JP2584329B2 - 用紙反転装置 - Google Patents

用紙反転装置

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JP2584329B2 JP2052275A JP5227590A JP2584329B2 JP 2584329 B2 JP2584329 B2 JP 2584329B2 JP 2052275 A JP2052275 A JP 2052275A JP 5227590 A JP5227590 A JP 5227590A JP 2584329 B2 JP2584329 B2 JP 2584329B2
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  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、複写機、レーザプリンター等において、両
面印字するために用紙を反転させる用紙反転装置に関す
るものである。
〈従来技術〉 従来の両面印字可能な複写機等の印字装置では、片面
印字された用紙を用紙反転装置に搬送して、用紙を反転
させ一定速度で複写機本体まで戻す。そして、レジスト
ローラで複写機本体の印字タイミングに合わして、用紙
の反対面が印字されて排紙される。
そして、用紙反転装置は、第12図(a)の如く、用紙
を方向転換して反転させる反転台60と、複写機本体から
用紙61aを搬送路62に沿つて反転台60に搬送する搬送ロ
ーラ63a,63bと、用紙61aを反転台60へ搬入あるいは反転
台60から搬出する給紙ローラ64a,64bと、複写機本体へ
用紙61aを戻し搬送路65に沿つて戻す戻し搬送ローラ66
a,66bとを備えており、前記給紙ローラ64a,64bは、一方
の給紙ローラが正逆回転駆動され、他方が従動される。
ここで、用紙の反転動作は、まず第12図(a),
(b)のように、用紙61aが搬送ローラ63a,63bおよび給
紙ローラ64a,64bにより反転台60へ搬入される。同図
(c),(d)で、用紙61aの搬入中に次の用紙61bが複
写機本体から搬送されてくる。このとき、用紙間の距離
Lは、次のようになる。
L=l+k l:用紙の長さ k:搬送路切換時に必要とする用紙の反転時間の間に進む
距離 同図(e),(f),(g)で、給紙ローラ64a,64b
の回転方向が切換わり、用紙61aが反転台60から戻し搬
送路65に搬出される。同図(h)で、用紙61aが反転台6
0から完全に搬出され、反転が終了すると、給紙ローラ6
4a,64bの回転方向が再び切換り、すぐに次の用紙61bが
反転台60に搬入され始める。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、複写機では用紙サイズに応じて印字速
度は変わり処理枚数が変わるが、用紙反転装置は一定の
速度で一枚ずつ反転処理しているので、用紙の反転時間
が長くなつてしまう。そのため、複写機本体では両面複
写を行なうときに、用紙反転装置に合わせた独自の両面
印字用の処理を行なわなければならず、複写機本体の印
字処理能力をすべて発揮させることができないといつた
問題がある。
本発明は、上記に鑑み、用紙サイズに拘わりなく印字
装置の印字タイミングに同期させて用紙を反転させるこ
とができる用紙反転装置の提供を目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 本発明による課題解決手段は、第1図〜第4図の如
く、片面印字され印字装置本体(複写機本体)1から搬
送された用紙3を反転台12に給送する給紙ローラ13と、
用紙3を前記反転台12から印字装置本体1への戻し搬送
路15に送り出す戻しローラ14と、前記戻し搬送路15中で
用紙3の重送を防止しながら搬送する重送防止ローラ16
とを備え、前記給紙ローラ13と戻しローラ14とは対向し
て配されかつ互いに同じ方向に回転駆動され、該戻しロ
ーラ14は、用紙3に接触して用紙3を送り出すための弧
部14aと、前記給紙ローラ13による用紙3の給送を妨げ
