JP2000068281A - バイポーラトランジスタ半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

バイポーラトランジスタ半導体装置及びその製造方法

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JP2000068281A
JP2000068281A JP10233037A JP23303798A JP2000068281A JP 2000068281 A JP2000068281 A JP 2000068281A JP 10233037 A JP10233037 A JP 10233037A JP 23303798 A JP23303798 A JP 23303798A JP 2000068281 A JP2000068281 A JP 2000068281A
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Tomotaka Fujisawa
知隆 藤澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダブルポリシリコンバイポーラトランジスタ
半導体装置におけるベース・エミッタ間を絶縁膜を介し
て分離するトランジスタ装置とその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 真性ベース層7に接続するリンクベース
層6を備えたバイポーラトランジスタ半導体装置に於い
て、半導体基板上に備えられた前記リンクベース層6
と、リンクベース層6に接続する前記半導体基板に形成
された前記真性ベース層7と、このリンクベース層6と
エミッタ領域15を絶縁体により分離するサイドウォー
ル10,12とを備える。 【効果】 ベース・エミッタ間の耐圧を向上させ、かつ
接合容量を減少させることにより周波数特性を向上さ
せ、またベース抵抗を小さくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイポーラトラン
ジスタ半導体装置及びその製造方法に関し、更に詳しく
は、エミッタとベース電極配線層が共にポリシリコンで
形成されたバイポーラトランジスタ半導体装置及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆるダブルポリシリコン構造のバイ
ポーラトランジスタ半導体装置では、ポリシリコン層で
形成されたエミッタ電極とポリシリコン層で形成された
ベース電極を分離し、且つ真性ベース領域の表層にエミ
ッタ領域を自己整合的(セルフアライン)に形成するた
めのサイドウォールが形成されている。そして、サイド
ウォールの直下の半導体基板には真性ベース領域とグラ
フトベース領域とを接続し、同時にサイドウォールの直
下の不純物(npnトランジスタの場合はアクセプタ)
濃度の安定化を図るためのリンクベース領域が形成され
ている。このリンクベース領域はサイドウォール形成前
に、イオンインプランテーション法を用いて形成され
る。しかしながら、図4の断面図に示すように、従来の
バイポーラトランジスタ半導体装置では、エミッタ領域
111の側周にリンクベース領域112が接合してい
る。
【0003】すなわち、グラフトベース取り出し113
bとその上層の酸化シリコン膜114とに形成した開口
部の側壁にサイドウォール116を形成する前に、イオ
ンインプランテーション法によって上記開口部より不純
物を注入することにより、上記リンクベース領域112
はこの開口部に形成した半導体基板の上層に形成され
る。そのためサイドウォール116を形成した後に、上
記開口部に形成した第2層目のエミッタ電極層117か
らの不純物の拡散によって真性ベース領域118の表層
に形成されるエミッタ領域111は、横方向にも拡散す
るために上記リンクベース領域112に確実に接合する
ことになる。
【0004】このように、真性ベース領域118と比較
して高濃度のリンクベース領域112がエミッタ領域と
接合するため、エミッタ・ベース間における耐圧の劣
化、信頼性の低下、接合容量の増大等の問題が生じる。
逆に、上記問題を危惧することにより、リンクベース領
