JPH1043652A - 浸漬塗布方法および浸漬塗布装置 - Google Patents

浸漬塗布方法および浸漬塗布装置

Info

Publication number
JPH1043652A
JPH1043652A JP8208348A JP20834896A JPH1043652A JP H1043652 A JPH1043652 A JP H1043652A JP 8208348 A JP8208348 A JP 8208348A JP 20834896 A JP20834896 A JP 20834896A JP H1043652 A JPH1043652 A JP H1043652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
coating liquid
tank
cylindrical substrate
lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8208348A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Furusawa
靖夫 古澤
Toshiaki Takahashi
利昭 高橋
Shigeto Hashiba
成人 橋場
Kiyoshi Hashimoto
潔 橋本
Hiroshi Kawashima
弘史 川島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP8208348A priority Critical patent/JPH1043652A/ja
Priority to US08/901,208 priority patent/US6010572A/en
Publication of JPH1043652A publication Critical patent/JPH1043652A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C3/00Apparatus in which the work is brought into contact with a bulk quantity of liquid or other fluent material
    • B05C3/02Apparatus in which the work is brought into contact with a bulk quantity of liquid or other fluent material the work being immersed in the liquid or other fluent material
    • B05C3/09Apparatus in which the work is brought into contact with a bulk quantity of liquid or other fluent material the work being immersed in the liquid or other fluent material for treating separate articles
    • B05C3/10Apparatus in which the work is brought into contact with a bulk quantity of liquid or other fluent material the work being immersed in the liquid or other fluent material for treating separate articles the articles being moved through the liquid or other fluent material
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S118/00Coating apparatus
    • Y10S118/11Pipe and tube outside
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S118/00Coating apparatus
    • Y10S118/13Pipe and tube miscellaneous

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真感光体等の基体の製造に際して、液
ダレによる膜厚の不均一さと塗液の劣化を防止し、安定
した浸漬塗布を行うための浸漬塗布方法および浸漬塗布
装置の提供。 【解決手段】 塗布液槽3内の塗布液1中に電子写真感
