JPH09298705A - 金属キャビネットとディスプレイ装置 - Google Patents

金属キャビネットとディスプレイ装置

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JPH09298705A
JPH09298705A JP9397296A JP9397296A JPH09298705A JP H09298705 A JPH09298705 A JP H09298705A JP 9397296 A JP9397296 A JP 9397296A JP 9397296 A JP9397296 A JP 9397296A JP H09298705 A JPH09298705 A JP H09298705A
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JP
Japan
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metal cabinet
display device
steel plate
front plate
control circuit
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Application number
JP9397296A
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English (en)
Inventor
Tomio Shioda
富男 塩田
Masahiro Yamamoto
昌広 山本
Kaoru Shimizu
薫 志水
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リサイクル率を向上させるとともに塵埃や水
等がキャビネット内に侵入し、制御回路を短絡させたり
故障したりするのを防止する。 【解決手段】 CRT3と、制御回路部と、スピーカ装
置と、前面板4と、この前面板4に取りつく金属キャビ
ネット1とからなり、前記金属キャビネット1が天面を
構成する上段部1Aと、両側面と後面を構成する中段部
1Bと、底面を構成する下段部1Cの3つに区分した部
材を一体化した構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受信
機またはディスプレイモニタなどのディスプレイ装置
と、前記ディスプレイ装置の外装部材を構成する金属キ
ャビネットに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、モニタまたはテレビジョン受信
機等のディスプレイ装置は、例えば、スピーカ用放音孔
を備えるとともに、CRTおよびスピーカ装置を取りつ
けてなる前面板と、制御回路部と、前記前面板に取りつ
き、前記CRTと制御回路部とスピーカ装置とを覆うキ
ャビネットとを備えてなる。
【0003】ここで、従来のテレビジョン受信機のキャ
ビネット構造を図6の要部断面図に示す。図6におい
て、キャビネット30はPS(ポリスチレン)またはA
BS(アクリロニトリル・ブタジェン・スチレン)等の
合成樹脂を射出成型してなる前後2つの部品、すなわ
ち、前面板31と後部キャビネット32とから成る。前
面板31はCRT(陰極線管)33を4箇所に設けたボ
ス34を介して所定に取り付けてなる。また、CRT
(陰極線管)33に対応して視聴者側に開口を設けてい
る。
【0004】さらに、前面板31は必要に応じ、CRT
33のファンネル面側にスピーカ装置を取り付けたり、
視聴者側や両側面の所定部位に前記スピーカ用放音孔域
を設けてなる(図示せず)。
【0005】後部キャビネット32は前面板31に嵌着
されネジ締結などの手段で一体化される。また、前記制
御回路部やCRTから出る熱を放出する放熱孔を点面、
後面、側面、底面などに配設してなる(図示せず)。
【0006】当然のことながら、テレビジョン受信機は
電波を受信し、制御してCRT管面に映像を映し出す制
御回路部をキャビネット内に内蔵してなる。図7に制御
回路部の構成概念図を示す。この場合、回路構成は大別
して5つのブロック(音声信号増幅回路、映像信号増幅
回路、色回路、同期偏向回路、電源回路)よりなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のテ
レビジョン受信機用キャビネットは、次の課題を有して
いる。
【0008】1)キャビネットを樹脂部材で射出成型す
るので、金型の製作日数を要し、コストが高い。従っ
