JPH09188856A - 両面接着シート - Google Patents

両面接着シート

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JPH09188856A
JPH09188856A JP8019414A JP1941496A JPH09188856A JP H09188856 A JPH09188856 A JP H09188856A JP 8019414 A JP8019414 A JP 8019414A JP 1941496 A JP1941496 A JP 1941496A JP H09188856 A JPH09188856 A JP H09188856A
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千恵美 三倉
Hiroshi Wada
博 和田
Yoshikazu Soeda
義和 副田
Toru Wakabayashi
亨 若林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 応力が作用しても接着剥がれを生じにくい両
面接着シートの開発。 【解決手段】 表裏面に感圧接着層(11,13)を有
する両面接着式のシートからなり、その感圧接着層が、
表裏面を形成する感圧接着層の内側にそれよりも応力緩
和時間が短い感圧接着層(12)を有する重畳層(1)
からなる両面接着シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、応力が作用しても接着剥
がれを生じにくくて各種物品の固着用途などに好適な両
面接着シートに関する。
【0002】
【発明の背景】両面接着シートの用途拡大等に伴い応力
が作用しても接着剥がれを生じにくいなどの新たな粘着
特性を示すものが求められている。けだし各種物品の固
着作業において、接着作業の当初においては正常な接着
状態を示したものが、時間の経過と共に接着剥がれを生
じるのでは固着処理の信頼性に欠けて実用性に乏しく、
機械による自動固着処理に供することが困難になる。
【0003】しかしながら、ゴム系やアクリル系等の種
々の感圧接着層を有する従来の両面接着シートでは、物
品の重量などにより両面接着シートに発生する応力で簡
単に接着剥がれを生じやすく、落下等の問題を発生しや
すい問題点があった。
【0004】
【発明の技術的課題】本発明は、応力が作用しても接着
剥がれを生じにくい両面接着シートの開発を課題とす
る。
【0005】
【課題の解決手段】本発明は、表裏面に感圧接着層を有
する両面接着式のシートからなり、その感圧接着層が、
表裏面を形成する感圧接着層の内側にそれよりも応力緩
和時間が短い感圧接着層を有する重畳層からなることを
特徴とする両面接着シートを提供するものである。
【0006】
【発明の効果】上記した重畳構造の感圧接着層を有する
両面接着シートとすることにより、応力が作用しても接
着剥がれを生じにくいものとすることができる。その理
由は不明である。けだし表裏に位置して被着体と接着す
ることとなる感圧接着層は、内部の感圧接着層よりも応
力緩和時間が長く、これは重畳する内部の感圧接着層よ
りも粘性による流動ないし変形を生じにくいことを意味
する。
【0007】一方、接着剥がれの現象は、被着体(物
品)と両面接着シートの界面現象であり、接着剥がれが
被着体を介して両面接着シートに生じる応力が原因であ
るとすると、例えば特公昭61−34760号公報が教
示する如く、流動変形等により応力を緩和しやすい、よ
って応力緩和時間が短い感圧接着層を表裏層とすること
が有利であるとするのがこれまでの考え方であり、応力
緩和時間が長い感圧接着層を表裏層とする本発明はその
考え方にそぐわないものであるため、かかる構成によ
る、接着剥がれの抑制効果の発現機構は前記のとおり不
明である。
【0008】
【発明の実施形態】本発明の両面接着シートは、表裏面
に感圧接着層を有する両面接着式のシートからなり、そ
の感圧接着層が、表裏面を形成する感圧接着層の内側に
それよりも応力緩和時間が短い感圧接着層を有する重畳
層からなるものである。その例を図1、図2に示した。
1,3,5が感圧接着層の重畳層、11,13,14,
17が表裏面を形成する感圧接着層、12,15,16
が内部の感圧接着層である。なお、2は必要に応じて設
けられるセパレータ、4は感圧接着層の内部に必要に応
じて設けられる支持基材である。
【0009】本発明において感圧接着層は、応力緩和時
間の異なるものの重畳層として形成されるが、その感圧
接着層の形成には適宜な感圧接着剤を用いることがで
き、その種類について特に限定はない。ちなみにその感
圧接着剤としては、ゴム系感圧接着剤やアクリル系感圧
接着剤、シリコーン系感圧接着剤やウレタン系感圧接着
剤、ビニルアルキルエーテル系感圧接着剤、ポリビニル
