JPH1042095A - 原稿読取装置 - Google Patents

原稿読取装置

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JPH1042095A
JPH1042095A JP8194872A JP19487296A JPH1042095A JP H1042095 A JPH1042095 A JP H1042095A JP 8194872 A JP8194872 A JP 8194872A JP 19487296 A JP19487296 A JP 19487296A JP H1042095 A JPH1042095 A JP H1042095A
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transport roller
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送ローラを密着型原稿読取センサから離間
させても、その離間状態からの再セット、および駆動ギ
ヤと伝達ギヤとの噛合に不具合を生じさせず、しかも清
掃作業が容易に行えるようにする。 【解決手段】 搬送ローラ7あるいは密着型画像読取セ
ンサ4の清掃等のために、カバー体5を開き、搬送ロー
ラ7を密着型画像読取センサ4から離れるように引き上
げると、駆動ギヤ10が支持アーム22によって噛合状態で
連結している伝達ギヤ13における周部と噛み合いながら
転動(伝達ギヤ13の支軸21を中心とした時計方向への回
転)し、搬送ローラ7は密着型画像読取センサ4から離
間した状態に位置する。この状態において、搬送ローラ
7と密着型画像読取センサ4との前方には清掃作業に十
分な空間が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
等に適用され、搬送ローラにより原稿を密着型画像読取
センサに対して押圧しながら搬送し、原稿情報を読み取
る原稿読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来のファクシミリ装置における
原稿読取部の一例を示す構成図であり、1は装置本体、
2は装置本体1における上面部分の原稿セット部、3は
原稿先端検知センサ、4は原稿先端検知センサ3の原稿
搬送方向下流に設置された公知の密着型原稿読取セン
サ、5は、原稿搬送路に設置された原稿先端検知センサ
3および密着型原稿読取センサ4を覆うように、支軸6
によって回転可能に支持されたカバー体、7は、密着型
原稿読取センサ4に対向設置され、原稿を押圧しながら
所定の速度によって搬送し、シェーディング補正のため
に表面が白色を呈する搬送ローラである。
【0003】搬送ローラ7の側部には駆動ギヤ10が設け
られ、この駆動ギヤ10は、伝達ギヤ13と噛合し、さらに
モータ11の出力ギヤ12と中間ギヤ14を介して連結してお
り、モータ11からの回転駆動力を受けて搬送ローラ7と
ともに回転するようになっている。
【0004】そして、原稿セット部2の所定位置に原稿
がセットされて、原稿先端検知センサ3によって原稿先
端が検知されると、その検知信号を受けてモータ11が始
動し、回転駆動力が出力ギヤ12,中間ギヤ14,伝達ギヤ
13,駆動ギヤ10を介して搬送ローラ7に伝達され、搬送
ローラ7を原稿搬送方向(矢印方向)へ回転させる。
【0005】原稿読取時において原稿は、搬送ローラ7
の回転によって搬送されながら、密着型原稿読取センサ
4により画像読取が行われ、搬送方向下流側に排出され
ることになる。
【0006】また、長期間使用していると、原稿搬送に
よる汚れ、および使用環境による塵埃,紙粉等が、密着
型原稿読取センサ4や白色の搬送ローラ7の表面に付着
し、画像読取が劣化する原因となる。そこで、密着型原
稿読取センサ4および搬送ローラ7の清掃が必要とな
り、その清掃に際しては密着型原稿読取センサ4から搬
