JPH1042227A - 映像機器とその筐体 - Google Patents

映像機器とその筐体

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Publication number
JPH1042227A
JPH1042227A JP19025796A JP19025796A JPH1042227A JP H1042227 A JPH1042227 A JP H1042227A JP 19025796 A JP19025796 A JP 19025796A JP 19025796 A JP19025796 A JP 19025796A JP H1042227 A JPH1042227 A JP H1042227A
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JP
Japan
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housing
display unit
crt
cabinet
specific gravity
Prior art date
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Pending
Application number
JP19025796A
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English (en)
Inventor
Tomio Shioda
富男 塩田
Naohiro Yomo
直広 四方
Masahiro Yamamoto
昌広 山本
Kaoru Shimizu
薫 志水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP19025796A priority Critical patent/JPH1042227A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストを低減し、リサイクル率を向上させる
とともに塵埃や水等がキャビネット内に侵入し、制御回
路を短絡させたり故障したりするのを低減する。 【解決手段】 CRT40と、制御回路部44と、スピ
ーカ装置と、CRT40に取りつく金属キャビネット4
1とからなり、前記金属キャビネット41は、Mg合金
を板厚寸法0.8mm〜2.2mmの範囲に射出成形し
てなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受信
機または映像モニター(モニタ)などの映像機器に関
し、特にマグネシゥム合金(以下、Mg合金と呼ぶ。)
を射出成形して作製した筐体を備えてなる映像機器に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、モニタまたはテレビジョン受信
機等の映像機器は、例えば、スピーカ用放音孔を備える
とともに、CRTおよびスピーカ装置を取りつけてなる
前面板と、制御回路部と、前記前面板に取りつき、前記
CRTと制御回路部とスピーカ装置とを覆うキャビネッ
ト(筐体)とを備えてなる。
【0003】ここで、従来のテレビジョン受信機のキャ
ビネット(筐体)構造を図7の要部断面図に示す。図7
において、キャビネット(筐体)30はPS(ポリスチ
レン)またはABS(アクリロニトリルブタジェンスチ
レン)等の合成樹脂を射出成形してなる前後2つの部
品、すなわち、前面板31と後部キャビネット(バック
カバー)32とから成る。
【0004】前面板31はCRT(陰極線管/ブラウン
管)33を4箇所に設けたボス34と、金属耳部38と
を介して所定に取り付けてなる。また、CRT33に対
応して視聴者側に開口を設けている。
【0005】さらに、前面板31は必要に応じ、CRT
33のファンネル面側にスピーカ装置17を取り付けた
り、視聴者側や両側面の所定部位に前記スピーカ用放音
孔16を設けてなる(図9参照)。
【0006】後部キャビネット32は前面板31に嵌着
されネジ締結などの手段で一体化される。また、前記制
御回路部やCRTから出る熱を放出する放熱孔を主面た
とえば天面、後面、側面、底面等に配設してなる(図示
せず)。なお、前面板とバックカバーとをそれぞれ構成
する主面の板厚寸法Tを、CRTのサイズが28吋〜3
2吋の場合、2.3mm〜3mm程度としている。
【0007】当然のことながら、テレビジョン受信機は
電波を受信し、制御してCRT管面に映像を映し出す制
御回路部をキャビネット内に内蔵してなる。
【0008】図8に制御回路部の構成概念図を示す。こ
