JPH1042497A - 電気モータの固定子 - Google Patents
電気モータの固定子Info
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- JPH1042497A JPH1042497A JP8206450A JP20645096A JPH1042497A JP H1042497 A JPH1042497 A JP H1042497A JP 8206450 A JP8206450 A JP 8206450A JP 20645096 A JP20645096 A JP 20645096A JP H1042497 A JPH1042497 A JP H1042497A
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- teeth
- electric motor
- winding
- gap
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- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K3/00—Details of windings
- H02K3/46—Fastening of windings on the stator or rotor structure
- H02K3/47—Air-gap windings, i.e. iron-free windings
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- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K15/00—Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
- H02K15/06—Embedding prefabricated windings in machines
- H02K15/061—Air-gap windings
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- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K21/00—Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets
- H02K21/12—Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets
- H02K21/14—Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets with magnets rotating within the armatures
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- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K2201/00—Specific aspects not provided for in the other groups of this subclass relating to the magnetic circuits
- H02K2201/03—Machines characterised by aspects of the air-gap between rotor and stator
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 回転子を囲むヨークに一体に形成された周方
向に並ぶ複数のティースに、それぞれ界磁巻線を巻いた
電気モータの固定子において、界磁巻線の巻付け作業性
が良く、小径の小型モータ用のものであっても容易に巻
線密度を上げスロット30内のデッドスペースを小さく
して熱損失を減少させることができ、効率の向上を図る
ことを可能にする。 【解決手段】 全てのティースの内端が連造され各ティ
ースの外端に周方向に突出する舌部が一体に形成された
内部材と、各ティースに前記内部材の外周側からそれぞ
れ巻装された界磁巻線と、隣接する前記舌部の間隔を埋
める外部材とを備える。外部材は略円筒形とし、この内
周面にティースおよび舌部の外周面を密着させる構造と
することができる。外部材は、各ティースの舌部の間隙
を別々に埋めるようにセグメントに分割されている構造
であってもよい。
向に並ぶ複数のティースに、それぞれ界磁巻線を巻いた
電気モータの固定子において、界磁巻線の巻付け作業性
が良く、小径の小型モータ用のものであっても容易に巻
線密度を上げスロット30内のデッドスペースを小さく
して熱損失を減少させることができ、効率の向上を図る
ことを可能にする。 【解決手段】 全てのティースの内端が連造され各ティ
ースの外端に周方向に突出する舌部が一体に形成された