送ローラ7を離間させるようにしている。
【0007】しかし、小型ファクシミリ装置において
は、密着型原稿読取センサ4と搬送ローラ7との離間距
離は、原稿のジャム発生時に搬送ローラ7の密着型原稿
読取センサ4への押圧を解除してジャム紙を除去するこ
とができる程度であり、ユーザによる清掃のために十分
な間隔であるとはいえない。
【0008】そこで、図10に示すように、カバー体5に
搬送ローラ7を設けて、清掃時等に支軸6を中心として
カバー体5を開放方向へ回動させ、密着型原稿読取セン
サ4の上方を十分に開放させ、密着型原稿読取センサ4
と搬送ローラ7とを容易に清掃することができるように
した構成のものがある。
【0009】また、特公平7-36591号公報に示された原
稿読取装置のように、搬送ローラの軸を保持部材によっ
て回動可能に保持し、搬送ローラを保持した状態で前記
保持部材を棚部に移動させることにより、搬送ローラを
密着型原稿読取センサから離間させるようにし、前記の
ような清掃を容易に行えるようにした装置もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の原稿読取装
置において、図10および特公平7-36591号公報に示され
た構成のように、搬送ローラを密着型原稿読取センサか
ら大きく離間させるものは、図10における伝達ギヤ13か
ら搬送ローラ7の駆動ギヤ10が離れることになり、搬送
ローラ7を密着型原稿読取センサ4に再びセットすると
きに、搬送ローラ7の駆動ギヤ10が伝達ギヤ13に適正に
噛合せず、極端な場合には、セット作業によってギヤの
歯欠け、あるいは軸受,支持部分における損傷の発生等
の不具合を生じるおそれがある。
【0011】そこで、本発明は、搬送ローラを密着型原
稿読取センサから離間させても、その離間状態からの再
セット、および駆動ギヤと伝達ギヤとの噛合に不具合を
生じさせず、しかも清掃作業が容易に行える原稿読取装
置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、密着型画像読取センサと、原稿を密着型
画像読取センサに押圧しながら搬送する搬送ローラと、
この搬送ローラと同軸に設けられた駆動ギヤに噛合し
て、搬送ローラを回転駆動する回転力伝達ギヤとを備え
た原稿読取装置において、前記駆動ギヤの支軸と前記回
転力伝達ギヤの支軸とをそれぞれ回転可能にかつギヤ噛
合が維持されるように支持アームに設け、しかも前記駆
動ギヤが前記回転力伝達ギヤの歯部を前記密着型画像読
取センサに対して離れる方向へ転動することを可能に構
成したものであって、この構成により、清掃等のために
搬送ローラを密着型原稿読取センサから離間させるため
に移動させても、搬送ローラに回転駆動力を伝達するた
めの駆動ギヤと回転力伝達ギヤとは常に噛合状態を維持
しているため、従来のように搬送ローラを密着型画像読
取センサへ戻す再セットに際して、ギヤ噛合上の不具合
を生じることはない。
【0013】また、本発明は、前記密着型画像読取セン
サと搬送ローラとの設置部分を開閉可能に覆うカバー体
を備え、このカバー体と駆動ギヤの支軸とを連結し、カ
バー体の開放動作に伴って、前記駆動ギヤが前記密着型
画像読取センサに対して離れる方向へ前記転動を行うよ
うに構成したものであって、この構成により、カバー体
に連動して、搬送ローラを密着型原稿読取センサから離
間させること、および清掃等の後にその離間位置から元
のセット位置へ復帰させることが行われる。
【0014】また、本発明は、前記駆動ギヤに前記転動
をさせると共に、前記回転力伝達ギヤが原稿搬送時の回
転とは逆方向へ回転することを可能に構成したものであ
って、この構成により、駆動ギヤの転動の後、駆動ギヤ
を介して搬送ローラをその周方向へ回転させることがで
き、搬送ローラの全周面の清掃が可能になる。
【0015】また、本発明は、密着型画像読取センサ