の場合、回路構成は大別して5つのブロック(音声信号
増幅回路、映像信号増幅回路、色回路、同期偏向回路、
電源回路)よりなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のテ
レビジョン受信機用キャビネットは、次の課題を有して
いる。
【0010】1)CRT、他を収納するキャビネットが
前面板と後部キャビネットとに分かれており、組立工
数、材料費等コストアップとなっている。また、リサイ
クルのための分解工数も大きくなる。
【0011】2)CRTの外周面に巻回した金属バンド
にスポット溶接して取り付けた耳部(タブ)を用い、C
RTを前面板にとりつける構成ではコンパクト化に限度
があるうえ、斬新なデザインになりにくい。
【0012】3)樹脂キャビネット等のリサイクル率が
低く、環境を悪化させる。即ち、合成樹脂には、燃焼を
防止したり流れ性を向上させる添加材を使用しており、
回収した成形品を熱エネルギーとして燃焼させた場合、
有害物質が発生し易く、特別な処理を施さなくてはなら
ない。
【0013】また、加熱溶融して再成形する場合では、
添加材の影響により製品の品質低下(例えば強度不足
等)が生じてしまう。
【0014】4)後部キャビネットに放熱孔を形成して
いるが、長期使用により放熱孔からほこりや水分などが
侵入し、制御回路部に綿埃を堆積させる。この綿埃が吸
湿し、制御回路部の短絡や故障の原因となる恐れがあっ
た。
【0015】5)一般的なキャビネットを金属部材で射
出成形する手段としては、銑鉄を用いた鋳造、またはA
L、Znを用いたダイキャスト(記号ADC、ZD
C)、またはロストワックス等が用いれている。
【0016】しかし、これらの工法により大型のテレビ
ジョン受像機用筐体を構成した場合、筐体の主面を構成
する板厚寸法が最小でも約2mm〜5mm程度と大き
い。また、銑鉄、ZDCの比重は約6〜8で、ADCの
比重が約2.6程度以上と大きい。その結果、キャビネ
ットの重量が大きくなり、樹脂キャビネットに較べて運
搬、設置等の面で実用に耐えず現実的でなかった。
【0017】ADC、ZDCで板厚寸法を約1mm〜約
2mm程度と薄く構成した場合、外形寸法は数10mm
程度から100mm角程度と小さく、小型部品にしか適
用されていなかった。
【0018】従って、14吋以上の据置型テレビジョン
受信機のキャビネットを金属射出成形により構成する発
想は提案されていなかった。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明は、前面板を用いず、後部キャビネットをC
RTの外周面に直接取り付ける構成とした。また、後部
キャビネットを板厚寸法が0.8mm〜2.2mm程度
と薄くし、かつ、比重が約2程度以下のMg合金を射出
成形する構成とした。
【0020】また、前面板と後部キャビネット(バック
カバー)とに2分割して各キャビネット(筐体)を構成
する場合も、それぞれをMg合金を射出成形して作製し
た。詳しくは、 1)比重が2以下の金属部材を射出成形してなり、主面
の板厚寸法を0.8mm〜2.2mmの範囲としたこと
を特徴とする映像機器の筐体とした。
【0021】2)ディスプレイ部と、制御回路部を収納
してなる筐体とからなり、前記筐体の比重が2以下の金
属部材を射出成形してなり、さらに筐体を構成する主面
の板厚寸法を0.8mm〜2.2mmの範囲としたこと
を特徴とする映像機器とした。
【0022】3)CRTを取り付けてなる前面板と、制
御回路部とスピーカ装置とを収納するごとく前記前面板
に取りつく筐体とからなり、前記前面板と筐体とは比重
が2以下の金属部材を射出成形してなり、主面の板厚寸
法を0.8mm〜2.2mmの範囲としたことを特徴と
する映像機器とした。
【0023】4)CRTと、制御回路部とスピーカ装置
とを収納するごとく前記CRTの外周面に取りつく筐体
とからなり、該筐体は比重が2以下の金属部材を射出成
形してなり、主面の板厚寸法を0.8mm〜2.2mm
の範囲としたことを特徴とする映像機器とした。
【0024】5)ディスプレイ部と、制御回路部と、前
記ディスプレイ部に取りつく筐体と、前記ディスプレイ
部の下部に配設したスピーカ装置とからなり、前記筐体
の底板とスカート部と,前記底板に対向配置した底部蓋
板とでスピーカボックスを形成するとともに、前記筐体
は比重が2以下の金属部材を射出成形してなり、主面の
板厚寸法を0.8mm〜2.2mmの範囲としたことを
特徴とする映像機器とした。
【0025】6)ディスプレイ部と、制御回路部と、前
記ディスプレイ部に取りつく筐体と、前記ディスプレイ
部の下部に配設したスピーカ装置とからなり、前記筐体
