JP2006312817A - 3連式引戸を備えた開口部装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 開閉操作性が優れているとともに障子の着脱が容易である3連式引戸を備えた開口部装置を提供する。
【解決手段】 建物開口部の4辺に沿って取り付けられた枠体と、該枠体内に配置された3枚の障子を具備する3連式引戸と、を有する開口部装置であって、3枚の障子のうち室内外方向中央に配置された障子に設けられた連動機構と、連動機構に取り付けられ、連動機構により障子の移動方向に平行で互いに反対である向きに同時に移動可能な一対の連動部材と、中央に配置された障子の室内側及び室外側に設けられた2枚の障子のそれぞれに取り付けられた被連動部材被連動部材とを備え、一対の連動部材と被連動部材とが磁力で連結することにより、3枚の障子のうちのいずれか1枚の障子を移動させると、他の障子の少なくとも1枚が連動して移動することを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

本発明は、住宅、公共施設や店舗等の建物の開口部に備えられる3連式引戸を有する開口部装置に関し、詳しくは、3連式引戸の障子に良好な操作性を備えるとともに該障子の開口部装置からの着脱も容易であるという3連式引戸を有する開口部装置に関する。
建物の開口部に備えられる引戸式の開口部装置は、2枚の障子で構成されているものが少なくない。このように2枚の障子から構成されている引戸の場合、その構造により、障子を開放した際に通過に利用できる開口の幅は最大でも開口部の略半分である。
一方、建物の開口部に備えられる引戸式の開口部装置が、3枚の障子を有しており、開口部装置を開放したときに該3枚の障子が建物開口部の端部に室内外方向に重なって配置される、いわゆる3連式引戸であれば、開口部装置を開放したときに、最大で開口部の2/3の開口幅を確保することができる。このことは例えば車椅子の通行や大きな荷物の搬出入に関して非常に便利であるとともに、障子を開放したときの開放感や通行の際の快適性等、居住性に関しても好ましいことである。
かかる状況から、3連式引戸の需要は多くなってきている。ところが従来において、3連式引戸の場合、開閉の際に3枚の障子のうち2枚の障子を手動で移動させる必要があり、使用者は2枚の障子を個々に移動しなければならず、使用者に煩雑な感覚を与えていた。このような煩雑さを解消するために、3枚の障子のうちの1枚の障子を開閉操作することにより、他の障子も連動して開閉することができる3連式引戸が特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載の3連式引戸によれば、3枚の戸(障子)のうちの中央の戸(障子)に連動装置を取り付け、該連動装置に備えられた2つの突起のそれぞれを他の戸(障子)に設けた凹部に差し込むことにより、連動して2枚の戸(障子)の開閉を可能にしている。
特開平10−61322号公報
しかし、特許文献1に記載の3連式引戸においては、戸(障子)を開口部から取り外した後、再び戸(障子)を取り付けようとした場合に、連動装置の突起と他の戸(障子)の凹部とを合わせるような位置で取り付けなければならないという問題があった。このことは、「障子の着脱容易性」という引戸が有する他の開口部装置には見られない利点を低減させてしまう虞がある。引戸における障子の着脱は、荷物の搬入のためや開放した空間の確保のため等において、その機会が少なくないので、引戸の着脱容易性を確保することは使用者の利便性を大きく向上させることになる。
そこで、本発明は、開閉操作性が優れているとともに障子の着脱が容易である3連式引戸を備えた開口部装置を提供することを課題とする。
本発明者らは、鋭意検討した結果、2枚の障子を連動させて開閉することができるとともに障子の着脱容易性を確保することが可能な3連式引戸を備えた開口部装置を開発した。以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
