイド部に引っ掛かるように係止し、該戸パネルのスライド方向先側への移動を抑制する凸部が溝幅方向中央側に向けて突出するように設けられていることを特徴とする。
本発明に係る引戸装置は、上述のような構成としたことで、戸パネルの下端側をガイドするガイド部材の少数化を図りながらも、凹溝への挿入不良を抑制することができる。
(a)、(b)は、本発明の一実施形態に係る引戸装置の一例を模式的に示し、図2(b)におけるX1−X1線矢視に対応させた一部破断概略横断面図である。 (a)、(b)は、一部破断概略正面図である。 (a)は、図2(a)におけるX2−X2線矢視に対応させた一部破断概略横断面図、(b)は、図2(b)におけるX3−X3線矢視に対応させた一部破断概略横断面図である。 図2(b)におけるY−Y線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図である。 (a)、(b)は、本発明の他の実施形態に係る引戸装置の一例をそれぞれ模式的に示す一部破断概略横断面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の各実施形態では、各実施形態に係る引戸装置を施工した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
図1〜図4は、第1実施形態に係る引戸装置の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る引戸装置1は、図2に示すように、戸幅方向にスライド自在に上レール36に吊下支持される戸パネル20を備えている。また、引戸装置1は、図4に示すように、この戸パネル20の下端部に設けられた凹溝30に挿入されるガイド部43を有したガイド部材40を備えている。このような構成とすれば、床側に下枠や下レール等を設ける必要がなく、床側の段差等を生じ難くすることができる。
本実施形態では、この引戸装置1を、戸厚方向に重合するように引き違い状に配設され、連動機構27,28によって連動される三枚の戸パネル10A,10B,20を備えた構成としている。つまり、引戸装置1は、三枚連動式とされている。このような構成とすれば、戸厚方向外側の戸パネル10A,10Bの移動に連動させて中央戸パネル20を戸幅方向に移動させることができる。また、本実施形態では、これら三枚の戸パネル10A,10B,20のうちの中央戸パネル20を、ガイド部材40に下端側がガイドされる戸パネルとしている。
これら戸パネル10A,10B,20は、図2〜図4に示すように、住居等の建物の壁体2を貫通するように設けられた開口部に配設され開口枠(戸枠)を構成する上枠3及び両側の縦枠4A,4Bによって区画された開口5に配設される。この開口5は、上側が上枠3(上レール36)によって区画され、開口幅方向両側が両側の縦枠4A,4Bによって区画され、下側が床によって区画されている。
上枠3は、戸幅方向に長尺状とされ、開口部の開口幅に応じた長さ寸法とされている。この上枠3の下面側には、図4に示すように、上レール36を受け入れる凹溝が長手方向に延びるように、かつ下方側に向けて開口するように設けられている。図例では、上レール36の上側部位のみを受け入れる凹溝を上枠3に設けた例を示しているが、上レール36の略全体を受け入れる凹溝を上枠3に設けた態様としてもよい。
両側の縦枠4A,4Bは、戸高方向(上下方向)に長尺状とされ、開口部の開口高に応じた長さ寸法とされている。これら両側の縦枠4A,4Bの互いに向き合う各内側面には、互いに向き合う方向に開口し、戸パネル10A,10Bの戸幅方向の端部を受け入れる戸じゃくり溝が長手方向に延びるように設けられている。
これら両側の縦枠4A,4Bと上枠3とは、上枠3の長手方向の各端面に、両側の縦枠4A,4Bの内側面の上端部を突き合わせ、適宜の止具によって三方枠状に枠組みされた状態で、開口部の適宜の枠下地に固定されるものでもよい。
なお、図例では、これら両側の縦枠4A,4B及び上枠3を、固定枠状とした例を示しているが、額縁状部材を備えたいわゆるケーシング枠としてもよい。
上レール36は、開口幅方向に長尺状とされ、各戸パネル10A,10B,20の上端側をガイドするガイド溝37A,37B,38を長手方向に延びるように設けた構成とされている。また、上レール36は、図4に示すように、各戸パネル10A,10B,20の移動軌跡に対応させて、壁体2の壁厚方向(戸厚方向と同方向)に間隔を空けて三列のガイド溝37A,37B,38を並列状に設けた構成とされている。壁厚方向一方側の第1ガイド溝37Aは、戸厚方向一方側の第1戸パネル10Aを吊下支持する。壁厚方向他方側の第2ガイド溝37Bは、戸厚方向他方側の第2戸パネル10Bを吊下支持する。これら第1ガイド溝37Aと第2ガイド溝37Bとの間の中央ガイド溝38は、戸厚方向中央の中央戸パネル20を吊下支持する。
これらガイド溝37A,37B,38は、上板部及び両側板部によって区画され、縦断面形状(長手方向に見た形状)が、下方に向けて開口する略コ字状(略U字状または略C字状)とされている。また、両側板部の下端縁部に、互いに向き合う方向に突出する案内片がそれぞれに設けられている。これら両案内片によって、後記する各戸パネル10A,10B,20のランナー部材14A,15A,14B,15B,25,26のローラー等が当該上レール36の長手方向に沿って転動自在に支持される。このような構成により、上レール36は、当該上レール36に対して各戸パネル10A,10B,20を戸幅方向に沿ってスライド自在に吊下支持する構成とされている。