の底板とスカート部と,前記底板に対向配置した底部蓋
板とでスピーカボックスを形成するとともに、前記底板
に立設したリブにより右側スピーカボックスと,左側ス
ピーカボックスとに区分してなるとともに、前記筐体は
比重が2以下の金属部材を射出成形してなり、主面の板
厚寸法を0.8mm〜2.2mmの範囲としたことを特
徴とする映像機器とした。
【0026】7)ディスプレイ部と、制御回路部と、前
記ディスプレイ部に取りつく筐体と、前記ディスプレイ
部の下部に配設したスピーカ装置とからなり、前記筐体
のスカート部に対向配置した鈎形保持部にスピーカ装置
を差し込み保持するようにしてなるとともに、前記筐体
は比重が2以下の金属部材を射出成形してなり、主面の
板厚寸法を0.8mm〜2.2mmの範囲としたことを
特徴とする映像機器とした。
【0027】上記構成により、Mg合金を射出成形した
筐体金属キャビネットは有害物質の発生なしに安全に再
利用が可能となる。また、リサイクル率が向上する。そ
の結果、環境保全に役立つ。
【0028】また、制御回路部等で発生した熱は、金属
キャビネットに従来どおり多数の放熱孔を設けなくて
も、金属キャビネットに熱伝達しやすく表面より放熱す
る。従って、塵埃や水分の侵入を低減する。その結果、
制御回路部の短絡や故障を防止でき、信頼性の高い映像
機器(テレビジョン受信機やモニタ等)を提供できる。
【0029】さらに、従来の樹脂成形品よりコンパクト
で分解性もよく、デザイン性にも優れたキャビネット
(筐体)を実現できる。
【0030】さらに、板厚寸法を樹脂キャビネットの場
合より小さく構成することにより、重量を樹脂の場合に
較べ数割程度の増加に抑えることができ、場合によって
は樹脂より軽くすることが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、比重が2以下の金属部材を射出成形してなり、主面
の板厚寸法を0.8mm〜2.2mmの範囲としたこと
を特徴とする映像機器の筐体としたもので、有害物質の
発生なしにリサイクル率が向上する。
【0032】請求項4に記載の発明は、ディスプレイ部
と、制御回路部を収納してなる筐体とからなり、前記筐
体の比重が2以下の金属部材を射出成形してなり、さら
に筐体を構成する主面の板厚寸法を0.8mm〜2.2
mmの範囲としたことを特徴とする映像機器としたもの
で、有害物質の発生なしにリサイクル率が向上する。
【0033】請求項8に記載の発明は、CRTを取り付
けてなる前面板と、制御回路部とスピーカ装置とを収納
するごとく前記前面板に取りつく筐体とからなり、前記
前面板と筐体とは比重が2以下の金属部材を射出成形し
てなり、主面の板厚寸法を0.8mm〜2.2mmの範
囲としたことを特徴とする映像機器としたもので、有害
物質の発生なしにリサイクル率が向上する。
【0034】請求項11に記載の発明は、CRTと、制
御回路部とスピーカ装置とを収納するごとく前記CRT
の外周面に取りつく筐体とからなり、該筐体は比重が2
以下の金属部材を射出成形してなり、主面の板厚寸法を
0.8mm〜2.2mmの範囲としたことを特徴とする
映像機器としたもので、有害物質の発生なしにリサイク
ル率が向上する。また、部品点数を削減できる。
【0035】請求項14に記載の発明は、ディスプレイ
部と、制御回路部と、前記ディスプレイ部に取りつく筐
体と、前記ディスプレイ部の下部に配設したスピーカ装
置とからなり、前記筐体の底板とスカート部と,前記底
板に対向配置した底部蓋板とでスピーカボックスを形成
するとともに、前記筐体は比重が2以下の金属部材を射
出成形してなり、主面の板厚寸法を0.8mm〜2.2
mmの範囲としたことを特徴とする映像機器としたもの
で、有害物質の発生なしにリサイクル率が向上する。ま
た、部品点数を削減でき、音質の向上を図れる。
【0036】請求項16に記載の発明は、ディスプレイ
部と、制御回路部と、前記ディスプレイ部に取りつく筐
体と、前記ディスプレイ部の下部に配設したスピーカ装
置とからなり、前記筐体の底板とスカート部と,前記底
板に対向配置した底部蓋板とでスピーカボックスを形成
するとともに、前記底板に立設したリブにより右側スピ
ーカボックスと,左側スピーカボックスとに区分してな
るとともに、前記筐体は比重が2以下の金属部材を射出
成形してなり、主面の板厚寸法を0.8mm〜2.2m
mの範囲としたことを特徴とする映像機器としたもの
で、有害物質の発生なしにリサイクル率が向上する。ま
た、部品点数を削減でき、音質の向上を図れる。
【0037】請求項18に記載の発明は、ディスプレイ
部と、制御回路部と、前記ディスプレイ部に取りつく筐
