JP4151216B2 - 電子写真感光体の製造装置及び製造方法 - Google Patents
電子写真感光体の製造装置及び製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4151216B2 JP4151216B2 JP2000371812A JP2000371812A JP4151216B2 JP 4151216 B2 JP4151216 B2 JP 4151216B2 JP 2000371812 A JP2000371812 A JP 2000371812A JP 2000371812 A JP2000371812 A JP 2000371812A JP 4151216 B2 JP4151216 B2 JP 4151216B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating liquid
- outer peripheral
- peripheral surface
- charge transport
- transport layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G5/00—Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
- G03G5/02—Charge-receiving layers
- G03G5/04—Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
- G03G5/05—Organic bonding materials; Methods for coating a substrate with a photoconductive layer; Inert supplements for use in photoconductive layers
- G03G5/0525—Coating methods
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C—APPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C1/00—Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating
- B05C1/04—Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating for applying liquid or other fluent material to work of indefinite length
- B05C1/06—Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating for applying liquid or other fluent material to work of indefinite length by rubbing contact, e.g. by brushes, by pads
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C—APPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C3/00—Apparatus in which the work is brought into contact with a bulk quantity of liquid or other fluent material
- B05C3/02—Apparatus in which the work is brought into contact with a bulk quantity of liquid or other fluent material the work being immersed in the liquid or other fluent material
- B05C3/09—Apparatus in which the work is brought into contact with a bulk quantity of liquid or other fluent material the work being immersed in the liquid or other fluent material for treating separate articles
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C—APPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C9/00—Apparatus or plant for applying liquid or other fluent material to surfaces by means not covered by any preceding group, or in which the means of applying the liquid or other fluent material is not important
- B05C9/02—Apparatus or plant for applying liquid or other fluent material to surfaces by means not covered by any preceding group, or in which the means of applying the liquid or other fluent material is not important for applying liquid or other fluent material to surfaces by single means not covered by groups B05C1/00 - B05C7/00, whether or not also using other means
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機やプリンタ等の電子写真装置に使用する電子写真感光体の製造装置及び製造方法に係り、筒状になった被塗布体の外周面に塗液を塗布する電子写真感光体の製造装置及び製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複写機やプリンタ等の電子写真装置においては電子写真感光体が使用されており、このような電子写真感光体を製造するにあたって、従来においては、一般に筒状になった被塗布体の外周面に感光層用の塗液等の各種の塗液を塗布するようにしていた。
【0003】
ここで、このように被塗布体の外周面に感光層用の塗液等の各種の塗液を塗布するにあたっては、従来より様々な方法が用いられており、一般には図1(A),(B)に示すような浸漬塗布装置を使用するようにしていた。
【0004】
ここで、図1(A),(B)に示す浸漬塗布装置においては、タンク1内に収容された塗液2を供給パイプ4を通してポンプ3によりフィルタ5に導き、このフィルタ5によって塗液2中の異物を除去した後、この塗液2を供給パイプ4を通して浸漬槽6内に供給するようにしていた。
【0005】
