JP2006147669A - 磁気シールドドア及び磁気シールド室 - Google Patents

磁気シールドドア及び磁気シールド室 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の磁性体からなる部材が設けられた磁気シールドドアの開閉機能を確保しつつ、所望の磁気シールド効果を確保できるようにする。
【解決手段】 磁気シールドドア10は、磁気シールド室の出入口16を開閉する。磁気シールド室の壁部に、磁性材からなる磁性部材15を間隔をおいて配列する。磁性部材15にそれぞれ対応して配置され、これら磁性部材15と協働して磁気シールドを形成する磁性体からなる複数の磁気シールド形成部材27と、出入口16が閉じられたドア閉じ位置で各磁気シールド形成部材27を移動させるための可動機構28とを備える。可動機構28は、磁性部材15とそれに対応する磁気シールド形成部材27とが接合された接合位置と、磁性部材15とそれに対応する磁気シールド形成部材27とが離間した離間位置との間で各磁気シールド形成部材27を移動させるように構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、磁性材からなる複数の部材が配設された磁気シールドドア及び磁気シールド室に関するものである。
一般に、磁力線が侵入するのを遮断したり、外部に磁力線が漏洩するのを遮断したりするには、周囲を磁性材で囲み込み、その磁性材によって磁力線の通り道を確保することが必要である。このため、例えば外部からの磁力線の侵入を遮断する磁気シールド室を構成するには、各壁を磁性材で構成することが必要とされている。これに対し、下記特許文献1には、部屋を磁性板で密閉した構成としなくても、多数の磁性板を所定範囲内の間隔をおいて配列する構成とすれば、磁気シールド効果が得られる、ということが開示されている。すなわち、磁気シールド効果を得るには、一般に知られているように磁性板で部屋を密閉しなくても、壁面に磁力線の通り道を確保すれば、磁性板同士が間隔をおいて配列される構成であっても磁気シールド効果を得ることができるというものである。そして、この特許文献1には、細長形状の磁性板を所定の間隔をおいて配列させて磁気シールド室の壁を形成することや、ドアに多数の磁性板を配列して設けることが開示されている。
特開2002−164686号公報
しかしながら、前記特許文献1には、シールド室やドアに多数の磁性板を配設することが記載されているものの、このドアを実際に磁気シールド室に設置するために必要となる手段については何ら開示されていない。すなわち、ドアを開閉するためには、ドア側の磁性板と壁側の磁性板との間に隙間を設ける必要があるため、前記特許文献1に開示されたドアを磁気シールド室に単に設置するというだけでは、前記隙間によって磁力線の通り道が分断されてしまい、その分、磁気シールド効果が低下する虞がある。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、磁性体からなる複数の部材が設けられた磁気シールドドアの開閉機能を確保しつつ、所望の磁気シールド効果を確保できるようにすることにある。
前記の目的を達成するため、本発明は、間隔をおいて配列された磁性材からなる複数の磁性部材が周縁に配置されてなる開口部を開閉するように設けられる磁気シールドドアを前提として、前記磁性部材にそれぞれ対応して配置され、これら磁性部材と協働して磁気シールドを形成する磁性体からなる複数の磁気シールド形成部材と、前記開口部が閉じられたドア閉じ位置で前記各磁気シールド形成部材を移動させるための可動機構とを備え、前記可動機構は、前記磁性部材とそれに対応する前記磁気シールド形成部材とが接合された接合位置と、前記磁性部材とそれに対応する前記磁気シールド形成部材とが離間した離間位置との間で前記各磁気シールド形成部材を移動可能に構成されている。
この構成では、磁気シールド形成部材を離間位置にすることで、磁気シールド形成部材がそれに対応する磁性部材と干渉するのを効果的に防止しながら、ドアを開閉することができる。そして、ドア閉じ位置で各磁気シールド形成部材をそれに対応する磁性部材と接合するように移動すれば、各磁性部材とそれに接合された磁気シールド形成部材とによって、前記開口部とその周縁とに跨って磁力線の通り道を連続させることができる。この結果、開口部を含めて高い磁気シールド効果を発揮することができる。
前記磁性部材と前記磁気シールド形成部材は、それぞれ特定の方向に延びる形状に形成されるとともに、前記ドア閉じ位置で互いに平行になるように配置される場合には、前記可動機構は、前記ドア閉じ位置で前記各磁性部材とそれに対応する前記磁気シールド形成部材とを互いに長手方向に沿って接合させるように構成されていてもよい。
この構成では、各磁性部材とそれに対応する磁気シールド形成部材とを互いに長手方向に沿って接合するようにしたので、両者の接合面積を稼ぐことができ、これにより磁気シールド効果を確保しやすくすることができる。
この場合において、前記各磁気シールド形成部材が、何れも水平方向に延びる姿勢で配置されるときには、前記可動機構は、前記各磁気シールド形成部材がそれに対応する前記磁性部材の上に載って自重によってその磁性部材と接合される前記接合位置と、その接合位置よりも上方の前記離間位置との間で前記磁気シールド形成部材を昇降させるように構成されているのが好ましい。
この構成では、磁気シールド形成部材が磁性部材に対して上から接合されることとなるので、磁気シールド形成部材の自重を利用して両部材の接合を保持することができる。したがって、別個に押圧手段を付加する必要がなく、また押圧手段を付加する場合でも簡素なもので十分であり、磁気シールドドアの構成が複雑化するのを抑制することができる。
このものにおいて、前記可動機構は、前記各磁気シールド形成部材を下から支持し、かつ上下に移動する支持部材を備え、前記支持部材は、前記離間位置に前記磁気シールド形成部材を保持する状態から下降する際に、前記接合位置に前記磁気シールド形成部材を残して更に下方へ移動可能に構成されているのが好ましい。
こうすれば、離間位置にあるときに各磁気シールド形成部材とそれに対応する磁性部材との移動方向の間隔にばらつきがある場合であっても、各磁気シールド形成部材をそれに対応する磁性部材と確実に接合することができる。
一方、前記各磁気シールド形成部材が垂直方向に延びる姿勢で配置される場合には、この各磁気シールド形成部材を保持する保持ブラケットがそれぞれ設けられ、前記保持ブラケットと前記各磁気シールド形成部材との間には、それぞれ前記各磁気シールド形成部材をその磁気シールド形成部材に対応する前記磁性部材に近づく方向に付勢する一方、前記離間位置から前記接合位置へ移動するときに前記磁性部材に当接した前記磁気シールド形成部材がその逆方向に移動するのを許容する付勢手段が設けられているのが好ましい。
この構成では、付勢手段の付勢力によって磁気シールド形成部材と磁性部材との接合を保持することができる。しかも、磁気シールド形成部材の移動方向における位置関係にばらつきがある場合であっても、磁性部材に当接した磁気シールド形成部材が付勢手段による付勢方向とは逆方向に移動するのを許容するので、前記位置関係のばらつきを吸収でき、全ての磁気シールド形成部材の接合を確実なものにすることができる。