て、モデルチェンジが困難である。
【0009】2)後面キャビネット等のリサイクル率が
低く、環境を悪化させる。即ち、合成樹脂には、燃焼を
防止したり流れ性を向上させる添加材を使用しており、
熱エネルギーとして回収し成形品のまま燃焼させた場
合、有害物質が発生し易く、特別な処理を施さなくては
ならない。
【0010】また、加熱溶融して再成形する場合では、
添加材の影響により製品の品質の低下(例えば強度不足
等)が生じてしまう。
【0011】3)後部キャビネットに放熱孔を形成して
いるが、長期使用により放熱孔からほこりや水分などが
侵入し、制御回路部に綿埃を堆積させる。この綿埃が吸
湿し、制御回路部の短絡や故障の原因となる恐れがあっ
た。
【0012】本発明は、後部キャビネットを金属部材か
らなるキャビネットで構成し、上記課題を解決すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本願発明は、樹脂部材を射出成型してなる前面板
と、金属部材からなる後部キャビネットとで構成してな
る。詳しくは、 1)スピーカ用放音孔を備えるとともに、CRTおよび
スピーカ装置を取りつけてなる前面板と、制御回路部
と、前記前面板に取りつき、前記CRTと制御回路部と
スピーカ装置とを覆う有底容器状の金属キャビネットと
からなり、前記有底容器状の金属キャビネットが上段部
と中段部と下段部の3つの部分に区分した部材を一体化
してなることを特徴とするディスプレイ装置としてい
る。
【0014】2)スピーカ用放音孔を備えるとともに、
CRTおよびスピーカ装置を取りつけてなる前面板と、
制御回路部と、前記前面板に取りつき、前記CRTと制
御回路部とスピーカ装置とを覆う有底容器状の金属キャ
ビネットとからなり、前記有底容器状の金属キャビネッ
トが概略コの字形部材と2つの側板部材との3つの部分
に区分した部材を一体化してなることを特徴とするディ
スプレイ装置としている。
【0015】前記有底容器状金属キャビネットの構成部
材は、冷間圧延鋼板など任意の部材を用いてよい。
【0016】例えば、JISで規定されたSPC材、ま
たはプレコーティッド鋼板たとえば塗装鋼板(塗装膜厚
20μm〜40μm)、プリント鋼板(塗装膜上に所定
の模様や文字、図形、パターンを印刷したもの)、ラミ
ネート鋼板(塩化ビニールシートまたはPETなどを貼
り合わせてなる)等としてよい。
【0017】その他、珪素鋼板、パーマロイ、センダス
ト、モリブデンパーマロイダストなど磁気シールドを目
的とした磁性材、または非磁性材のアルミニゥム板、ス
テンレス鋼板、黄銅板等としてよい。勿論、亜鉛メッキ
鋼板やニッケルメッキ鋼板等のメッキ鋼板としてよいこ
とは言うまでもない。
【0018】上記部材からなる厚さ寸法0.3mm〜
1.2mmのフープ材またはシート材を所定にプレス加
工し、3つの区分を構成するそれぞれの曲げ加工品を個
別に得る。
【0019】次に、区分毎の3つの部材を抵抗スポット
溶接、またはレーザ溶接、またはカシメ、またはネジ締
結、またはエポキシ樹脂などの接着材、または両面粘着
シートなどの手段により、上段部〜中段部〜下段部を相
互に接合、一体化することによりキャビネットが完成す
る。
【0020】上記構成により、後部キャビネットは有害
物質の発生なしに安全に再利用が可能となる。また、リ
サイクル率が向上する。その結果、環境保全に役立つ。
【0021】また、制御回路部等で発生した熱は、後面
キャビネットに従来どおり多数の放熱孔を設けなくて
も、または放熱孔を皆無にしても後面キャビネットに熱
伝達しやすく表面より放熱する。従って、塵埃や水分の
侵入を防止する。その結果、制御回路部の短絡や故障を
防止でき、信頼性の高いディスプレイ装置(テレビジョ
ン受信機やモニタ等)を提供できる。
【0022】さらに、樹脂成形品と同様に、一体でデザ
イン性に優れ、金属薄板をプレス加工で実現できる。
【0023】
【発明の実施の形態】本願発明の請求項1に記載の発明
は、ディスプレイ部と、制御回路部と、スピーカ装置
と、前面板と、この前面板に取りつく金属キャビネット
とからなり、前記金属キャビネットが天面を備えた上段
部と、両側面と後面を備えた中段部と、底面を備えた下
段部の3つに区分した部材を一体化してなりることを特
徴とするディスプレイ装置としたもので、有害物質の発
生なしに再利用でき、リサイクル率が向上する。また、
塵埃や水分の侵入を防止でき、信頼性の高いディスプレ
イ装置(テレビジョン受信機やモニタ等)を提供できる
という作用を有する。
