JPH1044292A - 光学フィルム及び液晶表示装置 - Google Patents
光学フィルム及び液晶表示装置Info
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- JPH1044292A JPH1044292A JP8220381A JP22038196A JPH1044292A JP H1044292 A JPH1044292 A JP H1044292A JP 8220381 A JP8220381 A JP 8220381A JP 22038196 A JP22038196 A JP 22038196A JP H1044292 A JPH1044292 A JP H1044292A
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Abstract
に剥離できて液晶セルを再利用でき、しかも加熱加湿雰
囲気においても発泡や剥がれや光学特性の低下を生じず
に大サイズにても耐湿熱性と光学機能維持性の両性能を
満足すると共に、液晶セルの反り問題も生じずに安定し
た接着特性を示す光学フィルムの開発。 【解決手段】 光学フィルム素材(2)の片面又は両面
に粘着層の重畳層(3)を有してなり、その最外の粘着
層(32)が官能基濃度5×1/104モル/g以下の
アクリル系重合体をベースポリマーとすると共に、その
最外粘着層の内側に弾性率がより小さい粘着層(31)
を有する光学フィルム。 【効果】 高品質で耐久性に優れる液晶表示装置が得ら
れる。
Description
を損傷させずに容易に剥離でき、かつ液晶セルに貼着し
て加熱加湿雰囲気においても発泡や剥がれ、光学特性の
低下やセルの反りを生じにくくて液晶表示装置等に好適
な粘着層付設型の光学フィルムに関する。
ィルム素材、例えば偏光フィルムや位相差フィルムやそ
れらを積層した楕円偏光フィルム等は、LCDのキーデ
バイスであり品質のバラツキ防止やLCD組立の効率化
などを目的に、アクリル系粘着剤等からなる粘着層を予
め付設した光学フィルムの状態で液晶セルに貼着する方
法が採られている。
進展によるLCDのマルチメディア用情報端末機器等と
しての用途拡大や高性能化や大型化などに伴い、例えば
LCDに実装して加熱加湿処理した場合に処理の前後で
発泡や剥がれを生じない特性(耐湿熱性)や、高温雰囲
気に置いても光の透過率や位相差(リタデーション値:
複屈折の屈折率差とフィルム厚の積)等の光学性能が低
下しない特性(光学機能維持性)等の実用特性や光学特
性の一層の高度化や、より過酷な条件に耐える高耐久化
などが求められている。
に準じた対策方法ではその実現が困難な問題点があっ
た。すなわち加熱加湿下での光学フィルムの発泡・剥が
れ問題は、光学フィルムの変形に起因するため光学フィ
ルム素材の難変形化や粘着層の高凝集力化がこれまでの
対処方法であるが、前者では光学特性を維持しつつ難変
形化をはかることが困難で耐湿熱性向上の目途は立って
おらず、LCDの大型化による光学フィルムの大面積化
に伴う変形量の増大がその実現をより困難としている実
情である。また後者では、粘着層の高凝集力化で光学フ
ィルムの周囲と中央部とで加熱加湿処理により光透過率
や位相差等の光学特性にムラが生じて光学機能維持性が
低下し、液晶セルに反りを生じさる問題を誘発して、光
学フィルムの大型化がその問題をより顕著とする。
での光学フィルム端部の剥離を発生させやすくし、その
防止のために粘着層の接着力を向上させると、異物混入
や損傷や接着ミス等で光学フィルムの交換を要する場合
に剥離作業に多時間、多労力を要し、液晶セルに粘着剤
が残存してそれが異物となるなどの問題を生じやすく、
LCDの薄型化や軽量化に伴うガラス板やプラスチック
フィルム等からなるセル基材の薄型化がセルの損傷のな
い剥離をより困難としてセルを再利用できない問題も発
生する。
ルを損傷させずに容易に剥離できて液晶セルを再利用で
き、しかも加熱加湿雰囲気においても発泡や剥がれや光
学特性の低下を生じずに大サイズにても耐湿熱性と光学
機能維持性の両性能を満足すると共に、液晶セルの反り
問題も生じずに安定した接着特性を示す光学フィルムの
開発を課題とする。
又は両面に粘着層の重畳層を有してなり、その最外の粘
着層が官能基濃度5×1/104モル/g以下のアクリ
ル系重合体をベースポリマーとすると共に、その最外粘
着層の内側に弾性率がより小さい粘着層を有することを
特徴とする光学フィルムを提供するものである。
接着ミス時等に薄型や大型の液晶セルの場合にもそれを
損傷させずに容易に剥離できて液晶セルを再利用でき、
しかも加熱加湿雰囲気においても発泡や剥がれや液晶セ
ルの反りを生じず、かつ光透過率や位相差等の光学特性
が低下しにくくて耐湿熱性と光学機能維持性の両方に優