内部材と、各ティースに前記内部材の外周側からそれぞ
れ巻装された界磁巻線と、隣接する前記舌部の間隔を埋
める外部材とを備える。外部材は略円筒形とし、この内
周面にティースおよび舌部の外周面を密着させる構造と
することができる。外部材は、各ティースの舌部の間隙
を別々に埋めるようにセグメントに分割されている構造
であってもよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回転子の外周を
囲むヨークに一体に形成された周方向に並ぶ複数のヨー
クに、それぞれ界磁巻線を巻いた電気モータの固定子に
関するものである。
囲むヨークに一体に形成された周方向に並ぶ複数のヨー
クに、それぞれ界磁巻線を巻いた電気モータの固定子に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ブラシレスモータなどのDCモータや、
ACモータなど種々のモータにおいて、界磁巻線を施し
た固定子(ステータ)が用いられる。この固定子には、
回転子の外周を囲み、多数の磁極を回転子側に向って突
出させたインナーロータ型のものが広く用いられてい
る。
ACモータなど種々のモータにおいて、界磁巻線を施し
た固定子(ステータ)が用いられる。この固定子には、
回転子の外周を囲み、多数の磁極を回転子側に向って突
出させたインナーロータ型のものが広く用いられてい
る。
【0003】ここに固定子のヨークは、通常多数枚の電
磁継鉄の板を回転子の回転軸線方向に積層したものであ
り、このヨークに一体に形成される多数のティース
(歯)は内周側が分離し、外周側が環状に連結されてい
る。そして各ティースの内周側の間隙を利用して、各テ
ィースに界磁巻線を施し、磁極としている。
磁継鉄の板を回転子の回転軸線方向に積層したものであ
り、このヨークに一体に形成される多数のティース
(歯)は内周側が分離し、外周側が環状に連結されてい
る。そして各ティースの内周側の間隙を利用して、各テ
ィースに界磁巻線を施し、磁極としている。
【0004】図7はブラシレスDCモータの側断面図、
図8はその固定子のヨーク形状を示す断面図(A)とこ
のティース部分の拡大図(B)である。図7において符
号10は永久磁石型回転子(マグネットロータ)であ
り、回転軸12と、外周に固定された永久磁石14とを
持つ。
図8はその固定子のヨーク形状を示す断面図(A)とこ
のティース部分の拡大図(B)である。図7において符
号10は永久磁石型回転子(マグネットロータ)であ
り、回転軸12と、外周に固定された永久磁石14とを
持つ。
【0005】永久磁石14は、回転子10の周方向に一
定間隔でN・S極性が反転するように着磁されている。
16は固定子(ステータ)であり、図8(A)に示す形
状の電磁継鉄のヨーク18と、界磁巻線20(図7、図
8(B))とを持つ。ヨーク18は、電磁鋼板を打ち抜
いて、多数の同一形状のもの(コアシートという)を積
層して固着したものである。
定間隔でN・S極性が反転するように着磁されている。
16は固定子(ステータ)であり、図8(A)に示す形
状の電磁継鉄のヨーク18と、界磁巻線20(図7、図
8(B))とを持つ。ヨーク18は、電磁鋼板を打ち抜
いて、多数の同一形状のもの(コアシートという)を積
層して固着したものである。
【0006】このヨーク18は外周が円筒形であり、そ
の内周側には多数のティース(歯)22が周方向に等間
隔に突設されている。各ティース22の内端には周方向
にのびる舌部24が一体に形成され、隣接するティース
22の舌部24の先端間には間隙26ができている。
の内周側には多数のティース(歯)22が周方向に等間
隔に突設されている。各ティース22の内端には周方向
にのびる舌部24が一体に形成され、隣接するティース
22の舌部24の先端間には間隙26ができている。
【0007】界磁巻線20はこの間隙26を利用して各
ティース22に巻付けられる。この結果ティース22と
巻線20とで磁極28が形成される。ここに巻線20
は、一連もしくは単独の巻枠(例えばボビン、スプール
など)にコイルを形成し、これを巻枠ごとまたは形成し
たコイルだけを間隙26からティース22の間の空隙
(スロット)30内に挿入する方法により装着すること
ができる。また巻線20は、特殊な巻線材を用いて直接
巻付ける方法によっても装着できる。
ティース22に巻付けられる。この結果ティース22と
巻線20とで磁極28が形成される。ここに巻線20
は、一連もしくは単独の巻枠(例えばボビン、スプール
など)にコイルを形成し、これを巻枠ごとまたは形成し
たコイルだけを間隙26からティース22の間の空隙
(スロット)30内に挿入する方法により装着すること
ができる。また巻線20は、特殊な巻線材を用いて直接
巻付ける方法によっても装着できる。
【0008】このように巻線20を施した固定子16
は、一端が開いた略円筒形のケース32に収納される。
そしてこのケース32内に回転子10が挿入され、キャ
ップ34によってケース32が塞がれる。回転子10の
