JPH1041319A - バイポーラトランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

バイポーラトランジスタ及びその製造方法

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JPH1041319A
JPH1041319A JP18952596A JP18952596A JPH1041319A JP H1041319 A JPH1041319 A JP H1041319A JP 18952596 A JP18952596 A JP 18952596A JP 18952596 A JP18952596 A JP 18952596A JP H1041319 A JPH1041319 A JP H1041319A
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electrode
layer
bipolar transistor
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JP18952596A
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Koichi Tahira
浩一 田平
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バイポーラトランジスタにおけるベース抵抗
(rbb′)を低減し、遮断周波数及び最大発振周波数
の改善を図る。 【解決手段】 ベース電極45に接続された外部ベース
領域41を有し、外部ベース領域41のベース電極45
に接する部分を含む一部が高融点金属シリサイド層42
で形成され、ベース電極45の一部又は全部が高融点金
属シリサイド層で形成された構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイポーラトラン
ジスタ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】バイポーラトランジスタとして、例えば
ベース電極及びエミッタ電極からの不純物拡散で自己整
合的に外部ベース領域及びエミッタ領域を形成して成る
いわゆる自己整合型のバイポーラトランジスタが知られ
ている。図12は、自己整合型のバイポーラトランジス
タの例を示す。このバイポーラトランジスタ(本例では
npnバイポーラトランジスタを示す)1は、p型のシ
リコン半導体基板2上に高濃度のn型埋め込み層3を介
してコレクタ領域となるn型エピタキシャル層4が形成
され、選択酸化(いわゆるLOCOS)による素子分離
領域5により区分された1の領域にp型のベース領域6
及びn型のエミッタ領域7が形成され、他の領域に高濃
度のn型のコレクタ電極取り出し領域8が形成されてな
る。
【0003】p型ベース領域6は、n型エピタキシャル
層4の表面に形成された真性ベース領域10と、之に接
触してベース電極11であるp型不純物がドープされた
多結晶シリコン層からの不純物拡散で形成された外部ベ
ース領域(いわゆるグラフトベース領域)12とから形
成される。n型のエミッタ領域7は、エミッタ電極13
であるn型不純物がドープされた多結晶シリコン層から
の不純物拡散で形成される。エミッタ領域7は、側壁絶
縁膜(いわゆるサイドウォール)によって小さい面積に
形成される。即ち、エミッタ領域7と外部ベース領域1
2は、夫々エミッタ電極13とベース電極11からの不
純物拡散で自己整合的に形成される。
【0004】エミッタ電極13には例えば埋め込みタン
グステン層15を介して例えばAlによるエミッタ配線
16が接続され、ベース電極11には、同様に埋め込み
タングステン層15を介してAlによるベース配線17
が接続され、コレクタ電極取り出し領域8には、同様に
埋め込みタングステン層15を介してAlによるコレク
タ配線18が接続される。19は層間絶縁膜を示す。
【0005】上述したように、従来、ベースコンタクト
拡散領域、即ち外部ベース領域12は、ベース電極11
となる多結晶シリコンから熱処理による不純物拡散のみ
によって形成され、ベース電極11は多結晶シリコン層
に高濃度の不純物イオン注入のみによって形成されてい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したバ
イポーラトランジスタ1において、外部ベース領域12
を、例えばN2 雰囲気中、900℃、12分の熱処理に
よって、多結晶シリコン層(例えば厚さ150nm)か
らの不純物拡散(例えばボロン)のみにより形成した場
合、外部ベース領域12のシート抵抗は、概略200〜
300Ω/□程度になる。このシート抵抗値は、外部ベ
ース領域12のシート抵抗として近年のディープサブミ
クロン(0.2μm〜0.35μm)デバイスの傾向か
らみて大きい値と云える。
【0007】ここで、外部ベース領域12のシート抵抗
値は、バイポーラトランジスタ特性を表わす重要なパラ
メータの一つであるベース抵抗(rbb′)に直接影響
し、このベース抵抗を低減できないと、バイポーラトラ
ンジスタにおいて最も重要といわれる遮断周波数(f
T)及び最大発振周波数(fmax)の改善は、非常に
難しくなる問題がある。
【0008】本発明は、上述の点に鑑み、ベース抵抗
(rbb′)の大幅な低減を可能にし、遮断周波数及び
最大発振周波数を改善できるようにしたバイポーラトラ
ンジスタ及びその製造方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るバイポーラ
トランジスタは、少なくともベース電極に接続された外
部ベース領域の一部を高融点金属シリサイド化した構成
とする。外部ベース領域の一部が高融点金属シリサイド
化することによって、外部ベース領域のシート抵抗が低
減し、全体のベース抵抗(rbb′)の低減が図れる。
【0010】本発明に係るバイポーラトランジスタの製
造方法は、半導体基板の外部ベース領域に対応する部分
に第1の高融点金属シリサイド層を形成し、この第1の
高融点金属シリサイド層に接するベース電極となるべき
多結晶シリコン層を形成してこの多結晶シリコン層の一
部を高融点金属シリサイド化し、真性ベース領域及び之
に接するエミッタ電極を形成した後、エミッタ電極及び
ベース電極からの夫々の不純物拡散でエミッタ領域と、
第1の高融点金属シリサイド層を半導体基板より分離す
るための外部ベース領域となる半導体領域とを形成す
る。
【0011】また、本発明に係るバイポーラトランジス
タの製造方法は、半導体基板に外部ベースとなるべき半
導体領域を形成した後、半導体領域に接して形成された
多結晶シリコン層を高融点金属シリサイド化してベース
電極を形成すると共に、半導体領域内に高融点金属シリ
サイド層を形成し、次いで真性ベース領域及びエミッタ
領域を形成する。
【0012】本発明の製造方法によれば、外部ベース領
域の一部が高融点金属シリサイド化されると共に、ベー
ス電極の一部又は全部が高融点金属シリサイド化される
ので、外部ベース領域のシート抵抗及びベース電極のシ
ート抵抗が低減し、全体のベース抵抗(rbb′)を低
減することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】第1の本発明に係るバイポーラト
ランジスタは、ベース電極に接続された外部ベース領域
を有し、外部ベース領域のベース電極に接する部分を含
む一部が高融点金属シリサイド化された構成とする。
【0014】第2の本発明は、上記第1の発明のバイポ
ーラトランジスタにおいて、高融点金属シリサイドをC
oシリサイドで構成する。
【0015】第3の本発明は、上記第1の発明のバイポ
ーラトランジスタにおいて、ベース電極の一部又は全部
を高融点金属シリサイド化した構成とする。
【0016】第4の本発明は、上記第2の発明のバイポ
ーラトランジスタにおいて、ベース電極の一部又は全部
をCoシリサイド化した構成とする。
【0017】本発明に係るバイポーラトランジスタの製
造方法は、半導体基板の外部ベース領域に対応する部分
に第1の高融点金属シリサイド層を形成する工程と、第
1の高融点金属シリサイド層に接続してベース電極とな
るべき多結晶シリコン層を形成し、多結晶シリコン層の
一部を高融点金属シリサイド化する工程と、真性ベース
領域を形成する工程と、真性ベース領域に接するエミッ
タ電極を形成する工程と、エミッタ電極及びベース電極
から不純物拡散でエミッタ領域と、第1の高融点金属シ
リサイド層を半導体基板より分離するための外部ベース
領域となる半導体領域とを形成する工程を有する。
【0018】本発明に係るバイポーラトランジスタの製
造方法は、半導体基板に外部ベースとなるべき半導体領
域を形成する工程と、半導体領域に接して形成された多
結晶シリコン層を高融点金属シリサイド化してベース電
極を形成すると共に、半導体領域内に高融点金属シリサ
イド層を形成する工程と、ベース電極、高融点金属シリ
サイド層及び半導体領域を選択的に除去して半導体基板
が臨む開口を形成する工程と、開口を通して半導体基板
に真性ベース領域を形成する工程と、真性ベース領域に
接するエミッタ電極を形成する工程と、エミッタ電極か
ら不純物拡散でエミッタ領域を形成する工程を有する。
【0019】以下、図面を参照して本発明の実施例を説
明する。
【0020】図1は、本発明に係るバイポーラトランジ
スタ、いわゆる自己整合型のバイポーラトランジスタの
一例を示す。本例に係るバイポーラトランジスタ31
は、第1導電型例えばp型のシリコン半導体基板32上
に第2導電型即ちn型の高濃度の埋め込み層33を介し
てコレクタ領域となる第2導電型即ちn型のエピタキシ
ャル層34が形成され、選択酸化(いわゆるLOCO
S)による素子分離領域35により区分された1の領域
に第1導電型即ちp型のベース領域36及び第2導電型
即ちn型のエミッタ領域37が形成され、他の領域にn
型埋め込み層33に接続するn型の高濃度のコレクタ電
極取り出し領域38が形成されてなる。
【0021】p型のベース領域36は、コレクタ領域と
なるn型エピタキシャル層34の表面に形成された真性
ベース領域40と之に接触する外部ベース領域41とか
ら構成される。
【0022】そして、本例では、特に、外部ベース領域
41が高融点金属シリサイド層、例えばCoシリサイド
層42と高濃度のp型半導体領域43とより形成され
る。同時に、外部ベース領域41の一部となるCoシリ
サイド層42に接続されるベース電極45が例えばp型
不純物をドープした多結晶シリコン層46とその上の高
融点金属シリサイド層、例えばCoシリサイド層47の
2層構造で形成される。ベース電極45としては、全て
をCoシリサイド層で形成するようにしてもよい。
【0023】外部ベース領域の一部となるp型半導体領
域43は、Coシリサイド層42をコレクタ領域となる
n型エピタキシャル層34より分離するためにCoシリ
サイド層42の下にCoシリサイド層42を囲うように
形成され、且つ真性ベース領域40に接するように形成
される。
【0024】この外部ベース領域41では、例えばベー
ス電極45が多結晶シリコン層46とCoシリサイド層
47で構成される場合には、外部ベース領域の一部を構
成するp型半導体領域43が多結晶シリコン層46から
の不純物拡散で形成される。
【0025】ベース電極45の全てがCoシリサイド層
で形成される場合には、例えばベース電極のCoシリサ
イド化と同時に外部ベース領域の一部を構成するCoシ
リサイド層47が形成される。
【0026】n型のエミッタ領域37は、n型不純物が
ドープされた多結晶シリコン層からなるエミッタ電極4
9からの不純物拡散で形成される。なおエミッタ電極4
9は多結晶シリコン層の一部を高融点金属シリサイド
化、例えばCoシリサイド化することも可能である。エ
ミッタ領域37は、側壁絶縁膜51(いわゆるサイドウ
ォール)によって小さい面積に形成される。50,5
2,53は層間絶縁膜を示す。そして、層間絶縁膜53
に形成したコンタクトホール内に夫々ベース電極45、
エミッタ電極49及びコレクタ電極取り出し領域38と
接続する例えば埋め込みタングステン層54が形成さ
れ、各タングステン層54上に之等と接続する例えばA
lによるベース電極配線55、エミッタ電極配線56、
及びコレクタ電極配線57が形成される。
【0027】かかる構成のバイポーラトランジスタ31
によれば、外部ベース領域41のベース電極45に接す
る部分を含む一部がCoシリサイド層47で形成されて
いるので、外部ベース領域41のシート抵抗を低減する
ことができる。また、ベース電極45の一部又は全部が
Coシリサイド化することにより、ベース電極45のシ
ート抵抗を低減することができる。
【0028】本例では、例えば外部ベース領域41及び
ベース電極45のシート抵抗を約10Ω/□とすること
ができ、従来技術と比べて1/20〜1/30程度に減
少される。更にベースコンタクト抵抗も大幅に減少す
る。即ち、ベース電極45が外部ベース領域41のCo
シリサイド層42と接続されるので、ベース電極45と
外部ベース領域41とのコンタクト抵抗が低減する。ま
た、ベース電極45のCoシリサイド層47とタングス
テン埋め込み層54とが接続するので、ベース電極45
と配線55とのコンタクト抵抗が低減する。従って、ベ
ース抵抗(rbb′)を大幅に低減することができる。
【0029】このベース抵抗の低減で、遮断周波数(f
T)及び最大発振周波数(fmax)が改善される。こ
こでfmaxは数1の関係式があるため、ベース抵抗
(rbb′)の低減により最大発振周波数(fmax)
が改善されることが分かる。
【0030】
【数1】
【0031】一方、高融点金属シリサイドとして、Co
シリサイドを用いるときは、製造過程での高温熱処理、
例えば層間絶縁膜のリフロー処理(900℃程度)、或
はエミッタ電極、ベース電極からの不純物抵抗のための
熱処理(900℃以上)に耐えることができる。
【0032】次に、本発明に係るバイポーラトランジス
タの製造方法の実施例を説明する。
【0033】図2〜図7は、本発明製法の一例を示す。
先ず、図2Aに示すように、p型シリコン半導体基板3
2上に例えばSbの固相拡散によりn型埋め込み層33
を形成し、コレクタ領域となるn型のエピタキシャル層
34を例えば1.0μmの厚さに成長する。その後、選
択酸化(LOCOS)による厚さ400nmの素子分離
領域35を形成する。次いで、素子分離領域35で区分
された他の領域Bに高濃度のn型不純物のイオン注入
(例えば燐を70KeV、400KeVで3×1515
7×1015cm 2 程度のイオン注入)により、コレクタ
電極取り出し領域38を形成する。その後、層間絶縁膜
(例えばTEOSを用いた減圧CVDによるSiO
2 膜、膜厚150nm)52を堆積し、素子分離領域3
5で区分された1の領域Aに対応するベースコンタクト
部分の層間絶縁膜52を例えばドライエッチングにより
選択的に除去し、n型エピタキシャル層34が臨む開口
61を形成する。
【0034】次に、図2Bに示すように、Coの全面ス
パッタを行って厚さ例えば100nmのCo層62を形
成し、次いで熱処理して開口61に臨むベースコンタク
ト領域のn型エピタキシャル層34の表面をCoシリサ
イド化し、外部ベース領域の一部を構成する例えば厚さ
150nmのCoシリサイド層42を形成する。このと
き、Coシリサイド化(即ちCoシリサイド膜42)の
膜厚によって外部ベース領域のシート抵抗が決められ
る。
【0035】ここでCoシリサイドには、Co2 Si,
CoSi,CoSi2 の3つの相があり、各々の比抵抗
は 〜70μΩcm、100〜150μΩcm、14
〜17μΩcmでありCoSi2 は最も低抵抗な相であ
る。Co2 Si,CoSi,CoSi2 が形成される温
度は各々400℃程度、450〜550℃、700℃以
上の温度である。図2Bに示すCoシリサイド層42
は、CoSi2 の相になる。
【0036】次に、例えば塩酸過水のエッチング液によ
るいわゆるウエットエッチングによりCo層62のみを
除去する。次いで、図3Cに示すように、ベース電極と
なる例えば厚さ150nm程度の多結晶シリコン層46
を堆積する。その後、多結晶シリコン層46に高濃度の
p型不純物、例えばボロン63をドーズ量5×1015
2 程度、イオン注入して多結晶シリコン層46を導電
体層とする。
【0037】次に、図3Dに示すように、スパッタリン
グにより多結晶シリコン層46の全面に例えば厚さ10
0nmのCo層64を被着形成し、続いて、熱処理を行
ってCoシリサイド化し、多結晶シリコン層46の一部
表面に例えば厚さ100nm程度のCoシリサイド層4
7を形成する。このCoシリサイド層47もCoSi 2
の相とする。Coシリサイド層47と多結晶シリコン層
46によって後述するベース電極45を形成する。この
とき、Coシリサイド層47の膜厚によってベース電極
45のシート抵抗が決められる。
【0038】次に、例えば塩酸過水のエッチング液によ
るウエットエッチングにより、Co層64のみを除去す
る。続いて、図4Eに示すように、ベース電極45のオ
フセット層間絶縁膜50、例えばTEOSを用いた減圧
CVDによるSiO2 膜を膜厚300nm程度堆積す
る。
【0039】次に、図4Fに示すように、フォトレジス
トパターニング及びドライエッチングにより、エミッタ
コンタクト部に対応する領域の層間絶縁膜50、Coシ
リサイド層47、多結晶シリコン層46及びn型エピタ
キシャル層中のCoシリサイド層42を選択的に除去
し、例えば長さ10μm、横0.8μmの開口65を形
成する。
【0040】次に、図5Gに示すように、開口65を通
じてp型不純物例えばボロンをイオン注入し、真性ベー
ス領域40を形成する。この真性ベース領域40の外周
に接触するように前述した外部ベース領域の一部となる
Coシリサイド層(いわゆるリングベース領域)42が
形成される。このCoシリサイド層42は、真性ベース
領域42の活性化処理等の熱処理において再拡散され
る。上記のp型不純物のイオン注入としては、例えばB
2 、50KeVでドーズ量5×1013cm2 程度イオ
ン注入する。
【0041】次に、図5Hに示すように、絶縁膜(例え
ばTEOSを用いた減圧CVDによるSiO2 膜、膜厚
500nm程度)を堆積し、エッチバックしてエミッタ
コンタクトの開口65の内側壁にエミッタ電極とベース
電極を分離するための側壁絶縁膜(いわゆるサイドウォ
ール)51を形成する。
【0042】次に、フォトレジストパターニング及びド
ライエッチングにより、図6Iに示すように、Coシリ
サイド層47及び多結晶シリコン層46を選択的に除去
し、ここにベース電極45を形成する。
【0043】次に、エミッタコンタクト部の開口65を
含んで例えば厚さ150nm程度の多結晶シリコン層6
6を堆積し、この多結晶シリコン層66に高濃度のn型
不純物をイオン注入し(例えばAs+ 、70KeV、ド
ーズ量1×1016cm2 程度)、次いでフォトレジスト
パターニング及びドライエッチングにより多結晶シリコ
ン層66を選択的に除去して図6Jに示すように、エミ
ッタ電極49を形成する。
【0044】次に、図7Kに示すように、例えばCVD
−SiO2 膜、BPSG膜(ボロン・リンシリケートガ
ラス)等による層間絶縁膜53を堆積し、その後、例え
ばN 2 雰囲気中、900℃、10分の高温熱処理のフロ
ーにより層間絶縁膜53の平坦化を行い、同時にベース
電極45及びエミッタ電極49中からの不純物拡散(例
えばB+ 及びAs+ )により、外部ベース領域を構成す
るp型半導体領域43及びn型のエミッタ領域37を夫
々形成する。
【0045】ここで、外部ベース領域を構成するp型半
導体領域43は、Coシリサイド層42よりも深く(例
えば200〜250μm)不純物拡散し、Coシリサイ
ド層42との繋がりを良好に、且つCoシリサイド層4
2をn型エピタキシャル層34から分離するようにす
る。そして、このp型半導体領域43とn型エピタキシ
ャル層34間に形成されるPN接合によって外部ベース
領域41からコレクタ領域34へのリーク電流を抑制す
るようになす。
【0046】次に、層間絶縁膜53のエミッタ電極4
9、ベース電極45及びコレクタ電極取り出し領域38
に対応する部分に、コンタクト孔を夫々形成し、夫々の
コンタクト孔内に例えばタングステン埋め込み層54を
形成し、各タングステン埋め込み層54上に之等と接続
する例えばAlCuよりなるエミッタ電極配線56、ベ
ース電極配線55及びコレクタ電極配線57を形成して
図7Lに示す目的の自己整合型のバイポーラトランジス
タ31を得る。
【0047】この製法によれば、Coシリサイド層42
を形成した後、このCoシリサイド層42に接するベー
ス電極45、即ちその多結晶シリコン層46からのp型
不純物拡散により高濃度のp型半導体領域43を形成
し、このCoシリサイド層42とp型半導体領域43に
よっていわゆる外部ベース領域41を構成するようにし
たことにより、外部ベース領域41のシート抵抗を従来
例に比して低減することができる。上記のp型半導体領
域43は、ベース電極45の一部を構成する多結晶シリ
コン46からの不純物拡散で自己整合的に形成すること
ができる。
【0048】また、ベース電極45を多結晶シリコン層
46とCoシリサイド層47の2層構造で形成されるの
で、ベース電極45のシート抵抗を従来例に比して低減
することができる。従って、全体のベース抵抗(rb
b′)が大幅に低減し、遮断周波数及び最大発振周波数
が改善されたバイポーラトランジスタを容易に製造する
ことができる。
【0049】図8〜図10は、本発明製法の他の例を示
す。先ず、図8Aに示すように、前述と同様にp型シリ
コン半導体基板32上に例えばSbの固相拡散によりn
型埋め込み層33を形成し、コンタクト領域となるn型
のエピタキシャル層34を成長する。その後、選択酸化
(LOCOS)による素子分離領域35を形成し、素子
分離領域35で区分された他の領域B、即ちコレクタコ
ンタクト部に対応する部分に高濃度のn型コレクタ電極
取り出し領域38を形成する。さらに、層間絶縁膜52
を堆積し、その素子分離領域35で区分された一の領域
A、即ちベースコンタクト部に対応する部分を選択的に
除去してn型エピタキシャル層34が臨む開口61を形
成する。
【0050】次に、図8Bに示すように、開口61を含
む全面にその後ベース電極となるべきp型不純物をドー
プした多結晶シリコン層71を堆積し、熱処理してこの
多結晶シリコン層71からの不純物拡散でn型エピタキ
シャル層34の表面に外部ベース領域となる高濃度のp
型半導体領域43を形成する。
【0051】なお、多結晶シリコン層71からの不純物
拡散に代え、例えばイオン注入により選択的に外部ベー
ス領域を構成するp型半導体領域43を形成した後、多
結晶シリコン層を形成するようにしてもよい。
【0052】次に、図9Cに示すように、多結晶シリコ
ン層71上にCo層72を被着形成し、熱処理して多結
晶シリコン層71の全体をCoシリサイド化してCoシ
リサイド層47を形成すると共に、p型半導体領域43
内の表面をCoシリサイド化して外部ベース領域の一部
を形成するCoシリサイド層42を形成する。
【0053】次に、図9Dに示すように、Co層72を
除去した後、全面に層間絶縁膜50を形成し、この層間
絶縁膜50からp型半導体領域43に至るように開口6
5を形成する。
【0054】次に、図10Eに示すように、この開口6
5を通してp型不純物を導入して少なくともp型半導体
層43に接するp型の真性ベース領域40を形成する。
ここでp型半導体領域43とCoシリサイド層42でい
わゆる外部ベース領域41が形成される。
【0055】次に、図10Fに示すように、絶縁膜を堆
積し、エッチバックして開口65の内側壁に側壁絶縁膜
(いわゆるサイドウォール)51を形成する。
【0056】次に、図11Gに示すように、Coシリサ
イド層47を選択的にパターニングしてCoシリサイド
によるベース電極45を形成する。次いで、側壁絶縁膜
51に規制された開口65を含んで多結晶シリコン層6
6を堆積し、この多結晶シリコン層66に高濃度のn型
不純物をイオン注入し、その後、この多結晶シリコン層
66をパターニングして多結晶シリコン層66によるエ
ミッタ電極49を形成する。
【0057】次に、例えばCVD−SiO2 膜、BPS
G膜等による層間絶縁膜53を堆積し、その後、高温熱
処理のフローにより層間絶縁膜53の平坦化を行い、同
時に、エミッタ電極49中からの不純物拡散により、真
性ベース領域40内にn型のエミッタ領域37を形成す
る。
【0058】次に、層間絶縁膜53のエミッタ電極4
9、ベース電極45及びコレクタ電極取り出し領域38
に対応する部分にコンタクト孔を形成し、夫々のコンタ
クト孔内に例えばタングステン埋め込み層54を形成
し、各タングステン埋め込み層54に接続する例えばA
lCuよりなるエミッタ電極配線56、ベース電極配線
55及びコレクタ電極配線57を形成して図11Hに示
す目的のバイポーラトランジスタ31を得る。
【0059】この製法においても、外部ベース領域41
の一部にCoシリサイド層42が形成されると共に、ベ
ース電極45が全てCoシリサイド層47で形成される
ので、ベース抵抗(rbb′)が大幅に低減し、遮断周
波数及び最大発振周波数が改善された自己整合型のバイ
ポーラトランジスタ31が得られる。
【0060】
【発明の効果】本発明に係るバイポーラトランジスタに
よれば、外部ベース領域の一部が高融点金属シリサイド
化されているので、外部ベース領域のシート抵抗が減少
し、ベース抵抗の低減が図れる。従って、遮断周波数及
び最大発振周波数を改善することができる。
【0061】本発明に係るバイポーラトランジスタによ
れば外部ベース領域の一部が高融点金属シリサイド化さ
れると共に、ベース電極の一部又は全部が高融点金属シ
リサイド化されているので、外部ベース領域及びベース
電極のシート抵抗が減少し、よりベース抵抗(rb
b′)が低減し、遮断周波数及び最大発振周波数を改善
することができる。
【0062】上記高融点金属シリサイドとしてCoシリ
サイドを用いることにより、層間絶縁膜のリフロー処
理、或はベース電極及びエミッタ電極からの不純物拡散
時の高温熱処理に耐えることができる。
【0063】本発明に係るバイポーラトランジスタの製
法によれば、外部ベース領域の一部を高融点金属シリサ
イド化し、ベース電極の一部又は全部を高融点金属シリ
サイド化する工程を有することにより、遮断周波数及び
最大発振周波数を改善したバイポーラトランジスタを製
造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバイポーラトランジスタの一例を
示す構成図である。
【図2】A 本発明に係るバイポーラトランジスタの製
造方法の一例を示す製造工程図である。 B 本発明に係るバイポーラトランジスタの製造方法の
一例を示す製造工程図である。
【図3】C 本発明に係るバイポーラトランジスタの製
造方法の一例を示す製造工程図である。 D 本発明に係るバイポーラトランジスタの製造方法の
一例を示す製造工程図である。
【図4】E 本発明に係るバイポーラトランジスタの製
造方法の一例を示す製造工程図である。 F 本発明に係るバイポーラトランジスタの製造方法の
一例を示す製造工程図である。
【図5】G 本発明に係るバイポーラトランジスタの製
造方法の一例を示す製造工程図である。 H 本発明に係るバイポーラトランジスタの製造方法の
一例を示す製造工程図である。
【図6】I 本発明に係るバイポーラトランジスタの製
造方法の一例を示す製造工程図である。 J 本発明に係るバイポーラトランジスタの製造方法の
一例を示す製造工程図である。
【図7】K 本発明に係るバイポーラトランジスタの製
造方法の一例を示す製造工程図である。 L 本発明に係るバイポーラトランジスタの製造方法の
一例を示す製造工程図である。
【図8】A 本発明に係るバイポーラトランジスタの製
造方法の他の例を示す製造工程図である。 B 本発明に係るバイポーラトランジスタの製造方法の
他の例を示す製造工程図である。
【図9】C 本発明に係るバイポーラトランジスタの製
造方法の他の例を示す製造工程図である。 D 本発明に係るバイポーラトランジスタの製造方法の
