JP2007045967A - 反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシート - Google Patents

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Abstract

【課題】 耐落下衝撃性および耐反発性が優れ、且つ反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシートを提供する。
【解決手段】 反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシートは、基材の少なくとも一方の面に粘着剤層を有しており、且つ少なくとも一方の面の反射率が60(%)以上、及び/又は、透過率が0.3(%)以下の特性を有する反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシートであって、基材の少なくとも一方の面に形成された粘着剤層が、粘着成分としての樹脂成分が架橋された構成を有している架橋系粘着剤層と、該架橋系粘着剤層よりも架橋の程度が低い構成を有している粘着剤層とを有する多層構造を有しており、且つ、架橋系粘着剤層の表面が粘着面となっていることを特徴とする。
【選択図】 なし

Description

本発明は、反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシートに関する。
いわゆる「携帯電話」などでは、表示画面に関する液晶表示モジュールユニットと、バックライトユニットとが、粘着テープ又はシートで固定されており、このような粘着テープ又はシートとして、反射性や遮光性を有している粘着テープ又はシートが用いられている(特許文献1〜12参照)。
特開2004−59723号公報 特開2002−235053号公報 特開2002−350612号公報 特開2004−161955号公報 特開2004−184443号公報 特開2004−231736号公報 特開2004−231737号公報 特開2004−156015号公報 特開2004−244499号公報 特開2002−249741号公報 特開2004−53759号公報 特開2002−23663号公報
従来の反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシートとしては、液晶表示モジュールユニットと、バックライトユニットとの固定の際に用いられる場合、通常、基材の少なくとも一方の面(片面または両面)に粘着剤層が形成された構成を有し、且つ反射性層及び/又は遮光性層を有している反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシート(「反射遮光性粘着テープ又はシート」と称する場合がある)が用いられている。液晶表示モジュールとしては、通常、表面がガラス基材表面となっている液晶表示モジュールが用いられているため、反射遮光性粘着テープ又はシートとしては、ガラスに対して良好な接着性を有しているものが広く用いられている。そのため、従来の反射遮光性粘着テープ又はシートは、偏光板(特に、日東電工株式会社製の商品名「APCFH1」)に対しては接着性が低く、偏光板の表面に貼着させた場合、落下等の衝撃により容易に剥がれてしまうので、優れた耐落下衝撃性を有している反射遮光性粘着テープ又はシートが求められている。
また、液晶表示モジュールには、FPCが接続されており、該FPCは、いわゆる「携帯電話」などでは、通常、屈曲された状態で用いられている。そのため、反射遮光性粘着テープ又はシートは、液晶表示モジュールの表面に貼着されている場合、通常、反射遮光性粘着テープ又はシートの端部はFPCにも貼着しているので、反射遮光性粘着テープ又はシートも、FPCとともに屈曲された状態となっている。そのため、反射遮光性粘着テープ又はシートは、屈曲に対する反発性(反発力)により、剥がれやすくなっており、優れた耐反発性を有している反射遮光性粘着テープ又はシートが求められている。
このように、反射遮光性粘着テープ又はシートとしては、耐落下衝撃性および耐反発性がともに優れているものが求められているが、耐落下衝撃性と、耐反発性とは、トレードオフの関係(二律背反の関係)にあり、耐落下衝撃性を高めると耐反発性が低下し、一方、耐反発性を高めると耐落下衝撃性が低下してしまい、耐落下衝撃性および耐反発性がともに優れている反射遮光性粘着テープ又はシートが得られていないのが実状である。
従って、本発明の目的は、耐落下衝撃性および耐反発性が優れ、且つ反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシートを提供することにある。
本発明者らは、上記の目的を達成するため鋭意検討した結果、反射遮光性粘着テープ又はシートにおける基材の少なくとも一方の面に形成された粘着剤層として、特定の層構成を有する粘着剤層を用いると、反射遮光性粘着テープ又はシートに優れた耐落下衝撃性および耐反発性を付与させることができることを見出した。本発明はこれらの知見に基づいて完成されたものである。
すなわち、本発明は、基材の少なくとも一方の面に粘着剤層を有しており、且つ少なくとも一方の面の反射率が60(%)以上、及び/又は、透過率が0.3(%)以下の特性を有する反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシートであって、基材の少なくとも一方の面に形成された粘着剤層が、粘着成分としての樹脂成分が架橋された構成を有している架橋系粘着剤層と、該架橋系粘着剤層よりも架橋の程度が低い構成を有している粘着剤層とを有する多層構造を有しており、且つ、架橋系粘着剤層の表面が粘着面となっていることを特徴とする反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシートを提供する。
本発明の反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシートは、基材の少なくとも一方の面に形成された粘着剤層が、表面側の架橋系粘着剤層と、基材側の架橋の程度が低い構成を有している粘着剤層とによる2層構造を有していることが好ましい。
本発明では、架橋系粘着剤層と、架橋の程度が低い構成を有している粘着剤層との間に、各粘着剤層中の成分の移行を抑制又は防止するバリア層が設けられていてもよく、該バリア層としては、ポリエステル製バリア層が好適である。バリア層の厚みは0.1〜30μmであることが好ましい。
また、架橋の程度が低い構成を有している粘着剤層を構成する樹脂成分は、ガラス転移温度が−40℃以下のポリマー成分であることが好ましい。
遮光性層は黒色を呈している黒色層であることが好ましく、また、黒色を呈している粘着剤層であってもよい。反射性層は白色を呈している白色層であることが好ましく、また、白色を呈している粘着剤層であってもよい。
このような反射遮光性粘着テープ又はシートは、液晶表示モジュールユニットと、バックライトユニットとの固定に好適に用いることができる。
本発明は、また、液晶表示モジュールユニットと、バックライトユニットとを有している液晶表示装置であって、液晶表示モジュールユニットと、バックライトユニットとが、前記反射遮光性粘着テープ又はシートにより固定されていることを特徴とする液晶表示装置を提供する。
本発明の反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシートによれば、前記構成を有しているので、耐落下衝撃性および耐反発性が優れている。そのため、本発明の反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシートは、接着性が低い偏光板に対して用いられた際に落下により衝撃が加えられても、また、屈曲された状態で用いられても、接着状態を有効に保持することができる。
本発明の反射遮光性粘着テープ又はシート(反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシート)は、基材の少なくとも一方の面に粘着剤層を有しており、且つ少なくとも一方の面の反射率が60(%)以上、及び/又は、透過率が0.3(%)以下の特性を有しており、さらに、基材の少なくとも一方の面に形成された粘着剤層が、粘着成分としての樹脂成分が架橋された構成を有している架橋系粘着剤層と、該架橋系粘着剤層よりも架橋の程度が低い構成を有している粘着剤層(「低架橋系粘着剤層」と称する場合がある)とを有する多層構造を有しているとともに、架橋系粘着剤層の表面が粘着面となっていることを特徴としている。
このように、反射遮光性粘着テープ又はシートは、架橋系粘着剤層および低架橋系粘着剤層を有する多層構造の粘着剤層を有しており、且つ粘着面が架橋系粘着剤層の表面となっているので、耐落下衝撃性および耐反発性がともに優れている。具体的には、表面側に架橋系粘着剤層が形成されているので、被着体に対する界面の結合性が高められており、反射遮光性粘着テープ又はシートは、屈曲した状態であっても接着状態を有効に保持することができる。また、内面側に低架橋系粘着剤層が形成されているので、落下による衝撃を低架橋系粘着剤層が吸収することができ、反射遮光性粘着テープ又はシートは、落下により衝撃が加えられても接着状態を有効に保持することができる。
従って、本発明の反射遮光性粘着テープ又はシートは、下記の特性(A)および特性(B)を有することができる。
特性(A):反射遮光性粘着テープ又はシートを、外辺:29mm×39mm且つ幅:2mm(すなわち、内辺:25mm×35mm)のサイズの額縁状形状に加工して、下記の被着体A及び/又は被着体Bに貼着させて、23±2℃で24時間放置させた後、ステンレス板(70mm×90mm、厚さ:2mm、中央部に直径:20mmの穴が開いている)により100gの荷重を付加させた状態で、0.5mの高さから繰り返し落下させた際に、反射遮光性粘着テープ又はシートが、いずれの被着体からも剥がれない落下の回数が、11回以上(好ましくは20回以上、さらに好ましくは30回以上)である特性
・被着体A:ポリカーボネート板(35mm×45mm、厚さ:2mm)上に貼付されている偏光板(商品名「APCFH1」日東電工株式会社製;35mm×45mm、厚さ:0.12mm)
・被着体B:ポリカーボネート板(60mm×80mm、厚さ:2mm)
特性(B):反射遮光性粘着テープ又はシートを、4mm×10mmのサイズの形状に加工して、10mm×100mm且つ厚さ:約115μmのサイズのFPC(ポリイミドフィルム製;商品名「FPCピッチサンプルカタメン4」日東電工株式会社製)の一方の端部側に貼着されている偏光板(商品名「APCFH1」日東電工株式会社製;10mm×35mm、厚さ:0.12mm)上に、偏光板が貼着されている側の端部から20mmの位置に、架橋系粘着剤層が表面に露出する形態で貼着させた後、FPCの他方の端部が、偏光板上の反射遮光性粘着テープ又はシートに貼着されるように、ループ状に曲げて、FPCの他方の端部側の部位を、反射遮光性粘着テープ又はシートの架橋系粘着剤層上に、ミニローラーを用いて貼着させて、23±2℃で24時間の放置条件で放置させた際に、反射遮光性粘着テープ又はシートが偏光板から剥がれた距離又はFPCが反射遮光性粘着テープ又はシートから剥がれた距離が、1.0mm以下(好ましくは0.5mm以下、さらに好ましくは0.3mm以下、特に好ましくは0.1mm以下)である特性
本発明では、反射遮光性粘着テープ又はシートは、前記特性(A)に代えて、下記の特性(A1)又は特性(A2)を有していることが好ましい。
特性(A1):反射遮光性粘着テープ又はシートを、外辺:29mm×39mm且つ幅:2mm(すなわち、内辺:25mm×35mm)のサイズの額縁状形状に加工して、下記の被着体A及び/又は被着体Bに貼着させて、23±2℃で24時間放置させた後、ステンレス板(70mm×90mm、厚さ:2mm、中央部に直径:20mmの穴が開いている)により100gの荷重を付加させた状態で、1.0mの高さから繰り返し落下させた際に、反射遮光性粘着テープ又はシートが、いずれの被着体からも剥がれない落下の回数が、10回以上(好ましくは20回以上、さらに好ましくは30回以上)である特性
・被着体A:ポリカーボネート板(35mm×45mm、厚さ:2mm)上に貼付されている偏光板(商品名「APCFH1」日東電工株式会社製;35mm×45mm、厚さ:0.12mm)
・被着体B:ポリカーボネート板(60mm×80mm、厚さ:2mm)
特性(A2):反射遮光性粘着テープ又はシートを、外辺:29mm×39mm且つ幅:2mm(すなわち、内辺:25mm×35mm)のサイズの額縁状形状に加工して、下記の被着体A及び/又は被着体Bに貼着させて、23±2℃で24時間放置させた後、ステンレス板(70mm×90mm、厚さ:2mm、中央部に直径:20mmの穴が開いている)により100gの荷重を付加させた状態で、1.5mの高さから繰り返し落下させた際に、反射遮光性粘着テープ又はシートが、いずれの被着体からも剥がれない落下の回数が、10回以上(好ましくは20回以上、さらに好ましくは30回以上)である特性
・被着体A:ポリカーボネート板(35mm×45mm、厚さ:2mm)上に貼付されている偏光板(商品名「APCFH1」日東電工株式会社製;35mm×45mm、厚さ:0.12mm)
・被着体B:ポリカーボネート板(60mm×80mm、厚さ:2mm)
また本発明では、反射遮光性粘着テープ又はシートは、前記特性(B)に代えて、下記の特性(B1)を有していることが好ましい。
特性(B1):反射遮光性粘着テープ又はシートを、4mm×10mmのサイズの形状に加工して、10mm×100mm且つ厚さ:約115μmのサイズのFPC(ポリイミドフィルム製;商品名「FPCピッチサンプルカタメン4」日東電工株式会社製)の一方の端部側に貼着されている偏光板(商品名「APCFH1」日東電工株式会社製;10mm×35mm、厚さ:0.12mm)上に、偏光板が貼着されている側の端部から20mmの位置に、架橋系粘着剤層が表面に露出する形態で貼着させた後、FPCの他方の端部が、偏光板上の反射遮光性粘着テープ又はシートに貼着されるように、ループ状に曲げて、FPCの他方の端部側の部位を、反射遮光性粘着テープ又はシートの架橋系粘着剤層上に、ミニローラーを用いて貼着させて、80±2℃で24時間の放置条件で放置させた際に、反射遮光性粘着テープ又はシートが偏光板から剥がれた距離又はFPCが反射遮光性粘着テープ又はシートから剥がれた距離が、1.0mm以下(好ましくは0.5mm以下、さらに好ましくは0.3mm以下、特に好ましくは0.1mm以下)である特性
さらにまた、本発明では、反射遮光性粘着テープ又はシートは、前記特性(A)に代えて、下記の特性(C)を有していてもよい。
特性(C):反射遮光性粘着テープ又はシートを、外辺:29mm×39mm且つ幅:2mm(すなわち、内辺:25mm×35mm)のサイズの額縁状形状に加工して、下記の被着体A及び/又は被着体Bに貼着させて、23±2℃で24時間放置させた後、ステンレス板(70mm×90mm、厚さ:2mm、中央部に直径:20mmの穴が開いている)により100gの荷重を付加させた状態で、30回以上繰り返し落下させた際に、反射遮光性粘着テープ又はシートが、いずれの被着体からも剥がれない落下時の高さが、0.5m以上(好ましくは1.0m以上、さらに好ましくは1.5m以上)である特性
・被着体A:ポリカーボネート板(35mm×45mm、厚さ:2mm)上に貼付されている偏光板(商品名「APCFH1」日東電工株式会社製;35mm×45mm、厚さ:0.12mm)
・被着体B:ポリカーボネート板(60mm×80mm、厚さ:2mm)