域112の不純物濃度を上げられないことから、ベース
抵抗の増大を招きトランジスタの電気的特性の劣化に繋
がる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した半
導体装置におけるベース領域の形成方法とこの形成方法
により形成されたバイポーラトランジスタの半導体装置
のベース・エミッタ間の構造を改善することにある。ま
たベース・エミッタ間の構造を改善することにより、こ
のベース・エミッタ間の電気的耐圧を向上させるととも
に、エミッタ・ベース接合容量を減少させることにあ
る。さらにベース領域の不純物濃度を上げてベース抵抗
を小さくし、電気的特性とくに高周波特性の改善、雑音
特性(ノイズフィギュアー)等を小さくすることにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、真
性ベース領域に接続するリンクベース領域を備えたバイ
ポーラトランジスタ半導体装置に於いて、半導体基板上
に形成された前記リンクベース領域と、リンクベース領
域に接続する半導体基板に形成された真性ベース領域
と、リンクベース領域とエミッタ領域を絶縁体により分
離するスペーサ領域とを備えたバイポーラトランジスタ
半導体装置である。
【0007】本願の第2の発明は、バイポーラトランジ
スタ半導体装置の製造方法に於いて、第1の導電型の半
導体基板上にベース電極の取り出しとなる第2の導電型
の不純物を含む第1の導電層を形成する工程と、この第
1の導電層上に第1の絶縁層を形成する工程と、レジス
トマスクにより第1の絶縁層及びこの第1の導電層の一
部を連続して開口し、第1の開口部を形成する工程と、
イオン注入法により高濃度の第2の導電型の不純物を第
1の開口部に注入しリンクベース層を形成する工程と、
イオン注入法によりリンクベース層の下に第2の導電型
の不純物を注入し、真性ベース層を形成する工程と、第
2の絶縁層を形成し、この第2の絶縁層をエッチバック
することにより第1の開口部の側面に第3の絶縁層を形
成し、第2の開口部を形成する工程と、第3の絶縁層を
形成した後露出している第2の開口部の表面に第4の絶
縁層を形成すると共にこの第4の絶縁層形成部の半導体
基板中のリンクベース層を第4の絶縁層中に取り込む工
程と、第1の導電層から不純物を導入してグラフトベー
ス領域を形成する工程と、第5の絶縁層を形成し、この
第5の絶縁層をエッチバックすることにより第3の絶縁
層の側面に第6の絶縁層を形成すると共に第4の絶縁層
の一部を開口し第3の開口部を形成する工程と、第4の
絶縁層の一部を開口して露出した第3の開口部上にエミ
ッタ領域を形成するために第1の導電型の不純物を含む
第2の導電層を形成する工程と、第2の導電層中の不純
物を前記真性ベース層に導入してエミッタ領域を形成す
る工程とを備えたバイポーラトランジスタ半導体装置の
製造方法である。
【0008】また第3の本発明は、上述の第2の本発明
の第1の絶縁層形成後に多結晶シリコン層を形成する工
程と、レジストマスクによりこの多結晶シリコン層、第
1の絶縁層及び第1の導電層の一部を開口する工程と、
第2の絶縁層のエッチバックの際多結晶シリコン層と第
2の絶縁層との選択比を用い多結晶シリコン層をマスク
として第2の絶縁層のみオーバーエッチングし、第1の
絶縁層の幅を第2の絶縁層の幅に比べて小さくする工程
と、第4の絶縁層の形成の際、多結晶シリコン層を酸化
する工程とを備えたバイポーラトランジスタ半導体装置
の製造方法である。
【0009】したがって、本発明のダブルポリシリコン
バイポーラトランジスタ半導体装置は、サイドウォール
により、リンクベース領域とエミッタ領域が構造上分離
されベースエミッタ間の耐圧が向上しまた接合容量が小
さくなる。更に、本発明のバイポーラトランジスタ半導
体装置の製造方法によると、リンクベース領域を高濃度
に形成することができ、ベース抵抗を小さくできる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態につき添付図面を参照して説明する。 実施の形態例1 まず、図1を参照しながら本発明の半導体装置の構造に
ついて説明する。
【0011】図1はダブルポリシリコンバイポーラトラ
ンジスタ半導体装置の断面構造図である。この例では縦