他の例を示す製造工程図である。
【図10】E 本発明に係るバイポーラトランジスタの
製造方法の他の例を示す製造工程図である。 F 本発明に係るバイポーラトランジスタの製造方法の
他の例を示す製造工程図である。
【図11】G 本発明に係るバイポーラトランジスタの
製造方法の他の例を示す製造工程図である。 H 本発明に係るバイポーラトランジスタの製造方法の
他の例を示す製造工程図である。
【図12】従来例に係るバイポーラトランジスタの例を
示す構成図である。
【符号の説明】
31 バイポーラトランジスタ、32 p型半導体基
板、33 n+ 埋め込み層、34 コンタクト領域であ
るn型エピタキシャル層、36 ベース領域、37 エ
ミッタ領域、40 真性ベース領域、41 外部ベース
領域、42 Coシリサイド層、43 p型半導体領
域、45 ベース電極、46 多結晶シリコン層、47
Coシリサイド層、49 エミッタ電極、54 タン
グステン埋め込み層、55 ベース電極配線、56 エ
ミッタ電極配線、57 コレクタ電極配線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース電極に接続された外部ベース領域
    を有し、 前記外部ベース領域の前記ベース電極に接する部分を含
    む一部が高融点金属シリサイド化されて成ることを特徴
    とするバイポーラトランジスタ。
  2. 【請求項2】 前記高融点金属シリサイドがCoシリサ
    イドであることを特徴とする請求項1に記載のバイポー
    ラトランジスタ。
  3. 【請求項3】 前記ベース電極の一部又は全部が高融点
    金属シリサイド化されて成ることを特徴とする請求項1
    に記載のバイポーラトランジスタ。
  4. 【請求項4】 前記ベース電極の一部又は全部がCoシ
    リサイド化されて成ることを特徴とする請求項2に記載
    のバイポーラトランジスタ。
  5. 【請求項5】 半導体基板の外部ベース領域に対応する
    部分に第1の高融点金属シリサイド層を形成する工程
    と、 前記第1の高融点金属シリサイド層に接続し、ベース電
    極となるべき多結晶シリコン層を形成し、該多結晶シリ
    コン層の一部を高融点金属シリサイド化する工程と、 真性ベース領域を形成する工程と、 前記真性ベース領域に接するエミッタ電極を形成する工
    程と、 前記エミッタ電極及び前記ベース電極からの不純物拡散
    でエミッタ領域と、前記第1の高融点金属シリサイド層
    を前記半導体基板より分離するための外部ベース領域と
    なる半導体領域とを形成する工程を有することを特徴と
    するバイポーラトランジスタの製造方法。
  6. 【請求項6】 半導体基板に外部ベースとなるべき半導
    体領域を形成する工程と、 前記半導体領域に接して形成された多結晶シリコン層を
    高融点金属シリサイド化してベース電極を形成すると共
    に、前記半導体領域内に高融点金属シリサイド層を形成
    する工程と、 前記ベース電極、前記高融点金属シリサイド層及び前記
    半導体領域を選択的に除去して前記半導体基板が臨む開
    口を形成する工程と、 前記開口を通して前記半導体基板に真性ベース領域を形
    成する工程と、 前記真性ベース領域に接するエミッタ電極を形成する工
    程と、 前記エミッタ電極から不純物拡散でエミッタ領域を形成
    する工程を有することを特徴とするバイポーラトランジ
    スタの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007535799A (ja) * 2003-06-24 2007-12-06 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 高いfTおよびfmaxを有するバイポーラ・トランジスタおよびこれを製造する方法

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