なお、商品名「APCFH1」(日東電工株式会社製)は、偏光板の一方の面に粘着剤層が形成された構成を有しており、偏光板を、ポリカーボネート板やFPCに貼着させる際には、商品名「APCFH1」における偏光板の一方の面に形成されている粘着剤層を利用している。具体的には、特性(A)、特性(A1)、特性(A2)や特性(C)において、被着体Aは、商品名「APCFH1」(日東電工株式会社製)が、商品名「APCFH1」における偏光板の一方の面に形成されている粘着剤層を利用して、ポリカーボネート板上に貼着された構成を有している。一方、特性(B)や特性(B1)において、FPC(ポリイミドフィルム製;商品名「FPCピッチサンプルカタメン4」日東電工株式会社製)の一方の端部側に貼着されている偏光板(商品名「APCFH1」日東電工株式会社製)は、商品名「APCFH1」(日東電工株式会社製)が、商品名「APCFH1」における偏光板の一方の面に形成されている粘着剤層を利用して、FPC(商品名「FPCピッチサンプルカタメン4」日東電工株式会社製)の一方の端部側に貼着された構成を有している。
また、特性(A)、特性(A1)、特性(A2)、特性(C)の測定において、反射遮光性粘着テープ又はシートが、両面に、架橋系粘着剤層および低架橋系粘着剤層を有する多層構造の粘着剤層を有している形態の両面粘着テープ又はシートである場合、一方の粘着面を、ポリカーボネート板上に貼着されている偏光板(すなわち、被着体Aの偏光板)に貼着させ、他方の粘着面をポリカーボネート板(すなわち、被着体B)に貼着させることにより、測定することができる。
さらに、特性(B)、特性(B1)の測定において、反射遮光性粘着テープ又はシートが、片面のみに、架橋系粘着剤層および低架橋系粘着剤層を有する多層構造の粘着剤層を有している形態の粘着テープ又はシートである場合、粘着剤により基材側の面をFPCに貼着させることにより測定することができ、一方、両面に、架橋系粘着剤層および低架橋系粘着剤層を有する多層構造の粘着剤層を有している形態の両面粘着テープ又はシートである場合、一方の粘着面を、FPCに貼着されている偏光板に貼着させることにより測定することができる。
具体的には、特性(A)、特性(A1)、特性(A2)、特性(C)は、反射遮光性粘着テープ又はシートが、両面に、架橋系粘着剤層および低架橋系粘着剤層を有する多層構造の粘着剤層を有している形態の両面粘着テープ又はシートである場合、下記の耐落下衝撃性試験により求めることができる。
[耐落下衝撃性試験]
反射遮光性粘着テープ又はシートを、外辺:29mm×39mm且つ幅:2mm(すなわち、内辺:25mm×35mm)のサイズの額縁状形状(口字状形状)となるように加工(切断加工や打ち抜き加工等による加工)して、図1で示される形状の反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片を作製する。被着体として、図2で示される形状又は構造の被着体A[すなわち、ポリカーボネート板(35mm×45mm、厚さ:2mm)上に端部が一致する形態で粘着剤層を利用して貼付されている偏光板(商品名「APCFH1」日東電工株式会社製;35mm×45mm、厚さ:0.12mm)]と、図3で示される形状又は構造の被着体B[すなわち、ポリカーボネート板(60mm×80mm、厚さ:2mm)]とを用いる。さらに、図4で示される形状又は構造のステンレス板(70mm×90mm、厚さ:2mm、中央部に直径:20mmの穴が開いている;重量:100g)を用いる。反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片を、一方の面が被着体Aの偏光板の表面に接触し、他方の面が被着体Bのポリカーボネート板の表面に接触する形態で、各被着体の中央部に貼り合わせた後、反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片を介して被着体Aと被着体Bとが接着された積層体を、ステンレス板の中央部に、被着体Bのポリカーボネート板の露出している側の表面がステンレス板に接触する形態で、両面接着テープ(商品名「No.5610」日東電工株式会社製)を用いて貼り合わせて、常温(23±2℃)で24時間エージングを行う。
その後、図5で示されるように、ステンレス板側の面を下側にした状態で、0.5mの高さ(ステンレス板の表面と、落下面となるコンクリート面との間の距離)から、平坦なコンクリート面に、計30回繰り返して落下させ、反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片が偏光板又はポリカーボネート板から剥がれるまでの回数を測定する。また、0.5mの高さから30回繰り返して落下させても剥がれない場合は、落下させる高さを1.0mに代えて、前記と同様にして、1.0mの高さから、計30回繰り返して落下させ、反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片が偏光板又はポリカーボネート板から剥がれるまでの回数を測定する。さらに、1.0mの高さから30回繰り返して落下させても剥がれない場合は、落下させる高さを1.5mに代えて、前記と同様にして、1.5mの高さから、計30回繰り返して落下させ、反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片が偏光板又はポリカーボネート板から剥がれるまでの回数を測定する。
図1は耐落下衝撃性試験において用いられる反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片の形状を示す概略図であり、図1(a)は上側から見た概略上面図、図1(b)は、図1(a)におけるX−Y線で切断した際の概略断面図である。図1において、1は反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片を示す。図1で示される反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片(1)は、反射遮光性粘着テープ又はシートが、外辺:29mm×39mm、内辺:25mm×35mm、幅:2mmの額縁状形状に加工された構成を有している。
図2は耐落下衝撃性試験において用いられる被着体Aの形状又は構造を示す概略図であり、図2(a)は上側(偏光板側)から見た概略上面図、図2(b)は、図2(a)におけるX−Y線で切断した際の概略断面図である。図2において、2は被着体A、2aはポリカーボネート板、2bは偏光板を示す。図2で示される被着体A(2)は、35mm×45mmの形状に加工されたポリカーボネート板(厚さ:2mm)(2a)上に、35mm×45mmの形状に加工された偏光板(商品名「APCFH1」日東電工株式会社製;厚さ:0.12mm)(2b)が、端部が一致する形態で、粘着剤層を利用して貼付されて積層された構成を有している。なお、図2では、ポリカーボネート板上に、偏光板を貼着させる際に用いられる粘着剤層は図示されていないが、図2で示される被着体A(2)は、35mm×45mmの形状に加工された商品名「APCFH1」(日東電工株式会社製)が、商品名「APCFH1」における偏光板の一方の面に形成されている粘着剤層を利用して、35mm×45mmの形状に加工されたポリカーボネート板上に貼着された構成を有している。
図3は耐落下衝撃性試験において用いられる被着体Bの形状又は構造を示す概略図であり、図3(a)は上側から見た概略上面図、図3(b)は、図3(a)におけるX−Y線で切断した際の概略断面図である。図3において、3は被着体B、3aはポリカーボネート板を示す。図3で示される被着体B(3)は、60mm×80mmの形状に加工されたポリカーボネート板(厚さ:2mm)(3a)により形成された構成を有している。
図4は耐落下衝撃性試験において用いられるステンレス板の形状又は構造を示す概略図であり、図4(a)は上側から見た概略上面図、図4(b)は、図4(a)におけるX−Y線で切断した際の概略断面図である。図4において、4はステンレス板を示す。図4で示されるステンレス板(4)は、70mm×90mm、厚さ:2mmのステンレス板の中央部に、直径:20mmの穴が形成された構成を有している。
図5は耐落下衝撃性試験において、反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片を介して被着体Aと被着体Bとが接着され且つ被着体Bにステンレス板が貼着された構成を有する積層体を落下させる際の方法を示す概略図(概略側面図)である。図5において、5は表面が平坦なコンクリート製構造体、5aはコンクリート製構造体5の表面(コンクリート面)であり、1、2、2a、2b、3、4は前記に同じである。図5では、ステンレス板(4)側の面が下側となり且つステンレス板(4)の表面が水平方向となっている状態で、反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片(1)を介して被着体A(2)と被着体B(3)とが接着され且つ被着体B(3)にステンレス板(4)が両面接着テープ(商品名「No.5610」日東電工株式会社製)を介して貼着された構成を有する積層体を、コンクリート製構造体(5)の表面(5a)に、垂直方向に落下させる状態を示している。なお、コンクリート製構造体(5)の厚さは特に制限されないが、コンクリート製構造体(5)の表面(5a)は平坦になっていることが重要である。なお、図5では、被着体B(3)にステンレス板(4)を貼着させる際に用いられる両面接着テープ(商品名「No.5610」日東電工株式会社製)は図示されていないが、被着体B(3)とステンレス板(4)とは、両面接着テープ(商品名「No.5610」日東電工株式会社製)により貼着されている。
なお、反射遮光性粘着テープ又はシートが、片面のみに、架橋系粘着剤層および低架橋系粘着剤層を有する多層構造の粘着剤層を有している形態の粘着テープ又はシートである場合、まず、反射遮光性粘着テープ又はシートを加工して、前記と同様の額縁状形状の反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片を作製した後、該反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片を、多層構造の粘着剤層の表面が、前記と同様の被着体Aの偏光板の表面に接触する形態で、被着体Aの中央部に貼り合わせ、基材側の表面が、前記と同様の被着体Bのポリカーボネート板の表面に接触する形態で、被着体Bの中央部に両面接着テープ(商品名「No.5610」日東電工株式会社製)を用いて貼り合わせ、その後、反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片を介して被着体Aと被着体Bとが接着された積層体を、前記と同様のステンレス板の中央部に、被着体Bのポリカーボネート板の露出している側の表面がステンレス板に接触する形態で両面接着テープ(商品名「No.5610」日東電工株式会社製)を用いて貼り合わせて、常温(23±2℃)で24時間エージングを行う。
次に、反射遮光性粘着テープ又はシートを加工して、前記と同様の額縁状形状の反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片を作製した後、該反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片を、多層構造の粘着剤層の表面が、前記と同様の被着体Bのポリカーボネート板の表面に接触する形態で、被着体Bの中央部に貼り合わせ、基材側の表面が、前記と同様の被着体Aの偏光板の表面に接触する形態で、被着体Aの中央部に両面接着テープ(商品名「No.5610」日東電工株式会社製)を用いて貼り合わせ、その後、反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片を介して被着体Aと被着体Bとが接着された積層体を、前記と同様のステンレス板の中央部に、被着体Bのポリカーボネート板の露出している側の表面がステンレス板に接触する形態で両面接着テープ(商品名「No.5610」日東電工株式会社製)を用いて貼り合わせて、常温(23±2℃)で24時間エージングを行う。
その後、前記と同様にして、図5で示されるように、ステンレス板側の面を下側にした状態で、各高さ(0.5m、1.0m、1.5m)より、平坦なコンクリート面に計30回繰り返して落下させて、反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片が偏光板又はポリカーボネート板から剥がれるまでの回数を測定することにより、特性(A)、特性(A1)、特性(A2)、特性(C)を求めることができる。
また、特性(B)、特性(B1)は、反射遮光性粘着テープ又はシートが、両面に、架橋系粘着剤層および低架橋系粘着剤層を有する多層構造の粘着剤層を有している形態の両面粘着テープ又はシートである場合、下記の耐反発性試験により求めることができる。
[耐反発性試験]
反射遮光性粘着テープ又はシートを、4mm×10mmのサイズの形状となるように加工(切断加工による加工)して、図6で示される形状の反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片を作製する。また、FPC(厚さ:115μm;ポリイミドフィルム製;商品名「FPCピッチサンプルカタメン4」日東電工株式会社製)を、10mm×100mmのサイズの形状となるように加工(切断加工による加工)して、図7で示される形状のFPC試験片を作製するとともに、偏光板(商品名「APCFH1」日東電工株式会社製;厚さ:0.12mm)を、10mm×35mmのサイズの形状となるように加工(切断加工による加工)して、図8で示される形状の偏光板試験片を作製する。その後、図9で示されるように、FPC試験片の一方の端部(長さ方向における端部)側に、偏光板試験片を、端部が一致する形態で粘着剤層を利用して貼着させ、さらに、偏光板試験片上に、FPC試験片(または偏光板試験片)の端部から20mmの位置に、反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片を貼着させる。そして、図10で示されるように、FPC試験片を、他方の端部(偏光板試験片が貼着されていない側の端部)が、偏光板試験片上の反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片に貼着されるように、ループ状に曲げて、FPC試験片の他方の端部側の部位を、反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片の架橋系粘着剤層上に、ミニローラーを用いて貼着させて、常温(23±2℃)で24時間、80℃で24時間の各放置条件で放置した後、デジタルマイクロスコープを用いて、反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片が偏光板試験片から剥がれた距離(浮いた距離)又は長さ、またはFPC試験片が反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片から距離(浮いた距離)又は長さを測定する。
図6は耐反発性試験において用いられる反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片の形状を示す概略図であり、上側から見た概略上面図である。図6において、6は反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片を示す。図6で示される反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片(6)は、反射遮光性粘着テープ又はシートが、4mm×10mmの形状に加工された構成を有している。