また、本実施形態では、第1ガイド溝37A及び第2ガイド溝37Bを、略同高さに設け、中央ガイド溝38を、これら第1ガイド溝37A及び第2ガイド溝37Bよりも上側に位置するように設けている。また、中央ガイド溝38の下側に、後記する連動機構27,28を受け入れる受入溝39を設けている。この受入溝39は、見込み方向(壁体2の壁厚方向に沿う方向)で、第1ガイド溝37Aと第2ガイド溝37Bとの間に設けられている。
これらガイド溝37A,37B,38及び受入溝39は、上レール36の全長に亘って設けられている。
なお、上レール36は、上記のような形状に一体的に形成されたものでもよく、複数部材から構成されたものでもよい。また、上レール36は、ねじや釘等の止具や、接着剤等によって上枠3に固定されるものでもよい。
また、図2及び図4では、上枠3の上側に垂れ壁を設けた例を示しているが、上枠3を天井に沿わせるように設けたり、天井に埋め込むように設けたりしてもよい。また、上枠3に上レール36を設けた態様に代えて、上レール36自体を直接的に上枠下地等に固定する態様としてもよい。この場合は、縦枠4A,4Bも設けないようにしてもよく、例えば、開口5の両側の内側面を無枠状の内装仕上面としてもよい。
また、上レール36を含み、開口枠を構成する上枠3及び両側の縦枠4,4は、当該引戸装置1が備えたものでもよい。
各戸パネル10A,10B,20は、略矩形平板状とされている。これら戸パネル10A,10B,20の戸高寸法は、図2及び図4に示すように、床面近傍から上レール36近傍に至るまでの寸法とされており、互いに略同寸法とされている。また、これら戸パネル10A,10B,20の戸厚寸法は、例えば、20mm〜40mm程度とされており、互いに略同寸法とされている。
また、本実施形態では、戸厚方向両側の戸パネル10A,10Bの戸幅寸法を、中央戸パネル20の戸幅寸法よりも大きい寸法としている。本実施形態では、第1戸パネル10A及び第2戸パネル10Bの戸幅寸法を、互いに略同寸法とし、中央戸パネル20の戸幅寸法に、後記する引手としての把手12,13が設けられた開閉側端部の戸幅寸法を足し合わせた寸法としている。これら各戸パネル10A,10B,20の戸幅寸法は、図2(a)及び図3(a)に示すように、閉鎖状態で隣り合う戸パネル同士の戸幅方向の端部が戸厚方向に重合するように、開口5の開口幅(両縦枠4A,4B間の寸法)に応じて、適宜、設定するようにしてもよい。
戸厚方向両側の第1戸パネル10A及び第2戸パネル10Bは、それぞれの開閉操作される側の端部(開閉側端部)の戸厚方向両側にそれぞれ突出するように把手12,13,12,13を設けた構成とされている。これら第1戸パネル10A及び第2戸パネル10Bの開閉側端部は、閉鎖状態(図2(a)及び図3(a)に示す状態)で、各縦枠4A,4Bにそれぞれ近接または当接する側の戸幅方向の端部である。
各把手12,13,12,13は、略同様の構成とされており、上下方向に延びる棒状(バー状)の把持部を備えた構成とされている。
また、各戸パネル10A,10Bの外側(反壁心側)に突出する外側把手12,12と中央側に突出する中央側把手13,13とは、各戸パネル10A,10Bの戸幅方向で略一致する位置に設けられている。これら外側把手12,12及び中央側把手13,13は、壁体2の壁厚方向のいずれ側においても、また、右引き及び左引きのいずれ側にも開閉操作が可能なように設けられている。
また、戸厚方向両側の戸パネル10A,10Bの中央側把手13,13は、図3(b)に示すように、各戸パネル10A,10B,20同士を最大限戸厚方向に重合させて全開された際に、他の戸パネル10A,10B,20に当接しない構成とされている。当該引戸装置1の適所には、このように中央側把手13,13が当接しないように、中央戸パネル20に対する戸厚方向両側の戸パネル10A,10Bのそれぞれの開放側への移動を阻止するストッパー部が設けられている。
本実施形態では、全開状態で第1戸パネル10Aの反開閉側端面11Aと中央戸パネル20の一方の縦枠(第1縦枠)4A側に向く戸幅方向一方側の第1端面21とを戸幅方向で略一致させるように、第1戸パネル10Aの上記開放側への移動が阻止される構成としている。つまり、第1戸パネル10Aは、中央戸パネル20と最大限戸厚方向に重合して全開された際に、その反開閉側端面11Aと中央戸パネル20の第1端面21とが略同一平面状となる位置で中央戸パネル20に対する上記開放側への移動が阻止される。
また、全開状態で第2戸パネル10Bの反開閉側端面11Bと中央戸パネル20の他方の縦枠(第2縦枠)4B側に向く戸幅方向他方側の第2端面23とを戸幅方向で略一致させるように、第2戸パネル10Bの上記開放側への移動が阻止される構成としている。つまり、第2戸パネル10Bは、中央戸パネル20と最大限戸厚方向に重合して全開された際に、その反開閉側端面11Bと中央戸パネル20の第2端面23とが略同一平面状となる位置で中央戸パネル20に対する上記開放側への移動が阻止される。
なお、図2(b)及び図3(b)では、全開状態で、第1縦枠4A側に出入口を形成した例を示しているが、第2縦枠4B側に出入口を形成することも可能である。また、図2(b)において二点鎖線にて示すように、全開状態で、これら戸パネル10A,10B,20を、開口5の戸幅方向の途中部位に位置させることも可能な構成とされている。また、引手としては、上記のような棒状の把持部を備えた把手12,13に限られず、戸厚方向両面側において凹状に設けられたものでもよい。