と、原稿を密着型画像読取センサに押圧しながら搬送す
る搬送ローラと、この搬送ローラと同軸に設けられた駆
動ギヤに噛合して、搬送ローラを回転駆動する回転力伝
達ギヤとを備えた原稿読取装置において、前記駆動ギヤ
の支軸と前記回転力伝達ギヤの支軸とをそれぞれ回転可
能にかつギヤ噛合が維持されるように支持アームに設
け、しかも前記駆動ギヤが前記回転力伝達ギヤの歯部を
前記密着型画像読取センサに対して離れる方向へ転動す
ることを可能にし、さらに前記搬送ローラを前記駆動ギ
ヤに対してスラスト方向に移動可能に前記支持アームに
設け、前記搬送ローラと前記駆動ギヤとを回転力伝達可
能に連結させる連結部材と、この連結部材の連結を解除
させて前記搬送ローラと前記駆動ギヤとを離間させる離
間部材とを備えたものであって、この構成により、清掃
等に際して搬送ローラと駆動ギヤとの連結を解除するこ
とによって、搬送ローラを任意に回転させることができ
るようになり、搬送ローラ表面の清掃を容易に行うこと
ができる。しかも、清掃等のために搬送ローラを密着型
原稿読取センサから離間させるために移動させても、搬
送ローラに回転駆動力を伝達するための駆動ギヤと回転
力伝達ギヤとは噛合状態を維持しているため、従来のよ
うに搬送ローラを密着型画像読取センサへ戻す再セット
に際して、ギヤ噛合上の不具合を生じることはない。
【0016】また、本発明は、前記密着型画像読取セン
サと搬送ローラとの設置部分を開閉可能に覆うカバー体
を備え、このカバー体と駆動ギヤの支軸とを連結し、カ
バー体の開放動作に伴って、前記駆動ギヤが前記密着型
画像読取センサに対して離れる方向へ前記転動を行うと
ともに、前記離間部材によって前記搬送ローラと前記駆
動ギヤとを離間させるものであって、この構成により、
カバー体に連動して、搬送ローラを密着型原稿読取セン
サから離間させるとともに搬送ローラと前記駆動ギヤと
を離間させること、および清掃等の後にその離間位置か
ら元のセット位置へ復帰させることができる。
【0017】また、本発明は、密着型画像読取センサ
と、原稿を密着型画像読取センサに押圧しながら搬送す
る搬送ローラと、この搬送ローラと同軸に設けられた駆
動ギヤに噛合して、搬送ローラを回転駆動する回転力伝
達ギヤとを備えた原稿読取装置において、前記駆動ギヤ
の支軸と前記回転力伝達ギヤの支軸とをそれぞれ回転可
能にかつギヤ噛合が維持されるように支持アームに設
け、しかも前記駆動ギヤが前記回転力伝達ギヤの歯部を
前記密着型画像読取センサに対して離れる方向へ転動す
ることを可能にし、さらに前記搬送ローラを前記駆動ギ
ヤに対してスラスト方向に移動可能に前記支持アームに
設け、前記回転力伝達ギヤに、前記搬送ローラにおける
原稿搬送方向への回転時の押圧力を制御し、かつ搬送ロ
ーラにおける原稿搬送方向とは逆回転時にトルク解除す
るためのトルクリミッタを設けたものであって、この構
成により、トルクリミッタは、搬送ローラに対して原稿
搬送時には原稿押圧力を一定にするように作用し、さら
に清掃等において搬送ローラを密着型原稿読取センサか
ら離間させるときには付加トルクを解除するため、搬送
ローラを任意に回転させることができるようになり、搬
送ローラ表面の清掃を容易に行うことができる。しか
も、清掃等のために搬送ローラを密着型原稿読取センサ
から離間させるために移動させても、搬送ローラに回転
駆動力を伝達するための駆動ギヤと回転力伝達ギヤとは
噛合状態を維持しているため、従来のように搬送ローラ
を密着型画像読取センサへ戻す再セットに際して、ギヤ
噛合上の不具合を生じることはない。
【0018】また、本発明は、前記密着型画像読取セン
サと搬送ローラとの設置部分を開閉可能に覆うカバー体
を備え、このカバー体と駆動ギヤの支軸とを連結し、カ
バー体の開放動作に伴って、前記駆動ギヤが前記密着型
画像読取センサに対して離れる方向へ前記転動を行うと
ともに、前記トルクリミッタによる搬送ローラに対する
付与トルクを解除させるものであって、この構成によ