ないよう円周の一部を切り欠いた弦部14bとを有し、前
記給紙ローラ13に接触する円板29が戻しローラ軸28に遊
嵌され、用紙サイズに応じて印字装置本体1の印字タイ
ミングに同期させて前記給紙ローラ13、戻しローラ14お
よび重送防止ローラ16を駆動して用紙3をすれ違わせな
がら反転させる制御部17が設けられたものである。
そして、搬送される用紙3の端部を検出する用紙長検
出スイツチ23が設けられ、制御部17は、用紙サイズを検
出する用紙サイズ検出手段17aと、用紙サイズに応じて
印字タイミングに同期した反転タイミングを設定する設
定手段17bと、該設定手段17bからの出力に基づいて前記
用紙長検出スイツチ23の出力により前記給紙ローラ13、
戻しローラ14および重送防止ローラ16を順次駆動して用
紙3がすれ違うように反転させる駆動手段17cとを備え
たものである。
〈作 用〉 上記課題解決手段において、用紙サイズ検出手段17a
からの出力により設定手段17bで用紙サイズ毎の反転タ
イミングを設定する。そして、この反転タイミングに従
つて駆動手段17はA4,B4,A3サイズの各用紙3に対して、
設定されたタイミングで給紙ローラ13、戻しローラ14お
よび重送防止ローラ16を駆動する。
すなわち、複写機本体1から片面印字された用紙3a
が、給紙ローラ13の回転駆動により給紙ローラ13と円板
29とによつて反転台12に進入して送り込まれており、次
の用紙3bが反転台12の手前まで搬送されている。このと
き、戻しローラ14の弦部14bが給紙ローラ13に対向して
おり、給紙ローラ14が抵抗となつて用紙3aの進行を妨げ
るということはなく、スムーズに給送される。
そして、用紙長検出スイツチ23によつて用紙3aの後端
が検出されると、給紙ローラ13が停止して戻しローラ14
が駆動され、弧部14aにより用紙3aが戻し搬送路15に送
り出され、用紙3aは重送防止ローラ16の駆動により戻し
搬送路15中を搬送される。このとき、搬送されてきた次
の用紙3bの先端が検出されると、給紙ローラ13の駆動に
より用紙3bは反転台12に送り込まれるが、用紙3aの後端
はまだ反転台12中に残つていても、2枚の用紙がすれ違
いながら、反転台12への給紙と反転台12からの複写機本
体1への戻しが同時に行なわれる。
さらに次の用紙3cが、複写機本体1から反転台12へ送
り込まれており、この用紙間の間隔Lは、搬送路切換時
に必要とする用紙の反転時間の間に進む距離kに等しい
(L=k)ものでよい。
したがつて、本発明の用紙反転装置では、反転時に用
紙がすれ違うようにして反転台への搬入と同時に反転台
からの搬出をでき、用紙サイズに応じて反転時に用紙が
一時待機してタイミングの調節することができるので、
用紙と用紙との間隔を短くでき、アイドル時間を少なく
することが可能となる。
しかも、用紙のサイズに応じて処理枚数が変わつて
も、複写機本体の印字タイミングに合わせて用紙反転を
行なうことができるので、複写機の能力を100%発揮さ
せることができる。
〈実 施 例〉 以下、本発明を印字装置としての複写機に適用した一
実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す複写機に用いた用紙
反転装置の概略図、第2図は用紙反転装置の制御ブロツ
ク図、第3図は給紙ローラおよび戻しローラの斜視図、
第4図は重送防止ローラの斜視図、第5図(a)〜
(f)は用紙反転時の動作を示す図、第6図はA4用紙を
両面印字するときのタイミングチヤート、第7図はB4用
紙を両面印字するときのタイミングチヤート、第8図は
A3用紙を両面印字するときのタイミングチヤート、第9
図は本発明における用紙搬送の時間経過を示す図、第1
0,11図は従来技術における用紙搬送の時間経過を示す図
である。
[複写機の概略構成] 本実施例の両面印字可能な複写機は、第1図の如く、
複写機本体1に感光体2が回転自在に配され、感光体2
に用紙3を給紙する給紙部3と、給紙部4より送られて
きた用紙3を一時待機させ感光体2の回転に合わせて用
