JPH1046346A - 成膜装置 - Google Patents

成膜装置

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JPH1046346A
JPH1046346A JP20556096A JP20556096A JPH1046346A JP H1046346 A JPH1046346 A JP H1046346A JP 20556096 A JP20556096 A JP 20556096A JP 20556096 A JP20556096 A JP 20556096A JP H1046346 A JPH1046346 A JP H1046346A
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JP
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film
waveguide
microwaves
vacuum
microwave
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JP20556096A
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English (en)
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Katsumi Endo
克巳 遠藤
Noriyuki Kitaori
典之 北折
Katsumi Sasaki
克己 佐々木
Osamu Yoshida
修 吉田
Akira Shiga
章 志賀
Takeshi Miyamura
猛史 宮村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間にわたって連続して均一な厚さのカー
ボン膜を成膜できる技術を提供することである。 【解決手段】 保護膜の成膜装置において、前記成膜装
置はマイクロ波を用いたCVD装置を具備したものであ
り、前記マイクロ波の導波管が折曲構造の成膜装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばカーボン膜
を成膜する成膜装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】磁気テープにおいて
は、高密度記録化の要請から、支持体上に設けられる磁
性膜として、バインダ樹脂を用いた塗布型のものではな
く、バインダ樹脂を用いない金属薄膜型のものが提案さ
れている。すなわち、無電解メッキ等の湿式メッキ手
段、真空蒸着やスパッタリングあるいはイオンプレーテ
ィング等の乾式メッキ手段により磁性膜を形成した磁気
テープが提案されている。そして、この種の磁気テープ
は磁性体の充填密度が高く、高密度記録に適したもので
ある。
【0003】この磁気テープの金属磁性膜を保護する為
に、各種の保護膜を表面に設けることが提案されてい
る。例えば、ダイヤモンドライクカーボン膜もこれらの
提案の一つである。尚、ダイヤモンドライクカーボン膜
は、図4に示すECRマイクロ波プラズマCVD(ケミ
カルベーパーデポジション)装置によって設けられる。
図4中、21は金属磁性膜が設けられた支持体、22a
は支持体21が巻かれている供給側ロール、22bは金
属磁性膜上に保護膜が設けられた支持体21が巻かれて
行く巻取側ロールである。23は冷却キャンロールであ
る。そして、供給側ロール22aから走行して来た支持
体21は冷却キャンロール23に添接され、この後巻取
側ロール22bに巻き取られて行く。尚、金属磁性膜が
設けられていない側が冷却キャンロール23に接してい
る。24はECRマイクロ波プラズマCVD装置であ
り、25はプラズマ反応管、26はECR用コイル、2
7はマイクロ波の導波管、28は炭化水素ガスをプラズ
マ反応管25内に供給するノズル、29はプラズマ反応
管25と導波管27との接続部に設けられたガラス(石
英)窓、30は真空槽である。そして、真空槽30内を
真空排気し、支持体21を走行させると共に、ECRマ
イクロ波プラズマCVD装置24を動作させる。ノズル
28からプラズマ反応管25内に炭化水素ガスが供給さ
れ、これにマイクロ波が照射されると、プラズマ状態の
ものとなり、供給側ロール22aから巻取側ロール22
bに走行する支持体上の金属磁性膜の上にカーボン膜
(保護膜)が成膜される。
【0004】しかし、例えばCH4 等の炭化水素にマイ
クロ波を照射してプラズマを生成するCVD法によりカ
ーボン膜を成膜しようとすると、ガラス窓29にもカー
ボン膜が付着する。この為、ガラス窓29の透明性が低
下し、マイクロ波がプラズマ反応管25内に導入されな
くなり、カーボン膜の成膜効率が低下する。すなわち、
長時間にわたって連続して均一な厚さのカーボン膜を成
膜できない。
【0005】従って、本発明が解決しようとする課題
は、長時間にわたって連続して均一な厚さのカーボン膜
を成膜できる技術を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記本発明の課題は、保
護膜の成膜装置において、前記成膜装置はマイクロ波を
用いたCVD装置を具備したものであり、前記マイクロ
波の導波管が折曲構造のものであることを特徴とする成