請求項1の発明は、建物開口部の4辺に沿って取り付けられた枠体(101、102、103、104)と、該枠体内に配置された3枚の障子(110、130、150)を具備する3連式引戸と、を有する開口部装置(100)であって、3枚の障子のうち室内外方向中央に配置された障子(130)に設けられた連動機構(140)と、連動機構に取り付けられ、連動機構により障子の移動方向に平行で互いに反対である向きに同時に移動可能な一対の連動部材(144、145)と、中央に配置された障子の室内側及び室外側に設けられた2枚の障子(110、150)のそれぞれに取り付けられた被連動部材(116、156)とを備え、一対の連動部材と被連動部材とが磁力で連結することにより、3枚の障子のうちのいずれか1枚の障子を移動させると、他の障子の少なくとも1枚が連動して移動することを特徴とする開口部装置を提供することにより前記課題を解決する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の開口部装置は、連動機構(140)が、中央に配置された障子(130)の上部の幅方向両端部分に備えられた一対のプーリ(142、143)と、一対のプーリに掛け渡されて取り付けられた環状の線材(146)とを備えるとともに、一対の連動部材(144、145)が、線材のいずれかの部位に取り付けられた第1連動部材(144)と、線材の他の部位に取り付けられた第2連動部材(145)とであることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の発明は、一対の連動部材が磁石又は磁力により吸着可能な部材を備えるとともに、被連動部材が磁石又は磁力により吸着可能な部材を備えることにより、一対の連動部材と被連動部材とが磁力によって連結することを特徴とする。
本発明において、「連結」とは、接触、非接触を問わない。連動機構と被連動部材とが連動部材を介して、磁力により追随して移動可能である状態を総括して「連結」と記述する。
本発明によれば、3連式の引戸を備える開口部装置において、磁力で3枚の障子を連結させることにより、1枚の障子を開閉操作するのみで他の障子の操作をすることなく開閉可能となり、使用者の利便性を向上することができる。さらに、障子を開口部から取り外し、再び取り付ける際に、使用者は障子を連動させるための障子の取付け位置を意識する必要がない。よって、使用者は、障子をその障子の移動の軌道上におけるいずれの位置に取り付けても、容易に障子同士を連結させ、連動させることができる。これにより使用者の利便性を大きく向上することが可能となった。
本発明のこのような作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための最良の形態から明らかにされる。
以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は本発明の第一実施形態にかかる開口部装置100が備えられる建物1000の正面図である。開口部装置100は玄関の開口部装置として建物1000に備えられている。建物1000は、2階建ての住宅であり、該住宅には開口部装置100の他にも、窓として1階に開口部装置500、2階には開口部装置600、700が備えられている。開口部装置100は本実施形態では玄関に用いられているが、玄関への使用に限定されるものではなく、例えば窓に適用されても良い。また、屋内外を連通する開口部に用いられることに限定する必要もなく、例えば屋内において部屋と部屋とを連通する開口部に設けられても良い。以上のように本発明の開口部装置は、あらゆる開口部に適用することができる。また、適用される建物の種類も住宅に限定されず、公共施設、店舗、ビル等のあらゆる建物の開口部を対象とすることができる。
図2は、開口部装置100を室外側から見た正面図である。開口部装置100は、建物開口部の4辺に沿って備えられた枠体101、102、103、104と該枠体101、102、103、104の内側に配置された3枚の障子110、130、150とを備えている。3枚の障子110、130、150は、3枚で引戸を構成しており、略平行に配置されている。開口部装置100を閉鎖した状態で室外側から見たときに、一番室内側で左側に配置される障子110は別称、内障子と呼ばれることもある。開口部装置100では、障子110は固定されており、移動ができないようになっている。また、室外側から見たときに、中央に配置される障子130は別称で中障子、一番室外側で右側に配置される障子150は別称で外障子と呼ばれることもある。開口部装置100では、通常は該障子150の開閉操作を行うことにより開口部装置100の開閉を行う。
本発明の開口部装置における3枚の障子の配置は開口部装置100のような位置関係にあることに限定されるものではない。例えば、一番左側を室外側に配置し、外障子として、一番右側の障子を内障子としてもよい。また、内障子は必ずしも移動ができないように固定されている必要はなく、移動可能としておき、場合によって内障子を開閉することとしても良い。