紙3を搬送するレジストローラ5と、感光体2からトナ
ー像を用紙3に転写する転写部6と、転写された用紙3
を定着ローラ7に送る搬送ベルト8と、定着された用紙
3を複写機本体1から排出する排紙ローラ9とを備え、
複写機本体1の下部に用紙反転装置本体10が設けられて
いる。また、前記レジストローラ5の用紙進行方向手前
側に用紙3の通過を検出する用紙検出スイツチ11が配さ
れている。
[用紙反転装置の概略構成] 用紙反転装置本体10は、片面印字され複写機本体1か
ら搬送された用紙3を反転台12に給送する給紙ローラ13
と、用紙3を前記反転台12から複写機本体1への戻し搬
送路15に送り出す戻しローラ14と、用紙反転装置本体10
から複写機本体1への戻し搬送路15中で用紙3の重送を
防止する重送防止ローラ16とを備え、前記給紙ローラ1
3、戻しローラ14および重送防止ローラ16を用紙サイズ
に応じて複写機本体1の印字タイミングに同期させて前
記給紙ローラ13、戻しローラ14および重送防止ローラ16
を駆動する制御部17が設けられている。
そして、該制御部17は、用紙サイズを検出する用紙サ
イズ検出手段17aと、用紙サイズに応じて印字タイミン
グに同期した反転タイミングを設定する設定手段17b
と、該設定手段17bからの出力により前記給紙ローラ1
3、戻しローラ14および重送防止ローラ16を駆動する駆
動手段17cとを備えたものである。
以下、上記各構成部品の詳細について説明する。
[複写機の一部をなす構成部品] 前記給紙部4は、用紙3を収容したカセツト4aと、該
カセツト4aから用紙3を複写機本体1内に給紙する用紙
給紙ローラ4bとからなる。
前記定着ローラ7と排紙ローラ9との間に、両面複写
を行なうときに用紙3を用紙反転装置本体10に搬送する
ための分岐路19が形成され、該分岐路19に搬送経路を切
換えるための切換レバー20が設けられている。
[用紙反転装置の搬送路] 用紙反転装置本体10側に、前記分岐路19から反転台12
に至る搬送路12が形成され、該搬送路21に用紙3を反転
台12まで搬送するそれぞれ一対の第一および第二搬送ロ
ーラ22a,22bが配されている。
そして、第一搬送ローラ22aと第二搬送ローラ22bとの
間に、通過する用紙3の先端と後端を検出する用紙長検
出スイツチ23が配されている。
[反転台] 前記反転台12は、搬送路21の先端に形成され搬送ロー
ラ22a,22bにより搬送されてきた用紙3を一時的に載置
するもので、反転台12の用紙進入方向側の端部に、用紙
3の先端に当接して用紙3の進行を停止させるストツパ
ー24が固定されており、該ストツパー24は用紙サイズに
合わせて移動調整可能とされ、ストツパー24の手前側に
反転台12の用紙3の有無を検出する検出スイツチ25が配
されている。
[給紙ローラおよび戻しローラ] 前記給紙ローラ13は、第3図の如く、第二搬送ローラ
22bと反転台12との間で、用紙反転装置本体10に回転自
在に支持された給紙ローラ軸26に外嵌固定された左右一
対の円筒形ローラである。そして、給紙ローラ13に一定
以上のトルクがかかつたときに給紙ローラ13へのトルク
の伝達を遮断するためのトルクリミツタ27を備えてお
り、該給紙ローラ13に対向して上方に前記戻しローラ14
が配されている。
該戻しローラ14は、馬蹄状に形成され、用紙反転装置
本体10に回転自在に支持された戻しローラ軸28に外嵌固
定されている。そして、戻しローラ14の弧部14aは、用
紙3を送り出すために用紙3に接触するローラ円周上の
領域に相当し、用紙3に対して摩擦係数が高いところと
なり、用紙3を反転台12から送り出しやすくしてあり、
弦部14bは、給紙ローラ13による用紙3の給送中に用紙
3と接触しないローラ円周上の切り欠かれた領域に相当
し、用紙3に対して摩擦が少なくなり、用紙3が給紙ロ
ーラ13により反転台12に給送されるとき、抵抗とならな
いようにされている。また、戻しローラ14に近接して戻
しローラ軸28に一対の円板29が遊嵌されており、該円板
29は給紙ローラ13に接触して、用紙3の反転台12への進