また、各戸パネル10A,10B,20の上端部には、図3及び図4に示すように、上記した上レール36に支持されるランナー部材14A,15A,14B,15B,25,26が連結固定されている。図例では、各戸パネル10A,10B,20の上端部の戸幅方向両端部のそれぞれにランナー部材14A,15A,14B,15B,25,26を設けた例を示している。このようなランナー部材14A,15A,14B,15B,25,26としては、水平軸廻りに回転し、上レール36の各ガイド溝37A,37B,38の両案内片上を転動するローラーを備えたものとしてもよい。図例では、戸厚方向及び戸幅方向に複数のローラーを備えたランナー部材14A,15A,14B,15B,25,26を例示している。
なお、上レール36の第1ガイド溝37A及び第2ガイド溝37Bに、閉鎖状態の第1戸パネル10A及び第2戸パネル10Bの開閉側端部の上端部に設けられたランナー部材14A,14Bを捕捉するキャッチ部を設けた構成としてもよい。
連動機構27,28は、戸厚方向両側の第1戸パネル10A及び第2戸パネル10Bのうちのいずれか一方のスライド移動に連動させて中央戸パネル20をスライドさせる構成とされている。
本実施形態では、この連動機構27,28を、中央戸パネル20の戸幅方向両端部にそれぞれ回転自在に設けられた回転車27,27と、これら回転車27,27に巻き掛けられた無端状伝動体28と、を備えたものとしている。本実施形態では、これら回転車27,27及び無端状伝動体28を、中央戸パネル20の上端側に設けている。
回転車27,27は、軸方向を上下方向に沿わせた回転軸27a,27a回りに回転自在とされ、例えば、滑車(プーリー)とされている。これら回転車27,27は、各回転軸27a,27aを円心とする略同径の略円盤形状とされ、その外周には、無端状伝動体28としてのワイヤーが係合して掛けられる係合溝が周方向に沿って形成されている。なお、無端状伝動体28としては、ワイヤーに限られず、ベルトやボールチェーン等の他の紐状体としてもよい。また、回転車27,27としては、滑車に限られず、歯車(スプロケット)等、他の回転車としてもよい。この場合は、無端状伝動体28を回転車27,27の構成に応じて、チェーン等とすればよい。
また、これら回転車27,27は、中央戸パネル20の戸幅方向両端部にそれぞれ設けられたランナー部材25,26の下方側にそれぞれ位置するように設けられ、上記した上レール36の受入溝39に収容されている(図4参照)。
無端状伝動体28は、これら回転車27,27が同一方向に回転するよう平行状に巻き掛けられている。この無端状伝動体28と第1戸パネル10Aとは、第1連結部16Aによって連結され、無端状伝動体28と第2戸パネル10Bとは、第2連結部16Bによって連結されている。
第1連結部16Aは、図3及び図4に示すように、第1戸パネル10Aの開閉操作される側とは異なる側の反開閉側端部の上端部に設けられたランナー部材15Aと無端状伝動体28とを連結するように設けられている。この第1連結部16Aは、両回転車27,27に巻き掛けられた無端状伝動体28の戸厚方向一方側部位に連結されている。
第2連結部16Bは、第2戸パネル10Bの開閉操作される側とは異なる側の反開閉側端部の上端部に設けられたランナー部材15Bと無端状伝動体28とを連結するように設けられている。この第2連結部16Bは、両回転車27,27に巻き掛けられた無端状伝動体28の戸厚方向他方側部位に連結されている。
これら第1連結部16A及び第2連結部16Bは、無端状伝動体28に対して無端状伝動体28の延びる方向(戸幅方向)に移動不能に固定されている。
また、これら第1連結部16A及び第2連結部16Bは、第1戸パネル10A及び第2戸パネル10Bの反開閉側端部側のランナー部材15A,15Bに一体的に設けられたものでもよく、または、適宜の締結具等によって連結固定されたものでもよい。
このような構成により、第1戸パネル10A及び第2戸パネル10Bのうちのいずれか一方をスライドさせれば、両回転車27,27の回転を伴い、各連結部16A,16Bが戸幅方向に互いに逆側に無端状伝動体28とともに移動する。これに伴い、中央戸パネル20が第1戸パネル10A及び第2戸パネル10Bのうちのいずれか一方の移動速度に対して略1/2の移動速度で同方向に移動する。つまり、第1戸パネル10A及び第2戸パネル10Bのうちのいずれか一方の移動量に対して中央戸パネル20が同方向に略1/2移動する。
また、戸厚方向両側の戸パネル10A,10Bは、図1及び図4に示すように、それぞれの下端部に中央戸パネル20の下端部の戸厚方向両側に設けられたガイド部22,24をそれぞれに受け入れる凹溝17A,17Bを設けた構成とされている。これら戸パネル10A,10Bの凹溝17A,17Bは、戸パネル10A,10Bの下端面において下方側に向けて開口するように、かつ戸幅方向に延びるように設けられている。図例では、これら凹溝17A,17Bを、各戸パネル10A,10Bの戸幅方向の全体に亘って設けた構成としている。なお、図例では、これら凹溝17A,17Bを、戸パネル10A,10Bの下端部に埋込状に設けられた溝部材によって構成した例を示しているが、戸パネル10A,10Bの下端部に切削等によって堀込状に直接的に設けた構成としてもよい。
また、中央戸パネル20に設けられたガイド部22,24は、各戸パネル10A,10Bの凹溝17A,17Bに挿入(遊挿)されるピン状(突起状)とされている。
第1戸パネル10Aの下端側をガイドするガイド部22は、中央戸パネル20の第1端面21側の端部に連結部材を介して固定されている。
第2戸パネル10Bの下端側をガイドするガイド部24は、中央戸パネル20の第2端面23側の端部に連結部材を介して固定されている。
各戸パネル10A,10Bは、これらガイド部22,24が凹溝17A,17Bに挿入され、戸厚方向への振れが抑制される。なお、図3では、各ガイド部22,24の連結部材の図示を省略している。また、戸厚方向両側の戸パネル10A,10Bの下端側をガイドするガイド部22,24としては、上下方向に沿う軸回りに回転自在とされたローラーでもよい。