れて安定した接着特性を示す光学フィルムを得ることが
でき、高品質で耐久性に優れる液晶表示装置を得ること
ができる。
ィルム素材の片面又は両面に粘着層の重畳層を有してな
り、その最外の粘着層が官能基濃度5×1/104モル
/g以下のアクリル系重合体をベースポリマーとすると
共に、その最外粘着層の内側に1層又は2層以上からな
る粘着層を有し、しかもその内側の粘着層として、弾性
率が前記した最外の粘着層よりも小さいものを含むもの
である。その例を図1、図2に示した。2が光学フィル
ム素材、3が粘着層31,32の重畳層である。また図
2において、21は偏光フィルム、22は位相差フィル
ムであり、これらが重畳粘着層3を介し積層されて光学
フィルム素材2としての楕円偏光フィルムが形成されて
いる。なお1は保護フィルム、4はセパレータである。
ィルムや位相差フィルム、あるいは偏光フィルムと位相
差フィルムを積層した楕円偏光フィルム、さらには反射
型偏光フィルムやそれを用いた前記楕円偏光フィルムな
どの液晶表示装置等の形成に用いられるものが使用さ
れ、その種類について特に限定はない。なお前記の楕円
偏光フィルムの如き積層タイプの光学フィルム素材の場
合、その積層に用いる接着手段としては、本発明におけ
る粘着層が耐湿熱性や光学機能維持性等の点より好まし
い。
ポリビニルアルコール系フィルムや部分ホルマール化ポ
リビニルアルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル
共重合体系部分ケン化フィルムの如き親水性高分子フィ
ルムにヨウ素及び/又は二色性染料を吸着させて延伸し
たもの、ポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化
ビニルの脱塩酸処理物の如きポリエン配向フィルムなど
があげられる。偏光フィルムの厚さは通例5〜80μm
であるが、これに限定されない。
示側)からの入射光を反射させて表示するタイプの液晶
表示装置などを形成するためのものであり、バックライ
ト等の光源の内蔵を省略できて液晶表示装置の薄型化を
はかりやすいなどの利点を有する。
透明樹脂層等を介して偏光フィルムの片面に金属等から
なる反射層を付設する方式などの適宜な方式で行うこと
ができる。前記の必要に応じて設けられる透明樹脂層
は、図例の如き保護フィルム1に兼ねさせることもで
き、従って上記の偏光フィルムとしては、その片側又は
両側に透明保護層を有するものであってもよい。
要に応じマット処理した保護フィルム等の透明樹脂層の
片面に、アルミニウム等の反射性金属からなる箔や蒸着
膜を付設して反射層を形成したものなどがあげられる。
また前記の透明樹脂層に微粒子を含有させて表面微細凹
凸構造とし、その上に微細凹凸構造の反射層を有するも
のなどもあげられる。なお反射層は、その反射面が透明
樹脂層や偏光フィルム等で被覆された状態の使用形態
が、酸化による反射率の低下防止、ひいては初期反射率
の長期持続の点や、保護層の別途付設の回避の点などよ
り好ましい。
を乱反射により拡散させて指向性やギラギラした見栄え
を防止し、明暗のムラを抑制しうる利点などを有する。
また微粒子含有の透明樹脂層は、入射光及びその反射光
がそれを透過する際に拡散されて明暗ムラをより抑制し
うる利点なども有している。透明樹脂層の表面微細凹凸
構造を反映させた微細凹凸構造の反射層の形成は、例え
ば真空蒸着方式、イオンプレーティング方式、スパッタ
リング方式等の蒸着方式やメッキ方式などの適宜な方式
で金属を透明樹脂層の表面に直接付設する方法などによ
り行うことができる。
は、透明性、機械的強度、熱安定性、水分遮蔽性等に優
れるプラスチックなどが好ましく用いられる。その例と
しては、ポリエステル系樹脂やアセテート系樹脂、ポリ
エーテルサルホン系樹脂やポリカーボネート系樹脂、ポ
リアミド系樹脂やポリイミド系樹脂、ポリオレフィン系
樹脂やアクリル系樹脂、あるいはアクリル系やウレタン
系、アクリルウレタン系やエポキシ系やシリコーン系等
の熱硬化型、ないし紫外線硬化型の樹脂などがあげられ
る。
フィルムとしたものの積層方式などの適宜な方式で形成
してよく、厚さは適宜に決定してよい。一般には5mm以
下、就中1mm以下、特に1〜500μmの厚さとされ
る。なお表面微細凹凸構造の透明樹脂層の形成に含有さ
せる微粒子としては、例えば平均粒径が0.5〜5μm
のシリカやアルミナ、チタニアやジルコニア、酸化錫や
酸化インジウム、酸化カドミウムや酸化アンチモン等か
らなる、導電性のこともある無機系微粒子、架橋又は未
架橋のポリマー等からなる有機系微粒子などの透明樹脂
層中で透明性を示すものが用いられる。微粒子の使用量
は、透明樹脂100重量部あたり2〜25重量部、就中
5〜20重量部が一般的である。