入を容易にしている。
前記給紙ローラ軸26および戻しローラ軸28の一端は、
用紙反転装置本体10に固定された軸受30a,30bに回転自
在に挿入され、給紙ローラ軸26の他端に駆動モータ(図
示せず)に接続された駆動ギヤ31に噛合する第一ギヤ32
が取付けられている。
また、給紙ローラ13の回転停止を行なうためのクラツ
チ33と、給紙ローラ13の停止時に戻しローラ14が作動し
たときの給紙ローラ軸26の逆転を防止するための一方向
クラツチ34とが取付けられている。
戻しローラ軸28の他端には、前記駆動ギヤ31に噛合す
る第二ギヤ35と、戻しローラ14の回転停止を行なうため
のクラツチ36とが取付けられており、軸受37により用紙
反転装置本体10に回転自在に支持されている。
[戻し搬送路] 前記戻し搬送路15は、反転台12からレジストローラ5
に至る通路で、前記重送防止ローラ16と、第一,第二お
よび第三戻し搬送ローラ38a,38b,38cとが配されてい
る。また、第二搬送ローラ22bの上側のローラは、用紙
3を戻し搬送路15に搬送させる機能も有せしめられてい
る。
[重送防止ローラ] 前記重送防止ローラ16は、第4図の如く、一対のリタ
ードローラ16a,16bがそれぞれ対向して下ローラ軸39お
よび上ローラ軸40に外嵌固定されたもので、下側のリタ
ードローラ16aはトルクリミツタ41を備えている。
前記下ローラ軸39および上ローラ軸40の一端は、用紙
反転装置本体10に固定された軸受42a,42bに回転自在に
挿入され、上ローラ軸40の他端に、重送防止ローラ用駆
動モータ(図示せず)に接続された重送防止ローラ用駆
動ギヤ43と、該駆動ギヤ43と一体にされたギア44と、リ
タードローラ16bの回転停止を行なうためのクラツチ45
とが取付けられ、軸受46aにより用紙反転装置本体10に
回転自在に支持されている。また、下ローラ軸39の他端
には、上ローラ軸40のギア44に噛合された伝達ギア47に
噛合する従動ギア48が取付けられ、軸受46bにより用紙
反転装置本体10に回転自在に支持されている。
前記第一、第二および第三戻し搬送ローラ38a,38b,38
cは、第一戻し搬送ローラ38aに取付けられた戻し搬送ロ
ーラ用クラツチ(図示せず)により同時に回転停止され
る。そして、各戻し搬送ローラ38a,38b,38cの用紙進行
方向手前側に用紙3のジヤムおよび通過確認用の検出ス
イツチ49a,49b,49cが配されている。
[制御部] 前記制御部17は、一般的なワンチツプマイクロコンピ
ユーターからなり、CPUと、用紙サイズ毎の印字タイミ
ングをプログラムしたROMと、RAMとから構成される。そ
して、入力側に、用紙サイズの検出のために複写機本体
1の用紙選択スイツチ50、あるいは原稿サイズ検出セン
サー51が接続され、また用紙搬送のためにレジストロー
ラ5手前側の用紙検出スイツチ11と、搬送路21中の用紙
長検出スイツチ23とが接続されている。
制御部17の出力側に、用紙検出スイツチ11のオンによ
り一定時間経過して作動するレジストローラ5および第
一、第二搬送ローラ22a,22bと、用紙長検出スイツチ23
のオンにより作動する給紙ローラ13と、用紙長検出スイ
ツチ23の出力がオフ後一定時間経過して1回転だけ作動
する戻しローラ14と、用紙1枚分の長さだけ作動する重
送防止ローラ16および該重送防止ローラ16に同期して作
動する戻し搬送ローラ38a,38b,38cとが接続されてい
る。
前記用紙サイズ検出手段17aは、用紙選択スイツチ50
等からの出力に基づき印字すべき用紙のサイズを判別す
る機能を有している。
前記設定手段17bは、用紙サイズ検出手段17aにより判
別された用紙サイズに対して、複写機本体1の印字タイ
ミングに同期するようROMに予め記憶されている用紙サ
イズ別の用紙反転用プログラムに従つて前記駆動手段17
cを作動させる機能を有している。
前記駆動手段17cは、用紙検出スイツチ11のオンによ
りレジストローラ5および第一、第二搬送ローラ22a,22
bを駆動させ、用紙検出スイツチ11のオフ後一定時間し