【0024】請求項2に記載の発明は、金属キャビネッ
トの上段部と中段部と下段部のそれぞれが、積層し接合
可能なフランジ部を備えたことを特徴とする請求項1記
載のディスプレイ装置としたもので、有害物質の発生な
しにリサイクル率が向上する。また、塵埃や水分の侵入
を防止でき、信頼性の高いディスプレイ装置を提供でき
るという作用を有する。
【0025】請求項3に記載の発明は、3つに区分した
上段部と中段部と下段部を、溶接または接着またはカシ
メまたはネジ締結の内いずれか一つの手段で一体化して
なることを特徴とする請求項2記載のディスプレイ装置
としたもので、有害物質の発生なしにリサイクル率が向
上する。また、塵埃や水分の侵入を防止でき、信頼性の
高いディスプレイ装置を提供できるという作用を有す
る。
【0026】請求項4に記載の発明は、金属キャビネッ
トの構成部材を、塗装鋼板またはプリント鋼板またはラ
ミネート鋼板またはめっき鋼板の内いずれか一つとした
ことを特徴とする請求項3記載のディスプレイ装置とし
たもので、一体化した金属キャビネットの塗装仕上げを
不要とする。
【0027】請求項5に記載の発明は、金属キャビネッ
トの構成部材を、アルミニゥムまたはステンレススティ
ールのどちらか一方としたことを特徴とする請求項3記
載のディスプレイ装置としたもので、一体化した金属キ
ャビネットの塗装仕上げを不要とする。
【0028】請求項6に記載の発明は、スピーカ用放音
孔を備えるとともに、CRTおよびスピーカ装置を取り
つけてなる前面板と、制御回路部と、前記前面板に取り
つき、前記CRTと制御回路部とスピーカ装置とを覆う
有底容器状の金属キャビネットとからなり、前記金属キ
ャビネットが天面を備えた上段部と、両側面と後面を備
えた中段部と、底面を備えた下段部の3つに区分した部
材を一体化してなることを特徴とするディスプレイ装置
としたもので、有害物質の発生なしにリサイクル率が向
上する。また、塵埃や水分の侵入を防止でき、信頼性の
高いディスプレイ装置を提供できるという作用を有す
る。
【0029】請求項7に記載の発明は、ディスプレイ部
と、制御回路部と、スピーカ装置と、前面板と、この前
面板に取りつく有底容器状の金属キャビネットとからな
り、前記金属キャビネットが天面と後面と底面とを備え
た略コの字形部材と、2つの側板部材との3つに区分し
た部材を一体化してなることを特徴とするディスプレイ
装置としたもので、有害物質の発生なしにリサイクル率
が向上する。また、塵埃や水分の侵入を防止でき、信頼
性の高いディスプレイ装置を提供できるという作用を有
する。
【0030】請求項8に記載の発明は、金属キャビネッ
トのコの字形部材と側板部材のそれぞれが、積層し接合
可能なフランジ部を備えたことを特徴とする請求項7記
載のディスプレイ装置としたもので、有害物質の発生な
しにリサイクル率が向上する。また、塵埃や水分の侵入
を防止でき、信頼性の高いディスプレイ装置を提供でき
るという作用を有する。
【0031】請求項9に記載の発明は、概略コの字形部
材と2つの側板部材とを、溶接または接着またはカシメ
またはネジ締結の内いずれか一つの手段で一体化してな
ることを特徴とする請求項8記載のテレビジョン受信機
としたもので、有害物質の発生なしにリサイクル率が向
上する。また、塵埃や水分の侵入を防止でき、信頼性の
高いディスプレイ装置を提供できるという作用を有す
る。
【0032】請求項10に記載の発明は、金属キャビネ
ットの構成部材を、塗装鋼板またはプリント鋼板または
ラミネート鋼板またはめっき鋼板の内いずれか一つとし
たことを特徴とする請求項9記載のディスプレイ装置と
したもので、一体化した金属キャビネットの塗装仕上げ
を不要とする。
【0033】請求項11に記載の発明は、金属キャビネ
ットの構成部材を、アルミニゥムまたはステンレスステ
ィールのどちらか一方としたことを特徴とする請求項9
記載のディスプレイ装置としたもので、一体化した金属
キャビネットの塗装仕上げを不要とする。
【0034】請求項12に記載の発明は、スピーカ用放
音孔を備えるとともに、CRTおよびスピーカ装置を取
りつけてなる前面板と、制御回路部と、前記前面板に取
りつき、前記CRTと制御回路部とスピーカ装置とを覆
う有底容器状の金属キャビネットとからなり、前記金属
キャビネットが天面と後面と底面とを備えた略コの字形
部材と2つの側板部材との3つに区分した部材を一体化
してなることを特徴とするディスプレイ装置としたもの
で、有害物質の発生なしにリサイクル率が向上する。ま
た、塵埃や水分の侵入を防止でき、信頼性の高いディス