ィルムの具体例としては、ポリカーボネートやポリビニ
ルアルコール、ポリスチレンやポリメチルメタクリレー
ト、ポリプロピレンやその他のポリオレフィン、ポリア
リレートやポリアミドの如き適宜なプラスチックからな
るフィルムを延伸処理してなる複屈折性フィルムなどが
あげられる。位相差フィルムは、2種以上の位相差フィ
ルムを積層して位相差等の光学特性を制御したものとし
て形成することもできる。
偏光フィルム又は反射型楕円偏光フィルムは、偏光フィ
ルム又は反射型偏光フィルムと位相差フィルムを適宜な
組合せで積層したものである。かかる楕円偏光フィルム
等は、(反射型)偏光フィルムと位相差フィルムの組合
せとなるようにそれらを液晶表示装置の製造過程で順次
別個に積層することによっても形成しうるが、前記の如
く予め楕円偏光フィルム等としたものは、品質の安定性
や積層作業性等に優れて液晶表示装置の製造効率を向上
させうる利点がある。
フィルムや透明保護層等の光学フィルムを形成する各層
は、例えばサリチル酸エステル系化合物やベンゾフェノ
ール系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物やシアノア
クリレート系化合物、ニッケル錯塩系化合物等の紫外線
吸収剤で処理する方式などにより紫外線吸収能をもたせ
ることもできる。
粘着層は、官能基濃度5×1/104モル/g以下のア
クリル系重合体をベースポリマーとする粘着層が最外に
位置すると共に、その最外粘着層32の内側の光学フィ
ルム素材との間に弾性率がより小さい粘着層31を少な
くとも有する重畳層3として形成される。
両方に優れ、薄型や大型等の液晶セルに適用した場合に
もセルの反りを抑制できると共に、接着ミス時等におけ
る手作業による剥離処理も容易に効率よく行いうる光学
フィルムとすることができる。当該官能基濃度が5×1
/104モル/gを超えると、発泡や剥がれを防止する
耐湿熱性を付与するために凝集力の高い粘着層とする必
要が生じ、上記したように耐湿熱性以外の特性を両立さ
せることが困難となる。
る発泡や剥がれの防止は、粘着層における当該官能基濃
度の低い設定による。かかる設計思想は、当該発泡問題
が粘着層中の水分が高温で粘着剤の凝集力に勝って気化
膨張し、その気泡が光学フィルムの変形で視認される程
度にまで拡大すること、また光学フィルムの剥がれ、特
に端部の剥がれ(浮き)は、吸湿によるセル・粘着層界
面の接着力の低下によることを究明したことに基づく。
計思想による粘着層の凝集力を高める対処が有効である
ことがわかる。しかしその場合には、上記したように凝
集力の向上で光学フィルム素材に熱膨張差等による大き
な応力が発生するなどして光学特性の低下を招き、また
光学フィルム素材の収縮に伴って液晶セルの反りが発生
し、さらに被着体に対する濡れ性が低下して前記の如く
加湿条件下に光学フィルム、特に端部が剥がれやすくな
り耐湿熱性と光学機能維持性を両立させることができな
い。
を添加して接着力を向上させる従来の設計思想では、吸
湿性が高く加湿時の接着力低下が大きい粘着層となり、
その場合に吸湿による接着力の低下を見越して吸湿剥離
を生じない接着力に設定したときには、接着ミス時等の
剥離が困難な高い接着力となり、剥離時に液晶セルを破
損しやすくてセルの再利用を実現しにくい。
最外粘着層とすることで液晶セル(光学フィルム素材)
と粘着層の界面での接着力を低下させて剥離を容易と
し、かつ吸湿を抑制して発泡と接着力の低下を防止する
と共に、内側の低弾性率の粘着層を介し光学フィルム素
材の変形に基づいて発生する応力を緩和して、最外粘着
層が光学フィルム素材の変形に影響することを抑制す
る。その結果、発泡原因の吸湿が抑制されて初期接着力
を良好に維持し、かつ発泡や剥がれや液晶セルの反りを
防止して、しかも接着ミス時等の剥離を可能とする低い
接着力の設定が可能となると共に、光学フィルム素材の
変形も許容して耐湿熱性と光学機能維持性の両立が可能
となる。接着ミス時等における光学フィルムの剥離の点
よりは、フィルム端部での剥離が生じない範囲で可及的
に低い接着力が好ましいが、前記の粘着層吸水率の低減
による接着力の低下抑制効果で、通常時の接着力を低く
設定できて剥離に有利となる。
低下や液晶セルの反り等の防止の点より最外粘着層にお
ける官能基濃度は、5×1/104モル/g以下とさ
れ、好ましくは3×1/104モル/g以下、特に1×
1/104モル/g以下とされる。官能基濃度が5×1
/104モル/gを超えると端部での剥がれ防止等に必
要な接着力と、接着ミス時等の剥離に必要な接着力とを
両立させにくくなる。
で異なり、剥離作業を考慮した接着力の設定が作業効率
や液晶セルの損傷防止などの点より好ましいが、本発明
では手作業による剥離処理の繰返し性(疲労性)やスム