光体等の円筒状基体2を浸漬し、この円筒状基体2を引
き上げることによって円筒状基体2の外周面に塗布液を
塗布する。この場合、塗布液槽3から常時、塗布液1を
オーバーフローさせて循環可能となっている。塗布液槽
3の塗布液面上に設けられた円筒状基体2が通過可能な
開口部7を有する蓋8を配置する。この蓋8は、垂直方
向に間隔において複数配置したプレートを有し、開口部
7を通して円筒状基体2を塗布液1中に浸漬し、円筒状
基体2を引き上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は浸漬塗布方法および
浸漬塗布装置に関し、特に電子写真感光体の製造におい
て円筒状基体の外周面に感光層を塗布形成するのに好適
な浸漬塗布方法、浸漬塗布装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真感光体の感光層を構成す
る光導電材料としては、セレン、硫化カドミウム、酸化
亜鉛等の無機化合物およびポリビニルカルバゾールに代
表される有機化合物が提案されており、また、感光層を
電荷発生層と電荷輸送層とに分離した積層型電子写真感
光体においては、電荷発生材料および電荷輸送材料とし
て、種々の有機化合物が提案され、有機感光体として実
用化されている。従来、このような有機感光体の製造方
法としては、浸漬塗布法、スプレー塗布法、スピン塗布
法、ビード塗布法、ワイヤーバー塗布法、ブレード塗布
法、ローラー塗布法、押出し塗布法、カーテン塗布法等
の各種塗布方法が知られているが、特に円筒状基体の外
周面に均一な感光層を形成する方法としては、浸漬塗布
が広く用いられている。
【0003】電子写真感光体の浸漬塗布においては、生
産性向上の観点から、複数の円筒状基体を塗布液中に浸
漬し、かつ、同時に塗布液から引き上げる多数本同時浸
漬塗布方法が一般的に採用されている。そのため塗布液
循環機構を有する浸漬塗布方法では、循環に必要な塗布
液量も多くなり、ポットライフが短い塗布液の場合は、
短期間で廃却する塗布液量も必然的に多くなり、材料使
用効率の悪化につながっていた。一般的に、浸漬塗布方
法の場合、塗布液のポットライフは、重要になるが、感
光体の要求特性よりポットライフの短い材料系を使用し
なければならない場合もしばしば発生する。
【0004】浸漬塗布方法において、塗布液のポットラ
イフが短くなる要因としては、酸化反応や空気中の水分
吸着による加水分解反応等を起こし易い材料系を使用し
た場合に塗布液が外気と接触することにより生じやす
く、これにより塗布液が劣化する。そこで、特に塗布液
循環機構を有する浸漬塗布方法において、塗布液の劣化
を防止するために、塗布液槽におけるオーバーフロー面
あるいは塗布液槽からオーバーフローする塗布液を回収
する液受け槽等で塗布液が外気と接触することを抑制す
ることが必要となる。
【0005】従来、塗布液と外気との接触を抑制する手
段として、オーバーフロー面上に蓋を設置し、塗布液に
は、常時、円筒状基体が浸漬されるため、蓋の部分には
円筒状基体が通過可能な開口部を小さくし、この開口部
にシャッター等を設置し円筒状基体の塗布液に対する浸
漬動作がない時に開口部を閉にする手段等が提案されて
いるが、装置が複雑化する嫌いがある。
【0006】また、オーバーフロー面の上方にフードを
設置し塗布液から揮散する溶剤ガスをフード部分に滞留
させる手段等が提案されている(特開昭59−9066
2号)。この公報では、フード内部に遮へい板を設けた
多段構造とし、各段の壁面に開口を設け、溶剤ガス濃度
勾配をフード内で付けて、急激な塗布膜乾燥を抑制する
ことが開示されている。しかし、この方法は、各段に濃
度勾配を付けるための開口部を有するため、円筒状基体
を塗布液に浸漬する時においては、外気と各段に滞留し
た溶剤ガスの置換が促進され、外気と塗布液の接触の抑
制という観点からは不利となる。塗布液の外気との接触
の抑制を実現する場合は、フード高さを十分に高くし、
フード径も極力小さくしなければその効果は、期待でき
ない。しかしながら、フード径を小さく、高くすると塗
膜の乾燥速度が遅くなり過ぎ、円筒状基体表面における
塗布膜厚が不均一となる、所謂、ダレ現象が大きくなる
等の成膜特性の悪化を招く問題があった。
【0007】一方、実開昭62ー2053に記載されて
いる塗布液循環機構を有しない塗布液槽は、塗布操作に
より液面が上下変動するために、塗布液槽の上部に塗布
液の乾燥による固形物が付着する事を防止する目的で、
塗布液槽内に、多段構造の邪魔板を設け、円筒状基体を
引き上げる際に液面が下降した時に、溶剤蒸気を塗布槽
上部に滞留させ、乾燥を抑制するものである。しかし、
円筒状基体を塗布液中に浸漬する操作の時は、液面上昇
があるため、塗布液槽上部の空間において、溶剤蒸気と