そして、このように浸漬槽6内に供給された塗液2中に筒状になった被塗布体10を所定深さまで浸漬させ、この浸漬槽6から溢れ出る塗液2を塗液回収部7において回収し、このように回収されたて塗液2を戻しパイプ8を通して上記のタンク1に戻すようにすると共に、上記のように塗液2中に浸漬させた被塗布体10を所定の速度で引き上げて、被塗布体10の外周面に塗液2を所定の厚みになるようにして塗布していた。
【0006】
ここで、このように被塗布体10を浸漬槽6における塗液2中に浸漬させて、被塗布体10の外周面に塗液2を塗布する場合、この被塗布体10の内周面に塗液2が付着するのを抑制するためには、被塗布体10の上端を密閉させた状態で被塗布体10を塗液2中に浸漬させることが必要になり、その操作が面倒であった。
【0007】
また、被塗布体10を塗液2中に浸漬させる速度を速めると、塗液2中に空気が入り込んで気泡となり、この気泡が被塗布体10の外周面に付着して塗布むら等が生じるため、被塗布体10を塗液2中に浸漬させる速度を速めることができず、生産性が悪いという問題もあった。
【0008】
さらに、近年においては、電子写真感光体における各種の性能を向上させるため、被塗布体10の外周面に第1電荷輸送層と各種の添加剤を添加させた第2電荷輸送層を形成することが行われている。
【0009】
ここで、このように被塗布体10の外周面に第1電荷輸送層と第2電荷輸送層とを形成するにあたり、上記のようにして被塗布体10の外周面に第1電荷輸送層を形成した後、第1電荷輸送層が形成された被塗布体10を上記のように第2電荷輸送層用の塗液2中に浸漬させて引き上げるようにして、この第1電荷輸送層の上に第2電荷輸送層用の塗液2を塗布する場合、このように浸漬させて引き上げている間に、先に形成された第1電荷輸送層の一部が第2電荷輸送層用の塗液2により溶解されて流れ出し、安定した特性を有する電子写真感光体が得られなくなるという問題があった。
【0010】
また、近年においては、被塗布体の外周面に塗液を塗布するにあたり、被塗布体の外周面に塗液を噴霧させて塗布するスプレー塗布法や、特開平10−104855号公報等に示されるように、被塗布体を通過させる案内部の周囲から塗液を被塗布体に供給して、被塗布体の外周面に塗液を塗布するリング塗布法が提案されている。
【0011】
しかし、上記のスプレー塗布法のように被塗布体の外周面に塗液を噴霧させて塗布する場合、塗液のロスが多くなると共に、被塗布体の外周面に塗布された塗液中に気泡が入り込みやすく、また塗液を被塗布体の外周面に均一に塗布することが困難になる等の問題があった。
【0012】
また、上記のリング塗布法のように被塗布体を通過させる案内部の周囲から塗液を供給して、被塗布体の外周面に塗液を塗布するようにした場合、案内部内に被塗布体が存在しないと、塗液がこぼれ落ちてしまうという問題があった。このため、上記のリング塗布法においては案内部に被塗布体を連続して導くようにしていたが、この場合、被塗布体と被塗布体とを正確に位置合わせして案内部内に導かないと、各被塗布体の外周面に塗布する塗液の状態に差が生じて、一定した特性の電子写真感光体が得られなくなるという問題があった。
【0013】
また、上記のスプレー塗布法やリング塗布法の場合、被塗布体の外周面全体に塗液が塗布されてしまい、被塗布体の外周面全体に感光層等が形成されるようになる。
【0014】
しかし、このようにして製造した電子写真感光体の両端部にコロを当接させて、電子写真感光体と現像ローラとの間隔を調整するようにした場合、電子写真感光体の両端部に形成された層が次第に摩耗して電子写真感光体と現像ローラとの間隔が変動するのを防止するため、電子写真感光体の両端部における層を剥離させなければならないという面倒もあった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、筒状になった被塗布体の外周面に塗液を塗布して電子写真感光体を製造する場合における上記のような様々な問題を解決することを課題とするものである。
【0016】
すなわち、この発明においては、筒状になった被塗布体の外周面に塗液を均一に効率よく塗布できるようにすると共に、導電性基体の外周面に電荷発生層と第1電荷輸送層とが形成された筒状になった被塗布体の外周面に第2電荷輸送層用の塗液を塗布する際に、被塗布体の外周面に先に形成されていた層が溶出するということがなく、一定した特性の電子写真感光体が安定して得られるようにすることを課題とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
この発明においては、上記のような課題を解決するため、導電性基体の外周面に電荷発生層と第1電荷輸送層とが形成された筒状になった被塗布体の外周面に第2電荷輸送層用の塗液を塗布する電子写真感光体の製造装置において、上記の被塗布体を通過させる案内部と、この案内部の外周側に設けられ、この案内部の上端を超えて流出する上記の塗液を被塗布体の外周面に塗布させる塗液供給部と、この塗液供給部に上記の塗液を供給する塗液供給装置と、上記の塗液供給部の外周側に隔壁を介して設けられ、この隔壁を超えて塗液供給部から流出する上記の塗液を回収する塗液回収部と、上記の塗液供給部と塗液回収部とを連通させる開閉可能な連通部とを設けるようにしたのである。
【0018】
そして、このような電子写真感光体の製造装置を用いて、導電性基体の外周面に電荷発生層と第1電荷輸送層とが形成された被塗布体の外周面に第2電荷輸送層用の塗液を塗布するにあたっては、筒状になった上記の被塗布体を案内部を通過させる際に、上記の塗液供給装置から上記の塗液を塗液供給部に供給すると共に、塗液供給部と塗液回収部とを連通する連通部を閉塞させて、案内部の外周側に設けられた塗液供給部から案内部の上端を超えて上記の塗液を流出させ、このように流出する塗液を被塗布体の外周面に塗布させる一方、塗液供給部の外周側において上記の隔壁を超えて流出する過剰の塗液を塗液回収部において回収させるようにする。
【0019】
一方、被塗布体の外周面に塗液を塗布しない場合には、上記の連通部を開口させて塗液供給部と塗液回収部とを連通させるようにする。このように連通部を開口させると、塗液供給装置から塗液を塗液供給部に供給しても、塗液供給部における塗液が連通部を通して塗液回収部に導かれるようになり、塗液が案内部の上端を超えて流出するということがなく、従来のリング塗布法のように塗液がこぼれるということがない。
【0020】
また、この発明においては、上記のように筒状になった被塗布体を案内部を通過させる際に、この案内部の周囲における塗液供給部から案内部の上端を超えて流出した塗液を被塗布体の外周面に塗布するようにしているため、被塗布体の内周面に塗液が付着するということがなく、従来の浸漬塗布装置を用いて被塗布体の外周面に塗液を塗布する場合のように、被塗布体の上端を密閉させた状態にする必要がない。
【0021】
また、この発明においては、従来のように塗液中に被塗布体を浸漬させる速度を速くした場合や、被塗布体の外周面に塗液を噴霧させる場合のように、被塗布体に塗布される塗液中に空気が入り込んで塗布むら等が生じるということがなく、案内部を通過させる被塗布体の速度や塗液の粘度を適切に調整することにより、塗液が被塗布体の外周面に均一に塗布されるようになり、安定した特性の電子写真感光体を簡単に製造できるようになる。
【0022】
