JPH1046741A - 軒天井板およびそれを用いた軒天井構造ならびに軒天井の施工方法 - Google Patents

軒天井板およびそれを用いた軒天井構造ならびに軒天井の施工方法

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JPH1046741A
JPH1046741A JP8204747A JP20474796A JPH1046741A JP H1046741 A JPH1046741 A JP H1046741A JP 8204747 A JP8204747 A JP 8204747A JP 20474796 A JP20474796 A JP 20474796A JP H1046741 A JPH1046741 A JP H1046741A
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eaves ceiling
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 胴縁を枠組みすることなく取り付けることが
でき、不自然な上向きの姿勢で行う釘打ち作業等が少な
い軒天井板を提供する。 【解決手段】 軒幅方向に隣接して連結される軒天井板
20である。この軒天井板20は、両端部26,26が
軒先側および外壁側に取付けられる軒天井板本体24
と、軒天井板本体24の、隣接する軒天井板20と連結
される連結辺25の少なくとも一方の上面に、隣接して
取り付けられる軒天井板本体24の上面にまたがる状態
で、固定される連結材30とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軒天井板およびそ
れを用いた軒天井構造ならびに軒天井の施工方法に関す
る。
【0002】
【関連技術および発明が解決しようとする課題】従来、
屋根軒先側下端部と外壁との間に水平な軒天を構築する
場合の軒天下地構造としては、図7に示すものが知られ
ている。
【0003】この構造を、床、壁、屋根等をパネル化し
てパネルを組み立てることにより建物を形成していくパ
ネル工法による建築物を例にとって説明すると、図7に
示すように、外壁50を構成する外壁パネル51上端に
屋根70を構成する屋根パネル74を所定の屋根勾配を
持たせて組み立て、外壁パネル51の屋外側には外壁材
58が取り付けられる。この時、外壁材58は外壁パネ
ル51に直接取り付けられるのではなく、建物の上下方
向の通気を確保するため、図7に示すように外壁パネル
51の屋外側の面に胴縁54が取り付けられ、この胴縁
54を介して外壁材58が外壁パネル51に取り付けら
れる。
【0004】一方、屋根パネル74の軒先側端部には結
合材76が取り付けられ、続いて頭つなぎ材78、破風
80および唐草82が取り付けられて軒先部が構築され
る。軒天井の構築においては、まず、屋根パネル74の
軒先側下端部と外壁パネル51間の上方の梁等に、吊り
木90を取り付け、吊り木によって縣下される野縁88
を、図8に示すように格子状に組んで軒天下地組みを構
築する。次に、野縁88の下面に軒天井板92を取り付
けて、軒天井が完成する。
【0005】上述のように、従来の軒天井構造において
は、枠組みした野縁を、不自然な上向きの姿勢で構築す
る必要があり、そのための工数と苦労を必要とするとい
う問題点があった。
【0006】また、天井板の取付においても、上向きの
不自然な姿勢で多くの釘打ち等を必要とするため、現場
作業の工数が多かった。
【0007】ところで、本出願人は、予め日本特許情報
機構(JAPIO)の先行技術調査(パトリス)によっ
て、検索式: E04B05/60C にて、先行技術を調査し、特
許68件、実用新案184件の調査結果を得た。この結
果から、上記問題点を解決するための技術を発見するこ
とはできなかった。
【0008】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであって、その目的は、胴縁を枠組みするこ
となく取り付けることができる軒天井板およびそれを用
いた軒天井構造ならびに軒天井の施工方法を提供するこ
とにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、不自然な上向
きの姿勢で行う釘打ち作業等の必要が少ない軒天井板お
よびそれを用いた軒天井構造ならびに軒天井の施工方法
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】以下、本欄においては、
上記目的を達成するための手段を、本願の各請求項の各
構成要件に対して本願の実施の形態の符号を対応させて
説明する。
【0011】請求項1に記載の発明に係る軒天井板20
は、軒幅方向に連結される軒天井板であって、両端部2
6,26が軒先側および外壁側に取付けられる軒天井板
本体24と、前記軒天井板本体の、隣接する軒天井板と
連結される連結辺25の少なくとも一方の上面に、連結
時に隣接する軒天井板本体の上面にまたがる状態で、固
定される連結材30と、を有することを特徴とする。
【0012】請求項1に記載の発明によれば、軒天井板
本体と連結材とから成り、軒幅方向に隣接して連結され
る軒天井板が提供される。この軒天井板の軒天井板本体
は、両端部を軒先側および外壁側に取付けることができ
る形状となっている。また、この軒天井板の連結材は、
軒天井板本体の、隣接する軒天井板と連結される辺であ
る連結辺の少なくとも一方の上面の、隣接する軒天井板
本体の上面にまたがることになる位置に、固定される。
したがって、この軒天井板は、軒天井板本体の両端部を
軒先側および外壁側に取り付けて固定し、隣接する軒天
井板と連結材を介して連結することができる。そのた
め、枠組みした野縁を必要とすることなく固定すること
ができ、枠組みした野縁を製作するための工数を削減す
ることができる。また、軒天井板を固定するために、下
方からの釘打ちが少なくてすみ、軒天井の構築において
現場施工工数の削減が可能である。
【0013】請求項2は、請求項1に記載の発明に係る
軒天井板において、前記軒天井板本体は、隣接する天井
板本体と厚さ方向に重なる形状に前記連結辺が形成され
ていることを特徴とする軒天井板の発明を定義してい
る。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、軒天井板
本体の連結辺は、隣接する天井板本体と厚さ方向に重ね
合わせることができる。したがって、隣接する軒天井板
の軒天井板本体との間の目地を塞ぐために、コーキング
等の処理をする必要がない。
【0015】請求項3は、請求項2に記載の発明に係る
軒天井板において、前記軒天井板本体は、無機材料によ
り形成されていることを特徴とする軒天井板の発明を定
義している。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、軒天井板
本体は、無機材料により形成されているため、防火性能
を有している。また、隣接する軒天井板の軒天井板本体
とは、連結辺が厚さ方向に重なる形状となっているた
め、隣接する軒天井板との連結部において、防火性が破
られることもない。また、隣接する軒天井板本体同士は
木材等で形成された連結材を介して互いに連結されてい
るため、無機材料で形成された軒天井板本体を用いた場
合であっても、連結材に到る釘等によって十分な連結強
度を得ることができる。
【0017】請求項4は、請求項1ないし請求項3のい
ずれかに記載の発明に係る軒天井板を用いた軒天井構造
であって、軒の端部に沿って固定される軒先側野縁35
と、前記軒先側野縁と対向してほぼ平行に外壁の屋外側
に固定される外壁側野縁40と、前記軒天井板と、を有
し、前記軒天井板の前記軒天井板本体は、前記両端部が
前記軒先側野縁および前記外壁側野縁に固定され、前記
軒天井板の前記連結辺はそれぞれ前記連結材を介して隣
接する軒天井板に連結されることを特徴とする軒天井構
造の発明を定義している。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
ないし請求項3のいずれかに記載の発明に係る軒天井板
の軒天井板本体の両端部が、軒先側野縁および外壁側野
縁に固定された軒天井構造となる。なお、軒先側野縁
は、軒の端部に沿って予め固定され、外壁側野縁は、軒
先側野縁と対向してほぼ平行に予め外壁の屋外側に固定
されている。また、軒天井板の連結辺はそれぞれ連結材
