JP2002149083A - 表示装置用カバー及び表示装置用カバー据付用部品 - Google Patents
表示装置用カバー及び表示装置用カバー据付用部品Info
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- JP2002149083A JP2002149083A JP2000399311A JP2000399311A JP2002149083A JP 2002149083 A JP2002149083 A JP 2002149083A JP 2000399311 A JP2000399311 A JP 2000399311A JP 2000399311 A JP2000399311 A JP 2000399311A JP 2002149083 A JP2002149083 A JP 2002149083A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は生産性、製造コスト、外観、放熱性
と成形性に優れた表示装置用カバー及び表示装置用カバ
ー据付用部品を提供する。 【解決手段】 表示装置用カバー（６）又は表示装置用
カバー据付用部品であって、アルミニウム板の片面に、
最外層に有機樹脂微粒子を含有する有機樹脂皮膜（７）
を設けた樹脂被覆アルミニウム板より作製されている表
示装置用部材。
と成形性に優れた表示装置用カバー及び表示装置用カバ
ー据付用部品を提供する。 【解決手段】 表示装置用カバー（６）又は表示装置用
カバー据付用部品であって、アルミニウム板の片面に、
最外層に有機樹脂微粒子を含有する有機樹脂皮膜（７）
を設けた樹脂被覆アルミニウム板より作製されている表
示装置用部材。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はＰＤＰ（プラズマデ
ィスプレイパネル）や液晶などの表示装置用カバー及び
壁取付用ブラケット、スタンド等の表示装置用カバー据
付用部品に関するものである。
ィスプレイパネル）や液晶などの表示装置用カバー及び
壁取付用ブラケット、スタンド等の表示装置用カバー据
付用部品に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ＰＤＰや液晶などの表示装置用カバーや
表示装置用カバー据付用部品は、プレス成形又は板金加
工した鉄板又はアルミ板を最終工程にて塗装し製造する
か、又は樹脂のモールド成形品やマグネシウムダイカス
ト品、マグネシウムモールド品を最終工程にて塗装して
製造するものであった。
表示装置用カバー据付用部品は、プレス成形又は板金加
工した鉄板又はアルミ板を最終工程にて塗装し製造する
か、又は樹脂のモールド成形品やマグネシウムダイカス
ト品、マグネシウムモールド品を最終工程にて塗装して
製造するものであった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、カバー形状に
成形した後に塗装するためには高価な専用治具が必要で
あり、複雑な部品形状であるため下地処理や塗装に手間
がかかり製造コストが非常に高かった。また液晶やＰＤ
Ｐなどの表示装置用カバー及び表示装置用カバー据付用
部品は、外観が非常に重視される。したがって、塗装板
の後工程でのプレス成形では傷が付き易く、特にカバー
は複雑な部品形状のためプレス工程数が多く、傷がつき
易く困難であった。
成形した後に塗装するためには高価な専用治具が必要で
あり、複雑な部品形状であるため下地処理や塗装に手間
がかかり製造コストが非常に高かった。また液晶やＰＤ
Ｐなどの表示装置用カバー及び表示装置用カバー据付用
部品は、外観が非常に重視される。したがって、塗装板