図7は耐反発性試験において用いられるFPC試験片の形状を示す概略図であり、上側から見た概略上面図である。図7において、7はFPC試験片を示す。図7で示されるFPC試験片(7)は、ポリイミドフィルム製のFPC(厚さ:115μm;商品名「FPCピッチサンプルカタメン4」日東電工株式会社製)が、10mm×100mmの形状に加工された構成を有している。
図8は耐反発性試験において用いられる偏光板試験片の形状を示す概略図であり、上側から見た概略上面図である。図8において、8は偏光板試験片を示す。図8で示される偏光板試験片(8)は、偏光板(商品名「APCFH1」日東電工株式会社製;厚さ:0.12mm)が、10mm×35mmの形状に加工された構成を有している。なお、図8では、10mm×35mmの形状に加工された構成の偏光板試験片(8)における一方の面に形成されている粘着剤層は図示されていないが、図8で示される商品名「APCFH1」(日東電工株式会社製)による偏光板試験片(8)は、一方の面に粘着剤層が形成された構成を有している。
図9は耐反発性試験において用いられる、反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片、偏光板試験片およびFPC試験片の積層体を示す概略図であり、図9(a)は上側(偏光板試験片や反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片が貼着されている側)から見た概略上面図、図9(b)は側面側(長さ方向に平行な方向における側面側)から見た概略側面図である。図9において、7aはFPC試験片7の一方の端部、7bはFPC試験片7の他方の端部、9は反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片6、偏光板試験片8およびFPC試験片7の積層体であり、6、7、8は前記に同じである。図9では、FPC試験片(7)上に、FPC試験片(7)の一方の端部(7a)側に、偏光板試験片(8)が、商品名「APCFH1」における偏光板の一方の面に形成されている粘着剤層を利用して貼着され、該偏光板試験片(8)上に、FPC試験片(7)の端部(7a)から20mmの位置に、反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片(6)が貼着され、反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片(6)、偏光板試験片(8)およびFPC試験片(7)の積層体(9)が形成されている。
図10は耐反発性試験において、反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片、偏光板試験片およびFPC試験片の積層体をループ状に曲げて耐反発性を評価する際の方法を示す概略図(概略側面図)である。図10において、6、7、7a、7b、8は前記に同じである。図10では、図9で示される積層体(9)[すなわち、反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片(6)、偏光板試験片(8)およびFPC試験片(7)の積層体]の他方の端部7bが、偏光板試験片(8)上に貼着されている反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片(6)に貼着されるように、ループ状に曲げられて、FPC試験片(7)の他方の端部(7b)側の部位が、反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片(6)の架橋系粘着剤層上に貼着されている状態を示している。
なお、反射遮光性粘着テープ又はシートが、片面のみに、架橋系粘着剤層および低架橋系粘着剤層を有する多層構造の粘着剤層を有している形態の粘着テープ又はシートである場合、まず、反射遮光性粘着テープ又はシートを加工して、前記と同様の形状の反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片を作製した後、該反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片を、前記と同様のFPC試験片の一方の端部(長さ方向における端部)側に、端部が一致する形態で粘着剤層を利用して貼着された偏光板試験片上に、FPC試験片(または偏光板試験片)の端部から20mmの位置に、反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片における多層構造の粘着剤層の表面が偏光板試験片に接触する形態で、貼着させる。その後、前記と同様にして、FPC試験片を、他方の端部(偏光板試験片が貼着されていない側の端部)が、偏光板試験片上の反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片に貼着されるように、ループ状に曲げて、FPC試験片の他方の端部側の部位を、反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片の基材の表面上に、両面接着テープ(商品名「No.5610」日東電工株式会社製)を用い、且つミニローラーを用いて貼着させて、前記と同様の条件[常温(23±2℃)で24時間、80℃で24時間の各放置条件]で放置させる。
次に、反射遮光性粘着テープ又はシートを加工して、前記と同様の形状の反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片を作製した後、該反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片を、前記と同様のFPC試験片の一方の端部(長さ方向における端部)側に、端部が一致する形態で粘着剤層を利用して貼着された偏光板試験片上に、FPC試験片(または偏光板試験片)の端部から20mmの位置に、反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片における基材の表面が偏光板試験片に接触する形態で(すなわち、架橋系粘着剤層が表面に露出する形態で)、両面接着テープ(商品名「No.5610」日東電工株式会社製)を用いて貼着させる。その後、前記と同様にして、FPC試験片を、他方の端部(偏光板試験片が貼着されていない側の端部)が、偏光板試験片上の反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片に貼着されるように、ループ状に曲げて、FPC試験片の他方の端部側の部位を、反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片の多層構造の粘着剤層の表面上に、ミニローラーを用いて貼着させて、前記と同様の条件[常温(23±2℃)で24時間、80℃で24時間の各放置条件]で放置させる。
その後、前記と同様にして、デジタルマイクロスコープを用いて、反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片が偏光板試験片から剥がれた距離(浮いた距離)又は長さ、またはFPC試験片が反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片から距離(浮いた距離)又は長さを測定することにより、特性(B)、特性(B1)を求めることができる。
なお、本発明の反射遮光性粘着テープ又はシートは、基材の片面又は両面に粘着剤層を有しており、且つ少なくとも一方の面の反射率が60(%)以上となっている特性、及び/又は、透過率が0.3(%)以下となっている特性を有している。反射遮光性粘着テープ又はシートが、少なくとも一方の面の反射率が60(%)以上となっている特性を有している場合、反射率が60(%)以上となっている面における反射率としては、60(%)以上[例えば、60〜100(%)]であれば特に制限されないが、高ければ高いほど好ましい。反射遮光性粘着テープ又はシートにおいて、反射率が60(%)以上となっている面における反射率としては、好ましくは70(%)以上[さらに好ましくは80(%)以上]である。
なお、反射遮光性粘着テープ又はシートにおける所定の面の反射率(拡散反射率)(%)は、島津製作所製の分光光度計(装置名「MPS−2000」)を用いて、波長が550nmの光を反射遮光性粘着テープ又はシートの一方の面側(所定の面側)から照射して、前記光を照射した面で反射した光の強度を測定することにより求められる。
また、反射遮光性粘着テープ又はシートが、透過率が0.3(%)以下となっている特性を有している場合、反射遮光性粘着テープ又はシートの透過率としては、0.3(%)以下[0〜0.3(%)]であれば特に制限されないが、低ければ低いほど好ましい。反射遮光性粘着テープ又はシートの透過率としては、好ましくは0.1(%)以下[さらに好ましくは0.05(%)以下]であり、中でも0.03(%)以下[特に0.01(%)以下]であることが好適である。
なお、反射遮光性粘着テープ又はシートの透過率(%)は、日立製作所製の分光光度計(装置名「U4100型分光光度計」)を用いて、波長が550nmの光を反射遮光性粘着テープ又はシートの一方の面側から照射して、他方の面側に透過した光の強度を測定することにより求められる。
(架橋系粘着剤層)
架橋系粘着剤層は、粘着剤層中の粘着成分としての樹脂成分が架橋された構成を有している粘着剤層であれば特に制限されない。架橋系粘着剤層は、単層、多層のいずれの形態を有していてもよい。なお、架橋系粘着剤層は、表面側から、内面側(基材側)に位置している低架橋系粘着剤層にかけて、架橋の程度(架橋密度)が連続的に又は段階的に変化している(例えば、減少している)構成を有していてもよい。
架橋系粘着剤層における粘着剤としては、特に制限されず、例えば、ウレタン系粘着剤、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ポリアミド系粘着剤、エポキシ系粘着剤、ビニルアルキルエーテル系粘着剤、フッ素系粘着剤などの公知の粘着剤が挙げられる。従って、架橋系粘着剤層中の粘着成分としての樹脂成分としては、前記例示の粘着剤における粘着成分としての樹脂成分(ベースポリマーなど)が挙げられる。
なお、粘着剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、粘着剤は、いずれの形態を有している粘着剤であってもよく、例えば、エマルジョン型粘着剤、溶剤型粘着剤、熱溶融型粘着剤(ホットメルト型粘着剤)などが挙げられる。
粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤を好適に用いることができ、特にアクリル系粘着剤が好適である。アクリル系粘着剤は、アクリル系重合体を主成分又はベースポリマーとして含んでいる。従って、架橋系粘着剤層がアクリル系粘着剤により形成されている場合、粘着成分としての樹脂成分はアクリル系重合体である。
アクリル系粘着剤におけるアクリル系重合体としては、特に制限されないが、主構成単量体成分(モノマー主成分)として、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステル)が用いられていることが好ましい。具体的には、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸s−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸イソアミル、(メタ)アクリル酸ネオペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ドデシルなどが挙げられる。(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
アクリル系重合体を構成するモノマー成分としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステルをモノマー主成分としていれば、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重合が可能な他のモノマー成分(「共重合性モノマー成分」と称する場合がある)が用いられていてもよい。特に、架橋系粘着剤層では、粘着成分としてのアクリル系重合体が架橋されているので、共重合性モノマー成分として、アクリル系重合体に架橋点を導入させるための官能基含有モノマー成分(架橋性官能基含有モノマー成分)が用いられていることが重要である。架橋性官能基含有モノマー成分等の共重合性モノマー成分は単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
なお、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、アクリル系重合体を構成するモノマー成分全モル数に対して50モル%以上(好ましくは70〜99モル%、さらに好ましくは90〜98モル%)の割合で用いることが好ましい。(メタ)アクリル酸アルキルエステルの割合が、アクリル系重合体を構成するモノマー成分全モル数に対して50モル%未満であると、アクリル系重合体としての特性(粘着性など)が発現しにくくなる場合がある。
具体的には、架橋性官能基含有モノマー成分としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重合が可能であり、且つ架橋点となる官能基を有しているモノマー成分であれば特に制限されない。このような架橋性官能基含有モノマー成分(特に、アクリル系重合体に熱架橋する架橋点を導入させるための熱架橋性官能基含有モノマー成分)としては、各種の官能基含有モノマー成分から適宜選択することができ、例えば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イソクロトン酸等のカルボキシル基含有モノマー又はその酸無水物(無水マレイン酸、無水イコタン酸など);(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル等の(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルの他、ビニルアルコール、アリルアルコールなどの水酸基含有モノマー;(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メチロールプロパン(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミドなどのアミド系モノマー;(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸t−ブチルアミノエチルなどのアミノ基含有モノマー;(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸メチルグリシジルなどのエポキシ基含有モノマー;アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのシアノ含有モノマー;N−ビニル−2−ピロリドン、N−メチルビニルピロリドン、N−ビニルピリジン、N−ビニルピペリドン、N−ビニルピリミジン、N−ビニルピペラジン、N−ビニルピラジン、N−ビニルピロール、N−ビニルイミダゾール、N−ビニルオキサゾール、N−ビニルモルホリン、N−ビニルカプロラクタム、N−(メタ)アクリロイルモルホリンなどの窒素原子含有環を有するモノマーなどが挙げられる。架橋性官能基含有モノマー成分としては、アクリル酸等のカルボキシル基含有モノマー又はその酸無水物を好適に用いることができる。
架橋性官能基含有モノマー成分(特に、熱架橋性官能基含有モノマー成分)の使用量としては、アクリル系重合体を構成するモノマー成分全モル数に対して1〜30モル%(好ましくは1〜20モル%、さらに好ましくは2〜10モル%)の範囲から適宜選択することができる。