てレジストローラ5を停止させる機能と、用紙長検出ス
イツチ23のオンにより給紙ローラ13を駆動する機能と、
用紙長検出スイツチ23のオフにより一定時間経過後給紙
ローラ13を停止させ、さらに一定時間経過後に戻しロー
ラ14および重送防止ローラ16を駆動させ、その後戻し搬
送ローラ38a,38b,38cを駆動させる機能とを有してい
る。
そして、これらの駆動タイミングは、設定手段17bに
より用紙サイズ毎に設定された時間をタイマーに基づい
て計数して実行される。
[動作] 上記構成において、用紙3の反転時の給紙ローラ13お
よび戻しローラ14の動作を第5図に基づいて説明する。
まず、用紙サイズ検出手段17aからの出力により設定
手段17bで用紙サイズ毎の反転タイミングを設定する。
そして、この反転タイミングに従つて駆動手段17cは各
用紙サイズの用紙3に対して、設定されたタイミングで
給紙ローラ13、戻しローラ14および重送防止ローラ16を
駆動する。
すなわち、第5図(a)の如く、複写機本体1から片
面印字された用紙3aが、給紙ローラ13により反転台12に
送り込まれており、つぎの用紙3bがすでに搬送路21を搬
送ローラ22a,22bにより搬送されている。
同図(b),(c)では、用紙3aが用紙長検出スイツ
チ23を通過したため、該スイツチ23はオフになり、給紙
ローラ13の駆動が停止して戻しローラ14が駆動され、用
紙3aが戻し搬送路15に送り出される。このとき、給紙ロ
ーラ13は一方向クラツチ34を有しているので、給紙ロー
ラ13は戻しローラ14の回転につれて回転するが、給紙ロ
ーラ軸26の駆動ギヤ31にはこの回転は伝達されない。
同図(d)では、搬送されてきた次の用紙3bが用紙長
検出スイツチ23をオンするため、給紙ローラ13が駆動さ
れる。このとき、戻しローラ14は停止しており、用紙3a
は重送防止ローラ16の駆動により戻し搬送路15中を搬送
される。
同図(e),(f)では、用紙3aの後端はまだ反転台
12中に残つているが、給紙ローラ13の駆動により次の用
紙3bの先端が反転台12に送り込まれており、2枚の用紙
がすれ違いながら、反転台12への給紙と反転台12からの
複写機本体1への戻しが同時に行なわれる。
このとき、さらに次の用紙3cが、複写機本体1から反
転台12へ送り込まれており、この間隔Lは搬送路切換時
に必要とする用紙の反転時間の間に進む距離kに等しい
(L=k)。
[A4用紙に対する動作] 次に、用紙サイズ別に用紙反転装置の動作を説明する
と、A4,B4,A3サイズの各用紙3に対して、第6〜8図に
示すようなタイミングで各ローラは作動される。
すなわち、A4用紙3では、用紙選択スイツチ50の出力
により用紙サイズ検出手段17aで用紙サイズが判別さ
れ、設定手段17bでA4サイズ用の印字タイミングが設定
される。
すると、第6図の如く、複写機本体1から1.5sec間隔
で印字信号が出力される。この出力により用紙給紙ロー
ラ4bが駆動され、給紙カセツト4aより用紙3が呼び込ま
れる。そして、用紙給紙ローラ4bが一時停止した後、再
び駆動され用紙3が用紙検出スイツチ11を通過してレジ
ストローラ5に達し、用紙3の先端がレジストローラ5
に押し付けられループ状となり、先端ばらつきが少なく
なる。
そして、用紙検出スイツチ11のオン後、一定時間経過
すると、レジストローラ5および搬送ローラ22a,22bが
回転して用紙3が感光体2に搬送され、転写、定着が行
なわれて表面に印字される。このとき、次の用紙3が同
じように給紙されている。印字された用紙3は、切換レ
バー20によつて搬送路21に送られ、第一搬送ローラ22a
を通つて用紙長検出スイツチ23を通過する。すると、給
紙ローラ13の駆動モータが駆動され駆動ギア31が回転
し、第一ギア32および第二ギア35が回転する。
用紙長検出スイツチ23のオンと同時に、給紙ローラ軸
26のクラツチ33はオンするが、戻しローラ軸28のクラツ
チ36はオフのままであるので、給紙ローラ13だけが回転
する。そして、用紙3は給紙ローラ13により反転台12に