外気が置換されることなく、ダレ現象が極端に悪化す
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】塗布液と外気との接触
を抑制することは、塗膜乾燥ゾーンの溶剤ガス濃度を高
くすることであり、結果としてダレ現象が大きくなる。
したがって、塗布液と外気との接触を抑制し、且つこの
ダレ現象もできるだけ抑制することが要望されている。
【0009】そこで、本発明の目的は、塗布液と外気と
の接触を抑制し、且つこのダレ現象も防止して成膜特性
の悪化も抑制しつつ、膜厚の不均一さを防止することが
できる浸漬塗布方法及び浸漬塗布装置を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の浸漬塗布方法は、塗布液内の塗布液中
に円筒状基体を浸漬し、前記円筒状基体を引き上げるこ
とによって円筒状基体の外周面に塗布液を塗布する浸漬
塗布方法において、前記塗布液槽から常時塗布液をオー
バーフローさせ、前記塗布液槽の塗布液面上に設けられ
円筒状基体が通過可能な開口部を有し垂直方向に間隔に
おいて複数配置したプレートを有する蓋の開口部を通し
て前記円筒状基体を塗布液中に浸漬し、前記円筒状基体
を引き上げることを特徴とする。また、前記各々のプレ
ートが複数の開口部を有し、円筒状基体が通過可能なよ
うに各開口部が隣接するプレートに設けられた開口部が
垂直方向において対応することが好ましく、また、複数
本の円筒状基体を塗布液中に同時に浸漬し、かつ引き上
げることが好ましい。
【0011】さらに上記した目的を達成するために、本
発明の浸漬塗布装置は、塗布液を保持し、円筒状基体を
浸漬する塗布液槽を有する浸漬塗布装置において、前記
塗布液槽の周囲に設けられた前記塗布液槽からオーバー
フローした塗布液を回収する液受けと、この液受けから
の塗布液を回収するタンクと、このタンク内の塗布液を
前記塗布液槽に供給する手段と、前記塗布液槽と前記液
受けとの上方に円筒状基体が通過可能な開口部を有し垂
直方向に間隔において複数配置したプレートを有する蓋
と、を設けたことを特徴とする。また各々のプレートが
複数の開口部を有し、円筒状機会が通過可能なように各
開口部が隣接するプレートに設けられた開口部が対応す
ることが好ましい。
【0012】本発明に使用する円筒状基体としては、電
子写真感光体に用いる導電性の公知のものが使用され
る。また、本発明に使用する塗布液としては、例えば、
電子写真感光体の電荷発生層、電荷輸送層、下引き層及
び保護層を形成させるために塗布される公知の塗布液等
が挙げられる。
【0013】また、本発明に用いる溶剤としては、例え
ば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタ
ノール等のアルコール類、ヘキサン、オクタン、シクロ
ヘキサン等の脂肪族系炭化水素、ベンゼン、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素、ジクロロメタン、ジクロ
ロエタン、四塩化炭素、クロロベンゼン等のハロゲン化
炭化水素、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、エチレングリコール等のエーテル類、
アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、ジメチル
ホルムアルデヒド、ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド等が挙げられる。これらの溶剤は、いずれも
比重が空気よりも重いものである。塗布液の粘度は、
0.01mPas〜1000mPasの範囲が好まし
く、より好ましくは1mPas〜600mPasの範囲
であるが、塗布膜厚及び塗布速度等に応じて適宜選定す
ることが望ましい。円筒状基体に塗布される感光層形成
用塗布液として、公知の材料ならばいずれも使用可能で
ある。
【0014】本発明の浸漬塗布方法及び装置では、塗布
液槽から常時塗布液をオーバーフローさせ、前記塗布液
槽の塗布液面上に設けられた円筒状基体が通過可能な開
口部を有し垂直方向に間隔において複数配置したプレー
トを有する蓋の開口部を通して前記円筒状基体を塗布液
中に浸漬し、前記円筒状基体を引き上げる。この場合、
塗布液槽の液面は、円筒状基体の浸漬、及び引き上げ時
にもほぼ一定しており、円筒状基体が下降するとき、蓋
内に滞留する溶剤ガスと外気とは、段を構成するプレー
ト間隙が抵抗となり置換され難くなる。一方、円筒状基
体を引上げるときは、溶剤ガスは、液面に近い段プレー
ト間の間隙に満たされて、上部の段側ほど満たされ難く
なる。このため、乾燥速度は速くなり、薄膜のダレ現象