アルコール系感圧接着剤、ポリビニルピロリドン系感圧
接着剤、ポリアクリルアミド系感圧接着剤、セルロース
系感圧接着剤などがあげられ、一般にはゴム系感圧接着
剤やアクリル系感圧接着剤などが用いられる。重畳層を
形成する感圧接着層は、同種又は異種の適宜な組合せと
することができる。
【0010】ちなみに前記のゴム系感圧接着剤の例とし
ては、天然ゴムやポリイソプレンゴム、スチレン・イソ
プレン・スチレンブロック共重合体ゴムやスチレン・ブ
タジエン・スチレンブロック共重合体ゴム、再生ゴムや
スチレン・ブタジエンゴム、ポリイソブチレンやNBR
の如きゴム系ポリマーをベースポリマーとするものなど
があげられる。ベースポリマーの重量平均分子量は、凝
集力や接着力などの点より30万以上、就中31〜20
0万、特に32〜150万が好ましい。その分子量の調
節は、嚼解やロールによる素練り時間、素練り促進剤の
配合量の制御などにより適宜に行うことができる。ゴム
系感圧接着層は、チューラム加硫やフェノール樹脂加硫
などの適宜な架橋処理により凝集力を制御することがで
きる。
【0011】アクリル系感圧接着剤としては、公知物の
いずれも用いうる。就中、感圧接着特性等の点よりは、
n−ブチル基やt−ブチル基、イソブチル基やアミル
基、イソアミル基やヘキシル基、ヘプチル基やシクロヘ
キシル基、2−エチルヘキシル基やオクチル基、イソオ
クチル基やノニル基、イソノニル基やデシル基、ウンデ
シル基やラウリル基、トリデシル基やテトラデシル基、
ステアリル基やオクタデシル基の如き炭素数が4〜18
の直鎖又は分岐のアルキル基を有するアクリル酸やメタ
クリル酸のエステルからなるアクリル酸系アルキルエス
テルの1種又は2種以上を用いたアクリル系重合体をベ
ースポリマーとするものが好ましい。
【0012】前記のアクリル系重合体としては、感圧接
着特性等の点より重量平均分子量が20万以上、就中2
5〜300万、特に30〜200万のものが好ましく、
必要に応じて官能基や極性基の導入による接着性の改
良、生成共重合体のガラス転移温度の制御による凝集力
や耐熱性の改良、架橋処理による分子量の増大化などの
感圧接着特性の改質等を目的に、前記したアクリル酸系
アルキルエステル以外の改質目的に応じた適宜なモノマ
ー成分の1種又は2種以上を共重合したものであっても
よい。
【0013】前記のモノマー成分の例としては、アクリ
ル酸やメタクリル酸、カルボキシエチルアクリレートや
カルボキシペンチルアクリレート、イタコン酸やマレイ
ン酸、フマール酸やクロトン酸の如きカルボキシル基含
有モノマー、あるいは無水マレイン酸や無水イタコン酸
の如き酸無水物モノマーがあげられる。その使用量は、
感圧接着特性等の点より当該アクリル酸系アルキルエス
テル100重量部あたり20重量部以下、就中15重量
部以下が好ましい。
【0014】また、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシ
エチルや(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、
(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチルや(メタ)ア
クリル酸6−ヒドロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸
8−ヒドロキシオクチルや(メタ)アクリル酸10−ヒ
ドロキシデシル、(メタ)アクリル酸12−ヒドロキシ
ラウリルや(4−ヒドロキシメチルシクロヘキシル)−
メチルアクリレートの如きヒドロキシル基含有モノマ
ー、スチレンスルホン酸やアリルスルホン酸、2−(メ
タ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸や
(メタ)アクリルアミドプロパンスルホン酸、スルホプ
ロピル(メタ)アクリレートや(メタ)アクリロイルオ
キシナフタレンスルホン酸の如きスルホン酸基含有モノ
マー、2−ヒドロキシエチルアクリロイルホスフェート
の如き燐酸基含有モノマーなども改質目的のモノマー成
分の例としてあげられる。
【0015】さらに(メタ)アクリルアミドやN,N−
ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)
アクリルアミドやN−メチロール(メタ)アクリルアミ
ド、N−メチロールプロパン(メタ)アクリルアミドの
如き(N−置換)アミド系モノマー、(メタ)アクリル
酸アミノエチルや(メタ)アクリル酸N,N−ジメチル
アミノエチル、(メタ)アクリル酸t−ブチルアミノエ
チルの如き(メタ)アクリル酸アルキルアミノアルキル
系モノマー、(メタ)アクリル酸メトキシエチルや(メ
タ)アクリル酸エトキシエチルの如き(メタ)アクリル
酸アルコキシアルキル系モノマー、N−シクロヘキシル
マレイミドやN−イソプロピルマレイミド、N−ラウリ
