JPH1043466A - 水路構造およびその構造を有する二槽式洗濯機 - Google Patents

水路構造およびその構造を有する二槽式洗濯機

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JPH1043466A
JPH1043466A JP8202483A JP20248396A JPH1043466A JP H1043466 A JPH1043466 A JP H1043466A JP 8202483 A JP8202483 A JP 8202483A JP 20248396 A JP20248396 A JP 20248396A JP H1043466 A JPH1043466 A JP H1043466A
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JP
Japan
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valve
water
tub
sub
closed
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Application number
JP8202483A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Araki
康志 荒木
Masakazu Matsumoto
雅和 松本
Harumi Takeuchi
晴美 竹内
Koji Fukui
孝司 福井
Takeshi Murao
剛 村尾
Kunioki Honda
国興 本田
Takehiro Nakanishi
健浩 中西
Takayoshi Akagi
孝嘉 赤木
Haruo Mamiya
春夫 間宮
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構成が簡略化された水路構造、特に二槽式洗濯
機の利用に適した水路構造と、その水路構造が採用され
た二槽式洗濯機を提供すること。 【解決手段】副洗濯槽21に接続された副槽用排水路3
2に設けられた常時閉状態の副排水バルブ35に、トル
クモータ41によって所定位置に変位される操作部材5
8を連結する。操作部材58と外槽11および副洗濯槽
21の共用排水路33に設けられた常時開状態の中間バ
ルブ36の操作部材77とには、操作部材58の変位に
連動して作動するリンクレバー43を係合させる。操作
部材58が第1位置のときには副排水バルブ35は閉に
され、操作部材58が第2位置のときには副排水バルブ
35は開にされ、操作部材58が第3位置のときにはリ
ンクレバー43によって中間バルブ36が閉にされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水路構造と、そ
の水路構造が排水路に採用された二槽式洗濯機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、2つの洗濯槽を備えた二槽式
洗濯機が知られている。二槽式洗濯機の中には、一方の
洗濯槽で使った水を他方の洗濯槽に移して再利用できる
ようにしたものがある。かかる水の移動を可能にした二
槽式洗濯機の場合、水路としては、各洗濯槽の排水路お
よび水移動用水路が必要である。そして、これら水路に
は、水路を開閉するためのバルブを設けなければならな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、各バルブに
バルブを開閉するための駆動装置を設けると、水路構造
が複雑になり、しかも洗濯機のコストも上昇することに
なる。そこで、この発明は、構成が簡略化された水路構
造、特に二槽式洗濯機の利用に適した水路構造と、その
水路構造が採用された二槽式洗濯機を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めの請求項1記載の水路構造は、第1の水路、第2の水
路、第1の水路に設けられ、第1の水路における水の通
過を制御するために開閉される第1バルブ、第2の水路
に設けられ、第2の水路における水の通過を制御するた
めに開閉される第2バルブ、および第1バルブと第2バ
ルブとを所定の態様で関連づけて開閉する開閉手段、を
