JPH104180A - パワーmosトランジスタ - Google Patents
パワーmosトランジスタInfo
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- JPH104180A JPH104180A JP8211675A JP21167596A JPH104180A JP H104180 A JPH104180 A JP H104180A JP 8211675 A JP8211675 A JP 8211675A JP 21167596 A JP21167596 A JP 21167596A JP H104180 A JPH104180 A JP H104180A
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Abstract
8が形成されるとともに、n- エピタキシャル層8の下
にn+ 埋込層7が形成されている。n- エピタキシャル
層8には二重拡散による外側のpウェル領域9および内
側のnウェル領域10が形成されている。n- エピタキ
シャル層8の表面にソース・ドレインセル24,25が
多数形成されている。ブロック化したソース・ドレイン
セル24,25の形成領域の周囲には、ディープn+ 領
域26a〜26fが設けられ、n-エピタキシャル層8
の表面側からn+ 埋込層7に達している。n+ 埋込層7
とディープn+ 領域26a〜26fにより、サージ電流
通路が形成される。
Description
子として大電流を駆動できるパワーMOSトランジスタ
に係り、特にドレインをソースと同じ面に配置する横型
DMOS(Lateral Double Diffused MOS)ト
ランジスタに関するものである。
一例を示す。シリコン基板71に形成した島内におい
て、p領域72の表層部にnウェル領域73およびチャ
ネルpウェル領域74が形成されている。pウェル領域
74にはn+ ソース領域75が形成されるとともにp+
領域76が形成されている。又、nウェル領域73には
n + 領域77が形成されている。シリコン基板71の表
面にはゲート絶縁膜78を介してゲート電極79が形成
されるとともに、ソース電極80およびドレイン電極8
1が形成されている。nウェル領域73およびチャネル
pウェル領域74がドレインセルおよびソースセルとし
て島内に多数形成されている。
スタ・オン時には、図37において二点鎖線にて示すよ
うにゲート絶縁膜78の下をドレイン端子からソース端
子に向かってドレイン電流が流れる。
などによりサージ電流が発生すると、横方向に形成され
た寄生npnトランジスタTr2を介して出力端子(ド
レイン)から入ったサージ電流はソース電極80に向か
って電流が流れて永久破壊を招いてしまう。
高いパワーMOSトランジスタを実現することにある。
は、半導体基板においてソース・ドレインセルに隣接し
た部位での第2導電型のウェル領域の表面部をサージ電
流吸収部としてドレイン端子と接続し、このサージ電流
吸収部に隣接した部位での第1導電型のウェル領域の表
面部をサージ電流引き抜き部としてソース端子と接続
し、かつ、ソース・ドレインセルと前記サージ電流吸収
部との間の抵抗に比べ、前記サージ電流吸収部とサージ
電流引き抜き部との間の抵抗を小さくしたことを特徴と
する。これにより、図15に示すように、出力端子(ド
レイン)から入るサージ電流は、両ウェル領域により形
成される寄生ダイオードD3を介して横方向に流れ、第
1導電型のウェル領域(サージ電流引き抜き部)を通し
てソース端子側に排出できる。よって、ソース・ドレイ
ンセルの表面にあるソース領域をサージ電流が流れるこ
とがなく、MOSのチャネル部を保護して静電気などサ
ージに対する耐量を上げることができる。その結果、サ
ージ耐量の高いパワーMOSトランジスタを実現でき
る。
電型のウェル領域における前記サージ電流吸収部に、前
記第2導電型のウェル領域よりも高不純物濃度で、かつ
ドレインセルでの第2導電型の不純物拡散領域の深さよ
りも深い第2導電型の不純物拡散領域を形成し、素子耐
圧よりも低いブレーク電圧を得るようにすると、素子耐
圧よりも低い電圧にてサージ電流を第1導電型のウェル
領域(サージ電流引き抜き部)を通してソース端子側に
排出できる。
ンセルの形成領域の内部に、半導体基板の表面側から深
さ方向に延びる第2導電型のディープ半導体領域を散在
させ、このディープ半導体領域を用いてサージ電流通路
を形成するようにしたことを特徴としている。これによ
り、出力端子(ドレイン)から入るサージ電流は、図7
に示すように、両ウェル領域により形成される寄生ダイ
オードに加え、散在させたディープ半導体領域(26
a,26b,26c)を通して排出でき、サージ電流が
すべてドレインに集中することなく分散して流すことが
できる。よって、表面にあるソース領域をサージ電流が
流れることがなく、MOSのチャネル部を保護して静電
気などサージに対する耐量を上げることができる。その
結果、サージ耐量の高いパワーMOSトランジスタを実
現できる。
ける第1導電型のウェル領域の下に第2導電型の半導体
埋込層を形成するとともに、ソース・ドレインセルの形
成領域の内部に、半導体基板の表面側から深さ方向に延
び半導体埋込層に達する第2導電型のディープ半導体領
域を散在させ、半導体埋込層およびディープ半導体領域
を用いてサージ電流通路を形成するようにしたことを特
徴としている。これにより、図4に示すように、出力端