型npn型トランジスタの構造を示したものである。p
型半導体基板(p−sub)内に高濃度のn型埋め込み
領域(以後n−BL:n−Buried Layer、
コレクタ埋め込み層とも記載する)で構成され、その外
周にチャンネルストッパとも呼ばれる素子分離領域(I
SO)が縦方向にp型の高濃度拡散された領域で構成さ
れ、このISOを用いて素子が分離されている。
【0012】このp型高濃度不純物領域のISO(Is
olation)の上部にさらにシリコン酸化膜で構成
された素子分離領域(LOCOS;Local Oxi
dation of Silicon)が構成されてい
る。LOCOSで囲まれた領域内に素子例えばトランジ
スタが形成されている。n型埋め込み領域(n−BL)
の上部にエピタキシャル成長して形成されたn型エピタ
キシャル層(n−epi)1が形成されている。また、
このn型エピタキシャル層1内部にp型の真性ベース領
域7さらにこの真性ベース領域7内にn型の不純物が拡
散されたエミッタ領域15が構成されている。
【0013】真性ベース領域7の周辺部の上面に高濃度
p型領域で形成されたリンクベース領域6が形成され、
このリンクベース領域6の横方向にベース電極層2との
接続領域であるグラフトベース11が形成されている。
グラフトベース11の内側の接続されているリンクベー
ス領域6の内周部は除去され凹部の構造に構成され、こ
のリンクベース領域6の内周部から隔ててエミッタ領域
15とその電極取り出し口が設けられ、この取り出し口
にポリシリコン層のエミッタ電極14の一部がコンタク
トされている。
【0014】更に、素子分離のLOCOS領域の上部で
かつグラフトベース11の外周部の領域に絶縁膜が形成
されていて、この絶縁膜上にポリシリコンで形成された
ベース電極層2が構成されその一端部がグラフトベース
11と接続されている。ベース電極層2の上部にSiO
2等の絶縁膜3が構成され、かつこの絶縁膜3の内周端
部でエミッタ電極14、リンクベース領域6さらに真性
ベース領域7の露出された表面との間にサイドウォール
10(12)が構成されている。さらに図1に図示して
あるようにサイドウォール10(12)の一部がリンク
ベース領域6とエミッタ電極14の間まで入りこんでい
る。
【0015】次にn−epi1に接続されn−BLの内
部から上部方向にn型の高濃度の不純物で形成されたP
LG(プラグ)が形成される。このPLGの上部にAl
等のコレクタ用金属電極層16が形成され、このAl等
の金属電極層16は同時に他のベース、エミッタのポリ
シリコン電極配線層の上部にも積層され各電極配線層の
一部が形成されている。
【0016】実施の形態例2 次に、本発明の実施の形態例2であるダブルポリシリコ
ンバイポーラトランジスタ半導体装置の製造方法につい
て図2と図3を参照しながら説明する。図2(a)から
図2(c)と図3(d)から図3(f)はベース電極層
2とエミッタ電極層14がポリシリコンで形成されたい
わゆるダブルポリシリコン構造のnpnトランジスタの
製造方法の各ステップを図示したものである。ここでは
npnトランジスタのエミッタとベース領域のみを図示
し、それ以外は省略している。図2(a)では、p型半
導体基板(p−sub)上にn型埋め込み領域(n−B
L)、p型拡散領域の素子分離領域ISOやさらにその
上部のSiO2で形成されたLOCOSの形成方法につ
いては図示せず、簡単に説明する。
【0017】p型半導体基板(p−sub、またはサブ
ストレートとも記載する)を用意し、その主面上にn型
の高濃度のコレクタ埋め込み層(n−BL)を選択的拡
散等により形成し、またこのコレクタ埋め込み層(n−
BL)の形成部の周囲を囲み、すなわち最終的に得る各
回路素子間を囲んで例えばメッシュ状パターンにp型の
高濃度チャンネルストップ領域のISOを選択的に形成
し、これらコレクタ埋め込み層(n−BL)とチャンネ
ルストッパが形成されたサブストレート(p−sub)
の主表面上のサブストレート(p−sub)と異なる導
電体層をエピタキシャル成長して半導体基体(p−su
b、n−epi、n−BL)が形成される。
【0018】次に、最終的に形成する各素子間に相当す
る部分すなわち例えばチャンネルストッパのISO上を