送り込まれる。このとき、3枚目の用紙3が、レジスト
ローラ5により感光体2に搬送される。
用紙3が用紙長検出スイツチ23を通過して一定時間経
過した後、給紙ローラ13が停止すると同時に、戻しロー
ラ14のクラツチ36がオンして戻しローラ14が回転すると
ともに、重送防止ローラ16も回転され、用紙3を反転台
12から戻し搬送路15へ送り出す。そして、用紙長検出ス
イツチ23のオフから戻しローラ14が1回転だけして、さ
らに一定時間経過した後、戻し搬送ローラ38a,38b,38c
が回転して用紙3をレジストローラ5の手前まで搬送す
る。このとき、3枚目の用紙3はすでにレジストローラ
5を通過して感光体2に搬送されている。
裏面を印字するために反転台12から搬送されてきた用
紙3が用紙検出スイツチ11を通過してオンすると、すぐ
に戻し搬送ローラ38a,38b,38cが停止される。用紙3が
レジストローラ5で感光体2の回転に合わせるために一
定時間だけ一時停止した後、レジストローラ5が回転し
用紙3を感光体2に搬送して、裏面が印字され、転写、
定着後、排紙ローラ9で複写機本体1外部に排出され
る。そして、続いて2枚目、3枚目の用紙3が、両面印
字されて次々と排出される。
このように、1枚目の用紙3の表面が印字されて用紙
反転装置本体10に搬送されている間に、2枚目の用紙3
の表面が印字される。1枚目の用紙3が用紙反転装置本
体10から複写機本体1に搬送され、2枚目の用紙3が用
紙反転装置本体10に搬送されている間に、3枚目の用紙
3の表面が印字される。そして、1枚目の用紙3の裏面
が印字されているとき、2枚目の用紙3が複写機本体1
に搬送され、3枚目の用紙3が用紙反転装置本体10に搬
送される。2枚目の用紙3の裏面が印字されている間
に、3枚目の用紙3は複写機本体1に搬送される。
[B4用紙に対する動作] また、B4用紙3に対しては、第7図の如く、用紙サイ
ズ検出手段17aで用紙サイズがB4と判別されると、設定
手段17bによりB4サイズ用の印字タイミングが設定され
る。
すなわち、複写機本体1から2.3sec間隔で印字信号が
出力されると、用紙給紙ローラ4bが一定時間回転する。
用紙3が給紙カセツト4aから給紙されて用紙検出スイツ
チ11がオンすると、用紙給紙ローラ4bは停止して、用紙
3はレジストローラ5に押し付けられてループ状となつ
て、一時停止する。そして、用紙検出スイツチ11のオン
後一定時間経過すると、レジストローラ5、用紙給紙ロ
ーラ4bおよび搬送ローラ22a,22bが同時に回転する。
用紙3が用紙検出スイツチ11を通過してオフにする
と、すぐにレジストローラ5は停止される。感光体2に
搬送され表面印字された用紙3は、搬送路21に送られ、
用紙長検出スイツチ23をオンにすると同時に給紙ローラ
13が回転する。
このとき、2枚目の用紙3が給紙され、用紙検出スイ
ツチ11をオンして、レジストローラ5を回転させ、感光
体2に搬送され表面印字が行なわれる。
一方、反転台12に搬入された1枚目の用紙3は、反転
台12でしばらく待機される。この間に、3枚目を用紙3
が給紙されて、レジストローラ5により感光体2に搬送
され表面印字され、2枚目の用紙3は搬送路21を通つて
用紙長検出スチツチ23をオンする。すると、給紙ローラ
13が回転して、2枚目の用紙3が反転台12に搬入され
る。
このとき、1枚目の用紙3が、用紙長検出スイツチ23
を通過してオフにしてから一定時間経過すると、戻しロ
ーラ14および重送防止ローラ16が回転する。給紙ローラ
13と戻しローラ14は、互いに同じ方向に回転しているの
で、2枚目の用紙3は給紙ローラ13により反転台12内に
搬送され、反転台12内で待機していた1枚目の用紙3は
戻しローラ14により2枚目の用紙3とすれ違いながら反
転台12から搬出され戻し搬送路15に送り出される。
戻しローラ14は、1回転して1枚目の用紙3を反転台
12から搬出すると停止する。このとき、3枚目の用紙3
が、レジストローラ5により感光体2に搬送中であるの
で、戻しローラ14の停止と同時に重送防止ローラ16が一