また、この発明においては、案内部を通過させる際に被塗布体の外周面に塗液を塗布するため、塗液を塗布する時間が短くすることができ、電子写真感光体の生産性が向上すると共に、上記のように被塗布体の外周面に第1電荷輸送層を形成した後、この第1電荷輸送層の上に第2電荷輸送層用の塗液を塗布する場合に、第1電荷輸送層が第2電荷輸送層用の塗液によって溶解するのが抑制され、被塗布体の外周面に第1電荷輸送層と第2電荷輸送層とがうまく形成されて、特性のよい電子写真感光体を簡単に製造できるようになる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態に係る電子写真感光体の製造装置及び製造方法を添付図面に基づいて具体的に説明する。
【0024】
(実施形態1)
実施形態1における電子写真感光体の製造装置においては、図2(A),(B)に示すように、筒状になった被塗布体10を通過させる案内部11を被塗布体10の径よりも若干径が大きい筒状に形成し、この案内部11の外周側に塗液供給部13を設け、さらにこの塗液供給部13の外周側に上記の案内部11の上端より高くなった隔壁14を介して塗液回収部15を設けている。
【0025】
また、上記の塗液供給部13と塗液回収部15とを連通させる開閉可能な連通部16として、塗液供給部13と塗液回収部15との間における隔壁14に連通口16aを設けると共に、この連通口16aの開閉を行う蓋板16bを設けている。
【0026】
そして、上記の塗液供給部13に塗液2を供給するにあたっては、タンク1内に収容された塗液2を供給パイプ4を通してポンプ3によりフィルタ5に導き、このフィルタ5によって塗液2中の異物を除去した後、この塗液2を供給パイプ4を通して供給口9から塗液供給部13に供給するようにしている。また、上記の塗液回収部15における塗液2を回収するにあたっては、塗液回収部15における塗液2を戻しパイプ8を通してタンク1に戻すようにしている。
【0027】
ここで、この実施形態1における電子写真感光体の製造装置において、上記の被塗布体10の外周面に塗液2を塗布する前においては、図2(A)に示すように、隔壁14に設けた上記の連通口16aを開口させて、塗液供給部13と塗液回収部15とを連通させ、この状態で、上記のようにタンク1内に収容された塗液2を供給パイプ4を通して供給口9から塗液供給部13に供給すると共に、このように塗液供給部13に供給された塗液2を上記の連通口16aを通して塗液回収部15に導き、この塗液2を塗液回収部15から戻しパイプ8を通してタンク1に戻すようにする。
【0028】
そして、被塗布体10の外周面に塗液2を塗布するにあたっては、被塗布体10を案内部11の上方から下降させて案内部11内に導き、この被塗布体10を塗液2を塗布し始める位置にセットした後、上記の蓋板16bによって塗液供給部13と塗液回収部15とを連通する連通口16aを閉塞させるようにする。
【0029】
ここで、このように連通口16aを閉塞させると、上記のようにタンク1内からポンプ3により供給パイプ4を通して供給口9から供給された塗液2が塗液供給部13に蓄積されて、塗液供給部13における塗液2の液面が次第に上昇して、塗液供給部13における塗液2が上記の案内部11の上端を越えて流出し、このように流出した塗液2が被塗布体10の外周面に供給されるようになる。
【0030】
そして、このように塗液供給部13における塗液2が案内部11の上端を越えて被塗布体10の外周面に供給されるのと同期させて、図2(B)に示すように、被塗布体10を所定の速度で上昇させ、このように上昇する被塗布体10の外周面に上記のように案内部11の上端を越えて流出した塗液2を塗布させるようにする。
【0031】
ここで、塗液供給部13に供給される塗液2の量が多い場合、過剰の塗液2は上記の隔壁14を越えて塗液回収部15に導かれ、このように塗液回収部15に導かれた塗液2は上記のように戻しパイプ8を通してタンク1に戻されるようになる。
【0032】
また、上記のようにして被塗布体10の外周面に塗液2を塗布し終える時点においては、上記の連通口16aを閉塞している蓋板16bを戻して連通口16aを開口させるようにする。
【0033】
このように連通口16aを開口させると、塗液供給部13における塗液2がこの連通口16aを通して塗液回収部15に導かれ、このように塗液回収部15に導かれた塗液2は上記のように戻しパイプ8を通してタンク1に戻されるようになり、塗液供給部13における塗液2が案内部11の上端を越えてこぼれるのが防止される。
【0034】
ここで、上記のように被塗布体10を案内部11の上方から下降させて案内部11内に導き、塗液2を塗布し始める位置に被塗布体10をセットしたり、この被塗布体10を上昇させて塗液2を塗布するにあたっては、図3(A)に示すように、被塗布体10の内周側に保持部材20を差し込んで、この保持部材20により被塗布体10を保持させて上下方向に移動させるようにしたり、図3(B)に示すように、被塗布体10を受け台21上にセットし、この受け台21と一緒に被塗布体10を上下方向に移動させるようにしたり、上記の保持部材20と受け台21との両方によって被塗布体10を上下方向に移動させるようにする等の方法を用いることができる。
【0035】
また、この実施形態1における電子写真感光体の製造装置においては、筒状になった被塗布体10を通過させる案内部11として、被塗布体10の径よりも若干径が大きい筒状に形成したものを用いるようにしたが、図4(A),(B)に示すように、案内部11として、被塗布体10の径よりも若干径が大きくなった有底の筒状に形成されたものを用いることもできる。ここで、このように案内部11が有底の筒状に形成されたものを用いると、図4(B)に示すように、塗液供給部13から案内部11の上端を越えて塗液2を被塗布体10の外周面に供給させる場合に、この塗液2が被塗布体10と案内部11との間を通して流れ落ちたりとしても、塗液2がこの案内部11の底に溜り、外部にこぼれて汚れたりするのが防止される。
【0036】
また、この実施形態1における電子写真感光体の製造装置においては、塗液供給部13と塗液回収部15とを連通させる開閉可能な連通部16として、塗液供給部13と塗液回収部15との間における隔壁14に連通口16aを設けると共に、この連通口16aの開閉を行う蓋板16bを設けるようにしたが、図5(A),(B)に示すように、塗液供給部13と塗液回収部15とを連通させるようにして連通管16cを設けると共に、この連通管16cにバルブ16dを設け、このバルブ16dによって連通管16cを開閉させるようにすることも可能である。
【0037】
また、この実施形態1における電子写真感光体の製造装置においては、タンク1内から塗液2をポンプ3により供給パイプ4を通して塗液供給部13に供給するにあたり、1つの供給口9からして塗液供給部13に塗液2を供給するようにしただけであるが、図6に示すように、複数の供給口9を通して塗液2を塗液供給部13に導くと共に、各供給口9から塗液2を塗液供給部13の周方向に向けて供給し、塗液2を塗液供給部13内において旋回させることも可能である。なお、このように塗液2を塗液供給部13内において旋回させると、塗液2が適切に混合されて、塗液2が均一になった状態で被塗布体10の外周面に塗布されるようになる。
【0038】
(実施形態2)