含むことを特徴とするものである。
【0005】前記の構成によれば、開閉手段が第1バル
ブと第2バルブとを所定の態様で関連づけられて開閉す
るので、共通の開閉手段(1つの開閉手段)によって第
1バルブおよび第2バルブの開閉を制御できる。また、
請求項2記載の発明は、請求項1記載の水路構造におい
て、第1バルブは、通常、第1の水路を閉状態に保つ常
閉バルブであり、第1バルブには、第1バルブが閉のと
きに第1位置にあり、第2位置に変位することで第1バ
ルブを開とし、第1バルブを開としたままさらに第3位
置に変位することのできる操作部材が連結されており、
操作部材が第2位置と第3位置との間を変位することに
連動して作動するリンク手段が設けられ、前記第2バル
ブは、リンク手段の作動によって開閉されることを特徴
とするものである。
【0006】前記の構成によれば、操作部材は第1バル
ブが閉のときに第1位置、第1バルブが開のときに第2
位置または第3位置に変位する。それゆえ第1バルブを
開状態に保ったまま、操作部材が第2位置と第3位置と
に変位することに応じて、リンク手段によって第2バル
ブを開状態または閉状態に制御できる。よって、第1バ
ルブが開状態で第2バルブが閉状態、または第1バルブ
および第2バルブが共に開状態、もしくは第1バルブが
閉状態で第2バルブが開状態のいずれかに、1つの操作
部材によってバルブの開閉状態を切換えることができ
る。
【0007】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2記載の水路構造において、第1の水路の少なくと
も第1バルブが設けられた部分および第2の水路の少な
くとも第2バルブが設けられた部分は、各バルブが所定
の位置関係に保たれるように、水路同士が連結されてい
ることを特徴とするものである。前記の構成によれば、
水路同士が連結されており、水路およびバルブの位置関
係が決まっており、開閉手段、特に操作部材やリンク手
段が確実に動作し得る。
【0008】また、請求項4記載の発明は、請求項2ま
たは3記載の水路構造において、前記操作部材には駆動
源としてのトルクモータが連結されていることを特徴と
するものである。前記の構成によれば、トルクモータに
より操作部材を確実に動作させることができる。
【0009】また、請求項5記載の発明は、請求項1な
いし4のいずれかに記載の水路構造が採用された二槽式
洗濯機であって、二槽式洗濯機は、主洗濯槽および副洗
濯槽を備え、前記第1の水路は副洗濯槽の排水路の一部
を構成し、前記第2の水路は第1の水路に連結され、第
1の水路よりも下流側に位置する水路であって、主洗濯
槽および副洗濯槽共通の排水路の一部を構成することを
特徴とするものでる。
【0010】前記の構成によれば、駆動源としてのトル
クモータの数が減らせて、2つのバルブの開閉制御が行
える二槽式洗濯機、つまり水路構造が簡素化された二槽
式洗濯機を提供できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態にかかる水路構造が採用された二槽式
洗濯機の概略内部構成を示す図である。この二槽式洗濯
機は、平面形状が略長方形のハウジング1と、ハウジン
グ1内に収容された主洗濯機10と、主洗濯機10に隣
接して配置された副洗濯機20とを備えている。
【0012】この二槽式洗濯機は、主洗濯機10に公知
の全自動洗濯機が採用され、副洗濯機20に洗濯槽の側
面に攪拌翼が配置された洗濯機が採用されている。この
二槽式洗濯機は、主洗濯機10および副洗濯機20を独
立に洗濯運転することができ、さらに、主洗濯機10か
ら副洗濯機20への洗濯水の移動を行うことができる。
【0013】主洗濯機10は、図示しない吊り棒によっ
て支持され内部に洗濯水を貯えるための外槽11と、外
槽11に回転可能に内装され洗濯物を収容するための内
槽12とを備えている。内槽12内の底部には、内槽1
2内の洗濯水および洗濯物を攪拌するための攪拌翼13
が配置されている。外槽11の外底部には、内槽12お
よび/または攪拌翼13を駆動するための、モータ14
および切換クラッチ15等を含む駆動機構16が備えら
れている。
【0014】副洗濯機20には、内部に洗濯水および洗
濯物を収容するための副洗濯槽21と、副洗濯槽21内