が少なく成膜特性が悪化がない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の多数本同
時浸漬塗布装置の概略の一実施の形態を示すものであ
り、円筒状基体を塗布液槽から引き上げ途中の状態を示
すものである。この浸漬塗布装置は、塗布液1を保持
し、円筒状基体2を浸漬する塗布液槽3を有し、塗布液
槽3からオーバーフローした塗布液1を回収する液受け
4と、この液受け4からの塗布液1を回収するタンク5
と、このタンク5内の塗布液1を塗布液槽3に供給する
手段としての供給配管6と、塗布液槽3と液受け4との
上方には円筒状基体2が通過可能な開口部7を有し垂直
方向に間隔において複数配置したプレートを有する蓋8
と、から主として構成される。
【0016】塗布液槽3は、断面逆ロート状の2つの底
部を備えており、それらの各々に供給管6の一端部にそ
れぞれ連通しており、その底部の上方には多数の孔部を
有する整流板9が設置されている。液受け4は、塗布液
槽3の外周囲に形成されており、この液受け4は、この
液受け4の下方に位置するタンク5とオーバーフロー管
10を介して接続されている。このタンク5と塗布液槽
3とを接続する供給管6の途中にはポンプ11及びフイ
ルター12が介設されている。
【0017】また、塗布液槽3は、水平方向断面が矩形
状をなしており、この塗布液槽3とその外周囲の液受け
4を覆うように蓋8が設けられており、液受け4の外側
上端部は、塗布液槽3の上端部よりも高い位置に設定さ
れている。蓋8は、複数段(図では6段)のプレートが
設置され、最下段のプレートは液受け4の外側上端部に
接している。蓋8内の各々のプレートは、図2に示すよ
うに、複数の開口部7(図では14個)が形成されてお
り、1つのプレートに形成されたそれぞれの開口部7
は、円筒状基体が通過可能なように隣接するプレートの
それぞれの開口部の位置に対応するようになっている。
【0018】次に上記の構成される浸漬塗布装置による
浸漬塗布方法を説明する。塗布液1は、タンク5から供
給配管6を通してポンプ11により圧送され、フイルタ
ー12を介して塗布液槽3内に供給される。塗布液槽3
内に供給された塗布液は整流板9で水平方向に対して均
一に供給され、塗布液槽3をオーバーフローし、塗布液
槽3の上端周辺に設けられた液受け4で捕集された後、
オーバーフロー管10に流出しタンク5に回収される。
【0019】即ち、この浸漬塗布装置は、円筒状基体2
が塗布液槽3に浸漬され、その後、引き上げられた時、
塗布液槽液面(オーバーフロー面)13を一定に保持す
るために、常にオーバーフローするように循環機構を有
している。この浸漬塗布装置による塗布方法では、円筒
状基体2が塗布液槽3内の塗布液中に浸漬されるとき、
即ち、円筒状基体2が蓋8の外上部より蓋8内に下降す
るとき、蓋8内に滞留する溶剤ガスと外気とは、段を構
成するプレート間隙が抵抗となり置換され難くなる。一
方、円筒状基体2を引上げるときは、塗布液槽3内の液
面及び円筒状基体2の表面に形成された膜からの溶剤ガ
スは、液面に近い段プレート間の間隙に満たされて、上
部の段側ほど満たされ難くなる。このため、乾燥速度は
速くなり、薄膜のダレ現象が少なく成膜特性が悪化がな
い。
【0020】因みに多段構造にしない場合、即ち、図3
の装置の場合、円筒状基体の浸漬は、通常設定されたイ
ンターバルで行われる。円筒状基体が浸漬される時は、
蓋20の外上部より蓋20内に下降の際、蓋20内に滞
留する溶剤ガスと外気エアーとは、置換され易くオーバ
ーフロー面13、液受け4の液面は、空気と接触し易く
なる。一方、円筒状基体2を引上げる時は液面、形成塗
布膜からの溶剤ガスが蓋20内に満たされ易く、形成塗
布膜は乾燥が遅くなりダレ現象が大きくなる。
【0021】図1における蓋8内に形成されるプレート
の数(段数)は、2段以上とし(図1は6段)、オーバ
ーフロー面から蓋天板までの高さa、段間隔bは塗布液
の物性や膜厚特性の要求値等により、任意に選択される
べきものである。また、段間隔bは、それぞれの段で異
なってよい。同様に、プレート開口径cも円筒状基体の
径等に対応し、各々任意に選択されるべきものである。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。 実施例1 有機ジルコニウム化合物(商品名:オルガチックスZC
540、松本製薬(株)社製)100重量部、シランカ
ップリング剤(商品名:A1100、日本ユニカー
(株)製)14重量部、ポリビニブチラール樹脂(商品
名:BMS,積水化学(株)製)7重量部、n−ブタノ
ール232重量部からなる混合溶液を用意し、図1の多
数本同時浸漬塗布装置を用いてアルミニウムパイプ
(0.75mmt×30mmφ×340mm)上に塗布
した。その時の塗布液温度は24℃とした。アルミニウ