膜装置によって解決される。
【0007】特に、保護膜の成膜装置において、前記成
膜装置はマイクロ波を用いたECRマイクロ波プラズマ
CVD装置を具備したものであり、前記マイクロ波の導
波管が折曲構造のものであることを特徴とする成膜装置
によって解決される。
【0008】尚、導波管の折曲は二箇所以上の位置で折
曲しているのが好ましい。そして導波管は真空導波管で
ある。又、ECR点は導波管の折曲位置より成膜部側に
ある。上記装置を用いると、プラズマ反応管内に炭化水
素系のガスを供給すると共にマイクロ波を照射してプラ
ズマを生成し、カーボン膜を成膜するECRマイクロ波
プラズマCVDを連続運転しても、プラズマ反応管内へ
のマイクロ波の導入効率が低下しないので、すなわちカ
ーボンによる汚染が起きてマイクロ波の導入効率が低下
すると言ったことがない。従って、長時間にわたって連
続して成膜作業が行え、均一な厚さのカーボン膜を長く
成膜できる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の成膜装置は、保護膜の成
膜装置において、前記成膜装置はマイクロ波を用いたC
VD装置を具備したものであり、前記マイクロ波の導波
管が折曲構造のものである。特に、保護膜の成膜装置に
おいて、前記成膜装置はマイクロ波を用いたECRマイ
クロ波プラズマCVD装置を具備したものであり、前記
マイクロ波の導波管が折曲構造のものである。尚、導波
管は真空導波管である。又、ECR点は導波管の折曲位
置より成膜部側にある。又、二箇所以上の位置で導波管
は折曲している。
【0010】以下、更に詳しく説明する。図1は、本発
明の第一実施形態を示す成膜装置(ECRマイクロ波プ
ラズマCVD装置を磁気記録媒体の保護膜の成膜に用い
た装置)の概略図である。図1中、1は金属磁性膜が設
けられた支持体、2aは支持体1が巻かれている供給側
ロール、2bは金属磁性膜上に保護膜が設けられた支持
体1が巻かれて行く巻取側ロールである。
【0011】支持体1は、磁性を有するものでも、非磁
性のものでも良い。一般的には非磁性のものである。例
えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリ
エステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリスルフォン、
ポリカーボネート、ポリプロピレン等のオレフィン系の
樹脂、セルロース系の樹脂、塩化ビニル系の樹脂といっ
たフレキシブルな高分子材料が用いられる。支持体1上
に、蒸着やスパッタ等の乾式メッキ手段によって金属薄
膜型の磁性膜が500〜5000Å厚さ設けられる。金
属薄膜型の磁性膜を形成する磁性粒子の材料としては、
例えばFe,Co,Ni等の金属の他に、Co−Ni合
金、Co−Pt合金、Co−Ni−Pt合金、Fe−C
o合金、Fe−Ni合金、Fe−Co−Ni合金、Fe
−Co−B合金、Co−Ni−Fe−B合金、Co−C
r合金、あるいはこれらに異種の金属を含有させた合金
が用いられる。尚、金属薄膜型の磁性膜としては、前記
材料の窒化物(例えば、Fe−N,Fe−N−O)や炭
化物(例えば、Fe−C,Fe−C−O)等も挙げられ
る。
【0012】3は冷却キャンロールである。そして、供
給側ロール2aから走行して来た支持体1は冷却キャン
ロール3に添接され、この後巻取側ロール2bに巻き取
られて行く。尚、金属磁性膜が設けられていない側が冷
却キャンロール3に接している。4はECRマイクロ波
プラズマCVD装置であり、5はプラズマ反応管、6は
ECR用コイル、7は真空導波管、8は炭化水素系の化
合物(常温常圧で気体または液体)をプラズマ反応管5
内に供給するノズル、9はマイクロ波の発信器である。
尚、図4のガラス(石英)窓29がなく、かつ、マイク
ロ波の導波管が異なる点を除けば、図1のECRマイク
ロ波プラズマCVD装置と図4のECRマイクロ波プラ
ズマCVD装置とは基本的には同一である。更に、EC
R点は導波管の折曲位置より成膜部側、つまりプラズマ
反応管5の中に有る。
【0013】10は真空槽である。本実施形態の成膜装
置にあっては、ECRマイクロ波プラズマCVD装置4
の導波管7が真空導波管であり、かつ、マイクロ波の発
信器9からプラズマ反応管5に至る真空導波管7の途中
の経路において、真空導波管が二箇所以上の箇所で折
曲、例えば「状に折曲している点に特徴が有る。更に
は、真空導波管7の側においても真空排気が行われる点
に特徴が有る。
【0014】図2は、本発明の第二実施形態を示す成膜
装置(ECRマイクロ波プラズマCVD装置を磁気記録
媒体の保護膜の成膜に用いた装置)の概略図である。前
記実施形態のものが、真空導波管は二箇所以上の箇所で
折曲されており、かつ、真空導波管7の側においても真
空排気が行われる構造のものであるのに対して、本実施
形態のものは、真空導波管は一箇所のみで折曲されたも
のであり、そして真空導波管7の側においては真空排気
が行われない構造である点に相違が有るのみである。従
って、同一構造の部分には同一符号を付し、詳細な説明
は省略する。
【0015】上記装置を用いての成膜は次のようにして
行われる。先ず、真空槽10内を真空排気し、支持体1
を走行させると共に、ECRマイクロ波プラズマCVD
装置4を動作させる。ノズル8からプラズマ反応管5内