中央戸パネル20の下端側をガイドするガイド部材40は、図2及び図3に示すように、スライド方向に間隔を空けて複数箇所に配置される構成とされている。また、ガイド部材40は、第1のガイド部材40A(40B)のガイド部43が凹溝30に挿入された状態から第1のガイド部材40A(40B)に加えて第2のガイド部材40B(40A)のガイド部43が凹溝30に挿入される状態が生じるように配置される。また、詳細については後述するが、図1に示すように、中央戸パネル20の凹溝30の溝幅方向両側の溝内壁33,33には、溝幅方向中央側に向けて突出するように凸部34,34が設けられている。これら凸部34,34は、スライド方向先側に配置される第2のガイド部材40B(40A)のガイド部43が凹溝30に挿入されていない状態で、中央戸パネル20の下端側が戸厚方向に変位した際に第1のガイド部材40A(40B)のガイド部43に引っ掛かるように係止し、中央戸パネル20のスライド方向先側への移動を抑制する構成とされている。
上記のような構成とすれば、常に少なくとも二つのガイド部材40のガイド部43が凹溝30に挿入されるように多数のガイド部材40を設けたものと比べて、ガイド部材40の少数化を図ることができる。つまり、本実施形態では、中央戸パネル20がスライドされる際に、一つのガイド部材40のガイド部43のみが凹溝30に挿入された状態が生じる構成とされているので、多数のガイド部材40を設ける必要性を低減することができる。
また、中央戸パネル20が戸厚方向に押圧され、または引っ張られながらスライドされる際には、第1のガイド部材40A(40B)のガイド部43に凸部34,34が引っ掛かり、中央戸パネル20のスライド方向先側への移動が抑制される。これにより、スライド方向先側に配置される第2のガイド部材40B(40A)のガイド部43の凹溝30への挿入不良を抑制することができる。つまり、スライド方向先側に配置される第2のガイド部材40B(40A)のガイド部43が凹溝30に挿入される前に、中央戸パネル20のスライド方向先側への移動が抑制される。
また、これにより、中央戸パネル20の下端側が戸厚方向に振れた状態で斜め状にスライドされることを抑制することができ、中央戸パネル20の上端側をガイドするランナー部材25,26や上レール36等のガイド機構への負荷を抑制することができる。また、第2のガイド部材40B(40A)のガイド部43が固定的に設けられた固定ピン状である場合にも、凹溝30への挿入不良による中央戸パネル20の下端部や第2のガイド部材40B(40A)の損傷等を抑制することができる。
また、本実施形態のように、上記のような連動機構27,28を設けた構成とした場合には、上端側に設けられた連動機構27,28への負荷を効果的に抑制することができる。
本実施形態では、中央戸パネル20の移動軌跡の直下に位置するように、スライド方向に間隔を空けて配置される二つのガイド部材40,40を備えた構成としている。これらガイド部材40,40は、図3(a)に示すように、中央戸パネル20が開口5の開口幅方向略中央に位置された状態(閉鎖位置)で、中央戸パネル20の戸幅方向の各端部の直下に位置するように配される。つまり、中央戸パネル20が閉鎖位置では、これらガイド部材40,40の各ガイド部43,43が凹溝30の溝長手方向(戸幅方向)両端部のそれぞれに挿入された状態となる。
また、これらガイド部材40,40のうちの第2縦枠4B側のガイド部材40Aは、全開状態とされて中央戸パネル20が第2縦枠4B側に位置した状態(図3(b)に示す状態)で、中央戸パネル20の第1端面21側の端部の直下に位置するように配される。また、これらガイド部材40,40のうちの第1縦枠4A側のガイド部材40Bは、図示は省略しているが、全開状態とされて中央戸パネル20が第1縦枠4A側に位置した状態で、中央戸パネル20の第2端面23側の端部の直下に位置するように配される。
中央戸パネル20が第2縦枠4B側から第1縦枠4A側に移動する際には、第2縦枠4B側のガイド部材40Aが第1のガイド部材を構成し、第1縦枠4A側のガイド部材40Bがスライド方向先側に配置される第2のガイド部材を構成する。
また、中央戸パネル20が第1縦枠4A側から第2縦枠4B側に移動する際には、第1縦枠4A側のガイド部材40Bが第1のガイド部材を構成し、第2縦枠4B側のガイド部材40Aがスライド方向先側に配置される第2のガイド部材を構成する。
なお、第2縦枠4B側のガイド部材40A及び第1縦枠4A側のガイド部材40Bの区別を要しない場合には、ガイド部材40,40として説明する。また、これらガイド部材40,40は、互いに同様の構成であるので、具体的構成について、一方を例にとって以下に説明する。
本実施形態では、ガイド部材40を、図4に示すように、磁石44を設けたガイド部43を上下方向に出没自在に収容し、床に埋め込まれるように配設されるマグネットガイドとしている。また、ガイド部材40は、床に埋込状に配設されるケーシング41を備えている。ガイド部43は、このケーシング41に対して上下方向に出没自在とされ、上端部となる突出方向先端部に磁石44を埋込状に設けた構成とされている。また、このガイド部43は、上下方向に軸方向を沿わせた略円柱状とされている。また、ガイド部材40に、このガイド部43よりも大径状とされ、このガイド部43とによって伸縮ピンを構成する外筒部42を設けた構成としている。つまり、ガイド部材40は、ガイド部43と外筒部42とからなる二段階伸縮構造とされている。なお、ガイド部材40としては、このような構成とされたものに限られず、その他、種々の構成とされたものでもよい。