り、カバー体に連動して、搬送ローラを密着型原稿読取
センサから離間させるとともに搬送ローラへの付加トル
クの解除を行うこと、および清掃等の後にその離間位置
から元のセット状態に復帰させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。なお、図9,図10において
説明した部材に対応する部材には同一符号を付して示
し、それらの詳しい説明は省略する。
【0020】図1は本発明の第1実施形態を説明するた
めのファクシミリ装置における原稿読取部の構成図であ
り、搬送ローラ7の側部に設けられた駆動ギヤ10の支軸
20と、駆動ギヤ10に噛合して回転力を伝達する伝達ギヤ
(回転力伝達ギヤ)13の支軸21とを、それぞれ回転可能に
かつ両ギヤ10,13の噛合は維持したままで支持アーム22
に設けてある。この両ギヤ10,13の支軸20,21と支持ア
ーム22とは、搬送ローラ7の両側に設けられる。
【0021】前記構造のため、搬送ローラ7あるいは密
着型画像読取センサ4の清掃等のために、図2に示すよ
うに、カバー体5を開き、搬送ローラ7を密着型画像読
取センサ4から離れるように引き上げると、駆動ギヤ10
が伝達ギヤ13の周部と噛み合いながら転動(伝達ギヤ13
の支軸21を中心とした時計方向への回転)し、搬送ロー
ラ7は密着型画像読取センサ4から離間した状態に位置
する。この状態において、搬送ローラ7と密着型画像読
取センサ4との前方には、十分開いた空間が生成される
ことになるため、搬送ローラ7と密着型画像読取センサ
4とに対する清掃作業を容易に行うことができる。
【0022】清掃終了後は、搬送ローラ7を密着型画像
読取センサ4方向へ下げると、駆動ギヤ10は伝達ギヤ13
と噛み合いながら逆方向へ転動(伝達ギヤ13の支軸21を
中心とした反時計方向への回転)し、密着型画像読取セ
ンサ4に対して所定のセット状態にすることができる。
【0023】なお、搬送ローラ7の上下動は作業者が行
うため、駆動ギヤ10と伝達ギヤ13との歯部をフレームに
よって覆い、作業者の手等が接触しないようにするとよ
い。
【0024】図3は本発明の第2実施形態を説明するた
めのファクシミリ装置における原稿読取部の構成図であ
り、モータ11の駆動回路15に、モータ11を正回転(原稿
搬送方向への回転)させる正転信号、あるいは逆回転(原
稿搬送方向とは反対回転:矢印方向)させる逆転信号と
を出力するモータ制御部16を接続し、例えばモータ制御
部16では逆転操作スイッチ17が押されると前記逆転信号
が出力され、正転操作スイッチ18が押されると前記正転
信号が出力される構成になっている。
【0025】したがって、搬送ローラ7あるいは密着型
画像読取センサ4の清掃等のために、カバー体5を開
き、逆転操作スイッチ17を押すと、その間、モータ11が
逆回転する。このため出力ギヤ12と伝達ギヤ13も逆回転
することになり、また伝達ギヤ13と駆動ギヤ10が噛合し
て、しかも両ギヤ10,13の支軸20,21が支持アーム22に
よって回転可能に支持されているため、駆動ギヤ10は、
伝達ギヤ13の歯部を密着型画像読取センサ4とは離間す
る方向へ転動し、伝達ギヤ13に対して適当に設定された
停止位置Sに止まる。
【0026】さらに逆転操作スイッチ17を押し続ける
と、伝達ギヤ13の回転力を受けて駆動ギヤ10が回転す
る。このため、搬送ローラ7が回転することになる。こ
のようにすることによって、駆動ギヤ10の転動角αが小
さくても、その転動の停止位置Sにおいて搬送ローラ7
自体は周方向に回転するため、搬送ローラ7の表面全周
を清掃することが可能になる。
【0027】清掃終了後は、正転操作スイッチ18を押す
とモータ11が正回転することになり、前記とは逆に駆動
ギヤ10は、伝達ギヤ13の歯部を密着型画像読取センサ4
方向へ転動し、密着型画像読取センサ4に対して所定の
セット位置に移動することになる。