体と、前記ディスプレイ部の下部に配設したスピーカ装
置とからなり、前記筐体のスカート部に対向配置した鈎
形保持部にスピーカ装置を差し込み保持するようにして
なるとともに、前記筐体は比重が2以下の金属部材を射
出成形してなり、主面の板厚寸法を0.8mm〜2.2
mmの範囲としたことを特徴とする映像機器としたもの
で、有害物質の発生なしにリサイクル率が向上する。ま
た、部品点数を削減でき、音質の向上を図れる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図6に基づい
て説明する。なお、便宜上映像機器を、テレビジョン受
信機の例により示す。
【0039】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例
におけるテレビジョン受信機の斜視図、図2は図1を縦
に切断した部分断面図、図3は図1を水平に切断した部
分断面図、図4は図1の底面図、図5は図1のテレビジ
ョン受信機を構成するCRTの斜視図を示す。
【0040】図1から図5に示すテレビジョン受信機1
00は、CRT40と、該CRT40の外周面(端面)
にビス締結したキャビネット41と、キャビネット41
内に収納する制御回路部44と、前記CRT40の下部
に配置したスピーカ装置60と、前記キャビネット41
の底板63に対向配置した底部蓋板43とからなる。ま
た、前記CRT40のネック部にはネック部基板47が
取り付き、ケーブル45により制御回路部44と接続し
ている。さらに、回路基板46に取り付いた各種スイッ
チ48がキャビネット41のスカート部64前面の開口
より端部が突き出ている。回路基板46はケーブル45
を介し制御回路部44と接続している。
【0041】CRT40は、図5に示すように、外周面
(表示画面部端面)に金属バンド50を所定に巻回する
とともに、4箇所に取り付け金具51をスポット溶接等
の手段で配設してなる。概略凸形の取り付け金具51に
はネジ穴(タップ)52が切ってある。
【0042】キャビネット41は概略、有底容器状をな
し、前記CRT40の外周面に設けたネジ穴52に対応
して貫通穴を配設してなる。
【0043】さらに、キャビネット41はマグネシウム
(Mg)合金を射出成形してなる。Mg合金は比重が約
1.8で樹脂部材より大きいがADC、ZDCより小さ
い。なお、比重が2以下で射出成形可能な金属ならMg
合金にこだわらない。
【0044】なお、キャビネット41は図2、図4に示
すように、CRT40のファンネル部とネック部および
制御回路部44とを収納する空間と、スピーカ装置60
を収納する空間とを底板63によって区分して(仕切っ
て)いる。
【0045】底板63には概略Y字形のリブ62を立設
している。このリブ62は後述のスピーカボックスを右
側用と左側用とに区分するものである。底板63にはさ
らに、ケーブル45の配線用貫通穴を複数箇所設けてい
る。
【0046】さらに、キャビネット41のスカート部6
4の前面側の内側には、対向するごとく一対の鈎形保持
部61を2箇所設けている。この鈎形保持部61にスピ
ーカ装置60の端部を差し込み、底板63に立設したボ
ス42を用いて底部蓋板をビス締結することによりスピ
ーカ装置は簡単に固定される。
【0047】また、上記構成により、キャビネット41
は底板63とスカート部64と底部蓋板43とリブ62
とで囲んだ空間により、スピーカ装置60の後部に右側
用スピーカボックスと左側用スピーカボックスとを形成
する。
【0048】なお、CRT40へキャビネット41を取
り付けるには前記ネジ穴(タップ)52と貫通穴とを用
いて実施している。図3に取り付けた状態を示す。
【0049】このように実施例1におけるテレビジョン
受信機は、従来の前面板を省略でき、コンパクトに構成
できる。また、組立、分解を容易にする。さらに、斬新
なデザインに対応できる。さらに、スピーカ装置をワン
タッチで取り付けできる。
【0050】さらに、キャビネットをMg合金などの金
属部材で構成した場合、従来の樹脂製キャビネットのよ
うに放熱口(または放熱孔)を天面、両側面、下面、後
面等に多数配設する必要がない。
【0051】理由は、CRTや制御回路部等から発生す
る熱を伝導、輻射、対流などによってキャビネットに伝
え、キャビネットの表面より効率よく放熱できるためで
ある。即ち、キャビネットが放熱板の役割を果たしてい
る。
【0052】さらに、樹脂キャビネットの回収、再利用
に較べてリサイクル率が向上する。 (実施例2)図6は、本発明の第2の実施例におけるテ
レビジョン受信機を構成する2分割型のキャビネット
(筐体)の概念を示す要部断面図である。