また、共重合性モノマー成分としては、アクリル系重合体の凝集力を高めるために、前述のような官能基含有モノマー成分以外に、他の共重合性モノマー成分を用いることができる。他の共重合性モノマー成分としては、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル系モノマー;スチレン、置換スチレン(α−メチルスチレン等)、ビニルトルエンなどのスチレン系モノマー;(メタ)アクリル酸シクロアルキルエステル[(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、シクロペンチルジ(メタ)アクリレートなど]や、(メタ)アクリル酸ボルニル、(メタ)アクリル酸イソボルニルなどの非芳香族性環含有(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリル酸アリールエステル[(メタ)アクリル酸フェニルなど]、(メタ)アクリル酸アリールオキシアルキルエステル[(メタ)アクリル酸フェノキシエチルなど]や、(メタ)アクリル酸アリールアルキルエステル[(メタ)アクリル酸ベンジルエステル]などの芳香族性環含有(メタ)アクリル酸エステル;エチレン、プロピレン、イソプレン、ブタジエン、イソブチレンなどのオレフィン系モノマー;塩化ビニル、塩化ビニリデン;2−(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネートなどのイソシアネート基含有モノマー;(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチルなどのアルコキシ基含有モノマー;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテルなどのビニルエーテル系モノマーの他、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレート、ジビニルベンゼン、ブチルジ(メタ)アクリレート、ヘキシルジ(メタ)アクリレートなどの多官能モノマー等が挙げられる。
一方、ゴム系粘着剤としては、天然ゴム、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SISブロック共重合体)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBSブロック共重合体)、スチレン−エチレン・ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBSブロック共重合体)、スチレン−ブタジエンゴム、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、ブチルゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンターポリマー等のゴム成分をベースポリマーとするゴム系粘着剤などが挙げられる。これらのゴム成分も架橋(架硫)されていることが重要である。
なお、粘着剤中には、必要に応じて、例えば、粘着付与樹脂、充填剤、難燃剤、老化防止剤、帯電防止剤、軟化剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、可塑剤、界面活性剤等の公知の添加剤などが含まれていてもよい。
本発明では、架橋系粘着剤層において、樹脂成分の架橋に際しては架橋剤が用いられていてもよい。樹脂成分の架橋に際して架橋剤を用いることにより、樹脂成分が所定の架橋密度で架橋された構成を有する架橋系粘着剤層を容易に形成することができる。架橋剤としては、特に制限されず、樹脂成分の種類や、架橋方法などに応じて、公知の架橋剤の中から適宜選択して用いることができる。架橋剤は、紫外線や電子線等の光線の照射により架橋反応が進行する光架橋タイプの架橋剤であってもよいが、熱により架橋反応が進行する熱架橋タイプの架橋剤を好適に用いることができる。なお、架橋剤は単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
具体的には、架橋剤としては、公知の架橋剤の中から適宜選択することができ、例えば、イソシアネート系架橋剤、メラミン系架橋剤、エポキシ系架橋剤、過酸化物系架橋剤の他、尿素系架橋剤、金属アルコキシド系架橋剤、金属キレート系架橋剤、金属塩系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、アジリジン系架橋剤、アミン系架橋剤などが挙げられ、イソシアネート系架橋剤やエポキシ系架橋剤を好適に用いることできる。
前記イソシアネート系架橋剤としては、例えば、1,2−エチレンジイソシアネート、1,4−ブチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートなどの低級脂肪族ポリイソシアネート類;シクロペンチレンジイソシアネート、シクロへキシレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネ−ト、水素添加キシレンジイソシアネ−トなどの脂環族ポリイソシアネート類;2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネートなどの芳香族ポリイソシアネート類などが挙げられ、その他、トリメチロールプロパン/トリレンジイソシアネート3量体付加物[日本ポリウレタン工業(株)製、商品名「コロネートL」]、トリメチロールプロパン/ヘキサメチレンジイソシアネート3量体付加物[日本ポリウレタン工業(株)製、商品名「コロネートHL」]なども用いられる。
また、前記エポキシ系架橋剤としては、例えば、N,N,N′,N′−テトラグリシジル−m−キシレンジアミン、ジグリシジルアニリン、1,3−ビス(N,N−グリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビタンポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、アジピン酸ジグリシジルエステル、o−フタル酸ジグリシジルエステル、トリグリシジル−トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、レゾルシンジグリシジルエーテル、ビスフェノール−S−ジグリシジルエーテルの他、分子内にエポキシ基を2つ以上有するエポキシ系樹脂などが挙げられる。
架橋剤の使用量としては、特に制限されず、架橋系粘着剤層の架橋の程度、架橋剤の種類や、樹脂成分の種類などに応じて適宜設定することができ、架橋系粘着剤層が優れた耐反発性を発揮できるような使用量であることが重要である。具体的には、架橋剤の使用量としては、例えば、樹脂成分(特に、アクリル系重合体)100重量部に対して、例えば0.01〜20重量部(好ましくは0.02〜10重量部)の範囲から選択することができる。
本発明では、架橋剤の使用量により、架橋系粘着剤層の架橋の程度をコントロールすることができる。従って、架橋系粘着剤層の架橋の程度(架橋密度など)は、架橋剤が前記範囲で使用された場合に対応した架橋の程度であってもよい。
なお、本発明では、架橋剤を用いる代わりに、あるいは、架橋剤を用いるとともに、電子線や紫外線などの照射により架橋処理を施して、架橋系粘着剤層を形成することも可能である。
架橋系粘着剤層の厚さとしては、特に制限されず、例えば、5〜50μm(好ましくは10〜35μm)の範囲から適宜選択することができる。
(低架橋系粘着剤層)
低架橋系粘着剤層は、前記架橋系粘着剤層よりも架橋の程度が低い構成を有している粘着剤層であれば特に制限されない。なお、「架橋系粘着剤層よりも架橋の程度が低い構成」には、架橋系粘着剤層よりも低い程度で架橋された構成のみならず、架橋されていない構成も含まれる。本発明では、耐落下衝撃性を高める観点などから、低架橋系粘着剤層としては、架橋の程度が極めて低い構成又は架橋されていない構成を有する低架橋系粘着剤層が好ましい。
低架橋系粘着剤層は、単層、多層のいずれの形態を有していてもよい。なお、低架橋系粘着剤層は、表面側に位置している架橋系粘着剤層側から、基材側にかけて、架橋の程度(架橋密度)が連続的に又は段階的に変化している(例えば、減少している)構成を有していてもよい。
低架橋系粘着剤層を形成するための粘着剤としては、前記架橋系粘着剤層を形成するための粘着剤として例示の粘着剤と同様のものなどが挙げられる。なお、粘着剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、粘着剤は、いずれの形態を有している粘着剤であってもよく、例えば、エマルジョン型粘着剤、溶剤型粘着剤、熱溶融型粘着剤(ホットメルト型粘着剤)などが挙げられる。
粘着剤としては、架橋系粘着剤層の場合と同様に、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤を好適に用いることができ、特にアクリル系粘着剤が好適である。このようなアクリル系粘着剤は、前記に例示のアクリル系粘着剤と同様のものが挙げられる。すなわち、低架橋系粘着剤層を形成ためのアクリル系粘着剤は、主構成単量体成分として(メタ)アクリル酸アルキルエステルが用いられ、必要に応じて共重合性モノマー成分が用いられて調製されたアクリル系重合体をベースポリマーとするアクリル系粘着剤などが挙げられる。
なお、低架橋系粘着剤層が、アクリル系粘着剤により形成され、且つ粘着成分としてのアクリル系重合体が架橋されていない構成、または、架橋の程度が、架橋系粘着剤層のアクリル系重合体よりも低い構成を有している場合、アクリル系粘着剤としては、アクリル系重合体を構成する共重合性モノマー成分として、アクリル系重合体に架橋点を導入させるための架橋性官能基含有モノマー成分が用いられておらず、または、架橋性官能基含有モノマー成分の割合が、架橋系粘着剤層のアクリル系重合体で用いられている架橋性官能基含有モノマー成分の割合よりも少なく、且つ架橋剤が用いられていない、または、架橋剤の使用量が、架橋系粘着剤層で用いられている使用量よりも少ないことが重要である。従って、架橋系粘着剤層を形成するためのアクリル系粘着剤と、低架橋系粘着剤層を形成するためのアクリル系粘着剤とは、アクリル系重合体を構成するモノマー成分として架橋性官能基含有モノマー成分が用いられておらず、またはその割合が少なく、且つ架橋剤が用いられていない、またはその割合が少ないこと以外は、同一又は同様の組成となっているアクリル系粘着剤であってもよい。
本発明では、低架橋系粘着剤層における粘着成分としての樹脂成分(特に、アクリル系重合体)が、ガラス転移温度が−40℃以下(例えば、−40〜−80℃、好ましくは−50〜−70℃)のポリマー成分であることが好ましい。このように、低架橋系粘着剤層を構成する樹脂成分として、ガラス転移温度が−40℃以下のポリマー成分を用いると、反射遮光性粘着テープ又はシートの耐落下衝撃性をより一層高めることができる。
なお、粘着剤中には、必要に応じて、例えば、粘着付与樹脂、充填剤、難燃剤、老化防止剤、帯電防止剤、軟化剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、可塑剤、界面活性剤等の公知の添加剤などが含まれていてもよい。
低架橋系粘着剤層の厚さとしては、特に制限されず、例えば、5〜80μm(好ましくは10〜60μm、さらに好ましくは20〜50μm)の範囲から適宜選択することができる。
本発明では、架橋剤の使用量により、低架橋系粘着剤層の架橋の程度をコントロールすることができる。従って、低架橋系粘着剤層の架橋の程度(架橋密度など)は、架橋剤が樹脂成分(特に、アクリル系重合体)100重量部に対して、例えば3重量部以下(0〜3重量部、好ましくは0〜1重量部、さらに好ましくは0〜0.5重量部)の範囲で使用された場合に対応した架橋の程度であってもよい。
(粘着剤層)
反射遮光性粘着テープ又はシートにおける多層構造の粘着剤層(「多層粘着剤層」と称する場合がある)としては、最表面側に位置している架橋系粘着剤層と、該架橋系粘着剤層よりも内面側(基材側)に位置している低架橋系粘着剤層とを有する多層構造を有していればよい。従って、多層粘着剤層としては、例えば、表面側の架橋系粘着剤層と、基材側の低架橋系粘着剤層とによる2層構造を有する粘着剤層の他、架橋系粘着剤層/低架橋系粘着剤層/架橋系粘着剤層の3層構造を有する粘着剤層、架橋系粘着剤層/低架橋系粘着剤層/架橋系粘着剤層/低架橋系粘着剤層の4層構造を有する粘着剤層等の3層以上の多層構造を有する粘着剤層などが挙げられる。
本発明では、多層粘着剤層における各粘着剤層(架橋系粘着剤層、低架橋系粘着剤層)は、透明な粘着剤層であってもよく、また、遮光性を有する粘着剤層(遮光性粘着剤層)や反射性を有する粘着剤層(反射性粘着剤層)であってもよい。多層粘着剤層は、すべての粘着剤層が透明な粘着剤層である場合、透明な多層粘着剤層となり、また、少なくとも1層の粘着剤層が遮光性粘着剤層である場合、遮光性を有する多層粘着剤層(「遮光性多層粘着剤層」と称する場合がある)となり、さらにまた、少なくとも1層の粘着剤層が反射性粘着剤層である場合、反射性を有する多層粘着剤層(「反射性多層粘着剤層」と称する場合がある)となり、さらに、少なくとも1層の粘着剤層が遮光性粘着剤層であり且つ少なくとも1層の粘着剤層が反射性粘着剤層である場合、遮光性および反射性を有する多層粘着剤層となる。
なお、架橋系粘着剤層や低架橋系粘着剤層等の各粘着剤層は、遮光性層(遮光性粘着剤層)としての黒色層や、反射性層(反射性粘着剤層)としての白色層または銀色層である場合、呈している色に応じた色材(黒系色材、白系色材や、銀系色材など)を含有していてもよい。具体的には、例えば、遮光性粘着剤層(遮光性を有する架橋系粘着剤層、遮光性を有する低架橋系粘着剤層)は、黒系色材を含有していてもよく、また、シアン系色材、マゼンダ系色材およびイエロー系色材の混合色材を含有していてもよい。このような黒系色材、シアン系色材、マゼンダ系色材、イエロー系色材は、遮光性層の項で例示の黒系色材、シアン系色材、マゼンダ系色材、イエロー系色材の中から適宜選択して用いることができる。また、例えば、反射性粘着剤層(反射性を有する架橋系粘着剤層、反射性を有する低架橋系粘着剤層)は、白系色材または銀系色材を含有していてもよく、このような白系色材や、銀系色材は、反射性層の項で例示の白系色材や、銀系色材の中から適宜選択して用いることができる。
また、架橋系粘着剤層や低架橋系粘着剤層等の各粘着剤層は、遮光性層(遮光性粘着剤層)としての黒色層や、反射性層(反射性粘着剤層)としての白色層または銀色層でない場合、透明性を有する粘着剤層(「透明粘着剤層」と称する場合がある)を好適に用いることができる。
本発明の反射遮光性粘着テープ又はシートは、いわゆる「携帯電話」等の電子機器における液晶表示モジュールユニットと、バックライトユニットとの固定の際などで用いられるため、適用される電子機器の電気的損傷を抑制又は防止する観点から、架橋系粘着剤層や低架橋系粘着剤層等の粘着剤層(特に、表面が粘着面となる架橋系粘着剤層)は、非導電性を有していることが好ましい。そのため、粘着剤層中に含有させる色材としては、非導電性を有する色材を用いることが望ましい。非導電性を有する色材としては、反射性層や遮光性層の項などで例示の各種色材の中から非導電性を有するものを適宜選択して用いることができる。例えば、非導電性を有し且つ遮光性を有する架橋系粘着剤層は、カーボンブラック等の導電性を有する黒系色材を用いずに、シアン系色材、マゼンダ系色材およびイエロー系色材の混合色材を用いることにより形成することができる。