の洗濯水および洗濯物を攪拌するための攪拌翼22と、
攪拌翼22を駆動させるための、モータ23および伝達
機構24等を含む駆動機構25とが備えられている。副
洗濯槽21は、底面21aと、底面21aの周囲から立
ち上がった、対向する一対の長側面21b,21cと、
図1において手前側および奥行き側に配置されている図
示しない一対の短側面とを備えている。つまり、副洗濯
槽21は、その平面形状が手前側から奥行き側に向かっ
て長い長方形状をしている。
【0015】攪拌翼22は、水平方向に延びたその回転
軸26が副洗濯槽21の一方の長側面21bに直交する
ように設けられている。ハウジング1上部には、操作キ
ーや表示器等を有する操作部3が配置されている。この
二槽式洗濯機には、図1には図示していないが、主洗濯
機10および副洗濯機20に洗濯水を供給するための給
水機構が設けられている。
【0016】また、この二槽式洗濯機には、主洗濯機1
0および副洗濯機20から洗濯水を排水させるための排
水機構が設けられている。排水機構には、外槽11の底
部に接続された主槽用排水路31、副洗濯槽21の底部
に接続された副槽用排水路32、およびそれらの下端が
合流された共用排水路33が備えられている。主槽用排
水路31、副槽用排水路32および共用排水路33には
それぞれ主排水バルブ34,副排水バルブ35および中
間バルブ36が備えられている。
【0017】外槽11の排水時には、主排水バルブ34
および中間バルブ36が開かれる。副洗濯槽21の排水
時には、副排水バルブ35および中間バルブ36が開か
れる。また、外槽11の水を副洗濯槽21に移動させる
には、中間バルブ36が閉じられて、主排水バルブ34
および副排水バルブ35が開かれる。なお、排水機構に
は、上記に加えて、上端が外槽11の側面上部に形成さ
れた複数の小孔からなる溢水口17に接続され、下端が
主槽用排水路31に接続された溢水路37と、上端が副
洗濯槽21の一方の短側面の上部に形成された複数の小
孔からなる溢水口27に接続され、下端が共用排水路3
3に接続された溢水路38とが備えられている。
【0018】この実施形態の特徴は、副排水バルブ35
および中間バルブ36が比較的近接して配置され、後述
するように、1つのトルクモータによって、これら2つ
のバルブ35,36が開閉できるようにされていること
である。つまり、副排水バルブ35は、副槽用排水路
(第1の水路)32に設けられた第1バルブであり、中
間バルブ36は共用排水路(第2の水路)33に設けら
れた第2バルブとなっている。
【0019】図2は、上記排水機構の構成を示す側面構
造図である。図2を参照して、副洗濯槽21の底部につ
ながれている副槽用排水路32と外槽11の底部につな
がれている主槽用排水路31とは、合流部39において
接続されている。なお、図2では、主槽用排水路31
は、A部からこの紙面の手前方向に延びている。また、
B部からこの紙面の奥行き方向に共用排水路33が延び
ている。
【0020】副槽用排水路32には、合流部39の近傍
において副排水バルブ35が備えられている。副排水バ
ルブ35は、副槽用排水路32を閉状態に保つ常閉バル
ブである。副排水バルブ35は、副槽用排水路32に成
形された弁座52および弁室51と、弁座52に当接す
ることにより副槽用排水路32を閉塞する液密性を有す
る弁体53とを備えている。弁体53は、たとえばゴム
等の弾性材からなり、水の流れを阻止する本体部53a
と本体部53aに連設された蛇腹状のベローズ部53b
とを有する。ベローズ部53bの一端側は弁室51およ
び支持部材54によって挟着されている。この挟着によ
り副排水バルブ35が開かれベローズ部53bが収縮さ
れるときにも、副槽用排水路32を流れる水は弁室51
から漏れることはない。
【0021】弁体53内には、支持部材54によって摺
動可能に支持された弁棒55が備えられ、弁棒55の先
端は弁体53の本体部53aと接続されている。弁棒5
5には、ばね56が外装され、弁体53を常時閉状態に
付勢している。弁棒55には、またばね57が内装され
ている。そして、弁棒55の後端側には、操作部材58
が配置され、弁棒55に内装されたばね57に連結され
ている。
【0022】操作部材58は、ワイヤー43によってト
ルクモータ41と接続されている。トルクモータ41