【0028】図4は本発明の第3実施形態を説明するた
めのファクシミリ装置における原稿読取部の構成図、図
5は図4の原稿読取部の動作状態を示す構成図であり、
この第3実施形態における原稿読取部が第1実施形態に
おける原稿読取部と異なる点は、カバー体5の内壁部に
回動可能に一端25aが支持された連結レバー25の他端25b
を、搬送ローラ7に設けられた駆動ギヤ10の支軸20に回
動可能に結合した構造である。
【0029】したがって、清掃等の際にカバー体5を開
放するために、図5に示すように支軸6を中心に回動さ
せると、連結レバー25もカバー体5と同方向へ移動し、
支軸20を介して駆動ギヤ10を引き上げることになる。こ
のため、駆動ギヤ10は伝達ギヤ13の周部と噛み合いなが
ら転動(伝達ギヤ13の支軸21を中心とした時計方向への
回転)する。そして前記と同様に、搬送ローラ7を密着
型画像読取センサ4から離間した状態に位置させること
ができる。この状態では搬送ローラ7と密着型画像読取
センサ4との前方に、十分開いた空間が生成されること
になるため、搬送ローラ7と密着型画像読取センサ4と
に対する清掃作業を容易に行うことができるようにな
る。
【0030】清掃終了後は、カバー体5を閉鎖方向へ回
動させれば、連結レバー25によって搬送ローラ7が押圧
されて密着型画像読取センサ4方向へ下がる。この押下
によって、駆動ギヤ10は伝達ギヤ13と噛み合いながら逆
方向へ転動(伝達ギヤ13の支軸21を中心とした反時計方
向への回転)し、搬送ローラ7が密着型画像読取センサ
4に対して所定のセット位置に移動することになる。
【0031】図6は本発明の第4実施形態を説明するた
めのファクシミリ装置における原稿読取部の要部を示す
平面図、図7は図6の原稿読取部の動作状態を示す平面
図であり、搬送ローラ7の回転軸30は、搬送ローラ7の
駆動ギヤ10の支軸20に対して、連結部材としてのクラッ
チ31を介して回転力が伝達可能に連結している。すなわ
ち、駆動ギヤ10の支軸20と伝達ギヤ13の支軸21とを回転
可能に支持している支持アーム22に設けられて、駆動ギ
ヤ10の支軸20を保持する一方(図の左側)の軸受32には、
搬送ローラ7の回転軸30の端部に固定された一方のクラ
ッチ板31aと、この一方のクラッチ板31aと接離可能であ
って、駆動ギヤ10の支軸20の端部に固定された他方のク
ラッチ板31bとが設けられている。
【0032】さらに搬送ローラ7の回転軸30は、前記左
側の支持アーム22と軸受32とともに、一方のクラッチ板
31aの外周部に対してスラスト方向にスライド可能にし
てあり、回転軸30の右部分に巻回されたスプリング33に
より前記両クラッチ板31a,31bが接合する方向に付勢さ
れている。また本体フレーム34の軸受32近傍には、伝達
ギヤ13の支軸21を中心とした円弧を描くように離間部材
としてのクラッチ解除用リブ34aが設けられ、スプリン
グ33の付勢力を受けた左側の支持アーム22と弾接してい
る。
【0033】原稿搬送時には、図6に示すように、スプ
リング33の付勢力を受けて搬送ローラ7の回転軸30は、
両クラッチ板31a,31bが接合した状態で駆動ギヤ10の支
軸20に連結している。したがって、伝達ギヤ13の回転力
は駆動ギヤ10を介して搬送ローラ7に加わり、搬送ロー
ラ7を原稿搬送方向に回転させる。
【0034】搬送ローラ7あるいは密着型画像読取セン
サ4の清掃等のために、前記と同様にして搬送ローラ7
を密着型画像読取センサ4から離れるように引き上げる
と、図2に示すように、駆動ギヤ10は伝達ギヤ13の周部
と噛み合いながら転動(伝達ギヤ13の支軸21を中心とし
た時計方向へ回転)し、そして搬送ローラ7を密着型画
像読取センサ4から離間した状態に位置させることがで
きる。この状態において、搬送ローラ7と密着型画像読
取センサ4との前方に、十分開いた空間が生成されるこ
とになるため、搬送ローラ7と密着型画像読取センサ4