3枚の障子110、130、150は、それぞれパネル111、131、151と、該パネル111、131、151の4辺に取り付けられ、枠体101、102、103、104と接して配置される框112、113(図3参照)、114、115、132、133(図3参照)、134、135、152、153(図3参照)、154、155とを備えている。障子130、150の下部には、不図示の車輪が備えられ、枠体104に設けられた不図示のレールと合わせられ、障子130、150が移動可能となっている。また、障子110、150の上部には被連動部材(図3、図5参照)が備えられ、障子130の上部には連動機構140(図4参照)が備えられている。被連動部材116、156及び連動機構140の詳細は後で説明する。さらに、障子150には、把手105及び施錠装置106、106が備えられている。通常、使用者は該把手105により開閉操作を行い、開口部装置100の施解錠を施錠装置106、106により行うことができる。
図3は、3枚の障子110、130、150を枠体101、102、103、104から取りはずして並べ、障子110、130、150の上部に注目して示した斜視図である。図3において紙面右上が室内側、紙面左下が室外側である。障子110の上部には室外側に被連動部材116が取り付けられている。被連動部材116は、室外側に障子110の移動方向と略平行な面を露出した磁石を備えている。該磁石の露出面が後述するように連動機構140(図4参照)に連動部材144を介して連結することにより被連動部材116は連動機構140と連結する。障子130は、その上部に連動機構140(図4参照)を備えている。連動機構140については後で詳しく説明するが、連動機構140には、第1連動部材144及び第2連動部材145が備えられ、該第1及び第2連動部材144、145は框134に設けられたスリット138、139(スリット139は図3では見えない。)に沿って移動することができるようになっている。また、障子130の上部には車輪136、137が取り付けられている。該車輪136、137は枠体103の内壁に接して配置され、障子130が円滑に開閉できることを助けている。
障子150の上部には、室内側に被連動部材156が取り付けられている。被連動部材156は、室内側に障子150の移動方向と略平行な面を露出した磁石を備えている。該磁石の露出面が、後述するように連動部材145を介して連動機構140(図4参照)に連結することにより被連動部材156は連動機構140と連結することができる。また、障子150の上部には車輪157、158が取り付けられている。該車輪157、158は枠体103の内壁に接して配置され、障子150が円滑に開閉できることを助けている。
図4は、連動機構140の斜視図である。図4では、紙面右上が室内側、紙面左下が室外側である。連動機構140は障子130の上部における框132、133、134の内側に備えられている。連動機構140は、基体141と、基体141の両端にその中心を軸として回動可能に取り付けられた一対のプーリ142、143と、該一対のプーリ142、143に掛け渡して取り付けられた環状の線材146を有している。線材146は見易さのため破線で示している(以後、同様に線材146は破線で示す。)。さらに、線材146のうち、室内側の部位146aの一部には第1連動部材144、室外側の部位146bの一部には第2連動部材145が取り付けられている。連動機構140の長さ(プーリの間隔方向)は、障子130の上部の内側に隠蔽可能に入る大きさとなっている。第1連動部材144及び第2連動部材145は、それぞれ取付部材144b、145bを備えており、該取付部材144b、145bが線材146a、146bに固定されて取付けられている。そして取付部材144b、145bに一面を接して、障子の移動方向に略平行な他の一面を露出するように磁石144a、145aが配置される。従って、第1連動部材144の磁石144aは室内側に1面を露出し、第2連動部材145の磁石145aは室外側に1面を露出して配置される。また、磁石144a、145aは框134に設けられたスリット138(図3参照)、139(不図示)を介して障子130の外側に突出している。
連動機構140によれば、線材146に障子の開閉方向の力が加わるとプーリが回動し、線材146及び線材に取り付けられた第1及び第2連動部材144、145も水平方向に移動することができる。第1及び第2連動部材144、145は、互いに反対の方向に移動する。このとき第1及び第2連動部材144、145は、スリット138(図3参照)、139(不図示)に沿った動きとなる。