の後工程でのプレス成形では傷が付き易く、特にカバー
は複雑な部品形状のためプレス工程数が多く、傷がつき
易く困難であった。
【０００４】鉄板製のカバーは、放熱性が悪くファンの
能力を上げるなどの対策が必要であり、また鉄板製は重
いため携帯用や大型のディスプレイには好ましくなかっ
た。樹脂モールド品はＥＭＣ対策のメッキ処理等が必要
なため製造コストが高く、特に大型のディスプレイには
使用できず、放熱性も劣っていた。マグネシウムダイカ
ストやマグネシウムモールド品は製造上薄肉化できずア
ルミ製に比べて重くなる。またプレス品に比べて金型寿
命も短く金型費が高価であること、ＰＤＰなどの大型デ
ィスプレイとしては寸法精度に問題があり製造が困難
で、製造しても歩留まりが低いことから製造コストが高
かった。本発明はこのような点に鑑み、生産性、製造コ
スト、外観、放熱性と成形性に優れた表示装置用カバー
及び表示装置用カバー据付用部品を提供するものであ
る。
能力を上げるなどの対策が必要であり、また鉄板製は重
いため携帯用や大型のディスプレイには好ましくなかっ
た。樹脂モールド品はＥＭＣ対策のメッキ処理等が必要
なため製造コストが高く、特に大型のディスプレイには
使用できず、放熱性も劣っていた。マグネシウムダイカ
ストやマグネシウムモールド品は製造上薄肉化できずア
ルミ製に比べて重くなる。またプレス品に比べて金型寿
命も短く金型費が高価であること、ＰＤＰなどの大型デ
ィスプレイとしては寸法精度に問題があり製造が困難
で、製造しても歩留まりが低いことから製造コストが高
かった。本発明はこのような点に鑑み、生産性、製造コ
スト、外観、放熱性と成形性に優れた表示装置用カバー
及び表示装置用カバー据付用部品を提供するものであ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
鑑み鋭意検討した結果、片面に特定の有機樹脂皮膜層を
被覆して形成したアルミニウム材を用いたＰＤＰ又は液
晶の表示装置用カバーにより上記課題を解決し得ること
を見出し、この知見に基づき本発明をなすに至った。す
なわち本発明は、（１）表示装置用カバー又は表示装置
用カバー据付用部品であって、アルミニウム板（本発明
において純アルミニウム板又はアルミニウム合金板をい
う。）の片面に、最外層に有機樹脂微粒子を含有する有
機樹脂皮膜を設けた樹脂被覆アルミニウム板より作製さ
れていることを特徴とする表示装置用部材、（２）最外
層の有機樹脂皮膜が平均粒径５〜１００μｍの有機樹脂
微粒子を含み塗膜の表面粗さＲａが０．２μｍ以上、５
μｍ以下であることを特徴とする（１）項記載の表示装
置用部材、（３）有機樹脂微粒子の配合量が最外層有機
樹脂皮膜の塗料中の全固形分に対して１〜２５質量％で
あることを特徴とする（２）項記載の表示装置用部材、
（４）有機樹脂皮膜のトータル膜厚が１０μｍ以上、２
５μｍ以下であることを特徴とする（２）〜（３）項の
いずれかに記載の表示装置用部材、（５）有機樹脂微粒
子がポリアミド樹脂又はアクリル樹脂の微粒子であるこ
とを特徴とする（２）〜（４）項のいずれかに記載の表
示装置用部材、（６）部品がカシメにより接合されたこ
とを特徴とする（１）〜（５）項のいずれかに記載の表
示装置用部材、を提供するものである。
鑑み鋭意検討した結果、片面に特定の有機樹脂皮膜層を
被覆して形成したアルミニウム材を用いたＰＤＰ又は液
晶の表示装置用カバーにより上記課題を解決し得ること
を見出し、この知見に基づき本発明をなすに至った。す
なわち本発明は、（１）表示装置用カバー又は表示装置
用カバー据付用部品であって、アルミニウム板（本発明
において純アルミニウム板又はアルミニウム合金板をい
う。）の片面に、最外層に有機樹脂微粒子を含有する有
機樹脂皮膜を設けた樹脂被覆アルミニウム板より作製さ
れていることを特徴とする表示装置用部材、（２）最外
層の有機樹脂皮膜が平均粒径５〜１００μｍの有機樹脂
微粒子を含み塗膜の表面粗さＲａが０．２μｍ以上、５
μｍ以下であることを特徴とする（１）項記載の表示装
置用部材、（３）有機樹脂微粒子の配合量が最外層有機
樹脂皮膜の塗料中の全固形分に対して１〜２５質量％で
あることを特徴とする（２）項記載の表示装置用部材、
（４）有機樹脂皮膜のトータル膜厚が１０μｍ以上、２
５μｍ以下であることを特徴とする（２）〜（３）項の
いずれかに記載の表示装置用部材、（５）有機樹脂微粒
子がポリアミド樹脂又はアクリル樹脂の微粒子であるこ
とを特徴とする（２）〜（４）項のいずれかに記載の表
示装置用部材、（６）部品がカシメにより接合されたこ
とを特徴とする（１）〜（５）項のいずれかに記載の表
示装置用部材、を提供するものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明の表示装置用カバー及び表
示装置用カバー据付用部品は、塗装が容易で安価な塗装
アルミニウム板を使ってプレス加工や板金加工して製造
するため、部品形状で塗装する必要がなく、非常に安価
に製造することが可能である。アルミニウム板製である
ため軽量で、樹脂のように高価なＥＭＣ対策が必要なく
放熱性にも優れる。またプレス加工であるため、寸法精
度もよく安価である。本発明のＰＤＰ、液晶ディスプレ
イ等の表示装置用カバー及び表示装置用カバー据付用部
品は、アルミニウム板の片面に特定の有機樹脂皮膜層を
有する樹脂被覆アルミニウム板を用いたことを特徴とす
る。
示装置用カバー据付用部品は、塗装が容易で安価な塗装
アルミニウム板を使ってプレス加工や板金加工して製造
するため、部品形状で塗装する必要がなく、非常に安価
に製造することが可能である。アルミニウム板製である
ため軽量で、樹脂のように高価なＥＭＣ対策が必要なく
放熱性にも優れる。またプレス加工であるため、寸法精
度もよく安価である。本発明のＰＤＰ、液晶ディスプレ
イ等の表示装置用カバー及び表示装置用カバー据付用部
品は、アルミニウム板の片面に特定の有機樹脂皮膜層を
有する樹脂被覆アルミニウム板を用いたことを特徴とす
る。
【０００７】使用されるアルミニウム板は、要求強度や
成形性により選定し特に制限されるものではないが、成
形性が良く強度も高いＪＩＳ Ａ ５０５２やＡ ５１
８２材が好ましい。本発明に用いられるアルミニウム板
は片面に有機樹脂皮膜層を有する。片面のみに有機樹脂
皮膜を形成することによって、ＥＭＣ対策に必要な通電
が可能となる。本発明における有機樹脂皮膜は、ポリエ
ステル系、アクリル系、エポキシ系等が使用され特に制
限されるものではないが、好ましくは加工性の良いポリ
エステルである。
成形性により選定し特に制限されるものではないが、成
形性が良く強度も高いＪＩＳ Ａ ５０５２やＡ ５１
８２材が好ましい。本発明に用いられるアルミニウム板
は片面に有機樹脂皮膜層を有する。片面のみに有機樹脂
皮膜を形成することによって、ＥＭＣ対策に必要な通電
が可能となる。本発明における有機樹脂皮膜は、ポリエ
ステル系、アクリル系、エポキシ系等が使用され特に制
限されるものではないが、好ましくは加工性の良いポリ
エステルである。
【０００８】また、本発明における最外層の有機樹脂皮
膜には５〜１００μｍの有機樹脂微粒子を含有させるこ
とができ、この微粒子添加によって塗膜の表面粗さＲａ
を０．２μｍ以上、５μｍ以下に制御しプレス成形時の
成形性を向上させることができる。塗膜の表面粗さＲａ
が０．２μｍ未満では、表面粗面化によるプレス成形時
の成形油のプーリング効果による成形性向上及び接触面
積低減による耐傷付き性向上効果が小さい。塗膜の表面
粗さＲａが５μｍを超える場合は微粒子の脱落又は微粒
子を起点とした塗膜の割れが発生しやすくなり外観が低
下する。
膜には５〜１００μｍの有機樹脂微粒子を含有させるこ
とができ、この微粒子添加によって塗膜の表面粗さＲａ
を０．２μｍ以上、５μｍ以下に制御しプレス成形時の
成形性を向上させることができる。塗膜の表面粗さＲａ
が０．２μｍ未満では、表面粗面化によるプレス成形時
の成形油のプーリング効果による成形性向上及び接触面
積低減による耐傷付き性向上効果が小さい。塗膜の表面
粗さＲａが５μｍを超える場合は微粒子の脱落又は微粒
子を起点とした塗膜の割れが発生しやすくなり外観が低
下する。
【０００９】また、塗膜の表面粗さＲａは有機樹脂皮膜
に配合する有機樹脂微粒子の粒径、配合量によって制御
できる。有機樹脂微粒子の粒径は５〜１００μｍであ
り、より好ましくは２０〜９０μｍの範囲である。有機
樹脂微粒子の粒径が５μｍより小さいと配合量を多くし
ても表面粗さＲａが０．２μｍ以上にならず、粒径が１
００μｍを超える場合は、有機樹脂微粒子と塗膜の密着
性が悪くなり成形性が著しく低下する。有機樹脂微粒子
の配合量は最外層有機樹脂皮膜の塗料中に全固形分に対
し１〜２５質量％となるよう配合するのが好ましい。よ
り好ましくは３〜２０質量％の範囲である。有機樹脂微
粒子の配合量が１質量％より少ない場合は、特に粒径の
小さいもので塗膜表面粗さＲａが０．２μｍ以上になら
ない。また、配合量が２５質量％を超える場合は、有機
樹脂皮膜の伸びが低下し、成形性が低下する。
に配合する有機樹脂微粒子の粒径、配合量によって制御
できる。有機樹脂微粒子の粒径は５〜１００μｍであ
り、より好ましくは２０〜９０μｍの範囲である。有機
樹脂微粒子の粒径が５μｍより小さいと配合量を多くし
ても表面粗さＲａが０．２μｍ以上にならず、粒径が１
００μｍを超える場合は、有機樹脂微粒子と塗膜の密着
性が悪くなり成形性が著しく低下する。有機樹脂微粒子
の配合量は最外層有機樹脂皮膜の塗料中に全固形分に対
し１〜２５質量％となるよう配合するのが好ましい。よ
り好ましくは３〜２０質量％の範囲である。有機樹脂微
粒子の配合量が１質量％より少ない場合は、特に粒径の
小さいもので塗膜表面粗さＲａが０．２μｍ以上になら
ない。また、配合量が２５質量％を超える場合は、有機
樹脂皮膜の伸びが低下し、成形性が低下する。
【００１０】有機樹脂皮膜のトータル膜厚は、１０μｍ
以上２５μｍ以下である。膜厚が１０μｍ未満の場合、
色むらができやすく、特にプレス加工した場合に目立ち
外観が低下する。膜厚が２５μｍを超える場合、曲げ加
工等での伸びについていけず塗膜が割れやすくなり成形
性が低下する。有機樹脂微粒子としては、ポリアミド樹
脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂など
からなる樹脂微粒子が挙げられ、特に樹脂自身が潤滑性
のあるポリアミド樹脂、汎用的であるアクリル樹脂が好
ましい。
以上２５μｍ以下である。膜厚が１０μｍ未満の場合、
色むらができやすく、特にプレス加工した場合に目立ち
外観が低下する。膜厚が２５μｍを超える場合、曲げ加
工等での伸びについていけず塗膜が割れやすくなり成形
性が低下する。有機樹脂微粒子としては、ポリアミド樹
脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂など
からなる樹脂微粒子が挙げられ、特に樹脂自身が潤滑性
のあるポリアミド樹脂、汎用的であるアクリル樹脂が好
ましい。
【００１１】塗装アルミ板はスポット溶接等の溶接がで
きないが、リベットを用いなくても、ＴＯＸカシメやバ
ーリングカシメ等のカシメを行うことで、外観を損なわ
ず部品接合が可能である。また、成形時及び成形後のア
ルミニウム板に対する有機樹脂皮膜の密着性及び耐食性
を向上させるため，通常アルミニウム板状に下地皮膜を
形成する。下地皮膜はアルミニウム板の両面に施すのが
好ましいが、これに限定されるものではない。この下地
皮膜の形成は脱脂処理の前処理を行ったアルミニウム板
上に通常の方法で形成され、その種類は特に制限はな
く、反応型クロメート、塗布型クロメート及び環境対応
のノンクロメート等の中から選ばれる。さらに、有機樹
脂皮膜は、上記有機樹脂微粒子の他、成形性向上のため
にＰＴＦＥ、ワックス等の潤滑成分を併用してもかまわ
ない。
きないが、リベットを用いなくても、ＴＯＸカシメやバ
ーリングカシメ等のカシメを行うことで、外観を損なわ
ず部品接合が可能である。また、成形時及び成形後のア
ルミニウム板に対する有機樹脂皮膜の密着性及び耐食性
を向上させるため，通常アルミニウム板状に下地皮膜を
形成する。下地皮膜はアルミニウム板の両面に施すのが
好ましいが、これに限定されるものではない。この下地
皮膜の形成は脱脂処理の前処理を行ったアルミニウム板
上に通常の方法で形成され、その種類は特に制限はな
く、反応型クロメート、塗布型クロメート及び環境対応
のノンクロメート等の中から選ばれる。さらに、有機樹
脂皮膜は、上記有機樹脂微粒子の他、成形性向上のため
にＰＴＦＥ、ワックス等の潤滑成分を併用してもかまわ
ない。
【００１２】
【実施例】以下、図面に従って本発明を詳細に説明す
る。次のように、図１に拡大断面図で示す、片面のみに
第１層と第２層の２層からなる塗膜を有する樹脂被覆ア
ルミニウム材を製造した。すなわち、リン酸クロメート
下地処理２を施したアルミニウム板１の片面のみに、第
１層目に有機樹脂微粒子を含有しない有機樹脂皮膜３、
最外層である第２層目に下記表１に示すように有機樹脂
微粒子５を含有する有機樹脂皮膜４を形成した。まず、
リン酸クロメート処理したＡ５１８２−Ｏ板上に微粒子
を含有しないポリエステルプライマー塗料をバーコータ
ーを用いて塗布し、２４０℃で５０秒間焼き付けること
により第１層の有機樹脂皮膜を膜厚５μｍ形成した。次
いで、表１に示す条件にて微粒子を含有するポリエステ
ル塗料を、第１層の有機樹脂皮膜の上にバーコーターを
用いて塗布し、上記プライマー塗料の場合と同じ条件で
焼き付けることにより第２層の有機樹脂皮膜を形成し
た。
る。次のように、図１に拡大断面図で示す、片面のみに
第１層と第２層の２層からなる塗膜を有する樹脂被覆ア
ルミニウム材を製造した。すなわち、リン酸クロメート
下地処理２を施したアルミニウム板１の片面のみに、第
１層目に有機樹脂微粒子を含有しない有機樹脂皮膜３、
最外層である第２層目に下記表１に示すように有機樹脂
微粒子５を含有する有機樹脂皮膜４を形成した。まず、
リン酸クロメート処理したＡ５１８２−Ｏ板上に微粒子
を含有しないポリエステルプライマー塗料をバーコータ
ーを用いて塗布し、２４０℃で５０秒間焼き付けること
により第１層の有機樹脂皮膜を膜厚５μｍ形成した。次
いで、表１に示す条件にて微粒子を含有するポリエステ
ル塗料を、第１層の有機樹脂皮膜の上にバーコーターを
用いて塗布し、上記プライマー塗料の場合と同じ条件で
焼き付けることにより第２層の有機樹脂皮膜を形成し
た。
【００１３】得られた樹脂被覆アルミニウム材をプレス
で絞り加工、曲げ加工を行うことにより、表示装置用カ
バー及びその据付用部品に加工した。加工例を図２及び
図３に示す。図２は本発明によるカバー（リア）の一実
施例の斜視図である。６は上記工程で得た厚さ１ｍｍの
アルミニウム板加工品としてのリアカバーであり、７は
有機樹脂微粒子配合のポリエステル樹脂皮膜であり、リ
アカバーの大きさは、幅１ｍ、高さ０．６ｍである。図
３は、ＰＤＰ表示装置の好ましい例の分解斜視図であ
る。６は本発明に係るリアカバー、８はシャーシ、９は
ＰＤＰ、１０はフロントカバー、１１は壁掛けブラケッ
トである。
で絞り加工、曲げ加工を行うことにより、表示装置用カ
バー及びその据付用部品に加工した。加工例を図２及び
図３に示す。図２は本発明によるカバー（リア）の一実
施例の斜視図である。６は上記工程で得た厚さ１ｍｍの
アルミニウム板加工品としてのリアカバーであり、７は
有機樹脂微粒子配合のポリエステル樹脂皮膜であり、リ
アカバーの大きさは、幅１ｍ、高さ０．６ｍである。図
３は、ＰＤＰ表示装置の好ましい例の分解斜視図であ
る。６は本発明に係るリアカバー、８はシャーシ、９は
ＰＤＰ、１０はフロントカバー、１１は壁掛けブラケッ
トである。
【００１４】得られた樹脂被覆アルミニウム材を図２の
リアカバーに加工した結果を表１に示した。表１の結果
より明らかなように、本発明の樹脂被覆アルミニウム材
を用いた表示装置のカバーは、加工時の傷、塗膜割れ、
色むらがなく外観に非常に優れる。比較例１２は、塗膜
の表面粗さが小さ過ぎるため加工時の傷が発生した。比
較例１３、１４及び１５は、塗膜の表面粗さが大き過ぎ
るため塗膜の割れが発生した。比較例１６は、トータル
塗膜の厚さが薄すぎるため塗膜の色むらが発生した。比
較例１７は、トータル膜厚が厚すぎるため塗膜の割れが
発生した。これらに対して、本発明例１〜１１は成形性
に非常に優れ、外観に優れる。
リアカバーに加工した結果を表１に示した。表１の結果
より明らかなように、本発明の樹脂被覆アルミニウム材
を用いた表示装置のカバーは、加工時の傷、塗膜割れ、
色むらがなく外観に非常に優れる。比較例１２は、塗膜
の表面粗さが小さ過ぎるため加工時の傷が発生した。比
較例１３、１４及び１５は、塗膜の表面粗さが大き過ぎ
るため塗膜の割れが発生した。比較例１６は、トータル
塗膜の厚さが薄すぎるため塗膜の色むらが発生した。比
較例１７は、トータル膜厚が厚すぎるため塗膜の割れが
発生した。これらに対して、本発明例１〜１１は成形性
に非常に優れ、外観に優れる。
【００１５】
【表１】
【００１６】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明による表
示装置用カバー及び表示装置用カバー据付用部品によれ
ば、従来できなかった塗装アルミニウム板をプレス加工
や板金加工して表示装置用カバー及び表示装置用カバー
据付用部品を製造できるため、部品形状で塗装する必要
がなく、安価に表示装置用カバー及び表示装置用カバー
据付用部品を製造できるものである。また塗膜の表面粗
さＲａを、有機樹脂微粒子を配合することによって０．
２μｍ以上、５μｍ以下に制御し、塗膜の厚さを１０μ
ｍ以上、２５μｍ以下にすることで、塗装アルミニウム
板の成形性を大きく向上させ外観の優れたカバー及び据
付部品を得ることができる。アルミニウム製であるた
め、軽量でＥＭＣ対策がいらず、放熱性に優れるという
効果を奏すものである。
示装置用カバー及び表示装置用カバー据付用部品によれ
ば、従来できなかった塗装アルミニウム板をプレス加工
や板金加工して表示装置用カバー及び表示装置用カバー
据付用部品を製造できるため、部品形状で塗装する必要
がなく、安価に表示装置用カバー及び表示装置用カバー
据付用部品を製造できるものである。また塗膜の表面粗
さＲａを、有機樹脂微粒子を配合することによって０．
２μｍ以上、５μｍ以下に制御し、塗膜の厚さを１０μ
ｍ以上、２５μｍ以下にすることで、塗装アルミニウム
板の成形性を大きく向上させ外観の優れたカバー及び据
付部品を得ることができる。アルミニウム製であるた
め、軽量でＥＭＣ対策がいらず、放熱性に優れるという
効果を奏すものである。
【図１】樹脂被覆アルミニウム材の拡大断面図である。
【図２】本発明によるリアカバーの一実施例の斜視図で
ある。
ある。
【図３】表示装置の例の分解斜視図である。
１ アルミニウム板 ２ 下地皮膜 ３ 第１層有機樹脂皮膜 ４ 最外層有機樹脂皮膜 ５ 有機樹脂微粒子 ６ リアカバー ７ 樹脂皮膜 ８ シャーシ ９ ＰＤＰ １０ フロントカバー １１ 壁掛けブラケット
Claims (6)
- 【請求項１】 表示装置用カバー又は表示装置用カバー
据付用部品であって、アルミニウム板の片面に、最外層
に有機樹脂微粒子を含有する有機樹脂皮膜を設けた樹脂
被覆アルミニウム板より作製されていることを特徴とす
る表示装置用部材。 - 【請求項２】 最外層の有機樹脂皮膜が平均粒径５〜１
００μｍの有機樹脂微粒子を含み塗膜の表面粗さＲａが
０．２μｍ以上、５μｍ以下であることを特徴とする請
求項１記載の表示装置用部材。 - 【請求項３】 有機樹脂微粒子の配合量が最外層有機樹
脂皮膜の塗料中の全固形分に対して１〜２５質量％であ
ることを特徴とする請求項２記載の表示装置用部材。 - 【請求項４】 有機樹脂皮膜のトータル膜厚が１０μｍ
以上、２５μｍ以下であることを特徴とする請求項２〜
３のいずれかに記載の表示装置用部材。 - 【請求項５】 有機樹脂微粒子がポリアミド樹脂又はア
クリル樹脂の微粒子であることを特徴とする請求項２〜
４のいずれかに記載の表示装置用部材。 - 【請求項６】 部品がカシメにより接合されたことを特
徴とする請求項１〜５のいずれかに記載の表示装置用部
材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000399311A JP4846096B2 (ja) | 2000-09-04 | 2000-12-27 | 表示装置用カバー及び表示装置用カバー据付用部品 |
Applications Claiming Priority (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000-266983 | 2000-09-04 | ||
| JP2000266983 | 2000-09-04 | ||
| JP2000266983 | 2000-09-04 | ||
| JP2000399311A JP4846096B2 (ja) | 2000-09-04 | 2000-12-27 | 表示装置用カバー及び表示装置用カバー据付用部品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002149083A true JP2002149083A (ja) | 2002-05-22 |
| JP4846096B2 JP4846096B2 (ja) | 2011-12-28 |
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ID=26599174
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000399311A Expired - Fee Related JP4846096B2 (ja) | 2000-09-04 | 2000-12-27 | 表示装置用カバー及び表示装置用カバー据付用部品 |
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|---|---|
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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