ルマレイミドやN−フェニルマレイミドの如きマレイミ
ド系モノマー、N−メチルイタコンイミドやN−エチル
イタコンイミド、N−ブチルイタコンイミドやN−オク
チルイタコンイミド、N−2−エチルヘキシルイタコン
イミドやN−シクロヘキシルイタコンイミド、N−ラウ
リルイタコンイミドの如きイタコンイミド系モノマー、
N−(メタ)アクリロイルオキシメチレンスクシンイミ
ドやN−(メタ)アクリロイル−6−オキシヘキサメチ
レンスクシンイミド、N−(メタ)アクリロイル−8−
オキシオクタメチレンスクシンイミドの如きスクシンイ
ミド系モノマー等も改質目的のモノマー成分の例として
あげられる。
【0016】加えて、エチル基やn−プロピル基、イソ
プロピル基の如き低級アルキル基を有するアクリル酸や
メタクリル酸のエステル、酢酸ビニルやプロピオン酸ビ
ニル、N−ビニルピロリドンやメチルビニルピロリド
ン、ビニルピリジンやビニルピペリドン、ビニルピリミ
ジンやビニルピペラジン、ビニルピラジンやビニルピロ
ール、ビニルイミダゾールやビニルオキサゾール、ビニ
ルモルホリンやN−ビニルカルボン酸アミド類、スチレ
ンやα−メチルスチレン、N−ビニルカプロラクタムの
如きビニル系モノマー、アクリロニトリルやメタクリロ
ニトリルの如きシアノアクリレート系モノマー、(メ
タ)アクリル酸グリシジルの如きエポキシ基含有アクリ
ル系モノマー、(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコ
ール、(メタ)アクリル酸ポリプロピレングリコールや
(メタ)アクリル酸メトキシエチレングリコール、(メ
タ)アクリル酸メトキシポリプロピレングリコールの如
きグリコール系アクリルエステルモノマー、(メタ)ア
クリル酸テトラヒドロフルフリルやフッ素(メタ)アク
リレート、シリコーン(メタ)アクリレートや2−メト
キシエチルアクリレートの如きアクリル酸エステル系モ
ノマーなども改質目的のモノマー成分の例としてあげら
れる。前記した改質目的のモノマー成分の使用量は、感
圧接着特性等の点より当該アクリル酸系アルキルエステ
ル100重量部あたり50重量部以下が好ましい。
【0017】感圧接着層は、ベースポリマー等の分子量
増大などによる感圧接着特性の改良を目的に必要に応じ
て架橋構造とすることもできる。その架橋方式について
は特に限定はなく、公知架橋方式のいずれも採用するこ
とができる。ちなみにその例としては、分子中に不飽和
結合を2個以上有する多官能モノマー成分をアクリル系
重合体中に共重合させて内部架橋させる方式、電子線や
紫外線の如き放射線の照射を介して内部架橋又は外部架
橋させる方式、感圧接着剤に架橋剤を配合して外部架橋
させる方式などがあげられる。
【0018】前記した多官能モノマー成分の例として
は、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート
や(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ートやネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレートやト
リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペン
タエリスリトールトリ(メタ)アクリレートやペンタエ
リスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエ
リスリトールヘキサ(メタ)アクリレートやエポキシア
クリレート、ポリエステルアクリレートやウレタンアク
リレート、1,4−ブチルジアクリレートや1,6−ヘ
キシルジアクリレートなどがあげられる。
【0019】前記したアクリル系重合体の内部架橋方式
では、多官能モノマー成分の使用を必須とし、内部架橋
したアクリル系重合体の調製は例えば通例の熱重合開始
剤によるラジカル重合方式や、光重合開始剤による放射
線重合方式などにより行うことができる。なお、架橋剤
や放射線照射等による外部架橋方式の場合にも、多官能
モノマー成分をアクリル系重合体中に共重合させて架橋
効率の向上をはかることもできる。多官能モノマー成分
は、1種又は2種以上を用いることができる。その配合
量は、架橋効率や感圧接着特性、アクリル系の透明性や
耐候性等の特性などの点より、全モノマー成分の30重
量%以下、就中0.01〜25重量%、特に0.02〜
10重量%が好ましい。
【0020】前記の外部架橋方式に用いる架橋剤として
は、適宜なものを用いることができ、特に限定はない。
カルボキシル基や酸無水物基、ヒドロキシル基やエポキ
シ基等の官能基含有モノマー成分を共重合させたアクリ
ル系重合体の分子間架橋に用いられる公知架橋剤のいず
れも用いうる。その例としては、トリレンジイソシアネ
ートやトリメチロールプロパントリレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタントリイソシアネートの如き多官能
イソシアネート系架橋剤、ポリエチレングリコールジグ
リシジルエーテルやジグリシジルエーテル、トリメチロ
ールプロパントリグリシジルエーテルの如きエポキシ系
架橋剤があげられる。
【0021】またメラミン樹脂系架橋剤や金属塩系架橋
剤、金属キレート系架橋剤やアミノ樹脂系架橋剤、過酸
化物系架橋剤なども用いうる。架橋剤の使用量は、架橋
効率や感圧接着特性などの点より、アクリル系重合体1
00重量部あたり、20重量部以下、就中15重量部以
下、特に0.01〜10重量部が好ましい。
【0022】なお前記したアクリル系重合体のラジカル
重合の場合に必要に応じて用いる重合開始剤としては、
適宜なものを用いることができ、特に限定はない。ちな
みにその例としては、過酸化ベンゾイルやt-ブチルパ
ーベンゾエイト、クメンヒドロパーオキシドやジイソプ
ロピルパーオキシジカーボネート、ジ−n−プロピルパ
ーオキシジカーボネートやジ(2−エトキシエチル)パ
ーオキシジカーボネート、t-ブチルパーオキシネオデ
カリエートやt-ブチルパーオキシビバレート、(3,
5,5−トリメチルヘキサノイル)パーオキシドやジプ
ロピオニルパーオキシド、ジアセチルパーオキシドの如
き有機過酸化物があげられる。
【0023】また2,2'−アゾビスイソブチロニトリル
や2,2'−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、1,
1'−アゾビス(シクロヘキサン1−カルボニトリル)
や2,2'−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)、2,2'−アゾビス(2,4−ジメチル−4−メト
キシバレロニトリル)やジメチル2,2'−アゾビス(2
−メチルプロピオネート)、4,4'−アゾビス(4−シ
アノバレリック酸)や2,2'−アゾビス(2−ヒドロキ
シメチルプロピオニトリル)、2,2'−アゾビス[2−
(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]の如きアゾ
系化合物、過硫酸カリウムや過硫酸アンモニウムや過酸
化水素等、あるいはそれらと還元剤を併用したレドック
ス系開始剤なども重合開始剤としてあげられる。
【0024】一方、放射線による重合処理の場合に必要
に応じて用いる光重合開始剤としては、適宜なものを用
いることができ、特に限定はない。ちなみにその例とし
ては、ベンゾインエチルエーテルやベンゾインイソプロ
ピルエーテル、アニゾインメチルエーテルの如きベンゾ
インエーテル系化合物、2,2−ジエトキシアセトフェ
ノンや2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノ
ン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル(2−ヒ
ドロキシ−2−プロピル)ケトンやα−ヒドロキシ−
α,α’−ジメチルアセトフェノン、メトキシアセトフ
ェノンや1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルフェノ
ン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)−フェニ
ル]−2−モルホリノプロパン−1の如きアセトフェノ
ン系化合物があげられる。
【0025】また、2−メチル−2−ヒドロキシプロピ
オフェノンの如きα−ケトール系化合物、ベンジルジメ
チルケタールの如きケタール系化合物、2−ナフタレン
スルホニルクロリドの如き芳香族スルホニルクロリド系
化合物、1−フェノン−1,1−プロパンジオン−2−
(ο−エトキシカルボニル)オキシムの如き光活性オキ
シム系化合物、ベンゾフェノンやベンゾイル安息香酸、
3,3'−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノンの如き
ベンゾフェノン系化合物も光重合開始剤の例としてあげ
られる。
【0026】さらに、チオキサンソンや2−クロロチオ
キサンソン、2−メチルチオキサンソンや2,4−ジメ
チルチオキサンソン、イソプロピルチオキサンソンや
2,4−ジクロロチオキサンソン、2,4−ジエチルチ
オキサンソンや2,4−ジイソプロピルチオキサンソン
の如きチオキサンソン系化合物、その他、カンファーキ
ノンやハロゲン化ケトン、アシルホスフィノキシドやア
シルホスフォナートなども光重合開始剤の例としてあげ
られる。
【0027】重合開始剤は、1種又は2種以上を用いる
ことができ、その配合量は未反応モノマー成分の残存防
止性や生成ポリマーの低分子量化による凝集力低下の防
止性などの点より、全モノマー成分100重量部あたり