子(ドレイン)から入るサージ電流は、両ウェル領域お
よび半導体基板により形成される寄生トランジスタを介
して、縦方向に流れ、半導体埋込層(7)およびディー
プ半導体領域(26a,26b,26c)を通して排出
できる。又、出力端子(ドレイン)から入るサージ電流
は、図7に示すように、両ウェル領域により形成される
寄生ダイオードに加え、散在させたディープ半導体領域
(26a,26b,26c)を通して排出でき、サージ
電流がすべてドレインに集中することなく分散して流す
ことができる。よって、表面のソース領域をサージ電流
が流れることがなく、MOSのチャネル部を保護して静
電気などサージに対する耐量を上げることができる。そ
の結果、サージ耐量の高いパワーMOSトランジスタを
実現できる。
おいて、ディープ半導体領域を、複数にブロック化した
ソース・ドレインセルの形成領域の周囲に配置してもよ
い。請求項3または4に記載の発明において、ディープ
半導体領域をソース・ドレインセルの形成領域内に島状
に配置してもよい。
て、ディープ半導体領域に挟まれたソース・ドレインセ
ルの形成領域を、その幅が200μm以下とするとよ
い。又、請求項3または4に記載の発明において、ディ
ープ半導体領域を、平面構造として帯状をなし、ソース
・ドレインセルの形成領域において一定の間隔をおいて
平行に延設したものとしてもよい。
態を図面に従って説明する。
対応するものである。図1には本実施の形態におけるパ
ワーMOSトランジスタの平面図を示す。図2には図1
のII−II断面を示す。即ち、半導体基板としてのシリコ
ンチップ1の断面図を示す。
n Insulator)構造およびトレンチ酸化膜による分離構
造を利用して島を形成している。又、島内に横型パワー
MOSトランジスタが形成され、同トランジスタはnチ
ャネル型である。
動車用コントローラとして用いられるものであり、電源
として車載用バッテリ(18ボルト)を用いている。図
2において、p+ シリコン基板2とn型シリコン基板3
とがシリコン酸化膜(埋込酸化膜)4を介した貼り合わ
せにより接合され、SOI構造をなしている。又、n型
シリコン基板3において表面から埋込酸化膜4に至るト
レンチ酸化膜5が形成され、このトレンチ酸化膜5およ
びシリコン酸化膜(埋込酸化膜)4にて囲まれたシリコ
ン領域がトランジスタ形成用島6となっている。
7の上にn- エピタキシャル層8が形成されている。よ
り詳しくは、n+ 埋込層7はアンチモン(Sb)を用い
て約7μmの厚さに形成したものであり、n- エピタキ
シャル層8は、キャリヤ濃度が約1015cm-3程度であ
り、当該領域がデバイス形成領域となる。このように、
シリコンチップ1においては、p+ シリコン基板2の上
に埋込酸化膜4、n+埋込層7、n- エピタキシャル層
8が順に積層されている。
ウェル領域9が形成されるとともにpウェル領域9内に
nウェル領域10が形成されている。より詳しくは、ボ
ロン(B)と砒素(As)のイオン打ち込み、および、
熱拡散により、nウェル領域10の深さが約1μm、p
ウェル領域9の深さが約4μmの二重拡散による両ウェ
ル領域9,10が形成されている。
板の表面部における所定領域にはLOCOS酸化膜11
が形成されるとともに、ポリシリコンゲート電極12が
配置されている。又、ポリシリコンゲート電極12の下
にはゲート絶縁膜としてのシリコン酸化膜13が形成さ
れている。このポリシリコンゲート電極12を拡散窓と
したボロン(B)および、砒素(As)のドーズにより
チャネル形成用のpウェル領域14およびn+ ソース領
域15が二重拡散により形成されている。さらに、チャ
ネル形成用のpウェル領域14にはp+ 領域16が形成
されている。又、nウェル領域10において表層部にn
+ 領域17が形成されている。
びポリシリコンゲート電極12の上面にはBPSG膜1
8が配置されている。n+ ソース領域15およびp+ 領
域16に接するようにソース電極19が配置され、ソー
ス電極19はアルミよりなる。又、n+ 領域17に接す
るようにドレイン電極20が配置され、ドレイン電極2
0はアルミよりなる。ソース電極19とドレイン電極2
0とは第1アルミ層となっている。第1アルミ層(1
9,20)の上にはTEOS層21を介して第2アルミ
層22が配置されている。第2アルミ層22はパッシベ
ーション膜としてのシリコン窒化膜23にて覆われてい
る。
スタ・オン時には、図3において二点鎖線にて示すよう
にゲート絶縁膜としてのシリコン酸化膜13の下をドレ
イン端子からソース端子に向かってドレイン電流ID が
流れる。
がソースセル24となり、nウェル領域10の形成領域
がドレインセル25となり、このソースセル24とドレ
インセル25が、図1に示すように、シリコンチップ1
での島6において縦横に多数配置されている。島6にお
けるセル数(ソースセルとドレインセルの総和)として
は、例えば、10000セル程度としている。より詳し
くは、図1においては、ソースセル24とドレインセル
25とは、平面構造として正方形をなし、縦横に互い違
いに並べた、いわゆる市松模様をなしている。又、ソー
ス・ドレインセル24,25の形成領域A1は、第1ブ
ロックBL1、第2ブロックBL2、第3ブロックBL
3、第4ブロックBL4、第5ブロックBL5に区画形
成され、各ブロックBL1〜BL5は長方形をなしてい
る。
は、平面構造として長方形でもよい。このように、シリ
コンチップ1(半導体基板)の表層側に、二重拡散によ
るpウェル領域9(外側の第1導電型のウェル領域)お