含む分離領域等のいわゆるフィールド部(LOCOS)
と、さらに最終的にバイポーラトランジスタ半導体装置
におけるベース領域とコレクタ領域とを区分する部分と
に選択的に酸化を行って厚いSiO2酸化膜による絶縁
膜を形成する。そして、たとえば選択的イオン注入によ
ってコレクタ埋め込み層(n−BL)と同導電型のn型
の不純物を高濃度でドープして低抵抗のコレクタ取り出
し領域のPLGを形成する。
【0019】縦型構造のnpnトランジスタを形成する
ためのn型エピタキシャル層1上の全面に、減圧CVD
法によりグラフトベースの拡散源及びベース電極の取り
出し(配線)となるp型不純物を含んだポリシリコン層
2を150nm程度このn型エピタキシャル層上に形成
する。この減圧CVD法は、例えば生成温度630℃、
SiH41500cc/min、PH3を450cc/m
in、Heを0.8l/min、生成圧力を1.4To
rrで生成速度7.3nm/minである。またこのポ
リシリコン層2は不純物のないポリシリコン層を形成し
た後、イオンインプランテーション等を用いて不純物を
拡散させp型のポリシリコン層2を形成することもでき
る。このポリシリコン層2はベース電極のパターンにエ
ッチングされ、ベース領域以外は除去される。
【0020】続けて、常圧CVD法によりSiO2層3
を前述のポリシリコン層2上とそれ以外のLOCOS上
の酸化膜の全面に約300nm程度形成する。常圧CV
D法は、例えば生成温度380℃、SiH4を500c
c/min、O2を120cc/min、Heを3.8
l/min、生成速度約10nm/minである。
【0021】さらに今度は、例えば、生成温度600
℃、反応圧力を0.8Torr、SiH4を250cc
/min、He(N2)1.5l/min、生成速度を
約8nm/minの減圧CVD法(LPCVD)により
このSiO2層3上の全面にポリシリコン層4を約10
0nm程度形成する。
【0022】次に、トランジスタのエミッタ形成部を通
常のフォトリソグラフィー法により、幅1.0μm程度
で開口する。続けて、ドライエッチングたとえばRIE
法によりこのポリシリコン層4、SiO2層3とポリシ
リコン層2を連続してエッチングする。このエッチング
は半導体基板、n−epi1の表面が露出されるまで行
い、開口部5を形成する。その後、エッチングマスクに
用いた上記レジスト膜を除去する。
【0023】続いて、イオン注入法により、開口部5か
らリンクベース層6を形成するためのp型不純物である
二フッ化ホウ素(BF2)を導入する。このイオン注入
条件としては、たとえば、打ち込みエネルギーを40k
ev、ドーズ量を1×1014個/cm2程度に設定す
る。
【0024】さらに、この開口部5からイオン注入法に
よってリンクベース層6の下層のn型エピタキシャル層
1に真性ベース層7を形成するためp型不純物である二
フッ化ホウ素(BF2)を導入する。このイオン注入条
件としては、たとえば打ち込みエネルギーを10ke
v、ドーズ量を1×1013個/cm2程度に設定した。
【0025】次に、図2(b)に示すように、この開口
部5内を埋め込む状態にして、ポリシリコン層4の上に
サイドウォール8を形成するためのSiO2膜をたとえ
ば常圧CVD法により500nm程度形成する。続いて
このSiO2膜をエッチバックして、開口部の側壁にサ
イドウォール8を形成する。この時、このポリシリコン
層4と上記SiO2膜とのエッチング選択比により、こ
のサイドウォール8のみにオーバーエッチングが掛かる
形とする。
【0026】これにより、このサイドウォール8はたと
えば0.2μm程度の幅に形成される。したがって、サ
イドウォール8の間には0.6μm程度の幅でリンクベ
ース層6が露出される。
【0027】続けて、図2(c)に示すように、900
℃程度の熱酸化によりこのn−epi1の表面を酸化し
100nm程度のSiO2層10を形成すると同時に前
にCVD法で形成したポリシリコン層4を酸化しSiO
2層とする。この熱酸化処理により、各ベース不純物の
拡散・活性化を同時に進める。且つSiO2層10の直
下のリンクベース層6及びリンクベース中のp型不純物
はこのSiO2層10に取り込まれ、SiO2層10直下
のn−epi1表面のp型不純物プロファイルは真性ベ