0.01〜10重量部、就中0.02〜5重量部、特に
0.05〜3重量部が好ましい。
【0028】なお放射線による重合方式の場合、光重合
開始剤は2回以上に分けて配合することもでき、モノマ
ーを予備重合処理して、又はモノマー成分と光重合開始
剤の混合物にヒュームドシリカの如きチキソトロープ剤
を加えて粘度を500〜5000センチポイズ程度のコ
ーティング可能なシロップ状とし、それをセパレータや
支持基材等に塗工して再度放射線を照射して目的とする
感圧接着層の状態とすることもできる。
【0029】感圧接着層の形成に際しては、必要に応じ
て例えば天然や合成の樹脂類、粘着付与剤、可塑剤、軟
化剤、ガラス繊維やガラスビーズ、金属粉や炭酸カルシ
ウム、クレーやその他の無機粉末等からなる充填剤、顔
料、着色剤、老化防止剤などの、感圧接着剤に使用され
ることのある各種の添加剤を配合することができる。ち
なみに粘着付与剤は、接着力を向上させる場合に有用で
ある。その粘着付与剤としては、適宜なものを用いてよ
く公知物のいずれも用いうる。
【0030】粘着付与剤の例としては、α−ピネンやβ
−ピネン重合体、ジテルペン重合体やα−ピネン・フェ
ノール共重合体の如きテルペン系樹脂、脂肪族系石油樹
脂や芳香族系石油樹脂、脂肪族・芳香族共重合体系石油
樹脂の如き石油系樹脂、その他、ロジン系樹脂やクマロ
ンインデン系樹脂、フェノール系樹脂やキシレン系樹
脂、アルキド系樹脂などがあげられる。高温での感圧接
着特性等の点より軟化点が60℃以上、就中70〜17
0℃、特に80〜150℃の粘着付与剤が通例の場合好
ましく用いうるが、室温での接着力の維持や低温での接
着力を向上させる場合には軟化点が60℃未満の粘着付
与剤も用いうる。粘着付与剤の使用量は、特にゴム系感
圧接着層の場合、タックと接着力と凝集力のバランスな
どの点よりベースポリマー100重量部あたり、20〜
160重量部、就中30〜140重量部、特に50〜1
20重量部が好ましい。
【0031】前記した室温での接着力維持や低温接着力
の向上等を目的とする場合には、可塑剤や軟化剤の使用
も有用である。可塑剤や軟化剤としては、適宜なものを
用いてよく、公知物のいずれも用いうる。就中、保存安
定性等の点より揮散の少ない高沸点物が好ましく用いら
れる。可塑剤や軟化剤の例としては、フタル酸ジメチル
やフタル酸ジエチル、フタル酸ジブチルやフタル酸ジヘ
プチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシルやフタル酸ジ
イソノニル、フタル酸ジイソデシルやフタル酸ジブチル
ベンジル、フタル酸ジオクチルやブチルフタリルブチル
グリコレートの如きフタル酸系化合物、トリメリット酸
トリブチルやトリメリット酸トリ−2−エチルヘキシ
ル、トリメリット酸トリn−オクチルやトリメリット酸
トリイソデシルの如きトリメリット酸系化合物があげら
れる。
【0032】また、フマル酸ジブチルやマレイン酸ジブ
チル、マレイン酸ジ−2−エチルヘキシルやアジピン酸
ジイソブチル、アジピン酸ジイソノニルやアジピン酸ジ
イソデシル、アジピン酸ジブトキシエチルやセバシン酸
ジブチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシルの如き脂
肪族二塩基酸エステル系化合物、リン酸トリエチルやリ
ン酸トリフェニル、リン酸トリクレジルやリン酸トリキ
シレニル、リン酸クレジルフェニルの如きリン酸エステ
ル系化合物、ジイソデシル−4,5−エポキシテトラヒ
ドロフタレートの如きエポキシ系化合物、その他、オレ
イン酸ブチルや塩素化パラフィン、ポリブテンやポリイ
ソブチレンなども可塑剤ないし軟化剤の例としてあげら
れる。
【0033】感圧接着層は、有機溶剤による溶液や水に
よる分散液ないしエマルジョン、あるいはモノマー成分
等の混合物などとした感圧接着剤を支持基材等の上に塗
工して、加熱乾燥処理又は放射線照射処理する方式、あ
るいはセパレータ上に形成した感圧接着層を支持基材や
ベースとなる感圧接着層等の上に移着する方式などの従
来に準じた適宜な方式で形成することができる。従って
感圧接着層の重畳層も、重ね塗り方式や移着重ね合せ方
式などの適宜な方式で形成することができる。
【0034】前記において感圧接着剤の塗工層を放射線
の照射により重合処理する場合には、例えば窒素ガス等
の不活性ガスによる置換雰囲気や光透過性のフィルムに
よる被覆状態などの空気遮断状態で行うことが、目的と
する感圧接着特性の発現性などの点より好ましい。なお
紫外線照射による場合、波長範囲が180〜460nmの
電磁放射光が処理効率等の点より好ましく、その発生源
としては例えば水銀アーク、炭素アーク、(低、中、高
圧)水銀ランプ、メタルハライドランプなどの適宜な照
射装置を用いうる。照射量は、重合状況等に応じて適宜
に決定しうるが、通例400〜3000mj/cm2程度と
される。