ーズな作業性、作業効率や低労働負担性、セル損傷の防
止性などの点より、ガラス板やプラスチックフィルム等
からなる液晶セルにおける剥離側被着体に対する90度
剥離接着力(剥離速度100mm/分、25℃)に基づき
600g/20mm以下、就中50〜500g/20mm、特に
100〜400g/20mmの接着力に設定することが好ま
しい。
宜な層数とすることができ、一般には5層以下、就中2
層又は3層とされる。3層以上の重畳層とする場合にも
光学フィルムの最外に位置する粘着層が前記した官能基
濃度を有するものとされる。なお3層以上の重畳層の場
合の内層については、例えば最外層より弾性率が順次低
くなる重畳構造、重畳層における中間層に弾性率が最小
の粘着層を有する重畳構造などの如く、最外層よりも弾
性率の低い粘着層を有する内層構造は適宜に決定でき、
特に限定はない。
好ましい重畳粘着層の弾性率は、最外層において2g/
mm2以上、就中3g/mm2以上、特に4g/mm2以上であ
る。また最外層よりも弾性率が低い内層粘着層のそれ
は、応力緩和による光学特性の維持性などの点より1.
8g/mm2以下、就中1.7g/mm2以下、特に1.5g
/mm2以下であることが好ましい。なお前記の弾性率
は、90℃における引張り試験での1000%モジュラ
スに基づく。
宜に決定でき、1mmを超える厚さとすることもできる
が、一般には光学特性や付設加工性などの点より3〜5
00μm、就中10〜100μm、特に15〜50μmと
される。その場合、最外粘着層が占める厚さ比は、耐熱
性や耐湿性等の点より全厚の80%以下、就中5〜65
%、特に10〜50%とすることが好ましい。
ものの重畳層として形成され、最外層はアクリル系粘着
剤にて形成されるが、内側の粘着層の形成には適宜な粘
着剤を用いることができ、その種類について特に限定は
ない。ちなみにその粘着剤としては、ゴム系粘着剤やア
クリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤やウレタン系粘着
剤、ビニルアルキルエーテル系粘着剤、ポリビニルアル
コール系粘着剤、ポリビニルピロリドン系粘着剤、ポリ
アクリルアミド系粘着剤、セルロース系粘着剤などがあ
げられる。就中、最外層と同様に透明性や耐候性や耐熱
性などの点よりアクリル系粘着剤が好ましく用いうる。
従って重畳層を形成する粘着層は、同種又は異種の適宜
な組合せとすることができる。
定の官能基濃度を有するアクリル系重合体をベースポリ
マーとするものが用いられる。そのアクリル系重合体と
しては、適度な濡れ性と柔軟性を発現する主成分をなす
単量体として、ガラス転移温度が−10℃以下のアクリ
ル酸エステルやメタクリル酸エステルの1種又は2種以
上を用いたものなどがあげられる。
の点より、例えばn−ブチル基やイソブチル基、イソア
ミル基やヘキシル基、ヘプチル基やシクロヘキシル基、
2−エチルヘキシル基やイソオクチル基、イソノニル基
やラウリル基、ドデシル基やイソミリスチル基、オクタ
デシル基の如き炭素数が4以上、就中4〜24のアルキ
ル基等からなる有機基を有するアクリル酸エステルやメ
タクリル酸エステルが好ましく用いうる。
に顕著に現れ、その理由は不明であるが本発明者らは、
ガラスに対する接着力の寄与度に大きいエステル基が炭
素数の増加で相対的に単位体積あたりに占める割合が減
少するためであると考えている。なおメチル基やエチル
基やプロピル基等の炭層数が3以下の有機基を有するア
クリル酸エステルやメタクリル酸エステルは、併用系と
して用いうる。
凝集性や接着性を改質するための、あるいは架橋反応性
を付与するための単量体を共重合成分として含有してい
てもよい。その共重合用単量体については特に限定はな
く、前記した主成分をなす単量体と共重合可能なもので
あればよい。その場合、カルボキシル基や水酸基、エポ
キシ基やアミド基、イミド基やスルホン酸基、リン酸基
等の官能基を有する共重合成分は、官能基濃度を上昇さ
せるので上記した所定の官能基濃度を満足する範囲で用
いうる。
としては、アクリル酸やメタクリル酸、カルボキシエチ
ルアクリレートやカルボキシペンチルアクリレート、イ
タコン酸やマレイン酸、クロトン酸の如きカルボキシル
基含有単量体、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチ
ルや(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メ
タ)アクリル酸4−ヒドロキシブチルや(メタ)アクリ
ル酸6−ヒドロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸8−
ヒドロキシオクチルや(メタ)アクリル酸10−ヒドロ
キシデシル、(メタ)アクリル酸12−ヒドロキシラウ