よびnウェル領域10(内側の第2導電型のウェル領
域)が形成されるとともに、シリコンチップ1の表面に
ソース・ドレインセル24,25が多数形成されてい
る。即ち、シリコンチップ1の表層側にはn- エピタキ
シャル層8(第2導電型の半導体層)が形成され、この
n- エピタキシャル層8に二重拡散によるpウェル領域
9(外側の第1導電型のウェル領域)およびnウェル領
域10(内側の第2導電型のウェル領域)が形成される
とともに、n- エピタキシャル層8の表面にソース・ド
レインセル24,25が多数形成されている。
5を分かりやすくするためにその数については模式的に
簡略化している。さらに、図1,2に示すように、拡散
深さの深いn+ 拡散領域(以下、ディープn+ 領域とい
う)26a,26b,26c,26d,26e,26f
が形成され、ディープn+ 領域26a〜26fはn+ 埋
込層7に達している。このディープn+ 領域26a〜2
6fは、ブロック化したソース・ドレインセルの形成領
域BL1〜BL5を囲むように形成されている。又、デ
ィープn+ 領域26a〜26fは抵抗を下げるためにリ
ン(P)を幅7μm,深さ11μm程に深く拡散させる
ことにより形成している。
セルの各ブロックBL1〜BL5の幅W、即ち、ディー
プn+ 領域26a〜26fに挟まれたソース・ドレイン
セルの形成領域の幅Wは、200μm以下であり、後記
するサージ電流を流しやすくしている。これは、従来構
造のパワー素子の静電気による破壊セルが図13に示す
ようにセルの外周から高々100μm内に分布している
からである。図13を簡単に説明しておくと、図13
は、静電気による破壊セル位置の分布を示す図であり、
横軸に破壊セル位置をとり、縦軸に破壊頻度をとってい
る。この図13から、セル位置が100μmまではセル
の破壊は発生しているが、100μmを越えるとセルの
破壊は発生しないことが分かる。即ち、ディープn+ 領
域26a〜26fに挟まれたソース・ドレインセルの形
成領域の幅Wを200μm以下とすることによりセルの
破壊を防止できる。
に、負荷(例えば、モータ等のインダクタンス)27が
LDMOSトランジスタのドレイン側に配置される、い
わゆるロウサイド(Low Side)スイッチ仕様で
あり、ディープn+ 領域26a〜26fはソースと結線
しグランドで使用する。即ち、基板電位はソースと共に
接地し、高電位Vcc(18ボルト)とグランド側との間
に配置される負荷27に対してグランド側にパワーMO
Sトランジスタを配置している。
ン電極20が電気的に接続されるとともに、各ソース電
極19が電気的に接続されている(配線されている)。
又、TEOS層21に対しビアホールを第1アルミ層上
にあけ、第2アルミ層22をソース、ドレインに分けて
用いている。
ランジスタ(ロウサイドスイッチ仕様)の作用を説明す
る。図3に示すように、ドレインから静電気の放電など
によるサージ電流が流入する場合、ドレイン直下に形成
されている寄生npnバイポーラトランジスタTr1が
ブレークする。これにより、図4に示すように、サージ
電流はトランジスタTr1のエミッタとなるn+ 埋込層
7を経由して基板表面から拡散したディープn+ 領域2
6a〜26fに流入し、グランドへ逃げる。この時、サ
ージ電流を排出するディープn+ 領域26a〜26fが
セル形成領域A1内に周期的に一定の間隔で散在して配
置されていることにより、サージ電流をチップ領域全体
で吸収することができる。このため一定量のエネルギー
が分散されることにより、格子温度の上昇が抑えられ
る。その結果、サージ耐量を上げることができる。
は、出力端子(ドレイン)から入った静電気放電などに
よるサージ電流は横方向に形成された寄生npnトラン
ジスタTr2を介してソース電極に向かって電流が流れ
ようとして永久破壊を招いてしまうが、本実施の形態に
おいては、サージ電流は、ソース・ドレインセルの形成
領域(パワー素子領域)内において縦方向に流れ、表面
のソース領域をサージ電流が流れることがなく、MOS
のチャネル部を保護して静電気などサージに対する耐量
を上げることができる。
ジが入った場合についても言及すれば、図3においてソ
ースのp領域(9)とドレインのn領域(10)でpn
ダイオードD1が形成され、このダイオードD1がソー
スから入るサージにより順方向にオンしてこのダイオー
ドD1を通してサージ電流を流すことができる。よっ
て、サージに伴う温度上昇を抑えて安全に吸収できる。
又、ゲートは、LDMOSトランジスタが搭載されるI
C回路内でゲート駆動回路に接続され、単独でICの端
子に結線されることはないのでサージについては特別に
考慮する必要はない。
合と比較しつつ、その作用および効果を説明する。図1
0,11に示す構成をとった場合においては、図37に
示す構造に比べ図11に示すようにn+ 埋込層7を形成
するとともにディープn+ 領域35を形成し、さらに、
サージ電流通路を形成するためのディープn+ 領域35
を、図10に示すように、縦に100セル,横に100
セル並べたソース・ドレインセルの形成領域A1の周囲
にのみ形成している。この場合においては、図11に示
すように、出力端子(ドレイン)から入った静電気放電
などによるサージ電流は縦方向に形成されたnpnトラ
ンジスタ(ドレイン/ソース/n型基板)を介して基板
の縦方向に抜け、そしてセル形成領域A1の周囲に設け
られたディープn+ 領域35を経由して外(グランド)
に抜ける。しかしながら、ディープn+ 領域35がパワ