回転軸12は、ケース32とこのキャップ34とに軸受
36、38で軸支される。なおケース32の外周面には
多数の放熱フィンが形成されている。
は、一端が開いた略円筒形のケース32に収納される。
そしてこのケース32内に回転子10が挿入され、キャ
ップ34によってケース32が塞がれる。回転子10の
回転軸12は、ケース32とこのキャップ34とに軸受
36、38で軸支される。なおケース32の外周面には
多数の放熱フィンが形成されている。
【0009】またケース32にはキャップ34の取付面
とは反対側の面にエンコーダ収容室40が形成されてい
る。このエンコーダ収容室40には回転軸12が延出
し、回転子10の回転角度を検出するエンコーダ(図示
せず)が収容される。
とは反対側の面にエンコーダ収容室40が形成されてい
る。このエンコーダ収容室40には回転軸12が延出
し、回転子10の回転角度を検出するエンコーダ(図示
せず)が収容される。
【0010】
【従来技術の問題点】巻枠に形成したコイルを間隙26
を通してスロット30に装填する方法には、熱損失が増
え、また巻線20の巻線密度を上げるのが困難でもある
という問題点があった。
を通してスロット30に装填する方法には、熱損失が増
え、また巻線20の巻線密度を上げるのが困難でもある
という問題点があった。
【0011】すなわちこの方法ではコイルをスロット3
0に入れてから、ヨーク18の両端に突出したコイルの
両端(コイルエンド)を両側へ引いて各ティース22に
密着させるので、巻線20の長さが長くなって電気抵抗
が増え、またコイルをティース22に十分に密着させる
のが困難であるため、スロット30内に大きな空隙がで
き、ここがデッドスペース30A(図8(B)参照)と
なるからである。
0に入れてから、ヨーク18の両端に突出したコイルの
両端(コイルエンド)を両側へ引いて各ティース22に
密着させるので、巻線20の長さが長くなって電気抵抗
が増え、またコイルをティース22に十分に密着させる
のが困難であるため、スロット30内に大きな空隙がで
き、ここがデッドスペース30A(図8(B)参照)と
なるからである。
【0012】また特殊巻線機を用いて間隙26から直接
巻付ける巻線20の形成方法は、比較的小容量の電気機
器や回転子直径の小さいものでは巻付け作業が困難にな
る。このため作業能率が低下するだけでなく、工具や治
具に高い精度が要求され、巻線密度を上げるにも限界が
あった。
巻付ける巻線20の形成方法は、比較的小容量の電気機
器や回転子直径の小さいものでは巻付け作業が困難にな
る。このため作業能率が低下するだけでなく、工具や治
具に高い精度が要求され、巻線密度を上げるにも限界が
あった。
【0013】このような巻付け作業上の制御により、電
気機器の小形軽量化を進めることが困難になり、熱損失
が増え、効率低下を招くという問題があった。
気機器の小形軽量化を進めることが困難になり、熱損失
が増え、効率低下を招くという問題があった。
【0014】
【発明の目的】本発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、界磁巻線の巻付け作業性が良く、小径の小
型モータ用のものであっても容易に巻線密度を上げスロ
ット30内のデッドスペースを小さくして熱損失を減少
させることができ、効率の向上を図ることを可能にする
電気モータの固定子を提供することを目的とする。
ものであり、界磁巻線の巻付け作業性が良く、小径の小
型モータ用のものであっても容易に巻線密度を上げスロ
ット30内のデッドスペースを小さくして熱損失を減少
させることができ、効率の向上を図ることを可能にする
電気モータの固定子を提供することを目的とする。
【0015】
【発明の構成】本発明によればこの目的は、回転子を囲
むヨークに一体に形成された周方向に並ぶ複数のティー
スに、それぞれ界磁巻線を巻いた電気モータの固定子に
おいて、全ての前記ティースの内端が連造され各ティー
スの外端に周方向に突出する舌部が一体に形成された内
部材と、各ティースに前記内部材の外周側からそれぞれ
巻装された界磁巻線と、隣接する前記舌部の間隔を埋め
る外部材とを備えることを特徴とする電気モータの固定
子により達成される。
むヨークに一体に形成された周方向に並ぶ複数のティー
スに、それぞれ界磁巻線を巻いた電気モータの固定子に
おいて、全ての前記ティースの内端が連造され各ティー
スの外端に周方向に突出する舌部が一体に形成された内
部材と、各ティースに前記内部材の外周側からそれぞれ
巻装された界磁巻線と、隣接する前記舌部の間隔を埋め
る外部材とを備えることを特徴とする電気モータの固定
子により達成される。
【0016】ここに外部材は略円筒形とし、この内周面
にティースおよび舌部の外周面を密着させる構造とする
ことができる。外部材は、各ティースの舌部の間隙を別
々に埋めるようにセグメントに分割されている構造であ
ってもよい。また各ティースの内端を互いに連結する部
分の中央付近を内周側へ波形に折曲しておき、固定子の