リルや(4−ヒドロキシメチルシクロヘキシル)−メチ
ルアクリレートの如きヒドロキシル基含有単量体、(メ
タ)アクリル酸グリシジルの如きエポキシ基含有単量体
などがあげられる。
ロイルモルホリン、N−置換(メタ)アクリルアミドや
N−ビニルピロリドンの如きアミド系単量体、N−シク
ロヘキシルマレイミドやN−イソプロピルマレイミド、
N−ラウリルマレイミドやN−フェニルマレイミドの如
きマレイミド系単量体、N−メチルイタコンイミドやN
−エチルイタコンイミド、N−ブチルイタコンイミドや
N−オクチルイタコンイミド、N−2−エチルヘキシル
イタコンイミドやN−シクロヘキシルイタコンイミド、
N−ラウリルイタコンイミドの如きイタコンイミド系単
量体、N−(メタ)アクリロイルオキシメチレンスクシ
ンイミドやN−(メタ)アクリロイル−6−オキシヘキ
サメチレンスクシンイミド、N−(メタ)アクリロイル
−8−オキシオクタメチレンスクシンイミドの如きスク
シンイミド系単量体、2−アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸の如きスルホン酸基含有単量体、2
−ヒドロキシエチルアクリロイルホスフェートの如き燐
酸基含有単量体なども官能基含有の共重合用単量体とし
てあげられる。
子間架橋剤を介した分子間架橋に有用なことから共重合
させる場合が多い。本発明による最外粘着層においては
所定の官能基濃度を満足する範囲で適宜な使用量とする
ことができる。一般には、上記主成分モノマーの種類に
もよるが通常、4重量%以下、就中2重量%以下、特に
1重量%以下の共重合で、得られる共重合体の当該官能
基濃度を上記した所定範囲とすることができる。
しつつ、耐湿熱性と光学機能維持性の両立性などの点よ
り有利な低い官能基濃度、例えば1×1/104モル/
g以下の濃度等を達成する点よりは、低い官能基濃度に
ても架橋反応点として効率よく機能するものが好ましく
用いられる。ちなみに、上記した5−カルボキシペンチ
ルアクリレートや(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブ
チル、(メタ)アクリル酸6−ヒドロキシヘキシルや
(メタ)アクリル酸8−ヒドロキシオクチル、(メタ)
アクリル酸10−ヒドロキシデシルや(メタ)アクリル
酸12−ヒドロキシラウリルの如く、比較的長いメチレ
ン鎖の末端に官能基を有する単量体などは、共重合体中
での官能基の運動の自由度が大きいためか架橋反応性に
富み、0.5重量%程度の少量の共重合で充分な架橋効
果を発揮し、得られる共重合体の官能基濃度を殆ど上昇
させない。
用いられる他の共重合用単量体としては、例えば酢酸ビ
ニルやスチレンの如きビニル系単量体、ジビニルベンゼ
ンの如きジビニル系単量体、1,4−ブチルジアクリレ
ートや1,6−ヘキシルジアクリレートの如きジアクリ
レート系単量体、テトラヒドロフルフリル(メタ)アク
リレートやポリエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレートや
フッ化(メタ)アクリレート、シリコーン(メタ)アク
リレートの如きアクリル酸エステル系単量体、トリメト
キシシリルプロピルアクリレートの如きアルコキシ基含
有単量体、無水マレイン酸や無水イタコン酸の如き酸無
水物単量体などがあげられる。なお酸無水物単量体は共
重合体中で加水分解によりカルボキシル基を生成する場
合があるので官能基濃度の制御の点より考慮する必要が
ある。
も、例えば電子線等の放射線の照射により架橋剤無添加
による後架橋操作等で架橋処理する場合などの如く、必
要に応じて共重合用単量体として用いうる。かかる単量
体の例としては、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレ
ートや(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レートやネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレートやト
リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペン
タエリスリトールトリ(メタ)アクリレートやジペンタ
エリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、エポキシ
アクリレートやポリエステルアクリレート、ウレタンア
クリレートなどがあげられる。
は2種以上の各単量体の混合物に、溶液重合方式や乳化
重合方式、塊状重合方式や懸濁重合方式等の適宜な方式
を適用して行うことができる。塊状重合方式の場合に
は、紫外線照射による重合方式が好ましく適用しうる。