次に、開口部装置100の各構成部材の位置関係や連動の仕組み等を説明する。図5は、開口部装置100を閉鎖した状態における上面図である。説明のため内部を適宜透視して示している。図5で紙面上が室内側、紙面下が室外側である。開口部装置100の閉鎖の姿勢で、障子110と障子130と、及び障子130と障子150とは、互いにその幅方向端部が重なった状態で配置される。この重なった部分で障子110の被連動部材116と障子130の第1連動部材144とを対面して配置する。このとき、被連動部材116と第1連動部材144とは、障子110及び障子130から突出して配置されてはいるが、互いに移動の軌道上に存在せず、側面で衝突することはない。被連動部材116及び第1連動部材144は磁石の障子の移動方向に略平行な一面を露出して取り付けられているので、被連動部材116と第1連動部材144とは室内外方向に引き寄せる磁力によって連結した状態となる。一方、障子130及び障子150についても、端部の重なった部分で障子150の被連動部材156と障子130の第2連動部材145とを対面して配置する。この場合も被連動部材156と第2連動部材145とは、障子150及び障子130から突出して配置されてはいるが、互いに移動の軌道上に存在せず、側面で衝突することはない。これにより同様の理由で、被連動部材156と第2連動部材障子145とは室内外方向に引き寄せる磁力によって連結した状態となる。
図6は、図5の状態から障子150を操作し、開口部装置100を開放するときの様子を示した開口部装置100の上面図である。図6(a)は閉鎖状態、図6(b)は途中まで開放した状態、図6(c)は開放が完了した状態を示している。図6(a)の状態から、障子150を直線矢印で示した方向に移動すると、障子150に取り付けられた被連動部材156も障子150に追随して移動する。このとき被連動部材156と第2連動部材145とは前述の通り連結しているので、第2連動部材145も被連動部材156に追随して移動する。そして該移動に伴い、線材146の室外側部分が紙面左側へ移動し、これによって線材146の室内側部分が紙面右側へ移動する。さらに、線材146の室内側に取り付けられている第1連動部材144が線材146の移動に追随して移動する。しかし第1連動部材144は、障子110に取り付けられた被連動部材116に連結しているため、その位置を変えることができず、その代わりに障子130が紙面左側へ移動する。以上のような各部材の関係により障子110、130、150は連動して移動し、開口部装置100においては、障子150を開閉することにより障子130も連動して移動することができる。このとき、連動機構140の性質により障子150の移動量と障子130の移動量との比は2:1の関係にあり、障子130と障子150とを略同一の幅にしておけば、障子150が開放完了の位置に達したとき、障子130もほぼ同時に開放完了の位置に達する。また、逆に図6(c)の開放状態から開口部装置100を閉鎖するためには、上述の移動を遡るような移動をすればよい。
次に障子130、150を取り外した後、再び取り付ける際の各部材の状態を示す。図7は障子130を取り付ける一場面を示す上面図である。開口部装置100において、取り付け及び取り外しの操作はいわゆる「ケンドン式」によるものである。上述のように、開口部装置100の障子130、150は、連結する部分を意識することなく取り付けることが可能である。図7(a)に示したように、障子130を障子130の移動の軌道上の任意の位置に取り付けることができる。被連動部材116と第1連動部材144とは互いに移動の軌道上にはないので、被連動部材116と第1連動部材144との衝突を意識する必要もない。従って、障子130は、障子110と離隔した位置に取り付けても、障子110に重ねる位置に取り付けても良い。一般的には、障子110と離隔した位置に取り付ける方が、作業者の利便性が良いので図7(a)では障子110と離隔した位置に取り付けた場合を示した。このとき、障子110の被連動部材116と障子130の第1連動部材144とは離れた位置にあるので連結していない。よって連動機構140も動かない。次に図7(b)に示したような配置となるように、障子130を移動する。これにより被連動部材116と第1連動部材144とが磁力によりここではじめて連結し、障子110と障子130とが連動機構140を介して連動するようになる。
図8は、図7(b)の状態からさらに障子150を取り付けるときの開口部装置100の上面図である。図7(b)の状態から障子150をその軌道上の任意の位置に取り付ける。このとき使用者は障子150を取り付ける位置を意識する必要がないので、位置調整のためにすでに取り付けた障子130の位置をずらすなどの操作をする必要がなく、障子150を取り付けることができる。このことは使用者にとって大きな利便性の向上となる。障子150を取り付けたあと、障子150を紙面右側に移動することにより、被連動部材156と第2連動部材145とが磁力により連結する。また、図9(a)に示したようにすでに取り付けた障子130を紙面一番左側に移動しておき、その後障子150を取り付けることとすれば、障子150を取り付ける際に重なる障子がなく、非常に操作性がよい。図9(a)のように障子150を取り付けた後は、障子150を紙面左側へ移動することにより、被連動部材156と第2連動部材145とを磁力によって連結することができる。