【0035】本発明の両面接着シートにおいては、応力
緩和時間の異なる感圧接着層の組合せからなる2層又は
3層以上の重畳層からなる感圧接着層とされ、しかもそ
の重畳感圧接着層において表裏面を形成する感圧接着層
の内側に応力緩和時間が短い感圧接着層を有するものと
される。従って内側の感圧接着層よりも応力緩和時間が
長い感圧接着層を表裏に有するものとされる。これによ
り、接着剥がれを生じにくい感圧接着特性を付与するこ
とができる。
【0036】両面接着シートの形態は、適宜に決定する
ことができる。ちなみにその例としては、図1に例示の
如く内側の感圧接着層12を表裏面を形成する感圧接着
層11,13が共有する形態、図2に例示の如く支持基
材4の表裏に感圧接着層の重畳層3,5を有する形態、
図2に例示した支持基材4がなくて表裏面を形成する感
圧接着層14,17がそれぞれ別個の内側の感圧接着層
15,16を有する形態などがあげられる。
【0037】また、表面側又は裏面側の一方又は双方の
感圧接着層の重畳数を3層以上とした形態などとするこ
ともでき、重畳数は表面側と裏面側において同じであっ
てもよいし、異なっていてもよい。さらに、3層以上の
重畳層において内側の層については、例えば最外層より
応力緩和時間が順次短くなる重畳構造や、重畳層におけ
る中間層に応力緩和時間が最短の感圧接着層を有する重
畳構造などの適宜な構造とすることができ、特に限定は
ない。
【0038】前記において、表裏面を形成する感圧接着
層とその内側直下の感圧接着層との応力緩和時間の時間
差は、使用目的や表裏面を形成する感圧接着層の応力緩
和時間などに応じて適宜に決定できるが、一般には感圧
接着特性の良好性などの点より10秒以上の時間差をも
たせることが好ましい。就中、表面又は裏面を形成する
感圧接着層の応力緩和時間が30〜100秒の場合には
15秒以上、特に20秒以上の時間差、100〜500
秒の場合には50秒以上、特に70秒以上の時間差、5
00秒以上の場合には100秒以上、特に150秒以上
の時間差をもたせることが好ましい。応力緩和時間の時
間差の上限については特に限定はなく、被着体に対する
接着力などに応じて適宜に決定される。なお感圧接着層
の応力緩和時間は、室温(23℃)等の平均使用温度に
おける引伸ばしにおいて、その引張応力が最大状態から
1/eに低下するまでの時間に基づく。
【0039】表面側又は裏面側の重畳感圧接着層の厚さ
は、使用目的等に応じて適宜に決定できて特に限定はな
く、1mmを超える厚さとすることもできるが、一般には
500μm以下、就中3〜300μm、特に5〜200μ
mとされる。その場合に接着剥がれの抑制性などの点よ
り、表裏面を形成する両感圧接着層の合計厚さを全感圧
接着層の厚さの5〜90%、就中7〜50%、特に10
〜30%とすることが好ましい。また表裏の片側に基づ
く場合には、表面又は裏面を形成する感圧接着層の厚さ
をその表面層又は裏面層を除く感圧接着層の厚さの0.
1〜10倍、就中1.1〜7倍、特に1.2〜6倍とす
ることが好ましい。
【0040】両面接着シートの形成に際して必要に応じ
て用いられる支持基材については、特に限定はなく、例
えば紙や布や不織布等からなる多孔質基材、プラスチッ
クフィルムないしシート、発泡体、金属箔、それらのラ
ミネート体などの薄葉体からなる適宜なものを用いう
る。材質についても例えばクラフト紙や和紙、綿やス
フ、レーヨンやビニロン、ポリエステルやポリアミド、
OPPやポリ塩化ビニル、ポリウレタンやアクリル系樹
脂、セロハンやポリエチレン、天然や合成のゴム、アル
ミニウムやステンレスなどの適宜なものを用いることが
でき、特に限定はない。支持基材には、感圧接着層との
密着力の向上等を目的に下塗剤等によるコート処理、コ
ロナ放電処理やプラズマ処理等の公知の表面処理を施す
ことができる。
【0041】また図1に例示の如きセパレータは、薄葉
基材の片面又は両面に必要に応じシリコーン系や長鎖ア
ルキル系等の適宜な剥離剤からなる剥離コート層を設け
たものなどとして得ることができる。両面に剥離コート
層を有するもの等の両面剥離性のセパレータは、巻回形
態の両面接着シートの形成などに有利である。
【0042】本発明の両面接着シートにては、使用目的
に応じた、例えば1000gf/20mm以上や2000gf/
20mm以上の適宜な接着力に調節でき、接着作業の重労働
化の防止等に有利な低圧接着性のものとすることもでき
る。その場合には、低圧力による接着性などの点より、
200g荷重によるJIS Z 1522に準拠したス
テンレス板に対する接着力が50gf/20mm以上、就中1
00gf/20mm以上、特に200gf/20mm以上に調節した
ものが好ましい。その調節は、ベースモノマー成分の組
成、粘着付与剤や可塑剤等の添加剤の使用量、多官能ア
クリル系モノマー成分の添加量による架橋度の調節、接
着層の厚さの調節などにより行うことができる。