プレイ装置を提供できるという作用を有する。
【0035】請求項13に記載の発明は、天面を備えた
上段部と、両側面と後面を備えた中段部と、底面を備え
た下段部との3つに区分した部材を一体化してなること
を特徴とする有底容器状の金属キャビネットとしたもの
で、有害物質の発生なしにリサイクル率が向上する。ま
た、塵埃や水分の侵入を防止できる。
【0036】請求項14に記載の発明は、上段部と中段
部と下段部の3つの部分に区分した部材を、溶接または
接着またはカシメまたはネジ締結の内いずれか一つの手
段で一体化してなることを特徴とする請求項13記載の
有底容器状金属キャビネットとしたもので、有害物質の
発生なしにリサイクル率が向上する。また、塵埃や水分
の侵入を防止できる。
【0037】請求項15に記載の発明は、構成部材を、
塗装鋼板またはプリント鋼板またはラミネート鋼板また
はめっき鋼板の内いずれか一つとしたことを特徴とする
請求項14記載の有底容器状金属キャビネットとしたも
ので、一体化した金属キャビネットの塗装仕上げを不要
とする。
【0038】請求項16に記載の発明は、CRTと制御
回路部とを覆うディスプレイ装置用としたことを特徴と
する請求項15記載の有底容器状金属キャビネットとし
たもので、有害物質の発生なしにリサイクル率が向上す
る。また、塵埃や水分の侵入を防止できる。
【0039】請求項17に記載の発明は、天面と後面と
底面とを備えた略コの字形部材と、2つの側板部材との
3つに区分した部材を一体化してなることを特徴とする
有底容器状金属キャビネットとしたもので、有害物質の
発生なしにリサイクル率が向上する。また、塵埃や水分
の侵入を防止できる。
【0040】請求項18に記載の発明は、概略コの字形
部材と2つの側板部材とを、溶接または接着またはカシ
メまたはネジ締結の内いずれか一つの手段で一体化して
なることを特徴とする請求項17記載の有底容器状金属
キャビネットとしたもので、有害物質の発生なしにリサ
イクル率が向上する。また、塵埃や水分の侵入を防止で
きる。
【0041】請求項19に記載の発明は、構成部材を、
塗装鋼板またはプリント鋼板またはラミネート鋼板また
はめっき鋼板の内いずれか一つとしたことを特徴とする
請求項18記載の有底容器状金属キャビネットとしたも
ので、一体化した金属キャビネットの塗装仕上げを不要
とする。
【0042】請求項20に記載の発明は、CRTと制御
回路部とを覆うディスプレイ装置用としたことを特徴と
する請求項19記載の有底容器状金属キャビネットとし
たもので、有害物質の発生なしにリサイクル率が向上す
る。また、塵埃や水分の侵入を防止できる。
【0043】請求項21に記載の発明は、ディスプレイ
部と、前面板と、この前面板に取りつく金属キャビネッ
トとからなり、前記金属キャビネットが天面を備えた上
段部と、両側面と後面を備えた中段部と、底面を備えた
下段部の3つに区分した部材を一体化してなることを特
徴とするディスプレイ装置としたもので、有害物質の発
生なしにリサイクル率が向上する。また、塵埃や水分の
侵入を防止できる。
【0044】請求項22に記載の発明は、ディスプレイ
部と、前面板と、この前面板に取りつく有底容器状の金
属キャビネットとからなり、前記金属キャビネットが天
面と後面と底面とを備えた略コの字形部材と、2つの側
板部材との3つに区分した部材を一体化してなることを
特徴とするディスプレイ装置としたもので、有害物質の
発生なしにリサイクル率が向上する。また、塵埃や水分
の侵入を防止できる。
【0045】以下、本発明の実施の形態を図1〜図5に
基づいて説明する。なお、便宜上ディスプレイ装置を、
テレビジョン受信機の例により示す。
【0046】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1におけるすテレビジョン受信機の分解斜視図、図2
は図1を構成する有底容器状の金属キャビネットの斜視
図、図3は図2を切断線S〜Sで切断した要部断面図、
図4は図1を構成するもう一つの前面板の斜視図を示
す。
【0047】図1に示すテレビジョン受信機100は、
前面板4と、制御回路部(図示せず)と、前記前面板4
に取りつき、前記CRT3と制御回路部とスピーカ装置
とを内蔵するごとく覆う有底容器状の金属キャビネット
1とからなる。
【0048】前記前面板4は金属キャビネット1を締結
する取付けフレーム5を左右両端側に備え、さらにスピ
ーカ用放音孔(図示せず)を視聴者側に備えるととも
に、CRT3およびスピーカ装置(図示せず)を取り付
けてなる。前面板の他の詳細例を図4に示す。