実施形態2における電子写真感光体の製造装置においては、図7(A),(B)に示すように、筒状になった被塗布体10を通過させる案内部11を被塗布体10の径よりも若干径が大きい筒状に形成すると共に、この案内部11の上端から内周側に向けて、この案内部11を通過する被塗布体10の外周面に接触するように塗布部材12を設ける一方、この案内部11の外周側に塗液供給部13を設け、さらにこの塗液供給部13の外周側に上記の塗布部材12の上端より高くなった隔壁14を介して塗液回収部15を設けるようにし、それ以外は、上記の実施形態1の場合と同様に構成している。
【0039】
そして、この実施形態2における電子写真感光体の製造装置においても、被塗布体10の外周面に塗液2を塗布する前は、図7(A)に示すように、隔壁14に設けた上記の連通口16aを開口させて、塗液供給部13と塗液回収部15とを連通させ、この状態で、上記のようにタンク1内に収容された塗液2を供給パイプ4を通して供給口9から塗液供給部13に供給すると共に、このように塗液供給部13に供給された塗液2を上記の連通口16aを通して塗液回収部15に導き、この塗液2を塗液回収部15から戻しパイプ8を通してタンク1に戻すようにする。
【0040】
また、被塗布体10の外周面に塗液2を塗布するにあたっては、被塗布体10を案内部11の上方から下降させて案内部11内に導き、この被塗布体10を塗液2を塗布し始める位置に被塗布体10をセットした後、上記の蓋板16bにより塗液供給部13と塗液回収部15とを連通する連通口16aを閉塞させるようにする。
【0041】
ここで、このように連通口16aを閉塞させると、上記のようにタンク1内からポンプ3により供給パイプ4を通して供給口9から供給された塗液2が塗液供給部13に蓄積されて、塗液供給部13における塗液2の液面が次第に上昇し、塗液供給部13における塗液2が案内部11の上端から内周側に向けて延出された塗布部材12の上端に達し、この塗布部材12により塗液2が被塗布体10の外周面に供給されるようになる。
【0042】
そして、このように塗液供給部13における塗液2が塗布部材12によって被塗布体10の外周面に供給されるのと同期させて、図7(B)に示すように、被塗布体10を所定の速度で上昇させ、このように上昇する被塗布体10の外周面に上記のように塗布部材12により塗液2を塗布させるようにする。なお、この実施形態2における電子写真感光体の製造装置においても、塗液供給部13に供給される塗液2の量が多くなると、過剰の塗液2は上記の隔壁14を越えて塗液回収部15に導かれ、このように塗液回収部15に導かれた塗液2は上記のように戻しパイプ8を通してタンク1に戻されるようになる。
【0043】
そして、この実施形態2における電子写真感光体の製造装置のように、案内部11を通過する被塗布体10の外周面に接触するように設けた塗布部材12によって塗液2を被塗布体10の外周面に塗布すると、塗液2が被塗布体10の外周面に均一に塗布されるようになると共に、粘度の低い塗液2を塗布する場合においても、塗液2が被塗布体10と案内部11との間を通して流れ落ちるのが防止される。
【0044】
ここで、上記の塗布部材12としては、被塗布体10の外周面や、外周面に設けられた各種の層を傷つけないようにするため、樹脂製のものを用いることが好ましく、特に、耐溶剤性,滑り性,耐摩耗性等に優れたフッ素樹脂製のものを用いることが好ましい。そして、塗布部材12に用いるフッ素樹脂としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン−エチレン共重合体、ポリビニリデンフルオライド、ポリビニルフルオライド等を用いることができる。
【0045】
なお、上記の実施形態1,2における電子写真感光体の製造装置においては、案内部11と塗液供給部13と塗液回収部15とをそれぞれ1つ設け、1本の被塗布体10の外周面に順々に塗液2を塗布するようにしただけであるが、図8及び図9に示すように、案内部11と塗液供給部13とをそれぞれ複数設けると共に各塗液供給部13の外周側における塗液回収部15を共通で用いるようにし、各案内部11にそれぞれ被塗布体10を導いて、複数本の被塗布体10の外周面に塗液2をまとめて塗布させるようにすることも可能である。
【0046】
ここで、上記の各実施形態における電子写真感光体の製造装置において、被塗布体10の外周面に塗液2を塗布させるにあたっては、導電性基体の外周面に電荷発生層と第1電荷輸送層とが形成された被塗布体に第2電荷輸送層用の塗液を塗布させるようにする。なお、上記の各実施形態における電子写真感光体の製造装置を用いて、上記の第2電荷輸送層用の塗液以外の塗液を塗布させるようにすることも可能であり、例えば、単層型の感光層を有する電子写真感光体を製造するのに使用する感光層用の塗液、電荷発生層と電荷輸送層とが積層された積層型の電子写真感光体を製造するのに使用する電荷発生層用の塗液や電荷輸送層用の塗液、これらの層の他に電子写真感光体に設ける下引き層や中間層や表面層を形成するのに用いる各種の塗液を塗布させるようにすることもできる。
【0047】
また、被塗布体10の外周面に塗布させる塗液2の粘度は特に限定されないが、塗液2の粘度が低すぎると、被塗布体10の外周面に塗液2が供給されにくくなる一方、塗液2の粘度が高くなり過ぎると、被塗布体10の外周面に塗布される塗液2の厚みを適切に制御することが困難になるため、通常は0.1cp〜500cpのものを、好ましくは1cp〜300cpのものを用いるようにする。
【0048】
ここで、上記の実施形態1に示すように、被塗布体10の径よりも若干径が大きい筒状になった案内部11を用い、案内部11の上端を越えて流出した塗液2を被塗布体10の外周面に塗布する場合において、案内部11と被塗布体10との隙間が大きくなったり、塗液2の粘度が低くなったりすると、塗液2が被塗布体10と案内部11との間を通して流れ落ちるおそれがある。
【0049】
このため、粘度が100cp以下になった低粘度の塗液2を用いる場合には、上記の実施形態2に示すように、案内部11を通過する被塗布体10の外周面に接触するように塗布部材12を設け、この塗布部材12によって塗液2を被塗布体10の外周面に塗布させるようにすることが好ましい。また、このように塗布部材12を被塗布体10の外周面に接触させて、塗液2をこの被塗布体10の外周面に塗布させるにあたっては、塗液2が被塗布体10の外周面に均一に塗布されるようにすると共に生産性を向上させるため、粘度か1〜50cp以下、好ましくは2〜20cp以下になった低粘度の塗液2を用いることが好ましい。
【0050】
【実施例】
次に、導電性基体の外周面に電荷発生層と第1電荷輸送層とが形成された被塗布体に第2電荷輸送層用の塗液を塗布するにあたって、上記の実施形態に示すようにして第2電荷輸送層用の塗液を塗布するようにした実施例のものと、前記の図1(A),(B)に示す従来のようにして第2電荷輸送層用の塗液を塗布するようにした比較例のものとを比較し、この発明の実施例に示すようにして第2電荷輸送層用の塗液を塗布した場合に優れている点を明らかにする。
【0051】
ここで、以下の実施例及び比較例においては、導電性基体の外周面に電荷発生層と第1電荷輸送層とを形成するにあたり、導電性基体として、外径が80mm、長さが350mmの円筒状になったアルミニウム管を用いるようにした。
【0052】
そして、この導電性基体の外周面に電荷発生層を形成するにあたっては、テトラヒドロフラン100重量部に、ブチラール樹脂(積水化学工業社製:エスレックBX−1)を1重量部、m型チタニルフタロシアニン(東洋インキ製造社製:am−TiOPC)を1重量部の割合で加え、これをサンドミルにより5時間分散させて電荷発生層用の塗液を調製した。