中央戸パネル20の凹溝30は、図1に示すように、当該中央戸パネル20の戸幅方向の全体に亘って設けられている。また、この凹溝30は、当該中央戸パネル20の下端面において下方側に向けて開口するように、かつ戸幅方向に延びるように設けられている。
この凹溝30の溝底側には、図4に示すように、ガイド部材40のガイド部43の磁石44を吸引して上方側に向けて突出させる吸引部35が設けられている。このような吸引部35としては、凹溝30の溝長手方向に長尺状とされた鉄板等の強磁性体でもよく、ガイド部43の磁石44と互いに吸引するように配された磁石でもよい。例えば、凹溝30の溝長手方向両端部に、吸引部35としての磁石を設け、これら磁石間に吸引部35としての強磁性体を設けた構成としてもよい。また、この凹溝30は、中央戸パネル20の下端部に設けられた受入溝に嵌め込まれて埋込状に設けられた溝部材に設けられている。
また、本実施形態では、この凹溝30の溝長手方向両端部の溝幅方向両側の溝内壁33,33に、凸部34,34,34,34を設けた構成としている。つまり、凹溝30における第1端面21側の端部の溝幅方向両側の溝内壁33,33に凸部34,34を設け、凹溝30における第2端面23側の端部の溝幅方向両側の溝内壁33,33に凸部34,34を設けた構成としている。このような構成とすれば、中央戸パネル20が上レール36に沿って戸幅方向両側のいずれ側に移動する際にも、スライド方向先側の第2のガイド部材40A,40Bのガイド部43の凹溝30への挿入不良を抑制することができる。
凸部34,34,34,34の突出寸法は、ガイド部43の係止が可能なように、また、互いに向き合うように突出する凸部34,34間をガイド部43の通過が可能なように、ガイド部43の戸厚方向に沿う寸法(径)に応じて適宜の寸法としてもよい。
第1端面21側の端部の凸部34,34は、中央戸パネル20が第1縦枠4A側から第2縦枠4B側に向けて移動する際に、下端側が戸厚方向に変位されれば、第1のガイド部材を構成する第1縦枠4A側のガイド部材40Bのガイド部43に引っ掛かるように係止する。これら第1端面21側の端部の凸部34,34は、溝長手方向で略一致した位置となるように設けられている。つまり、これら第1端面21側の端部の凸部34,34は、戸厚方向に見て、互いに重なり合う位置となるように設けられている。
また、これら第1端面21側の端部の凸部34,34は、第1縦枠4A側のガイド部材40Bのガイド部43に引っ掛かるように係止した状態で、第2縦枠4B側のガイド部材40Aのガイド部43に第2端面23が近接した位置となるように設けられたものでもよい。
第2端面23側の端部の凸部34,34は、中央戸パネル20が第2縦枠4B側から第1縦枠4A側に向けて移動する際に、下端側が戸厚方向に変位されれば、第1のガイド部材を構成する第2縦枠4B側のガイド部材40Aのガイド部43に引っ掛かるように係止する。これら第2端面23側の端部の凸部34,34は、上記同様、溝長手方向で略一致した位置となるように設けられている。また、これら第2端面23側の端部の凸部34,34は、第2縦枠4B側のガイド部材40Aのガイド部43に引っ掛かるように係止した状態で、第1縦枠4A側のガイド部材40Bのガイド部43に第1端面21が近接した位置となるように設けられたものでもよい。
また、本実施形態では、これら凸部34,34,34,34の溝長手方向外側に向く面を、突出方向先端から基端側の溝内壁33,33に向けて下るように傾斜する傾斜面34a,34a,34a,34aとしている。このような構成とすれば、溝長手方向外側から受け入れた各ガイド部材40のガイド部43に対して中央戸パネル20が移動する際に、凹溝30の凸部34,34,34,34にガイド部43が引っ掛かるようなことを抑制することができる。
これら凸部34,34,34,34の傾斜面34a,34a,34a,34aは、溝長手方向外側で溝幅方向中心側に向くように傾斜状に設けられている。換言すれば、これら傾斜面34a,34a,34a,34aは、溝長手方向中央側に向かうに従い徐々に溝幅を小さくするように設けられている。
これら傾斜面34a,34a,34a,34aの溝内壁33,33に対する傾斜角度は、溝長手方向外側から受け入れたガイド部43が引っ掛かり難いように適宜の角度としてもよい。図例では、凸部34の溝長手方向外側の溝内壁33と傾斜面34aとのなす角を、130度程度とした例を示しているが、110度〜150度程度としてもよい。
また、これら凸部34,34,34,34の係止面となる溝長手方向中央側に向く面は、ガイド部43の係止が可能なように、適宜の形状としてもよい。図例では、これら凸部34,34,34,34の溝長手方向中央側に向く面を、溝内壁33,33に対して略直交状とされた平坦面とした例を示している。
また、本実施形態では、凹溝30は、凸部34,34,34,34よりも溝長手方向外側部位となる外側溝部31,31の溝幅が溝長手方向中央側部位となる中央側溝部32の溝幅よりも大とされている。このような構成とすれば、各ガイド部材40のガイド部43を溝長手方向外側から凹溝30に受け入れる際には、円滑に受け入れることができる。また、各ガイド部材40のガイド部43が凹溝30の溝長手方向中央側部位に位置する際には、戸厚方向へのがたつきを低減することができる。
本実施形態では、凹溝30の溝長手方向両端側部位となる外側溝部31,31の溝幅を、溝長手方向両側の凸部34,34,34,34間の中央側溝部32の溝幅よりも大としている。つまりは、凹溝30は、溝長手方向両端側に幅広の外側溝部31,31を設け、溝長手方向中央側に幅狭の中央側溝部32を設けた構成とされている。また、これら溝長手方向両端側の外側溝部31,31と中央側溝部32との境界部に位置するように凸部34,34,34,34を設けた構成としている。