【0043】本発明による両面接着シートは、従来に準
じた種々の目的に用いうる。特に物品の固着処理の如
く、両面接着シートに応力が発生して接着剥がれなどの
現象を生じる場合のある用途などに好ましく用いること
ができる。
【0044】
【実施例】
参考例1 アクリル酸2−エチルヘキシル180部(重量部、以下
同じ)とアクリル酸20部をアゾビスイソブチロニトリ
ル0.4部含有の酢酸エチル200部中にて、60℃で
10時間重合処理して得た、重量平均分子量約96万の
アクリル系重合体を含有する溶液に、そのアクリル系重
合体100部あたり過酸化ベンゾイル(架橋剤)0.1
部を添加し、得られた感圧接着剤をセパレータ上に塗工
し100℃で5分間乾燥処理して厚さ10μmの感圧接
着層を形成した。
【0045】参考例2 アクリル酸2−エチルヘキシル200部、酢酸ビニル2
0部、及びアクリル酸10部を用いて参考例1に準じ重
量平均分子量約52万のアクリル系重合体を含む感圧接
着剤を得、それをセパレータ上に塗工し100℃で5分
間乾燥処理して厚さ60μmの感圧接着層を形成した。
【0046】参考例3 アクリル酸ブチル200部、アクリル酸10部、アクリ
ル酸ヒドロキシエチル0.2部、及びアゾビスイソブチ
ロニトリル0.4部含有の酢酸エチル300部を用いて
参考例1に準じ重量平均分子量約60万のアクリル系重
合体を含む溶液を得、それにアクリル系重合体100部
あたりトリメチロールプロパンヘキサメチレンジイソシ
アネート付加物(架橋剤)2部と、軟化点115℃のテ
ルペンフェノール系樹脂30部を添加し、その感圧接着
剤をセパレータ上に塗工し100℃で5分間乾燥処理し
て厚さ10μmの感圧接着層を形成した。
【0047】参考例4 アクリル酸ブチル200部、アクリル酸10部、及び2
−メルカプトエタノール(連鎖移動剤)0.01部を用
いて参考例3に準じ重量平均分子量約8万のアクリル系
重合体を含む溶液を得、それにアクリル系重合体100
部あたりN,N,N',N'−テトラグリシジル−m−キ
シレンジアミン(架橋剤)0.5部と、軟化点145℃
のテルペンフェノール系樹脂20部と、DOP(可塑
剤)5部を添加し、その感圧接着剤をセパレータ上に塗
工し100℃で5分間乾燥処理して厚さ60μmの感圧
接着層を形成した。
【0048】参考例5 ロールで素練りして得た重量平均分子量約150万の天
然ゴムの30重量%トルエン溶液に、天然ゴム100部
あたり軟化点100℃の脂肪族石油系樹脂80部、軟化
点115℃のテルペンフェノール系樹脂20部、及びフ
ェノール系老化防止剤1部を添加し、得られた感圧接着
剤をセパレータ上に塗工し100℃で5分間乾燥処理し
て厚さ50μmの感圧接着層を形成した。
【0049】参考例6 ロールで素練りして得た重量平均分子量約30万の天然
ゴムの50重量%トルエン溶液に、天然ゴム100部あ
たり軟化点135℃のテルペンフェノール系樹脂20
部、トリメチロールプロパンヘキサメチレンジイソシア
ネート付加物1部、及びフェノール系老化防止剤1部を
添加し、得られた感圧接着剤をセパレータ上に塗工し1
00℃で5分間乾燥処理して厚さ20μmの感圧接着層
を形成した。
【0050】参考例7 アクリル酸イソノニル200部とアクリル酸20部を用
いて参考例1に準じ重量平均分子量約96万のアクリル
系重合体を含む溶液を得、それにアクリル系重合体10
0部あたりN,N,N',N'−テトラグリシジル−m−
キシレンジアミン0.01部と、軟化点145℃のテル
ペンフェノール系樹脂20部を添加し、その感圧接着剤
をセパレータ上に塗工し100℃で5分間乾燥処理して
厚さ10μmの感圧接着層を形成した。
【0051】参考例8 アクリル酸イソノニル200部とアクリル酸2部を用い
て参考例7に準じ重量平均分子量約40万のアクリル系
重合体を含む溶液を得、それにアクリル系重合体100
部あたりN,N,N',N'−テトラグリシジル−m−キ
シレンジアミン0.01部と、軟化点145℃のテルペ
ンフェノール系樹脂20部と、DOP5部を添加し、そ
の感圧接着剤をセパレータ上に塗工し100℃で5分間
乾燥処理して厚さ60μmの感圧接着層を形成した。
【0052】参考例9 アクリル酸ブチル200部、酢酸ビニル20部、及びア
クリル酸ヒドロキシエチル0.2部を用いて参考例1に
準じ重量平均分子量約45万のアクリル系重合体を含む
溶液を得、それにアクリル系重合体100部あたり軟化
点115℃のテルペンフェノール樹脂20部と、トリメ
チロールプロパンヘキサメチレンジイソシアネート付加
物2部を添加し、得られた感圧接着剤をセパレータ上に
塗工し100℃で5分間乾燥処理して厚さ10μmの感
圧接着層を形成した。
【0053】上記の参考例で得た感圧接着層について、
断面積5mm2、長さ30mmのサンプルを形成し、それを
室温(23℃)にてチャック間隔10mm、引張速度30