【0053】
そして、このように調製した電荷発生層用の塗液中に、上記の導電性基体を浸漬させて引き上げ、この導電性基体の外周面に電荷発生層用の塗液を塗布し、これを乾燥させて膜厚が0.2μmになった電荷発生層を形成した。
【0054】
また、このように電荷発生層が形成された導電性基体の外周面に第1電荷輸送層を形成するにあたっては、テトラヒドロフラン100重量部に、ポリカーボネート樹脂(帝人化成社製:パンライトK−1300)を10重量部、下記の化1に示す電荷輸送材料を10重量部、レベリング剤(信越化学工業社製:KF50)を0.005重量部の割合で溶解させて第1電荷輸送層用の塗液を調製した。
【0055】
【化1】
【0056】
そして、上記のように電荷発生層が形成された導電性基体を、この第1電荷輸送層用の塗液中に浸漬させて引き上げ、電荷発生層が形成された導電性基体の外周面に第1電荷輸送層用の塗液を塗布し、これを乾燥させて電荷発生層の上に膜厚が20μmになった第1電荷輸送層を形成した。
【0057】
(実施例1)
実施例1においては、上記のように電荷発生層と第1電荷輸送層とが形成された導電性基体の外周面に第2電荷輸送層を形成するにあたり、下記のように調製した第2電荷輸送層用の塗液を用いるようにした。
【0058】
ここで、第2電荷輸送層用の塗液を調製するにあたっては、テトラヒドロフラン400重量部に対して、ポリカーボネート樹脂(帝人化成社製:パンライトK−1300)を10重量部、上記の化1に示す電荷輸送材料を10重量部、レベリング剤(信越化学工業社製:KF50)を0.005重量部の割合で溶解させた溶液と、テトラヒドロフラン100重量部にフッ素微粒子(ダイキン工業社製:ルブロンL−2)を10重量部加え、これを超音波により30分間分散させたフッ素微粒子の分散液とを用い、上記の溶液にこのフッ素微粒子の分散液を加え、これを超音波により30分間分散させて、粘度が4cpになった第2電荷輸送層用の塗液を調製した。
【0059】
そして、この実施例においては、前記の図7(A),(B)に示す実施形態2の装置を用い、電荷発生層と第1電荷輸送層とが形成された導電性基体の外周面に塗布部材を接触させ、この導電性基体を10mm/sの速度で上昇させると共に、上記の塗布部材によって上記の第2電荷輸送層用の塗液を導電性基体の外周面に塗布し、その後、これを100℃で40分間乾燥させて、膜厚が2μmになった第2電荷輸送層を第1電荷輸送層の上に形成し、導電性基体の外周面に電荷発生層と第1電荷輸送層と第2電荷輸送層とが積層された電子写真感光体を得た。
【0060】
(実施例2)
実施例2においては、上記のように電荷発生層と第1電荷輸送層とが形成された導電性基体の外周面に第2電荷輸送層を形成するにあたり、第2電荷輸送層用の塗液として、テトラヒドロフラン400重量部に、ポリカーボネート樹脂(帝人化成社製:パンライトK−1300)を10重量部、上記の化1に示す電荷輸送材料を5重量部、レベリング剤(信越化学工業社製:KF50)を0.005重量部の割合で溶解させて、粘度が10cpになった第2電荷輸送層用の塗液を用いるようにした。
【0061】
そして、この実施例においても、前記の図7(A),(B)に示す実施形態2の装置を用い、電荷発生層と第1電荷輸送層とが形成された導電性基体の外周面に塗布部材を接触させ、この導電性基体を8mm/sの速度で上昇させると共に、上記の塗布部材によって上記の第2電荷輸送層用の塗液を導電性基体の外周面に塗布し、その後、これを100℃で40分間乾燥させて、膜厚が3μmになった第2電荷輸送層を第1電荷輸送層の上に形成し、導電性基体の外周面に電荷発生層と第1電荷輸送層と第2電荷輸送層とが積層された電子写真感光体を得た。
【0062】
(実施例3)
実施例3においては、上記のように電荷発生層と第1電荷輸送層とが形成された導電性基体の外周面に第2電荷輸送層を形成するにあたり、第2電荷輸送層用の塗液として、テトラヒドロフラン400重量部に、Z型ポリカーボネート樹脂(帝人化成社製:パンライトTS−2050)を10重量部、上記の化1に示す電荷輸送材料を5重量部、レベリング剤(信越化学工業社製:KF50)を0.005重量部の割合で溶解させて、粘度が15cpになった第2電荷輸送層用の塗液を用いるようにした。
【0063】
そして、この実施例においても、前記の図7(A),(B)に示す実施形態2の装置を用い、電荷発生層と第1電荷輸送層とが形成された導電性基体の外周面に塗布部材を接触させ、この導電性基体を8mm/sの速度で上昇させると共に、上記の塗布部材によって上記の第2電荷輸送層用の塗液を導電性基体の外周面に塗布し、その後、これを100℃で40分間乾燥させて、膜厚が4μmになった第2電荷輸送層を第1電荷輸送層の上に形成し、導電性基体の外周面に電荷発生層と第1電荷輸送層と第2電荷輸送層とが積層された電子写真感光体を得た。
【0064】
(実施例4)
実施例4においては、上記のように電荷発生層と第1電荷輸送層とが形成された導電性基体の外周面に第2電荷輸送層を形成するにあたり、第2電荷輸送層用の塗液として、テトラヒドロフラン400重量部に、ポリカーボネート樹脂(帝人化成社製:パンライトK−1300)を50重量部、上記の化1に示す電荷輸送材料を5重量部、レベリング剤(信越化学工業社製:KF50)を0.005重量部の割合で溶解させて、粘度が120cpになった第2電荷輸送層用の塗液を用いるようにした。
【0065】
そして、この実施例においては、前記の図2(A),(B)に示す実施形態1の装置を用い、上記のように電荷発生層と第1電荷輸送層とが形成された導電性基体を5mm/sの速度で上昇させると共に、案内部の上端を越えて上記の第2電荷輸送層用の塗液を流出させ、この第2電荷輸送層用の塗液を導電性基体の外周面に塗布し、その後、これを100℃で40分間乾燥させて、膜厚が10μmになった第2電荷輸送層を第1電荷輸送層の上に形成し、導電性基体の外周面に電荷発生層と第1電荷輸送層と第2電荷輸送層とが積層された電子写真感光体を得た。
【0066】
(実施例5)
実施例5においては、上記のように電荷発生層と第1電荷輸送層とが形成された導電性基体の外周面に第2電荷輸送層を形成するにあたり、第2電荷輸送層用の塗液として、テトラヒドロフラン400重量部に、Z型ポリカーボネート樹脂(帝人化成社製:パンライトTS−2050)を50重量部、上記の化1に示す電荷輸送材料を5重量部、レベリング剤(信越化学工業社製:KF50)を0.005重量部の割合で溶解させて、粘度が200cpになった第2電荷輸送層用の塗液を用いるようにした。
【0067】
そして、この実施例においては、前記の図2(A),(B)に示す実施形態1の装置を用い、電荷発生層と第1電荷輸送層とが形成された導電性基体を3mm/sの速度で上昇させると共に、案内部の上端を越えて上記の第2電荷輸送層用の塗液を流出させ、この第2電荷輸送層用の塗液を導電性基体の外周面に塗布し、その後、これを100℃で40分間乾燥させて、膜厚が10μmになった第2電荷輸送層を第1電荷輸送層の上に形成し、導電性基体の外周面に電荷発生層と第1電荷輸送層と第2電荷輸送層とが積層された電子写真感光体を得た。
【0068】
(実施例6)
実施例6においては、上記のように電荷発生層と第1電荷輸送層とが形成された導電性基体の外周面に第2電荷輸送層を形成するにあたり、第2電荷輸送層用の塗液として、テトラヒドロフラン400重量部に、Z型ポリカーボネート樹脂(帝人化成社製:パンライトTS−2050)を30重量部、上記の化1に示す電荷輸送材料を5重量部、レベリング剤(信越化学工業社製:KF50)を0.005重量部の割合で溶解させて、粘度が80cpになった第2電荷輸送層用の塗液を用いるようにした。