ーMOS領域の周囲にのみ存在しているためサージ電流
が抜ける領域が限られている。このため、サージ電流は
島の全領域で吸収されずディープn+ 領域35に近い領
域に集中する。その結果、比較的弱いサージでもエネル
ギー密度が島6の周辺部で高くなり、局所的な発熱によ
りパワーMOSトランジスタが破損するおそれがある。
ドレインセルの形成領域A1の内部に、n+ 埋込層7に
達するディープn+ 領域26a〜26fを散在させてい
るので、電流も分散されて格子温度の上昇も抑えられる
ので、サージ耐量の高いパワーMOSトランジスタを実
現できる。
26a〜26fは平面構造として帯状をなし、ソース・
ドレインセル24,25の形成領域において一定の間隔
をおいて平行に延設したものである。よって、図5に示
すように、ソース・ドレインセルの形成領域において縦
方向と横方向の両方向に帯状のディープn+ 領域36,
37を形成した場合には、ソース・ドレインセルの形成
領域の角部においては縦方向の拡散層36と横方向の拡
散層37とにより高濃度領域となり、この高濃度領域の
電気抵抗が小さくなり、この箇所(角部のセル)から電
流が流れ易くなり、角部のセルの破壊を招きやすくな
る。換言すれば、これを回避しようとするとソース・ド
レインセルの形成領域の角部にはセルが形成できなくな
り、これにより、オン抵抗の増加を招いてしまう。これ
に対し、本実施の形態によれば、一方向にのみ延びるデ
ィープn+ 領域26a〜26fとしているので、ソース
・ドレインセルの形成領域の角部は高濃度となることも
なく角部にセルを形成でき、オン抵抗の増加を招くこと
もない。
は必要がなく、一方のみとしても最短距離でレイアウト
することができ、かつ、ディープn+ 領域の占有面積を
少なくでき、セル数の低下を極力抑制できることとな
る。
〜(ニ)の特徴を有する。 (イ)シリコンチップ1におけるpウェル領域9の下に
n+ 埋込層7(第2導電型の半導体埋込層)を形成する
とともに、ソース・ドレインセルの形成領域A1の内部
に、n- エピタキシャル層8の表面側から深さ方向に延
びn+ 埋込層7に達するディープn+ 領域26a〜26
f(第2導電型のディープ半導体領域)を散在させ、n
+ 埋込層7およびディープn+ 領域26a〜26fを用
いてサージ電流通路を形成するようにした。これによ
り、図4に示すように、出力端子(ドレイン)から入る
サージ電流は、両ウェル領域9,10およびn- エピタ
キシャル層8により形成される寄生トランジスタTr1
を介して、縦方向に流れ、n+埋込層7およびディープ
n+ 領域26a〜26fを通して排出できる。よって、
表面のソース領域をサージ電流が流れることがなく、M
OSのチャネル部を保護して静電気などサージに対する
耐量を上げることができる。その結果、サージ耐量の高
いパワーMOSトランジスタを実現できる。
fになるべく均等に設けると、サージ電流が均等化しサ
ージエネルギーが分散する。つまり、パワー素子の破壊
はサージエネルギーが場所的に集中によるものである
が、本実施の形態によれば、このサージエネルギーが集
中せず、サージ耐量の高いパワーMOSトランジスタを
実現できる。 (ロ)図1に示すように、ディープn+ 領域26a〜2
6fに挟まれたソース・ドレインセルの形成領域の幅W
を200μm以下にしているので、サージ電流が均等に
流れやすい。 (ハ)ディープn+ 領域26a〜26fを、平面構造と
して帯状をなし、ソース・ドレインセルの形成領域にお
いて一定の間隔をおいて平行に延設したので、図5を用
いて説明したようにセル数の低減を招くことなく好まし
いものとなる。 (ニ)図1,2に示すように、SOI構造およびトレン
チ酸化膜を用いて島6を形成しているので、PN接合に
より絶縁分離する場合に比べ、各島に形成される素子間
の相互干渉を回避することができる。 (第2の実施の形態)次に、第2の実施の形態を、第1
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
である。前記第1の実施の形態においては、ロウサイド
スイッチ仕様であったが、本実施の形態においては、図
6に示すように、負荷27がソース側に接続されるハイ
サイド(High Side)スイッチ仕様となってい
る。つまり、高電位Vccとグランド側との間に配置され
る負荷27に対して電源側(高電位側)にパワーMOS
トランジスタを配置している。この場合には、ディープ
n+ 領域26a〜26fをドレイン側に接続している。
ように、pウェル領域9とnウェル領域10とで寄生ダ
イオードD1が形成される。そして、ドレインから入る
サージ電流によりダイオードD1がブレークする。そし
て、図7に示すように、サージ電流はダイオードD1に
よる経路に加え、チップ内に周期的に散在するディープ
n+ 領域26a〜26fから流すことができる(分散し
て流すことができる)。即ち、ディープn+ 領域26a
〜26fがチップ全体に均等に配置されることにより電
流も分散され格子温度の上昇も抑えられるのでサージ耐
量を向上させることができる。逆に、ソースから印加さ
れるサージも、ロウサイドスイッチ仕様と同様にドレイ
ンもしくはディープn+ 領域26a〜26fで形成され
るダイオードを動作させてサージを吸収できる。
合と比較しつつ、その作用および効果を説明する。図1
0,12に示す構成をとった場合においては、図10に
示すように、ソース・ドレインセルの形成領域A1の周
囲にのみ、サージ電流通路を形成するためのディープn