本発明では、多層粘着剤層は、例えば、架橋系粘着剤層と、低架橋系粘着剤層との間に、各粘着剤層中の成分の移行を抑制又は防止するバリア層が設けられていてもよい。すなわち、バリア層は、架橋系粘着剤層と低架橋系粘着剤層との間に、架橋系粘着剤層と低架橋系粘着剤層とが直接的に接触しないように設けることができる。このように、バリア層を設けることにより、経時で、一方の粘着剤層(架橋系粘着剤層、低架橋系粘着剤層)中の成分(特に、粘着成分)が、他方の粘着剤層に移行することを効果的に抑制又は防止することができる。そのため、反射遮光性粘着テープ又はシートは、バリア層が設けられていると、長期間にわたり、耐落下衝撃性および耐反発性を優れたレベルで保持して発揮することができる。
このようなバリア層としては、粘着剤層中の成分の移行を抑制又は防止することが可能な層であれば特に制限されず、例えば、樹脂製バリア層、金属製バリア層などが挙げられるが、樹脂製バリア層が好適である。なお、バリア層は単層、多層のいずれの形態を有していてもよい。
樹脂製バリア層としては、例えば、ポリエステル製バリア層(例えば、ポリエチレンテレフタレート製バリア層、ポリエチレンナフタレート製バリア層、ポリブチレンテレフタレート製バリア層、ポリブチレンナフタレート製バリア層など)、ポリオレフィン製バリア層(例えば、ポリエチレン製バリア層、ポリプロピレン製バリア層など)、スチレン系樹脂製バリア層、アクリル系樹脂製バリア層などが挙げられる。樹脂製バリア層としては、ポリエステル製バリア層が好ましく、特に、ポリエチレンテレフタレート製バリア層が好適である。
バリア層の厚みとしては、特に制限されないが、例えば、0.1〜30μm(好ましくは0.5〜20μm、さらに好ましくは1〜10μm)の範囲から適宜選択することができる。バリア層の厚みが0.1μm未満であると、各粘着剤層中の成分の移行を抑制又は防止する効果が低下し、一方、30μmを超えると、バリア層の物性が耐落下衝撃性に悪影響を及ぼす可能性がある。
樹脂製バリア層としては、樹脂製フィルム又はシートにより形成することができる。
バリア層の数は、特に制限されず、架橋系粘着剤層と低架橋系粘着剤層との間が複数ある場合には、複数の間にすべて設けられている必要はない。例えば、多層粘着剤層が、表面側の架橋系粘着剤層と、基材側の低架橋系粘着剤層とによる2層構造を有している場合、バリア層は、表面側の架橋系粘着剤層と、基材側の低架橋系粘着剤層との間に設けることができる。
多層粘着剤層の総厚さとしては、特に制限されないが、例えば、5〜80μm(好ましくは10〜70μm、さらに好ましくは20〜60μm)の範囲から適宜選択することができる。
多層粘着剤層において、各粘着剤層の形成方法は、特に制限されず、例えば、所定の面上に、粘着剤を塗布し、必要に応じて乾燥乃至硬化させる方法や、セパレータ(剥離ライナー)上に、粘着剤を塗布し、必要に応じて乾燥乃至硬化させて粘着剤層を形成した後、該粘着剤層を所定の面上に貼り合わせて転写させる方法などが挙げられる。なお、粘着剤の塗布に際しては、慣用の塗工機(例えば、グラビヤロールコーター、リバースロールコーター、キスロールコーター、ディップロールコーター、バーコーター、ナイフコーター、スプレーコーターなど)を用いることができる。
(基材)
本発明の反射遮光性粘着テープ又はシートは、基材の少なくとも一方の面に、直接的に又は他の層(反射性層や遮光性層など)を介して、多層粘着剤層が形成された構成を有している。基材としては、プラスチック系基材、金属系基材、繊維系基材などのいずれの基材であってもよいが、精度、強度や薄さなどの観点から、プラスチック系基材を好適に用いることができる。プラスチック系基材の材質又は素材としては、例えば、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンナフタレートなど)、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体など)、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリイミド、セルロース類、フッ素系樹脂、ポリエーテル、ポリスチレン系樹脂(ポリスチレンなど)、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホンなどが挙げられる。これらの材質は単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
基材は、単層、多層のいずれの形態を有していてもよい。
なお、基材は、遮光性層(遮光性基材)としての黒色層や、反射性層(反射性基材)としての白色層または銀色層である場合、呈している色に応じた色材(黒系色材、白系色材や、銀系色材など)を含有していてもよい。
また、基材は、遮光性層(遮光性基材)としての黒色層や、反射性層(反射性基材)としての白色層または銀色層でない場合、透明性を有する基材(「透明基材」と称する場合がある)を好適に用いることができる。
基材中には、必要に応じて、例えば、充填剤、難燃剤、老化防止剤、帯電防止剤、軟化剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、可塑剤、界面活性剤等の公知の添加剤などが含まれていてもよい。
基材の厚さとしては、特に制限されず、例えば1〜150μm(好ましくは2〜100μm、さらに好ましくは5〜50μm)の範囲から適宜選択することができる。
基材の形成方法は、特に制限されず、例えば、基材を構成する樹脂組成物を用いて、押出成型、インフレーション成型、カレンダ成型等の成型方法を利用してシート状に成型させる方法などが挙げられる。
(反射性層)
本発明の反射遮光性粘着テープ又はシートでは、一方の面の反射率が60(%)以上となっている場合、一方の面の反射率を60(%)以上にするための反射性層を有している。反射性層としては、反射遮光性粘着テープ又はシートの所定の面の反射率を60(%)以上にすることが可能な反射率を有していることが重要である。従って、反射性層の反射率としては、反射遮光性粘着テープ又はシートの反射率と同様に、60(%)以上[60〜100(%)]であることが重要であり、好ましくは70(%)以上[さらに好ましくは80(%)以上]であり、中でも85(%)以上であることが好適である。
このような反射性層としては、反射性を発揮する層であればよく、例えば、粘着剤層、基材、インク層(印刷層等)などのいずれの層であってもよい。なお、反射性層は、反射遮光性両面粘着テープ又はシートの一方の面に照射された光を反射させるため、反射遮光性両面粘着テープ又はシートの一方の面の反射率が60(%)以上となるような形態で形成されていればよく、例えば、反射遮光性両面粘着テープ又はシートの一方の面に露出した形態で形成されていてもよく、透明性を有している層(例えば、透明な粘着剤層や、透明な基材など)の内面側に位置する形態で形成されていてもよい。なお、反射遮光性両面粘着テープ又はシートが、下記に示されるように遮光性層を有している場合、反射性層は、遮光性層に対して基材側の面に形成されていることが好ましい。
本発明では、反射性層としては、印刷層であることが好ましい。なお、反射性層としての印刷層(反射性印刷層)は、反射性を発揮することが可能なインク組成物により形成することができる。
このような反射性層としては、例えば、白色を呈している白色層や、銀色を呈している銀色層などが挙げられるが、白色を呈している白色層を好適に用いることができる。白色層において、白色とは、基本的には、L***表色系で規定されるL*が、87以上(87〜100)[好ましくは90以上(90〜100)、さらに好ましくは92以上(92〜100)]となる白色系色のことを意味している。なお、L***表色系で規定されるa*やb*は、それぞれ、L*の値に応じて適宜選択することができる。a*やb*としては、例えば、両方とも、−10〜10(なかでも−5〜5)の範囲であることが好ましく、特に、両方とも、0又はほぼ0(−2〜2の範囲)であることが好適である。
また、銀色とは、基本的には、L***表色系で規定されるL*が、70〜90(好ましくは72〜88、さらに好ましくは75〜85)となる銀色系色のことを意味している。なお、L***表色系で規定されるa*やb*は、それぞれ、L*の値に応じて適宜選択することができる。a*やb*としては、例えば、両方とも、−10〜10(なかでも−5〜5)の範囲であることが好ましく、特に、両方とも、0又はほぼ0(−2〜2の範囲)であることが好適である。
なお、本発明において、L***表色系で規定されるL*、a*、b*は、色彩色差計(商品名「CR−200」ミノルタ社製;色彩色差計)を用いて測定することにより求められる。なお、L***表色系は、国際照明委員会(CIE)が1976年に推奨した色空間であり、CIE1976(L***)表色系と称される色空間のことを意味している。また、L***表色系は、日本工業規格では、JIS Z 8729に規定されている。
このような白色層や銀色層等の反射性層としては、例えば、色材として白系色材を主として含む白色系インク組成物や、色材として銀系色材を主として含む銀色系インク組成物により形成することができる。また、反射性層としては、白色系樹脂層(特に白色系フィルム層)や、銀色系樹脂層(特に銀色系フィルム層)であってもよい。このような白色系樹脂層は、白色系樹脂を含む樹脂組成物により形成された樹脂層や、白系色材を含む樹脂組成物により形成された樹脂層などが挙げられる。また、銀色系樹脂層は、銀系色材を含む樹脂組成物により形成された樹脂層などが挙げられる。
なお、白系色材や銀系色材としては、顔料、染料などのいずれの色材(着色剤)であってもよいが、顔料を好適に用いることができる。具体的には、白系色材としては、例えば、酸化チタン(ルチル型二酸化チタン、アナターゼ型二酸化チタンなどの二酸化チタン)、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化スズ、酸化バリウム、酸化セシウム,酸化イットリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム(軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウムなど)、炭酸バリウム、炭酸亜鉛、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、亜鉛華、硫化亜鉛、タルク、シリカ、アルミナ、クレー、カオリン、燐酸チタン、マイカ、石膏、ホワイトカーボン、珪藻土、ベントナイト、リトポン、ゼオライト、セリサイト、加水ハロイサイト等の無機の白系色材や、アクリル系樹脂粒子、ポリスチレン系樹脂粒子、ポリウレタン系樹脂粒子、アミド系樹脂粒子、ポリカーボネート系樹脂粒子、シリコーン系樹脂粒子、尿素−ホルマリン系樹脂粒子、メラミン系樹脂粒子等の有機の白系色材などが挙げられる。白系色材として、蛍光増白剤を用いることもでき、該蛍光増白剤としては、公知の蛍光増白剤から適宜選択することができる。白系色材は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、銀系色材としては、例えば、銀、アルミニウムなどが挙げられる。銀系色材は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
反射性層を形成するためのインク組成物(白色系インク組成物や銀色系インク組成物など)は、色材の他、必要に応じてバインダー、分散剤や溶剤などを含んでいる。なお、バインダーとしては、特に制限されず、例えば、ポリウレタン系樹脂、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、尿素メラミン系樹脂、シリコーン系樹脂、フェノキシ樹脂、メタクリル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタレートなど)、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体など)、ポリスチレン系樹脂(ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂など)、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、セルロース類(酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂など)、ポリアセタール等の公知の樹脂(熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂など)などが挙げられる。バインダーは単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、白色系樹脂層(特に白色系フィルム層)や、銀色系樹脂層(特に銀色系フィルム層)を形成するための樹脂組成物における樹脂(白色系樹脂の他、透明な樹脂等の他の色の樹脂など)としては、例えば、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンナフタレートなど)、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体など)、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリイミド、セルロース類、フッ素系樹脂、ポリエーテル、ポリスチレン系樹脂(ポリスチレンなど)、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホンなどが挙げられる。なお、白系色材や銀系色材を用いる場合は、樹脂としては、透明な樹脂を用いることが好ましい。樹脂は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
なお、反射性層において、銀色層は、銀やアルミニウムなどの銀色系色を呈することが可能な金属成分による蒸着法を利用しても形成することができる。蒸着法としては、減圧蒸着法(真空蒸着法)、物理スパッタリング法、化学スパッタリング法などを採用することができる。
反射性層は、単層、多層のいずれの形態を有していてもよいが、反射性をより一層高める観点から、多層の形態を有していることが好ましい。従って、反射遮光性粘着テープ又はシートは、多層構造の反射性層(特に、多層構造の白色層)を有していることが好ましい。なお、反射性層が多層の形態を有している場合、反射性層の層の数としては、2以上であればよく、例えば、2〜10の範囲から適宜選択することができ、好ましくは2〜6(さらに好ましくは2〜4、特に2)である。
なお、反射性層が多層の形態を有している場合、反射遮光性粘着テープ又はシートの反射率が60(%)以上となるように、各層の反射性層の反射率ではなく、多層の形態の反射性層全体での反射率を調整することが重要である。
反射性層の厚さ(反射性層が多層構造の場合は、多層構造の反射性層全体の厚さ)としては、特に制限されず、例えば、5〜150μm(好ましくは10〜100μm)の範囲から適宜選択することができる。なお、反射性層として、蒸着法により形成される銀色層の厚みとしては、特に制限されず、例えば、0.3〜2μm(好ましくは0.4〜1μm、さらに好ましくは0.4〜0.5μm)であってもよい。
本発明では、反射性層は、基材(すなわち、反射性基材)や粘着剤層(すなわち、反射性粘着剤層)であってもよいが、特に基材上に設けられた層[特に、基材と遮光性層との間に設けられた印刷層(反射性印刷層)]であることが好ましい。なお、反射性層が多層の形態を有している場合、多層の形態の反射性層に含まれる層として、反射性基材や反射性粘着剤層が含まれていてもよい。具体的には、反射性層の層構成としては、例えば、1層又は2層以上の反射性印刷層による層構成、反射性基材と、該反射性基材上に形成された1層又は2層以上の反射性印刷層とによる層構成、1層又は2層以上の反射性印刷層と、該反射性印刷層上に形成された反射性粘着剤層とによる層構成、反射性基材と、該反射性基材上に形成された1層又は2層以上の反射性印刷層と、該反射性印刷層上に形成された反射性粘着剤層とによる層構成などが挙げられる。