【0069】
そして、この実施例においては、前記の図2(A),(B)に示す実施形態1の装置を用い、電荷発生層と第1電荷輸送層とが形成された導電性基体を8mm/sの速度で上昇させると共に、案内部の上端を越えて上記の第2電荷輸送層用の塗液を流出させ、この第2電荷輸送層用の塗液を導電性基体の外周面に塗布し、その後、これを100℃で40分間乾燥させて、膜厚が10μmになった第2電荷輸送層を第1電荷輸送層の上に形成し、導電性基体の外周面に電荷発生層と第1電荷輸送層と第2電荷輸送層とが積層された電子写真感光体を得た。
【0070】
(比較例1)
比較例1においては、上記のように電荷発生層と第1電荷輸送層とが形成された導電性基体の外周面に第2電荷輸送層を形成するにあたり、上記の実施例1の場合と同様にして調整した粘度が4cpになった第2電荷輸送層用の塗液を用いるようにした。
【0071】
そして、この比較例においては、前記の図1(A),(B)に示すように、この第2電荷輸送層用の塗液を浸漬槽内に収容させ、この浸漬槽中に上記の導電性基体を浸漬させた後、この導電性基体を10mm/sの速度で引き上げて、電荷発生層と第1電荷輸送層とが形成された導電性基体の外周面にこの第2電荷輸送層用の塗液を塗布し、その後、これを100℃で40分間乾燥させて、膜厚が2μmになった第2電荷輸送層を第1電荷輸送層の上に形成し、導電性基体の外周面に電荷発生層と第1電荷輸送層と第2電荷輸送層とが積層された電子写真感光体を得た。
【0072】
(比較例2)
比較例2においては、上記のように電荷発生層と第1電荷輸送層とが形成された導電性基体の外周面に第2電荷輸送層を形成するにあたり、上記の実施例2の場合と同様にして調整した粘度が10cpになった第2電荷輸送層用の塗液を用いるようにした。
【0073】
そして、この比較例においても、上記の比較例1の場合と同様に、前記の図1(A),(B)に示すように、この第2電荷輸送層用の塗液を浸漬槽内に収容させ、この浸漬槽中に上記の導電性基体を浸漬させた後、この導電性基体を8mm/sの速度で引き上げて、電荷発生層と第1電荷輸送層とが形成された導電性基体の外周面にこの第2電荷輸送層用の塗液を塗布し、その後、これを100℃で40分間乾燥させて、膜厚が3μmになった第2電荷輸送層を第1電荷輸送層の上に形成し、導電性基体の外周面に電荷発生層と第1電荷輸送層と第2電荷輸送層とが積層された電子写真感光体を得た。
【0074】
(比較例3)
比較例3においては、上記のように電荷発生層と第1電荷輸送層とが形成された導電性基体の外周面に第2電荷輸送層を形成するにあたり、上記の実施例3の場合と同様にして調整した粘度が15cpになった第2電荷輸送層用の塗液を用いるようにした。
【0075】
そして、この比較例においても、上記の比較例1の場合と同様に、前記の図1(A),(B)に示すように、この第2電荷輸送層用の塗液を浸漬槽内に収容させ、この浸漬槽中に上記の導電性基体を浸漬させた後、この導電性基体を8mm/sの速度で引き上げて、電荷発生層と第1電荷輸送層とが形成された導電性基体の外周面にこの第2電荷輸送層用の塗液を塗布し、その後、これを100℃で40分間乾燥させて、膜厚が4μmになった第2電荷輸送層を第1電荷輸送層の上に形成し、導電性基体の外周面に電荷発生層と第1電荷輸送層と第2電荷輸送層とが積層された電子写真感光体を得た。
【0076】
ここで、上記の実施例1〜6及び比較例1〜3に示すようにして、第2電荷輸送層用の塗液を塗布した場合における塗布状態を目視により評価すると共に、実施例1〜6及び比較例1〜3に示すようにして製造した各電子写真感光体を市販のデジタル複写機(ミノルタ社製:Di30)に搭載してハーフトーンの画像を形成し、得られたハーフトーン画像の画像評価を行い、これらの結果を下記の表1に示した。
【0077】
ここで、第2電荷輸送層用の塗液を塗布した場合における塗布状態の評価については、第1電荷輸送層が溶解することなく第2電荷輸送層用の塗液が均一に塗布された場合を○で、第2電荷輸送層用の塗液を塗布する際に液だれが生じたが実用上問題がない場合を△で、第2電荷輸送層用の塗液により第1電荷輸送層が溶解して液だれが生じた場合を×で示した。
【0078】
また、ハーフトーン画像の画像評価については、濃度ムラがなかった場合を○で、若干濃度ムラが発生したが実用上問題がない場合を△で、第1電荷輸送層が溶解して液だれしたことによる濃度ムラが発生していた場合を×で示した。
【0079】
【表1】
【0080】
この結果から明らかなように、電荷発生層と第1電荷輸送層とが形成された導電性基体の外周面に、上記の実施形態1,2に示すようにして、第2電荷輸送層用の塗液を塗布して電子写真感光体を製造した場合、前記の図1(A),(B)に示すようにして第2電荷輸送層用の塗液を塗布して電子写真感光体を製造した場合のように、第1電荷輸送層が溶解して液だれが生じるのが抑制されるようになり、またこの電子写真感光体を用いてハーフトーンの画像形成を行った場合に濃度ムラの発生するのも抑制されるようになった。特に、電荷発生層と第1電荷輸送層とが形成された導電性基体の外周面に塗布部材を接触させて、第2電荷輸送層用の塗液を塗布するようにした場合には、この第2電荷輸送層用の塗液の粘度が低くても液だれが生じるということがなく、第2電荷輸送層用の塗液が均一に塗布されて、均一な第2電荷輸送層が形成され、より特性のよい電子写真感光体が得られるようになった。
【0081】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明における電子写真感光体の製造装置及び製造方法においては、導電性基体の外周面に電荷発生層と第1電荷輸送層とが形成された筒状になった被塗布体の外周面に第2電荷輸送層用の塗液を塗布するにあたり、筒状になった被塗布体を案内部を通過させる際に、塗液供給部から案内部の上端を超えて流出した上記の塗液を被塗布体の外周面に塗布するようにしたため、浸漬槽における塗液中に被塗布体を浸漬させた後、この被塗布体を塗液中から引き上げて被塗布体の外周面に塗液を塗布する場合のように、被塗布体の内周面に塗液が付着するのを防止するために、被塗布体の上端を密閉させた状態にする必要がなく、また被塗布体の外周面に塗液を塗布する時間も短縮されて、電子写真感光体の生産性が向上した。また、上記のように被塗布体の外周面に第1電荷輸送層を形成した後、この第1電荷輸送層の上に第2電荷輸送層用の塗液を塗布する場合に、第1電荷輸送層が第2電荷輸送層用の塗液によって溶解されるのが防止され、被塗布体の外周面に第1電荷輸送層と第2電荷輸送層とが形成された特性のよい電子写真感光体を簡単に製造できるようになった。
【0082】
また、上記のようにして被塗布体の外周面に塗液を塗布する場合、被塗布体に塗布する塗液中に空気が入り込んで塗布むら等が生じるということもなく、案内部を通過させる被塗布体の速度を適切に調整することにより、塗液が被塗布体の外周面に均一に塗布されて、安定した特性を有する電子写真感光体を簡単に製造できるようになった。
【0083】