0mm/分、引張距離100%の条件で引伸ばし、その引
張応力が最大応力の1/eに低下するまでの時間を測定
して応力緩和時間を調べた。
【0054】前記の結果を次表に示した。
【0055】実施例1 参考例2で得た感圧接着層を不織布の両面に移着し、そ
の各上に参考例1で得た感圧接着層を移着して両面接着
シートを得た。
【0056】実施例2 参考例4で得た感圧接着層を不織布の両面に移着し、そ
の各上に参考例3で得た感圧接着層を移着して両面接着
シートを得た。
【0057】実施例3 参考例6で得た感圧接着層を不織布の両面に移着し、そ
の各上に参考例5で得た感圧接着層を移着して両面接着
シートを得た。
【0058】実施例4 参考例8で得た感圧接着層を不織布の両面に移着し、そ
の各上に参考例7で得た感圧接着層を移着して両面接着
シートを得た。
【0059】実施例5 参考例4で得た感圧接着層を不織布の両面に移着し、そ
の各上に参考例9で得た感圧接着層を移着して両面接着
シートを得た。
【0060】比較例1 参考例1に準じて厚さが70μmの感圧接着層を形成
し、それを不織布の両面に移着して両面接着シートを得
た。
【0061】比較例2 参考例3に準じて厚さが70μmの感圧接着層を形成
し、それを不織布の両面に移着して両面接着シートを得
た。
【0062】比較例3 参考例5に準じて厚さが70μmの感圧接着層を形成
し、それを不織布の両面に移着して両面接着シートを得
た。
【0063】比較例4 参考例7に準じて厚さが70μmの感圧接着層を形成
し、それを不織布の両面に移着して両面接着シートを得
た。
【0064】比較例5 参考例9に準じて厚さが70μmの感圧接着層を形成
し、それを不織布の両面に移着して両面接着シートを得
た。
【0065】評価試験 実施例、比較例で得た幅10mm、長さ50mmの両面接着
シートを、厚さ0.4mm、幅10mm、長さ50mmのアル
ミニウム板に接着し、それを両面接着シートの残る面を
介して直径500mmのABS樹脂製の円筒の外周に接着
して23℃で24時間放置した後、アルミニウム板(端
部)の接着剥がれ(浮き)の有無により固着性を調べ、
接着剥がれのない場合を優良、接着剥がれのある場合を
不可、特にその接着剥がれが1mm以上に及ぶ場合を不適
として評価した。
【0066】前記の結果を次表に示した。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の断面図
【図2】他の実施例の断面図
【符号の説明】
1,3,5:感圧接着層の重畳層 11,13,14,17:表裏面形成の感圧接着層 12,15,16:内側の感圧接着層 2:セパレータ 4:支持基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若林 亨 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏面に感圧接着層を有する両面接着式
    のシートからなり、その感圧接着層が、表裏面を形成す
    る感圧接着層の内側にそれよりも応力緩和時間が短い感
    圧接着層を有する重畳層からなることを特徴とする両面
    接着シート。
  2. 【請求項2】 請求項1において、表裏面を形成する感
    圧接着層とその下層の感圧接着層との応力緩和時間の時
    間差が10秒以上である両面接着シート。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、表裏面を形成
    する両感圧接着層の合計厚さが全感圧接着層の厚さの5
    〜90%である両面接着シート。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3において、両面接着式のシ
    ートをセパレータ上に有する両面接着シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007045967A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Nitto Denko Corp 反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシート
JPWO2008111412A1 (ja) * 2007-03-09 2010-06-24 積水化学工業株式会社 粘着剤、両面粘着シート及び表示装置
JP2011157554A (ja) * 2011-03-17 2011-08-18 Nitto Denko Corp 反射性及び/又は遮光性を有する粘着テープ又はシート
JP2017165977A (ja) * 2017-05-30 2017-09-21 日東電工株式会社 粘着シート

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