を介して隣接する軒天井板の連結辺に連結される。した
がって、この軒天井構造は、軒天井板本体の両端部が軒
先側野縁および外壁側野縁に取り付けて固定され、隣接
する軒天井板と連結材を介して連結された軒天井構造と
なる。そのため、枠組みした野縁を必要とすることなく
軒天井板を固定することができる軒天井構造となり、そ
の製作のための工数を削減することができる。また、軒
天井板を固定するために、下方からの釘打ちが少なくて
すむ軒天井構造であるため、少ない現場施工の工数で構
築することができる。
【0019】請求項5は、請求項1または請求項3に記
載の軒天井板を用いた軒天井の施工方法であって、軒の
端部に沿って軒先側野縁35を固定する工程と、前記軒
先側野縁と対向してほぼ平行に、外壁の屋外側に外壁側
野縁40を固定する工程と、前記軒天井板の前記両端部
を前記軒先側野縁および前記外壁側野縁に固定する工程
と、前記軒天井板の前記連結辺をそれぞれ前記連結材を
介して隣接する軒天井板と連結する工程と、を有するこ
とを特徴とする。
【0020】請求項5に記載の発明によれば、軒の端部
に沿っての軒先側野縁の固定と、軒先側野縁と対向して
ほぼ平行な位置で外壁の屋外側への外壁側野縁の固定と
を行い、軒天井板の両端部を前記軒先側野縁および前記
外壁側野縁に固定し、軒天井板の連結辺をそれぞれ連結
材を介して隣接する軒天井板と連結することによって、
軒天井が施工される。したがって、枠組みした野縁を必
要とすることなく軒天井板を固定することができ、枠組
みした野縁を製作するための工数を削減することができ
る。また、軒天井板を固定するために、下方からの釘打
ちが少ない施工方法であるため、少ない現場施工の工数
で軒天井を構築することができる。
【0021】請求項6は、請求項5に記載の発明に係る
軒天井の施工方法において、前記各工程は、前記外壁の
外壁材が取り付けられる前に、外壁材の取付空間62を
残して行われることを特徴とする軒天井の施工方法の発
明を定義している。
【0022】請求項6に記載の発明によれば、外壁材が
取り付けられる前に軒天井を施工することができるた
め、外壁材の施工時期の都合によって左右されることな
く、軒天井を施工することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例につ
いて、図面を参照しながら、さらに具体的に説明する。
【0024】図1は、本実施例の軒天井構造10を示す
縦断面図である。図2は、建物の外壁50と軒天井板2
0の配置を屋根70を除いた状態で示す概略平面図であ
る。これらの図において、前記の「関連技術」の説明に
用いた図7の軒天井構造に対応する各部には同一の符号
を付した。
【0025】これらの図に示すように、本実施例の軒天
井構造10は、軒の端部に沿って固定される軒先側野縁
35と、軒先側野縁35と同様な垂直位置でほぼ平行に
外壁50の屋外側に固定される外壁側野縁40との下面
に、軒天井板20がほぼ水平な状態で固定される構造と
なっている。また、図2に示したように、軒天井板20
は複数が軒幅方向に連結されて軒天井を形成する。
【0026】以下、本実施例の軒天井構造10を構成す
る各部について説明する。
【0027】軒先側野縁35は、長尺の角材状の形状で
あり、屋根70を構成する屋根パネル74の軒先側の端
部に固定された結合材76の下面に軒幅方向に延在する
状態で、釘等を用いて固定される。
【0028】外壁側野縁40は、軒先側野縁35と同様
な長尺の角材状の形状であり、軒先側野縁35と対向し
て軒先側野縁35とほぼ平行に同様な垂直位置で外壁5
0の屋外側に軒幅方向に延在する状態で固定される。な
お、外壁側野縁40は、図1に示すように、釘等によっ
て外壁50に固定される。
【0029】軒天井板20は、図1の一部に断面図とし
て描かれ、図3(A)に下面を上にした状態における平
面図および正面図として示すように、軒天井板本体24
と、連結材30とを含んで構成される。
【0030】軒天井板本体24は、矩形形状を有する面
材であり、無機材料で形成されている。したがって、防
火性能を有している。
【0031】連結材30は、軒天井板本体24の、隣接
する軒天井板20と連結される辺である連結辺25の一