また、この発明においては、塗液供給部の周囲に隔壁を超えて流出する塗液を回収する塗液回収部を設けると共に、塗液供給部と塗液回収部とを連通させる連通部を開閉可能に設けたため、塗液を塗布しない場合には、この連通部を開口させて塗液供給部と塗液回収部とを連通させることにより、塗液供給部における塗液が連通部を通して塗液回収部に導かれるようになり、従来のリング塗布法のように塗液を塗布しない場合に塗液がこぼれるということがなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】浸漬槽に供給された塗液中に被塗布体を浸漬させて、被塗布体の外周面に塗液を塗布するようにした従来の電子写真感光体の製造装置及び製造方法を示す概略断面図である。
【図2】この発明の実施形態1に係る電子写真感光体の製造装置及び製造方法において、案内部の上端から塗液を流出させて被塗布体の外周面に塗布する状態を示した概略断面図である。
【図3】上記の実施形態1に係る電子写真感光体の製造装置及び製造方法において、被塗布体を上下方向に移動させる方法の例を示した概略断面図である。
【図4】上記の実施形態1に係る電子写真感光体の製造装置及び製造方法において、案内部を、被塗布体の径よりも若干径が大きい有底の筒状になった案内部に変更させた変更例の概略断面図である。
【図5】上記の実施形態1に係る電子写真感光体の製造装置及び製造方法において、塗液供給部と塗液回収部とを連通させる開閉可能な連通部として、塗液供給部と塗液回収部とを連通させる連通管にバルブを設けた変更例の概略断面図である。
【図6】上記の実施形態1に係る電子写真感光体の製造装置及び製造方法において、複数の供給パイプを通して塗液を塗液供給部に導くと共に、各供給パイプから塗液を塗液供給部の周方向に向けて供給して、塗液を塗液供給部内において旋回させるようにした変更例の概略断面図である。
【図7】この発明の実施形態2に係る電子写真感光体の製造装置及び製造方法において、案内部の上端から延出された塗布部材を被塗布体の外周面に接触させて、塗液を被塗布体の外周面に塗布する状態を示した概略断面図である。
【図8】この発明の実施形態に係る電子写真感光体の製造装置及び製造方法において、案内部と塗液供給部とをそれぞれ複数設けて、複数本の被塗布体の外周面に塗液をまとめて塗布させる例を示した概略断面図である。
【図9】この発明の実施形態に係る電子写真感光体の製造装置及び製造方法において、案内部と塗液供給部とをそれぞれ複数設けて、複数本の被塗布体の外周面に塗液をまとめて塗布させる例を示した概略平面図である。
【符号の説明】
1 タンク
2 塗液
3 ポンプ
4 供給パイプ
5 フィルタ
8 回収パイプ
9 供給口
10 被塗布体
11 案内部
12 塗布部材
13 塗液供給部
14 隔壁
15 塗液回収部
16 連通部
16a 連通口
16b 蓋板
16c 連通管
16d バルブ
Claims (9)
- 導電性基体の外周面に電荷発生層と第1電荷輸送層とが形成された筒状になった被塗布体の外周面に第2電荷輸送層用の塗液を塗布する電子写真感光体の製造装置において、上記の被塗布体を通過させる案内部と、この案内部の外周側に設けられ、この案内部の上端を超えて流出する上記の塗液を被塗布体の外周面に塗布させる塗液供給部と、この塗液供給部に上記の塗液を供給する塗液供給装置と、上記の塗液供給部の外周側に隔壁を介して設けられ、この隔壁を超えて塗液供給部から流出する上記の塗液を回収する塗液回収部と、上記の塗液供給部と塗液回収部とを連通させる開閉可能な連通部とを設けたことを特徴とする電子写真感光体の製造装置。
- 請求項1に記載した電子写真感光体の製造装置において、上記の案内部と、この案内部を通過する被塗布体の外周面との間に隙間が存在することを特徴とする電子写真感光体の製造装置。
- 請求項1に記載した電子写真感光体の製造装置において、上記の案内部を通過する被塗布体の外周面に接触するようにして、塗液を被塗布体の外周面に塗布させる塗布部材を設けたことを特徴とする電子写真感光体の製造装置。
- 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載した電子写真感光体の製造装置において、上記の被塗布体の外周面に塗液を塗布する場合に上記の連通部を閉塞させる一方、塗液を塗布しない場合に上記の連通部を開口させる開閉手段を設けたことを特徴とする電子写真感光体の製造装置。
- 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載した電子写真感光体の製造装置において、上記の隔壁の上端が上記の案内部の上端と同じ又は案内部の上端より高くなっていることを特徴とする電子写真感光体の製造装置。
- 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載した電子写真感光体の製造装置において、上記の塗液供給装置から塗液供給部に塗液を供給する供給口が複数設けられていることを特徴とする電子写真感光体の製造装置。
- 請求項6に記載した電子写真感光体の製造装置において、上記の複数の供給口から塗液供給部の周方向に向けて塗液が供給されることを特徴とする電子写真感光体の製造装置。
- 請求項1〜請求項7の何れか1項に記載した電子写真感光体の製造装置において、被塗布体を通過させる案内部を複数設けると共に、各案内部の外周側において、各案内部の上端を超えて流出する塗液を被塗布体の外周面に塗布させる塗液供給部を複数設けたことを特徴とする電子写真感光体の製造装置。
- 導電性基体の外周面に電荷発生層と第1電荷輸送層とが形成された筒状になった被塗布体の外周面に第2電荷輸送層用の塗液を塗布して電子写真感光体を製造するにあたり、上記の請求項1〜請求項8の何れか1項に記載した電子写真感光体の製造装置を用いて、上記の被塗布体の外周面に上記の塗液を塗布することを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000371812A JP4151216B2 (ja) | 2000-01-26 | 2000-12-06 | 電子写真感光体の製造装置及び製造方法 |
US09/768,573 US6511542B2 (en) | 2000-01-26 | 2001-01-25 | Apparatus and method for producing electrophotographic photoreceptor |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000016637 | 2000-01-26 | ||
JP2000-16637 | 2000-01-26 | ||
JP2000371812A JP4151216B2 (ja) | 2000-01-26 | 2000-12-06 | 電子写真感光体の製造装置及び製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001276701A JP2001276701A (ja) | 2001-10-09 |
JP4151216B2 true JP4151216B2 (ja) | 2008-09-17 |
Family
ID=26584161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000371812A Expired - Fee Related JP4151216B2 (ja) | 2000-01-26 | 2000-12-06 | 電子写真感光体の製造装置及び製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6511542B2 (ja) |
