JPH1045989A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

Info

Publication number
JPH1045989A
JPH1045989A JP22454996A JP22454996A JPH1045989A JP H1045989 A JPH1045989 A JP H1045989A JP 22454996 A JP22454996 A JP 22454996A JP 22454996 A JP22454996 A JP 22454996A JP H1045989 A JPH1045989 A JP H1045989A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
sliding member
resin
tetrafluoroethylene resin
average particle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22454996A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Umehara
俊彦 梅原
Shinji Mori
慎司 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP22454996A priority Critical patent/JPH1045989A/ja
Publication of JPH1045989A publication Critical patent/JPH1045989A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 四フッ化エチレン樹脂を主成分とする樹脂組
成物であって、これを軟質金属摺動部材と接触する部位
に使用される摺動部材の成形材料などとして用いたと
き、相手攻撃性を抑えつつ高圧条件下での自己摩耗の小
さいものを提供する。 【解決手段】 四フッ化エチレン樹脂約40〜95重量%お
よび平均粒径が約10〜500μmの球状ガラス約60〜5重量%
からなる樹脂組成物または四フッ化エチレン樹脂約40〜
90重量%、平均粒径が約10〜500μmの球状ガラス約55〜5
重量%および四フッ化エチレン樹脂以外の固体潤滑剤約5
5〜5重量%からなる樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂組成物に関する。
更に詳しくは、軟質金属摺動部材と接触する部位に使用
される摺動部材の成形材料などとして好適に用いられる
樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】軟質金属摺動部材と接触する部位に使用
される摺動部材の成形材料としては、摺動抵抗を小さく
するために、軟質な四フッ化エチレン樹脂が用いられて
いるが、四フッ化エチレン樹脂を高圧条件下で用いると
自己摩耗が大きくなり、耐摩耗性を上げると相手金属を
攻撃するという問題が生ずる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、四フ
ッ化エチレン樹脂を主成分とする樹脂組成物であって、
これを軟質金属摺動部材と接触する部位に使用される摺
動部材の成形材料などとして用いたとき、相手材を攻撃
することなく高圧条件下での自己摩耗の小さいものを提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
四フッ化エチレン樹脂および平均粒径が約10〜500μmの
球状ガラスよりなり、好ましくはそこに更に四フッ化エ
チレン樹脂以外の固体潤滑剤が添加された樹脂組成物に
よって達成される。
【0005】四フッ化エチレン樹脂に添加される球状ガ
ラスとしては、約10〜500μm、好ましくは約20〜100μm
の平均粒径を有するものが用いられる。これより小さい
平均粒径のものを用いると、軟質金属摺動部材の摩耗低
減効果が少なくなり、一方これより大きい平均粒径のも
のを用いると、成形性が損なわれるばかりではなく、機
械的強度が著しく低下するようになる。一般には、この
ような平均粒径を有するガラスビーズなどが、アミノシ
ラン処理などを行った後用いられる。
【0006】四フッ化エチレン樹脂と球状ガラスとは、
前者が約40〜95重量%、好ましくは約60〜90重量%の割合
で、また後者が約60〜5重量%、好ましくは約40〜10重量
%の割合でそれぞれ用いられる。球状ガラスの割合がこ
れ以下では、自己摩耗に対する低減効果が少なくなり、