ース領域7となっている。
【0028】次に、図3(d)に示すように、開口部9
を埋め込む状態にして、前述したサイドウォール8上に
第2のサイドウォール12を形成するため絶縁膜を堆積
する。この絶縁膜はSiO2で形成され、たとえば常圧
CVD法により500nm程度堆積される。続いて、上
記SiO2膜をエッチバックして、上述した開口部9の
側壁にサイドウォール12を形成する。これにより、サ
イドウォール12はたとえば0.4μm程度の幅に形成
される。したがって、サイドウォール12間には0.2
μm程度の幅でリンクベース層6が露出される。
【0029】続けて、エミッタ中の不純物の拡散源とな
るn型不純物を含むポリシリコン層を150nm程度、
露出しているn−epi1上の真性ベース層7の開口部
13に形成する。
【0030】その後、図3(e)に示すように、たとえ
ば800℃程度のファーネスアニーリングまたは110
0℃程度のRTA(Rapid Thermal An
nealing)にてn型不純物、PまたはAsをポリ
シリコン層から真性ベース層7の内部へ拡散する。その
後、これを第1電極となる金属電極層16とともにパタ
ーンニングして、エミッタ電極14を形成する。
【0031】図3(f)に本発明の実施の形態例2で示
された製造方法で形成されたダブルポリシリコンバイポ
ーラトランジスタ半導体装置の最終構造を示す。
【0032】従って、上述のダブルポリシリコンバイポ
ーラトランジスタ半導体装置はエミッタとベース特にリ
ンクベース層を構造上絶縁膜を介して分離することがで
きる。この結果、トランジスタのサイズが小さくなった
場合でも、エミッタ・ベース間の耐圧を向上することが
できる。さらにエミッタ領域とリンクベース層が直接接
触していないのでエミッタ・ベース接合容量を減らすこ
とができると共に高周波特性が良くなる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のダブルポリシリコンバイポーラトランジスタ半導体装
置は、リンクベース層の少なくとも一部が酸化されるこ
とにより、半導体基板表面が真性ベース層の表層となる
と同時に、最終的にエミッタ及びその不純物の拡散源と
なる導電体とリンクベース層は絶縁膜で電気的に分離さ
れる。エミッタとリンクベース層が構造的に絶縁膜で分
離されることにより、エミッタ・ベース間の耐圧の向
上、エミッタ・ベース間の信頼性の向上が得られる。ま
た、上述したように本発明のバイポーラトランジスタ半
導体装置の製造方法によると、ベース抵抗を下げること
ができ、トランジスタの電気的特性例えば雑音指数を小
さくできると共にエミッタ・ベース間の接合容量を減ら
すこともでき、高周波特性を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例1に係るダブルポリシリ
コンバイポーラトランジスタ半導体装置の概略断面構造
図である。
【図2】図2(a)から図2(c)は本発明の実施の形
態例2に係るダブルポリシリコンバイポーラトランジス
タ半導体装置の製造方法のプロセスを示す概略断面構造
図である。
【図3】図3(d)から図3(f)は本発明の実施の形
態例2に係るダブルポリシリコンバイポーラトランジス
タ半導体装置の製造方法のプロセスを示す概略断面構造
図である。
【図4】従来例のバイポーラトランジスタ半導体装置の
主要部の概略断面構造図である。
【符号の説明】
p−sub…p型半導体基板、n−BL…n型埋め込み
領域(コレクタ埋め込み層)、LOCOS…素子分離領
域、1…n−epi(n型エピタキシャル層)、PLG
…プラグ(コレクタ取り出し領域)、ISO…isol
ation(チャンネルストッパ;素子分離領域)、2
…(ポリシリコン層)ベース電極層、3…絶縁膜(Si
2)、6,112…リンクベース層(領域)、7,1
18…真性ベース層(領域)、11,113a…グラフ
トベース、10,12,116…絶縁分離領域(サイド
ウォール)、14,117…エミッタ電極(層)、1
5,111…エミッタ領域、16…金属(Al)電極層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真性ベース領域に接続するリンクベース
    領域を備えたバイポーラトランジスタ半導体装置に於い