最外粘着層を形成するためのアクリル系重合体の調製に
際しては、上記した如く所定の官能基濃度を達成するた
めに官能基含有の共重合用単量体の使用量を制御するこ
とが必要である。一方、内層用の粘着層を形成するため
のアクリル系重合体の調製に際しては、かかる官能基含
有の共重合用単量体の使用量は適宜に決定してよい。ま
た、上記に例示の適宜な(メタ)アクリル酸エステルや
共重合用単量体を用いてよく、炭素数が3以下のアルキ
ル基を有する(メタ)アクリル酸エステルも主成分に用
いうる。
系重合体は、耐湿熱性等の点より重量平均分子量が40
万以上のものであり、就中80万〜400万、特に10
0万〜300万のものである。またかかる範囲の重量平
均分子量を有するものからなる粘着層とすることで、光
学フィルムを所定サイズ等に切断したり、打ち抜いたり
する際などに粘着層のはみ出しや打ち抜き刃の汚染など
を防止することができ、切断加工性や保存性等の実用性
に優れる光学フィルムを得ることができる。
必要に応じて重合開始剤を用いうる。その使用量は、適
宜に決定しうるが一般には、単量体全量の0.001〜
5重量%とされる。重合開始剤としては、その重合方式
に応じて熱重合開始剤や光重合開始剤などの適宜なもの
を用いうる。
化ベンゾイルやt-ブチルパーベンゾエイト、クメンヒ
ドロパーオキシドやジイソプロピルパーオキシジカーボ
ネート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネートや
ジ(2−エトキシエチル)パーオキシジカーボネート、
t-ブチルパーオキシネオデカノエートやt-ブチルパー
オキシビバレート、(3,5,5−トリメチルヘキサノ
イル)パーオキシドやジプロピオニルパーオキシド、ジ
アセチルパーオキシドの如き有機過酸化物があげられ
る。
や2,2'−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、1,
1'−アゾビス(シクロヘキサン1−カルボニトリル)
や2,2'−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)、2,2'−アゾビス(2,4−ジメチル−4−メト
キシバレロニトリル)やジメチル2,2'−アゾビス(2
−メチルプロピオネート)、4,4'−アゾビス(4−シ
アノバレリック酸)や2,2'−アゾビス(2−ヒドロキ
シメチルプロピオニトリル)、2,2'−アゾビス[2−
(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]の如きアゾ
系化合物なども熱重合開始剤としてあげられる。
(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル(2−ヒドロキシ
−2−プロピル)ケトンやα−ヒドロキシ−α,α’−
ジメチルアセトフェノン、メトキシアセトフェノンや
2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、1
−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンや2−メチ
ル−1−[4−(メチルチオ)−フェニル]−2−モル
ホリノプロパン−1の如きアセトフェノン系開始剤、ベ
ンゾインエチルエーテルやベンゾインイソプロピルエー
テルの如きベンゾインエーテル系開始剤があげられる。
ール系開始剤、ベンゾフェノンやベンゾイル安息香酸、
3,3'−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノンの如き
ベンゾフェノン系開始剤、チオキサンソンや2−クロロ
チオキサンソン、2−メチルチオキサンソンや2,4−
ジメチルチオキサンソン、イソプロピルチオキサンソン
や2,4−ジクロロチオキサンソン、2,4−ジエチル
チオキサンソンや2,4−ジイソプロピルチオキサンソ
ンの如きチオキサンソン系開始剤、その他、カンファー
キノンやハロゲン化ケトン、アシルホスフィノキシドや
アシルホスフォナートなども光重合開始剤としてあげら
れる。
ウムや過硫酸アンモニウムや過酸化水素等、あるいはそ
れらと還元剤を併用したレドックス系開始剤などがあげ
られる。
架橋処理することもできる。その場合、分子間架橋剤に
よる架橋処理は、粘着剤の液に分子間架橋剤を配合する
方式などにより行うことができる。分子間架橋剤として
は、分子間架橋に関与するベースポリマーにおける官能
基の種類などに応じて適宜なものを用いることができ、
特に限定はない。従って公知物のいずれも用いうる。
レンジイソシアネートやトリメチロールプロパントリレ
ンジイソシアネート、ジフェニルメタントリイソシアネ
ートの如き多官能イソシアネート系架橋剤、ポリエチレ