また、反射性層は、白色層と銀色層とによる多層の形態を有していてもよい。このように、反射性層が白色層と銀色層とを有している場合、白色層および銀色層のうち少なくとも一方の層は、反射性基材や反射性粘着剤層であってもよい。
反射性層の形成方法は、特に制限されず、反射性層の種類や層構成などに応じて、公知の反射性層の形成方法の中から適宜選択することができる。具体的には、反射性層が、例えば、インク組成物により形成され且つ基材上に設けられた反射性印刷層である場合、反射性印刷層の形成方法としては、反射性印刷層を形成するためのインク組成物を、基材上に塗布し、必要に応じて乾燥などを行う方法や、各種印刷法(グラビア印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法、凸版印刷法、スクリーン印刷法など)を利用した方法などが挙げられる。また、反射性層が銀色層である場合、前述のように、蒸着法を利用した方法によっても、反射性層としての銀色層を形成することができる。さらにまた、反射性層がプラスチック材により形成された反射性基材である場合、反射性基材を形成するためのプラスチック組成物を用いて、押出成型、インフレーション成型、カレンダ成型等の成型方法を利用してシート状に成型させる方法などが挙げられる。もちろん、反射性層が、反射性基材を含む多層の反射性層である場合、前記方法を組み合わせた方法を利用することにより、反射性層を形成することができる。
(遮光性層)
本発明の反射遮光性粘着テープ又はシートでは、透過率が0.3(%)以下となっている場合、反射遮光性粘着テープ又はシートの透過率を0.3(%)以下にするための遮光性層を有している。遮光性層としては、反射遮光性粘着テープ又はシートの透過率を0.3(%)以下にすることが可能な透過率を有していることが重要である。従って、遮光性層の透過率としては、反射遮光性粘着テープ又はシートの透過率と同様に、0.3(%)以下[0〜0.3(%)]であることが重要であり、好ましくは0.1(%)以下[さらに好ましくは0.05(%)以下]であり、中でも0.03(%)以下[特に0.01(%)以下]であることが好適である。
なお、遮光性層の透過率は、反射遮光性粘着テープ又はシートの透過率に相当(又は一致)するので、反射遮光性粘着テープ又はシートより遮光性層を分離させて取り出さなくても、反射遮光性粘着テープ又はシートの透過率を測定することにより、遮光性層の透過率を求めることができる。
このような遮光性層としては、遮光性を発揮する層であればよく、例えば、粘着剤層、基材、インク層(印刷層等)などのいずれの層であってもよい。本発明では、遮光性層としては、印刷層(特に、基材と粘着剤層との間に形成された印刷層)であることが好ましい。なお、遮光性層としての印刷層(遮光性印刷層)は、遮光性を発揮することが可能なインク組成物により形成することができる。
本発明では、遮光性層としては、黒色を呈している黒色層が好適である。黒色層において、黒色とは、基本的には、L***表色系で規定されるL*が、35以下(0〜35)[好ましくは30以下(0〜30)、さらに好ましくは25以下(0〜25)]となる黒色系色のことを意味している。なお、L***表色系で規定されるa*やb*は、それぞれ、L*の値に応じて適宜選択することができる。a*やb*としては、例えば、両方とも、−10〜10(なかでも−5〜5)の範囲であることが好ましく、特に、両方とも、0又はほぼ0(−2〜2の範囲)であることが好適である。
このような黒色層等の遮光性層は、例えば、色材として黒系色材を主として含む黒色系インク組成物や、シアン系色材(青緑系色材)、マゼンダ系色材(赤紫系色材)およびイエロー系色材(黄系色材)が混合された混合インク組成物などにより形成することができる。また、黒色層等の遮光性層は、シアン系色材を主として含むシアン系インク組成物による層と、マゼンダ系色材を主として含むマゼンダ系インク組成物による層と、イエロー系色材を主として含むイエロー系インク組成物による層との多層構造により構成されていてもよい。さらにまた、遮光性層は、黒色系樹脂層(特に黒色系フィルム層)であってもよく、黒色系樹脂層は、黒系色材を含む樹脂組成物により形成された樹脂層などが挙げられる。
なお、これらの各色材としては、顔料、染料などのいずれの色材(着色剤)であってもよいが、顔料を好適に用いることができる。
具体的には、黒系色材としては、例えば、カーボンブラック(ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ランプブラックなど)、グラファイト、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、ペリレンブラック、チタンブラック、シアニンブラック、活性炭、フェライト(非磁性フェライト、磁性フェライトなど)、マグネタイト、酸化クロム、酸化鉄、二硫化モリブデン、クロム錯体、複合酸化物系黒色色素、アントラキノン系有機黒色色素などが挙げられる。黒系色材は単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
シアン系色材において、顔料(シアン系顔料)としては、例えば、C.I.ピグメントブルー1、同2、同3、同15、同15:1、同15:2、同15:3、同15:4、同15:5、同15:6、同16、同17、同17:1、同18、同22、同25、同56、同60、同63、同65、同66;C.I.バットブルー4;同60、C.I.ピグメントグリーン7などが挙げられる。また、シアン系色材において、染料(シアン系染料)としては、例えば、C.I.ソルベントブルー25、同36、同60、同70、同93、同95;C.I.アシッドブルー6、同45などが挙げられる。
また、マゼンダ系色材において、顔料(マゼンダ系顔料)としては、例えば、C.I.ピグメントレッド1、同2、同3、同4、同5、同6、同7、同8、同9、同10、同11、同12、同13、同14、同15、同16、同17、同18、同19、同21、同22、同23、同30、同31、同32、同37、同38、同39、同40、同41、同42、同48:1、同48:2、同48:3、同48:4、同49、同49:1、同50、同51、同52、同52:2、同53:1、同54、同55、同56、同57:1、同58、同60、同60:1、同63、同63:1、同63:2、同64、同64:1、同67、同68、同81、同83、同87、同88、同89、同90、同92、同101、同104、同105、同106、同108、同112、同114、同122、同123、同139、同144、同146、同147、同149、同150、同151、同163、同166、同168、同170、同171、同172、同175、同176、同177、同178、同179、同184、同185、同187、同190、同193、同202、同206、同207、同209、同219、同222、同224、同238、同245;C.I.ピグメントバイオレット3、同9、同19、同23、同31、同32、同33、同36、同38、同43、同50;C.I.バットレッド1、同2、同10、同13、同15、同23、同29、同35などが挙げられる。
また、マゼンダ系色材において、染料(マゼンダ系染料)としては、例えば、C.I.ソルベントレッド1、同3、同8、同23、同24、同25、同27、同30、同49、同52、同58、同63、同81、同82、同83、同84、同100、同109、同111、同121、同122;C.I.ディスパースレッド9;C.I.ソルベントバイオレット8、同13、同14、同21、同27;C.I.ディスパースバイオレット1;C.I.ベーシックレッド1、同2、同9、同12、同13、同14、同15、同17、同18、同22、同23、同24、同27、同29、同32、同34、同35、同36、同37、同38、同39、同40;C.I.ベーシックバイオレット1、同3、同7、同10、同14、同15、同21、同25、同26、同27、同28などが挙げられる。
さらにまた、イエロー系色材において、顔料(イエロー系顔料)としては、例えば、C.I.ピグメントオレンジ31、同43;C.I.ピグメントイエロー1、同2、同3、同4、同5、同6、同7、同10、同11、同12、同13、同14、同15、同16、同17、同23、同24、同34、同35、同37、同42、同53、同55、同65、同73、同74、同75、同81、同83、同93、同94、同95、同97、同98、同100、同101、同104、同108、同109、同110、同113、同114、同116、同117、同120、同128、同129、同133、同138、同139、同147、同150、同151、同153、同154、同155、同156、同167、同172、同173、同180、同185、同195;C.I.バットイエロー1、同3、同20などが挙げられる。また、イエロー系色材において、染料(イエロー系染料)としては、例えばC.I.ソルベントイエロー19、同44、同77、同79、同81、同82、同93、同98、同103、同104、同112、同162などが挙げられる。
混合インク組成物において、シアン系色材、マゼンダ系色材、イエロー系色材は、それぞれ、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、混合インク組成物中のシアン系色材、マゼンダ系色材およびイエロー系色材の混合割合(または配合割合)としては、黒色系色(例えば、L***表色系で規定されるL*、a*やb*が、前記範囲となる黒色系色)を呈することができれば特に制限されず、各色材の種類などに応じて適宜選択することができる。混合インク組成物中におけるシアン系色材、マゼンダ系色材およびイエロー系色材の各色材の含有割合は、例えば、色材の総量に対して、シアン系色材/マゼンダ系色材/イエロー系色材=10〜50重量%/10〜50重量%/10〜50重量%(好ましくは20〜40重量%/20〜40重量%/20〜40重量%)の範囲から適宜選択することができる。
このようなインク組成物(黒色系インク組成物や、混合インク組成物など)は、色材の他、必要に応じてバインダー、分散剤や溶剤などを含んでいる。なお、バインダーとしては、例えば、前記反射性層の項でインク組成物(白色系インク組成物や銀色系インク組成物など)中に含まれるバインダーとして例示のバインダーなどが挙げられる。
また、黒色系樹脂層(特に黒色系フィルム層)において、用いられる樹脂としては、例えば、前記反射性層の項で、白色系樹脂層(特に白色系フィルム層)や、銀色系樹脂層(特に銀色系フィルム層)を形成するための樹脂組成物における樹脂として例示の樹脂の中から、適宜な樹脂(特に、透明な樹脂)を選択して用いることができる。
本発明では、遮光性層は、単層、多層のいずれの形態を有していてもよいが、多層の形態を有していることが好ましい。従って、反射遮光性粘着テープ又はシートは、多層構造の遮光性層(特に、多層構造の黒色層)を有していることが好ましい。このように、遮光性層を多層構造とすることにより、より一層、遮光性層の遮光性を高めることができる。なお、遮光性層が多層の形態を有している場合、遮光性層の層の数としては、2以上であればよく、例えば、2〜10の範囲から適宜選択することができ、好ましくは3〜8(さらに好ましくは4〜6、特に4)である。
なお、遮光性層が多層の形態を有している場合、反射遮光性粘着テープ又はシートの透過率が0.3(%)以下となるように、各層の遮光性層の透過率ではなく、多層の形態の遮光性層全体での透過率を調整することが重要である。
遮光性層の厚さは特に制限されない。例えば、遮光性層が印刷層(遮光性印刷層)である場合、遮光性印刷層の厚さ(遮光性印刷層が多層構造の場合は、遮光性印刷層全体の厚さ)としては、0.5〜20μm(好ましくは3〜15μm、さらに好ましくは5〜10μm)の範囲から選択することができる。また、遮光性層が基材や粘着剤層である場合は、遮光性層の厚さとしては、下記に例示の基材の厚さや粘着剤層の厚さの範囲から選択することができる。
本発明では、遮光性層は、基材(すなわち、遮光性基材)や粘着剤層(すなわち、遮光性粘着剤層)であってもよいが、特に基材上に設けられた層[特に、基材と粘着剤層との間に設けられた印刷層(遮光性印刷層)]であることが好ましい。なお、遮光性層が多層の形態を有している場合、多層の形態の遮光性層に含まれる層として、遮光性基材や遮光性粘着剤層が含まれていてもよい。具体的には、遮光性層の層構成としては、例えば、1層又は2層以上の遮光性印刷層による層構成、遮光性基材と、該遮光性基材上に形成された1層又は2層以上の遮光性印刷層とによる層構成、1層又は2層以上の遮光性印刷層と、該遮光性印刷層上に形成された遮光性粘着剤層とによる層構成、遮光性基材と、該遮光性基材上に形成された1層又は2層以上の遮光性印刷層と、該遮光性印刷層上に形成された遮光性粘着剤層とによる層構成などが挙げられる。
遮光性層の形成方法は、特に制限されず、遮光性層の種類や層構成などに応じて、公知の遮光性層の形成方法の中から適宜選択することができる。具体的には、遮光性層が、例えば、インク組成物(例えば、黒色系インク組成物など)により形成され且つ基材と粘着剤層との間に設けられた遮光性印刷層である場合、遮光性印刷層を形成するためのインク組成物を、所定の面上に塗布し、必要に応じて乾燥などを行う方法や、各種印刷法(グラビア印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法、凸版印刷法、スクリーン印刷法など)を利用した方法などが挙げられる。
(他の層)
本発明の反射遮光性粘着テープ又はシートは、さらに、他の層を有していてもよい。反射遮光性両面粘着テープ又はシートが、例えば、遮光性層としての黒色層と、反射性層としての白色層又は銀色層とを有している場合、例えば、黒色層と白色層又は銀色層との間に、黒色の他、白色又は銀色以外の色を呈している層(特に、遮光性と、反射性とが、それぞれ、一方の側から他方の側にかけて段階的に変化させて調整させることが可能な反射遮光調整層)を有していてもよい。このように、他の層として、反射性層と遮光性層との間に反射遮光調整層を設けること(すなわち、反射性層、反射遮光調整層、遮光性層をこの順で形成すること)により、反射遮光性粘着テープ又はシートは、遮光性については、遮光性層側から反射性層側にかけて、反射性については、反射性層側から遮光性層側にかけて、段階的に発揮させることができる。
黒色、白色および銀色以外の色を呈している層において、黒色、白色および銀色以外の色としては、黒色、白色及び銀色以外の色であればいずれの色であってもよく、例えば、赤色、青色、黄色、緑色、黄緑色、橙色、紫色、灰色、金色などが挙げられる。なお、黒色及び白色以外の色としては、銀色や灰色であってもよく、また、黒色及び銀色以外の色としては、白色であってもよい。
本発明の反射遮光性粘着テープ又はシートは、前述のように、基材を有しているので、基材付きタイプの粘着テープ又はシートとしての形態を有している。反射遮光性粘着テープ又はシートは、基材と、前記基材の少なくとも一方の面(片面または両面)に形成された1つ又は2つの多層粘着剤層とを有しており、且つ少なくとも一方の面の反射率が60(%)以上、及び/又は、透過率が0.3(%)以下の特性を有している。反射遮光性粘着テープ又はシートは、具体的には、例えば、下記の層構成(A1)〜(A7)、(B1)〜(B7)、(C1)〜(C7)、(D1)〜(D7)を有している反射遮光性粘着テープ又はシートなどが挙げられる。
層構成(A1):遮光性基材/透明な多層粘着剤層の層構成
層構成(A2):透明基材/遮光性多層粘着剤層の層構成
層構成(A3):透明基材/1層又は2層以上の遮光性層/透明な多層粘着剤層の層構成
層構成(A4):遮光性基材/1層又は2層以上の遮光性層/透明な多層粘着剤層の層構成
層構成(A5):層構成(A1)、(A3)〜(A4)における透明な多層粘着剤層が遮光性多層粘着剤層となっている層構成