一方これ以上の割合で用いられると、機械的強度が低下
するようになる。
【0007】また、球状ガラスと共に、四フッ化エチレ
ン樹脂粉末以外の固体潤滑剤、例えば炭素繊維、炭素粉
末、ウィスカー繊維、二硫化モリブデン粉末、タルク粉
末等の固体潤滑剤を併用することもでき、この場合には
四フッ化エチレン樹脂が約40〜90重量%、好ましくは約6
0〜90重量%の割合で、球状ガラスが約55〜5重量%、好ま
しくは約30〜10重量%の割合で、更に固体潤滑剤が約55
〜5重量%、好ましくは約30〜5重量%の割合でそれぞれ用
いられる。
【0008】組成物の調製は、以上の2成分または3成
分をヘンシェルミキサ等を用いて均一に混合した後、そ
れの融点(Tg:365℃)以上の温度の押出機で更に溶融
混合し、ペレタイザで造粒する方法などによって行われ
る。調製された組成物は、射出成形、押出成形、押出コ
ーティング、静電塗装、回転成形、溶融紡糸などの幅広
い成形法が適用され、好ましくは軟質金属摺動部材と接
触する部位に使用される摺動部材に成形される。
【0009】
【発明の効果】軟質金属摺動部材と接触する部位に使用
される摺動部材の成形材料などとして好適に使用され、
互いに摺動し合うシールリングとして成形されたとき、
相手材攻撃性を抑えつつ自己の摩耗係数を著しく低下さ
せるという効果が奏せられる。このような効果を奏する
本発明の樹脂組成物は、パワーステアリングオイル等の
油潤滑条件下において、高圧条件下で使用できる。
【0010】
【実施例】次に、実施例について本発明を説明する。
【0011】実施例1 四フッ化エチレン樹脂(三井・デュポンフロロケミカル
製品70-J)80重量部およびアミノシラン処理ガラスビー
ズ(ユニオン硝子製品UB-47L、平均粒径75μm)20重量部
を用い、これらをヘンシェルミキサで均一に混合した
後、圧縮成形および375℃での焼成を行い、然る後に外
径36.4mm、内径33.4mm、幅1.9mmのシールリングに加工
した。
【0012】実施例2 四フッ化エチレン樹脂(三井・デュポンフロロケミカル
製品70-J)80重量部、アミノシラン処理ガラスビーズ(ユ
ニオン硝子製品UB-47L、平均粒径75μm)10重量部および
炭素繊維(呉羽化学製品M2007S、平均繊維長70μm)10重
量部を用い、これらをヘンシェルミキサで均一に混合し
た後、圧縮成形および375℃での焼成を行い、然る後に
外径36.4mm、内径33.4mm、幅1.9mmのシールリングに加
工した。
【0013】比較例1 実施例において、四フッ化エチレン樹脂90重量部および
炭素繊維10重量部を用いての成形、焼成およびシールリ
ングへの加工が行われた。
【0014】比較例2 実施例において、四フッ化エチレン樹脂80重量部、グラ
ファイト(中越黒鉛製品NC-350、平均粒径16μm)5重量部
およびエコノール(住友化学製品スミカスーパーE101S、
平均粒径20μm)15重量部を用いての成形、焼成およびシ
ールリングへの加工が行われた。
【0015】比較例3 実施例において、四フッ化エチレン樹脂80重量部、炭素
繊維5重量部およびエコノール(スミカスーパーE101S)15
重量部を用いての成形、焼成およびシールリングへの加
工が行われた。
【0016】比較例4 実施例において、四フッ化エチレン樹脂80重量部、炭素
繊維5重量部およびアラミド繊維(日本アラミド製品501
1、平均繊維長55μm)15重量部を用いての成形、焼成お
よびシールリングへの加工が行われた。
【0017】以上の実施例および各比較例で得られたシ
ールリングについて、次のような条件下での摩擦摩耗試
験が行われ、摩擦係数および摩耗係数の測定が行われ
た。 環境:トヨタキャッスルパワステフルイド(100℃) 荷重:10MPa 速度:0.2m/s 時間:5時間 相手材:S45C、5〜6s(粗さ) 試験機:鈴木式摩擦摩耗試験機
【0018】また、製品の摩耗高さの測定が次の条件下
で行われ、ΔH(側面摩耗)およびΔT(外径面摩耗)の値と
して求められた。 環境:PSF-II(120℃) 荷重:9.8MPa 速度:15cpm 揺動角度:±720° 耐久回数:10万回 ハウジング材質:ADC12-T5 ピストン材質:S45C
【0019】得られた結果は、次の表に示される。 摩耗係数 摩擦 摩耗高さ(mm) ×10~5cm・s/(MPa・m・h) 係数 ΔH ΔT 実施例1 140 0.13 0.10 0.02 〃 2 80 0.10 0.00 0.01 比較例1 210 0.11 0.63 0.65 〃 2 210 0.04 0.25 0.01 〃 3 460 0.05 0.26 0.03 〃 4 310 0.07 1.30 0.70