ングリコールジグリシジルエーテルやジグリシジルエー
テル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル
の如きエポキシ系架橋剤、その他、メラミン樹脂系架橋
剤や金属塩系架橋剤、金属キレート系架橋剤やアミノ樹
脂系架橋剤などがあげられる。
における官能基の含有量などに応じて適宜に決定するこ
とができる。一般には、ベースポリマー100重量部あ
たり、0.005〜20重量部、就中0.01〜15重
量部、特に0.1〜10重量部の分子間架橋剤が用いら
れる。
要に応じて、例えば天然物や合成物の樹脂類、ガラス繊
維やガラスビーズ、金属粉やその他の無機粉末等からな
る充填剤や顔料、着色剤や酸化防止剤などの粘着層に添
加されることのある適宜な添加剤を配合することもでき
る。また微粒子を含有させて光拡散性を示す粘着層とす
ることもできる。
分子量、架橋方式や架橋度、任意成分の添加などの従来
に準じた方法で行うことができる。その場合、弾性率の
低減化は、ベースポリマーの低分子量化や架橋度の低
減、軟化剤の添加などの適宜な方式で行ってよい。
層の付設は、適宜な方式で行いうる。その例としては、
例えばトルエンや酢酸エチル等の適宜な溶剤の単独物又
は混合物からなる溶媒に粘着剤を溶解又は分散させて1
0〜40重量%程度の粘着剤液を調製し、それを流延方
式や塗工方式等の適宜な展開方式で光学フィルム素材上
に直接付設する方式、あるいは前記に準じセパレータ上
に粘着層を形成してそれを光学フィルム素材上に移着す
る方式などがあげられる。
時又は随時の直接塗工方式や移着によるラミネート方
式、直接塗工方式と移着ラミネート方式の併用などの適
宜な方式で行ってよい。重畳粘着層を光学フィルム素材
の両面に設ける場合、その表裏において異なる組成や種
類や組合せ等の重畳粘着層とすることもできる。粘着層
が表面に露出する場合には、実用に供するまでの間その
表面をセパレータ等で保護しておくことが好ましい。
て、保護フィルム等の各種のフィルム素材の積層には、
上記した光学フィルム素材に付設する粘着層に準じたも
のを使用することが、耐湿熱性や光学機能維持性等の点
より好ましい。
形成などの適宜な用途に用いうる。液晶表示装置の形成
は、本発明による光学フィルムをその粘着層を介して液
晶セルの片側又は両側に貼着することにより行うことが
できる。その貼着に際しては、偏光フィルムや位相差フ
ィルム等が所定の配置位置となるように行われ、その配
置位置は従来に準じることができる。
る光学フィルムの配置例を示した。5が液晶セルであ
り、その他の符号は上記に準じる。なお図3に例示の装
置は、偏光フィルム21に反射層23を設けてなる反射
型のものであり、このように反射層は液晶セルの片側の
外側に配置される。
22を用いたものである。位相差フィルムは、着色防止
や視角範囲の拡大等を目的に液晶セルの位相差を補償す
るためなどに用いられる。その場合、偏光フィルムと積
層してなる楕円偏光フィルムとして用いることもでき
る。
湾曲面や大面積面等への適用が容易であり、任意な液晶
セル、例えば薄膜トランジスタ型に代表されるアクティ
ブマトリクス駆動型のもの、ツイストネマチック型やス
ーパーツイストネマチック型に代表される単純マトリク
ス駆動型のものなどの適宜なタイプの液晶セルに適用し
て種々の液晶表示装置を形成することができる。
容器に、アクリル酸イソオクチル99.7部(重量部、
以下同じ)、6−ヒドロキシヘキシルアクリレート0.
3部、及び2,2'−アゾビスイソブチロニトリル0.3
を酢酸エチルと共に加えて窒素ガス気流下、60℃で4
時間反応させた後、その反応液に酢酸エチルを加えて、
固形分濃度30重量%のアクリル系重合体溶液を得、そ
れに固形分100部あたり0.2部のトリメチロールプ
ロパントリレンジイソシアネートと0.1部のγ−グリ
シドキシプロピルメトキシシランを配合したアクリル系
粘着剤(A)、及び0.05部のトリメチロールプロパ
ントリレンジイソシアネートと0.1部のγ−グリシド
キシプロピルメトキシシランを配合したアクリル系粘着
剤(B)を得た。なお前記のアクリル系重合体の重量平
均分子量は、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィ
ーによるポリスチレン換算(以下同じ)で194万であ
り、官能基濃度は0.17×1/104モル/gであっ
た。
リエステルフィルムからなるセパレータに塗工し150
℃で5分間加熱処理して厚さ5μmの最外粘着層を形成
した後、その上に前記に準じてアクリル系粘着剤(B)
からなる厚さ20μmの内側粘着層を形成し、その重畳
粘着層を偏光フィルム(日東電工社製、NPF−G12
25DUNAGS1)の片面に移着して光学フィルムを
得た。
ドロキシブチルアクリレート0.2部を用いて重量平均