方の上面に釘や接着剤などを用いて固定される。その固
定位置は、隣接する軒天井板20の軒天井板本体24の
上面に、連結材30がまたがることとなる位置とされ
る。
【0032】軒天井板20は、軒天井板本体24の両端
部26,26の一方が、軒先に取り付けられた軒先側野
縁35に固定され、他方が、外壁の屋外側に取付けられ
た外壁側野縁40に固定されることによって取り付けら
れる。
【0033】また、隣接する軒天井板20,20同士
は、軒天井板本体24の連結辺25,25同士が連結材
30を介して連結されることによって、互いに連結され
る。すなわち、図4(A)に示すように、隣接する軒天
井板本体24の一方には、その連結辺25に予め連結材
30が取り付けてあり、その連結材30に他方の軒天井
板本体24を釘等によって固定することによって、隣接
する軒天井板20,20同士が連結される。
【0034】なお、隣接する軒天井板20,20の軒天
井板本体24,24の連結辺25,25同士は、例えば
図4(B)に連結部分の拡大図として示すように、互い
に厚さ方向すなわち上下に重なる形状に形成されてい
る。したがって、隣接する軒天井板20,20同士の連
結部において隙間が生じないようにコーキング等を行う
必要がない。また、そのような隙間によって防火性が破
られることもない。なお、隣接する軒天井板本体24,
24の連結辺同士は互いに厚さ方向に上下に重なる形状
であれば、例えば、一方を実状とし他方がそれに対応す
る形状や、互いにテーパ状に厚さが変化する形状として
も良い。
【0035】本実施例によれば、軒天井板20の軒天井
板本体24の両端部26,26を軒先側野縁35および
外壁側野縁40に取り付けて固定し、隣接する軒天井板
20と連結材30を介して連結することができる。その
ため、枠組みした野縁を必要とすることなく固定するこ
とができ、その製作のための工数を削減することができ
る。また、軒天井板20を固定するために、下方からの
釘打ちが少なくてすみ、少ない現場施工の工数で軒天井
を構築することができる。また、隣接する軒天井板本体
24,24同士は木材等で形成された連結材を介して互
いに連結されているため、無機材料で形成された軒天井
板本体を用いた場合であっても、連結材に到る釘等によ
って十分な連結強度を得ることができる。
【0036】ここで、本実施例の軒天井構造の施工を図
面を参照しながら説明する。
【0037】まず、図1に示すように、屋根70の軒の
端部に沿って軒先側野縁35が固定される。なお、軒先
側野縁35を、屋根70を構成する屋根パネル74の軒
先となる部分に予め固定しておき、その屋根パネル74
を外壁50を構成する壁パネル51上の所定位置に設置
するようにしてもよい。
【0038】次に、外壁側野縁40を、軒先側野縁35
と対向する位置すなわち同様な垂直位置で外壁50の屋
外側に、軒先側野縁35とほぼ平行に釘等で固定する。
【0039】そして、軒天井板20の軒天井板本体24
の両端部26,26を軒先側野縁35および外壁側野縁
40に固定することによって軒天井板20を所定位置に
取り付ける。なお、この軒天井板20の取付において
は、図5に外壁側野縁40の付近の断面図として示すよ
うに、軒天井板本体24の一方の端部を見切りジョイナ
38に差し込み、見切りジョイナ38によって仮に支持
された状態で、軒天井板本体24の他方の端部26を軒
先側野縁35に釘等で固定した後、軒天井板本体24の
前記一方の端部を外壁側野縁40に釘等で固定する。な
お、見切りジョイナ38は、弾性を有する材料、例えば
塩化ビニル被覆鋼板で形成され、軒天井板20を取り付
ける際に図5に示したように変形させることができるた
め軒天井板20を容易に取り付けることができる。取り
付けられた軒天井板20は両端部26,26が、それぞ
れ見切りジョイナ38および破風80によって隠される
ため、外観の良い軒天井板20となる。
【0040】そして次に、図4(A)および(B)に示
した状態で、隣接する軒天井板20を先に固定されてい
る軒天井板20に隣接させ、その軒天井板本体24の連
結辺25を、先に固定されている軒天井板20の連結材
30に釘等で固定して、隣接する軒天井板20,20同
士を連結する。
【0041】軒天井板20の上述した固定と連結は、図