【0053】即ち、有底容器状の後部キャビネット(バ
ックカバー)と前面板とを分離した状態を示し、Mg合
金を射出成形してなる。
【0054】両者の構成寸法例をCRTサイズ14吋と
32吋の各一例づつ示す。どちらの場合も主面を構成す
る板厚寸法Tは約1mm〜約2mm程度の範囲とした。
製造上の寸法バラツキを考慮するとTは0.8mm〜
2.2mmの範囲となる。
【0055】この実施例の場合もMg合金の比重は約
1.8で、通常1.8±10%程度の範囲内に設定して
なる。主面を構成する板厚寸法Tは約1mm〜約2mm
程度の範囲と、樹脂成形品に較べて薄い。これはMg合
金の方が剛性が大きいのと製品の重量を樹脂に較べてか
け離れて大きくなるのを防ぎ、場合によっては樹脂より
軽くするためである。
【0056】また、図6の寸法表に列挙するように、締
結側の開口端における主面間の対面距離(内寸幅W、ま
たは内寸高さH)を約320mm以上に、内寸奥行き寸
法Dを約150mm以上に設定した。
【0057】なお必要に応じ、金属キャビネットの天
面、底面、側面、後面等に剛性を付加するリブ、ボス等
を任意の形状で任意の部位に配設してよい(図示せ
ず)。
【0058】さらに、CRTの下部にスピーカ装置を配
置するようにしてもよいし、CRTの両側、後部など任
意の位置に収納するようにしてよい。
【0059】この実施例2によれば、制御回路部品やC
RT等から発生する熱は金属キャビネットの下段部(底
面部)に伝導するとともに、対流、輻射を通じて他の面
からも放熱する。また、必要に応じ発熱源と金属キャビ
ネットとを連結するようにしてもよい。従って、金属キ
ャビネットは従来の樹脂キャビネットに構成していた放
熱孔を削減できる。
【0060】このことは、テレビジョン受信機内部に塵
埃や水または他の異物侵入を低減する。その結果、制御
回路部が短絡したり故障するのを低減でき信頼性の高い
テレビジョン受信機を提供できる。また、射出成形して
いるのでデザインの自由度も向上する。勿論、キャビネ
ットの回収率とリサイクルが向上する。さらに、電磁波
妨害等に対するシールド効果も得られる。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明の映像機器は上記
構成により、従来の前面板を省略でき、コンパクトに構
成できる。また、組立、分解を容易にする。さらに、斬
新なデザインに対応できる。さらに、スピーカ装置をワ
ンタッチで取り付けできる。
【0062】さらに、キャビネットをMg合金で射出成
形した場合、従来の樹脂製キャビネットのように放熱孔
を天面、両側面、下面、後面等に多数配設する必要がな
い。
【0063】金属キャビネットは有害物質の発生なしに
安全に再利用が可能となる。また、リサイクル率が向上
する。その結果、環境保全に役立つ。
【0064】また、制御回路部等で発生した熱は、金属
キャビネットに従来どおり多数の放熱孔を設けなくて
も、金属キャビネットの各構成面に熱伝達しやすく、各
構成表面より放熱する。従って、塵埃や水分の侵入を低
減する。その結果、制御回路部の短絡や故障を低減で
き、信頼性の高い映像機器(テレビジョン受信機やモニ
タ等)を提供できる。
【0065】さらに、樹脂成形品と同様に、一体でデザ
イン性に優れ、射出成形により生産性よく量産できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるテレビジョン受
信機の斜視図
【図2】図1を縦に切断した部分断面図
【図3】図3は図1を水平に切断した部分断面図
【図4】図1の底面図
【図5】図1のテレビジョン受信機を構成するCRTの
斜視図
【図6】本発明の第2の実施例における2分割型キャビ
ネットを分離した状態の要部断面図
【図7】従来のテレビジョン受信機の要部断面図
【図8】従来のテレビジョン受信機を構成する制御回路
部の構成概念図
【図9】従来のテレビジョン受信機を構成する前面板の
概念の斜視図
【符号の説明】
40 CRT(陰極線管) 41 キャビネット 42 ボス 43 底部蓋板 44 制御回路部 45 ケーブル 46 回路基板 47 ネック部基板 48 スイッチ 49 セット脚 50 金属バンド 51 取り付け金具 52 ネジ穴 53 ファンネル面 60 スピーカ装置 61 鈎形保持部 62 Y字形リブ 63 底板 64 スカート部 100 映像機器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志水 薫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比重が2以下の金属部材を射出成形して