層構成(A6):層構成(A1)〜(A5)における基材(透明基材または遮光性基材)の表面(露出している側の表面)に、透明な多層粘着剤層または遮光性多層粘着剤層が、1層又は2層以上の遮光性層を介して又は介さずに形成された層構成
層構成(A7):層構成(A1)〜(A5)における基材(透明基材または遮光性基材)の表面(露出している側の表面)に1層又は2層以上の遮光性層が形成された層構成
層構成(B1):反射性基材/透明な多層粘着剤層の層構成
層構成(B2):透明基材/反射性多層粘着剤層の層構成
層構成(B3):透明基材/1層又は2層以上の反射性層/透明な多層粘着剤層の層構成
層構成(B4):反射性基材/1層又は2層以上の反射性層/透明な多層粘着剤層の層構成
層構成(B5):層構成(B1)、(B3)〜(B4)における透明な多層粘着剤層が反射性多層粘着剤層となっている層構成
層構成(B6):層構成(B1)〜(B5)における基材(透明基材または反射性基材)の表面(露出している側の表面)に、透明な多層粘着剤層または反射性多層粘着剤層が、1層又は2層以上の遮光性層を介して又は介さずに形成された層構成
層構成(B7):層構成(B1)〜(B5)における基材(透明基材または反射性基材)の表面(露出している側の表面)に1層又は2層以上の反射性層が形成された層構成
層構成(C1):透明基材/1層又は2層以上の反射性層/1層又は2層以上の遮光性層/透明な多層粘着剤層の層構成
層構成(C2):反射性基材/1層又は2層以上の反射性層/1層又は2層以上の遮光性層/透明な多層粘着剤層の層構成
層構成(C3):1層又は2層以上の反射性層/透明基材/1層又は2層以上の遮光性層/透明な多層粘着剤層の層構成
層構成(C4):1層又は2層以上の反射性層/反射性基材/1層又は2層以上の遮光性層/透明な多層粘着剤層の層構成
層構成(C5):1層又は2層以上の反射性層/遮光性基材/1層又は2層以上の遮光性層/透明な多層粘着剤層の層構成
層構成(C6):層構成(C1)〜(C5)における透明な多層粘着剤層が遮光性多層粘着剤層となっている層構成
層構成(C7):層構成(C1)〜(C2)における基材(透明基材または反射性基材)の表面(露出している側の表面)、又は層構成(C3)〜(C5)における1層又は2層以上の反射性層の表面(露出している側の表面)に、透明な多層粘着剤層または反射性多層粘着剤層が形成された層構成
層構成(D1):透明基材/1層又は2層以上の遮光性層/1層又は2層以上の反射性層/透明な多層粘着剤層の層構成
層構成(D2):遮光性基材/1層又は2層以上の遮光性層/1層又は2層以上の反射性層/透明な多層粘着剤層の層構成
層構成(D3):1層又は2層以上の遮光性層/透明基材/1層又は2層以上の反射性層/透明な多層粘着剤層の層構成
層構成(D4):1層又は2層以上の遮光性層/遮光性基材/1層又は2層以上の反射性層/透明な多層粘着剤層の層構成
層構成(D5):1層又は2層以上の遮光性層/反射性基材/1層又は2層以上の反射性層/透明な多層粘着剤層の層構成
層構成(D6):層構成(D1)〜(D5)における透明な多層粘着剤層が反射性多層粘着剤層となっている層構成
層構成(D7):層構成(D1)〜(D2)における基材(透明基材または遮光性基材)の表面(露出している側の表面)に、透明な多層粘着剤層または遮光性多層粘着剤層が形成された層構成
なお、反射遮光性粘着テープ又はシートは、シート状のものが積層された形態を有していてもよく、ロール状に巻回された形態を有していてもよい。
また、反射遮光性粘着テープ又はシートにおいて、多層構造の粘着剤層(特に、表面が粘着面となる架橋系粘着剤層)の表面は、公知のセパレータ(剥離ライナー)により保護されていてもよい。また、反射遮光性粘着テープ又はシートが、基材の片面にのみ多層構造の粘着剤層が形成された構成を有している場合、例えば、基材の表面(背面)に、公知の剥離処理剤(シリコーン系剥離処理剤など)による剥離処理層を形成し、該剥離処理層と多層構造の粘着剤層の表面(すなわち、架橋系粘着剤層の表面)とが接触する形態でロール状に巻回させることにより、多層構造の粘着剤層の表面を保護してもよい。
本発明の反射遮光性粘着テープ又はシートは、一方の面の反射率が60(%)以上である場合、反射性を有する粘着テープ又はシート(反射性粘着テープ又はシート)として好適に利用することができ、また、透過率が0.3(%)以下である場合、遮光性を有する粘着テープ又はシート(遮光性粘着テープ又はシート)として好適に利用することができ、さらに、一方の面の反射率が60(%)以上であり且つ透過率が0.3(%)以下である場合、反射性および遮光性を有する粘着テープ又はシート(反射性・遮光性粘着テープ又はシート)として好適に利用することができる。このような反射遮光性粘着テープ又はシートは、両面が粘着面となっている形態の粘着テープ又はシート(両面粘着テープ又はシート)であってもよく、片面のみが粘着面となっている形態の粘着テープ又はシートであってもよい。
従って、本発明の反射遮光性粘着テープ又はシートは、いわゆる「携帯電話」や、いわゆる「PDA」等で用いられている液晶表示装置(LCD)(特に、小型の液晶表示装置)などにおける液晶表示モジュールユニットと、バックライトユニットとの固定に用いられる反射遮光性粘着テープ又はシート(反射性粘着テープ又はシート、遮光性粘着テープ又はシート、反射性・遮光性粘着テープ又はシート)として、有用である。
また、本発明の液晶表示装置は、液晶表示モジュールユニットと、バックライトユニットとを有しており、液晶表示モジュールユニットと、バックライトユニットとが、前記反射遮光性粘着テープ又はシート[すなわち、基材の少なくとも一方の面に粘着剤層を有しており、且つ少なくとも一方の面の反射率が60(%)以上、及び/又は、透過率が0.3(%)以下の特性を有しており、さらに、基材の少なくとも一方の面に形成された粘着剤層が、粘着成分としての樹脂成分が架橋された構成を有している架橋系粘着剤層と、該架橋系粘着剤層よりも架橋の程度が低い構成を有している粘着剤層とを有する多層構造を有しており、且つ、架橋系粘着剤層の表面が粘着面となっている反射遮光性粘着テープ又はシート]により固定された構成を有している。なお、前記反射遮光性粘着テープ又はシートが、一方の面の反射率が60(%)未満であり、他方の面の反射率が60(%)以上である場合、反射率が60(%)未満となっている側の面が液晶表示モジュールユニット側に位置し、反射率が60(%)以上となっている側の面がバックライトユニット側に位置していてもよく、反射率が60(%)未満となっている側の面がバックライトユニット側に位置し、反射率が60(%)以上となっている側の面が液晶表示モジュールユニット側に位置していてもよい。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。なお、実施例において、透過率(%)、反射率(%)や、L***表色系で規定されるL*、a*、b*は、それぞれ、以下の測定方法により求めた。
(透過率の測定方法)
日立製作所製の分光光度計(装置名「U4100型分光光度計」)を用いて、波長が550nmの光を粘着テープ又はシートの一方の面側から照射して、他方の面側に透過した光の強度を測定することにより、透過率(%)を求める。
(反射率の測定方法)
島津製作所製の分光光度計(装置名「MPS−2000」)を用いて、波長が550nmの光を粘着テープ又はシートにおける白色の基材(実施例2〜3など)側の面に照射して、前記光を照射した面で反射した光の強度を測定することにより、反射率(%)を求める。
(L*、a*、b*の測定方法)
ミノルタ社製の色彩色差計(装置名「CR−200」)を用いて、L***表色系で規定されるL*、a*、b*を測定する。
(粘着剤の調製例1)
アクリル系ポリマー(アクリル酸ブチル:100重量部、酢酸ビニル:5重量部、アクリル酸:3重量部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル:0.2重量部の割合で用いて重合させて得られるアクリル系ポリマー):100重量部に対して、粘着付与剤である商品名「スミライトレジンPR−12603N」(住友ヂュレツ社製):15重量部、商品名「リカタックPCJ」(理化ハーキュレス社製):10重量部、商品名「リカタックSE−10」(理化ハーキュレス社製):10重量部、商品名「ハーコリンD」(理化ハーキュレス社製):5重量部を添加し、さらに、イソシアネート系架橋剤(商品名「コロネートL」日本ポリウレタン工業社製):2重量部、エポキシ系架橋剤(商品名「TETRAD−D」(三菱瓦斯化学社製):0.025重量部を添加して、架橋系粘着剤層用の粘着剤(架橋系粘着剤)を調製した。
(粘着剤の調製例2)
アクリル系ポリマー(アクリル酸2−エチルヘキシル:70重量部、アクリル酸ブチル:30重量部、アクリル酸:2重量部の割合で用いて重合させて得られるアクリル系ポリマー):100重量部に対して、イソシアネート系架橋剤(商品名「コロネートL」日本ポリウレタン工業社製):0.2重量部を添加して、低架橋系粘着剤層用の粘着剤(低架橋系粘着剤)を調製した。
(実施例1)
厚さが38μmの透明基材(ポリエチレンテレフタレートフィルム)の一方の面に、黒色色材としてカーボンブラックを含む黒色系インク組成物を、グラビア印刷法を利用して4回印刷を行う(4層塗りする)ことにより、4層の形態を有している黒色層(黒色層の全体の厚み:7μm)を形成した。その後、前記黒色層上に、(粘着剤の調製例2)により得られた低架橋系粘着剤を塗布し、乾燥又は硬化して、厚みが20μmの透明な低架橋系粘着剤層を形成した後、該低架橋系粘着剤層上に、(粘着剤の調製例1)により得られた架橋系粘着剤を塗布し、乾燥又は硬化して、厚みが10μmの透明な架橋系粘着剤層を形成し、その後、該架橋系粘着剤層上に、一方の面がシリコーン系剥離処理剤により剥離処理が施された構成を有しているセパレータを重ね合わせ、さらに、透明基材の露出している面上に、(粘着剤の調製例2)により得られた低架橋系粘着剤を塗布し、乾燥又は硬化して、厚みが20μmの透明な低架橋系粘着剤層を形成した後、該低架橋系粘着剤層上に、(粘着剤の調製例1)により得られた架橋系粘着剤を塗布し、乾燥又は硬化して、厚みが10μmの透明な架橋系粘着剤層を形成し、その後、該架橋系粘着剤層上に、一方の面がシリコーン系剥離処理剤により剥離処理が施された構成を有しているセパレータを重ね合わせて、透明な多層粘着剤層(透明な架橋系粘着剤層/透明な低架橋系粘着剤層)/透明基材/4層の黒色層/透明な多層粘着剤層(透明な低架橋系粘着剤層/透明な架橋系粘着剤層)の層構成を有する両面粘着テープ又はシートを得た。
なお、実施例1により得られた両面粘着テープ又はシートの透過率を、前記の(透過率の測定方法)により測定したところ、0.2%であった。また、両面粘着テープ又はシートの黒色層側の面について、前記の(L*、a*、b*の測定方法)により、L***表色系で規定されるL*、a*、b*を測定したところ、L*は26.0であり、a*は0.43であり、b*は0.78であった。
(実施例2)
厚さが12μmの白色の基材(ポリエチレンテレフタレートフィルム)の一方の面に、白色色材として酸化チタンを含む白色系インク組成物を、グラビア印刷法を利用して1回印刷を行う(単層塗りする)ことにより、単層の形態を有している白色層(厚み:2μm)を形成した。その後、前記白色層上に、(粘着剤の調製例2)により得られた低架橋系粘着剤を塗布し、乾燥又は硬化して、厚みが30μmの透明な低架橋系粘着剤層を形成した後、該低架橋系粘着剤層上に、(粘着剤の調製例1)により得られた架橋系粘着剤を塗布し、乾燥又は硬化して、厚みが5μmの透明な架橋系粘着剤層を形成し、その後、該架橋系粘着剤層上に、一方の面がシリコーン系剥離処理剤により剥離処理が施された構成を有しているセパレータを重ね合わせ、さらに、白色の基材の露出している面上に、(粘着剤の調製例2)により得られた低架橋系粘着剤を塗布し、乾燥又は硬化して、厚みが30μmの透明な低架橋系粘着剤層を形成した後、該低架橋系粘着剤層上に、(粘着剤の調製例1)により得られた架橋系粘着剤を塗布し、乾燥又は硬化して、厚みが5μmの透明な架橋系粘着剤層を形成し、その後、該架橋系粘着剤層上に、一方の面がシリコーン系剥離処理剤により剥離処理が施された構成を有しているセパレータを重ね合わせて、透明な多層粘着剤層(透明な架橋系粘着剤層/透明な低架橋系粘着剤層)/白色の基材/白色層/透明な多層粘着剤層(透明な低架橋系粘着剤層/透明な架橋系粘着剤層)の層構成を有する両面粘着テープ又はシートを得た。
なお、実施例2により得られた両面粘着テープ又はシートの白色層側の面の反射率を、前記の(反射率の測定方法)により測定したところ、85%であった。また、両面粘着テープ又はシートの白色層側の面について、L***表色系で規定されるL*、a*、b*を、実施例1と同様にして測定したところ、L*は92.6であり、a*は−0.5であり、b*は−0.9であった。
(実施例3)
厚さが12μmの白色の基材(ポリエチレンテレフタレートフィルム)の一方の面に、白色色材として酸化チタンを含む白色系インク組成物を、グラビア印刷法を利用して1回印刷を行う(単層塗りする)ことにより、単層の形態を有している白色層(厚み:2μm)を形成した後、該白色層上に、黒色色材としてカーボンブラックを含む黒色系インク組成物を、グラビア印刷法を利用して4回印刷を行う(4層塗りする)ことにより、4層の形態を有している黒色層(黒色層の全体の厚み:7μm)を形成した。その後、前記黒色層上に、(粘着剤の調製例2)により得られた低架橋系粘着剤を塗布し、乾燥又は硬化して、厚みが30μmの透明な低架橋系粘着剤層を形成した後、該低架橋系粘着剤層上に、(粘着剤の調製例1)により得られた架橋系粘着剤を塗布し、乾燥又は硬化して、厚みが5μmの透明な架橋系粘着剤層を形成し、その後、該架橋系粘着剤層上に、一方の面がシリコーン系剥離処理剤により剥離処理が施された構成を有しているセパレータを重ね合わせ、さらに、白色の基材の露出している面上に、(粘着剤の調製例2)により得られた低架橋系粘着剤を塗布し、乾燥又は硬化して、厚みが30μmの透明な低架橋系粘着剤層を形成した後、該低架橋系粘着剤層上に、(粘着剤の調製例1)により得られた架橋系粘着剤を塗布し、乾燥又は硬化して、厚みが5μmの透明な架橋系粘着剤層を形成し、その後、該架橋系粘着剤層上に、一方の面がシリコーン系剥離処理剤により剥離処理が施された構成を有しているセパレータを重ね合わせて、透明な多層粘着剤層(透明な架橋系粘着剤層/透明な低架橋系粘着剤層)/白色の基材/白色層/4層の黒色層/透明な多層粘着剤層(透明な低架橋系粘着剤層/透明な架橋系粘着剤層)の層構成を有する両面粘着テープ又はシートを得た。
なお、実施例3により得られた両面粘着テープ又はシートの透過率を、実施例1と同様にして測定したところ、0.03%であった。また、両面粘着テープ又はシートの黒色層側の面について、L***表色系で規定されるL*、a*、b*を、実施例1と同様にして測定したところ、L*は28.9であり、a*は0.48であり、b*は1.08であった。
さらに、実施例3により得られた両面粘着テープ又はシートの白色の基材側の面の反射率を、実施例2と同様にして測定したところ、86%であった。また、両面粘着テープ又はシートの白色の基材側の面について、L***表色系で規定されるL*、a*、b*を、実施例1や2と同様にして測定したところ、L*は92.1であり、a*は−0.3であり、b*は−0.8であった。
(比較例1)