組立後に内周側からこの波形の部分を削り取ることによ
り、各ティースの内端を分離させるようにしてもよい。
にティースおよび舌部の外周面を密着させる構造とする
ことができる。外部材は、各ティースの舌部の間隙を別
々に埋めるようにセグメントに分割されている構造であ
ってもよい。また各ティースの内端を互いに連結する部
分の中央付近を内周側へ波形に折曲しておき、固定子の
組立後に内周側からこの波形の部分を削り取ることによ
り、各ティースの内端を分離させるようにしてもよい。
【0017】
【実施態様】図1は本発明の一実施態様を巻線を省いて
示す組立状態図(A)と内部材および外周材を示す図
(B、C)である。図2は内部材と外部材の分離状態を
示す斜視図、図3は固定子の一部拡大図である。
示す組立状態図(A)と内部材および外周材を示す図
(B、C)である。図2は内部材と外部材の分離状態を
示す斜視図、図3は固定子の一部拡大図である。
【0018】これらの図で50は内部材であり、図1
(A)に示す形状に電気鋼板を打ち抜いたコアシートを
積層したものである。この内部材50は、円筒状の薄肉
の内周部52と、この円周部52から外径方向へ等間隔
に突出する複数のティース54と、このティース54の
外端から周方向へ突出する舌部56とを有する。このた
めティース54と舌部56とで略T字形を形成する。
(A)に示す形状に電気鋼板を打ち抜いたコアシートを
積層したものである。この内部材50は、円筒状の薄肉
の内周部52と、この円周部52から外径方向へ等間隔
に突出する複数のティース54と、このティース54の
外端から周方向へ突出する舌部56とを有する。このた
めティース54と舌部56とで略T字形を形成する。
【0019】この内部材50のティース54には、隣接
するティース54の舌部56の間に形成される間隙58
を通して界磁巻線60が巻き付けられる。ここに間隙5
8は内部材50の外周に向って開いているから、容易に
巻き付けることができ、作業性がよい。またティース5
4の外端には舌部54が形成されているので、隣接する
ティース54の間の溝(スロット)62から巻線60が
抜け落ちない。
するティース54の舌部56の間に形成される間隙58
を通して界磁巻線60が巻き付けられる。ここに間隙5
8は内部材50の外周に向って開いているから、容易に
巻き付けることができ、作業性がよい。またティース5
4の外端には舌部54が形成されているので、隣接する
ティース54の間の溝(スロット)62から巻線60が
抜け落ちない。
【0020】このためボビン無しで直巻にできると共
に、コイルを整列させて積み重ねて巻くことができる
(整列巻き)。図3において62Aはこのスロット62
内にコイルを巻いた後にできる空隙すなわちデッドスペ
ースを示す。このようにデッドスペース62Aは前記図
8(B)で説明した従来構造のもののデッドスペース3
0Aに比べて著しく小さくすることができる。
に、コイルを整列させて積み重ねて巻くことができる
(整列巻き)。図3において62Aはこのスロット62
内にコイルを巻いた後にできる空隙すなわちデッドスペ
ースを示す。このようにデッドスペース62Aは前記図
8(B)で説明した従来構造のもののデッドスペース3
0Aに比べて著しく小さくすることができる。
【0021】64は略円筒形の外部材であり、その内周
面にはティース54および舌部56の外周面が嵌合する
溝部66が中心方向に長く形成されている。巻線60を
巻いた内部材50は、ティース54および舌部56の外
周面を外部材64の溝66に位置合せして軸方向に押し
込むことによって組立てられる(図2参照)。
面にはティース54および舌部56の外周面が嵌合する
溝部66が中心方向に長く形成されている。巻線60を
巻いた内部材50は、ティース54および舌部56の外
周面を外部材64の溝66に位置合せして軸方向に押し
込むことによって組立てられる(図2参照)。
【0022】この組立の際には、溝66の内面とティー
ス54および舌部56の外周面とを密着させることが望
ましく、両面間に接着剤を塗布するのが良い。なおここ
に用いる接着剤は透磁率が高く磁束の通過の妨げになら
ないものとし、磁気抵抗を小さくするのがよい。すなわ
ちここに間隙(エアギャップ)があると磁気抵抗が増え
て損失が増大するからである。
ス54および舌部56の外周面とを密着させることが望
ましく、両面間に接着剤を塗布するのが良い。なおここ
に用いる接着剤は透磁率が高く磁束の通過の妨げになら
ないものとし、磁気抵抗を小さくするのがよい。すなわ
ちここに間隙(エアギャップ)があると磁気抵抗が増え
て損失が増大するからである。
【0023】従ってティース54および舌部56の外周
面と溝66との加工精度は十分高くして、両者の間にエ
アギャプからできないようにできるだけ密着させる必要
がある。また舌部56を十分に長くして溝66との密着
面積を十分増大させておく。この結果巻線60が形成す
る磁束Φは、図3に破線で示すように、ティース54
と、舌部56と、内周部52の内側の空間と、外部材6