に炭化水素系のガスを供給し、これにマイクロ波を照射
する。これにより、プラズマ状態のものとなり、供給側
ロール2aから巻取側ロール2bに走行する支持体1上
の金属磁性膜の上にカーボン膜(保護膜)が成膜され
る。
【0016】尚、ECRマイクロ波プラズマCVDを行
う条件は、次の通りである。 排気真空度;<1.0×10-1Torr 供給原料の量;真空度により規定 1.2×10-1〜1.2×10-5Torr μ波振動周波数;2.45GHz μ波出力;50〜1000w 共鳴点磁場(ECR−Point磁場);875Gau
ss この成膜に際して、図4で示したガラス窓29がないか
ら、連続運転してもマイクロ波の導入効率が低下しな
い。従って、長時間にわたって連続して成膜作業が行
え、長い範囲にわたって均一な厚さのカーボン膜を成膜
できる。
【0017】そして、金属磁性膜上に保護膜が成膜され
た後、必要に応じて、フッ素系潤滑剤の膜が浸漬あるい
は超音波噴霧などの手段により20〜70Å程度の厚さ
設けられる。又、支持体1の裏面にはバックコート膜が
設けられる。
【0018】
【実施例1】バックコート膜及び2000Å厚のCo金
属磁性膜が設けられたPETフィルム(厚さ6μm)を
図1の装置に装填し、Co金属磁性膜上にダイヤモンド
ライクカーボンからなる保護膜を成膜した。保護膜成膜
条件は次の通りである。
【0019】ノズル8からの供給ガス:CH4 +H
2 (混合比は5:5) 排気真空度:3.0×10-6Torr CH4 +H2 の供給量;真空度(8.0×10-3Tor
r)により規定 μ波振動周波数:2.45GHz μ波出力:600w 共鳴点磁場(ECR−Point磁場);875Gau
ss
【0020】
【実施例2】実施例1において、図1の装置の代わりに
図2の装置を用いた以外は実施例1に準じて行った。
【0021】
【比較例1】実施例1において、図1の装置の代わりに
図4の装置を用いた以外は実施例1に準じて行った。
【0022】
【比較例2】実施例1において、図2の装置の真空導波
管7を折曲部がない一直線タイプのものとした以外は実
施例1に準じて行った。
【0023】
【特性】上記各例で得た磁気テープのカーボン保護膜の
膜厚を透過型電子顕微鏡(日立製作所製のTEM H7
000)により調べたので、その結果を図3に示す。こ
れによれば、本実施例1,2になるものは、設定値(1
20Å)からのズレが極めて小さいことが判る。
【0024】これに対して、比較例1になるものは、1
000mの成膜後には、設定値(120Å)からのズレ
が大きい。すなわち、長時間の連続成膜を行うと、均一
性に欠けたものとなる。又、成膜開始後900m時点に
おける位置でのスチル耐久性(20℃、50%RHの雰
囲気下でスチル再生を行い、出力が3dB低下するに要
した時間)を調べた処、実施例1,2のものでは5時間
以上であるのに対して、比較例1のものでは1.2時
間、比較例2のものでは1.3時間に過ぎなかった。す
なわち、本発明の装置により成膜された保護膜は耐久性
に富むものであることが判る。
【0025】
【発明の効果】耐久性に富み、均一性に優れた膜が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態を示す成膜装置の概略図
【図2】本発明の第二実施形態を示す成膜装置の概略図
【図3】保護膜の厚さを示すグラフ
【図4】従来の成膜装置の概略図
【符号の説明】
1 磁性膜が設けられた支持体 3 冷却キャンロール 4 ECRマイクロ波プラズマCVD装置 5 プラズマ反応管 6 ECR用コイル 7 真空導波管 8 ノズル 9 発信器 10 真空槽
フロントページの続き (72)発明者 吉田 修 栃木県芳賀郡市貝町大字赤羽2606 花王株 式会社情報科学研究所内 (72)発明者 志賀 章 栃木県芳賀郡市貝町大字赤羽2606 花王株 式会社情報科学研究所内 (72)発明者 宮村 猛史 栃木県芳賀郡市貝町大字赤羽2606 花王株 式会社情報科学研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保護膜の成膜装置において、 前記成膜装置はマイクロ波を用いたCVD装置を具備し
    たものであり、 前記マイクロ波の導波管が折曲構造のものであることを
    特徴とする成膜装置。
  2. 【請求項2】 保護膜の成膜装置において、 前記成膜装置はマイクロ波を用いたECRマイクロ波プ
    ラズマCVD装置を具備したものであり、 前記マイクロ波の導波管が折曲構造のものであることを
    特徴とする成膜装置。
  3. 【請求項3】 導波管が真空導波管であることを特徴と
    する請求項1又は請求項2の成膜装置。
  4. 【請求項4】 ECR点が導波管の折曲位置より成膜部
    側にあることを特徴とする請求項2の成膜装置。
JP20556096A 1996-08-05 1996-08-05 成膜装置 Pending JPH1046346A (ja)

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JP20556096A JPH1046346A (ja) 1996-08-05 1996-08-05 成膜装置

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