    なり、主面の板厚寸法を0.8mm〜2.2mmの範囲
    としたことを特徴とする映像機器の筐体。
  2. 【請求項2】 締結側の開口端における主面間の対面距
    離を320mm以上としたことを特徴とする請求項1記
    載の映像機器の筐体。
  3. 【請求項3】 筐体の奥行き寸法を150mm以上とし
    たことを特徴とする請求項2記載の映像機器の筐体。
  4. 【請求項4】 ディスプレイ部と、制御回路部を収納し
    てなる筐体とからなり、前記筐体の比重が2以下の金属
    部材を射出成形してなり、さらに筐体を構成する主面の
    板厚寸法を0.8mm〜2.2mmの範囲としたことを
    特徴とする映像機器。
  5. 【請求項5】 ディスプレイ部をCRTとしたことを特
    徴とする請求項4記載の映像機器。
  6. 【請求項6】 締結側の開口端における主面間の対面距
    離を320mm以上としたことを特徴とする請求項5記
    載の映像機器。
  7. 【請求項7】 筐体の奥行き寸法を150mm以上とし
    たことを特徴とする請求項6記載の映像機器。
  8. 【請求項8】 CRTを取り付けてなる前面板と、制御
    回路部とスピーカ装置とを収納するごとく前記前面板に
    取りつく筐体とからなり、前記前面板と筐体は比重が2
    以下の金属部材を射出成形してなり、主面の板厚寸法を
    0.8mm〜2.2mmの範囲としたことを特徴とする
    映像機器。
  9. 【請求項9】 前面板および筐体の締結側の開口端にお
    ける主面間の対面距離を320mm以上としたことを特
    徴とする請求項8記載の映像機器。
  10. 【請求項10】 前面板および筐体の奥行き寸法を15
    0mm以上としたことを特徴とする請求項9記載の映像
    機器。
  11. 【請求項11】 CRTと、制御回路部とスピーカ装置
    とを収納するごとく前記CRTの外周面に取りつく筐体
    とからなり、該筐体は比重が2以下の金属部材を射出成
    形してなり、主面の板厚寸法を0.8mm〜2.2mm
    の範囲としたことを特徴とする映像機器。
  12. 【請求項12】 筐体の締結側の開口端における主面間
    の対面距離を320mm以上としたことを特徴とする請
    求項11記載の映像機器。
  13. 【請求項13】 筐体の奥行き寸法を150mm以上と
    したことを特徴とする請求項12記載の映像機器。
  14. 【請求項14】 ディスプレイ部と、制御回路部と、前
    記ディスプレイ部に取りつく筐体と、前記ディスプレイ
    部の下部に配設したスピーカ装置とからなり、前記筐体
    の底板とスカート部と,前記底板に対向配置した底部蓋
    板とでスピーカボックスを形成するとともに、前記筐体
    は比重が2以下の金属部材を射出成形してなり、主面の
    板厚寸法を0.8mm〜2.2mmの範囲としたことを
    特徴とする映像機器。
  15. 【請求項15】 ディスプレイ部をCRTとしたことを
    特徴とする請求項14記載の映像機器。
  16. 【請求項16】 ディスプレイ部と、制御回路部と、前
    記ディスプレイ部に取りつく筐体と、前記ディスプレイ
    部の下部に配設したスピーカ装置とからなり、前記筐体
    の底板とスカート部と,前記底板に対向配置した底部蓋
    板とでスピーカボックスを形成するとともに、前記底板
    に立設したリブにより右側スピーカボックスと,左側ス
    ピーカボックスとに区分してなるとともに、前記筐体は
    比重が2以下の金属部材を射出成形してなり、主面の板
    厚寸法を0.8mm〜2.2mmの範囲としたことを特
    徴とする映像機器。
  17. 【請求項17】 ディスプレイ部をCRTとしたことを
    特徴とする請求項16記載の映像機器。
  18. 【請求項18】 ディスプレイ部と、制御回路部と、前
    記ディスプレイ部に取りつく筐体と、前記ディスプレイ
    部の下部に配設したスピーカ装置とからなり、前記筐体
    のスカート部に対向配置した鈎形保持部にスピーカ装置
    を差し込み保持するようにしてなるとともに、前記筐体
    は比重が2以下の金属部材を射出成形してなり、主面の
    板厚寸法を0.8mm〜2.2mmの範囲としたことを
    特徴とする映像機器。
  19. 【請求項19】 ディスプレイ部をCRTとしたことを
    特徴とする請求項18記載の映像機器。
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