2に示した軒天井板20のそれぞれについて繰り返され
る。
【0042】このようにして、本実施例の軒天井構造1
0が施工される。
【0043】本実施例の軒天井の施工方法によれば、枠
組みした野縁を必要とすることなく軒天井板20を固定
することができ、枠組みした野縁を製作するための工数
を削減することができる。また、軒天井板20を固定す
るために、下方からの釘打ちが少ない施工方法であるた
め、少ない現場施工の工数で軒天井を構築することがで
きる。
【0044】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は前述した実施例に限定されるものではなく、本発明
の要旨の範囲内または特許請求の範囲の均等範囲内で各
種の変形実施が可能である。
【0045】例えば、上記実施例では、軒天井板本体2
4が矩形形状を有する軒天井板20のみを用いた例を示
したが、軒天井板本体24が三角形を有する軒天井板2
0を組み合わせて用いるようにしてもよい。
【0046】また、上記実施例では、軒天井本体24が
無機材料で形成される例を示したが、他の防火性材料例
えば金属等でもよいし、また、木材等の有機材料でもよ
い。なお、木材等の有機材料を軒天井板本体24に用い
た場合は、防火性を持たせるために防火処理等を施すこ
とが望ましい。
【0047】また、上記実施例では、軒天井板本体24
の連結辺25,25の一方のみに予め連結材30が取り
付けられている軒天井板20の例を示したが、軒天井板
20の使用箇所の施工の都合によっては図3(B)に下
面を上にした状態における平面図および正面図として示
すように、軒天井板本体24の連結辺25,25の両方
に予め連結材30,30が取り付けられていてもよい。
【0048】さらに、上記実施例では、外壁材58が取
り付けられた外壁50に外壁側野縁40などを取り付け
て軒天井構造10を構築する例を示したが、図6(A)
に外壁側野縁40の付近の拡大縦断面として示したよう
に、外壁50の外壁材58が取り付けられる前に、外壁
材58を差し込むための空間62を残して軒天井板20
を取付け、その後、図6(B)に外壁側野縁40の付近
の拡大断面図として示したように、外壁材58を差し込
んで取り付けるようにしてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、軒天井板本体の両端部を軒先側および外
壁側に取り付けて固定し、隣接する軒天井板と連結材を
介して連結することができる軒天井板となる。そのた
め、枠組みした野縁を必要とすることなく固定すること
ができ、枠組みした野縁を製作するための工数を削減す
ることができる。また、軒天井板を固定するために、下
方からの釘打ちが少なくてすみ、軒天井の構築において
現場施工工数の削減が可能である。
【0050】請求項2に記載の発明によれば、隣接する
軒天井板の軒天井板本体との間の目地を塞ぐために、コ
ーキング等の処理をする必要がない。
【0051】請求項3に記載の発明によれば、前記軒天
井板本体は、無機材料により形成されているため、防火
性能を有している。また、隣接する軒天井板の軒天井板
本体とは、連結辺が厚さ方向に重なる形状となっている
ため、隣接する軒天井板との連結部において、防火性が
破られることもない。また、隣接する軒天井板本体同士
は木材等で形成された連結材を介して互いに連結されて
いるため、無機材料で形成された軒天井板本体を用いた
場合であっても、連結材に到る釘等によって十分な連結
強度を得ることができる。
【0052】請求項4に記載の発明によれば、枠組みし
た野縁を必要とすることなく軒天井板を固定することが
できる軒天井構造となり、その製作のための工数を削減
することができる。また、軒天井板を固定するために、
下方からの釘打ちが少なくてすむ軒天井構造であるた
め、少ない現場施工の工数で構築することができる。
【0053】請求項5に記載の発明によれば、枠組みし
た野縁を必要とすることなく軒天井板を固定することが
でき、枠組みした野縁を製作するための工数を削減する
ことができる。また、軒天井板を固定するために、下方
からの釘打ちが少ない施工方法であるため、少ない現場
施工の工数で軒天井を構築することができる。