+ 領域35を形成し、図12に示すように、ハイサイド
スイッチ仕様としている。この場合において、ハイサイ
ドスイッチ仕様では、出力端子(ドレイン)から入った
電流は、一部基板側にも分岐される。しかしながら、デ
ィープn+ 領域35がセル形成領域A1の周囲にのみ存
在しているためサージエネルギーの分散は不十分でやは
りサージ耐量は低い。
散されて格子温度の上昇も抑えられるので、サージ耐量
の高いパワーMOSトランジスタを実現できる。このよ
うに、本実施の形態は、下記の特徴を有する。 (イ)出力端子(ドレイン)から入るサージ電流は、図
7に示すように、両ウェル領域9,10により形成され
る寄生ダイオードD1に加え、散在させたディープn+
領域26a〜26fを通して排出でき、サージ電流がす
べてドレインに集中することなく分散して流すことがで
きる。よって、表面のソース領域をサージ電流が流れる
ことがなく、MOSのチャネル部を保護して静電気など
サージに対する耐量を上げることができる。その結果、
サージ耐量の高いパワーMOSトランジスタを実現でき
る。
をセル形成領域A1内にできるだけ均等に設けることに
より、サージ電流を均等に散在させてサージエネルギー
が均等分散する。 (第3の実施の形態)次に、第3の実施の形態を、第1
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
である。図8には本実施の形態におけるパワーMOSト
ランジスタ(チップ1)の平面図を示す。
は、第2導電型のディープ半導体領域としてのディープ
n+ 領域28が島状に多数配置されている。このディー
プn+領域28も、図2のように、n- エピタキシャル
層8(低濃度半導体層)の表面側からn+ 埋込層7(高
濃度半導体層)に達している。
28とによりサージ電流通路が形成され、ディープn+
領域28で形成されるサージ吸収領域(ハイサイドスイ
ッチ仕様時)若しくは、サージ排出領域(ロウサイドス
イッチ仕様時)をパワー素子領域内になるだけ均等に散
在させることにより、サージ電流を均等化して、サージ
エネルギーが分散する。よって、パワー素子の破壊はサ
ージエネルギーが場所的に集中によるものであるが、本
実施の形態によれば、このサージエネルギーが集中せ
ず、サージ耐量の高いパワー素子を実現できる。即ち、
出力端子(ドレイン)から入るサージ電流を抜く排出領
域をセル領域内に散在させる、或いはサージ電流がすべ
てドレインに集中しないよう、電流を分散させてソース
領域に流すためのサージ吸収領域を同じくセル領域内に
散在させることにより、MOSのチャネル部を保護して
静電気などサージに対する耐量を上げることができる。
施の形態の応用例として次のように実施してもよい。図
9に示すように、ディープn+ 領域31を島状とし、か
つ、散在したディープn+ 領域31と、散在したセル形
成領域とを縦横に互い違いに並べて配置してもよい。
1の島状配置と、図1のストライプ配置とを比較する
と、ストライプ状の配置は、オン抵抗を決めるソース・
ドレインセルの減少を抑えることができ、LDMOSの
オン抵抗を上げないでサージ耐量を向上させることがで
きる。又、構造も簡単であるため配線がしやすいという
別の利点もある。
セルとソースセルとは正方形(または長方形)であった
が、ストライプ状に細長くしたり、六角形の形状として
もよい。
と述べたが、これは必ずしも厳密に周期的パターンでな
くとも、LDMOS部内にランダムに分散配置してもサ
ージは吸収できる。ただし、この場合には、レイアウト
配線が面倒になる。
と、散在させたディープn+ 領域とを設けたが、散在さ
せたディープn+ 領域のみを設けてもよい(散在させた
ディープn+ 領域のみを用いてサージ電流通路を形成す
る)。つまり、ハイサイドスイッチ仕様のみで使用する
場合には、散在させたディープn+ 領域のみ設けてもよ
い。 (第4の実施の形態)次に、第4の実施の形態を、第1
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
ものである。図14には本実施の形態におけるパワーM
OSトランジスタの平面図を示し、図15には図14の
XV−XVでの縦断面図を示す。
ソース・ドレインセルの形成領域A1が設けられ、ソー
ス・ドレインセルの形成領域A1は四角形状をなしてい
る。このソース・ドレインセルの形成領域A1において
は図3に示したソースセルおよびドレインセルが形成さ
れている。つまり、基板は、SOI構造を有し、かつ、
表層部に二重拡散によるpウェル領域9及びnウェル領
域10が形成されている。この基板の表面部における所
定領域にはLOCOS酸化膜11が形成されるととも
に、ゲート絶縁膜としてのシリコン酸化膜13を介して
ポリシリコンゲート電極12が配置されている。又、基
板の表面部にはpウェル領域14、n+ ソース領域1
5、p+ 領域16、n+ 領域17が形成されている。
尚、図3におけるBPSG膜18、ソース電極19、ド
レイン電極20、TEOS層21、第2アルミ層22、
シリコン窒化膜23(パッシベーション膜)等について
は説明の便宜上省略した。
ンセルの形成領域A1の周囲には、環状のサージ吸収領
域A2が隣接して形成されている。サージ吸収領域A2
はドレインより入ったサージ電流を受けるための領域で
ある。サージ吸収領域A2にはnウェル領域10の端部
が延設され、その表面部に第2導電型の不純物拡散領域
としてのn++領域41が形成されるとともに、n++領域