ムパイプを塗布液から引き上げる速度は250mm/m
inとした。同時塗布本数は14本とし、その時のアル
ミニウムパイプの配列を図2に示した。この時の塗布循
環系への上記塗布液の投入量は、25リットルとした。
図1における段数は10段とし、高さaを210mm、
段間隔bをすべて20mm、プレート開口径cをすべて
39mmとした。
【0023】塗布液ライフに寄与する条件は、循環流量
10リットル/min、ディップ槽周辺外気の温湿度2
4℃、35%R.H.、蓋上部風速0.05m/sec
とした。塗布したパイプは風乾した後、乾燥機に入れ、
170℃において、10分間加熱乾燥し、下引き層を形
成した。それぞれの膜厚ダレ値は表1に示した。ここ
で、膜厚ダレ値は、塗布膜上端から50mm,160m
m,300mmのそれぞれの箇所の円周方向4点(90
°間隔)、合計12点の膜厚値の平均値から塗布膜上端
から20mmの箇所の円周方向4点(90°間隔)の最
小値の差とした。
【0024】膜厚計は、干渉型膜厚計を用いた。液劣化
度は、塗布液の415nmの吸光度値が代用特性値とな
り、数値が大きくなる程劣化が進んでいる。塗布循環系
に塗布液を投入直後、168時間後、336時間後で吸
光度を測定し劣化度を調べた。それぞれの吸光度値は表
1に示した。尚、この間は連続循環運転である。膜厚ダ
レ値を調べるための塗布は、塗布液を投入直後と336
時間後で実施した。
【0025】
【表1】
【0026】比較例1 なお、比較のために、図3に示すような多段構造でない
蓋形状に変えた以外は、実施例1と同一の条件で塗布操
作し膜厚ダレと連続循環中の液劣化度を測定した。その
結果を表2に示した。蓋形状として、オーバーフロー面
からの高さdを210mm、プレート開口径eを39m
mとした。
【0027】
【表2】
【0028】実施例2 実施例1において、多段プレートの段数を5段、高さa
を110mmとした以外は、すべて実施例1と同一の条
件で、膜厚ダレ、液劣化度を調べた。結果を表3に示し
た。
【0029】
【表3】
【0030】比較例2 なお、比較のために、図3に示す様な多段構造でない蓋
形状に変えた以外は、すべて実施例2と同一の条件で、
膜厚ダレ、液劣化度を調べた。蓋形状として、オーバー
フロー面からの高さdを110mm、プレート開口径e
を39mmとした。結果を表4に示した。
【0031】
【表4】
【0032】表1〜表4から、塗布液の循環機構を有し
ても、多段構造を有しない蓋(比較例1)の場合と比較
して、多段構造からなる蓋(実施例1)を有する場合、
経時的に液の劣化が少なく、かつ、膜厚ダレ値は初期及
び経時後も極めて少ないことがわかる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、各円筒状
基体に形成される膜厚ダレを抑制し、且つ液劣化速度を
抑制することができ、円筒状基体の対する安定した浸漬
塗布を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浸漬塗布装置の好ましい一実施の形態
を示す概略的構成図である。
【図2】本発明の浸漬塗布装置における円筒状基体を通
過可能な開口部の設置状態の好ましい一実施の形態を示
す概略的平面図である。
【図3】従来の浸漬塗布装置の一例を示す概略的構成図
である。
【符号の説明】
1 塗布液 2 円筒状基体 3 塗布液槽 4 液受け 5 タンク 6 供給配管 7 開口部 8 蓋 9 整流板 10 オーバーフロー管 11 ポンプ 12 フィルター 13 オーバーフロー面 20 多段構造でない蓋
フロントページの続き (72)発明者 橋本 潔 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス 株式会社内 (72)発明者 川島 弘史 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布液内の塗布液中に円筒状基体を浸漬
    し、前記円筒状基体を引き上げることによって円筒状基
    体の外周面に塗布液を塗布する浸漬塗布方法において、
    前記塗布液槽から常時塗布液をオーバーフローさせ、前
    記塗布液槽の塗布液面上に設けられ円筒状基体が通過可
    能な開口部を有し垂直方向に間隔において複数配置した
    プレートを有する蓋の開口部を通して前記円筒状基体を
    塗布液中に浸漬し、前記円筒状基体を引き上げることを
    特徴とする浸漬塗布方法。
  2. 【請求項2】 前記プレートが各々複数の開口部を有
    し、円筒状基体が通過可能なように各開口部が隣接する
    プレートに設けられた開口部に対応していることを特徴
    とする請求項1に記載の浸漬塗布方法。