中央側溝部32は、凹溝30の一方側(第1端面21側)の端部の凸部34,34から凹溝30の他方側(第2端面23側)の端部の凸部34,34に至るまで設けられている。この中央側溝部32は、溝幅方向中心が中央戸パネル20の戸厚方向略中心に位置するように設けられている。また、この中央側溝部32は、全長に亘って略一様な溝幅寸法とされている。また、この中央側溝部32の溝幅寸法は、ガイド部43の係止が可能なように適宜の突出寸法とされる凸部34,34,34,34の突出寸法に応じて適宜の寸法としてもよい。
溝長手方向両側の外側溝部31,31は、各端部の凸部34,34,34,34から凹溝30の溝長手方向両側の外側開口に至るまで設けられている。これら外側溝部31,31は、溝幅方向中心が中央戸パネル20の戸厚方向略中心に位置するように設けられている。また、これら外側溝部31,31は、全長に亘って略一様な溝幅寸法とされている。
また、これら外側溝部31,31及び中央側溝部32からなる凹溝30の溝深さ寸法は、突出状態とされたガイド部43の上下方向に沿う寸法よりも小とされている。この凹溝30の溝深さ寸法は、全長に亘って略一様な寸法とされている。
上記のような構成とされた引戸装置1において、図1に示すように、戸厚方向一方側の第1戸パネル10Aの開閉側端部(把手12)が戸厚方向他方側に向けて押圧されれば、反開閉側端部が戸厚方向一方側となるように平面視して斜め状となる。なお、この第1戸パネル10Aの開閉側端部(把手13)が戸厚方向他方側に向けて引っ張られた場合にも同様に斜め状となる。このように第1戸パネル10Aが斜め状となれば、凹溝17Aに挿入された中央戸パネル20のガイド部22が戸厚方向一方側に変位し、中央戸パネル20も第1戸パネル10Aと平行状に斜め状となる。このような状態で、第1戸パネル10Aが第1縦枠4A側に向けてスライドされれば、中央戸パネル20のスライド方向先側に配置される第1縦枠4A側のガイド部材40Bを凹溝30に受け入れ難い状態となる。本実施形態では、このような挿入不良が生じる前に、図1(b)に示すように、第2端面23側の溝幅方向一方の凸部34が第2縦枠4B側のガイド部材40Aのガイド部43に引っ掛かるように係止し、中央戸パネル20のスライド方向先側への移動が抑制される。
これにより、操作者に中央戸パネル20(及び他の戸パネル10A,10B)が斜め状にスライドされていることを認識させることができる。また、操作者が第1戸パネル10Aを斜め状とならないように移動させれば、ガイド部43への凸部34の係止が解除され、中央戸パネル20のスライド方向先側への移動が可能となる。つまり、凸部34,34間をガイド部43が相対的に通過するようにして中央戸パネル20がスライド方向先側に移動し、また、第1縦枠4A側のガイド部材40Bを凹溝30に受入可能となる。なお、説明を省略するが、戸厚方向他方側の第2戸パネル10Bの開閉側端部が押圧されたり、引っ張られたりした状態で、第2縦枠4B側に向けてスライドされる際にも同様である。
また、中央戸パネル20の下端部に設けられる凹溝30は、上記のような構成とされたものに限られず、種々の変形が可能である。例えば、外側溝部31,31及び中央側溝部32の溝幅寸法を互いに同寸法としたり、凸部34の溝長手方向外側に向く面を溝内壁33に対して略直交状とされた平坦面としたりしてもよい。また、凹溝30の溝長手方向一端部のみに、凸部34,34を設けた態様としてもよい。
また、連動機構27,28としては、上記のような構成とされたものに限られない。例えば、閉鎖した状態で戸厚方向に重合する端部(召し合せ部)等に、互いに引っ掛けられる引掛部等を閉鎖側へスライド移動させる際の連動機構として設けた態様としてもよい。本実施形態に係る引戸装置1が備える各部の具体的構成としては、その他、種々の変形が可能である。
次に、本発明の他の実施形態に係る引戸装置の一例について、図5を参照しながら説明する。
なお、以下の各実施形態では、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
図5(a)は、第2実施形態に係る引戸装置1Aの一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る引戸装置1Aは、戸厚方向に重合するように引き違い状に配設される二枚の戸パネル10C,20Aを備えた構成とされている。また、これら二枚の戸パネル10C,20Aが全開された際に納められる袖壁部7を壁体2に設けた構成としている。つまり、本実施形態では、二枚の戸パネル10C,20Aを戸厚方向に重合させて袖壁部7に沿わせるように配設した状態で、これら戸パネル10C,20Aの戸先側に、出入口が形成される構成とされている。
また、開口枠は、三方枠を構成する上枠3A、戸先側縦枠4C及び戸尻側縦枠4Dに加えて戸先側縦枠4Cとによって開口5Aの開口幅方向両側を区画する中方立(中間縦枠)6を備えている。この中方立6は、袖壁部7の開口5A側の端部に沿うように設けられている。また、戸尻側縦枠4Dは、袖壁部7の壁厚に応じて戸先側縦枠4Cよりも見込寸法(壁厚方向に沿う寸法)が小とされている。また、上枠3Aは、袖壁部7の壁厚に応じて、袖壁部7側部位の見込寸法が開口5A側部位の見込寸法よりも小とされている。
二枚の戸パネル10C,20Aのうちの一方は、閉鎖位置において戸先側縦枠4Cに当接または近接される戸先側戸パネル10Cとされ、他方がガイド部材40に下端側がガイドされる袖壁側戸パネル20Aとされている。これら二枚の戸パネル10C,20Aは、上記と概ね同様、戸先側戸パネル10Cのスライド移動に連動させて袖壁側戸パネル20Aをスライドさせる連動機構を備えた構成とされたものでもよい。