41の内部にコンタクト用のn+ 領域42が延設されて
いる。n+ 領域42はその表面部をサージ電流吸収部と
して図15に示すようにドレイン端子とアルミ配線(図
示略)により接続されている。又、ソース・ドレインセ
ルの形成領域A1とサージ吸収領域A2とはLOCOS
酸化膜(フィールド酸化膜)43にて分離されている。
ンセルでのn+ 領域17の深さよりも深くなっており、
素子耐圧BV1よりも低いブレーク電圧BV2となって
いる。即ち、素子耐圧BV1より低い電圧BV2でn++
領域41、nウェル領域10、pウェル領域9より形成
される寄生ダイオードD3をブレークさせることがで
き、ドレイン耐圧は素子耐圧BV1ではなくサージ吸収
領域A2の電圧BV2により決定される。
A2の周囲には、環状のサージ引き抜き領域A3が隣接
して形成されている。サージ引き抜き領域A3はサージ
吸収領域A2より流れ出たサージ電流を引き抜くための
領域である。サージ引き抜き領域A3にはpウェル領域
9の端部が延設され、その表層部にコンタクト用のp +
領域44が形成されている。p+ 領域44はその表面部
をサージ電流引き抜き部としてソース端子とアルミ配線
(図示略)により接続され、ソース端子はグランド電位
に固定されている。
領域A3とはLOCOS酸化膜(フィールド酸化膜)4
5にて分離され、サージ引き抜き領域A3の回りにはL
OCOS酸化膜46が形成されている。
S酸化膜45とは、図15においてLOCOS酸化膜4
3の方がLOCOS酸化膜45よりも長くなっており、
ソース・ドレインセル(の形成領域A1)とサージ吸収
領域A2との間の抵抗R1に比べ、サージ吸収領域A2
とサージ引き抜き領域A3との間の抵抗R2が小さくな
っている。つまり、サージ吸収領域A2からソース・ド
レインセル(の形成領域A1)への抵抗R1と、サージ
吸収領域A2からサージ引き抜き領域A3への抵抗R2
との関係において、R1>R2となっている。又、R1
とR2との関係において、できる限りR2を小さくする
ことが望ましい。
0は、その表面キャリア濃度が1.2×1015cm-3、
深さが約1.5μmであり、n++領域41は、その表面
キャリア濃度が6×1019cm-3、深さが約2μmであ
る。又、n+ 領域42,17はその表面キャリア濃度が
1.2×1018cm-3、深さが0.5μmである。ここ
で、n++領域41の深さは、nウェル領域10の深さに
比べ本実施形態のようにnウェル領域10よりも深い
か、あるいは同等であることが望ましい。
ランジスタの作用を説明する。出力端子(ドレイン)か
ら入るサージ電流は、サージ吸収領域A2のn+ 領域4
2、n++領域41および両ウェル領域10,9により形
成される寄生ダイオードD3を介して横方向に流れ、p
ウェル領域9を通しp+ 領域44を介してソース端子側
に排出される。よって、ソース・ドレインセルの表面に
あるソース領域をサージ電流が流れることがない。
A1とサージ吸収領域A2との間の抵抗R1に比べ、サ
ージ吸収領域A2とサージ引き抜き領域A3との間の抵
抗R2が小さくなっており、サージ吸収領域A2からソ
ース・ドレインセルの形成領域A1にサージ電流が流れ
ることが回避される。
ンセルでのn+ 領域17の深さよりも深くし、素子耐圧
BV1よりも低いブレーク電圧BV2としているので、
素子耐圧BV1よりも低い電圧BV2にてサージ電流が
pウェル領域9を通してソース端子側に排出される。
形成領域A1の周囲に環状のサージ吸収領域A2を配置
するとともに、サージ吸収領域A2の周囲に環状のサー
ジ引き抜き領域A3を配置することにより、ソース・ド
レインセルの形成領域A1に対しサージ対策領域A2,
A3を均一に、かつ、大面積に形成でき、サージ電流が
局所的に集中することなく均等に、かつ、大エネルギを
流すことができる。
造工程を、図16〜図22を用いて説明する。まず、図
16に示すように、p+ シリコン基板2の上にシリコン
酸化膜4、n + 埋込層7、n- エピタキシャル層8が順
に積層された基板を用意する。そして、図17に示すよ
うに、n- エピタキシャル層8にイオン注入法によりp
ウェル領域9を形成する。さらに、図18に示すよう
に、pウェル領域9にイオン注入法によりnウェル領域
10を形成する。
表面における所定領域にLOCOS酸化膜11,43,
45,46を形成する。そして、図20に示すように、
シリコン酸化膜(ゲート絶縁膜)13を配置するととも
にその上にポリシリコンゲート電極12を配置する。さ
らに、図21に示すように、イオン注入法によりnウェ
ル領域10を貫通しpウェル領域9に至るpウェル領域
14を形成する。その後、図22に示すように、イオン
注入法によりn++領域41を形成する。そして、図15
に示すように、p+ 領域16,44を形成した後、n+
ソース領域15、n+ 領域17、n+ 領域42を同時に
形成する。
有する。 (イ)シリコンチップ1(半導体基板)においてソース
・ドレインセルに隣接した部位でのnウェル領域10
(第2導電型のウェル領域)の表面部をサージ電流吸収
部としてドレイン端子と接続し、このサージ電流吸収部
に隣接した部位でのpウェル領域9(第1導電型のウェ
ル領域)の表面部をサージ電流引き抜き部としてソース
端子と接続し、かつ、ソース・ドレインセルとサージ電
流吸収部との間の抵抗R1に比べ、サージ電流吸収部と
サージ電流引き抜き部との間の抵抗R2を小さくした。
これにより、図15に示すように、出力端子(ドレイ
ン)から入るサージ電流は、両ウェル領域10,9によ