    て、 半導体基板上に備えられた前記リンクベース領域と、 前記リンクベース領域に接続する前記半導体基板に形成
    された前記真性ベース領域と、 前記リンクベース領域とエミッタ領域を絶縁体により分
    離するスペーサ領域とを備えたことを特徴とするバイポ
    ーラトランジスタ半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記スペーサ領域および前記エミッタ領
    域は前記半導体基板の凹部に構成され、前記リンクベー
    ス領域が該凹部の外側に備えられたことを特徴とする請
    求項1記載のバイポーラトランジスタ半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記スペーサ領域は前記半導体基板の熱
    酸化された酸化シリコンで構成されたことを特徴とする
    請求項1記載のバイポーラトランジスタ半導体装置。
  4. 【請求項4】 バイポーラトランジスタ半導体装置の製
    造方法に於いて、 第1の導電型の半導体基板上にベース電極の取り出しと
    なる第2の導電型の不純物を含む第1の導電層を形成す
    る工程と、 該第1の導電層上に第1の絶縁層を形成する工程と、 レジストマスクにより該第1の絶縁層及び該第1の導電
    層の一部を連続して開口し、第1の開口部を形成する工
    程と、 イオン注入法により高濃度の前記第2の導電型の不純物
    を前記第1の開口部に注入しリンクベース層を形成する
    工程と、 イオン注入法により前記リンクベース層の下に第2の導
    電型の不純物を注入し、真性ベース層を形成する工程
    と、 第2の絶縁層を形成し、該第2の絶縁層をエッチバック
    することにより前記第1の開口部の側面に第3の絶縁層
    を形成し、第2の開口部を形成する工程と、 前記第3の絶縁層を形成した後露出している前記第2の
    開口部の表面に第4の絶縁層を形成すると共に該第4の
    絶縁層形成部の半導体基板中の前記リンクベース層を該
    第4の絶縁層中に取り込む工程と、 前記第1の導電層から不純物を導入してグラフトベース
    領域を形成する工程と、 第5の絶縁層を形成し、該第5の絶縁層をエッチバック
    することにより前記第3の絶縁層の側面に第6の絶縁層
    を形成すると共に前記第4の絶縁層の一部を開口し第3
    の開口部を形成する工程と、 前記第4の絶縁層の一部を開口して露出した前記第3の
    開口部上にエミッタ領域を形成するために前記第1の導
    電型の不純物を含む第2の導電層を形成する工程と、 前記第2の導電層中の不純物を前記真性ベース層に導入
    してエミッタ領域を形成する工程とを備えたことを特徴
    とするバイポーラトランジスタ半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の絶縁層形成後に多結晶シリコ
    ン層を形成する工程と、 レジストマスクにより該多結晶シリコン層、前記第1の
    絶縁層及び前記第1の導電層の一部を開口する工程と、 前記第2の絶縁層のエッチバックの際、前記多結晶シリ
    コン層と前記第2の絶縁層との選択比を用い前記多結晶
    シリコン層をマスクとして前記第2の絶縁層のみオーバ
    ーエッチングし、前記第1の絶縁層の幅を前記第2の絶
    縁層の幅に比べて小さくする工程と、 前記第4の絶縁層の形成の際、前記多結晶シリコン層を
    酸化する工程とを備えたことを特徴とする請求項4記載
    のバイポーラトランジスタ半導体装置の製造方法。
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US6436782B2 (en) * 2000-03-06 2002-08-20 Stmicroelectronics S.A. Process for fabricating a self-aligned double-polysilicon bipolar transistor
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