4とを結ぶ環状の磁路を通る。
面と溝66との加工精度は十分高くして、両者の間にエ
アギャプからできないようにできるだけ密着させる必要
がある。また舌部56を十分に長くして溝66との密着
面積を十分増大させておく。この結果巻線60が形成す
る磁束Φは、図3に破線で示すように、ティース54
と、舌部56と、内周部52の内側の空間と、外部材6
4とを結ぶ環状の磁路を通る。
【0024】このようにして内部材50と外部材64と
を組合わせた後、スロット62内には樹脂を充填する。
ここに用いる樹脂は、巻線60の熱を速やかに外へ逃が
すために熱伝導が良く絶縁性がよいものがよい。
を組合わせた後、スロット62内には樹脂を充填する。
ここに用いる樹脂は、巻線60の熱を速やかに外へ逃が
すために熱伝導が良く絶縁性がよいものがよい。
【0025】
【他の実施態様】図4旗の実施態様を巻線を省いて示す
組立状態図(A)と内部材および外部材を示す図(B、
C)である。この実施態様は外部材164を内外周面が
円形の円筒状とし、内部材150のティース154およ
び舌部156の外周面を外部材164の内周面に沿う円
弧状としたものである。
組立状態図(A)と内部材および外部材を示す図(B、
C)である。この実施態様は外部材164を内外周面が
円形の円筒状とし、内部材150のティース154およ
び舌部156の外周面を外部材164の内周面に沿う円
弧状としたものである。
【0026】この実施態様によれば、外部材164およ
び内部材150の加工が容易で生産性向上に適する。ま
た前記図1〜3に示したものとほぼ同様な効果が得られ
る。
び内部材150の加工が容易で生産性向上に適する。ま
た前記図1〜3に示したものとほぼ同様な効果が得られ
る。
【0027】
【他の実施態様】図5は他の実施態様を巻線を省いて示
す組立状態図(A)と、内部材および外部材を示す図
(B、C)である。この実施態様は外部材264をセグ
メント264Aに分割した。そして各セグメント264
Aが、内部材250のティース254に形成した舌部2
56の間隙258に嵌合するようにした。
す組立状態図(A)と、内部材および外部材を示す図
(B、C)である。この実施態様は外部材264をセグ
メント264Aに分割した。そして各セグメント264
Aが、内部材250のティース254に形成した舌部2
56の間隙258に嵌合するようにした。
【0028】この実施態様によれば舌部256とセグメ
ント264Aとの密着を確実にかつ容易に確保できる。
前記図1〜4の実施態様では外部材64、164が筒状
であるため、その内側に嵌合される内部材50、150
との間隙(エアギャップ)を十分に小さくするために加
工精度を十分に高めることが必要で、精度の管理に困難
性がある。これに対しこの図5に示した実施態様によれ
ば、セグメント264Aは半径方向に僅かに位置を調整
しながら組合せることによって容易にエアギャップを減
らすことができるからである。
ント264Aとの密着を確実にかつ容易に確保できる。
前記図1〜4の実施態様では外部材64、164が筒状
であるため、その内側に嵌合される内部材50、150
との間隙(エアギャップ)を十分に小さくするために加
工精度を十分に高めることが必要で、精度の管理に困難
性がある。これに対しこの図5に示した実施態様によれ
ば、セグメント264Aは半径方向に僅かに位置を調整
しながら組合せることによって容易にエアギャップを減
らすことができるからである。
【0029】
【他の実施態様】図6はさらに他の実施態様を巻線を省
いて示す図であり、(A)は内部材を、(B)は組立状
態を、(C)は波形部分の切削加工後の状態を示すもの
である。
いて示す図であり、(A)は内部材を、(B)は組立状
態を、(C)は波形部分の切削加工後の状態を示すもの
である。
【0030】ここで用いる内部材350には、各ティー
ス356の内端をつなぐ内周部352に、内周側へ波形
に突出する部分(波形部分)352Aを形成した。この
波形部分352Aは、隣接する2つのティース356の
内端の中央付近に位置する。
ス356の内端をつなぐ内周部352に、内周側へ波形
に突出する部分(波形部分)352Aを形成した。この
波形部分352Aは、隣接する2つのティース356の
内端の中央付近に位置する。
【0031】この内部材350を用いて外部材364と
組合せ、充填して図6(B)の組立体を作った後、内部
材350の内周面を切削する。この切削により波形部分
352Aを除去すれば、図6(C)に示す断面構造の固
定子が得られる。
組合せ、充填して図6(B)の組立体を作った後、内部
材350の内周面を切削する。この切削により波形部分
352Aを除去すれば、図6(C)に示す断面構造の固
定子が得られる。
【0032】この実施態様によれば、各ティース354
の内端は波形部分352Aを除去することによって互い
に分離することになる。このため内部材350の内周部
352から回転子の中を通る磁束Φが増え、効率が向上
する。すなわち前記図1〜5に示した実施態様では、各