時停止して、用紙3は戻し搬送路15中で一時待機され
る。
一定時間経過後、再び重送防止ローラ16が回転し、同
時に戻し搬送ローラ38a,38b,38cも回転して用紙3をレ
ジストローラ5まで搬送して一時待機させる。この間、
2枚目の用紙3は反転台12内で待機されている。
そして、3枚目の用紙3が表面印字されて搬送路21を
搬送され用紙長検出スイツチ23を通過すると、給紙ロー
ラ13が回転して用紙3を反転台12に搬入する。2枚目の
用紙3が用紙長検出スイツチ23を通過してオフにしてか
ら一定時間経過したとき、戻しローラ14が回転して、上
記と同様に2枚目の用紙3を3枚目の用紙3とすれ違わ
して反転台12から搬出する。このとき、1枚目の用紙3
は裏面印字されて複写機本体1外へ排紙される。そし
て、2枚目、3枚目の用紙3が同様に両面印字されて排
出される。
[A3用紙に対する動作] また、A3用紙3に対しては、第8図の如く、複写機本
体1から2.725sec間隔で印字信号が出力されており、A4
用紙3と同様のタイミングで反転台12まで搬送される。
そして、用紙3が反転台12に搬入されて給紙ローラ13が
停止すると、同時に戻しローラ14および重送防止ローラ
16が回転し、用紙3は反転台12から送り出される。戻し
ローラ14が1回転して停止すると重送防止ローラ16も停
止され、用紙3はここで一時待機される。このとき、2
枚目の用紙3がレジストローラ5で感光体2に搬送され
ている。そして、一時待機していた用紙3は、重送防止
ローラ16および戻し搬送ローラ38a,38b,38cが回転され
ることにより、レジストローラ5まで搬送され、一時待
機されてから感光体2に搬送されて裏面印字される。
ここで、各用紙サイズにおける用紙搬送の時間経過を
第9図に示す。なお、第10,11図は本発明と比較するた
め従来の用紙反転装置における時間経過を示すものであ
る。そして、これらの時間と印字速度の関係を表1〜表
3に示す。表1は本発明の場合、表2,3は従来の場合で
ある。このとき、複写機の仕様は用紙送り速度が260mm/
secであり、各用紙サイズに対する印字速度は表4のよ
うになる。
ただし、同期時間は用紙片面当たりの処理時間、周回
時間は用紙がレジストローラから反転装置を経てレジス
トローラまでの周回に要する時間、アイドル時間は同期
時間から反転時間を差し引いた時間である。
以上の結果より、本発明の用紙反転装置では、反転時
に用紙をすれ違わして反転台への搬入と同時に反転台か
らの搬出をでき、用紙サイズに応じて反転時に用紙が一
時待機してタイミングの調節することができるので、用
紙と用紙との間隔を短くでき、アイドル時間を少なくす
ることが可能となる。これに対し、従来のものでは、用
紙を1枚ずつ反転させなければならないので、反転時に
タイミングの調節ができず、複写機本体側で印字速度等
を調節しなければならないので、両面印字の処理速度が
遅くなつてしまう。
したがつて、用紙のサイズに応じて処理枚数が変わつ
ても、複写機本体の印字タイミングに合わせて用紙反転
を行なうことができるので、複写機の能力を100%発揮
させることができる。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではな
く、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修正および変
更を加え得ることは勿論である。
本実施例では、反転台21にストツパーを設けて用紙3
を反転台12に滞留させているが、ストツパーを設けずに
用紙3を一枚ずつ反転させるようにしてもよい。
また、本発明の用紙反転装置は、複写機に限らずプリ
ンターに適用してもよい。
〈発明の効果〉 以上の説明から明らかな通り、本発明によると、片面
印字され印字装置本体から搬送された用紙を反転台に給
送する給紙ローラと、用紙を前記反転台から印字装置本
体への戻し搬送路に送り出す戻しローラと、前記戻し搬
送路中で用紙の重送を防止しなが搬送する重送防止ロー
ラとを備え、前記給紙ローラと戻しローラとは対向して