とに対する清掃作業を容易に行うことができる。
【0035】さらに前記転動過程において、クラッチ解
除用リブ34aがその突出量が徐々に大きくなるように形
成されていることから、図7に示すように、支持アーム
22を介して左側の支持アーム22と軸受32をスプリング33
の付勢力に抗して右方向へ押圧して移動させる。この移
動によって、クラッチ板31a,31bが離れ(距離H)、搬送
ローラ7の回転軸30が自由状態になる。したがって、搬
送ローラ7の清掃時に、搬送ローラ7は空転して周方向
に自由に回転することができるため、搬送ローラ7の表
面全周を清掃することが可能になる。
【0036】清掃終了後は、搬送ローラ7を密着型画像
読取センサ4方向へ下げれば、駆動ギヤ10は伝達ギヤ13
と噛み合いながら、既述したと同様に逆方向へ転動し、
前記クラッチ解除用リブ34aがその突出量が徐々に小さ
くなって、軸受32がスプリング33の付勢力を受けて左方
向へ押圧されて移動することになる。この移動によっ
て、クラッチ板31a,31bが接合し、搬送ローラ7を密着
型画像読取センサ4に対して図6に示す所定のセット状
態に戻すことができる。
【0037】図8は本発明の第5実施形態を説明するた
めのファクシミリ装置における原稿読取部の要部を示す
平面図であり、搬送ローラ7は駆動ギヤ10の支軸20と同
軸で、その両端部を軸受35を介して支持アーム22によっ
てそれぞれ保持されている。駆動ギヤ10に噛合する伝達
ギヤ13の支軸であるシャフト37は、トルクリミッタであ
るスプリングクラッチ38を介して両支持アーム22に支持
されている。すなわち、両支持アーム22は、伝達ギヤ13
によって回転駆動されるシャフト37と、左右一対のスプ
リングクラッチ38を介して回転駆動が伝達される。両ス
プリングクラッチ38は、原稿搬送方向への伝達ギヤ13の
回転時に緩み方向(一定トルク)に設定されている。
【0038】したがって、原稿搬送時には、伝達ギヤ13
の回転により支持アーム22は、密着型原稿読取センサ4
に搬送ローラ7を押圧して一定のトルクを加え、搬送ロ
ーラ7による原稿搬送を可能にする。このため、搬送ロ
ーラ7を密着型原稿搬送センサ4に押圧する板バネ等の
押圧手段は必要でなくなる。
【0039】また、搬送ローラ7あるいは密着型画像読
取センサ4の清掃等を行うときには、前記と同様に伝達
ギヤ13を原稿搬送方向の回転とは逆回転させる。する
と、支持アーム22には搬送ローラ7を密着型原稿読取セ
ンサ4から離間する方向にトルクが加わり、これを受け
て搬送ローラ7が伝達ギヤ13の歯部を転動し、図3に示
すように、密着型画像読取センサ4から離間した停止位
置Sに達したときには、スプリングクラッチ38の延出爪
38aが本体側に設けられたストッパ39に当接し、支持ア
ーム22へのトルク付与が解除される。
【0040】このため、伝達ギヤ13の回転力を受けて駆
動ギヤ10は原稿搬送方向とは逆回転する。すなわち、そ
の転動の前記停止位置Sにおいて搬送ローラ7自体が周
方向に回転するため、搬送ローラ7の表面全周を清掃す
ることが可能になる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の原稿読取
装置によれば、清掃等のために搬送ローラを密着型原稿
読取センサから離間させるために移動させても、搬送ロ
ーラに回転駆動力を伝達するための駆動ギヤと回転力伝
達ギヤとは常に噛合状態を維持しているため、従来のよ
うに搬送ローラを密着型画像読取センサへ戻す再セット
に際して、ギヤ噛合上の不具合を生じることがなくな
り、比較的簡単な構成によって、耐久性の向上とともに
信頼性の向上を実現することができる。
【0042】また、駆動ギヤの前記転動の後であって
も、駆動ギヤを介して搬送ローラをその周方向へ回転さ
せることができるため、容易に搬送ローラの全周面を清
掃することができる。
【0043】また、清掃等に際して搬送ローラと駆動ギ