は、制御部2(図8参照)の指令に応じて、ワイヤー4
3を引込むように動作し、操作部材58を3段階に変位
させる。この変位により副排水バルブ35が開かれる。
共用排水路33にも、合流部39の近傍に中間バルブ3
6が備えられている。中間バルブ36は常開バルブであ
る。中間バルブ36は、水路33に成形された弁座72
および弁室71と、弁座72に当接することにより水路
33を閉塞する液密性を有する弁体73とを備えてい
る。弁体73は、水の流れを阻止する本体部73aと本
体部73aに連設された蛇腹状のベローズ部73bとを
有する。ベローズ部73bの一端側は弁室71および支
持部材74によって挟着され、水漏れ防止構造となって
いる。
【0023】弁体73内には、支持部材74によって摺
動可能に支持された弁棒75が備えられ、弁棒75の先
端には、本体部73aと接続されている。弁棒75の後
端には、操作部材77が連結されている。操作部材77
には、フランジ77aが設けられ、フランジ77aと支
持部材74との間にばね76が配置されている。このば
ね76の弾性力により、支持部材74とフランジ77a
との間が広げられ、中間バルブ36は常開されている。
なお、弁棒75と操作部材77との連結部には、ばね7
8が設けられている。ばね78は、操作部材77が左方
に押されたとき、操作部材77の移動量と弁体73の移
動量との差を吸収するものである。
【0024】合流部39に関連してベース100が備え
られ、ベース100には、回動軸44を中心に回動可能
に支持されたリンクレバー42が配置されている。リン
クレバー42は、その一端42aが操作部材58と係合
し、他端42bは操作部材77と係合している。次に、
動作を説明する。トルクモータ41は、ワイヤー43を
段階的に引込むことができ、その引込みにより操作部材
58を3つの位置に変位させることができる。すなわ
ち、副排水バルブ35が閉の状態にある第1位置(図2
の状態)、第1位置より右方に変位させ副排水バルブ3
5を開の状態にする第2位置(図3の状態)、第2位置
よりさらに右方に変位させ副排水バルブ35を開の状態
にさせたままにする第3位置(図4の状態)である。そ
して、操作部材58が第3位置になると、リンクレバー
42が動作され、中間バルブ36が閉じられる。以下、
詳しく説明する。
【0025】図2の状態では、トルクモータ41はワイ
ヤー43を引込んでいない。そのため、ばね56の付勢
力によって副排水バルブ35は閉じられている。また、
ばね76の付勢力によって中間バルブ36は開かれてい
る。操作部材58が第1位置のときには、副排水バルブ
35は閉じられているので、副洗濯槽21の水は排水さ
れない。一方、中間バルブ36は開かれているので、主
排水バルブ34の開閉により、外槽11からの排水、外
槽11の水の貯留が行える。
【0026】図3の状態では、第2位置に変位された操
作部材58により、弁棒55が右方向に変位され副排水
バルブ35が開かれる。この場合、操作部材58の変位
はリンクレバー42を操作しない。具体的には、リンク
レバー42の一端部42aに操作部材58の係止片58
aが当接する第2位置で、操作部材58は停止する。
【0027】操作部材58が第2位置では、副排水バル
ブ35および中間バルブ36が共に開かれている。よっ
て、副洗濯槽21の水を排水できる。図4の状態では、
操作部材58は第2位置からさらに右方向に動いた第3
位置に変位される。操作部材58が第2位置から第3位
置へ変位されることに伴い、操作部材58の係止片58
aがリンクレバー42の一端部42aを右方向に押圧す
る。その押圧力によりリンクレバー42は回動軸44を
中心に回動され、それに伴いリンクレバー42の他端部
42bが操作部材77ののフランジ77aを左方向に押
圧する。これにより、弁棒75が左方向に変位され、中
間バルブ36が閉じられる。
【0028】操作部材58が第3位置では、副排水バル
ブ35は開かれ、中間バルブ36は閉じられている。こ
のとき、主排水バルブ34が開かれると、外槽11と副
洗濯槽21とは水路31,32でつながる。よって、外
槽11から副洗濯槽21へ水を移動させることができ
る。以上の動作は、トルクモータ41によるワイヤー4
3の巻取り量を段階的に制御することによって行える。
【0029】図5は、上述したトルクモータ41の内部