分子量170万、官能基濃度0.14×1/104モル
/gのアクリル系重合体を得、その容液にトリメチロー
ルプロパントリレンジイソシアネートを0.3部(最外
粘着層用)又は0.2部(内側粘着層用)加えてアクリ
ル系粘着剤を調製し、それを用いて重畳粘着層を形成し
たほかは実施例1に準じて光学フィルムを得た。
を用いて実施例1に準じ重量平均分子量145万、官能
基濃度6.9×1/104モル/gのアクリル系重合体
を得、その容液にトリメチロールプロパントリレンジイ
ソシアネートを0.2部加えてアクリル系粘着剤(C)
を調製し、それを内側粘着層の形成に用いて重畳粘着層
を形成したほかは実施例1に準じて光学フィルムを得
た。
アクリル系粘着剤(A)からなる内側粘着層とで重畳粘
着層を形成したほかは実施例1に準じて光学フィルムを
得た。
リメチロールプロパントリレンジイソシアネートの使用
量を0.8部としたアクリル系粘着剤からなる最外粘着
層とで重畳粘着層を形成したほかは実施例1に準じて光
学フィルムを得た。
mm)を形成し、それを引張り試験装置(島津製作所製)
用いて、引張り速度300mm、チャック間隔10mmの条
件で90℃における応力−歪曲線を求め、1000%モ
ジュラス(1000%歪時の応力)を調べた。
5μmのポリエステルフィルム上に形成して幅20mmに
切断し、それをガラス板に2kgのゴムローラを一往復
させる方式で圧着し、50℃、5気圧のオートクレーブ
中に30分間放置して接着状態を熟成した後、90度剥
離接着力(剥離速度100mm/分、25℃)を調べた。
フィルムをその粘着層を介して厚さ1.1mmのガラス板
に接着した後、光学フィルムを剥離してその際の作業性
を次の基準で判定した。 良好:剥離作業に特に問題がなかった場合 不良:剥離作業に少し強めの抵抗感が認めらた場合 不適:剥離作業に著しい抵抗感か、ガラス板に糊残りが
認められた場合
フィルムをその粘着層を介して厚さ1.1mmのガラス板
(光学フィルムより各辺10mmずつ大サイズのもの、以
下同じ)に接着し、50℃、5気圧のオートクレーブ中
に30分間放置して接着状態を熟成した後、90℃の雰
囲気中で1000時間加熱して発泡、剥がれ、反りの有
無を目視観察し、次の基準で判定した。
めらた場合 (2)剥がれ 良好:剥がれが認められない場合 不良:視認性に影響しない剥がれが認めらた場合 不適:視認性に影響する剥がれが認めらた場合 (3)反り 良好:ガラス板の反りが0.5mm未満の場合 不良:ガラス板の反りが0.5〜1mm未満の場合 不適:ガラス板の反りが1mm以上の場合
間としたほかは前記の耐熱性に準じて発泡、剥がれ、反
りの有無を判定した。
フィルムをその粘着層を介して厚さ1.1mmのガラス板
の両面に表裏で吸収軸が直交するように接着し、50
℃、5気圧のオートクレーブ中に30分間放置して接着
状態を熟成した後、90℃の雰囲気中で1000時間加
熱し、バックライト上で視認性に影響する偏光度の低下
の有無を調べ、次の基準で判定した。 良好:全体に視認性に影響する偏光度の低下が認められ
ない場合 不良:視認性に影響する偏光度の低下(端部)が認めらた
場合
層を介して液晶セルに接着後、セルを損傷させずに容易
に剥離でき、しかも液晶セルに対し安定した接着力を示
して加熱加湿処理しても発泡や剥がれ、光学特性の低下
やセルの反りを生じないことがわかる。
Claims (4)
- 【請求項1】 光学フィルム素材の片面又は両面に粘着
層の重畳層を有してなり、その最外の粘着層が官能基濃
度5×1/104モル/g以下のアクリル系重合体をベ
ースポリマーとすると共に、その最外粘着層の内側に弾
性率がより小さい粘着層を有することを特徴とする光学
フィルム。 - 【請求項2】 請求項1において、官能基がカルボキシ
ル基、水酸基、エポキシ基、アミド基、イミド基、スル
ホン酸基又はリン酸基の1種又は2種以上であり、光学
フィルム素材が偏光フィルム、反射型偏光フィルム又は
位相差フィルムである光学フィルム。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、光学フィルム
素材が請求項1又は2に記載の粘着層を介して、偏光フ
ィルムと位相差フィルムを積層した楕円偏光フィルム、
又は反射型偏光フィルムと位相差フィルムを積層した反
射型楕円偏光フィルムである光学フィルム。 - 【請求項4】 液晶セルの片側又は両側に請求項1〜3
に記載の光学フィルムの少なくとも1枚が貼着されてな
ることを特徴とする液晶表示装置。
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ID=16750237
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