ティース54、154、254は薄肉の内周部52、1
52、252で連結されているから、磁束の一部はこの
内周部52、152、252内を通ることが避けられな
い。このため効率が低下するのに対し、この図6の実施
態様によれば各ティース354の内端が分離しているの
で、このような不都合がなくなるからである。
の内端は波形部分352Aを除去することによって互い
に分離することになる。このため内部材350の内周部
352から回転子の中を通る磁束Φが増え、効率が向上
する。すなわち前記図1〜5に示した実施態様では、各
ティース54、154、254は薄肉の内周部52、1
52、252で連結されているから、磁束の一部はこの
内周部52、152、252内を通ることが避けられな
い。このため効率が低下するのに対し、この図6の実施
態様によれば各ティース354の内端が分離しているの
で、このような不都合がなくなるからである。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明は以上のように、固定子
を内部材と外部材とに分け、内部材は各ティースの内端
を連結し外端に周方向へ突出する舌部を形成し、外部材
で舌部の間隙を埋めるようにしたものである。従って内
部材の各ティースには外周側から界磁巻線を巻き付ける
ことができ、作業性が良い。
を内部材と外部材とに分け、内部材は各ティースの内端
を連結し外端に周方向へ突出する舌部を形成し、外部材
で舌部の間隙を埋めるようにしたものである。従って内
部材の各ティースには外周側から界磁巻線を巻き付ける
ことができ、作業性が良い。
【0034】このため容易に密着巻きができ、スロット
内のデッドスペースを小さくすることが可能になる。こ
の結果熱損失を減らし効率の向上が図れる。なお熱損失
が減ることにより、放熱のための冷却フィンを小さくで
き、熱伝導の熱量も少なくなるからケースの厚さを薄く
できる。このため小型化と軽量化を図ることが可能にな
る。
内のデッドスペースを小さくすることが可能になる。こ
の結果熱損失を減らし効率の向上が図れる。なお熱損失
が減ることにより、放熱のための冷却フィンを小さくで
き、熱伝導の熱量も少なくなるからケースの厚さを薄く
できる。このため小型化と軽量化を図ることが可能にな
る。
【0035】ここにティースの外端には周方向に舌部が
形成され、外部材との密着面積の増大が図られているの
で、磁束が通る磁路の抵抗(磁気抵抗)の増加が少なく
なる。このため効率の低下も防ぐことができる。
形成され、外部材との密着面積の増大が図られているの
で、磁束が通る磁路の抵抗(磁気抵抗)の増加が少なく
なる。このため効率の低下も防ぐことができる。
【0036】外部材は略円筒形とし、この内周面に全て
のティースおよび舌部の外周面を密着させることがで
き、この場合には外部材と内部材の接合部面積が十分に
広く確保でき、効率向上に一層適する(請求項2)。外
部材は隣接する舌部の間隙ごとに別々に嵌合するセグメ
ントに分割してもよい(請求項3)この場合にはセグメ
ントと舌部との良好な密着性を確保し易くなる。
のティースおよび舌部の外周面を密着させることがで
き、この場合には外部材と内部材の接合部面積が十分に
広く確保でき、効率向上に一層適する(請求項2)。外
部材は隣接する舌部の間隙ごとに別々に嵌合するセグメ
ントに分割してもよい(請求項3)この場合にはセグメ
ントと舌部との良好な密着性を確保し易くなる。
【0037】さらに内部材には各ティースの内端連結部
に内周側へ波形に折曲する部分(波形部分)を形成して
おき、固定子の組立後に内周側からこの波形部分を切削
除去できるようにすることも可能である(請求項4)こ
の場合には効率をさらに一層向上させることができる。
に内周側へ波形に折曲する部分(波形部分)を形成して
おき、固定子の組立後に内周側からこの波形部分を切削
除去できるようにすることも可能である(請求項4)こ
の場合には効率をさらに一層向上させることができる。
【図1】本発明の一実施態様を示す図
【図2】その分解斜視図
【図3】固定子の一部拡大図
【図4】他の実施態様を示す図
【図5】他の実施態様を示す図
【図6】他の実施態様を示す図
50、150、250、350 内部材 54、154、254、354 ティース 56、156、256、356 舌部 58、158、258、358 間隙 60 巻線 62 スロット 64、164、264、364 外部材 264A セグメント 352A 波形部分
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年9月2日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図7
【補正方法】追加
【補正内容】
【図7】従来のブランレスDCモータの側断面図
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図8
【補正方法】追加
【補正内容】
【図8】その固定子のヨーク形状を示す図