構造を示す要部概略図である。図6は、図5に示す一点
破線Cに沿って平面状に展開した場合のトルクモータ4
1の内部構造を示す図である。図5および図6を参照し
て、トルクモータ41は、駆動源となるモータ81と、
モータ81の回転力の伝達を切換えるためのクラッチ機
構82と、モータ81の回転を減速しかつ伝達するため
の、減速ギア83,84および85からなる減速ギア群
86と、ワイヤー43を引込むためのプーリ92を含む
ワイヤー引込み機構87とを備えている。
【0030】動作を簡単に説明すると、クラッチ機構8
2に備えられたソレノイド88に所定の電圧が印加され
クラッチ軸82aが下方に摺動することによりクラッチ
がはいり、モータ81の回転が小ギア82eを介して減
速ギア群86に伝達される。モータ81の回転力はワイ
ヤー引込み機構87に設けられたギア87aを介してカ
ム91およびプーリ92に伝えられる。そして、プーリ
92が所定角度回動することによりワイヤー43が巻き
取られる。
【0031】図7は、図6で示したカム91と、その回
動に応じて作動する複数の電極板とを示す図である。上
記カム91および複数の電極板により、モータ81への
通電が制御される。カム91には、その周側面に半径が
一定の円弧部91aと、円弧部91aより半径方向に所
定長さだけ深い第1の凹部91bと、第1の凹部91b
よりさらに深い第2の凹部91cとを有している。カム
91近傍には、スイッチSW1(図8参照)に対応する
接点93aが設けられた電極板93、電極板94、およ
びスイッチSW2(図8参照)に対応する接点95aと
先端部に設けられカム91の周側面に当接される屈曲片
95bとを有する電極板95が備えられている。
【0032】カム91の回動に応じて、屈曲片95bが
円弧部91a、第1の凹部91b、または第2の凹部9
1cに当接されることにより、各電極板の接点が電極板
94と接触したり離間したりし、スイッチSW1,SW
2がオン、オフされる。このスイッチSW1,SW2の
オン、オフ動作によりモータ81への通電が制御され
る。
【0033】図8は、二槽式洗濯機に備えられたバルブ
制御のための制御回路の構成を示すブロック図である。
制御回路には、マイクロコンピュータ等によって構成さ
れた制御部2が備えられている。制御部2には、排水時
間や水の移動時間等を計時するためのタイマ4が内蔵さ
れている。
【0034】制御部2には、操作部3が接続されてい
る。また、制御部2には、交流電源101からモータ8
1へ供給される電力をスイッチングするためのトライア
ックTRC1およびTRC2が接続されている。また、
制御部2には、主排水バルブ34の開閉回路60が接続
されている。制御部2の動作を説明する。制御部2がト
ライアックTRC1,TRC2に制御信号を与えない場
合、モータ81およびソレノイド88には電源電圧が供
給されないので、トルクモータ41は動作されない。そ
のため、操作部材58は図2に示したように第1位置に
ある。よって、副排水バルブ35は閉で、中間バルブ3
6は開である。
【0035】操作部材58を第2位置にするには、制御
部2はトライアックTRC1をオンにする。このとき、
屈曲片95bはカム91の円弧部91aと当接している
ので、スイッチSW1はオンにされている(図7参
照)。そのため、トライアックTRC1のオンによって
電源電圧がモータ81およびソレノイド88に供給され
る。ソレノイド88のオンによりクラッチが入り、モー
タ81の回転力がプーリ92に伝わりプーリ92が所定
角度回動され、ワイヤー43が所定の長さだけ巻き取ら
れる。
【0036】このとき、カム91も回動されることによ
り屈曲片95bはカム91の第1の凹部91bと当接さ
れ(図7参照)、スイッチSW1がオフにされモータ8
1の回転が停止される。しかし、トライアックTRC1
はオンのままであるので、ソレノイド88には電源が供
給され続け、そのためクラッチは切られないので、操作
部材58は第2位置に保持される。
【0037】操作部材58を第2位置から第3位置にす
る場合、または第1位置から、いきなり第3位置にする
場合は、トライアックTRC1およびTRC2をオンに
する。すると、ソレノイド88はオンであり、かつ、ス
イッチSW2はオンしており、モータ81に電源電圧が
供給され、ワイヤー43が所定の長さよりさらに長く巻