JP (1) | JP4151216B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3861859B2 (ja) * | 2003-07-22 | 2006-12-27 | コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 | 電子写真感光体 |
JP4210291B2 (ja) * | 2006-04-12 | 2009-01-14 | シャープ株式会社 | 電子写真感光体の層形成装置 |
JP5114958B2 (ja) * | 2007-02-02 | 2013-01-09 | 富士ゼロックス株式会社 | プロセスカートリッジおよび画像形成装置 |
JP5858856B2 (ja) * | 2012-04-17 | 2016-02-10 | 日本特殊陶業株式会社 | グロープラグの製造方法 |
CN103769341B (zh) * | 2014-01-24 | 2016-09-28 | 迈得医疗工业设备股份有限公司 | 一种医疗器械组装设备中的涂胶装置 |
CN109746157B (zh) * | 2019-03-15 | 2023-09-15 | 杭州柏医健康科技有限公司 | 垂直方向自动涂膜机 |
KR102416801B1 (ko) * | 2021-02-05 | 2022-07-05 | (주)주성하이텍 | 연속 코팅장치 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0458393B1 (en) | 1990-05-22 | 1997-02-05 | Agfa-Gevaert N.V. | Dip coater |
US5707449A (en) | 1995-05-23 | 1998-01-13 | Konica Corporation | Ring-shaped coating apparatus |
JP3388676B2 (ja) | 1996-05-29 | 2003-03-24 | 富士ゼロックス株式会社 | 電子写真感光体の塗布装置及びその塗布方法 |
JPH10105855A (ja) | 1996-09-27 | 1998-04-24 | Atsumi Electron Corp Ltd | ワイヤレスセンサ |
-
2000
- 2000-12-06 JP JP2000371812A patent/JP4151216B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2001
- 2001-01-25 US US09/768,573 patent/US6511542B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6511542B2 (en) | 2003-01-28 |
JP2001276701A (ja) | 2001-10-09 |
US20010009748A1 (en) | 2001-07-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4952293A (en) | Polymer electrodeposition process | |
JP4151216B2 (ja) | 電子写真感光体の製造装置及び製造方法 | |
JPH1043652A (ja) | 浸漬塗布方法および浸漬塗布装置 | |
US5445720A (en) | Substrates, belts and electrostatographic imaging members, and methods of making | |
JP2001109175A (ja) | 電子写真画像形成部材の製造方法 | |
JP4084543B2 (ja) | 塗膜端部処理装置及び感光体の製造装置 | |
JPH0368471A (ja) | 浸漬塗布装置 | |
JP2569600B2 (ja) | 円筒状基体塗布装置および円筒状基体塗布方法 | |
JP3485870B2 (ja) | 塗布装置 | |
JPH09269604A (ja) | 電子写真用感光体の塗布装置 | |
JP2001272803A (ja) | 電子写真用有機感光体の塗布装置 | |
JPH06254459A (ja) | 浸漬塗布による電子写真感光体の製造方法 | |
JPH09122551A (ja) | 塗布装置 | |
JPH0476471B2 (ja) | ||
JP3477897B2 (ja) | 電子写真用感光体の塗布装置 | |
JP2001272804A (ja) | 電子写真用有機感光体の塗布装置 | |
JP3497570B2 (ja) | 浸漬塗布装置および当該装置を使用した電子写真感光体の製造方法 | |
JP3577812B2 (ja) | 浸漬塗布方法 | |
JPS6118964A (ja) | 塗布による電子写真感光体の製造方法 | |
JPH08318190A (ja) | 電子写真用感光体の塗布装置 | |
JP3680348B2 (ja) | 塗布装置及び塗布方法 | |
JPH08220786A (ja) | 電子写真感光体の製造方法および浸漬塗布装置 | |
JPH05341540A (ja) | 電子写真感光体の製造方法 | |
JPH0862868A (ja) | 電子写真感光体の製造方法 | |
JP2007225679A (ja) | 塗工装置、感光体の製造方法、感光体、及び画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20050614 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050920 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20060628 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080104 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080212 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080409 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080610 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080623 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110711 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120711 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120711 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130711 Year of fee payment: 5 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |