JPH09298704A - ディスプレイ装置 - Google Patents

ディスプレイ装置

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JPH09298704A
JPH09298704A JP11245096A JP11245096A JPH09298704A JP H09298704 A JPH09298704 A JP H09298704A JP 11245096 A JP11245096 A JP 11245096A JP 11245096 A JP11245096 A JP 11245096A JP H09298704 A JPH09298704 A JP H09298704A
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JP
Japan
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cabinet
display device
crt
control circuit
display
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Application number
JP11245096A
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English (en)
Inventor
Tomio Shioda
富男 塩田
Kaoru Shimizu
薫 志水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストを低減し、リサイクル率を向上させる
とともに塵埃や水等がキャビネット内に侵入し、制御回
路を短絡させたり故障したりするのを低減する。 【解決手段】 CRT40と、制御回路部44と、スピ
ーカ装置と、CRT40に取りつく金属キャビネット4
1とからなる構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受信
機またはディスプレイモニタなどのディスプレイ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、モニタまたはテレビジョン受信
機等のディスプレイ装置は、例えば、スピーカ用放音孔
を備えるとともに,CRTおよびスピーカ装置を取りつ
けてなる前面板と、制御回路部と、前記前面板に取りつ
き,前記CRTと制御回路部とスピーカ装置とを覆うキ
ャビネットとを備えてなる。
【0003】ここで、従来のテレビジョン受信機のキャ
ビネット構造を図9の要部断面図に示す。図9におい
て、キャビネット30はPS(ポリスチレン)またはA
BS(アクリロニトリルブタジェンスチレン)等の合成
樹脂を射出成形してなる前後2つの部品、すなわち、前
面板31と後部キャビネット32とから成る。
【0004】前面板31はCRT(陰極線管)33を4
箇所に設けたボス34と、金属耳部38とを介して所定
に取り付けてなる。また、CRT(陰極線管)33に対
応して視聴者側に開口を設けている。
【0005】さらに、前面板31は必要に応じ、CRT
33のファンネル面側にスピーカ装置を取り付けたり、
視聴者側や両側面の所定部位に前記スピーカ用放音孔を
設けてなる(図示せず)。
【0006】後部キャビネット32は前面板31に嵌着
されネジ締結などの手段で一体化される。また、前記制
御回路部やCRTから出る熱を放出する放熱孔を天面、
後面、側面、底面などに配設してなる(図示せず)。
【0007】当然のことながら、テレビジョン受信機は
電波を受信し、制御してCRT管面に映像を映し出す制
御回路部をキャビネット内に内蔵してなる。図10に制
御回路部の構成概念図を示す。この場合、回路構成は大
別して5つのブロック(音声信号増幅回路、映像信号増
幅回路、色回路、同期偏向回路、電源回路)よりなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のテ
レビジョン受信機用キャビネットは、次の課題を有して
いる。
【0009】1)CRT他を収納するキャビネットが前
面板と後部キャビネットとに分かれており、組立工数、
材料費等コストアップとなっている。また、リサイクル
のための分解工数も大きくなる。
【0010】2)CRTの外周面に巻回した金属バンド
にスポット溶接して取り付けた耳部(タブ)を用い、C
RTを前面板にとりつける構成ではコンパクト化に限度
があるうえ、斬新なデザインになりにくい。
【0011】3)樹脂キャビネット等のリサイクル率が
低く、環境を悪化させる。即ち、合成樹脂には、燃焼を
防止したり流れ性を向上させる添加材を使用しており、
回収した成形品を熱エネルギーとして燃焼させた場合、
有害物質が発生し易く、特別な処理を施さなくてはなら
ない。
【0012】また、加熱溶融して再成形する場合では、
添加材の影響により製品の品質の低下(例えば強度不足
等)が生じてしまう。
【0013】4)後部キャビネットに放熱孔を形成して
いるが、長期使用により放熱孔からほこりや水分などが
侵入し、制御回路部に綿埃を堆積させる。この綿埃が吸
湿し、制御回路部の短絡や故障の原因となる恐れがあっ
た。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本願発明は、前面板を用いず、後部キャビネットを
CRTの外周面に直接取り付ける構成としている。
【0015】また、後部キャビネットを金属部材で構成
する構成としている。詳しくは、 1)ディスプレイ部(たとえばCRT)と、制御回路部
と、前記ディスプレイ部に取りつくキャビネットとから
なり、前記キャビネットが樹脂成形、または金属部材を
ダイキャストまたは射出成形してなることを特徴とする
ディスプレイ装置としている。
【0016】ダイキャストまたは射出成形する金属部材
はアルミニウム(Al)合金、または亜鉛(Zn)、ま
たはマグネシウム(Mg)合金などからなる。
【0017】また、射出成形する樹脂部材としては、A
BS、PS、PP、エポキシ、ポリアセタールなどから
なる。
【0018】2)ディスプレイ部(たとえばCRT)
と、制御回路部と、前記ディスプレイ部に取りつく有底
容器状の金属キャビネットとからなり、前記有底容器状
の金属キャビネットが天面を備えた上段部と,両側面と
後面を備えた中段部と,底面を備えた下段部の3つに区
分した部材を一体化してなることを特徴とするディスプ
レイ装置としている。
【0019】3)ディスプレイ部と(たとえばCR
T)、制御回路部と、前記ディスプレイ部に取りつく有
底容器状の金属キャビネットとからなり、前記有底容器
状の金属キャビネットが概略コの字形部材と2つの側板
部材との3つの部分に区分した部材を一体化してなるこ
とを特徴とするディスプレイ装置としている。
【0020】4)ディスプレイ部と、制御回路部と、前
記ディスプレイ部に取りつき,かつプレス加工で形成さ
れた金属キャビネットとからなり、前記金属キャビネッ
トが絞り加工による一体加工でなることを特徴とするデ
ィスプレイ装置としている。
【0021】5)CRTと、制御回路部とスピーカ装置
とを収納するごとく前記CRTの外周面に取りつき,か
つプレス加工で形成された金属キャビネットとからな
り、前記金属キャビネットが絞り加工による一体加工で
なることを特徴とするディスプレイ装置としている。
【0022】前記2),3),4),5)における有底
容器状金属キャビネットの構成部材は、冷間圧延鋼板な
ど任意の部材を用いてよい。
【0023】例えば、JISで規定されたSPC材、ま
たはプレコーティッド鋼板たとえば塗装鋼板(塗装膜厚
20μm〜40μm)、プリント鋼板(塗装膜上に所定
の模様や文字、図形、パターンを印刷したもの。)、ラ
ミネート鋼板(塩化ビニールシートまたはPETなどを
貼り合わせてなる。)等としてよい。
【0024】その他、珪素鋼板、パーマロイ、センダス
ト、モリブデンパーマロイダストなど磁気シールドを目
的とした磁性材、または非磁性材のアルミニゥム板、ス
テンレス鋼板、黄銅板等としてよい。勿論、亜鉛メッキ
鋼板やニッケルメッキ鋼板等のメッキ鋼板としてよいこ
とは言うまでもない。
【0025】上記部材は厚さ寸法0.3mm〜1.2m
mのフープ材またはシート材を所定にプレス加工し得
る。
【0026】次に、前記2),3)の場合、区分毎の3
つの部材を抵抗スポット溶接、またはレーザ溶接、また
はカシメ、またはネジ締結、またはエポキシ樹脂などの
接着材、または両面粘着シートなどの手段の内いずれか
一つまたはその組み合わせにより、上段部〜中段部〜下
段部を相互に接合、一体化することによりキャビネット
が完成する。
【0027】上記構成により、金属キャビネットは有害