以上のように本発明の開口部装置100においては、1つの障子を操作することにより他の障子も連動して移動することができる利便性を備えるとともに、取り付け位置を意識することなく障子を取り付けることができるので、使用者の利便性の向上をはかることができる。このことは、本来、引戸が他の開口部装置に比べて取り外しの機会が多いということからも非常に有用なことである。
図10は、いずれかの理由により障子150を勢い良く閉鎖方向に移動させ、障子が閉鎖位置に到達する前に操作した手を障子150から離した際に、障子150の移動の軌道上に障害物800があった場合の上面図である。この場合図10(a)のように障害物800があるとこのままでは障子150に加えられた力が衝突時に障害物800に負荷され、障害物800に大きな損害を与える虞がある。特に障害物800が人の手等であった場合には、大きな怪我につながる可能性もあり、回避することが望まれる。また、障害物800に損害を与えると共に、その衝撃は障子にも反作用として伝わり、障子の連結部等に破損が生じる虞がある。このような場合に、開口部装置100であれば、被連動部材116、156と第1及び第2連動部材144、145との磁力による連結する力を適切にしておけば、図10(b)に示したように、異常な力に対し、例えば被連動部材156と第2連動部材145との連結が外れるようにすることができる。これにより障子150に加えられた力の全てが障害物800や障子110、130、150に伝達されることを防ぐことができる。このように開口部装置100は安全性にも優れた効果を有する。
図11は、第二実施形態にかかる本発明の開口部装置200の上面図である。図11においても説明のため適宜部材を透視して示している。また、図11の紙面上が室内側、紙面下が室外側である。開口部装置200では、第1連動部材244及び第2連動部材245が障子230の内側に、被連動部材216が障子210の内側に、被連動部材256が障子250の内側に、それぞれ隠蔽され、外側からは認識できないように配置されている。このようにしても、第1連動部材244と被連動部材216と、及び第2連動部材245と被連動部材256とは磁力によって連結することができるので、第一実施形態にかかる開口部装置100で説明したような操作、効果は全て可能である。このときの磁力による連結は、障子の框を介した磁力による連結となる。
開口部装置200においては、連動機構240の全部が框の内側へ隠蔽されるので、開口部装置100の框133に設けられたスリット138、139(図3参照)に相当するスリットを障子230の框に設ける必要がない。また、被連動部材216、256も框の内側へ隠蔽される。これにより、外観上非常にシンプルな印象を与えることができ、意匠の観点からも優れた開口部装置とすることができる。図12に開口部装置200の正面図を示した。図12(a)は室外側から、図12(b)は室内側から見た図である。この図からもわかるように障子210、230、250の上部には被連動部材216、256やスリットが見えないので、開口部装置200は、非常にシンプルな印象を与え、意匠的にも優れたものになる。また、図11において障子210と障子230と、及び障子230と障子250との間隔を所定間隔に保持するようにしておけば、開閉に伴う障子同士の摩擦もなく障子表面に傷がつくこともない。
図13は第三実施形態にかかる本発明の開口部装置300の上面図である。開口部装置300では、開口部装置200(図11参照)における被連動部材216、256に相当する被連動部材316、356が障子310、350の框の内側に隠蔽されていない。このような開口部装置300にした場合においても開口部装置の通常の状態では、被連動部材316、356は、障子同士の重なりにより、外観視からは隠蔽されているので、開口部装置300は、開口部装置200と同様に非常にシンプルで意匠的に優れた開口部装置とすることができる。