ヤとの連結を解除することによって、搬送ローラを任意
に回転させることができるようになり、搬送ローラ表面
の清掃を容易に行うことができる。しかも、清掃等のた
めに搬送ローラを密着型原稿読取センサから離間させる
ために移動させても、搬送ローラに回転駆動力を伝達す
るための駆動ギヤと回転力伝達ギヤとは噛合状態を維持
しているため、従来のように搬送ローラを密着型画像読
取センサへ戻す再セットに際して、ギヤ噛合上の不具合
を生じることがなくなり、比較的簡単な構成によって、
耐久性の向上とともに信頼性の向上を実現することがで
きる。
【0044】また、トルクリミッタを用いて、搬送ロー
ラに対して原稿搬送時には原稿押圧力を一定にするよう
に作用させ、さらに清掃等において搬送ローラを密着型
原稿読取センサから離間させるときには付加トルクを解
除することができるため、搬送ローラを任意に回転させ
ることができるようになり、搬送ローラ表面の清掃を容
易に行うことができる。しかも、清掃等のために搬送ロ
ーラを密着型原稿読取センサから離間させるために移動
させても、搬送ローラに回転駆動力を伝達するための駆
動ギヤと回転力伝達ギヤとは噛合状態を維持しているた
め、従来のように搬送ローラを密着型画像読取センサへ
戻す再セットに際して、ギヤ噛合上の不具合を生じるこ
とがなくなり、比較的簡単な構成によって、耐久性の向
上とともに信頼性の向上を実現することができる。
【0045】また、カバー体に連動して、搬送ローラを
密着型画像読取センサから離間させること、および清掃
等の後に、その離間位置から元のセット位置へ復帰させ
ることができるため、作業性がよくなり、しかも搬送ロ
ーラのセット忘れを防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を説明するためのファク
シミリ装置における原稿読取部を示す構成図である。
【図2】図1の原稿読取部における動作状態を示す構成
図である。
【図3】本発明の第2実施形態を説明するためのファク
シミリ装置における原稿読取部を示す構成図である。
【図4】本発明の第3実施形態を説明するためのファク
シミリ装置における原稿読取部を示す構成図である。
【図5】図4の原稿読取部における動作状態を示す構成
図である。
【図6】本発明の第4実施形態を説明するためのファク
シミリ装置における原稿読取部を示す平面図である。
【図7】図6の原稿読取部における動作状態を示す平面
図である。
【図8】本発明の第5実施形態を説明するためのファク
シミリ装置における原稿読取部の要部を示す平面図であ
る。
【図9】従来のファクシミリ装置における原稿読取部の
一例を示す構成図である。
【図10】図9の原稿読取部における動作状態を示す構
成図である。
【符号の説明】
4…密着型画像読取センサ、 5…カバー体、 7…搬
送ローラ、 10…駆動ギヤ、 11…モータ、 13…伝達
ギヤ、 14…中間ギヤ、 15…駆動回路、 16…モータ
制御部、 20,21…支軸、 22…支持アーム、 25…連
結レバー、 30…回転軸、 31…クラッチ、 31a,31b
…クラッチ板、 32…軸受、 34a…クラッチ解除用リ
ブ、 38…スプリングクラッチ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密着型画像読取センサと、原稿を密着型
    画像読取センサに押圧しながら搬送する搬送ローラと、
    この搬送ローラと同軸に設けられた駆動ギヤに噛合し
    て、搬送ローラを回転駆動する回転力伝達ギヤとを備え
    た原稿読取装置において、前記駆動ギヤの支軸と前記回
    転力伝達ギヤの支軸とをそれぞれ回転可能にかつギヤ噛
    合が維持されるように支持アームに設け、しかも前記駆
    動ギヤが前記回転力伝達ギヤの歯部を前記密着型画像読
    取センサに対して離れる方向へ転動することを可能に構