き取られる。
【0038】このとき、カム91はさらに所定角度回動
されるので、屈曲片95bは第2の凹部91cと当接さ
れ(図7参照)、スイッチSW2がオフになりモータ8
1の回転が停止される。しかし、ソレノイド88には電
源が供給されたままでありクラッチは切れていないの
で、操作部材58は第3位置に保持される。操作部材5
8を第1位置に戻すには、トライアックTRC1をオフ
にする(動作上、トライアックTRC2もオフにな
る。)すると、ソレノイド88がオフしてクラッチが切
れ、ばね57の力で操作部材58は第1位置へ復帰す
る。
【0039】図9は、制御部2によって行われる副洗濯
機20の排水制御動作の一例を示すフローチャートであ
る。以下、このフローに従い説明する。ユーザによって
排水キーが押され、それが制御部2で判別されると(S
1)、制御部2はトライアックTRC1に信号を出力す
る(S2)。この出力に応じてトルクモータ41は操作
部材58が第2位置にくるまでワイヤー43を引込み、
その引込みにより副排水バルブ35が開かれる(S
3)。このとき、中間バルブ36は開かれたままであ
る。
【0040】次いで排水が開始され、排水に要する予め
定める時間(たとえば2分30秒)の計時がタイマ4に
よって行われる(S4)。そして、予め定める時間の計
時が終了すれば、制御部2はトライアックTRC1をオ
フにする(S5)。すなわち、副排水バルブ35が閉じ
られ副洗濯槽21からの排水を停止する(S6)。
【0041】図10は、外槽11から副洗濯槽21へ水
が移動される場合の制御部2によって行われる制御動作
の一例を示すフローチャートである。ユーザによって水
の移動キーが押され、それが制御部2で判別されると
(T1)、制御部2はトライアックTRC1,TRC2
に対してオン信号を出力する(T2)。この出力に応じ
てトルクモータ41は操作部材58が第3位置にくるま
でワイヤー43を引込む。その引込みにより副排水バル
ブ35が開かれ、リンクレバー42によって中間バルブ
36が閉じられる(T3)。また、別途外槽11側の主
排水バルブ34が開かれる。
【0042】外槽11内の洗濯水は、位置エネルギーの
違いから、主槽用排水路31、副槽用排水路32を通じ
て副洗濯槽21内に自然に流入しはじめる。また、主排
水バルブ34および副排水バルブ35が開かれると予め
定める時間の計測がタイマ4によって開始される(T
4)。予め定める時間の計測がされ終えたとき、外槽1
1内と副洗濯槽21内とが同水位になる(T4でYE
S)。
【0043】同水位になった後、外槽11内の水をさら
に副洗濯槽21に移動させるために、内槽12が一定時
間高速回転される(T5)。一定時間の間に内槽12が
高速回転されて副洗濯槽21内の水位が所望の水位に達
せられる。一定時間の計時が終了すれば(T6でYE
S)、制御部2はトライアックTRC1,TRC2を共
にオフにする(T7)。このオフにより、副排水バルブ
35が閉じられ、中間バルブ36が開かれる(T8)。
また、別途主排水バルブ34が閉じられ、バルブ34,
35の閉塞動作によって、副洗濯槽21には移動された
洗濯水が保持される。そして、この副洗濯槽21におい
て洗い(またはすすぎ)が行なわれることにより、洗濯
水の再利用が図られる。
【0044】上述の説明は、一方の洗濯槽に攪拌翼が洗
濯槽の側面に配置された洗濯槽を適用した二槽式洗濯機
について説明したが、攪拌翼の位置が洗濯槽の底部に設
けられた洗濯槽を適用した二槽式洗濯機であってもよ
い。その他、特許請求の範囲に記載された技術的事項の
範囲で、種々の変更を施すことが可能である。
【0045】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし4の発明
によれば、共通の開閉手段である操作部材やリンク手段
によって第1バルブおよび第2バルブの両バルブの開閉
を制御することができるので、構成が簡略化された水路
構造とすることができ、装置のコスト低減を図ることが
できる。
【0046】また、請求項5の発明によれば、水路構造
が簡素化された二槽式洗濯機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態にかかる二槽式洗濯機の内
部構成を示す図である。
【図2】排水機構の構造図であり、特に操作部材が第1