り形成される寄生ダイオードD3を介して横方向に流
れ、pウェル領域9(サージ電流引き抜き部)を通して
ソース端子側に排出できる。よって、ソース・ドレイン
セルの表面にあるソース領域をサージ電流が流れること
がなく、MOSのチャネル部を保護して静電気などサー
ジに対する耐量を上げることができる。その結果、サー
ジ耐量の高いパワーMOSトランジスタを実現できる。 (ロ)nウェル領域10(第2導電型のウェル領域)に
おけるサージ電流吸収部部に、nウェル領域10よりも
高不純物濃度で、かつドレインセルでのn+ 領域17
(第2導電型の不純物拡散領域)の深さよりも深いn++
領域41(第2導電型の不純物拡散領域)を形成し、素
子耐圧BV1よりも低いブレーク電圧BV2を得るよう
にすると、素子耐圧BV1よりも低い電圧BV2にてサ
ージ電流をpウェル領域9(サージ電流引き抜き部)を
通してソース端子側に排出できる。
が、その応用例としては、n++領域41は無くてもよ
い。又、サージ吸収領域A2のブレーク電圧BV2をソ
ース・ドレインセルの形成領域A1の素子耐圧BV1よ
り低くすることが望ましいが、ブレーク電圧BV2と素
子耐圧BV1とが等しくてもよく、この場合であっても
R1>R2とすることにより耐量向上効果を得ることが
できる。 (第5の実施の形態)次に、第5の実施の形態を、第4
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
OSトランジスタの縦断面図を示す。図23は図15
(図14のXV−XVでの縦断面図)に代わるものである。
シリコンチップ1におけるソース・ドレインセルの形成
領域A1の周囲には、環状のサージ吸収領域A2が形成
され、サージ吸収領域A2の周囲には、環状のサージ引
き抜き領域A3が形成されている。さらに、本実施の形
態では、サージ引き抜き領域A3においてLOCOS酸
化膜46の外周には第2導電型のディープ半導体領域と
してのディープn+ 領域50が形成されている。ディー
プn+ 領域50は、n- エピタキシャル層8を貫通しn
+ 埋込層7に達している。
図2と同様にローサイドスイッチ仕様であり、ディープ
n+ 領域50は基板電位固定のためにソース端子(アー
ス)とアルミ配線(図示略)により接続されている。つ
まり、ソース・ドレインセルの下方において延設された
n+ 埋込層7が、ディープn+ 領域50を介してソース
端子(アース)と接続されている。さらに、SOI構造
およびトレンチ酸化膜による分離構造にて形成された複
数の島には図23に示すパワーMOSトランジスタを含
めて多数の半導体素子が形成されている。
との間に配置したシリコン酸化膜(埋込酸化膜)4にお
いては、図23に示すように寄生キャパシタC1が存在
するが、n+ 埋込層7およびディープn+ 領域50の電
位を固定することによりDMOSトランジスタがスイッ
チング動作してもp+ シリコン基板2の電位が変動する
のが抑制される。つまり、スイッチングノイズがp+ シ
リコン基板2に乗らず、絶縁膜を用いて素子分離した場
合において他の素子領域にスイッチングノイズが伝播す
ることなく他の半導体素子の誤動作を未然に防止するこ
とができる。
ッチ仕様の場合には、図23のディープn+ 領域50を
ドレイン電極(電源端子)と接続して基板電位の固定を
行えばよい。
図24〜図31に示す製造工程により製造される。つま
り、図24に示すように、p+ シリコン基板2の上にシ
リコン酸化膜4、n+ 埋込層7、n- エピタキシャル層
8が順に積層された基板を用意する。そして、図25に
示すように、n- エピタキシャル層8にイオン注入法に
よりpウェル領域9を形成する。さらに、図26に示す
ように、イオン注入法によりディープn+ 領域50を形
成し、図27に示すように、pウェル領域9にイオン注
入法によりnウェル領域10を形成する。
表面における所定領域にLOCOS酸化膜11,43,
45,46を形成する。そして、図29に示すように、
シリコン酸化膜(ゲート絶縁膜)13を配置するととも
にその上にポリシリコンゲート電極12を配置する。さ
らに、図30に示すように、イオン注入法によりnウェ
ル領域10を貫通しpウェル領域9に至るpウェル領域
14を形成する。
法によりn++領域41を形成する。そして、図23に示
すように、p+ 領域16,44を形成した後、n+ ソー
ス領域15、n+ 領域17、n+ 領域42を同時に形成
する。
明する。これまでの説明においては、図32に示すよう
に、ドレインセル25とソースセル24とは縦横に互い
違いに並べたが(市松模様としたが)、図33に示すよ
うに、ソース・ドレインセルの形成領域A1におけるサ
ージ吸収領域A2に隣接するセルをダミー用ソースセル
56として配置してもよい。即ち、ソース・ドレインセ
ルの形成領域A1とサージ吸収領域A2との間に、ダミ
ー用ソースセル56からなる第2のサージ引き抜き領域
を配置してもよい。これにより、サージ電流の一部をダ
ミー用ソースセル56から抜くことができる。この場
合、サージ電流引き抜きのための面積を増加させること
ができ、更に耐量向上が図られる。
よび図32に示すように、シリコンチップ1におけるソ
ース・ドレインセルの形成領域A1の周囲に環状のサー
ジ吸収領域A2を形成するとともにその周囲にサージ引
き抜き領域A3を配置したが、図34に示すように、ソ
ース・ドレインセルの形成領域A1とサージ吸収領域A
2との間に第2のサージ引き抜き領域A3’を形成して
もよい。