戸先側戸パネル10Cは、上記と概ね同様、戸先側端部の戸厚方向両側に把手12,13を設けた構成とされている。この戸先側戸パネル10Cは、図5(a)において二点鎖線にて示すように、全開位置において、戸尻側端面が戸尻側縦枠4Dに当接または近接され、戸先側端部が開口5A側において把手12,13の操作が可能なように開口5A側に位置する構成とされている。つまり、この戸先側戸パネル10Cの戸幅寸法は、袖壁部7の壁幅寸法に中方立6の壁幅方向に沿う寸法を足し合わせた寸法よりも大とされている。また、この戸先側戸パネル10Cの下端部には、上記同様の凹溝17Aが設けられている。
袖壁側戸パネル20Aは、閉鎖位置において、戸先側端部が戸先側戸パネル10Cの戸尻側端部と戸厚方向に重合し、戸尻側端部が中方立6及び袖壁部7の中方立6側端部と戸厚方向に重合するように配設される。また、袖壁側戸パネル20Aは、図5(a)において二点鎖線にて示すように、全開位置において、戸尻側端面が戸尻側縦枠4Dに当接または近接され、戸先側端面が中方立6の開口5A側に向く見込面と略同一平面状となるように配設される。つまり、この袖壁側戸パネル20Aの戸幅寸法は、袖壁部7の壁幅寸法に中方立6の壁幅方向に沿う寸法を足し合わせた寸法と略同寸法とされている。つまりは、この袖壁側戸パネル20Aの戸幅寸法は、戸先側戸パネル10Cの戸幅寸法よりも小とされている。
また、この袖壁側戸パネル20Aの下端部には、上記と概ね同様の凹溝30Aが設けられている。この凹溝30Aの溝長手方向両端部の溝幅方向両側の溝内壁33,33には、上記と概ね同様、凸部34,34,34,34が設けられている。図例では、上記第1実施形態よりも外側溝部31,31の溝長手方向に沿う寸法を大とした例を示しているが、袖壁側戸パネル20Aの戸幅寸法や各ガイド部材40,40の配設位置等に応じて適宜の形状とすればよい。
また、本実施形態においても、この袖壁側戸パネル20Aが閉鎖位置において、この袖壁側戸パネル20Aの戸幅方向の各端部の直下に位置するように配設される二つのガイド部材40,40を備えた構成としている。
上記のような構成とされた本実施形態に係る引戸装置1Aにおいても、上記した第1実施形態と概ね同様の効果を奏する。つまり、戸先側戸パネル10Cの戸先側端部が押圧されたり、引っ張られたりすれば、袖壁側戸パネル20Aが斜め状となる。このような状態でスライドされた場合にも、上記同様、袖壁側戸パネル20Aのスライド方向先側に配置されるガイド部材40の凹溝30Aへの挿入不良を抑制することができる。
なお、本実施形態では、戸先側戸パネル10Cと袖壁側戸パネル20Aとを開口5A側において戸厚方向に重合させた状態で、開放側に向けて移動させる可能性は低いため、戸先側端部の凸部34,34を設けていない構成としてもよい。
また、本実施形態では、二枚の戸パネル10C,20Aを袖壁納めで設けた例を示しているが、上記第1実施形態と概ね同様、袖壁部7を設けていない両側の縦枠4A,4B間に設けた態様としてもよい。
また、袖壁側戸パネル20Aの下端部の凹溝30A等、引戸装置1Aを構成する各部の具体的構成としては、上記のような構成とされたものに限られず、上記第1実施形態同様、その他、種々の変形が可能である。
図5(b)は、第3実施形態に係る引戸装置1Bの一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る引戸装置1Bは、片引き状に配設される一枚の戸パネル20Bを備えた構成とされている。また、本実施形態では、この戸パネル20Bを、全開位置において壁体2の壁厚方向一方面に沿うように納められるアウトセット納めで建て付けた構成としている。つまり、本実施形態では、この戸パネル20Bを開口5Bの開口幅方向一方側の壁体2の壁厚方向一方面に沿わせるように配設した状態で、この戸パネル20Bの戸先側に、出入口が形成される構成とされている。
また、本実施形態では、戸先側縦枠4Eは、見込方向(壁厚方向)一方側端部にアウトセット状に配された戸パネル20Bの戸先側端面が当接されるように、該一方側端部が壁体2の壁厚方向一方側面よりも壁厚方向一方側に突出する構成とされている。戸尻側縦枠4Fは、見込方向一方側端面が戸パネル20Bの戸厚方向壁体2側に向く面に近接して対向するように、見込寸法が戸先側縦枠4Eよりも小とされている。なお、閉鎖位置の戸パネル20Bの戸先側端面に当接されるように戸先側縦枠4Eの一方側端部が壁厚方向一方側に突出される構成に代えて、戸先側縦枠4Eの見込寸法を戸尻側縦枠4Fの見込寸法と略同寸法としてもよい。
戸パネル20Bは、上記と概ね同様、戸先側端部の戸厚方向両側に把手12,13を設けた構成とされている。また、この戸パネル20Bは、閉鎖位置において、戸先側端面が戸先側縦枠4Eに当接され、戸尻側端部が戸尻側縦枠4Fと戸厚方向に重合するように配設される。また、戸パネル20Bは、図5(b)において二点鎖線にて示すように、全開位置において、戸先側端部が開口5B側において把手12,13の操作が可能なように開口5B側に位置する構成とされている。
本実施形態では、引戸装置1Bは、この戸パネル20Bの移動軌跡の直下に位置するように、スライド方向に間隔を空けて配置される三つのガイド部材として、第1のガイド部材40Cと第2のガイド部材40Dと第3のガイド部材40Eとを備えている。これらガイド部材40C,40D,40Eは、互いに同様の構成とされている。
本実施形態では、第1のガイド部材40Cを、全開位置の戸パネル20Bの戸幅方向中央側部位の直下に位置するように配置される構成としている。また、第2のガイド部材40Dを、全開位置の戸パネル20Bの戸先側のスライド方向先側に位置し、かつ閉鎖位置の戸パネル20Bの戸尻側端部の直下に位置するように配置される構成としている。また、第3のガイド部材40Eを、閉鎖位置の戸パネル20Bの戸先側端部の直下に位置するように配置される構成としている。