配されかつ互いに同じ方向に回転駆動され、該戻しロー
ラは、用紙に接触して用紙を送り出すための弧部と、前
記給紙ローラによる用紙の給送を妨げないよう円周の一
部を切り欠いた弦部とを有し、前記給紙ローラに接触す
る円板が戻しローラ軸に遊嵌さ、用紙サイズに応じて印
字装置本体の印字タイミングに同期させて前記給紙ロー
ラ、戻しローラおよび重送防止ローラを駆動することに
より、反転時に用紙をすれ違わせながら反転台への搬入
と同時に反転台からの搬出をでき、用紙のサイズに応じ
て処理枚数が変わっても、印字装置本体の印字タイミン
グに合わせて用紙反転を行なうことができるので、印字
装置の能力を100%発揮させることができる。
また、用紙サイズに応じて印字タイミングに同期させ
設定された反転タイミングに基づいて各ローラを駆動す
ることにより、用紙サイズに応じて反転時に用紙を一時
待機させてタイミングを調節することができるので、用
紙と用紙との間隔を短くでき、アイドル時間を少なくす
ることが可能となる。
しかも、戻しローラを上記のような構造としているの
で、弧部により用紙を反転台から確実に搬出することが
でき、弦部により用紙の搬入搬出に際して抵抗となら
ず、用紙をスムーズにすれ違わすことができ、紙詰まり
が生じることなく確実に反転させることができるといつ
た優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す複写機に用いた用紙反
転装置の概略図、第2図は用紙反転装置の制御ブロツク
図、第3図は給紙ローラおよび戻しローラの斜視図、第
4図は重送防止ローラの斜視図、第5図(a)〜(f)
は用紙反転時の動作を示す図、第6図はA4用紙を両面印
字するときのタイミングチヤート、第7図はB4用紙を両
面印字するときのタイミングチヤート、第8図はA3用紙
を両面印字するときのタイミングチヤート、第9図は本
発明における用紙搬送の時間経過を示す図、第10,11図
は従来技術における用紙搬送の時間経過を示す図、第12
図(a)〜(h)は従来の用紙反転時の動作を示す図で
ある。 1:印字装置本体、3:用紙、10:用紙反転装置本体、12:反
転台、13:給紙ローラ、14:戻しローラ、15:戻し搬送
路、16:重送防止ローラ、17:制御部、17a:用紙サイズ検
出手段、17b:設定手段、17c:駆動手段。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】片面印字され印字装置本体から搬送された
    用紙を反転台に給送する給紙ローラと、用紙を前記反転
    台から印字装置本体への戻し搬送路に送り出す戻しロー
    ラと、前記戻し搬送路中で用紙の重送を防止しながら搬
    送する重送防止ローラとを備え、 前記給紙ローラと戻しローラとは対向して配されかつ互
    いに同じ方向に回転駆動され、 該戻しローラは、用紙に接触して用紙を送り出すための
    弧部と、前記給紙ローラによる用紙の給送を妨げないよ
    う円周の一部を切り欠いた弦部とを有し、前記給紙ロー
    ラに接触する円板が戻しローラ軸に遊嵌され、 用紙サイズに応じて印字装置本体の印字タイミングに同
    期させて前記給紙ローラ、戻しローラおよび重送防止ロ
    ーラを駆動して用紙をすれ違わせながら反転される制御
    部が設けられたことを特徴とする用紙反転装置。
  2. 【請求項2】搬送される用紙の端部を検出する用紙長検
    出スイツチが設けられ、制御部は、用紙サイズを検出す
    る用紙サイズ検出手段と、用紙サイズに応じて印字タイ
    ミングに同期した反転タイミングを設定する設定手段
    と、該設定手段からの出力に基づいて前記用紙長検出ス
    イツチの出力により前記給紙ローラ、戻しローラおよび
    重送防止ローラを順次駆動して用紙がすれ違うように反
    転させる駆動手段とを備えたことを特徴とする請求項1
    記載の用紙反転装置。
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