前記各磁気シールド形成部材は、前記ドア閉じ位置で前記開口部内に収まるように配置された特定方向に延びる形状に構成された磁性体からなる固定部材と、この固定部材に重合されるとともに該固定部材に対して長手方向に相対移動するように設けられた磁性体からなる可動部材とからなり、前記可動部材は、前記ドア閉じ位置で前記開口部内に収まる没入位置と、前記開口部よりも外方へ突出した突出位置との間で移動可能に構成され、かつこの突出位置で前記磁性部材と接合するように構成されていてもよい。
この構成では、没入位置において磁気シールド形成部材を構成する可動部材と固定部材の双方が前記開口部内に収まるので、前記開口部を枠体によって形成したとしても、磁気シールド形成部材を没入位置に位置させれば、ドア開閉時に前記開口部の周囲の枠体と磁気シールド形成部材とが干渉するのを防止することができる。
この場合、前記可動部材は、前記没入位置から前記突出位置へ移動するのに伴って前記離間位置から前記接合位置へ移動する一方、前記突出位置から前記没入位置へ移動するのに伴って前記接合位置から前記離間位置へ移動するように構成されているのが好ましい。
こうすれば、可動部材が没入位置と突出位置との間で移動可能に構成される場合であっても、1つの操作で可動部材を離間位置と接合位置との間で移動させることができる。
具体的には、前記可動機構が、前記固定部材を支持する支持部材と連動するピンと、前記固定部材と前記可動部材との長手方向の相対変位が大きくなるにつれて前記可動部材が前記磁性部材に近づくように前記ピンを案内する案内溝とを備えている構成とすることができる。
こうすれば、可動部材をスムーズ且つ確実に磁性部材にその長手方向に沿って接合させることができる。
前記各可動部材は、互いに逆向きに移動可能に設けられた一対の可動部によってそれぞれ構成され、前記一対の可動部の一方は、前記開口部を挟んで両側に配置された前記磁性部材の一方と接合可能に設けられる一方、前記可動部の他方は、前記磁性部材の他方と接合可能に設けられている構成としてもよい。
こうすれば、各可動部を開口部に対して互いに反対側にそれぞれ突出させることができ、開口部を挟んで両側に配置される磁性部材を固定部材と両可動部とを介して確実に接合することができる。
この具体的な構成として、外歯歯車を挟み込み且つ互いに略平行になるように配置された一対のラックが設けられており、前記一方のラックが前記一対の可動部の一方に連結される一方、他方のラックが前記可動部の他方に連結されている構成としてもよい。
前記各磁気シールド形成部材が、何れも水平方向に延びる姿勢で配置される場合には、前記ラックと前記ピンとを結合する連結金具と、水平方向に延びるように配設され且つスライダが摺動可能に設けられたリニアガイドと、前記連結金具と前記スライダとを結合するブラケットとが設けられている構成とすることも可能である。
すなわち、水平方向に延びるリニアガイドを設けるとともに、ブラケットを介してラックをリニアガイドのスライダに結合することにより、リニアガイドによってラックを案内することが可能となる。この結果、ラックが水平移動する際にその上下動を抑制することができるので、外歯歯車とラックとの噛み合わせを安定させることができ、ラックがスムーズに動くようにすることができる。
この場合において、前記連結金具が、前記ラックに結合されてこのラックとともに水平移動可能となっており、前記連結金具に回動可能に支持され且つ前記ピンの上下方向移動を許容する回動部材が設けられているのが好ましい。こうすれば、ラックの水平方向の移動に応じてピンがスムーズに案内溝に沿って移動することができる。
前記可動部材の下面がそれに対応する前記磁性部材の上面よりも下がるのを阻止するストッパが設けられていてもよい。
こうすれば、可動部材の下面が磁性部材の上面よりも下方に下がることはないので、可動部材が突出位置へ突出する際に可動部材と磁性部材とが当接して長手方向に沿って接合できないという事態が生ずるのを回避することができる。
また、前記磁気シールド形成部材を保持する保持部材が各磁気シールド形成部材ごとにそれぞれ設けられ、前記各保持部材は、前記可動部材の移動を許容しつつ前記固定部材を保持するように構成されていてもよい。
この構成では、保持部材によって磁気シールド形成部材を保持するようにしたので、可動部材と磁性部材との位置関係を精度よく維持することができ、この結果、両者の接合を確実に行うことができる。
この場合、前記各保持部材が互いの位置関係を変えないで前記接合位置と前記離間位置との間を移動させる連結部材が設けられていてもよい。
こうすれば、磁気シールド形成部材が多数設けられる場合であっても、これらの磁気シールド形成部材を一斉に移動させることができ、磁気シールド形成部材を移動させるための操作を簡素化することができる。
また、前記可動部材が前記開口部の周囲の固定体と当接するのを阻止するロック部材が設けられ、前記ロック部材は、前記可動部材が前記突出位置に移動するのに連動して前記固定体と当接可能な位置に移動する一方、前記可動部材が前記没入位置に移動するのに連動して前記固定体から退避するように構成されていてもよい。
この構成では、可動部材が突出位置にあるときに磁気シールドドアを開けようとした場合であっても、ロック部材が前記固定体に当接してドアの開放を阻止する。これにより、可動部材が不用意に前記固定体に当接して損傷するのを防止することができる。しかもこのロック部材が、前記可動部材と連動するようにしたので、ドア閉じ位置にあるときにロック部材を当接可能な位置に移動させるのを忘れるという事態が生ずるのを防止できる。
また、前記各磁気シールド形成部材に跨るように透明板が設けられていれば、ドアの透光性を確保しつつ、ドアを通しての通気を遮断することができる。
さらに、前記透明板に金属メッシュが設けられていれば、磁気シールドドアに電波シールド効果を付与することができる。
さらにまた、前記透明板が、前記磁気シールド形成部材を挟み込むように一対に構成されていれば、前記透明板間に空間が設けられることで、防音効果を発揮させることができる。
本発明は、磁性材からなる磁性部材が間隔をおいて配列された磁性部材群が少なくとも壁の一部を構成するように設けられた磁気シールド室を前提として、前記磁性部材群には、複数の前記磁性部材に亘って開口部が形成され、前記開口部には、この開口部を開閉するように前記磁気シールドドアが配設されているようにしてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、磁気シール形成部材を接合位置と離間位置との間で移動させる可動機構を備えるようにしたので、磁気シールド形成部材がドア開閉機能を阻害するのを回避しつつ、所望の磁気シールド効果を確保することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
《実施形態1》