透明な多層粘着剤層(総厚み:30μm)に代えて、1層の透明な低架橋系粘着剤層(厚み:30μm)を形成したこと以外は実施例1と同様にして、両面粘着テープ又はシートを作製した。具体的には、厚さが38μmの透明基材(ポリエチレンテレフタレートフィルム)の一方の面に、黒色色材としてカーボンブラックを含む黒色系インク組成物を、グラビア印刷法を利用して4回印刷を行う(4層塗りする)ことにより、4層の形態を有している黒色層(黒色層の全体の厚み:7μm)を形成した。その後、前記黒色層上に、(粘着剤の調製例2)により得られた低架橋系粘着剤を塗布し、乾燥又は硬化して、厚みが30μmの透明な低架橋系粘着剤層を形成した後、該低架橋系粘着剤層上に、一方の面がシリコーン系剥離処理剤により剥離処理が施された構成を有しているセパレータを重ね合わせ、さらに、透明基材の露出している面上に、(粘着剤の調製例2)により得られた低架橋系粘着剤を塗布し、乾燥又は硬化して、厚みが30μmの透明な低架橋系粘着剤層を形成した後、該低架橋系粘着剤層上に、一方の面がシリコーン系剥離処理剤により剥離処理が施された構成を有しているセパレータを重ね合わせて、透明な低架橋系粘着剤層/透明基材/4層の黒色層/透明な低架橋系粘着剤層の層構成を有する両面粘着テープ又はシートを得た。
(比較例2)
透明な多層粘着剤層(総厚み:30μm)に代えて、1層の透明な架橋系粘着剤層(厚み:30μm)を形成したこと以外は実施例1と同様にして、両面粘着テープ又はシートを作製した。具体的には、厚さが38μmの透明基材(ポリエチレンテレフタレートフィルム)の一方の面に、黒色色材としてカーボンブラックを含む黒色系インク組成物を、グラビア印刷法を利用して4回印刷を行う(4層塗りする)ことにより、4層の形態を有している黒色層(黒色層の全体の厚み:7μm)を形成した。その後、前記黒色層上に、(粘着剤の調製例1)により得られた架橋系粘着剤を塗布し、乾燥又は硬化して、厚みが30μmの透明な架橋系粘着剤層を形成した後、該架橋系粘着剤層上に、一方の面がシリコーン系剥離処理剤により剥離処理が施された構成を有しているセパレータを重ね合わせ、さらに、透明基材の露出している面上に、(粘着剤の調製例1)により得られた架橋系粘着剤を塗布し、乾燥又は硬化して、厚みが30μmの透明な架橋系粘着剤層を形成した後、該架橋系粘着剤層上に、一方の面がシリコーン系剥離処理剤により剥離処理が施された構成を有しているセパレータを重ね合わせて、透明な架橋系粘着剤層/透明基材/4層の黒色層/透明な架橋系粘着剤層の層構成を有する両面粘着テープ又はシートを得た。
(比較例3)
透明な多層粘着剤層(総厚み:35μm)に代えて、1層の透明な低架橋系粘着剤層(厚み:35μm)を形成したこと以外は実施例2と同様にして、透明な低架橋系粘着剤層/白色の基材/白色層/透明な低架橋系粘着剤層の層構成を有する両面粘着テープ又はシートを作製した。
(比較例4)
透明な多層粘着剤層(総厚み:35μm)に代えて、1層の透明な架橋系粘着剤層(厚み:35μm)を形成したこと以外は実施例2と同様にして、透明な架橋系粘着剤層/白色の基材/白色層/透明な架橋系粘着剤層の層構成を有する両面粘着テープ又はシートを作製した。
(比較例5)
透明な多層粘着剤層(総厚み:35μm)に代えて、1層の透明な低架橋系粘着剤層(厚み:35μm)を形成したこと以外は実施例3と同様にして、透明な低架橋系粘着剤層/白色の基材/白色層/4層の黒色層/透明な低架橋系粘着剤層の層構成を有する両面粘着テープ又はシートを作製した。
(比較例6)
透明な多層粘着剤層(総厚み:35μm)に代えて、1層の透明な架橋系粘着剤層(厚み:35μm)を形成したこと以外は実施例3と同様にして、透明な架橋系粘着剤層/白色の基材/白色層/4層の黒色層/透明な架橋系粘着剤層の層構成を有する両面粘着テープ又はシートを作製した。
(評価)
実施例1〜3及び比較例1〜6により得られた両面粘着テープ又はシートについて、耐落下衝撃性、耐反発性を、下記の(耐落下衝撃性の評価方法)、(耐反発性の評価方法)により、評価したところ、実施例1〜3に係る両面粘着テープ又はシートは、いずれも耐落下衝撃性、耐反発性がともに優れていた。具体的には、実施例1〜3に係る両面粘着テープ又はシートは、偏光板に貼付する側の粘着剤層が、粘着面側から架橋系粘着剤層、低架橋系粘着剤層の順で形成された多層構造の粘着剤層となっているので、架橋系粘着剤層の表面が偏光板に接触する形態で貼付した際には、1.5mの高さから落下しても、偏光板との界面で剥がれることなく、良好に貼着された状態を保持することができ、耐落下衝撃性が優れている。また、実施例1〜3に係る両面粘着テープ又はシートは、屈曲された状態で長期間保持されていても、剥がれることなく、良好に貼着された状態を保持することができ、耐反発性が優れている。
一方、比較例1、3、5に係る両面粘着テープ又はシートは、偏光板に貼付する側の粘着剤層が、低架橋系粘着剤層のみの単層構造の粘着剤層となっているので、低架橋系粘着剤層の表面が偏光板に接触する形態で貼付した際には、耐反発性が低く、屈曲された状態で保持(特に長期間保持)された際には、剥がれてしまう。また、比較例2、4、6に係る両面粘着テープ又はシートは、偏光板に貼付する側の粘着剤層が、架橋系粘着剤層のみの単層構造の粘着剤層となっているので、耐落下衝撃性が低く、0.5mの高さからであっても、10回落下すると、剥がれてしまう。
(耐落下衝撃性の評価方法)
各両面粘着テープ又はシートを、29mm×39mmのサイズに切断加工した後、幅:2mmの額縁状(口字状)に打ち抜き加工して、図1で示される形状の両面粘着テープ又はシートの試験片を作製する。被着体として、図2で示される形状又は構造の被着体A[すなわち、ポリカーボネート板(35mm×45mm、厚さ:2mm)上に端部が一致する形態で粘着剤層を利用して貼付されている偏光板(商品名「APCFH1」日東電工株式会社製;35mm×45mm、厚さ:0.12mm)]と、図3で示される形状又は構造の被着体B[すなわち、ポリカーボネート板(60mm×80mm、厚さ:2mm)]とを用いる。さらに、図4で示される形状又は構造のステンレス板(70mm×90mm、厚さ:2mm、中央部に直径:20mmの穴が開いている;重量:100g)を用いる。両面粘着テープ又はシートの試験片を、一方の面が被着体Aの偏光板の表面に接触し、他方の面が被着体Bのポリカーボネート板の表面に接触する形態で、各被着体の中央部に貼り合わせた後、両面粘着テープ又はシートの試験片を介して被着体Aと被着体Bとが接着された積層体を、ステンレス板の中央部に、被着体Bのポリカーボネート板の露出している側の表面がステンレス板に接触する形態で、両面接着テープ(商品名「No.5610」日東電工株式会社製)を用いて貼り合わせて、常温(23±2℃)で24時間エージングを行う。
その後、図5で示されるように、ステンレス板側の面を下側にした状態で、0.5mの高さ(ステンレス板の表面と、落下面となるコンクリート面との間の距離)から、平坦なコンクリート面に、計30回繰り返して落下させ、両面粘着テープ又はシートの試験片が偏光板又はポリカーボネート板から剥がれるまでの回数を測定する。また、0.5mの高さから30回繰り返して落下させても剥がれない場合は、落下させる高さを1.0mに代えて、前記と同様にして、1.0mの高さから、計30回繰り返して落下させ、両面粘着テープ又はシートの試験片が偏光板又はポリカーボネート板から剥がれるまでの回数を測定する。さらに、1.0mの高さから30回落下させても剥がれない場合は、落下させる高さを1.5mに代えて、前記と同様にして、1.5mの高さから、計30回繰り返して落下させ、両面粘着テープ又はシートの試験片が偏光板又はポリカーボネート板から剥がれるまでの回数を測定する。
(耐反発性の評価方法)
両面粘着テープ又はシートを、4mm×10mmのサイズに切断加工して、図6で示される形状の両面粘着テープ又はシートの試験片を作製する。また、FPC(厚さ:115μm;ポリイミドフィルム製;商品名「FPCピッチサンプルカタメン4」日東電工株式会社製)を、10mm×100mmのサイズに切断加工して、図7で示される形状のFPC試験片を作製するとともに、偏光板(商品名「APCFH1」日東電工株式会社製;厚さ:0.12mm)を、10mm×35mmのサイズに切断加工して、図8で示される形状の偏光板試験片を作製する。その後、図9で示されるように、FPC試験片の一方の端部(長さ方向における端部)側に、偏光板試験片を、端部が一致する形態で粘着剤層を利用して貼着させ、さらに、偏光板試験片上に、FPC試験片(または偏光板試験片)の端部から20mmの位置に、両面粘着テープ又はシートの試験片を貼着させる。そして、図10で示されるように、FPC試験片を、他方の端部(偏光板試験片が貼着されていない側の端部)が、偏光板試験片上の両面粘着テープ又はシートの試験片に貼着されるように、ループ状に曲げて、FPC試験片の他方の端部側の部位を、両面粘着テープ又はシートの試験片の架橋系粘着剤層上に、ミニローラーを用いて貼着させて、常温(23±2℃)で24時間、80℃で24時間の各放置条件で放置した後、デジタルマイクロスコープを用いて、両面粘着テープ又はシートの試験片が偏光板試験片から剥がれた距離(浮いた距離)又は長さ、またはFPC試験片が反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片から距離(浮いた距離)又は長さを測定する。
耐落下衝撃性試験において用いられる反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片の形状を示す概略図であり、図1(a)は上側から見た概略上面図、図1(b)は、図1(a)におけるX−Y線で切断した際の概略断面図である。 耐落下衝撃性試験において用いられる被着体Aの形状又は構造を示す概略図であり、図2(a)は上側から見た概略上面図、図2(b)は、図2(a)におけるX−Y線で切断した際の概略断面図である。 耐落下衝撃性試験において用いられる被着体Bの形状又は構造を示す概略図であり、図3(a)は上側から見た概略上面図、図3(b)は、図3(a)におけるX−Y線で切断した際の概略断面図である。 耐落下衝撃性試験において用いられるステンレス板の形状又は構造を示す概略図であり、図4(a)は上側から見た概略上面図、図4(b)は、図4(a)におけるX−Y線で切断した際の概略断面図である。 耐落下衝撃性試験において、反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片を介して被着体Aと被着体Bとが接着され且つ被着体Bにステンレス板が貼着された構成を有する積層体を落下させる際の方法を示す概略図である。 反発性試験において用いられる反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片の形状を示す概略図であり、上側から見た概略上面図である。 耐反発性試験において用いられるFPC試験片の形状を示す概略図であり、上側から見た概略上面図である。 耐反発性試験において用いられる偏光板試験片の形状を示す概略図であり、上側から見た概略上面図である。 耐反発性試験において用いられる、反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片、偏光板試験片およびFPC試験片の積層体を示す概略図であり、図9(a)は上側から見た概略上面図、図9(b)は側面側から見た概略側面図である。 耐反発性試験において、反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片、偏光板試験片およびFPC試験片の積層体をループ状に曲げて耐反発性を評価する際の方法を示す概略図である。
符号の説明
1 反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片
2 被着体A、2aはポリカーボネート板
2a ポリカーボネート板
2b 偏光板
3 被着体B
3a ポリカーボネート板
4 ステンレス板
5 表面が平坦なコンクリート製構造体
5a コンクリート製構造体5の表面
6 反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片
7 FPC試験片
7a FPC試験片7の一方の端部
7b FPC試験片7の他方の端部
8 偏光板試験片
9 反射遮光性粘着テープ又はシートの試験片6、偏光板試験片8およびFPC試験片7の積層体

Claims (12)

  1. 基材の少なくとも一方の面に粘着剤層を有しており、且つ少なくとも一方の面の反射率が60(%)以上、及び/又は、透過率が0.3(%)以下の特性を有する反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシートであって、基材の少なくとも一方の面に形成された粘着剤層が、粘着成分としての樹脂成分が架橋された構成を有している架橋系粘着剤層と、該架橋系粘着剤層よりも架橋の程度が低い構成を有している粘着剤層とを有する多層構造を有しており、且つ、架橋系粘着剤層の表面が粘着面となっていることを特徴とする反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシート。
  2. 基材の少なくとも一方の面に形成された粘着剤層が、表面側の架橋系粘着剤層と、基材側の架橋の程度が低い構成を有している粘着剤層とによる2層構造を有している請求項1記載の反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシート。
  3. 架橋系粘着剤層と、架橋の程度が低い構成を有している粘着剤層との間に、各粘着剤層中の成分の移行を抑制又は防止するバリア層が設けられている請求項1又は2記載の反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシート。
  4. バリア層がポリエステル製バリア層である請求項3記載の反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシート。
  5. バリア層の厚みが0.1〜30μmである請求項3又は4記載の反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシート。
  6. 架橋の程度が低い構成を有している粘着剤層を構成する樹脂成分が、ガラス転移温度が−40℃以下のポリマー成分である請求項1〜5の何れかの項に記載の反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシート。
  7. 遮光性層が黒色を呈している黒色層である請求項1〜6の何れかの項に記載の反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシート。
  8. 遮光性層が黒色を呈している粘着剤層である請求項7記載の反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシート。
  9. 反射性層が白色を呈している白色層である請求項1〜8の何れかの項に記載の反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシート。
  10. 反射性層が白色を呈している粘着剤層である請求項9記載の反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシート。
  11. 液晶表示モジュールユニットと、バックライトユニットとの固定に用いられる請求項1〜10の何れかの項に記載の反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシート。
  12. 液晶表示モジュールユニットと、バックライトユニットとを有している液晶表示装置であって、液晶表示モジュールユニットと、バックライトユニットとが、請求項1〜10の何れかの項に記載の反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシートにより固定されていることを特徴とする液晶表示装置。
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