  3. 【請求項3】 前記円筒状基体の複数本を、塗布液中に
    同時に浸漬し、かつ引き上げることを特徴とする請求項
    2に記載の浸漬塗布方法。
  4. 【請求項4】 塗布液を保持し、円筒状基体を浸漬する
    塗布液槽を有する浸漬塗布装置において、前記塗布液槽
    の周囲に設けられた前記塗布液槽からオーバーフローし
    た塗布液を回収する液受けと、この液受けからの塗布液
    を回収するタンクと、このタンク内の塗布液を前記塗布
    液槽に供給する手段と、前記塗布液槽と前記液受けとの
    上方に円筒状基体が通過可能な開口部を有し垂直方向に
    間隔において複数配置したプレートを有する蓋と、を設
    けたことを特徴とする浸漬塗布装置。
  5. 【請求項5】 前記各々のプレートが複数の開口部を有
    し、円筒状基体が通過可能なように各開口部が隣接する
    プレートに設けられた開口部に対応していることを特徴
    とする請求項4に記載の浸漬塗布装置。
JP8208348A 1996-08-07 1996-08-07 浸漬塗布方法および浸漬塗布装置 Pending JPH1043652A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8208348A JPH1043652A (ja) 1996-08-07 1996-08-07 浸漬塗布方法および浸漬塗布装置
US08/901,208 US6010572A (en) 1996-08-07 1997-07-28 Dip coating apparatus for manufacturing electrophotographic photoreceptor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8208348A JPH1043652A (ja) 1996-08-07 1996-08-07 浸漬塗布方法および浸漬塗布装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1043652A true JPH1043652A (ja) 1998-02-17

Family

ID=16554797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8208348A Pending JPH1043652A (ja) 1996-08-07 1996-08-07 浸漬塗布方法および浸漬塗布装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6010572A (ja)
JP (1) JPH1043652A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005334879A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Xerox Corp 排気アセンブリ
JP2007127922A (ja) * 2005-11-07 2007-05-24 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体製造装置及び製造方法
JP2008289982A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Fuji Xerox Co Ltd 塗布装置、塗布方法及び電子写真感光体
KR101348342B1 (ko) * 2012-10-11 2014-01-10 주식회사 대흥알앤티 액맺힘 방지를 위한 자동차 부품 디핑 장치

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1478152A (zh) * 2000-12-05 2004-02-25 ��ʽ�����ɵ��о��� 涂布装置
JP4010536B2 (ja) * 2001-03-02 2007-11-21 株式会社リコー 塗工方法、塗工装置及び該塗工方法によって作成された電子写真感光体、画像形成方法並びに画像形成装置
US6921435B2 (en) * 2001-08-10 2005-07-26 Konica Corporation Apparatus and method for coating electro-photographic sensitive members, and electro-photographic sensitive members made thereby
CN100373261C (zh) * 2004-05-07 2008-03-05 株式会社理光 电子照相感光体制造装置及制造方法