1におけるソース・ドレインセルの形成領域A1a,A
1bの周囲に環状のサージ吸収領域A2を形成するとと
もにその周囲にサージ引き抜き領域A3を配置してもよ
い。
ソース・ドレインセルの形成領域A1に対し、島状セル
形成領域A1の間において環状のサージ吸収領域A2を
形成するとともにその内部に四角形状のサージ引き抜き
領域A3を配置してもよい。
貼り合せSOIウエーハ基板を使用したが、通常の単な
るエピタキシャルウエーハでも同様の効果が得られる。
又、上述した第1〜第5の実施の形態のようにnチャン
ネルのLDMOSではなくpチャンネルLDMOSに用
いてもよい、つまり、nチャンネルMOSの導電型
(p、n)を逆にしてもよい。
ンジスタの平面図。
スタの断面図。
面図。
ンジスタの断面図。
スタの断面図。
ンジスタの平面図。
面図。
平面図。
断面図。
図。
ランジスタの平面図。
ランジスタの断面図。
ランジスタの断面図。
ランジスタの断面図。
ランジスタの断面図。
ランジスタの断面図。
ランジスタの断面図。
ランジスタの断面図。
ランジスタの断面図。
ランジスタの断面図。
ランジスタの断面図。
ランジスタの断面図。
ランジスタの断面図。
ランジスタの断面図。
ランジスタの断面図。
ランジスタの断面図。
ランジスタの断面図。
ランジスタの断面図。
としてのn+ 埋込層、8…第2導電型の低濃度半導体層
としてのn- エピタキシャル層、9…pウェル領域、1
0…nウェル領域、24…ソースセル、25…ドレイン
セル、26a〜26f…第2導電型のディープ半導体領
域としてのディープn+ 領域、28,31,35…第2
導電型のディープ半導体領域としてのディープn+ 領
域、41…第2導電型の不純物拡散領域としてのn++領
域、50…第2導電型のディープ半導体領域としてのデ
ィープn+ 領域。
Claims (8)
- 【請求項1】 半導体基板の表層側に、二重拡散による
外側の第1導電型のウェル領域および内側の第2導電型
のウェル領域が形成されるとともに、当該半導体基板の
表面にソース・ドレインセルが多数形成された横型のパ
ワーMOSトランジスタであって、 前記半導体基板においてソース・ドレインセルに隣接し
た部位での前記第2導電型のウェル領域の表面部をサー
ジ電流吸収部としてドレイン端子と接続し、このサージ
電流吸収部に隣接した部位での前記第1導電型のウェル
領域の表面部をサージ電流引き抜き部としてソース端子
と接続し、かつ、ソース・ドレインセルと前記サージ電
流吸収部との間の抵抗に比べ、前記サージ電流吸収部と
サージ電流引き抜き部との間の抵抗を小さくしたことを
特徴とするパワーMOSトランジスタ。 - 【請求項2】 前記第2導電型のウェル領域における前
記サージ電流吸収部に、前記第2導電型のウェル領域よ
りも高不純物濃度で、かつドレインセルでの第2導電型
の不純物拡散領域の深さよりも深い第2導電型の不純物
拡散領域を形成し、素子耐圧よりも低いブレーク電圧を
得るようにした請求項1に記載のパワーMOSトランジ
スタ。 - 【請求項3】 半導体基板の表層側に、二重拡散による
外側の第1導電型のウェル領域および内側の第2導電型
のウェル領域が形成されるとともに、当該半導体基板の
表面にソース・ドレインセルが多数形成された横型のパ
ワーMOSトランジスタであって、 ソース・ドレインセルの形成領域の内部に、前記半導体
基板の表面側から深さ方向に延びる第2導電型のディー
プ半導体領域を散在させ、このディープ半導体領域を用
いてサージ電流通路を形成するようにしたことを特徴と
するパワーMOSトランジスタ。 - 【請求項4】 半導体基板の表層側に、二重拡散による
外側の第1導電型のウェル領域および内側の第2導電型
のウェル領域が形成されるとともに、当該半導体基板の
表面にソース・ドレインセルが多数形成された横型のパ
ワーMOSトランジスタであって、 前記半導体基板における前記第1導電型のウェル領域の
下に第2導電型の半導体埋込層を形成するとともに、ソ
ース・ドレインセルの形成領域の内部に、前記半導体基
板の表面側から深さ方向に延び前記半導体埋込層に達す
る第2導電型のディープ半導体領域を散在させ、前記半
導体埋込層およびディープ半導体領域を用いてサージ電
流通路を形成するようにしたことを特徴とするパワーM
OSトランジスタ。 - 【請求項5】 前記ディープ半導体領域は、複数にブロ
ック化したソース・ドレインセルの形成領域の周囲に配
置したものである請求項3または4に記載のパワーMO
Sトランジスタ。 - 【請求項6】 前記ディープ半導体領域は、ソース・ド
レインセルの形成領域内に島状に配置したものである請
求項3または4に記載のパワーMOSトランジスタ。 - 【請求項7】 ディープ半導体領域に挟まれたソース・
ドレインセルの形成領域は、その幅が200μm以下で
ある請求項3または4に記載のパワーMOSトランジス
タ。 - 【請求項8】 ディープ半導体領域は平面構造として帯
状をなし、ソース・ドレインセルの形成領域において一
定の間隔をおいて平行に延設したものである請求項3ま
たは4に記載のパワーMOSトランジスタ。
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- 1996-08-09 JP JP21167596A patent/JP3282512B2/ja not_active Expired - Fee Related
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