図1及び図2に示すように、本実施形態1に係る磁気シールドドア10は、磁気シールド室12の壁部13に設けられた開口部としての出入口を開閉するためのものである。なお、図1は、磁気シールドドア10の大部分を破断した状態で正面から見た図を示している。
この磁気シールド室12は、壁部13が磁力線を遮断するように構成された部屋であり、壁部13には多数の磁性部材15が所定の間隔をおいて配列された磁性部材群が設けられている。
各磁性部材15は、鉄、方向性珪素鋼などの磁性材からなる。これら各磁性部材15は、特定方向に延びる細長い平板形状に構成されるとともに、水平方向に延びる姿勢で上下に所定の間隔をおいて配置されている。そして、各磁性部材15は、各壁部13に配設されるとともに、これらが互いに繋ぎ合わされて、出入口16を除いて磁気シールド室12を一周するように配設されている。
前記磁性部材15間の間隔Gは以下の通り規定されている。すなわち、図3に示すように、シールドすべき磁界の方向と直交する方向における各磁性部材15の断面積をSmとし、各磁性部材15の比透磁率をμsとし、互いに隣り合う磁性部材15間の間隙Gにおける前記磁界の方向と直交する方向の断面積をSaとしたときに、以下の関係式(1)
(Sm・μs)/Sa>1 ・・・・・(1)
を満足するように各磁性部材15が配置されている。各磁性部材15がこのような関係を満たして配置されていれば、磁気シールド効果を得ることができる。すなわち、室内から室外へ磁力線が漏洩するのを抑制でき、あるいは室外の磁力線が室内へ侵入するのを抑制することができる。これら磁性部材15は、一対のガラス板17間に挟み込まれている(図4参照)。なお、図例では、磁性部材15が等間隔に配列された例を示しているが、前記関係式(1)を満足すれば、隣り合う磁性部材15間の間隙Gは一定である必要はない。また、図2では、磁性部材群が全ての壁部13に設けられた構成としているが、これに限られるものではなく、例えば一部の壁部13にのみ磁性部材群が設けられる構成としてもよい。
磁気シールド室12としては、例えば磁気共鳴画像装置(図示省略)が設置されたMRI(Magnetic Resonance Imaging)室、変圧器(図示省略)の保管室、半導体の製造室等が挙げられる。
前記出入口16は、何れかの壁部13に矩形状に形成されるものである。この壁部13には、固定体の一例としての枠体18が嵌め込まれている。この枠体18は、一対の縦材18aと、これらの上端部同士を結ぶ横材18bとからなるアーチ状に形成されていて、この枠体18と床面によって出入口16の周縁部が形成されている。
各縦材18aは、それぞれ角筒状に形成されるものであり、これら各縦材18aには、出入口16と反対側の側壁に磁性部材15を挿通するための貫通孔(図示省略)がその長手方向に並んでそれぞれ多数設けられており、これら貫通孔に対応して出入口16側の側壁にも貫通孔18c(図6参照)が形成されている。そして、各磁性部材15は、一端部が出入口16と反対側の側壁から突出する一方、他端部が出入口16に面する側壁から出入口16内に突出しないように水平方向に前記貫通孔に挿通されている。この状態で、各磁性部材15は、出入口16の左右両側にそれぞれ配置されている。
図1に示すように、一方の縦材18aには、本実施形態1に係る磁気シールドドア10のドアヒンジ部21が固定されていて、この磁気シールドドア10は開き戸として構成されている。そして、磁気シールドドア10は、周縁に複数の磁性部材15が配置されてなる出入口16を開閉する。なお、図4では、磁気シールドドア10が閉じられたドア閉じ位置状態を実線で示し、開放された状態を仮想線にて示している。
磁気シールドドア10は、上下の横框22と左右の縦框23とを備え、矩形状に形成されている。また、磁気シールドドア10には、中央にも横框22の中央部同士を結ぶように中縦部材24が設けられている、中縦部材24は、図4に示すようにドア厚み方向に並んで2つ設けられている。
縦框23と各中縦部材24との間には透明板の一例としてのガラス板25が嵌め込まれている。このガラス板25は、ドア厚み方向に間隔を有して配置された一対のものとなっている。これにより、磁気シールドドア10は、防音効果を有している。
また、ガラス板25には、金属メッシュ26が設けられている。これにより、本磁気シールドドア10は、電波の通過を抑制する電波シールド効果をも有している。
磁気シールドドア10は、磁気シールド形成部材27と、この磁気シールド形成部材27を動かすための可動機構28とを備えている。
磁気シールド形成部材27は、前記磁性部材15と協働して磁気シールドを形成するための部材である。磁気シールド形成部材27は、枠体18の縦材18aに挿通された磁性部材15に対応する数だけ設けられている。そして、磁気シールド形成部材27は、特定方向に延びる形状に構成されるとともに、水平方向に延びる姿勢で上下に所定の間隔をおいて配置されている。これにより、出入口16のところで途切れた磁性部材15を互いに磁性体で接合することが可能となっている。
各磁気シールド形成部材27は、図5に拡大して示すように、固定部材30と、可動部材31とからなる。
固定部材30は、出入口16の幅よりも短い長さを有する細長い矩形平板形状に形成されている。この固定部材30は、それぞれ鉄、方向性珪素鋼などの磁性材からなる薄板を複数枚積層して構成されている。
可動部材31は、それぞれ一対の可動部31aによって構成されており、各可動部31aは、固定部材30の両端にそれぞれ配置されている。各可動部31aは、それぞれ鉄、方向性珪素鋼などの磁性材からなる薄板を複数枚積層して構成されるものである。両可動部31aは同じ形状のものであって対称配置され、各可動部31aは、それぞれ固定部材30に重合された重合部31bと、この重合部31bの内端部から上方へ折れ曲がり且つ固定部材30から離間した離間部31cとからなる。この離間部31cの上端部は、水平方向に折れ曲げられていてその水平部には貫通孔(図示省略)が形成されている。
固定部材30及び一対の可動部31aは、保持部材の一例としての保持ケース33によって保持されている。この保持ケース33は、例えばアルミ製のものであり、角筒状に形成されている。この保持ケース33には、固定部材30が移動不能に収納されている。保持ケース33の上面部には所定の長さに亘って切欠き部33a(図7参照)が形成されている。この切欠き部33aは、可動部材31が挿通可能な幅に形成されるとともに、後述する可動部材31の移動を許容する大きさに形成されている。そして、可動部31aの重合部31bが固定部材30の上に載置された状態で保持ケース33に収納される一方、前記切欠き部33aを通して可動部31aの離間部31cが保持ケース33から上方へ突出されている。そして、固定部材30及び一対の可動部31aは、保持ケース33に収納されることで、水平配置されていても撓まないようになっている。