図14は、第四実施形態にかかる本発明の開口部装置400の上面図である。図14においても説明のため適宜部材を透視して示している。また図14の紙面上が室内側、紙面下が室外側である。上述した開口部装置100、200、300において示された被連動部材116、216、316と第1連動部材144、244、344との連結は、室内外方向に対向した磁石の面の室内外方向に引き寄せる磁力によるものであった。一方で、開口部装置400では、室内外方向に直交した磁石の面による連結をする、被連動部材416及び第1連動部材444を備えている。障子450に備えられた被連動部材456と第2連動部材445との連結に関しても同様である。このような構成を有する開口部装置400とすることにより、磁石の吸引力を有効に活用することができ、使用する磁石の選択の幅を広げることが可能となる。
以上の各実施形態で、被連動部材と第1連動部材と、及び被連動部材と第2連動部材との関係において、両者が共に磁石を備える場合を示したが、磁力による連結が成されれば良く、必ずしも共に磁石である必要はない。例えば第1連動部材及び第2連動部材がともに磁力によって吸着する金属等によって構成され、被連動部材のみに磁石を備えていても良い。また逆に、被連動部材が磁力によって吸着する金属等によって構成され、第1及び第2連動部材のみに磁石を備えていても良い。
また、各実施形態で使用される磁石の種類は特に限定されるものではなく、例えばネオジム磁石、フェライト磁石、アルニコ磁石、SmCo磁石、ラバー磁石、プラスチック磁石等が挙げられ、あらゆる種類の磁石を適用することができる。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う開口部装置もまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
本発明の第一実施形態にかかる開口部装置が備えられる建物の正面図である。 第一実施形態にかかる開口部装置を室外側から見た正面図である。 第一実施形態にかかる開口部装置の3枚の障子を枠体から取りはずして並べ、障子の上部に注目して示した斜視図である。 第一実施形態にかかる開口部装置の連動機構の斜視図である。 開口部装置を閉鎖した状態における上面図である。 図5の状態から障子を操作し、開口部装置を開放するときの様子を示した開口部装置の上面図である。 障子を取り付ける一場面を示す上面図である。 図7(b)の状態からさらに障子を取り付けるときの開口部装置の上面図である。 障子を取り付けるときの図8とは異なる場合を示した開口部装置の上面図である。 いずれかの理由により障子を勢い良く閉鎖方向に移動させ、障子が閉鎖位置に到達する前に操作した手を障子から離した際に、障子の移動の軌道上に障害物があった場合の上面図である。 第二実施形態にかかる本発明の開口部装置の上面図である。 第二実施形態にかかる開口部装置の正面図である。 第三実施形態にかかる本発明の開口部装置の上面図である。 第四実施形態にかかる本発明の開口部装置の上面図である。
符号の説明
100 開口部装置
101 枠体
102 枠体
103 枠体
104 枠体
110 障子
116 被連動部材
130 障子
140 連動機構
144 第1連動部材
145 第2連動部材
150 障子
156 被連動部材
1000 建物

Claims (3)

  1. 建物開口部の4辺に沿って取り付けられた枠体と、該枠体内に配置された3枚の障子を具備する3連式引戸と、を有する開口部装置であって、
    前記3枚の障子のうち室内外方向中央に配置された障子に設けられた連動機構と、
    前記連動機構に取り付けられ、前記連動機構により前記障子の移動方向に平行で互いに反対である向きに同時に移動可能な一対の連動部材と、
    前記中央に配置された障子の室内側及び室外側に設けられた2枚の障子のそれぞれに取り付けられた被連動部材と、を備え、
    前記一対の連動部材と前記被連動部材とが磁力で連結することにより、前記3枚の障子のうちのいずれか1枚の障子を移動させると、他の障子の少なくとも1枚が連動して移動することを特徴とする開口部装置。
  2. 前記連動機構が、
    前記中央に配置された障子の上部の幅方向両端部分に備えられた一対のプーリと、
    前記一対のプーリに掛け渡されて取り付けられた環状の線材と、を備えるとともに、
    前記一対の連動部材が、
    前記線材のいずれかの部位に取り付けられた第1連動部材と、
    前記線材の他の部位に取り付けられた第2連動部材と、であることを特徴とする請求項1に記載の開口部装置。
  3. 前記一対の連動部材が磁石又は磁力により吸着可能な部材を備えるとともに、
    前記被連動部材が磁石又は磁力により吸着可能な部材を備えることにより、
    前記一対の連動部材と前記被連動部材とが磁力によって連結することを特徴とする請求項1又は2のいずれか一項に記載の開口部装置。

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