【0049】図4に示す前面板15はスピーカ用放音孔
16を視聴者側の前面、および側面に備えるとともに、
CRT3(図示せず)およびスピーカ装置17をスピー
カ用放音孔16に対応して両側取りつけてなる。
【0050】また、図1に示す取付けフレーム5および
ネジ用タップ穴6に代わる構成部材として、内面側に取
付け金具13を周回状に配設し、ネジ用タップ穴を4〜
8箇所配設している(図示せず)。
【0051】有底容器状の金属キャビネット1は上下方
向に、上段部(天面部)1Aと中段部1B(側面と後面
部)と下段部(底面部)1Cの3つに区分した部材を一
体化してなる(図2)。
【0052】上段部1Aは天面を構成する平板で、L形
に折り曲げたフランジ部8Aを周囲3面に相当する部分
(両側面側と後面側)に配設してなる。
【0053】中段部1Bは両側面と後面を構成する略コ
の字形をなし、天面側と底面側とにそれぞれL形に折り
曲げたフランジ部8を周囲3面に相当する部分(両側面
側と後面側)に配設してなる。また、両側面側の端部に
2箇所づつ、前面板4と締結する取り付け用の貫通穴2
を穿設している。
【0054】下段部1Cは底面を構成する平板で、L形
に折り曲げたフランジ部8Aを周囲3面に相当する部分
(両側面側と後面側)に配設してなる。
【0055】上段部1Aと下段部1Cとは対称形に配置
し同一形状としている。金属キャビネット1の各部構成
部材は、JISで規定された厚さ寸法0.4mmの塗装
鋼板(塗装膜厚20μm〜40μm)とした。
【0056】上記塗装鋼板のフープ材またはシート材を
所定にプレス加工(剪断と折り曲げ)し、3つの区分を
構成するそれぞれの部材、上段部1A、中段部1B、下
段部1Cを個別に得た。
【0057】次に、3つの区分上段部1A、中段部1
B、下段部1Cを、フランジ部8、8Aが当接するごと
く積層し、レーザ溶接の手段により、上段部〜中段部〜
下段部を相互に接合、一体化することにより金属1キャ
ビネットが完成する。
【0058】レーザ溶接箇所はテレビジョン受信機のサ
イズに対応して複数箇所適宜実施すればよい。
【0059】なお必要に応じ、金属キャビネットの天
面、側面、後面等に剛性を付加する凸状の絞り加工をラ
イン状など任意の形状で任意の部位に配設してよい(図
示せず)。
【0060】上記前面板4と金属キャビネット1とをネ
ジ締結すればテレビジョン受信機100の組立てが終了
する。
【0061】この実施の形態1によれば、制御回路部品
やCRT等から発生する熱は金属キャビネットの下段部
(底面部)に伝導するとともに、対流、輻射を通じて他
の面からも放熱する。従って、従来のキャビネットに構
成していた放熱孔を皆無にできる。
【0062】このことは、テレビジョン受信機内部に塵
埃や水または他の異物侵入を防止する。その結果、制御
回路部が短絡したり故障するのを防止でき信頼性の高い
テレビジョン受信機を提供できる。
【0063】また、一枚の金属板を深絞り加工する必要
が無く、プレス装置と金型の構成が簡単で、極めて低コ
ストに製作できる。また、樹脂成形品コストと同等以下
とできる。さらに、デザインの自由度も向上する。
【0064】(実施の形態2)図5は本願発明の実施の
形態2における金属キャビネットの斜視図を示す。
【0065】この場合は、天面と底面と後面を一枚の板
で構成するコの字形部11と、両側面を構成する2つの
側板部12とからなる。
【0066】前記コの字形部11も図1の場合と同様、
天面側と底面側とにそれぞれL形に折り曲げたフランジ
部28Aを周囲3面に相当する部分(両側面側と後面
側)に配設してなる。
【0067】図5の場合、側板部12は略S字形をな
し、天面側と底面側とにそれぞれL形に折り曲げたフラ
ンジ部28を周囲3面に相当する部分(両側面側と後面
側)に配設してなる。また、端部に2箇所づつ、前面板
と締結する取り付け用の貫通穴22を穿設している。
【0068】各部構成部材や組立て手順は実施の形態1
と同様に実施してよいし、同様の効果も得られる。詳細
な説明を省略する。
【0069】なお本発明は上記各実施の形態に限定され
るものではなく、上下方向に3つの部材を積層して組立
てる構成であれば、任意に実施してよいことは言うまで
もない。
【0070】また、金属キャビネットを構成する金属の
種類や板厚寸法等についても任意である。剛性を維持で
きる可能な限りの薄板化を図り、薄板化に対応して配設
する補強加工たとえば、ふくらませ加工(プレス装置を
用いた押圧絞り加工)等を任意形状で実施してよい。
【0071】さらに、前面板と金属キャビネットとの締