    成したことを特徴とする原稿読取装置。
  2. 【請求項2】 前記密着型画像読取センサと搬送ローラ
    との設置部分を開閉可能に覆うカバー体を備え、このカ
    バー体と駆動ギヤの支軸とを連結し、カバー体の開放動
    作に伴って、前記駆動ギヤが前記密着型画像読取センサ
    に対して離れる方向へ前記転動を行うように構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の原稿読取装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動ギヤに前記転動をさせると共
    に、前記回転力伝達ギヤが原稿搬送時の回転とは逆方向
    へ回転することを可能にしたことを特徴とする請求項1
    または2記載の原稿読取装置。
  4. 【請求項4】 密着型画像読取センサと、原稿を密着型
    画像読取センサに押圧しながら搬送する搬送ローラと、
    この搬送ローラと同軸に設けられた駆動ギヤに噛合し
    て、搬送ローラを回転駆動する回転力伝達ギヤとを備え
    た原稿読取装置において、前記駆動ギヤの支軸と前記回
    転力伝達ギヤの支軸とをそれぞれ回転可能にかつギヤ噛
    合が維持されるように支持アームに設け、しかも前記駆
    動ギヤが前記回転力伝達ギヤの歯部を前記密着型画像読
    取センサに対して離れる方向へ転動することを可能に
    し、さらに前記搬送ローラを前記駆動ギヤに対してスラ
    スト方向に移動可能に前記支持アームに設け、前記搬送
    ローラと前記駆動ギヤとを回転力伝達可能に連結させる
    連結部材と、前記搬送ローラと前記駆動ギヤとを離間さ
    せる離間部材とを備えたことを特徴とする原稿読取装
    置。
  5. 【請求項5】 前記密着型画像読取センサと搬送ローラ
    との設置部分を開閉可能に覆うカバー体を備え、このカ
    バー体と駆動ギヤの支軸とを連結し、カバー体の開放動
    作に伴って、前記駆動ギヤが前記密着型画像読取センサ
    に対して離れる方向へ前記転動を行うとともに、前記離
    間部材によって前記搬送ローラと前記駆動ギヤとを離間
    させることを特徴とする請求項4記載の原稿読取装置。
  6. 【請求項6】 密着型画像読取センサと、原稿を密着型
    画像読取センサに押圧しながら搬送する搬送ローラと、
    この搬送ローラと同軸に設けられた駆動ギヤに噛合し
    て、搬送ローラを回転駆動する回転力伝達ギヤとを備え
    た原稿読取装置において、前記駆動ギヤの支軸と前記回
    転力伝達ギヤの支軸とをそれぞれ回転可能にかつギヤ噛
    合が維持されるように支持アームに設け、しかも前記駆
    動ギヤが前記回転力伝達ギヤの歯部を前記密着型画像読
    取センサに対して離れる方向へ転動することを可能に
    し、さらに前記搬送ローラを前記駆動ギヤに対してスラ
    スト方向に移動可能に前記支持アームに設け、前記回転
    力伝達ギヤに、前記回転伝達ギヤにおける原稿搬送方向
    への回転時の押圧力を制御し、かつ回転伝達ギヤにおけ
    る原稿搬送方向とは逆回転時にトルク解除するためのト
    ルクリミッタを設けたことを特徴とする原稿読取装置。
  7. 【請求項7】 前記密着型画像読取センサと搬送ローラ
    との設置部分を開閉可能に覆うカバー体を備え、このカ
    バー体と駆動ギヤの支軸とを連結し、カバー体の開放動
    作に伴って、前記駆動ギヤが前記密着型画像読取センサ
    に対して離れる方向へ前記転動を行うとともに、前記ト
    ルクリミッタによる回転伝達ギヤに対する付与トルクを
    解除させることを特徴とする請求項6記載の原稿読取装
    置。
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