【0054】請求項6に記載の発明によれば、外壁材が
取り付けられる前に軒天井を施工することができるた
め、外壁材の施工時期の都合によって左右されることな
く、軒天井を施工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の軒天井構造を示す縦断面図である。
【図2】屋根を除いた状態で外壁と軒天井板の配置を示
す概略平面図である。
【図3】(A)は軒天井板の一例の下面を上にした状態
における平面図および正面図であり、(B)は下面を上
にした状態における軒天井板の他の一例の平面図および
正面図である。
【図4】(A)は軒天井板が相互に隣接する状態を示す
断面図である。(B)は、軒天井板の隣接部分の拡大断
面図である。
【図5】実施例の軒天井構造の外壁側野縁付近を示す断
面図である。
【図6】(A)および(B)は変形例の軒天井構造の外
壁側野縁付近を示す断面図であり、(A)は外壁材が取
り付けられる前の状態を示し、(B)は外壁材が取り付
けられた状態を示している。
【図7】関連技術の軒天井構造を示す断面図である。
【図8】関連技術の軒天井構造に用いられた野縁および
吊り木を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 軒天井構造 20 軒天井板 24 軒天井板本体 25 連結辺 26 端部 30 連結材 35 軒先側野縁 40 外壁側野縁 50 外壁 58 外壁材 62 空間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軒幅方向に連結される軒天井板であっ
    て、 両端部が軒先側および外壁側に取付けられる軒天井板本
    体と、 前記軒天井板本体の、隣接する軒天井板と連結される連
    結辺の少なくとも一方の上面に、連結時に隣接する軒天
    井板本体の上面にまたがる状態で、固定される連結材
    と、 を有することを特徴とする軒天井板。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記軒天井板本体は、隣接する天井板本体と厚さ方向に
    重なる形状に前記連結辺が形成されていることを特徴と
    する軒天井板。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記軒天井板本体は、無機材料により形成されているこ
    とを特徴とする軒天井板。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の軒天井板を用いた軒天井構造であって、 軒の端部に沿って固定される軒先側野縁と、 前記軒先側野縁と対向してほぼ平行に外壁の屋外側に固
    定される外壁側野縁と、 前記軒天井板と、 を有し、 前記軒天井板の前記軒天井板本体は、前記両端部が前記
    軒先側野縁および前記外壁側野縁に固定され、 前記軒天井板の前記連結辺はそれぞれ前記連結材を介し
    て隣接する軒天井板の連結辺に連結されることを特徴と
    する軒天井構造。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項3に記載の軒天井
    板を用いた軒天井の施工方法であって、 軒の端部に沿って軒先側野縁を固定する工程と、 前記軒先側野縁と対向してほぼ平行に、外壁の屋外側に
    外壁側野縁を固定する工程と、 前記軒天井板の前記両端部を前記軒先側野縁および前記
    外壁側野縁に固定する工程と、 前記軒天井板の前記連結辺をそれぞれ前記連結材を介し
    て隣接する軒天井板と連結する工程と、 を有することを特徴とする軒天井の施工方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記各工程は、前記外壁の外壁材が取り付けられる前
    に、外壁材の取付空間を残して行われることを特徴とす
    る軒天井の施工方法。
JP20474796A 1996-08-02 1996-08-02 軒天井構造 Expired - Fee Related JP3754764B2 (ja)

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