結構造についても任意で、上記実施の形態のほかに、前
面板の後方端面側に向けてボスを設け、該ボスを用いて
金属キャビネットの後面側からビス締結する構成等とし
てもよい。
【0072】
【発明の効果】以上のように、本発明のディスプレイ装
置は上記構成により、金属キャビネットは有害物質の発
生なしに安全に再利用が可能となる。また、リサイクル
率が向上する。その結果、環境保全に役立つ。
【0073】また、制御回路部等で発生した熱は、金属
キャビネットに従来どおり多数の放熱孔を設けなくて
も、または放熱孔を皆無にしても、金属キャビネットの
各構成面に熱伝達しやすく、各構成表面より放熱する。
従って、塵埃や水分の侵入を防止する。その結果、制御
回路部の短絡や故障を防止でき、信頼性の高いディスプ
レイ装置(テレビジョン受信機やモニタ等)を提供でき
る。
【0074】さらに、樹脂成形品と同様に、一体でデザ
イン性に優れ、金属薄板をプレス加工により生産性よく
量産できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるテレビジョン受
信機の分解斜視図
【図2】図1を構成する金属キャビネットの斜視図
【図3】図2を切断線S〜Sで切断した要部断面図
【図4】本発明の実施の形態1におけるもう一つの前面
板の斜視図
【図5】本発明の実施の形態2における金属キャビネッ
トの斜視図
【図6】従来のテレビジョン受信機の要部断面図
【図7】従来のテレビジョン受信機を構成する制御回路
部の構成概念図
【符号の説明】 1 金属キャビネット 1A 上段部(天面部) 1B 中段部(側面と後面部) 1C 下段部(底面部) 2,22 穴 3 CRT(陰極線管) 4 前面板 5 取付けフレーム 6 タップ穴 8,8A,28,28A フランジ部 11 コの字形部材 12 側板部材 13 取付け金具 14 開口 15 前面板 16 スピーカ放音孔 17 スピーカ

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスプレイ部と、制御回路部と、スピ
    ーカ装置と、前面板と、この前面板に取りつく金属キャ
    ビネットとからなり、前記金属キャビネットが天面を備
    えた上段部と、両側面と後面を備えた中段部と、底面を
    備えた下段部の3つに区分した部材を一体化してなるこ
    とを特徴とするディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】 金属キャビネットの上段部と中段部と下
    段部のそれぞれが、積層し接合可能なフランジ部を備え
    たことを特徴とする請求項1記載のディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】 3つに区分した上段部と中段部と下段部
    を、溶接または接着またはカシメまたはネジ締結の内い
    ずれか一つの手段で一体化してなることを特徴とする請
    求項2記載のディスプレイ装置。
  4. 【請求項4】 金属キャビネットの構成部材を、塗装鋼
    板またはプリント鋼板またはラミネート鋼板またはめっ
    き鋼板の内いずれか一つとしたことを特徴とする請求項
    3記載のディスプレイ装置。
  5. 【請求項5】 金属キャビネットの構成部材を、アルミ
    ニゥムまたはステンレススティールのどちらか一方とし
    たことを特徴とする請求項3記載のディスプレイ装置。
  6. 【請求項6】 スピーカ用放音孔を備えるとともに、C
    RTおよびスピーカ装置を取りつけてなる前面板と、制
    御回路部と、前記前面板に取りつき、前記CRTと制御
    回路部とスピーカ装置とを覆う有底容器状の金属キャビ
    ネットとからなり、前記金属キャビネットが天面を備え
    た上段部と、両側面と後面を備えた中段部と、底面を備
    えた下段部の3つに区分した部材を一体化してなること
    を特徴とするディスプレイ装置。
  7. 【請求項7】 ディスプレイ部と、制御回路部と、スピ
    ーカ装置と、前面板と、この前面板に取りつく有底容器
    状の金属キャビネットとからなり、前記金属キャビネッ
    トが天面と後面と底面とを備えた略コの字形部材と、2
    つの側板部材との3つに区分した部材を一体化してなる
    ことを特徴とするディスプレイ装置。
  8. 【請求項8】 金属キャビネットのコの字形部材と側板
    部材のそれぞれが、積層し接合可能なフランジ部を備え