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四フッ化エチレン樹脂約40〜95重量%お
    よび平均粒径が約10〜500μmの球状ガラス約60〜5重量%
    からなる樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 四フッ化エチレン樹脂約40〜90重量%、
    平均粒径が約10〜500μmの球状ガラス約55〜5重量%およ
    び四フッ化エチレン樹脂以外の固体潤滑剤約55〜5重量%
    からなる樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 軟質金属摺動部材と接触する部位に使用
    される摺動部材の成形材料として用いられる請求項1ま
    たは2記載の樹脂組成物。
JP22454996A 1996-08-07 1996-08-07 樹脂組成物 Pending JPH1045989A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22454996A JPH1045989A (ja) 1996-08-07 1996-08-07 樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22454996A JPH1045989A (ja) 1996-08-07 1996-08-07 樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1045989A true JPH1045989A (ja) 1998-02-17

Family

ID=16815539

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22454996A Pending JPH1045989A (ja) 1996-08-07 1996-08-07 樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1045989A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7314898B2 (en) 2004-12-29 2008-01-01 3M Innovative Properties Company Microsphere-filled polytetrafluoroethylene compositions
WO2009044884A1 (ja) 2007-10-04 2009-04-09 Kenji Nakamura ガラス含有成形用組成物及びその製造方法
JP4550150B1 (ja) * 2009-04-03 2010-09-22 憲司 中村 ガラス含有射出成形品
JP4550151B1 (ja) * 2009-04-03 2010-09-22 憲司 中村 ガラス含有射出成形品
WO2014017376A1 (ja) 2012-07-25 2014-01-30 Nok株式会社 フッ素樹脂製シールリング
WO2014017375A1 (ja) 2012-07-25 2014-01-30 Nok株式会社 フッ素樹脂製シールリング

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7314898B2 (en) 2004-12-29 2008-01-01 3M Innovative Properties Company Microsphere-filled polytetrafluoroethylene compositions
WO2009044884A1 (ja) 2007-10-04 2009-04-09 Kenji Nakamura ガラス含有成形用組成物及びその製造方法
US8007907B2 (en) 2007-10-04 2011-08-30 Kenji Nakamura Glass-containing molding composition and process for production of the same
JP4550150B1 (ja) * 2009-04-03 2010-09-22 憲司 中村 ガラス含有射出成形品
JP4550151B1 (ja) * 2009-04-03 2010-09-22 憲司 中村 ガラス含有射出成形品
JP2010240959A (ja) * 2009-04-03 2010-10-28 Kenji Nakamura ガラス含有射出成形品
JP2010240960A (ja) * 2009-04-03 2010-10-28 Kenji Nakamura ガラス含有射出成形品
WO2014017376A1 (ja) 2012-07-25 2014-01-30 Nok株式会社 フッ素樹脂製シールリング
WO2014017375A1 (ja) 2012-07-25 2014-01-30 Nok株式会社 フッ素樹脂製シールリング

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09316323A (ja) スラスト軸受用摺動部材
JP3538823B2 (ja) 樹脂組成物
JPH1045989A (ja) 樹脂組成物
JP5018303B2 (ja) 摺動部材およびシール装置
JP2016164216A (ja) 低摩擦性及び低摩耗性の摺動部材用フッ素樹脂組成物
WO2001031237A1 (fr) Bague d'etancheite
JPH03292366A (ja) 耐摩耗性樹脂組成物
EP1411109B1 (en) Solid lubricant and method for covering a sliding member
Li et al. Tribological and compressive creep properties of polytetrafluoroethylene/nickel‐titanium shape memory alloy composites
JP3750590B2 (ja) ポリテトラフルオロエチレン樹脂組成物
JP3436085B2 (ja) テトラフルオロエチレン樹脂組成物
CN107674351A (zh) 耐磨防尘区密封条ptfe树脂复合材料及其制备方法
JPWO2002053446A1 (ja) シールリングおよびこれを備えてなるパワーステアリングのバルブ装置
JPH08319391A (ja) 摺動用部材
JP3466255B2 (ja) 四フッ化エチレン樹脂組成物
JP2995024B2 (ja) 合成樹脂製滑り軸受の製造方法
JPH01299316A (ja) 転がり軸受用保持器
JPS61285256A (ja) ポリフエニレンサルフアイド樹脂組成物
JPH02245085A (ja) 摺動部品材料
JP2804294B2 (ja) 滑り軸受用潤滑性樹脂組成物
JP2001294720A (ja) ポリテトラフルオロエチレン樹脂組成物
JPS62109844A (ja) 摺動部用部材
JPH09157472A (ja) ポリテトラフルオロエチレン粉末組成物及びその製造方法
JPH0472345A (ja) 四フッ化エチレン樹脂組成物
KR0136122B1 (ko) 자체 윤활성을 지닌 내열내마모성이 우수한 고분자 복합재료