物質の発生なしに安全に再利用が可能となる。また、リ
サイクル率が向上する。その結果、環境保全に役立つ。
また、制御回路部等で発生した熱は、金属キャビネット
に従来どおり多数の放熱孔を設けなくても、金属キャビ
ネットに熱伝達しやすく表面より放熱する。従って、塵
埃や水分の侵入を低減する。その結果、制御回路部の短
絡や故障を防止でき、信頼性の高いディスプレイ装置
(テレビジョン受信機やモニタ等)を提供できる。
【0028】さらに、従来の樹脂成形品よりコンパクト
で分解性もよく、デザイン性にも優れたキャビネットを
実現できる。
【0029】
【発明の実施の形態】本願発明の請求項1に記載の発明
は、ディスプレイ部と、制御回路部と、前記ディスプレ
イ部に取りつくキャビネットとからなることを特徴とす
るディスプレイ装置としたもので、部品点数の削減とコ
スト低減、コンパクト化という作用を有する。
【0030】請求項2に記載の発明は、ディスプレイ部
をCRTとしたことを特徴とする請求項1記載のディス
プレイ装置としたもので、部品点数の削減とコスト低
減、コンパクト化という作用を有する。
【0031】請求項3に記載の発明は、キャビネットを
金属キャビネットとしたことを特徴とする請求項2記載
のディスプレイ装置としたもので、有害物質の発生なし
にリサイクル率が向上する。また、塵埃や水分の侵入を
低減でき、信頼性の高いディスプレイ装置を提供できる
という作用を有する。
【0032】請求項4に記載の発明は、金属キャビネッ
トをダイキャストまたは射出成形の内いずれか一方によ
り成形したことを特徴とする請求項3記載のディスプレ
イ装置としたもので、斬新なデザインへの対応、コンパ
クト化という作用を有する。
【0033】請求項5に記載の発明は、ディスプレイ部
と、制御回路部と、前記ディスプレイ部に取りつく金属
キャビネットとからなり、前記金属キャビネットが天面
を備えた上段部と,両側面と後面を備えた中段部と,底
面を備えた下段部の3つに区分した部材を一体化してな
ることを特徴とするディスプレイ装置としたもので、大
がかりな金型を不要にしコストを低減できる。また、試
作ならびに量産に適する。
【0034】請求項6に記載の発明は、金属キャビネッ
トの上段部と中段部と下段部のそれぞれが、積層し接合
可能なフランジ部を備えたことを特徴とする請求項5記
載のディスプレイ装置としたもので、大がかりな金型を
不要にしコストを低減できる。また、試作ならびに量産
に適する。
【0035】請求項7に記載の発明は、3つに区分した
上段部と中段部と下段部を、溶接または接着またはカシ
メまたはネジ締結の内いずれか一つまたはその組み合わ
せの手段で一体化してなることを特徴とする請求項6記
載のディスプレイ装置としたもので、大がかりな金型を
不要にしコストを低減できるという作用を有する。
【0036】請求項8に記載の発明は、金属キャビネッ
トの構成部材を、塗装鋼板またはプリント鋼板またはラ
ミネート鋼板またはめっき鋼板の内いずれか一つまたは
その組み合わせとしたことを特徴とする請求項7記載の
ディスプレイ装置としたもので、一体化した金属キャビ
ネットの塗装仕上げを不要とする。
【0037】請求項9に記載の発明は、金属キャビネッ
トの構成部材を、アルミニゥムまたはステンレススティ
ールの内いずれか一つまたはその組み合わせとしたこと
を特徴とする請求項7記載のディスプレイ装置としたも
ので、有害物質の発生なしにリサイクル率が向上する。
請求項10に記載の発明は、ディスプレイ部と、制御
回路部と、前記ディスプレイ部に取りつく金属キャビネ
ットとからなり、前記金属キャビネットが天面と後面と
底面とを備えた略コの字形部材と,2つの側板部材との
3つに区分した部材を一体化してなることを特徴とする
ディスプレイ装置としたもので、大がかりな金型を不要
にしコストを低減できる。また、試作ならびに量産に適
する。
【0038】請求項11に記載の発明は、CRTと、制
御回路部とスピーカ装置とを収納するごとく前記CRT
の外周面に取りつくキャビネットとからなることを特徴
とするディスプレイ装置としたもので、部品点数の削減
とコスト低減、コンパクト化という作用を有する。
【0039】請求項12に記載の発明は、キャビネット
を金属キャビネットとしたことを特徴とする請求項11
記載のディスプレイ装置としたもので、有害物質の発生
なしにリサイクル率が向上する。また、塵埃や水分の侵
入を低減でき、信頼性の高いディスプレイ装置を提供で
きるという作用を有する。
【0040】請求項13に記載の発明は、CRTと、制
御回路部とスピーカ装置とを収納するごとく前記CRT
の外周面に取りつく金属キャビネットとからなり、前記
金属キャビネットが天面を備えた上段部と,両側面と後
面を備えた中段部と,底面を備えた下段部の3つに区分
した部材を一体化してなることを特徴とするディスプレ
イ装置としたもので、大がかりな金型を不要にしコスト
を低減できる。また、試作ならびに量産に適する。
【0041】請求項14に記載の発明は、CRTと、制
御回路部とスピーカ装置とを収納するごとく前記CRT
の外周面に取りつく金属キャビネットとからなり、前記
金属キャビネットが天面と後面と底面とを備えた略コの
字形部材と,2つの側板部材との3つに区分した部材を
一体化してなることを特徴とするディスプレイ装置とし
たもので、大がかりな金型を不要にしコストを低減でき
る。また、試作ならびに量産に適する。
【0042】請求項15に記載の発明は、ディスプレイ
部と、制御回路部と、前記ディスプレイ部に取りつくキ
ャビネットと、前記ディスプレイ部の下部に配設したス
ピーカ装置とからなり、前記キャビネットの底板とスカ
ート部と,前記底板に対向配置した底部蓋板とでスピー
カボックスを形成してなることを特徴とするディスプレ
イ装置としたもので、コストと部品点数を削減でき、音
質の向上を図れる。
【0043】請求項16に記載の発明は、ディスプレイ
部をCRTとしたことを特徴とする請求項15記載のデ
ィスプレイ装置としたもので、コストと部品点数を削減
でき、音質の向上を図れる。
【0044】請求項17に記載の発明は、ディスプレイ
部と、制御回路部と、前記ディスプレイ部に取りつくキ
ャビネットと、前記ディスプレイ部の下部に配設したス
ピーカ装置とからなり、前記キャビネットの底板とスカ
ート部と,前記底板に対向配置した底部蓋板とでスピー
カボックスを形成するとともに、前記底板に立設したリ
ブにより右側スピーカボックスと,左側スピーカボック
スとに区分してなることを特徴とするディスプレイ装置
としたもので、コストと部品点数を削減でき、音質の向
上を図れる。
【0045】請求項18に記載の発明は、ディスプレイ
部をCRTとしたことを特徴とする請求項17記載のデ
ィスプレイ装置としたもので、コストと部品点数を削減
でき、音質の向上を図れる。
【0046】請求項19に記載の発明は、ディスプレイ
部と、制御回路部と、前記ディスプレイ部に取りつくキ
ャビネットと、前記ディスプレイ部の下部に配設したス
ピーカ装置とからなり、前記キャビネットのスカート部
に設けた対向配置した鈎形保持部にスピーカ装置を差し
込み保持するようにしたことを特徴とするディスプレイ
装置としたもので、スピーカ装置の取り付けを簡便に
し、組立作業性と分解作業性を向上させる。
【0047】請求項20に記載の発明は、ディスプレイ
部をCRTとしたことを特徴とする請求項19記載のデ
ィスプレイ装置としたもので、スピーカ装置の取り付け
を簡便にし、組立作業性と分解作業性を向上させる。
【0048】請求項21に記載の発明は、ディスプレイ
部と、制御回路部と、前記ディスプレイ部に取りつき,
かつプレス加工で形成された金属キャビネットとからな
り、前記金属キャビネットが絞り加工による一体加工で
なることを特徴とするディスプレイ装置としたもので、
部品点数を削減できリサイクル率を向上させる。
【0049】請求項22に記載の発明は、CRTと、制
御回路部とスピーカ装置とを収納するごとく前記CRT
の外周面に取りつき,かつプレス加工で形成された金属
キャビネットとからなり、前記金属キャビネットが絞り
加工による一体加工でなることを特徴とするディスプレ
イ装置としたもので、部品点数を削減できリサイクル率
を向上させる。
【0050】以下、本発明の実施の形態を図1〜図8に
基づいて説明する。なお、便宜上ディスプレイ装置を、
テレビジョン受信機の例により示す。
【0051】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1におけるテレビジョン受信機の斜視図、図2は図1
を縦に切断した部分断面図、図3は図1を水平に切断し
た部分断面図、図4は図1の低面図、図5は図1のテレ
ビジョン受信機を構成するCRTの斜視図を示す。
【0052】図1から図5に示すテレビジョン受信機1
00は、CRT40と、該CRT40の外周面(端面)
にビス締結したキャビネット41と、キャビネット41
内に収納する制御回路部44と、前記CRT40の下部
に配置したスピーカ装置60と、前記キャビネット41
の底板63に対向配置した底部蓋板43とからなる。ま
た、前記CRT40のネック部にはネック部基板47が
取り付き、ケーブル45により制御回路部44と接続し
ている。さらに、回路基板46に取り付いた各種スイッ
チ48がキャビネット41のスカート部64前面の開口
より端部が突き出ている。回路基板46はケーブル45
を介し制御回路部44と接続している。
【0053】CRT40は、図5に示すように、外周面
(表示画面部端面)に金属バンド50を所定に巻回する
とともに、4箇所に取り付け金具51をスポット溶接等
の手段で配設してなる。概略凸形の取り付け金具51に
はネジ穴(タップ)52が切ってある。
【0054】キャビネット41は概略、有底容器状をな
し、前記CRT40の外周面に設けたネジ穴52に対応
して貫通穴を配設してなる。
【0055】さらに、キャビネット41は樹脂部材また
は金属部材を射出成形してなる。射出成形する金属部材
はアルミニウム(Al)合金、または亜鉛(Zn)、ま
たはマグネシウム合金(Mg)等からなる。
【0056】また、射出成形する樹脂部材としては、A
BS,PS,PP,ポリアセタールなどからなる。
【0057】さらに、キャビネット41は図2、図4に
示すように、CRT40のファンネル部とネック部およ
び制御回路部44とを収納する空間と、スピーカ装置6
0を収納する空間とを底板63によって区分して(仕切
って)いる。
【0058】底板63には概略Y字形のリブ62を立設
している。このリブ62は後述のスピーカボックスを右
側用と左側用とに区分するものである。底板63にはさ
らに、ケーブル45の配線用貫通穴を複数箇所設けてい
る。
【0059】さらに、キャビネット41のスカート部6
4の前面側の内側には、対向するごとく一対の鈎形保持
部61を2箇所設けている。この鈎形保持部61にスピ
ーカ装置60の端部を差し込み、底板63に立設したボ
ス42を用いて底部蓋板をビス締結することによりスピ
ーカ装置は簡単に固定される。
【0060】また、上記構成により、キャビネット41
は底板63とスカート部64と底部蓋板43とリブ62
とで囲んだ空間により、スピーカ装置60の後部に右側
用スピーカボックスと左側用スピーカボックスとを形成
する。
【0061】なお、CRT40へキャビネット41を取
り付けるには前記ネジ穴(タップ)52と貫通穴とを用
いて実施している。図3に取り付けた状態を示す。
【0062】このように実施の形態1におけるテレビジ
ョン受信機は、従来の前面板を省略でき、コンパクトに
構成できる。また、組立、分解を容易にする。さらに、
斬新なデザインに対応できる。さらに、スピーカ装置を
ワンタッチで取り付けできる。
【0063】さらに、キャビネットを金属部材で構成し
た場合、従来の樹脂製キャビネットのように放熱口を天
面、両側面、下面、後面等に多数配設する必要がない。
【0064】理由は、CRTや制御回路部等から発生す
る熱を伝導、輻射、対流などによってキャビネットに伝
え、キャビネットの表面より効率よく放熱できるためで
ある。即ち、キャビネットが放熱板の役割を果たしてい
る。
【0065】なお、キャビネットを構成する部材は上記
部材に限るものでないことは言うまでもない。例えば、
樹脂部材としてエポキシ系樹脂やスチレン系樹脂、また
は生分解性プラスチック、たとえばグルテン等の変性タ
ンパク質部材、紙と変性タンパク質とを混練した部材、
ジャガイモや澱粉を水で練った部材、天然高分子ノバモ
ント(商品名マタービー/日本合成化学工業)、微生物
産性ポリエステル系アイ・シ・アイ(商品名バイオポー
ル/アイ・シ・アイジャパン)、化学合成法脂肪族系ポ
リエステル(商品名ビオノーレ/昭和高分子)など任意
に用いてよい。
【0066】(実施の形態2)図6は、本発明の実施の
形態2におけるテレビジョン受信機を構成する有底容器
状の金属キャビネットの斜視図、図7は図6を切断線S
〜Sで切断した要部断面図を示す。
【0067】有底容器状の金属キャビネット1は上下方
向に、上段部(天面部)1Aと中段部1B(側面と後面
部)と下段部(底面部)1Cの3つに区分した部材を一
体化してなる(図6)。
【0068】上段部1Aは天面を構成する平板で、L形
に折り曲げたフランジ部8Aを周囲3面に相当する部分
(両側面側と後面側)に配設してなる。
【0069】中段部1Bは両側面と後面を構成する略コ
の字形をなし、天面側と底面側とにそれぞれL形に折り
曲げたフランジ部8を周囲3面に相当する部分(両側面
側と後面側)に配設してなる。また、両側面側の端部に
2箇所づつ、前面板4と締結する取り付け用の貫通穴2
を穿設している。
【0070】下段部1Cは底面を構成する平板で、L形
に折り曲げたフランジ部8Aを周囲3面に相当する部分
(両側面側と後面側)に配設してなる。
【0071】上段部1Aと下段部1Cとは対称形に配置
し同一形状としている。金属キャビネット1の各部構成
部材は、JISで規定された厚さ寸法0.4mmの塗装
鋼板(塗装膜厚20μm〜40μm)とした。
【0072】上記塗装鋼板のフープ材またはシート材を
所定にプレス加工し、3つの区分を構成するそれぞれの
部材、上段部1A,中段部1B,下段部1Cを個別に得
た。
【0073】次に、3つの区分上段部1A,中段部1
B,下段部1Cを、フランジ部8,8Aが当接するごと
く積層し、レーザ溶接の手段により、上段部〜中段部〜
下段部を相互に接合、一体化することにより金属1キャ
ビネットが完成する。
【0074】レーザ溶接箇所はテレビジョン受信機のサ
イズに対応して複数箇所適宜実施すればよい。
【0075】なお必要に応じ、金属キャビネットの天
面、側面、後面等に剛性を付加する凸状の絞り加工をラ
イン状など任意の形状で任意の部位に配設してよい(図
示せず)。
【0076】実施の形態1で述べごとく、CRTと金属
キャビネット1とをネジ締結すればテレビジョン受信機
の組立てが終了する。(図示せず。)なお、この金属キ
ャビネットの場合は、CRTの下部にスピーカ装置を配
置するようにしてもよいし、CRTの両側、後部など任
意の位置に収納するようにしてよい。
【0077】この実施の形態2によれば、制御回路部品
やCRT等から発生する熱は金属キャビネットの下段部
(底面部)に伝導するとともに、対流、輻射を通じて他
の面からも放熱する。従って、従来のキャビネットに構
成していた放熱孔を削減できる。
【0078】このことは、テレビジョン受信機内部に塵
埃や水または他の異物侵入を低減する。その結果、制御
回路部が短絡したり故障するのを低減でき信頼性の高い
テレビジョン受信機を提供できる。
【0079】また、一枚の金属板を深絞り加工する必要
が無く、プレス装置と金型の構成が簡単で、極めて低コ
ストに製作できる。さらに、デザインの自由度も向上す
る。
【0080】(実施の形態3)図8は本発明の実施の形
態3における金属キャビネットの斜視図を示す。
【0081】この場合は、天面と底面と後面を一枚の板
で構成するコの字形部11と、両側面を構成する2つの
側板部12とからなる。
【0082】前記コの字形部11も図1の場合と同様、
天面側と底面側とにそれぞれL形に折り曲げたフランジ
部28Aを周囲3面に相当する部分(両側面側と後面
側)に配設してなる。
【0083】図8の場合、側板部12は略S字形をな
し、天面側と底面側とにそれぞれL形に折り曲げたフラ
ンジ部28を周囲3面に相当する部分(両側面側と後面
側)に配設してなる。また、端部に2箇所づつ、前面板
と締結する取り付け用の貫通穴22を穿設している。
【0084】各部構成部材や組立て手順は実施の形態2
と同様に実施してよいし、同様の効果も得られる。詳細
な説明を省略する。
【0085】実施の形態1で述べごとく、CRTと金属
キャビネット20とをネジ締結すればテレビジョン受信
機の組立てが終了する(図示せず)。なお、この金属キ
ャビネットの場合も、CRTの下部にスピーカ装置を配
置するようにしてもよいし、CRTの両側、後部など任
意の位置に収納するようにしてよい。
【0086】なお本発明は上記実施の形態2、実施の形
態3に限定されるものではなく、上下方向に3つの部材
を積層して組立てる構成であれば、任意に実施してよい
ことは言うまでもない。
【0087】また、金属キャビネットを構成する金属の
種類や板厚寸法等についても任意である。剛性を維持で
きる可能な限りの薄板化を図り、薄板化に対応して配設
する補強加工たとえば、ふくらませ加工(プレス装置を
用いた押圧絞り加工)等を任意形状で実施してよい。
【0088】
【発明の効果】以上のように、本発明のディスプレイ装
置は上記構成により、従来の前面板を省略でき、コンパ
クトに構成できる。また、組立、分解を容易にする。さ
らに、斬新なデザインに対応できる。さらに、スピーカ
装置をワンタッチで取り付けできる。
【0089】さらに、キャビネットを金属部材で構成し
た場合、従来の樹脂製キャビネットのように放熱孔を天
面、両側面、下面、後面等に多数配設する必要がない。
【0090】金属キャビネットは有害物質の発生なしに
安全に再利用が可能となる。また、リサイクル率が向上
する。その結果、環境保全に役立つ。
【0091】また、制御回路部等で発生した熱は、金属
キャビネットに従来どおり多数の放熱孔を設けなくて
も、金属キャビネットの各構成面に熱伝達しやすく、各
構成表面より放熱する。従って、塵埃や水分の侵入を低
減する。その結果、制御回路部の短絡や故障を低減で
き、信頼性の高いディスプレイ装置(テレビジョン受信
機やモニタ等)を提供できる。
【0092】さらに、樹脂成形品と同様に、一体でデザ
イン性に優れ、ダイキャストまたは射出成形または金属
薄板のプレス加工により生産性よく量産できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるテレビジョン受
信機の斜視図
【図2】図1を縦に切断した部分断面図
【図3】図3は図1を水平に切断した部分断面図
【図4】図1の底面図
【図5】図1のテレビジョン受信機を構成するCRTの
斜視図
【図6】本発明の実施の形態2における金属キャビネッ
トの斜視図
【図7】図6を切断線S〜Sで切断した要部断面図
【図8】本発明の実施の形態3における金属キャビネッ
トの斜視図
【図9】従来のテレビジョン受信機の要部断面図
【図10】従来のテレビジョン受信機を構成する制御回
路部の構成概念図
【符号の説明】
1,20 金属キャビネット 1A 上段部(天面部) 1B 中段部(側面と後面部) 1C 下段部(底面部) 2,22 穴 8,8A,28,28A フランジ部 11 コの字形部材 12 側板部材 13 取付け金具 40 CRT(陰極線管) 41 キャビネット 42 ボス 43 底部蓋板 44 制御回路部 45 ケーブル 46 回路基板 47 ネック部基板 48 スイッチ 49 セット脚 50 金属バンド 51 取り付け金具 52 ネジ穴 53 ファンネル面 60 スピーカ装置 61 鈎形保持部 62 Y字形リブ 63 底板 64 スカート部 100 ディスプレイ装置

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスプレイ部と、制御回路部と、前記
    ディスプレイ部に取りつくキャビネットとからなること
    を特徴とするディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】 ディスプレイ部をCRTとしたことを特
    徴とする請求項1記載のディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】 キャビネットを金属キャビネットとした
    ことを特徴とする請求項2記載のディスプレイ装置。
  4. 【請求項4】 金属キャビネットをダイキャストまたは
    射出成形の内いずれか一方により成形したことを特徴と
    する請求項3記載のディスプレイ装置。
  5. 【請求項5】 ディスプレイ部と、制御回路部と、前記
    ディスプレイ部に取りつく金属キャビネットとからな
    り、前記金属キャビネットが天面を備えた上段部と,両
    側面と後面を備えた中段部と,底面を備えた下段部の3
    つに区分した部材を一体化してなることを特徴とするデ
    ィスプレイ装置。
  6. 【請求項6】 金属キャビネットの上段部と中段部と下
    段部のそれぞれが、積層し接合可能なフランジ部を備え
    たことを特徴とする請求項5記載のディスプレイ装置。
  7. 【請求項7】 3つに区分した上段部と中段部と下段部
    を、溶接または接着またはカシメまたはネジ締結の内い
    ずれか一つまたはその組み合わせの手段で一体化してな
    ることを特徴とする請求項6記載のディスプレイ装置。
  8. 【請求項8】 金属キャビネットの構成部材を、塗装鋼
    板またはプリント鋼板またはラミネート鋼板またはめっ
    き鋼板の内いずれか一つまたはその組み合わせとしたこ
    とを特徴とする請求項7記載のディスプレイ装置。
  9. 【請求項9】 金属キャビネットの構成部材を、アルミ
    ニゥムまたはステンレススティールのどちらか一方また
    はその組み合わせとしたことを特徴とする請求項7記載
    のディスプレイ装置。
  10. 【請求項10】 ディスプレイ部と、制御回路部と、前
    記ディスプレイ部に取りつく金属キャビネットとからな
    り、前記金属キャビネットが天面と後面と底面とを備え
    た略コの字形部材と,2つの側板部材との3つに区分し
    た部材を一体化してなることを特徴とするディスプレイ
    装置。
  11. 【請求項11】 CRTと、制御回路部とスピーカ装置
    とを収納するごとく前記CRTの外周面に取りつくキャ
    ビネットとからなることを特徴とするディスプレイ装
    置。
  12. 【請求項12】 キャビネットを金属キャビネットとし
    たことを特徴とする請求項11記載のディスプレイ装
    置。
  13. 【請求項13】 CRTと、制御回路部とスピーカ装置
    とを収納するごとく前記CRTの外周面に取りつく金属
    キャビネットとからなり、前記金属キャビネットが天面
    を備えた上段部と,両側面と後面を備えた中段部と,底
    面を備えた下段部の3つに区分した部材を一体化してな
    ることを特徴とするディスプレイ装置。
  14. 【請求項14】 CRTと、制御回路部とスピーカ装置
    とを収納するごとく前記CRTの外周面に取りつく金属
    キャビネットとからなり、前記金属キャビネットが天面
    と後面と底面とを備えた略コの字形部材と,2つの側板
    部材との3つに区分した部材を一体化してなることを特
    徴とするディスプレイ装置。
  15. 【請求項15】 ディスプレイ部と、制御回路部と、前
    記ディスプレイ部に取りつくキャビネットと、前記ディ
    スプレイ部の下部に配設したスピーカ装置とからなり、
    前記キャビネットの底板とスカート部と,前記底板に対
    向配置した底部蓋板とでスピーカボックスを形成してな
    ることを特徴とするディスプレイ装置。
  16. 【請求項16】 ディスプレイ部をCRTとしたことを
    特徴とする請求項15記載のディスプレイ装置。
  17. 【請求項17】 ディスプレイ部と、制御回路部と、前
    記ディスプレイ部に取りつくキャビネットと、前記ディ
    スプレイ部の下部に配設したスピーカ装置とからなり、
    前記キャビネットの底板とスカート部と,前記底板に対
    向配置した底部蓋板とでスピーカボックスを形成すると
    ともに、前記底板に立設したリブにより右側スピーカボ
    ックスと,左側スピーカボックスとに区分してなること
    を特徴とするディスプレイ装置。
  18. 【請求項18】 ディスプレイ部をCRTとしたことを
    特徴とする請求項17記載のディスプレイ装置。
  19. 【請求項19】 ディスプレイ部と、制御回路部と、前
    記ディスプレイ部に取りつくキャビネットと、前記ディ
    スプレイ部の下部に配設したスピーカ装置とからなり、
    前記キャビネットのスカート部に対向配置した鈎形保持
    部にスピーカ装置を差し込み保持するようにしたことを
    特徴とするディスプレイ装置。
  20. 【請求項20】 ディスプレイ部をCRTとしたことを
    特徴とする請求項19記載のディスプレイ装置。
  21. 【請求項21】 ディスプレイ部と、制御回路部と、前
    記ディスプレイ部に取りつき,かつプレス加工で形成さ
    れた金属キャビネットとからなり、前記金属キャビネッ
    トが絞り加工による一体加工でなることを特徴とするデ
    ィスプレイ装置。
  22. 【請求項22】 CRTと、制御回路部とスピーカ装置
    とを収納するごとく前記CRTの外周面に取りつき,か
    つプレス加工で形成された金属キャビネットとからな
    り、前記金属キャビネットが絞り加工による一体加工で
    なることを特徴とするディスプレイ装置。
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