    たことを特徴とする請求項7記載のディスプレイ装置。
  9. 【請求項9】 概略コの字形部材と2つの側板部材と
    を、溶接または接着またはカシメまたはネジ締結の内い
    ずれか一つの手段で一体化してなることを特徴とする請
    求項8記載のテレビジョン受信機。
  10. 【請求項10】 金属キャビネットの構成部材を、塗装
    鋼板またはプリント鋼板またはラミネート鋼板またはめ
    っき鋼板の内いずれか一つとしたことを特徴とする請求
    項9記載のディスプレイ装置。
  11. 【請求項11】 金属キャビネットの構成部材を、アル
    ミニゥムまたはステンレススティールのどちらか一方と
    したことを特徴とする請求項9記載のディスプレイ装
    置。
  12. 【請求項12】 スピーカ用放音孔を備えるとともに、
    CRTおよびスピーカ装置を取りつけてなる前面板と、
    制御回路部と、前記前面板に取りつき、前記CRTと制
    御回路部とスピーカ装置とを覆う有底容器状の金属キャ
    ビネットとからなり、前記金属キャビネットが天面と後
    面と底面とを備えた略コの字形部材と2つの側板部材と
    の3つに区分した部材を一体化してなることを特徴とす
    るディスプレイ装置。
  13. 【請求項13】 天面を備えた上段部と、両側面と後面
    を備えた中段部と、底面を備えた下段部との3つに区分
    した部材を一体化してなることを特徴とする有底容器状
    の金属キャビネット。
  14. 【請求項14】 上段部と中段部と下段部の3つの部分
    に区分した部材を、溶接または接着またはカシメまたは
    ネジ締結の内いずれか一つの手段で一体化してなること
    を特徴とする請求項13記載の有底容器状金属キャビネ
    ット。
  15. 【請求項15】 構成部材を、塗装鋼板またはプリント
    鋼板またはラミネート鋼板またはめっき鋼板の内いずれ
    か一つとしたことを特徴とする請求項14記載の有底容
    器状金属キャビネット。
  16. 【請求項16】 CRTと制御回路部とを覆うディスプ
    レイ装置用としたことを特徴とする請求項15記載の有
    底容器状金属キャビネット。
  17. 【請求項17】 天面と後面と底面とを備えた略コの字
    形部材と、2つの側板部材との3つに区分した部材を一
    体化してなることを特徴とする有底容器状金属キャビネ
    ット。
  18. 【請求項18】 略コの字形部材と、2つの側板部材と
    を、溶接または接着またはカシメまたはネジ締結の内い
    ずれか一つの手段で一体化してなることを特徴とする請
    求項17記載の有底容器状金属キャビネット。
  19. 【請求項19】 構成部材を、塗装鋼板またはプリント
    鋼板またはラミネート鋼板またはめっき鋼板の内いずれ
    か一つとしたことを特徴とする請求項18記載の有底容
    器状金属キャビネット。
  20. 【請求項20】 CRTと制御回路部とを覆うディスプ
    レイ装置用としたことを特徴とする請求項19記載の有
    底容器状金属キャビネット。
  21. 【請求項21】 ディスプレイ部と、前面板と、この前
    面板に取りつく金属キャビネットとからなり、前記金属
    キャビネットが天面を備えた上段部と、両側面と後面を
    備えた中段部と、底面を備えた下段部の3つに区分した
    部材を一体化してなることを特徴とするディスプレイ装
    置。
  22. 【請求項22】 ディスプレイ部と、前面板と、この前
    面板に取りつく有底容器状の金属キャビネットとからな
    り、前記金属キャビネットが天面と後面と底面とを備え
    た略コの字形部材と、2つの側板部材との3つに区分し
    た部材を一体化してなることを特徴とするディスプレイ
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002149083A (ja) * 2000-09-04 2002-05-22 Furukawa Electric Co Ltd:The 表示装置用カバー及び表示装置用カバー据付用部品
JP2002202730A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Sasayama:Kk ディスプレイ用リアカバー

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