Claims (4)
- 【請求項1】 回転子を囲むヨークに一体に形成された
周方向に並ぶ複数のティースに、それぞれ界磁巻線を巻
いた電気モータの固定子において、全ての前記ティース
の内端が連造され各ティースの外端に周方向に突出する
舌部が一体に形成された内部材と、各ティースに前記内
部材の外周側からそれぞれ巻装された界磁巻線と、隣接
する前記舌部の間隔を埋める外部材とを備えることを特
徴とする電気モータの固定子。 - 【請求項2】 外部材は略円筒形であり、この外部材の
内周面に全ての前記ティースおよび舌部の外周面が密着
している請求項1の電気モータの固定子。 - 【請求項3】 外部材は、隣接する舌部の間隙ごとに別
々に嵌合するセグメントに分割されている請求項1の電
気モータの固定子。 - 【請求項4】 ティースの内端を連結する部分の中央付
近が内周側へ波形に折曲され、組立後にこの波形部分を
内周側から削り取ることにより隣接するティースの内端
を分離可能とした請求項1〜3のいずれかの電気モータ
の固定子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8206450A JPH1042497A (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 電気モータの固定子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8206450A JPH1042497A (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 電気モータの固定子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1042497A true JPH1042497A (ja) | 1998-02-13 |
Family
ID=16523582
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8206450A Pending JPH1042497A (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 電気モータの固定子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1042497A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001238378A (ja) * | 2000-02-25 | 2001-08-31 | Matsushita Seiko Co Ltd | 内転型電動機の固定子 |
JP2002084689A (ja) * | 2000-07-17 | 2002-03-22 | Conception & Dev Michelin Sa | 回転電気装置の固定子 |
JP2007049898A (ja) * | 2000-05-03 | 2007-02-22 | Moteurs Leroy-Somer | ロータリ式電動機器 |
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JP2012065486A (ja) * | 2010-09-17 | 2012-03-29 | Namiki Precision Jewel Co Ltd | インナーロータ型ブラシレスモータ及び該インナーロータ型ブラシレスモータの製造方法 |
JP2012182941A (ja) * | 2011-03-02 | 2012-09-20 | Toyota Industries Corp | 回転電動機 |
US9083225B2 (en) | 2011-03-02 | 2015-07-14 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Rotary electric machine |
CN106663970A (zh) * | 2014-08-01 | 2017-05-10 | 比亚乔及C.股份公司 | 永磁电动机和发电机以及机车中包括该永磁电动机和发电机的混合马达 |
WO2017141761A1 (ja) * | 2016-02-16 | 2017-08-24 | 三菱電機株式会社 | 回転電機のステータ、これを用いた回転電機、および回転電機のステータの製造方法 |
WO2018015372A1 (de) * | 2016-07-21 | 2018-01-25 | Ebm-Papst Mulfingen Gmbh & Co. Kg | Ständer einer drehfeldmaschine |
-
1996
- 1996-07-18 JP JP8206450A patent/JPH1042497A/ja active Pending
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