また、本実施形態では、戸パネル20Bが閉鎖位置から開放側に移動する際には、単一のガイド部材のガイド部43が凹溝30Bに挿入された状態からこれに加えて二つ目のガイド部材のガイド部43が凹溝30Bに挿入される状態が生じない構成とされている。つまり、戸パネル20Bが閉鎖位置から開放側に移動する際には、第3のガイド部材40E及び第2のガイド部材40Dのガイド部43,43が凹溝30Bに挿入された状態で、第1のガイド部材40Cのガイド部43が凹溝30Bに挿入される構成とされている。
一方、戸パネル20Bが全開位置から閉鎖側に移動する際には、上記同様、第1のガイド部材40Cのガイド部43が凹溝30Bに挿入された状態からこれに加えて第2のガイド部材40Dのガイド部43が凹溝30Bに挿入される状態が生じる。凹溝30Bの溝幅方向両側の溝内壁33,33の凸部34,34は、戸パネル20Bが全開位置から閉鎖側に移動する際に下端側が戸厚方向に変位されれば、第1のガイド部材40Cのガイド部43に引っ掛かるように設けられている。つまり、本実施形態では、凸部34,34を、凹溝30Bの中央側溝部32Aの適所に設けた構成としている。つまりは、本実施形態では、溝長手方向両端側の幅広状の外側溝部31A,31Aと幅狭状の中央側溝部32Aとの境界部に凸部を設けていない構成としている。
これら凸部34,34は、上記と概ね同様、溝長手方向戸尻側に向く面が傾斜面34a,34aとされ、溝長手方向戸先側に向く面が係止面とされている。
上記のような構成とされた本実施形態に係る引戸装置1Bにおいても、上記した第1実施形態と概ね同様の効果を奏する。つまり、全開側に位置する戸パネル20Bの戸先側端部が押圧されたり、引っ張られたりすれば、当該戸パネル20Bが斜め状となる。このような状態でスライドされた場合にも、上記同様、戸パネル20Bのスライド方向先側に配置される第2のガイド部材40Dの凹溝30Bへの挿入不良を抑制することができる。
なお、本実施形態では、戸パネル20Bをアウトセット納めで設けた例を示しているが、上記第2実施形態と概ね同様、袖壁納めで設けた態様としてもよい。
また、戸パネル20Bの下端部の凹溝30B等、引戸装置1Bを構成する各部の具体的構成としては、上記のような構成とされたものに限られず、上記第1実施形態同様、その他、種々の変形が可能である。
また、上記各実施形態では、引違状に配される二枚または三枚の戸パネルを備えた引戸装置1,1A及び片引き状に配される一枚の戸パネル20Bを備えた引戸装置1Bを例示したが、このような態様に限られない。例えば、引違状に配される四枚以上の戸パネルを備えたものでもよく、引き分け状に配される複数枚の戸パネルを備えたものでもよい。これらの場合には、ガイド部材40の配設位置や個数、凹溝30,30A,30Bの形状等を適宜、必要に応じて変形するようにすればよい。
1,1A,1B 引戸装置
20 中央戸パネル(戸パネル)
20A 袖壁側戸パネル(戸パネル)
20B 戸パネル
27 回転車(連動機構)
28 無端状伝動体(連動機構)
30,30A,30B 凹溝
31 外側溝部(戸幅方向外側部位)
32 中央側溝部(戸幅方向中央側部位)
33 溝内壁
34 凸部
34a 傾斜面
36 上レール
40 ガイド部材
40A 第1のガイド部材(第2のガイド部材)
40B 第2のガイド部材(第1のガイド部材)
40C 第1のガイド部材
40D 第2のガイド部材
43 ガイド部

Claims (5)

  1. 戸幅方向にスライド自在に上レールに吊下支持される戸パネルと、該戸パネルの下端部に戸幅方向の全体に亘って設けられた凹溝に挿入されるガイド部を有したガイド部材と、を備えた引戸装置であって、
    前記ガイド部材は、第1のガイド部材のガイド部が前記凹溝に挿入された状態から該第1のガイド部材に加えて第2のガイド部材のガイド部が前記凹溝に挿入される状態が生じるように、スライド方向に間隔を空けて複数箇所に配置される構成とされており、
    前記戸パネルの凹溝の溝幅方向両側の溝内壁には、スライド方向先側に配置される前記第2のガイド部材のガイド部が該凹溝に挿入されていない状態で、前記戸パネルの下端側が戸厚方向に変位した際に該第1のガイド部材のガイド部に引っ掛かるように係止し、該戸パネルのスライド方向先側への移動を抑制する凸部が溝幅方向中央側に向けて突出するように設けられていることを特徴とする引戸装置。
  2. 請求項1において、
    前記凹溝の溝幅方向両側の溝内壁の凸部の戸幅方向外側に向く面は、突出方向先端から基端側の溝内壁に向けて下るように傾斜する傾斜面とされていることを特徴とする引戸装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記凸部は、前記凹溝の戸幅方向両端部の溝幅方向両側の溝内壁に設けられていることを特徴とする引戸装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記凹溝は、前記凸部よりも戸幅方向外側部位の溝幅が戸幅方向中央側部位の溝幅よりも大とされていることを特徴とする引戸装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、
    前記戸パネルは、戸厚方向に重合するように引き違い状に配設され、連動機構によって連動される三枚の戸パネルのうちの中央戸パネルであることを特徴とする引戸装置。
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