位置にある状態を示す図である。
【図3】操作部材が第2位置にある状態を示す図であ
る。
【図4】操作部材が第3位置にある状態を示す図であ
る。
【図5】トルクモータの内部構造を示す要部概略図であ
る。
【図6】トルクモータの内部構造を示す図である。
【図7】カムとその回動に応じて作動する複数の電極板
とを示す図である。
【図8】二槽式洗濯機の制御回路の構成を示すブロック
図である。
【図9】副洗濯槽の排水制御を示すフローチャートであ
る。
【図10】外槽から副洗濯槽への水の移動制御を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
11 外槽 21 副洗濯槽 31 主槽用排水路 32 副槽用排水路 33 共用排水路 34 主排水バルブ 35 副排水バルブ 36 中間バルブ 41 トルクモータ 42 リンクレバー 58 操作部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福井 孝司 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 村尾 剛 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 本田 国興 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 中西 健浩 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 赤木 孝嘉 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 間宮 春夫 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の水路、 第2の水路、 第1の水路に設けられ、第1の水路における水の通過を
    制御するために開閉される第1バルブ、 第2の水路に設けられ、第2の水路における水の通過を
    制御するために開閉される第2バルブ、および第1バル
    ブと第2バルブとを所定の態様で関連づけて開閉する開
    閉手段、を含むことを特徴とする水路構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載の水路構造において、 第1バルブは、通常、第1の水路を閉状態に保つ常閉バ
    ルブであり、 第1バルブには、第1バルブが閉のときに第1位置にあ
    り、第2位置に変位することで第1バルブを開とし、第
    1バルブを開としたままさらに第3位置に変位すること
    のできる操作部材が連結されており、 操作部材が第2位置と第3位置との間を変位することに
    連動して作動するリンク手段が設けられ、 前記第2バルブは、リンク手段の作動によって開閉され
    ることを特徴とする水路構造。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の水路構造におい
    て、 第1の水路の少なくとも第1バルブが設けられた部分お
    よび第2の水路の少なくとも第2バルブが設けられた部
    分は、各バルブが所定の位置関係に保たれるように、水
    路同士が連結されていることを特徴とする水路構造。
  4. 【請求項4】請求項2または3記載の水路構造におい
    て、 前記操作部材には駆動源としてのトルクモータが連結さ
    れていることを特徴とする水路構造。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかに記載の水路
    構造が採用された二槽式洗濯機であって、 二槽式洗濯機は、主洗濯槽および副洗濯槽を備え、 前記第1の水路は副洗濯槽の排水路の一部を構成し、 前記第2の水路は第1の水路に連結され、第1の水路よ
    りも下流側に位置する水路であって、主洗濯槽および副
    洗濯槽共通の排水路の一部を構成することを特徴とする
    二槽式洗濯機。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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