前記可動機構28は、磁気シールド形成部材27とこれに対応する磁性部材15とが接合する接合位置と、磁気シールド形成部材27が磁性部材15から上方に離間した離間位置との間で磁気シールド形成部材27を移動させるものである。具体的には、可動機構28は、回転ハンドル35と、この回転ハンドル35に連動して回転する外歯歯車36と、この外歯歯車36に噛み合う一対のラック37と、このラック37に連動するピン38と、このピン38と連動する支持部材39と、前記ピン38を案内する案内溝40と、ラック37にピン38を連動させる連結金具45と、連結金具45とピン38との間に設けられた回動部材43とを備えている。外歯歯車36、一対のラック37、ピン38及び案内溝40はドア10の上部及び下部にそれぞれ配設されている。このうち上部に配設されたものを図5に示している。
前記回転ハンドル35は、図4に示すように、磁気シールドドア10の両側に配置されており、各回転ハンドル35は、前記中縦部材24にそれぞれ回転可能に支持されている。そして、各回転ハンドル35の回転軸には、それぞれ内端部に傘歯車41aが設けられていて、この傘歯車41aは、中縦部材24間を垂直方向に延びる連結軸42に設けられた傘歯車41bと噛み合っている。この連結軸42は、上下の横框22間に回転可能に支持されるものである。
前記外歯歯車36は、連結軸42の上端部と下端部とにそれぞれ配置されている。そして、各一対のラック37は、図4に示すように、外歯歯車36を挟み込み、かつ互いに略平行に配置されている。これにより、外歯歯車36が回転すると両ラック37は互いに逆向きにドア幅方向(図4の左右方向)に移動するようになっている。
前記ラック37、ピン38、支持部材39、案内溝40は、図1に示すようにドアヒンジ部21側と、その反対側の戸先側とにそれぞれ設けられているが、これらの構成は同様であるので、以下、図5に示すドアヒンジ部21側で且つ上側の構成について説明する。
ラック37には、ドア幅方向に水平に延びる前記連結金具45が締結されている。この連結金具45は、基端側部材45aと先端側部材45bとからなり、基端側部材45aの先端部には、下方に延び且つその下端部において拡径された頭部を有するピン47が設けられている。
基端側部材45aのピン47は、前記可動部31aの離間部31cに形成された前記貫通孔に挿通されている。可動部31aがピン47によって基端側部材45aと結合されることにより、可動部31aは、ラック37の移動に伴い、外端部が出入口16内に収まる没入位置と、外端部が出入口16から外方へ突出する突出位置との間を移動可能になっている。なお、図5は可動部材31が没入位置にある状態を示している。
前記貫通孔は、ピン47の頭部よりも小さく且つ離間部31cがピン47に沿って垂直方向に移動するのを許容する大きさの内径に形成されている。したがって、可動部31aの移動においては、可動部31aは、重合部31bで固定部材30と接触しながら固定部材30の長手方向に移動するのに伴い、固定部材30に接合した状態で垂直方向に移動するのが許容されている。固定部材30を垂直方向に移動させる機構については後述する。
前記基端側部材45aには、垂直方向に延びる垂直部材46が結合されている。この垂直部材46は、上下に配置された両基端側部材45aを結合するように設けられおり、この垂直部材46には、上下方向に並設された各可動部31aが結合されている。したがって、ラック37に連動してこれら各可動部31aが没入位置と突出位置との間を一斉に動くようになっている。
前記先端側部材45bは、基端部において基端側部材45aに締結される一方、先端部に前記回動部材43が設けられている。この回動部材43は、先端側部材45bに水平軸回りに回動可能にピン結合されるものであり、この回動部材43の先端部に前記ピン38が配置されている。これにより、ピン38は、上下方向に移動可能となっている。
ピン38は、垂直方向に延びるように設けられた連結部材49の上端部及び下端部にそれぞれ結合されている。この連結部材49は、ドア厚み方向に並んで配置された一対のものからなる。したがって、戸先側の連結部材49と合わせると、連結部材49は4箇所に配置されていることになる。
ドア厚み方向に並設された両連結部材49間には、前記支持部材39が架け渡されるように支持されている。この支持部材39は、磁気シールド形成部材27に対応した数だけ設けられていて、これら各支持部材39は、磁性部材15に対応した間隔を有して上下方向に配列されている。
これら各支持部材39の上に前記各保持ケース33がそれぞれ載置されている。これにより、各保持ケース33は、ドアヒンジ部21側の支持部材39と、戸先側の支持部材39とによって両端支持されて、水平配置されている。
前記保持ケース33は、前記連結軸42に設けられたストッパ52によって、所定高さよりも下方に下がらないようになっている。このストッパ52は、各磁気シールド形成部材27に対応した数だけ設けられており、可動部材31の下面が磁性部材15の上面よりも低くならない位置に設けられている。
前記ピン38はローラ付きのものが用いられおり、このピン38は支持板51に形成された前記案内溝40に挿入されている。ピン39としてローラ付きのものが用いられることにより、案内溝40との摺動抵抗が低減されるようになっている。すなわち、ピン39には連結部材49を介して磁気シールド形成部材27及び保持ケース33の荷重がかかるので、案内溝40との摺動抵抗を低減させることで、ピン39の動きをスムーズに行わせることができる。
支持板51は、前記上側及び下側の横框22の両端部にそれぞれ固定されるものであり、上側の支持板51は上側の横框22の下端面から吊下げられるように設けられ、また下側の支持板51は下側の横框22の上端部に立設されている。
案内溝40は、ドア幅方向に水平に延びる水平部40aと、この水平部40aの先端(外端)から斜め下方に向かって延びる傾斜部40bとからなる。この傾斜部40bは、出入口16の周縁部に近づくにしたがって降下するように傾斜している。
案内溝40の水平長さは、前記没入位置と前記突出位置との間の移動距離に、各支持部材39の配設ばらつきを吸収可能な程度の余裕を持たせた長さに設定されている。また、案内溝40の垂直長さは、前記離間位置と前記接合位置との間の移動距離に、各支持部材39の配設ばらつきを吸収可能な程度の余裕を持たせた長さに設定されている。
本磁気シールドドア10には、図1に示すように、施錠機構54と、ハンドル55と、ロック部材56とが設けられている。
前記施錠機構54は、戸先側に配置されていて、枠体18の縦材18aに係合可能に出没するロックボルトを備えている。
前記ハンドル55は、磁気シールドドア10の防音効果を維持するためのものであり、戸先側に配置されている。そして、ハンドル55を回動させることにより、その先端部を枠体18の縦材18aに押圧可能に構成されている。
前記ロック部材56は、可動部材31が枠体18の縦材18aと当接するのを阻止するためのものであり、このロック部材56は、図6に示すように縦材18aにおける出入口16に面する側壁に形成された挿通孔18dに挿入されている。一方、可動部材31は、前記貫通孔18cに対して出入可能となっている。ドア回動方向における挿通孔18dとロック部材56との隙間L2は、貫通孔18cと可動部材31との隙間L1よりも小さく形成されており、これにより、可動部材31が貫通孔18cに挿入された状態で磁気シールドドア10を開放しようとしても、ロック部材56が挿通孔18dに先に係合するようになっている。
ロック部材56は、その内端部において前記連結部材49と結合されている。そして、ロック部材56は、可動部材31に連動して出入口16内に収まる没入位置と、出入口16から外側へ突出した突出位置との間で移動するようになっている。
ここで、本実施形態1による磁気シールドドア10の動作について説明する。
磁気シールドドア10は、ドアヒンジ部21を軸として出入口16を閉じるドア閉じ位置と、出入口16を開放するドア開き位置との間を回動する。磁気シールドドア10が回動する際には、可動部材31及びロック部材56は、それぞれ没入位置に位置付けられている。したがって、このときには可動部材31は、図7(a)に示すように縦框23から外側に突出していない。
そして、ドア閉じ位置において、回転ハンドル35を回動操作すると、傘歯車41a,41bを介して連結軸42が軸回りに回転する。これにより、連結軸42の上端部及び下端部において外歯歯車36が回転して、一対のラック37が互いに逆向きに水平方向に移動し、それに伴って各可動部材31が没入位置から突出位置に向かって移動するし、ラック37に接続されているピン38が案内溝40に沿って移動する。
ピン38が案内溝40の水平部40aを移動するときには、連結部材49を介してピン38に結合されている支持部材39は、ピン38と同様に水平方向に移動するので、この支持部材39に載置されている保持ケース33及びその中の磁気シールド形成部材27はその配置高さが維持されることになる。したがって、可動部材31はその高さを維持しつつ水平方向に突出位置まで移動する。このとき保持ケース33は変位しない。
そして、ラック37がさらに移動すると、ピン38が案内溝40の傾斜部40bを移動することとなるが、このときには、連結金具45の先端側部材45bに接続されている回動部材43が水平軸回りに回動することにより、ラック37の水平移動に伴ってピン38が上下方向に移動する。これにより、可動部材31が突出位置に向かって移動するのに応じて支持部材39は、次第に降下するように斜め下方に向かって移動する。この結果、支持部材39に載置されている保持ケース33及び磁気シールド形成部材27が次第に降下するが、このとき各可動部31aの離間部31cは、ピン47に沿って連結金具45の基端側部材45aから離間するように下方に移動するので、ラック37の水平移動に対して可動部31aが降下するのが許容される。このようにして、可動部材31は、固定部材30から突出していない前記没入位置から固定部材30よりも突出した前記突出位置へ移動するのに伴って前記離間位置から前記接合位置へ向かって移動する。
そして、図7(b)に示すように、各可動部材31が縦材18aの貫通孔18cに挿入されるとともに、磁性部材15の上に載置されるように重合され、各可動部材31はそれに対応する磁性部材15と接合される。これにより、磁気シールド室12を周回する磁力線の通り道が確保され、磁気シールド効果を発揮することができる。
このとき、支持部材39の実際の配設位置が設計値に対してばらついている場合には、各可動部材31が磁性部材15に接合されるタイミングに差が生ずる。この場合、一部の可動部材31が磁性部材15と接合しても、その後も回転ハンドル35を回すと、ピン38が案内溝40の傾斜部40bに沿って移動することとなる。このため、両端で磁性部材15に支持された可動部材31を有する保持ケース33の下面に当接していた支持部材39は、当該保持ケース33から離間してこの保持ケース33をその接合位置に残した状態でさらに下方に移動することとなる。そして、各可動部材31が全て磁性部材15に接合されたところで、回転ハンドル35の回転を停止すればよい。したがって、離間位置にあるときに各磁気シールド形成部材27とそれに対応する磁性部材15との移動方向の間隔にばらつきがある場合であっても、各磁気シールド形成部材27をそれに対応する磁性部材15と確実に接合することができる。
一方、接合位置から離間位置への移動は、前述した動作と逆向きの動作となる。すなわち、ピン38が案内溝40の傾斜部40bから水平部40aに沿って移動するのにしたがい、支持部材39が斜め上方に移動する。これに伴って、可動部材31は、接合位置から上方の離間位置へ向かって移動しながら、前記突出位置から前記没入位置へ移動する。これにより、可動部材31は保持ケース33内に没入される。この状態で、磁気シールドドア10をドア閉じ位置からドア開き位置へと回動することができる。
以上説明したように、本実施形態1では、磁気シールド形成部材27を離間位置にすることで、磁気シールド形成部材27がそれに対応する磁性部材15と干渉するのを効果的に防止しながら、磁気シールドドア10を開閉することができる。そして、ドア閉じ位置で各磁気シールド形成部材27をそれに対応する磁性部材15と接合されるように移動すれば、各磁性部材15とそれに接合された磁気シールド形成部材27とによって、出入口16とその周縁とに跨って磁力線の通り道を連続させることができる。したがって、磁気シールド形成部材27がドア10の開閉機能を阻害するのを回避しつつ、高い磁気シールド効果を発揮することができる。
また、本実施形態1では、各磁性部材15とそれに対応する磁気シールド形成部材27とを互いに長手方向に沿って接合するようにしたので、これら部材を厚くしなくても両者の接合面積を稼ぐことができ、これにより磁気シールド効果を確保しやすくすることができる。
また、本実施形態1では、磁気シールド形成部材27及び磁性部材15を水平方向に延びる姿勢に配置し、接合位置において磁気シールド形成部材27が磁性部材15に対して上から接合されるようにしたので、磁気シールド形成部材27の自重を利用して両部材を接合することができる。したがって、別個に押圧手段を付加する必要がなく、また押圧手段を付加する場合でも簡素なもので十分であり、磁気シールドドア10の構成が複雑化するのを抑制することができる。
しかも、磁気シールド形成部材27を支持する支持部材39が下降する際に、前記接合位置に磁気シールド形成部材27を残して更に下方に移動可能にしているので、離間位置で各磁気シールド形成部材27とそれに対応する磁性部材15との移動方向の間隔にばらつきがある場合であっても、各磁気シールド形成部材27とそれに対応する磁性部材15とを確実に接合することができる。
また、本実施形態1では、磁気シールド形成部材27を固定部材30と可動部材31とによって構成し、可動部材31の没入位置では固定部材30と可動部材31の双方が縦框23から突出しないようにしたので、没入位置にしてドア10を開閉すれば磁気シールド形成部材27と枠体18の縦材18aとが干渉するのを防止することができる。
さらに、本実施形態1では、可動部材31が没入位置と突出位置との間を移動するのに伴って離間位置と接合位置との間を移動するようにしたので、可動部材31が没入位置と突出位置との間で移動可能に構成される場合であっても、1つの操作で可動部材31を離間位置と接合位置との間で移動させることができる。しかも、ピン38が案内溝40に沿って移動することによって可動部材31を案内するようにしたので、可動部材31をスムーズ且つ確実に磁性部材15の長手方向に沿って接合させることができる。
また、本実施形態1では、可動部材31を一対の可動部31aによって構成し、この各可動部31aが出入口16に対して互いに反対側に突出するようにしたので、開口部を挟んで両側に配置される磁性部材15を固定部材30と両可動部31aとを介して確実に接合することができる。
また、本実施形態1では、可動部材31が所定の高さよりも下がるのを阻止するストッパ52を設けるようにしたので、可動部材31の下端面が磁性部材15の上面よりも下方に下がることはなく、可動部材31が突出位置へ突出する際に可動部材31と磁性部材15とが当接して長手方向と直交する方向に接合できないという事態が生ずるのを回避することができる。
また、本実施形態1では、磁気シールド形成部材27を保持ケース33によって保持するようにしたので、固定部材30及び可動部材31が撓んだりすることがなく、これにより可動部材31と磁性部材15との接合を確実に行うことができる。
また、本実施形態1では、上下に延びる連結部材49を設けるとともに、この連結部材49に各保持ケース33を支持する支持部材39を設けるようにしたので、磁気シールド形成部材27が多数設けられる場合であっても、これらの磁気シールド形成部材27を一斉に移動させることができ、磁気シールド形成部材27を移動させるための操作を簡素化することができる。
また、本実施形態1では、突出位置にある可動部材31が枠体18の縦材18aと当接するのを阻止するロック部材56を設けるようにしたので、可動部材31が突出位置にあるときに磁気シールドドア10を開けようとした場合であっても、可動部材31が縦材18aに当接するのを阻止することができ、可動部材31が損傷するのを防止することができる。しかもこのロック部材56が、可動部材31と連動するようにしたので、ドア閉じ位置にあるときにロック部材56を突出位置に移動させるのを忘れるという事態が生ずるのを防止することができる。
また、本実施形態1では、ガラス板25を嵌め込む構成としたので、ドア10の透光性を確保しつつ、磁気シールドドア10に防音性を付与することができる。しかも、ガラス板25をドア厚み方向に並設するようにしたので、ガラス板25間に空間が設けられることで、防音効果を高めることができる。さらに、ガラス板25に金属メッシュを設けるようにしたので、磁気シールドドア10に電波シールド効果を付与することができる。
《実施形態2》
図8及び図9は、本発明の第2実施形態を示している。本実施形態2は、ラック37を案内するためのリニアガイド81を設けるようにしたものである。
具体的には、リニアガイド81は、磁気シールドドア10の上部及び下部にそれぞれ設けられており、上側のリニアガイド81は、上側の横框22の下面に締結されて水平方向に直線状に延びる姿勢で配設されている。一方、下側のリニアガイド81は、下側の横框22の上面に締結されて水平方向に直線状に延びる姿勢で配設されている。これら上側及び下側の構成は、上下逆向きになっている点を除いて同じなので、上側の構成について図9に拡大して示す。
同図に示すように、上側のリニアガイド81は、中縦部材24を挟んだ両側にそれぞれ配置されており、各リニアガイド81には、それぞれスライダ82が摺動可能に配置されている。このスライダ82は、上端部にガイド溝(図示省略)が形成されており、このガイド溝は、その底部が幅広に形成されるとともに、リニアガイド81もそれに対応して下部が幅広に形成されることで、スライダ82は、リニアガイド81から抜け落ちることなくリニアガイド81に沿って水平方向に摺動可能となっている。
スライダ82は、連結金具45の真上に配置されており、この連結金具45の基端側部材45aとブラケット84を介して結合されている。これにより、スライダ82は、ラック37に連動して移動するようになっている。言い換えると、ラック37は、水平移動する際にリニアガイド81に案内されるようになっている。
下側のリニアガイド81は、上側のリニアガイド81とは上下逆向きに配置されており、リニアガイド81の上面に沿ってスライダ82が移動するようになっている。そして、スライダ82には、このスライダ82から上方に延びるようにブラケット84が設けられていて、その上端部が基端側部材45aに結合されている。そして、スライダ82は、ラック37に連動して移動するようになっている。
このようにラック37をリニアガイド81で案内するようにしたのは以下の理由によるものである。すなわち、ラック37は、その先端部において連結金具45及び垂直部材46の荷重を受けており、ラック37が水平方向に移動するときにこの荷重の影響により上下動して外歯歯車36とのスムーズな噛み合わせが害されるおそれがある。このためリニアガイド81を設けるとともに、ブラケット84を介してラック37をリニアガイド81のスライダ82に結合することにより、リニアガイド81によってラック37を案内するようにしている。この結果、ラック37が水平移動する際にその上下動を抑制することができるので、外歯歯車36とラック37との噛み合わせを安定させることができ、ラック37がスムーズに動くようにすることができる。
なお、その他の構成、作用及び効果は、実施形態1と同様である。
《実施形態3》
前記実施形態1及び2においては、磁気シールドドア10が開き戸式に構成された例について説明したが、本実施形態3においては、例えば図10に示すように、磁気シールドドア10は、引き戸式に構成されている。この磁気シールドドア10では、壁部13に沿って延びるガイドレール61と、このガイドレール61に沿って走行するドアハンガー62とを備えた構成となっている。
ガイドレール61は、壁部13に沿って延びる直線部61aと、縦材18aの近傍で出入口16に向かって湾曲する湾曲部61bとからなる。ドアハンガー62は、ガイドレール61上を転動する転動輪63を備える一方、磁気シールドドア10を吊持する。そして、磁気シールドドア10は、ドア開き位置付近では壁部13に沿って直線状に移動するとともに、出入口16付近で移動方向を変えて出入口16に嵌まり込むように移動してドア閉じ位置となる。このドア閉じ位置での動作は、前述した動作と同様である。
《実施形態4》
図11は本発明の実施形態4を示している。本実施形態4では、磁気シールド形成部材27が、没入位置と突出位置との間で移動する構成になっておらず、接合位置と離間位置との間でのみ移動可能となっている。
出入口16を形成する枠体18は、左右一対の縦材18aと、上下一対の横材18b,18eとを備え、矩形枠体状に形成されている。なお、図12では、ドア閉じ位置を実線で、またドア開き位置を仮想線で示している。
壁部13に設けられた磁性部材15は、実施形態1と異なり、垂直方向に延びる姿勢で配置されるとともに、水平方向に所定の間隔をおいて配列されている。磁性部材15は、前記枠体18の上方と下方にもそれぞれ複数配設されている。そして、上方の磁性部材15は、その下端部が枠体18の上側横材18bよりも下方に突出しないように設けられ、また下方の磁性部材15は、その上端部が枠体18の下側横材18eよりも上方に突出しないように設けられている。これらの磁性部材15は、横材18b,18eにおけるドア開き側の側面にそれぞれ接合されている。
本磁気シールドドア10は、矩形枠体状の枠部66と、複数の磁気シールド形成部材27と、これら磁気シールド形成部材27をそれぞれ保持する複数の保持スリーブ67と、これらの保持スリーブ67を連結する連結部材69と、磁気シールド形成部材27を接合位置と離間位置との間で移動させる可動機構28とを備えている。枠部66の縦材(例えば、図11の右側の縦材)に図略のドアヒンジ部が設けられていて、本磁気シールドドア10は開き戸として構成されている。
前記磁気シールド形成部材27は、磁性部材15と同様に、垂直方向に延びる姿勢で配置されるとともに、水平方向に所定の間隔をおいて配列されている。
前記各保持スリーブ67は、上下に延びる細長い角筒状をなし、出入口16の高さに相当する長さを有している。磁気シールド形成部材27は、この保持スリーブ67を貫通している。そして、磁気シールド形成部材27は、保持スリーブ67から上下に突出していて、磁気シールド形成部材27の上端部27aは枠体18の上側横材18bと同じ高さ位置に配置され、また下端部27bは下側横材18eと同じ高さ位置に配置されている。すなわち、磁気シールド形成部材27は、出入口16から上下にそれぞれ突出するように形成されている。磁気シールド形成部材27の上端部27a及び下端部27bも、磁性部材15と同様に横材18b,18eのドア開き側に位置している。
前記連結部材69は、水平方向に延びる形状に構成されるとともに、上下に所定の間隔をおいて複数設けられている。
各連結部材69には、図12に示すように、水平方向に所定の間隔を有して配列された複数の保持ブラケット72が締結固定されている。この保持ブラケット72は、保持スリーブ67を囲む形状に形成されるものであり、この保持ブラケット72の内側に保持スリーブ67が配置されている。そして、保持スリーブ67は、上下方向に並ぶ各連結部材69の保持ブラケット72を貫通するように配設され、これら保持スリーブ67及び連結部材69が格子状に配設されている。
保持ブラケット72と保持スリーブ67の間には、付勢手段の一例としてのコイルばね74が配設されている。このコイルばね74は、磁気シールド形成部材27を離間位置から接合位置へ向かう方向に付勢するように構成されている。例えば、コイルばね74は、図12における右から左に向かって保持スリーブ67を付勢している。
磁気シールド形成部材27が、その左側の磁性部材15と接合される接合位置にあるときには、このコイルばね74の弾発力によって磁気シールド形成部材27が磁性部材15に押し付けられる。また、コイルばね74の付勢力は、磁気シールド形成部材27が磁性部材15と接合したときにこの磁性部材15から受ける押圧力よりも弱い付勢力となっている。このため、磁気シールド形成部材27が所定の位置から僅かにずれて配設されるような場合であっても、接合位置でコイルばね74が収縮することによって磁気シールド形成部材27の位置ずれが吸収されて磁性部材15との接合が確保される。
前記可動機構28は、ハンドル76と、車輪77とを備えている。ハンドル76は、中間高さに配設された連結部材69に固定されている。車輪77は、最下部に配設された連結部材69に回転自在に支持されている。そして、車輪77は、ドア10の枠部66の下端の一部にドア幅方向(図11における左右方向)に延びるように設けられたレール78上を転動するようになっている。
本実施形態4では、磁気シールド形成部材27が離間位置にあるときに、ハンドル76を図12における左方向に操作すると、各磁気シールド形成部材27は、その形状及びその位置関係を維持しながら左方向に水平移動する。そして、図13に示すように、磁気シールド形成部材27がその上端部27a及び下端部27bにおいて磁性部材15と当接すると、コイルばね74が収縮し、これにより磁気シールド形成部材27に装着された保持スリーブ67が保持ブラケット72に対して相対変位する。そして、連結部材69が左側に位置付けられたところでハンドル76操作を終えたときには、各磁気シールド形成部材27とそれに対応する磁性部材15とが、それぞれ枠体18の横材18b,18eの側方で接合されている。
以上説明したように、本実施形態4によれば、コイルばね74の付勢力によって磁気シールド形成部材27と磁性部材15との接合を維持することができる。しかも、磁気シールド形成部材27の移動方向における位置関係にばらつきがある場合であっても、磁性部材15に当接した磁気シールド形成部材27がコイルばね74による付勢方向とは逆方向に移動するのを許容するので、前記位置関係のばらつきを吸収することができ、全ての磁気シールド形成部材27の接合を確実なものにすることができる。
また、本実施形態4では、磁気シールド形成部材27が没入位置と突出位置との間を移動する構成とはしていないので、実施形態1に比べて可動機構28を簡素な構成にすることができる。これに対し、実施形態1では、磁気シールド形成部材27の可動部材31が出入口16内に収まる没入位置に移動可能となっているので、磁気シールド形成部材27が枠体18と干渉するのを有効に防止することができる。
また、本実施形態4では、実施形態1と異なり、ガラス板が設けられていないため、磁気シールド室12の通気性を確保することができる。したがって、室内に熱源が配設されている場合にも有効なものとなる。
なお、本実施形態4においても、磁気シールドドア10を引き戸として構成することができる。その他の構成、作用及び効果はその説明を省略するが前記実施形態1と同様である。
本発明の実施形態1に係る磁気シールドドアの全体構成を部分的に破断して示す正面図である。 前記磁気シールドドアを備えた磁気シールド室を概略して示す斜視図である。 磁性部材の間隔を説明するための説明図である。 図1のIV−IV線における断面図である。 前記磁気シールドドアの要部を拡大して示す正面図である。 枠体の縦材に形成された貫通孔及び挿通孔を示す図である。 磁気シールド形成部材の動きを説明するための説明図であり、(a)は離間位置を示し、(b)は接合位置を示している。 本発明の実施形態2に係る磁気シールドドアを示す図1相当図である。 前記磁気シールドドアの要部を拡大して示す正面図である。 本発明の実施形態3に係る磁気シールドドアを簡略して示す概略図である。 本発明の実施形態4に係る磁気シールドドアの全体構成を部分的に破断して示す正面図である。 図11のXII−XII線における断面図である。 図12の磁性部材と磁気シールド形成部材の接合状態を示す図である。
符号の説明
10 磁気シールドドア
15 磁性部材
16 出入口(開口部の一例)
25 ガラス板(透明板の一例)
26 金属メッシュ
27 磁気シールド形成部材
28 可動機構
30 固定部材
31 可動部材
31a 可動部
33 保持ケース(保持部材の一例)
36 外歯歯車
37 ラック
38 ピン
39 支持部材
40 案内溝
43 回動部材
45 連結金具
49 連結部材
52 ストッパ
56 ロック部材
69 連結部材
72 保持ブラケット
74 コイルばね(付勢手段の一例)
81 リニアガイド
82 スライダ
84 ブラケット

Claims (20)

  1. 間隔をおいて配列された磁性材からなる複数の磁性部材が周縁に配置されてなる開口部を開閉するように設けられる磁気シールドドアであって、
    前記磁性部材にそれぞれ対応して配置され、これら磁性部材と協働して磁気シールドを形成する磁性体からなる複数の磁気シールド形成部材と、
    前記開口部が閉じられたドア閉じ位置で前記各磁気シールド形成部材を移動させるための可動機構とを備え、
    前記可動機構は、前記磁性部材とそれに対応する前記磁気シールド形成部材とが接合された接合位置と、前記磁性部材とそれに対応する前記磁気シールド形成部材とが離間した離間位置との間で前記各磁気シールド形成部材を移動可能に構成されている磁気シールドドア。
  2. 前記磁性部材と前記磁気シールド形成部材は、それぞれ特定の方向に延びる形状に形成されるとともに、前記ドア閉じ位置で互いに平行になるように配置され、
    前記可動機構は、前記ドア閉じ位置で前記各磁性部材とそれに対応する前記磁気シールド形成部材とを互いに長手方向に沿って接合させるように構成されている請求項1に記載の磁気シールドドア。
  3. 前記各磁気シールド形成部材は、何れも水平方向に延びる姿勢で配置され、
    前記可動機構は、前記各磁気シールド形成部材がそれに対応する前記磁性部材の上に載って自重によってその磁性部材と接合される前記接合位置と、その接合位置よりも上方の前記離間位置との間で前記磁気シールド形成部材を昇降させるように構成されている請求項2に記載の磁気シールドドア。
  4. 前記可動機構は、前記各磁気シールド形成部材を下から支持し、かつ上下に移動する支持部材を備え、
    前記支持部材は、前記離間位置に前記磁気シールド形成部材を保持する状態から下降する際に、前記接合位置に前記磁気シールド形成部材を残して更に下方へ移動可能に構成されている請求項3に記載の磁気シールドドア。
  5. 前記各磁気シールド形成部材が垂直方向に延びる姿勢で配置されるとともに、この各磁気シールド形成部材を保持する保持ブラケットがそれぞれ設けられ、
    前記保持ブラケットと前記各磁気シールド形成部材との間には、それぞれ前記各磁気シールド形成部材をその磁気シールド形成部材に対応する前記磁性部材に近づく方向に付勢する一方、前記離間位置から前記接合位置へ移動するときに前記磁性部材に当接した前記磁気シールド形成部材がその逆方向に移動するのを許容する付勢手段が設けられている請求項2に記載の磁気シールドドア。
  6. 前記各磁気シールド形成部材は、前記ドア閉じ位置で前記開口部内に収まるように配置された特定方向に延びる形状に構成された磁性体からなる固定部材と、この固定部材に重合されるとともに該固定部材に対して長手方向に相対移動するように設けられた磁性体からなる可動部材とからなり、
    前記可動部材は、前記ドア閉じ位置で前記開口部内に収まる没入位置と、前記開口部よりも外方へ突出した突出位置との間で移動可能に構成され、かつこの突出位置で前記磁性部材と接合するように構成されている請求項2に記載の磁気シールドドア。
  7. 前記可動部材は、前記没入位置から前記突出位置へ移動するのに伴って前記離間位置から前記接合位置へ移動する一方、前記突出位置から前記没入位置へ移動するのに伴って前記接合位置から前記離間位置へ移動するように構成されている請求項6に記載の磁気シールドドア。
  8. 前記可動機構は、前記固定部材を支持する支持部材と連動するピンと、前記固定部材と前記可動部材との長手方向の相対変位が大きくなるにつれて前記可動部材が前記磁性部材に近づくように前記ピンを案内する案内溝とを備えている請求項7に記載の磁気シールドドア。
  9. 前記各可動部材は、互いに逆向きに移動可能に設けられた一対の可動部によってそれぞれ構成され、
    前記一対の可動部の一方は、前記開口部を挟んで両側に配置された前記磁性部材の一方と接合可能に設けられる一方、前記可動部の他方は、前記磁性部材の他方と接合可能に設けられている請求項8に記載の磁気シールドドア。
  10. 外歯歯車を挟み込み且つ互いに略平行になるように配置された一対のラックが設けられており、
    前記一方のラックが前記一対の可動部の一方に連結される一方、他方のラックが前記可動部の他方に連結されている請求項9に記載の磁気シールドドア。
  11. 前記各磁気シールド形成部材は、何れも水平方向に延びる姿勢で配置され、
    前記ラックに前記ピンを連動させる連結金具と、
    水平方向に延びるように配設され且つスライダが摺動可能に設けられたリニアガイドと、
    前記連結金具と前記スライダとを結合するブラケットとが設けられている請求項10に記載の磁気シールドドア。
  12. 前記連結金具は、前記ラックに結合されてこのラックとともに水平移動可能となっており、
    前記連結金具に回動可能に支持され且つ前記ピンの上下方向移動を許容する回動部材が設けられている請求項11に記載の磁気シールドドア。
  13. 前記可動部材の下面がそれに対応する前記磁性部材の上面よりも下がるのを阻止するストッパが設けられている請求項11又は12に記載の磁気シールドドア。
  14. 前記磁気シールド形成部材を保持する保持部材が各磁気シールド形成部材ごとにそれぞれ設けられ、
    前記各保持部材は、前記可動部材の移動を許容しつつ前記固定部材を保持するように構成されている請求項6から13の何れか1項に記載の磁気シールドドア。
  15. 前記各保持部材が互いの位置関係を変えないで前記接合位置と前記離間位置との間を移動させる連結部材が設けられている請求項14に記載の磁気シールドドア。
  16. 前記可動部材が前記開口部の周囲の固定体と当接するのを阻止するロック部材が設けられ、
    前記ロック部材は、前記可動部材が前記突出位置に移動するのに連動して前記固定体と当接可能な位置に移動する一方、前記可動部材が前記没入位置に移動するのに連動して前記固定体から退避するように構成されている請求項6から15の何れか1項に記載の磁気シールドドア。
  17. 前記各磁気シールド形成部材に跨るように透明板が設けられている請求項1から16の何れか1項に記載の磁気シールドドア。
  18. 前記透明板には、金属メッシュが設けられている請求項17に記載の磁気シールドドア。
  19. 前記透明板は、前記磁気シールド形成部材を挟み込むように一対に構成されている請求項17又は18に記載の磁気シールドドア。
  20. 磁性材からなる磁性部材が間隔をおいて配列された磁性部材群が少なくとも壁の一部を構成するように設けられた磁気シールド室であって、
    前記磁性部材群には、複数の前記磁性部材に亘って開口部が形成され、
    前記開口部には、この開口部を開閉するように請求項1から19の何れか1項に記載の磁気シールドドアが配設されている磁気シールド室。
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