JP5211642B2 (ja) * 2007-10-31 2013-06-12 Jfeスチール株式会社 溶融亜鉛めっき鋼板の製造設備及び溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JP5451253B2 (ja) * 2008-09-09 2014-03-26 キヤノン株式会社 電子写真感光体の製造装置および電子写真感光体の製造方法
TWI460305B (zh) * 2010-11-30 2014-11-11 Ind Tech Res Inst 化學水浴法鍍膜設備

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5990662A (ja) * 1982-11-16 1984-05-25 Canon Inc 塗布装置
JPS6220530U (ja) * 1985-07-24 1987-02-06

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005334879A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Xerox Corp 排気アセンブリ
JP2007127922A (ja) * 2005-11-07 2007-05-24 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体製造装置及び製造方法
JP4568674B2 (ja) * 2005-11-07 2010-10-27 株式会社リコー 電子写真感光体製造装置及び製造方法
JP2008289982A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Fuji Xerox Co Ltd 塗布装置、塗布方法及び電子写真感光体
KR101348342B1 (ko) * 2012-10-11 2014-01-10 주식회사 대흥알앤티 액맺힘 방지를 위한 자동차 부품 디핑 장치

Also Published As

Publication number Publication date
US6010572A (en) 2000-01-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1043652A (ja) 浸漬塗布方法および浸漬塗布装置
JP4824342B2 (ja) 排気アセンブリ
US6921435B2 (en) Apparatus and method for coating electro-photographic sensitive members, and electro-photographic sensitive members made thereby
JP4151216B2 (ja) 電子写真感光体の製造装置及び製造方法
US4964366A (en) Apparatus for the production of photoconductive components for use in electrophotography
JP2889513B2 (ja) 浸漬塗布装置及び塗布方法
JP3240958B2 (ja) 浸漬塗布装置、および電子写真感光体の製造装置
JP4390409B2 (ja) 電子写真感光体の塗布装置、塗布方法及び電子写真感光体
JP2921431B2 (ja) 電子写真感光体の製造方法および浸漬塗布装置
JP2569600B2 (ja) 円筒状基体塗布装置および円筒状基体塗布方法
DE60213547T2 (de) Tauchbeschichtungsverfahren
JP2003057854A (ja) 電子写真感光体の塗布装置、塗布方法及び電子写真感光体
JP2003066634A (ja) 有機感光体の塗布装置、塗布方法及び有機感光体
JP4233474B2 (ja) 浸漬塗布装置、および該装置を用いた電子写真感光体の製造方法
JPH05341541A (ja) 電子写真感光体の製造方法および製造装置
JPH10246969A (ja) 電子写真用感光体の塗布装置
JPS59195243A (ja) 電子写真感光体の塗布装置
JPH0515826A (ja) 浸漬塗布方法および浸漬塗布装置
JP3477897B2 (ja) 電子写真用感光体の塗布装置
JPH04136946A (ja) Opc感光ドラムの製造方法及びその製造装置
JP2629417B2 (ja) 浸漬塗布方法及び浸漬塗布装置
JPH05341540A (ja) 電子写真感光体の製造方法
JPH09218525A (ja) 電子写真感光体の製造装置
JPH025468B2 (ja)
JPH11231557A (ja) 円筒体の塗布装置及び塗布方法